JP2009519101A - 吸収用品および吸収用品の製造方法 - Google Patents

吸収用品および吸収用品の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、液体透過性表面層(２)と、好ましくは液体不透過性底面層(３)と、表面層(２)と底面層(３)との間に配置された吸収コア(４)とを備えた失禁パッド、生理用ナプキン、パンティライナーなどのような吸収製品(１)に関するものである。本発明によれば、表面層(２)は超音波処理を用いて下方吸収材(５)と一つに結合されており、これに関連して、表面層(２)および吸収材(５)が一つに結合されるとき、表面層(２)および吸収材(５)によって形成されるラミネートは、本質的にその周辺縁部(７)に沿って超音波処理を用いてなされる補強部(６)を含んでいる。また、本発明は、上記製品(１)の製造方法に関するものである。

Description

本発明は、液体透過性表面層と、好ましくは液体不透過性底面層と、表面層と底面層との間に配置された吸収コアとを備えている、失禁パッド、生理用ナプキン、およびパンティライナーなどのような吸収製品に関するものである。
本発明はまた、液体透過性表面層と、好ましくは液体不透過性底面層と、表面層と底面層との間に配置された吸収コアとによってなされる製品に関連する、失禁パッド、生理用ナプキン、およびパンティライナーなどのような吸収製品の製造方法に関するものである。
失禁パッド、生理用ナプキン、およびパンティライナーなどのような吸収製品の製造方法に関連して、さまざまな種類の材料を一つに結合することに関する処理が一般に実施される。例えばこれは、ワッディング材料と一つに結合されなければならない合成繊維または天然繊維を含む不織布層を備えたラミネートから構成可能な液体透過性表面層の製造を伴っていてもよい。吸収コアは一般に、このラミネートの下に配置される。耐液体底面層はしたがって、上述した方法によって吸収コアの下に配置される。
どのような種類の吸収製品が製造されるかに応じて、材料からなる種々の層は多様な方法によって処理可能である。例えば上側不織布層は有孔であってもよい。所望された場合、吸収コアはまた、超吸収材を備えてもよい。
吸収製品の製造に関連して、従来技術に基づいて、表面層と底面層とを一つに接着することもまた可能である。これは吸収コアおよびワッディング材料が、したがってこの接着処理が実行される前に、表面層と底面層との間に配置されることを意味する。
超音波技術はさらに、吸収製品の処理のために準備された特定の処理において、例えば二つ以上の材料の層を一つに結合することに関連して使用される。この技術はまた公知であり、かつ例えば吸収用品で使用される相対的に薄手の種類の材料層を一つに結合することに適している。また超音波溶着と呼ばれるような結合の場合において、ラミネートは実際の材料層によって形成可能である。
吸収製品の製造に関連する特定の要件は、上記種類の材料を形成するため、ワッディング材料と有孔不織布層とを一つに結合することであってもよい。したがって、この種類の処理は超音波溶着を用いて、すなわち接着を伴わずに実行可能である。製品を完成するために、したがって吸収コアは上記ラミネートと底面層との間に配置される必要があり、その後、底面層は表面ラミネートにしっかりと接着される。
特許文献１には、不織材料からなる第１の材料層と、ワッディング材料からなる第２の材料層とを備えた材料ラミネートが開示されている。この二つの材料層は超音波溶着を用いて結合される。
吸収コアおよびワッディング材料が表面層および底面層のものより著しく小さいサイズからなる場合、吸収製品はしたがって相対的に堅いコアを備えて形成されるが、このものによっては、堅いコアからなる面に対して配置される表面層および底面層の一部が脆弱であり、かつ弛んでいると認識されることも起こりうる。このような製品に関するさらなる問題は、接着処理がこの領域において実施されない限りは、表面ラミネートの縁部に沿ったシールが常に完全ではないということである。一般に、完成品は、着用者によって魅力がないと認識される。これに対して、この問題を排除できる改良された吸収製品が求められていることは明らかである。
国際公開第99/49825号パンフレット
したがって本発明の主たる目的は、上記問題を解決すること、および改良された吸収製品と吸収製品の製造に関する改良された方法とを提供することである。
上記目的は冒頭で言及した種々の製品を用いて達成されるが、このものでは、表面層が下方吸収材と超音波処理を用いて一つに結合されており、かつ表面層と吸収材とが結合されるときに、表面層と吸収材とによって形成されるラミネートが、実質的にその周辺縁部に沿って、超音波処理によってなされた補強部を含んでいる。
上記目的はまた冒頭で言及した種々の方法を用いて達成されるが、これは、表面層と下方吸収材とを超音波処理によって結合すること、および表面層と吸収材とが結合されるときに、表面層と吸収材とによって形成されるラミネートの周辺縁部に実質的に沿って延在している補強部を、超音波処理によって形成することを含んでいる。
ある利点が本発明によって得られる。まず、すなわち吸収コアの外部の領域において、魅力的な製品が脆弱でなく、かつ弛んでいない縁部を伴わずに得られることがわかる。さらに、その周辺縁部からの液体の漏出および拡散の可能性が最小化または排除できる場合、表面層と吸収材とが一つに結合されるときに、表面層と吸収材とによって形成されるラミネートからなる非常に有効な縁部シールが実現される。単一の段階で、表面層と捕捉剤とを一つに結合し、かつ縁部の封止を行う場合において、本発明はまた、プロセス工学特性の主要な利点を提供できるが、ここで、特に、吸収材および縁部シールのための溶着パターンが最適な様式によって「同期」させられる。つまり完成品は、ラミネートの溶着パターンおよび縁部シールの溶着パターンに関して高度の一致を示すことになる。これはまた、表面溶着パターンおよび縁部シールを連続的パターンとして設計できるという、さらなる利点を提供し、それは少なからず視覚的にアピールするであろう。本発明はまた、ほぐれた繊維のない完成品のより単純な輪郭の切断を実現する。
本発明はまた従来技術に関する利点を提供するが、それによれば表面材料と捕捉剤との間のシール(上述した方法による接着処理法を用いて実施できる)は、製品の吸収特性に関して作用が弱くてもよい。
本発明が、組み合わせられた処理および設計法から利点を提供することは一般的な原則として言及できるが、なぜならそれは例えば強度および視覚的魅力に関していずれも技術的に最適な溶着パターンおよび型押し領域を形成することに利用できるためである。同時に、本発明は、二つの処理段階を同時に実施する能力の観点から、非常に効果的な製造処理を可能にする。
以下、本発明について、好ましい図示された実施形態および図面を参照して説明する。
図１は、本発明に基づく吸収製品１の分解状態の斜視図である。製品１は、使用中に着用者に向かって面することを意図されているその側に配置される液体透過性表面層２の形態の第１の被覆層を備えている。製品１はまた、それは使用中に着用者と反対の方向に面するように意図されているその側に配置される液体不透過性底面層３の形態の第２の被覆層を備えている。製品１はまた、表面層２と底面層３との間に配置される吸収コア４を備えている。
吸収コア４は、吸収特性を備えた天然または合成繊維の形態の好適な繊維材料もしくは、混合物あるいは天然繊維および合成繊維、または例えば生理用ナプキン、失禁パッド、およびパンティライナーへの使用に適した上述した種類の他の吸収材料から適切に製造される。また吸収コア４は、既定の割合(例えば４０〜６０％)の超吸収体(つまり粒子、繊維、フレークなどの形態のポリマー材料)を備えてもよく、それは水性ゲルを形成するように、それ自体の数倍の重さと同等の液体を吸収し、かつ科学的に固める能力を有する。これは完成品１に対して、非常に高度の液体吸収能力を付与する。
吸収コア４が、図１から理解できるように例えば実質的に細長い形状もしくは矩形状、またはさらに不規則な形状の異なる形態を呈し得ることに留意されたい。吸収コア４はまた、好ましくは丸みのある縁部を有している。
図１によれば、液体透過性表面層２は、好ましくは、例えば軟質不織材料である繊維状材料から構成されるが、それはまた、他の材料もしくは材料ラミネートから構成されてもよい。表面層２は完全にまたは部分的に有孔であることが好ましいが、代わりにそれは全体的に無孔質であってもよい。表面層２は、例えばポリエチレン、またはポリプロピレンなどの熱可塑性プラスティック材料である有孔プラスティックフィルム、もしくは合成繊維または紡織繊維材料の網状層から適切に構成されてもよい。ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロンなどのような合成繊維は、好ましくは不織材料として使用される。異なる種類の繊維の混合物はまた、上記不織材料として使用できる。しかしながら本発明は原則として、不織材料からなる表面層のみを使用することに限定されず、また、例えばポリエチレンもしくはポリプロピレンなどの熱可塑性フィルムである他の材料の処理と共に用いることができる。
本発明はまた、異なる種類のラミネートまたはラミネートの組み合わせからなる表面層を備えて実現できる。例えば表面層は、製品１の表面全体にわたって延在する単一のラミネート、もしくは製品１の一部を覆う複数の異なるラミネートからなってもよい。製品１が複数のラミネートからなる(例えば異なるラミネートの区画を有する複数の長手方向部分に区分される)場合において、これらの異なるラミネート区画は、異なる材料から構成されてもよく、かつ異なる特性を有してもよい。したがって、例えば個々のラミネート区画は、異なる種類の穿孔、孔の位置、寸法、疎水性などを有していてもよい。それゆえ異なるラミネート区画は、ここでは詳細に説明されない上述の様式における超音波溶着を用いて結合可能である。
液体透過性表面層は、表面層が着用者の身体と接触するため、好ましくは製品１が着用されている間中、乾燥度および軟度などの特性を示す材料から製造される。また表面層にとって乾燥しているとき、繰り返し湿る場合でも、軟質でありかつ織物のような表面を有することが望ましい。表面層は例えばポリプロピレン繊維から作られるスパンボンド材料などの、軟質かつ滑らかな表面を備えた不織材料から構成可能である。有孔の、疎水性不織材料は、着用者に接近した表面の乾燥状態を維持可能にするために使用されてもよく、これに関連して、材料の中の繊維同士の間の孔より大きい開口が、材料に形成される。この方法によって、液体を表面層の開口を介して下方にある吸収コアへ導くことができる。表面層の他の材料の例として、有孔ポリエステルフィルムなどの有孔プラスティックフィルムがある。表面層は例えば接着剤、超音波接合を用いて、またはある形態の熱的接着を用いて、近接する底面層と吸収コアとを結合できる。表面層は、３〜１５個／ｃｍ2、好ましくは６〜１２個／ｃｍ2、最も好ましくは７〜９個／ｃｍ2の開口密度を備えた有孔不織材料であることが好ましい。
好ましい一実施形態において、表面層は、液体取り込み量および捕捉特性をさらに増大するために、表面層の開口を囲む小さな穿孔を有する。表面層の穿孔は一般に、２０〜５００個／ｃｍ2、好ましくは７０〜２５０個／ｃｍ2、最も好ましくは１２０〜１７０個／ｃｍ2の範囲の密度を有している。
厚みの大きさが捕捉へ積極的に影響するため、表面層の厚さは可能な限り大きいことが望ましい。しかしながら、材料の軟度に影響しないようにバランスがとれていることが求められており、そしてそのため、１.３から１.７ｍｍの範囲内、および好ましくは約１.５ｍｍの厚さが適していると判明した。
表面層はまた、４２.５ｇｓｍの坪量を備えた不織布およびプラスティックフィルムの立体的ラミネートであってもよい。不織材料は、１８ｇｓｍの基礎重量を備えた、ポリプロピレンを１００％、基礎としたカーデッド熱接合材料であってもよい。プラスティックフィルムは、２２.５ｇｓｍの基礎重量を備えており、疎水性であり、あらかじめ孔が開けられているとともに (小さな穿孔を備えている)、ポリエチレンとポリプロピレンの混合物から製造されたものであってもよい。
表面層の不織部分はまた、スパンボンド不織材料、通気不織材料、スパンレース不織布(ハイドロエンタングル)材料、メルトブローン不織材料、もしくはこれらの組み合わせであってもよい。原材料は、ポリプロピレン(ＰＰ)、ポリエチレン(ＰＥ)、ポリエステル(ＰＥＴ)、ポリアミド(ＰＡ)、もしくはこれらの組み合わせであってもよい。組み合わせが使用される場合、これは異なるポリマーからなる繊維の混合物であってもよいが、個々の繊維は異なるポリマー(例えばＰＰ／ＰＥ複合繊維、またはＰＰ／ＰＥ共重合体)であってもよい。適当であれば、プラスティックフィルムは、ＰＥまたはＰＰ，ＰＥＴ，ＰＬＡもしくはアミル、(またはさらに言えば、他の熱可塑性ポリマー)もしくは混合物、または上記ポリマーの共重合体から構成されてもよい。
有孔表面層はまた、(上述の)不織材料またはフィルムなどの、単一の材料層から製造できる。
表面層は、加工の方向(長手方向)において１.６から３.２ｍｍのサイズの開口を、横方向において０.９から２.３ｍｍのサイズの開口を有してもよい。開口のサイズは、直径が０.１から６.０ｍｍの間であってもよい。
表面層の開口は長円形であり、かつ加工方向においてわずかに細長くてもよい。開口は、加工方向または横方向において、円形／丸、もしくは長円形であってもよい。
表面層における開放外面は、２ないし６０％、好ましくは５ないし３０％、特に好ましくは約１４％の間隔内にあってもよい。
底面層３は、好ましくは液体不透過性であり(もしくは少なくとも液体による浸透に対して高度の耐性処理をすることが望ましい)、そしてしたがって、製品１からの、排出液の漏出を防ぐために配置される。一方で底面層３は、それが蒸気透過性のものであるように、構成されてもよい。このため、底面層３は液体不透過性材料から製造でき、それは薄手であり、かつ耐液体プラスティックフィルムから適切に構成されている。したがって、例えばポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリエステルからなるプラスティックフィルムが使用できる。あるいは、不織布およびプラスティックフィルムまたは他の好適な材料層からなるラミネートが耐液体底面層３として使用できる。上述した方法において、底面層３の下側は、(図示されていない)粘着材のビーズまたは他の上述した固定手段を備えてもよく、したがってそれは衣料品への製品１の取り付けに利用できる。製品１はまた、ウィング、つまり上述した様式によって製品１の片側に沿って配置され、かつ製品１の取り付けに関連して利用できる折り曲げフラップを備えてもよい。
適切に選択された厚さと弾力性を有するワッディング材料の形態をとる実施形態に基づいて、製品１はまた、(捕捉材とも呼ばれる)吸収材５の形態のさらなる材料層を含み、この場合、それは吸収コア４と表面層２との間に配置されるよう意図されている。吸収材５は実質的に、その厚さを除いて表面層２と同一の寸法を有し、一方でそれは表面層２の厚さから逸脱していてもよい。吸収材５がワッディング材料以外の材料から構成できることを確証することもまた可能である。例えばそれは一般にセルロース繊維をベースとする、いわゆる通気材料からなっていてもよい。吸収材５はまた、適切であるとともに釣り合いの取れた剛性をそれに対して付与するために、繊維状材料を含んでもよい。吸収材５はまた、超音波溶着を可能にするために、適量の熱可塑性繊維を含んでもよい。
吸収材は好ましくは、例えば繊維状ワッディング材料、カーデッドファイバーワッディング、トウ材料、または下方にある吸収コアによってそれが吸収される前に一時的に液体を貯蔵する能力である瞬間液体吸込能力を備えた他の種類のかさばった、かつ／または弾性のある繊維材料である、多孔質で、弾性があり、相対的に厚みのある材料層であってもよい。吸収材はまた、有孔フォーム材料の形態であってもよい。それはまた、二つ以上の材料層から構成されてもよい。好ましい実施形態によれば、吸収材は製品の側方縁部へ向かって延在可能である、つまりそれは実質的に表面層と同一の形態を備えている。この方法によって液体拡散、縁部封止などに関する利点が得られる。
製品１は、完成品１の製造と関連してラミネートが形成されるように、表面層２と吸収材５とが結合されなければならないように構成される。以下、吸収層１の結合の原理について、最初に図２を参照して説明する。本発明は、超音波技術を用いた処理が製品１の製造とともに利用されるという事実に基づいている。このような超音波装置は公知であるため、本明細書中ではこれ以上説明しない。超音波装置は、例えば溶着、型押し、切断、孔あけ、他の種類の超音波処理の形態において、超音波技術を用いる処理のために用意されてもよい。以下で説明する実施形態において、利用される超音波処理の種類は、超音波溶着、つまり二つ以上の材料層の結合することである。
本明細書中に記載されている実施形態において、超音波装置(図示されていない)は、表面層２および吸収材５との最初の結合、つまりラミネート加工するために使用される。表面層２および吸収材５からなる、結合されたラミネートが図２におおまかに示されている。底面層３はまた表面層２および吸収材５からなるラミネートの下側と結合される必要があり、これに関連して、吸収コア４は底面層３の上部の正確な位置に配置される必要がある。しかしながら、これがなされる前に、本発明の重要な部分を体現する処理が実行されるが、今、形成された(つまり表面層２および吸収材５からなる)ラミネートはまた縁部補強部６を備えており、それは図２に破線を用いて示された概要図によれば、好ましくは表面層２の周辺部７の周囲に延在している。また、表面層２および導入材５よって形成される周辺部７に沿ってシールの機能をなす縁部補強部６は、上記超音波装置を用いて形成される。縁部補強部６は多数の離散的溶着点として形成されることが適切であり、それは上記超音波装置を用いる上述した方法によって製造され、かつ周辺部７から、そしてある距離(例えば２〜６ｍｍ程度)にわたって製品の内側へ向かって延在している。
縁部補強部６が、好ましくは表面層２と吸収材５とが互いに積層されると同時になされることに、留意されたい。つまり、超音波装置は、好ましくは、表面層２と吸収材５との積層が、縁部補強部６の形成と同じ処理ステージにおいて実施されるように使用される。一方で、溶着パターン８は好ましくは、吸収コア４を被覆することを意図されている製品１の表面層２の少なくとも一部にわたって延在しており、他方で、表面層２の周辺縁部７に沿って延在している溶着パターン６は、したがって、この処理によって形成される。縁部補強部６はまた、処理中、補強部５の中の繊維を互いに接合する超音波溶着の形態のシールとして利用される。これは本発明に利点を提供し、なぜならこの領域内の材料は硬質だからである。
本発明は、吸収製品の製造処理中、吸収材５が製品１の完成形態より幅広の材料(これはしたがって、積層体に沿って輪郭切断されなければならない表面層と吸収材とからなるラミネートを必要とする)からなる場合、および吸収材が表面層(これは、あらかじめ実質的に同一の外形に形成された表面層と吸収材とに相当する)と同一の形態を有している場合のいずれでも利用可能である。
縁部補強部６、つまり製品１の周辺縁部７に沿って形成される溶着点のパターンは、周辺部７の孔の周囲に適用できる他の点で、同様の幅および溶着接合特性である場合、同一であってもよい。代わりに周辺部７の異なる部分は、異なるタイプの溶着接合部、例えば周辺部７の周囲のあるポイントにおいて、周辺部７の周囲の他のポイントより広範に拡散した異なる種類の溶着接合部を付与されてもよい。同様に、例えば異なる溶着パターンおよび溶着深さが、周辺部７の異なる区画の周囲に付与されてもよい。
本発明は、単一の処理ステージにおける表面層２および吸収材５の積層の実施に限定されるものではなくまた、これが二つ以上の連続した処理ステージで行われるような方法で実施されてもよい。
製品１の製造の最終ステージとして、底面層３は表面層２および吸収材５へ接着され、これに関連して、粘着材９の層が最初に底面層３の表側に付加される。全体として、製品１は互いに加圧され、これに関連して、妥当な方法によって配置された吸収コア４を確保するように、事前の対策が講じられる。図３は、本発明の基礎をなす原理に基づいて製造された製品１の完成状態を示す。底面層３はしたがって、ラミネート(これは表面層２と吸収材５とを備えている)と共に結合され、これに関連して、吸収コア４が吸収材５と底面層３との間に配置されることが、図３から理解できる。あるいは、上記粘着法のかわりに、他の接着技術、例えば異なるタイプの機械的接着が使用されてもよい。
製品１は、特に、上記失禁パッドとして使用されるこの実施形態に関連して設計されたものであるが、本発明の原理は、この種類の製品のみに限定されない。例えば、本発明はまた、生理用ナプキンおよびパンティライナーの形態の製品の製造への使用に適している。当該発明に基づく製品１の物理的設計に関する限りは、好ましくは、製品１の長手方向を横断して延在している想像上の中心線に関して非対称的な形態を呈してもよい。これは、製品１の中央部がその後方部１ａ(図３参照)およびその前方部１ｂより小さい幅を有していること、そして、その後方部１ａがその前方部１ｂより小さい幅を有していることと等しい。
この非対称的な形状は、図３から明らかである。代わりに、本発明に基づく製品１は、砂時計に類似する (つまり、それぞれの、その前方部および後方部の幅より小さい幅を中央領域が備えている)形状、もしくは本質的にＴ字形状の形態を有していてもよい。製品１はまた、着用者によって、ひも(thong)の使用に適した物理的形態を付与されてもよい。
本発明は特に、非対称形状である場合に、製品１の前方部１ｂに沿った縁部には補強特性が付与されるという意味において利点を提供するが、これは実際に、前方部１ｂが後方部１ａの幅より大きい幅を有しており、そして、緩くかつ脆弱になるという傾向を示すためである。これは同様に、冒頭部において記述された不利な点を引き起こし得る。
当該製品１の寸法に関する限りは、相対的に小さな吸収製品が一般に、２２ｃｍ未満の長さ、および８.５ｃｍ未満の幅を有することもまた事実である。本発明は、特定の寸法に限定されないが、しかしながらその寸法に関しては、当該適用に対応できる。パンティライナーなどに適切な一実施形態において、製品１の長さは１３〜２０ｃｍオーダーであり、かつ(その中央部における)その幅は４〜６ｃｍオーダーである。製品１は、例えば失禁パッドのような実施形態において、より大きな寸法を有してもよい。
要するに、本発明は、超音波溶着を用いて表面層２および吸収材５を形成する有孔不織布層の結合によって、表面ラミネートを構成することに基づいている。この表面ラミネートはまた、縁部補強部６を備えている。この場合、表面層２が一つ以上の材料層から構成可能であり、かつ超音波溶着を用いて溶着されることが可能でなければならないことに留意されたい。つまりこれは、溶着処理法を可能するために、最低量の熱可塑性材料を必要とする。したがって底面層３は適所に接着され、これに関連して、吸収コア４は妥当な方法で配置される。
上記のように、表面層２および吸収材５によって形成されるラミネートは、超音波溶着を可能にするために、熱可塑性材料を含まなければならない。さらに、表面層２および吸収材５によって形成されるラミネートの溶着は、縁部分の未封止および層剥離の可能性を減少できるという意味において、利点を提供する。
本発明は、上記記載に限定されず、請求項に記載の範囲内で、異なる形態も実施可能である。例えば本発明は、いくつかの特殊な種類の吸収製品の利用に限定されない。その上、本発明はまた、多くの種類の材料、および材料の組み合わせを用いて実現できる。例えば表面層２は、不織材料もしくはフィルム材料から構成可能である。
本発明に基づく吸収製品の、分割された状態での斜視図である。 部分的に組み立てられた状態の吸収製品の斜視図である。 完成した状態での吸収製品の平面図である。
符号の説明
１ 吸収製品
１ａ 前方部
１ｂ 後方部
２ 表面層
３ 底面層
４ 吸収コア
５ 吸収材
６ 補強部
７ 周辺縁部
８ 溶着パターン
９ 粘着材

Claims (9)

  1. 失禁パッド、生理用ナプキン、パンティライナーなどのような吸収製品(１)であって、前記吸収製品(１)は、液体透過性表面層(２)と、好ましくは液体不透過性底面層(３)と、前記表面層(２)と前記底面層(３)との間に配置された吸収コア(４)とを具備してなり、前記表面層(２)は超音波処理を用いて下方吸収材(５)と一つに結合されており、前記表面層(２)および前記吸収材(５)が一つに結合されるとき、前記表面層(２)および前記吸収材(５)によって形成されるラミネートは、実質的にその周辺縁部(７)に沿って超音波処理を用いてなされる補強部(６)を含んでおり、これが前記周辺縁部(７)からの液体の漏出および拡散の可能性を最小化または排除するために前記ラミネートの縁部シールを形成していることを特徴とする吸収製品。
  2. 前記表面層(２)は、少なくとも部分的に有孔不織材料からなることを特徴とする請求項１に記載の吸収製品(１)。
  3. 前記吸収コア(４)は、超吸収材を具備してなることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の吸収製品(１)。
  4. 前記吸収材(５)は、ワッディング材料からなることを特徴とする請求項１ないし請求項３のいずれか一項に記載の吸収製品(１)。
  5. 非対称な輪郭もしくは略砂時計形状の輪郭を有するように構成されていることを特徴とする請求項１ないし請求項４のいずれか一項に記載の吸収製品(１)。
  6. 失禁パッド、生理用ナプキン、またはパンティライナーなどのような吸収製品(１)の製造方法であって、これに関連して前記製品(１)は、液体透過性表面層(２)と、好ましくは液体不透過性底面層(３)と、前記表面層(２)と前記底面層(３)との間に配置された吸収コア(４)とを用いてなされ、
    前記方法は、
    超音波処理を用いて前記表面層(２)と下方吸収材(５)とを結合することと、
    前記表面層(２)および前記吸収材(５)が結合されるときに、前記表面層(２)および前記吸収材(５)によって形成される前記ラミネートの前記周辺縁部(７)に実質的に沿った補強部(６)を、超音波処理を用いて形成することと、を具備することを特徴とする吸収製品の製造方法。
  7. 前記表面層(２)および前記吸収材(５)を一つに結合するときに、前記表面層(２)および前記吸収材(５)によって形成される前記ラミネートに対して前記底面層(３)を接着することを含み、これに関連して、前記吸収コア(４)を前記底面層(３)の上に配置することを特徴とする請求項６に記載の方法。
  8. 前記表面層(２)と前記吸収材(５)との結合を、前記シール(６)の形成と同一処理段階で行うことを特徴とする請求項６または請求項７に記載の方法。
  9. 前記表面層(２)と前記吸収材(５)との前記結合、および前記シール(６)の前記形成を、二つの連続した処理段階において行うことを特徴とする請求項６または請求項７に記載の方法。
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