JP2009530690A - 眼科用レンズの作製方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この方法は、(a)レンズを形成するために、少なくとも1つのシリコーン含有成分を含む反応混合物を金型中で硬化させることであって、当該反応混合物は、TRISに対して約0.9未満の保持時間を有する水難溶性成分または不純物を実質的に含まない、反応混合物を金型中で硬化させることと、(b)金型から当該レンズを離型させるために、当該レンズおよび金型を水溶液に、99℃未満の温度で約1時間未満、接触させることと、(c)選択的に、レンズの後処理をすることであって、当該後処理は、行われる場合には、6時間未満の時間、水溶液を用いて行われる、レンズの後処理をすることと、を含む。
【選択図】なし
Description
本発明は、眼の不快感を引き起こさないシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを作製するための水性処理(aqueous processes)に関する。
コンタクトレンズが視力を改善するために使用され得ることはよく知られている。長年にわたって様々なコンタクトレンズが商業的に製造されてきた。今日では、ハイドロゲルコンタクトレンズが非常に支持されている。これらのレンズは多くの場合硬質材料製のコンタクトレンズよりも装着感に優れている。適応性があるソフトコンタクトレンズは、多数部品に分かれた金型(multi-part mold)中でレンズを形成することによって製造することができ、この金型中では、組み合わせられた部品によって所望の最終レンズと一致したトポグラフィーが形成される。シリコーンハイドロゲルから作製されたコンタクトレンズについては開示されている。しかしながら、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを作製するのに使用される原料の多くは不純物を有し、これらの不純物は従来の水と生理食塩水に基づく浸出工程(leaching step)を用いて効果的に除去することができない。
本発明は、
(a)レンズを形成するために、少なくとも1つのシリコーン含有成分を含む反応混合物を金型中で硬化させることであって、前記反応混合物は、TRISに対して約0.9未満の保持時間(retention time)を有する水難溶性成分または不純物を実質的に含まない、反応混合物を金型中で硬化させることと、
(b)前記金型から前記レンズを離型させるために、前記レンズおよび金型を水溶液に、99℃未満の温度で約1時間未満、接触させることと、
(c)選択的に、前記レンズの後処理をすることであって、前記後処理は、行われる場合には、6時間未満の時間、水溶液を用いて行われる、前記レンズの後処理をすることと、
を含む方法に関する。
ある特定の不純物が眼の不快感を引き起こす量より少なく保たれる限り、水性水和法(aqueous hydration process)によってシリコーンハイドロゲルを作製することができることが見出されている。具体的には、眼の不快感を引き起こし得るシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ中の化合物は水中において難溶性であるが、レンズから眼組織内へと移動する涙液または涙液成分中で十分な移動性を有することが見出されている。水中において難溶性であり、眼組織と直接接触したときに眼組織に直接移動することができる化合物および不純物も、眼の不快感の一因となることがある。本明細書において「水難溶性」とは、25℃で水に溶ける化合物が約2000ppm未満であることを意味する。これらの成分および不純物は、以下、「水難溶性」または「SWS」成分および不純物という。浸出可能な化合物として存在する場合、これらのSWS化合物は、コンタクトレンズ製造方法の抽出および水和工程において水溶液を用いて完全には除去されない。しかしながら、SWS化合物は装着中にコンタクトレンズから浸出する可能性があり、装着者に眼の不快感を引き起こす。そのため、コンタクトレンズ中にSWS化合物および不純物が残留していないことを確実にすることが必須である。
(式中:RはHまたは低級アルキルを示し、XはOまたはNR4を示し、各R4は、独立して、水素またはメチルを示し、
各R1〜R3は、独立して、低級アルキルラジカルまたはフェニルラジカルを示し、
nは1または3〜10である)
多官能性ポリジメチルシロキサン(mPDMS)もまた使用されてよい。好適なmPDMS化合物は、構造II:
(式中、b=0〜100(ここで、bは表示値に等しいモードを有する分布、好ましくは2〜16、より好ましくは3〜10であると理解される)、;R58は、少なくとも1つのエチレン系不飽和部分を含有する一価の基、好ましくはスチリル、ビニル、またはメタクリレート部分を含有する一価の基、より好ましくはメタクリレート部分であり、;各R59は、独立して、アルコール、アミン、ケトン、カルボン酸またはエーテル基でさらに置換されていてもよい、一価アルキル、またはアリール基、好ましくは非置換一価アルキルまたはアリール基、より好ましくはメチルであり、;R60は、アルコール、アミン、ケトン、カルボン酸またはエーテル基でさらに置換されていてもよい、一価アルキル、またはアリール基、好ましくは非置換一価アルキルまたはアリール基、好ましくはヘテロ原子を含んでいてもよいC1−10脂肪族または芳香族基、より好ましくはC3−8アルキル基、最も好ましくはブチルであり、;R61は、独立して、アルキルまたは芳香族、好ましくはエチル、メチル、ベンジル、フェニル、または1〜100の反復Si−O単位を含む一価シロキサン鎖である)好適なmPDMS化合物の例としては、3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン、モノメタクリルオキシプロピル末端(terminated)モノ−n−ブチル末端ポリジメチルシロキサン、メタクリルオキシプロピルペンタメチル ジシロキサン、およびそれらの組合せなどが含まれる。
R9は、1〜22個の炭素原子を有する二価炭化水素ラジカルを示し、
mは0または1以上の整数、好ましくは5〜400、より好ましくは10〜300である)
1つの具体例は、α、ω−ビスメタクリルオキシプロピルポリジメチルシロキサンである。
水素またはメチルを示し、;dは1、2、3または4であり、;qは0または1である)好適なシリコ−ン含有有機ラジカルRSiには以下が含まれる。:
−(CH2)q・Si[(CH2)sCH3]3
−(CH2)q・Si[OSi((CH2)sCH3)3]3
(ここで、pは1〜6であり、R10は、1〜6個の炭素原子を有するアルキルラジカルまたはフルオロアルキルラジカルを示し、eは、0〜200であり、q’は1、2、3または4であり、sは0、1、2、3、4または5である)
式IV〜VI
(*D*A*D*G)a *D*D*E1、
E(*D*G*D*A)a *D*G*D*E1または、
E(*D*A*D*G)a *D*A*D*E1
(式中:
Dは、6〜30個の炭素原子を有するアルキルジラジカル、アルキルシクロアルキルジラジカル、シクロアルキルジラジカル、アリールジラジカルまたはアルキルアリールジラジカルを示し、
Gは、主鎖中にエーテル、チオまたはアミン結合を含有してもよい、1〜40個の炭素原子を有するアルキルジラジカル、シクロアルキルジラジカル、アルキルシクロアルキルジラジカル、アリールジラジカルまたはアルキルアリールジラジカルを示し、
*はウレタンまたはウレイド結合を示し、
aは少なくとも1であり、
Aは、式:
R11は、独立して、炭素原子間にエーテル結合を含有してもよい、1〜10個の炭素原子を有するアルキルまたはフルオロ置換アルキル基を示し、;yは少なくとも1であり、;pは部分重量400〜10,000を提供し、;EおよびE1の各々は、独立して、式:
(式中:R12は水素またはメチルであり、;R13は水素、1〜6個の炭素原子を有するアルキルラジカル、または−CO−Y−R15ラジカル(式中、Yは−O−、Y−S−または−NH−である)であり、;R14は1〜12個の炭素原子を有する二価ラジカルであり、Xは、−CO−または−OCO−を示し、;Zは、−O−または−NH−を示し、;Arは、6〜30個の炭素原子を有する芳香族ラジカルを示し、;wは0〜6であり、;xは0または1であり、;yは0または1であり、;zは0または1である))
以下の実施例では次の略語を使用する:
SiGMA 2−プロペン酸,2−メチル−,2−ヒドロキシ−3−[3−[1,3,3,3−テトラメチル−1−[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロポキシ]プロピルエステル
SiNAA N−(2−ヒドロキシ−3−(3−(ビス(トリメチルシリルオキシ)メチルシリル)プロピルオキシ)プロピル)−2−メチルアクリルアミド
DMA N,N−ジメチルアクリルアミド
HEMA 2−ヒドロキシエチルメタクリレート
mPDMS 800〜1000MW(Mn)モノメタクリルオキシプロピル末端モノ−n−ブチル末端ポリジメチルシロキサン
Norbloc 2−(2’−ヒドロキシ−5−メタクリルイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール
CGI 1850 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンおよびビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4−4−トリメチルペンチルホスフィンオキシドの1:1(重量)ブレンド
PVP ポリ(N−ビニルピロリドン)(K値が示される)
Blue HEMA 米国特許第5,944,853号の実施例4に記載されている、Reactive Blue 4とHEMAの反応生成物
IPA イソプロピルアルコール
D3O 3,7−ジメチル−3−オクタノール
mPDMS−OH モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端、モノ−ブチル末端ポリジメチルシロキサン
TEGDMA テトラエチレングリコールジメタクリレート
TrEGDMA トリエチレングリコールジメタクリレート
TRIS 3−メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン
acPDMS Gelest社およびDegussa社それぞれのビス−3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシプロピルポリジメチルシロキサン(MW 1000および2000、アクリル化されたポリジメチルシロキサン)
maPDMS Gelest社のメタクリルオキシプロピル末端ポリジメチルシロキサン(MW 550〜700)
CGI 819 ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド
M2D10 1000〜1100 MW (Mn)モノメタクリルオキシブチル末端モノ−n−ブチル末端ポリジメチルシロキサン
OH−TRIS 3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン
SiNAAダイマー N、N−ビス[2−ヒドロキシ−3−(3−(ビス(トリメチルシリルオキシ)メチルシリル)プロピルオキシ)プロピル]−2−メチルアクリルアミド
表2に列挙した反応成分および希釈剤(t−アミルアルコール)を、攪拌または回転させながら全ての成分が溶けるまで約23℃で少なくとも約3時間一緒に混ぜた。これらの反応性成分は全反応性成分に対する重量%として報告され、希釈剤は最終反応混合物に対する重量%で報告される。反応混合物を熱可塑性コンタクトレンズ金型(Zeon, Corp.社から入手されるZeonor(登録商標)で作られているフロントカーブ、および、ポリプロピレンで作られているバックカーブ)に入れ、Philips TL 20W/03T蛍光灯を用いて45℃で約15分間、N2中で照射した。これらの金型を開き、95℃で20分間、H2O中でレンズを離型させた後、70℃で約3.5時間、水中で水和させ、その後、周囲温度で約30分間、包装溶液(packing solution)に入れた。これらのレンズをガラスバイアル中のホウ酸緩衝生理食塩溶液に包装し、121℃で20分間、滅菌した。
<サンプル調製−レンズ抽出>
レンズ用綿棒を用いて、含水レンズを吸い取り紙上に置き、その後、2枚目の吸い取り紙で吸い取って、レンズ表面から余分な水を除去した。試験されたそれぞれの浸出可能成分について、風袋を計量したシンチレーションバイアル中に10枚のレンズを秤量し、その重量を記録した。そのレンズバイアルに、表1に列挙した溶媒5mLを加え、混合物を1時間の間、超音波処理した。
上記のようにレンズを調製し、ただし、レンズは脱イオン水で簡単にすすぎ、両方を室温にて一晩乾燥させた。レンズバイアルに5mLのアセトニトリル(CH3CN、ACN)を加え、混合物を1時間の間、超音波処理した。そのGCバイアルに500μLの上清、50μLのドデカン/ACN(0.05gドデカン/100mL ACN)溶液、および100μLのRegisil RC−2試薬(1%のトリクロロシランを含有するN,O−ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド)を加えた。
浸出可能なSiGMAの分析を、UV検出を用いたC18 RP−HPLCによって実施した。寸法150mmx4.5mmのPhenomenex ODS−3カラムを使用した。使用した移動相は、20/80の水(99.95%、0.05%H3PO4含有)/ACN(99.95%、0.05%H3PO4含有)であり、流量1mL/分を用いて17分間とした。注入量は50μLであった。SiMAA2を、UV吸光度検出器を用いて210nmで検出した。結果を以下の表3に示す。
浸出可能なSiGMAグリコールの分析をGC/FIDによって実施した。膜厚0.5μmを有する寸法30mx0.25mmのRestek RTX−5カラム。キャリアガスはヘリウムを100℃で使用し、2分保持した。オーブンランプ条件には、325℃まで8℃/分、その後、5分の保持を含めた。注入および検出温度はそれぞれ250℃および280℃であった。酸化剤および燃料の流量はそれぞれ440mL/分および40m/分であった。メイクアップは20mL/分であった。注入量は1μLであった。結果を以下の表3に示す。
浸出可能なSiGMAエポキシドの分析をGC/FIDによって実施した。膜厚0.5μmを有する寸法30mx0.25mmのDB−5カラム。キャリアガスはヘリウムを50℃で使用し、5分保持した。オーブンランプ条件には、175℃まで25℃/分、その後、6分間の保持、続いて、325℃まで25℃/分、その後、5分の保持を含めた。注入および検出温度はそれぞれ220℃および280℃であった。注入量は1μLであった。結果を以下の表3に示す。
浸出可能なBHTの分析を、UV検出を用いたHPLCによって実施した。寸法75mmx4.6mm、平均粒径3.5μmのZorbax Eclipseカラムを使用した。使用した移動相は、30/70の水(99.95%、0.05%H3PO4含有)/ACN(99.95%、0.05%H3PO4含有)から100%IPAへの直線勾配とし、流量1mL/分を用いて20.10分の間とした。注入量は50μLであった。BHTを、UV吸光度検出器を用いて210nmで検出した。結果を以下の表3に示す。
HYDRACLEAR(商標)を用いたACUVUE ADVANCE(登録商標)ブランドコンタクトレンズをそれらのパッケージから取り出し、70/30のIPA/水混合物(1レンズ/4mL)のジャー中で30(±5)分間回転させることによって、70/30のIPA/水混合物中で平衡化した。液体全てを排出し、表4に示されるように、SiGMAスパイク溶液(1レンズ/4mL)と交換し、レンズを回転させた。60(±10)分後、そのスパイク溶液を排出し、レンズに脱イオン水を加えた。これらのレンズを脱イオン水中で30(±5)分間回転させた。その後、レンズを脱イオン水中で検査し、ホウ酸緩衝生理食塩水のバイアルに包装し、120℃で約20分間滅菌した。これらのレンズを浸出可能なSiGMAおよびSiGMAグリコールについて分析し、眼の不快感(OD)について臨床的に評価した。結果を以下の表4に示す。標準偏差を括弧内に示す。
実施例6〜8を繰り返し、ただし、HYDRACLEAR(商標)を用いたACUVUE ADVANCE(登録商標)ブランドコンタクトレンズを、以下の表5に示す濃度のSiGMAグリコール溶液で処理した。これらのレンズを浸出可能なSiGMAおよびSiGMAグリコールについて分析し、眼の不快感(OD)について臨床的に評価した。結果を以下の表5に示す。
実施例6〜8を繰り返し、ただし、HYDRACLEAR(商標)を用いたACUVUE ADVANCE(登録商標)ブランドコンタクトレンズを、以下の表6に示す濃度のBHT溶液で処理した。これらのレンズを浸出可能なBHT、SiGMAおよびSiGMAグリコールについて分析し、眼の不快感(OD)について臨床的に評価した。結果を以下の表6に示す。
HPLC保持時間を、以下の表8に示す化合物について測定した。エレクトロスプレーイオン化をUVおよびELSD(Sedex)と連携させたFinnigan LCQ Classic質量分析計を取り付けた、寸法150x4.6mmx5μのThermo ODS Hypersilカラムを装備したAgilent 1100 HPLCを使用した。サンプルは、各試験材料の、IPA中2%(wt/wt)溶液を作製することによって調製した。3μLのサンプル溶液を、流速1mL/分を用いて注入した。各サンプルの溶出溶媒は、表7に示す勾配プログラムを用いて変更した。保持時間は、UV吸収または電子分光法によって測定される、注入から各サンプルの溶出ピークの時間までの時間である。
(1)方法において、
(a)レンズを形成するために、少なくとも1つのシリコーン含有成分を含む反応混合物を金型中で硬化させることであって、前記反応混合物は、TRISに対して約0.9未満の保持時間を有する水難溶性成分または不純物を実質的に含まない、反応混合物を金型中で硬化させることと、
(b)前記金型から前記レンズを離型させるために、前記レンズおよび金型を水溶液に、99℃未満の温度で約1時間未満、接触させることと、
(c)選択的に、前記レンズの後処理をすることであって、前記後処理は、行われる場合には、6時間未満の時間、水溶液を用いて行われる、前記レンズの後処理をすることと、
を含む、方法。
(2)実施態様1に記載の方法において、
前記反応混合物は、少なくとも1つの親水性成分をさらに含む、方法。
(3)実施態様2に記載の方法において、
前記親水性成分は、少なくとも1つの、アクリル−含有モノマーまたはビニル−含有モノマーを含む、方法。
(4)実施態様2に記載の方法において、
前記親水性成分は、DMA、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリセロールメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−N−メチルアクリルアミド、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、メタクリル酸、アクリル酸、およびそれらの組合せからなる群から選択される、少なくとも1つのモノマーを含む、方法。
(5)実施態様1に記載の方法において、
前記水性処理時間は、約4時間未満である、方法。
前記水性処理時間は、約2時間未満である、方法。
(7)実施態様1に記載の方法において、
前記水性処理時間は、約1時間未満である、方法。
(8)実施態様1に記載の方法において、
前記成分または不純物は、前記反応混合物中、約3000ppm未満の量で存在する、方法。
(9)実施態様1に記載の方法において、
前記成分または不純物は、前記反応混合物中、約1000ppm未満の量で存在する、方法。
(10)実施態様1に記載の方法において、
前記成分または不純物は、前記反応混合物中、全ての成分に基づいて、約200ppm未満の量で存在する、方法。
前記成分または不純物は、前記反応混合物中、全ての成分に基づいて、約100ppm未満の量で存在する、方法。
(12)実施態様1に記載の方法において、
前記成分または不純物は、TRISに対して約0.8未満の保持時間を有する、方法。
(13)実施態様1に記載の方法において、
前記少なくとも1つのシリコーン成分は、シリコーン含有モノマー、プレポリマー含有モノマー、マクロマー含有モノマー、およびそれらの混合物からなる群から選択される、方法。
(14)実施態様1に記載の方法において、
前記少なくとも1つのシリコーン成分は、少なくとも1つのシリコーンモノマーを含む、方法。
(15)実施態様1に記載の方法において、
前記反応混合物は、実質的に均質な混合物である、方法。
前記シリコーン成分は、前記反応混合物中、約20〜70重量%の間の量で存在する、方法。
(17)実施態様2に記載の方法において、
前記親水性成分は、前記反応混合物中、約50重量%までの量で存在する、方法。
(18)実施態様2に記載の方法において、
前記親水性成分は、前記反応混合物中、約5〜約50重量%の間の量で存在する、方法。
(19)実施態様1に記載の方法において、
前記シリコーン成分は、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビニルラクタム、N−ビニルアミド、およびスチリル官能基からなる群から選択される、少なくとも1つの重合性官能基を含む、方法。
(20)実施態様1に記載の方法において、
前記シリコーン成分は、少なくとも1つの単官能性シリコーン含有成分を含む、方法。
前記反応混合物は、TRISに対して約0.9未満の保持時間を有する、測定可能な量の水難溶性成分または不純物を含まない、方法。
(22)実施態様1に記載の方法において、
前記水溶液は、少なくとも1つの離型助剤をさらに含む、方法。
(23)コンタクトレンズにおいて、
実施態様1に記載の方法によって作製される、コンタクトレンズ。
(24)ヒトが装着したときに眼の不快感を引き起こさない眼科用レンズを製造するための方法において、
(a)前記眼科用レンズを形成するために、TRISに対して約0.9分未満の保持時間を有する任意の水難溶性成分または不純物を約3000ppm未満含むシリコーン含有反応混合物を金型中で硬化させる工程と、
(b)前記金型から前記レンズを離型させるために、前記レンズおよび金型を水溶液に、99℃未満の温度で約1時間未満、接触させる工程と、
(c)選択的に、前記レンズの後処理をする工程であって、前記後処理は、行われる場合には、6時間未満の時間、水溶液を用いて行われる、前記レンズの後処理をする工程と、
を含む、方法。
(25)方法において、
(a)少なくとも1つのシリコーン含有成分、および、TRISに対して約0.9未満の保持時間を有する少なくとも1つの水難溶性成分または不純物を含む反応混合物を、金型中で硬化させて、前記成分または不純物を眼の不快感を引き起こす量より少ない量だけ有する硬化コンタクトレンズを製造することと、
(b)前記金型から前記レンズを離型させるために、前記レンズおよび金型を水溶液に、99℃未満の温度で約1時間未満、接触させることと、
(c)選択的に、前記レンズの後処理をすることであって、前記後処理は、行われる場合には、6時間未満の時間、水溶液を用いて行われる、前記レンズの後処理をすることと、
を含む、方法。
前記反応混合物は、少なくとも1つの親水性成分をさらに含む、方法。
(27)実施態様26に記載の方法において、
前記親水性成分は、少なくとも1つの、アクリル−含有モノマーまたはビニル−含有モノマーを含む、方法。
(28)実施態様26に記載の方法において、
前記親水性成分は、DMA、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリセロールメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−N−メチルアクリルアミド、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、メタクリル酸、アクリル酸、およびそれらの組合せからなる群から選択される、少なくとも1つのモノマーを含む、方法。
(29)実施態様25に記載の方法において、
前記水性処理時間は、約4時間未満である、方法。
(30)実施態様25に記載の方法において、
前記水性処理時間は、約2時間未満である、方法。
前記水性処理時間は、約1時間未満である、方法。
(32)実施態様25に記載の方法において、
前記少なくとも1つの水難溶性成分または不純物は、工程b後、前記レンズ中に、前記レンズの重量に基づいて約2000ppm未満の量で完全に水和した状態で存在する、方法。
(33)実施態様25に記載の方法において、
前記水溶液は、少なくとも1つの離型助剤をさらに含む、方法。
(34)実施態様25に記載の方法において、
前記水難溶性成分または不純物は、工程b後、前記レンズ中に、前記レンズの重量に基づいて約1000ppm未満の量で、完全に水和した状態で存在する、方法。
(35)実施態様25に記載の方法において、
前記水難溶性成分または不純物は、工程b後、前記レンズ中に、前記レンズの重量に基づいて約200ppm未満の量で、完全に水和した状態で存在する、方法。
前記水難溶性成分または不純物は、工程b後、前記レンズ中に、前記レンズの重量に基づいて約100ppm未満の量で、完全に水和した状態で存在する、方法。
(37)実施態様25に記載の方法において、
前記成分または不純物は、TRISに対して約0.8未満の保持時間を有する、方法。
(38)実施態様25に記載の方法において、
前記少なくとも1つのシリコーン成分は、シリコーン含有モノマー、シリコーン含有プレポリマー、シリコーン含有マクロマー、およびそれらの混合物からなる群から選択される、方法。
(39)実施態様25に記載の方法において、
前記少なくとも1つのシリコーン成分は、少なくとも1つのシリコーンモノマーを含む、方法。
(40)実施態様25に記載の方法において、
前記反応混合物は、実質的に均質な混合物である、方法。
前記シリコーン成分は、前記反応混合物中、約20〜70重量%の間の量で存在する、方法。
(42)実施態様26に記載の方法において、
前記親水性成分は、前記反応混合物中、約50重量%までの量で存在する、方法。
(43)実施態様26に記載の方法において、
前記親水性成分は、前記反応混合物中、約5〜約50重量%の間の量で存在する、方法。
(44)実施態様25に記載の方法において、
前記シリコーン成分は、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビニルラクタム、N−ビニルアミド、およびスチリル官能基からなる群から選択される、少なくとも1つの重合性官能基を含む、方法。
(45)実施態様25に記載の方法において、
前記シリコーン成分は、少なくとも1つの単官能性シリコーン含有成分を含む、方法。
実施態様25に記載の方法によって作製される、コンタクトレンズ。
(47)方法において、
(a)レンズを形成するために、シリコーン含有反応混合物を金型中で硬化させることであって、水難溶性である全ての反応混合物成分および不純物が、TRISに対して少なくとも約1の保持時間を有する、シリコーン含有反応混合物を金型中で硬化させることと、
(b)前記金型から前記レンズを離型させるために、前記レンズおよび金型を水溶液に、99℃未満の温度で約1時間未満、接触させることと、
(c)選択的に、前記レンズの後処理をすることであって、前記後処理は、行われる場合には、6時間未満の時間、水溶液を用いて行われる、前記レンズの後処理をすることと、
を含む、方法。
Claims (47)
- 方法において、
(a)レンズを形成するために、少なくとも1つのシリコーン含有成分を含む反応混合物を金型中で硬化させることであって、前記反応混合物は、TRISに対して約0.9未満の保持時間を有する水難溶性成分または不純物を実質的に含まない、反応混合物を金型中で硬化させることと、
(b)前記金型から前記レンズを離型させるために、前記レンズおよび金型を水溶液に、99℃未満の温度で約1時間未満、接触させることと、
(c)選択的に、前記レンズの後処理をすることであって、前記後処理は、行われる場合には、6時間未満の時間、水溶液を用いて行われる、前記レンズの後処理をすることと、
を含む、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記反応混合物は、少なくとも1つの親水性成分をさらに含む、方法。 - 請求項2に記載の方法において、
前記親水性成分は、少なくとも1つの、アクリル−含有モノマーまたはビニル−含有モノマーを含む、方法。 - 請求項2に記載の方法において、
前記親水性成分は、DMA、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリセロールメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−N−メチルアクリルアミド、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、メタクリル酸、アクリル酸、およびそれらの組合せからなる群から選択される、少なくとも1つのモノマーを含む、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記水性処理時間は、約4時間未満である、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記水性処理時間は、約2時間未満である、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記水性処理時間は、約1時間未満である、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記成分または不純物は、前記反応混合物中、約3000ppm未満の量で存在する、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記成分または不純物は、前記反応混合物中、約1000ppm未満の量で存在する、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記成分または不純物は、前記反応混合物中、全ての成分に基づいて、約200ppm未満の量で存在する、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記成分または不純物は、前記反応混合物中、全ての成分に基づいて、約100ppm未満の量で存在する、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記成分または不純物は、TRISに対して約0.8未満の保持時間を有する、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記少なくとも1つのシリコーン成分は、シリコーン含有モノマー、シリコーン含有プレポリマー、シリコーン含有マクロマー、およびそれらの混合物からなる群から選択される、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記少なくとも1つのシリコーン成分は、少なくとも1つのシリコーンモノマーを含む、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記反応混合物は、実質的に均質な混合物である、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記シリコーン成分は、前記反応混合物中、約20〜70重量%の間の量で存在する、方法。 - 請求項2に記載の方法において、
前記親水性成分は、前記反応混合物中、約50重量%までの量で存在する、方法。 - 請求項2に記載の方法において、
前記親水性成分は、前記反応混合物中、約5〜約50重量%の間の量で存在する、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記シリコーン成分は、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビニルラクタム、N−ビニルアミド、およびスチリル官能基からなる群から選択される、少なくとも1つの重合性官能基を含む、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記シリコーン成分は、少なくとも1つの単官能性シリコーン含有成分を含む、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記反応混合物は、TRISに対して約0.9未満の保持時間を有する、測定可能な量の水難溶性成分または不純物を含まない、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記水溶液は、少なくとも1つの離型助剤をさらに含む、方法。 - コンタクトレンズにおいて、
請求項1に記載の方法によって作製される、コンタクトレンズ。 - ヒトが装着したときに眼の不快感を引き起こさない眼科用レンズを製造するための方法において、
(a)前記眼科用レンズを形成するために、TRISに対して約0.9分未満の保持時間を有する任意の水難溶性成分または不純物を約3000ppm未満含むシリコーン含有反応混合物を金型中で硬化させる工程と、
(b)前記金型から前記レンズを離型させるために、前記レンズおよび金型を水溶液に、99℃未満の温度で約1時間未満、接触させる工程と、
(c)選択的に、前記レンズの後処理をする工程であって、前記後処理は、行われる場合には、6時間未満の時間、水溶液を用いて行われる、前記レンズの後処理をする工程と、
を含む、方法。 - 方法において、
(a)少なくとも1つのシリコーン含有成分、および、TRISに対して約0.9未満の保持時間を有する少なくとも1つの水難溶性成分または不純物を含む反応混合物を、金型中で硬化させて、前記成分または不純物を眼の不快感を引き起こす量より少ない量だけ有する硬化コンタクトレンズを製造することと、
(b)前記金型から前記レンズを離型させるために、前記レンズおよび金型を水溶液に、99℃未満の温度で約1時間未満、接触させることと、
(c)選択的に、前記レンズの後処理をすることであって、前記後処理は、行われる場合には、6時間未満の時間、水溶液を用いて行われる、前記レンズの後処理をすることと、
を含む、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記反応混合物は、少なくとも1つの親水性成分をさらに含む、方法。 - 請求項26に記載の方法において、
前記親水性成分は、少なくとも1つの、アクリル−含有モノマーまたはビニル−含有モノマーを含む、方法。 - 請求項26に記載の方法において、
前記親水性成分は、DMA、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリセロールメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−N−メチルアクリルアミド、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、メタクリル酸、アクリル酸、およびそれらの組合せからなる群から選択される、少なくとも1つのモノマーを含む、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記水性処理時間は、約4時間未満である、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記水性処理時間は、約2時間未満である、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記水性処理時間は、約1時間未満である、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記少なくとも1つの水難溶性成分または不純物は、工程b後、前記レンズ中に、前記レンズの重量に基づいて約2000ppm未満の量で、完全に水和した状態で存在する、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記水溶液は、少なくとも1つの離型助剤をさらに含む、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記水難溶性成分または不純物は、工程b後、前記レンズ中に、前記レンズの重量に基づいて約1000ppm未満の量で、完全に水和した状態で存在する、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記水難溶性成分または不純物は、工程b後、前記レンズ中に、前記レンズの重量に基づいて約200ppm未満の量で、完全に水和した状態で存在する、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記水難溶性成分または不純物は、工程b後、前記レンズ中に、前記レンズの重量に基づいて約100ppm未満の量で、完全に水和した状態で存在する、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記成分または不純物は、TRISに対して約0.8未満の保持時間を有する、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記少なくとも1つのシリコーン成分は、シリコーン含有モノマー、シリコーン含有プレポリマー、シリコーン含有マクロマー、およびそれらの混合物からなる群から選択される、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記少なくとも1つのシリコーン成分は、少なくとも1つのシリコーンモノマーを含む、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記反応混合物は、実質的に均質な混合物である、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記シリコーン成分は、前記反応混合物中、約20〜70重量%の間の量で存在する、方法。 - 請求項26に記載の方法において、
前記親水性成分は、前記反応混合物中、約50重量%までの量で存在する、方法。 - 請求項26に記載の方法において、
前記親水性成分は、前記反応混合物中、約5〜約50重量%の間の量で存在する、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記シリコーン成分は、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビニルラクタム、N−ビニルアミド、およびスチリル官能基からなる群から選択される、少なくとも1つの重合性官能基を含む、方法。 - 請求項25に記載の方法において、
前記シリコーン成分は、少なくとも1つの単官能性シリコーン含有成分を含む、方法。 - コンタクトレンズにおいて、
請求項25に記載の方法によって作製される、コンタクトレンズ。 - 方法において、
(a)レンズを形成するために、シリコーン含有反応混合物を金型中で硬化させることであって、水難溶性である全ての反応混合物成分および不純物が、TRISに対して少なくとも約1の保持時間を有する、シリコーン含有反応混合物を金型中で硬化させることと、
(b)前記金型から前記レンズを離型させるために、前記レンズおよび金型を水溶液に、99℃未満の温度で約1時間未満、接触させることと、
(c)選択的に、前記レンズの後処理をすることであって、前記後処理は、行われる場合には、6時間未満の時間、水溶液を用いて行われる、前記レンズの後処理をすることと、
を含む、方法。
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