JP2009529008A - N−ホルミルヒドロキシルアミン化合物 - Google Patents

N−ホルミルヒドロキシルアミン化合物 Download PDF

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Abstract

新規のN−ホルミルヒドロキシルアミン化合物およびそれらの誘導体を開示する。これらのN−ホルミルヒドロキシルアミン化合物は、原核生物中に存在する酵素であるペプチドデホルミラーゼ(PDF)を阻害する。該化合物は、抗菌剤および抗生物質として有用である。本発明の化合物は、MMPのような他のメタロプロテアーゼに比べてペプチドデホルミラーゼに選択的な阻害を示す。該化合物の製造方法および使用方法もまた開示する。

Description

本発明は、新規のN−ホルミルヒドロキシルアミン化合物、細菌感染の処置のようなペプチドデホルミラーゼ阻害剤によって処置される可能性のある疾患の処置を含む種々の医薬適用におけるこれらの化合物の使用、およびこれらの化合物を含む医薬組成物に関する。
宿主生物における微生物感染の処置は、微生物を殺すが、可能な限り宿主に害を及ぼさない、効果的な手段を必要とする。従って、病状を引き起こす微生物に対して独特の標的特性を有する薬剤が、処置のために好ましい。
ペプチドデホルミラーゼは、細菌のような原核生物中に見出されたメタロペプチダーゼである。原核生物におけるタンパク質合成は、N−ホルミルメチオニン(fMet)で始まる。タンパク質合成の開始後、該ホルミル基が酵素ペプチドデホルミラーゼ(PDF)により除去される;この活性は、タンパク質の成熟に必須である。
メタロプロテアーゼ(MMP)は、正常な代謝の多くの局面に重要である。メタロプロテアーゼが関与する障害は、癌、関節炎および自己免疫疾患のようないくつかの疾患に関係している。正常な生理的過程におけるMMPの重要性のため、PDFを阻害するが、MMPの顕著な阻害を避ける、薬剤の開発が望まれる。あるいは、MMPも阻害するPDFインヒビターを、PDF阻害の治療的利点が、MMP阻害による副作用の危険性を上回るとき、使用し得る。
PDFインヒビターの研究は、MMPインヒビターの研究よりもずっと少ない。N−ホルミルヒドロキシルアミン誘導体は、国際特許出願WO99/39704およびWO02/102790に記載される。現存する抗生物質に対する細菌耐性を処置するための新しい抗生物質の同定の重要性を考慮すると、抗菌剤および抗微生物剤としての評価および使用のためのPDFの新規インヒビターの開発が望まれる。本発明は、この必要性を満たす。
特に、本発明は、N−ホルミルヒドロキシルアミン誘導体(本明細書中“本発明の化合物”と総称される)、その塩またはそのプロドラッグ、例えば、式(I):
Figure 2009529008

[式中、
R1は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
R3は、水素、ハロゲン、またはアルコキシであり;
R4は、アリール、またはヘテロアリールであるか;または、
nは0ないし3である。]
で示される化合物、その塩またはそのプロドラッグを提供する。
1つの局面において、R4は、式(II)
Figure 2009529008

[式中、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、フェニル、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシである。
例えば、式中、
a.)RおよびRは水素であり、Rは水素またはアルキルであり、Rはアルキル、置換アルキルまたはフェニルである;
b.)R、RおよびRは水素であり、Rは、ハロゲン、アルキルまたは置換アルキルである;
c.)R、RおよびRは水素であり、Rはヒドロキシルである。]
で示されるヘテロアリールである。
特に有用な局面において、ヘテロアリールは、式(II.1)
Figure 2009529008

[式中、R、RおよびRは、上記の式(II)に定義の通りであり、Rは、ハロゲン、例えばフルオロである。]
である。
さらに他の局面において、R4は、式(II.2)
Figure 2009529008

[式中、R、RおよびRは、上記の式(II)に定義の通りである。]
である。
さらに他の局面において、R4は、式(II.3)
Figure 2009529008

[式中、R、RおよびRは、上記の式(II)に定義の通りである。]
である。
さらに他の局面において、R4は、式(II.4)
Figure 2009529008

[式中、R、RおよびRは、上記の式(II)に定義の通りである。]
である。
さらに他の局面において、R4は、式(II.5)
Figure 2009529008

[式中、R、RおよびRは、上記の式(II)に定義の通りである。]
である。
他の局面において、R4は、式(III)
Figure 2009529008

[式中、d.)R、R、RおよびRは、上記式(II)に定義の通りである。]
で示されるヘテロアリールである。
他に特記しない限り、本明細書で用いる下記の用語は、下記の意味を有する。
用語“シクロアルカン”または“シクロアルキル”は、3ないし7個の環炭素原子を含み、それは好ましくはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルである。
用語“脂肪族基”は、1−10個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖もしくは環式基を含む、アルキル、アルケニルまたはアルキニル、シクロアルキルまたは置換アルキルのような、飽和または不飽和脂肪族基を意味する。用語“アルキル”または“alk”を用いるとき、それは、1−10個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖脂肪族基、または3−10個の炭素原子のシクロアルキルであり、より好ましくは、アルキル基は、C−Cアルキルであり、特に、C−Cアルキルである。“アルキル”または“alk”の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、f−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシルまたはn−ヘプチル、シクロプロピル、とりわけ、n−ブチルが含まれるが、これらに限定されない。
用語“置換アルキル”は、ハロゲン、低級アルコキシ、ヒドロキシ、メルカプト、カルボキシ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールなどのような置換基を含むが、これらに限定されない、1個以上の置換基、好ましくは1ないし3個の置換基で置換されるアルキル基を意味する。
置換アルキル基の例には、−CF、−CF−CF、ヒドロキシメチル、1−もしくは2−ヒドロキシエチル、メトキシメチル、1−もしくは2−エトキシエチル、カルボキシメチル、または2−カルボキシエチルなどが含まれるが、これらに限定されない。
用語“アリール”または“Ar”は、単環(フェニルのような基を含むが、これに限定されない)または多縮合環(ナフチルまたはアントリルのような基を含むが、これらに限定されない)を有する6ないし14個の炭素原子の芳香族炭素環式基を意味し、とりわけフェニルである。
用語“ヘテロアリール”または“HetAr”は、4−ないし7−員の単環式芳香族性ヘテロ環または4−ないし7−員の単環式芳香族性ヘテロ環および縮合ベンゼン環からなる二環を意味する。該ヘテロアリールは、環中にN、OおよびSのようなヘテロ原子を含むが、これらに限定されない少なくとも1個のヘテロ原子、好ましくは少なくとも2個のヘテロ原子を有する。好ましいヘテロアリール部分は、環中に2、3または4個の窒素ヘテロ原子を有する6員の単環式ヘテロ環である。ヘテロアリール基の例は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリダジニルN−オキシドまたはベンズジオキソラニル、トリアジンまたはテトラジンである。
該アリールまたはヘテロアリールは、非置換か、またはメチル、ヒドロキシ、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、SCN、シアノ、ニトロ、チオアルコキシ、フェニル、ヘテロアルキルアリール、アルキルスルホニル、ハロゲンおよびホルミルのようなC1−7アルキル、特にC1−4アルキルが含まれるが、これらに限定されない1個以上の置換基により置換されていてよい。
用語“ヘテロアルキル”は、その基の主鎖、分枝鎖、または環状鎖の一部として1個以上のヘテロ原子を含む、上記に定義の飽和または不飽和C1−8アルキルを意味し、とりわけC1−4ヘテロアルキルを意味する。ヘテロ原子は、−NR−(ここで、Rは、水素またはアルキルである。)、−S−、−O−、および−P−からなる群から独立して選択され得る;好ましくは、−NR−(ここで、Rは、水素またはアルキルである。)および/または−O−である。ヘテロアルキル基は、ヘテロ原子(原子価が利用可能なとき)または炭素原子において分子の残りの部分と結合し得る。ヘテロアルキル基の例には、−O−CH、−CH−O−CH、−CH−CH−O−CH、−S−CH−CH−CH、−CH−CH(CH)−S−CH、および−CH−CH−NHCH−CH−のような基が含まれるが、これらに限定されない。
ヘテロアルキル基は、非置換か、またはアルキル、ハロゲン、アルコキシ、ヒドロキシル、メルカプト、カルボキシ、およびとりわけフェニルを含むが、これらに限定されない1個以上の置換基、好ましくは1個ないし3個の置換基で置換され得る。該基のヘテロ原子(複数可)、ならびに炭素原子は、置換されていてよい。ヘテロ原子(複数可)はまた、酸化形態であってもよい。
本明細書で用いる用語“アルコキシ”は、酸素原子と結合したC1−10アルキル、または好ましくはCアルコキシ、より好ましくはC1−4アルコキシを意味する。アルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、およびアリルオキシが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で用いる用語“ハロゲン”または“ハロ”は、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素、およびとりわけフッ素を意味する。
“保護基”は、下記の特性を示す化学基を意味する:1)望ましい官能基と効率よく選択的に反応して、保護が望まれる予測される反応に対して安定である保護基質を得る;2)該保護基質から選択的に除去されて望ましい官能基を得る;そして、3)存在する他の官能基(複数可)と適合するか、またはかかる予測される反応において作製される反応剤により効率よく除去され得る。適当な保護基の例は、Greene et al., “Protective Groups in Organic Synthesis”, 2nd Ed., John Wiley & Sons, Inc., New York (1991)に見出され得る。好ましいアミノ保護基には、ベンジルオキシカルボニル(CBz)、t−ブチル−オキシカルボニル(Boc)、t−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、9−フルオレニルメチル−オキシカルボニル(Fmoc)、または6−ニトロベラトリロキシカルボニル(Nvoc)、ニトロピペロニル、ピレニルメトキシカルボニル、ニトロベンジル、ジメチルジメトキシベンジル、5−ブロモ−7−ニトロインドリニルなどのような適当な光解離性保護基が含まれるが、これらに限定されない。好ましいヒドロキシ保護基には、Fmoc、TBDMS、光解離性保護基(例えば、ニトロベラトリロキシメチルエーテル(Nvom))、Mom(メトキシメチルエーテル)、およびMem(メトキシエトキシメチルエーテル)が含まれる。特に好ましい保護基には、NPEOC(4−ニトロフェネチルオキシカルボニル)およびNPEOM(4−ニトロフェネチルオキシ−メチルオキシカルボニル)が含まれる。
式(I)の化合物が、光学異性体、ラセミ体またはジアステレオ異性体の形態で存在し得ることが理解され得る。例えば、式(I)の化合物(ここで、R3は、R−またはS−配位であり得る。)である。本発明は、全てのエナンチオマーおよびそれらの混合物を包含することが理解されるべきである。上記の不斉炭素原子を示す出発物質に関して、同様の見解を適用する。
本発明の化合物は、固体結晶塩の形態で存在し得る。好ましくは、該結晶塩は、金属塩、好ましくは二価の金属塩であり、いくつかの化合物について、それは、Naのような一価の対イオンを用いて結晶固体を形成し得る。該対イオンは、好ましくはMg、CaまたはZnである。
本発明の化合物は、典型的に、水和物または溶媒和物/水和物の混合物の形態であり得る。典型的には、本発明の結晶塩は約2ないし8個の水和水を含み、より典型的には約2ないし6個の水和水を含み、さらにより典型的には、約2ないし4個の水和水を含む。故に、本発明の結晶塩は、典型的には2%以上の水、より典型的には約4ないし約12%の水、さらにより典型的には、約8ないし約9%の水を含む。溶媒和物は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールまたはそれらの混合物のような低級アルキルアルコールのような1種以上の有機溶媒であり得る。
本発明の化合物、例えば式(I)の化合物は、遊離形または塩形態、例えば薬学的に許容される塩形態で存在し得る。化合物の“薬学的に許容される塩”は、親化合物の所望の薬理学的活性を有し、望まれない毒性効果を与えない、生理的および薬学的に許容される塩を意味する。かかる塩には、下記:
(1)塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などのような無機酸と形成されるか;または酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタンジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、3フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、三級ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などのような有機酸と形成される、酸付加塩;または
(2)親化合物中に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えばアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、またはアルミニウムイオンにより置換されるとき;または、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N−メチルグルカミンなどのような有機塩基と配位するとき形成される塩
が含まれる。
本発明の化合物、例えば式(I)の化合物は、プロドラッグとして作用し得る。“プロドラッグ”は、かかるプロドラッグが哺乳動物対象に投与されるとき、インビボで式(I)の活性な親薬剤を放出する何らかの化合物を意味する。式(I)の化合物のプロドラッグは、式(I)の化合物中に存在する官能基の修飾であって、該修飾がインビボで切断されて親化合物を放出し得るような修飾により製造される。プロドラッグには、式(I)の化合物(ここで、ヒドロキシ、アミノまたはスルフヒドリル基が、インビボで切断されて遊離ヒドロキシル、アミノ、またはスルフヒドリル基をそれぞれ生じ得る何らかの基に結合する。)が含まれる。プロドラッグの例には、式(I)の化合物中ヒドロキシ官能基のエステル(例えば、酢酸エステル、ギ酸エステルおよび安息香酸エステル誘導体)、カルバメート(例えば、N,N−ジメチルアミノ−カルボニル)などが含まれるが、これらに限定されない。
式(I)の化合物において、下記の意味が個々にまたは何らかの組合せで好ましい:
1.R4は、式(II.1)のヘテロアリール(ここで、R、RおよびRは、水素であり、Rは、フルオロであるか;または、R、RおよびRは、水素であり、Rは、メチルもしくはトリフルオロメチルであるか;または、R、RおよびRは、水素であり、Rは、フルオロであるか;または、R、RおよびRは、水素であり、Rは、エチルもしくはメトキシであるか;または、R、RおよびRは、水素であり、Rは、ヒドロキシであるか;または、RおよびRは、水素であり、Rは、メトキシであり、Rは、メチルである。)であるか;または、R4は、式(II.2)のヘテロアリール(ここで、R、RおよびRは、水素である。)であるか;または、R4は、式(II.3)のヘテロアリール(ここで、R、RおよびRは、水素である。)であるか;または、R4は、式(II.4)のヘテロアリール(ここで、R、RおよびRは、水素である。)であるか;または、R4は、式(II.5)のヘテロアリール(ここで、R、RおよびRは、水素である。)である。
2.R1は、アルキル、好ましくはn−ブチルまたはシクロアルキル、好ましくはC3−7シクロアルキル、例えばシクロヘキシル、シクロプロピルまたはシクロペンチルである。
4.R3は、ハロゲン、好ましくはフルオロである。
有用性
本発明の化合物は、多種の細菌または原核生物によって引き起こされる感染性障害の処置または予防に使用できる。例には、ブドウ球菌、例えば黄色ブドウ球菌および表皮ブドウ球菌;腸球菌、例えば大便連鎖球菌およびヘシウム菌(E. faecium);連鎖球菌、例えば肺炎連鎖球菌;ヘモフィラス菌、例えばヘモフィラス・インフルエンザ菌;モラクセラ属菌、例えばカタラリス菌;および、エシェリキア属菌、例えば大腸菌を含む、グラム陽性およびグラム陰性の、好気性および嫌気性細菌が含まれるが、これらに限定されない。他の例には、抗酸菌、例えば結核菌;細胞内細菌、例えばクラミジアおよびリケッチア;ならびに、マイコプラズマ、例えばマイコプラズマ肺炎;ならびに、シュードモナス、例えば緑膿菌;ピロリ菌;ならびに、寄生虫、例えば熱帯マラリア原虫が含まれる。
本発明の化合物は、好ましくはグラム陽性またはグラム陰性細菌の両方に対する微生物学的効果における実質的改善を有する。特に、本発明の化合物は、ヘモフィラス・インフルエンザ菌および肺炎連鎖球菌のようなグラム陰性および/またはグラム陽性細菌の改善された阻害を有するため、活性の微生物学的スペクトルにおいて顕著な改善を有する。例えば、一例において、平均比較インデックス(average comparative index:ACI)は、ヘモフィラス・インフルエンザ菌の改善された阻害について3希釈段階以上であり、さらに、肺炎連鎖球菌の改善された阻害について0.4希釈段階のACIを示す。他の例において、ACIは、肺炎連鎖球菌の改善された阻害について3希釈段階であり、さらに、ヘモフィラス・インフルエンザ菌の改善された阻害について1.2希釈段階のACIを示す。
本発明の化合物はまた、好ましくは改善された安全性、毒性および薬物動態学特性を有し、例えば従来の化合物と関係するヒトにおける可能性のある有害事象の減少または排除を有する。
1つの局面において、感染性障害の処置または予防のための組成物は、本明細書中に開示される本発明の化合物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグを、薬学的に許容される担体と組合せて包含して提供される。他の態様において、かかる組成物は、他の治療剤をさらに含む。
他の局面において、本発明の化合物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグの投与量は、本明細書中に開示の通り、感染性障害のような障害の処置、予防または軽減に有用な量である。これらの化合物またはその誘導体は、種々の微生物体に対する活性についてスクリーニングすることができ、適当な投与量は、当技術分野で利用可能な方法を用いて決定できる。
本発明の化合物を対象の処置に用いて、感染を処置、予防するか、または感染の重症度を低下することができる。対象には、動物、植物、血液製剤、培養物および医薬または研究装置、例えばガラス、針、手術用機器および管類の表面のような表面類、ならびに生物中への一時的または常置的移植のための物体が含まれる。好ましい動物には、哺乳動物、例えばマウス、ラット、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、ブタ、ウマ、イノシシ、アカゲザル、チンパンジー、ゴリラのような霊長動物、ならびに最も好ましくはヒトが含まれる。対象の処置には、対象の微生物感染により引き起こされる臨床的症状を予防、減少もしくは排除すること;対象の微生物感染を予防、減少もしくは排除すること;または、対象への微生物の混入を予防、減少もしくは排除することが含まれるが、これらに限定されない。関係する微生物は、好ましくは原核生物、より好ましくは細菌である。
1つの局面において、ヒトまたは他の動物対象のような対象における感染性障害を処置または予防する方法は、ペプチドデホルミラーゼ阻害に有効な量の本発明の化合物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグを対象に投与することにより提供される、ペプチドデホルミラーゼの阻害に応答する。1つの態様において、化合物またはその誘導体は、所望により薬学的に許容される担体中、薬学的に許容される形態で投与される。本発明の化合物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグは、単独または他の治療剤との組合せで投与され得る。そのような治療剤の例には、β−ラクタム、キノロン、マクロライド、糖ペプチドおよびオキサゾリジノンが含まれるが、それらに限定されない。本明細書で用いる“感染性障害”は、細菌の存在のような、微生物感染の存在により特徴付けられる何らかの障害である。かかる感染性障害には、例えば、中枢神経系感染、外耳感染、急性中耳炎のような中耳の感染、硬膜静脈洞の感染、眼の感染、歯、歯茎および粘膜の感染のような口腔の感染、上気道感染、下気道感染、尿生殖器感染、消化器感染、婦人科感染、敗血症性感染、骨関節感染、皮膚および皮膚構造感染、細菌性心内膜炎、火傷、外科手術の抗菌予防、癌化学療法を受けている患者または臓器移植患者のような免疫抑制患者における抗菌予防、ならびに生物の感染により引き起こされる慢性疾患、例えば動脈硬化症が含まれる。化合物および該化合物を含む組成物を、局所的、部分的または全身的のような経路で投与することができる。全身適用には、体内の組織への化合物の何らかの導入方法、例えば髄腔内、硬膜内、筋肉内、経皮、静脈内、腹腔内、皮下、舌下、経鼻、経膣内、直腸、および経口投与が含まれる。投与すべき抗菌剤の特定の投与量、ならびに処置期間は、必要に応じて調節可能である。
本発明の他の局面において、ペプチドデホルミラーゼを阻害するための方法を提供する。1つの態様において、該方法は、ペプチドデホルミラーゼを阻害するのに有効な量の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグを、それを必要とする対象に投与することを含む。用語“対象”および“ペプチドデホルミラーゼを阻害するのに有効な量”は、上記に定義の通りである。
本発明の他の局面において、ペプチドデホルミラーゼにより仲介される疾患の処置における使用のための医薬の製造における、上記に定義の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグの使用を提供する。
投与および医薬組成物
本発明はまた、生物活性N−ホルミルヒドロキシルアミン化合物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。本発明の組成物は、経口、局所または非経腸使用に適する形態でそれらを含み、対象、例えば動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおける細菌感染の処置のために用いられ得る。該医薬組成物は、下記の他の治療剤をさらに含み得る。
抗生物質化合物はまた、本明細書中、ヒトにおける使用のための何らかの便利な方法における投与のために剤形化され得る本発明の抗菌性化合物、または他の抗生物質と類似の動物用医薬品を意味する。かかる方法は、当技術分野で公知であって(例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences, Easton, PA: Mack Publishing Co.を参照のこと)、本明細書中には詳しく記載しない。
該組成物は、皮下、吸入、経口、局所または非経腸のような、当技術分野で公知の何らかの経路により投与するために剤形化され得る。該組成物は、錠剤、カプセル、ウエハー、即溶解剤(ウエハーではない)、粉剤、顆粒剤、ロゼンジ、クリームまたは経口もしくは滅菌非経腸溶液もしくは懸濁液のような液体製剤を含むが、これらに限定されない、当技術分野で公知の何らかの剤形であり得る。化合物はまた、リポソーム、ミセルまたはマイクロエマルジョン剤形で投与され得る。化合物はまた、プロドラッグとして投与され得て、投与されたプロドラッグは、処置した哺乳動物中で生物学的に活性な形態に生体内変化を受ける。
本発明の局所製剤は、例えば、軟膏(ointment)、クリームまたはローション、溶液、軟膏(salve)、エマルジョン、絆創膏(plaster)、眼軟膏および点眼もしくは点耳、含浸包帯、経皮パッチ、スプレーおよびエアロゾルとして存在していてよく、防腐剤、薬物浸透を促進する溶媒、ならびに軟膏およびクリームのエモリエント剤のような適当な常用添加剤を含んでいてよい。
該製剤はまた、クリームおよび軟膏基剤のような適合性の常用の担体、ならびにエタノールまたはローションのためのオレイル・アルコールを含む。かかる担体は、例えば、製剤の約1%ないし約99%まで存在し得る。例えば、それらは、製剤の約80%までを形成し得る。
経口投与のための錠剤およびカプセルは、単位用量表示形態であってよく、結合剤、例えばシロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、またはポリビニルピロリドンのような常套の賦形剤;充填剤、例えばラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン;錠剤用滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカ;崩壊剤、例えばジャガイモデンプン;または、許容される湿潤剤、例えばラウリル硫酸ナトリウムを含み得る。錠剤は、標準的な製剤業務において公知の方法によりコーティングされ得る。
経口液体製剤は、例えば、水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップまたはエリキシル剤の形態であり得るか、または使用前に水もしくは他の適するビヒクルと再構成するための乾燥製剤として存在し得る。かかる液体製剤は、常套の添加剤、例えば懸濁化剤、例えばソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは水素化食用脂;乳化剤、例えばレシチン、ソルビタンモノオレエート、またはアカシア;非水性ビヒクル(食用油を含み得る)、例えばアーモンド油、油性エステル、例えばグリセリン、プロピレングリコール、またはエチルアルコール;防腐剤、例えばメチルもしくはプロピル p−ヒドロキシ安息香酸またはソルビン酸、および要すれば、常套の風味剤もしくは着色剤を含み得る。
非経腸投与のために、液体の単位投与量形態を、化合物および滅菌ビヒクル、好ましい水を用いて製造する。化合物は、用いるビヒクルおよび濃度に依存して、該ビヒクルまたは他の適当な溶媒中に懸濁または溶解され得る。溶液の製造において、該化合物は、注入のために水に溶解され、フィルター滅菌された後、適するバイアルまたはアンプル中に充填され、密閉され得る。有利には、局所麻酔のための薬剤、防腐剤および緩衝剤を、ビヒクル中に溶解することができる。安定性を増強するため、組成物を、バイアル中に充填し真空下で水分を除去した後、凍結し得る。その後、乾燥した凍結乾燥粉末をバイアル中に密封し、使用前に液体を再構成するために供され得る注入用の水をバイアルに添加する。非経腸懸濁液を、化合物を溶解するかわりにビヒクル中に懸濁して、滅菌をろ過によって達成し得ないこと以外、実質的に同様の方法で製造する。該化合物は、エチレンオキシドに暴露して滅菌することができ、その後滅菌ビヒクル中に懸濁する。有利には、界面活性剤または湿潤剤を、化合物の均一な分布を促進するために組成物中に含む。
該組成物は、投与方法によって、活性物質を、例えば約0.1重量%ないし約99重量%、例えば約10−60重量%含み得る。組成物が投与量単位を含むとき、各単位は、活性成分を、例えば約1−1000mg含み得る。成人ヒト処置のために用いられる投与量は、投与の経路および頻度によって、例えば1日当たり約1−3000mg、例えば1日当たり1500mgの範囲であり得る。かかる投与量は、1日当たり約0.015−50mg/kgに対応する。適当な投与量は、例えば1日当たり約5−20mg/kgである。
式(I)の化合物を含む製剤の製造を下記に記載する。
本発明はまた、本発明の化合物、例えば式(I)の化合物を製造するための方法であって、式(V)
Figure 2009529008

[式中、R1およびR2は、上記に定義の通りであり、Yは、ヒドロキシ保護基である。]
で示される化合物、またはその官能性誘導体を、式(VI)
Figure 2009529008

[式中、R3およびR4は、上記に定義の通りであり、nは1である。]
で示される化合物と反応させる工程、および要すれば、遊離形で得られた結果化合物を塩形態に変換する工程、またはその逆の工程を含む方法を提供する。
式(V)の化合物の官能性誘導体は、例えば酸塩化物、酸無水物または活性化エステルを含む。
上記の反応を、当技術分野で公知の方法または下記の実施例に記載の方法に従って実行し得る。該反応を、都合よくは塩基の存在下で実行でき、その後、水素化を、好ましくは水素化触媒の存在下で実行できる。適当な塩基には、例えばヒューニッヒ塩基(すなわち、ジイソプロピルエチルアミン)および無機塩基、例えば重炭酸ナトリウムが含まれる。その後、水素化触媒、好ましくはパラジウム触媒、例えばパラジウム炭素またはパラジウム黒を、例えば濃縮して、水素雰囲気下で、例えば約16から約24時間撹拌した後に、得られる生成物に添加し得る。パラジウム触媒を、好ましくは濃縮製品の約5mol%ないし約10mol%添加することができる。
出発物質として用いる式(V)の化合物を、例えば、式(VII)
Figure 2009529008

[式中、R1、R2およびYは上記に定義の通りである。]
で示される化合物を、例えば低塩基性条件下で、例えば当技術分野で公知の通りに反応させて製造することができる。典型的には、この反応は、式(VII)の化合物を、例えばTHF、DMF、トルエン、ジオキサンまたはCHCI、および水のような不活性溶媒の混合物中に溶解し、冷却した混合物に過酸化水素を添加し、その後水中に塩基の水溶液を添加して行うことができる。塩基の例には、例えば重炭酸ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムなどが含まれる。該塩基は、好ましくは、式(VII)の化合物に対して約1.1ないし約1.5当量で用いられ得る。
式(VII)の化合物は、当技術分野で公知の通りに、例えば式(VIII)の化合物(R1、R2およびYは上記に定義の通りである。)をギ酸と反応させることにより製造できる。反応を、典型的に、ギ酸中、式(VIII)の化合物の溶液に、ギ酸中、無水酢酸の溶液を添加することにより、例えば0℃にて、実行可能である。
Figure 2009529008
式(VIII)の化合物を、当技術分野で公知の通りに、例えば式(IX)の化合物(ここで、R1、R2およびYは、上記に定義の通りである。)を、不活性有機溶媒中、p−トルエンスルホン酸の溶液、および例えば1MのNaCO溶液と反応させることにより製造できる。
式(IX)の化合物を、当技術分野で公知の通りに、例えば式(X)の化合物(ここで、R1は上記に定義の通りである。)を、ヒドロキシ保護した式(XI)の化合物(ここで、Yは、アリール、アルキル、アラルキルまたはシリルである。)と反応させることにより製造できる。
式(X)の化合物を、当技術分野で公知の通りに、例えば式(XII)の化合物(ここで、R4は上記に定義の通りである。)を、塩化ピバロイルと反応させることにより製造できる。
出発物質の製造が特に記載されない場合、該化合物は公知であるか、または当技術分野で公知の方法と同様に、もしくは下記の実施例に記載の通りに製造することができる。
全ての特許、特許出願および本明細書に引用される文献は、個々の特許、特許出願または文献が、個々に記載されているのと同様に、参照により全ての目的に関してその全体を本明細書中に包含させる。
下記の略語を用いる:
AcOH、HOAc=酢酸
AcO=無水酢酸
BOC、Boc=t−ブチルオキシカルボニル
DCM=ジクロロメタン
DIEA=ジイソプロピルエチルアミン
DMF=ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
Et=エチル
EtOAc=酢酸エチル
Fmoc、FMOC=9−フルオレニルメチルオキシカルボニル
HATU=O−(7−アザ−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
MCPBA=メタクロロペルオキシ安息香酸
Me=メチル
MeOH=メタノール
MMP=マトリックスメタロプロテイナーゼ
NVOM=ニトロベラトリルオキシメチルエーテル
p−TSA=p−トルエンスルホン酸
RT=室温
TFA=トリフルオロ酢酸
tBu=t−ブチル
THF=テトラヒドロフラン
THP=2−テトラヒドロピラニル
TsOHまたはp−TSA=トルエンスルホン酸
一般的合成スキーム
本発明の化合物を、下記に示す反応スキームに示した方法で製造できる。
これらの化合物の製造に用いた出発物質および試薬は、Aldrich Chemical Co.,(Milwaukee, Wisconsin, USA)、Bachem(Torrance, California, USA)、Emka−Chemie、またはSigma(St. Louis, Missouri, USA)のような供給者により市販されているか、またはFieser and Fieser's Reagents for Organic Synthesis, Volumes 1−15 (John Wiley and Sons, 1991); Rodd's Chemistry of Carbon Compounds, Volumes 1−5 and Supplementals (Elsevier Science Publishers, 1989), Organic Reactions, Volumes 1−40 (John Wiley and Sons, 1991), March's Advanced Organic Chemistry, (John Wiley and Sons, 4th Edition), および、Larock's Comprehensive Organic Transformations (VCH Publishers Inc., 1989)のような参考文献に記載の方法に従い当業者に公知の方法で製造する。これらのスキームは、本発明の化合物を合成し得るいくつかの方法の単なる説明であって、これらのスキームの様々な修飾が、可能であり、かつこの開示内容を参照することにより当業者に提案され得る。
該反応の出発物質および中間体を、要すれば、ろ過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィーなどを含むが、これらに限定されない常套技術を用いて、単離および精製することができる。かかる物質を、物理定数およびスペクトルデータを含む、常套手段を用いて特徴付けることができる。
式(I)の化合物の製造
式(I)の化合物を、有機化学分野で公知の方法により製造できる。本発明の化合物を製造するための代表的な合成方法を、下記に詳しく説明および記載する。例えば、式(I)の化合物を、下記のスキームA−Bに記載の通りに製造できる。
一般的方法A:1−{2(R)−[(ホルミルヒドロキシアミノ)−メチル]−アルカノイル)ピロリジン−2(S)−カルボン酸アミドの合成
Figure 2009529008
工程1:2−n−ブチルアクリル酸(A−2)
エタノール(200mL)中、アルキルマロン酸A−1(R=n−ブチル(107.4mmol))の溶液に、ピペリジン(12.7mL、128.8mmol、1.2当量)および37%ホルムアルデヒド水溶液(40.0mL、536.9mmol、5当量)を添加した。溶液を、沈殿が出現している間80℃まで加熱し、その後1時間かけて徐々に再溶解する。反応混合物を80℃にて一晩撹拌後、室温(rt)まで冷却する。溶媒を減圧下で除去し、残渣を酢酸エチル中に溶解し、次いで1M HCLおよび塩水で洗浄し、無水NaS0で乾燥させ、ろ過した。ろ液を濃縮して表題化合物A−2を透明油状物として得る。
工程2:4−ベンジル−3−(2−ブチル−アクリロイル)−オキサゾリジン−2−オン(A−3)
2−n−ブチルアクリル酸(9.90g、77.2mmol、および1当量)を、乾燥THF(260mL)中に溶解し、窒素ブランケット(blanket of nitrogen)下で−78℃まで冷却する。ヒューニッヒ塩基(17.5mL、100.4mmol、1.3当量)および塩化ピバロイル(9.5mL、77.2mmol、1当量)を、温度が−60℃以下のままになるような速度で添加する。混合物を−78℃にて30分間撹拌し、2時間rtまで温め、最後に−78℃まで再び冷却する。
別々のフラスコにて、(S)−(−)−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(13.49g、77.24mmol)を、乾燥THF(150mL)中に溶解し、窒素ブランケット下で−78℃まで冷却する。n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M溶液、30.9mL、77.2mmol、1当量)を−78℃でゆっくり添加し、混合物をrtで30分間撹拌する。得られるアニオンを、元の反応管にカニューレを介してゆっくり移す。混合物をrtまで温め、rtで一晩撹拌する。反応を1M KHCOでクエンチし、溶媒を減圧下で除去する。残渣を酢酸エチルと水の間に分配させる。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮して黄色油状物を得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)により精製して表題化合物A−3を白色固体(15.0g、52.2mmol、68%)として得る。
工程3:4−ベンジル−3−[2−(ベンジルオキシアミノ−メチル)−ヘキサノイル]−オキサゾリジン−2−オン(p−トルエンスルホン酸塩)
化合物A−3(8.25g、28.7mmol)を、O−ベンジルヒドロキシルアミン(7.07g、57.4mmol、2当量)と混合し、窒素下でrtにて40時間撹拌する。混合物を酢酸エチル中に溶解し、p−トルエンスルホン酸(21.84g、114.8mmol、および4当量)を、過剰のO−ベンジルヒドロキシルアミンを白色固体として沈殿させるために添加する。白色固体をろ過により除き、ろ液を濃縮して粗黄色油状物として得る(HPLC分析が少量の出発物質を示す)。該粗黄色油状物を過剰量のジエチルエーテルと接触させ、30分間0℃まで冷却して固体を得て、それをろ過により集め、真空にて乾燥させて表題化合物を白色結晶固体として得る(単一ジアステレオマー)。
工程4:4−ベンジル−3−[2−(ベンジルオキシアミノ−メチル)−ヘキサノイル]−オキサゾリジン−2−オン(A−5)
酢酸エチル(400mL)中に溶解したp−TSA塩(22.9g、393mmol)の溶液に、1M NaCO(200mL、5当量)を添加し、rtにて30分間撹拌した。層を分離させ、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮して表題化合物を淡オパーク色油状物として得た(15.8g、38.6mmol、98%)。
工程5:N−[2−(4−ベンジル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−カルボニル)−ヘキシル]−N−ベンジルオキシ−ホルムアミド(A−6)
ギ酸(7.4mL、196.6mmol、15当量)中、化合物A−5(5.38g、13.1mmol、1当量)の溶液を、窒素ブランケット下で0℃まで冷却する。別々のフラスコにて、ギ酸(7.4mL、196.6mmol、15当量)を、窒素ブランケット下で0℃まで冷却し、無水酢酸(2.47mL、26.2mmol、2当量)を滴下する。溶液を0℃で15分間撹拌する。得られる混合無水物を、元の反応管にシリンジを介してゆっくり移す。混合物を0℃にて1時間撹拌し、その後、rtにて3時間撹拌する。混合物を濃縮し、ジクロロメタン中に溶解し、次いで飽和NaHCOおよび塩水で洗浄する。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮してオパーク色油状物を得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1、その後ジクロロメタン:アセトン=9:1)により精製して表題化合物を無色油状物として得る。
工程6:2−[(ベンジルオキシ−ホルミル−アミノ)−メチル]−ヘキサン酸(A−7)
化合物A−6(0.163g、0.372mmol、1当量)を、THF(4.5mL)および水(1.5mL)中に溶解し、0℃まで冷却する。過酸化水素(水中30%、228μL、2.23mmol、6当量)を滴下し、次いで水酸化リチウム水溶液(0.019g、0.446mmol、1.2当量)(350μL)をゆっくり添加する。得られる混合物を0℃で1.5時間撹拌する。塩基性反応混合物を、Amberlite IR−120樹脂(H)を用いて0℃にてpH4.5にしてクエンチする。該樹脂をろ過により除き、酢酸エチルで濯ぐ。混合物を濃縮してTHFを除去し、その後、酢酸エチル中に入れる。水層を分離させ、有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮してオパーク色油状物を得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=4:1、その後アセトン:メタノール=99:1)により精製して表題化合物A−7を無色油状物として得る。
工程7:1−{2−[(ベンジルオキシ−ホルミル−アミノ)−メチル]−ヘキサノイル}−ピロリジン−2−カルボン酸アミド
乾燥ジオキサン(4mL)中、化合物A−7(0.190g、0.680mmol、1当量)の溶液に、rtにて、窒素下で、ヒューニッヒ塩基(391μL、2.24mmol、3.3当量)、アミンA−8(0.748mmol、1.1当量)およびHATU(0.284g、0.748mmol、1.1当量)を連続して添加する。得られる混合物をrtにて22時間撹拌する。混合物を酢酸エチルと10%クエン酸の間に分配させる。有機層を塩水および飽和NaHCOで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=3:1)により精製して表題化合物を無色油状物として得る。
工程2:1(2−[(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−メチル]−ヘキサノイル}−ピロリジン−2−カルボン酸アミド(A−9)
Pd−C(0.059g、0.1当量)を、窒素ブランケット下で、酢酸エチル/エタノールの1:1溶液(12mL)中、上記化合物(0.550mmol、1当量)の溶液に添加する。混合物を水素雰囲気下で36時間撹拌する。触媒をセライトパッドを通してろ過により取り除く。ろ液を濃縮し、残渣を分取TLC(ジクロロメタン:アセトン=2:1)により精製して表題化合物をアモルファス(amorphous)固体として得た(0.121g、0.334mmol、61%).
一般的方法B:1−{2(R)−[(ホルミルヒドロキシアミノ)−メチル]−アルカノイル)ピロリジン−2(S)−カルボキン酸エステルの合成
Figure 2009529008

X=CH、−S−、−CH(OH)−、−CH(OR)−、−CF−、または−CH(F)−;n=0ないし3。
工程1:1−(2−[(ベンジルオキシ−ホルミル−アミノ)−メチル]−ヘキサノイル}−ピロリジン−2−カルボン酸エステル
乾燥ジオキサン(4mL)中、化合物A−7(0.680mmol、1当量)の溶液に、rtにて、窒素下で、ヒューニッヒ塩基(391μL、2.24mmol、3.3当量)、アミンA−10(0.748mmol、1.1当量)およびHATU(0.284g、0.748mmol、1.1当量)を連続して添加する。通常の後処理および精製により、表題化合物を得る。
工程2:1{2−[(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−メチル]−ヘキサノイル)−ピロリジン−2−カルボン酸エステル(A−11)
Pd−C(0.059g、0.1当量)を、酢酸エチル/エタノール(1:1)溶液(12mL)中、上記化合物(0.550mmol)の溶液を、窒素ブランケット下で添加する。混合物を水素雰囲気下で36時間撹拌する。触媒をセライトパッドを通してろ過により取り除く。ろ液を濃縮し、残渣を分取TLC(ジクロロメタン:アセトン=2:1)により精製して表題化合物を得る。
一般的方法C:ピロリジン−2−S−カルボン酸ピリジン−2−イルアミド(A−8)(X=CH、n=1、R1=2−ピリジル)の製造
工程1:2−S−(ピリジン−2−イルカルバモイル)−ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
Figure 2009529008

ピリジン(40mL)中、Z−プロクロライド(prochloride)(5.0g、18.7mmol、1当量)の溶液を、窒素ブランケット下で0℃まで冷却する。ピリジン(10mL)中、2−アミノピリジン(5.27g、56.0mmol、3当量)を滴下する。得られる混合物をrtにて4時間撹拌し、その後濃縮する。残りの油状物を酢酸エチル中に溶解し、水、10%クエン酸、飽和NaHCO、および塩水で連続して洗浄する。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮して表題化合物(4.21g、13.0mmol、69%)をオパーク色固体として得る。
工程2:ピロリジン−2−S−カルボン酸(ピリジン−2−イル)アミド臭化水素酸塩
Figure 2009529008

酢酸(65mL)中、上記化合物(4.21g、13.0mmol、1当量)の溶液を、rtにて、HBr(5.7M、酢酸中33%、110mL、649mmol、50当量)で処理し、混合物をrtにて2時間撹拌する。反応混合物を過剰量のジエチルエーテルと接触させ、30分間0℃まで冷却して固体を得て、それをろ過により集め、真空にて乾燥させて表題化合物を褐色がかった粉末として得る。
一般的方法D:4−R−ヒドロキシ−ピロリジン−2−S−カルボン酸(5−メチル−ピリジン2−イル)−アミド
Figure 2009529008

HATU(1.3mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5mmol)条件下にて、O−tert−ブチル保護プロリン(1mmol)をDMF(5mL)中、5−ピコリン(1.5mmol)とカップリングし、次いでO−tert−ブチルをTFA−ジクロロエタン(1:1)で除去して、表題化合物を85%収率で得る。
一般的方法E:4−S−フルオロ−ピロリジン−2−S−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
Figure 2009529008

塩化メチレン(20mL)中、上記のヒドロキシ化合物(2mmol)を、−70℃にて、N’N−ジエチルアミノ硫黄トリフルオライド(DAST;4mmol)で処理する。その後、反応混合物をrtにて16時間撹拌し、冷重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させて減圧下で濃縮する。それをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してN−保護した誘導体を得て、それをHBr−AcOHで処理してアミノ化合物を得る。
一般的方法F:4−S−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸 1−tert−ブチルエステル−2−メチルエステル
Figure 2009529008

THF(10mL)中、trans−4−ヒドロキシ化合物(1mmol)、トリフェニルホスフィン(1.5mmol)、および安息香酸(1.5mmol)の溶液に、0℃にて、THF(5mL)中、N,N−ジイソプロピル−アゾジカルボキシレート(1.5mmol)を滴下する。それを、rtにて16時間撹拌する。溶媒を減圧下で除去し、残渣をエーテル中に溶解する。それを氷冷してホスフィンオキシドを沈殿させ、それをろ過により取り除き、ろ液を減圧下で濃縮する。粗物質を、0℃にて、ナトリウムメトキシドのメタノール溶液で2時間処理して表題化合物cis−ヒドロキシを得る。
一般的方法G:4−R−フルオロ−ピロリジン−2−S−カルボン酸(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
Figure 2009529008

上記のcis−ヒドロキシをフッ素化してtrans−4−フルオロ誘導体を得て、それを鹸化して対応する酸を得る。アミンを、HATU条件下で、4−R−フルオロピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよび5−メチル−ピリジン−2−イルアミンから製造してプロリンアミド誘導体を得て、それをジオキサン中、4M HCLで処理して所望のアミンを得る。
実施例1:1−[2−シクロペンチルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオニル]−ピロリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−1−オキシ−ピリジン−2−イル)−アミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、3−(ベンジルオキシ−ホルミル−アミノ)−2−シクロペンチルメチル−プロピオン酸A−7(R=シクロペンチルメチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピリジン−2−イルアミドA−8(X=CH、n=1、R1=5−フルオロ2−ピリジル)から製造する。
2−シクロペンチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸を、下記の通りに、シクロペンチルメチルマロン酸から製造する。
ブロモメチル−シクロペンタン
Figure 2009529008
シクロペンタンメタノール(48.5g、484mmol)、EtN(88.0mL、631mmol)、および無水THF(1L)の溶液を、4℃まで冷却し、窒素下で撹拌する。塩化メタンスルホニル(45.0mL、581mmol)を撹拌溶液にゆっくり添加し、その間10℃に維持する。混合物を10℃にてさらに1時間撹拌し、LiBr(300.0g、3454mmol)をゆっくり添加する(発熱反応)。反応混合物を室温にてさらに16時間撹拌する。水を添加して塩を溶解し、混合物をEtOで抽出する。EtO層を合わせ、NaSOで乾燥させ、注意深く濃縮する(25℃、100torr)。粗生成物を真空蒸留により精製する(35℃、1torr、所望の化合物は、収集される最初の画分である。)。これにより、ブロモメチル−シクロペンタン(31.48、40%収率)を無色油状物として得る。
2−シクロペンチルメチル−マロン酸
Figure 2009529008

マロン酸ジエチル(36.91g、230.4mmol)、無水メタノール(400mL)、およびNaOMe(メタノール中25%、49.79g、230.4mmol)の溶液を、窒素下で、還流温度にて、1時間撹拌する。ブロモメチル−シクロペンタン(31.31g、192.0mmol)を混合物に添加し、さらに3時間撹拌する。水(400mL)中NaOH(23.04g、576.0mmol)の溶液を添加し、混合物を還流温度にてさらに1時間撹拌する。混合物を冷却し、水で希釈し、エーテルで抽出する。エーテル層を捨て、水層を1N HClでpH=1まで酸性化する。水層をEtOAcで抽出する。EtOAc層を合わせ、NaSOで乾燥させて濃縮する。これにより、2−シクロペンチルメチル−マロン酸(21.0g、59%収率)を白色固体として得る。
2−シクロペンチルメチル−アクリル酸
Figure 2009529008

2−シクロペンチルメチル−マロン酸(24.90g、133.7mmol)、ピペリジン(15.9mL、160.8mmol)、37%ホルムアルデヒド水溶液(51.0mL、647.2mmol)、およびEtOH(250mL)の混合物を、還流温度にて、16時間撹拌する。反応物を1N HCLでpH=1にしてクエンチし、混合物をEtOAcで抽出する。EtOAc層を合わせ、NaSOで乾燥させて濃縮する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、DCM中10%アセトン)により精製して、2−シクロペンチルメチル−アクリル酸(17.65g、86%収率)を油状物として得る。
4−ベンジル−3−(2−シクロペンチルメチル−アクリロイル)−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2009529008

2−シクロペンチルメチル−アクリル酸(17.65g、114.5mmol)を無水THF(200mL)中に溶解し、窒素下で−78℃まで冷却する。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(25.9mL、148.7mmol)および塩化トリメチルアセチル(14.1mL、114.5mmol)を、温度を−60℃以下に維持して、ガス発生を制御するような一定の速度で添加する。混合物を−78℃にて30分間撹拌し、室温にて2時間撹拌し、再び−78℃に冷却する。
別々のフラスコにおいて、(S)−(−)−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(20.30g、114.6mmole)を、無水THF(400mL)中に溶解し、窒素下で−78℃まで冷却する。BuLi(2.5M、45.8mL、114.5mmole)を、−78℃にてゆっくり添加し、混合物を室温にて30分間撹拌する。得られるアニオンを、元の反応管にカニューレを介してゆっくり移す。混合物を室温まで温め、室温にて一晩(16時間)撹拌する。反応混合物を1M KHCOでクエンチし、EtOAcで抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して黄色油状物を得る。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン中20%EtOAc)により精製して4−ベンジル−3−(2−シクロペンチルメチルアクリロイル)−オキサゾリジン−2−オン(22.9g、64%)を油状物として得る。
4−ベンジル−3−[2−シクロペンチルメチル−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシアミノ)−プロピオニル]オキサゾリジン−2−オン
Figure 2009529008

4−ベンジル−3−(2−シクロペンチルメチル−アクリロイル)−オキサゾリジン−2−オン(22.90g、73.1mmol)およびO−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−ヒドロキシルアミン(34.24g、292.3mmol)を合わせて、45℃にて48時間、窒素下で撹拌する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン中0〜30%)により精製して、4−ベンジル−3−[2−シクロペンチルメチル−3(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシアミノ)−プロピオニル]−オキサゾリジン−2−オン(21.65g、69%収率)を油状物として得る。
N−[3−(4−ベンジル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−2−シクロペンチルメチル−3−オキソ−プロピル]−N(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−ホルムアミド
Figure 2009529008

ギ酸(45.0mL、1193mmol)および無水酢酸(90.0mL、952mmol)の混合物を、50℃にて窒素下で1時間撹拌する。第二のフラスコに4−ベンジル−3−[2シクロペンチルメチル−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシアミノ)−プロピオニル]−オキサゾリジン−2−オン(21.62g、50.2mmol)、EtN(170.0mL、1220mmol)、および無水DCM(450mL)を入れる。この第二の混合物を窒素下で4℃まで冷却し、混合した酸溶液を該第二のフラスコにゆっくり添加し、その間10℃に維持する。合わせた混合物を10℃にて30分間撹拌し、飽和でクエンチし、NaHCO水溶液で洗浄し、DCMで抽出する。DCM層を合わせ、NaSOで乾燥させて濃縮する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン中50%EtOAc)により精製して、N−[3(4−ベンジル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−2−シクロペンチルメチル−3−オキソ−プロピル]−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−ホルムアミド(20.10g、87%収率)を油状物として得る。
2−シクロペンチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸
Figure 2009529008

N−[3−(4−ベンジル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−2−シクロペンチルメチル−3−オキソ−プロピル]−N−(テトラヒドロ−ピラン2−イルオキシ)−ホルムアミド(3.65g、7.96mmol)、THF(125mL)および水(40mL)を4℃まで冷却する。この混合物に、30%H(5.2mL、50.90mmole)およびLiOH一水和物(0.40g、9.53mmol)をそれぞれ添加する。反応混合物を1.5時間撹拌する。混合物を0.5M NaSOでゆっくりクエンチし、その間、氷浴中で温度を15℃以下に維持する。クエンチした混合物をさらに30分間撹拌し、THF溶媒が除去されるまで真空下で濃縮し、EtOAcで洗浄する。塩基性反応混合物を、Amberlite IR−120樹脂(H+)でpH=4.5まで酸性化する。塩水を酸性溶液に添加し、合わせた混合物をEtOAcで抽出する。洗浄して酸性溶液からの有機層を合わせ、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮する。これにより、2−シクロペンチルメチル−3−ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸(1.20g、50%収率)を油状物として得る。
3−(ベンジルオキシ−ホルミル−アミノ)−2−シクロペンチルメチル−プロピオン酸を、2−シクロペンチルメチル−アクリル酸およびO−ベンジルヒドロキサミンから、対応するO−THp保護構成要素(building block)の合成に記載の通りに製造する。
4−ベンジル−3−(3−ベンジルオキシアミノ−2−シクロペンチルメチル−プロピオニル)−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2009529008
N−[3−(4−ベンジル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−2−シクロペンチルメチル−3−オキソ−プロピル]−N−ベンジルオキシホルムアミド(化合物A−G、式中、R1=シクロペンチルメチル、PG=ベンジル)。
Figure 2009529008
3−(ベンジルオキシ−ホルミル−アミノ)−2−シクロペンチルメチル−プロピオン酸
Figure 2009529008
1−[3−(ベンジルオキシ−ホルミル−アミノ)−2−シクロペンチルメチル−プロピオニル]−ピロリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−1−オキシ−ピリジン−2−イル)−アミド
Figure 2009529008
実施例2:4−フルオロ−1−{2−[(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−メチル]−ヘキサノイル}−ピロリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−1−オキシ−ピリジン−2−イル)−アミド
Figure 2009529008
表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−[(ベンジルオキシ−ホルミル−アミノ)−メチル]−ヘキサン酸A−7(R=n−ブチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピリジン−2−イルアミドA−8(X=CHF、n=1、R1=5−フルオロ−2−ピリジル)から製造する。
4−trans−フルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸−[2−アミノ−5−フルオロ−ピリジン−2−イル]アミド
Figure 2009529008

Boc−L−Pro−4−F−OH(2.5g、10.73mmol、1当量)のDMF溶液(15mL)に、ヒューニッヒ塩基(ジイソプロピルエチルアミン(DIEA))(6.73mL、38.61mmol、3.6当量)を添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いで、2−アミノ−5−フルオロピリジン(1.44g、12.87mmol、1.2当量)、およびHATU(4.89g、12.87mmol、1.2当量)を0℃にて添加する。得られた混合物を室温にて16時間撹拌する。混合物を過剰量の酢酸エチルと10%クエン酸の間に分配させる。有機層を塩水および飽和NaHCOで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:0−7:3)により精製して表題化合物を無色シロップとして得る(2.5g、71%)。
4−trans−フルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸−[2−アミノ−5−フルオロ−ピリジン−2−イル]アミド(塩酸塩)
Figure 2009529008

Boc−プロリン−4−フルオロ−ピリジンアミド(1g、3.06mmol、1当量)を、室温にて、4N HCl/ジオキサン(30mL、120mmol、40当量)で処理し、16時間撹拌する。混合物を濃縮し、残渣をトルエンで2回共蒸着し、濃縮して淡紫ピンク色固体(1g)を得た。
1−{2−[(ベンジルオキシ−ホルミル−アミノ)−メチル]−ヘキサノイル}−4−trans−フルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸−(2−アミノ−5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド
Figure 2009529008

trans−フルオロ−プロリン−5−フルオロ−アミノピリジンアミド・HCL塩(644mg、2.15mmol、1.2当量)のDMF溶液(10mL)に、0℃にて、ヒューニッヒ塩基(2mL、10.8mmol、5当量)、Versiacid VRI 172(500mg、1.79mmol、1当量)、およびHATU(818mg、2.15mmol、1.2当量)を連続して添加する。得られる混合物を室温にて16時間撹拌する。混合物を、過剰量の酢酸エチルと10%クエン酸の間に分配させる。有機層を塩水および飽和NaHCOで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮する。化合物を、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM:アセトン(1:0−86:14))により精製して表題化合物を白色粉末として得る(630mg、72%)。ES−MS:C2530の計算値(504.53);実測値:505.4[M+H]。
1−{2−[(ベンジルオキシ−ホルミル−アミノ)−メチル]−ヘキサノイル}−4−trans−フルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸−(2−アミノ−5−フルオロ−ピリジン−N−オキシド−2−イル)−アミド
Figure 2009529008

化合物(1.25g、2.56mmol、1当量)、MCPBA(1.32g、7.68mmol、3当量)のDCM溶液に、0℃にて、連続して加え、反応物を16時間撹拌した。反応混合物をNaHCOとDCM層の間に分離させる。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:アセトン(1:0−9:1))により精製して表題化合物(1.2g)を得る。
実施例3:1−{2−[(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−メチル]−ヘキサノイル}−ピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−イルアミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−[(ベンジルオキシ−ホルミル−アミノ)−メチル]−ヘキサン酸A−7(R=n−ブチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−アミドA−8(X=CH、n=1、R1=2−ピラジニル)から製造する。
実施例4:1−{2−[(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−メチル]−ヘキサノイル}−ピロリジン−2−カルボン酸ピリダジン−3−イルアミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−{[ホルミル(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−メチル)−ヘキサン酸A−7(R=n−ブチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピリダジン−3−アミドA−8(X=CH、n=1、R1=3−ピリダジニル)から製造する。
工程1:ピリダジン−3−イルアミン
Figure 2009529008

エタノール(150ml)中、6−クロロ−2−アミノ−ピリダジン(4g)およびNaOH(粉末、1.4g)の溶液に、10%Pd/C(0.6g)を添加する。反応混合物を水素雰囲気下で16時間撹拌する。その後、セライトを通してろ過し、溶媒を濃縮する。得られる残渣をエーテルで粉末化して公知のアミノ化合物を得る。
工程2:2−(ピリダジン−3−イルカルバモイル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009529008

DCM中Boc−Pro−OH(1当量)の溶液に、0℃にて、Ghosez試薬(1.1当量)を添加し、反応混合物を0℃にて1時間撹拌した。これにピリジン中アミン(1.1当量)を添加し、反応混合物を室温にて16時間撹拌する。その後、それを濃縮して全ての揮発物を除去し、過剰量のDCM中に再溶解する。有機層を10%クエン酸、塩水およびNaHCOで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮する。得られる残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10−40%酢酸エチル)により精製して表題化合物を得る。HPLC:YMC−Pak ProC18、S−3□m、120A、50×4.6mm、I.D.カラム;8.5分かけて、溶離剤0%−90%McCNの勾配、1.5mL/分;保持時間=4.14分。
ES−MS:C1420の計算値(292);実測値293[M+H]。
工程2:ピロリジン−2−カルボン酸ピリダジン−3−イルアミド
Figure 2009529008

HPLC:YMC−Pak Pro C18、S−3□m、120A、50×4.6mm、I.D.カラム;8.5分かけて、溶離剤0%−90%McCNの勾配、1.5mL/分;保持時間=2.398分。
ES−MS:C12O(192.1);実測値193.2[M+H]。
工程3:1−(2−{[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−メチル}−ヘキサノイル)ピロリジン−2−カルボン酸ピリダジン−3−イルアミド
Figure 2009529008

表題化合物を、HATU条件下で、一般的方法Aに記載の通りに製造する。
HPLC:YMC−Pak Pro C18、S−3□m、120A、50×4.6mmI.D.カラム;8.5分かけて、溶離剤20%−90%McCNの勾配、1.5mL/分;保持時間=3.655分。
ES−MS:C2233の計算値(447):実測値448[M+H]。
実施例5:1−[2−シクロペンチルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオニル]−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−l−オキシ−ピリジン−2−イル)−アミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−シクロペンチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸およびピロリジン−2−カルボン酸ピリジン−2−イルアミドA−8(X=CHF、n=1、R1=5−フルオロ2−ピリジル)から製造する。
1−{2−シクロペンチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオニル}−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−l−オキシ−ピリジン−2−イル)−アミド
Figure 2009529008
実施例6:1−[2−シクロブチルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオニル]−ピロリジン−2−カルボン酸ピリダジン−3−イルアミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−シクロブチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸A−7(R=シクロブチルメチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピリダジン−2−アミドA−8(X=CH、n=1、R1=3−ピリダジニル)から製造する。
実施例7:1−[2−シクロブチルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオニル]−ピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−イルアミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−シクロブチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸A−7(R=シクロブチルメチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−アミドA−8(X=CH、n=1、R1=2−ピラジニル)から製造する。
実施例8:1−[2−シクロペンチルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオニル]−ピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−イルアミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−シクロペンチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸A−7(R=シクロペンチルメチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−アミドA−8(X=CH、n=1、R1=2−ピラジニル)から製造する。
実施例9:4−フルオロ−1−{2−[(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−メチル]−ヘキサノイル}−ピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−イルアミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−[(ベンジルオキシ−ホルミル−アミノ)−メチル]−ヘキサン酸A−7(R=n−ブチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−アミドA−8(X=CHF、n=1、R1=2−ピラジニル)から製造する。
実施例10:1−[2−シクロペンチルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオニル]−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−イルアミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−シクロペンチルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオン酸A−7(R=シクロペンチルメチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−アミドA−8(X=CHF、n=1、R1=2−ピラジニル)から製造する。
実施例11:1−[2−シクロブチルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオニル]−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−イルアミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−シクロブチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸A−7(R=シクロブチルメチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−アミドA−8(X=CHF、n=1、R1=2−ピラジニル)から製造する。
2−シクロブチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸を、実施例1の対応するシクロペンチルメチル誘導体の合成について記載の通りに、2−シクロブチルメチルマロン酸から製造する。
2−シクロブチルメチル−マロン酸
Figure 2009529008

表題化合物を、(ブロモメチル)シクロブタンから製造する。
2−シクロブチルメチル−アクリル酸
Figure 2009529008
4−ベンジル−3−(2−シクロブチルメチル−アクリロイル)−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2009529008
4−ベンジル−3−[2−シクロブチルメチル−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシアミノ)−プロピオニル]−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2009529008
N−[3−(4−ベンジル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−2−シクロブチルメチル−3−オキソ−プロピル]−N−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−ホルムアミド
Figure 2009529008
2−シクロブチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ)−プロピオン酸
Figure 2009529008
1−{2−シクロブチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオニル}−4−フルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−イルアミド
Figure 2009529008
実施例12:1−[2−シクロブチルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオニル]−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸ピリミジン−4−イルアミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−シクロブチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸A−7(R=シクロブチルメチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピリミジン−4−アミドA−8(X=CHF、n=1、R1=2−ピリミジニル)から製造する。
実施例13:1−[2−シクロブチルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオニル]−4フルオロピロリジン−2−カルボン酸ピリダジン−3−イルアミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−シクロブチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸A−7(R=シクロブチルメチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピリダジン−3−アミドA−8(X=CHF、n=1、R1=3−ピリダジニル)から製造する。
(2S,4R)−tert−ブチル4−フルオロ−2−(ピリダジン−3−イルカルバモイル)ピロリジン−l−カルボキシレート
Figure 2009529008

DCM中、Boc−Pro(F)−OH(5g、21.46mmol、1当量)の溶液に、0℃にて、Ghosez試薬(3.1ml、23.61mmol、1.1当量)を添加し、反応混合物を0℃にて1時間撹拌した。これにピリジン中アミン(2.65g、27.9mmol、1.3当量)を0℃にて添加し、反応混合物を室温にて16時間撹拌する。その後、濃縮して全ての揮発物を除去し、過剰量のDCM中に再溶解する。有機層を10%クエン酸、NaCl(飽和)およびNaHCO(飽和)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮する。得られる残渣を、ジクロロメタン中10−15%アセトンを用いてフラッシュクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得る。
(2S,4R)−4−フルオロ−N−(ピリダジン−3−イル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2009529008
Boc−保護アミドを、4M HCl/ジオキサン中に入れ、反応物を室温にて5時間撹拌する。溶媒を減圧下で除去し、残渣をエーテルで粉末化して表題化合物を得る。
(2S,4R)−1−((2R)−3−シクロブチル−2−((N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ホルムアミド)メチル)プロパノイル)−4−フルオロ−N−(ピリダジン−3−イル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2009529008

Versiacid(500mg、1.77mmol、1当量)の冷DMF溶液(15mL)に、DIEA(1.7ml、9.72mmol、5.5当量)、アミン・HCl塩(550mg、1.943mmol、1.1当量)およびHATU(739mg、1.943mmol、1.2当量)を添加する。得られる反応混合物を室温にて16時間撹拌する。混合物を過剰量の酢酸エチルと10%クエン酸の間に分配させる。有機層を飽和NaClおよび飽和NaHCOで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮する。残渣を、DCM中10−25%アセトンを用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得る(53%)。
実施例14:1−[2−シクロブチルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオニル]−4−フルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸(2−オキシ−ピリダジン−3−イル)−アミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−シクロブチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸A−7(R=シクロブチルメチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピリダジン−l−オキソ−3−アミドA−8(X=CHF、n=1、R1=3−ピリダジニルN−オキシド)から製造する。
6−((2S,4R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド)ピリダジン1−オキシド
Figure 2009529008

DCM中、Boc−Pro(F)−OH(2.047g、8.154mmol、1当量)の溶液に、0℃にて、Ghosez試薬(1.2ml、8.97mmol、1.1当量)を添加し、反応混合物を0℃にて1時間撹拌する。これにピリジン中アミン(1.27g、11.42mmol、1.4当量)を0℃にて添加し、反応混合物を室温にて16時間撹拌する。その後、濃縮して全ての揮発物を除去し、残渣を過剰量のDCM中に溶解する。有機層を10%クエン酸、NaCl(飽和)およびNaHCO(飽和)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮する。得られる残渣を、ジクロロメタン中2−15%アセトンを用いてフラッシュクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得る(61%)。
6−((2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド)ピリダジン1−オキシド
Figure 2009529008

Boc−保護アミドを4M HCl/ジオキサン中に入れ、反応物を室温にて5時間撹拌する。全ての揮発物を除去し、残渣をエーテルで粉末化して表題化合物を得る。
6−((2S,4R)−1−((2R)−3−シクロブチル−2−((N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ホルムアミド)メチル)プロパノイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド)ピリダジン 1−オキシド
Figure 2009529008

Versiacid(571mg、2mmol、1当量)の冷DMF溶液(20mL)に、DIEA(2.51ml、14.4mmol、6当量)、アミン・HCl塩(718mg、2.4mmol、1.2当量)およびHATU(913mg、2.4mmol、1.2当量)を添加する。得られる反応混合物を室温にて16時間撹拌する。混合物を過剰量の酢酸エチルと10%クエン酸の間に分配させる。有機層を飽和NaClおよび飽和NaHCOで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮する。残渣を、DCM中10−20%アセトンを用いて、その後DCM中2−8%メタノールを用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得る(44%)。1H NMR(DMSO−d6):
実施例15:1−[2−シクロペンチルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオニル]−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸ピリダジン−3−イルアミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−シクロペンチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸A−7(R=シクロペンチルメチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピリダジン−2−アミドA−8(X=CHF、n=1、R1=3−ピリダジニル)から製造する。
(2S,4R)−1−((2R)−3−シクロペンチル−2−((N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ホルムアミド)メチル)プロパノイル)−4−フルオロ−N−(ピリダジン−3−イル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2009529008
実施例16:1−[2−シクロペンチルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオニル]−4フルオロピロリジン−2−カルボン酸(2−オキシ−ピリダジン−3−イル)−アミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−シクロペンチルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸A−7(R=シクロペンチルメチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピリダジン−2−アミドA−8(X=CHF、n=1、R1=3−ピリダジニルN−オキシド)から製造する。
6−アミノピリダジン 1−オキシド
Figure 2009529008
アセトン中、6−アミノピリダジンの溶液に、アセトン中、MCPBA(1当量)の溶液を一度に添加する。反応混合物を室温にて1時間ゆっくり撹拌する。溶媒を除去し、エーテルを残渣に添加する。固体をろ過し、乾燥させて表題化合物を得る。これをそれ自体次工程に用いる。
6−((2S,4R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド)ピリダジン 1−オキシド
Figure 2009529008

DCM中、Boc−Pro(F)−OH(2.047g、8.154mmol、1当量,)の溶液に、0℃にて、Ghosez試薬(1.2ml、8.97mmol、1.1当量)を添加し、反応混合物を0℃にて1時間撹拌する。これにピリジン中アミン(1.27g、11.42mmol、1.4当量)を、0℃にて添加し、反応混合物を室温にて16時間撹拌する。その後、濃縮して全ての揮発物を除去し、残渣を過剰量のDCM中に溶解する。有機層を10%クエン酸、NaCI(飽和)およびNaHCO(飽和)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮する。得られる残渣を、ジクロロメタン中2−15%アセトンを用いてフラッシュクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得る(61%)。
6−((2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド)ピリダジン 1−オキシド
Figure 2009529008

Boc−保護アミドを4M HCl/ジオキサン中に入れ、反応物を室温にて5時間撹拌した。全ての揮発物を除去し、残渣をエーテルで粉末化して表題化合物を得た。
6−((2S,4R)−1−((2R)−3−シクロペンチル−2−((N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ホルムアミド)メチル)プロパノイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキサミド)ピリダジン 1−オキシド
Figure 2009529008
実施例17:1−[2−シクロヘキシルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオニル]−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸ピリダジン−3−イルアミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−シクロヘキシルメチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸A−7(R=シクロヘキシルメチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピリダジン−3−アミドA−8(X=CHF、n=1、R1=3−ピリダジニル)から製造する。
2−シクロヘキシルメチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオン酸構成要素を、実施例1の対応するシクロヘキシルメチルマロン酸の合成に記載の通りに、2−シクロヘキシルメチルマロン酸から製造する。
2−シクロヘキシルメチル−マロン酸
Figure 2009529008

表題化合物を(ブロモメチル)シクロヘキサンから製造する。
2−シクロヘキシルメチル−アクリル酸
Figure 2009529008
4−ベンジル−3−(2−シクロヘキシルメチル−アクリロイル)−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2009529008
4−ベンジル−3−[2−シクロヘキシルメチル−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシアミノ)−プロピオニル]オキサゾリジン−2−オン)
Figure 2009529008
N−[3−(4−ベンジル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−2−シクロヘキシルメチル−3−オキソ−プロピル]−N−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−ホルムアミド
Figure 2009529008
実施例18:1−{4−シクロプロピル−2−[(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−メチル]−ブチリル}−4−フルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−イルアミド
Figure 2009529008

表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−シクロプロピルエチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸A−7(R=シクロプロピルエチル)およびピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−アミドA−8(X=CHF、n=1、R1=2−ピラジニル)から製造する。
2−シクロプロピルエチル−3−(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−プロピオン酸構成要素を、実施例1の対応するシクロペンチルメチルメチルマロン酸の合成について記載の通りに、2−シクロプロピルエチルマロン酸から製造する。
(ブロモエチル)シクロプロパン
Figure 2009529008

表題化合物を2−シクロプロピルエタノールから製造する。
2−シクロプロピルエチル−マロン酸
Figure 2009529008
2−シクロプロピルエチル−アクリル酸
Figure 2009529008
4−ベンジル−3−(2−シクロプロピルエチル−アクリロイル)−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2009529008
4−ベンジル−3−[2−シクロプロピルエチル−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシアミノ)−プロピオニル]−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2009529008
N−[3−(4−ベンジル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−2−シクロプロピルエチル−3−オキソ−プロピル]−N−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−ホルムアミド
Figure 2009529008
2−シクロプロピルエチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオン酸
Figure 2009529008
1−{2−シクロプロピルエチル−3−[ホルミル−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アミノ]−プロピオニル}−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸ピラジン−2−イルアミド
Figure 2009529008
実施例19:ペプチドデホルミラーゼ活性の阻害
PDF/FDH結合アッセイ(Lazennec et al., Anal. Biochem., Vol. 224, pp. 180−182 (1997))を用いる。この結合アッセイにおいて、その基質であるfMASからPDFにより放出されるギ酸エステルが酵素FDHとのカップリングにより酸化され、1分子のNADからNADHへ還元され、それにより、340nMでの吸収が増加する。全てのアッセイを室温にて、50mM HEPES、pH7.2、10mM NaCl、0.2mg/mL BSAの緩衝液中、96ウェルマイクロタイタープレート(Corning)の半分で行う。反応を、0.5ユニット/mL FDH、1mM NAD、および所望の濃度のfMASの添加により開始する。IC50(酵素活性を50%阻害するのに必要な濃度)値を決定するため、PDFを様々な濃度の阻害剤と共に10分間予めインキュベートし、デホルミル化反応を、4mM fMASを含む反応混合物の添加により開始する。反応初速度yを、SpectraMaxプレートリーダー(Molecular Devices, Sunnyvale, CA)を用いて340nMでの増加した吸収の初速度を測定する。酵素活性の50%が阻害される阻害剤濃度[In]であるIC50を、下記の式を用いて計算する:
y=y/(1+[In]/IC50
式中、yは、インヒビター不存在における反応速度である。y=y/2であるとき、[In]でのIC50についてこの等式を解いて、IC50を得る。IC50を、非線形最小二乗緩解フィットを基に市販のソフトウェアパッケージ(Deltapoint, Inc., Chicago, IL.)を用いて計算する。
このアッセイを用いて、様々な化合物のIC50を決定する。様々な化合物のIC50を、ニッケルおよび亜鉛を金属イオンとして含むデホルミラーゼ酵素に対して決定する。亜鉛含有デホルミラーゼについて決定した好ましい式(I)の化合物のIC50値は、約0.001μMないし約0.2μMの範囲である。ニッケル含有デホルミラーゼについて決定した好ましい式(I)の化合物のIC50値は、約0.005μMないし約3μMの範囲である。
実施例20:抗菌活性の試験のためのアッセイ
最小阻害濃度(MIC)を、96ウェル型プレート中、微量希釈法を用いて決定する。化合物を5または10mg/mLにてDMSO中に懸濁し、使用するまで4℃で保存する。それらをMueller−Hinton Broth(MHB)またはTrypticas Soy Broth(TSB)中に希釈し、MIC決定に用いる。試験する濃度範囲は、2倍希釈系を用いて、終濃度64−0.0625μg/mLである。
接種菌を、Trypticase Soy Agar(TSA)上で増殖した細胞から調製し、35℃にて一晩インキュベートし、5−10個のコロニーをMHBまたはTSBブロスへの接種に用いて、培養を35℃にて一晩インキュベートする。一晩の培養物を1:10に希釈し、35℃にて1時間インキュベートし、適当な接種サイズに希釈し、ブロスおよび試験化合物含有ウェルに適用する。接種サイズは、2×10CPU/mLである。
プレートを35℃にて48時間インキュベートし、MICを細菌を18時間インキュベート後に再記録する。MICは、インキュベーション後、可視の増殖を生じない最低濃度の化合物として定義する。
様々な好ましい式(I)の化合物についての最低阻害濃度は、ヘモフィラス・インフルエンザ菌(4株)に対して約0.25μg/mLないし約32μg/mLの範囲であり、黄色ブドウ球菌(4株)に対して約0.001μg/mLないし8μg/mLの範囲であり、肺炎連鎖球菌(4株)に対して約0.016μg/mLないし約16μg/mLの範囲であり、カタラリス菌に対して約0.008μg/mLないし約16μg/mLMの範囲である。デホルミラーゼ酵素は、大腸菌から得られる。
下記に、式(I)の化合物を含む代表的な剤形を示す。
実施例21:錠剤
下記の成分をよく混合し、単一の割線入りの錠剤に圧縮する:
Figure 2009529008
実施例22:カプセル剤
下記の成分をよく混合し、硬ゼラチンカプセルに充填する:
Figure 2009529008
実施例23:懸濁剤
下記の成分を混合して経口投与用懸濁液を形成する:
Figure 2009529008
実施例24:注射剤
下記の成分を混合して注射剤を形成する:
Figure 2009529008
実施例25:坐剤
全量2.5gの坐剤を、本発明の化合物をWitepsol(登録商標)H−5(飽和植物性脂肪酸のトリグリセリド;Riches-Nelson, Inc., New York)と混合して調製する。下記の組成を有する:
Figure 2009529008
実施例26:(2S,4R)−1−{(R)−2−[(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−メチル]−ヘキサノイル}−4−イソ−プロピルピロリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−n−ブチル−3−[ホルミル−N−ベンジルオキシ]−アミノ−プロピオン酸A−7および4−イソプロピル−ピロリジン−2−カルボン酸]−[2−アミノ−5−フルオロピリジン]から製造する。
実施例27:(2S,4R)−1−{(R)−2−[(ホルミル−ヒドロキシ−アミノ)−メチル]−ヘキサノイル}−4−イソプロピルピロリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド
表題化合物を、一般的方法Aに従い、2−n−ブチル−3−[ホルミル−N−ベンジルオキシ]−アミノ−プロピオン酸A−7および4−イソプロピル−ピロリジン−2−カルボン酸]−[2アミノ−5−フルオロピリジン−N−オキシド]から製造する。
実施例28:肺炎連鎖球菌のペプチドデホルミラーゼG70V/D変異体の生化学的および構造的特徴
ペプチドデホルミラーゼ活性は、肺炎連鎖球菌の増殖に必須である。NVP−LBM415上で選択される変異体は、インビトロでの増殖が低下せず、故に、defBにおける変異が与えるこれらの化合物に対する耐性は、顕著に酵素活性を変化すると予期され得ない。この仮説を試験するため、ペプチドデホルミラーゼ活性の動力学を、基質であるf−Met−Ala−Serを用いて決定する。
Figure 2009529008
表1のデータは、変異酵素において選択される変異は、ペプチドデホルミラーゼ活性を著しく変化しないという過程を支持する。変異酵素が、肺炎連鎖球菌の通常の増殖を支持することができ、任意のPDFインヒビターに対してある程度の保護を与えることは明らかである。
PDF G70VID変異体を用いる予備的MIC試験は、これらの変異体が、P3 N−オキシド成分を含む一連の関連するPDFインヒビターに対して、この基を欠失する高度に関連する化合物よりも低い感受性であることを示唆する。さらなる調査のため、この特徴のみ相違する特定の化合物ペアのIC50およびMICを決定する。表2は、構造を示し、かつ3ペアの類似化合物と、元の選択化合物NVP−LBM−415の平均IC50およびMICを記載する。
Figure 2009529008
*変異体(G70V/D)酵素に対する化合物対のメンバーを含むN−オキシドの増加したIC50の有意性を、変異が無作為である端数として、95%信頼区間で表す。
P3 N−オキシド置換基以外の、各化合物の局面に由来する酵素阻害における変動性を排除することを目的とする統計学的分析を、各ペアのインヒビターについて行う。全ての場合において、各ペア中パートナーを含むN−オキシドについての平均IC50の増加は、統計的に有意であり、その薬剤に対する増加したMICと相関する。

Claims (17)

  1. 式(I)
    Figure 2009529008

    [式中、
    R1は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
    R3は、アルキルまたはヘテロアルキルであり;
    R4は、アリールまたはヘテロアリールであるか;または、
    nは0ないし3である。
    但し、R1がシクロアルキルであり、かつ/またはR4が、環中に2、3もしくは4個の窒素ヘテロ原子を有する、所望により置換されていてよい6員の単環式ヘテロアリール環(ここで、1個以上の環窒素ヘテロ原子は所望により酸化されていてよい。)である。]
    で示される化合物、またはその塩もしくはそのプロドラッグ。
  2. R3がイソプロピルである、請求項1記載の化合物。
  3. R1がシクロアルキルである、請求項1記載の化合物。
  4. R4が、式(II)
    Figure 2009529008

    [式中、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、フェニル、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシである。]
    で示されるヘテロアリールである、請求項1記載の化合物、またはその塩もしくはそのプロドラッグ。
  5. R4が、式(II.1)
    Figure 2009529008

    [式中、R、RおよびRは、水素であり、Rは、フルオロである。]
    で示されるヘテロアリールである、請求項1記載の化合物、およびその塩またはそのプロドラッグ。
  6. R4が、式(II.2)
    Figure 2009529008

    [式中、R、RおよびRは、水素である。]
    で示されるヘテロアリールである、請求項1記載の化合物、およびその塩またはそのプロドラッグ。
  7. R4が、式(II.3)
    Figure 2009529008

    [式中、R、RおよびRは、水素である。]
    で示されるヘテロアリールである、請求項1記載の化合物、およびその塩またはそのプロドラッグ。
  8. R4が、式(II.4)
    Figure 2009529008

    [式中、R、RおよびRは、水素である。]
    で示されるヘテロアリールである、請求項1記載の化合物、およびその塩またはそのプロドラッグ。
  9. R4が、式(II.5)
    Figure 2009529008

    [式中、R、RおよびRは、水素である。]
    で示されるヘテロアリールである、請求項1記載の化合物、およびその塩またはそのプロドラッグ。
  10. R1が、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロブチルまたはシクロプロピルから選択される、請求項1記載の化合物。
  11. R1がn−ブチルである、請求項1記載の化合物。
  12. R4が、2−アミノ,5−フルオロピリジンN−オキシド、2−ピラジン、3−ピリダジン、3−ピリミジン、4−ピリミジン、3−ピリダジンNオキシド、または2−アミノ,5−フルオロピリジンである、請求項10記載の化合物。
  13. R4が、2−アミノ,5−フルオロピリジンN−オキシド、2−ピラジン、3−ピリダジン、3−ピリミジン、4−ピリミジン、3−ピリダジンNオキシドまたは2−アミノ,5−フルオロピリジンから選択される、請求項11記載の化合物。
  14. R3がイソプロピルである、請求項10記載の化合物。
  15. R3がイソプロピルである、請求項11記載の化合物。
  16. R4が、式(III)
    Figure 2009529008

    で示されるヘテロアリールである、請求項1記載の化合物。
  17. R4が、式(III.1)
    Figure 2009529008

    [式中、R、R、Rは、水素であり、Rは、フルオロである。]
    で示されるヘテロアリールである、請求項1記載の化合物、その塩またはそのプロドラッグ。
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