JP2009518063A - 血中アルコール濃度がしきい値レベルを通過した時間を決定するシステムおよび方法 - Google Patents

Abstract

本発明によれば、第１の態様において、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するように動作可能なシステム（１０）が提供される。システム（１０）は、ユーザの血中の現在のアルコール濃度を検出するように動作可能なアルコール・センサ手段（１２）と、ポータブル装置（１４）とを備える。アルコール・センサ手段（１２）およびポータブル装置（１４）は、各々無線通信手段（１６_１２、１６_１４）を備える。アルコール・センサ手段（１２）内の無線通信手段（１６_１２）は、現在のアルコール濃度をポータブル装置（１４）内の無線通信手段（１６_１４）に無線伝送するように動作可能である。ポータブル装置（１４）はまた、無線通信手段（１６_１４）に接続されている制御手段（１８）と、制御手段（１８）に各々接続されているクロック手段（２０）およびメモリ手段（２２）とを備える。制御手段（１８）は、現在のアルコール濃度と、クロック手段（２０）からの現在のタイム・スタンプとをメモリ手段（２２）に格納するように動作可能である。ポータブル装置（１４）はまた、制御手段（１８）に接続された計算手段（２４）を備え、計算手段（２４）は、メモリ手段（２２）に格納されているユーザの既知のアルコール燃焼率、またはアルコール燃焼率に影響を与えるユーザの特徴に基づいて計算手段（２４）によって計算されたアルコール燃焼率に基づいて将来の時点を計算するように動作可能である。

Description

本発明は、第１の態様において、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するように動作可能なシステムに関する。

第２の態様において、本発明は、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定する方法に関する。

第３の態様において、本発明は、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定する少なくとも１つのコンピュータ・プログラム製品に関する。

米国特許第５，１５７，６０１号明細書は、飲酒者が自分の体内アルコール濃度を十分に制限できるようにするアルコール体内濃度計算器１０を開示している。アルコール体内濃度計算器１０は、キーボード１２、アラームのブザー１３、４桁の数値ディスプレイ１４、３桁の数値ディスプレイ１５、およびドット・マトリクス・ディスプレイ１６を備える。キーボード１２は、全体を通して１７で示される数字グループ、全体を通して１８で示される個人身体特徴キー、全体を通して１９で示される消費キー、全体を通して２０で示されるアラーム制御キー、クロック制御キー２１、および全体を通して２２で示されるデータ識別および要求キーという複数のキーのグループを組み込んでいる。ユーザは、キー１８を使用することにより、自分個人用に計算器１０を設定した後、クロックを正しい時間に設定する。次いでユーザは、計算器１０を携行し、間もなく食品またはアルコールを消費するというときに、消費ボタン１９（食品ボタン２８およびアルコール・ボタン２９）の各々を押して、摂取の開始時刻を入力する。ユーザは、自分が消費した飲み物の数または飲み物の単位数に関する情報を入力する必要があるという点に留意されたい。この計算器１０が高精度で動作するためには、ユーザが飲み物の正しい単位数を挿入できるよう補助するためのテーブルが、この装置に提供される。

この計算器１０に伴う欠点としては、ユーザは、テーブルを使用して読み取ってから計算器１０に正しい飲み物の単位数を入力しなければならないため、ユーザがさらに酩酊を深めてゆくにつれて、この計算器１０は、おそらく高精度を示さなくなるであろう。もう１つの欠点は、この計算器がかなり大型の計算器であり、ユーザが食品またはアルコールを消費している間に常時ユーザによって携行される必要があるということである。

米国特許第５，７８３，４４９号明細書は、アルコール分解作用（ＡＢＡ）の個人差を考慮することによって人のアルコール障害の診断を助けるために使用される、革新的なＫ指標（ｉｎｄｅｘ Ｋ）に関する。Ｋ指標の計測を利用して、さまざまな薬物動態学的データが単一の値に統合され、この値は、薬物動態曲線の下降曲線下面積（ＡＵＣ）と上昇ＡＵＣとの間の比率として定義される。この比率は、アルコール吸収の保護バリアによるアルコール除去能力の通約性の提示に対するＡＢＡの有効性の個人の定量的評価を示す。この方法は、アルコール依存症に対する診断ツールとして使用されうる。

この方法の欠点は、熟達していないユーザにとって不便であることである。この方法は、アルコール依存症を診断する際に公共医療サービスによって好都合に使用される。

前述の問題を解決することが、本発明の目的である。ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点をユーザが決定するための極めて便利な方法を提供することも、本発明の目的である。

本発明によれば、第１の態様において、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するように動作可能なシステムが提供される。このシステムは、ユーザの血中の現在のアルコール濃度を検出するように動作可能なアルコール・センサ手段と、ポータブル装置とを備える。アルコール・センサ手段およびポータブル装置は、各々無線通信手段を備える。アルコール・センサ手段内の無線通信手段は、現在のアルコール濃度をポータブル装置内の無線通信手段に無線伝送するように動作可能である。ポータブル装置はまた、無線通信手段に接続されている制御手段と、その制御手段に各々接続されているクロック手段およびメモリ手段とを備える。制御手段は、現在のアルコール濃度と、クロック手段からの現在のタイム・スタンプとをメモリ手段に格納するように動作可能である。ポータブル装置はまた、制御手段に接続された計算手段を備え、この計算手段は、メモリ手段に格納されているユーザの既知のアルコール燃焼率、またはアルコール燃焼率に影響を与えるユーザの特徴に基づいてこの計算手段によって計算されたアルコール燃焼率に基づいて将来の時点を計算するように動作可能である。

このシステムの利点は、ユーザがアルコールを消費しているときに必要なのはアルコール・センサ手段を操作することだけであるということである。このことは、ユーザがテーブルを読み取ってから計算器などに飲み物の正しい単位数を入力する必要がなくなるので、おそらくは精度を高めることになる。このシステムのもう１つの重要な利点は、使用に熟達していないユーザにとって極めて便利であることである。さらに、システムはまた極めて柔軟性にも富んでいる。

このコンテクスト（ｃｏｎｔｅｘｔ）におけるさらなる利点は、前記ポータブル装置がまた、前記アルコール燃焼率に影響を及ぼす性別、年齢、体重、健康状態、妊娠、腎臓、胃、食習慣、身体の健康、疾病、および前記ユーザが服用する任意の薬物の形式で前記ユーザの特徴をユーザが入力できるように補助する、前記制御手段に接続された入力手段を備える場合に達成される。

さらに、前記アルコール・センサ手段がまた、前記ユーザから呼気を受け入れるように動作可能な手段を備え、前記アルコール・センサ手段が燃料電池を備えるならば、このコンテクストにおける利点となる。

このコンテクストにおけるさらなる利点は、前記無線通信手段が各々、消費電力が低い無線送受信デバイスである場合に達成される。

さらに、ポータブル装置が、携帯電話、移動通信機構、携帯情報端末、ハンドヘルド・コンピュータ、ナビゲーション機器、またはポータブル・コンピュータの形態であるならば、このコンテクストにおける利点となる。

このコンテクストにおけるさらなる利点は、ポータブル装置が自動車の点火ユニットに接続されることが可能であり、それにより、現在のアルコール濃度が事前定義されたしきい値よりも高い場合には前記自動車が始動できないようにされる場合に達成される。

本発明のもう１つの目的は、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定する方法を提供することである。この方法は、
アルコール・センサ手段の補助により前記ユーザの血中の現在のアルコール濃度を検出するステップと、
前記現在のアルコール濃度をポータブル装置に無線伝送するステップと、
前記ユーザの既知のアルコール燃焼率、またはアルコール燃焼率に影響を与える前記ユーザの特徴に基づいて計算された前記アルコール燃焼率に基づいて前記将来の時点を計算するステップとを備える。

この方法の利点は、ユーザがアルコールを消費しているときに必要なのはアルコール・センサ手段を操作することだけであるということである。このことは、ユーザが任意のテーブルを読み取ってから計算器などに飲み物の正しい単位数を入力する必要がなくなるので、おそらくは精度を高めることになる。この方法のもう１つの重要な利点は、使用に熟達していないユーザにとって極めて便利であることである。さらに、この方法はまた、極めて柔軟性に富んでいる。

このコンテクストにおけるさらなる利点は、前記方法が、
前記ユーザの前記特徴を、前記アルコール燃焼率に影響を及ぼす性別、年齢、体重、健康状態、妊娠、腎臓、胃、食習慣、身体の健康、疾病、および前記ユーザが服用する任意の薬物の形式で入力するステップも備える場合に達成される。

さらに、前記方法が、
前記ユーザが呼気を前記アルコール・センサ手段に吐き出し、前記アルコール・センサ手段が燃料電池を備えるステップも備えるならば、このコンテクストにおける利点となる。

このコンテクストにおけるさらなる利点は、前記無線伝送のステップが、低電力を使用する無線送受信デバイスの補助により実行される場合に達成される。

さらに、前記ポータブル装置が、携帯電話、移動通信機構、携帯情報端末、ハンドヘルド・コンピュータ、ナビゲーション機器、またはポータブル・コンピュータの形態であるならば、このコンテクストにおける利点となる。

このコンテクストにおけるさらなる利点は、前記方法がまた、
前記ポータブル装置を自動車の点火ユニットに接続するステップと、
前記現在のアルコール濃度が事前定義されたしきい値よりも高い場合には前記自動車が始動できないようにするステップとを備える場合に達成される。

本発明のもう１つの目的は、少なくとも１つのデジタル・コンピュータの内部メモリに直接ロード可能な少なくとも１つのコンピュータ・プログラム製品を提供することである。前記少なくとも１つのコンピュータ・プログラム製品は、少なくとも１つの製品が少なくとも１つのコンピュータ上で実行されるときに、本発明による方法のステップを実行するためのソフトウェア・コード部分を備える。

この／これらのコンピュータ・プログラム製品の利点は、ユーザがアルコールを消費しているときに必要なのはアルコール・センサ手段を操作することだけであるということである。このことは、ユーザが任意のテーブルを読み取ってから計算器などに飲み物の正しい単位数を入力する必要がなくなるので、おそらくは精度を高めることになる。この／これらの製品のもう１つの重要な利点は、使用に熟達していないユーザにとって極めて便利であることである。さらに、この製品は、極めて柔軟性に富んでいる。

本明細書において使用される場合の「ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ／ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ（備える）」という用語は、記載されている特徴、ステップ、または要素の存在を指定するために採用されるが、１つまたは複数のその他の特徴、整数、ステップ、要素、またはそのグループの存在を除外するものではないことが強調されるべきである。

これ以降、本発明の実施形態が添付の図面を参照して説明される。

図１において、本発明による、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するように動作可能なシステム１０が開示される。システム１０は、ユーザの血中の現在のアルコール濃度を検出するように動作可能なアルコール・センサ手段１２を備える。また図１において明らかなように、システム１０は、ポータブル装置１４も備える。アルコール・センサ手段１２およびポータブル装置１４は、各々無線通信手段１６_１２、１６_１４を備える。アルコール・センサ手段１２内の無線通信手段１６_１２は、現在のアルコール濃度をポータブル装置１４内の無線通信手段１６_１４に無線伝送するように動作可能である。図１において明らかなように、ポータブル装置１４はまた、無線通信手段１６_１４に接続されている制御手段１８と、その制御手段１８に各々接続されているクロック手段２０およびメモリ手段２２とを備える。制御手段１８は、現在のアルコール濃度と、クロック手段２０からの現在のタイム・スタンプとをメモリ手段２２に格納するように動作可能である。ポータブル装置１４はまた、制御手段１８に接続された計算手段２４を備え、この計算手段２４は、メモリ手段２２に格納されているユーザの既知のアルコール燃焼率、またはアルコール燃焼率に影響を与えるユーザの特徴に基づいて計算手段２４によって計算されたアルコール燃焼率に基づいて将来の時点を計算するように動作可能である。また図１において明らかなように、ポータブル装置１４はまた、制御手段１８に接続された入力手段２６を備える。たとえばキーパッドなどの入力手段２６により、ユーザは、ユーザの特徴を、前記アルコール燃焼率に影響を及ぼす性別、年齢、体重、健康状態、妊娠、腎臓、胃、食習慣、身体の健康、疾病、およびユーザが服用する任意の薬物の形式で入力することができる。

システム１０の１つの好ましい実施形態によれば、アルコール・センサ手段１２はまた、ユーザから呼気を受け入れるように動作可能な手段（開示されず）も備える。アルコール・センサ手段１２は、この実施形態においては燃料電池を備える。

システム１０のもう１つの実施形態によれば、各々の無線通信手段１６_１２、１６_１４は、ブルートゥース（登録商標）などの低消費電力の無線送受信デバイスである。

システム１０のさらにもう１つの好ましい実施形態によれば、ポータブル装置１４は、携帯電話、移動通信機構、携帯情報端末、ハンドヘルド・コンピュータ、ナビゲーション機器、またはポータブル・コンピュータの形態である。

システム１０のもう１つの好ましい実施形態によれば、ポータブル装置１４は、自動車の点火ユニットに接続されることが可能であり、それにより、現在のアルコール濃度が事前定義された値よりも高い場合には自動車が始動できないようにされる。

図２において、本発明による、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するための方法を示す流れ図が開示される。この方法は、ブロック５０において開始する。ブロック５２において、この方法は、アルコール・センサ手段１２（図１を参照）の補助によりユーザの血中の現在のアルコール濃度を検出するステップを続行する。その後、ブロック５４において、この方法は、アルコール・センサ手段１２からの現在のアルコール濃度をポータブル装置１４（図１を参照）に無線伝送するステップを続行する。次いで、この方法は、ブロック５６において、「ユーザの既知のアルコール燃焼率があるか？」という質問をする。この質問に対する回答が肯定である場合、ブロック６０において、この方法は、ユーザの既知のアルコール燃焼率に基づいて将来の時点を計算するステップを続行する。一方、この質問に対する回答が否定である場合、ブロック５８において、この方法は、アルコール燃焼率に影響を与えるユーザの特徴に基づいてユーザのアルコール燃焼率を計算するステップを続行する。その後、ブロック６０において、この方法は、計算されたアルコール燃焼率に基づいて将来の時点を計算するステップを続行する。この方法は、ブロック６２において終了する。

本発明による方法のもう１つの好ましい実施形態によれば、この方法はまた、ユーザの特徴を、アルコール燃焼率に影響を及ぼす性別、年齢、体重、健康状態、妊娠、腎臓、胃、食習慣、身体の健康、疾病、およびユーザが服用する任意の薬物の形式で入力するステップを備える。

本発明による方法のさらにもう１つの実施形態によれば、この方法はまた、ユーザによって実行される、アルコール・センサ手段１２に呼気を吐き出すステップを備える。この実施形態によれば、アルコール・センサ手段１２は、燃料電池を備える。

本発明による方法のもう１つの好ましい実施形態によれば、無線通信のステップは、ブルートゥース（登録商標）などの消費電力の低い無線送受信デバイスの補助により実行される。

この方法のさらにもう１つの実施形態によれば、ポータブル装置１４は、携帯電話、移動通信機構、携帯情報端末、ハンドヘルド・コンピュータ、ナビゲーション機器、またはポータブル・コンピュータの形態である。

本発明による方法のもう１つの好ましい実施形態によれば、この方法はまた、ポータブル装置１４を自動車の点火ユニットに接続するステップと、ユーザの現在のアルコール濃度が事前定義されたしきい値よりも高い場合には自動車が始動できないようにするステップとを備える。

図３において、本発明による一部のコンピュータ・プログラム製品を示す概略図が開示される。ｎ個の異なるデジタル・コンピュータ１００_１、．．．、１００_ｎが開示され、ここでｎは整数である。また、ｎ個の異なるコンピュータ・プログラム製品１０２_１、．．．、１０２_ｎが開示され、ここではコンパクト・ディスクの形態で示される。異なるコンピュータ・プログラム製品１０２_１、．．．、１０２_ｎは、ｎ個の異なるデジタル・コンピュータ１００_１、．．．、１００_ｎの内部メモリに直接ロード可能である。各コンピュータ・プログラム製品１０２_１、．．．、１０２_ｎは、（１つまたは複数の）製品１０２_１、．．．、１０２_ｎが前記コンピュータ１００_１、．．．、１００_ｎ上で実行されるときに図２の一部または全部のステップを実行するためのソフトウェア・コード部分を備える。前記コンピュータ・プログラム製品１０２_１、．．．、１０２_ｎは、たとえば、フロッピー・ディスク、ＲＡＭディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、または他の任意の適切な製品の形態であってもよい。

計算手段２４（図１を参照）は、人体におけるアルコールの燃焼率に関する数式を使用することが指摘される。これらの数式は、人／ユーザが自動車の運転を開始できるとき、授乳を開始できるときなどを個別に予測できるようにするためにパラメータ化される。

システム１０はまた、読み取り精度を高めるために較正されることが可能である。この較正は、多数の異なる機会にわたるか、または同一の機会の間に行われてもよい。

ユーザの特徴を使用するため、システム１０は、いわゆる自己較正システム１０であってもよい。

システム１０においてクロック手段２０を使用するため、システム１０は、クロック手段２０が現在時刻の記録を保持するいわゆる時間軸を使用し、システム１０は、たとえばユーザの加齢などに基づいて修正を行う。

ポータブル装置１４は、自動車、船舶、または他の任意の種類の輸送手段に使用されうることが指摘される。

システム１０はまた、たとえばバス、タクシー、トラックなどのキーを点検するなど、従業員がその職務を続ける資格を得る前に従業員を検査するために使用されてもよい。システム１０はまた、一体化されたタイム・レコーダおよび安全デバイスとして使用されてもよい。

本発明は、上記で説明された実施形態に限定されることはない。添付の特許請求の範囲内で多くのさまざまな変更を加えることが可能であることは明らかであろう。

本発明による、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するように動作可能なシステムを示すブロック図である。 本発明による、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するための方法を示す流れ図である。 本発明によるコンピュータ・プログラム製品を示す概略図である。

Claims (13)

1. ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するように動作可能なシステムにおいて、前記ユーザの血中の現在のアルコール濃度を検出するように動作可能なアルコール・センサ手段と、ポータブル装置とを備えるシステムであって、前記アルコール・センサ手段および前記ポータブル装置は、各々無線通信手段を備え、前記アルコール・センサ手段内の前記無線通信手段は、前記現在のアルコール濃度を前記ポータブル装置内の前記無線通信手段に無線伝送するように動作可能であり、前記ポータブル装置はまた、前記ポータブル装置内の無線通信手段に接続されている制御手段と、前記制御手段に各々接続されているクロック手段およびメモリ手段とを備え、前記制御手段は、前記現在のアルコール濃度と、前記クロック手段からの現在のタイム・スタンプとを前記メモリ手段に格納するように動作可能であり、前記ポータブル装置はまた、前記制御手段に接続された計算手段を備え、前記計算手段は、前記メモリ手段に格納されている前記ユーザの既知のアルコール燃焼率、またはアルコール燃焼率に影響を与える前記ユーザの特徴に基づいて前記計算手段によって計算された前記アルコール燃焼率に基づいて前記将来の時点を計算するように動作可能であることを特徴とするシステム。
2. 前記ポータブル装置はまた、前記アルコール燃焼率に影響を及ぼす性別、年齢、体重、健康状態、妊娠、腎臓、胃、食習慣、身体の健康、疾病、および前記ユーザが服用する任意の薬物の形式で前記ユーザの前記特徴を前記ユーザが入力できるように補助する、前記制御手段に接続された入力手段を備えることを特徴とする、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するように動作可能な請求項１に記載のシステム。
3. 前記アルコール・センサ手段はまた、前記ユーザから呼気を受け入れるように動作可能な手段を備え、前記アルコール・センサ手段は燃料電池を備えることを特徴とする、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するように動作可能な請求項１または２に記載のシステム。
4. 前記無線通信手段は各々消費電力が低い無線送受信デバイスであることを特徴とする、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するように動作可能な請求項１から３のいずれか一項に記載のシステム。
5. 前記ポータブル装置は、携帯電話、移動通信機構、携帯情報端末、ハンドヘルド・コンピュータ、ナビゲーション機器、またはポータブル・コンピュータの形態であることを特徴とする、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するように動作可能な請求項１から４のいずれか一項に記載のシステム。
6. 前記ポータブル装置は、自動車の点火ユニットに接続されることが可能であり、それにより、前記現在のアルコール濃度が事前定義されたしきい値よりも高い場合には前記自動車が始動できないようにされることを特徴とする、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するように動作可能な請求項１から５のいずれか一項に記載のシステム。
7. ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するための方法であって、
   アルコール・センサ手段の補助により前記ユーザの血中の現在のアルコール濃度を検出するステップと、
   前記現在のアルコール濃度をポータブル装置に無線伝送するステップと、
   前記ユーザの既知のアルコール燃焼率、またはアルコール燃焼率に影響を与える前記ユーザの特徴に基づいて計算された前記アルコール燃焼率に基づいて前記将来の時点を計算するステップとを備える方法。
8. 前記ユーザの前記特徴を、前記アルコール燃焼率に影響を及ぼす性別、年齢、体重、健康状態、妊娠、腎臓、胃、食習慣、身体の健康、疾病、および前記ユーザが服用する任意の薬物の形式で入力するステップも備えることを特徴とする、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するための請求項７に記載の方法。
9. 前記ユーザが呼気を前記アルコール・センサ手段に吐き出し、前記アルコール・センサ手段が燃料電池を備えるステップも備えることを特徴とする、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するための請求項７または８に記載の方法。
10. 前記無線伝送のステップは、消費電力が低い無線送受信デバイスの補助により実行されることを特徴とする、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するための請求項７から９のいずれか一項に記載の方法。
11. 前記ポータブル装置は、携帯電話、移動通信機構、携帯情報端末、ハンドヘルド・コンピュータ、ナビゲーション機器、またはポータブル・コンピュータの形態であることを特徴とする、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するための請求項７から１０のいずれか一項に記載の方法。
12. 前記ポータブル装置を自動車の点火ユニットに接続するステップと、
    前記現在のアルコール濃度が事前定義されたしきい値よりも高い場合には前記自動車が始動できないようにするステップとをさらに備えることを特徴とする、ユーザの血中のアルコール濃度がしきい値未満である将来の時点を決定するための請求項７から１１のいずれか一項に記載の方法。
13. 少なくとも１つのデジタル・コンピュータの内部メモリに直接ロード可能な少なくとも１つのコンピュータ・プログラムであって、前記少なくとも１つのコンピュータ・プログラムが前記少なくとも１つのコンピュータ上で実行されるときに請求項７に記載のステップを実行するためのソフトウェア・コード部分を備えるコンピュータ・プログラム。

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