JP2009523746A - 光切断可能なリンカーを用いたオリゴヌクレオチド合成 - Google Patents

光切断可能なリンカーを用いたオリゴヌクレオチド合成 Download PDF

Info

Publication number
JP2009523746A
JP2009523746A JP2008550677A JP2008550677A JP2009523746A JP 2009523746 A JP2009523746 A JP 2009523746A JP 2008550677 A JP2008550677 A JP 2008550677A JP 2008550677 A JP2008550677 A JP 2008550677A JP 2009523746 A JP2009523746 A JP 2009523746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lower alkyl
aryl
group
halogen
alkylaryl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008550677A
Other languages
English (en)
Inventor
フランソワ・ジャン−シャルル・ナット
イェルク・フンツィカー
ロベルト・ヘーナー
ジモン・マティアス・ランゲネッガー
Original Assignee
ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト filed Critical ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト
Publication of JP2009523746A publication Critical patent/JP2009523746A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H21/00Compounds containing two or more mononucleotide units having separate phosphate or polyphosphate groups linked by saccharide radicals of nucleoside groups, e.g. nucleic acids
    • C07H21/02Compounds containing two or more mononucleotide units having separate phosphate or polyphosphate groups linked by saccharide radicals of nucleoside groups, e.g. nucleic acids with ribosyl as saccharide radical
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H21/00Compounds containing two or more mononucleotide units having separate phosphate or polyphosphate groups linked by saccharide radicals of nucleoside groups, e.g. nucleic acids
    • C07H21/04Compounds containing two or more mononucleotide units having separate phosphate or polyphosphate groups linked by saccharide radicals of nucleoside groups, e.g. nucleic acids with deoxyribosyl as saccharide radical

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、2個以上の個々のオリゴマーからなるオリゴマー化合物(当該オリゴマー化合物において個々のオリゴマーが光切断可能なリンカーによって区分されている)の製造法であって、光活性的に前記リンカーを切断する工程を含んでなる方法に関する。

Description

発明の背景
2本鎖DNAまたはRNAの合成には通常、2種類の独立した多工程プロセス(すなわち、合成、脱保護、精製および性質確認)が含まれる。ほとんどのアプリケーションについて問題ではないが、これは大量のオリゴヌクレオチドを必要とする例えばハイスループットアプリケーションまたは治療的アプリケーションのために、当該技術をスケールアップするための速度制限となる。タンデム合成と言われるPon et al[1]に記載の1つのアプローチは、合成後に切断可能なリンカーを含む1個の(長い)オリゴヌクレオチドを製造するという原理に基づく。
その後の切断によって、2個の相補鎖を得る(スキーム1に図示する)。Pon, Richard T.; Yu, Shuyuan. Nucleic Acids Research 2005, 33(6), 1940-1948およびPon, Richard T.; Yu, Shuyuan. PCT Int. Appl. 2002)、WO 2002020537 A2およびFerreira, Fernando; Meryer, Albert; Vasseur, Jean-Jacques; Morvan, Francois. J. Org. Chem. Online publication, 2005.によると、塩基に不安定なリンカーで分離する2個以上のオリゴヌクレオチドを連続して合成する。リンカーを、オリゴヌクレオチドの切断および塩基/ホスホジエステル脱保護を支持するために用いられる条件下で切断する。この方法の1つの欠点は、5’末端オリゴヌクレオチドのみがこの残基を有するために、トリチル−オンアプローチによってオリゴヌクレオチドを精製することができないことである。オリゴヌクレオチドに光切断可能な残基を取り込むことは、オリゴヌクレオチドの可逆的標識または不動化のために、そしてSNP遺伝子型決定のようなアプリケーションにおいて(WO 9967619)、またはRNA合成における保護基として記載されている(Stutz, Alfred; Pitsch, Stefan. Synlett 1999, (Spec.), 930-934)。近年、光活性化型siRNAまたは「ケージRNA干渉」が報告された。これらの場合には、siRNAアンチセンス鎖がその5’末端で、標識基を有する光切断可能な基の導入によって(WO2004045547)、または内部で4,5−ジメトキシ−2−ニトロフェニル基がオリゴリボヌクレオチドホスホジエステル骨格に共有結合することによって(Shah, Samit ; Rangarajan, Subhashree ; Friedman, Simon, H. Angew. Chem. Int. Ed. 2005, 44, 1328-1332)修飾された。オリゴヌクレオチドそれ自体が生物学的実験の所望の時点で、例えば細胞へのトランスフェクション後に、光活性化され得る。
本発明は、二本鎖リボ核酸の合成的製造法を簡単にするために使用することができる化合物を見出し、そして既存の方法よりも様々な利点を有する方法を提供する。とりわけ、本発明の化合物の使用によって、二本鎖リボ核酸、例えばsiRNAの合成的製造法が簡単になる。本発明の方法を実施することによって、両ストランドのリリース前に照射によって光切断可能なオリゴヌクレオチドを精製することが可能であるから、二本鎖リボ核酸の両ストランドを、試薬の品質を危険にさらすことなく1回の合成から得ることができる。この特徴は、ハイスループットアプリケーション(例えばsiRNAライブラリー)または大規模アプリケーション(例えばsiRNA治療)にとりわけ重要であり得る.光切断可能な核酸はまた、それ自体酵素的アプリケーション(例えばプラスミドへの取り込み)または生物学的実験(例えば、細胞アッセイまたは動物モデルアッセイ)において使用することができ、実験の任意の段階でリリースすることができる。最後に、オリゴヌクレオチド間光切断可能リンカーは、薬理学的特性の上昇の検出が可能な、標識基またはカーゴ基のような付加的機能を付け加えるように設計することができる。
本発明は新規光切断可能なリンカーを用いた、複数化合物の1工程合成のための新規合成戦略を見出した。リンカーおよびその使用は、複数のバイオポリマー、例えばポリペプチド、ポリサッカリドまたはポリヌクレオチドまたはその混合物の製造に適用可能である。制御された比の2種以上の試薬が必要なアプリケーションにおいてとりわけ有用であり得る。これに限定されないが、小干渉RNA(siRNA)の製造にとりわけ適している。なぜなら、両ストランドを光切断可能なリンカーを有する1個の長い自己相補的なオリゴヌクレオチドとして合成することができ、これによって、オリゴヌクレオチド脱保護および精製の後に光切断可能な小ヘアピンRNA(光−shRNA)とも呼ぶことができる1個の長いオリゴヌクレオチドを得ることができるからである。
siRNA合成について、この戦略は標準的なsiRNA製造に対して下記利点を有する;1個の分子のみを合成、精製、および分析する;光照射を精製光−shRNAに対して行うことができ、これは結果として、完全な化学量論でsiRNA二本鎖のアニーリングを保証する;非アニール化ストランドが決して存在しないので、個々のストランドのサンプル追跡が必要ない;siRNAをリリースするための光−shRNAの光照射を、任意の時点で、生物学的実験中(例えば、トランスフェクション後または注入後、光−shRNAのインサイチュ放射)にさえ、行うことができる;そして、
リンカーは細胞取り込みまたは組織特異的送達を向上させ得る官能基を有し得る。
本明細書に記載の結果は、提案したオルト−ニトロベンジル含有リンカーがホスホラミダイド化学を用いた標準的なRNAまたはDNAオリゴヌクレオチド合成に完全に適合性であることを示している。リンカーは、粗オリゴヌクレオチドをリリースするために必要な切断および脱保護条件下、ならびに末端5’−ジメトキシトリチル基を除去するのに必要な水性酸性条件下で安定である。本発明は複数の精製オリゴヌクレオチドの1回の合成プロセスでの合成を可能とする化合物および当該化合物の使用を提供する。現在の形態において、光照射によるリンカーの切断は、リンカー係留末端で末端リン酸残基を有するオリゴヌクレオチドをリリースする。これは末端ヒドロキシル基を必要とするいくつかのアプリケーションには欠点であり得るが、生物学的機能のためにガイドストランドの5’末端でリン酸基を必要とするsiRNAの製造については利点となる(Meister, Gunter; Tuschl, Thomas. Nature 2004, 431(7006), 343-349)。
本発明の方法の概略を図1に示す。
第1の局面において、本発明は、2個以上の個々のオリゴマーからなるオリゴマー化合物(当該オリゴマー化合物において個々のオリゴマーが光切断可能なリンカーによって区分されている)の製造法であって、光活性的に前記リンカーを切断する工程を含んでなる方法に関する。
個々のオリゴマーは独立して、オリゴヌクレオチド、オリゴ糖、オリゴペプチドからなる群から選択され得る。
ひとつの態様において、個々のオリゴマーは相補的であり得るかまたはあり得ないオリゴヌクレオチドである。好ましくは、オリゴマーは完全または部分的に相補的である。部分的に相補とは、オリゴヌクレオチドの50%〜99%のヌクレオチドが相補的であることを意味する。
好ましい態様において、個々のオリゴマーは完全または部分的に相補的であり得るオリゴリボヌクレオチドである。
好ましい態様において、リンカーは各個々のオリゴマーの脱保護条件下で安定である。
好ましくは、リンカー基はUVまたは可視光放射で切断可能である。
好ましい態様において、オリゴヌクレオチドは2個のオリゴリボヌクレオチドである。
さらなる態様において、リンカーは式I
Figure 2009523746
〔式中;
PGは(Ar1)(Ar2)(Ar3)C−であり、ここでAr1、Ar2、Ar3は独立して;
CHOC−およびC
からなる群から選択されるか、または
PGは置換シリル基(R1’)(R2’)(R3’)Si−であり、
ここでR1’、R2’、R3’は独立して、
低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルオキシおよびアリールオキシ
からなる群から選択され;
XはO、NまたはSであり;
R1、R2、R3、R4およびR5は独立して、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、ハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、OH、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、SH、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、NH、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され、そして少なくとも1個の置換基R1−R5はニトロ、ニトロシル、またはジアゾ基であり;
2個以上の置換基R1、R2、R3、R4およびR5は、R1、R2、R3、R4またはR5で定義の基で更に置換されていてもよい1個または複数個の環を形成していてもよく;
少なくとも1個の置換基R1、R2、R3、R4またはR5は、成長オリゴヌクレオチド鎖もしくはアミンとのホスホジエステルまたはホスホロチオエート結合を形成することができる基を有する、ホスホラミダイト、ホスホネート、またはホスホトリエステル、成長オリゴヌクレオチド鎖とのアミド、ウレアまたはチオウレア結合を形成することができる活性化カルボキシルエステル、イソシアネートまたはイソチオシアネートであり;
R6は、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールである〕
の化合物である。
このリンカーは好ましくは、光、例えばUV光または可視光、またはレーザービームで切断可能である。
リンカーが式II
Figure 2009523746
〔PGは、(Ar1)(Ar2)(Ar3)C−であり、ここでAr1、Ar2、Ar3は独立して;
CHOC−、C
からなる群から選択されるか、または
PGは置換シリル基(R1’)(R2’)(R3’)Si−であり、
ここでR1’、R2’、R3’は独立して、
低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルオキシおよびアリールオキシ
からなる群から選択され;
XはO、NまたはSであり;
R1、R2、R3、R4およびR5は独立して、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、ハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、OH、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、SH、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、NH、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され、そして少なくとも1個の置換基R1−R5はニトロ、ニトロシル、またはジアゾ基であり;
2個以上の置換基R1、R2、R3、R4およびR5は、R1、R2、R3、R4またはR5で定義の基で更に置換されていてもよい1個または複数個の環を形成していてもよく;
R6は、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールであり;
U、V、Wは、置換基R1−R5の1個を一方の末端で、そして置換基R7−R11の1個を他方の末端で置換している鎖を形成し;
U、V、Wは独立して、存在しないか、またはアルキレン(−R−)、シクロアルキレン(−R−)、またはアリーレン(−Ar−)基、−O−、−S−、−NR’−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)NR’−、−OC(O)O−、−OC(O)NR’−、−NR’C(O)NR”−、−OC(S)NR’−、−NR’C(S)NR”−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)NR’−、−OP(O)O−であり、そして標識またはフルオロフォアまたはオリゴヌクレオチドの薬理学的プロファイルを改善するために用いられる基を含んでいてよい。
R7、R8、R9、R10およびR11は独立して、
水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、ハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、OH、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、SH、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO低級アルキル/アリール、SONR’R”、NH2、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され、そして少なくとも1個の置換基R7−R11はニトロ、ニトロシルまたはジアゾ基であり;
R12は、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され;
YはO、NまたはSであり;
Zは、成長オリゴヌクレオチド鎖もしくはアミンとのホスホジエステルまたはホスホロチオエート結合を形成することができる基を有する、ホスホラミダイト、ホスホネート、またはホスホトリエステル、成長オリゴヌクレオチド鎖とのアミド、ウレアまたはチオウレア結合を形成することができる活性化カルボキシルエステル、イソシアネートまたはイソチオシアネートである〕
の化合物である上記方法がより好ましい。
リンカーが式I
Figure 2009523746
〔式中、
PGがジメトキシトリフェニルメチルであり;
XがOであり;
R1がニトロ基であり;
R3が−CH−O−P(N[iPr])−O−CH−CH−CN)であり;
R2、R4、R5およびR6が水素である〕
の化合物である上記方法がより好ましい。
リンカーが式II
Figure 2009523746
〔式中、
PGがジメトキシトリフェニルメチルであり;
XおよびYがOであり;
R1およびR7がニトロ基であり;
R2、R4、R5、R6、R8、R10、R11およびR12が水素であり;
Uが酸素でありR3を置換しており;
Vが−CH−CH−CH−であり;
Wが酸素でありR9を置換しており;
Zが−P(N[iPr])−O−CH−CH−CN)である〕
の化合物である上記方法がより好ましい。
さらなる態様において、本発明は式I
Figure 2009523746
〔式中;
PGは(Ar1)(Ar2)(Ar3)C−であり、ここでAr1、Ar2、Ar3は独立して;
CHOC−およびC
からなる群から選択されるか、または
PGは置換シリル基(R1’)(R2’)(R3’)Si−であり、
ここでR1’、R2’、R3’は独立して、
低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルオキシおよびアリールオキシ
からなる群から選択され;
XはO、NまたはSであり;
R1、R2、R3、R4およびR5は独立して、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、ハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、OH、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、SH、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、NH、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され、そして少なくとも1個の置換基R1−R5はニトロ、ニトロシル、またはジアゾ基であり;
2個以上の置換基R1、R2、R3、R4およびR5は、R1、R2、R3、R4またはR5で定義の基で更に置換されていてもよい1個または複数個の環を形成していてもよく;
少なくとも1個の置換基R1、R2、R3、R4またはR5は、成長オリゴヌクレオチド鎖もしくはアミンとのホスホジエステルまたはホスホロチオエート結合を形成することができる基を有する、ホスホラミダイト、ホスホネート、またはホスホトリエステル、成長オリゴヌクレオチド鎖とのアミド、ウレアまたはチオウレア結合を形成することができる活性化カルボキシルエステル、イソシアネートまたはイソチオシアネートであり;
R6は、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールである〕
の化合物を提供する。
式II
Figure 2009523746
〔PGは、(Ar1)(Ar2)(Ar3)C−であり、ここでAr1、Ar2、Ar3は独立して;
CHOC−、C
からなる群から選択されるか、または
PGは置換シリル基(R1’)(R2’)(R3’)Si−であり、
ここでR1’、R2’、R3’は独立して、
低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルオキシおよびアリールオキシ
からなる群から選択され;
XはO、NまたはSであり;
R1、R2、R3、R4およびR5は独立して、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、ハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、OH、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、SH、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、NH、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され、そして少なくとも1個の置換基R1−R5はニトロ、ニトロシル、またはジアゾ基であり;
2個以上の置換基R1、R2、R3、R4およびR5は、R1、R2、R3、R4またはR5で定義の基で更に置換されていてもよい1個または複数個の環を形成していてもよく;
R6は、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールであり;
U、V、Wは、置換基R1−R5の1個を一方の末端で、そして置換基R7−R11の1個を他方の末端で置換している鎖を形成し;
U、V、Wは独立して、存在しないか、またはアルキレン(−R−)、シクロアルキレン(−R−)、またはアリーレン(−Ar−)基、−O−、−S−、−NR’−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)NR’−、−OC(O)O−、−OC(O)NR’−、−NR’C(O)NR”−、−OC(S)NR’−、−NR’C(S)NR”−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)NR’−、−OP(O)O−であり、そして標識またはフルオロフォアまたはオリゴヌクレオチドの薬理学的プロファイルを改善するために用いられる基を含んでいてよい。
R7、R8、R9、R10およびR11は独立して、
水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、ハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、OH、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、SH、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO低級アルキル/アリール、SONR’R”、NH、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され、そして少なくとも1個の置換基R7−R11はニトロ、ニトロシルまたはジアゾ基であり;
R12は、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され;
YはO、NまたはSであり;
Zは、成長オリゴヌクレオチド鎖もしくはアミンとのホスホジエステルまたはホスホロチオエート結合を形成することができる基を有する、ホスホラミダイト、ホスホネート、またはホスホトリエステル、成長オリゴヌクレオチド鎖とのアミド、ウレアまたはチオウレア結合を形成することができる活性化カルボキシルエステル、イソシアネートまたはイソチオシアネートである〕
の化合物がより好ましい。
式I
Figure 2009523746
〔式中、
PGがジメトキシトリフェニルメチルであり;
XがOであり;
R1がニトロ基であり;
R3が−CH−O−P(N[iPr])−O−CH−CH−CN)であり;
R2、R4、R5およびR6が水素である〕
の化合物がより好ましい。
式II
Figure 2009523746
〔式中、
PGがジメトキシトリフェニルメチルであり;
XおよびYがOであり;
R1およびR7がニトロ基であり;
R2、R4、R5、R6、R8、R10、R11およびR12が水素であり;
Uが酸素でありR3を置換しており;
Vが−CH−CH−CH−であり;
Wが酸素でありR9を置換しており;
Zが−P(N[iPr])−O−CH−CH−CN)である〕
の化合物がより好ましい。
有機基または化合物との関係で「低級」なる用語は、8個までの炭素原子、好ましくは1〜6個、またはより好ましくは1〜4個、または2〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖であり得る化合物または基を意味する。低級アルキルは、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチルおよび分枝鎖ペンチル、n−ヘキシルおよび分枝鎖ヘキシル、n−ヘプチル、分枝鎖ヘプチル、n−オクチルおよび分枝鎖オクチルを意味する。
iPrはイソプロピルを意味する。
材料および方法
光切断可能なホスホラミダイドの合成
スキーム2
Figure 2009523746
3−ヒドロキシメチル−4−ニトロ−フェノール(1)
化合物1を文献に従って合成した(R. Reinhard, B.F. Schmidt, J. Org. Chem., 1998, 63, 2434-2441)。
{5−[3−(3−ヒドロキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−プロポキシ]−2−ニトロ−フェニル}−メタノール(2)
化合物1(2.02g、12mmol)をDMF(26ml)に溶解した。1,3−ジブロモプロパン(560μl、5,4mmol)、KCO(2.0g、14.4mmol)およびヨウ化カリウム(0.2g、1.2mmol)を加え、橙色懸濁液を90℃で3時間攪拌した。反応溶液を室温に冷却し、140mlの水に注いだ。沈殿を濾取し、水、飽和NaHCO水溶液、再度水で2回洗浄し、乾燥して淡黄色結晶1.82gを得た。収率89%。TLC(AcOEt/ヘキサン 1:1): Rf 0.21. 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): 2.27 (q, J = 6.2, CH2CH2CH2); 4.30 (t, J = 6.2, CH2CH2CH2); 4.84 (s, CH2OH, C’H2OH); 5.59 (s, CH2OH, C’H2OH); 7.05 (dd, J = 9.1, 2.8, 2 arom. H); 7.36 (d, J = 2.8, 2 arom. H); 8.12 (d, J = 9.1, 2 arom. H). 13C-NMR (75 MHz, DMSO-d6): 28.2; 60.3; 65.0; 112.8; 113.2; 127.5; 139.4; 142.4; 162.9. HR-ESI-MS (pos.モード): 401.0959 ([M+Na]+ ; 計算値 401.0960).
[5−(3−{3−[ビス−(4−メトキシ−フェニル)−フェニル−メトキシメチル]−4−ニトロ−フェノキシ}−プロポキシ)−2−ニトロ−フェニル]−メタノール(3)
1.8g(4.76mmol)の2を45mlピリジンに窒素下で溶解した。20ml乾燥ピリジン中1.61g(4.76mmol)DMTCl溶液を室温で加えた。反応混合物を一晩攪拌し、飽和NaHCO水溶液で希釈し、そしてAcOEtで2回抽出した。合併した有機相を水および塩水で洗浄し、乾燥し(KCO)、減圧下で蒸発させた。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/ヘキサン 1:3、2% EtN→AcOEt、2% EtN)で精製して1.45gの3を黄色泡状物として得た。収率45%。TLC(AcOEt/ヘキサン 1:1): Rf 0.43. 1H-NMR (300 MHz, CDCl3): 2.40 (q, J = 6.0, CH2CH2CH2); 2.56 (t, J = 6.4, CH2OH); 3.78 (s, 2 OMe); 4.33 (t, J = 6.0, CH2CH2CH2); 4.65 (s, CH2ODMT); 4.99 (d, J = 6.4, CH2OH); 6.8-6.95 (m, 6 arom. H); 7.2-7.4 (m, 8 arom. H); 7.47 (m, 2 arom. H); 7.70 (m, 2 arom. H); 8.12 (d, J = 9.1, 1 arom. H); 8.18 (d, J = 9.1, 1 arom. H). HR-ESI-MS (pos.モード): 703.2264 ([M+Na]+; 計算値 703.2267).
ジイソプロピル−ホスホラミド酸 5−(3−{3−[ビス−(4−メトキシ−フェニル)−フェニル−メトキシメチル]−4−ニトロ−フェノキシ}−プロポキシ)−2−ニトロ−ベンジルエステル2−シアノ−エチルエステル(4)
1.0g(1.47mmol)の3をCHCl 6mlに窒素下で溶解した。ヒューニッヒ塩基0.6mlおよび2−シアノエチルジイソプロピルアミドクロリドホスファイト0.38g(1.62mmol)を加え、混合物を3時間室温で攪拌した。反応混合物を直接シリカゲルにアプライし、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル(50g); AcOEt/ヘキサン 3:7、2% EtN→AcOEt、2% EtN)で精製した。1.05gの4を黄色泡状物として得た。収率81%。TLC(AcOEt/ヘキサン 1:1): Rf 0.79. 1H-NMR (300 MHz, CDCl3): 1.21 (d, J = 6.9, 2 MeCHN); 2.40 (q, J = 6.0, CH2CH2CH2); 2.60 (t, J = 6.3, CH2CN); 3.6-4.0 (m, OCH2CH2CN, 2 Me2CHN); 3.78 (s, 2 OMe); 4.32 (t, J = 6.0, CH2CH2CH2); 4.65 (s, CH2ODMT); 5.14 (m, CH2OP); 6.8-6.95 (m, 6 arom. H); 7.2-7.4 (m, 8 arom. H); 7.47 (m, 2 arom. H); 7.70 (m, 2 arom. H); 8.11 (d, J = 9.0, 1 arom. H); 8.18 (d, J = 9.1, 1 arom. H). 31P-NMR (162 MHz, CDCl3): 149.12. HR-ESI-MS (pos.モード): 903.3326 ([M+Na]+; 計算値 903.3346).
スキーム3
Figure 2009523746
{4−[ビス−(4−メトキシ−フェニル)−フェニル−メトキシメチル]−3−ニトロ−フェニル}−メタノール(5)および{4−[ビス−(4−メトキシ−フェニル)−フェニル−メトキシメチル]−2−ニトロ−フェニル}−メタノール(6)
(4−ヒドロキシメチル−2−ニトロ−フェニル)−メタノール(TCI Tokyo Kasei、3.0g、16.4mmol)をピリジン(30ml)にアルゴン雰囲気下で溶解した。4,4’−ジメトキシトリチルクロライド(5.55g、16.4mmol)を30分にわたって、溶液を0℃に冷却しながら少量ずつ加えた。反応混合物を一晩室温で攪拌し、飽和NaHCO水溶液で希釈し、AcOEtで2回抽出した。合併した有機相を水および塩水で洗浄し、乾燥し(NaHCO)、減圧下で蒸発させた。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル; AcOEt/ヘキサン 1:4、1% EtN→AcOEt、1%EtN)で精製して0.91gの5(11%)および3.18gの6(40%)を黄色泡状物として得た。
5の分析データ:TLC(AcOEt/ヘキサン 1:2): Rf 0.11. 1H-NMR (300 MHz, CDCl3): 1.90 (t, J=6.4, CH2OH); 3.70 (s, 2 OMe); 4.52 (s, CH2ODMT); 4.68 (s, CH2OH); 6.72-6.79 (m, 4 arom. H); 7.06-8.03 (m, 12 arom. H). EI-MS: 485 [M+.].
6の分析データ:TLC(AcOEt/ヘキサン 1:2): Rf 0.24. 1H-NMR (300 MHz, CDCl3): 1,71 (t, J=6.4, CH2OH); 3.71 (s, 2OMe); 4,19 (s, CH2ODMT); 4,85 (s, CH2OH); 6.73-6.78 (m, 4 arom. H); 7.06-8.03 (m,12 arom. H). EI-MS: 485 [M+.].
ジイソプロピル−ホスホラミド酸 4−[ビス−(4−メトキシ−フェニル)−フェニル−メトキシメチル]−3−ニトロ−ベンジルエステル2−シアノ−エチルエステル(7)
アルコール5(300mg、0.62mmol)をCHCl 2.4mlにアルゴン雰囲気下で溶解した。CHCl(2.4ml)に溶解した2−シアノエチル−2(ジイソプロピルアミド)ホスファイト(0.28ml、0.77mmol)およびテトラゾリド(145mg、0.846mmol)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌し、飽和NaHCO水溶液で希釈し、CHClで2回抽出した。合併した有機相を乾燥し(NaHCO)、減圧下で濃縮した。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/ヘキサン 1:4、1%N−メチル−モルホリン)で精製して、7(253mg、61%)を黄色泡状物として得た。TLC(AcOEt/ヘキサン 1:2):Rf 0.50. 1H-NMR (300 MHz, CDCl3): 1.20 (2d, J=6.8, 4MeCHN); 2.65 (t, J=6.4, CH2CN); 3.61-3.69 (m, OCH2CH2CN); 3.77 (s, OMe); 3.79-3.91 (m, 2Me2CHN); 4.57 (s, CH2ODMT); 4.76 (m, CH2OP); 6.78-6.84 (m, 4 arom. H); 7.20-7.48 (m, 10 arom. H) 7.64 (d, J=8.1, 1arom. H); 8.01 (s, 1 arom. H); 8.09 (d, J=8.1, 1 arom. H). 31P-NMR (162 MHz, CDCl3): 150.84. ESI-MS (pos.モード): 708 ([M+Na]+; 計算値 708).
ジイソプロピル−ホスホラミド酸 4−[ビス−(4−メトキシ−フェニル)−フェニル−メトキシメチル]−2−ニトロ−ベンジルエステル2−シアノ−エチルエステル(8)
アルコール6(300mg、0.62mmol)をCHCl(2.4ml)にアルゴン雰囲気下で溶解した。CHCl(2.4ml)に溶解した2−シアノエチル−2(ジイソプロピルアミド)ホスファイト(0.28ml、0.77mmol)およびテトラゾリド(145mg、0.85mmol)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌し、飽和NaHCO水溶液で希釈し、CHClで2回抽出した。合併した有機相を乾燥し(NaHCO)、減圧下で濃縮した。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/ヘキサン 1:4、1%N−メチル−モルホリン)で精製して8(352mg、85%)を黄色泡状物として得た。TLC(AcOEt/ヘキサン 1:2): Rf 0.42. 1H-NMR (300 MHz, CDCl3): 1.14 (2d, J=6.8, 4 MeCHN); 2.58 (t, J=6.4, CH2CN); 3.54-3.66 (m, OCH2CH2CN); 3.72 (s, OMe); 3.75-3.96 (m, 2Me2CHN); 4.18 (s, CH2ODMT); 5.00 (m, CH2OP); 6.75-6.80 (m, 4 arom. H); 7.12-7.42 (m, 10 arom. H); 7.58 (d, J=8.1, 1 arom. H); 7.71 (d, J=8.1, 1 arom. H); 7.97 (s, 1 arom. H). 31P-NMR (162 MHz, CDCl3): 150.35. ESI-MS (pos.モード): 708 ([M+Na]+; 計算値 708).
オリゴヌクレオチドの合成。
オリゴデオキシヌクレオチドを、ホスホラミダイド化学[6,7]に従って、392 DNA/RNA Synthesizer(Applied Biosystems)で合成した。デオキシヌクレオシドホスホラミダイトはTransgenomic(Glasgow, UK)由来である。オリゴデオキシヌクレオチドを、標準的な合成法(「トリチル−オフ」モード)で合成した。固体支持体からの分離および最終的脱保護を、30% アンモニウムヒドロキシドで一晩、55℃で処理して行った。
オリゴリボヌクレオチドをTOM保護RNAホスホラミダイド化学[3]に従って、Mermade DNAプレートシンセサイザー(Bioautomation Inc.)で合成した。リボヌクレオシドホスホラミダイドはQiagen AG(Hombrechtikon, CH)由来である。オリゴヌクレオチドを標準的な合成法(「トリチル−オン」モード)で合成した。固体支持体からの分離および塩基/ホスホジエステル骨格脱保護を、アンモニア/メチルアミン水溶液(1:1)で30分間、65℃で処理して行った。2’−TOM脱保護を、TEA−HF溶液で1時間、65℃で処理して行った。
オリゴヌクレオチドの精製
所望により、オリゴヌクレオチドをOASISカートリッジ(Waters AG)で精製した。第1に、カートリッジを1ml アセトニトリル、次に1ml 0.1M トリエチルアンモニウムアセテート溶液(TEAA)で調整した。粗オリゴヌクレオチドをカートリッジにロードし、これを0.1M TEAA中15% アセトニトリル溶液で洗浄して、全トリチル−オフ切断配列を除去した。カートリッジ上で脱トリチル化を、3% ジクロロ酢酸水溶液1mlで行った。カートリッジを0.1M TEAAまたは水1〜2mlで洗浄した後、精製トリチル−オフオリゴヌクレオチドを1:1 アセトニトリル/水溶液で溶出した。
スキーム3: オリゴヌクレオチドは光切断可能なリンカーを介して結合した。
Figure 2009523746
オリゴヌクレオチドの光切断。
オリゴヌクレオチドの切断を、水(常套のプラスチックキュベット中10〜100マイクロリットル)中オリゴヌクレオチド溶液(0.1〜10光学密度)を光(波長352nm;8ワットチューブ2個)で、15〜180分間照射して行った。当該処理によって、2種の個々のオリゴヌクレオチドが得られた(スキーム4および図1)。
スキーム4: 合成後照射による2種のオリゴデオキシヌクレオチド生成の例。
Figure 2009523746
表1: 照射前後のオリゴヌクレオチドのMS分析。
Figure 2009523746
スキーム5: 合成後DNA−RNAオリゴヌクレオチドキメラの照射による2種のオリゴヌクレオチド生成の例。
Figure 2009523746
表2: 照射前後のオリゴヌクレオチドのMS分析
Figure 2009523746
第1の光切断可能なオリゴデオキシヌクレオチドを、標準的なホスホラミダイド化学を用いて、ペンタデオキシヌクレオチド(配列 5’−AAAAT−3’)の5’末端でホスホラミダイト8および7の同時取り込み、ならびにペンタチミジレートによるさらなる伸長によって、製造した。切断/脱保護および脱塩後、光切断可能オリゴデオキシヌクレオチドを352nmで2時間、16W UVランプで照射した。照射した溶液を直接エレクトロスプレー質量分析(ES−MS)で測定すると、オルトフェニル基の切断によって得られる(スキーム4)両ペンタデオキシヌクレオチド(5’または3’末端に末端リン酸を有する)に対応する2個のピークを示した。
ホスホラミダイト4を用いて、光切断可能なキメラDNA/RNAを標準的なホスホラミダイド化学を用いて96ウェルMermadeシンセサイザーで合成した。オリゴヌクレオチドはドデカチミリデートおよびビス−オルト−ニトロベンジルリンカーからなり、そしてさらに2種のデオキシヌクレオチドで、その後19nt長オリゴリボヌクレオチドで伸長した。キメラを「トリチル−オン」モードで製造し、逆相カートリッジで精製し、光照射(366nm、15分、室温)前後で質量分析で分析した。2個のピークが検出され、これは5’末端にリン酸基を有するドデカチミジレート、そして3’リン酸基を有する21nt長DNA/RNAキメラに対応する。
本発明者らは次に、96ウェルMermadeシンセサイザーで、ビス−オルト−ニトロベンジルリンカーで区分されている2個の相補鎖からなる1個の長DNA/RNAキメラを合成した。各ストランドは、3’末端のデオキシヌクレオチドダイマーおよび19nt長オリゴリボヌクレオチドで形成された。キメラを「トリチル−オン」モードで製造し、逆相カートリッジで精製し、光照射(366nm、15分、室温)前後で質量分析で分析した。照射前に、全長物質に対応する固有のピークを観察した。照射後に、両ストランドに対応する質量が観察され、出発物質が完全に消失した。
本発明の方法の概略である。

Claims (16)

  1. 2個以上の個々のオリゴマーからなるオリゴマー化合物(当該オリゴマー化合物において個々のオリゴマーが光切断可能なリンカーによって区分されている)の製造法であって、光活性的に前記リンカーを切断する工程を含んでなる方法。
  2. 個々のオリゴマーが独立して、オリゴヌクレオチド、オリゴ糖およびオリゴペプチドからなる群から選択される、請求項1の方法。
  3. 個々のオリゴマーがオリゴヌクレオチドである、請求項1の方法。
  4. 個々のオリゴマーが完全または部分的に相補的なオリゴヌクレオチドである、請求項1の方法。
  5. 個々のオリゴマーが完全または部分的に相補的なオリゴリボヌクレオチドである、請求項1の方法。
  6. リンカーが各個々のオリゴマーの脱保護条件下で安定である、請求項1の方法。
  7. リンカー基がUVまたは可視光照射によって切断される、請求項1の方法。
  8. オリゴヌクレオチドが2個のオリゴリボヌクレオチドである、請求項4の方法。
  9. リンカーが式I
    Figure 2009523746
    〔式中;
    PGは(Ar1)(Ar2)(Ar3)C−であり、ここでAr1、Ar2、Ar3は独立して;
    CHOC−およびC
    からなる群から選択されるか、または
    PGは置換シリル基(R1’)(R2’)(R3’)Si−であり、
    ここでR1’、R2’、R3’は独立して、
    低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルオキシおよびアリールオキシ
    からなる群から選択され;
    XはO、NまたはSであり;
    R1、R2、R3、R4およびR5は独立して、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、ハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、OH、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、SH、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、NH、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され、そして少なくとも1個の置換基R1−R5はニトロ、ニトロシル、またはジアゾ基であり;
    2個以上の置換基R1、R2、R3、R4およびR5は、R1、R2、R3、R4またはR5で定義の基で更に置換されていてもよい1個または複数個の環を形成していてもよく;
    少なくとも1個の置換基R1、R2、R3、R4またはR5は、成長オリゴヌクレオチド鎖もしくはアミンとのホスホジエステルまたはホスホロチオエート結合を形成することができる基を有する、ホスホラミダイト、ホスホネート、またはホスホトリエステル、成長オリゴヌクレオチド鎖とのアミド、ウレアまたはチオウレア結合を形成することができる活性化カルボキシルエステル、イソシアネートまたはイソチオシアネートであり;
    R6は、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールである〕
    の化合物である、請求項1〜8のいずれかの方法。
  10. リンカーが式II
    Figure 2009523746
    〔PGは、(Ar1)(Ar2)(Ar3)C−であり、ここでAr1、Ar2、Ar3は独立して;
    CHOC−、C
    からなる群から選択されるか、または
    PGは置換シリル基(R1’)(R2’)(R3’)Si−であり、
    ここでR1’、R2’、R3’は独立して、
    低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルオキシおよびアリールオキシ
    からなる群から選択され;
    XはO、NまたはSであり;
    R1、R2、R3、R4およびR5は独立して、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、ハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、OH、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、SH、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、NH、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され、そして少なくとも1個の置換基R1−R5はニトロ、ニトロシル、またはジアゾ基であり;
    2個以上の置換基R1、R2、R3、R4およびR5は、R1、R2、R3、R4またはR5で定義の基で更に置換されていてもよい1個または複数個の環を形成していてもよく;
    R6は、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールであり;
    U、V、Wは、置換基R1−R5の1個を一方の末端で、そして置換基R7−R11の1個を他方の末端で置換している鎖を形成し;
    U、V、Wは独立して、存在しないか、またはアルキレン(−R−)、シクロアルキレン(−R−)、またはアリーレン(−Ar−)基、−O−、−S−、−NR’−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)NR’−、−OC(O)O−、−OC(O)NR’−、−NR’C(O)NR”−、−OC(S)NR’−、−NR’C(S)NR”−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)NR’−、−OP(O)O−であり、そして標識またはフルオロフォアまたはオリゴヌクレオチドの薬理学的プロファイルを改善するために用いられる基を含んでいてよい。
    R7、R8、R9、R10およびR11は独立して、
    水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、ハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、OH、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、SH、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO低級アルキル/アリール、SONR’R”、NH2、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され、そして少なくとも1個の置換基R7−R11はニトロ、ニトロシルまたはジアゾ基であり;
    R12は、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され;
    YはO、NまたはSであり;
    Zは、成長オリゴヌクレオチド鎖もしくはアミンとのホスホジエステルまたはホスホロチオエート結合を形成することができる基を有する、ホスホラミダイト、ホスホネート、またはホスホトリエステル、成長オリゴヌクレオチド鎖とのアミド、ウレアまたはチオウレア結合を形成することができる活性化カルボキシルエステル、イソシアネートまたはイソチオシアネートである〕
    の化合物である、請求項1〜8のいずれかの方法。
  11. リンカーが式I
    Figure 2009523746
    〔式中、
    PGはジメトキシトリフェニルメチルであり;
    XはOであり;
    R1はニトロ基であり;
    R3は−CH−O−P(N[iPr])−O−CH−CH−CN)であり;
    R2、R4、R5およびR6は水素である〕
    の化合物である、請求項1〜8のいずれかの方法。
  12. リンカーが式II
    Figure 2009523746
    〔式中、
    PGはジメトキシトリフェニルメチルであり;
    XおよびYはOであり;
    R1およびR7はニトロ基であり;
    R2、R4、R5、R6、R8、R10、R11およびR12は水素であり;
    Uは酸素でありR3を置換しており;
    Vは−CH−CH−CH−であり;
    Wは酸素でありR9を置換しており;
    Zは−P(N[iPr])−O−CH−CH−CN)である〕
    の化合物である、請求項1〜8のいずれかの方法。
  13. 式I
    Figure 2009523746
    〔式中;
    PGは(Ar1)(Ar2)(Ar3)C−であり、ここでAr1、Ar2、Ar3は独立して;
    CHOC−およびC
    からなる群から選択されるか、または
    PGは置換シリル基(R1’)(R2’)(R3’)Si−であり、
    ここでR1’、R2’、R3’は独立して、
    低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルオキシおよびアリールオキシ
    からなる群から選択され;
    XはO、NまたはSであり;
    R1、R2、R3、R4およびR5は独立して、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、ハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、OH、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、SH、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、NH、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され、そして少なくとも1個の置換基R1−R5はニトロ、ニトロシル、またはジアゾ基であり;
    2個以上の置換基R1、R2、R3、R4およびR5は、R1、R2、R3、R4またはR5で定義の基で更に置換されていてもよい1個または複数個の環を形成していてもよく;
    少なくとも1個の置換基R1、R2、R3、R4またはR5は、成長オリゴヌクレオチド鎖もしくはアミンとのホスホジエステルまたはホスホロチオエート結合を形成することができる基を有する、ホスホラミダイト、ホスホネート、またはホスホトリエステル、成長オリゴヌクレオチド鎖とのアミド、ウレアまたはチオウレア結合を形成することができる活性化カルボキシルエステル、イソシアネートまたはイソチオシアネートであり;
    R6は、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールである〕
    の化合物。
  14. PGがジメトキシトリフェニルメチルであり;
    XがOであり;
    R1がニトロ基であり;
    R3が−CH−O−P(N[iPr])−O−CH−CH−CN)であり;
    R2、R4、R5およびR6が水素である;
    請求項13の化合物。
  15. 式II
    Figure 2009523746
    〔PGは、(Ar1)(Ar2)(Ar3)C−であり、ここでAr1、Ar2、Ar3は独立して;
    CHOC−、C
    からなる群から選択されるか、または
    PGは置換シリル基(R1’)(R2’)(R3’)Si−であり、
    ここでR1’、R2’、R3’は独立して、
    低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルオキシおよびアリールオキシ
    からなる群から選択され;
    XはO、NまたはSであり;
    R1、R2、R3、R4およびR5は独立して、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、ハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、OH、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、SH、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、NH、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され、そして少なくとも1個の置換基R1−R5はニトロ、ニトロシル、またはジアゾ基であり;
    2個以上の置換基R1、R2、R3、R4およびR5は、R1、R2、R3、R4またはR5で定義の基で更に置換されていてもよい1個または複数個の環を形成していてもよく;
    R6は、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールであり;
    U、V、Wは、置換基R1−R5の1個を一方の末端で、そして置換基R7−R11の1個を他方の末端で置換している鎖を形成し;
    U、V、Wは独立して、存在しないか、またはアルキレン(−R−)、シクロアルキレン(−R−)、またはアリーレン(−Ar−)基、−O−、−S−、−NR’−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)NR’−、−OC(O)O−、−OC(O)NR’−、−NR’C(O)NR”−、−OC(S)NR’−、−NR’C(S)NR”−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)NR’−、−OP(O)O−であり、そして標識またはフルオロフォアまたはオリゴヌクレオチドの薬理学的プロファイルを改善するために用いられる基を含んでいてよい。
    R7、R8、R9、R10およびR11は独立して、
    水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、ハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、OH、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、SH、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO低級アルキル/アリール、SONR’R”、NH2、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され、そして少なくとも1個の置換基R7−R11はニトロ、ニトロシルまたはジアゾ基であり;
    R12は、水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルキルアリール、低級アルキルハロゲン、CN、COOH、C(O)O低級アルキル/アリール、CONR’R”、CHO、C(O)低級アルキル/アリール、O−低級アルキル/アリール、OC(O)低級アルキル/アリール、S−低級アルキル/アリール、SOH、SOO−低級アルキル/アリール、SONR’R”、N−低級アルキル/アリール、NHC(O)低級アルキル/アリールからなる群から選択され;
    YはO、NまたはSであり;
    Zは、成長オリゴヌクレオチド鎖もしくはアミンとのホスホジエステルまたはホスホロチオエート結合を形成することができる基を有する、ホスホラミダイト、ホスホネート、またはホスホトリエステル、成長オリゴヌクレオチド鎖とのアミド、ウレアまたはチオウレア結合を形成することができる活性化カルボキシルエステル、イソシアネートまたはイソチオシアネートである〕
    の化合物。
  16. PGがジメトキシトリフェニルメチルであり;
    XがOであり;
    R1がニトロ基であり;
    R3が−CH−O−P(N[iPr])−O−CH−CH−CN)であり;
    R2、R4、R5およびR6が水素である;
    請求項15の化合物。
JP2008550677A 2006-01-18 2007-01-16 光切断可能なリンカーを用いたオリゴヌクレオチド合成 Pending JP2009523746A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB0601031.8A GB0601031D0 (en) 2006-01-18 2006-01-18 Organic compounds
PCT/EP2007/000337 WO2007082713A1 (en) 2006-01-18 2007-01-16 Oligonucleotide synthesis using photocleavable linkers

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009523746A true JP2009523746A (ja) 2009-06-25

Family

ID=36010544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008550677A Pending JP2009523746A (ja) 2006-01-18 2007-01-16 光切断可能なリンカーを用いたオリゴヌクレオチド合成

Country Status (11)

Country Link
US (1) US20110092693A1 (ja)
EP (1) EP1981899A1 (ja)
JP (1) JP2009523746A (ja)
KR (1) KR20080083668A (ja)
CN (1) CN101374851A (ja)
AU (1) AU2007207131A1 (ja)
BR (1) BRPI0706586A2 (ja)
CA (1) CA2637072A1 (ja)
GB (1) GB0601031D0 (ja)
RU (1) RU2008133474A (ja)
WO (1) WO2007082713A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015536906A (ja) * 2012-10-04 2015-12-24 ヴェンタナ メディカル システムズ, インク. 一過性のバイオコンジュゲート合成のための、ジアリールスルフィド骨格を有する光開裂性リンカー分子

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103450077B (zh) 2007-06-08 2016-07-06 满康德股份有限公司 IRE-1α抑制剂
WO2009092564A2 (en) 2008-01-23 2009-07-30 Roche Diagnostics Gmbh Integrated instrument performing synthesis and amplification
JP5457222B2 (ja) 2009-02-25 2014-04-02 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー 小型化ハイスループット核酸分析
US9347092B2 (en) 2009-02-25 2016-05-24 Roche Molecular System, Inc. Solid support for high-throughput nucleic acid analysis
WO2011008173A1 (en) * 2009-07-15 2011-01-20 Agency For Science, Technology And Research Improved screening of biopolymers
JP2018526009A (ja) * 2015-09-03 2018-09-13 ナノストリング テクノロジーズ,インコーポレイティド ヌクレオチド1個の分解能を有する多価プローブ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5296487A (en) * 1990-01-02 1994-03-22 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Quinazoline derivatives and their preparation
WO1996016077A2 (en) * 1994-11-16 1996-05-30 Agouron Pharmaceuticals, Inc. Reagent for quantifying free amine groups
EP0799834A1 (en) * 1996-04-04 1997-10-08 Novartis AG Modified nucleotides
US6630496B1 (en) * 1996-08-26 2003-10-07 Genetics Institute Llc Inhibitors of phospholipase enzymes
GB9727186D0 (en) * 1997-12-24 1998-02-25 Du Pont Uk Photoactive materials applicable to imaging systems
ATE358185T1 (de) * 2002-02-01 2007-04-15 Bruker Daltonik Gmbh Mutationsanalyse mittels pcr und massenspektrometrie
US6822097B1 (en) * 2002-02-07 2004-11-23 Amgen, Inc. Compounds and methods of uses
WO2004046107A1 (en) * 2002-11-19 2004-06-03 Takeda Pharmaceutical Company Limited Indole derivatives as somatostatin agonists or antagonists

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015536906A (ja) * 2012-10-04 2015-12-24 ヴェンタナ メディカル システムズ, インク. 一過性のバイオコンジュゲート合成のための、ジアリールスルフィド骨格を有する光開裂性リンカー分子
US9790243B2 (en) 2012-10-04 2017-10-17 Ventana Medical Systems, Inc. Photocleavable linker molecules with diarylsulphide backbone for transient bioconjugate synthesis

Also Published As

Publication number Publication date
EP1981899A1 (en) 2008-10-22
KR20080083668A (ko) 2008-09-18
US20110092693A1 (en) 2011-04-21
RU2008133474A (ru) 2010-02-27
BRPI0706586A2 (pt) 2011-03-29
WO2007082713A1 (en) 2007-07-26
GB0601031D0 (en) 2006-03-01
AU2007207131A1 (en) 2007-07-26
CN101374851A (zh) 2009-02-25
CA2637072A1 (en) 2007-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7100069B2 (ja) 表面結合オリゴヌクレオチドを化学開裂および脱保護するための組成物および方法
ES2349129T3 (es) Polinucleótido que contiene un mimético de fosfato.
CA2574088C (en) Oligonucleotides comprising a modified or non-natural nucleobase
EP2540734B1 (en) Process and reagents for oligonucleotide synthesis and purification
US6117992A (en) Reagents and process for synthesis of oligonucleotides containing phosphorodithioate internucleoside linkages
JP2009523746A (ja) 光切断可能なリンカーを用いたオリゴヌクレオチド合成
CA2878945A1 (en) Chiral control
CA2726260A1 (fr) Procede de synthese d'arn par voie chimique
Fettes et al. Synthesis and nucleic-acid-binding properties of sulfamide-and 3′-N-sulfamate-modified DNA
JP6501753B2 (ja) アジド基を有するリボヌクレオシド類縁体及びその製造方法、並びに該類縁体から形成されるトリアゾール連結型オリゴリボヌクレオチドを含むキメラ型オリゴリボヌクレオチド類縁体
JP3100166B2 (ja) 光開裂性環状オリゴヌクレオチド
AU2011253622A1 (en) Oligonucleotide synthesis using photocleavable linkers
CA3235799A1 (en) Method for producing polynucleotides
JP2016135748A (ja) トリアゾール連結型オリゴリボヌクレオチドを含むオリゴリボヌクレオチド類縁体を用いるポリペプチドの製造方法
US20020103365A1 (en) Process for the synthesis of nucleic acids on a solid support and compounds which are useful in particular as solid supports in the said process
AU2011203074B2 (en) Processes and reagents for oligonucleotide synthesis and purification
WO1996023808A1 (en) Improved methods for h-phosphonate synthesis of oligonucleotides
JPH0892275A (ja) 修飾オリゴデオキシリボヌクレオチド
JP2006507334A (ja) 2’−o−トリ置換シリルオキシメチル−リボヌクレオシド誘導体およびその製造方法