JP2009511259A - 液状、粒状または粉状の製品を混合または融合するための装置 - Google Patents
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Abstract
装置(10)は、実質的に静止した外フレーム(14)と、外フレーム(14)によって支持された移動可能な内フレーム(18)と、を備える。内フレーム(18)に、混合されるべき製品を含む容器(C)のための下支持プレート(26)と、内プレート(26)の方へ移動して、容器(C)を固定する上固定プレート(30)が設けられる。下及び上プレート(26,30)は、両方とも垂直軸(Z)の周りに回転自在に取り付けられる。装置は、第1の電気モータ(32)と、容器(C)に垂直振動運動を伝えるように構成された第1の駆動手段(38,40,42,44,45)と、垂直振動運動と同時に、垂直軸(Z)の周りの回転運動を容器(C)に伝えるように構成された第2の駆動手段(38,40,42,58,60,56,54,52,48,26)とを備える。第1及び第2の駆動手段は、両方とも第1の電気モータ(32)によって動作する。
Description
本発明は、請求項1の序文に記載の、例えば塗料、種などの液状、粒状または粉状の製品を混合または融合するための装置に関する。
一般的に、「シェーカー」という名前で知られる混合装置は、長い間マーケットに存在している。この装置は、垂直振動運動を混合されるべき製品を含む容器に伝えるように構成される。
上記タイプの混合装置は、例えばUS特許4,134,689(特許文献1)から周知である。添付の図8は特許文献1から取られている。図8を参照すると、前記特許から周知の混合装置は、地面に置かれている外フレーム1と、外フレーム1によってバネ3を用いて支持された中間フレーム2と、内フレーム7とを含む。モータM2及びモータM2によってベルト伝動8を介して動作する水平駆動軸4は、中間フレーム2の下部に取り付けられる。駆動軸4の両端に、内フレーム7と接続された2つの偏心ピン6が設けられる。さらに、偏心質量30は、駆動軸4に固定され、偏心ピン6に対して180度オフセットされる。内フレーム7は、混合されるべき製品を含む1以上の容器11が上に置かれ得る支持基盤10を有する。このように、モータM2の動作によって、内フレーム10は、おおよそ長円形または楕円形の経路に沿って垂直振動運動にさらされる。支持基盤10に対して容器11を固定するために、内フレーム7は、中間フレーム2に取り付けられた電気モータM1によって動作するワーム及びナットねじ駆動メカニズム13,14を用いて垂直に移動する固定プレート12を支持する。特に、固定プレート12のための駆動メカニズムは、固定プレート12の両側に固定された1対のナットねじ13と、それぞれのナットねじ13とそれぞれかみ合う1対のワーム14を含む。ワーム14は、回転自在に内フレーム7に取り付けられ、ベルト19が接して巻き付けられた滑車18をワーム14の上端で支持する。ワーム14の1つ(図示された例では右側の1つ)は、角度歯車箱21の垂直出力軸20と接続される。角度歯車箱21の水平入力軸22は、電気モータM1の出力軸26と接続される。このように、モータM1の動作によって、固定プレート12は、垂直に移動して、容器11を固定または解放する。
しかしながら、容器に伝えられた単純な垂直振動運動は、例えばスタッコ、石灰などの高粘度または高密度の製品を混合する場合に、効果的な混合アクションをもたらさないので、上記混合装置は、例えばスタッコ、石灰などの高粘度または高密度の製品を混合するのにあまり適していない。ジャイロ混合器は、高粘度または高密度の製品を混合するために必要である。
ユーザが混合されるべき製品を含む容器を、装置内の支持基板上に手動で置く必要があるので、上記混合装置はあまり人間工学的でもない。この動作は、特に非常に大きく及び/または重い容器においては非常に困難となる。
従って、本発明の目的は、上記従来技術の欠点を取り除き、高粘度及び/または高密度の製品においても、装置の構成を過度に複雑にせず、かつ、装置の費用を過度に増加させることなく、あらゆる種類の製品を効果的に速く混合するアクションを実行できる混合装置を提供することである。本発明のさらなる目的は、非常に大きく及び/または重い容器が処理されるときでさえ、使い勝手のよい混合装置を提供することである。
これらの及び他の目的は、請求項1の特徴部分に記述された特徴を有する、液状、粒状または粉状の製品を混合または融合するための装置の効力によって本発明により十分に達成される。
さらに、本発明の装置の有利な特徴は、従属請求項に記述される。
要するに、本発明は、明細書の導入部に記述されたタイプの混合装置を提供するという考え方に基づいている。そこでは、垂直軸の周りの回転運動を容器に伝えるための駆動メカニズムが示され、この駆動メカニズムは、垂直振動運動を容器に伝える駆動メカニズムを動作させるものと同じモータによって動作するように構成される。容器の垂直軸周りの同時発生の回転運動が、容器の垂直振動運動に加わるので、混合アクションをより効果的にするという利点は明瞭に達成される。従って、同じ混合されるべき製品において、混合動作を実行するのに必要な時間が短縮され得る。
本発明のさらなる態様によれば、引き出されると、ユーザが容易に容器を置いて取り出すことができるように取り付けられた容器のための下支持プレートが設けられる。これは、特に非常に大きく及び/または重い容器の場合に、非常に有用である。
さらに、本発明の特徴及び利点は、添付図を参照して非限定の例としてのみ与えられた、以下の詳細な明細書に起因する。
図1〜7を参照すると、例えば塗料、種などの液状、粒状または粉状の製品を混合または融合するための混合装置は、一般的に10で表される。混合装置は、基盤12と、例えば防振円柱16及びこの円柱16の棒の周りに巻かれたバネ17によってそれぞれ形成された4つの懸架装置によって、基盤12上に支持された外フレーム14と、外フレーム14内に収納され、例えばラバーブッシュなどの振れ止め装置22を備えた1対の棒20によって外フレーム14と、内フレーム18の上端で接続される内フレーム18とを備える。好ましくは、ラバーブッシュ22は、外フレーム14及び内フレーム18への棒20の接合用要素として働く。
内フレーム18は、下支持プレート26が回転自在に取り付けられ、垂直に固定された支持構造24と、上固定プレート30が内プレートと同軸上に取り付けられ、垂直に移動可能な交差部材28とを支える。2つのプレート26及び30は、全く知られていない方法で、混合されるべき製品を含む容器または缶Cを固定する機能を実行する。本発明によれば、混合アクションをさらに良くするために、容器または缶Cに、通常それ自身の対称軸と一致する垂直軸Zの周りを回転させるように、2つのプレート26及び30は共に図3にZで示された共通の垂直軸の周りを回転自在に取り付けられる。これは、以下より詳しく記述される。
本発明による混合装置は、通常の垂直振動運動に加えて、容器または缶Cに垂直軸の周りの回転運動を伝えることができる。垂直振動運動と容器または缶Cの回転運動の両方が、今詳述された混合運動を駆動するためのメカニズムを通じて、モータ32好ましくは電気モータによって駆動される。
電気モータ32は、(図示された例のように)後側か前側かどちらか一方の外フレーム14の底部34上に取り付けられる。一方、釣り合い重り36は、外フレーム14の底部34の反対側に取り付けられる。電気モータ32は、偏心軸44によって担持された被駆動滑車42と、例えばベルトなどのたわみ伝動部材40を介して接続された駆動滑車38の回転を制御する。
偏心軸44は、水平軸Xの周りを回転できるように、1対の軸受43によって外フレーム14の底部34上に支持され、その両端に1対の偏心ピン45が設けられる。偏心ピン45は、水平軸Xに対してオフセットされ、動作可能に内フレーム18に結合する。特に、図示された実施形態において、偏心ピン45それぞれは、支持構造24の側壁に設けられたそれぞれのガイドスリット47(図1)内に配置される。また、偏心軸44は、好ましくは少なくとも1つの偏心質量を担持し、図示された例においては、偏心軸44の両端に配置され、偏心ピン45を担持する1対の偏心質量46を担持する。代わりに、偏心質量は、上述した従来例のように偏心軸44の中央部分に配置された1つの質量であってもよい。
それ故に、電気モータ32が始動されたとき、偏心軸44は水平軸Xの周りを回転し始め、内フレーム18に、ひいてはその上に担持された容器または缶Cに、垂直振動運動を、偏心ピン45によるおおよそ長円形または楕円形の経路に沿って伝える。
下支持プレート26の回転を駆動するように構成された駆動輪48は、支持構造24上に回転自在に取り付けられる。図示された実施形態において、駆動輪48は、摩擦輪として作られ、下支持プレート26の側面と駆動輪48の側面が接するように配置される。摩擦輪48は、支持構造24によって支持された垂直軸50の上端に取り付けられ、支持構造24によって支持された水平かさ歯車52によって例えば歯車51を介して駆動される。水平かさ歯車52は、被駆動滑車56の回転に不可欠な垂直かさ歯車54と取り外せないようにかみ合う。垂直かさ歯車と滑車は、両方とも支持構造24によって支持される。被駆動滑車56は、例えばベルト60などのたわみ伝動部材を介して、支持構造24によって支持された駆動滑車58と接続される。駆動滑車58は、偏心軸44によって駆動される。例えば、駆動滑車58は、図5に示したように、2つの偏心ピン45の一方の上に取り付けられる。従って、電気モータ32が始動され、被駆動滑車42を回転させ始めたとき、摩擦輪48及び下支持プレート26は、駆動滑車58と、ベルト60と、被駆動滑車56と、2つのかさ歯車52及び54と、を含むメカニズムによって回転し始める。
従って、下支持プレート26上に配置された容器または缶Cは、垂直振動運動と、垂直軸Zの周りの回転運動の両方にさらされる。これは、垂直振動運動だけが提供される従来の装置と比較して、混合アクションの有効性を大いに高めることができる。
異なる実施形態(図示せず)によれば、クラッチ、好ましくは電磁クラッチは、駆動滑車58と結合する。このクラッチによって、駆動滑車58は、電気モータ32によって制御される被駆動滑車42と選択的に回転結合されたり、分離されたりする。このように、装置のユーザは、クラッチが解放され、回転運動が容器または缶Cに伝えられない第1の操作モードと、クラッチがかみ合わせられ、容器または缶Cが同時に垂直振動運動及び軸Zの周りの回転運動にさらされる第2の操作モードのどちらかを選択できる。
容器または缶Cの固定について言えば、上固定プレート30を担持する交差部材28の垂直運動は、従来技術を参照して上述されたものと似ているメカニズムによって駆動される。この場合も、実際1対のナットねじ62は、しっかりと交差部材28と接続され、内フレーム18の上プレート66によって上端で、支持構造24によって下端で回転自在に支持されたそれぞれのねじ64とかみ合う。一方が上プレート66上に取り付けられた第2の電気モータ70によって駆動されて、例えばベルト(図示せず)などのたわみ伝動部材によって他方の滑車68と接続される滑車68のそれぞれ(図3)は、ワーム64の上端に取り付けられる。
明細書の導入部で述べたとおり、本発明のさらなる態様によれば、下支持プレート26は、下支持プレート26が、特に図1〜3が示す標準の引っ込められた位置と、図4〜7が示す拡大された積み/降ろし位置との間を、混合装置10の前後方向に水平にスライドすることができるように、支持構造24上に取り付けられる。この接続において、下支持プレート26は、支持構造24の移動可能な部分71上に取り付けられる。支持構造24に、例えば、支持構造24に取り付けられたそれぞれのガイド本体74内にスライド自在に配置された1対のガイド棒72などのガイド部材が設けられる。支持構造24の移動可能な部分71に、標準の引っ込められた位置に移動可能な部分71をロックするための手動ロッキング部材76(図4及び5)が設けられる。このように、容器または缶Cを積みまたは降ろすために、ユーザは支持構造24の移動可能な部分71を引き出すことができ、そのとき容易に容器または缶を下支持プレート26上に置くことができ、または容易に容器または缶を下支持プレート26から取り除くことができる。
当然ながら、本発明の原理に変わりはないが、実施形態及び詳細な説明は非限定の例としてのみ記述され図示されたものと大きく異なってもよい。
Claims (19)
- 第1のモータ(32)と、前記第1のモータ(32)によって動作して、混合されるべき製品を含む容器(C)に垂直振動運動を伝える第1の駆動手段(38,40,42,44,45)と、を備える、塗料、種などの液状、粒状または粉状の製品を混合または融合するための混合装置(10)であって、
垂直振動運動と同時に、垂直軸(Z)の周りの回転運動を前記容器(C)に伝えるように構成され、前記第1のモータ(32)によって動作する第2の駆動手段(38,40,42,58,60,56,54,52,48,26)をさらに備えることを特徴とする混合装置。 - 実質的に静止した外フレーム(14)と、前記外フレーム(14)によって支持された移動可能な内フレーム(18)と、を備え、
内フレーム(18)に、上に前記容器(C)が配置されることが意図された下支持プレート(26)と、前記下プレート(26)の方へ移動して、前記容器(C)を固定する上固定プレート(30)が設けられ、
前記下プレート及び前記上プレート(26,30)は、両方とも垂直軸(Z)の周りに回転自在に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の混合装置。 - 前記第1の駆動手段は、
水平軸(X)の周りを回転できるように前記外フレーム(14)によって支持され、1対の偏心ピン(45)が対向する両端に設けられた偏心軸(44)と、
前記第1のモータ(32)から前記偏心軸(44)へ出力された回転運動を伝動するための第1の伝動手段(38,40,42)と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の混合装置。 - 前記第1の伝動手段は、
前記第1のモータ(32)によって駆動されるように配置された第1の駆動滑車(38)と、
前記偏心軸(44)の回転に不可欠な第1の被駆動滑車(42)と、
動作可能に前記第1の駆動滑車(38)を前記第1の被駆動滑車と接続する第1のたわみ伝動部材(40)と、を含むことを特徴とする請求項3に記載の混合装置。 - 前記偏心軸(44)は、1対の偏心質量(46)を支え、
前記偏心質量のそれぞれに、偏心ピン(45)のそれぞれが固定されることを特徴とする請求項3または4に記載の混合装置。 - 前記第2の駆動手段は、
前記下支持プレート(26)を回転させるように配置された駆動輪(48)と、
前記第1のモータ(32)から前記駆動輪(48)に出力された回転運動を伝動するための第2の伝動手段(38,40,42,58,60,56,54,52)と、を含むことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1つに記載の混合装置。 - 前記第2の伝動手段は、前記駆動輪(48)と前記偏心軸(44)との間に置かれることを特徴とする請求項3または6に記載の混合装置。
- 前記第2の伝動手段は、
前記偏心軸(44)の回転に不可欠な第2の駆動滑車(58)と、
第2の被駆動滑車(56)と、
動作可能に前記第2の駆動滑車(58)を前記第2の被駆動滑車(56)と接続する第2のたわみ伝動部材(60)と、
前記第2の被駆動滑車(56)の回転に不可欠な第1のかさ歯車(54)と、
取り外せないように前記第1のかさ歯車(54)とかみ合い、前記駆動輪(48)が回転するために接続された第2のかさ歯車(52)と、を含むことを特徴とする請求項7に記載の混合装置。 - 前記駆動輪(48)は、前記下支持プレート(26)の側面とその側面が接するように配置された摩擦輪であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1つに記載の混合装置。
- 前記第2の駆動手段は、クラッチを含み、
前記クラッチによって、前記第2の駆動手段は前記第1のモータ(32)と結合されたり、分離されたりすることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の混合装置。 - 前記クラッチは、前記第2の駆動滑車(58)と結合し、前記第2の駆動滑車(58)の回転を前記偏心軸(44)と結合したり、前記第2の駆動滑車の回転を前記偏心軸から解放したりするように構成されることを特徴とする請求項8または10に記載の混合装置。
- 前記クラッチは、電磁クラッチであることを特徴とする請求項10または11に記載の混合装置。
- 前記内フレーム(18)は、上に前記上固定プレート(30)が取り付けられた、垂直に移動可能な交差部材(28)と、第2のモータ(70)と、前記モータ(70)から出力された回転運動を、前記交差部材(28)の並進運動に変換するための運動変換メカニズム(62,64)と、を担持することを特徴とする請求項2乃至12のいずれか1つに記載の混合装置。
- 前記下支持プレート(26)は、前記下支持プレート(26)が前記上固定プレート(30)と実質的に同軸上に配置された標準の引っ込められた位置と、前記下支持プレート(26)が前記混合装置(10)から突き出て、前記容器(C)を積み降ろし可能にする積み/降ろしの拡大された位置との間を、水平にスライドできるように、前記内フレーム(18)上に取り付けられたことを特徴とする請求項2乃至13のいずれか1つに記載の混合装置。
- 前記内フレーム(18)は、上に前記下支持プレート(26)が取り付けられた移動可能な部分(71)を含む支持構造(24)を担持し、
前記移動可能な部分(71)及び前記支持構造(24)に、前記引っ込められた位置と前記拡大された位置との間の前記下支持プレート(26)のスライド運動をガイドするためのガイド手段(72)が設けられることを特徴とする請求項14に記載の混合装置。 - 前記ガイド手段は、前記移動可能な部分(71)に固定された1対のガイド棒(72)と、前記支持構造(24)によって担持された1対のガイド本体(74)と、を含み、
前記ガイド棒(72)は、前記ガイド本体(74)内にスライド可能に配置されることを特徴とする請求項15に記載の混合装置。 - 上で前記外フレーム(14)が支持された基盤(12)と、
前記基盤(12)と前記外フレーム(14)との間に置かれた懸架手段(16,17)と、をさらに備えることを特徴とする請求項2乃至16のいずれか1つに記載の混合装置。 - 前記懸架手段は、複数の懸架装置を含み、
前記複数の懸架装置それぞれは、防振円柱(16)及び前記円柱(16)の棒の周りに巻かれたバネ(17)を含むことを特徴とする請求項17に記載の混合装置。 - 前記内フレーム(18)及び前記外フレーム(14)は、棒(20)の両端でラバーブッシュ(22)によって前記内フレーム(18)及び前記外フレーム(14)と接合された前記棒(20)によって互いに前記内フレーム(18)及び前記外フレーム(14)の上部で接続されることを特徴とする請求項2乃至18のいずれか1つに記載の混合装置。
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