JP2010002620A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 写真画質を得ると共に偽造防止情報も付加できるような画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 画像領域に対しては、偽造防止情報をそのまま無色透明トナーで付加し、非画像領域に対しては、偽造防止情報のみ抜いてその他の部分に無色透明トナーを付加する。
【選択図】 図1
【解決手段】 画像領域に対しては、偽造防止情報をそのまま無色透明トナーで付加し、非画像領域に対しては、偽造防止情報のみ抜いてその他の部分に無色透明トナーを付加する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、入力画像に対して偽造防止用の情報を付加するための画像形成装置に関するものである。
近年、カラーの複写機やプリンタやスキャナーやファクシミリ、またこれらを一体化した複合機が高画質化するにつれて、紙幣や有価証券等を高い精度で偽造することが容易になり、機器自体にその防止策を組み込む必要性が高まっている。その有力な防止策の一つに、偽造元を追跡しやすくするための情報(追跡コード)を、肉眼では目につきにくい色や濃度で印刷内容の上に重ね書きするという技術が知られている。例えば、画像に対して付加する偽造防止情報として追跡コードの印字を黄色で行なうものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、不正画像の場合には、コピーの再生画像を単色にするものや(例えば、特許文献2参照)、不正画像に特定パターンを付加したり、塗りつぶすもの等(特許文献4)があり、いずれも画像を複写物として使用できないようにしている。
追跡コードの印字を黄色で行なう手段では、黄色だからユーザーに目立たないとはいえ、作像された印刷物の表面を良く見ると、偽造防止情報(追跡コード)が印刷されていることに比較的気づかれ易い問題があった。また、ユーザーに目立たないように偽造防止情報を印刷しているとは言え、少なからず画質も劣化してしまっていた。
そこで、無色透明のトナーを用いて偽造防止情報を付加することで、従来の黄色を使う場合に比べて、ユーザーに気付かれにくくしたものがある(例えば、特許文献4参照)。無色透明トナーなので、画質の劣化は見られない。
また一方、無色透明トナーは別の用途からも使用することがある。例えば、電子写真において、無色透明トナーを印刷用紙前面に印刷することで、光沢感を出して写真画質を実現しているものもある(例えば、特許文献5参照)。この手法では、1枚の用紙上で位置により選択が可能であり、フルカラーの部分だけを光沢調に、他の部分を無光沢調に選択したりすることができる。また、写真のような画像の部分には光沢調を与え、文字などを書き込む部分には紙をそのまま露出させるように、従来、1枚の用紙に写真やカラー画像を切り貼りしていたようなことが実現できる。
特許第3015304号
特許第2904492号
特許第2967988号
特開2003−326802号公報
特開平06−273994号公報
しかしながら、上記特許文献4では、偽造防止情報を付加するだけに無色透明トナー及び、無色透明トナー現像器が必要になり、コストが非常に増大してしまう。また、上記特許文献5では、無色透明トナーを付加することで光沢調になり、写真画質を得ることはできるが、偽造防止情報は付加することができない。また、印刷用紙全面に無色透明トナーを付加すると、トナーの付着量が1枚の用紙内で均一でなくなるため、一般的には非画像領域(空白部分)に対してのみ無色透明トナーを付加することで、トナーの付着量を均一にする。
本発明は、以上の問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、画像領域に対しては、偽造防止情報をそのまま無色透明トナーで付加し、非画像領域に対しては、偽造防止情報のみ抜いてその他の部分に無色透明トナーを付加することで、写真画質を得ると共に偽造防止情報も付加できるような画像形成装置を提供することである。
上述した課題・問題点を解決するために、本発明は、入力された画像情報によって記録媒体に記録される画像に対して偽造防止用の情報を形成する手段を有する画像形成装置において、前記情報を形成する手段に、無色透明の記録材を用い、さらに画像領域か非画像領域かを判断する判定手段を有し、前記判定手段によって画像領域であると判定された領域に対しては、偽造防止情報を前記無色透明の記録材を用いてそのまま付加し、また前記判定手段によって非画像領域であると判定された領域に対しては、偽造防止情報のみを前記無色透明の記録材を付加せずに画像形成を行なう画像形成手段と、を有することを特徴とする。
上述した課題・問題点を解決するために、請求項1記載の画像形成装置において、前記判定手段は、画像の画素ごとの属性を示すフラグによって画像領域と非画像領域を判定することを特徴とする。
本発明によって、1枚の印刷用紙内の光沢性を写真画質で均一に保ちながら、偽造防止情報も付加することが可能である。さらに、1枚の印刷用紙全面に無色透明トナーを付加するのではないので、無色透明トナーの使用量を削減することも可能である。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。まずは、図1を参照しながら画像形成装置の全体構成を説明する。
リーダー部(画像入力装置)200は、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。リーダー部200は、原稿を読み取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿用紙を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット250とで構成される。
プリンタ部(画像出力装置)300は、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する。プリンタ部300は、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット360と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット310と、印字された記録紙をソート、ステイプルして機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット370とで構成される。
制御装置110は、リーダー部200、プリンタ部300と電気的に接続され、さらにネットワーク400を介して、ホストコンピュータ(PC)401,402と接続されている。
制御装置110は、リーダー部200を制御して、原稿の画像データを読込み、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を提供する。また、リーダー部200から読取った画像データを、コードデータに変換し、ネットワーク400を介してホストコンピュータへ送信するスキャナ機能、ホストコンピュータからネットワーク400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力するプリンタ機能を提供する。
操作部150は、制御装置110に接続され、液晶タッチパネルで構成され、画像入出力システムを操作するためのユーザI/Fを提供する。
図2は、リーダー部200及びプリンタ部300を含む画像形成装置の全体構成を示す断面図である。リーダー部の原稿給送ユニット250は原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス211上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、そして光学ユニット213の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー214、215、216及びレンズ217によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)218へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD218によって読み取られる。
222はリーダー画像処理回路部であり、CCD218から出力される画像データに所定の処理を施し、スキャナI/Fを介して制御装置110へと出力するところである。
352はプリンタ画像処理回路部であり、プリンタI/Fを介して制御装置110から送られる画像信号をレーザードライバへと出力するところである。
プリンタ部300のレーザードライバ317はレーザ発光部312、313、314、315、316を駆動するものであり、プリンタ画像処理部352から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部312、313、314、315、316を発光させる。このレーザ光はミラー340、341、342、343、344、345、346、347、348、349、350、351、353、354、355によって感光ドラム325、326、327、328、329に照射され、感光ドラム325、326、327、328、329にはレーザ光に応じた潜像が形成される。320、321、322、323、324は、それぞれ無色透明(T)、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)のトナーによって、潜像を現像するための現像器であり、現像された各色のトナーは、用紙に転写されフルカラーのプリントアウトがなされる。
用紙カセット360、361及び手差しトレイ362のいずれかより、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで給紙された用紙は、レジストローラ333を経て、転写ベルト334上に吸着され、搬送される。そして、感光ドラム325、326、327、328、329に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部335に搬送され、定着部335の熱と圧力により現像剤は記像紙に定着される。定着部335を通過した記録紙は排出ローラ336によって排出され、排紙ユニット370は排出された記録紙を束ねて記録紙の仕分けをしたり、仕分けされた記録紙のステイプルを行なう。
また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ336のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ336の回転方向を逆転させ、フラッパ337によって再給紙搬送路338へ導く。再給紙搬送路338へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写ベルト334へ給紙される。
次にコントローラ部110の説明を図3を参照して行なう。コントローラ部110は画像入力デバイスであるスキャナ200や画像出力デバイスであるプリンタ300と接続し、一方ではLAN2011や公衆回線(WAN)2051接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行なう為のコントローラである。CPU2001はシステム全体を制御するコントローラである。RAM2002はCPU2002が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM2003はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD2004はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データ、ソフトウェアカウンタ値などを格納する。操作部I/F2006は操作部(UI)150とのインターフェース部で、操作部150に表示する画像データを操作部150に対して出力する。また、操作部150から本システム使用者が入力した情報を、CPU2001に伝える役割をする。Network2010はLAN2011に接続し、情報の入出力を行なう。MODEM2050は公衆回線2051に接続し、情報の入出力を行なう。
時刻計測ユニット2200にはリアルタイムクロックなどが用いられ、カレンダとして時刻の計測を行なう。スキャナ、プリンタ通信I/Fはスキャナ10、プリンタ20のCPUとそれぞれ通信を行なうためのI/Fである。以上のデバイスがシステムバス2007上に配置される。
Image Bus I/F2005はシステムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス2008は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス2008上には以下のデバイスが配置される。ラスターイメージプロセッサ(RIP)2060はPDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部2020は、画像入出力デバイスであるスキャナ200やプリンタ300とコントローラ110を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行なう。スキャナ画像処理部2080は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行なう。プリンタ画像処理部2090は、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行なう。画像回転部2030は画像データの回転を行なう。画像圧縮部2040は、多値画像データはJPEG、2値画像画像データはJBIG、MMR、MHの圧縮伸張処理を行なう。
次に本発明における、デバイスI/F部2020の詳細な説明を図8を参照することによって行なう。デバイスI/F部2020は、カラーの画像形成装置においては、通常、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の4つ分実装されている。本発明では、写真画質を実現するのと、偽造防止情報を画質を劣化することなく付加することから、さらに無色透明(T)の分の回路を追加している。図8において印刷される画像データはRAM2002に格納されており、不図示のImage Bus I/F2005を介してデバイスI/F部に2020入力される。ここで、SHIPPER 801がプリンタ300が受け取れるような画像形式にパッキングを行なう。無色透明トナー以外のデバイスI/F部2020は、このままSHIPPER 801が出力したビデオデータをプリンタ300に送信するが、無色透明トナーステーションは、この後に偽造防止情報追加回路802に入力される。偽造防止情報追加回路は、所定の偽造防止情報を無色透明トナーを付加することにより、もしくは無色透明トナーを除去した後、プリンタ300に送信する。
次に、本発明に係わる無色透明トナーにおける画像形成の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。まず、無色透明トナー(T)ステーション以外のシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)ステーションに関しては、通常通りの画像形成を行い、プリンタ300に出力する(ステップS401〜ステップS402)。処理するステーションが無色透明トナーステーションであった場合、無色透明トナーにおける画像形成を行なう(ステップS401、ステップS403)。ステップS403において、無色透明トナーは、印刷した結果、基本的には目には見えない。しかし、写真画質においては、1ページ内における光沢度が均一になっている必要があるため、一般的には非画像領域、すなわち白紙部分に無色透明トナーを載せることで、見た目写真画質に見える。その後、ステップS404において、その当該画素が画像領域か非画像領域かを判別する。画像領域か非画像領域かを判断する手段として、属性データを用いる。図7を用いて、属性データの説明をする。図7は1画素における画像データおよび属性データの構成を示している。階調によって画像データは1bit, 2bit, 4bitの値を取り得る。また、画素ごとにその画素の属性を示す属性データが存在する。属性データは、本発明においては、8bitであり、例えばその画素が線なのか、文字なのか、カラーなのか写真なのか、それとも下地なのか、などの情報を持っている。属性データは、コピーの場合にはスキャナ画像処理部222で付加され、プリントであればRIP2060でビットマップデータに展開された時に付加されるものである。画素ごとに、この属性データを参照することにより、その画素が画像領域か、もしくは非画像領域なのかを認識することができる。ステップS404において、当該画素が画像領域であった場合は、偽造防止情報付加回路802において、偽造防止情報を付加する(ステップS405)。基本的に、画像領域には無色透明トナーは画像形成しないので、ここでの処理は、階調が1bitであれば“0b1”を、2bitであれば“0b11”を、4bitであれば“0b1111”に当該画素を変更して出力することになる。一方、ステップS404において、当該画素が非画像領域であった場合は、偽造防止情報付加回路802において、偽造防止情報のみ除去する(ステップS406)。これは、基本的に非画像領域においては、無色透明トナーを付加しているので、ここでの処理は、階調が1bitであれば“0b0”を、2bitであれば“0b00”を、4bitであれば“0b0000”に当該画素を変更して出力することになる。すなわち、偽造防止情報のみを白抜きして出力することになる。上記動作を1ページ内の全ての画素に対して行う事になる(ステップS407)。
実際に、ある画像データに無色透明トナーで偽造防止情報を付加する例を図5及び図6を参照することによって説明する。図5は、印刷前の1ページの原稿、もしくは入力データを示している。簡単のため用紙の左半分が画像領域、右半分が非画像領域である。この画像に対して、本発明の画像形成装置では、図6のように無色透明トナーを付加し、偽造防止情報を埋め込んでいる。すなわち、用紙の左半分は画像領域であるため、偽造防止情報は無色透明トナーを付加することで埋め込んでいる。また、右半分は非画像領域(白紙)であるため、無色透明トナーを載せているが、偽造防止情報の部分のみ無色透明トナーは抜くことにより偽造防止情報を埋め込んでいる。
Claims (2)
- 入力された画像情報によって記録媒体に記録される画像に対して偽造防止用の情報を形成する手段を有する画像形成装置において、前記情報を形成する手段に、無色透明の記録材を用い、さらに画像領域か非画像領域かを判断する判定手段を有し、前記判定手段によって画像領域であると判定された領域に対しては、偽造防止情報を前記無色透明の記録材を用いてそのまま付加し、また前記判定手段によって非画像領域であると判定された領域に対しては、偽造防止情報のみを前記無色透明の記録材を付加せずに画像形成を行なう画像形成手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
- 前記判定手段は、画像の画素ごとの属性を示すフラグによって画像領域と非画像領域を判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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JP2013256073A (ja) * | 2012-06-13 | 2013-12-26 | Konica Minolta Inc | データ生成装置、画像形成装置およびデータ生成プログラム |
JP7484438B2 (ja) | 2020-06-02 | 2024-05-16 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
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