JP2010000651A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置の指定を誤った印刷要求で生じる問題を解消する画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明は、ネットワーク・インターフェイスと、受けた印刷要求について該印刷要求を送信した印刷要求元にとって自機が第1種もしくは第2種の画像形成装置かを判定する判定部と、印刷要求元にとっての第1種画像形成装置を、他の画像形成装置のなかから探索する探索部と、印刷要求にかかるデータを保持するボックス部と、ボックス部に保持されるデータを他の画像形成装置との間で共有するための処理を実行するデータ共有化処理部と、第1種画像形成装置を登録する登録部と、印刷処理を実行するエンジン部とを有し、判定部が自機は印刷要求元にとって第2種画像形成装置であると判定した場合には、データ共有化処理部は、登録部に登録された第1種画像形成装置との間で印刷要求にかかるデータを共有するための処理を実行する、画像形成装置である。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、ネットワーク経由で印刷出力処理の指示を受けて実行する画像形成装置に関する。
近年においては、画像形成装置(例えば、印刷出力機能を有するデジタル複合機)は、コンピュータ・ネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN))に接続され、LAN経由でデータの送受信を行って動作する。ユーザは、同じくLANに接続されたパーソナル・コンピュータといった端末装置を操作し、画像形成装置に対して印刷出力を指示する。上記LANは、専用回線または公衆回線を通じて、他のコンピュータ・ネットワークと接続するネットワーク(インターネット)に接続される。
したがって、現在においては、ユーザは、インターネットに接続されたパーソナル・コンピュータを用いれば、インターネットに接続された世界中の画像形成装置との間でデータの送受信が物理的には可能な状況にある。実際に、パーソナル・コンピュータと画像形成装置との間でデータの送受信を行うには、パーソナル・コンピュータや、画像形成装置において、所定のソフトウェアのインストールや所定の設定作業等を行って、両装置間における論理的な接続性を確立させておく必要がある。
例えば、出張の多いユーザは、本来の勤務地に設置された画像形成装置に対してパーソナル・コンピュータから印刷出力の指示が送れるように設定をするのと同じようにして、出張先に設置された画像形成装置についても、同パーソナル・コンピュータから印刷出力の指示を送れるように予め設定している。
このようなユーザが使用するパーソナル・コンピュータにおいては、距離的に著しく隔たった複数の画像形成装置に対して印刷出力の指示を送ることができる。これは、ユーザにとっては利便性が向上されるため、歓迎される事柄である。しかしながら、ユーザが、誤って遠隔地に設置された画像形成装置に対して印刷出力の指示を送ってしまうこともあり得る。そのような場合、遠隔地に設置された画像形成装置から印刷出力物は出力されるため、ユーザは印刷物を入手することができず、印刷資源の浪費を招き、さらには、情報セキュリティ上の重大な問題が生じ得る。
特許文献1は、データ出力システムを開示する。
当該データ出力システムにおいては、中継局から取得した携帯端末位置情報をもとにしてユーザの位置を特定し、印刷装置の位置とユーザの位置との距離を導出し、該距離に応じて印刷出力の制御が行われる。特許文献1記載のデータ出力システムにおいては、ユーザと印刷装置との間の距離が短い場合に、印刷出力が許可される。
そうすることにより、特許文献1記載のデータ出力システムは、ユーザの利便性を確保しつつユーザの誤設定による不都合が生じるのを回避する。
特許文献2は、ネットワークプリンタ制御装置を開示する。
当該制御装置において行われるネットワークプリンタ制御の方法においては、ネットワークプリンタのドライバプログラムがインストールされる際、ネットワークのグループ識別子(第1ネットワークグループ識別子)が取得され、プリンタの識別子と第1ネットワークグループ識別子とが関連付けて記憶される。
そして、プリンタに対し印刷要求がなされると、印刷要求に応じて、自己が接続されているネットワークのグループ識別子(第2のネットワークグループ識別子)が取得され、第1及び第2のネットワークグループ識別子が相異なるときには警告情報が出力される。
そうすることにより、特許文献1記載のネットワークプリンタ制御装置は、可搬性のあるPCを使ってワークエリアを移動し、移動先のネットワークから印刷処理を行う際に、誤って遠隔地に設置されたプリンタに出力してしまうことを防止する。
特開2002−312145号公報 特開2005−149094号公報
上述のように、ユーザが、遠隔地に設置された画像形成装置に対して誤って印刷出力の指示を送ってしまった場合、該遠隔地設置の画像形成装置から印刷物が出力される。遠隔地において出力された印刷物が、情報セキュリティ管理上の問題が生じないよう、該遠隔地において適切に処分される保証はない。
また、ユーザが、誤って遠隔地に設置された画像形成装置に対して印刷出力の指示を送ってしまったことに気付くまでに時間を要する場合もある。この場合、ユーザは、パーソナル・コンピュータ、ローカル・エリア・ネットワーク、近隣に設置された画像形成装置等のいずれかにおいて不具合が生じたと誤認し、誤認に気付くまで、印刷出力の要求指示を繰り返し送信し続けることが考えられる。
さらに、自らの設定ミスに気付いたユーザは、印刷出力の指示を送る画像形成装置の設定を、近隣に設置された画像形成装置へ修正し、再度、印刷出力の指示を送る。このような作業にユーザの時間と労力が浪費されるような事態は極力回避されるべきである。
本発明は、上記の、ネットワーク化されたプリンタと、当該プリンタに対して印刷出力指示を送信する端末装置とにかかる問題を鑑み、該問題を解消するためになされたものである。本発明は、遠隔地に設置された画像形成装置に対し誤って印刷要求がなされた場合に生じる、印刷資源浪費の問題、情報セキュリティの問題、印刷出力の再度の要求にかかるユーザの時間と労力の浪費の問題を解消する画像形成装置を提供する。
本発明は、ネットワークを介してデータの送受信を行うネットワーク・インターフェイスと、ネットワーク・インターフェイスを介して受け取った印刷要求について、該印刷要求を送信した印刷要求元にとって自機が第1種画像形成装置であるか、第2種画像形成装置であるか、所定の自機適性判定基準に基づいて、判定する判定部と、受け取った印刷要求について、該印刷要求を送信した印刷要求元にとっての第1種画像形成装置を、所定の他機適性判定基準に基づいて、ネットワークに接続された他の画像形成装置のなかから探索する探索部と、受け取った印刷要求にかかるデータを保持するボックス部と、ボックス部に保持されるデータを、ネットワークに接続された他の画像形成装置との間で共有するための処理を実行するデータ共有化処理部と、探索部が発見した第1種画像形成装置を登録する登録部と、印刷処理を実行するエンジン部とを有し、判定部が自機は印刷要求を送信した印刷要求元にとって第2種画像形成装置であると判定した場合には、データ共有化処理部は、登録部に登録された第1種画像形成装置との間で受け取った印刷要求にかかるデータを共有するための処理を実行する、画像形成装置である。
本発明においては、所定の自機適性判定基準は、要求元である印刷要求送信元端末装置が存在する位置および自機が存在する位置の間の距離と、所定の閾値との大小比較に基づく、ことが好ましい。
本発明においては、所定の自機適性判定基準は、要求元である印刷要求送信ユーザが存在する位置および自機が存在する位置の間の距離と、所定の閾値との大小比較に基づく、ことが好ましい。
本発明においては、印刷要求送信元端末装置および自機の間の距離は、印刷要求送信元端末装置および自機のIPアドレスに基づいて、決定される、ことが好ましい。
本発明においては、印刷要求送信ユーザおよび自機の間の距離は、印刷要求送信ユーザが所持する携帯端末が内蔵するGPSデバイスが発する情報にもとづいて、決定される、ことが好ましい。
本発明においては、所定の自機適性判定基準は、要求元から自機へなされた過去の印刷要求実績にかかる統計量に基づく、ことが好ましい。
本発明においては、所定の他機適性判定基準は、要求元である印刷要求送信元端末装置が存在する位置およびネットワークに接続された他の画像形成装置が存在する位置の間の距離と、所定の閾値との大小比較に基づく、ことが好ましい。
本発明においては、所定の他機適性判定基準は、要求元である印刷要求送信ユーザが存在する位置およびネットワークに接続された他の画像形成装置が存在する位置の間の距離と、所定の閾値との大小比較に基づく、ことが好ましい。
本発明においては、印刷要求送信元端末装置および他の画像形成装置の間の距離は、印刷要求送信元端末装置および他の画像形成装置のIPアドレスに基づいて、決定される、ことが好ましい。
本発明においては、印刷要求送信ユーザおよび他の画像形成装置の間の距離は、印刷要求送信ユーザが所持する携帯端末が内蔵するGPSデバイスが発する情報にもとづいて、決定される、ことが好ましい。
本発明においては、所定の他機適性判定基準は、要求元である印刷要求送信元端末装置においてプリンタ設定されている画像形成装置を第1種画像形成装置と判定する、ことが好ましい。
本発明においては、所定の他機適性判定基準は、要求元である印刷要求送信ユーザがプリンタ設定されている画像形成装置を第1種画像形成装置と判定する、ことが好ましい。
本発明においては、さらに、登録部に登録された内容を変更する登録変更部を有し、登録変更部は、判定部が自機は印刷要求を送信した印刷要求元にとって第2種画像形成装置であると判定した場合に、自機が第1種画像形成装置として登録されるように登録部に登録された内容を変更する、ことが好ましい。
本発明においては、さらに、ユーザにメッセージを通知するメッセージ生成部を有し、ネットワーク接続された他の画像形成装置の判定部が、自機は印刷要求を送信した印刷要求元にとって第1種画像形成装置であると判定し、他の画像形成装置のデータ共有化処理部が、自機との間で他の画像形成装置が受け取った印刷要求にかかるデータを共有するための処理を実行した場合には、メッセージ生成部は、他の画像形成装置が受け取った印刷要求の要求元である印刷要求送信ユーザに対し、自機において該印刷要求にかかるプルプリント印刷処理を実行できる旨を通知する、ことが好ましい。
本発明においては、メッセージ生成部は、印刷要求送信ユーザが、自機にログインした場合に、メッセージを印刷要求送信ユーザに対して通知する、ことが好ましい。
本発明においては、メッセージ生成部は、印刷要求送信ユーザが、自機の近傍に存在する場合に、メッセージを印刷要求送信ユーザに対して通知する、ことが好ましい。
本発明においては、メッセージ生成部は、自機が印刷要求送信ユーザからの自機に対する印刷要求を受信した場合に、メッセージを印刷要求送信ユーザに対して通知する、ことが好ましい。
本発明においては、さらに、ユーザとの間で情報の入出力を行う操作パネルを有し、操作パネルは、メッセージを表示する、ことが好ましい。
本発明においては、さらに、音声を発音するための音声デバイスを有し、音声デバイスは、メッセージを発音する、ことが好ましい。
本発明においては、メッセージ生成部は、メッセージを電子メールとして送信する、ことが好ましい。
本発明においては、エンジン部は、メッセージ生成部が送信した電子メールに対する返信メールを受け取った場合に、プルプリント印刷処理を実行する、ことが好ましい。
本発明にかかる画像形成装置は、遠隔地からの送信にかかる印刷要求がなされた場合においても、印刷資源の浪費、情報セキュリティの問題を回避することができる。また、本発明にかかる画像形成装置は、ユーザの印刷出力の再度の要求にかかる手間を省略させることができる。
本発明にかかる実施の形態による画像形成装置は、デジタル複合機(MFP)である。デジタル複合機は、印刷(プリンタ)機能の他、スキャン機能、ファクシミリ機能、複写機能等を集約的に併せ持つ。当該複数の機能のうち、印刷機能に関しては、当該デジタル複合機は、ネットワークを介して印刷出力の要求を受け取ることができる。なお、本発明にかかる画像形成装置は、ネットワークを介して印刷出力の要求を受け取って、当該要求を実行できるプリンタであれば足りる。
また、本実施の形態においては、MFPへ印刷要求を送信するための端末装置として、パーソナル・コンピュータ(PC)を想定する。しかしながら、当該端末装置は、PCに限定されない。PCのように汎用性を有さない、デジタル複合機専用の端末装置であってもよい。
本発明にかかる実施の形態によるMFPは、プルプリント処理を実行可能であってよい。ここでは、プルプリント処理とは、MFPが、プルプリント処理の要求を受け取ってから、自機の外部に設置された記憶装置に保持されているデータを引き出し(取得し)、取得したデータに基づいて印刷出力を実行する処理である。
プルプリント処理の要求を受け取ったMFPは、例えば、要求に含まれる、印刷を望むデータファイルが保存されているデータファイルのパスの情報に基づいて、MFPが該データを、ネットワークを介して外部から取得し、当該データの画像を印刷する。
<画像形成システム>
図1は、本発明の実施の形態によるMFPを含む画像形成システムの概略図である。破線で囲まれた領域1、3、5は、それぞれ、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)で接続されたコンピュータ・ネットワークを指す。各コンピュータ・ネットワーク1、3、5は、ネットワーク間ネットワーク(インターネット)により相互に接続されている。
また、コンピュータ・ネットワーク1、3、5は、相互に離れて存在することができる。ここでは、各コンピュータ・ネットワーク1、3、5は、ユーザが容易にアクセス(ユーザ自身が物理的に移動)することができない程度に離れている。
コンピュータ・ネットワーク1においては、MFP11aおよび11b、ならびに、PC13が、相互にデータ送受信可能に接続される。
コンピュータ・ネットワーク3においては、MFP31、および、PC15が、相互にデータ送受信可能に接続される。
コンピュータ・ネットワーク5においては、MFP51aおよび51b、ならびに、PC17が、相互にデータ送受信可能に接続される。
ユーザ9は、自分用の携帯端末9pを所持し、コンピュータ・ネットワーク1、3、5のいずれかの近隣に位置する。
図2は、MFP11aのハードウェア構成を示すブロック図である。ここでは、例としてMFP11aのハードウェア構成を示すが、他のMFP11b、31、51a、51bも、MFP11aと同等のハードウェア構成を備えてよい。
MFP11aは、中央処理装置(CPU)61、メモリ63、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)65、ネットワーク・インターフェイス67、スキャナ69、エンジン71、操作パネル73、音声デバイス75、GPSデバイス77、および、近距離無線受信デバイス79を有し、各構成要素は、データ送受信可能に接続される。
中央処理装置61およびメモリ63は、MFP11aのコンピュータ60を構成する。
HDD65は、コンピュータ60の補助記憶装置として動作する。
ネットワーク・インターフェイス67は、ネットワークを介して、外部の装置とデータの送受信を行うための装置である。
スキャナ69は、紙等の印刷媒体に記された情報を光学的に読み取って当該情報のデジタル・データを生成するための装置である。
エンジン71は、画像を紙等の印刷媒体に印刷するための装置である。
操作パネル73は、ユーザとMFP11aとの間で、情報の入出力をするための装置である。
音声デバイス75は、MFP11aが、(図示しない)スピーカ等を用いてユーザに対して情報を提供するための、音声生成装置である。
GPSデバイス77は、GPS衛星の発する情報を受け取り、自機の位置情報を生成し出力する装置である。
MFP11aは、ネットワーク7等を介し、自機の位置情報を、自機および他のMFP(11b、31、51a、51b)がアクセス可能な(図示しない)記憶装置(データベース等)へ登録することができる。該データベースに登録された位置情報は、ネットワーク7に接続された全ての画像形成装置が参照可能である。また、該データベースの機能を、MFP11aが備えることも可能である。
近距離無線受信デバイス79は、該デバイス近傍に存在する(図示しない)近距離無線送信デバイスからデータを無線受信する装置である。
図3は、MFP11aの機能的構成を示すブロック図である。本図に示された機能的ブロックは、コンピュータ60が、画像形成プログラムを実行することにより実現される。該画像形成プログラムは、MFP11aにインストールされ、実行される。インストールされる画像形成プログラムは、フレキシブル・ディスク(FD)、USBメモリ、光ディスク等可搬性記憶媒体に記録することも可能である。また、該画像形成プログラムは、コンピュータ・ネットワーク1を通じてオンラインでMFP11aへ提供されることも可能である。
制御部61は、MFP11aの各構成要素間のデータの流れを制御し、また、受けたデータを処理して出力し、もって、各構成要素の動作を制御する。
常用プリンタ適性判定部603は、PC等端末装置から印刷要求を受け取ると、当該印刷要求を送信した送信元端末装置の情報、印刷要求を送信したユーザの情報等を適宜取得し、当該情報に基づいて、自機(MFP11a)が、受け取った印刷要求に基づく印刷出力処理を実行することが適当な画像形成装置であるか否かを判定する。
ここでは、当該印刷要求を実行することが適当であると判定される場合を、自機(MFP11a)は、要求送信元端末装置(あるいは要求送信ユーザ)にとって、レギュラー・プリンタ(常用される画像形成装置の意。)である、と表現する。逆に、当該印刷要求を実行することが不適当であると判定される場合を、自機(MFP11a)は、要求送信元端末装置(あるいは要求送信元ユーザ)にとって、イレギュラー・プリンタ(非常用画像形成装置の意。)である、と表現する。
自機(MFP11a)が、要求送信元端末装置(あるいは要求送信ユーザ)にとってレギュラー・プリンタ(第1種プリンタ)であるか、または、イレギュラー・プリンタ(第2種プリンタ)であるかの判定の基準には、例えば、次のような基準のいずれか1つ以上を用いればよい。
自機適性判定基準1.
要求送信元端末装置が存在する位置と、自機(MFP11a)が存在する位置とが、物理的に、近い(遠い)場合、MFP11aは、自機は要求送信元端末装置にとってレギュラー・プリンタ(イレギュラー・プリンタ)である、と判定する。
自機適性判定基準1.補足事項a.
物理的に近い(遠い)は、両装置間の距離と、所定の閾値との大小比較により決定可能である。
自機適性判定基準1.補足事項b.
要求送信元端末装置と自機との距離は、要求送信元端末装置および自機のIPアドレスから推定することができる。IPアドレスから距離(もしくは、それぞれの位置)を推定する手法は、既存の手法を用いて行う。なお、自機の位置については、IPアドレスの代わりに自機が備えるGPSデバイスを用いて求めてもよい。
自機適性判定基準2.
要求送信ユーザが存在する位置と、自機(MFP11a)が存在する位置とが、物理的に、近い(遠い)場合、MFP11aは、自機は要求送信ユーザにとってレギュラー・プリンタ(イレギュラー・プリンタ)である、と判定する。
自機適性判定基準2.補足事項a.
物理的に近い(遠い)は、ユーザとMFP11a間の距離と、所定の閾値との大小比較により決定可能である。
自機適性判定基準2.補足事項b.
要求送信ユーザおよびMFP11aの位置は、要求送信ユーザが所持する携帯端末が備えるGPSデバイスおよびMFP11aが備えるGPSデバイスを用いて求めることができる。なお、自機の位置については、自機が備えるGPSデバイスの代わりに自機のIPアドレスを用いて推定してもよい。
自機適性判定基準3.
要求送信元端末装置(あるいは要求送信ユーザ)から自機(MFP11a)へなされた過去の印刷要求実績を参照し、該実績にかかる統計量に基づいて、自機は要求送信元端末装置(あるいは要求送信ユーザ)にとってレギュラー・プリンタであるか、または、イレギュラー・プリンタであるか、を判定する。
自機適性判定基準3.補足事項a.
過去の印刷要求実績にかかる統計量として、過去の印刷要求の数を用いることができる。過去の印刷要求の数が、所定の閾値以下であれば、イレギュラー・プリンタと判定し、所定の閾値よりも大きければ、レギュラー・プリンタと判定すればよい。なお、その他の統計量(要求頻度(平均値(所定期間毎における印刷要求の数の平均))等)を用いて判定してもよい。
常用プリンタ探索部605は、常用プリンタ適性判定部603が自機(MFP11a)は印刷要求を送信した端末装置に対してイレギュラー・プリンタである、と判定した場合に、ネットワーク7(図1)に接続された他の画像形成装置のなかから、印刷要求を送信した端末装置(要求送信元端末装置)あるいはユーザ(要求送信ユーザ)にとってレギュラー・プリンタであると考えられる画像形成装置を探索する。
常用プリンタ探索部605は、上記常用プリンタ適性判定部603の説明において記した自機適性判定基準と同様の判定基準(他機適性判定基準)の少なくともいずれか1つを用いて、上記他の画像形成装置のそれぞれについて、該画像形成装置が要求送信元端末装置(あるいは要求送信ユーザ)にとってレギュラー・プリンタであるか、または、イレギュラー・プリンタであるかの判定を行えばよい。以下に他機適性判定基準の例を記す。
他機適性判定基準1.
要求送信元端末装置が存在する位置と、自機(MFP11a)が存在する位置とが、物理的に、近い(遠い)場合、MFP11aは、該判定にかかる他の画像形成装置は要求送信元端末装置にとってレギュラー・プリンタ(イレギュラー・プリンタ)である、と判定する。
他機適性判定基準1.補足事項a.
物理的に近い(遠い)は、両装置間の距離と、所定の閾値との大小比較により決定可能である。
他機適性判定基準1.補足事項b.
要求送信元端末装置と該判定にかかる他の画像形成装置との距離は、要求送信元端末装置および該判定にかかる他の画像形成装置のIPアドレスから推定することができる。IPアドレスから距離(もしくは、それぞれの位置)を推定する手法は、既存の手法を用いて行う。なお、該判定にかかる他の画像形成装置の位置については、IPアドレスの代わりに該判定にかかる他の画像形成装置が備えるGPSデバイスを用いて求めてもよい。
他機適性判定基準2.
要求送信ユーザが存在する位置と、該判定にかかる他の画像形成装置が存在する位置とが、物理的に、近い(遠い)場合、MFP11aは、該判定にかかる他の画像形成装置は要求送信ユーザにとってレギュラー・プリンタ(イレギュラー・プリンタ)である、と判定する。
他機適性判定基準2.補足事項a.
物理的に近い(遠い)は、ユーザと該判定にかかる他の画像形成装置間の距離と、所定の閾値との大小比較により決定可能である。
他機適性判定基準2.補足事項b.
要求送信ユーザおよび該判定にかかる他の画像形成装置の位置は、要求送信ユーザが所持する携帯端末が備えるGPSデバイスおよび該判定にかかる他の画像形成装置が備えるGPSデバイスを用いて求めることができる。なお、該判定にかかる他の画像形成装置の位置については、該判定にかかる他の画像形成装置が備えるGPSデバイスの代わりに該判定にかかる他の画像形成装置のIPアドレスを用いて推定してもよい。
他機適性判定基準3.
要求送信元端末装置(あるいは、要求送信ユーザ)が、プリンタ設定している全ての画像形成装置を、レギュラー・プリンタと判定する。あるいは、要求送信元端末装置(あるいは、要求送信ユーザ)が、通常使うプリンタに設定している画像形成装置を、レギュラー・プリンタと判定する。
他機適性判定基準4.
要求送信元端末装置(あるいは要求送信ユーザ)から該判定にかかる他の画像形成装置へなされた過去の印刷要求実績を参照し、該実績にかかる統計量に基づいて、該判定にかかる他の画像形成装置は要求送信元端末装置(あるいは要求送信ユーザ)にとってレギュラー・プリンタであるか、または、イレギュラー・プリンタであるか、を判定する。
他機適性判定基準4.補足事項a.
過去の印刷要求実績にかかる統計量として、過去の印刷要求の数を用いることができる。過去の印刷要求の数が、所定の閾値以下であれば、イレギュラー・プリンタと判定し、所定の閾値よりも大きければ、レギュラー・プリンタと判定すればよい。なお、その他の統計量(平均値(所定期間毎における印刷要求の数の平均)等)を用いて判定してもよい。
プリントデータ共有化処理部607は、自機が保持するデータを、他の画像形成装置が取得可能な状態にするための処理(データ共有化処理)を行う。データ共有化処理がなされたプリントデータは、他の画像形成装置からの要求に応じて、当該他の画像形成装置へ提供される。該提供を求めた上記他の画像形成装置は、提供されたプリントデータを用いて印刷出力処理(プルプリント処理)を実行することが可能である。MFP11aにおいては、プリントデータは、HDD65内のボックス65bにおいて保持される。データ共有化処理の相手方である上記他の画像形成装置は、当該ボックス65bへアクセスし、プリントデータを取得することができる。なお、ボックスとは、一般的なコンピュータ・ファイル・システムにおけるディレクトリあるいはフォルダに相当する、MFP11aにおけるファイル管理上の論理構造である。
常用プリンタ登録部609は、常用プリンタ探索部605がした常用プリンタの探索の結果を受け取り、要求送信元端末装置および要求送信ユーザの少なくともいずれか一方と対応付けて、該要求送信元端末装置および要求送信ユーザにとってのレギュラー・プリンタについての情報を登録して保持する。
常用プリンタ登録部609は、さらに、常用プリンタ登録変更部609mを備え、一旦登録した上記レギュラー・プリンタの情報を変更することも可能である。
常用プリンタ登録変更部609mは、受けた印刷要求について、自機がイレギュラー・プリンタであると判定された場合において、自機を当該印刷要求に対するレギュラー・プリンタへ変更する登録変更を行うことができる。常用プリンタ登録変更部609mの行うこの登録変更処理により、当該印刷要求にかかる印刷処理について、自機においてもプルプリント処理可能となる。よって、MFP11aは、受けた印刷要求にかかる印刷処理を即座に実行することはないが、ユーザが自機において印刷出力処理の実行を望む場合には、その要望に対応することができるようになる。
さらに、当該変更を、例えば次のような場合に実行してもよい。
常用プリンタ適性判定部603が判定した時点において、イレギュラー・プリンタであった画像形成装置について、端末装置あるいはユーザが移動したことにより、または、端末装置におけるプリンタ設定が変更されたことにより、当該画像形成装置がレギュラー・プリンタと判定されるべき状態になった場合。(自機/他機適性判定基準1.2.3.ならびに他機適性判定基準4.)
言うまでもなく、レギュラー・プリンタであった画像形成装置が、イレギュラー・プリンタと判定されるべき状態になった場合にも、常用プリンタ登録変更部609mは、登録した上記レギュラー・プリンタの情報を変更可能である。
メッセージ生成部611は、印刷要求をしたユーザあるいは該ユーザの端末装置に提供するメッセージを生成し、その提供を実行する。
このメッセージには、上記ユーザが(上記ユーザあるいは上記端末装置にとっての)イレギュラー・プリンタである画像形成装置へ送信した印刷要求について、当該要求を受け取った画像形成装置の常用プリンタ登録部609にレギュラー・プリンタとして登録された画像形成装置が、上記ユーザの印刷要求を、プルプリント処理として実行できることを上記ユーザへ通知する旨が含まれる。
上記メッセージの伝達の方法は、例えば、次のような方法のいずれか1つ以上を用いればよい。
メッセージ通知方法1.
他の画像形成装置の常用プリンタ登録部609にレギュラー・プリンタとして登録された画像形成装置に、ユーザがログインすると、該登録された画像形成装置は、メッセージをユーザへ送る。
メッセージ通知方法2.
他の画像形成装置の常用プリンタ登録部609にレギュラー・プリンタとして登録された画像形成装置に、ユーザが接近すると、該登録された画像形成装置は、メッセージをユーザへ送る。
メッセージ通知方法3.
他の画像形成装置の常用プリンタ登録部609にレギュラー・プリンタとして登録された画像形成装置に対してユーザが新たな印刷要求を送信すると、該登録された画像形成装置は、メッセージをユーザへ送る。
メッセージ通知方法 補足事項
ユーザにメッセージを送る具体的手法には様々な手法が可能である。
例えば、
(a)操作パネル73に、メッセージを表示する、
(b)音声デバイス75を用いて、メッセージを発音する、
(c)メッセージが記された電子メールをユーザへ送信する、等の手法が可能である。
なお、上記(c)においては、電子メールを受け取ったユーザは、プルプリント処理を実行させたい画像形成装置に対し、返信メールを送信することで、プルプリントを該画像形成装置に実行させることができる。
<ユーザが所持する携帯端末について>
次に、図4および図5を参照し、ユーザ9が所持する携帯端末9pについて説明する。携帯端末9pは、携帯電話や可搬性のあるパーソナル・コンピュータ(ノートPC)、あるいは、専用の携帯端末でよい。
図4は、本実施の形態における携帯端末9pの一形態である携帯端末9pgを示す図である。本図に示す携帯端末9pgは、GPSデバイスを内蔵する。携帯端末9pgは、外部からの要求により、GPS衛星の発する情報81を用いて自機の位置情報を取得し、取得した位置情報を要求元等へ発信することができる。外部からの要求とは、例えば、ユーザ9がした印刷要求を受け取った画像形成装置(MFP11a等)が、ユーザ9の現在位置を知るために行う携帯端末9pg位置情報取得要求である。
また、携帯端末9pgの機体識別子(ID)等の情報は、予めユーザ9と関連付けて所定の記憶装置に登録されている。MFP11a等は、随時、当該登録情報へアクセス可能である。
例えば、MFP11aがユーザ9から印刷要求を受け取ると、MFP11aは、ユーザ9に関連付けされた携帯端末9pgに関する情報を取得し、取得した情報に基づいて携帯端末9pgに対し、現在位置の情報の提供を要求する。該要求を受け取った携帯端末9pgは、GPS衛星の発する情報81から自機の現在位置を取得し、取得した位置情報を、MFP11aへ発信する。MFP11aが受け取った携帯端末9pgの位置情報は、ネットワーク7に接続されたあらゆる画像形成装置(MFP11a、11b、31、51a、51b等)がアクセス可能な状態で、ネットワーク7に接続された所定の記憶装置に保持される。なお、該記憶装置は、MFP11aの位置情報が保持される上述のデータベースと同等の記憶装置でよい。
図5は、本実施の形態における携帯端末9pの別の一形態である携帯端末9pwを示す図である。本図に示す携帯端末9pwは、近距離無線送信デバイスを内蔵する。携帯端末9pwは、近距離無線送信デバイスの動作によって所定の無線信号を発信することができる。携帯端末9pwが発信する無線信号は、予めユーザ9と関連付けて所定の記憶装置に登録されている。MFP11a等は、随時、当該登録情報へアクセス可能である。
MFP11aの近距離無線受信デバイス79が、携帯端末9pwの発信した無線信号を受信すると、MFP11aは、当該無線信号から、ユーザ9が自機の近傍に存在することを認識する。
MFP11aは、ユーザ9がMFP11a近傍に位置していることを示す情報を、ネットワーク7に接続された所定の記憶装置に保持させ、ネットワーク7に接続されたあらゆる画像形成装置(MFP11a、11b、31、51a、51b等)が当該情報へアクセス可能な状態にする。なお、該記憶装置は、上述のデータベースと同等の記憶装置でよい。
よって、MFP11aが受信した携帯端末9pwからの無線信号から、ネットワーク7に接続されたあらゆる画像形成装置(MFP11a、11b、31、51a、51b等)は、ユーザ9がMFP11a近傍に位置していることを認識することができる。
<操作パネル73の表示例>
次に、MFP11aの操作パネル73について、図6、図7、図8を参照して説明する。
図6は、MFP11aの操作パネル73の構成例を示す図である。ユーザは、ID、パスワード等を、キーボードの操作により入力し、MFP11aへログインすることができる。
上記メッセージ通知方法1.において説明したように、MFP11aは、ログインの成功を確認すると、ログインしたユーザについて、他の画像形成装置の常用プリンタ登録部609に自機が登録されているかどうか判定する。換言すれば、MFP11aは、ログインしたユーザについて、プルプリント処理可能なジョブが存在するか判定する。
図7は、ユーザがログインに成功した後における、操作パネル73の表示の一例を示す図である。本例においては、MFP11aは、ログインしたユーザについて、プルプリント可能なジョブが存在することを示すメッセージMを表示する。
ユーザは、当該メッセージMにタッチすることで、操作パネル73に、メッセージMの詳細情報を表示させることができる。
図8は、ユーザが、図7のメッセージMにタッチしたときに、操作パネル73に表示するメッセージ詳細情報M1の例である。
本例は、ユーザが、MFP11aへログインするよりも以前に、イレギュラー・プリンタ(プリンタ(No.YY))に対して印刷要求を行った場合の例である。印刷要求を受けたプリンタ(No.YY)は、自機に常用プリンタ適性が無いと判断し、該要求にかかる印刷処理を行わずに、代わりに、レギュラー・プリンタを探索し、探索結果にもとづいてMFP11aをレギュラー・プリンタとして登録し、印刷要求に係るデータをMFP11aとの間で共有化する。この他、プリントデータを共有するネットワークドライブを表示したり、プリントデータへのショートカットを表示したりしてもよい。
MFP11aは、上記メッセージ通知方法1.に従って、ユーザがログインしたときに図7および図8のようなメッセージを表示する。ユーザが図8のスタートボタンBsをタッチすると、MFP11aは、プルプリント処理を実行する。
<画像形成処理の流れ>
これより、図9ないし図27を参照し、MFP11aが行う画像形成処理について説明する。
図9は、MFP11aが行う画像形成処理のメインフローのフローチャートである。
ステップS1において、MFP11aは、自機に対する印刷要求を受け付ける処理を行う。ステップS1の詳細については、図10を参照し後で詳述する。
ステップS2において、MFP11aは、S1において受けた印刷要求について、自機がレギュラー・プリンタであるか、あるいは、イレギュラー・プリンタであるか、を判定する処理を行う。ステップS2の詳細については、図11、図12、図13、図14を参照し後で詳述する。
ステップS3において、MFP11aは、S1において受けた印刷要求についてステップS2において自機がイレギュラー・プリンタであると判断された場合に、該印刷要求にかかるデータを、ボックスへ保存する処理を行う。ステップS3の詳細については、図15を参照し後で詳述する。
ステップS4において、MFP11aは、S1において受けた印刷要求についてステップS2において自機がイレギュラー・プリンタであると判断された場合に、レギュラー・プリンタを探索し、探索の結果得たレギュラー・プリンタの情報を登録する処理を行う。さらに、ステップS4において、MFP11aは、レギュラー・プリンタにかかる登録情報を変更する処理も実行する。ステップS4の詳細については、図16、図17、図18、図19、図20を参照し後で詳述する。
ステップS5において、MFP11aは、ステップS4において登録されたレギュラー・プリンタに対し、ステップS1において受けた印刷要求にかかるデータを共有する要求し、相手側のレギュラー・プリンタが要求を承諾した場合には、当該データを共有化する処理を行う。ステップS5の詳細については、図21を参照し後で詳述する。
ステップS6において、MFP11aは、他の画像形成装置がしたステップS5のデータ共有化要求を受信した場合の応答処理を実行する。ステップS6の詳細については、図22を参照し後で詳述する。
ステップS7において、MFP11aは、他の画像形成装置に対して送られた印刷要求であって自機においてプルプリント処理可能な印刷要求を有する場合に、その旨をユーザに通知する処理を実行する。ステップS7の詳細については、図23、図24、図25、図26を参照し後で詳述する。
ステップS8において、MFP11aは、印刷処理を実行する。ステップS8における印刷処理は、自機に対して送られた印刷要求にかかる印刷処理と、他機に対して送られた印刷要求にかかるプルプリント処理と、を含む。ステップS8の詳細については、図27を参照し後で詳述する。
ステップS9において、MFP11aは、その他の所定の処理を実行する。ステップS9の処理が終了すると、処理は、ステップS1へ戻り、同様に繰り返される。
≪プリント要求受付処理(S1)詳細≫
図10は、プリント要求受付処理(図9のステップS1)の詳細を示す図である。
ステップS101において、MFP11aは、印刷要求を受けたか、否か、を判定する。印刷要求を受けたと判定した場合(ステップS101における「YES」)、ステップS103へ移行する。印刷要求を受けていないと判定した場合(ステップS101における「NO」)、本処理は完了し、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS103において、MFP11aは、受けた印刷要求にかかるデータ(プリントデータ)を受信する準備を行う。
ステップS105において、MFP11aは、受けたプリントデータに基づいて、印刷処理を実施するための各種パラメータ設定を行う。
ステップS107において、MFP11aは、自機が現在印刷ジョブを保持していることを示すプリントジョブステータス(PrintJob(n)(nは、印刷ジョブを識別するための識別子))を1にする処理を行う。
≪イレギュラー要求先判断処理(S2)詳細≫
図11は、イレギュラー要求先判断処理(図9のステップS2)の詳細を示す図である。
ステップS201において、MFP11aは、予め設定されているモードに従って、処理を分岐させる。この「モード」は、予めMFP11aに設定可能なパラメータの1つであって、自機がレギュラー・プリンタであるかイレギュラー・プリンタであるかを判定する上で使用する自機適性判定基準を選択するパラメータである。
モードが、上述の自機適性判定基準1を使用するモードに設定されている場合(ステップS201における「a」)、処理は、ステップS2aへ移行する。ステップS2aについては、図12を参照し後で詳述する。
モードが、上述の自機適性判定基準2を使用するモードに設定されている場合(ステップS201における「b」)、処理は、ステップS2bへ移行する。ステップS2bについては、図13を参照し後で詳述する。
モードが、上述の自機適性判定基準3を使用するモードに設定されている場合(ステップS201における「c」)、処理は、ステップS2cへ移行する。ステップS2cについては、図14を参照し後で詳述する。
{IPアドレス遠距離マシン検出処理(S2a)詳細}
図12は、IPアドレス遠距離マシン検出処理(図11のステップS2a)の詳細を示す図である。
ステップS2a1において、MFP11aは、先ず、プリントジョブステータスが1であるか、否か、を判定する。
プリントジョブステータスが1であれば(ステップS2a1における「YES」)、処理は、ステップS2a2へ移行する。
プリントジョブステータスが1でなければ(ステップS2a1における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS2a2において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置に対し、IPアドレスを提示することを要求する。
ステップS2a3において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置のIPアドレスを取得する。
ステップS2a4において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置のIPアドレスを解析し、印刷要求送信元端末装置が含まれるローカル・エリア・ネットワークのエリア解析(IPアドレスから該ローカル・エリア・ネットワークが設置されている地理的位置の取得処理)を実行する。
ステップS2a5において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置が含まれるローカル・エリア・ネットワークが、自機(MFP11a)から見て、近い(エリア内)か、遠い(エリア外)か、を判定する。この判定は、自機(MFP11a)が含まれるローカル・エリア・ネットワークの地理的位置と印刷要求送信元端末装置が含まれるローカル・エリア・ネットワークの地理的位置との間の距離と、所定の閾値との大小比較から決定される。
印刷要求送信元端末装置が含まれるローカル・エリア・ネットワークは、エリア外である(印刷要求送信元端末装置にとってMFP11aはイレギュラー・プリンタである)と判定した場合(ステップS2a5における「YES」)、処理は、ステップS2a6へ移行する。
印刷要求送信元端末装置が含まれるローカル・エリア・ネットワークは、エリア内である(印刷要求送信元端末装置にとってMFP11aはレギュラー・プリンタである)と判定した場合(ステップS2a5における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS2a6において、MFP11aは、受けた印刷要求にかかる印刷ジョブにおいて自機はイレギュラー・プリンタであることを示すイレギュラーフラグ(Irregular(n)(nは、印刷ジョブを識別するための識別子))を1にする処理を行う。
{GPS遠距離マシン検出処理(S2b)詳細}
図13は、GPS遠距離マシン検出処理(図11のステップS2b)の詳細を示す図である。
ステップS2b1において、MFP11aは、先ず、プリントジョブステータスが1であるか、否か、を判定する。
プリントジョブステータスが1であれば(ステップS2b1における「YES」)、処理は、ステップS2b2へ移行する。
プリントジョブステータスが1でなければ(ステップS2b1における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS2b2において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置に対し、GPS位置情報を提示することを要求する。
ステップS2b3において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置のGPS位置情報を取得する。
ステップS2b4において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置のGPS位置情報を解析し、印刷要求送信元端末装置が設置された位置のエリア解析(GPS位置情報から該印刷要求送信元端末装置が設置されている地理的位置の取得処理)を実行する。
ステップS2b5において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置が、自機(MFP11a)から見て、近い(エリア内)か、遠い(エリア外)か、を判定する。この判定は、GPSデバイス77を動作させて得た自機(MFP11a)の地理的位置と印刷要求送信元端末装置の地理的位置との間の距離と、所定の閾値との大小比較から決定される。
印刷要求送信元端末装置は、エリア外である(印刷要求送信元端末装置にとってMFP11aはイレギュラー・プリンタである)と判定した場合(ステップS2b5における「YES」)、処理は、ステップS2b6へ移行する。
印刷要求送信元端末装置は、エリア内である(印刷要求送信元端末装置にとってMFP11aはレギュラー・プリンタである)と判定した場合(ステップS2b5における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS2b6において、MFP11aは、受けた印刷要求にかかる印刷ジョブにおいて自機はイレギュラー・プリンタであることを示すイレギュラーフラグ(Irregular(n)(nは、印刷ジョブを識別するための識別子))を1にする処理を行う。
{要求実績(統計データ)判断(S2c)詳細}
図14は、要求実績(統計データ)判断処理(図11のステップS2c)の詳細を示す図である。
ステップS2c1において、MFP11aは、先ず、プリントジョブステータスが1であるか、否か、を判定する。
プリントジョブステータスが1であれば(ステップS2c1における「YES」)、処理は、ステップS2c2へ移行する。
プリントジョブステータスが1でなければ(ステップS2c1における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS2c2において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置に対し、印刷要求送信ユーザのIDを提示することを要求する。
ステップS2c3において、MFP11aは、印刷要求送信ユーザのIDを取得する。
ステップS2c4において、MFP11aは、印刷要求送信ユーザのIDに基づいて、印刷要求送信ユーザの過去の自機に対する印刷要求実績を解析し、該印刷要求実績に関する統計量を算出する。
ステップS2c5において、MFP11aは、印刷要求実績に関する統計量に基づいて、印刷要求送信ユーザが自機を使用した頻度が高いか、低いか、を判定する。この判定は、印刷要求実績に関する統計量と、所定の閾値との大小比較から決定される。
印刷要求送信ユーザが自機を使用した頻度は、低い(印刷要求送信ユーザにとってMFP11aはイレギュラー・プリンタである)と判定した場合(ステップS2c5における「YES」)、処理は、ステップS2c6へ移行する。
印刷要求送信ユーザが自機を使用した頻度は、高い(印刷要求送信ユーザにとってMFP11aはレギュラー・プリンタである)と判定した場合(ステップS2c5における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS2c6において、MFP11aは、受けた印刷要求にかかる印刷ジョブにおいて自機はイレギュラー・プリンタであることを示すイレギュラーフラグ(Irregular(n)(nは、印刷ジョブを識別するための識別子))を1にする処理を行う。
≪ボックス保存処理(S3)詳細≫
図15は、ボックス保存処理(図9のステップS3)の詳細を示す図である。
ステップS301において、MFP11aは、先ず、プリントジョブステータスが1であるか、否か、を判定する。
プリントジョブステータスが1であれば(ステップS301における「YES」)、処理は、ステップS303へ移行する。
プリントジョブステータスが1でなければ(ステップS301における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS303において、MFP11aは、次に、イレギュラーフラグが1であるか、否か、(識別子nのジョブに関し、自機は、イレギュラー・プリンタであるか、レギュラー・プリンタであるか、)を判定する。
イレギュラーフラグが1であれば(ステップS303における「YES」)、処理は、ステップS305へ移行する。
イレギュラーフラグが1でなければ(ステップS303における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS305において、MFP11aは、印刷要求にかかるデータをボックス65b(図3)に保存するための準備的処理を行う。
ステップS307において、MFP11aは、印刷要求にかかるデータを、プルプリント用データとして、ボックス65b(図3)へ転送する。より具体的には、識別子nで識別される印刷ジョブにかかるデータを、プルプリント用データとして、識別子nで識別されるBox(n)へ転送する。
≪レギュラー要求先探索登録処理(S4)詳細≫
図16は、レギュラー要求先探索登録処理(図9のステップS4)の詳細を示す図である。
ステップS401において、MFP11aは、予め設定されているモードに従って、処理を分岐させる。この「モード」は、予めMFP11aに設定可能なパラメータの1つであって、他の画像形成装置について、それがレギュラー・プリンタとして適格か否かを判定する上で使用する他機適性判定基準を選択するパラメータである。ステップS401におけるモードの情報と、ステップS201(図11参照。)におけるモードの情報とは、異なるデータとして個別に設定され、保持されることが望ましい。
モードが、上述の他機適性判定基準1を使用するモードに設定されている場合(ステップS401における「d」)、処理は、ステップS4dへ移行する。ステップS4dについては、図17を参照し後で詳述する。
モードが、上述の他機適性判定基準2を使用するモードに設定されている場合(ステップS401における「e」)、処理は、ステップS4eへ移行する。ステップS4eについては、図18を参照し後で詳述する。
モードが、上述の他機適性判定基準3を使用するモードに設定されている場合(ステップS401における「f」)、処理は、ステップS4fへ移行する。ステップS4fについては、図19を参照し後で詳述する。
ステップS403において、MFP11aは、予め設定されているマシン追加モードのオン/オフ設定を参照する。
予め設定されているマシン追加モードの設定がオン設定である場合(ステップS403における「YES」)、処理は、ステップS4gへ移行する。
予め設定されているマシン追加モードの設定がオフ設定である場合(ステップS403における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
{IPアドレス近距離マシン登録処理(S4d)詳細}
図17は、IPアドレス近距離マシン検出処理(図16のステップS4d)の詳細を示す図である。
ステップS4d1において、MFP11aは、先ず、プリントジョブステータスが1であるか、否か、を判定する。
プリントジョブステータスが1であれば(ステップS4d1における「YES」)、処理は、ステップS4d2へ移行する。
プリントジョブステータスが1でなければ(ステップS4d1における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS4d2において、MFP11aは、次に、イレギュラーフラグが1であるか、否か、(識別子nのジョブに関し、自機は、イレギュラー・プリンタであるか、レギュラー・プリンタであるか、)を判定する。
イレギュラーフラグが1であれば(ステップS4d2における「YES」)、処理は、ステップS4d3へ移行する。
イレギュラーフラグが1でなければ(ステップS4d2における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS4d3において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置に対し、IPアドレスを提示することを要求する。
ステップS4d4において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置のIPアドレスを取得する。
ステップS4d5において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置のIPアドレスを解析し、印刷要求送信元端末装置が含まれるローカル・エリア・ネットワークのエリア解析(IPアドレスから該ローカル・エリア・ネットワークが設置されている地理的位置の取得処理)を実行する。
ステップS4d6において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置が含まれるローカル・エリア・ネットワークのエリアと同じエリアに含まれる全ての装置に対し、情報提示を要求する。当該要求する情報には、装置が有する機能、IPアドレス等の情報が含まれる。
ステップS4d7において、MFP11aは、ステップS4d6の要求に呼応して送られてきた情報を取得する。
ステップS4d8において、MFP11aは、ステップS4d7で取得した情報を解析し、印刷要求送信元端末装置が含まれるLANのエリア内に存在する印刷装置(画像形成装置)の情報を抽出する。
ステップS4d9において、MFP11aは、ステップS4d8において抽出した印刷装置のIPアドレスを、印刷要求送信元端末装置にとってのレギュラー・プリンタとして、登録する。具体的には、ステップS4d8において抽出した印刷装置のIPアドレスを、パラメータPR_IP(n)(m)に保持させる。ここで、nは、印刷ジョブの識別子であり、mは、印刷装置の識別子である。
{GPS近距離マシン検出処理(S4e)詳細}
図18は、GPS近距離マシン検出処理(図16のステップS4e)の詳細を示す図である。
ステップS4e1において、MFP11aは、先ず、プリントジョブステータスが1であるか、否か、を判定する。
プリントジョブステータスが1であれば(ステップS4e1における「YES」)、処理は、ステップS4e2へ移行する。
プリントジョブステータスが1でなければ(ステップS4e1における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS4e2において、MFP11aは、次に、イレギュラーフラグが1であるか、否か、(識別子nのジョブに関し、自機は、イレギュラー・プリンタであるか、レギュラー・プリンタであるか、)を判定する。
イレギュラーフラグが1であれば(ステップS4e2における「YES」)、処理は、ステップS4e3へ移行する。
イレギュラーフラグが1でなければ(ステップS4e2における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS4e3において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置に対し、GPS位置情報を提示することを要求する。
ステップS4e4において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置のGPS位置情報を取得する。
ステップS4e5において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置のGPS位置情報を解析し、印刷要求送信元端末装置が設置された位置のエリア解析(GPS位置情報から該印刷要求送信元端末装置が設置されている地理的位置の取得処理)を実行する。
ステップS4e6において、MFP11aは、上述のデータベース(記憶装置)にアクセスしてデータベースに登録されている全ての印刷装置に関する情報を取得する。
ステップS4e7において、MFP11aは、ステップS4e6で取得した情報を解析し、印刷要求送信元端末装置が存在する位置に近い(所定の距離以下)印刷装置(画像形成装置)を抽出する。
ステップS4e8において、MFP11aは、ステップS4e7において抽出した印刷装置(画像形成装置)に対し、IPアドレスの提示を要求する。
ステップS4e9において、MFP11aは、ステップS4e8の要求に呼応して送られてきた、ステップS4e7において抽出した印刷装置(画像形成装置)のIPアドレスを取得する。
ステップS4e10において、MFP11aは、ステップS4d9において取得した印刷装置のIPアドレスを、印刷要求送信元端末装置にとってのレギュラー・プリンタとして、登録する。
なお、ステップS4e3において、MFP11aは、印刷要求送信ユーザが所持する携帯端末9pg(図4)に対し、GPS位置情報を提示することを要求してもよい。この場合、ステップS4eの処理は、全体として、印刷要求送信ユーザの現在位置の近傍に設置された印刷装置を求め、当該印刷装置をレギュラー・プリンタとして登録する処理になる。
{プリンタ設定リスト登録(S4f)詳細}
図19は、プリンタ設定リスト登録処理(図16のステップS4f)の詳細を示す図である。
ステップS4f1において、MFP11aは、先ず、プリントジョブステータスが1であるか、否か、を判定する。
プリントジョブステータスが1であれば(ステップS4f1における「YES」)、処理は、ステップS4f2へ移行する。
プリントジョブステータスが1でなければ(ステップS4f1における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS4f2において、MFP11aは、次に、イレギュラーフラグが1であるか、否か、(識別子nのジョブに関し、自機は、イレギュラー・プリンタであるか、レギュラー・プリンタであるか、)を判定する。
イレギュラーフラグが1であれば(ステップS4f2における「YES」)、処理は、ステップS4f3へ移行する。
イレギュラーフラグが1でなければ(ステップS4f2における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS4f3において、印刷要求送信元端末装置に対し、印刷要求送信ユーザのユーザ情報の提供を要求する。当該要求するユーザ情報には、印刷要求送信ユーザがプリンタに設定している画像形成装置(該ユーザが使用可能なプリンタ)およびその各IPアドレスに関する情報(プリンタ設定リスト)が含まれる。さらには、当該プリンタ設定リストには、印刷要求送信ユーザが、通常使うプリンタ(デフォルトで使用する設定になっているプリンタ)に設定している画像形成装置に関する情報が含まれることが好ましい。
ステップS4f4において、MFP11aは、印刷要求送信ユーザのユーザ情報を取得する。
ステップS4f5において、MFP11aは、ステップS4f4において取得したプリンタ設定リストから、印刷要求送信ユーザがプリンタに設定している画像形成装置のIPアドレスを抽出する。
ステップS4f6において、MFP11aは、ステップS4f5において取得した印刷装置のIPアドレスを、印刷要求送信ユーザ(あるいは印刷要求送信元端末装置)にとってのレギュラー・プリンタとして、登録する。
なお、ステップS4f3において、MFP11aは、印刷要求送信元端末装置に対し、ユーザを問わず、印刷要求送信元端末装置にプリンタとして設定されている全ての画像形成装置の情報を提示することを要求してもよい。
{イレギュラーマシン追加登録処理(S4g)詳細}
図20は、イレギュラーマシン追加登録処理(図16のステップS4g)の詳細を示す図である。
ステップS4g1において、MFP11aは、先ず、プリントジョブステータスが1であるか、否か、を判定する。
プリントジョブステータスが1であれば(ステップS4g1における「YES」)、処理は、ステップS4g2へ移行する。
プリントジョブステータスが1でなければ(ステップS4g1における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS4g2において、MFP11aは、次に、イレギュラーフラグが1であるか、否か、(識別子nのジョブに関し、自機は、イレギュラー・プリンタであるか、レギュラー・プリンタであるか、)を判定する。
イレギュラーフラグが1であれば(ステップS4g2における「YES」)、処理は、ステップS4g3へ移行する。
イレギュラーフラグが1でなければ(ステップS4g2における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS4g3において、MFP11aは、当該印刷要求にかかる印刷処理について、自機(MFP11a)においてもプルプリント処理可能な印刷ジョブの1つに加える。具体的には、印刷ジョブが、プルプリント処理可能なジョブであることを示すプルプリント待機ステータス(Pull_Standby(n))を1にする。
ステップS4g4において、MFP11aは、識別子nで特定される印刷ジョブを終了させる(そのステータスを0にする。)。
ステップS4g5において、MFP11aは、自機(MFP11a)のIPアドレスを、レギュラー・プリンタ登録する。
以上より、MFP11aは、自機をレギュラー・プリンタに登録するように、レギュラー・プリンタ登録の変更を行い、印刷要求にかかる印刷処理をプルプリント処理可能とする。
≪ファイル共有化要求処理(S5)詳細≫
図21は、ファイル共有化要求処理(図9のステップS5)の詳細を示す図である。
ステップS501において、MFP11aは、先ず、プリントジョブステータスが1であるか、否か、を判定する。
プリントジョブステータスが1であれば(ステップS501における「YES」)、処理は、ステップS503へ移行する。
プリントジョブステータスが1でなければ(ステップS501における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS503において、MFP11aは、次に、イレギュラーフラグが1であるか、否か、(識別子nのジョブに関し、自機は、イレギュラー・プリンタであるか、レギュラー・プリンタであるか、)を判定する。
イレギュラーフラグが1であれば(ステップS503における「YES」)、処理は、ステップS505へ移行する。
イレギュラーフラグが1でなければ(ステップS503における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS505において、MFP11aは、レギュラー・プリンタのIPアドレス(PR_IP(n)(m))が既にレギュラー・プリンタ登録されているか、否か、について判定する。
レギュラー・プリンタのIPアドレス(PR_IP(n)(m))が既にレギュラー・プリンタ登録されている、と判定した場合(ステップS505における「YES」)、処理は、ステップS507へ移行する。
レギュラー・プリンタのIPアドレス(PR_IP(n)(m))が未だレギュラー・プリンタ登録されていないと判定した場合(ステップS505における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS507において、レギュラー・プリンタ登録されているレギュラー・プリンタのIPアドレスを取得する(PR_IP(n)(m)のデータを取得する。)。
ステップS509において、MFP11aは、レギュラー・プリンタ登録されている画像形成装置に対し、ファイル共有化の要求を送信する。
ステップS511において、MFP11aは、レギュラー・プリンタ登録されている画像形成装置に対し、自機のプリンタ情報(ファイル共有化に必要な自機の情報)を送信する。
ステップS513において、MFP11aは、ステップS509において送信したファイル共有化の要求に対する、他の画像形成装置からのファイル共有化可否連絡を受信する。
ステップS515において、MFP11aは、ステップS513においてファイル共有化可能との連絡を受けた画像形成装置に対し、ファイル共有化のための処理を実行する。
≪ファイル共有化応答処理(S6)詳細≫
図22は、ファイル共有化応答処理(図9のS6)の詳細を示す図である。この、ファイル共有化応答処理は、MFP11aが、他の画像形成装置から、ファイル共有化の要求(図9のS5)を受けたときに行う処理である。
ステップS601において、MFP11aは、他の画像形成装置から、ファイル共有化の要求を受信したか、否か、判定する。
他の画像形成装置から、ファイル共有化の要求を受信した、と判定した場合(ステップS601における「YES」)、処理は、ステップS603へ移行する。
他の画像形成装置から、ファイル共有化の要求を受信していない、と判定した場合(ステップS601における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS603において、MFP11aは、ファイル共有化の要求を送信した画像形成装置から送られる、当該画像形成装置のプリンタ情報を取得する(ステップS511(図21)に対応する処理。)。
ステップS605において、MFP11aは、受け取ったファイル共有化の要求を認めるか、否か、について、所定の判定基準に従って判定する。所定の判定基準においては、ファイル共有化の詳細(ファイルの内容(プリントデータであるか?)等)や、共有化されるファイル(プリントデータ)にかかるプルプリント処理の負荷等を考慮してよい。
受け取ったファイル共有化の要求を認める、と判定する場合(ステップS605における「YES」)、処理は、ステップS607へ移行する。
受け取ったファイル共有化の要求を認めない、と判定する場合(ステップS605における「NO」)、処理は、ステップS613へ移行する。
ステップS607において、MFP11aは、受け取ったファイル共有化の要求を認める旨の連絡を、当該他の画像形成装置に対して送信する。
ステップS609において、MFP11aは、ファイル共有化に必要な処理を実施する。具体的には、他の画像形成装置においてプルプリント用データが保持されるボックス(Box(n))を、共有ボックス(Common(n))と認識するための処理を行う。
ステップS611において、MFP11aは、当該他の画像形成装置が受けた印刷要求にかかる印刷処理について、自機(MFP11a)においてプルプリント処理可能な印刷ジョブの1つに加える。具体的には、印刷ジョブが、プルプリント処理可能なジョブであることを示すプルプリント待機ステータス(Pull_Standby(n))を1にする。
ステップS613において、MFP11aは、受け取ったファイル共有化の要求を拒否する旨の連絡を、当該他の画像形成装置に対して送信する。
≪プルプリント連絡処理(S7)詳細≫
図23は、プルプリント連絡処理(図9のステップS7)の詳細を示す図である。本処理により、MFP11aは、自機においてプルプリント処理可能な印刷ジョブについて、当該印刷ジョブの印刷要求を送信したユーザへ当該印刷ジョブをプルプリント可能である旨を連絡する。
ステップS701において、MFP11aは、予め設定されているモードに従って、処理を分岐させる。この「モード」は、予めMFP11aに設定可能なパラメータの1つであって、ユーザに自機がプルプリント処理可能であることを連絡するために使用する連絡方法を選択するパラメータである。ステップS701におけるモードの情報と、ステップS401(図16参照。)におけるモードの情報、および、ステップS201(図11参照。)におけるモードの情報とは、異なるデータとして個別に設定され、保持されることが望ましい。
モードが、上述のメッセージ通知方法1を使用するモードに設定されている場合(ステップS701における「h」)、処理は、ステップS7hへ移行する。ステップS7hについては、図24を参照し後で詳述する。
モードが、上述のメッセージ通知方法2を使用するモードに設定されている場合(ステップS701における「i」)、処理は、ステップS7iへ移行する。ステップS7iについては、図25を参照し後で詳述する。
モードが、上述のメッセージ通知方法3を使用するモードに設定されている場合(ステップS701における「j」)、処理は、ステップS7jへ移行する。ステップS7jについては、図26を参照し後で詳述する。
{ログインで連絡処理(S7h)詳細}
図24は、ログインで連絡処理(図23のステップS7h)の詳細を示す図である。
ステップS7h1において、MFP11aは、自機にログインしたユーザがあるか、否か、を判定する。
自機にログインしたユーザがある、と判定した場合(ステップS7h1における「YES」)、処理は、ステップS7h2へ移行する。
自機にログインしたユーザはいない、と判定した場合(ステップS7h1における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS7h2において、MFP11aは、ログインしたユーザのログインIDを取得する。これにより、ログインしたユーザが特定される。
ステップS7h3において、MFP11aは、ログインしたユーザについて、プルプリント処理可能な印刷ジョブ(プルプリント待機ジョブ)が存在するか、否か、を判定する。具体的には、当該ユーザについて、プルプリント待機ステータス(Pull_Standby(n))が、1であるか否かを判定する。
当該ユーザについて、プルプリント処理可能な印刷ジョブが待機中である、と判定した場合(ステップS7h3における「YES」)、処理は、ステップS7h4へ移行する。
当該ユーザについて、プルプリント処理可能な印刷ジョブは存在しない、と判定した場合(ステップS7h3における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS7h4において、MFP11aは、予め設定されているメール連絡モード設定のオン/オフに従って、処理を分岐させる。この「メール連絡モード」は、上記メッセージの通知手法として、電子メールを利用する(オン設定)または利用しない(オフ設定)を選択するパラメータである。この、電子メールを用いたメッセージの通知は、上述のメッセージ通知方法補足事項の(c)に相当する。
メール連絡モード設定が、オン設定である場合(ステップS7h4における「YES」)、処理は、ステップS7h5へ移行する。
メール連絡モード設定が、オフ設定である場合(ステップS7h4における「NO」)、処理は、ステップS7h7へ移行する。
ステップS7h5において、MFP11aは、ユーザID(ログインID)から、ユーザの電子メールアドレスを取得する。ユーザの電子メールアドレスは、予めユーザIDと関連付けて登録されているものとする。
ステップS7h6において、MFP11aは、ユーザに対し、電子メールの送信を行う。当該電子メールにおいては、ユーザの印刷ジョブについて、自機(MFP11a)がプルプリント処理可能である旨、および、当該電子メールに対する返信メールを送信することでプルプリント処理が開始される旨が記される。
ステップS7h7において、MFP11aは、操作パネル73にメッセージを表示する。この、操作パネル73を用いたメッセージの通知は、上述のメッセージ通知方法補足事項の(a)に相当する。操作パネル73における表示態様については、図7および図8を参照されたい。
{近づいたら連絡処理(S7i)詳細}
図25は、近づいたら連絡処理(図23のステップS7i)の詳細を示す図である。
本処理においては、MFP11aは、MFP11aは、自機に接近しているユーザがあるか、否か、を判定する。接近しているユーザがあり、当該ユーザのプルプリント待機ジョブが有る場合に、MFP11aは、接近しているユーザに対しメッセージを発音する。
ステップS7i1において、MFP11a近距離無線受信デバイス79は、ユーザの携帯端末9pw(図5)が内蔵する近距離無線送信デバイスが発信する無線信号を受信する。
ステップS7i2において、MFP11aは、ステップS7i1において無線信号が受信されたか、否か、判定する。
無線信号を受信した、と判定した場合(ステップS7i2における「YES」)、処理は、ステップS7i3へ移行する。
無線信号を受信した、と判定した場合(ステップS7i2における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS7i3において、MFP11aは、受信した無線信号にもとづき、ユーザID等を取得する。
ステップS7i4において、MFP11aは、取得したユーザIDの示すユーザのジョブ(ジョブ履歴)を検索する。
ステップS7i5において、MFP11aは、当該ユーザについて、プルプリント処理可能な印刷ジョブが待機中であるか、否か、判定する。具体的には、当該ユーザについて、プルプリント待機ステータスが1であるジョブが存在するか、否か、判定する。
当該ユーザについて、プルプリント処理可能な印刷ジョブが待機中である、と判定した場合(ステップS7i5における「YES」)、処理は、ステップS7i6へ移行する。
当該ユーザについて、プルプリント処理可能な印刷ジョブは存在しない、と判定した場合(ステップS7i5における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS7i6において、MFP11aは、ステップS7h4(図24)と同様に、メール連絡モード設定のオン/オフに従って、処理を分岐させる。
メール連絡モード設定が、オン設定である場合(ステップS7i6における「YES」)、処理は、ステップS7i7へ移行する。
メール連絡モード設定が、オフ設定である場合(ステップS7i6における「NO」)、処理は、ステップS7i9へ移行する。
ステップS7i7において、MFP11aは、ステップS7h5(図24)と同様に、ユーザID(ログインID)から、ユーザの電子メールアドレスを取得する。
ステップS7i8において、MFP11aは、ステップS7h6(図24)と同様に、ユーザに対し、電子メールの送信を行う。当該電子メールの内容は、ステップS7h6(図24)において送信される電子メールの内容と同様でよい。
ステップS7i9において、MFP11aは、音声デバイス75を動作させて、メッセージを発音する。この、音声デバイス75を用いたメッセージの通知は、上述のメッセージ通知方法補足事項の(b)に相当する。MFP11aは、「○○さん、プルプリント待機ジョブがあります。ログインして下さい。」といったメッセージを発音する。
{ジョブ要求で連絡処理(S7j)詳細}
図26は、ジョブ要求で連絡処理(図23のステップS7j)の詳細を示す図である。
ステップS7j1において、MFP11aは、ユーザから新たな印刷要求が送られてきたか、否か、を判定する。
ユーザから新たな印刷要求が送られてきた、と判定した場合(ステップS7j1における「YES」)、処理は、ステップS7j2へ移行する。
ユーザからの新たな印刷要求は無い、と判定した場合(ステップS7j1における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS7j2において、MFP11aは、受けた印刷要求にもとづき、ユーザID等を取得する。
ステップS7j3において、MFP11aは、取得したユーザIDの示すユーザのジョブ(ジョブ履歴)を検索する。
ステップS7j4において、MFP11aは、ステップS7i5(図25)と同様に、当該ユーザについて、プルプリント処理可能な印刷ジョブが待機中であるか、否か、判定する。
当該ユーザについて、プルプリント処理可能な印刷ジョブが待機中である、と判定した場合(ステップS7j4における「YES」)、処理は、ステップS7j5へ移行する。
当該ユーザについて、プルプリント処理可能な印刷ジョブは存在しない、と判定した場合(ステップS7j4における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS7j5において、MFP11aは、ステップS7h4(図24)と同様に、メール連絡モード設定のオン/オフに従って、処理を分岐させる。
メール連絡モード設定が、オン設定である場合(ステップS7j5における「YES」)、処理は、ステップS7j6へ移行する。
メール連絡モード設定が、オフ設定である場合(ステップS7j5における「NO」)、処理は、ステップS7j8へ移行する。
ステップS7j6において、MFP11aは、ステップS7h5(図24)と同様に、ユーザID(ログインID)から、ユーザの電子メールアドレスを取得する。
ステップS7j7において、MFP11aは、ステップS7h6(図24)と同様に、ユーザに対し、電子メールの送信を行う。当該電子メールの内容は、ステップS7h6(図24)において送信される電子メールの内容と同様でよい。
ステップS7j8において、MFP11aは、当該ユーザについて、プルプリント処理可能な印刷ジョブの実施命令を発行する(自機のエンジン71等による印刷処理の実行を決定する。)。
≪プリント出力処理(S8)詳細≫
図27は、プリント出力処理(図9のステップS8)の詳細を示す図である。
ステップS701において、MFP11aは、先ず、プリントジョブステータスが1であるか、否か、を判定する。
プリントジョブステータスが1であれば(ステップS701における「YES」)、処理は、ステップS703へ移行する。
プリントジョブステータスが1でなければ(ステップS701における「NO」)、処理は、ステップS709へ移行する。
ステップS703において、MFP11aは、次に、イレギュラーフラグが1であるか、否か、を判定する。
イレギュラーフラグが1であれば(ステップS703における「YES」)、処理は、ステップS705へ移行する。
イレギュラーフラグが1でなければ(ステップS703における「NO」)、処理は、ステップS723へ移行する。
ステップS705において、MFP11aは、他の画像形成装置(および自機)が、識別子nの印刷ジョブにかかるプルプリント処理を完了した旨の連絡を受けたか、否か、を判定する。
識別子nの印刷ジョブにかかるプルプリント処理は完了されたことが確認された場合(ステップS705における「YES」)、処理は、ステップS707へ移行する。
識別子nの印刷ジョブにかかるプルプリント処理は完了されたことが確認されない場合(ステップS705における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
次に、処理が、ステップS701からステップS709へ移行した後の処理について説明する。
ステップS709において、ステップS7h3において、MFP11aは、プルプリント処理可能な印刷ジョブ(プルプリント待機ジョブ)が存在するか、否か、を判定する。
プルプリント処理可能な印刷ジョブが待機中である、と判定した場合(ステップS709における「YES」)、処理は、ステップS711へ移行する。
プルプリント処理可能な印刷ジョブは存在しない、と判定した場合(ステップS709における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS711において、MFP11aは、操作パネル73のプルプリントスタートボタンBs(図8参照。)が押下されたか、否か、を判定する。
プルプリントスタートボタンBs(図8参照。)が押下された、と判定した場合(ステップS711における「YES」)、処理は、ステップS717へスキップする。
プルプリントスタートボタンBs(図8参照。)は押下されていない、と判定した場合(ステップS711における「NO」)、処理は、ステップS713へ移行する。
ステップS713において、MFP11aは、ステップS7j8(図26)の実施命令が発行されているか、否か、を判定する。
実施命令が発行されている、と判定した場合(ステップS713における「YES」)、処理は、ステップS717へスキップする。
実施命令は発行されていない、と判定した場合(ステップS713における「NO」)、処理は、ステップS715へ移行する。
ステップS715において、MFP11aは、送信した電子メール(図24のステップS7h6、図25のステップS7i8、図26のステップS7j7参照。)に対する返信メールを受信したか、否か、を判定する。
返信メールを受信した、と判定した場合(ステップS715における「YES」)、処理は、ステップS717へ移行する。
返信メールを受信していない、と判定した場合(ステップS715における「NO」)、処理は、メインフロー(図9)へ戻る。
ステップS717において、MFP11aは、ファイル共有化処理されたボックス(Common(n))からプルプリント処理に必要なデータを取得する。
ステップS719において、MFP11aは、プルプリント待機ステータスを0に変更する。
ステップS721において、MFP11aは、当該プルプリント処理にかかるデータを共有しているファイル共有元へ、「プルプリント済み」を通知する。
ステップS723において、MFP11aは、プリント処理(あるいはプルプリント処理)を実行する。
ステップS715において、MFP11aは、適宜、プリントジョブステータスを0にする。
≪その他の処理(S9)について≫
その他の処理(図9のS9)は、本発明にとって特徴的な処理工程を含まないため、説明を省略する。
なお、本実施の形態においては、プルプリント用のプリントデータは、ボックスへ保存されるとして、説明している。しかしながら、プルプリント用のプリントデータは、ネットワークに存在するサーバ等の情報処理装置などのメモリ、HDD等に保存してもよい。
また、GPSデバイスの代わりに、携帯端末による無線通信のための基地局の情報を用いてもよい。
また、近距離無線送信デバイス、近距離無線受信デバイスの代わりに、ユーザの近接をMFPが認識するためにGPSデバイスを利用してもよい。
本発明にかかる画像形成装置は、ネットワーク化された画像形成システムにおいて有用である。
本発明の実施の形態によるMFPを含む画像形成システムの概略図 MFP11aのハードウェア構成を示すブロック図 MFP11aの機能的構成を示すブロック図 GPSデバイスを内蔵する携帯端末9pgの動作説明図 近距離無線送信デバイスを内蔵する携帯端末9pwの動作説明図 MFP11aの操作パネル73の表示例 MFP11aの操作パネル73の表示例 MFP11aの操作パネル73の表示例 画像形成処理のメインフローのフローチャート プリント要求受付処理の詳細を示すフローチャート イレギュラー要求先判断処理の詳細を示すフローチャート IPアドレス遠距離マシン検出処理の詳細を示すフローチャート GPS遠距離マシン検出処理の詳細を示すフローチャート 要求実績(統計データ)判断処理の詳細を示すフローチャート ボックス保存処理の詳細を示すフローチャート イレギュラー要求先判断処理の詳細を示すフローチャート IPアドレス近距離マシン登録処理の詳細を示すフローチャート GPS遠距離マシン検出処理の詳細を示すフローチャート プリンタ設定リスト登録処理の詳細を示すフローチャート イレギュラーマシン追加登録処理の詳細を示すフローチャート ファイル共有化要求処理の詳細を示すフローチャート ファイル共有化応答処理の詳細を示すフローチャート プルプリント連絡処理の詳細を示すフローチャート ログインで連絡処理の詳細を示すフローチャート 近づいたら連絡処理の詳細を示すフローチャート ジョブ要求で連絡処理の詳細を示すフローチャート プリント出力処理の詳細を示すフローチャート
符号の説明
1 ・・・ コンピュータ・ネットワーク(ローカル・エリア・ネットワーク)
3 ・・・ コンピュータ・ネットワーク(ローカル・エリア・ネットワーク)
5 ・・・ コンピュータ・ネットワーク(ローカル・エリア・ネットワーク)
7 ・・・ ネットワーク間ネットワーク(インターネット)
9 ・・・ ユーザ
9p・・・ 携帯端末
9pg・・ GPS内蔵携帯端末
9pw・・ 近距離無線送信デバイス内蔵携帯端末
11a・・・ デジタル複合機(MFP)
11b・・・ デジタル複合機(MFP)
13 ・・・ 端末装置(パーソナル・コンピュータ(PC))
15 ・・・ 端末装置(パーソナル・コンピュータ(PC))
17 ・・・ 端末装置(パーソナル・コンピュータ(PC))
31 ・・・ デジタル複合機(MFP)
51a・・・ デジタル複合機(MFP)
51b・・・ デジタル複合機(MFP)
60 ・・・ コンピュータ
61 ・・・ 中央処理装置(CPU)
63 ・・・ メモリ
65 ・・・ ハード・ディスク・ドライブ(HDD)
65b・・・ ボックス
67 ・・・ ネットワーク・インターフェイス
69 ・・・ スキャナ
71 ・・・ エンジン
73 ・・・ 操作パネル
75 ・・・ 音声デバイス
77 ・・・ GPSデバイス
79 ・・・ 近距離無線受信デバイス
81 ・・・ GPS情報
601 ・・・ 制御部
603 ・・・ 常用プリンタ適性判定部
605 ・・・ 常用プリンタ探索部
607 ・・・ プリントデータ共有化処理部
609 ・・・ 常用プリンタ登録部
609m・・・ 常用プリンタ登録変更部
611 ・・・ メッセージ生成部
Bs・・・ プルプリントスタートボタン
M ・・・ メッセージ
M1・・・ メッセージ詳細情報

Claims (21)

  1. ネットワークを介してデータの送受信を行うネットワーク・インターフェイスと、
    前記ネットワーク・インターフェイスを介して受け取った印刷要求について、該印刷要求を送信した印刷要求元にとって自機が第1種画像形成装置であるか、第2種画像形成装置であるか、所定の自機適性判定基準に基づいて、判定する判定部と、
    前記受け取った印刷要求について、該印刷要求を送信した印刷要求元にとっての第1種画像形成装置を、所定の他機適性判定基準に基づいて、前記ネットワークに接続された他の画像形成装置のなかから探索する探索部と、
    前記受け取った印刷要求にかかるデータを保持するボックス部と、
    前記ボックス部に保持されるデータを、前記ネットワークに接続された他の画像形成装置との間で共有するための処理を実行するデータ共有化処理部と、
    前記探索部が発見した前記第1種画像形成装置を登録する登録部と、
    印刷処理を実行するエンジン部とを有し、
    前記判定部が自機は前記印刷要求を送信した印刷要求元にとって第2種画像形成装置であると判定した場合には、前記データ共有化処理部は、前記登録部に登録された第1種画像形成装置との間で前記受け取った印刷要求にかかるデータを共有するための処理を実行する、画像形成装置。
  2. 前記所定の自機適性判定基準は、前記要求元である印刷要求送信元端末装置が存在する位置および自機が存在する位置の間の距離と、所定の閾値との大小比較に基づく、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記所定の自機適性判定基準は、前記要求元である印刷要求送信ユーザが存在する位置および自機が存在する位置の間の距離と、所定の閾値との大小比較に基づく、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記印刷要求送信元端末装置および自機の間の距離は、印刷要求送信元端末装置および自機のIPアドレスに基づいて、決定される、請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記印刷要求送信ユーザおよび自機の間の距離は、前記印刷要求送信ユーザが所持する携帯端末が内蔵するGPSデバイスが発する情報にもとづいて、決定される、請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記所定の自機適性判定基準は、前記要求元から自機へなされた過去の印刷要求実績にかかる統計量に基づく、請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記所定の他機適性判定基準は、前記要求元である印刷要求送信元端末装置が存在する位置および前記ネットワークに接続された他の画像形成装置が存在する位置の間の距離と、所定の閾値との大小比較に基づく、請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記所定の他機適性判定基準は、前記要求元である印刷要求送信ユーザが存在する位置および前記ネットワークに接続された他の画像形成装置が存在する位置の間の距離と、所定の閾値との大小比較に基づく、請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記印刷要求送信元端末装置および前記他の画像形成装置の間の距離は、前記印刷要求送信元端末装置および前記他の画像形成装置のIPアドレスに基づいて、決定される、請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記印刷要求送信ユーザおよび前記他の画像形成装置の間の距離は、前記印刷要求送信ユーザが所持する携帯端末が内蔵するGPSデバイスが発する情報にもとづいて、決定される、請求項8に記載の画像形成装置。
  11. 前記所定の他機適性判定基準は、前記要求元である印刷要求送信元端末装置においてプリンタ設定されている画像形成装置を第1種画像形成装置と判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 前記所定の他機適性判定基準は、前記要求元である印刷要求送信ユーザがプリンタ設定されている画像形成装置を第1種画像形成装置と判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  13. さらに、前記登録部に登録された内容を変更する登録変更部を有し、
    前記登録変更部は、前記判定部が自機は前記印刷要求を送信した印刷要求元にとって第2種画像形成装置であると判定した場合に、自機が前記第1種画像形成装置として登録されるように前記登録部に登録された内容を変更する、請求項7ないし12のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  14. さらに、ユーザにメッセージを通知するメッセージ生成部を有し、
    ネットワーク接続された他の画像形成装置の判定部が、自機は前記印刷要求を送信した印刷要求元にとって第1種画像形成装置であると判定し、前記他の画像形成装置のデータ共有化処理部が、自機との間で前記他の画像形成装置が受け取った印刷要求にかかるデータを共有するための処理を実行した場合には、前記メッセージ生成部は、前記他の画像形成装置が受け取った印刷要求の要求元である印刷要求送信ユーザに対し、自機において該印刷要求にかかるプルプリント印刷処理を実行できる旨を通知する、請求項1に記載の画像形成装置。
  15. 前記メッセージ生成部は、前記印刷要求送信ユーザが、自機にログインした場合に、前記メッセージを前記印刷要求送信ユーザに対して通知する、請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記メッセージ生成部は、前記印刷要求送信ユーザが、自機の近傍に存在する場合に、前記メッセージを前記印刷要求送信ユーザに対して通知する、請求項14に記載の画像形成装置。
  17. 前記メッセージ生成部は、自機が前記印刷要求送信ユーザからの自機に対する印刷要求を受信した場合に、前記メッセージを前記印刷要求送信ユーザに対して通知する、請求項14に記載の画像形成装置。
  18. さらに、ユーザとの間で情報の入出力を行う操作パネルを有し、
    前記操作パネルは、前記メッセージを表示する、請求項15に記載の画像形成装置。
  19. さらに、音声を発音するための音声デバイスを有し、
    前記音声デバイスは、前記メッセージを発音する、請求項16に記載の画像形成装置。
  20. 前記メッセージ生成部は、前記メッセージを電子メールとして送信する、請求項15ないし17のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  21. 前記エンジン部は、前記メッセージ生成部が送信した電子メールに対する返信メールを受け取った場合に、前記プルプリント印刷処理を実行する、請求項20に記載の画像形成装置。
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