JP2009528407A - ホルムアルデヒド不含の、ホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂およびその製造法 - Google Patents

ホルムアルデヒド不含の、ホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂およびその製造法 Download PDF

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Abstract

本発明は、わずかな割合の結晶性化合物、わずかな粘性、非常に低い色数および非常に高い耐熱性および耐光性を有する、ホルムアルデヒド不含の、ホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂ならびにその製造法に関する。

Description

本発明は、わずかな割合の結晶性化合物、わずかな粘性、非常に低い色数および非常に高い耐熱性および耐光性を有する、ホルムアルデヒド不含の、ホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂ならびにその製造法に関する。
ケトンまたはケトンとアルデヒドとからの混合物が、塩基性触媒または酸の存在において樹脂様生成物へと反応させられうることは公知である。例えば、シクロヘキサノンとメチルシクロヘキサノンとの混合物から樹脂が製造されうる(Ullmann、第12巻、第551頁)。ケトンおよびアルデヒドとの反応により一般に硬質樹脂が生じ、該樹脂は、しばしば塗料工業において使用される。
工業的に重要なケトン−アルデヒド樹脂は、今日では一般にホルムアルデヒドの使用下で製造される。
ケトン−ホルムアルデヒド樹脂はすでに久しい以前から公知である。製造法は、例えばDE3324287、US2,540,885、US2,540,886、DE1155909、DD12433、DE1300256およびDE1256898の中で記載されている。
製造のために、通常、ケトンおよびホルムアルデヒドは塩基の存在において互いに反応させられる。
ケトン−アルデヒド樹脂は被覆剤中で、例えば皮膜形成性の添加成分として使用され、一定の特性、例えば初期乾燥速度(Antrocknungsgeschwindigkeit)、光沢、硬度または引掻強度が改善される。その比較的わずかな分子量ゆえに、通例のケトン−アルデヒド樹脂は、わずかな溶融粘度および溶液粘度を有し、従って被覆剤中で、なかでも皮膜形成性の機能性充填剤として用いられる。
ケトン−アルデヒド樹脂のカルボニル基は、例えば日光による、例えば照射によって、例えばノリッシュI型またはII型のような古典的な分解反応の影響を受ける[Laue,Plagens,Namen und Schlagwort−Reaktionen,Teubner Studienbuecher,Stuttgart,1995]。
従って、変性されなかったケトン−アルデヒド樹脂またはケトン樹脂の使用は、質的に価値の高い用途のために、例えば、殊に風化および熱に対する高い耐性特性が必要とされる屋外領域においては可能でない。これらの欠点は、カルボニル基の水素化によって改善されうる。ケトン−アルデヒド樹脂の水素化によってカルボニル基を第二級アルコールに変換することは、久しい以前から実施される(DE826974、DE870022、JP11012338、US6,222,009)。
芳香族基を含むケトンをベースとするカルボニル水素化および核水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造も同様に可能である。そのような樹脂はDE3334631の中で記載される。
広範な特有の知識が裏づけるように、これらの全ての水素化された生成物に共通していることは遊離ホルムアルデヒドの比較的高い含有量である。従来技術を通して記載された水素化法によって、たしかに、水素化されなかったケトン−ホルムアルデヒド樹脂に比べて遊離ホルムアルデヒドの割合は減少されるが、しかしながら、この水素化生成物中には著しい量の遊離ホルムアルデヒドが残留したままである。水素化中の温度がより高いと、さらにホルムアルデヒド含有量の減少につながりうるが、しかしながら、これはさらに他の樹脂特性、例えば色、溶融範囲、OH価等にマイナスに作用しうる。
ホルムアルデヒドは健康上の害をもたらしうる。しかしながら、現在ではなお正確な分類はなされていない。世界保健機関の研究所の"国際がん研究機関"(IARC)は、近頃、研究をベースにして、ホルムアルデヒドが自然発生的に非常にまれに生じる上咽頭がん(nasopharyngeal cancer)をヒトにもたらすということを突きとめた。
IARCの評価は純粋に学問的であり、なお直接の法的効果をもたらしていないにも関わらず、しかしながら、"作用の残る現象"および"化学物質の責任ある取り扱い"という意味においてホルムアルデヒド不含の生成物の提供は不可欠である。それ以外に、中長期的にホルムアルデヒド不含の生成物のみが市場に存在するであろうという前提が置かれうる。
カルボニル基を減少することなく、水素化されなかったアセトン−ホルムアルデヒド樹脂のホルムアルデヒド含有量を下げる方法は、US5,247,066の中で記載される。この場合、遊離ホルムアルデヒドの含有量は0.4%を下回ることが達成されるが、しかしながら、それは今日の基準によれば著しく高い。
特許文献DE826974、DE870022、JP11012338、US6,222,009およびDE3334631の中で挙げられた方法により、色、耐熱性および耐光性の点で、出発生成物に比べて改善された特性を有する生成物が生じる。今日の見解によれば、これらの生成物はその改善にも関わらずもはや間に合わない。
ケトン−アルデヒド樹脂は、揮発性でない成分の含有量を被覆剤中で高めるためにずっと以前から使用される。新しい指針、例えば揮発性有機化合物の排出の制限に関するEUの委員会の指針1999/13/EGの規制の下、これらの特性はさらに改善されなければならない。
ケトン−ホルムアルデヒド樹脂の合成中に、主として環状オリゴマーである結晶性化合物が形成しうる。これらの副成分のカルボニル基が水素化されると、溶液状態で結晶化しやすい(式I)生成物が発生し、これにより被覆剤中での処理がしにくくなりうる。
Figure 2009528407
従って本発明の課題は、遊離ホルムアルデヒドが含まれていない、ホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂を見出すことであった。結晶性化合物の割合は、可能な限りわずかであるべきである。それ以外に該樹脂の特性は、高い溶融範囲での溶液粘度および色の点でさらに改善されるべきであり、かつ非常に高い耐熱性および耐光性が存在するべきである。
それに加えて本発明の課題は、そのような生成物の製造法を発展させることであった。
意想外にもこの課題は、特許請求の範囲に従って解決されえ、その中で特別に製造されたホルムアルデヒドをベースとするケトン−アルデヒド樹脂が、一方では樹脂のカルボニル基を水素化し、他方では遊離ホルムアルデヒドを還元する触媒の存在において水素と反応させられる。とりわけわずかな数のカルボニル基がとりわけ有利であることがわかった。
本発明に従ってカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂は、際立った耐光性および耐熱性および非常にわずかな色を有する。該生成物は、わずかな割合のカルボニル基および結晶性化合物を有し、かつ実際にホルムアルデヒド不含である。溶液粘度は、高い溶融範囲にも関わらず従来来技術と違ってわずかでありかつ、とりわけ狭い分子量分布を有する、水素化のための基準に合わせられた(massgeschneidert)出発樹脂の使用によって実現されうる。
本発明の対象は、実質的に式II
Figure 2009528407
[式中、
R=芳香族性(aromatisch)で6〜14個の炭素原子を有し、(環状)脂肪族性((cyclo-)aliphatisch)で1〜12個の炭素原子を有し、
R'=H、CHOH、
k=2〜15、有利には3〜12、とりわけ有利には4〜12、
m=0〜13、有利には0〜9、
l=0〜2]に従う構造要素を含む、3ppm未満の遊離ホルムアルデヒドの含有量を有するホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂であり、その際、k+l+mからの合計は5〜15でありかつ、k>mであり、有利には5〜12であり、3つの構造要素は交互にまたは統計的に分布していてよくかつ、その際、該構造要素はCH基を介して線状にかつ/またはCH基を介して分岐状に結合している。
本発明の対象は、
A)溶媒不含でまたは水混和性有機溶媒の使用下で、少なくとも1つの塩基性触媒および場合により少なくとも1つの相間移動触媒の存在において少なくとも1つのケトンと少なくとも1つのアルデヒドとを縮合させることによる基本樹脂(Grundharze)の製造、
B)圧力50〜350bar、有利には100〜300bar、とりわけ有利には150〜300barおよび温度40〜140℃、有利には50〜140℃にて触媒の存在下での溶融液におけるまたは適した溶媒に溶解しての水素によるケトン−アルデヒド樹脂(A)のカルボニル基の連続的、半連続的または不連続的な水素化
によって得られる、実質的に式II
Figure 2009528407
[式中、
R=芳香族性で6〜14個の炭素原子を有し、(環状)脂肪族性で1〜12個の炭素原子を有し、
R'=H、CHOH、
k=2〜15、有利には3〜12、とりわけ有利には4〜12;
m=0〜13、有利には0〜9、
l=0〜2]に従う構造要素を含む、3ppm未満の遊離ホルムアルデヒドの含有量を有するホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂であり、その際、k+l+mからの合計は5〜15でありかつ、k>mであり、有利には5〜12であり、3つの構造要素は交互にまたは統計的に分布していてよくかつ、その際、該構造要素はCH基を介して線状にかつ/またはCH基を介して分岐状に結合している。
本発明の有利な一対象は、ホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂であって、
・遊離ホルムアルデヒドの含有量が、3ppmを下回り、有利には2.5ppmを下回り、とりわけ有利には2.0ppmを下回り、
・結晶性化合物の含有量が、5質量%を下回り、有利には2.5質量%を下回り、とりわけ有利には1質量%を下回り、
・カルボニル価が、0〜100mg KOH/g、有利には0〜50mg KOH/g、とりわけ有利には0〜25mg KOH/gであり、
・ヒドロキシル価が、50〜450mg KOH/g、有利には150〜400mg KOH/g、とりわけ有利には200〜375mg KOH/gであり、
・ガードナーによる色数(酢酸エチル中で50%)が、1.5を下回り、有利には1.0を下回り、とりわけ有利には0.75を下回り、
・該樹脂の熱負荷(24h、150℃)後のガードナーによる色数(酢酸エチル中で50%)が、2.0を下回り、有利には1.5を下回り、とりわけ有利には1.0を下回り、
・該樹脂の多分散性(Mw/Mn)が、1.35〜1.6、とりわけ有利には1.4〜1.58であり、
・フェノキシエタノール中で40%の時の溶液粘度が、5000〜12000mPa・s、とりわけ有利には6000〜10000mPa・sであり、
・融点/溶融範囲が、50〜150℃、有利には75〜140℃、とりわけ有利には100〜130℃であり、かつ
・150℃で24hにわたる熱処理後の揮発性でない成分の含有量が、97.0%を上回り、有利には97.5%を上回る
ことを特徴とする。
本発明の対象はまた、実質的に式IIに従う構造要素を含む、ホルムアルデヒド不含の、ホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法であって、
A)溶媒不含でまたは水混和性有機溶媒の使用下で、少なくとも1つの塩基性触媒および場合により少なくとも1つの相間移動触媒の存在において少なくとも1つのケトンと少なくとも1つのアルデヒドとを縮合させることによる基本樹脂の製造、
および引き続く
B)圧力50〜350bar、有利には100〜300bar、とりわけ有利には150〜300barおよび温度40〜140℃、有利には50〜140℃にて触媒の存在下での溶融液におけるまたは適した溶媒に溶解しての水素によるケトン−アルデヒド樹脂(A)のカルボニル基の連続的、半連続的または不連続的な水素化
を特徴とする。
本発明に従う方法によって、健康上害のあるホルムアルデヒドの含有量が強く減少されうる。ホルムアルデヒド不含が意味するのは、本発明に従うカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂が、3ppmを下回る、有利には2.5ppmを下回る、とりわけ有利には2.0ppmを下回る遊離ホルムアルデヒドの含有量を有することである。
本発明に従う方法によって、結晶性化合物の形成がきわめて十分に防止される。本発明に従う生成物の結晶性化合物の含有量は、5質量%を下回り、有利には2.5質量%を下回り、とりわけ有利には1質量%を下回る。それにより、本発明に従う生成物の常に透明な溶液を製造することが可能である。これは殊に、例えばスプレーガンノズルまたはボールペン芯の詰まりを防止するために重要である。
わずかな色数および高い熱強度は、わずかなカルボニル価(II−cに関してl<2)の結果であることが見出された。本発明に従う生成物のカルボニル価は、0〜100mg KOH/g、有利には0〜50mg KOH/g、とりわけ有利には0〜25mg KOH/gであることから、本発明に従う生成物のガードナーによる色数(酢酸エチル中で50%)は、1.5を下回り、有利には1.0を下回り、とりわけ有利には0.75を下回りかつ、本発明に従う生成物の熱負荷後のガードナーによる色数(酢酸エチル中で50%)は、2.0を下回り、有利には1.5を下回り、とりわけ有利には1.0を下回る。
可能な限りわずかな溶液粘度は、なかでも該溶液粘度を所望された処理範囲内に下げるために必要である有機溶媒の割合が、経済性に基づきかつ環境保護観点に基づき可能な限りわずかとなるように望まれている。本発明に従う生成物の溶液粘度は、フェノキシエタノール中で40%の時に、5000〜12000mPa・s、とりわけ有利には6000〜10000mPa・sである。
所定の分子量(Mn)の場合、溶解されたポリマーが不均一であればあるほど(高い多分散性)、それだけいっそう溶液粘度は高くなる。本発明に従う樹脂は、1.35〜1.6の、とりわけ有利には1.4〜1.58のわずかな多分散性(Mw/Mn)を有する。
例えば被覆剤の初期乾燥速度および被覆の硬度が可能な限り高くなるように、本発明に従う樹脂の可能な限り高い溶融範囲が望まれている。
高い融点/溶融範囲は、一方では高い分子量(式II中のk+l+mからの合計)を介して得ることができる。しかしながら、分子量が高ければ高いほど、それだけいっそう溶液粘度も高くなる。従って、分子量を高めずに融点/溶融範囲を上げることが所望されていた。これは、式II中のkが絶えず多く存在しかつ、有利には可能な限り高く選択されることによって達成することができた。kの値は、2〜15、有利には3〜12、とりわけ有利には4〜12である。本発明に従う樹脂は、50〜150℃の、有利には75〜140℃の、とりわけ有利には100〜130℃の融点/溶融範囲を有する。
加えて、式IIによる高いkは、極性溶媒、例えばアルコールへの本発明に従う樹脂の溶解性にプラスに作用する。従ってkは、kがmより大きくかつ、ヒドロキシル価が50〜450mg KOH/g、有利には150〜400mg KOH/g、とりわけ有利には200〜375mg KOH/gとなるように選択される。
溶解度特性は、k、lおよびmからの比率によって調整されうる。例えばkが高ければ高いほどかつ、mおよびlがわずかであればあるほど、それだけいっそう本発明に従う樹脂は、極性溶媒、例えばアルコールにより良好に溶ける。他方で、k、lおよびmからの比率は、さらに他の特性、例えば耐水性がマイナスに影響を及ぼされないように選択されなければならない。
k、lおよびmの値ならびに該値の合計は、整数、例えば2、しかしまた中間値(Zwischenwert)、例えば2.4をとってもよい。
基本樹脂A)を製造するための成分
ケトンおよびアルデヒド
ホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂を製造するためのケトンとして、カルボニル基に対するα’位において反応可能性を有さないかまたはα’位においてわずかな反応性のみを有する全てのケトン、殊に全てのα−メチルケトン、例えばアセトフェノン、アセトフェノンの誘導体、例えばヒドロキシアセトフェノン、フェニル環上に1〜8個の炭素原子を有するアルキル置換されたアセトフェノン誘導体、メトキシアセトフェノン、3,3−ジメチルブタノン、メチルイソブチルケトン、しかしまたプロピオフェノン単独または混合したものが適している。これらのケトン、殊にα−メチルケトンは、本発明に従う樹脂中の成分に対して70〜100モル%含まれている。
有利には、ケトンのアセトフェノン、3,3−ジメチルブタノンおよびメチルイソブチルケトン単独または混合したものをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂が使用される。
さらに、さらに他のCH−酸のケトンがわずかな量で、上で挙げられたケトンに混合して、ケトン成分に対して30モル%まで、有利には15モル%まで使用されえ、例えばアセトン、メチルエチルケトン、ヘプタノン−2、ペンタノン−3、シクロペンタノン、シクロドデカノン、2,2,4−および2,4,4−トリメチルシクロペンタノンからの混合物、シクロヘプタノンおよびシクロオクタノン、シクロヘキサノンおよび計1〜8個の炭素原子を有する1つ以上のアルキル基を有する全てのアルキル置換されたシクロヘキサノンが、個々にまたは混合して使用されうる。アルキル置換されたシクロヘキサノンの例として、4−t−アミルシクロヘキサノン、2−s−ブチルシクロヘキサノン、2−t−ブチルシクロヘキサノン、4−t−ブチルシクロヘキサノン、2−メチルシクロヘキサノンおよび3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンが挙げられうる。有利なのは、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、2−t−ブチルシクロへサノン、4−t−ブチルシクロヘキサノンおよび3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンである。
ホルムアルデヒド以外に、ホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の付加的なアルデヒド成分として、原則的に非分岐状または分岐状のアルデヒド、例えばアセトアルデヒド、n−ブチルアルデヒドおよび/またはイソブチルアルデヒド、バレリアンアルデヒドならびにドデカナールが適している。一般的に、ケトン樹脂合成に関して文献中で適したものとして挙げられた全てのアルデヒドが使用されうる。しかしながら、有利にはホルムアルデヒド単独が使用される。このさらに他のアルデヒドは、アルデヒド成分に対して0〜75モル%、有利には0〜50モル%、とりわけ有利には0〜25モル%の割合で使用されうる。芳香族アルデヒド、例えばベンズアルデヒドは、ホルムアルデヒドと混合して10モル%まで同様に含まれていてよい。
必要とされるホルムアルデヒドは、通常、約20〜40質量%の水溶液またはアルコール性(例えばメタノールまたはブタノール)溶液として使用される。ホルムアルデヒドの他の使用形態は、ホルムアルデヒド供給性化合物(Formaldehyd-spendende Verbindungen)、例えばパラホルムアルデヒドおよび/またはトリオキサンである。
きわめて有利には、カルボニル水素化された樹脂に関する出発化合物として、アセトフェノン、3,3−ジメチルブタノンならびにメチルイソブチルケトン、および場合によりシクロヘキサノン、メチルエチルケトン、2−t−ブチルシクロヘキサノン、4−t−ブチルシクロヘキサノンおよび3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンから選択されたCH−酸のケトンが単独でまたは混合して、およびホルムアルデヒドが使用される。その際、様々のケトン−アルデヒド樹脂の混合物を使用することも可能である。
ケトンおよびアルデヒド成分とのモル比は、1:0.25〜1:15、有利には1:0.9〜1:5およびとりわけ有利には1:0.95〜1:4である。
カルボニル基を含有する基本樹脂A)の製造法
カルボニル基を含有する基本樹脂A)の製造のために、そのつどのケトンまたは種々のケトンとホルムアルデヒドまたはホルムアルデヒドと付加的なアルデヒドとからの混合物との混合物が、少なくとも1つの塩基性触媒の存在において反応させられる。殊に、水溶液としてのホルムアルデヒドおよびその水溶性が限定されているケトンが使用される場合、有利には水混和性有機溶媒が使用されうる。なかでもそれと結合したより良好な位相結合(Phasenmischung)ゆえに、反応転化率はその時にはより素早くかつより完全なものとなる。それ以外に、場合により少なくとも1つの相間移動触媒が付加的に使用されえ、それによって、例えばアルカリ金属化合物の量を減少させることが可能である。反応の終了後、水相が樹脂相から分離される。粗製生成物は、樹脂の溶融液試料が透明に現れるまで酸性水により洗浄される。次いで該樹脂は蒸留によって乾燥させられる。
ケトンおよびアルデヒドとから基本樹脂を製造するための反応は、塩基性環境において実施される。一般的に、ケトン樹脂合成に関して文献中で適したものとして挙げられた全ての塩基性触媒、例えばアルカリ金属化合物が使用されうる有利なのは、例えばカチオンNH、NR、Li、Na、Kのヒドロキシドである。きわめて有利なのは、カチオンNH、NR、Li、Naのヒドロキシドである。
ケトンおよびアルデヒドとから基本樹脂を製造するための反応は、補助溶媒の使用下で実施されうる。アルコール、例えばメタノールまたはエタノールが適していることが判明した。補助溶媒として、その後に反応して樹脂の中に一緒に組み込まれる水溶性ケトンを使用することも可能である。
基本樹脂A)の精製のために、使用される塩基性触媒は樹脂A)から除去されなければならない。これは中和のための酸の使用下で水による洗浄によって容易に行われうる。一般的に、中和のために全ての酸、例えば全ての有機酸および/または無機酸が適している。有利なのは1〜6個の炭素原子を有する有機酸であり、とりわけ有利なのは1〜4個の炭素原子を有する有機酸である。
ケトンおよびアルデヒドとから基本樹脂を製造するための重縮合において、任意に相間移動触媒(Phasentransferkatalysatoren)を付加的に使用してよい。
相間移動触媒の使用に際して、一般式(A)
Figure 2009528407
[式中、
X:窒素原子またはリン原子、
,R,R,R:同じまたは異なっていてよくかつ、炭素鎖中に1〜22個のC原子を有するアルキル基および/またはフェニル基および/またはベンジル基を意味しかつ、
Y:有[無]機酸のアニオンまたはヒドロキシドイオンを意味する]
の相間移動触媒が−ケトンに対して−0.01〜15質量%使用される。
第四級アンモニウム塩の場合、炭化水素鎖中に1〜22個のC原子を有するアルキル基(R1〜4)、殊に1〜12個のC原子を有するアルキル基および/またはフェニル基および/またはベンジル基および/または両方からの混合物が有利である。アニオンとして、強有[無]機酸のアニオン、例えばCl、Br、J、しかしまたヒドロキシド、メトキシドまたはアセテートが考慮に入れられる。第四級アンモニウム塩の例は、セチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、トリブチルベンジルアンモニウムクロリド、トリメチルベンジルアンモニウムクロリド、トリメチルベンジルアンモニウムヨージド、トリエチルベンジルアンモニウムクロリドまたはトリエチルベンジルアンモニウムヨージド、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムクロリドである。有利には、ベンジルトリブチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルベンジルアンモニウムクロリドおよび/またはトリエチルベンジルアンモニウムクロリドが使用される。
第四級ホスホニウム塩に関して、1〜22個のC原子を有するR1〜4アルキル基および/またはフェニル基および/またはベンジル基が有利である。アニオンとして、強有[無]機酸のアニオン、例えばCl、Br、J、しかしまたヒドロキシド、メトキシドまたはアセテートが考慮に入れられる。
第四級ホスホニウム塩として、例えばトリフェニルベンジルホスホニウムクロリドまたはトリフェニルベンジルホスホニウムヨージドが考慮に入れられる。しかしながら混合物も使用されうる。
場合により含まれる相間移動触媒は、重縮合混合物中で−使用されるケトンに対して−0.01〜15質量%、有利には0.1〜10.0質量%の量で、および殊に0.1〜5.0質量%の量で使用される。
とりわけ有利な実施態様
とりわけ有利な一実施態様において、まずカルボニル基を含有する基本樹脂A)が製造される。このために、50〜90%のメタノール性溶液中のケトン10モル、相間移動触媒0〜5質量%およびホルムアルデヒド水溶液1〜5モルが装入されかつ、攪拌下で均質化される。それに続いて、攪拌下で苛性ソーダ水溶液0.1〜5モルが添加される。次いで70〜115℃にて、攪拌下でホルムアルデヒド水溶液4〜10モルが30〜120分にわたり添加される。攪拌機は、還流温度でさらに0.5〜5h攪拌した後に停止される。任意に、運転時間の約3分の1が経過した後に、ホルムアルデヒド水溶液をさらに0.1〜1モル添加してよい。水相が樹脂相から分離される。粗製生成物は、樹脂の溶融液試料が透明に現れるまで有機酸の使用下で水により洗浄される。次いで該樹脂は蒸留によって乾燥させられる。
方法工程B)に従う本発明に従う樹脂の製造法
ケトンおよびアルデヒドとからの樹脂が、触媒の存在において水素により水素化される。その際、ケトン−アルデヒド樹脂のカルボニル基は第二級ヒドロキシ基に変換される。反応条件に応じて、該ヒドロキシ基の一部が脱離されえ、その結果メチレン基が生じる。反応条件は、還元されなかったカルボニル基の割合がわずかとなるように選択される。具体的に示すために、以下の簡略化された図式が用いられる:
Figure 2009528407
触媒として、原則的に、メタノールとする水素によるカルボニル基の水素化ならびに遊離ホルムアルデヒドの水素化を触媒する全ての化合物が使用されうる。均一系または不均一系触媒が使用されえ、とりわけ有利なのは不均一系触媒である。
本発明に従うホルムアルデヒド不含の生成物を得るために、殊にニッケル、銅、銅−クロム、パラジウム、白金、ルテニウムおよびロジウム単独または混合したものから選択された金属触媒が適していることが判明し、とりわけ有利なのはニッケル−、銅−クロムおよびルテニウム触媒である。
活性、選択性および/または可使時間を高めるために、触媒は付加的にドープ金属または他の変性剤を含んでよい。典型的なドープ金属は、例えばMo、Fe、Ag、Cr、Ni、V、Ga、In、Bi、Ti、ZrおよびMnならびに希土類である。典型的な変性剤は、例えば、触媒の酸−塩基−特性に影響を及ぼしうるもので、例えばアルカリ金属およびアルカリ土類金属もしくはそれらの化合物ならびにリン酸または硫酸ならびにそれらの化合物である。触媒は、粉末または成形体、例えば押出物または圧縮粉末の形で使用されうる。完全触媒、ラネー型触媒または担持触媒が使用されうる。有利なのはラネー型および担持触媒である。適した担持材料は、例えば珪藻土、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、アルミノケイ酸塩、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、アルミニウム−ケイ素−混合酸化物、酸化マグネシウムおよび活性炭である。活性炭は、当業者に公知の方法で、例えば含浸、噴霧または沈殿によって担持材料上に施与されうる。触媒製造の種類に応じて、当業者に公知のさらに他の調製工程、例えば乾燥、か焼、形状付与および活性化が必要である。形状付与のために、任意にさらに他の助剤、例えばグラファイトまたはステアリン酸マグネシウムを添加してよい。
接触水素化は、溶融液において、適した溶媒に溶解してかまたは"溶媒"としての水素化生成物自体中で行ってよい。場合により使用される溶媒は、所望される場合、反応の終了後に分離されうる。分離された溶媒はプロセスに返送されえ、その際、使用される溶媒に応じて、易揮発性副生成物または難揮発性副生成物、例えばメタノールおよび水を完全にまたは部分的に除去するための付加的な清浄工程が必要になることもありうる。適した溶媒は、出発材料のみならず生成物もまた十分な量で溶け、かつ選択された水素化条件下で不活性に挙動する溶媒である。これは、例えばアルコール、有利にはn−およびi−ブタノール、環状エーテル、有利にはテトラヒドロフランおよびジオキサン、アルキルエーテル、芳香族化合物、例えばキシレンおよびエステル、例えばエチル−およびブチルアセテートである。これらの溶媒の混合物も可能である。溶媒中での樹脂の濃度は、1〜99%の間で、有利には10〜50%の間で変化してよい。
反応器中での可能な限りわずかな滞留時間にて高い転化率を得るために、比較的高い圧力が有利である。反応器中の全圧は、50〜350barであり、有利には100〜300barである。最適な水素化温度は、使用される水素化触媒に依存する。例えばロジウム触媒に関しては、すでに40〜75℃の温度、有利には40〜60℃の温度で十分であり、他方Cu−またはCu/Cr−触媒では、典型的に100〜140℃のより高い温度が必要である。
本発明に従う樹脂に対する水素化は、不連続的または連続的な運転方式において行われうる。半連続的な運転方式も可能であり、該方法の場合、バッチ反応器中に連続的に樹脂および/または溶媒が送り込まれ、かつ/または連続的に1つ以上の反応生成物および/または溶媒が除去される。
触媒負荷は、触媒1立方メールおよび1時間当たり樹脂0.05〜4t、有利には触媒1立方メートルおよび1時間当たり樹脂0.1〜2tである。
反応器中で温度プロフィールを制御するために、かつ殊に最大温度を限定付けるために、当業者に公知の種々の方法が適している。従って、例えば十分に小さい樹脂濃度の場合、完全に付加的な反応器冷却なしで作業されえ、その際、反応媒体は発生するエネルギーを完全に吸収しかつ、それによって対流的に反応器から外に出る。適しているのは、さらに、例えば中間冷却部を有する多段反応器、ガス冷却部を有する水素循環路の使用、冷却された生成物の一部の返送(循環型反応器)および、殊に管束反応器の場合、外側の冷媒循環路の使用である。
カルボニル水素化された樹脂を製造するための有利な実施態様
製造されたカルボニル基を含有する樹脂A)の水素化のために、連続的な固定床反応器中で作業される。本発明に従う樹脂の製造のためにとりわけ適しているのは、有利にはトリクルベッド運転方式において運転される高炉(Sahachtoefen)および管束(Rohrbeundel)である。その際、水素および水素化されるべき樹脂は、場合により溶媒に溶解して、反応器の頭部で触媒層(Katalysatorschuettung)に供給される。代替的に、水素は下方から上方への逆流でも送ってよい。場合により含まれる溶媒は−所望される場合−引き続き分離されうる。
分析方法
遊離ホルムアルデヒドの含有量の測定
ホルムアルデヒド含有量を、HPLCを用いたLutidin法によるポストカラム誘導化により算出する。
ヒドロキシル価の測定
測定は、DIN53240−2"ヒドロキシル価の測定"に依拠して行う。
この際、3hのアセチル化時間が厳密に保たれることに注意しなければならない。
カルボニル価の測定
測定は、FT−IR−分光法でNaCl−キュベット内のTHF中での2−エチルヘキサノンを用いて校正することにより行う。
揮発性でない成分(nfA)の含有量の測定
揮発性でない成分の含有量は、二重測定からの平均値として出す。清浄されたアルミニウム−小ざら(風袋質量(Taramasse) m)に、分析秤上で約2gの試料を量り入れる(物質の質量 m)。
引き続き、アルミニウム−小ざらを150℃で24hにわたり循環空気−ウォーミングキャビネット内に入れる。該小ざらを室温に冷却しかつ、0.1mgまで正確に量りなおす(m)。揮発性でない成分(nfA)は、以下の等式により計算される:
Figure 2009528407
ガードナーによる色数の測定
ガードナーによる色数の測定は、DIN ISO 4630に依拠して、酢酸エチル中で50%の樹脂の溶液中で行う。
同様に、このように熱負荷後の色数も算出する。このために、樹脂をまず空気雰囲気において150℃で24h貯蔵する(揮発性でない成分の測定を参照のこと)。それに続いて、ガードナーによる色数の測定を、DIN ISO 4630に依拠して、酢酸エチル中で50%の熱負荷された樹脂の溶液中で行う。
溶液粘度の測定
溶液粘度の測定のために、樹脂をフェノキシエタノール中に40%で溶解する。粘度の測定は、20℃で平板/円錐型−回転粘度計(1/40s)を用いて行う。
多分散性の測定
本発明に従う樹脂の分子量分布の測定を、ゲル浸透クロマトグラフィーを用いて、基準としてのポリスチレンに対するテトラヒドロフラン中で行う。多分散性(Mw/Mn)は、質量平均(Mw)対数平均(Mn)の比率から計算される。
溶融範囲の測定
測定は、DIN 53181に依拠して、キャピラリー融点測定装置(Buechi B−545)により行う。
結晶性化合物の含有量の測定
フェノキシエタノール中の水素化された樹脂の溶液を、結晶形成のために貯蔵する。結晶を分離してメタノールで希釈し、膜フィルターを介して単離しかつ量り取る。
コポリマー−分布の計算
k、lおよびmの値を計算するために、以下のように処理を行う。
計算例(具体的に示すために、整数が用いられる):
Figure 2009528407
仮定:
分子量(Mn)は1000g/モルであり、OH価は300g KOH/gであり、カルボニル価は10mg KOH/gである。
300mg KOH/gのOH価から、(300/56110*1000)5.35個のOH基が1000g/モル当たりにつき生じる。これはk=5,35であることを意味する。
10mg KOH/gのC=O価から、(10/56110*1000)0.18個のC=O基が1000g/モル当たりにつき生じる。これはl=0.18であることを意味する。
mの計算:(1000g/モル−(5.35モル*134g/モル)−(0.18モル*132g/モル))/118g/モル=259/118=2.2
それにより、k+m+lからの合計は5.35+2.2+0.18=7.73である。
以下の実施例は、なされた本発明をさらに詳細に説明するが、しかしその適用範囲を制限するものではない:
実施例:
本発明に従わない比較例
従来技術を最良に記載する文献は、DE3334631A1である。
ここで用いられるアセトフェノン/ホルムアルデヒド樹脂を、DE892974の実施例2に従って得た。
実施例A:DE892974の実施例2の調整
アセトフェノン1200gに、50%の苛性カリ溶液240gおよびメタノール400gの添加後に、30%のホルムアルデヒド溶液1000gを2hかけて強い攪拌下で添加する。その際、温度は90℃に高まる。この温度を10h保つ。硫酸により酸性化しかつ、生じた縮合生成物を高温の水で洗浄、溶融しかつ真空中で脱水する。
黄色の樹脂1260gが得られる。該樹脂は透明および脆性でありかつ、67℃の融点を有する。ガードナーによる色数は3.8である(酢酸エチル中で50%)。例えばそれはアセテート、例えば酢酸ブチルおよび酢酸エチルに溶け、芳香族化合物、例えばトルエンおよびキシレンに溶ける。それはエタノールには溶けない。ホルムアルデヒド含有量は255ppmである。
実施例B:DE3334631A1の実施例3の調整
DE3334631A1の実施例3に相応して、実施例Aから得られた樹脂を300barおよび180℃で連続的にトリクルベッド反応器中で水素化する。反応器には、Harshaw−Ni−5124−触媒100mL(Engelhard Corpを介して入手されうる)を充填していた。1時間毎に、i−ブタノール中で30%の樹脂の溶液50mLを送り込み、その際、反応器中の圧力は、消費された水素を再調整することによって300barにて一定に保った。
本発明に従う実施例
本発明に従う実施例I)
アセトフェノンおよびホルムアルデヒドをベースとするさらなる水素化のための基本樹脂の製造
アセトフェノン1200g、メタノール220g、ベンジルトリブチルアンモニウムクロリド0.3gおよび30%のホルムアルデヒド水溶液360gを装入しかつ、攪拌下で均質化する。それに続いて、攪拌下で25%の苛性ソーダ水溶液32gの添加を行う。次いで80〜85℃で、攪拌下で30%のホルムアルデヒド水溶液655gを90分にわたり添加する。攪拌機を、還流温度で5hの攪拌後に停止しかつ、水相を樹脂相から分離する。粗製生成物を、樹脂の溶融液試料が透明に現れるまで酢酸水により洗浄する。次いで該樹脂を蒸留によって乾燥する。
微かに黄色の樹脂1270gが得られる。該樹脂は透明および脆性でありかつ、72℃の融点を有する。ガードナーによる色数は0.8である(酢酸エチル中で50%)。例えばそれはアセテート、例えば酢酸ブチルおよび酢酸エチルに溶け、芳香族化合物、例えばトルエンおよびキシレンに溶ける。それはエタノールには溶けない。ホルムアルデヒド含有量は35ppmである。
実施例l)からの、アセトフェノンおよびホルムアルデヒドをベースとする樹脂の水素化
本発明に従う実施例1:
実施例l)からの樹脂300gを、加温下でi−ブタノール700gに溶解する。それに続いて、水素化を260barおよび120℃で、ラネー型ニッケル触媒100mLが充填されている触媒バスケットを有するオートクレーブ(Parr社)中で行う。8h後、反応混合物をフィルターを介して反応器から放出する。
本発明に従う実施例2:
実施例l)からの樹脂300gを、テトラヒドロフラン700g(約7%の水含有率)に溶解する。それに続いて、水素化を260barおよび120℃で、市販のRu触媒(酸化アルミニウム上でRu3%)100mLが充填されている触媒バスケットを有するオートクレーブ(Parr社)中で行う。20h後、反応混合物をフィルターを介して反応器から放出する。
本発明に従う実施例3:
実施例l)からの樹脂を、加温下でi−ブタノールに30%で溶解する。水素化を、市販のシリカ担持銅−クロム−触媒400mLが充填されている連続的に運転される固定床反応器中で行う。300barおよび130℃で、1時間毎に反応混合物500mLを上方から下方へと反応器を通して送り込む(トリクルベッド運転方式)。圧力は、水素を再調整することによって一定に保つ。
本発明に従う実施例4:
実施例l)からの樹脂を、加温下でi−ブタノールに30%で溶解する。水素化を、市販のラネー型ニッケル触媒400mLが充填されている連続的に運転される固定床反応器中で行う。300barおよび130℃で、1時間毎に反応混合物400mLを上方から下方へと反応器を通して送り込む(トリクルベッド運転方式)。圧力は、水素を再調整することによって一定に保つ。
実施例1〜4および比較例Bからの樹脂溶液から、真空中で溶媒を取り除く。結果的に生じる樹脂の特性は、第1表に挙げられている。
Figure 2009528407
全ての樹脂は、通常の塗料溶媒に溶ける。実施例l)からの基本樹脂と違って、該樹脂はその時には極性溶媒、例えばアルコールに溶ける。例えば、該樹脂はエタノール、ジクロロメタン、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソプロパノール、アセトンおよびジエチルエーテルに溶ける。
本発明に従う樹脂1〜4は、実施例Bによる本発明に従わない樹脂と比較して遊離ホルムアルデヒドおよび結晶性化合物のよりわずかな含有量を有する。よりわずかなカルボニル価に相応して、色数および熱負荷後の色数はよりわずかである。これらの樹脂が、実施例Bによる本発明に従わない樹脂より35%まで高い融点を有するにも関わらず、粘度は実施例Bによる樹脂と比較可能な大きさである。これは場合により、本発明に従わない樹脂のより高い多分散性により説明されうる。
実施例1〜4の樹脂は、エタノールにどんな比率でも溶ける。それとは違い、比較例からの樹脂は固体10%を下回る濃度ではエタノールにもはや完全には溶けない。

Claims (43)

  1. 実質的に式II
    Figure 2009528407
    [式中、
    R=芳香族性で6〜14個の炭素原子を有し、(環状)脂肪族性で1〜12個の炭素原子を有し、
    R'=H、CHOH、
    k=2〜15、
    m=0〜13、
    l=0〜2]に従う構造要素を含む、3ppm未満の遊離ホルムアルデヒドの含有量を有するホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂であって、その際、k+l+mからの合計は5〜15でありかつ、k>mであり、3つの構造要素は交互にまたは統計的に分布していてよくかつ、その際、該構造要素はCH基を介して線状にかつ/またはCH基を介して分岐状に結合している、3ppm未満の遊離ホルムアルデヒドの含有量を有するホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂。
  2. A)溶媒不含でまたは水混和性有機溶媒の使用下で、少なくとも1つの塩基性触媒および場合により少なくとも1つの相間移動触媒の存在において少なくとも1つのケトンと少なくとも1つのアルデヒドとを縮合させることによる基本樹脂の製造、
    および引き続く
    B)圧力50〜350bar、有利には100〜300bar、とりわけ有利には150〜300barおよび温度40〜140℃、有利には50〜140℃で触媒の存在下での溶融液におけるまたは適した溶媒に溶解しての水素によるケトン−アルデヒド樹脂(A)のカルボニル基の連続的、半連続的または不連続的な水素化
    によって得られる、実質的に式II
    Figure 2009528407
    [式中、
    R=芳香族性で6〜14個の炭素原子を有し、(環状)脂肪族性で1〜12個の炭素原子を有し、
    R'=H、CHOH、
    k=2〜15、有利には3〜12、とりわけ有利には4〜12、
    m=0〜13、有利には0〜9、
    l=0〜2]に従う構造要素を含む、3ppm未満の遊離ホルムアルデヒドの含有量を有するホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂であって、その際、k+l+mからの合計は5〜15でありかつ、k>mであり、有利には5〜12であり、3つの構造要素は交互にまたは統計的に分布していてよくかつ、その際、該構造要素はCH基を介して線状にかつ/またはCH基を介して分岐状に結合している、3ppm未満の遊離ホルムアルデヒドの含有量を有するホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂。
  3. 請求項1または2記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂において、
    ・遊離ホルムアルデヒドの含有量が、3ppmを下回り、有利には2.5ppmを下回り、とりわけ有利には2.0ppmを下回り、
    ・結晶性化合物の含有量が、5質量%を下回り、有利には2.5質量%を下回り、とりわけ有利には1質量%を下回り、
    ・カルボニル価が、0〜100mg KOH/g、有利には0〜50mg KOH/g、とりわけ有利には0〜25mg KOH/gであり、
    ・ヒドロキシル価が、50〜450mg KOH/g、有利には150〜400mg KOH/g、とりわけ有利には200〜375mg KOH/gであり、
    ・ガードナーによる色数(酢酸エチル中で50%)が、1.5を下回り、有利には1.0を下回り、とりわけ有利には0.75を下回り、
    ・該樹脂の熱負荷(24h、150℃)後のガードナーによる色数(酢酸エチル中で50%)が、2.0を下回り、有利には1.5を下回り、とりわけ有利には1.0を下回り、
    ・該樹脂の多分散性(Mw/Mn)が、1.35〜1.6、とりわけ有利には1.4〜1.58であり、
    ・フェノキシエタノール中で40%の時の溶液粘度が、5000〜12000mPa・s、とりわけ有利には6000〜10000mPa・sであり、
    ・融点/溶融範囲が、50〜150℃、有利には75〜140℃、とりわけ有利には100〜130℃であり、
    ・150℃で24hにわたる熱処理後の揮発性でない成分の含有量が、97.0%を上回り、有利には97.5%を上回る
    ことを特徴とする、請求項1または2記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂。
  4. ケトン−アルデヒド樹脂の製造のために、カルボニル基に対するα’位において反応可能性を有さないか、またはα’位においてわずかな反応性のみを有するα−メチルケトンが使用されることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂。
  5. ケトン−アルデヒド樹脂の製造のための出発化合物として、アセトフェノン、アセトフェノンの誘導体、例えばヒドロキシアセトフェノン、フェニル環上に1〜8個の炭素原子を有するアルキル置換されたアセトフェノン誘導体、メトキシアセトフェノン、3,3−ジメチルブタノン、メチルイソブチルケトン、またはプロピオフェノンが単独でまたは混合して、ケトン成分に対して70〜100モル%の量で使用されることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂。
  6. ケトン−アルデヒド樹脂の製造のための出発化合物として、ケトン成分に対して30モル%まで、有利には15モル%まで、アセトン、メチルエチルケトン、ヘプタノン−2、ペンタノン−3、シクロペンタノン、シクロドデカノン、2,2,4−および2,4,4−トリメチルシクロペンタノンからの混合物、シクロヘプタノン、シクロオクタノン、シクロヘキサノンおよび計1〜8個の炭化水素原子を有する1つ以上のアルキル基を有する全てのアルキル置換されたシクロヘキサノン、例えば4−t−ブチルシクロヘキサノン、2−メチルシクロヘキサノンおよび3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンから選択されたCH−酸のケトンが単独でまたは混合して使用されることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂。
  7. ケトン−アルデヒド樹脂の製造のための出発化合物として、ケトン成分に対して30モル%まで、有利には15モル%まで、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、2−t−ブチルシクロヘキサノン、4−t−ブチルシクロヘキサノンおよび/または3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンから選択されたCH−酸のケトンが使用されることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂。
  8. ケトン−アルデヒド樹脂の製造のための出発化合物として、ホルムアルデヒドおよび/またはホルムアルデヒド供給性化合物が使用されることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂。
  9. ケトン−アルデヒド樹脂の製造のための出発化合物として、ホルムアルデヒドおよび/またはパラホルムアルデヒドおよび/またはトリオキサンが使用されることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂。
  10. ケトン−アルデヒド樹脂の製造のための出発化合物として、ホルムアルデヒドに加えて、アセトアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、バレリアンアルデヒド、ドデカナールから選択されたアルデヒドが単独でまたは混合して、アルデヒド成分に対して0〜75モル%、有利には0〜50モル%、とりわけ有利には0〜25モル%の割合で使用されることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂。
  11. ケトン−アルデヒド樹脂の製造のための出発化合物として、アセトフェノン、3,3−ジメチルブタノンおよび/またはメチルイソブチルケトン、および場合によりシクロヘキサノン、メチルエチルケトン、2−t−ブチルシクロヘキサノン、4−t−ブチルシクロヘキサノンおよび3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンから選択されたCH−酸のケトンが単独でまたは混合して、およびホルムアルデヒドが使用されることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂。
  12. ケトンおよびアルデヒド成分とのモル比が、1:0.25〜1対15、有利には1:0.9〜1:5およびとりわけ有利には1:0.95〜1:4であることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂。
  13. 請求項1から12までのいずれか1項記載の、3ppm未満の遊離ホルムアルデヒドの含有量を有するカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法において、
    A)溶媒不含でまたは水混和性有機溶媒の使用下で、少なくとも1つの塩基性触媒および場合により少なくとも1つの相間移動触媒の存在において少なくとも1つのケトンと少なくとも1つのアルデヒドとを縮合させることによる基本樹脂の製造、
    および引き続く
    B)圧力50〜350bar、有利には100〜300bar、とりわけ有利には150〜300barおよび温度40〜140℃、有利には50〜140℃で触媒の存在下での溶融液におけるまたは適した溶媒に溶解しての水素によるケトン−アルデヒド樹脂(A)のカルボニル基の連続的、半連続的または不連続的な水素化
    を特徴とする、請求項1から12までのいずれか1項記載の、3ppm未満の遊離ホルムアルデヒドの含有量を有するカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  14. 反応A)を塩基性環境において実施することを特徴とする、請求項13記載の方法。
  15. カルボニル基を含有するケトン−アルデヒド樹脂A)の製造のために、塩基性触媒として、カチオンNH、NR、Li、NaまたはKのヒドロキシド、有利にはカチオンNH、NR、Li、Naのヒドロキシドを使用することを特徴とする、請求項14記載の方法。
  16. カルボニル基を含有するケトン−アルデヒド樹脂A)の製造を補助溶媒の使用下で行うことを特徴とする、請求項13から15までのいずれか1項記載の方法。
  17. カルボニル基を含有するケトン−アルデヒド樹脂A)の製造を、水混和性アルコールおよび/またはケトンから選択された補助溶媒の使用下で行うことを特徴とする、請求項16記載の方法。
  18. カルボニル基を含有するケトン−アルデヒド樹脂A)の製造のために、付加的に相間移動触媒を、重縮合混合物中で−使用したケトンに対して−0.01〜15質量%、有利には0.1〜10.0質量%の量で、および殊に0.1〜5.0質量%の量で使用することを特徴とする、請求項13から17までのいずれか1項記載の方法。
  19. 第四級アンモニウム塩として、セチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロリド、および/またはトリエチルベンジルアンモニウムクロリドを、および第四級ホスホニウム塩として、トリフェニルベンジルホスホニウムクロリドおよび/またはトリフェニルベンジルホスホニウムヨージドを使用することを特徴とする、請求項18記載の方法。
  20. 基本樹脂A)を精製するために酸の使用下で水により洗浄することを特徴とする、請求項13から19までのいずれか1項記載の方法。
  21. 基本樹脂A)を精製するために、1〜6個、有利には1〜4個の炭素原子を有する有機酸の使用下で水により洗浄することを特徴とする、請求項20記載の方法。
  22. カルボニル基を含有する基本樹脂A)の水素化のために不均一系触媒を使用することを特徴とする、請求項13から21までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  23. 金属−触媒を水素化のために使用することを特徴とする、請求項13から22までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  24. ニッケル、銅、銅−クロム、パラジウム、白金、ルテニウムおよびロジウムを単独でまたは混合して、有利にはニッケル、銅−クロムおよびルテニウムを単独でまたは混合して、主金属として含む金属−触媒を水素化のために使用することを特徴とする、請求項13から23までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  25. 金属−触媒が付加的にドープ金属および/または他の変性剤を含むことを特徴とする、請求項13から24までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  26. Mo、Fe、Ag、Cr、Ni、V、Ga、In、Bi、Ti、ZrおよびMnならびに希土類から選択された付加的なドープ金属が含まれていることを特徴とする、請求項25記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  27. アルカリ金属およびアルカリ土類金属および/またはそれらの化合物、および/またはリン酸および/または硫酸ならびにそれらの化合物から選択された変性剤が含まれていることを特徴とする、請求項13から26までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  28. 触媒を粉末または成形体の形で使用することを特徴とする、請求項13から27までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  29. 触媒を完全触媒、ラネー型触媒または担持触媒として使用することを特徴とする、請求項13から28までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  30. 担持材料として、珪藻土、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、アルミノケイ酸塩、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、アルミニウム−ケイ素−混合酸化物、酸化マグネシウムおよび/または活性炭を使用することを特徴とする、請求項29記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  31. 接触水素化を、溶融液において、適した溶媒に溶解してまたは"溶媒"としての水素化生成物自体中で実施することを特徴とする、請求項13から30までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  32. 溶媒として、n−ブタノール、i−ブタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチルおよび酢酸ブチル、キシレン、ジオキサン、ジエチルエーテルおよび/またはジエチレングリコールを使用することを特徴とする、請求項31記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  33. 場合により含まれる溶媒を反応の終了後に分離しかつ循環路に返送することを特徴とする、請求項31または32記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  34. 請求項1から12までのいずれか1項記載の化合物を使用することを特徴とする、請求項13から33までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  35. 触媒負荷が、触媒1立方メールおよび1時間当たり樹脂0.05〜4t、有利には触媒1立方メートルおよび1時間当たり樹脂0.1〜2tであることを特徴とする、請求項13から34までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  36. 水素化を不連続的、連続的または半連続的に行うことを特徴とする、請求項13から35までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  37. 水素化を連続的に行うことを特徴とする、請求項13から36までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  38. 固定床反応器中で水素化することを特徴とする、請求項13から37までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  39. 水素化を高炉または管束において行うことを特徴とする、請求項13から38までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  40. 水素化をトリクルベッド運転方式において行うことを特徴とする、請求項13から39までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  41. 水素および水素化されるべき樹脂を、場合により溶媒に溶解して、反応器の頭部で触媒層に供給することを特徴とする、請求項13から40までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  42. 水素を下方から上方への逆流で送ることを特徴とする、請求項13から41までのいずれか1項記載のカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
  43. まずカルボニル基を含有する基本樹脂A)を、
    ・50〜90%のメタノール性溶液中の請求項に記載のケトン10モル(またはその数倍)、相間移動触媒0〜5質量%およびホルムアルデヒド水溶液1〜5モル(またはその数倍)の装入および撹拌下での均質化、
    ・苛性ソーダ水溶液0.1〜5モル(またはその数倍)の攪拌下での添加、
    ・70〜115℃で攪拌下での30〜120分にわたるホルムアルデヒド水溶液4〜10モル(またはその数倍)の添加、
    ・還流温度でさらに0.5〜5hの攪拌後の攪拌機の停止、その際、任意に、運転時間の約3分の1が経過した後、ホルムアルデヒド水溶液をさらに0.1〜1モル添加してよい、
    ・樹脂相からの水相の分離
    ・樹脂の溶融液試料が透明に現れるまでの、有機酸の使用下での水による粗製生成物の洗浄および
    ・引き続く蒸留による樹脂の乾燥
    によって製造することを特徴とする、請求項13から42までのいずれか1項記載のホルムアルデヒドをベースとするカルボニル水素化されたケトン−アルデヒド樹脂の製造法。
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