JP6871375B2 - 屈曲型剃刀ブレード及びそのような剃刀ブレードの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、剃刀ブレードに関し、より具体的には、屈曲部を有する剃刀ブレード及びその製造方法に関する。
一般に、安全剃刀のカートリッジ又はブレードユニットは、切刃を有する少なくとも1枚の刃を有し、このカートリッジ又はブレードユニットが、カートリッジが取り付けられたハンドルによって、剃毛される皮膚の表面全体にわたって動かされる。一部の剃毛用剃刀には、ハンドルに対して旋回し、剃毛中に皮膚の輪郭に沿って移動する、ばね付勢されたカートリッジが提供されている。カートリッジは、ブレードの切れ味が不充分な程度にまで低下した時点で、カートリッジを新しいカートリッジに交換することができるように、ハンドルに着脱可能に装着されてもよく、あるいは、ブレードの切れ味が鈍くなった時点で剃刀全体を廃棄することを想定して、ハンドルに永久的に取り付けられてもよい。剃刀カートリッジは通常、剃毛中にブレードの前方の皮膚と接触するガードと、刃の後方の皮膚と接触するキャップとを含む。キャップ及びガードは、いわゆる「剃毛ジオメトリ」、すなわち、剃毛中の皮膚に対する刃の向き及び位置を決定するパラメータを確立する助けとなり、このパラメータは、剃刀の剃毛性能及び有効性に大きく影響することがある。キャップは、抵抗を低減し快適性を高める、水滲出性の剃毛補助剤を含んでよい。ガードは一般に剛性を有するものであってもよく、例えば、ブレードの支持を提供するフレーム又はプラットフォーム構造体と一体的に形成される。ガードはまた、より軟質のエラストマー材を含んで、皮膚の引き延ばしを改善させ得る。
湿式剃毛用剃刀は、屈曲型ブレード用支持部材にブレードを溶接する必要がない一体型のブレード部材を備えるように、長年にわたって開発されてきた。このような剃刀カートリッジの製造が順調に進み始めている。しかしながら、これらの剃刀ブレードには、曲げ加工中に剃刀ブレードに亀裂が生じたりその剃刀ブレードが破断したりするのを回避するために、より薄い刃のブランク、より大きな曲げ半径、及びより軟質の鋼の使用など、設計にかなりの制限がある。事前曲げ区域内に傷及び表面欠陥があると、たとえそれが小さいものであっても、ブレードがこの領域で曲げられたときに、より大きな亀裂又は完全な不具合につながる可能性がある。曲げ半径を小さくすると、曲げ区域に更により大きな応力がかかるため、不具合が発生する可能性が更に高くなる。更に、曲げ区域内の亀裂は、剃刀ブレードがカートリッジハウジング内に取り付けられているときの通常の使用中に、剃刀ブレードの更なる破損又は更には破壊を促進する開始部位をも提供する。亀裂はまた、使用中に剃刀ブレードの不具合を引き起こす促進腐食を助長し得る。剃刀ブレードの不具合又は破損は、ユーザーに対し不快な剃毛を結果的にもたらし得る。
したがって、表面の傷又は不完全さによるブレードの亀裂又は不具合が最小限に抑えられるように、ブレード本体を曲げることが可能になる剃刀ブレードの製造方法が必要とされている。
1つの態様では、本発明は、一般に、剃刀ブレードを製造するための方法を特徴とする。エッジを有する剃刀ブランクストリップを用意する。剃刀ブランクストリップを、600HV超の硬さに硬化させる。剃刀ブランクのエッジから離間された事前曲げ区域を、レーザービームで溶融させる。事前曲げ区域を、溶融後に冷却して、再凝固部を形成する。剃刀ブランクストリップを、個々のブレードにセグメント化する。個々のブレードを事前曲げ区域で曲げる。
別の態様では、本発明は、一般に、600HV超の硬さを有する切刃を有するブレードを特徴とする。ブレードは、600HV超の硬さを有するベース部と、切刃とベース部との間の屈曲部とを有する。屈曲部は、500HV未満の硬さを有し、屈曲部は、再凝固部を有する外表面を有する。
本発明の1つ以上の実施形態の詳細を、添付図面及び以下の明細書に記述する。本発明のその他の特徴及び利点は、明細書及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
剃毛用剃刀カートリッジの斜視図である。 図1の線2−2に概ね沿ったブレードの断面図である。 剃刀ブランクストリップ及びレーザーの概略図である。 図2のブレードを製造するためのプロセスフロー図である。
図1を参照すると、剃毛用剃刀カートリッジ10の斜視図が示されている。剃毛用剃刀カートリッジ10は、ハンドル(図示せず)に装着することができる。剃毛用剃刀カートリッジ10は、ハンドルに取り外し可能に装着されてもよく、又はハンドルに恒久的に装着されてもよい。例えば、剃毛用剃刀カートリッジ10は、ブレードの切れ味が不十分なレベルまで低下した時点で、剃毛用剃刀カートリッジ10を新たな剃毛用剃刀カートリッジ10に交換できるように、ハンドルに着脱可能に装着されるか、あるいは、ブレードの切れ味が鈍くなった時点で剃刀全体を廃棄することを想定して、ハンドルに永久的に取り付けられてもよい。剃毛用剃刀カートリッジ10は、ハウジング12を含み得る。ハウジング12は、プラスチックから成形されてもよいし、あるいは金属などのその他の材料から製造されてもよい。ハウジングの前部16にガード14が配置されていてもよく、ハウジング12の後部20にキャップ18が配置されていてもよい。1枚以上のブレード22が、キャップ18とガード14との間で(すなわちキャップ18の前側でかつガード14の後側で)ハウジング12に装着され得る。ガード14は、ハウジング12の一部として形成され得る、一体型成形部材であってもよい。ガード14は、ブレード22に略平行に延在する固体のバー又はセグメント化されたバーであってよく、剃毛ストローク中に皮膚を支持し得る。各ブレード22はそれぞれ、ガード14に向かって概ね方向付けられたそれぞれの切刃24を有し得る。切刃24は、1000オングストローム以下の最終先端半径を有し得る。5枚のブレード22が図示されているが、ハウジング12は、剃毛用剃刀カートリッジ10の所望の性能及びコストに応じて、これよりも多い枚数又は少ない枚数のブレードを有してもよい。ブレード22は、約35mm〜40mmの長さを有し得る。ガード14及びキャップ18は、ガード14及びキャップ18に接する剃毛面P1を画定し得る。ある実施形態では、キャップ18は、剃毛ストローク中に放出される1種類以上の潤滑剤を含んでいてもよい。
図2を参照すると、図1の線2−2に概ね沿った、ブレード22のうちの1枚の断面図が示されている。ブレード22は、約0.030mm〜約0.10mmの厚さ「t」を有し得る。ブレード22は、屈曲型のブレードユニットであってもよい。例えば、ブレード22は、ベース部26及びそれぞれの屈曲部28を有する、一体型部材を備え得る。ブレード22のベース部26は、剃毛平面P1に対して概ね横断方向にあってもよい(図1を参照)。屈曲部28は、ベース部26とそれぞれの切刃24との間に延在してもよい。以下でより詳細に説明するように、屈曲部28は、再凝固部30を有してもよい。ある実施形態では、再凝固部30は、屈曲部28全体を含み得る。再凝固部30は、ブレード24の厚さの15%未満の深さ「d1」を有し得る。したがって、ブレード22の厚さが約74マイクロメートルである場合、再凝固部30の深さは約10マイクロメートルであり得る。再凝固部30はまた、約0.3mm〜約1.0mmの幅「w1」に沿って延在してもよい。再凝固部30はまた、500HV未満、又は更には400未満、例えば、約400HV〜約300HVの硬さを有し得る。ある実施形態では、屈曲部28は、0.45mm未満、例えば、約0.3mm〜0.40mmの半径「R」を有し得る。曲げ半径をより小さくすることにより、剃毛用剃刀カートリッジ10の性能を改善することができる。例えば、ブレード22の曲げ半径がより小さくなると、カートリッジの外形がより幅の狭いものとなり、ブレード22間の洗い流し性を向上させることができる。しかしながら、曲げ半径をより小さくすることは、あるタイプの鋼では特に、実現することが困難である(すなわち、曲げ半径を小さくすると、ブレード22の亀裂又は不具合を引き起こし得る)。ある実施形態では、ブレード22は、約0.35〜約0.75重量%の炭素、約12〜約14.5重量%のクロム、約0〜約5重量%のモリブデン、並びに残りの部分として、鉄と、ケイ素、硫黄、リン、マンガン、及びニッケルなどの不純物とを有する鋼を含み得る。
図3を参照すると、剃刀ブランクストリップ32の概略図が示されている。ある実施形態では、剃刀ブランクストリップ32は、図1の個々のブレード22にセグメント化されてもよい。剃刀ブランクストリップ32は、エッジ34及び反対側の端部36を有し得る。エッジ34は、研磨加工プロセスを経て、ブレード22の切刃24を形成し得る(図1を参照)。反対側の端部36は、最終的に、ブレード22のベース部26になり得る(図1を参照)。剃刀ブランクストリップ32は、切刃22を形成する前に硬化プロセスを経てもよい。剃刀ブランクストリップ32、例えば、エッジ34は、硬化プロセス後、600HV超の硬さを有して、十分な鋭利さを実現することができる。
ある実施形態では、硬化プロセス後、剃刀ブランクストリップ32は、事前曲げ区域42内で、レーザービーム38(すなわち、レーザー40から生成されたもの)で処理されてもよい。事前曲げ区域42は、約0.3mm〜約1.0mmの幅「w2」を有し得る。事前曲げ区域42は、約0.4mm〜約1.2mmの距離「d2」だけエッジ34から離間されてもよい。レーザー40はビーム38を、事前曲げ区域42の表面上に照射して、剃刀ブランクストリップ32の溶融部44を形成し得る。レーザービーム38の電力は、約0.12ジュールであってよい。レーザービーム38は、約0.010mm〜約0.10mmの幅を有し得る。ある実施形態では、ビーム38は、円形の突起物(例えば、円形又は楕円形)又は非円形の突起物(例えば、矩形)を有し得る。レーザービーム38は、エッジ34から約0.5mm〜約1.2mmの位置に適用され得る。事前曲げ区域42の処理は、鋼(又は他の金属)の局所的溶融を引き起こし得るが、これは、剃刀ブランクストリップ32の様々な加工プロセス及び取り扱い作業の結果生じ得る任意の表面傷を埋めるものであり得る。事前曲げ区域42内の小さい傷であっても、曲げ作業中及び曲げ作業後に亀裂又は更には不具合を引き起こす場合がある。レーザービーム38は、事前曲げ区域42の温度を、短時間、材料の融点まで局所的に上昇させることができる。レーザービーム38は、事前曲げ区域42内の材料(例えば、液体とオーステナイトとの混合物)を完全には溶融させない場合があることが理解される。レーザービーム38は、事前曲げ区域42の表面温度を、鋼を焼き戻す又は軟化させる温度よりも高い温度に上昇させ得る。例えば、事前曲げ区域42は、レーザービーム38によって、約0.3ミリ秒にわたって、1100℃超、又は更には1300℃超(外表面で測定される)まで加熱され得る。したがって、レーザービーム38による局所的溶融によって、事前曲げ区域42の硬さを低下させて、この領域における延性を改善し得るだけでなく、レーザー加工中に広がり得、これが亀裂及び不具合につながり得る傷も除去し得る。ある実施形態では、エッジ34は、図1及び2に図示されるように、レーザー加工プロセス後に、研磨加工プロセスを経て切刃24を形成し得る。加えて、事前曲げ区域42を、前述したような高温にまで局所的に加熱しても、エッジ34の硬さを著しく変化させず、したがって、十分に研磨して高性能切刃24を実現することが可能になる。
図3及び4を参照して、ブレード加工プロセスの1つの可能な実施形態について説明する。図4は、ブレード加工プロセス100の1つの可能な実施形態の概略図を図示する。第1ステップ102は、図3の剃刀ブランクストリップ32を用意する工程を含み得る。例えば、図3に図示される剃刀ブランクストリップ32が、供給リール46上に設けられ得る。剃刀ブランクストリップ32は、硬化プロセス104を経て、剃刀ブランクストリップ32の硬さ及び強度を増加させ得る。硬化プロセス104の後、剃刀ブランクストリップ32は、事前曲げ区域42のレーザー処理(すなわち、溶融プロセス)106を経て、溶融部44(図3参照)がもたらされ得る。溶融プロセスは、事前曲げ区域42の厚さ全体を溶融する必要はない。例えば、事前曲げ区域42は、ブレード24の厚さの15%未満の深さまで溶融されてもよい。したがって、ブレード22が約74マイクロメートルの厚さを有する場合、溶融は最大で10マイクロメートルの深さで行ってよい。溶融プロセスはまた、ブランクの曲げ区域の硬さを400HV未満、例えば、約350HV〜約300HVに低下させてもよい。ある実施形態では、溶融及び再凝固プロセスは、曲げる区域の硬さを約40%〜約50%だけ減少させることができ、したがって、曲げている間に脆性破壊が起こったり、亀裂が広がったりする可能性を低減する一方で、それでもなお十分な強度及び支持を提供することができる。ある実施形態では、溶融プロセス(すなわち、レーザービームを事前曲げ区域に適用するプロセス)は、ブレードの色を変化させる又はブレードの色を安定化させるように、アルゴン、ヘリウム、窒素、又はこれらの任意の組み合わせを含むシールドガスの存在下で実施され得る。
剃刀ブレードストリップ32がレーザービーム38によって局部的に溶融された後、剃刀ブレードストリップ32は冷却ステップ108を経て、溶融部44を再凝固させる(図3を参照)ことにより、再凝固部30(図2参照)がもたらされ得る。ある実施形態では、剃刀ブレードストリップ32は、室温で冷却されてもよく、又は能動的冷却ステーションを通過させてもよい。例えば、剃刀ブレードストリップ32は、ある期間にわたって室温下に置かれて冷却されてもよく、あるいは冷却空気又は冷水を使用して剃刀ブランクを冷却するための冷却ステーションを通過させてもよい。ある実施形態では、剃刀ブレードストリップ32は、周囲温度約20℃〜約26℃にまで冷却されてもよい。後の処理のために冷却ステップ108の後に、剃刀ブレードストリップ32を巻取りリール48上に格納してもよいことが理解される。ある実施形態では、溶融及び冷却プロセスは、深さ10マイクロメートル未満、例えば、深さ5〜10マイクロメートル未満の、曲げ領域内の傷を除去し得る。
ある実施形態では、剃刀ブレードストリップ32は、溶融及び冷却中に張力をかけられてもよい。剃刀ブレードの材料片32に張力をかけると、熱歪みを最小限に抑えることによって、その長さに沿った平坦性及び直線性を改善し得る。例えば、剃刀ブレードストリップ32は、供給リール46と巻取りリール48との間で張力をかけられてもよい。リールの速度は、剃刀ブレードストリップ32に連続的に張力を供給するように制御され得る。また、巻取りリール及び供給リールを適用することによって、レーザー40による剃刀ブレードストリップ32の連続的溶融を容易にし得る。
冷却ステップ108の後、剃刀ブレードストリップ32は、刃研ぎステップ110を経てもよく、ここでエッジ34を、例えば研磨することによって、鋭利な切刃24に形成する。次いで、剃刀ブレードのストリップ32をセグメント化ステップ112にかけて、ここで、剃刀ブレードストリップ32を個々の剃刀ブレードセグメント50にセグメント化し得る。コーティングステップ114においては、セグメント化されたブランク50に様々なコーティングが施され得る。例えば、コーティングステップは、1種類以上の硬質コーティング又はPTFEなどの潤滑性コーティングの焼結及び/又は塗布を含み得る。
コーティングが施された後、剃刀セグメント50は曲げ加工ステップ116にかけられてもよく、ここで、剃刀セグメント50は、図2のブレード22を形成するように曲げられる。剃刀セグメント50を曲げることは、コイニング加工プロセス、スイベル式曲げ加工プロセス、又は当業者には既知の、任意の他の一般的な曲げ加工プロセスによって実行されてもよい。事前曲げ区域42内における材料の局所的溶融及び再凝固により、屈曲部28がもはやいかなる傷も有さないため、曲げ加工プロセスにおいては、亀裂の広がりを最小限に抑えつつ、剃刀セグメント50を事前曲げ区域42で曲げることができる。ブレード加工プロセス100は、インライン検査ステップ120を任意選択的に含んでもよい。インライン検査ステップ120は、レーザー処理ステップ106が必要であるかどうかを判定するために、事前曲げ区域42に表面傷がないかどうかを検査してもよい。例えば、傷がある一定の長さ及び/又は深さを下回る場合、レーザー処理ステップ106はスキップされてもよい。
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
相互参照されるか又は関連する全ての特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、明示的に除外されるか、又は別途制限されない限り、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献と組み合わせたときに、そのような任意の発明を教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することが意図されている。

Claims (11)

  1. 剃刀ブレードを製造する方法であって、
    エッジ(34)を有する剃刀ブランクストリップ(32)を用意する工程と、
    前記剃刀ブランクストリップを600HV超の硬さに硬化させる工程と、
    前記エッジから離間された前記剃刀ブランクストリップの事前曲げ区域(42)を、レーザービーム(38)で溶融させる工程と、
    前記溶融させる工程後に前記事前曲げ区域を冷却して、再凝固区域(30)を形成する工程と、
    前記剃刀ブランクストリップを個々のブレード(50)にセグメント化する工程と、
    前記個々のブレードを前記事前曲げ区域で曲げる工程と、を含む、方法。
  2. 前記個々のブレード(50)に1種類以上のコーティングを施す工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記溶融させる工程及び前記冷却する工程中に、前記剃刀ブランクストリップ(32)に張力をかける工程を更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記曲げる工程中、前記事前曲げ区域(42)の表面温度は周囲温度である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記レーザービーム(38)は、0.01mm〜0.10mmの幅を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記レーザービーム(38)が、前記剃刀ブランクの前記エッジ(34)から0.30mm〜1.0mmの位置に適用される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記溶融させる工程及び前記冷却する工程が、前記曲げ区域(42)内の、0.020mm未満の深さの傷及び表面欠陥を除去することを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記溶融させる工程が、前記事前曲げ区域(42)の硬さを300HV〜500HVまで低下させることを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記溶融させる工程が、前記事前曲げ区域(42)を、前記ブランクの厚さの35%未満の深さまで溶融させることを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記溶融させる工程が、アルゴン、ヘリウム、又は窒素ガスの存在下で実施される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記溶融させる工程の前に、前記事前曲げ区域(42)に傷がないかを検査する工程を更に含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
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