JP2001054529A - 医療用保護装着具 - Google Patents

医療用保護装着具

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JP2001054529A
JP2001054529A JP11233094A JP23309499A JP2001054529A JP 2001054529 A JP2001054529 A JP 2001054529A JP 11233094 A JP11233094 A JP 11233094A JP 23309499 A JP23309499 A JP 23309499A JP 2001054529 A JP2001054529 A JP 2001054529A
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Teruo Furuichi
照夫 古市
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者にとっての必要な抑制効果をあげながら
も、患者の動きの自由度をできるだけ確保した医療用保
護装着具を提供する。またこの医療用保護装着具は、抑
制措置を行う医療スタッフにとっても、その操作が行い
やすいものとする。更に本来必要な時のみ抑制措置がで
き、また不要時にはその抑制を解除できるようにする。 【解決手段】 腕を収容させる腕保持体2と、この腕保
持体2に一端を取り付け、他端を周辺の固定部材に取り
付ける固定ベルト4とを具備して成る。そして前記固定
ベルト4は途中に着脱自在なバックルBなどの接続具を
有するととともに、長さ調節自在であることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療用の保護装着具
に関するものである。
【0002】
【発明の背景】医療分野で患者等の不用意な動きが治療
効果を損ねてしまうような場合、例えば術後の点滴用
具、ドレーン類や呼吸器用のチューブ、あるいは測定用
プローブ等を自ら無意識に外してしまうおそれがあるよ
うな場合には、一時的に患者の自由な動きを拘束するこ
とが必要とされる場合があり、医療現場ではこの措置を
抑制と定義している。このような抑制のための措置は、
具体的には患者の上下肢や胴部をベッド等に固定するこ
とによって行われている。しかしながら、一方で老人医
療の現場等では例えば徘徊性の痴呆症患者等に対し、治
療目的を逸脱し、単なる現場の管理面での都合を優先し
て抑制措置がとられることがあり、患者の人権面での配
慮不足ないしは侵害が問題視されている。
【0003】このように抑制措置は、必要とされるプラ
ス場面がありながらも、マイナスの部分も顕在化してい
ることもあって、従来この抑制手段については、患者の
立場とともに、治療スタッフの立場に立った抑制具・抑
制衣等の工夫は、ほとんどなされていなかった。実情
は、医療施設において手近にある三角巾、タオル等によ
って患者の手足等をベッドに固定してしまうものであ
り、たとえ抑制の必要がある患者であったとしても正視
することがはばかれるような措置が行われていた。加え
てこのような抑制は必要とする部位ごとに縛り付け等の
作業を行うものであり、医療現場での手間を要するた
め、勢いいったん抑制状態に措置した後は、その措置が
不要ないしは軽減できる状態となったとしても継続され
がちとなり、患者の人権を損ねる結果となっていたので
ある。また前述したように三角巾、タオル等によって患
者をベッドに縛りつける場合には、きつく縛りつけるた
め、その縛った手首等の個所が、うっ血等を起こしやす
かった。
【0004】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、患者にとっての必要な抑制効
果をあげながらも、患者の動きの自由度をできるだけ確
保し、且つ抑制措置を行う医療スタッフにとっても、そ
の操作が行いやすいものとし、ひいては本来必要な時の
み抑制措置ができ、また不要時にはその抑制を解除でき
るようにした新規な医療用保護装着具の開発を試みたも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
医療用保護装着具は、腕を収容させる腕保持体と、この
腕保持体に一端を取り付け、他端を周辺の固定部材に取
り付ける固定ベルトとを具備して成り、前記固定ベルト
は途中に着脱自在な接続具を有するととともに、長さ調
節自在であることを特徴として成るものである。
【0006】また請求項2記載の医療用保護装着具は、
前記要件に加え、前記腕保持体の下部に脚保持体を取り
付け、この脚保持体に対し、周辺の固定部材に取り付け
るための固定ベルトを取り付け、この固定ベルトは途中
に着脱自在な接続具を有するととともに、長さ調節自在
であることを特徴として成るものである。
【0007】更に請求項3記載の医療用保護装着具は、
前記要件に加え、前記腕保持体は、左右の腕を収容する
ための袖体を左右にそれぞれ具備して成り、これら袖体
の袖回り長さ(袖体の内周長さ)は、袖体内で腕を比較
的自由に動かせるように余裕を持たせた長さ寸法に設定
されていることを特徴として成るものである。
【0008】更にまた請求項4記載の医療用保護装着具
は、前記請求項3記載の要件に加え、前記袖体の袖回り
長さを、調節自在としたことを特徴として成るものであ
る。
【0009】更にまた請求項5記載の医療用保護装着具
は、前記請求項3または4記載の要件に加え、前記袖体
には、その側部から腕を取り出すまたは挿入するための
開閉口を設けたことを特徴として成るものである。
【0010】更にまた請求項6記載の医療用保護装着具
は、前記請求項3、4または5記載要件に加え、前記腕
保持体は、装着者の体型に合わせて前記左右の袖体の間
の幅を調整するための長さ調節自在な拡開幅調整ベルト
を具備していることを特徴として成るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕以下本発明を図
示の実施の形態に基づき説明する。図1〜3は、本発明
に係る医療用保護装着具1を用いて患者をベッドAに抑
制する実施の形態1を示すものであり、医療用保護装着
具1は、腕保持体2と、脚保持体3と、これらをベッド
Aなどの固定部材に固定する固定ベルト4とから成る。
【0012】以下各部材について説明する。まず腕保持
体2について説明する。腕保持体2は、保護帯20に対
し、上端に上部開口21hを有した袋状の袖体21が取
り付けられている。袖体21は網状部材で形成されるも
のであり、腕が二三本入る袖回り長さ寸法を有してい
る。この袖回り長さ寸法は、袖体21内で比較的自由に
腕を動かせることにより精神的苦痛をやわらげながら
も、肘を袖体21内であげられないようにして、必要な
抑制効果はあげられるように設定したものである。また
袖体21における保護帯20の前側及び後側の袖体21
の個所には、前ファスナー21a及び後ファスナー21
bが設けられて開閉口Cとされている。なお後ファスナ
ー21bの開閉口Cは、袖体21上端の上部開口21h
まで到達してスリットとなっており、この上端は、面フ
ァスナー21cにより切り離し自在とされている。また
患者の胸に位置するあたりと、腰の位置するあたりに
は、左右の保護帯20を結ぶ上拡開幅調整ベルト22
と、下拡開幅調整ベルト23とが設けられており、患者
(装着者)の体型に合わせて左右の袖体21の間の幅が
調節されるよう構成される。具体的には上拡開幅調整ベ
ルト22及び下拡開幅調整ベルト23は、共にワンタッ
チ着脱式の接続具たるバックルBにより着脱自在とされ
るとともに、バックルBのベルト係止孔Baにおいてベ
ルトの長さが調節可能である。なお上拡開幅調整ベルト
22にはバックルBが一つ具えられており、下拡開幅調
整ベルト23にはバックルBが二つ具えられている。ま
た保護帯20の左右下端部には、バックルBの雌部材B
2が設けられ、ここには脚保持体3が連結される。因み
に使用時において、上拡開幅調整ベルト22は患者の身
体の上部に位置させ、下拡開幅調整ベルト23は身体の
下側に位置させる。
【0013】次に脚保持体3について説明する。脚保持
体3は帯状をなした右脚保持体3Rと左脚保持体3Lと
が、左右連結バンド32により連結されて成る。右脚保
持体3Rと左脚保持体3Lとは、面状ファスナを適用し
た留めバンド30と、締め付け具合を調節可能なように
一例として三カ所にバンド通し31が具えられており、
患者の左右の脚にそれぞれ締め付けて止められる。左右
連結バンド32には、保護帯20に連結するための保護
帯連結ベルト33が具えられており、保護帯連結ベルト
33の先端には、バックルBの雄部材B1が設けられ
る。この保護帯連結ベルト33は、このバックルBの雄
部材B1のベルト係止孔Baにおいて、長さ調節自在で
ある。
【0014】固定ベルト4について説明する。固定ベル
ト4は、腕保持体2に取り付けられる肩部固定ベルト4
0及び腰部固定ベルト41と、脚保持体3に取り付けら
れる脚固定ベルト42とを具えている。肩部固定ベルト
40は、保護帯20における患者の首に位置する部分に
左右に延びて取り付けられる。それぞれ左右の肩部固定
ベルト40は先端に固定環4rを具え、途中にはワンタ
ッチ着脱式のバックルBが具えられている。なおこのバ
ックルBのベルト係止孔Baにて、この肩部固定ベルト
40の長さ調節が自在となっている。腰部固定ベルト4
1は、下拡開幅調整ベルト23の中央に左右に延びて取
り付けられる。それぞれ左右の腰部固定ベルト41は、
先端には固定環4rを具え、途中には着脱自在なワンタ
ッチ式のバックルBが具えられている。なおこのバック
ルBのベルト係止孔Baにて、この肩部固定ベルト40
の長さ調節が自在となっている。脚固定ベルト42は、
前記左右連結バンド32の両端に、ワンタッチ着脱式の
バックルBにてそれぞれ左右に延びて取り付けられる。
それぞれ左右の脚固定ベルト42は、先端には固定環4
rを具え、またバックルBのベルト係止孔Baにて長さ
調節が自在である。
【0015】本発明の医療用保護装着具1は以上のよう
な具体的な形態を有するものであって、以下この使用態
様について説明する。 (1)装着 保護帯20の中央首部分を患者の首に患者の正面側から
掛ける。次に上拡開幅調整ベルト22及び下拡開幅調整
ベルト23が連結されていない場合には、バックルBに
て連結し、患者の体型に合わせて長さを調節する。因み
に上拡開幅調整ベルト22は患者の胸の上部を通過させ
て接続し、下拡開幅調整ベルト23は患者の腰の下を通
過させて接続する。次に左右の袖体21の上部開口21
hにおける面ファスナー21cを外して後ファスナー2
1bを開け、それぞれ左右の腕を挿入し、後ファスナー
21bを閉めて面ファスナー21cを留める。これによ
り袖体21内に両腕が収められる。次に脚保持体3の右
脚保持体3R及び左脚保持体3Lをそれぞれ左右の脚に
巻き、留めバンド30により留める。肩部固定ベルト4
0、腰部固定ベルト41及び脚固定ベルト42の先端の
固定環4rをベッドAなどの固定部材に直接もしくは適
宜紐などを用いて止める。因みに図1の実施の形態で
は、ベッドAのポールPに固定環4rを直接止める例を
示しているが、このようなポールPは、縦に配設されて
いるポールPでもよいし、図1中仮想線に示されるよう
に横に配設されているポールPでももちろん構わない。
また各固定ベルト4の長さを調節し、上拡開幅調整ベル
ト22及び下拡開幅調整ベルト23の拡開幅を調節し、
抑制具合を調節する。以上のように本発明の医療用保護
装着具1は、簡単速やかに装着することが可能である。
なおもちろん以上のような装着順序は適宜順序変更可能
である。
【0016】(2)使用態様 医療用保護装着具1を装着された状態では、手足が抑制
され、例えば手術後に無意識に点滴用具、ドレーン類や
呼吸器用のチューブ、あるいは測定用プローブなどのチ
ューブ類Tを取り外してしまうことがない。なお腕部に
治療を施す場合や手を使いたい場合には、袖体21の前
ファスナー21aを開け、開閉口Cより腕を出すことに
より容易に治療ができ、また手を自由に使えるようにな
る。
【0017】(3)抑制状態の一時解除 例えば起き上がりたい場合などには、簡単・即座に抑制
状態の一時解除ができる。抑制解除を行うには、各固定
ベルト4のバックルBを外す。また袖体21の前ファス
ナー21aを開け、開閉口Cより手を出す。また適宜脚
保持体3の留めバンド30を外す。
【0018】(4)医療用保護装着具の取り外し また医療用保護装着具1を取り外す際には、まず各固定
ベルト4のバックルBを外す。次に袖体21の後ファス
ナー21bを開け、開閉口Cより手を抜き、首に掛かっ
た保護帯20を取り外す。脚保持体3の留めバンド30
を外す。以上のように簡単に医療用保護装着具1を取り
外すことが可能である。もちろん以上のような取り外し
順序は適宜順序変更可能である。
【0019】〔実施の形態2〕図4は、本発明に係る医
療用保護装着具1の実施の形態2を示すものであり、袖
体21に前ファスナー21aのみを設け、後ファスナー
21bを無くした実施の形態である。具体的には保護帯
20の両肩部分付近にバックルBを設け、保護帯20を
切り離し自在とし、且つこの切り離し自在な個所から前
側の開閉口Cの上端のチューブ類挿入口25の間にスリ
ット24を入れている。なおこのスリット24の個所ま
で前ファスナー21aは到達しており、前ファスナー2
1aは保護帯20のバックルBを外すことで前ファスナ
ー21aの雄部材と、雌部材が切り離し自在となってい
る。なおチューブ類挿入口25はここから点滴のチュー
ブ等のチューブ類Tが外部に出すためのものである。符
号26は止めカバーであり、チューブ類挿入口25のチ
ューブ類Tを止めるとともに、スリット24部位の補強
となるものである。具体的にはこの個所の袖体21の表
面に面ファスナーの雌部材を縫い付けるなどして固定し
ておき、ここに止めカバー26たる面ファスナーの雄部
材を貼り付けるようにするものである。以上のように構
成した場合、装着時の腕の挿入も前側の開閉口Cから行
えるため、後側の開閉口Cが不要となる。なお上述した
チューブ類挿入口25、止めカバー26の構成は、前記
実施の形態1にももちろん適用可能であり、また袖体2
1にはチューブ類挿入口25を複数個所に設けておくよ
うにしてもよい。以上のような医療用保護装着具1を装
着する際には、保護帯20をバックルBの位置にて切り
離し、また前側の開閉口Cを開放する。腕を開閉口Cか
ら挿入し、前ファスナー21aを閉めるとともに、保護
帯20のバックルBを接続する。なお腕の抑制状態を開
放する際には、前記実施の形態1と同様に前ファスナー
21aを開放して腕を出して行う。
【0020】なお図8に示されるように前ファスナー2
1aの存在する個所の保護帯20を無くして、変わりに
例えば前ファスナー21aのベース布地を保護帯20と
して代用するようにしても構わない。この場合更に部材
点数を減らすことが可能である。因みにスリット24の
下端であって前ファスナー21aのベース布地の上端
は、前ファスナー21aの雄部材側と雌部材側とで切り
離し自在となっているが、これを図8(a)に示すもの
は面ファスナースナー20aでつなぎ止めるようにして
おり、例えば自然に前ファスナー21aが開くのを防止
している。もちろん図8(b)に示す実施の形態のよう
に面ファスナー20aは無くとも実施可能である。また
左右の袖体21の背面側における上部開口21hのやや
上方には、輪状の装着用ストラップ7がそれぞれ設けら
れ、装着時などにおいて腕保持体2の背面側の装着乱れ
を整える際に、袖体21を引っ張るのに用いられる。
【0021】〔その他の実施の形態〕本発明の基本的な
実施の形態は以上のようであるが、その他種々の改変が
行い得る。例えば接続具としては前述したようなバック
ルBのほか、ワンタッチで着脱できる種々の接続具を適
用できるものであり、例えば図5(a)〜(c)に示さ
れるようなフック5とリング6からなるものを接続具と
して適用することも可能である。
【0022】また図6に示すように脚保持体3の左右連
結バンド32にバックルBを設け、着脱自在且つ長さ調
節自在としておいてもよい。また脚保持体3の例として
は、以上の実施の形態では留めバンド30とバンド通し
31を用いて脚に留めるようにした例を説明したが、図
9に示すようにワンタッチ式のバックルBを用いて留め
るようにすることも好ましい。もちろんこのときベルト
係止孔Baなどでベルトの長さを調節して締め付け具合
を変更できるように構成しておくことが好ましい。
【0023】また更に脚保持体3を移動自在に構成して
もよい。図7に示すものは左右の脚固定ベルト42を一
本のベルトで形成し、そこにベルト通し34を具えた脚
保持体3を移動自在に設けている。またこの脚保持体3
の移動範囲を規制できるように適宜の位置に設置可能な
移動ストッパ35を具えている。このように構成した場
合には、脚の自由度が増すため、抑制状態がいくらか緩
和される。なお脚保持体3の前記ストッパ構造は、前記
ベルト通し34側に設けるように改変することも可能で
ある。
【0024】また腕保持体2は、抑制のみ考え、使い勝
手を考えないのであれば、前ファスナー21a及び後フ
ァスナー21bは設けず、単に袖状に形成されたものを
用いることも可能である。
【0025】また図10に示す実施の形態は、袖体21
の上腕部分に保形材27を設け、この個所を平坦に押し
つぶれないようにするとともに、前腕部分の袖回り長さ
を調節自在としたものである。前記保形材27として
は、一例として上腕部分の上下に二本の環状の弾力材を
設けて構成している。また袖回り長さを調節自在とする
にあたっては、幅調節ファスナー28を袖体21の内面
側に設け、幅調節ファスナー28を閉じたり開いたりす
ることにより袖回り長さを調節するようにしている。な
お前記保形材27を設けずに、袖体21の上腕について
も袖回り長さの調節ができるようにしてもよい。なお袖
回り長さを調節自在とするにあたっては、上述したよう
な幅調節ファスナー28を用いるほか、図10(d)に
示されるように、適宜の輪の大きさで係止可能な留め紐
体29を袖体21の外面から巻き付けて設け、袖体21
の袖回り長さを調節するようにしても構わない。
【0026】また図11に示す実施の形態は、着脱自在
な脚保持体3を設けずに、腰部固定ベルト41を二つ設
けた実施の形態を示すものである。なお腰部固定ベルト
41の一方は、斜め下方方向に向かって固定している。
【0027】また腕保持体2の袖丈を調節できるように
構成しても構わない。図12に示す実施の形態は、保護
帯の下方側に適宜の間隔を設けてバックルBの雄部材B
1と雌部材B2とを設けた実施の形態である。このよう
に構成した場合、例えば袖丈を短くする場合には、バッ
クルBの雄部材B1と雌部材B2とを接続して使用す
る。以上のように腕保持体2の袖丈を長さ調節自在とし
た場合、大人と子供、あるいは男性と女性とのように、
患者の体格の違いに応じて腕保持体2のサイズを調整
し、共用することが可能である。なおもちろん上記袖丈
を調節するにあたっては、バックルBを用いるほか、フ
ックなどを用いてもよいし、更には袖丈は複数のバック
ルB(雄部材B1か雌部材B2のどちらか一方)やフッ
クを設けることなどにより長さ調節自在としておいても
よい。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の医療用保護装着具によれ
ば、腕を収容させる腕保持体2と、この腕保持体2に一
端を取り付け、他端を周辺の固定部材に取り付ける固定
ベルト4とを具備して成り、前記固定ベルト4は途中に
着脱自在な接続具を有するととともに、長さ調節自在で
あるため、直接腕を三角巾やタオルなどによりベッドA
に縛り付けることがなくなり、縛った個所にうっ血等が
起こらない。また着脱自在の接続具があることにより、
抑制状態の開始、解除が簡単・即座に行えるため、看護
する側の立場に立てば能率の向上となり、一方患者側の
立場に立てば抑制状態の開始、解除が面倒なため抑制状
態の必要ないときにも抑制状態のまま放置されてしまう
ということがなくなる。また固定ベルト4の長さ調節が
自在であるため、必要最低限の最適な抑制状態を簡単・
即座に得ることができ、例えば寝返りなどをしやすくす
ることも可能である。また無意識的な抑制状態の解除は
不可能であるが、接続具を患者の手の届く範囲内に位置
させることなどによって、その解除の方法を知っていれ
ば、自らの手によって抑制状態を解除したり、セットし
たりできるように設定することが可能であり、この場
合、抑制状態にされたままとなる精神的苦痛等からも免
れ得る。
【0029】また請求項2記載の医療用保護装着具によ
れば、腕保持体2の下部に脚保持体3を取り付け、この
脚保持体3に対し、周辺の固定部材に取り付けるための
固定ベルト4を取り付けたため、脚の抑制状態の開始、
解除も簡単・即座に行える。
【0030】更に請求項3記載の医療用保護装着具によ
れば、腕保持体2は、左右の腕を収容するための袖体2
1を左右にそれぞれ具備して成り、これら袖体21の袖
回り長さは、袖体21内で腕を比較的自由に動かせるよ
うに余裕を持たせた長さ寸法に設定されているため、装
着者は抑制されながらも若干自由に腕、手を動かせるた
め、体が痛くならず、また精神的苦痛も少ない。
【0031】更にまた請求項4記載の医療用保護装着具
によれば、袖体21の袖回り長さを、調節自在としたた
め、拘束の必要度や装着者の容体に合わせて拘束状態の
調節を行うことが可能である。
【0032】更にまた請求項5記載の医療用保護装着具
によれば、袖体21には、その側部から腕を取り出すま
たは挿入するための開閉口Cを設けたため、腕の出し入
れが簡単となる。
【0033】更にまた請求項6記載の医療用保護装着具
によれば、腕保持体2は、拡開幅調整ベルトを具備して
いるため、装着者の体型に合わせて左右の袖体21の間
隔幅を調整でき、装着者が窮屈な無理な態勢を強いられ
るようなことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医療用保護装着具の実施の形態1の使
用状態を示す平面図である。
【図2】同上前ファスナー及び後ファスナーを開いた状
態を示す拡大平面図である。
【図3】同上脚保持体を拡大して示す横断面図である。
【図4】同上実施の形態2を示す平面図並びにその要部
を拡大して示す斜視図である。
【図5】接続具の構成を異にする他の実施の形態を示す
斜視図である。
【図6】左右連結バンドにバックルを設けた他の実施の
形態を示す平面図である。
【図7】脚保持体を移動自在に構成した実施の形態を示
す平面図並びに一方の脚保持体を拡大して示す横断面図
である。
【図8】前ファスナーのベース布地を保護帯として代用
した実施の形態を示す平面図である。
【図9】脚保持体をバックルにより留めるようにした実
施の形態を示す横断面図である。
【図10】袖体に保形材及び袖回り長さの調節機構を設
けた実施の形態を示す説明図である。
【図11】脚保持体を設けずに腰部固定ベルトを2組設
けた実施の形態を示す平面図である。
【図12】腕保持体の袖丈を調節自在にした実施の形態
を示す平面図並びにその腰部を拡大して示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 医療用保護装着具 2 腕保持体 3 脚保持体 3R 右脚保持体 3L 左脚保持体 4 固定ベルト 4r 固定環 5 フック 6 リング 7 装着用ストラップ 20 保護帯 20a 面ファスナー 21 袖体 21a 前ファスナー 21b 後ファスナー 21c 面ファスナー 21h 上部開口 22 上拡開幅調整ベルト 23 下拡開幅調整ベルト 24 スリット 25 チューブ類挿入口 26 止めカバー 27 保形材 28 幅調節ファスナー 29 留め紐体 30 留めバンド 31 バンド通し 32 左右連結バンド 33 保護帯連結ベルト 34 ベルト通し 35 移動ストッパ 40 肩部固定ベルト 41 腰部固定ベルト 42 脚固定ベルト A ベッド B バックル Ba ベルト係止孔 B1 雄部材 B2 雌部材 C 開閉口 T チューブ類 P ポール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腕を収容させる腕保持体と、この腕保持
    体に一端を取り付け、他端を周辺の固定部材に取り付け
    る固定ベルトとを具備して成り、前記固定ベルトは途中
    に着脱自在な接続具を有するととともに、長さ調節自在
    であることを特徴とする医療用保護装着具。
  2. 【請求項2】 前記腕保持体の下部に脚保持体を取り付
    け、この脚保持体に対し、周辺の固定部材に取り付ける
    ための固定ベルトを取り付け、この固定ベルトは途中に
    着脱自在な接続具を有するととともに、長さ調節自在で
    あることを特徴とする請求項1記載の医療用保護装着
    具。
  3. 【請求項3】 前記腕保持体は、左右の腕を収容するた
    めの袖体を左右にそれぞれ具備して成り、これら袖体の
    袖回り長さは、袖体内で腕を比較的自由に動かせるよう
    に余裕を持たせた長さ寸法に設定されていることを特徴
    とする請求項1または2記載の医療用保護装着具。
  4. 【請求項4】 前記袖体の袖回り長さを、調節自在とし
    たことを特徴とする請求項3記載の医療用保護装着具。
  5. 【請求項5】 前記袖体には、その側部から腕を取り出
    すまたは挿入するための開閉口を設けたことを特徴とす
    る請求項3または4記載の医療用保護装着具。
  6. 【請求項6】 前記腕保持体は、装着者の体型に合わせ
    て前記左右の袖体の間の幅を調整するための長さ調節自
    在な拡開幅調整ベルトを具備していることを特徴とする
    請求項3、4または5記載の医療用保護装着具。
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KR101137134B1 (ko) 2011-12-06 2012-04-20 조정현 침대고정용 환자 보호복
KR20190118371A (ko) * 2018-04-10 2019-10-18 신광의료기산업(주) 환자 보호복
JP2020000331A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 アルケア株式会社 身体抑制用具

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