JP2009512487A - カミソリの刃を製造する方法 - Google Patents

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Abstract

ストリップ材料(30)からカミソリの刃(32)を製造する方法は、ストリップ材料の縦伸張ブレード縁部領域(31)の厚みを減らすことを含む、

Description

本発明は、カミソリの刃を製造することに関する。
カミソリの刃は、典型的にはストリップが加工ラインに沿って流れる間に硬化され、鋭利にされる、素材料の連続的なストリップから製造される。次に、ストリップは個々のカミソリカートリッジの製造で使用されるブレードの長さを持つ部分に分割される。
いくつかの適用においてブレードは、ヒゲ剃り中に上下に動くように、カートリッジハウジングにスライド可能に装着されている曲がった支持体で支えられる。例えば、図1はハウジング14にスライド可能に装着されているブレード12のついたカートリッジ10を示しており、図2は支持体16上のブレード12を示している。これらの適用においてブレードは重なり合うことはできないので、カッティング縁部18から後部縁部20の小さな寸法「a」を持つ。しかしながら、ストリップ材料とブレード部分は、その材料と部分を加工してブレード支持体に取り付ける間、適切に固定して保持するために、前縁部から後縁部まで十分な距離がなければならない。このように加工及び取り付け後にブレードがカッティング縁部から後縁部への望ましい小さな寸法になるようにブレード材料の一部を取り除くことが必要である。いくつかの適用においては、図3に示されるように、ブレード支持体に前部部分を取り付けた後に、前部分24に対して60度から90度の間で後部分22を折り曲げることにより後部分22を取り除く。図3は、支持体16にブレード12を取り付けるために使用されるスポット溶接26も示している。後部分が取り除かれ、取り付けられたブレード部分にある後縁部20に、典型的には上向き部分が存在する。いくつかのケースにおいて、後部分22は簡単に取り除けない。
米国特許6,629,475号には、簡単に取り除ける部分22を提供するためにストリップ材料がオフセットされる、カミソリの刃を製造する方法が記述されている。
本発明は概して、後にカミソリの刃のブレード縁部になる縦伸張領域の全部又は一部で、ストリップ材料の厚みを減らすことを含む、カミソリの刃を製造する方法に関する。
本発明の1つの態様において、本方法は、(a)縦伸張ブレード縁部領域に隣接するストリップ材料の厚みより薄い厚みの部分を提供するために、その一部分をプレスすること、及び(b)ストリップ材料をカミソリの刃に変換すること、を含んでいる。該部分は、最終的にカミソリの刃のブレード縁部になるストリップ材料の、例えば、少なくとも15%、少なくとも30%、少なくとも50%、少なくとも70%、少なくとも90%、又はおよそ100%であってよい。本明細書で使用するとき、「ブレード縁部」とは、鋭利な先端からブレードの平らな部分を持つ切片までの、ブレードのくさび形部分を含む。
いくつかの実施形態において、プレスは、ストリップ材料に接し、厚みを減らすローラー間に、ストリップ材料を通すことを含む。
いくつかの実施形態において、プレスは、縦伸張ブレード縁部領域に、1以上の傾斜面を提供する。例えば、プレスの後、縦伸張ブレード縁部領域は、上部傾斜面及び対応する下部傾斜面を有することができる。傾斜面は、例えば、全体的に直線、全体的に凹状、又は全体的に凸状であってもよい。
いくつかの実施形態において、縦伸張ブレード縁部部分は、一般的にはストリップ材料上の中央に位置される。他の実施形態において、縦伸張ブレード縁部分はストリップ材料の片側又は両側の縁部に位置されることができる。
いくつかの実施形態において、本方法は、ストリップ材料の第2の縦伸張部分からストリップ材料の第1の縦伸張部分をオフセットすることをさらに含み、続いて任意選択的に、オフセットの一部又は全部を取り除くために、最終的にはオフセットされたストリップ材料を平滑化することを含む。
本発明の別の態様では、方法は傾斜面を与えるために縦伸張ブレード縁部領域の面をローラーに接触させることを含む。傾斜面は、例えば、領域に少なくとも15%、少なくとも30%、少なくとも50%、少なくとも70%、少なくとも90%、又はおよそ100%で広がってもよい。
本発明の別の態様において、本方法は、後にカミソリの刃の上でブレード縁部となり縦伸張ブレード縁部領域に隣接するストリップ材料の厚みより薄い厚みを持つようになる縦伸張ブレード縁部領域を含むストリップ材料を、ブレード縁部を含むカミソリの刃に変換することを含む。
上述の方法を通じてブレード縁部となる領域で、ストリップ材料の全部又は一部の厚みを減らさせることは、例えば、(1)無駄になるストリップ材料の削減、(2)鋭利化時間の削減及び/又は鋭利化ラインスピードの増加、(3)鋭利化設備の耐用年数の増加、(4)鋭利化に先立つストリップ材料のブレード領域におけるストリップ材料の形に対する多様なオプション、及び(5)ストリップ材料を複数のストランドに変える多様なオプションのうち、1つ以上の効果を提供することができ、後続加工の処理能力を増加させる可能性がある。
好ましい実施形態において、ストリップ材料は、例えばステンレススチールのような金属である。
本発明の他の態様においては、上述のいずれかの方法を用いて加工されたストリップ材料、並びに上述のいずれかの方法を用いて作られたカミソリの刃、及びカミソリ刃前駆体を含む。
「ストリップ材料」とは、細長く平らなストリップ材料、例えば少なくとも152.4m(500フィート)、少なくとも304.8m(1,000フィート)、又はさらに少なくとも1524m(5,000フィート)の長さのステンレススチール又はその他の金属を意味する。
ストリップ材料に適用される、長さ、幅、厚み、上部及び下部は、図5及び6の記述において説明される。
本方法の他の態様、特徴、及び有利点は、図、発明を実施するための最良の形態、及び請求項によって明らかになるであろう。
図4を参照すると、ステンレススチールストリップ材料30は、ブレード縁部34を持つ、カミソリの刃32に変えられている。ストリップ材料30は、約0.051mm(0.002インチ)〜約0.15mm(0.006インチ)の間の厚み(t)(例えば、約0.076mm(0.003インチ)又は約0.101(0.004インチ))、及びカミソリの刃32を供与するのに十分な幅(w)を有する。
最初に、ストリップ材料30は、領域31で、その長さに沿ってストリップ材料をプレスするローラーの間を(この場合は圧延により)通される。これにより、全体的に直線的な傾斜面36を与えるための予め定められた仕方で領域31でのストリップ材料の厚み(t)を減少させる。続いて傾斜面36は、カミソリの刃32のブレード縁部34に変換される。
そこでストリップ材料30は、任意選択的に、領域31の中央で分離されたステンレススチール(工程は示されていない)及びストリップ材料を硬くするために熱処理される。傾斜面36は、ブレード縁部34を提供するために鋭利にされる。鋭利化後、ストリップ材料30から分離された部分はブレード長の部分に切り分けられ、各部分は、カミソリの刃32を提供するためにさらに加工される(切り分けその後の処理は示されていない)。カミソリの刃32は、図2の支持16のようなカミソリ刃支持体に、例えば溶接によって装着可能である。
図5において、図4の圧延加工ラインは、ストリップ材料30を提供するためのアンワインドステーション42を含む。ストリップ材料30は、長さ方向Lに移動し、上部(u)と下部(l)面を有する。ストリップ材料30は溶接ステーション44と張力均等化ステーション46を通る。溶接ステーション44はストリップ材料30の1つのロールの末端部が次のロールの末端部に取り付けられる必要があるときに使用され、張力均等化ステーション46は、加工中にストリップ材料30に適切な張力を維持するために張力均等化ステーション50と共に働く。
ストリップ材料30は、次に図4に示されるように、領域36でストリップ材料を圧延するローラーを含む圧延ステーション48を通る。ストリップ材料30は最終的には張力均等化ステーション50を通り、巻き取りステーション52でスプールに巻き上げられる。ストリップ材料はそのときに熱処理され、分離され、鋭利化され、カミソリの刃へと仕上げることができる。熱処理ステーションは、任意選択的に、巻き取りステーション52の前に置かれてもよい。
図6に示されるように、ステンレススチールストリップ材料56は、カミソリの刃60に変換される。ストリップ材料56は、全体的に直線の傾斜面58を提供するために両側で圧延される。そこで、ストリップ材料56はカミソリの刃60(図6の左側)を提供するために長さ方向に切り離され、さらに加工される。更なる加工としては、ブレード縁部を提供するための傾斜面58の熱処理と鋭利化を含み、ストリップ材料56の分離された部分は、鋭利化後、ブレード長さの部分に切断される。任意選択的に、傾斜面58がついたストリップ材料56は、長さ方向に切断される前に熱処理されることができ、傾斜面58は鋭利化される。
図6(右側)に示されるように別の方法としては、圧延されたストリップ材料は長さ方向に領域62でオフセットされ、その後、弱化された領域64を与えるために平滑化される。オフセット化と平滑化は本出願と同一所持者により保持され本出願と同一日付の、米国特許出願番号第__/__,__号(U.S.S.N._/__,__)に記述されている。この出願は、ここでは参照することにより組み込まれている。オフセットは、例えば、シート材料30の厚み(t)の約10%〜約50%の間、好ましくは約20%〜40%の間であってよい。平滑化は、例えば、少なくともオフセットの75%を取り除く。平滑化後、ストリップ材料56は、ブレード縁部を与えるために長さ方向に分離されさらに加工され、ストリップ材料56の分離された部分は熱処理され鋭利化後ブレード長さ部分に切断される。任意選択的に、ストリップ材料30は、長さ方向の分離前に熱処理され、傾斜面58は鋭利にすることができる。
図7を参照すると、ステンレススチールストリップ材料66は、長さ方向に沿って、領域68で圧延される。圧延後、ストリップ材料66の領域68は全体的に凸状の傾斜面70を含む。ストリップ材料66はステンレススチールを硬化させるために(工程は示されていない)熱処理され、その後ストリップ材料は分離された部分72を与えるために領域68のほぼ中央で分離され、各々は全体的に凸状の傾斜面74を含む。面74は鋭利化され、分離された部分72はカミソリブレード長さの部分に切断され、カミソリの刃を提供するためにさらに加工される(工程は示されていない)。
図8に示されるように、ステンレススチールストリップ材料76は、全体的に凹状の傾斜面78を提供するために長さ方向に沿って圧延される。圧延されたストリップ材料は、任意選択的に、ステンレススチールを硬化させるために熱処理され(工程は示されていない)、部分80を提供するために分離されることができ、分離されたストリップ材料各々は全体的に凹状の傾斜面82を含む。面82は鋭利化され、分離された部分80はカミソリブレード長さの部分に切断され、カミソリの刃を与えるためにさらに加工される(工程は示されていない)。
図9に示されるように、ステンレススチールストリップ材料84は傾斜面86を提供するために中央で圧延される。圧延されたストリップ材料は次にその長さ方向に沿って領域88でオフセットされる。次に弱化された領域90を提供するために平滑化される。オフセット化と平滑化は、米国特許出願番号第_/__,__号に記述されており、前に参照として組み込まれる。平滑化後、ストリップ材料はブレード部分94と刃前駆体取り外し可能部分92を含む。ストリップ材料は熱処理前又は後のどちらかで長さ方向に中央で分離され、分離された傾斜面86の鋭利化を含めさらに加工した後で、カミソリブレード部分と取り外し可能部分を含むカミソリ刃前駆体に変換される。ブレードと取り外し可能部分を含むカミソリ刃前駆体は、米国特許出願第_/__,__号及び米国特許第6,629,475号に記述されており、本明細書に参照として組み込まれる。
図10に示されるように、図9にある圧延、オフセット、平滑化工程のための加工ラインはアンワインドステーション96、溶接ステーション98、張力ステーション100及び108、圧延ステーション102、巻き取りステーション110を含み、図5との関連で既に述べられている。加工ラインは、圧延ステーション102に続くオフセットステーション104、平滑化ステーション106をさらに含む。オフセット及び平滑化ステーションは米国特許出願第_/__,__号に記述されている。
他の実施形態は前記請求項内にある。例えば、ストリップ材料のブレード縁部領域の一部の厚みを減少させるために、他のプレス技術が使用されることも可能である。加えて、図4〜10に示される加工では、ストリップ材料は両面に圧延されるが、任意選択的にストリップ材料は、一面だけに圧延されてもよい。別の方法としては、上面と下面両方が圧延(ないしは別の方法でプレス)されるとき、片側を他方の面よりも強く圧延(ないしは別の方法でプレス)することができる。このように、この別の実施形態では1つの圧延された(ないしは別の方法でプレスされた)面は隣接するストリップ材料の厚みにおいてストリップ材料の圧延された(ないしは別の方法でプレスされた)他面の厚みより薄くなるであろう。
他の実施形態では、上記の手順のいずれも、薄化手順、任意選択的に、張力をコントロールする手順と併用することができ、これは米国特許出願第_/__,__号に記述されており、この出願は本出願と同日付であり、同じ所有者に保持され、また本明細書に参照として組み込まれる。例えば、1のオプション手順は、(1)ストリップ材料を薄くしながら(任意選択的に、オフセット化及び/又は平滑化と併用)、同時にストリップ材料を圧延する(ないしは別の方法でプレスする)こと、(2)薄化でストリップ材料の長さが伸びるのを補正するためにストリップ材料への張力を調整すること、(3)ストリップ材料を二度圧延する(再び任意選択的に、オフセット化及び/又は平滑化と併用)ことを含む。ストリップ材料での張力はまた、任意選択的に、もしこの工程がまたストリップ材料を著しく薄くするならば、工程(3)の後で調整してもよい。
図4及び図6〜9に示される実施形態において、圧延はストリップ材料のブレード縁部領域のほぼ全体の厚みを減らすが、圧延(又は他のプレス方法)はブレード縁部領域の一部の厚みだけを減らすために用いることができる可能性がある。
ヒゲ剃り用カミソリの、カートリッジの斜視図。 図1のカートリッジで使用されている、従来技術のカミソリ刃を示す断面。 加工及び取り付け中にブレードを嵌合するために使用される後部分の、取り外し前の図2のブレードを示す断面。 カミソリの刃を作る方法のフローチャート、またストリップ材料とカミソリの刃の断面図。 図4での工程のいくつかを実施する、加工ラインの図解平面図。 カミソリの刃を作る方法のフローチャート、またストリップ材料とカミソリの刃の断面図。 カミソリ刃前駆体を作る方法のフローチャート、またストリップ材料とカミソリ刃前駆体の断面図。 カミソリ刃前駆体を作る方法のフローチャート、またストリップ材料とカミソリ刃前駆体の断面図。 ストリップ材料を加工する方法のフローチャート、またストリップ材料の断面図。 図9での工程のいくつかを実施する加工ラインの図解平面図。

Claims (10)

  1. ブレード縁部に変換される縦伸張ブレード縁部領域を持つストリップ材料から、カミソリの刃を製造する方法であって、
    (a)縦伸張ブレード縁部領域に隣接するストリップ材料の厚みより薄い厚みの部分を提供するために、縦伸張ブレード縁部領域の一部分をプレスすることと、
    (b)工程(a)から、ストリップ材料を、ブレード縁部を含むカミソリの刃に変換することと、
    を備えた製造する方法。
  2. 工程(a)は、傾斜のついた上面と傾斜のついた下面を縦伸張ブレード縁部領域に提供する、請求項1に記載の方法。
  3. 工程(a)は、ほぼ直線の傾斜のついた上面とほぼ直線の傾斜のついた下面を縦伸張ブレード縁部領域に提供する、請求項1に記載の方法。
  4. 工程(a)は、ほぼ凹状の傾斜のついた上面とほぼ凹状の傾斜のついた下面を縦伸張ブレード縁部領域に提供する、請求項1に記載の方法。
  5. 工程(a)は、ほぼ凸状の傾斜のついた上面とほぼ凸状の傾斜のついた下面を縦伸張ブレード縁部領域に提供する、請求項1に記載の方法。
  6. 縦伸張ブレード縁部領域は、ストリップ材料上でほぼ中央に位置し、
    ストリップ材料は上面と下面を持ち、
    工程(a)は、上面上で隣接する傾斜のついた面と下面上で隣接する傾斜のついた面を縦伸張ブレード縁部領域に提供する、請求項1に記載の方法。
  7. 縦伸張ブレード縁部領域は、ストリップ材料の側面末端部に位置する、請求項1に記載の方法。
  8. ストリップ材料の第2の縦伸張ストリップ材料の部分から、ストリップ材料の第1の縦伸張ストリップ材料の部分をオフセットすること、をさらに備えた請求項1に記載の方法。
  9. ブレード縁部に変換される縦伸張ブレード縁部領域を持つストリップ材料から、カミソリの刃を製造する方法であって、
    (a)傾斜した面を与えるために縦伸張ブレード縁部領域面が少なくとも1のローラーと接することと、
    (b)工程(a)から、ストリップ材料を、ブレード縁部を含むカミソリの刃に変換することと、
    を備えた製造する方法。
  10. カミソリの刃のブレード縁部となり、隣接するストリップ材料の厚みより薄い厚みを持つ、縦伸張ブレード縁部領域を含むストリップ材料を、ブレード縁部を含むカミソリの刃に変換することを備えた、カミソリの刃を製造する方法。
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