JP2009539515A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、寝台上の患者の動きを制限するための安全バンデージ、つまり、患者の身体の腹部領域を包囲する胴体帯が可動に接続された保持帯と患者の大腿部を取り囲む大腿部スリーブとで、患者を寝台の上に配置するための安全バンデージ及びその安全バンデージ用の追加装備部材に関する。
このような安全バンデージは、様々な実施形態で当業者に公知であり、一般によく用いられており、例えば特許文献1に記載されている。
患者の腹部領域の周りに巻き付けた胴体帯によって、患者の可動性は、患者が、監視する人の意思に反して、胴体帯が保持帯を介して固定された寝台を離れることが出来ない程度に制限される。例えば、胴体帯をきつく引っ張ると患者の腹部呼吸を妨げ得るので、胴体帯をきつく引っ張ることなく胴体帯を患者の身体に相対的に固定させるために、特許文献2からは、胴体帯または安全バンデージに対して横向きに並んだ脚部保持帯に、追加的に大腿部スリーブを設けることが知られている。
DE29601701U1
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患者の腹部領域の周りに巻き付けた胴体帯によって、患者の可動性は、患者が、監視する人の意思に反して、胴体帯が保持帯を介して固定された寝台を離れることが出来ない程度に制限される。例えば、胴体帯をきつく引っ張ると患者の腹部呼吸を妨げ得るので、胴体帯をきつく引っ張ることなく胴体帯を患者の身体に相対的に固定させるために、特許文献2からは、胴体帯または安全バンデージに対して横向きに並んだ脚部保持帯に、追加的に大腿部スリーブを設けることが知られている。
患者の両大腿部は、各大腿部に配置された大腿部スリーブにより取り囲まれており、これら大腿部スリーブは、患者の大腿部の周囲長さを設定するための好適な閉鎖手段を備えている。このような大腿部スリーブは、患者の意識がある状態でも、意識がない状態でも、患者が安全バンデージまたはその胴体帯から下に抜け出すこと、および、寝台(例えばベッドまたは特別に設けられた病人用寝椅子)を離れることが出来ないようにしている。追加的に、患者の股上を介して胴体帯に横向きに伸びる帯が設けられ得る。
しかしながらこの帯は、患者が帯から抜け出そうとする場合に、性器挫傷を引き起こし得る。また、患者がこの帯を用いて自ら首を絞めることも不可能ではない。
また、このような脚部固定帯および大腿部スリーブを備える安全バンデージでは、特に敏捷な患者が膝を上半身に向かって引き寄せて、胴体帯と大腿部スリーブとの間の相対的な間隔を縮めることが不可能なわけではない。膝が引き寄せられると、脚部保持帯が固定されていないので、患者は大腿部スリーブを、膝を介して外すことが可能である。
また、このような脚部固定帯および大腿部スリーブを備える安全バンデージでは、特に敏捷な患者が膝を上半身に向かって引き寄せて、胴体帯と大腿部スリーブとの間の相対的な間隔を縮めることが不可能なわけではない。膝が引き寄せられると、脚部保持帯が固定されていないので、患者は大腿部スリーブを、膝を介して外すことが可能である。
従って、本発明の課題は、患者を無理矢理きつく締め付けることなく、患者が大腿部スリーブを自発的に外すことが出来ないような、安全かつ改良された構成のバンデージ及びその追加装備部材を提供することである。そのためには、特に、大腿部スリーブを外すために、大腿部スリーブを側部に引っ張るかまたは回転させることを阻止する必要がある。
上記の目的を達成するために、本発明の安全バンデージは、寝台上に横になった患者の動きを制限するための安全バンデージ(100)、つまり、患者の身体の腹部領域を包囲する胴体帯(14)が可動に接続された保持帯(10)と、患者の大腿部を取り囲む大腿部スリーブ(50)とで、患者を寝台の上に配置するための安全バンデージ(100)において、上記安全バンデージ(100)は、上記胴体帯(14)に対して横向きに配置された2つの脚部保持帯(56、57)を備え、該脚部保持帯(56、57)は、該胴体帯(14)および上記大腿部スリーブ(50)を接続しており、該脚部保持帯(56、57)の間には、平面部材が形成されているかまたは横棒状部材(54、55)が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の安全バンデージは、上記安全バンデージ(100)の上側には、2つの縦帯(52)が配置され、該縦帯(52)は、それぞれ、1つの大腿部スリーブ(50)に接続されていることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記縦帯(52)のために、上記脚部保持帯(56、57)にも接続された第2の横棒状部材(53)が設けられていることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記胴体帯(14)に固定してまたは取り外し可能に取り付けられた肩帯(24a、24b)を備えたことが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記平面部材および上記横棒状部材(54、55)は、布地または織地から構成されている、および/または、網として形成されていることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記脚部保持帯(56、57)および上記縦帯(52)は、上記胴体帯(14)に取り外し可能に取り付けられていることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記脚部保持帯(56、57)、上記肩帯(24a、24b)、および、上記縦帯(52)は、1つの部材として形成され、該1つの部材として形成された該帯(24a、24b、52、56、57)は、該胴体帯(14)に設けられた差し込みポケット(18)内に差し込み可能であることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記1つの部材として形成された帯(24a、24b、52、56、57)は、アイレットおよび/またはポケットおよび/または留め輪を有することが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記胴体帯(14)にほぼ平行に伸びるウエスト帯(25)を有し、該ウエスト帯(25)は上記肩帯(24a、24b)に配置された留め輪(30、31)にそれぞれ差し込み可能であることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記1つの部材として形成された帯(24a、24b、52、56、57)は、留め具によって、上記胴体帯(14)および上記大腿部スリーブ(50)に固定可能であることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記1つの部材として形成された帯(24a、24b、52、56、57)は、上記胴体帯(14)に固定されて縫い付けられていることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、ベッド固定具として機能する、上記大腿部スリーブ(50)の端部(12a、13a)は、上記保持帯(10)の端部(12、13)に斜めに接続可能であることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記胴体帯(14)と上記大腿部スリーブ(50)との間の間隔は調整可能であることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記第2の横棒状部材(53)は、上部大腿部領域において締結可能であると共に、患者の大腿部の上部を包囲することが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記横棒状部材(53)は、接続帯を介して締結可能であり、開口端には閉鎖手段が取り付けられており、該閉鎖手段には該接続帯が取り外し可能に固定可能であることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記胴体帯(14)は、肩保持具に、固定または取り外し可能に接続されていることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記肩保持具は、2つの肩帯(24a、24b)を備え、該肩帯(24a、24b)は、患者の肩の上方を通り、ウエスト帯(25、58、59)の中心領域において、該ウエスト帯(25、58、59)に接続されており、上記ウエスト帯(25、58、59)は、患者のウエストを包囲し、上記ウエスト帯(25、58、59)の両端部は、それぞれ、2つの肩帯(24a、24b)に(これらを他方では互いに接続させた状態で)取り外し可能に互いに接続されており、好適な閉鎖手段によって開放され得る締結位置を有する帯留め具が、上記ウエスト帯(25、58、59)の端部と上記肩帯(24a、24b)とを、一対毎に、互いに接続させることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記ウエスト帯(25、58、59)における上記肩帯(24a、24b)は、留め輪(26、27)を介して、上記胴体帯(14)に固定されていることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記肩帯(24a、24b)には、さらなる胸部帯が配置されることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記肩帯(24a、24b)が、取り外し可能に固定されることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、少なくとも1つの横棒部材(54)は、平面状に形成されていることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記脚部保持帯(56、57)は、患者の大腿部を包囲する横棒保持帯を有することが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記横棒保持帯は溝を有しており、該溝を通って上記肩保持具の上記肩帯を差し込み可能であることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記肩保持具は、延長させて実施されると共に、上記大腿部スリーブ(50)に接続可能であることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記脚部保持帯(56、57)は、ベッド枠の下端に、取り外し可能に固定可能であることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、少なくとも1つの延長帯を、上記横棒状部材(53、54、55)および/または、上記脚部保持帯(56、57)および/または、上記保持帯(10)および/または上記胴体帯(14)に固定させると共に、上記少なくとも1つの延長帯が上記ベッド枠の下端に取り外し可能に固定可能なように構成されていることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記肩帯(24a、24b)および/または、上記保持帯(10)および/または、上記胴体帯(14)および/または上記横棒状部材(54)に、延長帯が固定されているか、または、固定可能であり、上記延長帯は、上記ベッド枠の上端において、取り外し可能に固定可能であることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記脚部保持帯(56、57)、上記肩帯(24a、24b)および上記縦帯(52)は、1つの部材として形成され、この1つの部材として形成された帯(24a、24b、52、56、57)は、上記保持帯(10)に設けられた差し込みポケット(18)内に差し込み可能であることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記1つの部材として形成された帯(24a、24b、56、57)は、上記保持帯(10)に固定されて縫い付けられていることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、ベッド固定具として機能する、上記大腿部スリーブ(50)の端部(12a、13a)は、上記保持帯(10)の端部(12、13)に固定または取り外し可能に接続可能であることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記肩帯(24a、24b)は、延長されることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記胴体帯(14)と横棒状部材(55)との間には、肩帯固定具(21)が配置されており、該肩帯固定具(21)は、患者の大腿部の周りを通ることが可能であると共に、特に帯留め具で取り囲むことが可能であり、上記肩帯(24a、24b)を差し込むことが可能な留め輪(22)を有していることが好ましい。
また、本発明の安全バンデージは、上記留め輪は、上記肩帯(24a、24b)を固定可能な、帯留め具用のポケットとして形成されていることが好ましい。
また、上記目的を達成するために、本発明の安全バンデージ用の追加装備部材は、寝台上に横になった患者の動きを制限するための安全バンデージ(100)用の追加装備部材、つまり、上記寝台に固定された状態で搭載可能であると共に、上記寝台を超えて伸びる保持帯(10)であって、患者の身体の腹部領域を包囲する胴体帯(14)が可動に接続された保持帯(10)によって、患者を寝台の上に配置するための安全バンデージ(100)用の追加装備部材において、上記保持帯(10)および上記胴体帯(14)のために、閉鎖手段が設けられており、上記胴体帯(14)に対して横向きに配置された2つの脚部保持帯(56、57)を含み、該脚部保持帯(56、57)は、1つの大腿部スリーブ(50)を有し、該脚部保持帯(56、57)間には、平面部材または横棒状部材(54、55)が設けられており、上記脚部保持帯(56、57)が安全バンデージ(100)に、取り外し可能に、または、取り外し不可能に固定可能であることを特徴とする。
また、本発明の安全バンデージ用の追加装備部材は、上記いずれかの安全バンデージ(100)に対応して形成されていることが好ましい。
本発明によれば、以上詳述したように、患者を無理矢理きつく締め付けることなく、患者が大腿部スリーブを自発的に外すことが出来ないような、安全かつ改良された構成のバンデージ及びその追加装備部材を提供することができる。
本発明の安全バンデージ及びその追加装備部材の実施例についての説明に先立ち、本発明の安全バンデージ及びその追加装備部材の構成及びその作用効果を説明する。
本発明の基本原理は、脚部保持帯の間に平面部材を形成することである。複数の横棒状部材によっても、臀部を固定する平面部材の機能を果たすことが可能である。ここで留意すべき点は、横棒状部材が1つでは十分でないことである。これによって、脚部保持帯が側方から外部に引っ張られ、その結果、各脚部保持帯に割り当てられた大腿部スリーブが、患者の膝を介して患者から外れ得ることを回避する。例えば、患者が、大腿部スリーブを外すために、1つの脚を引き寄せたならば、横棒状部材または平面部材が、この引き寄せることまたはバタつかせることがある程度までは可能なように機能する。
なぜなら、横棒状部材または平面部材を介して、別の脚も、脚部保持帯および大腿部スリーブを通って身体の方に一緒に引き寄せられるからである。しかし、両脚が同時に引き寄せられて、横棒状部材または平面部材が引っ張られないならば、大腿部スリーブを外すことは不可能である。なぜなら、この脚部保持帯によって胴体帯からの大腿部スリーブの最大限可能な離間位置が設定されており、大腿部スリーブを外すことは妨げられるからである。両脚を引き寄せる場合には、横棒状部材または平面部材が患者の大腿部または臀部を軽く加圧するので、大腿部スリーブを外そうとする更なる試みは行われない。
この追加的な横棒状部材または平面部材によって、両脚部保持帯の間隔は、決して、横棒状部材または平面部材によって設定された長さ以上に大きくはなり得ないようになっている。そのため患者が、大腿部スリーブを外すために、例えばその臀部で脚部保持帯の間を通り抜けることは出来ない。
大腿部スリーブを外すことを効果的に阻止するために、当業者は、横棒状部材および平面部材の正確な位置および幅、または、横棒状部材および平面部材の大腿部スリーブおよび胴体帯への間隔を選択することが可能である。
横棒状部材および平面の材料は、このような安全バンデージの公知の材料に相当し、特に、胴体帯、脚部保持帯、または、大腿部スリーブの材料と同一の材料である。
大腿部スリーブを外すことを効果的に阻止するために、当業者は、横棒状部材および平面部材の正確な位置および幅、または、横棒状部材および平面部材の大腿部スリーブおよび胴体帯への間隔を選択することが可能である。
横棒状部材および平面の材料は、このような安全バンデージの公知の材料に相当し、特に、胴体帯、脚部保持帯、または、大腿部スリーブの材料と同一の材料である。
本発明の利点は、この大腿部スリーブによって、患者が安全バンデージから自発的に抜け出すことが不可能である点にあり、股上に追加的な帯を配置する必要がないため、大腿部スリーブは、患者の生殖器を加圧せず、性器挫傷を妨げる。さらにこの追加的な横棒状部材または平面部材によって、患者が連続してまたは同時に複数の大腿部スリーブを外し得ることを回避する。この大腿部スリーブはまた、胴体帯内の患者が下方にずり落ち、胴体帯で患者の胸郭に強い圧力がかかるか、または、患者が自ら首を絞める危険が生じることを回避する。さらに、通常なら患者が自ら首を絞めることを回避するために設ける必要がある対角線状の固定具が必要ないので、患者の行動の自由は比較的多く保たれる。
本発明に係る安全バンデージのさらなる大きな一利点は、ズボン状、上着状、および、寝袋状の構造と異なり、実際、十分に通気面を残した帯を付加しただけであるため、患者を不必要に暖めない、または、患者を過熱状態にしない点である。
好ましい一実施形態では、安全バンデージの上側、または、安全バンデージの胴体帯には、2つの追加的な縦帯が配置されており、該2つの追加的な縦帯はそれぞれ、大腿部スリーブに接続されている。この追加的な縦帯もまた、胴体帯に対してほぼ垂直に並んでおり、安全バンデージを装着した状態では患者の大腿部の上面に伸びて、胴体帯を大腿部スリーブに接続させている。これら縦帯は、上側で、大腿部スリーブと胴体帯との間隔が広がることを阻止して、これら互いの相対的な間隔を保持している。
特に有効な一実施形態によれば、この追加的な縦帯のために第2の横棒状部材が設けられている。この第2の横棒状部材は、上記追加的な縦帯に固定されて(例えば縫い付けられて)おり、安全バンデージが装着された状態では、患者の大腿部の外側に沿って、両大腿部を背後から包囲している。さらにこの第2の横棒状部材は、脚部保持帯に接続されている。第2の横棒状部材は、上記縦帯間の上側で中断されている。これによって、上側の縦帯が中央まで、つまり安全バンデージの対称面まで引っ張り合われ得ることを回避するか、または、これら縦帯が、望ましくない大腿部スリーブと胴体帯との間の間隔を縮めるために動き得ることを回避する。
これはつまり、患者の大腿部の裏側で横棒状部材が伸びており、従って縦帯同士が引き寄せられないために回避されるのである。1つの縦帯の側部から内部に外すことは、第2の横棒状部材によって別の縦帯上に伝動される牽引力によって阻止される。さらに、脚部保持帯は、該帯の位置でも第2の横棒状部材に固定されている。この途切れずに伸びる第2の横棒状部材は、両大腿部を引き寄せる時に、同様に両大腿部を軽く加圧する。そのため患者は、大腿部スリーブを、1つずつでも、両方同時にも、外すことが出来ない。
さらに、安全バンデージでは、当業者に公知な肩帯を設けることが可能である。これら肩帯はまた、胴体帯に対してほぼ横向きに並んでいるか、または、交差して配置されており、患者の肩の上方を伸びて、胴体帯に固定される。このような肩保持具を共に用いて、患者が安全バンデージから自発的に抜け出すことを実質的に不可能にする。胴体帯に固定してまたは取り外し可能に取り付けられた肩帯によって、大腿部スリーブを外すことが効果的に回避される。患者が、胴体帯、および、それに固定された大腿部スリーブを下にずらし、且つ、その後外すことは不可能である。脚をバタつかせることおよび/または背中を丸めることによって大腿部スリーブを外す試みは、肩帯による牽引力によって、胴体帯および脚部保持帯を介して阻止される。
この安全バンデージには、脚をバタつかせることおよび/または背中を丸めることによって大腿部スリーブと膝との間隔を縮めるようとする試みでは、該間隔が、肩帯から背中および臀部を介して伝えられる牽引力によって、再び、つまり自己調整的に拡大され、これによって大腿部スリーブを外すことが効果的に阻止されるというメカニズムが基礎となっている。この際、縦帯および横棒状部材または平面部材は、このメカニズムが妨げられること、または、回避されることを防ぎ、そのため患者が、取り外すことが出来ない大腿部スリーブによって、下にずり落ちること、および、肩帯によって上に押し上げられることが回避され、その際に自ら首を絞めることまたは性器挫傷を起こす恐れはなく、最終的に、安全バンデージ内に留まることが可能である。
肩保持具は、取り外し可能に、例えば留め輪によって、胴体帯または保持帯に固定されているか、または、これに固着されて配置されている(好ましくはこれに縫い付けられている)ことは、理解されよう。このような肩保持具を、既存の胴体帯用の追加装備部材として構成してもよく、該肩保持具を胴体帯に追加的に取り付けて安全性を高めることが可能である。
安全バンデージの装着時の快適度を高めるために、および、加圧される箇所を回避するために、平面部材および横棒状部材は布地または織地から形成されている。同様に、これに適した材料から成る網も、横棒状部材の機能を果たすことが可能である。第1および第2の横棒状部材、場合によっては大腿部スリーブが、共に1つの部材としてつながって、且つ、平面状に構成されていることも本発明の範囲に含まれる。この場合、このような平面状の実施形態は、両大腿部が引き寄せられると患者の臀部および大腿部の背面を加圧するので、大腿部スリーブを自発的に外すことは不可能である。
ここでは、胴体帯は、以下に説明する肩保持具と、脚部保持帯間の横棒状部材または網とで、1つのユニットを形成している。患者が1つの膝または両膝を引き寄せると、牽引力が、肩帯とつながった網を介して、大腿部スリーブ上に、患者の上半身の方向にかけられるため、患者は膝を介して大腿部スリーブを外すことは出来ない。
既存の安全バンデージに取り外し防止がなされた大腿部スリーブを追加装備するために、胴体帯または保持帯の脚部保持帯と、場合によっては、安全バンデージの上側の縦帯とを、胴体帯に取り外し可能に取り付ける。このために、当業者は、磁石ボタンを備えるアイレット、帯留め具、マジックテープ(登録商標)、留め紐および留め輪、または、それらと同様なものといった従来技術において知られた全固定手段を用いることが可能である。これによって、実質的に胴体帯から構成される安全バンデージに、大腿部スリーブを追加装備することが可能であり、追加的な横棒状部材によって、望ましくない大腿部スリーブが外されることを阻止する。このような追加装備は、既存の胴体帯に縫い付けられてもよい。
脚部保持帯および肩帯および縦帯を1つの部材として形成することが有利であり、ここでは、この1つの部材として形成された帯を、胴体帯または保持帯にある差し込みポケット内に差し込み可能である。このようにして、胴体帯と大腿部スリーブとの間の間隔を変動可能に構成することが可能である。この1つの部材として形成された帯が、アイレットおよび/またはポケットおよび/または留め輪を有していることも有用である。その後、この1つの部材として形成された帯は、差し込みポケットを通って引っ張られ、胴体帯および大腿部スリーブの端部にある留め金で固定される。この固定は、1つの部材として形成された帯が、胴体帯を介して大腿部スリーブに平行に誘導され、胴体帯の上で交差することによって行われる。
ベッド保持具として機能する大腿部スリーブ上の端部は、保持帯の端部に、斜めに固定されてまたは取り外し可能に接続可能であることが有効である。この方法によって、患者が垂直軸の周りを回転することを回避する。
胴体帯は、2つの肩帯を有する肩保持具に固定されていることが有効である。該2つの肩帯は、患者の肩の上方を通り、患者のウエストを取り囲むことが可能なウエスト帯に該ウエスト帯の中心領域において接続される。ウエスト帯の両端部はそれぞれ、両肩帯に(これらを他方では互いに接続させた状態で)取り外し可能に接続される。好適な閉鎖手段によって開放され得る締結位置を有する帯留め具が、ウエストの端部を肩帯の上に、それぞれ一対毎に接続させる。この方法によって、胴体帯または保持帯に対して取り外し可能に取り付けられた肩保持具が、該肩保持具の、胴体帯または保持帯における固定位置を提供することを達成する。胴体帯または保持帯には、従来技術に従って形成される肩保持具を固定させてまたは取り外し可能に接続させてもよい。
本発明のさらなる一形態では、胴体帯に対してほぼ横向きに配置された肩帯の間に、少なくとも1つの追加的な横棒状部材が設けられており、該横棒状部材は、胴体帯にほぼ平行に並んでいる。この追加的な横棒状部材によって、肩帯が側面から外れ、患者の肩を介してずり落ちることが回避される。なぜなら、肩帯のうちの1つが側部から横棒状部材を介して引っ張られると、牽引力が別の肩帯の上に伝動されて、該別の肩帯が最初の肩帯の方向に引っ張られ、その結果、該別の肩帯が例えば患者の喉に突き当たると共に該最初の肩帯がさらに横方向に移動することが妨げられる。同様に、この横棒状部材によって、両肩帯を同時に側方にまたは外側に分離して引っ張られることが阻止される。この追加的な横棒状部材によって、両肩帯の間隔は、決して、横棒状部材によって設定された長さ以上に大きくなり得ないので、患者は、肩帯を外すために、1つの肩帯から肩をくぐり抜けさせることはない。
両肩帯を、胴体帯に対して垂直、且つ、互いに平行に並べる構成、および、交差しながら伸びる肩帯の構成も本発明の範囲に含まれる。
肩帯の取り外しを効果的に阻止するために、当業者は、正確な位置、つまり胴体帯への間隔、および、横棒状部材の幅を選択することが可能である。
互いにほぼ平行に配置された肩帯の間に、胴体帯に対してほぼ横向きに並んだ1つ以上の横棒状部材を設けてもよいことは理解されよう。例えば、安全バンデージの正面では、ほぼ患者の腹部領域において1つのさらなる横棒状部材を設けてもよい。該さらなる横棒状部材は、安全バンデージを容易に装着するために、少なくとも1つの肩帯に取り外し可能に固定されていることが有効である。横棒状部材の材料は、このような安全バンデージの公知の材料に相当し、胴体帯または肩帯の材料と同一の材料であることが有効である。
肩帯の取り外しを効果的に阻止するために、当業者は、正確な位置、つまり胴体帯への間隔、および、横棒状部材の幅を選択することが可能である。
互いにほぼ平行に配置された肩帯の間に、胴体帯に対してほぼ横向きに並んだ1つ以上の横棒状部材を設けてもよいことは理解されよう。例えば、安全バンデージの正面では、ほぼ患者の腹部領域において1つのさらなる横棒状部材を設けてもよい。該さらなる横棒状部材は、安全バンデージを容易に装着するために、少なくとも1つの肩帯に取り外し可能に固定されていることが有効である。横棒状部材の材料は、このような安全バンデージの公知の材料に相当し、胴体帯または肩帯の材料と同一の材料であることが有効である。
本実施形態の利点は、患者が自発的に安全バンデージから抜け出すことを、肩帯によって効果的に阻止し、この際、1つの横棒状部材に重なり合って接続された追加的な肩帯によって、患者の行動の自由は、わずかしか制限されない点である。
他の一実施形態では、肩帯は、胴体帯にほぼ平行に並んだ追加的なウエスト帯に配置されている。このウエスト帯は、患者のウエストを巻きつけるために設けられたものであり、好適な閉鎖手段によって、患者のウエストの周囲長さに設定されることが可能である。この肩帯は、特に安全バンデージの背面または下面の、ウエスト帯に固定されており、患者の背中から肩を介して、ウエスト帯の正面または胴体帯の正面に、好適な方法で固定されている。特に、ウエスト帯が胴体帯に対して相対的に動くか、または、側方にわずかに動くことが可能であるように、胴体帯に上記追加的なウエスト帯が通る留め輪を設けることを提案する。
他の一実施形態では、互いにほぼ平行に並んだ肩帯は、胴体帯または保持帯に直接固定されており、患者の肩の上方を導かれ、好適な閉鎖手段によって、胴体帯の正面に固定されている。
本実施形態では、肩帯に、さらに1つの胸部帯が設けられていてもよく、該胸部帯は、患者の身体の背面上で肩帯に固定されていると共に、胴体帯にほぼ横向きに並んでいる。この胸部帯は、患者の胸部領域を取り囲み、患者の正面上で、肩を通って導かれた肩帯に、例えば該肩帯上に形成された舌革または留め輪にも固定されている。
好ましくは、安全バンデージによって患者の肌に加圧箇所が生成されないような、広面積の支持面を実現するために、肩帯間の1つまたはそれ以上の横棒状部材は平面状に構成されている。これによって、横棒状部材は、安全バンデージに知られた材料から成る布地または織地の形に、平たく構成されるか、または、これに適した材料から成る網として構成されることが可能である。
好ましくは、安全バンデージによって患者の肌に加圧箇所が生成されないような、広面積の支持面を実現するために、肩帯間の1つまたはそれ以上の横棒状部材は平面状に構成されている。これによって、横棒状部材は、安全バンデージに知られた材料から成る布地または織地の形に、平たく構成されるか、または、これに適した材料から成る網として構成されることが可能である。
既存の安全バンデージを取り外し防止がなされた肩帯で追加装備するために、肩帯は、胴体帯または保持帯に、取り外し可能に固定されている。このため当業者は、磁石ボタンを備えるアイレット、帯留め具、マジックテープ(登録商標)、留め紐および留め輪、または、それらと同様なものといった従来技術において知られた全固定手段を用いることが可能である。これによって、実質的に胴体帯から構成される安全バンデージを、肩帯で追加装備することが可能である。ここでは、追加的な横棒状部材によって、望ましくない肩帯が外されることが阻止される。このような追加装備は、既存の胴体帯に縫い付けられていてもよい。
両保持帯を、ベッド枠の下端に取り外し可能に固定することが有効である。少なくとも1つの延長帯を、横棒状部材および/または脚部保持帯および/または保持帯および/または胴体帯に固定し、ベッド枠の下端に取り外し可能に固定することも、本発明の範囲において可能である。さらに、本発明の実施可能な一変形例は、肩帯および/または保持帯および/または胴体帯および/または横棒状部材に延長帯が固定されており、該延長帯は、ベッド枠の上端に取り外し可能に固定されている。
以下に、本発明の安全バンデージ及びその追加装備部材についての実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る安全バンデージを示す図、図2は肩保持具が取り外し可能に固定された本発明に係る安全バンデージの一実施形態を示す図、図3は肩保持具が取り付けられた安全バンデージの更なる一実施形態を示す図、図4は本発明に係る安全バンデージの更なる一実施形態を示す図である。
図1に示す安全バンデージ100は、実質的に、保持帯10から構成されており、該保持帯10は、ここには図示していない基板上に、該基板を横切った状態で直接載っていると共に、端部12、13に設けられた、例えば耳付きナット32のような固定手段によって、該基板上に固定されている。さらに、安全バンデージ100は、同じく図示していない方法で保持帯10に可動に接続された胴体帯14を有している。胴体帯14の端部15、16はそれぞれ、端部15、16の左右方向に平行に配置された3列のアイレット17を備えている。基本的にアイレット17は、1列または2列であってもよい。胴体帯14は、その中央部に、差し込みポケット18を有しており、該差し込みポケット18を胴体帯14に横向きに通って、特許文献2に記載のものに対応する複数の部材から成る帯を差し込むことが可能であるが、これは、安全バンデージ100の本発明に係る構成では必要ではない。
さらに、胴体帯14には、さらなる固定帯43、44を設けてもよく、該固定帯43、44の自由端45、46はそれぞれ、例えば上記基板またはベッド台枠に固定するためのアイレット17を備えている。固定帯43、44は、胴体帯14に取り外し可能に固定されていてもよい。
患者の肩を包囲するために、交差した肩帯24a、24bが追加的な帯25に配置されており、この肩帯24a、24bの自由端には、アイレット17が設けられている。この胴体帯14とほぼ平行に伸びるウエスト帯25は、胴体帯14のそばの留め輪26、27を通っていると共に、その自由端28、29に同じくアイレット17を有し、ウエスト帯25を患者のウエストの周りに巻きつけて固定させている。この際、ウエスト帯25は、一方の肩帯24bに配置された留め輪30を通り抜けることが可能である。ウエスト帯25を例えば磁石閉鎖具によって処理するために、他方の肩帯24aに留め輪31が設けられている。
さらに安全バンデージ100は、幅の広い袖口状の部分を有する2つの大腿部スリーブ50を備えている。これら大腿部スリーブ50では、一方の細長い自由端にアイレット17が設けられており、該アイレット17は、大腿部スリーブ50の幅の広い袖口状の部分を、ここには図示していない金属リングを通してもう一方の自由端に留めて、患者の大腿部を完全に包囲するものである。アイレット17は、例えば、磁石ボタンまたはその他の知られた接続手段によって固定される。各大腿部スリーブ50は、それぞれ、胴体帯14にほぼ垂直に並び、該胴体帯14に固定された脚部保持帯56、57に配置されている。
これら脚部保持帯56、57の間には、片方の脚だけをまたは患者の大腿部を独立して引き寄せたりまたは揺らしたりすることを阻止するために、横棒状部材54が設けられている。これによって、膝が患者の胸部に引き寄せられた場合に、大腿部スリーブ50が、患者から、大腿部から該膝および下腿を介して自発的に外れることを不可能にしている。大腿部スリーブ50は、寝台の上に固定するための、耳付きナット32を備えるさらなる端部12a、13aを有していてもよく、これら端部12a、13aは、保持帯10に対応している。
さらに、安全バンデージ100の上側には、さらなる縦帯52が設けられており、該縦帯52は、基本的に胴体帯14から各大腿部スリーブ50まで伸びると共に、胴体帯14に対して横向きに並んでいる。縦帯52は、安全バンデージ100の裏側を途切れずにぐるりと伸びた第2の横棒状部材53に接続されている。これによって、同じく胴体帯14に対してほぼ垂直に並んだ縦帯52が、例えば安全バンデージ100の真中まで引き寄せられ、そうして望ましくない大腿部スリーブ50が外れてしまうことを回避する。さらに、大腿部スリーブ50の領域には、第3の横棒状部材55が設けられている。
大腿部スリーブ50および横棒状部材53、54、55は、これらが患者の肌の上に加圧箇所を形成しないように構成されている。様々な帯および棒状部材を互いに接続するために、これらはそれぞれ、接触位置において互いに、縫合され、および/または、接着され、および/または、安全バンデージ100用の公知の接続手段によって接続されている。
安全バンデージ100に大腿部スリーブ50を追加装備するために、縦帯52および脚部保持帯56、57は、胴体帯14または保持帯10(例えば胴体帯14のアイレット17)に取り外し可能に固定されており、既存の安全バンデージ100用の追加装備部材としても提供され得る。
横棒状部材53、54、55は、平面状または網状に形成されていることが可能であり、または、これらが共に平面状の形状の機能を満たすように構成および配置されている。このため、脚または大腿部が引き寄せられる際に患者の臀部および大腿部の裏側を軽く加圧して、同時に、交差した部分24a、24bが、胴体帯14または大腿部スリーブ50の反対方向への引張力をかけるので、患者は脚を引き寄せることが出来ない。これによって、加圧箇所が形成されることを効果的に回避する。大腿部スリーブ50は、例えば横棒状部材55上に縫い付けられていてもよい。
第2の横棒状部材53の機能は、特に、脚部保持帯56、57またはこれら脚部保持帯間に設けられた平面部材を縦帯52に接続させ、大腿部スリーブ50を外すために、大腿部スリーブ50を側方に引っ張ったり回転させたりすることを阻止することである。臀部を保持する平面部材の機能を横棒状部材54、55で実現する場合には、脚部保持帯56、57と縦帯52との間の接続帯を、横帯としても同時に機能する帯53で実現することにより可能である。
胴体帯14に固定または取り外し可能に取り付けられた肩帯24a、24bによって、大腿部スリーブ50を外すことを、患者が胴体帯14および該胴体帯14に固定された大腿部スリーブ50を下に押しやることが出来ず、さらにこれを外すことが出来ないことによって、効果的に回避することが可能である。これによって、脚をバタつかせたり、および/または、背中を丸めたりすることによって大腿部スリーブ50を外そうとする試みは、肩帯24a、24bによって生じる牽引力によって、胴体帯14および脚部保持帯56、57を介して阻止される。縦帯52および第2の横棒状部材53および第1の横棒状部材54およびさらなる横棒状部材55などの平面部材は、上述のメカニズムによって取り外すことを回避することにも貢献し、そのため患者が、取り外すことが出来ない大腿部スリーブ50によって、下にずり落ちること、および、肩帯24a、24bによって上に押し上げられることが回避され、その際に自ら首を絞めることまたは性器挫傷を起こす恐れはなく、最終的に、安全バンデージ内に留まることが可能である。
メカニズムの機能原理は、脚をバタつかせたり、および/または、背中を丸めたりすることによって、大腿部スリーブ50の膝までの間隔を広げる試みを妨げて、肩帯24a、24bから背中および臀部を介して導かれる牽引力によって該間隔を、つまり自己調整して拡大しようとすることにあり、結果的に大腿部スリーブを外すことが効果的に阻止される。
さらに、胴体帯14と大腿部スリーブ50との間の間隔は、胴体帯14に、脚部保持帯56、57が通る差し込みポケット18を設けることによって可変に構成され得る。しかしながら、この脚部保持帯56、57は、胴体帯14の幅、肩帯24a、24bの長さ、および、縦帯52の長さに応じて延長され、耳付きナットおよび留め輪に対応するように構成されている。その結果、これらはこの縦帯52としての機能も果たす。ここでは1つの部材として形成された帯は、つまり差し込みポケット18を通って引っ張られ、留め具によって、胴体帯14および大腿部スリーブ50の端部15、16に固定される。
これは、この1つの部材として形成された帯が胴体帯14を介して、大腿部スリーブ50に平行に導かれ、胴体帯14の上で交差していることによって、行われる。この1つの部材として形成された帯が肩の上で外れ得ないように、この帯は、肩保持具に対応するように肩甲骨の高さに縫い付けられており、ウエスト帯20、25が差し込まれて留め具の正面で、1つの部材として形成された帯に接続されることが可能であるように、脇の下には、様々な高さに留め輪が設けられている。この際、1つの部材として形成された帯は、胴体帯14に固定されて縫い付けられていてよい。
端部12a、13a、すなわち大腿部スリーブ50のベッド保持体も、端部12、13に斜めに接続されていてもよい(図示していない)。このようにして、患者が、垂直軸の周りを回転することを回避する。さらに、胴体帯14と大腿部スリーブ50との間の間隔を、帯53が必要ない程度(図示していない)に短く構成されてもよい。端部12a、13aは、寝台に固定するためのベッド接続帯として構成してもよい(図示していない)。
図2に脚部保持帯56、57無しで示した安全バンデージ100の実施形態は、基本的に保持帯10から構成され、該保持帯は、ここには図示していない基板上に、該基板を横切って載置されていると共に、端部12、13に設けられた耳付きナット32のような固定手段によって、上記基板に固定される。さらに、安全バンデージ100は、同じく図示していない方法で保持帯10に可動に接続された胴体帯14を有している。胴体帯14の各端部15、16には、端部15、16の左右方向に平行に配置された3列のアイレット17を備えている。基本的にアイレット17は、1列または2列であってもよい。このアイレット17によって、胴体帯14は、患者の腹部周囲の長さに設定され、固定される。
さらに、胴体帯14には、さらなる固定帯43、44を、側部固定具として設けてもよい。固定帯43、44の各自由端45、46には、例えば基板またはベッド台枠に固定するためのアイレット17が設けられている。固定帯43、44は、胴体帯14に取り外し可能に固定されていてもよい。
患者のウエストを包囲するために、安全バンデージ100には、胴体帯14にほぼ平行に伸びるウエスト帯25が設けられている。ウエスト帯25は、胴体帯14のそばの留め輪26、27を通っており、同じくその自由端28、29のアイレット17を用いて、ウエスト帯25を患者のウエストの周りに巻き付けて、例えば磁石ボタンで固定している。
ウエスト帯25には、2つの肩帯24a、24bが固定されている(例えば縫合および/または接着されている)。これらの肩帯24a、24bは、実施形態に応じて平行にまたは交差して並んでおり、患者の肩の上方を通るようになっている。肩帯24a、24bは、その自由端に同じくアイレット17を備えており、肩帯24a、24bを、ウエスト帯25または胴体帯14に、好適な接続手段を介してさらに固定できるようになっている。
患者がその肩を介して、望ましくない肩帯24a、24bを外すことを阻止するために、肩帯24a、24b間には、胴体帯14にほぼ平行に並んだ1つまたはそれ以上の横棒状部材54が設けられている。この1つまたはそれ以上の横棒状部材54は、肩帯24a、24bを肩の上で外すために、患者が、肩帯24a、24bを引き離すことを妨げる。
図3に脚部保持具56、57無しで示した安全バンデージ100の他の一実施形態では、肩帯24a、24bは、胴体帯14または保持帯10に直接配置されており、特に取り外し可能に固定されている。この図でも、肩帯24a、24bを側部に引き離すことを阻止するために、肩帯24a、24bは横棒状部材54で互いに接続されている。さらに、肩帯24a、24bには、患者の胸部領域を包囲するために、さらなる胸部帯125が配置されている。この胸部帯125もさらなる横棒状部材54として機能することが可能である。さらなる胸部帯125の自由端58、59にも、胸部帯125を固定するためのアイレット17が設けられている。ここでは、胸部帯125は、患者の胸部の前で、肩帯24a、24bのここには図示していない留め輪にも通っている。
肩帯24a、24b、胸部帯125、ウエスト帯25、および、横棒状部材54は、これらが患者の肌の上に加圧箇所を形成しないように構成されている。例えば、横棒状部材54は、平面状または網状に形成されていてよい。様々な帯および横棒状部材を互いに接続するために、これらはそれぞれ、その接触位置において互いに、縫い合わされ、および/または、接着され、および/または、安全バンデージ100用の公知の接続手段によって互いに接続されている。
安全バンデージ100に、肩帯24a、24bを追加装備するために、肩帯24a、24bは、胴体帯14または保持帯10に(例えば胴体帯14のアイレット17に)取り外し可能に固定されており、既存の安全バンデージ100用の追加装備部材としても提供され得る。横棒状部材54は、患者の背中をわずかしか加圧しないように、平面状または網状に形成されており、患者を過度に阻害することがない。
図4からは、本発明に係る安全バンデージのさらなる一実施形態が明らかになっている。本実施形態では、肩帯24a、24bは延長されている。胴体帯14と横棒状部材55との間には、肩帯固定具21が設置されている。該肩帯固定具21は、患者の大腿部の周りを通り、特に帯留め具で留めることが可能であると共に、肩帯24a、24bを差し込むことが可能な留め輪22を有している。ここでは、留め輪22は、帯留め具用ポケットとして、肩帯24a、24bを固定可能なように形成されている。
10 保持帯
12、13、12a、13a、15、16 端部
14 胴体帯
17 アイレット
18 差し込みポケット
20、25 ウエスト帯
21 肩帯固定具
22、26、27、30、31 留め輪
24a、24b 肩帯
28、29、45、46、58、59 自由端
32 耳付きナット
43、44 固定帯
50 大腿部スリーブ
52 縦帯
53、54、55 横棒状部材
56、57 脚部保持帯
100 安全バンデージ
125 胸部帯
12、13、12a、13a、15、16 端部
14 胴体帯
17 アイレット
18 差し込みポケット
20、25 ウエスト帯
21 肩帯固定具
22、26、27、30、31 留め輪
24a、24b 肩帯
28、29、45、46、58、59 自由端
32 耳付きナット
43、44 固定帯
50 大腿部スリーブ
52 縦帯
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