JP2009526223A - 空間的に離れた少なくとも2つのアンテナユニットを備えるレーダシステム - Google Patents

空間的に離れた少なくとも2つのアンテナユニットを備えるレーダシステム Download PDF

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Abstract

レーダシステム(1)は、空間的に離れた少なくとも2つのアンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8,U9,U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17,U18)を備え、各ユニットは1つのアンテナ(2,3,4,5,6,7,8,9,21;36,37,38,39,40,41,42,43,56)を備える。アンテナ(2,3,4,5,6,7,8,9,56)に接続された信号発生器(13,14,15,16,17,18,19,20,57)を備えたアンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8,U18)それぞれは、送信アンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8;U18)を構成する。そして、アンテナ(21,36,37,38,39,40,41,42,43)に接続された受信機(22;47,48,49,50,51,52,53,54)を備えたアンテナユニット(U9;U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17)それぞれは、受信アンテナユニット(U9;U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17)を構成する。少なくとも1つの受信アンテナユニット(U9;U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17)は、少なくとも1つの送信アンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8;U18)から送信され少なくとも1つの対象物(24)から反射された信号を含む、少なくとも1つの反射信号を受信するように構成される。ここで、アンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8,U9;U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17,U18)の数は2を超える。処理ユニット(23)は、少なくとも1つの受信信号を、数学的処理を行った複製信号のセットと比較して、相関計算を実行するように構成される。このセットから、各反射信号に対して、ただ1つの整合する複製信号がある。本発明はまた対応する方法にも関する。

Description

本発明は、空間的に離れた少なくとも2つのアンテナユニットを備えるレーダシステムに関する。ここで、それぞれのアンテナユニットは1つのアンテナを備え、アンテナユニットの内の少なくとも2つはそれぞれ、アンテナに接続された1つの信号発生器を備え、送信アンテナユニットを構成し、アンテナユニットの内の少なくとも1つは、アンテナに接続された受信機を備え、少なくとも1つの受信アンテナユニットを構成する。前記受信アンテナユニットは、前記信号発生器によって生成され送信アンテナユニットにより送信された信号を含み、少なくとも1つの対象物から反射された、少なくとも1つの反射信号を受信するように構成される。
本発明はまた、少なくとも2つのアンテナユニットを備える別のレーダシステムに関する。ここで、それぞれのアンテナユニットは1つのアンテナを備え、アンテナユニットの内の少なくとも2つは、アンテナに接続された受信機を備え、受信アンテナユニットを構成し、アンテナユニットの内の少なくとも1つは、アンテナに接続された信号発生器を備え、送信アンテナユニットを構成する。前記少なくとも2つの受信アンテナユニットは、前記信号発生器によって生成され前記送信アンテナユニットにより送信された少なくとも1つの信号を含み、少なくとも1つの対象物から反射された少なくとも1つの反射信号を受信するように構成される。
本発明はまた、レーダシステムを用いて、少なくとも1つの対象物への距離と動径方向の速度と方位角(azimuth bearing)との内の少なくとも1つを決定する2つの方法に関する。
レーダは観測者からの対象物の相対的な位置を測定するために広く用いられている。これらの対象物は、静止していてもよいし移動していてもよい。レーダは、前記対象物が位置する方向へマイクロ波を放射し、これらの対象物からの反射波を検出することにより動作する。言い換えれば、レーダは、最初にマイクロ波放射を送信し、種々の対象物によりそのマイクロ波が反射され、前記マイクロ波放射の反射を受信する。これらの反射を解析することにより、対象物の位置と動径方向の速度とを検出することができる。
広い方位角セクタ、望ましくは360°をカバーするために、送信アンテナを載せた回転するターンテーブルが用いられる。しかしながら、これらのターンテーブルは、きわめて重く、高価で、保守が必要である。さらに、これらのアンテナでは、利用可能な時間の一部が、ある角度方向をカバーするだけであろう。
別の手法では、複数のアンテナ要素を持つアレイアンテナを用いることである。アンテナ要素に一定の位相と振幅でフィードすることにより、アレイアンテナの放射ローブを電気的に制御することができる。これらのアレイアンテナは通常、フェーズドアレイアンテナと呼ばれる。しかしながら、フェーズドアレイアンテナは、高価で、多くの数の受信機が必要であり、構成によっては、多数の信号発生器が必要である。
従って、可動部分がなくて360°の方位角をカバーし、安価で、取り扱いの容易な部品を備える安価なレーダシステムに対する要望がある。
本発明によって解決する目標課題は、可動部分がなく、安価で、多用途に適したレーダシステムと方法を提供することである。
この目標課題は、導入部で述べたレーダシステムによって解決される。このレーダシステムは、送信アンテナユニットと受信アンテナユニットとが処理ユニットに接続され、その処理ユニットは、前記受信アンテナユニットからフィードされる少なくとも1つの受信信号を、信号発生器によって生成された信号の、遅延し、収縮または伸張した複製信号を重畳した合成信号のセットと比較して、相関計算を実行するように構成されることを特徴とする。ここで、ただ1つの合成信号だけが反射信号に対応し、前記処理ユニットは、前記信号発生器によって生成される信号を入力として用い、前記合成信号のセットを計算するように構成され、対象物に関する情報は、各反射信号に対する前記対応する合成信号を用いて計算される。
この目標課題はまた、導入部で述べた別のレーダシステムによって解決される。このレーダシステムは、受信アンテナユニットと送信アンテナユニットとが処理ユニットに接続され、その処理ユニットは、前記受信アンテナユニットからフィードされる信号を、信号発生器によって生成される信号の、遅延し、収縮または伸張した複製信号のセットとを比較して、相関計算を実行するように構成されることを特徴とする。ここで、ただ1つの収縮または伸張した複製信号だけが反射信号に対応し、前記処理ユニットは、前記信号発生器によって生成された前記信号を入力として用いることにより、収縮または伸張した複製信号のセットを計算するように構成され、また、少なくとも1つの対象物に関する情報は、各反射信号に対する前記対応した収縮または伸張した複製信号を用いて算出される。
この目標課題は、導入部で述べた2つの方法によって解決される。
第1の方法は、一定の空間的間隔を持つ少なくとも2つの対応する送信アンテナを用いて、実質的に互いに相関のない、少なくとも2つの信号を生成し送信する工程と、前記生成された少なくとも2つの信号を処理ユニットにフィードする工程と、少なくとも1つの受信アンテナを用いて対象物から反射された少なくとも1つの信号を受信する工程と、前記受信信号を前記処理ユニットにフィードする工程と、前記処理ユニットにフィードされた、前記生成された信号と前記受信された信号に対して相関計算を実行する工程と、前記相関計算の結果を用いて、前記対象物への距離、動径方向の速度、および、方位角の内の少なくとも1つを決定する工程とを備えることを特徴とする。
第2の方法は、少なくとも1つの対応する送信アンテナを用いて、少なくとも1つの実質的に繰り返しのない信号を生成し送信する工程と、前記生成された信号を処理ユニットにフィードする工程と、一定の空間的間隔を有する少なくとも2つの受信アンテナを用いて、対象物から反射されて結果として2つの受信信号となる、少なくとも1つの信号を受信する工程と、前記受信信号を前記処理ユニットにフィードする工程と、前記処理ユニットにフィードされた、前記生成された信号と前記受信された信号に対して相関計算を実行する工程と、前記相関計算の結果を用いて、前記対象物への距離、動径方向の速度、および、方位角の内の少なくとも1つを決定する工程とを備えることを特徴とする。
好適な実施例は従属請求項の中で開示される。
本発明によっていくつかの利点が達成される。例えば、
−安価な部品
−少ないアンテナ数
−少ない受信機数
−少ない信号発生器数
−可動部のないこと
−無指向性のカバレッジ
−積分時間は目標物の運動によってのみ限定されること
−サイドローブは本質的に除去されること
−単純なアンテナ構成で、高密度実装のフェーズドアレイアンテナなどは必要でないこと
−測距の不確定さが低減される
ことである。
本発明を添付図面を参照してより詳細に説明する。
本発明に従うレーダシステム1の第1の実施例の上面図が図1に示される。第1の送信アンテナ2、第2の送信アンテナ3、第3の送信アンテナ4、第4の送信アンテナ5、第5の送信アンテナ6、第6の送信アンテナ7、第7の送信アンテナ8、および、第8の送信アンテナ9は本質的に、直径Dの円10の円周縁に位置する。説明のために、第1のアンテナ2と第5のアンテナ6とを結ぶx軸11、および、第3のアンテナ4と第7のアンテナ8とを結ぶy軸12が図1の中に描かれている。
各送信アンテナ2,3,4,5,6,7,8,9は、対応する信号発生器13,14,15,16,17,18,19,20に接続される。実質的に円10の中央に受信アンテナ21が位置し、受信アンテナ21とそれぞれの送信アンテナ2,3,4,5,6,7,8,9との距離は、実質的に(1/2)Dの距離、即ち、円10の半径である。
送信アンテナ2,3,4,5,6,7,8,9は実質的に互いに等距離に位置し、数波長分離れており、典型的には、0.7λ/所望のビーム幅(ラジアンで)の間隔を持つ。ここに、波長λは、用いる周波数帯域の中心周波数に対応している。
受信アンテナ21は受信機22に接続され、受信機22は受信信号に関する計算を実行するコンピュータ23に接続される。信号発生器13,14,15,16,17,18,19,20もまた、コンピュータ23に接続される。
各アンテナ2,3,4,5,6,7,8,9,21、及び、それに対応する信号発生器13,14,15,16,17,18,19,20或は受信機22は、アンテナユニットU1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8,U9を構成する。特に、各送信アンテナ2,3,4,5,6,7,8,9と、それに対応する信号発生器13,14,15,16,17,18,19,20とは、対応する送信アンテナユニットU1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8を構成し、受信アンテナ21とその受信機22とは、受信アンテナユニットU9を構成する。
第1の実施例に従えば、信号発生器13,14,15,16,17,18,19,20のそれぞれは、実質的に互いに相関のない信号を生成する。このような信号の1例として、信号発生器13,14,15,16,17,18,19,20は、理想的には全て白色雑音を生成する。相関のない信号の他の例は、所謂エルミート関数であり、これは全てが既知のウェーブレット基底といわれる正規直交関数である。
以下では白色雑音を用いると仮定する。実際には、そのようなランダム信号は、常に一定の帯域幅で制限を受ける。
生成された信号は、各アンテナ2,3,4,5,6,7,8,9によって放射されるとともに、またコンピュータ23にフィードバックされる。従って、コンピュータ23は、どの信号が放射されたかに関する情報を受信する。送信アンテナ2,3,4,5,6,7,8,9、及び、受信アンテナ21は無指向性であることが望ましい。例えば、これらは、線状アンテナの形をしている。ここで、線状アンテナとは、円柱状のダイポールまたはモノポールを意味する。
そのようなランダム信号は、多くの数の周波数を含み、白色雑音である理想的な場合には、その信号は無限の数の周波数を含む。
送信信号は、放射された後に、異なる時間遅延で空間的に重畳される。空間におけるそれぞれの点は、時間遅延のユニークなセットに対応し、重畳によって各方向にユニークな信号が生ずる。第1の対象物24が位置するある点Pでは、その点で信号を反射する。この点Pでは、信号は種々の異なる時間遅延を持つ放射信号の合成信号である。点Pから反射される反射信号もまた、この合成を有し、反射信号は受信アンテナ21により受信され、コンピュータ23にフィードされる。ドップラ効果によって、反射信号は、送信アンテナ2,3,4,5,6,7,8,9に対して相対的に、対象物24が近づいてくれば収縮し、対象物24が遠のいて行けば伸張し、対象物が動いていなければ何の変化もない。
本発明に従えば、コンピュータ23は、受信信号を、遅延し、収縮/伸張した送信信号の複製信号が重畳された合成信号のセットと比較して、相関処理を実行する。ここで、ただ1つのある信号合成だけが反射信号に対応する。全ての生成された信号を入力として用い、あり得る信号合成のセットが計算される。ここで、そのセットの中の、計算された可能な信号合成とそれぞれは、空間におけるある点Pに対応する。計算される可能な信号合成の数が多いほど、より大きな体積のカバレッジが達成される。
算出された相関は確率の尺度である。ある算出された相関が高い値を持つほど、ある信号構成が反射信号に対応する確率が高いことを示す。相対的に高い値を持つ相関は、相関ピークと呼ばれる形状を形成する。
図2に示される、本発明の最も好適な実際的な実施形は、相関表面Sの上の相関ピークの位置を用いる。この相関表面Sは、第1の軸A1で遅延を表し、第2の軸A2で収縮/伸張を表し、反射の距離と動径方向の速度が測定される。各反射に対する最大の相関ピークを与える、遅延した送信信号の合成は、アンテナ構成の配置の知識を用いて、簡単な計算により、その特定の反射の方向に変換することができる。無論のことながら、本発明に従うレーダシステム1は、複数の反射を介して、複数の対象物を検出するのに用いることもできる。しかし、図2には、1つだけの相関ピークPcが示されている。
このタイプの受信機22は通常、相関受信機と呼ばれる。
図1には、ある送信信号u(t,θ)が矢印で示されている。前記信号u(t,θ)は、時刻tと方位角θに依存する。方位角θは、ある方位角線(この例だとx軸)と信号の方向との角度である。
第1の実施例に対しては、送信信号u(t,θ)は理想的に以下のように書くことができる。
Figure 2009526223
上記の式(1)の中で、送信アンテナの数は一般化してNで示されている。図1を参照する我々の例では、送信アンテナ2,3,4,5,6,7,8,9の数Nは、8に等しい。c0は真空における光の速度である。
次に、目標物の方位角(target bearing angle)θと仮定方位角(assumed bearing angle)θ0が定義される。雑音がない条件では、相関結果R(θ,θ0)は、θとθ0とが等しいときに全体の最大値になる。このような相関結果R(θ,θ0)は目標物の方位角θと仮定方位角θ0の関数として、次式で表される。
Figure 2009526223
式(2)では、Tは相関時間を表し、snは要素nからの信号を表し、*は複素共役を意味する。この式は、もし相関時間が無限大に増大し、全ての信号が相関なしなら、即ち、n≠mであれば、rn,m(t)≡0であり、単純化され、次式で表される。
Figure 2009526223
ここで、rn,n(t)は信号番号nの自己相関である。帯域幅Bで帯域制限された白色雑音と中心周波数fcを仮定すると、rn,n(t)は次式のようになる。
Figure 2009526223
帯域制限された白色雑音を持つ相関結果R(θ,θ0)は、方位角θ0に対応する相関チャネルにおいて、方位角θの関数として表すと、次式で書くことができる。
Figure 2009526223
なお、上記の式(1)〜式(5)における計算は、例えば、図1に示されるように、全ての送信アンテナが円の円周上に配置されている実施例に言及したものである。
一般に、式(1)は、次式のように書ける。
Figure 2009526223
ここで、関数τn(t)は、アンテナの配置形状に依存する。第1の実施例のように、円形の配置形状が用いられるならば、関数τn(t)は次式のようになる。
Figure 2009526223
線形アンテナアレイが用いられる配置では、即ち、アンテナが線上に配置されている場合には、関数τn(t)は次式のようになる。
Figure 2009526223
従って、線形アンテナアレイが用いられるときには、式(1)は以下のようになる。
Figure 2009526223
一般的な送信信号と受信信号は、いわゆるウェーブレット関数として定義することができることが望ましい。ウェーブレットは、ある所与の関数を空間とスケールの両方において局部化するのに用いる関数のクラスである。しばしば、マザーウェーブレットとして知られるある関数g(t)からウェーブレットのファミリを構築することが可能である。図3aに示されるように、マザーウェーブレットg(t)は水平軸上の時間の関数として表され振動している。即ち、正と負になりながら終局的にはゼロになる。所謂、ドータウェーブレットga,b(t)は、平行移動bと収縮/伸張aによって形成される。我々の場合では、平行移動bは時間(レンジ)の中で行われ、収縮/伸張aは動径方向の速度である。
個々のドータウェーブレットは次式によって定義することができる。
Figure 2009526223
ここで、1/√aは電力正規化係数である。図3aに示されるマザーウェーブレット25に対して、図3b〜図3mでは、ドータウェーブレット26a,26b,26c,26d,26e,26f,26g,26h,26i,26j,26k,26lがそれぞれ、x軸上の時間の関数として示されている。図3b〜図3mは、種々の異なる平行移動bおよび収縮/伸張aを有する種々の異なるドータウェーブレットを示している。図3b〜図3mは、図3b〜図3d、図3e〜図3g、図3h〜図3j、図3k〜図3mの4セットの図を構成する。
それぞれのセットに関して、第1番目の図3b、3e、3h、3kでは、平行移動bは負であり、第2番目の図3c、3f、3i、3lではゼロであり、第3番目の図3d、3g、3j、3mでは正である。第1のセットの図では、収縮/伸張aは1.5の値を持ち、第2のセットの図では、収縮/伸張aは1.0の値を持ち、第3のセットの図では、収縮/伸張aは0.5の値を持ち、第4のセットの図では、収縮/伸張aは−0.5の値を持つ。とりわけ、図3fにおけるドータウェーブレット26eは、収縮/伸張aは1.0に等しく平行移動bはゼロなので、マザーウェーブレット25に等しいことがわかる。収縮/伸張a<1のときには収縮があり、収縮/伸張a>1のときには伸張がある。
本発明においてウェーブレット関数を用いるときには、生成され送信される信号は、実質的に直交したマザーウェーブレット25から成り、受信信号は、時間において平行移動され、収縮または伸張された、ドータウェーブレット26a、26b、26c、26d、26e、26f、26g、26h、26i、26j、26k、26lから成る。時間における平行移動、即ち、遅延は、問題にする反射点までの距離に関する情報を提供し、伸張または収縮の形で表される収縮は、反射点が移動している方向と、動径方向の速度に関する情報を提供する。
ここに、動径方向の速度は、反射物体24から見た受信アンテナと送信アンテナとの角度の2等分線の方向における速度を意味する。
伸張したドータウェーブレットは、反射信号が受信アンテナから遠ざかって移動する対象物からの反射であることを意味し、その伸張の大きさは対象物の動径方向の速度に対応する。そして、収縮したドータウェーブレットは、反射信号が受信アンテナに近づくように移動する対象物からの反射であることを意味し、その収縮の大きさは対象物の動径方向の速度に対応する。
上記のことは図4に図示されている。ここには、距離と時間が図示されている。水平軸27の上に時間が表される。垂直軸28の上に対象物までの距離Rが表され、その距離Rは光の速度で正規化されている。ここでは、送信信号29は、送信信号29が反射される対象物に依存して、第1の受信信号30、第2の受信信号31、または、第3の受信信号32になる。
第1の受信信号30は伸張され、遠のいて行く対象物33に関連し、その方向を示す移動矢印で示されている。対象物33は一定の動径方向の速度を有する。図4において、対象物33の移動矢印と第1の受信信号30とは細かい点線で示されている。第2の受信信号31は圧縮され、近づいて来る対象物34に関連し、その方向を示す移動矢印で示されている。対象物34は一定の動径方向の速度を有する。図4において、対象物34の移動矢印と第2の受信信号31とは実線で示されている。第3の受信信号32は一部が伸張され一部が圧縮され、最初は遠のいて行き次には近づいて来る対象物35に関連し、その方向を示す移動矢印で示されている。対象物35は変化する動径方向の速度を有する。図4において、対象物35の移動矢印と第2の受信信号32とは点線で示されている。
前記ウェーブレットを用いることは、相関受信機22はウェーブレット受信機のタイプであることを意味し、ここでは、コンピュータ23は、各マザーウェーブレット、即ち、送信信号に基づく受信信号の線形的に時間シフトまたは遅延したウェーブレット変換の間の相互ウェーブレット変換を計算する。たいていの場合は、時間シフトのそれぞれの合成信号は、ユニークな方向に対応している。各方向に対する正しい時間シフトは、アンテナ構成の幾何学的な配置形状によって与えられる。
あるいは代替的に、受信信号は、各方向に対して正確に時間シフトされたマザーウェーブレット、即ち、送信信号の和であるマザーウェーブレットを用いて、ウェーブレット領域に変換することが可能である。
第1の方法は、計算上の労力が最も小さくて済み、また、第2の方法は、受信信号に雑音が加わる実際の場合において最も正確な結果を与えるであろう。どちらの方法も、遅延と収縮/伸張の軸を持つウェーブレット変換の表面が得られる結果となろう。結果として得られる表面において、相関ピークの遅延位置と収縮/伸張位置は、それぞれの反射の距離と動径方向の速度に対応するであろう。どちらの方法を用いても、その方向は、それぞれの相関ピークを最大にする線形時間シフトの合成によって与えられる。
本発明に従うレーダシステム1’の第2の実施例に従えば、図5を参照すると、第1の受信アンテナ36、第2の受信アンテナ37、第3の受信アンテナ38、第4の受信アンテナ39、第5の受信アンテナ40、第6の受信アンテナ41、第7の受信アンテナ42、第8の受信アンテナ43は実質的に、直径Dを有する円44の円周縁に配置される。説明のために、第1のアンテナ36と第5のアンテナ40とを通るx軸45と、第3のアンテナ38と第7のアンテナ42とを通るy軸46とが図5に描かれている。
各受信アンテナ36,37,38,39,40,41,42,43は、対応する受信機47,48,49,50,51,52,53,54に接続される。各受信機47,48,49,50,51,52,53,54は、受信信号に関する計算を行うコンピュータ55に接続される。
実質的に円の中央に送信アンテナ56が配置され、送信アンテナ56と受信アンテナ36,37,38,39,40,41,42,43のそれぞれの1つとの距離は、実質的に(1/2)D、即ち、円44の半径である。受信アンテナ36,37,38,39,40,41,42,43は実質的に互いに等距離に位置し、数波長分離れており、典型的に、0.7λ/所望のビーム幅(ラジアンで)の間隔を持つ。ここに、波長λは、用いる周波数帯域の中心周波数に対応している。
送信アンテナ56は信号発生器57に接続され、信号発生器57はまたコンピュータ55に接続される。
各アンテナ36,37,38,39,40,42,43,56と、それに対応する受信機47,48,49,50,51,52,53,54或は信号発生器57とは、アンテナユニットU10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17,U18を構成する。特に、各受信アンテナ36,37,38,39,40,42,43と、それに対応する受信機47,48,49,50,51,52,53,54とは、対応する受信アンテナユニットU10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17を構成し、送信アンテナ56とその信号発生器57とは、送信アンテナユニットU18を構成する。
第1の実施例に対して述べたように、送信信号は白色雑音であってよい。一般に、ただ1つの信号発生器を用いる場合には、送信信号は、繰り返しを行わない種類であるべきである。ここで、その信号は、検出可能な対象物が存在する最大距離に対応する時間の間に繰り返されてはならない。理想的には、この場合の送信信号は、δ(t)によって定義される自己相関関数を持つ信号である。δ(t)はディラック関数であり、時刻がゼロのときには「1」であり、時刻がゼロでない他の時刻ではこの関数はゼロである。送信信号は、送信アンテナ56によって放射されると同時にコンピュータ55にフィードされる。
点P’には第2の対象物58が位置し、点P’において信号が反射される。点P’において、ある時刻に、信号はある構成を有している。点P’からの反射信号は、このある構成を有し、受信アンテナ36,37,38,39,40,41,42,43によって受信される。受信アンテナ36,37,38,39,40,41,42,43が空間的に離れていることにより、受信信号は種々の異なる位置で受信されるので、受信信号は種々の異なる時間遅延を有する。
種々の異なる受信信号がコンピュータ55にフィードされる。コンピュータ55は、受信信号を、種々の異なる遅延と収縮/伸張した送信信号の複製信号を有する、あり得る信号コンステレーションのセットと比較して、相関処理を実行する。ここで、ただ1つのある信号遅延と、収縮または伸張だけが、反射信号に対応する。言い換えれば、ただ1つの遅延し、収縮または伸張した複製信号だけが反射信号に対応する。可能な信号構成のセットは、生成された信号を入力として用いることにより計算される。このタイプの受信機もまた相関受信機のタイプのものである。
図5において、ある送信信号u'(t,θ)は矢印によって示されている。前記信号u'(t,θ)は、時刻tと方位角θに依存する。方位角θは、ある方位角線(この例だとx軸)と信号の方向との角度である。
上記の数学的な式(1)〜(9)に対応する数学的表現は、第2の実施例にも当てはまるが、ここではより詳細な説明は行わない。
第1の実施例に対して説明したのと同じ型のウェーブレット関数が、同様に第2の実施例で用いられることが望ましい。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、添付した請求の範囲の中で、自由に変更が可能である。例えば、何らかの他のアンテナ構成も本発明の範囲の中で考えることができる。
第1の実施例に対して、送信アンテナの数はいくつであってもよいが、少なくとも2つの空間的に離れた送信アンテナが必要である。2つの送信アンテナだけが用いられる場合には、これらの2つの送信アンテナを通る直線のどちらの側から反射が来ているかは求めることができない。任意の数の送信アンテナが直線上に配置され、線形アレイを形成する場合にも、式(8)と式(9)を参照して上述したように、同じことが当てはまる。しかし、壁や外殻上にマウントされた場合には、この壁や外殻が片側をブロックするので、可能な唯一の側がある。
しかしながら、もし、壁、外殻などにマウントされない場合には、送信アンテナは、2つより多ければ、不確定さを回避するために、直線上に配置すべきではない。そしてさらに、送信アンテナは、数波長分離して、典型的には、その波長よりずっと長い距離を離して配置すべきである。ここで、この波長とは、用いる周波数帯域の中心周波数に対応する波長である。
第2の実施例に対して、受信アンテナの数はいくつであってもよいが、少なくとも2つの空間的に離れた受信アンテナが必要である。2つの受信アンテナだけが用いられる場合には、これらの2つの受信アンテナを通る直線のどちらの側から反射が来ているかは求めることができない。しかしながら、壁上にまたは外殻上にマウントされた場合には、この壁または外殻が片側をブロックするので、可能な唯一の側がある。さらに、受信アンテナが2つより多い場合には、不確定さを回避するために、直線上に配置すべきではない。そして、数波長分離して典型的には、その波長よりずっと長い距離を離して配置すべきである。ここに、この波長とは、用いる周波数帯域の中心周波数に対応する波長である。
本発明に従う一般的なシステムでは、アンテナ2,3,4,5,6,7,8,9,21;36,37,38,39,40,41,42,43,56の内の少なくとも1つに対して、1つの受信機と1つの信号発生器を同じアンテナに接続しても良く、このアンテナは従って、送信アンテナとしても受信アンテナとしても機能する。言い換えれば、アンテナユニットU1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8,U9;U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17,U18の内の少なくとも1つは、信号発生器13,14,15,16,17,18,19,20;57と、アンテナ2,3,4,5,6,7,8,9,21;36,37,38,39,40,41,42,43,56に接続された受信機22;47,48,49,50,51,52,53,54の両方を含むことができ、従って、アンテナユニットU1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8,U9;U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17,U18は、送信アンテナユニットと受信アンテナユニットとの両方を構成する。送信信号と受信信号とを分離するために、前記信号発生器13,14,15,16,17,18,19,20;57と、前記受信機22;47,48,49,50,51,52,53,54は、例えば、サーキュレータ等のデュープレックス装置(不図示)またはスイッチを介して、前記アンテナ2,3,4,5,6,7,8,9,21;36,37,38,39,40,41,42,43,56に接続される。パルス信号が用いられる場合にはスイッチが用いられる。
従って、本発明に従う一般的なシステムに対して必要なアンテナ数の最小値は2であり、そのアンテナのうちの1つが送信機能と受信機能の両方を有し、従って、送信アンテナと受信アンテナの両方を構成する。
N個の受信機とM個の信号発生器を持つ、第1の実施例と第2の実施例の任意の組み合わせも無論可能であり、この場合は、N≧1、M≧1、かつ、N+M≧3である。
すべての実施例に対して線状アンテナが提案された。無論のことながら、例えば、スロットアンテナ、ホーンアンテナ、および、パッチアンテナのような他の任意の型のアンテナであっても、それらの内の少なくとも2つが、注目体積それぞれにおいて無視できない利得がある限り、それらのアンテナもありえることである。さらに、この明細書の中で言及したアンテナは実際には、2つ以上のアンテナ要素を含んでもよいし、従って、アレイアンテナを構成してもよい。
本発明に従うレーダシステム1、1’に用いられるアンテナは、実施例における例のような2次元に配置するのではなく、3次元に配置することもできる。
さらに、ここに示された受信機および信号発生器は、1つ以上のユニットに内蔵されてもよいし、また、コンピュータは、そのようなユニットに内蔵されてもよいし、または分離されてもよい。
無論のことながら、本発明に従うレーダシステム1、1’は、複数の反射を介して複数の対象物を検出するのに用いることもできる。
たとえ使用する周波数帯域を十分に利用することにはならないとしても、使用する周波数帯域にわたって電力密度が等しくない有色雑音もまた可能である。特定の周波数に対する放射が許されない場合には、使用周波数帯域の中にゼロ電力密度であるゼロ点を有することさえあり得る。
雑音が議論される場合には、雑音は実際には理想的ではないが、一定の帯域を持つことと仮定される。雑音に対する波長が議論される場合には、その波長は、実際に使用する周波数帯域の中心周波数に対応している。
コンピュータ23、55は、1つの物理的なコンピュータ、または、互いに多かれ少なかれ接続されたいくつかのコンピュータを含んでいてもよい。1つまたは複数のコンピュータは、マイクロコンピュータの形をしていてもよい。コンピュータ23、55は、一般的に任意の処理ユニットであってもよい。処理ユニット23、55はさらに、例えば、光学技術、または、アナログおよびディジタル信号処理ユニットの組み合わせを用いて実現することもできる。処理ユニット23、55のためにどの技術が用いられるかに関らず、処理ユニット23、55から得られる結果を達成する手段は一般的に計算として言及される。
第1の実施例の上面図である。 相関表面を示す図である。 マザーウェーブレットを示す図である。 ドータウェーブレットを示す図である。 距離と時刻のグラフを示す図である。 第2の実施例の上面図である。

Claims (24)

  1. 空間的に離れた少なくとも2つのアンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8,U9)を備えるレーダシステム(1)であって、
    各アンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8,U9)は、1つのアンテナ(2,3,4,5,6,7,8,9,21)を有し、
    前記アンテナユニットの少なくとも2つ(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8)は夫々、アンテナ(2,3,4,5,6,7,8,9)に接続された信号発生器(13,14,15,16,17,18,19,20)を有して送信アンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8)を構成し、
    前記アンテナユニットの少なくとも1つ(U9)はアンテナ(21)に接続された受信機(22)を有して少なくとも1つの受信アンテナユニット(U9)を構成し、
    前記受信アンテナユニット(U9)は、前記信号発生器(13,14,15,16,17,18,19,20)により生成され、前記送信アンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8)により送信された信号を含み、少なくとも1つの対象物(24)から反射された少なくとも1つの反射信号を受信するように構成され、
    前記送信アンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8)と前記受信アンテナユニット(U9)とは、前記受信アンテナユニット(U9)からフィードされた少なくとも1つの受信信号を、前記信号発生器(13,14,15,16,17,18,19,20)によって生成された信号の、遅延され、収縮または伸張した複製信号を重畳した合成信号のセットと比較して、相関計算を実行するように構成された処理ユニット(23)に接続され、
    ただ1つの合成信号だけが前記反射信号に対応し、
    前記処理ユニット(23)は、前記信号発生器(13,14,15,16,17,18,19,20)によって生成される前記信号を入力として用い、前記合成信号のセットを計算するように構成され、
    前記対象物(24)についての情報は、各反射信号に対する前記対応する合成信号を用いて計算されることを特徴とするレーダシステム。
  2. 少なくとも1つのアンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8,U9)は、信号発生器(13,14,15,16,17,18,19,20)と、デュープレックス装置を介してアンテナ(2,3,4,5,6,7,8,9,21)に接続される受信機(22)との両方を有し、
    これにより、前記アンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8,U9)は送信アンテナユニットと受信アンテナユニットの両方を構成することを特徴とする請求項1に記載のレーダシステム。
  3. 前記システムは、少なくとも2つの送信アンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8)と、前記少なくとも2つの送信アンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8)からは分離された少なくとも1つの受信アンテナユニット(U9)とを有することを特徴とする請求項1に記載のレーダシステム。
  4. 前記送信アンテナユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8)に含まれるアンテナ(2,3,4,5,6,7,8,9)は実質的に円(10)の周縁部に設置されることを特徴とする請求項3に記載のレーダシステム。
  5. 前記信号発生器(13,14,15,16,17,18,19,20)は実質的に相互に相関のない信号を発生することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレーダシステム。
  6. 少なくとも2つのアンテナユニット(U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17,U18)を備えるレーダシステム(1’)であって、
    各アンテナユニット(U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17,U18)は、1つのアンテナ(36,37,38,39,40,41,42,43,56)を有し、
    前記アンテナユニットの少なくとも2つ(U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17,U18)は夫々、アンテナ(36,37,38,39,40,41,42,43)に接続された受信機(47,48,49,50,51,52,53,54)を有して受信アンテナユニット(U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17)を構成し、
    前記アンテナユニット(U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17,U18)の少なくとも1つはアンテナ(56)に接続された信号発生器(57)を有して送信アンテナユニット(U18)を構成し、
    前記少なくとも2つの受信アンテナユニット(U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17)は、前記信号発生器(57)により生成され、前記送信アンテナユニット(U18)により送信された少なくとも1つの信号を含み、少なくとも1つの対象物(58)から反射された少なくとも1つの反射信号を受信するように構成され、
    前記受信アンテナユニット(U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17)と前記送信アンテナユニット(U18)とは、前記受信アンテナユニット(U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17)からフィードされた信号を、前記信号発生器(57)によって生成された信号の、遅延され、収縮または伸張した複製信号のセットと比較して、相関計算を実行するように構成された処理ユニット(55)に接続され、
    ただ1つの収縮または伸張した複製信号だけが前記反射信号に対応し、
    前記処理ユニット(55)は、前記信号発生器(57)によって生成された前記信号を入力として用い、前記遅延され、収縮または伸張した複製信号のセットを計算するように構成され、
    前記少なくとも1つの対象物(58)についての情報は、各反射信号に対する前記対応した遅延し、収縮または伸張した複製信号を用いて計算されることを特徴とするレーダシステム。
  7. 少なくとも1つのアンテナユニット(U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17,U18)は、信号発生器(57)と、デュープレックス装置を介してアンテナ(36,37,38,39,40,41,42,43,56)に接続される受信機(47,48,49,50,51,52,53,54)との両方を有し、
    これにより、前記アンテナユニット(U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17,U18)は送信アンテナユニットと受信アンテナユニットの両方を構成することを特徴とする請求項6に記載のレーダシステム。
  8. 前記システム(1’)は、少なくとも2つの受信アンテナユニット(U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17)と、前記少なくとも2つの受信アンテナユニット(U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17)からは分離された少なくとも1つの送信アンテナユニット(U18)とを有することを特徴とする請求項6に記載のレーダシステム。
  9. 前記受信アンテナユニット(U10,U11,U12,U13,U14,U15,U16,U17)に含まれるアンテナ(36,37,38,39,40,41,42,43)は実質的に円(44)の周縁部に設置されることを特徴とする請求項8に記載のレーダシステム。
  10. 前記信号発生器(57)は実質的に繰返しのない信号を発生することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載のレーダシステム。
  11. 前記対象物(24,58)についての前記計算された情報は、距離と動径方向の速度と方位角との内の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のレーダシステム。
  12. 前記アンテナ(2,3,4,5,6,7,8,9,21;36,37,38,39,40,41,42,43,56)は実質的に無指向性であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のレーダシステム。
  13. 生成され送信される信号各々はウェーブレット関数の形式をしており、
    生成され送信される信号各々はマザーウェーブレット(25)からなることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のレーダシステム。
  14. 各受信機(22;47,48,49,50,51,52,53,54)はウェーブレット受信機のタイプであり、
    前記処理ユニット(23,57)はウェーブレット変換の間の相関を計算するように構成されていることを特徴とする請求項13に記載のレーダシステム。
  15. レーダシステム(1)を用いて、少なくとも1つの対象物(24)への距離と動径方向の速度と方位角との内、少なくとも1つを決定する方法であって、
    一定の空間的間隔を持つ少なくとも2つの対応する送信アンテナ(2,3,4,5,6,7,8,9)を用いて、実質的に互いに相関のない、少なくとも2つの信号を生成し送信する工程と、
    前記生成された少なくとも2つの信号を処理ユニット(23)にフィードする工程と、
    少なくとも1つの受信アンテナ(21)を用いて前記対象物(24)から反射された少なくとも1つの反射信号を受信する工程と、
    前記受信した信号を前記処理ユニット(23)にフィードする工程と、
    前記処理ユニット(23)にフィードされた、前記生成された信号と前記受信した信号についての相関計算を実行する工程と、
    前記相関計算の結果を用いて、前記対象物(24)への距離と動径方向の速度と方位角との内の少なくとも1つを決定する工程とを有することを特徴とする方法。
  16. 前記受信信号を、前記生成された信号の、遅延され、収縮または伸張した複製信号を重畳した合成信号のセットと比較して、相関計算を実行する工程と、
    前記生成される信号を入力として用い、前記合成信号の可能なセットを計算する工程とをさらに有し、
    ただ1つの合成信号だけが前記反射信号に対応することを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 前記送信アンテナ(2,3,4,5,6,7,8,9)は実質的に円(10)の周縁部に設置されることを特徴とする請求項15又は16に記載の方法。
  18. レーダシステム(1’)を用いて、少なくとも1つの対象物(58)への距離と動径方向の速度と方位角との内、少なくとも1つを決定する方法であって、
    少なくとも1つの対応する送信アンテナ(56)を用いて、少なくとも1つの実質的に繰り返しのない信号を生成し送信する工程と、
    前記生成された信号を処理ユニット(55)にフィードする工程と、
    一定の空間的間隔を有する少なくとも2つの受信アンテナ(36,37,38,39,40,41,42,43)を用いて、前記対象物(58)から反射されて結果として2つの受信信号となる、少なくとも1つの反射信号を受信する工程と、
    前記受信した信号を前記処理ユニット(55)にフィードする工程と、
    前記処理ユニット(55)にフィードされた、前記生成された信号と前記受信した信号に関して相関計算を実行する工程と、
    前記相関計算の結果を用いて、前記対象物(58)への距離と動径方向の速度と方位角との内の少なくとも1つを決定する工程とを有することを特徴とする方法。
  19. 前記受信した信号を、前記生成された信号の、遅延され、収縮または伸張した複製信号のセットと比較して、相関計算を実行する工程と、
    前記生成された信号を入力として用い、前記複製信号のセットを計算する工程とをさらに有し、
    ただ1つの複製信号だけが前記反射信号に対応することを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 前記受信アンテナ(36,37,38,39,40,41,42,43)は実質的に円(44)の周縁部に設置されることを特徴とする請求項18又は19に記載の方法。
  21. 生成され送信される信号各々はウェーブレット関数の形式をしており、
    生成され送信される信号各々はマザーウェーブレット(25)からなることを特徴とする請求項15乃至20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記遅延は、一定の反射に前記距離に関する情報を提供するために用いられ、
    前記収縮または伸長は前記反射が移動する方向と動径方向の速度に関する情報を提供するために用いられることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 前記受信した信号の遅延したウェーブレット変換の間の相互ウェーブレット変換は、各マザーウェーブレット(25)に基づいて計算され、
    遅延の合成各々はユニークな方向に対応しており、
    各方向に関する正しい遅延は前記アンテナ構成の配置形状により与えられることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 前記受信した信号は、正しく遅延したマザーウェーブレットの合計であるマザーウェーブレットにより、各方向に関しウェーブレット領域へと変換されることを特徴とする請求項22に記載の方法。
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