JP2009529683A - 誘電率検出方法及びシステム - Google Patents

誘電率検出方法及びシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2009529683A
JP2009529683A JP2008558612A JP2008558612A JP2009529683A JP 2009529683 A JP2009529683 A JP 2009529683A JP 2008558612 A JP2008558612 A JP 2008558612A JP 2008558612 A JP2008558612 A JP 2008558612A JP 2009529683 A JP2009529683 A JP 2009529683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
interest
target analyte
region
dielectric constant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008558612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5220623B2 (ja
Inventor
ディラニ,アル−アミン
由典 菅沼
Original Assignee
ディラニ,アル−アミン
由典 菅沼
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ディラニ,アル−アミン, 由典 菅沼 filed Critical ディラニ,アル−アミン
Publication of JP2009529683A publication Critical patent/JP2009529683A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5220623B2 publication Critical patent/JP5220623B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/02Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance
    • G01N27/22Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating capacitance
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/62Detectors specially adapted therefor
    • G01N30/64Electrical detectors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/28Electrolytic cell components
    • G01N27/30Electrodes, e.g. test electrodes; Half-cells
    • G01N27/327Biochemical electrodes, e.g. electrical or mechanical details for in vitro measurements
    • G01N27/3275Sensing specific biomolecules, e.g. nucleic acid strands, based on an electrode surface reaction
    • G01N27/3278Sensing specific biomolecules, e.g. nucleic acid strands, based on an electrode surface reaction involving nanosized elements, e.g. nanogaps or nanoparticles
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/447Systems using electrophoresis
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/62Detectors specially adapted therefor
    • G01N30/64Electrical detectors
    • G01N2030/645Electrical detectors electrical conductivity detectors

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

【課題】一般的標的注目検体の存在及び濃度を検出する検出素子及び方法である。
【解決手段】この素子及び方法は、標的注目検体によって誘起される実効誘電率の変化を検出することを利用する。本発明の適用形態では、これらには制限されないが、化学的及び生物学的な標的注目検体の存在を検出し、そして特徴付けるだけでなく、分離装置からの標的注目検体を検出し、そして特徴付ける。本発明の一の実施形態では、素子は少なくとも2つの電極を、固体表面のような高剛性構造に含み、電極は、標的注目検体のサイズと同じ程度のサイズ、及び電極間間隔を有することにより素子の感度を高めている。実効誘電率の変化、従って標的注目検体の存在によって誘起される容量の変化が電気的に測定される。これらの変化を使用して、標的注目検体の存在を検出し、そして標的注目検体の存在を特徴付ける。
【選択図】図1

Description

関連米国特許出願との相互参照
本特許出願は、英文による2006年3月16日出願の「誘電率検出方法及びシステム」と題し、かつ本明細書において参照することにより内容全体が本明細書に組み込まれることになる米国仮特許出願第60/782,542号に関するものであり、かつ当該仮特許出願の優先権の利益を主張する。
本発明は、化学的及び/又は生物学的標的注目検体の存在を、誘電率検出手段を使用して検出する方法及び素子に関する。
膨大な量の化学物質が、化学、薬学、生物学、及び医学に関連する分野を含む多くの分野において処理されている。このような分野においては、標的注目検体を混合物から分離する必要があるという要求が頻繁に出てくる。例えば、化学産業及び製薬産業のような分野においては、化学的検体が合成され、そして化学的合成によって、標的注目検体だけでなく、(潜在的に多くの)副生成物及び未反応の反応物質のような他の生化学種を含む反応混合物が生成され易い。別の例として、生物学産業、医学産業、食品産業、及び他の産業においては、容易に得られる混合物は種々の標的注目検体及び他の生化学種を含む。
往々にして、標的注目検体を検出し、そして/または特徴付ける(例えば、標的注目検体の濃度を求める);例えば、食物中のバクテリアの濃度を検出し、そして求め、血液中のグルコースの濃度を測定することなどが望まれる場合がある。他の多数の例をこの技術分野の当業者であれば容易に思い浮かべることができる。標的注目検体を混合物から直接検出し、そして/または特徴付ける処理はごく普通に行なわれている。更に、混合物を分離プロセスに送り込むことによって、標的注目検体を高い純度で取得して、検体の検出、特徴付け、及び更なる使用を容易にする処理はごく普通に行なわれている。
分離法及び/又は検出方法として、これらに制限されないが、薄膜クロマトグラフィー、フラッシュカラムクロマトグラフィー、高性能液体クロマトグラフィー、及び電気泳動法を挙げることができる。分離法は、性質上、分析的に行なうことができ、これによって混合物を特徴付けることができる、または性質上、予備的に行なうことができ、これによって定量的収率で分離物を生成することができる。標的注目検体を混合物から分離するために、分離法では、混合物が種々の材料を通り抜けるようにし、そして異なる生化学種及び標的注目検体が異なる速度で通り抜けるという事実を利用する。
例えば、液体クロマトグラフィーでは、混合物をカラム内の種々の充てん剤を通り抜けさせる。標的注目検体及び種々の他の生化学種は分離剤を異なる速度で通り抜け、この速度は、種々の生化学種または標的注目検体が受ける、溶媒の性質、充てん剤の化学的性質、充てん剤中の孔の存在及びサイズなどによって生じる異なる相互作用のような種々の要素によって変わる。良好な分離プロセスでは、混合物中の標的注目検体及び種々の他の生化学種はカラムから異なる時点で出て行くので、分離することができる。標的注目検体が識別可能な可視色を有する場合、当該標的注目検体が分離装置から出て行く時点を目視で確認することができる。しかしながら、標的注目検体が識別可能な可視色を持たない場合、標的注目検体の他の物理特性を測定して、混合物中における他の生化学種からの当該標的注目検体の選択を容易にする必要がある。他の生化学種からの標的注目検体の分離度の定量的指標を与えることができる方法及び装置が極めて望ましい。
光学測定が、このような目的のために最も頻繁に使用される。例えば、表面プラズモン共鳴(SPR)を使用して、表面に対する標的注目検体の結合をモニタリングすることにより、このような標的検体の存在を検出する。クロマトグラフィー及び電気泳動法では、紫外線(UV)及び/又は可視光を使用する光分光法が多くの場合に用いられて、標的注目検体及び他の生化学種の吸光スペクトルを取得することにより、標的注目検体及び生化学種の分離をモニタリングする。標的注目検体及び他の生化学種の化学的性質及び構造によって変わるが、標的注目検体及び生化学種の吸光度は異なり得る。光学測定装置は、UVランプ、レーザ、レンズ、検出器、及び他の光学素子を含むことができ、そして大型かつ非常に高価になり易い。また、多くの場合、標的注目検体及び他の生化学種は、適切なUV吸収特性または可視光吸収特性を持たないので、光学方法を利用することができない。更に、多くの生物学的標的注目検体、例えばタンパク質は多くの場合、少量しか得られないので、非常に高い検出感度及び高い信号対雑音比が必要になる。これらの非常に困難な解決課題を解決するために、光学的方法及び装置では、ラベル、例えば蛍光ラベルを利用する。しかしながら、これには、標的注目検体を修飾する必要があり、この操作は普通、望ましくなく、かつ非常に大きな労力、非常に長い時間を要し、その結果コストが高く付く。バルク屈折率の測定を利用する光学的装置及び方法は、溶媒の温度及び圧力に対する感度が高くなり易い。例えば、温度及び圧力の変化によって機械的変形が生じることにより、標的注目検体によって誘起される信号変化と同じ程度の大きさの信号変化が生じる。また、例えばHPLC(高性能液体クロマトグラフィー)のようなクロマトグラフィーを実行する場合、傾斜溶離を使用する、すなわち2つ以上の成分を含む溶媒の混合物を使用し、そして混合物に含まれる成分の割合を分離が進行するとともに体系的に変化させることが望ましい場合が多い。溶媒の屈折率は成分の割合が変化するにつれて大きく変化するので、少量の標的注目検体によって誘起される屈折率の小さな変化を検出することが困難になる。その結果、屈折率測定は傾斜溶離には使用されない。
多数の発明が、標的注目検体の存在を、回路の電気抵抗(または、等価的には、抵抗率、コンダクタンス、または導電率)の変化に基づいて検出する方法に関して考案されている。米国特許第6,824,974B2号は、標的注目検体の検出に、2つの電極の間の隙間にまたがる生体分子を使用する方法を教示している。標的注目検体を結合させると、2つの電極の間の導電率が変化する。
米国特許第6,458,327B1号は、電子装置、特にナノ粒子構造を含む化学センサを教示しており、この化学センサは、電流経路が前記ナノ粒子構造を貫通し、そして検体分子によって構造の導電率が変化するように構成される。
米国特許第5,194,133号は、サンプル流体を分析するセンサ装置を開示しており、このセンサ装置は、細長い流路と、流路に含まれてサンプル流体の分離を生じさせる材料と、酵素と、そして流路の壁に沿った検出電極ペア群と、を備える。流路に含まれる酵素はサンプル流体中の酵素基質と反応して、サンプル流体の導電率が変化することにより、酵素基質の存在を知らせる。
米国特許第4,920,047号には、流体媒質中の免疫学的に活性な物質の存在、濃度、または不在を、電極の電気インピーダンスのあらゆる変化を測定することにより判断する方法及び装置が記載されている。電極に、抗原または抗体のような免疫学的に活性な物質を付着させ、今度は、この物質が、それぞれ抗体または抗原のような、相補的で免疫学的に活性な物質に対する結合サイトとなる。電極が相補的で免疫学的に活性な物質に曝されると、結合サイトは使用できなくなり;曝されない場合には、結合サイトは利用可能な状態に維持される。電極は次に、結合サイトに結合する性質も有し、かつ不溶性反応生成物を生成する性質も有する酵素に曝される。不溶性反応生成物が堆積し、そして電極に付着することにより、電極のインピーダンスが変化し、そして水または生理食塩水のような液体媒質中の、相補的で免疫学的に活性な物質の存在、濃度、または不在を間接的に知らしめることができる。
抵抗を利用する方法及び装置には、標的注目検体による影響、及び導電性の水などのような媒質による影響が同じ程度の大きさになることによって限界がある。その結果、このような媒質の中で動作する必要があり、かつ標的注目検体を直接検出しようとする装置及び方法では感度が低くなり得る。このような困難を解決するために、方法及び装置では、感度を増幅する手法(例えば、酵素を使用して、信号検出にとって重要な生成物を生成することにより)、または装置をこのような媒質から取り外す手法を用いることができるが;これらの手法には追加のステップが必要になるので、時間、費用などのようなリソースが必要になる。また、HPLCのようなクロマトグラフィー用途では、多くの場合、非導電性を示し、かつ非導電性媒質に溶解する標的注目検体を検出することが望ましい。
従って、多数の発明が標的注目検体の存在を電気容量Cの変化に基づいて検出する方法に関しても考案されている。このような発明では、容量が、キャパシタの電界によってセンシングされる領域内の媒質の誘電率に比例するという原理を利用する。当該領域が、誘電率ε及びεをそれぞれ有する2つの媒質A及びBの混合物を含む場合、容量は実効誘電率εに比例し、この実効誘電率εは、ε,ε、及び媒質A及びBの容積割合の関数である。大きな平行板を持つキャパシタの場合、Aを面積、そしてdを平行板の間隔とすると、C=εA/dがほぼ成り立つ。平行板キャパシタの例は、例示のためにのみ使用され、本発明の技術範囲を制限するために使用されるのではない。平行板キャパシタの場合の容量に関する上述の数式では、電界が平行板間の容積A・dに局在化すると仮定する。実際、平板が有限サイズである場合、フリンジ電界が発生し、このフリンジ電界は、平行板のエッジを超えて、dとほぼ等しい大きさの長さまで及ぶが;それでも、Cはεに比例する。周波数ωでのキャパシタのインピーダンスZはZ=(jωC)−1と表わされる。キャパシタを時間依存電圧Vで駆動する場合、この電圧によって、領域内のεを検出するために用いる時間依存電界が生成される。電界を用いて検出されるεによって変わるが、電界によって分極が領域内に誘起され、分極によって今度は、時間依存電荷がキャパシタに誘起される。結果として得られる容量性電流Iは、I=V/Z=jωCVとなる。測定を容易にするために、容量性電流を通常、量Rだけ増幅して、測定電圧V=jωRCVを生成する。平行板キャパシタの場合、V=jωRεAV/dが成り立ち;従って、キャパシタの両端で測定される電圧はεに比例する。
従って、容量を利用する方法及び装置では、変化がεに生じることによって変化がVに生じる。εのこのような変化は、例えば第1誘電率を有する標的注目検体が、電界によってセンシングされる領域に入り、そして異なる値の第2実効誘電率を有する領域の媒質を押しのけるときに生じる。標的注目検体が小さい誘電率を有し、かつ媒質が、非絶縁性を有することによって大きい実効誘電率を持つ水、生理食塩水、電解質などのような溶媒を含む場合、εに大きな変化を生じさせることができる。標的注目検体が、電界によってセンシングされる領域に位置し、かつ大きい実効誘電率を持つオブジェクト(例えば、導電性ビーズ)を標的注目検体に取り付けて、より小さい実効誘電率を持つ媒質を押しのける場合、この場合も同じように、εに大きな変化を生じさせることができる。εのこのような大きな変化は、標的注目検体を検出するように構成される多数の装置及び方法に利用されている。
米国特許第6,764,583B2号は、電界中の電極群の間でインピーダンス測定を行なって、電界中に捕捉される病原体の存在を検出する方法を教示している。病原体によって電極群の間のインピーダンスが変化するが、この変化は、電極群の間の誘電体材料が変化することにより生じる。次に、米国特許第6,846,639B2号において、Milesらは、抗体で覆われるビーズを使用して病原体の検出を容易にする方法を教示している。これらのビーズは電界中に捕捉される病原体にくっついて、インピーダンスを更に変化させる。
米国特許公開第2005/0227373A1号には、DNA及び他のプローブの存在を高感度で検出する方法及び装置が開示されている。標的サンプルが基質上に存在している状態は、導電性ラベルで直接、または間接的にラベル付けされた標的サンプルを基質上の選択的結合サイトに結合させ、そして導電性ラベルの存在を容量的に検出することによって、容量的に検出される。
米国特許公開第2002/0192653A1号は、インピーダンスを利用し、かつ化学的及び生物学的反応を通じて撮像するセンサ装置及び方法に関する発明である。撮像センサは、インピーダンス電極素子群の2次元アレイから成り、これらのインピーダンス電極素子は、流体に含まれる化学的または生物学的サンプルから流体不浸透性層によって分離される。流体不浸透性層の外側表面におけるインピーダンス変化に起因する容量の変化は、電極素子群に信号誰何の間に検出される。撮像チップは乾燥花粉に応答しないが、粒子を希釈リン酸緩衝液及び微量の界面活性剤に懸濁させる場合には、粒子を高コントラストで撮像することができる。
米国特許第5,846,708号は、サンプル基質内の分子構造を検査サイトのモノリシック構造アレイを使用して特定する方法及び装置を教示している。当該発明の電気的形態では、分子構造を有する物質を検査サイトに送達し、各検査サイトは、既知の分子構造と結合する(分子構造との間で雑種を形成する)性質を持つプローブを有する。雑種形成した分子は、当該発明の一の実施形態に従って、検査サイトに形成されるキャパシタの放電電流の変化を検出することにより検出することができる。水溶液中のDNA分子の共鳴周波数では、εの虚部は、DNAを含まない水溶液に関する虚部の値よりも約10〜100倍の大きさになり得る。この特許は、LCR測定器を使用して抵抗を測定することができることを教示している。
米国特許第5,187,096号には、細胞基質インピーダンス(cell−substrate impedance)を電極ペアアレイを使用してモニタリングする装置及び方法が開示されている。各電極ペアは、大きい対向電極と、そして小さい活性電極と、を含む。AC(交流)電流を各ペアの電極群の間に流すとともに、位相を検知する位相検出器を使用して、電圧をモニタリングする。細胞群が小さい電極の上で培養される。細胞群が電極表面に付着し、そして当該表面で平らに広がると、これらの細胞によって系の電気インピーダンスに大きな変化が生じる。
米国特許公開第2006/0216203号は、集積されたインピーダンス測定電極群を有するマルチウェルサンプルモジュールに関する発明であり、これらのインピーダンス測定電極によって、電界を各ウェル内に生成し、そしてこれらのウェルの内容物の各々のインピーダンスの変化を測定することができる。電極群によって生成される電界は電極群から延びて、ほぼ電極群の間の隙間にまで達する。細胞群はこの電界を受ける。合計電流を測定することにより、細胞インピーダンスをインピーダンス測定に基づいて計算することができる。インピーダンス測定は、交流電圧を印加することにより生じる電流を測定することにより行なわれる。振幅及び位相はともにインピーダンスの一部分である。
米国特許第4,822,566号には、流体媒質中の検体の存在を検出し、そして/または検体の濃度を測定する装置が開示されている。この装置は、生化学結合系と検体との間の生物特有の結合を利用して、生体親和性の高い容量センサの誘電特性を変化させる。生体親和性の高いセンサは:(1)被覆層の厚さ、及び誘電特性を調整して、生物学的結合系のインピーダンスにほぼ一致させ;そして(2)2重層容量(非絶縁性流体系の)を最小にすることによって、生物学的結合系に関連する容量変化を最大にするように最適化される。
ラベル付けする必要がなく、かつ実効誘電率の小さな変化も測定することができる汎用方法及び装置を有することが望ましい。例えば、クロマトグラフ分離では、標的注目検体は、アルカンまたはベンゼンのような溶媒中で絶縁され、そして溶媒に溶解させることができ、この溶媒も絶縁性溶媒である。このような場合、溶媒の実効誘電率と溶媒及び標的注目検体の混合物の実効誘電率との差は小さい。平行板キャパシタ構造を一例として使用するこのような用途においても、十分に大きい変化を測定電圧に発生させるために、R,ω,A,d,及びVを有利な形で選択することが望ましい。V及びRを大きくすると、より大きな変化が測定電圧に生じる。ωを大きくすることによってもより大きな変化が測定電圧に生じる。電圧を種々のωで測定し、そしてこのような測定値を回帰分析することにより、εの変化の評価精度が高くなる。A及びd(及び、一般的には、非平行板キャパシタに関して、電界によってセンシングされる容積)を技術的に操作して、測定電圧の変化を最適化することができる。電界によってセンシングされる容積が極めて小さい場合、標的注目検体が占有する空間のほんの一部分のみが検出され、この状態は望ましくない。容積が極めて大きい場合、標的注目検体によって誘起されるεの変化は小さく、この状態も望ましくない。中程度の大きさの容積を選択することが好ましい。当該発明の一の光学形態では、近接場光学の原理を使用して電界を遠方場光学(far field optics)におけるよりもずっと小さい容積に閉じ込めることができる。電極のサイズ、形状、間隔、向きなどを技術的に操作することにより、電界を電気的に操作することができる。従って、この技術分野の当業者であれば、電界を所定の標的注目検体に関して最適化することが可能であり、かつεの変化を、単に電気的ではなく、広く電磁気的に検出することが望ましいことが理解できるであろう。
εの変化によって誘起される、従って標的注目検体によって誘起されるVの変化を大きくするために、電界によってセンシングされる領域の中の標的注目検体が占有する容積の割合を最大にすることが望ましい。この構成は、電界を上に開示したように技術的に操作し、更に電界によってセンシングされる領域に、原子種、官能基、分子、及び更に広くは、標的注目検体と相互作用する化学的及び/又は生物学的識別要素を取り込むことにより実現することができる。例えば、電界によってセンシングされる領域が表面に、または表面近傍に位置し、そして標的注目検体がDNAのらせん構造である場合、表面をDNAの相補的な二重らせん構造で機能化することにより、溶液中におけるよりも表面近傍で凝縮度の高いDNAらせんを生成することができる。多くの相互作用をこのようにして利用して、標的注目検体の濃度を高くすることができ、そして多くの相互作用がこの技術分野の当業者には明らかであると考えられる。これらの相互作用として、抗原−抗体ペアリング、DNAハイブリダゼーション、及び他の生物種の間の相互作用、及び結合、溶解性のような種々の化学的現象などを引き起こすような電磁気及び又は量子相互作用を含む。このような相互作用によって、種々の大きさの化学的及び/又は生物学的差異が生じ、そしてこのような相互作用がこの技術分野の当業者には明らかであると考えられる。濃度がこのように高くなることによって、導電率及びバルク誘電率のようなバルク特性の測定を利用する装置及び方法に一般的に生じる問題を解決するという有利な特徴を持つことができる。溶媒組成が傾斜溶離を行なっている間に変化すると、バルク特性に大きな変化が生じて、標的注目検体によって発生する小さな変化を検出することが難しくなる。電界によってセンシングされる領域における標的注目検体の容積割合を大きくすると、溶媒の容積割合が小さくなり、そして溶媒組成が変化することによる悪影響が低減されるという有利な効果が得られる。
標的注目検体が溶解する媒質が絶縁性ではない場合、当該媒質のコンダクタンスは有限であるので当該媒質は抵抗を持つことになる。従って、当該媒質によって容量に損失が生じ、測定電圧に実数成分が生じ、εに複素成分が生じ、そして測定電圧に抵抗及び容量の両方を含む複素成分が生じる。抵抗が小さくなると、電流が大きくなり、特にRを大きくしてεの小さな変化を検出する場合に電気的飽和が発生する。容量性インピーダンス、従ってεの小さな変化を求めることが困難になる。この問題を解決するために、外部からの電流を阻止してεの極めて小さな変化の検出を可能にする絶縁領域を用いる方法及び装置を開発することが望ましい。
米国特許第6,824,974B2号 米国特許第6,458,327B1号 米国特許第5,194,133号 米国特許第4,920,047号 米国特許第6,764,583B2号 米国特許第6,846,639B2号 米国特許公開第2005/0227373A1号 米国特許公開第2002/0192653A1号 米国特許第5,846,708号 米国特許第5,187,096号 米国特許公開第2006/0216203号 米国特許第4,822,566号
従って、標的注目検体及び他の生化学種を検出し、識別し、そして特徴付ける、使い易い、安価な、ラベル付けする必要がない、持ち歩くことができる、定量的な、頑丈な、感度の高い、構造的かつ化学的に安定な、そして広く適用することができる発明が切に望まれる。特に、標的注目検体が共通に持っている特性(例えば、ε)を利用し、かつ標的注目検体によって誘起される変化以外の変化に対する感度が低い発明が提供されることが切に望まれる。このような発明であれば、混合物の分離をモニタリングする用途の他に、多くの他の用途に適用することができる。これらの用途として、これらには制限されないが、化学的及び/又は生物学的識別要素(無機能性分子、単一の機能性分子、2機能性分子、多機能性分子、オリゴマー、ポリマー、触媒、細胞、バクテリア、ウィルス、酵素、タンパク質、ヘプタン、糖類、脂質、グリコーゲン、酵素阻害剤、酵素基質、神経伝達物質、ホルモン、抗原、抗体、DNA,及び/又はRNA)、及び薬学的、生物学的、及び/又は医学関連化合物(薬物、DNA,RNA、タンパク質、抗原、抗体、ヘプタン、糖類、脂質、グリコーゲン、酵素阻害剤、酵素基質、神経伝達物質、ホルモン、ウィルス、バクテリア、細胞などのような)を挙げることができる。当該発明は、制御システムを使用して得られる結果をテストシステムを使用して得られる結果と比較する品質制御テストに使用することもできる。このようなテストは、化学物質が、例えば汚染されているかどうかをモニタリングするために有用となる。当該発明は更に、水をモニタリングするテストに使用することができる。このような発明に関する他の使用方法は、この技術分野の当業者には明らかであると思われる。
本発明の主目的は、誘電率検出素子及び方法を提供することにある。本発明の一の実施形態では、当該素子は少なくとも2つの電極を含み、これらの電極はモノリシック構造の上に集積化されて、剛性及び機械的安定性を確保する。時間依存電圧を、電極群の内の少なくとも一つの電極に印加し、そして時間依存電圧によって生じる電流を測定する。電流は、電子回路によって増幅することができ、そして電圧の振幅及び位相に対する電流の振幅及び位相を測定することができる。このような測定を行なうことによって、電極群の容量に関する情報が提供される。電極群は、これらの電極のサイズ及び/又は間隔が、例えば標的注目検体のサイズスケールと同程度になって、容量測定値の信号対雑音比が高くなるように作製される。例えば、ナノメートルスケールのサイズ及び/又は間隔を有する電極群は、ナノメートル規模のサイズを有する標的注目検体を検出する場合に使用することができる。ナノメートル規模のサイズを有する標的注目検体が、多層または他の凝集体のようなより大きい構造を形成する場合、サイズがこれに応じてより大きいサイズ及び/又は間隔を有する電極群が好ましい。標的注目検体が前記電極群に接近すると、これらの電極の位置で測定される容量は、電極群によって検出される実効誘電率が変化することによって変化する可能性がある。容量性電流を十分大きく増幅する操作を容易にするためには、従って実効誘電率の小さな変化の検出を容易にするためには、コンダクタンスの抵抗成分を大きくすると有利である。従って、本発明は、前記電極群に外部から流れ込む、そして/または前記電極群から外部に流れ出す電流を阻止する十分に絶縁性の高い領域を用いるので有利である。
化学的及び/又は生物学的識別要素を用いて、標的注目検体の検出精度を高めることができる。標的注目検体が前記電極群に接近し、そして化学的及び/又は生物学的識別要素と所定期間に亘って相互作用すると、電極群によって検出される実効誘電率に変化が生じる。変化の大きさ、期間、安定性、特異度、選択性、感度などのような変化の質は、化学的及び/又は生物学的識別要素と標的注目検体との相互作用によって高めることができる。例えば、無極性の標的注目検体群の間の相互作用は、無極性の化学的及び/又は生物学的識別要素が使用される場合に優先する;有極性の標的注目検体群の間の相互作用は、有極性の化学的及び/又は生物学的識別要素が使用される場合に優先する;抗原を添加した標的注目検体群の間の相互作用は、共役抗体を添加した化学的及び/又は生物学的識別要素が使用される場合に優先する;などと、同様のことが言える。
化学的及び/又は生物学的識別要素は、例えば電極群の間の高剛性構造に、一つの、または複数の電極に結合させることができる。例えば、本発明のこの実施形態では、電子回路を容量測定方法に使用することにより、幾つかの有利な特徴を持つことができ、これらの特徴として、小型化、集積化、携行性、高い信号対雑音比、高い感度、構成要素の入手容易性、構成要素の広い選択性の実現、モジュール性、及び低コストなどを挙げることができる。
本発明の一の態様では、標的注目検体を検出する検出素子が提供され、検出素子は、
a)時間依存電界を、前記電界を放出する放出源である第1要素の近傍の領域に印加して実効誘電率を検出する手段と;そして
b)前記領域の前記標的注目検体によって誘起される前記実効誘電率の変化によって生じる時間応答の変化を検出する検出手段と、を備え、前記領域は;
i)高剛性構造によって固定される状態に保持され、そして
ii)標的注目検体のほとんどの部分を検出するために十分大きく、かつ実用的な感度及び信号対雑音比を確保するために十分小さいサイズを有し、そして検出素子は更に、
c)前記第1要素に外部から流れ込む、そして/または前記第1要素から外部に流れ出す電流を阻止して、前記時間応答の前記変化の検出を可能にする十分に絶縁性の高い絶縁領域を備える。
当該素子は、少なくとも一つの化学的及び/又は生物学的識別要素を含むことができる。
当該素子は、標的注目検体及び他の生化学種が異なる速度で通り抜ける構成の材料も収容することができる。
本発明の別の態様では、標的注目検体を検出する方法が提供され、本方法は:
時間依存電界を、前記電界を放出する放出源である第1要素の近傍の領域に印加して実効誘電率を検出するステップと;そして
前記領域の前記標的注目検体によって誘起される前記実効誘電率の変化によって生じる時間応答の変化を検出するステップと、そして
前記標的注目検体の存在または不在を前記実効誘電率の前記変化に基づいて判断するステップと、を含み、前記領域は;
高剛性構造によって固定される状態に保持され;
標的注目検体のほとんどの部分を検出するために十分大きく、かつ実用的な感度及び信号対雑音比を確保するために十分小さいサイズを有し;そして
前記第1要素に外部から流れ込む、そして/または前記第1要素から外部に流れ出す電流を阻止する十分に絶縁性の高い絶縁領域を含む。
本方法は、第1要素近傍に位置する前記領域に位置する少なくとも一つの化学的及び/又は生物学的識別要素を使用するステップを含むことができる。
本方法は、標的注目検体及び他の生化学種が異なる速度で通り抜ける構成の材料を使用するステップを含むことができる。
本発明は更に分離装置を提供し、本装置は;
標的注目検体及び他の生化学種が異なる速度で通り抜ける構成の材料と;
標的注目検体を検出する検出システムと、を備え、検出システムは検出素子と、領域の実効誘電率を検出するために用いる時間依存電界と、前記実効誘電率を検出するために前記電界を前記領域に放出する放出源である第1要素と、前記標的注目検体によって誘起される前記実効誘電率の変化によって生じる前記検出素子の時間応答の変化を検出する検出手段と、を備え、前記領域は;
高剛性構造によって固定される状態に保持され;
標的注目検体のほとんどの部分を検出するために十分大きく、かつ実用的な感度及び信号対雑音比を確保するために十分小さいサイズを有し;そして
前記第1要素に外部から流れ込む、そして/または前記第1要素から外部に流れ出す電流を阻止する十分に絶縁性の高い絶縁領域を含む。
分離装置は、第1要素近傍の前記領域に位置する少なくとも一つの化学的及び/又は生物学的識別要素を含むことができる。
本発明の詳細な特徴は、以下の詳細な記述が行なわれる過程で説明される、または明らかになる。
次に、本発明について、例を通してのみ添付の図を参照しながら説明することとする。
概括すると、本明細書において記載されるシステムは、種々の種類の標的注目検体を検出するために使用することができる検出素子及び方法に関するものである。必要に応じて、本発明の実施形態が本明細書において開示される。しかしながら、開示される実施形態は単なる例示に過ぎず、従って本発明は多くの種々の形態及び別の形態で具体化することができることを理解されたい。種々の図は寸法通りには描かれておらず、そして或る特徴を誇張して描いて、または最低限の理解が得られるように描いて、関連する要素を削除しながら、特定の要素を詳細に示して新規の態様が不明瞭になることを阻止している。従って、本明細書において開示される特定の構造上の、そして機能上の詳細は、制限的な意味としてではなく、単に請求項の基礎として、そしてこの技術分野の当業者に教示し本発明を種々の形で用いるための代表的な基礎として解釈されるべきである。本発明を制限することではなく教示するために、例示の実施形態は検出素子及び方法に関して提示される。
本明細書において使用するように、略、およそ、又は、約「about」という用語は、寸法、温度、または他の物理的な特性または特徴の範囲に関連して使用される場合、寸法の範囲の上限と下限との間に含まれるわずかな変化を含むことにより、平均として、種々の寸法のほとんどが満たされるが、統計的には、この領域から外れる寸法が存在し得るような実施形態を排除しないことを意味する。
本発明は多くの使用形態を有する。以下の記述は単なる例として行なわれるのであり、本発明を制限する、または規定するものとして捉えられるべきではない。
本発明は、種々の種類の標的注目検体を検出するために使用することができる新規の検出素子及び方法に関するものである。図1を参照すると、本発明に従って構成される容量性検出素子が全体として番号10で示されている。検出素子10は、多くの機能を備える:すなわち、領域14内の誘電体を検出するために用いる時間依存電界と、電界を放出して誘電体を検出する第1要素16と、検出素子10による時間応答の変化を検出する検出手段18であって、この変化が誘電体領域14の変化によって生じ、誘電体領域14の変化が今度は、標的注目検体20によって誘起される構成の検出手段18と、を備え、誘電体領域14は、高剛性構造22によって固定された状態で保持され、標的注目検体20のほとんどの部分を検出するために十分に大きく、かつ実用的な感度及び信号対雑音比を確保するために十分に小さいサイズを有し、更に少なくとも一つの化学的及び/又は生物学的識別要素24を含むことにより、標的注目検体の検出に於いて選択性、感度、及び特異度(specificity)を高める。時間依存電界は、振動電界とすることができる。化学的及び/又は生物学的識別要素24は、無機能性分子(unfunctionalized(アンファンクショナライズド)molecules)、単一の機能性分子、2機能性分子、多機能性分子、オリゴマー、ポリマー、触媒、細胞、バクテリア、ウィルス、酵素、タンパク質、ヘプタン、糖類、脂質、グリコーゲン、酵素阻害剤、酵素基質、神経伝達物質、ホルモン、抗原、抗体、DNA,及び/又はRNAの内の少なくとも一つを含むことができる。
検出手段18は、第1要素16と異なるのではなく、第1要素16と少なくとも部分的に一体化した一体型検出手段19とすることができる、または高剛性構造22と少なくとも部分的に一体化した一体型検出手段とすることができる。絶縁性が十分に高い絶縁領域17は、前記第1要素16に外部から流れ込む電流、及び/又は前記第1要素16から外部へ流れ出す電流を阻止して、時間応答の前記変化の検出を可能にする。
図2の全体として番号30で示される本発明の一の実施形態では、検出素子は2つ以上の電極32を含み、これらの電極の相対位置は、高剛性構造22によって互いに対して固定される。例えば、平行板キャパシタモデルでは、これらの電極は、C=εA/dで近似的に与えられる相互容量Cを有し、この場合、εは誘電率であり、Aは電極の断面積であり、そしてdは電極間の間隔である。一般的に、電極は、実効誘電率に幾何学的因子を乗算した値に比例する相互容量Cを有する。時間依存電圧が電極32に印加されると、時間依存電界が生成される。電界はこれらの電極の間の領域34に集中するが、電極32のエッジをも超える非常に大きな絶対値を持つ。例えば、平行板キャパシタモデルでは、電界は電極のエッジを超えて、dのほぼ数倍の大きさの長さスケールで延びる。電極32の相対位置を高剛性構造22によって固定することによる大きな利点は、幾何学的因子が変化することに起因する容量の変化によって生じる不所望の雑音が、固定することによって大幅に低減するということである。従って、電界を用いて検出される誘電体の変化から生じる容量の変化信号は更に容易に検出される。
電極32は構造22に直接ろう付けすることができる。本発明の一の実施形態では、ガラススライドが構造22として使用され、そして電極32はインジウムを含むが、これは、インジウムがガラススライドに強く付着し、非常に低い温度で溶融し、従ってインジウムを容易に融着することができるからである。
別の実施形態では、構造22を真空チャンバに搬入し、そして電極32を構造22の上に熱蒸着または化学気相堆積によって、電極群32の境界を画定するシャドウマスクを通して堆積形成する。この技術分野の当業者に公知のマスク、リソグラフィ、及び関連するパターニング方法を使用することにより、電極サイズ及び電極間の間隔を、数ミリメートルからサブミクロンの範囲の長さスケールになるように選択することができる。
非常に薄い膜を堆積させることにより、粒状膜を構造22の上に形成することができる。このような粒状膜は、電極ネットワークを構成する複数の電極を含むものとして捉えることができる。このようにして、ナノメートルの数分の一のサイズに近付けることができるサイズ及び電極間間隔を持つように電極を形成することが可能になる。電極を形成する原材料として、これらには制限されないが、種々の半導体と、金、アルミニウム、及び銀のような金属とを挙げることができる。必要に応じて、電極用の接着層を高剛性構造22上の電極群32の間に堆積させることができる。例えば、クロムまたはシランを接着層に使用することができる。
一の実施形態では、電極群32は、領域17に有機化合物(例えば、自己組織化単分子膜、ポリマーなど)及び/又は無機化合物(例えば、電極の自然酸化膜、窒化シリコン、酸化シリコンなど)のような材料を取り込むことによって、領域17(図1)で十分に絶縁することができる。
図3に全体として番号50で示される更に別の実施形態では、2機能性分子を使用して、電極を自己組織的に作製することができる。2機能性分子52、例えばアミノ−シラン及びメルカプト−シランを、酸化シリコンまたは酸化アルミニウムのような酸化物56を有する高剛性構造54の上に自己組織化させることができる。自己組織化は、シランのような第1の機能性分子と酸化物との間の相互作用により起きる。第2の機能性分子、例えばアミノ基またはチオール基を使用して、金属ナノ粒子58のような構造を付着させることができ、この場合、金属ナノ粒子は、電極の自己組織化ネットワークを構成すると考えることができる。
図4に全体として番号70で示される別の実施形態では、素子70は、ナノ粒子の自己組織化ネットワークを含み、これらのナノ粒子は高剛性構造88の上に、2機能性分子52の力を借りて自己組織化される。ナノ粒子の自己組織化ネットワークは、例えばジアミン及びヂチオールのような2機能性分子72、及び例えば金属ナノ粒子74のようなナノ粒子構造を交互に使用して自己組織化を繰り返すことにより延びる。2機能性分子72が優先的に選択されて十分に絶縁することにより、標的注目検体によって誘起される誘電体の変化の検出が可能になる。従って、一の実施形態では、高剛性構造は複数のナノ粒子を含み、これらのナノ粒子は、十分に絶縁する2機能性リンカー分子によって接続されて、第1要素に外部から流れ込む、そして/または第1要素から外部に流れ出す電流を阻止し、そして前記時間応答の前記変化の検出を可能にする。
電極を外部回路80のような検出手段に簡便に取り付けるために、電極は、蒸着、ろう付け、化学気相堆積などのような方法により形成される導電パッド82に電気的に接続することができる。
電極に印加される電圧は、電極群の間に位置する領域に、そして電極群に隣接する領域に、電界を誘起する。標的注目検体が電界により検出される実効誘電率を変化させるとすると、標的注目検体がこれらの領域に存在することにより、電界は、標的注目検体の誘電率を介して、乱されることになる。容量は一般的に実効誘電率に比例するので、標的注目検体の存在は、電極の容量をモニタリングすることにより検出することができる。容量は、電極間の間隔を変えることによって変えることもできる。前に述べたように、本発明の有利な特徴は、時間依存電界によってセンシングされる領域が高剛性構造88によって固定された状態に保持されることである。本発明の一の実施形態では、電極群の位置は互いに対して高剛性構造88によって固定されるので、幾何学的因子の変化に起因する容量のこのような不所望の変化を無くすことができる。
図5に示す本発明の別の実施形態では、検出素子は少なくとも一つの電極100を高剛性構造の上に備え、高剛性構造は半導体層104及び絶縁性が十分に高い絶縁領域102を含み、絶縁領域102は前記電極100の外部から流れ込む、そして/または前記電極100から外部に流れ出す電流を十分に阻止する。酸化シリコン、窒化シリコン、自己組織化膜などのような無機及び/又は有機材料を含むことができる絶縁領域102は、半導体層104の上に成長させる、または堆積させることができる。
電極100は、絶縁領域102上の当該電極の設置面積を最小にするように形成されることが好ましく、この設置面積は、標的注目検体を検出するためには利用することができない電界の指標となる。同時に、電極100は、大きな電界を電極近傍の領域106に生成するように形成されることも好ましく、この電界は実効誘電率、及び/又は標的注目検体に関連する実効誘電率の変化を検出するために利用することができ、かつ適する。例えば、電極100のエッジは、これらのエッジが適切に長くなるように形成することができ、この処理は、適切に長くなるのに対応するように長い電極を、スリット、マスク、蒸着、リソグラフィ、及びメッキ、またはこの技術分野の当業者に公知の他の方法及び装置を使用して形成することにより行なわれる。
図5及び6に示すように、絶縁層102は、隆起壁を有する井戸状構造を実現する表面形状を持つように形成し、そして電極は、隆起壁の上縁の上に形成することができる。
設置面積を小さくすることにより、浮遊容量を生成する電界による相対的な影響が小さくなるという効果ともに、井戸状構造の壁の近くの電極100の近傍の領域106の実効誘電率を検出するために放出される電界による相対的な影響が大きくなるという効果が得られる。両方の効果によって、信号対背景雑音比を大きくすることができる。領域106の高さは、標的注目検体のほとんどの部分を検出するために十分に大きく、かつ実用的な感度及び信号対雑音比を確保するように十分に小さいサイズを有することが好ましい。例えば、化学的及び/又は生物学的識別要素は、オクタデシルシランのような疎水性部分を含み、そして標的注目検体は、数ナノメートルの厚さの多層を形成することができる疎水性分子であり、領域106の高さは、多層のほとんどの部分を検出するために十分に大きく、かつ実用的な感度及び信号対雑音比を確保するために十分に小さい高さであることが好ましい。この例は、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)に関連する適用形態から選択されるが;化学及び/又は生物学における多くのこのような例が、この技術分野の当業者には明らかであろう。図5に示す実施形態では、時間依存電圧が電極100と半導体層104との間に印加されると、電界が放出されて電極100近傍の領域106の実効誘電率が検出される。
標的注目検体が領域106に進入すると、電極100と半導体層104との間の容量が、領域106の実効誘電率が変化することにより変化する。容量のこのような変化は、時間依存電圧に応答する電流の位相ずれ成分を測定することにより検出することができる。標的注目検体と化学的及び/又は生物学的識別要素108との間の相互作用に起因して、領域106の化学的及び/又は生物学的識別要素108は、領域106外の標的注目検体に対する領域106内の標的注目検体の容積割合を大きくするように作用することができるので、検出を容易にすることができる。
図6に示す本発明の別の実施形態では、絶縁領域102の誘電率よりも大きい誘電率を有する材料110を、少なくとも領域106に位置するセンサの表面に接着させる。材料110は、化学的及び/又は生物学的識別要素を付着させるための足場(scaffolding)として機能し、そして領域106の電界を強めるように機能することができる。材料110の例として、種々の自己組織化ナノ構造(例えば、ナノ粒子のような)、分子だけでなく、堆積有機膜及び/又は無機膜を挙げることができる。
本発明における検出素子の感度は、電界によって探査される領域のサイズに影響される。例えば、電界によって探査される領域は、電極のサイズ及び電極間の間隔によって決まる。従って、標的注目検体を十分高い感度、及び十分大きい信号対雑音比で効率的に検出するために、領域のサイズスケールは、標的注目検体のほとんどの部分を検出するために十分大きくし、かつ実用的な感度及び信号対雑音比を確保するために十分小さくする必要がある。
標的注目検体のサイズスケールは、ナノメートルからミリメートル未満の範囲とすることができる。化学合成の近年の進歩によって、金属ナノ粒子のようなナノ構造化材料の作製が可能になっている。本発明の一の実施形態では、検出素子は金属ナノ粒子を備え、これらのナノ粒子は、ナノメートルスケールの標的注目検体を検出する複数のナノスケール電極として機能する。これらのナノ構造化材料に化学的な自己組織化を利用することにより検出素子を、高価なマイクロリソグラフィー技術を利用することなく作製することができるので、作製を高速かつ安価に行なうことができる。本発明の別の実施形態では、電極によってセンシングされる領域は、電極のサイズ、及び電極間の間隔を利用し、かつこの技術分野の当業者に公知の標準的なリソグラフィ法を使用して調整することができる。
一の実施形態では、電極は領域を探査するように作製することができ、この領域は、病原性大腸菌(通常、5マイクロメートルのサイズを有する)のほとんどの部分を検出するために十分大きく、かつ実用的な感度及び信号対雑音比を確保するために十分小さくする。
本発明の更に別の実施形態では、当該領域は、細菌ウィルスまたはバクテリオファージ(通常、0.5マイクロメートルのサイズを有する)のほとんどの部分を検出するために十分大きく、かつ実用的な感度及び信号対雑音比を確保するために十分小さくする。これらの実施形態は例示としてのみ提示され、本発明を規定するまたは制限しない。
本発明は、誘電体に対して感度の高い測定を使用して標的注目検体を検出する。例えば、本発明の一の実施形態では、時間依存電圧(例えば、正弦波電圧)を電極に印加することができ、そして結果として得られ、かつ同様の時間依存性を示す電流を、位相ロック検出法を使用して測定することができる。電流は、電圧が変調される同じ周波数の逓倍の周波数でのみ検出されるので、雑音を大幅に低減することができ、その結果、容量の微小な変化を検出することができる。容量は実効誘電率に比例し、実効誘電率は今度は、キャパシタに含まれる種々の物質の誘電率の関数である。従って、標的注目検体の存在によって誘起され、かつキャパシタの電界によって検知される実効誘電率の変化によって、容量の変化が引き起こされる。容量の変化によって今度は、変調を受けた電圧の位相と電流の位相との間に変化が誘起され、そして容量の変化は位相ロック検出法によって測定することができる。標的注目検体の濃度の変化によって誘起される容量の変化は、このような標的検体の濃度を検出するために使用することができる。
標的注目検体を誘電体の変化を通して検出するためには、「外部電流」を流す必要がない。「外部電流」という表現は、電流によってエネルギーが回路に蓄積されることがない不可逆電流を指すために用いられる。外部電流は、時間に独立な電圧に応答しても流れ、外部電流の大きさに対する印加の時間独立な電圧の比が抵抗となる。誘電率検出システムはこれとは異なり、分極を用いて動作する。例えば、本発明の一の実施形態では、時間依存電圧が印加されると、キャパシタ電極は、電極群の間の電界によって分極する。
本発明では、絶縁性が十分に高い絶縁領域を設ける、または使用し、この絶縁領域は、或る要素の近傍の領域に外部から流れ込む、そして/または当該領域から外部に流れ出す電流を阻止し、この要素から電界が放出されて実効誘電率が検出される。絶縁領域は信号対雑音比を、誘電率を検出するときに大きくするように機能する。本発明の一の適用形態では、誘電率センサを、標的注目検体及びイオン種を含む溶液に浸漬する。一般的に、時間依存電界に曝されると、イオン種は移動することができ、そして多くの場合、酸化されて、または還元されて、検出手段における同期応答が非常に大きくなる。同期応答が非常に大きくなることによって、小さい位相ずれ応答の測定が困難になる。例えば、小さい位相ずれ応答を非常に大きく増幅することが望ましい場合が多いが;非常に大きく増幅することによって、同期応答が非常に大きいことに起因して飽和が生じる。従って、絶縁領域によって、実効誘電率及び実効誘電率の変化に対する素子の感度を容易に高くすることができる。
本発明の一の実施形態では、電極はナノ粒子を含むことができ、これらのナノ粒子は2機能性リンカー分子によって接続することができる。リンカー分子に対して種々の選択を行なうことができる:短い分子を用いる場合、外部電流はこれらのナノ粒子の間を、量子トンネル効果、及び熱支援を伴なう反応により流れることができる。十分長い絶縁分子を用いて、外部電流を大幅に小さくすることができる。両方の場合において、分極電流が流れる。容量測定では、この分極電流を使用することができるので、回路は導電性を有する必要はない;すなわち、絶縁性であり、かつ外部電流が測定できる程に流れることができないリンカー分子を本発明において使用することもできる。
化学的及び/又は生物学的識別要素24(図1参照)を利用して、標的注目検体を検出するための選択性、特異度、及び感度を高めることができる。化学的及び/又は生物学的識別要素を構造、電極、または構造及び電極の両方に結合させることができる。しかしながら、検出を可能にする重要な要件は、識別要素の位置によって領域14または106における標的注目検体の結合を可能にする必要があることである。識別要素24は、官能基を持つ、または持たない種々の化学種を含む。例えば、極性官能基を持つ識別要素は、極性標的注目検体に対する識別能を持ち、かつ非極性生化学種に対する識別能を持たないような識別を行ない易くするように作用する。識別要素としては、非機能性分子、機能性分子、オリゴマー、及びポリマーだけでなく、細胞、バクテリア、ウィルスのような種々の生物学的集合体、及び/又は酵素、タンパク質、抗原、抗体、DNA,RNAなどのような更に小さい生物学的要素を挙げることができる。一の実施形態では、識別要素は、自己組織化によって取り込むことができ、これによって、識別要素は、検出素子への識別要素の付着を可能にする官能基を持つようになり、そして検出素子に付着した状態を維持することができない識別要素が標的注目検体と相互作用することができるようになる。他の生化学種との非特異的な相互作用は、検出素子を水ですすぐことにより確認することができる。
以下の実施例は、例示のためにのみ提示されるのであり、請求する発明を制限するものとして解釈されるべきではない。
図7を参照すると、本発明をカラム液体クロマトグラフィーに適用する場合には、誘電率検出システムはハウジング142と、誘電率センサ140と、そして電気回路144と、を備える。
ハウジング142は、Teflon(テフロン(登録商標))またはポリエーテルエーテルケトンにより作製することができるが、これは、これらの材料が多くの化学物質に対して化学的に安定であり、かつ容易に加工することができるからである。ハウジング142は、Teflon(テフロン(登録商標))またはポリエーテルエーテルケトンから成る中空ブロックを含むことができ、このブロックの一方の端部は分離カラムの底面に嵌め込まれる。標的注目検体及び他の生化学種は溶液として、誘電率センサ140が収容されるハウジング142の中を流れて当該ハウジングを通り抜けることができる。
本発明の一の実施形態では、ナノスケールの標的注目検体を検出する誘電率センサ140は、例えばMusickら(1997)、及びBrustら(1998)による刊行物を参照することにより作製することができ、これらの刊行物は、引用文献の中に列挙されており、そして分子で連結したナノ粒子膜を層ごとに自己組織化する方法について記載している。図8によれば、ガラススライドを高剛性構造152として使用することができる。ガラススライドはピラニア溶液(硫酸及び30%過酸化水素水の3:1混合物)に浸漬して洗浄される。次に、金パッド156を構造152のエッジに堆積させる。次に、構造152を、長鎖状n−アルカンチオールのような絶縁分子を含む溶液に浸漬する。次に、構造152を、アミノシランのような2機能性分子を含む溶液に浸漬する。シラン基が構造152の表面に付着してアミノ基が残され、アミノ基は、構造152の表面への金属ナノ粒子の付着に利用することができる。分子で連結したナノ粒子膜158は、構造152を、ナノ粒子を含む溶液、及びジチオールを含む溶液に交互に浸漬することにより成長させることができる。アルカンジチオール及び金ナノ粒子は、この目的のために使用することができる。
誘電率検出素子に外部から電流を流し込む必要がないので、長鎖分子を選択することができる。これとは異なり、コンダクタンス測定または抵抗測定を利用する検出方法は、短鎖分子を用いる方法に限定される。また、コンダクタンスまたは抵抗を測定可能にするためには膜を厚くする必要がある。前記誘電率検出素子に関して繰り返される露出サイクルは少ない露出サイクルで十分であり、従って検出素子は電極間の間隔がナノスケールの複数のナノスケール電極を含む。このような素子は、ナノスケールの標的注目検体を検出するために適する。
次に、誘電率検出素子をハウジング142に導入し、そして2つのワイヤ162を構造152上の金パッド156に取り付けることができる。適切に選択された周波数を有する正弦波電圧154は2つのワイヤの内の第1ワイヤに印加される。2つのワイヤの内の第2ワイヤは電流−電圧変換器180に接続され、変換器の出力は、ロックインアンプ182への入力信号として供給される。ロックインアンプ182は位相ロック検出法を用いて誘電率検出素子の容量を取得する。検出は正弦波電圧と同じ周波数で行なうことができる。周波数は信号対雑音比を最大にするように選択することができる。位相ロック検出法によって、正弦波電圧と正弦波電流との間の位相及び振幅の関係に関する情報が得られるので、誘電率検出素子の容量に関する情報が得られる。
ロックインアンプ182からの容量データは、コンピュータ184を使用して記録することができる。容量データをモニタリングすることにより、標的注目検体の存在及び濃度に関するリアルタイム情報が得られる。正弦波電圧源、電流−電圧変換器、及び位相ロック検出器を含む電子回路コンポーネントは安価に構成することができ、そして極めて高い携行性という利点をもたらす。
本明細書において使用されるように、「含む」及び「備える」という用語は、排他的にではなく、包括的かつ広義的に捉えられるべきである。詳細には、請求項を含む本明細書において使用される場合、「含む」及び「備える」という用語、及びこれらの用語の変形は、指定の機能、ステップ、またはコンポーネントが含まれることを意味する。これらの用語は、他の機能、ステップ、またはコンポーネントの存在を排除するものであると解釈されるべきではない。
本発明に関連する上の記述は一例に過ぎないことを理解されたい。本発明に関する多くの変形はこの技術分野の当業者には明らかであるので、このような明らかな変形は、明示的に記載されているかどうかに拘わらず、本明細書に記載される本発明の技術範囲に含まれる。
Figure 2009529683
Figure 2009529683
Figure 2009529683
標的注目検体が存在する場合に、検出素子の誘電率特性の変化を使用して標的注目検体を検出する、本発明に従って作製される誘電率検出素子の一の実施形態を示す。 誘電率検出素子の別の実施形態を示す。 誘電率検出素子の別の実施形態を示す。 誘電率検出素子の別の実施形態を示す。 誘電率検出素子の別の実施形態を示す。 誘電率検出素子の別の実施形態を示す。 本発明をカラム液体クロマトグラフィーに適用したときの様子を示す。 ガラススライドが高剛性支持体として使用される構成の誘電率センサの一の実施形態を示す。

Claims (44)

  1. 標的注目検体を検出する検出素子であって、
    a)時間依存電界を、前記電界を放出する放出源である第1要素の近傍の領域に印加して実効誘電率を検出する手段と、
    b)前記領域の前記標的注目検体によって誘起される前記実効誘電率の変化によって生じる時間応答の変化を検出する検出手段と、を備え、前記領域は;
    i)高剛性構造によって固定される状態に保持され、そして
    ii)前記標的注目検体のほとんどの部分を検出するために十分大きく、かつ実用的な感度及び信号対雑音比を確保するために十分小さいサイズを有し、そして
    c)前記第1要素に外部から流れ込む、そして/または前記第1要素から外部に流れ出す電流を阻止して、前記時間応答の前記変化の検出を可能にする十分に絶縁性の高い絶縁領域を備える検出素子。
  2. 第1要素近傍の前記領域に位置する少なくとも一つの化学的及び/又は生物学的識別要素を含む、請求項1記載の検出素子。
  3. 前記時間依存電界は振動する、請求項1又は2記載の検出素子。
  4. 前記検出素子の時間応答の変化を検出する前記検出手段は位相ロック検出器を含む、請求項1,2,又は3記載の検出素子。
  5. 前記第1要素は電極であり、そして前記領域に位置する前記少なくとも一つの化学的及び/又は生物学的識別要素は電極または構造、或いは電極及び構造の両方に結合する、請求項1,2,3,又は4記載の検出素子。
  6. 十分に絶縁性の高い前記絶縁領域は絶縁層であり、そして前記高剛性構造は半導体層を含み、半導体層の上には前記絶縁層が位置し、そして前記絶縁層上に位置する前記電極は、絶縁層上の電極の設置面積を最小にするように構成されるとともに、前記電極は、非常に大きい電界を電極近傍の前記領域に発生させるようにも構成され、この電界は、実効誘電率、及び/又は標的注目検体に関連する実効誘電率の変化を検出するために利用することができ、かつ適する、請求項5記載の検出素子。
  7. 前記絶縁領域は、前記半導体層上に堆積する酸化シリコン、窒化シリコン、自己組織化膜から成るグループから選択される無機及び/又は有機材料を含む、請求項6記載の検出素子。
  8. 絶縁層上の電極の設置面積を最小にするように構成される前記電極は前記絶縁層上で、細長い電極としてパターニングされる、請求項6記載の検出素子。
  9. 前記絶縁層は、隣接する井戸状構造を分離する隆起壁を有する井戸状構造を画定する表面形状を有し、そして前記電極は前記隆起壁の上面に位置する、請求項6記載の検出素子。
  10. 前記絶縁層は、絶縁材料の誘電率よりも大きい誘電率を有する材料によって被覆され、前記材料は、化学的及び/又は生物学的識別要素を絶縁層に付着させるための足場(scaffolding)となる、請求項6記載の検出素子。
  11. 前記高剛性構造の上に自己組織化されたナノ粒子の自己組織化ネットワークを含み、前記自己組織化ネットワークのナノ粒子は2機能性リンカー分子によって接続され、2機能性リンカー分子は十分に高い絶縁性を有することにより、前記第1要素に外部から流れ込む、そして/または前記第1要素から外部に流れ出す電流を阻止し、かつ前記時間応答の前記変化の検出を可能にする、請求項5記載の検出素子。
  12. 前記検出素子は複数の電極を備え、前記複数の電極は、前記実効誘電率の前記変化の影響を受ける実効容量を有する、請求項1から11のいずれか一項に記載の検出素子。
  13. 前記検出素子は、分離装置からの標的注目検体及び他の生化学種を検出素子に流し込んで、標的注目検体及び他の生化学種の検出を可能にする手段を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の検出素子。
  14. 前記検出手段及び前記第1要素は1つの電気的に一体化されたシステムを形成する、請求項1から13のいずれか一項に記載の検出素子。
  15. 前記化学的及び/又は生物学的識別要素は、無機能性分子、単一の機能性分子、2機能性分子、多機能性分子、オリゴマー、ポリマー、触媒、細胞、バクテリア、ウィルス、酵素、タンパク質、ヘプタン、糖類、脂質、グリコーゲン、酵素阻害剤、酵素基質、神経伝達物質、ホルモン、抗原、抗体、DNA,RNAの内の少なくとも一つを含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の検出素子。
  16. 標的注目検体及び他の生化学種が異なる速度で通り抜ける構成の材料と、
    標的注目検体を検出する検出システムと、を備え、検出システムは検出素子と、領域の実効誘電率を検出するために用いる時間依存電界と、前記実効誘電率を検出するために前記電界を前記領域に放出する放出源である第1要素と、前記標的注目検体によって誘起される前記実効誘電率の変化によって生じる前記検出素子の時間応答の変化を検出する手段と、を備え、前記領域は、
    高剛性構造によって固定される状態に保持され、
    標的注目検体のほとんどの部分を検出するために十分大きく、かつ実用的な感度及び信号対雑音比を確保するために十分小さいサイズを有し、そして
    前記第1要素に外部から流れ込む、そして/または前記第1要素から外部に流れ出す電流を阻止する十分に絶縁性の高い絶縁領域を含む、分離装置。
  17. 第1要素近傍の前記領域に位置する少なくとも一つの化学的及び/又は生物学的識別要素を含む、請求項16記載の分離装置。
  18. 前記化学的及び/又は生物学的識別要素は、無機能性分子、単一の機能性分子、2機能性分子、多機能性分子、オリゴマー、ポリマー、触媒、細胞、バクテリア、ウィルス、酵素、タンパク質、ヘプタン、糖類、脂質、グリコーゲン、酵素阻害剤、酵素基質、神経伝達物質、ホルモン、抗原、抗体、DNA,RNAの内の少なくとも一つを含む、請求項16又は17記載の分離装置。
  19. 前記時間依存電界は振動する、請求項16,17,又は18記載の分離装置。
  20. 前記検出素子の時間応答の変化を検出する前記手段は位相ロック検出器を含む、請求項16,17,18,又は19記載の分離装置。
  21. 前記第1要素は電極であり、そして前記領域に位置する前記少なくとも一つの化学的及び/又は生物学的識別要素は電極または構造、或いは電極及び構造の両方に結合する、請求項16,17,18,19,又は20記載の分離装置。
  22. 十分に絶縁性の高い前記絶縁領域は絶縁層であり、そして前記高剛性構造は半導体層を含み、半導体層の上には前記絶縁層が位置し、そして前記絶縁層上に位置する前記電極は、絶縁層上の電極の設置面積を最小にするように構成されるとともに、前記電極は、非常に大きい電界を電極近傍の前記領域に発生させるようにも構成され、この電界は、実効誘電率、及び/又は標的注目検体に関連する実効誘電率の変化を検出するために利用することができ、かつ適する、請求項21記載の分離装置。
  23. 前記絶縁領域は、前記半導体層上に堆積する酸化シリコン、窒化シリコン、自己組織化膜から成るグループから選択される無機及び/又は有機材料を含む、請求項21記載の分離装置。
  24. 絶縁層上の電極の設置面積を最小にするように構成される前記電極は前記絶縁層上で、細長い電極としてパターニングされる、請求項22記載の分離装置。
  25. 前記絶縁層は、隣接する井戸状構造を分離する隆起壁を有する井戸状構造を画定する表面形状を有し、そして前記電極は前記隆起壁の上面に位置する、請求項22記載の分離装置。
  26. 前記絶縁層は、絶縁材料の誘電率よりも大きい誘電率を有する材料によって被覆され、前記材料は、化学的及び/又は生物学的識別要素を絶縁層に付着させるための足場となる、請求項22記載の分離装置。
  27. 前記高剛性構造の上に自己組織化されたナノ粒子の自己組織化ネットワークを含み、前記自己組織化ネットワークのナノ粒子は2機能性リンカー分子によって接続され、2機能性リンカー分子は十分に高い絶縁性を有することにより、前記第1要素に外部から流れ込む、そして/または前記第1要素から外部に流れ出す電流を阻止し、かつ前記時間応答の前記変化の検出を可能にする、請求項21記載の分離装置。
  28. 前記検出素子は複数の電極を備え、前記複数の電極は、前記実効誘電率の前記変化の影響を受ける実効容量を有する、請求項16から27のいずれか一項に記載の分離装置。
  29. 標的注目検体を検出する方法であって:
    時間依存電界を、前記電界を放出する放出源である第1要素の近傍の領域に印加して実効誘電率を検出するステップと、
    前記領域の前記標的注目検体によって誘起される前記実効誘電率の変化によって生じる時間応答の変化を検出するステップと、
    前記標的注目検体の存在または不在を前記実効誘電率の前記変化に基づいて判断するステップと、を含み、前記領域は、
    高剛性構造によって固定される状態に保持され、
    標的注目検体のほとんどの部分を検出するために十分大きく、かつ実用的な感度及び信号対雑音比を確保するために十分小さいサイズを有し、そして
    前記第1要素に外部から流れ込む、そして/または前記第1要素から外部に流れ出す電流を阻止する十分に絶縁性の高い絶縁領域を含む、方法。
  30. 第1要素近傍に位置する前記領域に位置する少なくとも一つの化学的及び/又は生物学的識別要素を含む、請求項29記載の方法。
  31. 前記化学的及び/又は生物学的識別要素は、無機能性分子、単一の機能性分子、2機能性分子、多機能性分子、オリゴマー、ポリマー、触媒、細胞、バクテリア、ウィルス、酵素、タンパク質、ヘプタン、糖類、脂質、グリコーゲン、酵素阻害剤、酵素基質、神経伝達物質、ホルモン、抗原、抗体、DNA,RNAの内の少なくとも一つを含む、請求項30記載の方法。
  32. 前記第1要素は電極であり、そして前記領域に位置する前記少なくとも一つの化学的及び/又は生物学的識別要素は電極または構造、或いは電極及び構造の両方に結合する、請求項29,30,又は31記載の方法。
  33. 十分に絶縁性の高い前記絶縁領域は絶縁層であり、そして前記高剛性構造は半導体層を含み、半導体層の上には前記絶縁層が位置し、そして前記絶縁層上に位置する前記電極は、絶縁層上の電極の設置面積を最小にするように構成されるとともに、前記電極は、非常に大きい電界を電極近傍の前記領域に発生させるようにも構成され、この電界は、実効誘電率、及び/又は標的注目検体に関連する実効誘電率の変化を検出するために利用することができ、かつ適する、請求項32記載の方法。
  34. 前記絶縁領域は、前記半導体層上に堆積する酸化シリコン、窒化シリコン、自己組織化膜から成るグループから選択される無機及び/又は有機材料を含む、請求項33記載の方法。
  35. 絶縁層上の電極の設置面積を最小にするように構成される前記電極は前記絶縁層上で細長い電極としてパターニングされる、請求項33記載の方法。
  36. 前記絶縁層は、隣接する井戸状構造を分離する隆起壁を有する井戸状構造を画定する表面形状を有し、そして前記電極は前記隆起壁の上面に位置する、請求項33記載の方法。
  37. 前記絶縁層は、絶縁材料の誘電率よりも大きい誘電率を有する材料によって被覆され、前記材料は、化学的及び/又は生物学的識別要素を絶縁層に付着させるための足場となる、請求項33記載の方法。
  38. 前記高剛性構造の上に自己組織化されたナノ粒子の自己組織化ネットワークを含み、前記自己組織化ネットワークのナノ粒子は2機能性リンカー分子によって接続され、2機能性リンカー分子は十分に高い絶縁性を有することにより、前記第1要素に外部から流れ込む、そして/または前記第1要素から外部に流れ出す電流を阻止し、かつ前記時間応答の前記変化の検出を可能にする、請求項32記載の方法。
  39. 前記ナノ粒子は導電性ナノ粒子である、請求項38記載の方法。
  40. 前記時間依存電界は振動する、請求項29から39のいずれか一項に記載の方法。
  41. 時間応答の変化を検出する前記ステップは、位相ロック検出器を使用して行なわれる、請求項29から34のいずれか一項に記載の方法。
  42. 前記第1素子近傍の前記領域を、前記標的注目検体及び他の生化学種が異なる速度で通り抜ける構成の材料の下流に位置させて、前記標的注目検体を、前記標的注目検体に関してテストされるサンプルから選択的に検出する、請求項29から41のいずれか一項に記載の方法。
  43. 前記ナノ粒子は導電性ナノ粒子である、請求項11記載の検出素子。
  44. 前記ナノ粒子は導電性ナノ粒子である、請求項27記載の分離装置。
JP2008558612A 2006-03-16 2007-03-16 誘電率検出方法及びシステム Expired - Fee Related JP5220623B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US78254206P 2006-03-16 2006-03-16
US60/782,542 2006-03-16
PCT/CA2007/000429 WO2007104163A1 (en) 2006-03-16 2007-03-16 Dielectric sensing method and system

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009529683A true JP2009529683A (ja) 2009-08-20
JP5220623B2 JP5220623B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=38509006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008558612A Expired - Fee Related JP5220623B2 (ja) 2006-03-16 2007-03-16 誘電率検出方法及びシステム

Country Status (8)

Country Link
US (1) US8246910B2 (ja)
EP (1) EP2005148B1 (ja)
JP (1) JP5220623B2 (ja)
KR (1) KR20090033166A (ja)
CN (1) CN101443656B (ja)
CA (1) CA2643354C (ja)
HK (1) HK1129928A1 (ja)
WO (1) WO2007104163A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021124441A (ja) * 2020-02-07 2021-08-30 株式会社伊都研究所 センサシステム及び標的物質の検出方法

Families Citing this family (48)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1376111A1 (en) * 2002-06-24 2004-01-02 Universite Catholique De Louvain Method and device for high sensitivity detection of the presence of DNA and other probes
US9589686B2 (en) 2006-11-16 2017-03-07 General Electric Company Apparatus for detecting contaminants in a liquid and a system for use thereof
US9538657B2 (en) 2012-06-29 2017-01-03 General Electric Company Resonant sensor and an associated sensing method
US9261474B2 (en) 2012-12-28 2016-02-16 General Electric Company Methods for analysis of fluids
US9536122B2 (en) 2014-11-04 2017-01-03 General Electric Company Disposable multivariable sensing devices having radio frequency based sensors
US10914698B2 (en) 2006-11-16 2021-02-09 General Electric Company Sensing method and system
US9658178B2 (en) 2012-09-28 2017-05-23 General Electric Company Sensor systems for measuring an interface level in a multi-phase fluid composition
US9097639B2 (en) 2012-12-28 2015-08-04 General Electric Company Systems for analysis of fluids
US8599031B2 (en) * 2007-03-30 2013-12-03 Nstar Electric Company Systems and methods for stray voltage detection
WO2010050806A1 (en) * 2008-10-27 2010-05-06 Stichting Wetsus Centre Of Excellence For Sustainable Water Technology Capacitance electrode and sensor-system capable of sensing contaminants and method therefor
EP2404166A4 (en) 2009-03-04 2013-03-27 Al-Amin Dhirani SYSTEM AND METHOD FOR CONDUCTANCE DETECTION
IT1402434B1 (it) 2010-06-10 2013-09-04 St Microelectronics Srl Struttura di rilevamento dell'allineamento di una sonda atta a testare circuiti integrati
CN101915789B (zh) * 2010-08-19 2013-07-24 河南工业大学 一种粮堆水分含量的电磁波检测方法
US8542023B2 (en) 2010-11-09 2013-09-24 General Electric Company Highly selective chemical and biological sensors
WO2014031749A1 (en) 2012-08-22 2014-02-27 General Electric Company Wireless system and method for measuring an operative condition of a machine
US10598650B2 (en) 2012-08-22 2020-03-24 General Electric Company System and method for measuring an operative condition of a machine
FR2995404B1 (fr) * 2012-09-11 2015-07-24 Nanomade Concept Dispositif de detection biologique ou chimique a lecture electrique
US10684268B2 (en) 2012-09-28 2020-06-16 Bl Technologies, Inc. Sensor systems for measuring an interface level in a multi-phase fluid composition
EP3071965A1 (en) 2013-11-21 2016-09-28 Avails Medical, Inc. Electrical biosensor for detecting a substance in a bodily fluid, and method and system for same
US9958444B2 (en) * 2014-05-30 2018-05-01 Sober stearing Sensors Canada, Inc. Apparatus, systems and methods for sensing an analyte such as ethanol
CN105714288B (zh) * 2014-12-01 2018-11-06 国家纳米科学中心 一种制备量子点自组装膜的方法
US9702847B2 (en) * 2014-12-30 2017-07-11 Avails Medical, Inc. Systems and methods for detecting a substance in bodily fluid
WO2016137019A1 (ko) * 2015-02-23 2016-09-01 순천대학교 산학협력단 인쇄 박막 트랜지스터 어레이를 이용한 크로마토그래피 장치용 디지털 모니터링 센서, 이 센서를 포함하는 크로마토그래피 장치, 크로마토그래피 장치용 디지털 모니터링 센서의 제조방법
CN104777369A (zh) * 2015-04-24 2015-07-15 中山大学 一种测定等离子体杀菌后悬浮液电导率的方法
JP6978408B2 (ja) 2015-08-25 2021-12-08 アバイルズ メディカル,インコーポレイテッド 流体試料中の生存微生物を検出する装置、システムおよび方法
CN109073642A (zh) * 2015-09-17 2018-12-21 格哈德·马勒 用于生物感测和其它应用的传感器设备
EP3356511B1 (en) 2016-01-25 2022-04-27 Avails Medical, Inc. Methods for detecting viable infectious agents in a fluid sample using an electrolyte-insulator-semiconductor sensor
CN105891274A (zh) * 2016-05-12 2016-08-24 绍兴文理学院 用旋流离心、吸附和相邻电容的磨损微粒在线监测方法
US10174356B2 (en) 2016-05-31 2019-01-08 Avails Medical, Inc. Devices, systems and methods to detect viable infectious agents in a fluid sample and susceptibility of infectious agents to anti-infectives
EP3472616B1 (en) * 2016-06-21 2020-01-01 Koninklijke Philips N.V. Analyte detection system and method
WO2019005296A1 (en) 2017-06-27 2019-01-03 Avails Medical, Inc. APPARATUS, SYSTEMS AND METHODS FOR DETERMINING THE SENSITIVITY OF MICROORGANISMS TO ANTI-INFECTIOUS
US11331019B2 (en) 2017-08-07 2022-05-17 The Research Foundation For The State University Of New York Nanoparticle sensor having a nanofibrous membrane scaffold
US11454609B2 (en) * 2017-09-21 2022-09-27 Hoffmann-La Roche Inc. Use of a solid fraction sensor to evaluate a solid fraction of a target pharmaceutical sample and solid fraction sensor
WO2019070739A1 (en) 2017-10-03 2019-04-11 Avails Medical, Inc. APPARATUSES, SYSTEMS AND METHODS FOR DETERMINING THE CONCENTRATION OF MICROORGANISMS AND THE SENSITIVITY OF MICROORGANISMS TO ANTI-INFECTIOUS, BASED ON OXIDOREDUCTION REACTIONS
KR102150025B1 (ko) * 2018-01-26 2020-08-31 연세대학교 산학협력단 수돗물 내 목표 미생물 실시간 검출 센서 장치
WO2019173264A1 (en) * 2018-03-05 2019-09-12 Board Of Trustees Of Michigan State University Wireless detection of electrically or magnetically labeled analytes
US10422672B1 (en) 2018-03-08 2019-09-24 International Business Machines Corporation 2D nanoparticle motion sensing methods and structures
US10900884B2 (en) 2018-03-08 2021-01-26 International Business Machines Corporation 2D nanoparticle motion sensing methods and structures
US10444045B2 (en) 2018-03-08 2019-10-15 International Business Machines Corporation 2D nanoparticle motion sensing methods and structures
EP3781934A1 (en) * 2018-04-18 2021-02-24 Universiteit Twente System and method for measuring conductivity
KR102102534B1 (ko) * 2018-07-11 2020-04-23 주식회사 엑스와이지플랫폼 유전 전기 영동을 이용한 마이크로 전극 바이오 센서, 및 이를 이용한 생체물질 검출 방법
US11247165B2 (en) 2018-07-12 2022-02-15 Abb Schweiz Ag Material phase between conductive layers
US11471789B2 (en) 2018-07-12 2022-10-18 Abb Schweiz Ag Material phase with electrical lead
CN109085224B (zh) * 2018-08-27 2023-11-03 浙江大学 用于细胞表面区域atp检测的敏感微电极
US20220205940A1 (en) * 2019-04-24 2022-06-30 University Of Cincinnati Method of Label-Free Characterizing of Nanovesicles Based on their Dielectric Properties
US20220373542A1 (en) * 2019-10-25 2022-11-24 University Of Utah Research Foundation Micro-Balance Biosensors to Detect Whole Viruses
EP3978912A1 (en) * 2020-10-02 2022-04-06 Nokia Technologies Oy Apparatus, methods and computer programs for analysing cellular samples
KR102648887B1 (ko) * 2022-07-12 2024-03-19 주식회사 에이배리스터컴퍼니 그래핀 기반 센서, 센서 어레이 및 이를 이용한 측정장치 및 분석방법

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03142352A (ja) * 1989-06-29 1991-06-18 E I Du Pont De Nemours & Co 相互入り込み配置された電極を有する平面型導電率測定センサ
US20030141189A1 (en) * 2002-01-28 2003-07-31 Lee James W. DNA and RNA sequencing by nanoscale reading through programmable electrophoresis and nanoelectrode-gated tunneling and dielectric detection

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5951141B2 (ja) * 1977-03-10 1984-12-12 三洋電機株式会社 選局装置
US4482967A (en) 1981-09-18 1984-11-13 Dionex Corporation Conductivity detector and method
US4822566A (en) 1985-11-19 1989-04-18 The Johns Hopkins University Optimized capacitive sensor for chemical analysis and measurement
US4728882A (en) * 1986-04-01 1988-03-01 The Johns Hopkins University Capacitive chemical sensor for detecting certain analytes, including hydrocarbons in a liquid medium
US5082627A (en) * 1987-05-01 1992-01-21 Biotronic Systems Corporation Three dimensional binding site array for interfering with an electrical field
ATE136119T1 (de) * 1988-08-18 1996-04-15 Au Membrane & Biotech Res Inst Verbesserungen an der empfindlichkeit und der selektivität von ionenkanalmembranbiosensoren
JPH0718902B2 (ja) * 1988-10-19 1995-03-06 株式会社日立製作所 電気伝導度検出器
US5045798A (en) * 1988-11-21 1991-09-03 Ta Instruments, Inc. Planar interdigitated dielectric sensor
IL103674A0 (en) * 1991-11-19 1993-04-04 Houston Advanced Res Center Method and apparatus for molecule detection
US5604441A (en) 1995-03-14 1997-02-18 Detroit Diesel Corporation In-situ oil analyzer and methods of using same, particularly for continuous on-board analysis of diesel engine lubrication systems
JPH08313577A (ja) 1995-05-23 1996-11-29 Tokin Corp 電界センサ
WO1998014789A1 (en) 1996-10-03 1998-04-09 Ysi Incorporated Conductivity measuring apparatus and method
DE19822123C2 (de) * 1997-11-21 2003-02-06 Meinhard Knoll Verfahren und Vorrichtung zum Nachweis von Analyten
US5990684A (en) 1997-12-02 1999-11-23 Merrill; John H. Method and apparatus for continuously monitoring an aqueous flow to detect and quantify ions
FR2781886B1 (fr) * 1998-07-31 2001-02-16 Commissariat Energie Atomique Micro-systeme a multiple points d'analyse chimique ou biologique
EP1085320A1 (en) * 1999-09-13 2001-03-21 Interuniversitair Micro-Elektronica Centrum Vzw A device for detecting an analyte in a sample based on organic materials
US6764583B2 (en) * 2000-12-13 2004-07-20 The Regents Of The University Of California Using impedance measurements for detecting pathogens trapped in an electric field
EP2423673B8 (en) * 2001-06-29 2020-10-28 Meso Scale Technologies, LLC. Apparatus for measuring luminescence from a multi-well assay plate having a plurality of wells, method of measuring luminescence using the apparatus and system comprising the apparatus
EP1376111A1 (en) 2002-06-24 2004-01-02 Universite Catholique De Louvain Method and device for high sensitivity detection of the presence of DNA and other probes
US6847216B2 (en) * 2003-04-28 2005-01-25 Detroit Diesel Corporation Method and apparatus for stabilizing parasitic error capacitance in oil quality sensors
EP1735613A4 (en) 2004-02-02 2009-03-11 Sionex Corp COMPACT SAMPLE ANALYSIS SYSTEMS AND RELATED METHODS BASED ON COMBINED CHROMATOGRAPHY AND MOBILITY SPECTROMETRY TECHNIQUES
JP2009530082A (ja) * 2006-03-13 2009-08-27 ハイドラノーティックス 個々の逆浸透膜エレメントの浸透物流量および浸透物電導度を測定するデバイス

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03142352A (ja) * 1989-06-29 1991-06-18 E I Du Pont De Nemours & Co 相互入り込み配置された電極を有する平面型導電率測定センサ
US20030141189A1 (en) * 2002-01-28 2003-07-31 Lee James W. DNA and RNA sequencing by nanoscale reading through programmable electrophoresis and nanoelectrode-gated tunneling and dielectric detection

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021124441A (ja) * 2020-02-07 2021-08-30 株式会社伊都研究所 センサシステム及び標的物質の検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
CA2643354C (en) 2016-04-26
CN101443656B (zh) 2013-08-14
JP5220623B2 (ja) 2013-06-26
WO2007104163A1 (en) 2007-09-20
HK1129928A1 (en) 2009-12-11
US8246910B2 (en) 2012-08-21
CA2643354A1 (en) 2007-09-20
EP2005148B1 (en) 2018-03-07
EP2005148A4 (en) 2010-07-21
US20090273354A1 (en) 2009-11-05
KR20090033166A (ko) 2009-04-01
CN101443656A (zh) 2009-05-27
EP2005148A1 (en) 2008-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5220623B2 (ja) 誘電率検出方法及びシステム
US11796498B2 (en) Capacitive sensor and method of use
Karhanek et al. Single DNA molecule detection using nanopipettes and nanoparticles
Gencoglu et al. Electrochemical detection techniques in micro-and nanofluidic devices
Pang et al. Origin of giant ionic currents in carbon nanotube channels
Carminati Advances in High‐Resolution Microscale Impedance Sensors
Kurita et al. On-chip enzyme immunoassay of a cardiac marker using a microfluidic device combined with a portable surface plasmon resonance system
Citartan et al. Label-free methods of reporting biomolecular interactions by optical biosensors
Bronder et al. DNA immobilization and hybridization detection by the intrinsic molecular charge using capacitive field-effect sensors modified with a charged weak polyelectrolyte layer
Martinez-Cisneros et al. Ultracompact three-dimensional tubular conductivity microsensors for ionic and biosensing applications
JP5648932B2 (ja) 分子を検出する半導体デバイスを形成する方法ならびに分子を検出する集積回路、クロマトグラフィ・デバイス及び半導体デバイス
JP2001522999A (ja) ナノ電極アレイ(array)
US20150316502A1 (en) Debye length modulation
US20140231274A1 (en) Single molecule detection method and single molecule detection apparatus for biological molecule, and disease marker testing apparatus
Zhou et al. A supported lipid bilayer-based lab-on-a-chip biosensor for the rapid electrical screening of coronavirus drugs
Santos et al. Label-free detection of biomolecules in microfluidic systems using on-chip UV and impedimetric sensors
Mahmoodi et al. Multiwell plate impedance analysis of a nanowell array sensor for label-free detection of cytokines in mouse serum
JP2009002939A (ja) アンペロメトリック型バイオセンサ
JP2010513861A (ja) 湿潤高感度表面のマイクロエレクロトニック・デバイス
Das et al. A review on nanopores based protein sensing in complex analyte
JP2008286714A (ja) ボルタノメトリック型バイオセンサ
Farrell et al. The Detection of Trace Metal Contaminants in Organic Products Using Ion Current Rectifying Quartz Nanopipettes
JP2022513725A (ja) 半導体ベースのバイオセンサとその検出方法
JP4141442B2 (ja) センサー及び蛋白質検出デバイス
Vellekoop Physical chemosensors

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090518

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120410

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120709

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees