JP2009519428A - ヒートポンプ - Google Patents

ヒートポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2009519428A
JP2009519428A JP2008544878A JP2008544878A JP2009519428A JP 2009519428 A JP2009519428 A JP 2009519428A JP 2008544878 A JP2008544878 A JP 2008544878A JP 2008544878 A JP2008544878 A JP 2008544878A JP 2009519428 A JP2009519428 A JP 2009519428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat pump
fluid
hollow
flow
pump according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008544878A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5123203B2 (ja
Inventor
ブルク ローランド
ヘス ミヒャエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mahle Behr GmbH and Co KG
Original Assignee
Mahle Behr GmbH and Co KG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mahle Behr GmbH and Co KG filed Critical Mahle Behr GmbH and Co KG
Publication of JP2009519428A publication Critical patent/JP2009519428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5123203B2 publication Critical patent/JP5123203B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B17/00Sorption machines, plants or systems, operating intermittently, e.g. absorption or adsorption type
    • F25B17/08Sorption machines, plants or systems, operating intermittently, e.g. absorption or adsorption type the absorbent or adsorbent being a solid, e.g. salt
    • F25B17/086Sorption machines, plants or systems, operating intermittently, e.g. absorption or adsorption type the absorbent or adsorbent being a solid, e.g. salt with two or more boiler-sorber/evaporator units
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B35/00Boiler-absorbers, i.e. boilers usable for absorption or adsorption
    • F25B35/04Boiler-absorbers, i.e. boilers usable for absorption or adsorption using a solid as sorbent
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D9/00Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D9/0031Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other
    • F28D9/0043Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the plates having openings therein for circulation of at least one heat-exchange medium from one conduit to another
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/026Header boxes; End plates with static flow control means, e.g. with means for uniformly distributing heat exchange media into conduits
    • F28F9/027Header boxes; End plates with static flow control means, e.g. with means for uniformly distributing heat exchange media into conduits in the form of distribution pipes
    • F28F9/0273Header boxes; End plates with static flow control means, e.g. with means for uniformly distributing heat exchange media into conduits in the form of distribution pipes with multiple holes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F2250/00Arrangements for modifying the flow of the heat exchange media, e.g. flow guiding means; Particular flow patterns
    • F28F2250/10Particular pattern of flow of the heat exchange media
    • F28F2250/104Particular pattern of flow of the heat exchange media with parallel flow

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

【課題】所定の構造空間においてヒートポンプの性能および駆動熱需要を改善する。
【解決手段】ヒートポンプが、第1区域(2a)と第2区域(2b)と第1、第2区域の間を可逆的に変位可能な作動媒体とを備えた多数の中空要素(2)を有する。作動媒体と区域(2a、2b)のいずれか1つとの協動の平衡が熱力学的状態変量に依存している。積重ね体状に配置され、かつ第1、第2区域を備えた少なくとも1つの中空要素(2)をそれぞれに含む多数のプレート要素(1)を設け、プレート要素(1)の間に配置され、かつ第1区域(2a)と熱交換するために第1流体を流通させる多数の第1種類の貫流領域(4)を設け、プレート要素(1)の間に配置され、かつ第2区域(2b)と熱交換するために第2流体を流通させる多数の第2種類の貫流領域(5)を設ける。第1流体と第2流体が相互に分離されている。プレート要素(1)のそれぞれ末端側に配置され、少なくとも第1種類の貫流領域(4)による第1流体の分配に割り当てられ、かつそれぞれ1つの固定中空シリンダとこの中空シリンダ内で回転可能な挿入分配器(7a、8a)を有する少なくとも2つの分配装置(7、8)を含む。挿入分配器(7a、8a)が隔壁(7b、8b)を有し、これらの隔壁が各シリンダ内で少なくとも4つ、好ましくは少なくとも6つ、特別好ましくは少なくとも8つの分離された室(11)を分離し、少なくとも1つの貫流領域(4)を含む流路が各室(11)によって規定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプに関し、とくに、第1区域と第2区域と第1、第2区域の間を可逆的に変位可能な作動媒体とを備えた多数の中空要素を有し、作動媒体と区域のいずれか1つとの協動の平衡が熱力学的状態変量に依存しており、積重ね体状に配置され、かつ第1、第2区域を備えた少なくとも1つの中空要素をそれぞれに含む多数のプレート要素と、プレート要素の間に配置され、かつ第1区域と熱交換するために第1流体を流通させる多数の第1種類の貫流領域と、プレート要素の間に配置され、かつ第2区域と熱交換するために第2流体を流通させる多数の第2種類の貫流領域を有し、第1流体と第2流体が相互に分離されており、プレート要素のそれぞれ末端側に配置され、少なくとも第1種類の貫流領域による第1流体の分配に割り当てられ、かつそれぞれ1つの固定中空シリンダとこの中空シリンダ内で回転可能な挿入分配器を有する少なくとも2つの分配装置を含むヒートポンプに関する。
特許文献1が車室内を空気調和するためのヒートポンプを述べており、これは吸着器‐脱着器原理に従って機能する。この車両空調装置では構造化された多数の薄板が積重ね体状に積み重ねられ、薄板が密閉中空空間と貫流空間を形成し、中空空間内にはそれぞれ吸着器‐脱着器領域と凝縮‐蒸発領域が形成されている。吸着器領域を加熱および/または冷却するための空気流と蒸発器領域の周囲を流れることによって冷却空気を生成するための空気流は貫流領域用の対の分配シリンダによってそれぞれ制御され、分配シリンダは回転可能な挿入分配器を有する。このような車両空調装置は前記実施においてその効率がまだ競争力を持たない。それに加えて、装置の所定の構造寸法において達成可能な冷却能力が限定されている。
独国特許出願公開第19818807号明細書
本発明の課題は、所定の構造空間においてヒートポンプの性能および駆動熱需要を改善することである。
この課題は、挿入分配器が隔壁を有し、これらの隔壁が各シリンダ内で少なくとも4つ、好ましくは少なくとも6つ、特別好ましくは少なくとも8つの分離された室を分離し、少なくとも1つの貫流領域を含む流路が各室によって規定されていることによって解決される。
発明の実施の形態
少なくとも第1流体用の各分配装置内にそれぞれ少なくとも4つの分離された螺旋状室を形成することによって、第1流体と中空要素第1区域との間の熱交換を著しく改善することが可能となる。
本発明の意味において流体とは基本的にあらゆる流動性物質、特に気体、液体、気相と液相との混合物、または液相と固相との混合物(例えば流動氷)のことである。作動媒体と第1、第2区域との協動とは作動媒体と区域との、または区域内での作動媒体の、熱力学的に重要なあらゆる種類の発熱反応または吸熱反応のことであり、そこでは各区域と区域の周囲を流れる流体との間で熱交換が起きる。具体例として挙げるなら、第1区域は吸着器‐脱着器材料、例えばゼオライトを含むことができ、作動媒体は水とすることができ、特に第2区域の毛管構造体内で凝縮可能または蒸発可能である。選択的に、区域内に例えば異なる金属を設けておくこともでき、作動媒体は例えば水素であり、吸熱および/または放熱しながら区域内で金属水素化物の形成または溶解が起きる。作動媒体と区域との協動は物理吸着も化学吸着も、または別の種類の協動も、含むことができる。本発明の意味における中空要素とは、その内部で作動媒体の輸送が可能なあらゆる要素のことである。
本発明に係るヒートポンプの利用例は建築工学である。そこでは、バーナで発生された暖房能力が、暖房目的に利用可能な温度レベルに周囲熱を付加的に高めるのに利用することができる。ヒートポンプはさらに例えば、総効率を高めるために熱併給発電設備と合せて利用することができる。冬にヒートポンプは例えば、暖房用に利用可能なレベルへと外部温度レベルの付加的熱をポンピングすることによって、暖房目的のため排気熱流を効率的に利用するのに利用することができる。夏には、やはり発電機の排気熱流を冷房器の駆動に利用することによって、同じ設備、場合によっては僅かに修正した設備または別に調整しただけの設備を建物の冷房用に使用することができる。しかし、ヒートポンプによる寒冷発生に太陽熱エネルギーを利用することとすることもできる。同様に、本発明に係るヒートポンプは基本的に、特許文献1に述べられたように特に商用車の空気調和に利用することもできる。別の考えられる応用は夏に地域暖房を寒冷発生もしくは空気調和に利用し、または工場燃焼設備の廃熱を空気調和寒冷またはプロセス寒冷の生成に利用することである。本発明に係るヒートポンプは、一般に、きわめて高い整備不要性および信頼性を特徴としている。第1流体と第2流体の選択時に高い柔軟性があり、流体は同じである必要がなく、例えば夏季利用時と冬季利用時とで違えることができる。
ヒートポンプの好ましい1実施においてヒートポンプは吸着式ヒートポンプであり、作動媒体は第1区域内で吸着可能、脱着可能、また第2区域内で蒸発可能、凝縮可能である。好ましい選択的1実施において作動媒体は少なくとも第1区域内で可逆的に化学吸着可能である。ヒートポンプは、例えば幾つかの中空要素が吸着器原理(物理吸着)で作動し、別の中空要素が化学吸着を有する意味での混合原理とすることもできる。
本発明に係るヒートポンプの好ましい構成において、流路は少なくとも2つの隣接する流路の第1群と少なくとも2つの隣接する流路の第2群とを有し、第1群の流路はすべて第1方向で流通させ、第2群の流路がすべてこれとは逆方向に流通させる。これにより、1群の個々の流路を異なる流体温度に割り当てることが可能となり、所定の構造寸法もしくは流体と中空要素との接触面積において中空要素との熱交換はそこに存在する温度分布に適応させることによって改善される。1群の内部で流体の流れを同じ向きにすることによっても両方の群の逆向きによっても改善は達成され、これにより、吸熱に比べて放熱時に温度特性が反転することが考慮される。
好ましい構成において、プレート要素は正面側を密閉された多数の平行な扁平管を含み、各扁平管は第1、第2区域を備えた中空要素を形成する。そのことからヒートポンプの安価な製造が可能となり、所定の構造寸法において扁平管の形状が熱交換に役立つ。特に有利には、扁平管が相互に密閉分離されている。これにより、同じプレート要素の異なる中空要素または扁平管が異なる温度および圧力を有することが特別に可能となり、温度を好適に等級区分した場合、プレート要素に沿った流体の好適な流れ方向と合せて、所定の構造空間寸法においてさらに改善された熱交換が得られる。
好ましくはさらに、2つのプレート要素の間に1つの中空プレートが配置されており、中空プレートの中空空間が貫流領域の1つに割り当てられており、中空プレートは隣接プレート要素と特に蝋付で平面的に熱結合されている。これにより、プレート要素と貫流空間とから成る積重ね体のモジュール構造が簡単かつ安価に可能となり、特別に仕上げられた支出を要する部材の数は僅かな数に抑えられる。その際特別好ましくは、2つのプレート要素の間に、第1種類の貫流領域を形成する1つの第1種類の中空プレートと、第1種類の中空プレートから実質的に熱分離されて第2種類の貫流領域を形成する第2種類の中空プレートが配置されている。こうして、標準部材を引き続き使用して、両方の種類の貫流領域の間に熱分離部を形成することが同時に達成される。第1種類の中空プレートと第2種類の中空プレートは必ずしも同じ厚さを有する必要がなく、これはプレート要素もしくは中空要素の相応する成形によって補償することができる。例えば第1種類の中空プレートは液状流体用、第2種類の中空プレートは気状流体用に適応させて寸法設計しておくことができる。
好ましくはさらに、プレート要素のそれぞれ末端側に配置され、かつ第2種類の貫流領域による第2流体の分配に割り当てられた少なくとも2つの分配装置が、それぞれ1つの固定中空シリンダとこの中空シリンダ内で回転可能な1つの挿入分配器とを備えて設けられている。これにより、貫流領域に対する第2流体の、熱交換に関して最適な分配は簡単に可能となる。その際特別好ましくは、第2流体用分配装置の挿入分配器が隔壁を有し、これらの隔壁は特にシリンダの少なくとも1つにおいて少なくとも3つの分離された螺旋状室を分離し、少なくとも1つの第2種類の貫流領域を含む流路が各室によって規定されている。これにより第2流体と第2区域との熱交換に関しても、所定の構造空間において最適化が可能となる。
好ましい実施において、必ずしもではないが特に渦巻状に成形された隔壁が旗片を有し、この旗片によって少なくとも1つの流路の一時的閉鎖を引き起こすことができる。流体交換に関して流路をこのように一時的に閉鎖することで、ヒートポンプの形成に応じて、バイパス流を阻止することによって、所定の構造寸法において熱交換の効率はさらに改善することができる。
ヒートポンプの好ましい1構成において、挿入分配器は半径方向穴を備えた接続領域を有し、それぞれ1つの室と一直線に並んだ穴を介して室の流体交換が行われる。これにより、分離された室が大量に設けられている場合でも、螺旋状室と外側流体ガイドとの簡単な接続が可能となる。特別簡単な構成において、相応する数の穴を介して複数の螺旋状室と多部分構成の接続空間との流体交換が行われ、この接続空間がシリンダを少なくとも部分的に取り囲む。
好ましくはさらに、第1シリンダの接続空間は相互に分離された多数の通路を介して第2シリンダの接続空間と結合されている。こうして、簡単かつ安価な手段で大量の流路を特別支出を要して案内することが全体として可能となる。
好ましくはさらに、挿入分配器のそれぞれが別の挿入分配器に対して同期駆動可能に回転可能であるようにすることができる。挿入分配器の回転運動を位相に即して同期化することは、ヒートポンプの効率的機能にとって一般に必要である。有利には、第1流体の両方の挿入分配器と第2流体の両方の挿入分配器はそれらの位相位置に関して、室に連通した流れ領域が重なり合うようにそれぞれ位置決めされている。好ましい実施において第2流体の分配装置は分配サイクルの位相位置に関して第1流体の分配装置に対して調整可能に変更可能とすることができる。これは特に挿入分配器の位相位置を介して行うことができる。位相位置の調整可能性によってヒートポンプ出力のさらなる最適化が可能となる。一般に、位相位置の最適化は流体の平均温度、中空要素の作用様式、作動媒体の種類、流体の種類およびその他のヒートポンプパラメータに依存して作用様式を改善できる。
他の有利な1構成において、螺旋状室のピッチはシリンダの長さにわたって一定でない。これにより、挿入分配器の1サイクルもしくは1回転にわたって、変化した数の貫流領域が各室と結合され、もしくは室によって規定された流路が可変幅を有することが達成され、これは個別事例において、所定の構造空間においてヒートポンプ出力の最適化をもたらすことができる。
一般に、相互に密閉分離された複数の中空要素を設けておくことができ、中空要素の少なくとも2つは異なる作動媒体および/または収着剤を有する。本発明に係るヒートポンプは、基本的に、各中空要素内での統一的物質系に限定されてはいない。
熱交換能力を一般的に改善するために、好ましくは、第1流体の流路は第2流体の、同じ中空要素を介して割り当てられた流路と比較して逆方向に流通させる。
望ましい第1構造様式において、挿入分配器の隔壁は渦巻状に成形されており、分離された室は螺旋状である。
望ましい選択的1実施形態において、挿入分配器の隔壁は挿入分配器の長さにわたって実質直線的に延びている。こうして挿入分配器は簡単かつ安価に、特に少なくとも部分的に実質角柱状物体として製造することができる。挿入分配器は例えば、場合によっては再加工された押出し形材として製造することができる。複数の流路を簡単に提供するために中空シリンダが多数の穴を有し、軸線方向で続く穴は互いにそれぞれ或る角度だけずらして配置されている。これにより、流路の周期的系列が設計上簡単に実現されており、流路は中空要素の積重ね方向で直線的挿入分配器の回転によって移動する。
特別適した設計上の細部解決では、挿入分配器を取り囲む中空シリンダが内壁体と外壁体とを有し、両方の壁体の間に、軸線方向で相前後して配置される複数の環状室が形成されている。これにより特にプレート要素もしくは中空要素の積重ね体に中空シリンダを簡単に接続することが可能となる。その際特別好ましくは、環状室が、軸線方向で積重ね可能な環状室モジュールとして形成されている。これにより、同じ部品を使用することによって、異なる長さの中空シリンダもしくは分配装置もしくは異なる寸法のヒートポンプの安価に適応された製造を達成することができる。
ヒートポンプの他の有利な1実施形態では、所定の構造空間において性能を最適化するために第2流体用分配装置が設けられており、第2流体が分配装置によって複数の流路を介して第2種類の貫流領域内を誘導される。その際特別好ましくは、流路の1つは第2流体の残りの流路から分離された密閉ループを形成する。その際有利には、密閉流路は積重ね方向で隣接流路よりも小さな幅を有し、密閉流路は特に中間温度蒸発部および/または中間温度凝縮部へと案内されている。密閉通路のこのような案内によってヒートポンプの蒸発区域と凝縮区域との内部熱結合部が形成され、これにより特になお、低い温度範囲を有する熱源を利用することができる。望ましい細部構成において、密閉流路は流体を移送するためのポンプ部材を含む。
この実施形態は、所要の脱着温度を下げるか、および/または最小吸着温度と蒸発温度との間の温度距離(温度変動)を拡大するかのいずれかのために、単に流体制御によって一種のカスケード回路を実現する可能性を利用している。これは、凝縮用分配室と蒸発用分配室との間の相変化区域の流体制御のために流体分配シリンダ内に中間室を設け、この中間室を通して小さな付加的サイクルを循環させることによって達成される。これにより、低温流体を凝縮器冷却に使用することによって、凝縮最終段階から蒸発最終段階へと熱伝達が行われることになる。そのことから脱着/凝縮段階の最後に圧力低下が引き起こされ、これにより、完全脱着に必要な温度の低下が引き起こされる。それと結び付いて吸着/蒸発段階の最後に圧力が上昇することで、所要の吸着温度の上昇が引き起こされる。これらの効果は、利用される吸着剤もしくは反応剤の負荷幅を高めて効果的に利用するのにも役立てることができる。
本発明のその他の利点および特徴は、以下に述べる実施例と従属請求項とから明らかとなる。
複数の変更態様を有するヒートポンプの好ましい実施形態(実施例)が以下に述べられ、添付図面に基づいて詳しく説明される。
図1のヒートポンプは交互する層から積重ね体状に構成されている。第1種類の層はプレート要素1で形成されており、プレート要素はここでは末端側を閉鎖された合計7つの隣接する扁平管2を含む。
プレート要素は互いに一体に結合され、但し相互に密閉分離されている。扁平管2はそれぞれ完全密閉中空要素もしくは連続的中空空間を形成し、中空空間は第1区域2aと第2区域2bとを有する。扁平管は両方の正面を密閉されている。
両方の区域2a、2bの間に1つの空の中間空間2cが設けられており、この中間空間が区域2a、2bの一定の離間を引き起こす。第1区域2a内にそれぞれ吸着剤、特にゼオライトが設けられており、吸着剤は扁平管2の外壁体と極力良好に熱接触している。第2区域2bは内面を好適な毛管構造体で内張りされており、毛管構造体は扁平管2内に設けられた作動媒体、特に水の液相の極力効率的貯蔵を可能とする。こうして区域2aは吸着器‐脱着器区域を形成し、区域2bは蒸発器‐凝縮器区域を形成する。区域の精確な構成に関して特に特許文献1の開示を参照するように指示する。好ましい選択的実施形態では吸着剤が活性炭、作動媒体が水である。吸着剤と作動媒体との前記対にかかわりなくすべての実施例において吸着式ヒートポンプの構造様式が述べられる。本発明は冒頭で述べたようにこの機能様式に限定されるのでなく、作動媒体の別のプロセスもしくは反応も含むことができる。
2つのプレート要素1の間にそれぞれ1つの層3があり、この層の内部で第1流体の貫流と第2流体の貫流が予定されている。層3内を貫流中、第1流体がプレート要素1の第1区域2aと、また第2流体が第2区域2bと熱結合されている。層3は第1種類の中空プレート4と第2種類の中空プレート5とを含む。中空プレートは正面側と、上下の長辺面とが密閉されている。中空プレート4、5は、良好な熱接触を保証するために、隣接する各プレート要素1と平面的に蝋付、接着または固定されている。同じ層の2つの中空プレート4、5の間にある空隙6は中空プレート4、5の間の熱接触を十分に防止する。図2の断面図は中空プレート4、5の平面における横断面を示しており、プレート要素1の中空空間2の境界は破線として示唆されている。中空プレート4、5は、中空プレートを流通する流体からプレート要素1との接触面への熱伝達を改善するために、ここには図示しない内部構造体、フィン、乱流挿入物等を含むことができる。
プレート要素1および中空プレート4、5の平面に垂直に、中空プレート4、5の末端側領域に分配装置7、8、9、10が設けられており、分配装置はそれぞれ実質的にシリンダの形状を有する。第1シリンダ7と第2シリンダ8は第1中空プレート4の相反する末端領域に設けられ、第3シリンダ9と第4シリンダ10は中空プレート5の相反する末端領域に設けられている。最初2つのシリンダ7、8は中空プレート4内に形成される第1種類の貫流領域内で第1流体を分配するのに役立ち、対のシリンダ9、10は中空プレート5および第2種類の貫流領域内で第2流体の流れを制御もしくは分配するのに役立つ。
シリンダ7、8、9、10はそれぞれ、固定中空シリンダの円筒形内周面内で案内されて回転可能な挿入分配器7a、8a、9a、10aを有する。第1挿入分配器7aと第2挿入分配器8aは実質同一構造に構成されている。第1流体の流通を制御する挿入分配器7a、8aはそれぞれ多数の螺旋状室11を含み、これらの室はシリンダ7、8の渦巻状に成形された隔壁7b、8bと内周壁体7c、8cとによって形成される。隔壁7b、8bの半径方向末端側でそれぞれ旗片7d、8dが、円筒形内周壁体7cの一部を覆う隔壁に取付けられている。
円筒形分配装置7の図4〜図6の立体図がその機能を明らかとする。指摘しておくなら、図面において螺旋状室11の正確な数は変更され、例えば図2では12の室、図4〜図6ではそれぞれ単に8つの室が示してある。図5においてこれら8つの室が文字A〜Hで示してある。図5は特に円筒形壁体7cの条溝状開口領域12を示しており、この開口領域を通して流体は中空プレート4の貫流領域13に流入する。多数の貫流領域13はそれぞれ挿入分配器7aの1つの室11と同時に結合されている。図5ではこうして形成された第1流路14と第2流路15が示してあり、これらの流路はそれぞれ複数の貫流領域13もしくは中空プレート4と同時に結合されている。流路14はここでは室Bと結合され、流路15は室Cと結合されている。明らかに、旗片7dはそれが内周壁体7cを渦巻状に部分的に覆うことによって、貫流領域13のいずれとして複数の流路14、15もしくは複数の個々の室A〜Hと結合されることのないように作用する。
挿入分配器7aは、望ましくは、螺旋状室11もしくは渦巻状に成形された隔壁7bがそれぞれ挿入分配器7aの長さおよびヒートポンプのプレート1、4、5の積重ね高さにわたってシリンダ対称軸線の周りで完全に1回転するように形成されている。
こうして挿入分配器7a、8aが固定中空シリンダ7c、8cの内部で被動回転することによって、それぞれ同じ室11に結合された貫流領域13の群はヒートポンプのプレート1、4、5の積重ね方向に沿って移動する。そのことは特に図7の略図によって明らかとなる。図7のヒートポンプが有する挿入分配器7a、8aは、図2の図示に相応して多数の室、ここではそれぞれ12の室を備えている。分配装置7、8は挿入分配器7a、8aの少なくとも一方の末端領域に接続領域16、17を有し、これらの接続領域によって挿入分配器の個々の室11の外側接続が可能である。このため接続領域16、17が挿入分配器7a、8aの末端領域の密閉外面を含み、この外面は半径方向を向く多数の穴18を備えており、これらの穴は孤立し互いにずらして配置されており、かつそれぞれ室の1つと結合されている。図7の略図には6つの室用の接続領域のみ示してある。
接続領域16、17の外側に、接続領域16、17を取り囲む接続空間19が設けられている。これらの空間19は環状隔壁19aによって相互に分離されており、これらの隔壁は滑動密封し、特に軸封リングの方式で接続領域16、17の密閉表面領域に載置されている。これにより、それぞれ単に1つの穴18が環状接続空間19のそれぞれ1つと結合されており、環状空間19は相互に絶縁されている。
環状空間19を制御下に結合するために、図7に略示しただけの一連の結合通路20が設けられており、結合通路は第1分配装置7の各1つの環状空間を第2分配装置8の各1つの環状空間と結合する。幾つかの環状空間19は接続口21、22も有し、これらの接続口を介して外部熱交換器がヒートポンプに接続可能であり、そのことが図8に略示されている。図8によれば、加熱装置23が第1分配装置7の2つの環状空間19の間に配置されており、ファン25を備えた周囲空気冷却器24が第2分配装置8の2つの環状空間19の間に配置されている。それに加えて、第1流体を循環させるためのポンプ26が冷却器24の上流側に設けられている。
図8は特に個々の流路の相互接続を、プレート要素1の間の流れ方向に関しても明らかとする。プレート要素1の3つの隣接する中空空間2が記号で示してあり、中空空間の軸線は図示平面に垂直に延び、第1熱媒流体が周囲を(矢印方向に相応して)流れる。図8によるヒートポンプは合計12の分離された流路を有し、分配装置7、8はそれぞれ12の螺旋状室を有する。熱交換器領域における12の流路は図8においてアラビア数字1〜12で番号付けしてある。最初の6つの流路1〜6が第1群の流路を形成し、流路7〜12が第2群の流路を形成する。群は両方向矢印で表してある。2つのうち一方の群の内部の流路はすべて、中空プレート領域内の短い垂直矢印が示唆するようにそれぞれ隣接しかつ同じ向きである。第2群の流れ方向は第1群の流れ方向とは逆に延びている。図8の図面では個々の流路内の第1流体の温度は異なるグレースケールで示してある。それとともに、番号付けされた流路の低温から高温への温度順序は6‐5‐4‐3‐2‐1‐7‐8‐9‐10‐11‐12である。両方の群のそれぞれ隣接した流路、一方で流路6、7と他方で流路1、12との間にそれぞれ比較的大きな温度急変が設けられているのに対して、隣接した流路の間の別の温度変化は比較的小さい。特に以下で説明する流通路の変位と合せたこの分割と、加熱器23および再冷却器24との外部接続とによって、ヒートポンプの所定の構造寸法において特別高い効率が達成される。これは、第2群の流れ領域(図8の左側両方向矢印)の被昇温加熱プレート要素1を予熱するために第1群の流れ領域(図8の右側両方向矢印)の被冷却プレート要素1から顕熱を段階的に吸収することから生じる。
両方の挿入分配器7a、8aの同期回転によっていまや流路は螺旋状室11と貫流領域13との変化する結合に相応してプレート要素1もしくは中空要素4の積重ね方向で変位する。個々の室11と個々の貫流領域13との接触のこの変化は積重ね方向、ここでは右方向への流路の移動と同義である。流路が右に変位することによって、例示的に書き込まれた収着管2は、これらの要素の最低温区域に達するまで歩進的に徐々に冷却される。伝達される吸着熱の大部分が熱媒流体に伝達され、流体は徐々に暖まる。これにより、後続加熱素子23の加熱出力は減らすことができる。流路の移動もしくは挿入分配器の回転は基本的に真にゆっくりと起きる。というのもこの移動もしくは回転は第1流体と各中空要素2との間の熱交換の慣性および中空要素2内部での物質輸送の慣性に適合されているからである。
図8の実施例において第1流体は液相で存在する熱媒油(「マルロターム(登録商標)」)である。基本的に第1流体は気状とすることもできるが、しかし特に多くの分離された流路を有する実施の場合第1流体として液体が好ましい。
第1群の流路、しかも冷却要素24内で冷却後の最初の6つの流路(流路1〜6)は、中空空間2の第1区域もしくは収着領域の冷却に役立つのに対して、第2の6つの流路はこれらの領域の昇温に役立つ。
図9には、3つの収着管2を備えた図8に例示的に書き込まれたプレート要素1のさまざまな測定個所で1サイクルにわたる温度の相応する時間的推移が示してある。問題となるのは流体入口温度(Tmarlo入口)、流体出口温度(Tmarlo出口)、プレート要素1の入口側収着管または中空空間2のゼオライト温度(TZ(1))、合計7つの互いに隣接して配置される扁平中空空間2の出口側収着管のゼオライト温度(TZ(7))である。中空空間のうち図8には3つのみ図示してある。ヒートポンプの流路を介して空間的周期性も時間的周期性も存在することを考慮しなければならない。図9の線図が示すように、両方の群の流路の境界で中空空間2の第1区域2aの大きな温度変化がそれぞれ短時間存在する。これは、異なる両方の群の流路の隣接流路の温度急変に起因している。これらの個所では冷却段階が昇温段階(もしくは昇温区域)に隣接し、またその逆である。
図10はヒートポンプ収着領域における循環プロセスをさらに説明するために線図を示しており、この線図には対数目盛で水蒸気分圧が負の逆目盛の温度にわたってプロットされている。斜めの線はいわゆる等量線、つまりゼオライト13x/水の例示的作動物質対の一定した平衡負荷の線である。ヒートポンプの特定プレート要素1の入口側中空空間(反応器1)と出口側中空空間(反応器7)の循環プロセスがプロットされている。
図11による第3線図には、図8の例について、第2区域の領域、つまり蒸発器/凝縮器側で温度がどのように挙動するのかが示してある。第2流体がここでは空気である。図11の時間的温度推移が示すように、ヒートポンプのプレート要素1にわたる空間的、時間的分布において実質2つの温度レベルが存在する。
図2に相応して、第2区域を流通する第2流体の分配装置9、10の挿入分配器9a、10aはそれぞれ単に2つの螺旋状室11に分割されている。これにより、多くの場合、ヒートポンプ内の第2流体流路の十分な細分化が保証されている。本発明は次に図8〜図11の図を考慮して以下の如く機能する:
スタート時点に、選択された収着プレート(中空空間2)は最高温度にある。図8の図においてこれは流路「1」の、流れ方向で最後の収着プレートもしくは最後の中空空間2である。プレート要素は関連した合計7つの中空空間2を有し、そのうち図8の略図には3つの中空空間が示唆してあるだけである。
挿入分配器7a、8aがゆっくりとさらに回転することによって、それぞれ異なる温度を有する12の流路がすべて右に移動し、これにより中空空間はまず、徐々に冷える第1流体と接触することになる。作動媒体、ここでは水蒸気の吸着によって中空空間2内の圧力が低下し(図10参照)、中空空間2の第2区域内で水が蒸発し、これによりこの側が冷却される(図11参照)。これにより、第2流体、ここでは空気から、中空空間2の第2区域の脇を流れる過程で連続的に熱が奪われる。
図8で番号6の最低温区域は冷却器24の直後に続き、概ね周囲温度(ここでは摂氏30°)に一致しており、この区域の通過後、中空空間2内の収着剤はその最大負荷に達し、次に昇温・脱着段階が始まる。
この例において流体温度は急速に約160℃に急変する。これは流路6から流路7への移行に一致する。これにより収着剤が迅速に暖められる。平衡負荷を通過後に吸着が脱着に移行し、これにより水蒸気分圧が急速に上昇し(図10参照)、第2区域内で蒸発が凝縮に移行する(図11参照)。この部分プロセスのとき作動媒体の水は中空空間2の内部での段階的温度上昇によって駆動されて吸着剤(第1区域)から凝縮区域(第2区域)へと連続的に移動し、そこで、詳しくは図示しないがヒートパイプに類似した毛管構造体によって保持され、良好な熱接触を目的に中空空間2の第2区域の壁体に均一に分配される。
その際、作動媒体の分配に対する不利な重力の影響を防止するために中空空間2の軸線が実質水平となるようにヒートポンプを空間内で整列させると有利である。
吸着‐蒸発プロセス(有効プロセス)も、脱着‐凝縮プロセス(再生プロセス)も、挿入分配器の回転速度を適合することによって、吸着剤の或る負荷範囲が利用されるように時間的に寸法設計されている。この負荷範囲は出力密度と、総装置の有効熱と駆動熱との比との間で良好な妥協をもたらす。ここでシミュレートした例において両方の部分プロセスは同じ長さである。しかし、挿入分配器7a、8aの室11を周面に沿って相応に非対称に分配することによって、両方の部分プロセスを非対称に時間配分することも問題なく可能である。これは、望ましくは、室セグメント用の開口角配分を適合することによって実現することができる。
同様に、機能様式を最適化するために、蒸発‐凝縮区域用分配装置9、10に対して相対的に吸着‐脱着区域用分配装置7、8の制御の移相を調整すると有意義なことがある。図9と図11から読み取ることができるように、蒸発から凝縮への切替は熱慣性に起因して吸着と脱着との間の切替に追従する。特に調整可能な規定された移相はこの場合改善をもたらすことができる。
前記ヒートポンプの第1変更態様では、いわゆる断熱段階を導入することができる。これは、図8の図に依拠した図12の図において、絶縁流路27によって、もしくは流体流通に対してそれぞれ単数または複数の貫流領域を絶縁することによって与えられている。この図は、蒸発/凝縮区域内部での第2流体の案内に関係している。これにより、凝縮用冷却区域と蒸発用加熱区域との隣接する流路の絶縁改良が与えられており、これらの個所では温度急変のゆえに隣接流路間の特別不利な温度流束が減少する。このような断熱段階27を実現するために、挿入分配器7a、7bの相応する室11の旗片9b、10bは簡単に特別大きく成形される。これにより、これらの特別に成形された旗片は蒸発用流路と凝縮用流路との間にある単数または複数の貫流領域を覆い、これらの貫流領域では流体輸送が起きない。図12は蒸発/凝縮区域内の、図8に一致した流路位置を示す。その際重要なことは、第2流体の流れ方向が図12では図8の第1流体の流れ方向とも逆向きであり、また相互に逆向きであることである。
既に触れたように、本発明に係るヒートポンプの継続改良の重点は、吸着‐脱着プロセスもしくは第1区域のプロセスの制御と、第2区域内での第2流体の対応する制御とにある。しかし温度差が僅かであるので、蒸発/凝縮プロセスを制御する第2区域では、断熱区域を例外に、大抵の場合挿入分配器の僅かな室、従って僅かな異なる流路が必要である。それゆえに、以上述べたシミュレーション例では、特許文献1から基本的に知られているように1群の蒸発用流路と1群の凝縮用流路が設けられているだけである。しかしヒートポンプを改善するために、挿入分配器9a、10aの室11の配分に相応して行われる多重流通をこの領域内で予定するようにすることもできる。個々の室セグメントは方向転換セグメント、分配セグメント、集合セグメントとして利用することができる。
図13が例示的に示す配置では、両方の分配装置9、10が、異なるように成形された挿入分配器109a、110aを有する。これにより、利用された物質系に依存して、多少低い有効温度を達成することができる。
図13の図には、ヒートポンプの積重ね方向に沿った異なる平面で4つの断面が示してある。
第1挿入分配器109aが、横断面図によれば、開口角180度の1つの室と、これに続いて開口角45度の2つの対称な室と、その間に配置される開口角90度の1つの室とを有する。別の挿入分配器110aは開口角180度の1つの室と開口角90度の2つの室とを有する。流体の流れ方向はそれぞれ矢尻によって図示平面から進出するものとして、また矢柄(×印)によって図示平面に進入するものとして示唆されている。
冷却すべき第2流体は左側挿入分配器の両方の45度室内に案内され、左から図示部分ブロックの第1部分ブロックと最終部分ブロックとにそれぞれ流入する。反対側で流体は挿入分配器110aの両方の90度室によって受容され、両方の中央部分ブロックに分配される。その場合中央部分ブロックは逆方向に流通させる。他の構成において、末端側部分ブロックから両方の部分流の混合を可能とするために、両方の90度室の間の隔壁は省くことができる。両方の180°室は凝縮区域用に設けられている。
図14の線図は図13による変更態様の結果を示しており、第2流体として水‐グリコール混合物が使用される。明らかとなるように、285ケルビン度の低い有効温度が可能となっており、この温度は同様に短い時間範囲内でのみ現れる。他の改善は図12により提案された断熱区域の導入がもたらすであろうが、しかしこれは図14のシミュレーションでは考慮されなかった。
選択的に、第2区域の蒸発用に設けられた流路の二重流通も単に2つの部分ブロックで実現することができる。このような変更態様を実現するための例示的室分割が図15に示してある。その際、第1挿入分配器209aは2つの90度室と1つの180°室とを有し、第2挿入分配器210aは2つの螺旋状180度室を含むだけである。
特に第2流体の流路に関して最適化された他の実施形態のヒートポンプが図25〜図27に略示されている。第2流体を分配するための円筒形分配要素309、310の挿入分配器309a、309bがそれぞれ4つの室311a、311b、311c、311dを有する。それぞれ対向する2つの室311a、311cは大きな同じ開口角を有し、別の対向する2つの室311b、311dは相応に小さな開口角を有する。両方の中空円筒形分配装置309、310の小さな開口角を有する室311b、311dは接続領域内で管路330(図26参照)によって互いに結合されており、小さな開口角を有する4つの室311b、311dの間に全体として1つの密閉流路が形成されている。この流路内で第2流体を移送するために管路330の1つに付加的移送ポンプ331が設けられている。図26によるこの配置の図から明らかとなるように、図12のバージョンと一定の類似性があり、そこでは個々の流路が断熱のために分離されているだけである。
図27には、図10に相応して示したプロセス線図において、図25、図26によるヒートポンプで達成できるような相応するプロセス制御が示してある。この線図は活性炭‐メタノールの物質対を使った理想的略循環プロセスと各1つの付加的蒸発温度レベルと1つの付加的凝縮温度レベルとを示す。これらの温度レベルは図17に相応して最終蒸発区域と凝縮区域との流体結合、従って熱結合によって提供される。この実施例では、蒸発によって冷却された有効流体の小部分は、再生プロセス(脱着/凝縮)の最終段階で凝縮温度を明確に低いレベルに下げるのに利用される。それと結び付いた蒸気圧力低下によって脱着温度も低下するが、その際、利用される負荷幅を低減させる必要はない。こうして低い温度レベルを有する熱源をなお利用することができ、このことは例えば太陽熱発電所または動力式熱併給発電設備の利用時に有利である。
図示事例において図25もしくは図26によれば、最終蒸発区域に付加するための流体は低下された温度レベルで作動する凝縮段から取り出される。この回路は中間温度凝縮段から多少低い中間温度蒸発段への内部熱伝達を引き起こし、そのことが図27に短い矢印で示唆されている(「相変化区域内での内部熱伝達」)。これにより、応用分野を切り開く循環プロセスの隅(最大脱着温度と最小吸着温度)が多少和らげられる。この措置は特定物質対でカバー可能な利用温度範囲を、成績係数を劇的に損なうことなく多少拡大することができる。図27では右下から左上へと延びる付加的矢印が書き込まれており、これらの矢印は吸着から脱着への内部熱流を記号で表すものである。この熱流は第1種類の貫流領域もしくは収着区域の流体制御用の例えば図8から読み取ることのできる特殊な回路によって引き起こされ、この回路は前記実施形態でも、相変化区域内部での付加的熱伝達なしに実現されている。
部分ブロックAは、利用された流体流を冷却するのに役立つ低温蒸発段を開始させるための挿入分配器の位置を略図で示す。
割り当てられた流路は積重ね方向におけるその幅(図26の図参照)が室の角度値によって規定される。部分ブロックB内で挿入分配器は後続の中間温度蒸発用位置にある。流路に割り当てられた小さな室セグメントは、中間温度凝縮用流路を規定する部分ブロックDからのやはり小さな室セグメントと流れ結合されている。この部分ブロックDは、高温凝縮用流れ領域を規定する部分ブロックCに続く。部分ブロックDに再び部分ブロックAが続く。分離されたこのサイクルまたは流路は分離された小型循環ポンプ331で駆動される。
特に設計上の変更態様である他の実施形態のヒートポンプが図16と図17に示してある。図1に略示した設計上の解決とは異なり、ここで円筒形分配装置407、408、409、410は円筒形外壁を備えたモジュールとして形成され、末端側で中空プレート404、405の外側に配置されている。分配装置は接続領域なしに図示されている。
図17によるシリンダ407の構造が特に示すように、図5の略実施におけると同様に、同じ開口角の分離された8つの室A〜Hがそれぞれ設けられており、これは中空要素の積重ね体によって同じ幅の8つの隣接流路に一致している。
他の実施例が図18〜図24に示してあり、これにより特別適した設計上の解決が与えられている。前記別の実施例におけると同様に、分配装置507、508は回転可能な挿入分配器507aを備えた中空シリンダとして形成されている。しかし前記実施例とは異なり、挿入分配器507aは旗片507dを備えた隔壁507bを有し、旗片は軸線方向(もしくは積重ね方向)で直線的に延び、渦巻状に曲げられているのではない。これにより、挿入分配器507aは特別安価かつ簡単に製造可能である。
挿入分配器の回転に伴って積重ね方向で移動する流路に対して相応する流体分配を達成するために、挿入分配器507aを取り囲む円筒形壁507cが多数の穴512を有し、これらの穴は軸線方向で連続し、それぞれ互いに小さな角度だけずらして配置され、こうしてシリンダ壁に沿って渦巻線上にある。シリンダ壁507cの軸線方向全長にわたって渦巻線は単数または複数の望ましくは完全な周回を描く。
円筒形壁体507cが外側シリンダ壁507eによって取り囲まれ、内壁507cと外壁507eとの間の半径方向隔壁507fによって各穴512に対して環状室507gが分離されている。
それぞれ各環状室に対して接続穴507hが角度ずれなしに一直線に並べて外壁507eに設けられており、これらの接続穴を通してヒートポンプの貫流領域への接続が与えられている。
詳細には、同一構造の個々の環状室モジュール530がそれぞれ外輪531と内輪532とで構成されており、外輪532は隣接する環状室モジュール530の間に隔壁507fを形成するために半径方向突出部を有する。ここでは内輪532と外輪531が相対応する歯531a、532aを有し、歯は組立の過程で穴512の規定された角度ずれを調整するために互いにかみ合う。特に自動製造ではこのような歯は省くことができる。環状室モジュール530は単数または複数の好適な材料、例えばプラスチックで、またはアルミニウムでも、構成することができる。
製造をさらに簡素化するために、対向する両方の分配装置507、508の外輪531は分配装置を結合する貫流領域504の少なくとも一部と同時に、特に冷間押出しによって製造することができる。輪531の間の扁平管状貫流領域504は表面積を拡大する好適な乱流板または蝋付すべき蓋板によってなお補完することができる。
ヒートポンプの第2種類の貫流領域の略断面図が図24に示してある。第2流体は、軸線方向で直線的な挿入分配器507aの1つの室から出発して、内壁体507cの渦巻状に配置されて覆う単数または複数の穴512と、これらの穴512と結合された環状室507gとを流通する。流体は次に外壁507eの開口507hと第1種類の貫流領域504(または第2種類のも)とを流れる。貫流領域504を流通して相応に熱交換した後、流体は対称に構成されて対向する分配装置508に再び流入する。明らかとなるように、挿入分配器507aの回転に伴って移動する多数の流路への流体分配機能は渦巻状に曲げられた隔壁を備えた挿入分配器の機能にまったく類似している。
本発明に係るヒートポンプ第1実施形態の略立体図である。 図1のヒートポンプの略断面図であり、切断面はプレート要素内を延びている。 図2のヒートポンプの略断面図であり、切断面はA’A線に沿って延びている。 挿入分配器を引き出した図1のヒートポンプの円筒形分配装置の一部の略立体図である。 図4の分配シリンダ部分の略立体図である。 図4のシリンダ末端部分の立体図である。 流路の推移を明確にするための図1によるヒートポンプの略断面図である。 図7のヒートポンプの略図であり、異なる温度の流路が異なるグレースケールで示してある。 ヒートポンプ吸着器側の時間的温度推移の線図である。 図1のヒートポンプのプレート要素の2種類の中空空間の循環プロセスの線図である。 図1のヒートポンプの蒸発‐凝縮側のプレート要素の2種類の中空空間の時間的温度推移を示す。 ヒートポンプ第1変更態様の図8の図に依拠した第2貫流領域の略図である。 ヒートポンプ第2変更態様の第2貫流領域の流体分配の略図である。 図13による変更態様を基礎とした図11と同じ線図である。 図13のヒートポンプの変更態様を示す。 本発明に係るヒートポンプの他の実施形態の立体図である。 図16のヒートポンプの挿入分配器を有する中空シリンダの立体図である。 本発明の他の実施例の中空シリンダ、挿入分配器の要部立体図である。 図18の中空シリンダの連続する2つの環状室モジュールの立体展開図である。 図19の環状室モジュールを軸線方向前方から見た平面図である。 図20の環状室モジュールをA‐A切断線に沿って示す断面図である。 図20の環状室モジュールをB‐B線に沿って示す平面図である。 図20の環状室モジュールをC‐C切断線に沿って示す断面図である。 図18〜図23による分配装置を備えたヒートポンプ部分の略断面図である。 他のヒートポンプ実施例の第2貫流領域の略流体分配図であり、第2流体の付加的密閉流路が設けられている。 図25によるヒートポンプの第2流体の流路の略図である。 図25、図26のヒートポンプの理想的プロセス線図である。

Claims (31)

  1. ヒートポンプであって、
    第1区域(2a)と第2区域(2b)と第1、第2区域の間を可逆的に変位可能な作動媒体とを備えた多数の中空要素(2)とを有し、作動媒体と区域(2a、2b)のいずれか1つとの協動の平衡が熱力学的状態変量に依存しており、
    積重ね体状に配置され、かつ第1、第2区域を備えた少なくとも1つの中空要素(2)をそれぞれに含む多数のプレート要素(1)を有し、
    プレート要素(1)の間に配置され、かつ第1区域(2a)と熱交換するために第1流体を流通させる多数の第1種類の貫流領域(4)を有し、
    プレート要素(1)の間に配置され、かつ第2区域(2b)と熱交換するために第2流体を流通させる多数の第2種類の貫流領域(5)を有し、第1流体と第2流体が相互に分離されており、
    プレート要素(1)のそれぞれ末端側に配置され、少なくとも第1種類の貫流領域(4)による第1流体の分配に割り当てられ、かつそれぞれ1つの固定中空シリンダとこの中空シリンダ内で回転可能な挿入分配器(7a、8a)を有する少なくとも2つの分配装置(7、8)を含むヒートポンプにおいて、
    挿入分配器(7a、8a)が隔壁(7b、8b)を有し、これらの隔壁が各シリンダ内で少なくとも4つ、好ましくは少なくとも6つ、特別好ましくは少なくとも8つの分離された室(11)を分離し、少なくとも1つの貫流領域(4)を含む流路が各室(11)によって規定されていることを特徴とするヒートポンプ。
  2. ヒートポンプが吸着式ヒートポンプであり、作動媒体が第1区域(2a)内で吸着可能、脱着可能、また第2区域(2b)内で蒸発可能、凝縮可能であることを特徴とする、請求項1記載のヒートポンプ。
  3. 作動媒体が少なくとも第1区域(2a)内で可逆的に化学吸着可能であることを特徴とする、請求項1記載のヒートポンプ。
  4. 流路が少なくとも2つの隣接する流路の第1群と少なくとも2つの隣接する流路の第2群とを有し、第1群の流路がすべて第1方向で流通させ、第2群の流路がすべてこれとは逆方向に流通させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載のヒートポンプ。
  5. プレート要素(1)が多数の平行な扁平管(2)を含み、各扁平管(2)が第1、第2区域を備えた中空要素を形成することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載のヒートポンプ。
  6. 扁平管(2)が相互に密閉分離されていることを特徴とする、請求項5記載のヒートポンプ。
  7. 2つのプレート要素(1)の間に1つの中空プレート(4、5)が配置されており、中空プレートの中空空間が貫流領域の1つに割り当てられており、中空プレート(4、5)が、特に蝋付、接着または固定の群の1つで、隣接プレート要素(1)と平面的に熱結合されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項記載のヒートポンプ。
  8. 2つのプレート要素(1)の間に、第1種類の貫流領域を形成する第1種類の1つの中空プレート(4)と、第1種類の中空プレートから実質的に熱分離されて第2種類の貫流領域を形成する第2種類の中空プレート(5)が配置されていることを特徴とする、請求項7記載のヒートポンプ。
  9. 第1、第2種類の中空プレート(4、5)が異なる厚さを有し、特に一方の種類の中空プレート(4、5)が液状流体用、他方の種類の中空プレート(4、5)が気状流体用に寸法設計されていることを特徴とする、請求項8記載のヒートポンプ。
  10. プレート要素(1)のそれぞれ末端側に配置され、かつ第2種類の貫流領域による第2流体の分配に割り当てられた少なくとも2つの分配装置(9、10)が、それぞれ1つの固定中空シリンダとこの中空シリンダ内で回転可能な挿入分配器(9a、10a)とを備えて設けられていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項記載のヒートポンプ。
  11. 第2流体用分配装置(9、10)の挿入分配器(109a、110a、209a)が渦巻状に成形された隔壁を有し、これらの隔壁は特にシリンダの少なくとも1つにおいて少なくとも3つの分離された螺旋状室を分離し、少なくとも1つの第2種類の貫流領域を含む流路が各室によって規定されていることを特徴とする、請求項10記載のヒートポンプ。
  12. 渦巻状に成形された隔壁(7b、8b)が旗片(7d、8d)を有し、この旗片によって少なくとも1つの流路の一時的閉鎖を引き起こすことができることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項記載のヒートポンプ。
  13. 挿入分配器(7a、8a)が、半径方向穴(18)を備えた接続領域(16、17)を有し、それぞれ1つの室(11)と一直線に並んだ穴(18)を介して室(11)の流体交換が行われることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項記載のヒートポンプ。
  14. 複数の室(11)の流体交換が相応する数の穴(18)を介して多部分構成の接続空間(19)内に行われ、この接続空間がシリンダを少なくとも部分的に取り囲むことを特徴とする、請求項13記載のヒートポンプ。
  15. 第1シリンダ(7)の接続空間(19)が、相互に分離された多数の通路(20)を介して第2シリンダ(8)の接続空間と結合されていることを特徴とする、請求項14記載のヒートポンプ。
  16. 挿入分配器(7a、8a、9a、10a)のそれぞれが別の挿入分配器(7a、8a、9a、10a)に対して同期駆動可能に回転可能であることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項記載のヒートポンプ。
  17. 第2流体(9、10)の分配装置が、分配サイクルの位相位置に関して第1流体(7、8)の分配装置に対して調整可能に変更可能であることを特徴とする、請求項16記載のヒートポンプ。
  18. 少なくとも1つの螺旋状室(11)のピッチがシリンダの長さにわたって一定でないことを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1項記載のヒートポンプ。
  19. 相互に密閉分離された複数の中空要素(2)が設けられており、中空要素(2)の少なくとも2つが異なる作動媒体を有することを特徴とする、請求項1〜18のいずれか1項記載のヒートポンプ。
  20. 少なくとも大多数の事例において第1流体の流路が第2流体の隣接流路とは逆向きであることを特徴とする、請求項1〜19のいずれか1項記載のヒートポンプ。
  21. 挿入分配器(7a、8a)の隔壁(7b、8b)は、分離された室(11)が螺旋状となるように渦巻状に成形されていることを特徴とする、請求項1〜20のいずれか1項記載のヒートポンプ。
  22. 挿入分配器(507a)の隔壁(507b)が挿入分配器(507a)の長さにわたって実質直線的に延びていることを特徴とする、請求項1〜21のいずれか1項記載のヒートポンプ。
  23. 中空シリンダ(507c)が多数の穴(512)を有し、軸線方向で続く穴(512)が互いにそれぞれ或る角度だけずらして配置されていることを特徴とする、請求項22記載のヒートポンプ。
  24. 挿入分配器(507a)を取り囲む中空シリンダが内壁体(507c)と外壁体(507e)とを有し、両方の壁体(507c、507e)の間に、軸線方向で相前後して配置される複数の環状室(507g)が形成されていることを特徴とする、請求項22または23記載のヒートポンプ。
  25. 環状室(507g)が、軸線方向で積重ね可能な環状室モジュール(530)として形成されていることを特徴とする、請求項24記載のヒートポンプ。
  26. 第2流体用分配装置(309、310)が設けられており、第2流体が分配装置(309、310)によって複数の流路(A、B、C、D)を介して第2種類の貫流領域内を誘導されることを特徴とする、請求項1〜25のいずれか1項記載のヒートポンプ。
  27. 流路(B、D)の1つが、第2流体の残りの流路から分離された密閉ループ(B、D、330)を形成することを特徴とする、請求項26記載のヒートポンプ。
  28. 密閉流路(B、D、330)が積重ね方向で隣接流路(A、B)よりも小さな幅を有し、密閉流路が特に中間温度蒸発部および/または中間温度凝縮部へと案内されていることを特徴とする、請求項27記載のヒートポンプ。
  29. 密閉流路が、流体を移送するためのポンプ部材(331)を含むことを特徴とする、請求項27または28記載のヒートポンプ。
  30. ヒートポンプであって、
    第1区域(2a)と第2区域(2b)と第1、第2区域の間を可逆的に変位可能な作動媒体とを備えた多数の中空要素(2)とを有し、作動媒体と区域(2a、2b)のいずれか1つとの協動の平衡が熱力学的状態変量に依存しており、
    積重ね体状に配置され、かつ第1、第2区域を備えた少なくとも1つの中空要素(2)をそれぞれに含む多数のプレート要素(1)を有し、
    プレート要素(1)の間に配置され、かつ第1区域(2a)と熱交換するために第1流体を流通させる多数の第1種類の貫流領域(4)を有し、
    プレート要素(1)の間に配置され、かつ第2区域(2b)と熱交換するために第2流体を流通させる多数の第2種類の貫流領域(5)を有し、第1流体と第2流体が相互に分離されており、
    プレート要素(1)のそれぞれ末端側に配置され、少なくとも第1種類の貫流領域(4)による第1流体の分配に割り当てられ、それぞれ1つの固定中空シリンダとこの中空シリンダ内で回転可能な挿入分配器(7a、8a)を有する少なくとも2つの分配装置(7、8)を含むヒートポンプにおいて、
    挿入分配器(7a、8a)が、渦巻状に成形された隔壁(7b、8b)を有し、これらの隔壁が各シリンダ内で少なくとも4つ、好ましくは少なくとも6つ、特別好ましくは少なくとも8つの分離された螺旋状室(11)を分離し、少なくとも1つの貫流領域(4)を含む流路が各室(11)によって規定されていることを特徴とするヒートポンプ。
  31. 請求項2〜29のいずれか1項または複数項の特徴を含む、請求項30記載のヒートポンプ。
JP2008544878A 2005-12-14 2006-12-14 ヒートポンプ Expired - Fee Related JP5123203B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102005060183 2005-12-14
DE102005060183.9 2005-12-14
PCT/EP2006/012058 WO2007068481A1 (de) 2005-12-14 2006-12-14 Wärmepumpe

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009519428A true JP2009519428A (ja) 2009-05-14
JP5123203B2 JP5123203B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=37904000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008544878A Expired - Fee Related JP5123203B2 (ja) 2005-12-14 2006-12-14 ヒートポンプ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8806883B2 (ja)
EP (1) EP1963757B1 (ja)
JP (1) JP5123203B2 (ja)
WO (1) WO2007068481A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016525670A (ja) * 2013-07-31 2016-08-25 ゾルテッヒ アーゲー 吸着モジュール

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007039657A1 (de) 2007-08-22 2009-02-26 Behr Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zum Heizen und/oder Klimatisieren und Anordnung einer Vorrichtung zum Heizen und/oder Klimatisieren in einem Kraftfahrzeug
EP2245389B1 (de) 2008-02-22 2016-10-12 MAHLE Behr GmbH & Co. KG Rotationsventil und wärmepumpe
DE102008053554A1 (de) 2008-10-28 2010-04-29 Behr Gmbh & Co. Kg Klimasystem für ein Gebäude
DE102009015102A1 (de) 2009-03-31 2010-10-14 Behr Gmbh & Co. Kg Arbeitsmittelspeicher, Wärmeübertrager und Wärmepumpe
EP3012558A3 (de) 2009-03-31 2016-09-07 MAHLE Behr GmbH & Co. KG Arbeitsmittelspeicher, wärmeübertrager und wärmepumpe
DE102009036544A1 (de) 2009-08-07 2011-02-10 Behr Gmbh & Co. Kg Rotationsventil und Wärmepumpe
CN102713471A (zh) 2009-11-06 2012-10-03 贝洱两合公司 利用吸附原理的热力泵
DE102010042504A1 (de) 2010-10-15 2012-04-19 Behr Gmbh & Co. Kg Wärmetauscher
US8844291B2 (en) 2010-12-10 2014-09-30 Vaporgenics Inc. Universal heat engine
DE102011008521A1 (de) 2011-01-13 2012-07-19 Behr Gmbh & Co. Kg Hohlelement für eine Wärmepumpe und Betriebsverfahren
NL2009391C2 (en) * 2012-08-30 2014-03-03 Cooll Sustainable Energy Solutions B V Adsorption cell, adsorption cluster and adsorption compressor as well as a method of operating an adsorption compressor.
BR112014023082B1 (pt) 2013-01-24 2020-11-24 Alcoil Usa Llc trocador de calor
CN103486896B (zh) * 2013-07-30 2015-05-27 杭州三花微通道换热器有限公司 集流管组件和具有该集流管组件的换热器
DE102014223058A1 (de) 2013-11-13 2015-05-13 MAHLE Behr GmbH & Co. KG Thermisch angetriebener Verflüssigersatz und eine Adsorptionswärme- oder -kälteanlage
CN104633982B (zh) * 2013-11-13 2018-09-11 马勒国际公司 优选用于热驱动的吸附装置的蒸发单元以及吸附装置
DE102013226732A1 (de) 2013-12-19 2015-06-25 MAHLE Behr GmbH & Co. KG Adsorberstruktur
US20160025420A1 (en) 2014-07-22 2016-01-28 Hamilton Sundstrand Space Systems International, Inc. Flow distributor for heat transfer plate
US10103081B2 (en) * 2014-09-08 2018-10-16 Ashwin Bharadwaj Heat sink
DE102014225411A1 (de) 2014-12-10 2016-06-16 Mahle International Gmbh Sorptionsmodul
SI3339792T1 (sl) * 2016-12-20 2020-08-31 Alfa Laval Corporate Ab Zbiralnik za toplotni izmenjevalnik in toplotni izmenjevalnik
DE102017211529A1 (de) * 2017-07-06 2019-01-10 Mahle International Gmbh Einsatzrohr für den Eintrittskanal eines Plattenwärmetauschers
US11137177B1 (en) 2019-03-16 2021-10-05 Vaporgemics, Inc Internal return pump
JP7122469B2 (ja) * 2019-06-05 2022-08-19 株式会社日阪製作所 プレート式熱交換器、及びプレート式熱交換器用の分配器
US11656010B2 (en) * 2020-06-02 2023-05-23 Hamilton Sundstrand Corporation Evaporator with feed tube flow distributors for random gravitation and acceleration fields

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11118286A (ja) * 1997-10-15 1999-04-30 Rinnai Corp 水素吸蔵合金を利用した熱利用システム
DE19818807A1 (de) * 1998-04-27 1999-10-28 Behr Gmbh & Co Sorptionsvorrichtung, insbesondere zur Klimatisierung von Fahrzeuginnenräumen
JPH11294888A (ja) * 1998-04-10 1999-10-29 Rinnai Corp 水素吸蔵合金を利用した熱利用システム
DE10038637A1 (de) * 1999-08-06 2001-02-15 Vaillant Joh Gmbh & Co Absorptionswärmepumpe mit mehreren Modulen

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4398483A (en) 1981-07-20 1983-08-16 Wood Manufacturing Company, Incorporated Vee type planing hull with AFT tapered wedges
US4708672A (en) 1986-04-18 1987-11-24 Bentz L Earl Boat stabilizer
GB8802152D0 (en) * 1988-02-02 1988-03-02 Ici Plc Heat pumps
US5020411A (en) * 1989-03-06 1991-06-04 Larry Rowan Mobile assault logistic kinetmatic engagement device
US5129236A (en) * 1990-09-06 1992-07-14 Solomon Fred D Heat pump system
US5085603A (en) 1990-12-19 1992-02-04 Brunswick Corporation Marine drive with steering torque compensation
US5263432A (en) 1991-08-20 1993-11-23 Davis Dale R Automatic trim tab control for power boats
US5685253A (en) 1992-05-27 1997-11-11 Brunswick Corporation Reduced drag stable Vee bottom planing boat
US5421173A (en) * 1992-11-03 1995-06-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Absorption heating and cooling device
JP3397856B2 (ja) 1993-10-13 2003-04-21 ヤマハ発動機株式会社 ジェット推進艇のトリム調整装置
US5507672A (en) 1993-12-09 1996-04-16 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Trim adjust system for a watercraft
JP3216960B2 (ja) * 1994-09-19 2001-10-09 株式会社日立製作所 空気調和機の室外機、室内機及びそれらに用いられる冷媒分配器
JPH08156884A (ja) 1994-12-05 1996-06-18 Sanshin Ind Co Ltd 水上走行船のトリム角制御装置
DE19515527A1 (de) 1995-04-27 1996-10-31 Thermal Werke Beteiligungen Gm Verdampfer in Flachrohr- oder Plattenbauweise für den Kältemittelkreislauf einer Kraftfahrzeugklimaanlage
US6058873A (en) 1995-09-21 2000-05-09 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Hull construction for small watercraft
DE19539103A1 (de) 1995-10-20 1997-04-24 Webasto Thermosysteme Gmbh Fahrzeug mit einer Adsorptionsklimaanlage
JPH11325655A (ja) * 1998-05-14 1999-11-26 Matsushita Seiko Co Ltd 消音器および空気調和機
US6174210B1 (en) 1998-06-02 2001-01-16 Bombardier Inc. Watercraft control mechanism
US6604503B2 (en) * 1998-06-15 2003-08-12 M.R. Engines Ltd. Rotary machine
US6230642B1 (en) 1999-08-19 2001-05-15 The Talaria Company, Llc Autopilot-based steering and maneuvering system for boats
US6332422B1 (en) 2000-06-30 2001-12-25 Bombardier Motor Corporation Of America Hull modification to minimize porpoising of a boat
US7220365B2 (en) * 2001-08-13 2007-05-22 New Qu Energy Ltd. Devices using a medium having a high heat transfer rate
US20030221438A1 (en) * 2002-02-19 2003-12-04 Rane Milind V. Energy efficient sorption processes and systems
JP2004340468A (ja) 2003-05-15 2004-12-02 Toyo Radiator Co Ltd 一体型多板式熱交換器
US7174726B2 (en) * 2003-08-07 2007-02-13 Parker-Hannifin Corporation Adjustable nozzle distributor
US7305928B2 (en) 2005-10-12 2007-12-11 Brunswick Corporation Method for positioning a marine vessel

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11118286A (ja) * 1997-10-15 1999-04-30 Rinnai Corp 水素吸蔵合金を利用した熱利用システム
JPH11294888A (ja) * 1998-04-10 1999-10-29 Rinnai Corp 水素吸蔵合金を利用した熱利用システム
DE19818807A1 (de) * 1998-04-27 1999-10-28 Behr Gmbh & Co Sorptionsvorrichtung, insbesondere zur Klimatisierung von Fahrzeuginnenräumen
DE10038637A1 (de) * 1999-08-06 2001-02-15 Vaillant Joh Gmbh & Co Absorptionswärmepumpe mit mehreren Modulen

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016525670A (ja) * 2013-07-31 2016-08-25 ゾルテッヒ アーゲー 吸着モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
US20090000327A1 (en) 2009-01-01
EP1963757B1 (de) 2016-08-10
US8806883B2 (en) 2014-08-19
EP1963757A1 (de) 2008-09-03
JP5123203B2 (ja) 2013-01-23
WO2007068481A1 (de) 2007-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5123203B2 (ja) ヒートポンプ
US11591956B2 (en) Baffled thermoclines in thermodynamic generation cycle systems
CA2843780C (en) Heat exchanger and method of manufacturing thereof
US20050252235A1 (en) Thermal compressive device
US5572884A (en) Heat pump
CN101965489B (zh) 旋转阀和热泵
UA48242C2 (uk) Система енергопостачання для виробництва електроенергії та кондиціонування вибраного текучого середовища та спосіб виробництва електроенергії та кондиціонування вибраного текучого середовища
KR20040065626A (ko) 열 교환기
US6629432B1 (en) Thermal regenerative sorption device
JP2014505854A (ja) 吸着コンプレッサ操作方法およびそれに使用する吸着コンプレッサ
JP2005127529A (ja) 熱交換器
CN111503943A (zh) 用于空调的散热系统、空调
CN202281423U (zh) 一种微通道冷却蒸发装置
CN101532751B (zh) 内置吸附剂浮头式吸附床制冷单元
KR102226277B1 (ko) 다중관 형태를 갖는 다목적 열교환기 및 이를 갖는 정수 장치
JP2001317884A (ja) 熱交換装置
JP5849359B2 (ja) 吸着原理に従うヒートポンプ
WO2024052960A1 (ja) 磁気熱量材料ベッドおよび磁気冷凍装置
JP4633967B2 (ja) 氷蓄熱式空気調和装置
JPH05256524A (ja) 圧縮空気除湿装置用熱交換器の構造
JP3734984B2 (ja) 水素吸蔵合金を利用した熱利用システム
Vasiliev Heat pipe thermal control for sorption machines
RU2299390C1 (ru) Регенеративный теплообменник
CN102384607A (zh) 一种微通道冷却蒸发装置
JP3911357B2 (ja) 水素吸蔵合金を利用した熱利用システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111212

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20111219

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120125

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121025

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5123203

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees