JP2009520742A - Dpp−iv阻害剤の新規な塩および多形 - Google Patents

Dpp−iv阻害剤の新規な塩および多形 Download PDF

Info

Publication number
JP2009520742A
JP2009520742A JP2008546360A JP2008546360A JP2009520742A JP 2009520742 A JP2009520742 A JP 2009520742A JP 2008546360 A JP2008546360 A JP 2008546360A JP 2008546360 A JP2008546360 A JP 2008546360A JP 2009520742 A JP2009520742 A JP 2009520742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
crystalline polymorph
propylamino
imidazol
pyrrolidine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008546360A
Other languages
English (en)
Inventor
ブーベンドルフ,アンドレ
グラスマン,オラフ
フンツィカー,ダニエル
キューネ,ホルガー
モーク,レギーナ
シュヴィッター,ウルス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
Publication of JP2009520742A publication Critical patent/JP2009520742A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing three or more hetero rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/04Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for ulcers, gastritis or reflux esophagitis, e.g. antacids, inhibitors of acid secretion, mucosal protectants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/04Anorexiants; Antiobesity agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • A61P3/10Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis for hyperglycaemia, e.g. antidiabetics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Child & Adolescent Psychology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートおよびこの化合物の結晶多形に関する。この化合物およびその多形形態は、これまで知られた化合物に比較して、優れた性質を示し、DPP−IVに関連する障害の処置のための、5つの医薬として用いることができる。

Description

化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルは、酵素:ジペプチジルペプチダーゼIV(EC.3.4.14.5、以後、DPP−IVと略す)に関連する疾患の予防および/または処置に有用である。本明細書に、参考として、組入れられるWO03/037327には、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルの製造およびこの化合物の使用が開示されている。特に、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルは、DPP−IVの阻害剤であり、DPP−IVに関連する疾患、例えば、糖尿病、特に、非インスリン依存性糖尿病、耐糖能異常、腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、肥満、および/または代謝症候群の処置および/または予防に用いることができる。この化合物は、更に、利尿剤として、または高血圧の処置および/または予防用の治療的活性物質として使用のため、使用されうる。(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルは、式(I):
Figure 2009520742
により特徴づけられる。
(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルの特定の塩、特に、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートが、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルに比較して、予想外の利点を示すことがここに見出された。更に、また、予想外の利点を示す、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートの4種の異なる結晶多形も見出された。
多形は、1種以上の結晶格子配列で結晶化する、物質の能力として定義される。多形は、薬物の固体状態物性の多くの態様に影響を与えうる。物質の異なる結晶修飾は、多くの事柄、例えば、溶解度、溶解速度(dissolution rate)および最終的には生物学的利用度において、互いに著しく異なりうる。医薬品および分子結晶における多形の徹底した処理が、例えば、Byrn(Byrn, S. R., Pfeiffer, R. R., Stowell, J. G., ,,Solid-State Chemistry of Drugs", SSCI Inc., West Lafayette, Indiana, 1999、Brittain, H. G., ,,Polymorphism in Pharmaceutical Solids", Marcel Dekker, Inc., New York, Basel, 1999)、またはBernstein(Bernstein, J., ,,Polymorphism in Molecular Crystals", Oxford University Press, 2002)により与えられる。
意外にも、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートが、例えば、化学的安定性、機械的性質、技術的実現可能性、加工性、溶解度、溶解(速度)(dissolution)、生物学的利用度、毒性または薬物動態性質に関して、様々な予想外の利点を示すことが見出された。
意外にも、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートが、多形A、多形B、多形Cおよび多形Dとデザインする4種の異なる多形で存在し得、それらが、例えば、化学的安定性、機械的性質、技術的実現可能性、加工性、溶解度、溶解(速度)、生物学的利用度または薬物動態性質に関して、様々な予想外の利点を示すことが更に見出された。
つまり、本発明は、公知の化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルに比較して、意外にも、所望の、改善された薬理学的性質を示す、新規な化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートおよび(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートの4種の新規な結晶多形を提供する。
他に断りがなければ、本明細書で、本発明を記載するために用いられる様々な用語の、意味および範囲を説明および定義するために、以下の定義を設ける。
用語「結晶多形」または「多形」は、分析方法、例えば、粉末X線回折またはIR分光法により特徴づけられうる結晶形態または修飾を指す。
用語「多形A」は、以下に定義される、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートの特定の結晶多形に関する。
用語「多形B」は、以下に定義される、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートの特定の結晶多形に関する。
用語「多形C」は、以下に定義される、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートの特定の結晶多形に関する。
用語「多形D」は、以下に定義される、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートの特定の結晶多形に関する。
用語「IR」は、赤外を意味する。
詳細には、本発明は、化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートに関する。
更に、本発明は、約
Figure 2009520742
に、度 2−θ(degrees 2-theta)で表される特徴的ピークを有する粉末X線回折パターンにより特徴づけられる、先に記載される化合物の結晶多形に関する。
この多形は、「多形A」と呼ばれる。用語「約」は、この文脈では、±0.2(度 2−θで表される)の度 2−θの測定値における不確かさが存在することを意味する。
好ましくは、先に定義される結晶多形Aは、約9.0、10.8、13.0、14.1、14.4、15.1、15.4、16.3、17.2、17.8、18.1、18.8、19.6、20.2、21.6、22.4、23.1、23.7、24.4、26.2、26.7、27.3、27.5、31.0、31.9および33.5に、度 2−θで表される特徴的ピークを有する粉末X線回折パターンにより特徴づけられる。より好ましくは、先に定義される結晶多形Aは、図1に示される粉末X線回折パターンにより特徴づけられる。
先に記載される結晶多形Aは、そのIRスペクトルによっても特徴づけることができる。それゆえ、本発明は、約3382cm−1、3128cm−1、2654cm−1、2451cm−1、1714cm−1、1662cm−1、1601cm−1、1266cm−1、1202cm−1、1162cm−1、1074cm−1、1031cm−1、995cm−1、976cm−1、944cm−1、915cm−1、839cm−1、817cm−1、760cm−1、710cm−1および637cm−1に、特徴的ピークを有するIR吸収スペクトルにより特徴づけられる、先に定義される化合物の結晶多形にも関する。用語「約」は、この文脈では、cm−1値が、例えば、±1cm−1まで変動し得ることを意味する。好ましくは、先に記載される結晶多形Aは、図2に示されるIR吸収スペクトルにより特徴づけられる。
本発明の別の実施形態は、約
Figure 2009520742
に、度 2−θで表される特徴的ピークを有する粉末X線回折パターンにより特徴づけられる、先に定義される化合物の結晶多形に関する。
この多形は、「多形B」と呼ばれる。用語「約」は、この文脈では、±0.2(度 2−θで表される)の度 2−θの測定値における不確かさが存在することを意味する。
好ましくは、先に定義される結晶多形Bは、約6.3、7.5、10.3、12.8、14.5、15.1、15.4、16.0、16.7、17.3、17.9、18.3、18.8、19.0、19.6、21.3、21.8、22.3、23.3、23.6、23.9、24.2、25.2、26.4および35.5に、度 2−θで表される特徴的ピークを有する粉末X線回折パターンにより特徴づけられる。より好ましくは、先に定義される結晶多形Bは、図3に示される粉末X線回折パターンにより特徴づけられる。
先に記載される結晶多形Bは、IRスペクトルによっても特徴づけることができる。それゆえ、本発明は、約3345cm−1、3090cm−1、2641cm−1、2408cm−1、2130cm−1、1676cm−1、1595cm−1、1335cm−1、1231cm−1、1162cm−1、1072cm−1、1024cm−1、976cm−1、943cm−1、819cm−1、792cm−1、709cm−1および631cm−1に特徴的ピークを有するIR吸収スペクトルにより特徴づけられる、先に定義される化合物の結晶多形にも関する。用語「約」は、この文脈では、cm−1値が、例えば、±1cm−1まで変動し得ることを意味する。好ましくは、先に記載される結晶多形Bは、図4に示されるIR吸収スペクトルにより特徴づけられる。
更に、本発明は、約
Figure 2009520742
に、度 2−θで表される特徴的ピークを有する粉末X線回折パターンにより特徴づけられる、先に記載された化合物の結晶多形に関する。
この多形は、「多形C」と呼ばれる。用語「約」は、この文脈では、±0.2(度 2−θで表される)の度 2−θの測定値における不確かさが存在することを意味する。
好ましくは、先に定義される結晶多形Cは、約6.4、11.0、11.5、12.8、14.0、16.7、17.8、18.8、19.3、19.6、20.1、21.8、22.6および23.3に、度 2−θで表される特徴的ピークを有する粉末X線回折パターンを特徴とする。より好ましくは、先に定義された結晶多形Cは、図5に示される粉末X線回折パターンにより特徴づけられる。
先に記載される結晶多形Cは、IRスペクトルによっても特徴づけることができる。それゆえ、本発明は、約3310cm−1、2658cm−1、2418cm−1、2245cm−1、1677cm−1、1600cm−1、1573cm−1、1334cm−1、1216cm−1、1164cm−1、1075cm−1、1021cm−1、960cm−1、941cm−1、822cm−1、790cm−1、711cm−1および635cm−1に特徴的ピークを有するIR吸収スペクトルにより特徴づけられる、先に定義される化合物の結晶多形にも関する。用語「約」は、この文脈では、cm−1値が、例えば、±1cm−1まで変動し得ることを意味する。好ましくは、先に記載される結晶多形Cは、図6に示されるIR吸収スペクトルにより特徴づけられる。
更に、本発明は、約
Figure 2009520742
に、度 2−θで表される特徴的ピークを有する粉末X線回折パターンにより特徴づけられる、先に記載される化合物の結晶多形に関する。
この多形は、「多形D」と呼ばれる。用語「約」は、この文脈では、±0.2(度 2−θで表される)の度 2−θの測定値における不確かさが存在することを意味する。
好ましくは、先に定義される結晶多形Dは、約7.1、10.7、12.9、14.4、15.6、17.6、18.0、18.9、21.6、22.6、23.2、23.8および27.9に、度 2−θで表される特徴的ピークを有する粉末X線回折パターンにより特徴づけられる。より好ましくは、先に定義される結晶多形Dは、図7に示される粉末X線回折パターンにより特徴づけられる。
先に記載される結晶多形Dは、IRスペクトルによっても特徴づけることができる。それゆえ、本発明は、約3083cm−1、2690cm−1、2636cm−1、2413cm−1、2245cm−1、1682cm−1、1598cm−1、1576cm−1、1550cm−1、1500cm−1、1335cm−1、1291cm−1、1235cm−1、1179cm−1、1164cm−1、1072cm−1、1025cm−1、978cm−1、940cm−1、816cm−1、767cm−1、707cm−1および639cm−1に特徴的ピークを有するIR吸収スペクトルにより特徴づけられる、先に定義される化合物の結晶多形にも関する。用語「約」は、この文脈では、cm−1値が、例えば、±1cm−1まで変動し得ることを意味する。好ましくは、先に記載される結晶多形Dは、図8に示されたIR吸収スペクトルにより特徴づけられる。
上述の度 2−θ値は、20〜25℃で、Cu Kα1放射線での測定値を指す。
更に、本発明は、特に、少なくとも70%が、先に定義される結晶多形であり、特に、少なくとも90%が、先に定義される結晶多形であり、より特に、少なくとも95%が、先に定義される結晶多形であり、よりさらに特に、少なくとも99%が、先に定義される結晶多形である、化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートに関する。
好ましい実施形態において、本発明は、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルをフマル酸と反応させることを含む、先に定義される化合物の製造方法に関する。この変換は、好ましくは、適切な溶媒中で、例えば、エタノール、メタノール、プロパノール、THF、イソプロパノール、イソプロパノール/水、エタノール/THF、プロパノール/水の中で、フマル酸を用いて実施される。その後、続いての結晶化により、フマル酸塩を得ることができる。
本発明の別の好ましい実施形態は、得られる化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートを、水の存在下で、1−プロパノールから結晶化させる、先に定義される方法に関する。好ましくは、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラート 6%〜10%(w/w)、より好ましくは、7%〜9%(w/w)、より好ましくは、8%(w/w)を、好ましくは、65℃〜75℃の温度、より好ましくは、70℃の温度で、水 5%〜9%(w/w)、より好ましくは、6%〜8%(w/w)、より好ましくは、7%(w/w)の存在下で、1−プロパノールに溶解し、冷却により結晶化させる。これが、多形Aに導く。好ましくは、所望の多形の形成を促進するため、それまでに得られた多形Aを添加する。本発明は、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートを水の非存在下で、1−プロパノールから結晶化させることを含む、多形Aの製造方法にも関する。
本発明の別の好ましい実施形態は、得られる化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートを、水の非存在下で、1−プロパノールから結晶化させる、先に定義される方法に関する。好ましくは、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラート 6%〜10%(w/w)、より好ましくは、7%〜9%(w/w)、より好ましくは、8%(w/w)を、好ましくは、55℃〜70℃の温度で、より好ましくは60℃〜65℃の温度で、水の非存在下で、1−プロパノールに溶解し、冷却により結晶化させる。これが多形Bに導く。本発明は、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートを、水の非存在下で、1−プロパノールから結晶化させることを含む、多形Bの製造方法にも関する。
本発明の別の好ましい実施形態は、得られる化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートを、イソプロパノールから結晶化させる、先に定義される方法に関する。好ましくは、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリル 9%〜13%(w/w)、より好ましくは、10%〜12%(w/w)、より好ましくは、11%(w/w)を、好ましくは、30℃〜40℃の温度で、より好ましくは、35℃の温度で、イソプロパノールに溶解して、好ましくは、30℃〜40℃の温度で、より好ましくは、35℃の温度で、イソプロパノール中のフマル酸の等モル溶液の同一容量と混和する。結晶スラリーを、イソプロパノールで希釈して、周囲温度で冷却する。これが多形Cに導く。
本発明の別の好ましい実施形態は、得られる化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートを、THFから結晶化させる、先に定義される方法に関する。好ましくは、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリル 9%〜13%(w/w)、より好ましくは、10%〜12%(w/w)、より好ましくは、11%(w/w)を、好ましくは55℃〜65℃の温度で、より好ましくは、60℃の温度で、THFに溶解して、好ましくは、55℃〜65℃の温度で、より好ましくは、60℃の温度で、THF中のフマル酸の等モル溶液の同一容量と混和して、冷却により結晶化させ、THFで希釈する。これが多形Dに導く。
更に、本発明は、先に記載される方法により製造される、先に定義される化合物または結晶に関する。
先に記載されたとおり、本発明の化合物および/または多形は、DPP−IVに関連する疾患、例えば、糖尿病、特に、非インスリン依存性糖尿病、耐糖能異常、腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、肥満、および/または代謝症候群、好ましくは、非インスリン依存性糖尿病および/または耐糖能異常の処置および/または予防用の医薬として使用することができる。更に、本発明の化合物および/または多形は、利尿剤として、または高血圧の処置および/または予防のために用いることができる。
それゆえ、本発明は、先に定義される化合物または結晶多形、および薬学的に許容され得る担体および/または補助剤を含む医薬組成物にも関する。
更に、本発明は、治療的活性物質として、特に、DPP−IVに関連する疾患、例えば、糖尿病、特に、非インスリン依存性糖尿病、耐糖能異常、腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、肥満、および/または代謝症候群の処置および/または予防用の治療的活性物質として使用される、好ましくは、非インスリン依存性糖尿病および/または耐糖能異常の処置および/または予防用の治療的活性物質として使用される、先に定義される化合物または結晶多形に関する。本発明は、更に、利尿剤としての、または高血圧の処置および/または予防用の治療活性物質としての使用のための、先に定義される化合物または結晶多形に関する。
別の実施形態において、本発明は、先に定義される化合物または結晶多形をヒトまたは動物に投与することを含む、DPP−IVに関連する疾患、例えば、糖尿病、特に、非インスリン依存性糖尿病、耐糖能異常、腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、肥満、および/または代謝症候群の処置および/または予防、好ましくは、非インスリン依存性糖尿病および/または耐糖能異常の処置および/または予防の方法に関する。本発明は、更に、疾患が高血圧であるか、または利尿剤が有利な効果を有する、先に定義される処置および/または予防の方法に関する。
更に、本発明は、DPP−IVに関連する疾患、例えば、糖尿病、特に、非インスリン依存性糖尿病、耐糖能異常、腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、肥満、および/または代謝症候群の処置および/または予防、好ましくは、非インスリン依存性糖尿病および/または耐糖能異常の処置および/または予防のための、先に定義される化合物または結晶多形の使用に関する。本発明は、更に、疾患が高血圧である、先に定義される使用、または利尿剤としての使用に関する。
更に、本発明は、DPP−IVに関連する疾患、例えば、糖尿病、特に、非インスリン依存性糖尿病、耐糖能異常、腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、肥満、および/または代謝症候群の処置および/または予防用の、好ましくは、非インスリン依存性糖尿病および/または耐糖能異常の処置および/または予防用の医薬を製造するための、先に定義される化合物または結晶多形の使用に関する。そのような医薬は、先に定義された化合物を含む。本発明は、更に、疾患が高血圧である、先に定義された使用、または利尿剤を製造するための使用に関する。
先に定義される方法および使用に関して、以下の疾患は、好ましい実施形態に関する:糖尿病、特に、非インスリン依存性糖尿病、耐糖能異常、肥満、および/または代謝症候群、好ましくは、非インスリン依存性糖尿病および/または耐糖能異常。
先に記載される組成物、使用および方法において、化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラート、先に記載される多形、または少なくとも70%が先に定義される結晶多形である、特に、少なくとも90%が先に定義される結晶多形である、より特に、少なくとも95%が先に定義された結晶多形である、そして、よりさらに特に、少なくとも99%が先に定義された結晶多形である、化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートが用いられうる
先に記載される化合物および結晶多形の活性を決定するために、以下のテストを実施した。
DPP−IV阻害剤の活性を、ヒト血漿プール由来の天然ヒトDPP−IV、または組換えヒトDPP−IVを用いてテストする。異なる提供者からのヒトクエン酸血漿をプールし、滅菌条件下、0.2ミクロン膜をとおして、ろ過し、アリコット1mLを急速冷凍(shock frozen)し、使用するまで、−120℃で貯蔵した。比色DPP−IVアッセイでは、アッセイ全容量100μl中に、ヒト血漿5〜10μlを、および蛍光アッセイでは、ヒト血漿1.0μlを、酵素供給源として用いる。N−末端および膜透過ドメインについて、制限されるアミノ酸31〜766個のヒトDPP−IV配列のcDNAを、pichia pastorisにクローニングする。ヒトDPP−IVを発現させて、分子ふるい、ならびに陰イオンおよび陽イオンクロマトグラフィーを含む従来のカラムクロマトグラフィーを用いて、培地から精製した。最終的な酵素調製物のCoomassieブルーSDS-PAGEの純度は、95%以上である。比色DPP−IVアッセイでは、アッセイ全容量100μl中に、rec.−hDPP−IV 20ngを、および蛍光アッセイでは、rec.−hDPP−IV 2ngを、酵素供給源として用いる。
蛍光アッセイでは、Ala−Pro−7−アミド−4−トリフルオロメチルクマリン(Calbiochem No 125510)を基質として用いる。10%DMF/HO中の20mMストック液を、使用するまで、−20℃で貯蔵する。IC50測定では、最終的な基質濃度 50μMを用いる。K、Vmax、Kとしての反応速度パラメータを決定するアッセイでは、基質濃度を10μM〜500μMで変動させる。
比色アッセイでは、H−Ala−Pro−pNa.HCl(Bachem L-1115)を基質として用いる。10%MeOH/HO中の10mMストックツ液を、使用するまで、−20℃で貯蔵する。IC50測定では、最終的な基質濃度 200μMを用いる。K、Vmax、Kとしての反応速度パラメータを決定するアッセイでは、基質濃度を100μM〜2000μMで変動させる。Perkin Elmer Luminescence Spectrometer LS 50Bにて、励起波長 400nmおよび発光波長 505nmで、15秒毎に、10〜30分間連続して、蛍光を検出する。最適線形回帰により、初速度定数を計算する。比色測定基質から遊離したpNAの吸収を、Packard Spectra Count中、405nMで、2分毎に、30〜120分間、連続して検出する。最適線形回帰により、初速度定数を計算する。
DPP−IV活性アッセイを、37℃で、96穴プレート中、アッセイ全容量 100μlで実施する。アッセイ緩衝液は、0.1mg/ml BSAおよび100mM NaClを含む、50mM Tris/HCl−pH7.8からなる。テスト化合物を、100%DMSOに溶解し、10%DMSO/HOに所望の濃度に希釈する。アッセイ中の最終的なDMSO濃度は、1%(v/v)である。この濃度で、DMSOによる酵素の不活性化は、5%未満である。化合物は、酵素と共に、(プレインキュベーション)(37℃で10分間)あるもの及びプレインキュベーションなしのものである。酵素反応は、基質適用、続いて、直ちに混合して、開始される。
テスト化合物のIC50決定値は、少なくとも5種の異なる化合物濃度のDPP−IV阻害の非線形最適回帰により計算される。酵素反応の反応速度パラメータは、少なくとも5種の異なる基質濃度および少なくとも5種の異なるテスト化合物濃度から計算される。
本発明の化合物および結晶多形は、10nM〜500nM、より好ましくは、50nM〜100nMの範囲内のIC50値を示す。
Figure 2009520742
本発明の化合物および多形は、例えば、経腸投与、非経口投与または局所投与用の医薬製剤の形態で、医薬として用いられうる。それらは、例えば、経口的に(例えば、錠剤、コート錠、糖剤、ハードおよびソフトゼラチンカプセル、溶液、エマルションまたは懸濁液の形態で)、経直腸的に(例えば、坐剤の形態で)、非経口的に(例えば、注射溶液もしくは懸濁液、または輸注溶液の形態で)、または局所的に(例えば、軟膏、クリームまたはオイルの形態で)、投与されうる。
該医薬製剤の製造は、記載される多形を、場合により、他の治療的に価値あるある物質と配合させて、適切な非毒性、不活性の治療的に適合性のある固体または液体担体物質、および、所望なら、通常の医薬補助剤と共に、生薬投与形態にすることにより、当業者に知られる手法で実行されうる。
適切な担体物質は、無機担体物質だけでなく、有機担体物質でもある。つまり、例えば、ラクトース、コーンスターチまたはその誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩を、錠剤、コート錠、糖剤、およびハードゼラチンカプセル用の担体物質として用いることができる。ソフトゼラチンカプセル用の適切な担体物質は、例えば、植物油、ワックス、脂肪、半固形および液体ポリオールである(しかし、活性成分の性質に依存し、ソフトゼラチンカプセルの場合、担体が必要とならない場合がある)。溶液およびシロップの製造用の適切な担体物質は、例えば、水、ポリオール、ショ糖、転化糖などである。注射溶液用の適切な担体物質は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロールおよび植物油である。坐剤用の適切な担体物質は、例えば、天然油、硬化油、ワックス、脂肪、半液体または液体ポリオールである。局所製剤用の適切な担体物質は、グリセリド、半合成および合成グリセリド、水添油、液体ワックス、液体パラフィン、液体脂肪アルコール、ステロール、ポリエチレングリコールならびにセルロース誘導体である。
通常の安定化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、稠度改良剤、風味改良剤、浸透圧を変動させる塩、緩衝物質、可溶化剤、着色剤、マスキング剤および酸化防止剤が、医薬補助剤として考慮される。
本発明の化合物および多形の投与量は、管理される疾患、患者の年齢および個々の条件、ならびに投与様式に応じて、広い限界内で変動してもよいが、もちろん、各々の特定場合の個々の要件に適合させられる。成人患者では、日用量 約50〜2000mg、特に、約200〜1000mgが考慮される。疾患の重症度および正確な薬物動態プロファイルに依存して、本発明の化合物および多形は、1からかなり多くの日用量単位(例えば、1〜3用量単位)で投与されうる。
該医薬製剤は、好都合には、本発明の化合物および/または多形 約50〜1000mg、好ましくは、200〜500mg含む。
以下の実施例は、本発明をより詳細に説明するものである。しかし、それらは、いかなる態様においても、発明の範囲を限定するものではない。化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルは、WO03/037327に開示された方法、またはそれに類似の方法により、得られうる。化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートは、先に与えられるまたは実施例における方法、または当業者に一般に知られる方法により、得られうる。本発明の多形は、先に与えられる方法、実施例に与えられる方法、または類似の方法により製造されうる。出発物質は、市販されるか、あるいは先に与えられる方法もしくは実施例に与えられる方法に類似の方法、または当該技術分野で公知の方法により製造されうる。
X線粉末回折
X線粉末回折パターンを、STOE Stadi P X線回折装置を用いて、透過モード(Cu Kα1放射、Geモノクロメーター、位置敏感型検出器(PSD)、角度範囲3°〜42°2シータ、0.5°2シータの工程、測定時間1工程当たり40秒)で記録した。サンプルを調製し、物質を更に加工(例えば、粉砕又は篩分け)しないで、周囲温度(20〜25℃)で分析した。
IR分光法
サンプルの赤外線スペクトルを、FT−IR分光計を用いて、2枚の塩化ナトリウム板の間のサンプル 約15mg及びヌジョール(Nujol) 約15mgからなるヌジョール懸濁液のフィルムとして、透過率で記録した。分光計はNicolet 20SXBか、又はその同等のものである(分解能 2cm−1、32又は64コード化スキャン、MCT検出器)。
実施例1
(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリル(クロマトグラフィーに付した遊離塩基、546μmol) 200mgを、1−プロパノール 2.0mLに溶解した。周囲温度で、固体フマル酸 65mg(約1.1当量)を加えた。増粘スラリーを30分間撹拌し、その後、水100μLを加えた。清澄な溶液を得るまで、懸濁液を、65℃に加熱した。溶液を、3時間以内に、20℃まで直線的に冷却し、次に、この温度で一晩寝かせた。濾過に先立って、懸濁液をプロパノール 2.0mLで希釈した。フィルターケーキを、1−プロパノール 3.0mLですすいだ。乾燥後(25℃、5mbar,15時間)、オフホワイトの(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラート 220mg(83.5%)を、多形体Aの形態で、微細針状物として得た。
実施例2
粗(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマル酸塩 1.0gを、70℃で、1−プロパノール15mL及び水600uLの混合物に溶解した。研磨濾過の後、溶液を撹拌せずに、8時間以内に、70℃から20℃まで直線的に冷却した。次に、結晶をスパチュラで動かし、懸濁液を、20℃で、更に8時間撹拌した。生成物を濾過により集め、プロパノール5mLで2回すすぎ、次に、真空下(5mbar)、周囲温度で、一晩乾燥して、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラート805mg(81%)を、結晶質の多形体Aとして、オフホワイトの針状物として得た。融点180℃。
実施例3
粗(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマル酸塩(形状Aではない) 1.0gを、65℃で、1−プロパノール 15mLに溶解した。研磨濾過の後、溶液を撹拌せずに、8時間以内に、65℃から15℃まで、直線的に冷却した。結晶をスパチュラで動かし、懸濁液を15℃で更に5時間撹拌した。生成物を濾過により集め、冷1−プロパノール 5mLで2回すすぎ、次に、真空下(5mbar)、周囲温度で一晩乾燥して、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラート 830mg(83%)を、結晶質の多形体Bとして、僅かにベージュ色の粉末として得た。融点162℃。
実施例4
(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリル(クロマトグラフィーに付した遊離塩基、546μmol) 200mgを、周囲温度で、イソプロパノール 2mLに溶解した。次に、イソプロパノール 2mL中のフマル酸 65mg(560μmol、1.03当量)の温かい(30〜40℃)溶液をすばやく加えた。得られた粘ちょうな懸濁液を、イソプロパノール 5mLで希釈し、周囲温度で一晩撹拌した。生成物を濾過により集め、イソプロパノール 5mLで2回すすぎ、次に、真空下(5mbar)、周囲温度で一晩乾燥して、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラート 230mg(87%)を、結晶質の多形体Cとして、ベージュ色の粉末として得た。
実施例5
(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリル(クロマトグラフィーに付した遊離塩基、546μmol) 200mgをTHF 2mLに溶解した。60℃で、THF 2mL中のフマル酸 65mg(560μmol、1.03当量)の溶液をゆっくりと加えた。次に、得られた懸濁液を受動的に周囲温度に冷却し、次に、一晩撹拌した。得られた粘ちょうな懸濁液をTHF 5mLで希釈し、その後、生成物を濾過により集めた。収穫物をTHF 5mLで2回すすぎ、次に、真空下(5mbar)、周囲温度で、一晩乾燥して、(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラート197mg(76%)を結晶質の多形体Dとして、ベージュ色の粉末として得た。融点。156℃。
実施例A
下記の成分を含有するフィルムコーティング錠剤は、常法により製造することができる:
成分 1錠当たり
核:
活性成分 50.0mg 200.0mg
含水乳糖 58.5mg 125.5mg
ポビドンK30 10mg 20.0mg
ステアリン酸マグネシウム 1.5mg 4.5mg
(核重量) 120.0mg 350.0mg
フィルムコート:
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 3.5mg 7.0mg
ポリエチレングリコール6000 0.8mg 1.6mg
タルク 1.3mg 2.6mg
二酸化チタン 0.8mg 1.6mg
活性成分を篩にかけ、乳糖と混合し、混合物をポリビニルピロリドンの水溶液又はエタノール溶液で、流動層造粒により造粒する。造粒物をデンプングリコール酸ナトリウム及びステアリン酸マグネシウムと混合し、圧縮して、それぞれ、120又は350mgの核を得る。上記のフィルムコートの水溶液/懸濁液を核に塗布する(lacquer)。
実施例B
下記の成分を含有するカプセル剤は、常法により製造することができる:
成分 1カプセル当たり
活性成分 25.0mg
乳糖 170.0mg
タルク 5.0mg
成分を篩にかけ、混合し、サイズ2のカプセルに充填する。
多形AのX線回折パターンである。 多形AのIRスペクトルである。 多形BのX線回折パターンである。 多形BのIRスペクトルである。 多形CのX線回折パターンである。 多形CのIRスペクトルである。 多形DのX線回折パターンである。 多形DのIRスペクトルである。

Claims (33)

  1. 化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラート。

  2. Figure 2009520742

    に、度 2−θで表される特徴的ピークを有する粉末X線回折パターンにより特徴づけられる、請求項1記載の化合物の結晶多形。
  3. 図1に示される粉末X線回折パターンにより特徴づけられる、請求項2記載の結晶多形。
  4. 約3382cm−1、3128cm−1、2654cm−1、2451cm−1、1714cm−1、1662cm−1、1601cm−1、1266cm−1、1202cm−1、1162cm−1、1074cm−1、1031cm−1、995cm−1、976cm−1、944cm−1、915cm−1、839cm−1、817cm−1、760cm−1、710cm−1および637cm−1に特徴的ピークを有するIR吸収スペクトルにより特徴づけられる、請求項1記載の化合物の結晶多形。
  5. 図2に示されるIR吸収スペクトルにより特徴づけられる、請求項4記載の結晶多形。

  6. Figure 2009520742

    に、度 2−θで表される特徴的ピークを有する粉末X線回折パターンにより特徴づけられる、請求項1記載の化合物の結晶多形。
  7. 図3に示される粉末X線回折パターンにより特徴づけられる、請求項6記載の結晶多形。
  8. 約3345cm−1、3090cm−1、2641cm−1、2408cm−1、2130cm−1、1676cm−1、1595cm−1、1335cm−1、1231cm−1、1162cm−1、1072cm−1、1024cm−1、976cm−1、943cm−1、819cm−1、792cm−1、709cm−1および631cm−1に特徴的ピークを有するIR吸収スペクトルにより特徴づけられる、請求項1記載の化合物の結晶多形。
  9. 図4に示されるIR吸収スペクトルにより特徴づけられる、請求項8記載の化合物の結晶多形。

  10. Figure 2009520742

    に、度 2−θで表される特徴的ピークを有する粉末X線回折パターンにより特徴づけられる、請求項1記載の化合物の結晶多形。
  11. 図5に示される粉末X線回折パターンにより特徴づけられる、請求項10記載の結晶多形。
  12. 約3310cm−1、2658cm−1、2418cm−1、2245cm−1、1677cm−1、1600cm−1、1573cm−1、1334cm−1、1216cm−1、1164cm−1、1075cm−1、1021cm−1、960cm−1、941cm−1、822cm−1、790cm−1、711cm−1および635cm−1に特徴的ピークを有するIR吸収スペクトルにより特徴づけられる、請求項1記載の化合物の結晶多形。
  13. 図6に示されるIR吸収スペクトルにより特徴づけられる、請求項12記載の結晶多形。

  14. Figure 2009520742

    に、度 2−θで表される特徴的ピークを有する粉末X線回折パターンにより特徴づけられる、請求項1記載の化合物の結晶多形。
  15. 図7に示される粉末X線回折パターンにより特徴づけられる、請求項14記載の結晶多形。
  16. 約3083cm−1、2690cm−1、2636cm−1、2413cm−1、2245cm−1、1682cm−1、1598cm−1、1576cm−1、1550cm−1、1500cm−1、1335cm−1、1291cm−1、1235cm−1、1179cm−1、1164cm−1、1072cm−1、1025cm−1、978cm−1、940cm−1、816cm−1、767cm−1、707cm−1および639cm−1に特徴的ピークを有するIR吸収スペクトルにより特徴づけられる、請求項1記載の化合物の結晶多形。
  17. 図8に示されるIR吸収スペクトルにより特徴づけられる、請求項16記載の結晶多形。
  18. 少なくとも70%が、請求項2〜17のいずれか1項記載の結晶多形である、請求項1記載の化合物。
  19. (2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルをフマル酸と反応させることを含む、請求項1〜18のいずれか1項記載の化合物の製造方法。
  20. 得られる化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートを、水の存在下で、1−プロパノールから結晶化させる、請求項19記載の方法。
  21. 得られる化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートを、水の非存在下で、1−プロパノールから結晶化させる、請求項19記載の方法。
  22. 得られる化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートを、イソプロパノールから結晶化させる、請求項19記載の方法。
  23. 得られる化合物:(2S)−1−{[1,1−ジメチル−3−(4−ピリジン−3−イル−イミダゾール−1−イル)−プロピルアミノ]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボニトリルフマラートを、THFから結晶化させる、請求項19記載の方法。
  24. 請求項19〜23のいずれか1項記載の方法により製造される、請求項1〜18のいずれか1項記載の化合物。
  25. 請求項1〜18のいずれか1項記載の化合物または結晶多形、および薬学的に許容され得る担体および/または補助剤を含む医薬組成物。
  26. 治療的活性物質として使用される、請求項1〜18のいずれか1項記載の化合物または結晶多形。
  27. DPP−IVに関連する疾患の処置および/または予防用の治療的活性物質として使用される、請求項1〜18のいずれか1項記載の化合物または結晶多形。
  28. 請求項1〜18のいずれか1項記載の化合物または結晶多形をヒトまたは動物に投与することを含む、糖尿病、非インスリン依存性糖尿病、耐糖能異常、腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、肥満、および/または代謝症候群のような、DPP−IVに関連する疾患の処置および/または予防の方法。
  29. DPP−IVに関連する疾患の治療的および/または予防的処置のための、請求項1〜18のいずれか1項記載の化合物または結晶多形の使用。
  30. 糖尿病、非インスリン依存性糖尿病、耐糖能異常、腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、肥満、および/または代謝症候群の処置および/または予防のための、請求項1〜18のいずれか1項記載の化合物または結晶多形の使用。
  31. DPP−IVに関連する疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1〜18のいずれか1項記載の化合物または結晶多形の使用。
  32. 糖尿病、非インスリン依存性糖尿病、耐糖能異常、腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、肥満、および/または代謝症候群の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1〜18のいずれか1項記載の化合物または結晶多形の使用。
  33. 本明細書の先に実質的に記載される、新規な化合物、多形、工程および方法、ならびにそのような化合物または多形の使用。
JP2008546360A 2005-12-21 2006-12-11 Dpp−iv阻害剤の新規な塩および多形 Pending JP2009520742A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP05112639 2005-12-21
PCT/EP2006/069509 WO2007071576A1 (en) 2005-12-21 2006-12-11 New salt and polymorph of dpp-iv inhibitor

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009520742A true JP2009520742A (ja) 2009-05-28

Family

ID=37744585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008546360A Pending JP2009520742A (ja) 2005-12-21 2006-12-11 Dpp−iv阻害剤の新規な塩および多形

Country Status (9)

Country Link
US (2) US20070142436A1 (ja)
EP (1) EP1966193B1 (ja)
JP (1) JP2009520742A (ja)
CN (1) CN101341148A (ja)
AT (1) ATE482947T1 (ja)
CA (1) CA2633181A1 (ja)
DE (1) DE602006017259D1 (ja)
ES (1) ES2351471T3 (ja)
WO (1) WO2007071576A1 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2025674A1 (de) 2007-08-15 2009-02-18 sanofi-aventis Substituierte Tetrahydronaphthaline, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Arzneimittel
PE20090938A1 (es) 2007-08-16 2009-08-08 Boehringer Ingelheim Int Composicion farmaceutica que comprende un derivado de benceno sustituido con glucopiranosilo
UY32030A (es) 2008-08-06 2010-03-26 Boehringer Ingelheim Int "tratamiento para diabetes en pacientes inapropiados para terapia con metformina"
EP2326326B1 (en) 2008-08-15 2019-10-09 Boehringer Ingelheim International GmbH Dpp-4 inhibitors for use for the treatment of wound healing in diabetic patients
AR074990A1 (es) 2009-01-07 2011-03-02 Boehringer Ingelheim Int Tratamiento de diabetes en pacientes con un control glucemico inadecuado a pesar de la terapia con metformina
AR075204A1 (es) 2009-01-29 2011-03-16 Boehringer Ingelheim Int Inhibidores de dpp-4 y composiciones farmaceuticas que los comprenden, utiles para tratar enfermedades metabolicas en pacientes pediatricos, particularmente diabetes mellitus tipo 2
CN117547538A (zh) 2009-02-13 2024-02-13 勃林格殷格翰国际有限公司 包含dpp-4抑制剂(利格列汀)任选地组合其它抗糖尿病药的抗糖尿病药物
AR077642A1 (es) 2009-07-09 2011-09-14 Arena Pharm Inc Moduladores del metabolismo y el tratamiento de trastornos relacionados con el mismo
EP2504002B1 (en) 2009-11-27 2019-10-09 Boehringer Ingelheim International GmbH Treatment of genotyped diabetic patients with dpp-iv inhibitors such as linagliptin
WO2011107494A1 (de) 2010-03-03 2011-09-09 Sanofi Neue aromatische glykosidderivate, diese verbindungen enthaltende arzneimittel und deren verwendung
US20130109703A1 (en) 2010-03-18 2013-05-02 Boehringer Ingelheim International Gmbh Combination of a GPR119 Agonist and the DPP-IV Inhibitor Linagliptin for Use in the Treatment of Diabetes and Related Conditions
EP2556056A1 (en) 2010-04-06 2013-02-13 Arena Pharmaceuticals, Inc. Modulators of the gpr119 receptor and the treatment of disorders related thereto
MX341025B (es) 2010-05-05 2016-08-04 Boehringer Ingelheim Int Gmbh * Terapia de combinacion.
US8933024B2 (en) 2010-06-18 2015-01-13 Sanofi Azolopyridin-3-one derivatives as inhibitors of lipases and phospholipases
US8530413B2 (en) 2010-06-21 2013-09-10 Sanofi Heterocyclically substituted methoxyphenyl derivatives with an oxo group, processes for preparation thereof and use thereof as medicaments
NZ603319A (en) 2010-06-24 2015-04-24 Boehringer Ingelheim Int Diabetes therapy
TW201221505A (en) 2010-07-05 2012-06-01 Sanofi Sa Aryloxyalkylene-substituted hydroxyphenylhexynoic acids, process for preparation thereof and use thereof as a medicament
TW201215388A (en) 2010-07-05 2012-04-16 Sanofi Sa (2-aryloxyacetylamino)phenylpropionic acid derivatives, processes for preparation thereof and use thereof as medicaments
TW201215387A (en) 2010-07-05 2012-04-16 Sanofi Aventis Spirocyclically substituted 1,3-propane dioxide derivatives, processes for preparation thereof and use thereof as a medicament
WO2012040279A1 (en) 2010-09-22 2012-03-29 Arena Pharmaceuticals, Inc. Modulators of the gpr119 receptor and the treatment of disorders related thereto
US20140018371A1 (en) 2011-04-01 2014-01-16 Arena Pharmaceuticals, Inc. Modulators Of The GPR119 Receptor And The Treatment Of Disorders Related Thereto
US20140066369A1 (en) 2011-04-19 2014-03-06 Arena Pharmaceuticals, Inc. Modulators Of The GPR119 Receptor And The Treatment Of Disorders Related Thereto
US20140051714A1 (en) 2011-04-22 2014-02-20 Arena Pharmaceuticals, Inc. Modulators Of The GPR119 Receptor And The Treatment Of Disorders Related Thereto
US20140038889A1 (en) 2011-04-22 2014-02-06 Arena Pharmaceuticals, Inc. Modulators Of The GPR119 Receptor And The Treatment Of Disorders Related Thereto
WO2012170702A1 (en) 2011-06-08 2012-12-13 Arena Pharmaceuticals, Inc. Modulators of the gpr119 receptor and the treatment of disorders related thereto
WO2013037390A1 (en) 2011-09-12 2013-03-21 Sanofi 6-(4-hydroxy-phenyl)-3-styryl-1h-pyrazolo[3,4-b]pyridine-4-carboxylic acid amide derivatives as kinase inhibitors
EP2760862B1 (en) 2011-09-27 2015-10-21 Sanofi 6-(4-hydroxy-phenyl)-3-alkyl-1h-pyrazolo[3,4-b]pyridine-4-carboxylic acid amide derivatives as kinase inhibitors
WO2013055910A1 (en) 2011-10-12 2013-04-18 Arena Pharmaceuticals, Inc. Modulators of the gpr119 receptor and the treatment of disorders related thereto
WO2013174767A1 (en) 2012-05-24 2013-11-28 Boehringer Ingelheim International Gmbh A xanthine derivative as dpp -4 inhibitor for use in modifying food intake and regulating food preference
IN2015DN03795A (ja) 2012-10-24 2015-10-02 Inserm Inst Nat De La Santé Et De La Rech Médicale
WO2014074668A1 (en) 2012-11-08 2014-05-15 Arena Pharmaceuticals, Inc. Modulators of gpr119 and the treatment of disorders related thereto
JP2018507914A (ja) 2015-03-09 2018-03-22 インテクリン・セラピューティクス・インコーポレイテッド 非アルコール性脂肪肝疾患および/またはリポジストロフィーの処置のための方法
US10426818B2 (en) 2015-03-24 2019-10-01 Inserm (Institut National De La Sante Et De La Recherche Medicale) Method and pharmaceutical composition for use in the treatment of diabetes
BR112019020485A2 (pt) 2017-04-03 2020-05-12 Coherus Biosciences, Inc. Agonista ppary para tratamento de paralisia supranuclear progressiva

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002051836A1 (fr) * 2000-12-27 2002-07-04 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Inhibiteur de dipeptidyl peptidase iv
WO2003037327A1 (en) * 2001-10-26 2003-05-08 F. Hoffmann-La-Roche Ag N-substituted pyrrolidin derivatives as dipeptidyl peptidase iv inhibitors
WO2004009544A1 (ja) * 2002-07-23 2004-01-29 Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. 2-シアノ−4−フルオロピロリジン誘導体又はその塩
WO2005116012A1 (ja) * 2004-04-27 2005-12-08 Astellas Pharma Inc. ピロリジン誘導体

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7238724B2 (en) * 2002-09-19 2007-07-03 Abbott Laboratories Pharmaceutical compositions as inhibitors of dipeptidyl peptidase-IV (DPP-IV)

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002051836A1 (fr) * 2000-12-27 2002-07-04 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Inhibiteur de dipeptidyl peptidase iv
WO2003037327A1 (en) * 2001-10-26 2003-05-08 F. Hoffmann-La-Roche Ag N-substituted pyrrolidin derivatives as dipeptidyl peptidase iv inhibitors
WO2004009544A1 (ja) * 2002-07-23 2004-01-29 Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. 2-シアノ−4−フルオロピロリジン誘導体又はその塩
WO2005116012A1 (ja) * 2004-04-27 2005-12-08 Astellas Pharma Inc. ピロリジン誘導体

Also Published As

Publication number Publication date
ES2351471T3 (es) 2011-02-07
EP1966193B1 (en) 2010-09-29
CA2633181A1 (en) 2007-06-28
EP1966193A1 (en) 2008-09-10
DE602006017259D1 (de) 2010-11-11
US20070142436A1 (en) 2007-06-21
ATE482947T1 (de) 2010-10-15
CN101341148A (zh) 2009-01-07
WO2007071576A1 (en) 2007-06-28
US20100093808A1 (en) 2010-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009520742A (ja) Dpp−iv阻害剤の新規な塩および多形
JP5043825B2 (ja) Dpp−iv阻害剤の新規な塩及び多形
KR100797430B1 (ko) {6,7-비스(2-메톡시-에톡시)-퀴나졸린-4-일}-(3e)의동질다상체
CA2806051C (en) Cyclic n,n'-diarylthioureas and n,n'-diarylureas - androgen receptor antagonists, anticancer agent, method for preparation and use thereof
TWI834634B (zh) 醫藥化合物、其鹽類、其製劑及其等之製備和使用之方法
TW201514165A (zh) D-葡萄糖醇,1-脫氧-1-(甲胺基)-,-1-(6-胺基-3,5-二氟吡啶-2-基)-8-氯-6-氟-1,4-二氫-7-(3-羥基氮雜環丁烷-1-基)-4-側氧基-3-喹啉羧酸的結晶形態與其製備程序
KR20170033684A (ko) 리나글립틴 결정형 및 이의 제조방법
KR20080090661A (ko) 결정형의 베포타스틴 금속염 수화물, 이의 제조방법 및이를 포함하는 약학 조성물
JP5959617B2 (ja) オタミキサバンの安息香酸塩
EP3398946A1 (en) Salt of morpholine derivative and crystalline form thereof, as well as preparation method, pharmaceutical composition and use of the same
EP2740458A1 (en) Packaging comprising forms of sodium salt of 4-tert-butyl-N-[4-chloro-2-(1-oxy-pyridine-4-carbonyl)-phenyl]-benzenesulfonamide
KR101476508B1 (ko) (S)-베포타스틴 p-톨루엔술폰산염의 신규 결정형 및 이의 제조방법
CA2700936A1 (en) Production method for pyrazol-3-yl-benzamide derivative
RU2770300C2 (ru) Новые полиморфные формы тримебутина малеата, способ получения и применения
KR101307712B1 (ko) 결정형의 베포타스틴 금속염 수화물, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 약학 조성물
RU2770301C2 (ru) Новые полиморфные формы тримебутина малеата, способ получения и применения
TW201722960A (zh) 經取代的氨基吡喃衍生物之晶型
KR20210017070A (ko) 신규한 티카그렐러의 결정형, 이의 제조방법 또는 용도
WO2006051340A1 (en) Novel form of celecoxib
KR20230026384A (ko) 화합물의 결정 형태
JP2009523768A (ja) ピロロピリミジン誘導体の固体形態および抗腫瘍剤としてのそれらの使用

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120703