JP2009530570A - チェーン騒音低減装置 - Google Patents

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Abstract

クッションリング(102)が、歯及びハブを備えたスプロケット(112)の同心溝内に収容される。より詳細には、溝は、ハブの環状部と歯との間に画定される。クッションリングは、内側リング(106)及び外側リング(104)を有する。外側リングは、チェーンのリンクからの荷重を受け取る荷重支持領域を有する非圧縮性材料から作製される。チェーンリンクの荷重及び係合騒音エネルギーは、結合されて外側リングの広い領域にわたって分散される。内側リングは、外側リングからこの分散された荷重及び騒音エネルギーを受け取り、かかるエネルギーの大部分を吸収する。この分散の改善により、弾性材料の摩耗が低減し寿命が延長され、またチェーン係合騒音のレベルが低減する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2006年3月21日に出願された、「チェーン騒音低減装置(CHAIN NOISE REDUCTION DEVICE)」と題する米国仮特許出願第60/784,431号明細書に開示された発明を特許請求する。ここで、米国特許法第119条(e)の下での米国仮特許出願の利益を主張し、上述した出願を参照により本明細書に援用する。
本発明は、チェーン騒音低減装置に関する。より詳細には、本発明は、チェーンスプロケットにおけるクッションリング又は減衰リングに関する。
チェーン及びスプロケットは、動力を伝達する、回転部品のタイミングをとる等のための手段として長く使用されてきた。かかるチェーン及びスプロケット装置に関する1つの問題は、チェーンローラ又はリンクとスプロケットとが係合する際のチェーンローラ又はリンクのスプロケットに対する衝撃である。この衝撃により、過度な騒音及び過度な摩耗がもたらされる。この衝撃及びそれに関連する騒音を、図1において、チェーン12のローラ10がスプロケット16の歯14に衝突することからもたらされるものとして示す。最大騒音は、係合開始点18において発生し、それは、チェーンの走行路に沿った分布曲線20によって示すように発生する。
従来のローラチェーン及びスプロケット結合に関する騒音及び摩耗の結果として、これら問題を低減しようとして、オオヌマ(Oonuma)らによる米国特許第4,348,199号明細書において説明されておりかつ従来技術の図1〜7に示されているような装置が開発された。これら装置は、最大騒音が発生する点18の範囲においてチェーンに対し緩衝をもたらすように試みた。図2及び図3に第1緩衝リングを示し、それは、スプロケット26のスプロケット歯28の両側に円形周辺溝22及び24を有する。溝22及び24内に、弾性的に圧縮性の緩衝リング30及び32が配置される。これら緩衝リング30及び32は、それらの弾性的性質のために、溝22及び24にぴったりと嵌まる。図2及び図3における緩衝リングは、緩衝効果を提供し、チェーン36のリンクプレート34に抵抗して、リング30及び32の圧縮に対する弾性的な復元力を通して騒音を低減する。しかしながら、緩衝リング30及び32のスプロケット26及びスプロケット歯28に対する位置が固定されているため、リング30及び32の固定点において急速な摩耗及び疲労がもたらされ、装置が比較的実用的でなくなる。
第2タイプの緩衝リングを図4及び図5に示す。スプロケット26はこの場合もまた、スプロケット歯28の両側に金属緩衝リング38及び40を収容する円形周辺溝22及び24を有する。これら緩衝リングは、内径が、溝22及び24のいずれかの外径より大きい。また、緩衝リング38及び40は、径方向厚さが、ローラチェーンがスプロケットと係合する、ローラチェーンのリンクプレート34の内接円42より下方の、溝22及び24の底部の深さより小さいか又はそれに等しい。内接円42は図4に示す。
図4及び図5に示す緩衝リングは、リングをその円形形状から変形させるか又は円形のままであることにより機能する。リング材料自体は、図2及び図3の装置の場合のようにチェーン36のリンクプレートと溝22及び24の底部との間で圧縮されない。金属製緩衝リングの利点は、スプロケット26の歯28に関して位置を常に変化させ、そのため、摩耗点が固定されないことである。しかしながら、リング38及び40と溝22及び24との間には依然として金属対金属の接触があるため、最大騒音の軽減を達成することができない。
図6、図7及び図8は、別のタイプの緩衝リングを示す。緩衝リング62は、ゴムから作製される外側の弾性的に圧縮性のリング64と、鋼製の、圧縮性でない内側のばね状リング66と、から構成される。緩衝リング62は、円形周辺溝54においてスプロケット50と円形フランジ部材56との間にある。円形フランジ部材56は、スプロケット50に締結具58によってボルト締めされる。円形フランジ部材56はまた、スプロケットの側面と円形周辺溝54を形成する径方向フランジ60を有する。ローラチェーン44は、スプロケット50の歯52と係合するローラ48を有するリンクプレート46から構成される。
緩衝リング62に関連する問題の1つは、チェーン46のリンクプレートの鋭利な縁部が、緩衝リング62のゴム製外側部分64の非常に小さい表面に接触することである。リンク46の縁部が緩衝リング62の外側部分64に接触する表面領域が小さいため、リンク46の鋭利な縁部が、強制的にリングのゴム製外側部分64の同じ場所に連続的に接触し、ゴムに圧痕を付けそれを摩耗し、結果として、緩衝リング62の外側部分64のチェーンの鋭利なリンクとゴム製外側リング64との間の接触場所に噛みが発生する。図9において、ゴムに対する圧痕とこれら点において発生する高局部応力とを矢印69によって示す。
クッションリングの別の例が、ワタナベ(Watanabe)らによる米国特許第4,261,214号明細書に示されており、それは、内部螺旋巻回体であって、その層が互いに近接している本体と、クッション材を備えた外側周辺部との多層構造で形成されるリングを開示している。本体は、ばね鋼か又は強化プラスチックから作製され得る。クッション材は、ローラチェーンガイドと接触する。
鋼製の別のクッションリングがハミルトン(Hamilton)による米国特許出願公開第2003/0176251号明細書に示されており、それは、2つのクッションリングが夫々の非円形フランジによって閉じ込められるスプロケットアセンブリを開示している。クッションリングは鋼である。クッションリングは、クッションリングを変形させた後、クッションリングの開口を通してスプロケット本体の非円形フランジを挿入することによって、スプロケット本体に取り付けられる。
カワシミ(Kawashimi)らによる米国特許第4,227,422号明細書は、鋼ばね板である内側部材と、ゴム又はプラスチックのような可撓性及び弾力性を有する外側部材と、を備えた緩衝ばね板又はクッションリングを開示している。外側部材は、ローラチェーンガイドと接触する。
したがって、本技術分野において、寿命が長く、摩耗に耐性があり、かつチェーンのスプロケットとの衝突からの騒音を低減する、クッションリングが必要とされている。
クッションリングが、歯及びハブを備えたスプロケットの同心溝内に収容される。より詳細には、溝は、ハブの環状部分と歯との間において、チェーンのリンクチェーンストランドと接触するように画定される。クッションリングは、内側リング及び外側リングを有する。外側リングは、チェーンのリンクから荷重を受け取る荷重支持領域を有する非圧縮性材料から作製される。チェーンリンクの荷重及び係合騒音エネルギーは、結合され、外側リングの広い領域にわたって分散される。内側リングは、外側リングからこの分散された荷重及び騒音エネルギーを受け取り、エネルギーの大部分を吸収する。この分散の改善により、摩耗が低減し、弾性材料の寿命が延長される一方で、チェーン係合騒音のレベルもまた低減する。
内側リングを、外側リングに接合してもよく、又はスプロケットハブに接合してもよく、又は内側リングは、ハブ及び歯の環状部分と外側リングとの間で溝に対して浮動してもよい。
外側リングは、鋼又はばね鋼から作製されることが好ましく、内側リングは、プラスチック又はゴムから作製されることが好ましいが、他の材料を使用してもよい。
クッションリングを、ローラチェーン、サイレントチェーン、歯付きチェーン及び/又はピン及びリンクを備えた動力伝達チェーンと使用してもよい。
図12は、スプロケット112に取り付けられ、チェーンリンク108及びローラ110からなるローラチェーンと係合する、本発明のクッションリング又は緩衝リング102の概略図を示す。本発明のクッションリング102は、ばね状鋼又は圧縮性でない材料から作製される外側リング104と、ゴム又はプラスチック等の圧縮性又は弾性材料からなる内側リング106と、を含む。本実施形態では、図11に示すように、外側リング104と内側リング106とは互いに接合される。クッションリング102は、外径が、スプロケット112と係合する時にチェーンリンクプレート108によってもたらされる内接円142より大きい。クッションリング102は、単一スプロケットにおける入口チェーンストランド101と出口チェーンストランド103との間の力平衡として作用する。クッションリング102は、係合点において、スプロケットの弦振幅におよそ等しい量だけチェーン経路に干渉する。チェーンの入口ストランド101及び出口ストランド103の張力が等しい場合、クッションリング102は、チェーンの弦振動を打ち消す。入口ストランド101及び出口ストランド103における張力が等しくない場合、クッションリング102は、チェーンの張られたストランド103からの荷重を緩んだ又は弛んだストランド101まで瞬間的に伝達する。
クッションリング102は、3つの点において荷重を受け取る。点105における第1荷重Rは、スプロケットハブ120上にわたるクッションリングの内側リング106の内径に対する。第2荷重R1N及び第3荷重R2Nは、は、チェーンがクッションリング102の外側リング104の外径と接触する入口位置及び出口位置においてもたらされる。クッションリング102は、係合点の近くの短い距離にわたってチェーンと接触する。クッションリング102は、弾性材料の圧縮性に応じて、有効ラップ角にわたってチェーンと接触してもよく又は接触しなくてもよい。チェーンの入口ストランド101及び出口ストランド103の張力T1及びT2が変化するに従い、クッションリング102は枢支点105において揺動し、張られたストランド103から緩んだストランド101にストランド張力を伝達し、それにより、張られたストランド103の張力及びリング干渉又は接触が瞬間的に低減し、一方でチェーンの緩み側101とのリング干渉及び応力が増大する。力R1N及びR2Nは、ストランド張力が大きい場合、比較的小さく、それは、干渉がチェーンストランド長と比較して小さいためである。
クッションリング102の外側リング104をばね状鋼とすることにより、本発明のクッションリングは、スプロケット112上に着座するチェーンのリンク108の衝撃エネルギーを低減する。ゴム又はプラスチック等の弾性材料から作製される内側リング106は、リンク108の衝撃をさらに緩和し、クッションリング102とスプロケット112との間にさらなるクッション及び防音材を追加し、そこで、弾性内側リング106に対する損傷及び/又はその摩耗の可能性が低下する。チェーンのリンク108が接触する荷重支持部が大幅に増大し、リンク108と嵌合する外側リング面104aが平滑であり、弾性内側リング106とローラチェーンガイドリンク108の切断縁部との間の接触が低減するため、クッションリング102に対する損傷及び/又はその摩耗の可能性もまた低下する。
上述したように、本発明のクッションリング102は、好ましくは鋼である非圧縮性材料からなる外側リング104と、好ましくはゴム又はプラスチックである圧縮性材料からなる内側リング106と、を有する。外側リング104及びチェーンの接触面が非圧縮性である(鋼)ため、有効ラップ角にわたってチェーンによって生成される荷重は、クッションリング102の外面104に沿って分散され、従来技術におけるような点荷重のポケットがもたらされず、クッションリング102の寿命が延長する。チェーンストランドの入口点及び出口点において内側リング106に伝達される荷重は非常に小さく、上死点及び点105に近づくに従い、荷重が増大する。内側リング106における最高荷重は、Rで上死点及び点105にあり、最低量の荷重は、図10及び図12に示すようにチェーンストランド101の入口点R1N及び、チェーンストランド103の出口点R2Nに存在する。さらに、内側リング106が圧縮性材料(ゴム)から作製されるため、鋼製外側リング104に対するいかなる荷重スパイクも、内側リング106によってさらに吸収され減衰される。
従来技術、特に米国特許第4,348,199号明細書において、かつ従来技術の図6〜8に示すように、クッションリングが、ゴム又は圧縮性材料からなる外側リングと鋼の非圧縮性材料からなる内側リングとを有する場合、外側リングに対する摩耗及び応力は著しく高い。従来技術では、チェーンのリンク46の縁部は、緩衝リング62の外側部分64の小さい面に接触する。接触領域が非常に小さく、使用される材料の特徴により容易に変位可能であるため、チェーンのリンク46の鋭利な縁部は、外側リング64の必ずしも同じ場所ではない場所に連続して接触し、チェーンと接触する時にゴムに圧痕を与えかつゴムを変位させ、最終的にゴムが噛み潰される。図9を参照すると、クッションリング62のゴム製外側リング64は、有効ラップ角に沿って矢印69によって示すように、点荷重応力を受ける。点荷重応力は、チェーンとの入口接触点及び出口接触点において最高であり、上死点に近づくに従って低減するが、上死点近くでも依然として存在する。図9に示すような点荷重がありゴムの摩耗が増大するため、従来技術によるクッションリングは、チェーンの入口ストランド及び出口ストランドの力を平衡させるという点で有効ではなく、摩耗寿命が非常に短い。
図11及び図13は、スプロケットとともに第1実施形態のクッションリングの別の概略図を示す。スプロケットは、ハブ120と、径方向フランジ114を備えた環状部と、隔置された径方向に突出する歯112の連続した円周方向列と、を備える。環状部は、ハブ120上に締結又は溶接され、径方向フランジ114は、クッションリング内径より大きい円形外径又は同心溝118を画定し、クッションリング102を同心溝118内に緩く閉じ込める。溝118は、スプロケット112と同軸上に配置され、スプロケット歯112aに隣接する。溝118とクッションリング102の弾性内側リング106との間に小さい空間107(図10参照)が存在することにより、内側リング106の弾性部品を必要に応じて変位させることができる。チェーンのリンク108は、外側リング104の外面又は荷重支持部104aに沿って延びる。
図14及び図15は、スプロケットとともに第2実施形態のクッションリングを示す。クッションリング202は、圧縮性ではないばね状鋼から作製される外側リング204と、ゴム又はプラスチック等の弾性材料から作製される内側リング206と、から構成される。本実施形態では、外側リング204及び内側リング206は、互いに接合されず、互いに独立しており、すなわち別個である。内側リング206は、外側リング204より径が小さく、内側リング206と外側リング204との間に空間207が存在する。内側リング206はOリングであることが好ましい。スプロケットは、ハブ120と、径方向フランジ114を備えた環状部と、隔置された径方向に突出する歯112aの連続した円周方向の列と、を備える。環状部は、ハブ120上に締結又は溶接され、径方向フランジ114は、クッションリング内径より径が大きい円形外径又は同心溝218を画定し、クッションリング202を同心溝218内に緩く閉じ込める。溝は、スプロケット112と同軸上に配置され、スプロケット歯112aに隣接する。
内側リング206は、外側リング204とは別個であり、径が外側リング204より小さいため、外側リング204からは独立して同心溝218内で浮動する。外側リング204は、内側リングから独立して、内側リング206の外径の周囲で回転又は浮動する。内側リング206及び外側リング204が互いに独立して浮動又は回転するため、内側リング206の外径が外側リング204の内径の同じ場所に接触する頻度は極めて低く、クッションリングの摩耗は均一に又は連続的に分散される。
チェーンのリンク108は、外側リング204の外面又は荷重支持部204aに沿って延びる。外側リング204及びチェーンの接触面が非圧縮性である(鋼)ため、チェーンの有効ラップ角にわたって生成される荷重は、クッションリング202の外面204に沿って分散され、従来技術におけるように点荷重のポケットがもたらされず、クッションリング202の寿命が延長される。チェーンストランドの入口点及び出口点において内側リング106に伝達される荷重は非常に小さく、上死点及び点105に近づくに従い荷重は増大する。内側リング106に対する最高荷重はRで上死点及び点105にあり、最低量の荷重は、図10及び図12に示す第1実施形態と同様にチェーンストランド101の入口点R1N及びチェーンストランド103の出口点R2Nに存在する。さらに、内側リング206が圧縮性材料(ゴム)から作製されるため、鋼製外側リング204に対するいかなる荷重スパイクも、内側リング206によってさらに吸収され減衰される。
第1実施形態の場合と同様に、チェーンのリンクが接触する荷重支持部が著しく増大し、チェーンのリンク108及び弾性内側リング206と嵌合する外側リング204面が平滑であり、弾性内側リング206とチェーンリンク108の切断縁との間の接触が低減し、内側リング206の荷重支持領域が循環するため、損傷及び摩耗が低減する。クッションリング202の力分散は、図10及び図11のクッションリング102と同様に向上する。
いずれの実施形態においても、クッションリング102、202はスプロケット歯112の一方の側又は他方の側に限定されず、スプロケットハブ120の各側に付されてもよい。
内側リング106、206は、HNBRゴムであることが好ましい。外側リング104、204は、チェーンのリンク108と同様の硬度を有する高炭素鋼又は合金鋼であることが好ましい。
本発明のクッションリング102、202を、歯付きチェーン、サイレントチェーン、ならびにピン及びリンクを備えた他の動力伝達チェーンとともに使用してもよい。
したがって、本明細書で説明した本発明の実施形態は、本発明の原理の適用を単に例示するものであることを理解されたい。本明細書における例示した実施形態の細部への参照は、特許請求の範囲を限定するようには意図されておらず、特許請求の範囲自体が、本発明に必須であるとみなされる特徴を列挙する。
ローラチェーンとスプロケットとの間の結合の概略図を示す。 ローラチェーンと相互作用する従来技術による第1緩衝リングの側面図を示す。 図2の断面図を示す。 ローラチェーンと相互作用する従来技術による第2緩衝リングの側面図を示す。 図4の断面図を示す。 ローラチェーン及びスプロケットと相互作用する別の従来技術による緩衝リングの側面図を示す。 図6の線7−7に沿った断面図を示す。 図6の従来技術による緩衝リングの概略図を示す。 図6の従来技術による緩衝リングに対する力の衝撃の概略図を示す。 本発明の第1実施形態のクッションリングに対する力の衝撃の概略図を示す。 スプロケットとともに第1実施形態のクッションリングの側面図を示す。 スプロケットに取り付けられローラチェーンと係合する、第1実施形態のクッションリングの概略図を示す。 スプロケットとともに第1実施形態のクッションリングの断面図を示す。 スプロケットとともに第2実施形態のクッションリングの概略図を示す。 スプロケットとともに第2実施形態のクッションリングの断面図を示す。

Claims (11)

  1. ハブ及び歯を有するスプロケットの同心溝内に収容されるクッションリングであって、前記溝が前記ハブの環状部分と前記歯との間に画定されて、チェーンのリンクチェーンストランドと接触するクッションリングであり、
    前記チェーンのリンクからの荷重を受け取る荷重支持領域を有する非圧縮性材料からなる外側リングと、
    前記外側リングより径が小さい、前記外側リング内の、弾性材料からなる内側リングと、
    を備え、
    それにより、荷重が、前記クッションリングの前記外側リングにわたって分散され、前記クッションリングの前記内側リングによって吸収され、それにより前記クッションリングの前記内側リング及び前記外側リングの摩耗が低減される、クッションリング。
  2. 内側リングが前記外側リングに接合される、請求項1に記載のクッションリング。
  3. 前記内側リングが前記外側リングから独立している、請求項1に記載のクッションリング。
  4. 前記内側リングが、前記溝及び前記外側リングに対して浮動している、請求項1に記載のクッションリング。
  5. 前記外側リングの前記非圧縮性材料が鋼である、請求項1に記載のクッションリング。
  6. 前記外側リングの前記非圧縮性材料がばね鋼である、請求項1に記載のクッションリング。
  7. 前記内側リングの前記弾性材料がゴムである、請求項1に記載のクッションリング。
  8. 前記内側リングの前記弾性材料がプラスチックである、請求項1に記載のクッションリング。
  9. 前記チェーンがローラチェーンである、請求項1に記載のクッションリング。
  10. 前記チェーンがサイレントチェーンである、請求項1に記載のクッションリング。
  11. 前記チェーンが歯付きチェーンである、請求項1に記載のクッションリング。
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