JP2010002967A - デバイス設定装置、デバイス設定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な操作で、容易にデバイスの各種設定を行う。
【解決手段】設定装置PCのCPU80は、ローカルエリアネットワークLAN1に接続されたプリンタの検出を行うと共に、それらの設定値を含む設定情報を読み込み、IPアドレスが未設定・初期値であるプリンタをコピー先プリンタとして、エラーが発生していることを示すエラー情報が設定情報に含まれているプリンタをコピー元プリンタとして特定する。そして、設定値をコピーすべき設定項目を受け付けると共に、その設定項目が引き継ぎ可能であるか否かを判断する。そして、コピー元プリンタのIPアドレスを他のIPアドレスに変更した上で、コピー元プリンタの引き継ぎ可能な設定値を、コピー先プリンタに書き込む。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のデバイスが接続されたネットワークを介して、該デバイスの設定を行うデバイス設定技術に関する。
近年、ネットワーク技術の普及により、種々のネットワークデバイスが接続されたネットワークが構築されている。ネットワークに、新たにデバイスを組み入れる場合や、古い機器を新しい機器に交換するような場合には、その都度、新たなデバイスについて、ネットワーク設定や動作設定などの各種設定を行う必要がある。かかる設定作業は面倒であり、その負担を軽減することが課題となっていた。かかる課題を解決する技術として、例えば、下記特許文献1〜3が知られている。
特開2005−99949号公報 特開2004−42623号公報 特開2007−148514号公報
特許文献1では、サーバに、画像処理装置の一覧を表示させ、当該装置一覧の中からユーザに選択された複数の装置に対して、一括してパラメータの設定を行う技術を開示している。また、特許文献2では、トナーの記憶素子にプリンタの設定値を書き込み、当該トナーを他のプリンタに装着することで、設定値を反映させる技術を開示している。特許文献3では印刷結果を同じにするために新しい機器に応じたデータに変換する技術を開示している。
しかしながら、特許文献1の技術は、ユーザが、何度も同じ設定を繰り返し行う必要はないものの、一度は設定内容を入力する必要があり、その作業は面倒であった。また、かかる作業は、機器設定の知識に詳しくないユーザにとっては、容易ではなかった。また、かかる技術は、全ての機器が、IPアドレス等のネットワーク設定を完了していることを前提としており、ネットワーク設定作業までも軽減するものではなかった。また、特許文献2の技術は、共通の消耗品を扱うデバイス間でしか利用できなかった。また、デバイス設定のために部品点数を増加させることは、記憶素子の領域を消費することで、本来の記憶内容を保持すべき領域に加えて記憶素子全体として大きな容量を必要としたり、または、別部品の記憶素子の増加を招いたりし、コストの増大を招くおそれがあった。特許文献3の技術は、新しい機器を通常使用する際の設定は正常に終了した前提で、機器の置換えに伴う手間を軽減するものではなかった。
上述の問題を踏まえ、本発明が解決しようとする課題は、簡単な操作で、容易にデバイスの各種設定を行うことである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]複数のデバイスが接続されたネットワークを介して、該デバイスの設定を行うデバイス設定装置であって、
前記複数のデバイスから、少なくとも該デバイスの設定に関する情報を含む設定情報を取得する取得手段と、
前記複数のデバイスのうちから、新たに設定を行う第1のデバイスを特定する第1の特定手段と、
前記複数のデバイスのうちから、前記第1のデバイスの設定を行うために前記設定情報を参照する第2のデバイスを特定する第2の特定手段と、
前記第2のデバイスの前記設定情報を参照して、前記第1のデバイスの設定を行う設定手段と
を備えたデバイス設定装置。
かかる構成のデバイス設定装置は、新たに設定を行う第1のデバイスと、設定情報を参照する第2のデバイスを特定し、第2のデバイスの設定情報を参照して、第1のデバイスの設定を行うので、ユーザは、簡単な操作のみで、容易に第1のデバイスの設定を行うことができる。また、ユーザは、デバイスの設定に関する知識に詳しくない場合であっても、デバイスの設定を容易に行うことができる。なお、デバイスの設定とは、ネットワーク接続に関する設定や、デバイスの動作に関する設定、デバイスの管理に関する設定など、種々の設定を含むものである。
[適用例2]適用例1記載のデバイス設定装置であって、設定情報は、デバイスのネットワーク設定に関するネットワーク情報を含み、第1の特定手段は、ネットワーク情報に基づいて、ネットワーク情報が未設定または初期値であるデバイスを、第1のデバイスとして特定するデバイス設定装置。
かかる構成のデバイス設定装置は、ネットワーク情報が未設定または初期値であるデバイスを、第1のデバイスとして特定する。すなわち、デバイス設定装置は、自動的に第1のデバイスを特定することができるので、ユーザは、容易に第1のデバイスの設定を行うことができる。
[適用例3]適用例1または適用例2記載のデバイス設定装置であって、設定情報は、デバイスの動作設定または管理設定に関する動作情報を含み、第1の特定手段は、動作情報に基づいて、動作情報が未設定または初期値であるデバイスを、第1のデバイスとして特定するデバイス設定装置。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれか記載のデバイス設定装置であって、設定情報は、デバイスの消耗品の使用量を示す消耗品情報を含み、第1の特定手段は、消耗品情報に基づいて、所定の消耗品の使用量が少ないデバイスを、第1のデバイスとして特定するデバイス設定装置。
かかる構成のデバイス設定装置は、動作情報が未設定または初期値であるデバイスや、所定の消耗品の使用量が少ないデバイスを第1のデバイスとして特定する。すなわち、デバイス設定装置は、自動的に第1のデバイスを特定することができるので、ユーザは、容易に第1のデバイスの設定を行うことができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれか記載のデバイス設定装置であって、複数のデバイスは、ユーザから、第1のデバイスの指定を受け付ける第1のデバイス受付手段と、第1のデバイスの指定を受け付けたときに、受け付けたデバイスが第1のデバイスであることを示す設定先特定情報を設定情報に含ませる第1の情報生成手段とを備え、第1の特定手段は、設定先特定情報に基づいて、第1のデバイスを特定するデバイス設定装置。
かかる構成のデバイス設定装置は、ユーザが第1のデバイスに対して、当該デバイスが第1のデバイスであることを指示し、デバイス設定装置は、第1のデバイスからその情報を取得して、第1のデバイスを特定する。したがって、ユーザは、第1のデバイスの指定操作を行うだけで、容易に第1のデバイスの設定を行うことができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれか記載のデバイス設定装置であって、設定情報は、デバイスにエラーが発生しているか否かを示すエラー情報を含み、第2の特定手段は、エラー情報に基づいて、エラーが発生しているデバイスを第2のデバイスとして特定するデバイス設定装置。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれか記載のデバイス設定装置であって、設定情報は、デバイスにおける消耗品の使用量を示す消耗品情報を含み、第2の特定手段は、消耗品情報に基づいて、消耗品の使用量が所定値以上のデバイスを第2のデバイスとして特定するデバイス設定装置。
かかる構成のデバイス設定装置は、エラーが発生しているデバイスや、消耗品の使用量が所定値以上のデバイスを第2のデバイスとして特定する。すなわち、デバイス設定装置は、自動的に第2のデバイスを特定することができるので、容易に第2のデバイスの設定を行うことができる。
[適用例8]適用例1ないし適用例7のいずれか記載のデバイス設定装置であって、複数のデバイスは、ユーザから、第2のデバイスの指定を受け付ける第2のデバイス受付手段と、第2のデバイスの指定を受け付けたときに、受け付けたデバイスが第2のデバイスであることを示す参照元特定情報を設定情報に含ませる第2の情報生成手段とを備え、第2の特定手段は、参照元特定情報に基づいて、第2のデバイスを特定するデバイス設定装置。
かかる構成のデバイス設定装置は、ユーザが第2のデバイスに対して、当該デバイスが第2のデバイスであることを指示し、デバイス設定装置は、第2のデバイスからその情報を取得して、第2のデバイスを特定する。したがって、ユーザは、第2のデバイスの指定操作を行うだけで、容易に第1のデバイスの設定を行うことができる。
[適用例9]適用例1ないし適用例8のいずれか記載のデバイス設定装置であって、更に、ユーザから第1のデバイスを指定する指定指示を受け付ける受付手段を備え、第1の特定手段は、受け付けた指定指示に対応するデバイスを第1のデバイスとして特定するデバイス設定装置。
[適用例10]適用例1ないし適用例9のいずれか記載のデバイス設定装置であって、更に、ユーザから第2のデバイスを指定する指定指示を受け付ける受付手段を備え、第2の特定手段は、受け付けた指定指示に対応するデバイスを第2のデバイスとして特定するデバイス設定装置。
かかる構成のデバイス設定装置は、ユーザから、第1のデバイスまたは第2のデバイスの指定を受け付けて、当該デバイスを第1のデバイスまたは第2のデバイスとして特定する。したがって、ユーザは、第1のデバイスまたは第2のデバイスの指定操作を行うだけで、容易に第1のデバイスの設定を行うことができる。
[適用例11]適用例1ないし適用例10のいずれか記載のデバイス設定装置であって、設定手段は、ネットワークにおける第2のデバイスの識別情報を、ネットワーク上で併存しない他の識別情報に変更した後に、第2のデバイスの設定情報に含まれる変更前の識別情報を第1のデバイスに設定するデバイス設定装置。
かかる構成のデバイス設定装置は、ネットワーク上に同一の識別情報が併存することがないように第1のデバイスに識別情報を設定するので、第1のデバイス及び第2のデバイスが適正にネットワーク通信を行うことができるように設定を行うことができる。
[適用例14]
複数のデバイスが接続されたネットワークを介して、デバイスの設定を行うデバイス設定方法であって、複数のデバイスのうちから、新たに設定を行う第1のデバイスを特定し、複数のデバイスのうちから、第1のデバイスの設定を行うために設定情報を参照する第2のデバイスを特定し、第2のデバイスにおける、ネットワーク設定以外の所定の設定の情報である第1の情報を、ネットワークに接続されたサーバに提供し、ネットワークにおける第2のデバイスの識別情報を他の識別情報に変更し、変更前の第2のデバイスの識別情報からなるネットワーク設定の情報を少なくとも含む第2の情報を、第1のデバイスに設定し、第1の情報を基にサーバが生成する第3の情報をサーバから取得して、第3の情報を、第1のデバイスの設定の情報として、設定するデバイス設定方法。
かかるデバイス設定方法は、第2の情報を第1のデバイスに設定して、第1のデバイスとサーバとが通信可能にした後、サーバが第1の情報に基づいて生成した第3の情報を、第1のデバイスの設定の情報として設定する。したがって、第1の情報をそのまま第1のデバイスに設定することが適切でなく、第1の情報を変更等して、第1のデバイスに設定したい場合であっても、簡単に第1のデバイスの設定を行うことができる。
また、本発明は、デバイス設定装置としての構成のほか、デバイス設定方法、デバイスの設定を行うコンピュータプログラム、当該プログラムを読み取り可能に記録した記憶媒体等としても実現することができる。
本発明の実施例について説明する
A.ネットワークシステムの構成:
A−1.ネットワークシステムの構成:
本発明のデバイス設定装置の実施例である設定装置PCを含むネットワークシステム20の概略構成を図1に示す。ローカルエリアネットワークLAN1に接続されたユーザ用ネットワークシステム30と、ローカルエリアネットワークLAN2に接続された監視用ネットワークシステム40とが、インターネットINTに接続されて構成される。
ユーザ用ネットワークシステム30は、通常時には、プリンタPRT1,PRT2と図示しないゲ−トウェイサーバとがローカルエリアネットワークLAN1に接続されて構成されているが、プリンタPRT1を新たなプリンタPRT3に交換する際には、プリンタPRT3と設定装置PCとがさらに接続される。
プリンタPRT1〜PRT3は、監視用ネットワークシステム40の管理者から、ユーザ用ネットワークシステム30のユーザに提供された機器であり、ユーザが印刷枚数に応じた課金を支払う契約のもと、管理者から消耗品の交換や修理等に関するサービスが提供される。
また、監視用ネットワークシステム40は、サーバSVがローカルエリアネットワークLAN2に接続されて構成される。サーバSVは、定期的に、プリンタPRT1,PRT2から監視情報を受信し、遠隔監視する。監視情報としては、トレイ種別、トナー種別、感光体種別、ファームウェアのバージョン情報、トナー残量、印刷量などである。
A−2.プリンタの構成:
プリンタPRT1の概略構成を図2に示す。なお、プリンタPRT2,PRT3については、説明を省略するが、その構成は、プリンタPRT1と同様である。プリンタPRT1は、図示するように、CPU50、EEPROM60、ROM71、RAM72、印刷機構73、入力機構74、USBインタフェース78、LANインタフェース79を備えており、それぞれがバスで接続されている。
CPU50は、EEPROM60やROM71に記憶されたファームウェアやOSをRAM72に展開して実行することで、プリンタPRT1全体の制御を司る。また、CPU50は、EEPROM60に記憶されたプログラムを実行することで、受付部51(請求項における第1のデバイス受付手段及び第2のデバイス受付手段に該当)、情報生成部52(請求項における第1の情報生成手段及び第2の情報生成手段に該当)として機能する。この機能部の詳細については、後述する。
EEPROM60は、書き込み可能な不揮発性のメモリであり、CPU50のワークエリアや、図示しないコンピュータから受信した印刷ジョブのバッファとして用いられる。また、EEPROM60には、MIB格納部61、設定格納部62が確保されている。MIB格納部61には、MIB(Management Information Base)情報が格納される。MIBとは、SNMP(Simple Network Management Protocol)に対応したネットワーク機器に備えられている、管理情報データベースであり、予め規格で統一的に規定されている項目のほか、ここでは、プリンタPRT1の印刷累積値、トナー残量、トナー交換回数など、プリンタPRT1の監視情報を含んでいる。
設定格納部62には、IPアドレス、MACアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイアドレスといった、プリンタPRT1のネットワークに関する設定情報(ネットワーク設定情報という)が記憶されている。また、設定格納部62には、印刷用紙の種類、節電モードへの移行時間といったプリンタPRT1の動作設定や、その設定可能範囲に関する情報(動作設定情報という)や、課金契約に用いる識別情報である課金契約ID、カラー印刷枚数、モノクロ印刷枚数といったプリンタの管理に係る課金設定の情報(課金設定情報)が記憶されている。
印刷機構73は、本実施例においては、レーザ式の印刷機構である。入力機構74は、キーボードとUI(User Interface)を表示するモニタとからなる。USBインタフェース78は、USB機器を接続するためのインタフェースであり、印刷対象としての画像データを保存したUSBメモリなどを接続することができる。LANインタフェース79は、プリンタPRT1をローカルエリアネットワークLAN1に接続するためのインタフェースであり、プリンタPRT1は、インタフェース79を介してローカルエリアネットワークLAN1に接続されている。
A−3.設定装置の構成:
設定装置PCの概略構成を図3に示す。本実施例における設定装置PCは、所定のプログラムがインストールされた汎用のノート型パーソナルコンピュータであり、CPU80、ハードディスクドライブ90、ROM91、RAM92、入力機構95、ディスプレイ96、LANインタフェース99を備えており、それぞれがバスで接続されている。
CPU80は、ハードディスクドライブ90やROM91に記憶されたファームウェアやOSをRAM92に展開して実行することで、設定装置PC全体の制御を司る。また、CPU80は、ハードディスクドライブ90に記憶されたプログラムを実行することで、取得部81、第1特定部82、第2特定部83、設定部84として機能する。この機能部の詳細については、後述する。
入力機構95は、キーボード及びポインティングデバイスを備えている。ディスプレイ96は、液晶式のディスプレイである。インタフェース99は、ローカルエリアネットワークLAN1に接続するためのインタフェースであり、設定装置PCは、インタフェース99を介してローカルエリアネットワークLAN1に接続されている。
B.設定処理:
上述のネットワークシステム20における設定処理について図4を用いて説明する。ここでの設定処理とは、プリンタPRT1を、新たなプリンタPRT3に交換する際に、設定装置PCを用いて、プリンタPRT1の設定をプリンタPRT3にコピーすることで、プリンタPRT3の各種設定を容易に行う処理である。ここでは、プリンタPRT1が故障したために、プリンタPRT1をプリンタPRT3に交換するケースを想定している。本実施例においては、設定処理は、図1に点線で示したように、プリンタPRT3と設定装置PCとをローカルエリアネットワークLAN1に接続し、設定装置PCにおいて、所定のプログラムを立ち上げることにより開始される。
設定処理が開始されると、設定装置PCのCPU80は、まず、取得部81の処理として、ローカルエリアネットワークLAN1に接続されたプリンタの検出を行うと共に、それらの設定値の読み込みを行う(ステップS110)。具体的には、CPU80は、SNMPの検索コマンドをマルチキャストで送信する(図5の通信T11,T21,T31)。これに対して、プリンタPRT1〜PRT3は、検索コマンドを受け取ると、MIB格納部61及び設定格納部62を参照して、プリンタPRT1〜PRT3に係るネットワーク設定情報、動作設定情報、課金設定情報の全て(これらを総称して設定情報という)を応答する(図5の通信T12,T22,T32)。CPU80は、この応答を受信して、読み込むのである。
機器の検出及び読み込みを行うと、CPU80は、第1特定部82の処理として、コピー先機器を特定する(ステップS120)。コピー先機器とは、他の機器の設定情報をコピーして設定が行われるプリンタである。本実施例においては、CPU80は、上記ステップS110において、プリンタPRT1〜PRT3から受信し、読み込んだ設定情報を検索し、IPアドレスが未設定・初期値であるプリンタ(ここではプリンタPRT3)をコピー先プリンタとして特定する。なお、CPU80は、特定結果をディスプレイ96に表示させ、特定結果に基づいて処理を進めてよいか否かの確認をユーザに対して行う構成としてもよい。
コピー先機器を特定すると、CPU80は、第2特定部83の処理として、コピー元機器を特定する(ステップS130)。コピー元機器とは、コピー先機器に設定情報の移し替えを行うために、各種設定情報を参照されるプリンタである。本実施例においては、CPU80は、上記ステップS110において、プリンタPRT1〜PRT3から受信し、読み込んだ設定情報を検索し、エラーが発生していることを示すエラー情報が設定情報に含まれているプリンタ(ここではプリンタPRT1)をコピー元プリンタとして特定する。なお、プリンタPRT1の50は、自身にエラーが発生している場合には、上記ステップS110において設定装置PCが送信する検索コマンドに対する応答としての設定情報に、エラーが発生しているか否かを示すエラー情報を含める構成としている。なお、CPU80は、特定結果をディスプレイ96に表示させ、特定結果に基づいて処理を進めてよいか否かの確認をユーザに対して行う構成としてもよい。
コピー元機器及びコピー先機器を特定すると、CPU80は、プリンタPRT1の全ての設定値をコピーするか否かの判断を行う(ステップS140)。具体的には、CPU80は、図6に例示するように、プリンタPRT1の全ての設定値を引き継ぐのか、それとも、項目選択を行うのかをユーザが選択できるUIをディスプレイ96に表示する。設定装置PCのユーザは、当該UIに従い、全ての設定値を引き継ぐか否かを、入力機構95を用いて入力する。CPU80は、その入力を受け付けて、判断を行うのである。
その結果、全ての設定値をコピーすると判断すれば(ステップS140:YES)、すなわち、図6に示したUIにおいて、「全ての設定値、データを引き継ぐ」が選択されれば、CPU80は、ステップS110で読み込んだプリンタPRT1の設定値とプリンタPRT3の設定値とを比較し、全ての設定値を引き継ぎ可能であるか否かを判断する(ステップS150)。この判断は、コピー元機器であるプリンタPRT1の設定項目が、コピー先機器であるプリンタPRT3の設定項目にあるか否かと、プリンタPRT1の設定内容が、プリンタPRT3の設定可能範囲にあるか否かを判断することにより行う。
その結果、全ての設定値を引き継ぎ可能でなければ(ステップS150:NO)、CPU80は、設定がそのまま引き継げない項目と、それに代えて設定する設定内容の候補を表示するUIをディスプレイ96に表示し、ユーザに入力を促す。そして、ユーザが入力した設定内容を受け付ける(ステップS160)。
ここで表示するUIの一例を図8に示す。この例では、プリンタPRT1(図中のLP−ABC1)の全ての設定項目である、ネットワーク設定値、用紙設定値、課金設定値のうち、ネットワーク設定値と課金設定値とは、全ての設定値を引き継ぎ可能であることを示している。なお、課金設定値のうち、「カラー印刷枚数」とは、当該プリンタにおいてカラー印刷が行われた枚数の積算値であり、同様に、「モノクロ印刷枚数」とは、当該プリンタにおいてモノクロ印刷が行われた枚数の積算値である。また、「課金契約ID」とは、上述の通り、課金契約に用いる識別情報である。
一方、用紙設定値については、プリンタPRT1(LP−ABC1)の節電モードへ移行する経過時間の設定値(以下、節電モード設定値という)「60分」は、プリンタPRT3(図中のLP−GHI3)の節電モード設定値の上限である「30分」を超えているため、設定値「60分」を引き継げない。そこで、それに代わる設定値の候補として、上限値「30分」を表示している。ユーザは、節電モード設定値が「30分」でよければ、入力機構95を用いて「次へ」ボタンをクリックし、「30分」以外に設定したければ、その他の値、例えば「20分」を入力する。CPU80は、このユーザの入力を受け付けるのである。なお、プリンタPRT1にはないが、プリンタPRT3にはある設定項目が存在する場合にも、CPU80が、同様の表示を行い、入力を受け付けてもよい。
設定内容の入力を受け付けると、あるいは、ステップS150の判断において、全ての設定値を引き継ぎ可能であれば(ステップS150:YES)、CPU80は、ローカルエリアネットワークLAN1を介して、コピー元機器であるプリンタPRT1のIPアドレスを他のIPアドレスに変更する(ステップS170)。この処理は、設定装置PCのCPU80が、プリンタPRT1に対して、変更後のIPアドレスを含む変更コマンドを送信し(図5の通信T23)、プリンタPRT1のCPU50が、当該コマンドを受信して、設定格納部62に記憶されたIPアドレスを書き換え、設定装置PCに変更終了通知を行う(図5の通信T24)ことにより行われる。
なお、ここでIPアドレスを変更するのは、後述するステップS180において、プリンタPRT1のIPアドレスをPRT3に書き込むと、ローカルエリアネットワークLAN1上に同一のIPアドレスが併存することとなるので、これを避けるために行われる。したがって、変更後のIPアドレスは、上記ステップS110で読み込んだプリンタPRT1〜PRT3のいずれのIPアドレスとも一致しないIPアドレスが選択される。ここでは、ローカルエリアネットワークLAN1に接続される他のデバイスとの重複も避けるために、プライベートアドレスのホストアドレスの最大値(ここでは、192.168.1.255)が選択されることとした。変更後のIPアドレスは、上述の構成に限らず、ローカルエリアネットワークLAN1上の全ての機器をSNMPなどで検出して、それらの機器のIPアドレスを避けて選択することでもよい。
コピー元機器であるプリンタPRT1のIPアドレスを変更すると、CPU80は、設定部84の処理として、プリンタPRT1の全ての設定値(上記ステップS160において、ユーザから入力のあった設定項目については、受け付けた設定値)を、コピー先機器であるプリンタPRT3に書き込む(ステップS180)。この処理は、設定装置PCのCPU80が、プリンタPRT3に対して、設定値を含む設定コマンドを送信し(図5の通信T33)、プリンタPRT3のCPU50が、当該コマンドを受信して、設定コマンドに含まれる設定値を設定格納部62に設定し、設定装置PCに設定終了通知を行う(図5の通信T34)ことにより行われる。こうして、プリンタPRT1の設定値がプリンタPRT3に設定されると、設定処理は終了となる。
一方、上記ステップS140において、部分的な設定値をコピーすると判断すれば(ステップS140:NO)、すなわち、図6に示したUIにおいて、「項目選択を行う」が選択されれば、CPU80は、コピー項目を選択可能なUIをディスプレイ96に表示し、ユーザに入力を促す。そして、ユーザが入力したコピー項目を受け付ける(ステップS190)。
ここで表示するUIの一例を図7に示す。ここでは、コピーする項目として、ネットワーク設定値、印刷設定値、課金設定値のうちから選択できる構成としている。図中では、ネットワーク設定値と印刷設定値とをコピーする場合を示している。なお、図8に示したように、さらに詳細な項目毎に選択可能な構成としてもよい。
コピー項目を受け付けると、CPU80は、コピーを行う項目があるか否かを判断する(ステップS200)。その結果、コピーを行う項目がなければ(ステップS200:NO)、すなわち、図7に示したUIにおいて、表示した項目のいずれもが選択されなければ、設定値をコピーする必要はないということであり、設定処理を終了する。
一方、コピーを行う項目があれば(ステップS200:YES)、CPU80は、処理を上記ステップS150に進め、上述したステップS150〜S180により、ステップS190で選択されたコピー項目について、プリンタPRT1からプリンタPRT3へ設定値をコピーする。
かかる構成のネットワークシステム20において、設定装置PCは、新たに設定を行うコピー先プリンタと、設定情報を参照するコピー元プリンタを特定し、コピー元プリンタの設定情報を参照して、コピー先プリンタの設定を行うので、ユーザは、簡単な操作のみで、容易にコピー先プリンタの設定を行うことができる。また、ユーザは、プリンタやネットワークの設定に関する知識に詳しくない場合であっても、プリンタの設定を容易に行うことができる。
また、かかる設定装置PCは、コピー先プリンタと、設定情報を参照するコピー元プリンタとを自動的に特定するので、ユーザは、容易にコピー先プリンタの設定を行うことができる。また、コピー項目をユーザが選択することもできるので、IPアドレスの併存を避けるなど、状況に応じた柔軟な設定を行うことができる。
C.変形例:
上述の実施例の変形例について説明する。
C−1.変形例1:
実施例では、図4のステップS120において、設定装置PCのCPU80は、IPアドレスが未設定・初期値であるプリンタをコピー先機器として特定したが、コピー先機器の特定方法は、これに限られるものではなく、ユーザの操作が必要ない自動的な特定方法であればよい。例えば、CPU80が上記ステップS110において読み込む設定情報に含まれる他の識別情報、例えば、契約課金IDが未設定・初期値であるプリンタをコピー先機器として特定してもよい。あるいは、設定情報に含まれる種々の動作設定情報、例えば、印刷可能な用紙の種類やサイズ、節電モードへの移行時間、印刷濃度、入力機構74の表示言語などが、未設定または初期値のプリンタを、コピー先プリンタとして特定してもよい。かかる情報からも、新たに導入されるプリンタであることが予測できるからである。
あるいは、設定情報に含まれる種々の消耗品の使用量、例えば、カラー印刷やモノクロ印刷の積算値などが少ないプリンタを、コピー先プリンタとして特定してもよい。ここで、使用量が少ないプリンタとは、検出されたプリンタの中で最も使用量が少ないプリンタとしてもよいし、使用量が所定値以下のプリンタとしてもよい。消耗品の使用量が多いプリンタよりも、少ないプリンタの方が、新たに導入される中古プリンタである可能性が高いと考えられるからである。あるいは、設定情報に含まれる種々の消耗品の残量情報、例えば、トナー残量や用紙残量などに基づいて、プリンタを特定してもよい。トナー残量が最大であることや、用紙残量がゼロであることから、プリンタが新品であることを推測できるからである。
もとより、コピー先プリンタの特定方法は、CPU50が自動的に特定する方法に限らず、ユーザの補助的な操作に基づいて、特定する態様であってもよい。例えば、ユーザの操作に基づいて、プリンタPRT1のCPU50が、入力機構74のモニタに、当該プリンタがコピー先プリンタであることを入力可能なUIを表示させ、ユーザが、その旨を入力することにより、CPU50が、設定装置PCに応答する設定情報に、その旨を表す情報を含めてもよい。あるいは、ユーザが、所定のプログラムを備えたUSBメモリをプリンタPRT1のUSBインタフェース78に挿入することで、プリンタPRT1のCPU50がこれを解釈して、自らがコピー先プリンタであると判断し、設定装置PCに応答する設定情報に、その旨を表す情報を含めてもよい。勿論、設定装置PCのCPU80が、ユーザが入力機構95を用いて、プリンタPRT1のIPアドレス等の識別情報を入力し、これをコピー先プリンタの指定として受け付ける構成としてもよいし、CPU80が、図4のステップS110で検出したプリンタの一覧をディスプレイ96に表示させ、それらのうちからユーザが選択したプリンタの指定を受け付ける構成としてもよい。これらのようにコピー先プリンタを特定する構成としても、ユーザは、簡単に、プリンタPRT1の設定情報をコピーして、プリンタPRT3に設定することができる。
C−2.変形例2:
実施例では、図4のステップS130において、設定装置PCのCPU80は、エラーが発生していることを示すエラー情報が設定情報に含まれているプリンタをコピー元機器として特定したが、コピー元機器の特定方法は、これに限られるものではなく、ユーザの操作が必要ない自動的な特定方法であればよい。例えば、CPU80が上記ステップS110において読み込む設定情報に含まれる種々の消耗品の使用量、例えば、カラー印刷やモノクロ印刷の積算値などが所定値以上のプリンタを、コピー元プリンタとして特定してもよい。あるいは、プリンタPRT1〜PRT3が時計機能を備え、設定情報に使用開始日時を含める構成とすれば、使用開始日時が最も古いものや所定期間以上が経過しているプリンタを、コピー元プリンタとして特定してもよい。消耗品の使用量が所定値(例えば、性能保証印刷枚数)以上となっていることや、使用開始から所定期間(例えば、機器耐用年数)以上となっていることで、当該プリンタの寿命が近く、交換されるプリンタである可能性が高いと考えられるからである。
また、変形例1と同様に、コピー元プリンタの特定方法は、CPU50が自動的に特定する方法に限らず、ユーザの補助的な操作に基づいて、特定する態様であってもよいし、設定装置PCのCPU80が、コピー元プリンタの指定を受け付ける構成であってもよい。図9に、ユーザにコピー元機器を指定させるためのUI画面の一例を示す。この例では、図4のステップS110で検出したプリンタの一覧のうち、LP−ABC1(プリンタPRT1)が選択されている様子を示している。
C−3.変形例3:
上述の実施例、変形例1及び変形例2においては、設定装置PCのCPU80が、コピー元プリンタ及びコピー先プリンタの両方、または、いずれか一方を自動的に特定する際に用いる単一の判断基準について例示したが、CPU80は、複数の判断基準に基づいて、プリンタを特定してもよい。例えば、設定装置PCのCPU80は、設定情報にエラー情報が含まれており、かつ、消耗品の使用量が所定値以上のプリンタを、コピー元プリンタとして特定してもよい。あるいは、CPU80は、種々の判断基準を総合的に判断して、プリンタを特定してもよい。例えば、CPU80は、設定情報にエラー情報が含まれていること、消耗品の使用量が所定値以上であること、使用開始日時が所定期間以上経過していることを、所定の重み付けで点数化し、当該点数が所定値以上の場合に、当該プリンタを特定する構成としてもよい。こうすれば、コピー元プリンタまたはコピー先プリンタの特定精度を向上させることができる。
C−4.変形例4:
実施例においては、コピー元プリンタであるプリンタPRT1と、コピー先プリンタであるプリンタPRT3とは、図4に示した設定処理の際に、ローカルエリアネットワークLAN1に同時に接続されている構成としたが、これらは、必ずしも同時に接続されている必要はない。例えば、図4のS110〜S170までは、プリンタPRT1のみをローカルエリアネットワークLAN1に接続しておき、ステップS180の前段で、プリンタPRT3をローカルエリアネットワークLAN1に接続してもよい。この場合、ステップS120は、ステップS170とステップS180との間のタイミングで行うこととしてもよい。また、この場合、ステップS160とステップS180との間のタイミングで、プリンタPRT1をローカルエリアネットワークLAN1と非接続とすれば、ステップS170は省略可能である。
C−5.変形例5:
実施例においては、設定装置PCが特定するコピー元プリンタ及びコピー先プリンタは、それぞれ1台ずつとしたが、特定するコピー元プリンタ及びコピー先プリンタは、複数台であってもよい。例えば、図4に示した設定処理は、プリンタPRT1に代えてプリンタPRT3を設置し、さらに、プリンタPRT4(図1に図示なし)を増設する場合にも適用可能である。この場合、設定装置PCは、ステップS120において、コピー先プリンタとして、プリンタPRT3とプリンタPRT4とを特定するので、ステップS140の前に、プリンタPRT3の設定についての処理を行うことをユーザに報知し、プリンタPRT3についてのステップS140〜S200の処理を行った後に、プリンタPRT4の設定についての処理を行うことをユーザに報知して、再度、プリンタPRT4についてのステップS140〜S200の処理を行う構成としてもよい。
なお、このような場合、プリンタPRT4の設定についての処理においては、ステップS140において、全ての設定項目をコピーせず(ステップS140:NO)、ステップS190において、IPアドレスをコピー項目から除外する必要がある。ローカルエリアネットワークLAN1上に同一のIPアドレスが併存することを回避するためである。本発明の設定処理を用いて、機器の増設を行う場合も同様である。
また、複数台のコピー元プリンタまたはコピー先プリンタを特定する場合、プリンタPRT1〜PRT3は、自身が特定されたプリンタであることをユーザに報知する手段を備えるものとしてもよい。報知の構成としては、例えば、以下のような構成とすることができる。設定装置PCは、図9に例示したUIを用いて、特定したプリンタをディスプレイ96に表示する。ユーザは、特定されたプリンタについての「機器の確認」の欄の「○」ボタンをクリックする。設定装置PCは、これを受け付けて、特定されたプリンタにコマンドを送る。当該プリンタは、コマンドを受信して、当該機器の報知手段を作動させる。報知手段は、特に限定するものではなく、例えば、入力機構74のパネルを点滅表示させる、選択された機器であることを示す表示を行う、プリンタが備えるブザーを鳴動させる、テストプリントを行う、印刷機構73の初期化動作を行うなどとすることができる。こうすれば、ユーザは、設定装置PCが特定したプリンタを、確実に特定することができるので、所望のプリンタと異なるプリンタに対して、誤って設定を行うことがない。
C−6.変形例6:
実施例においては、ステップS110において、設定装置PCのCPU80は、ネットワーク設定情報、動作設定情報、課金設定情報の全て(設定情報)を、ローカルエリアネットワークLAN1に接続された全てのプリンタから取得する構成としたが、このような構成に限られるものではない。例えば、CPU80は、設定情報を複数回に分けて取得してもよい。例えば、CPU80は、ステップS110においては、ステップS120及びS130におけるプリンタの特定に必要な情報のみを取得し、ステップS120及びS130において特定されたプリンタに対してのみ、ステップS110で取得しなかった他の設定情報の全てを取得してもよい。また、ステップS140において、全ての設定項目をコピーすると判断した場合には、ステップS120及びS130において特定されたプリンタの全ての設定情報を取得し、一部の設定項目のみをコピーすると判断した場合には、ステップS190で受け付けられた設定項目の内容のみを取得してもよい。こうすれば、設定装置PCとプリンタPRT1〜PRT3とは、設定処理に必要な情報のみをやり取りするので、ローカルエリアネットワークLAN1のトラフィック負荷を低減することができる。また、ローカルエリアネットワークLAN1に接続されるプリンタが多数存在する場合には、設定処理に要する時間を削減することができる。
C−7.変形例7:
実施例においては、設定装置PCは、ローカルエリアネットワークLAN1に接続されたパーソナルコンピュータとしての構成を例示したが、設定装置PCは、ローカルエリアネットワークLAN1を介して通信可能な構成であればよく、例えば、プリンタPRT1〜PRT3に一体的に構成されてもよいし、プリンタの拡張スロットに挿入可能な装置として構成されてもよい。あるいは、USBメモリなどの記憶媒体に、設定装置PCのプログラムを記憶しておき、当該記憶媒体を接続したプリンタが、当該プログラムを読み込んで、設定装置PCとして機能する構成としてもよい。
C−8.変形例8:
実施例においては、設定装置PCを介したプリンタPRT1とプリンタPRT3との間での設定情報のやり取りにより、プリンタPRT1の設定をプリンタPRT3にコピーしたが、さらに、他の装置を介して設定をコピーしてもよい。図10に、他の装置を介してコピーする構成の一例を示す。なお、この例では、設定装置PCは、プリンタPRT1と一体として構成されており、プリンタPRT1が設定装置PCとしても機能する。
この例では、プリンタPRT1のCPU50は、まず、インターネットINT及びローカルエリアネットワークLAN1,LAN2を介して、サーバSVに対して、設定情報の引き取り要求を送信する(ステップS310)。これに対して、引き取り要求を受信したサーバSVは、プリンタPRT1に了解通知を返信する(ステップS320)。
了解通知を受信すると、CPU50は、プリンタPRT1の識別情報(ここではIPアドレス)と、設定情報のうちの課金設定値(ここでは第1の情報という)とをサーバSVに送信する(ステップS330)。そして、CPU50は、設定格納部62に記憶されたIPアドレスを変更する(ステップS340)。ここでの動作は、上記ステップS170と同様である。また、CPU50は、設定情報のうちの課金設定値以外の情報、すなわち、ネットワーク設定値及び印刷設定値(ここでは第2の情報という)をプリンタPRT3に送信する(S360)。プリンタPRT3は、これを受信して、第2の情報を自らの設定値として設定する(ステップS370)。
一方、サーバSVは、識別情報及び第1の情報を受信すると、受信した第1の情報に基づいて、第3の情報を生成する(ステップS350)。この第3の情報は、例えば、受信した課金設定値に含まれるカラー印刷枚数の積算値をリセットしたり、課金契約IDを新たなものに変更したりして、生成される。
一方、プリンタPRT3は、第2の設定が完了すると、サーバSVに、自らの識別情報(ここでは、PRT1からコピーして設定されたIPアドレス)を含む第3の情報の引き取り要求を送信する(ステップS380)。これに対して、サーバSVは、上記ステップS350で生成した第3の情報をプリンタPRT3に送信する(ステップS390)。プリンタPRT3は、これを受信して、第3の情報を自らの設定値として設定する(ステップS400)。
このように、ネットワーク設定に関する設定情報をプリンタPRT1からプリンタPRT3に直接的にコピーして設定すれば、プリンタPRT3は、ローカルエリアネットワークLAN1の外部とも通信可能な状態となるので、ローカルエリアネットワークLAN1の外部において接続されるサーバSVを介して、設定値を設定することが可能である。サーバSVを介することで、プリンタPRT1の設定値をそのままコピーしてプリンタPRT3に設定する場合に限らず、プリンタPRT1の設定値の一部を変更する必要がある場合においても、ユーザは、簡単に設定を行うことができる。
C−9.変形例9:
本実施例においては、ネットワークデバイスとしてのプリンタの設定を行う設定装置について示したが、本発明の設定装置は、プリンタの設定を行うものに限らず、FAX、スキャナ、ネットワークストレージデバイス、WEBカメラ等種々のネットワークデバイスの設定を行う設定装置として実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、本発明は、設定装置としての構成のほか、デバイス設定方法、プログラム、記憶媒体等の形態でも実現することができる。
ネットワークシステム20の構成を示す説明図である。 プリンタPRT1の構成を示す説明図である。 設定装置PCの構成を示す説明図である。 設定処理の流れを示すフローチャートである。 設定処理における通信のシーケンスを示す説明図である。 コピー項目の選択画面の一例を示す説明図である。 コピー項目の選択画面の一例を示す説明図である。 設定内容の候補を表示する画面の一例を示す説明図である。 コピー元プリンタの選択画面の一例を示す説明図である。 変形例としての設定処理の流れを示す説明図である。
符号の説明
20…ネットワークシステム
30…ユーザ用ネットワークシステム
40…監視用ネットワークシステム
50…CPU
51…受付部
52…情報生成部
61…MIB格納部
62…設定格納部
71…ROM
72…RAM
73…印刷機構
74…入力機構
78…USBインタフェース
79…LANインタフェース
80…CPU
81…取得部
82…第1特定部
83…第2特定部
84…設定部
90…ハードディスクドライブ
91…ROM
92…RAM
95…入力機構
96…ディスプレイ
99…インタフェース
PRT1〜PRT3…プリンタ
PC…設定装置
SV…サーバ
LAN1,LAN2…ローカルエリアネットワーク
INT…インターネット

Claims (14)

  1. 複数のデバイスが接続されたネットワークを介して、該デバイスの設定を行うデバイス設定装置であって、
    前記複数のデバイスから、少なくとも該デバイスの設定に関する情報を含む設定情報を取得する取得手段と、
    前記複数のデバイスのうちから、新たに設定を行う第1のデバイスを特定する第1の特定手段と、
    前記複数のデバイスのうちから、前記第1のデバイスの設定を行うために前記設定情報を参照する第2のデバイスを特定する第2の特定手段と、
    前記第2のデバイスの前記設定情報を参照して、前記第1のデバイスの設定を行う設定手段と
    を備えたデバイス設定装置。
  2. 請求項1記載のデバイス設定装置であって、
    前記設定情報は、前記デバイスのネットワーク設定に関するネットワーク情報を含み、
    前記第1の特定手段は、該ネットワーク情報に基づいて、該ネットワーク情報が未設定または初期値であるデバイスを、前記第1のデバイスとして特定する
    デバイス設定装置。
  3. 請求項1または請求項2記載のデバイス設定装置であって、
    前記設定情報は、前記デバイスの動作設定または管理設定に関する動作情報を含み、
    前記第1の特定手段は、該動作情報に基づいて、該動作情報が未設定または初期値であるデバイスを、前記第1のデバイスとして特定する
    デバイス設定装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか記載のデバイス設定装置であって、
    前記設定情報は、前記デバイスの消耗品の使用量を示す消耗品情報を含み、
    前記第1の特定手段は、該消耗品情報に基づいて、所定の消耗品の使用量が少ないデバイスを、前記第1のデバイスとして特定する
    デバイス設定装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか記載のデバイス設定装置であって、
    前記複数のデバイスは、
    ユーザから、前記第1のデバイスの指定を受け付ける第1のデバイス受付手段と、
    該第1のデバイスの指定を受け付けたときに、該受け付けたデバイスが前記第1のデバイスであることを示す設定先特定情報を前記設定情報に含ませる第1の情報生成手段と
    を備え、
    前記第1の特定手段は、該設定先特定情報に基づいて、前記第1のデバイスを特定する
    デバイス設定装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか記載のデバイス設定装置であって、
    前記設定情報は、前記デバイスにエラーが発生しているか否かを示すエラー情報を含み、
    前記第2の特定手段は、該エラー情報に基づいて、エラーが発生しているデバイスを前記第2のデバイスとして特定する
    デバイス設定装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか記載のデバイス設定装置であって、
    前記設定情報は、前記デバイスにおける消耗品の使用量を示す消耗品情報を含み、
    前記第2の特定手段は、該消耗品情報に基づいて、消耗品の使用量が所定値以上のデバイスを前記第2のデバイスとして特定する
    デバイス設定装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか記載のデバイス設定装置であって、
    前記複数のデバイスは、
    ユーザから、前記第2のデバイスの指定を受け付ける第2のデバイス受付手段と、
    該第2のデバイスの指定を受け付けたときに、該受け付けたデバイスが前記第2のデバイスであることを示す参照元特定情報を前記設定情報に含ませる第2の情報生成手段と
    を備え、
    前記第2の特定手段は、該参照元特定情報に基づいて、前記第2のデバイスを特定する
    デバイス設定装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか記載のデバイス設定装置であって、
    更に、ユーザから前記第1のデバイスを指定する指定指示を受け付ける受付手段を備え、
    前記第1の特定手段は、前記受け付けた指定指示に対応するデバイスを前記第1のデバイスとして特定する
    デバイス設定装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか記載のデバイス設定装置であって、
    更に、ユーザから前記第2のデバイスを指定する指定指示を受け付ける受付手段を備え、
    前記第2の特定手段は、前記受け付けた指定指示に対応するデバイスを前記第2のデバイスとして特定する
    デバイス設定装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれか記載のデバイス設定装置であって、
    前記設定手段は、前記ネットワークにおける前記第2のデバイスの識別情報を、前記ネットワーク上で併存しない他の識別情報に変更した後に、前記第2のデバイスの設定情報に含まれる前記変更前の識別情報を第1のデバイスに設定する
    デバイス設定装置。
  12. 複数のデバイスが接続されたネットワークを介して、デバイス設定装置が、該デバイスの設定を行うデバイス設定方法であって、
    前記複数のデバイスから、少なくとも該デバイスの設定に関する情報を含む設定情報を取得し、
    前記複数のデバイスのうちから、新たに設定を行う第1のデバイスを特定し、
    前記複数のデバイスのうちから、前記第1のデバイスの設定を行うために前記設定情報を参照する第2のデバイスを特定し、
    前記第2のデバイスの前記設定情報を参照して、前記第1のデバイスの設定を行う
    デバイス設定方法。
  13. 複数のデバイスが接続されたネットワークを介して、該デバイスの設定を行うためのコンピュータプログラムであって、
    前記複数のデバイスから、少なくとも該デバイスの設定に関する情報を含む設定情報を取得する取得機能と、
    前記複数のデバイスのうちから、新たに設定を行う第1のデバイスを特定する第1の特定機能と、
    前記複数のデバイスのうちから、前記第1のデバイスの設定を行うために前記設定情報を参照する第2のデバイスを特定する第2の特定機能と、
    前記第2のデバイスの前記設定情報を参照して、前記第1のデバイスの設定を行う設定機能と
    をコンピュータに実現させるプログラム。
  14. 複数のデバイスが接続されたネットワークを介して、該デバイスの設定を行うデバイス設定方法であって、
    前記複数のデバイスのうちから、新たに設定を行う第1のデバイスを特定し、
    前記複数のデバイスのうちから、前記第1のデバイスの設定を行うために前記設定情報を参照する第2のデバイスを特定し、
    前記第2のデバイスにおける、ネットワーク設定以外の所定の設定の情報である第1の情報を、前記ネットワークに接続されたサーバに提供し、
    前記ネットワークにおける前記第2のデバイスの識別情報を他の識別情報に変更し、
    該変更前の前記第2のデバイスの識別情報からなるネットワーク設定の情報を少なくとも含む第2の情報を、前記第1のデバイスに設定し、
    前記第1の情報を基に前記サーバが生成する第3の情報を前記サーバから取得して、該第3の情報を、前記第1のデバイスの設定の情報として、設定する
    デバイス設定方法。
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