JP2009510446A - 電極マイクロアレイ上の結合事象の測定方法および装置 - Google Patents

電極マイクロアレイ上の結合事象の測定方法および装置 Download PDF

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Abstract

電極マイクロアレイ上の電極の電流を読む方法および装置を開示する。結合事象を有するこれらの電極は、電流の差異に基づいて検出される。標的上の酵素は基質の生成物への変換を触媒し、生成物は電極マイクロアレイ上のそれぞれの電極での電気化学的還元によって検出可能である。装置は電圧出力を有する積分回路を有し、該出力は時間をかけて測定されおよび記録されて、平均電流を計算するのに用いられる。ポテンショメーターは結合事象の生じている電極の電圧を接地電極と比べて均等化する。

Description

本発明は、電極マイクロアレイの電気化学的検出の方法および装置に関するものである。より詳細には、本方法と装置は、電極のセットを順次読むことによって各電極の電気信号を読むのに有益である。電極は、マイクロアレイ上のプローブ(探針)分子と、マイクロアレイに添加されたサンプル中の標的分子との間に結合事象が起こった際に、電極近傍に電子を発生する酵素によって増幅される酸化還元化学を利用している。
オリゴヌクレオチド(オリゴス)を含む合成オリゴマーのマイクロアレイ製造方法には以下の方法が含まれる:(1)予め準備された平坦なまたは実質的に平面の表面にスポッティングロボットを用いてする溶液のスポッティング、(2)インクジェットまたは他のコンピュータ制御印刷技術によって原料を印刷し、および標準的ホスホアミデート化学を用いるその場(in situ)合成、(3)電気化学的に発生させた酸を保護基脱離に用い、および標準的ホスホアミデート化学を用いる、その場パラレル合成、(4)保護基脱離に非マスク光発生法を用い、および通常のホスホアミデート化学を用いる、その場合成、(5)光解離性保護基(PLPG)の光解離、および標準的ホスホアミデート化学を用いる、マスクで導かれるその場パラレル合成、(6)PLPGとデジタルフォトリソグラフィと標準的ホスホアミデート化学とを用いての非マスクその場パラレル合成、ならびに、(7)完全に形成されたオリゴスの既定場所への堆積のための電場吸引/反撥法。
電気化学的脱ブロック化によるその場オリゴ(オリゴヌクレオチド)合成のための電極マイクロアレイはモンゴメリーの米国特許第6,093,302号、6,280,595号、および6,444,111号(各々、モンゴメリーI,II、およびIII)に開示されており、それらは参照する事によって本明細書に組込まれる。電極とは分離しかつ離れた表面上での電気化学的脱ブロック化によるその場オリゴ合成のための、他のおよび著しく異なる電極アレイ(マイクロアレイではない)が米国特許第5,667,667号に開示されており、以後それは参照する事によって本明細書に組込まれる。その場オリゴ合成のためのフォトリソグラフィ法がフォドーらの米国特許第5,445,934号およびそこで優先権が主張されている追加的特許に開示されており、それらは参照する事によって本明細書に組込まれる。電場吸引/反撥マイクロアレイがホリスらの米国特許第5,653,939号とヘラーらの米国特許第5,929,208号に開示されており、そのいずれも参照する事によって本明細書に組込まれる。オリゴマイクロアレイ合成のレビューは、ガオ等(Gao et al.)、バイオポリマーズ(Biopolymers)2004年、73巻、579頁によって提供される。
マイクロアレイのために、フォトンベースの検出システム(すなわち、光学的検出)が、結合事象を検出するために一般的に使われる。最も一般には、マイクロアレイ検出方法は、マイクロアレイ上での結合事象の変換のための標的上に螢光性タグを用いる。化学発光システムもまた使われる。結合量は測定される蛍光発光の量に関係する。それに代えて、視認できる染料または発光性のタグが使われてよい。例えば、DNAハイブリダイゼーションでは、タグが標的DNA鎖に付着されて、マイクロアレイに付着するプローブ オリゴヌクレオチドへのハイブリダイゼーションを検出する。タグからのシグナル強度に依存して、このようなマイクロアレイは、モノレイヤーで構成されるマイクロアレイ(高密度スポッティング、またはフォトリソグラフィ技術を通して作成されたマイクロアレイのような)のためのレーザー共焦点顕微鏡に基づくシステムを通して、または高密度フォーマットでそれぞれのスポットのための3次元マトリックスを有するマイクロアレイのための(CCDカメラのような)ビデオ−タイプのカメラで、読まれなければならないこともある。
蛍光発光に代わる選択肢は、プローブ−標的結合の光学的検出であった。いわゆる走査分析法においては、標的が触媒作用を有する金のナノ粒子でラベルされる。プローブと結合した後に銀塩を溶液に加えると、ナノ粒子が結合した場所に、金属銀が析出する。検出は光学式写真の現像に類似し、およびデジタルスキャナーまたは写真的手法を使って記録される。この手法は、螢光法検出の技術的要求の幾つかを軽減するが、しかし最新のマイクロアレイ法によって帰属されたスポットの大きさにおいて、走査的手法が如何に敏感であるかは不明確である。
一般的に、フォトンベースの読取り機は、高価で、比較的大きくおよび扱いにくく、現地配備のためには極めて重くおよび不適当であり、技巧を凝らした数値アルゴリズムに頼り、ならびに使用前に正確に調整しなくてはならない;そのため、このような読取り機の使用は一般に実験室的配置に制限される。マイクロアレイからシグナルを「読む」それぞれの例において、しばしば迷光または、虚偽のもしくは不正確な読みを引き起こす他のノイズシグナルがある。さらに、ほのかなグレーまたはかろうじて知覚可能なシグナルを、本当のポジティブまたは虚偽のポジティブとして区別することは難しい。最後に、螢光性シグナルの消光、および結合された標的の直近にある他のラベルによるシグナルの自動吸収があり得る。フォトンベースの読取り機使用に伴う追加的複雑さは、付加的な多様性を与える。それ故に、マイクロアレイ上の結合事象を分析する検出方法には改良の必要がある。本発明は、結合事象を有する電極の光特性より、むしろ電気特性の検出に基礎を置くことによって、電極マイクロアレイ上での結合事象の検出を向上させる必要性に取り組むために為された。
「発明の概要」
本発明は、電極マイクロアレイ上の電極の電流を読む方法を提供するものであって、
(a)制御システム、積分回路、マイクロアレイチャンバー、複数の電圧ライン、デジタル回路網、およびアナログ回路網を有する測定システムを用意することであって、制御システム、積分回路、およびマイクロアレイチャンバーは回路通信しており、マイクロアレイチャンバーは制御システムおよび積分回路と回路通信している複数の電極を有するマイクロアレイを含み、電圧ラインは制御システムによって各電極と切替え接続可能であり、第1電圧ラインはマイクロアレイを積分回路に、および積分回路を制御システムに接続しており、第2電圧ラインがグランドに設定可能であり、第3電圧ラインがプログラマブル固定電圧に設定可能であり、積分回路が、正の入力および該正の入力に接続したポテンショメーター回路を有する積分型トランスインピーダンス増幅器を有し、測定電流を有する電極と測定電流を有しない電極とがほぼ同一の電圧を維持するようにする調整方法を使ってポテンショメーター回路を調整する、測定システムを用意することと、
(b)少なくとも1つの対向電極と流体連絡している電極の測定セットをほぼグランドに設定し、少なくとも1つの対向電極の電圧を設定し、および定常状態に至る期間休止すること、によって測定を初期化することと、
(c)(i)測定電極を、リセットスイッチを閉じた積分回路へ第1電圧ラインによって接続し、(ii)電極の安定化期間だけ休止し、(iii)リセットスイッチを開いて、ある測定時間、あるサンプリング速度で積分回路の出力からのレスポンス電圧を測定および記録し、(iv)リセットスイッチを閉じ、(v)測定電極を第2電圧ラインに切り替えること、によって電極電流の測定セットの各電極について電流を測定することと、
(d)そのスロープの傾きの負値に積分回路のキャパシターのキャパシター値を乗じた値が電流値に等しいとするスロープを得る電圧応答および時間の線形回帰法によって、測定セットの各電極の電流を計算すること、とを含む方法。
好ましくは、ポテンショメーター回路のための調整方法は、組み立て前の手作業による調整と、コンピュータソフトウエア、ならびにデジタルアナログ変換器およびアナログデジタル変換器を有する測定およびフィードバック回路を使用するソフトウエア調整、とから成る群より選んだものである。好ましくは、電極安定化期間は約10〜600マイクロ秒である。好ましくは、少なくとも1つの対向電極の設定電圧は約0.02〜0.5ボルトである。好ましくは、定常状態期間は約4〜60秒である。好ましくは、キャパシター値は約5〜20ピコファラドである。好ましくは、測定時間は約0.5〜5ミリ秒である。好ましくは、サンプリング速度は10〜100マイクロ秒ごとに約1つのデータ対である。
好ましくは、対向電極はマイクロアレイの周囲部分にある電極から構成され、その周囲部分はマイクロアレイの長い側で3列の電極を、およびマイクロアレイの短い側で5行の電極を含む。好ましくは、マイクロアレイチャンバーは電磁気な干渉の遮蔽を有する。好ましくは、マイクロアレイチャンバーは光から遮蔽される。好ましくは、積分回路は遮蔽される。好ましくは、デジタル回路はアナログ回路から離れて付設される。
他の実施態様では、本発明は、マイクロアレイ上の電圧を積分して電極の電流を測定するための装置であって:
(a)(i)回路網端子(A)に接続される負の増幅入力;回路網端子(B)に接続される正の増幅入力、負のオペアンプ入力、およびオペアンプ出力;ならびに回路網端子(C)に接続される増幅出力;を有する積分型トランスインピーダンス増幅器と、
(ii)回路網端子(D)に接続される正のオペアンプ入力;回路網端子(B)に接続される負のオペアンプ入力;および回路網端子(B)に接続されオペアンプ出力;を有するオペアンプと、
(iii)利得G1、回路網端子(C)に接続されるPGA入力、および回路網端子(H)に接続されるPGA出力を有する、プログラマブル利得増幅器と、
(iv)回路網端子(D)および(E)の間に接続される既知の抵抗値Rを有する第1抵抗器と、
(v)回路網端子(D)およびグランドの間に接続される既知の抵抗値Rを有する第2抵抗器と、
(vi)既知の抵抗値R3、回路網端子(E)に接続されるポテンショメーター出力、回路網端子(F)および(G)の間に接続されるポテンショメーター入力、を有するポテンショメーターと、
(vii)回路網端子(A)および(C)の間に接続される既知容量Cのキャパシターと、
(viii)回路網端子(A)および(C)の間に接続されるリセットスイッチ、
とを含む少なくとも8つの回路網端子(A、B、C、D、E、F、G、H)を含む電気回路網と、
(b)測定ライン、接地ライン、および対向電極ラインを有する複数の電圧ラインであって、電圧ラインが、マイクロアレイチャンバー中に保持される電極マイクロアレイ上の電極に切換え可能に接続可能であり、測定の間、測定ラインが回路網端子(A)と測定電極の間に接続され、接地ラインが未測定の複数の電極に接続され、および対向電極ラインが少なくとも1つの対向電極に接続される電圧ラインと、
(c)回路網端子(F)および(G)間に第1の電位源、オペアンプに電力を供給する第2の電位源、積分型トランスインピーダンス増幅器に電力を供給する第3の電位源、プログラマブル利得増幅器に電力を供給する第4の電位源、ならびにリセットスイッチに電力を供給する第5の電位源を提供する、1つ以上の外部電源と、
(d)回路網端子(H)に接続されおよび積分回路と回路通信している入力ライン、外部電源、ならびにアナログ回路およびデジタル回路を使う電圧ラインを有する、コンピュータ制御およびデータ取得設備、とを含む装置に関するものである。
好ましくは、ポテンショメーターは、組み立て前の手作業による調整と、コンピュータソフトウエアならびにデジタルアナログ変換器およびアナログデジタル変換器を有する測定およびフィードバック回路を用いるソフトウエア調整と、から成る群より選ばれた方法の使用により調整可能である。
好ましくは、対向電極ラインは約0.02〜0.5ボルトの電圧に調節可能である。好ましくは、Cは約10ピコファラドである。好ましくは、マイクロアレイチャンバーは電磁気干渉のシールドを有する。好ましくは、マイクロアレイチャンバーは光からシールドされる。好ましくは、積分回路はシールドされる。好ましくは、デジタル回路はデジタル回路から隔離される。好ましくは、Rは約49,900オーム、Rは約100オームである。好ましくは、Rは約10,000オームである。
「発明の詳細な説明」
アドレス可能な電極マイクロアレイおよび結合事象電極マイクロアレイはアドレス可能な複数の電極を含む。アドレス可能な電極は、電極を電子的に制御することができて、電極で電流または電圧を発生させる。他のフォーマットも使い得るが、電極マイクロアレイは好ましくは、列および行のフォーマットである。電極は、部分的な環状または適切に壊れたラインのグリッドを含めて、円形または他の適当な形状であり得る。2005年4月15日にファイルされた「周状電極により生産されるレドックス種の中和と抑制」という題名の米国特許出願第11/108,078号(引用することによって、本明細書に含める)に開示されたものも含めて、他の形状も使用し得る。それぞれの電極は、マイクロアレイの表面領域を占める。電極を有する特定の領域の中で、分子をその場(in situ)合成できる。合成し得るタイプの分子は小分子、オリゴマー、およびポリマーを含む。ペプチド、DNA、およびRNAのような生体分子も同様に合成し得る。電極マイクロアレイ上で合成される分子は一般にプローブと呼ばれる。
電極マイクロアレイは、マイクロアレイ表面に付着する多孔性の反応マトリックス(レイヤ)を更におよびしばしば、有する。多孔性の反応マトリックスはそれに付着するプローブを有し、および電極に試薬を閉じ込める3次元仮想フラスコを提供する。円形電極の場合、フラスコは円筒状であると考えてよい。好ましくは、多孔性の反応マトリックスは、蔗糖、単糖類、二糖類、三糖類、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール誘導体、N−ヒドロキシコハク酸イミド、コハク酸イミド誘導体、およびその組み合わせから成る群から選択される。2004年11月18日にファイルされた「吸着された多孔性の反応層を有する電極アレイ装置」題する米国特許出願第10/992,252号(引用することによって、本明細書に含まれる)に開示された物を含めて、他の多孔性の反応マトリックス材料を使用してよい。それに代えて、多孔性の反応層はメンブレンであり、メンブレン材料は、ポリビニルアルコール、ポリビニル酢酸、三セルロース酢酸、ポリウレタン、アガロース、PTFE樹脂を有する制御された気孔率のガラス、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される。
最も一般的に、マイクロアレイは複数のプローブ(あるいは;探針)分子を含む。それに代えて、および稀には、マイクロアレイは1プローブ分子タイプを有し得る。マイクロアレイの最も普通の形式では、プローブは、DNAまたはRNAの相補的なアレイに結合することができるオリゴヌクレオチドであり、その中ではDNAまたはRNAが標的オリゴヌクレオチドである。ハイブリダイゼーション条件次第で、プローブにほぼ相補的な領域を有する標的がプローブに結び付くこともある。マイクロアレイ上の結合およびハイブリダイゼーション事象の検出は、有用でおよび正確なデータを得る上において、主な挑戦の1つである。市場に出された製品の大部分は、ガラススライドのような平面で、透過性でない表面に、オリゴヌクレオチドをスポッティングによって、またはインクジェット印刷によって一般に作られている。サンプルのオリゴヌクレオチド(標的)を螢光染料でラベルする、商業的に入手可能な、サンプルラベリングキットがある。しばしばそれは、テキサスレッド(TEXAS RED)(登録商標)、またはシーワイ3ダイレクト(CY3 DIREXT)(登録商標)およびシーワイ5ダイレクト(CY5 DIREXT)(登録商標)を含めてシーワイ(CY)(登録商標)染料の登録商標で売られる螢光染料である。最も一般には、マイクロアレイは顕微鏡を使った拡大または画像縫い合わせを伴う通常の蛍光光度計を通して「読まれる」。
読むことは、プローブがスポットされ、または合成された既知の場所で、蛍光発光を探すことを含む。結合事象を検出するためにマイクロアレイの蛍光発光を読むことは広く一般に使われる検出方法である。しかしながら、光学的問題がある; すなわち、螢光染料でラベルすることの困難性、時折の高いバックグランド問題、および最も重要なことは、螢光性の極微の装置と結び付く極めて高いコストである。そのために、減少した多様性を備える一方で、より少ない複雑さを持つより低コストの装置を使ってマイクロアレイ上での結合事象を検出する必要性がある。
本発明の方法および装置は、結合事象の電気化学的な検出を使用して、より少ない多様性を有する、より低コストの検出方法を提供する。その方法と装置は、結合事象を検出するために、電極マイクロアレイ上の電極への電圧または電流の適用を含む。電圧または電流は、酵素反応生成物または酵素反応生成物の影響を検出するために使われる。本発明は、酵素触媒による電気化学を用いて、プローブおよび標的間の結合事象を読むために使用することができるが、本発明の読む手法および装置はそのような使用に限定されない。読取りまたは測定システム、ならびにそれに伴う回路および装置は、ある事象が電極での電気的特性によって識別可能な、その様な他のいかなる電極マイクロアレイ上での電気化学的事象の読取りに使用するのに適している。
電極マイクロアレイ上での酵素の電気化学を考慮して、生成物はアノードで酸化するか、またはカソードで還元することができる。マイクロアレイ上の電極はアノードまたはカソードとして作用し得る。局所電流または電圧シグナルは、隣接する電極においてではなく、作動中の電極においてだけ検出されるように制限される。このような制限の欠如は、電極間の「クロストーク」と称される。望ましい実施態様では、結合事象の検出の間、最小のまたは一切の電極間クロストークはない。結合事象は、結合事象を持たない電極と比較して、検出された電圧または電流の変化によって検出される。それに代えて、結合事象は抵抗(インピーダンス)の変化として検出することができる。
好ましくは、電極マイクロアレイはコンビマトリックス社(CombiMatrix Corporation)のカスタムアレイ12K(CUSTOMARRAY12K)(登録商標)(平方センチメートル当たり約12,000の電極)である。それに代えて、電極マイクロアレイはコンビマトリックス社のカスタムアレイ902(CUSTOMARRAY902)(登録商標)(平方センチメートル当たり約1,000の電極)である。他の電極マイクロアレイは本発明を実施するために適当である。一般に、それぞれの電極の十分な隔離が得られるならば、マイクロアレイ上のいかなる電極密度でも本発明を実施するために適当である。
「電極マイクロアレイ上のイムノアッセイ(または、イムノアッセイ)」
本発明はイムノアッセイに応用がある。イムノアッセイは、少数の検体とだけ複合体を形成する抗体の能力に基づいており、それは一般に坑原またはハプテンである。特定の検体に対するそのような抗体の選択性は、同じように感度の高い特定のアッセイを提供する。一般に、イムノアッセイは検体への1つ以上の抗体の結合に基づいている。検体の例は、坑原、ハプテン、ウイルス、バクテリア、細胞、タンパク質、多糖類、生体高分子、脂質、グリセロプロテイン類(アルファ−1−酸グリセロプロテイン)、リシン、M13ファージ、バシルスグロビジイ(Bacillus globigii)(BG)胞子、フルオレセン、うさぎIgE、やぎIgE、DNA、RNA、一本鎖DNA、リポソームRNA、ミトコンドリアDNA、細胞受容体類、メンブレン結合糖タンパク質、メンブレン結合非糖化タンパク質、ポリペプチド、グリコシル化ポリペプチド、抗体、細胞抗原決定因子、有機分子、金属イオン、塩アニオンおよび陽イオン、および有機金属、ならびにそれらの組み合わせを含む。イムノアッセイに関する問題は、(1)検出可能な構造を構築し、および(2)抗体結合がいつ起こるかを検出する能力から発生する。理想的には、抗体の結合は適切なプローブを有する場所においてだけ起こる。抗体−結合事象は酵素反応生成物の存在によって、間接的に測定することができる。
抗体が結合した後、結合した抗体を検出する方法の必要性がある。一般に、検出の最も普通の方法は、放射性マーカー、酵素、または螢光性マーカーを含むラベルを用いることを含む。最も普通の方法は、抗体に結合した部位に付着しているか、または抗体に直接付着している螢光性タグの使用である。この方法では、螢光性の画像形成システムが、抗体を有するマイクロアレイ上の位置を観察するために使われる。螢光画像およびプローブの同一性の知見の結合が標的の検証を提供する。酵素ラベルを使った最も普通のイムノアッセイは、酵素連結イムノアッセイ(ELISA)である。最もよく知られている酵素ベースのイムノアッセイは、サンドイッチ法および競合的結合法である。たいていの伝統的なイムノアッセイは、96ウエルのマイクロタイタープレートで行なわれる;384−およびより多い−ウエルのプレートのように、利用可能な他のプレートがある。一般に、従来のイムノアッセイの限界は:(1)多重複合化(multiplexing)することについての困難;(2)分析時間が比較的長い;(3)方法は多段階であり、複雑さおよび十分に訓練された人材の必要性をもたらす;(4)実際上、装置は小さくすることはできない;(5)自動化はできるが、しかし難しい;および(6)それは実験室的設定でされなくてはならない、という点である。そのために、当該分野においては、減少された複雑さ、分析時間、小型化され、自動化され得る能力、および非実験室的設定で実施できるような柔軟性、を有する改善されたイムノアッセイへのニーズがある。このようなイムノアッセイは実施のために信頼性が高い方法と装置を必要とする。
本発明の望ましい実施態様において、その方法と装置はサンドイッチ型イムノアッセイのために使われ、酵素はリポーター抗体に付着する。電極マイクロアレイ上のサンドイッチ型イムノアッセイにおいて、第1結合抗体は既知の位置においてマイクロアレイに結合する。一般に、第1結合抗体は取り込み抗体と称される。好ましくは、第1結合抗体は、電極マイクロアレイ上の既知の位置においてその場合成されたオリゴヌクレオチドに相補的なオリゴヌクレオチドに付着する。それに代えて、電極マイクロアレイ上のオリゴヌクレオチドは既知の位置においてスポットされる。第1結合抗体はマイクロアレイ上の相補的な鎖にハイブリダイゼーションすることによってマイクロアレイに付着し、かくして、相補的な鎖の位置に従って、第1結合抗体の配置図を提供する。このようなハイブリダイゼーションとマッピングは、自己集合的マイクロアレイと称される。
検体を有する溶液がマイクロアレイに接触して、検体の抗体への結合を許容する。興味の対象の検体は一般に特定の抗体に結び付き、それ故、高い特異性を提供する。結合している検体に第2抗体の付着を許容するために、第2抗体を有する溶液をマイクロアレイに接触させる。第2抗体はリポーター抗体として使われる。それは、該抗体がそこに付着している検体を有するマイクロアレイの位置を報告する、ということを意味する。
好ましくは、リポーター抗体はそれに共有結合的に付着している酵素を有する。それに代えて、リポーター抗体はビオチン分子を含み得る。このビオチン分子に、ストレプトアビジン(streptavidin)−酵素複合体またはアビジン−酵素複合体を付着することができる。それに代えて、ストレプトアビジンがビオチンに付着し、それに続いてストレプトアビジンに付着している他のビオチンが付着することもあり、そこでは2番目のビオチンは共有結合的に酵素に付着している。それに代えて、酵素が付着している対抗種(anti-species)抗体がリポーター抗体に付着してよい。それに代えて、リポーター抗体はそこに結合するストレプトアビジンまたはアビジンを有してよい。ビオチンタグの付された酵素を、次にストレプトアビジンまたはアビジンに付着する。それに代えて、リポーター抗体はそれに付着するオリゴヌクレオチドを有してよい。酵素が付着している相補的なオリゴヌクレオチドが、リポーター抗体に付着しているオリゴヌクレオチドにハイブリダイズされる。好ましくは、酵素は酸化還元酵素である。それに代えて酵素は開裂反応を起こす酵素であり、かくして酸化還元生成物を生産し、該生成物は電極において酸化可能なまたは還元可能な生成物である。それに代えて、生成物は電極上に堆積する固体である;固体生成物は抵抗値、伝導度により、または酸化還元反応によって検出することができる。
本発明方法は組立てられて、およびサンドイッチタイプのイムノアッセイを含むイムノアッセイにおいて使用することがでる。組み立ておよび使用が、酵素は抗体複合体に付着しているべきであることを規定する。リポーター抗体が、マイクロアレイ上の既知の位置に付着したプローブ抗体に結合している検体に結合するときに、複合体は形成される。サンドイッチ分析フォーマットは、検体ベースの個別の抗体酵素共役を準備する(合成する)という困難なしで、多数のフォーマットの使用を許容する。サンドイッチ構造におけるイムノアッセイの例を図1および2に示す。先に記述した他のフォーマットを使ってもよい。
「セイヨウワサビパーオキシダーゼ酵素システム」
望ましい実施態様において、セイヨウワサビパーオキシダーゼ(HRP)が、結合事象の電気化学的な検出のための酵素として使われる。酵素は小さく(約36キロダルトン)、および大きいターンオーバー(基質飽和において酵素触媒反応の最大初期速度)を有する。HRPは過酸化水素の還元を触媒する酸化酵素である。HRPは過酸化水素と他の基質の反応を触媒する。例えば、他の基質は、酸化性芳香族化合物、フェロセン誘導体、および酸化性無機化合物を含む。
好ましくは、HRPが3,3,5,5−テトラメチルベンジジン(TMB)および過酸化水素を使って触媒した反応は、以下の通りである:
TMB+H→ox−TMB+H
酵素複合体が結合した電極(カソード)における抗体結合事象の検出(アンペロメトリック(amperometric)検出)のための酸化還元反応は次の通りである:
TMB+2e+2H→ox−TMB
この独特の分析は−0.2ボルト対プラチナワイヤーで行なわれる。好ましくは、分析溶液はpH5.0で0.2モーラーの塩化ナトリウムを含む0.05モーラーのナトリウム−クエン酸塩−リン酸塩バッファーである。好ましくは、溶液中の過酸化水素濃度は4ミリモーラーである。
他の実施態様において、HRPの基質はオルト−フェニレンジアミン(OPD)および過酸化水素である。OPDおよび過酸化水素を使ってのHRP触媒反応は次の通りである:
OPD+H→ox−OPD+H
酵素複合体が結合している電極(カソード)における抗体結合事象のアンペロメトリック検出のための酸化還元反応は次の通りである:
ox−OPD+2H+2e→OPD
好ましくは、OPDを使う分析は−0.1ボルト対プラチナワイヤーで行なわれる。好ましくは、溶液は0.2モルの硫酸2ナトリウム塩を含み、およびpH5.0において、0.005モルのナトリウム−クエン酸塩−リン酸塩バッファーである。好ましくは、OPDおよび過酸化水素は両方とも約1ミリモーラーの濃度である。
それに代えて、カテコールおよび過酸化水素を使ってのHRP触媒反応は、次の通りである:
カテコール+H→キノン+H
酵素複合体を結合している電極(カソード)における抗体結合事象の検出(アンペロメトリック検出)のための酸化還元反応は次の通りである:
キノン+2e+2H→カテコール
この独特の分析は−0.3ボルト対プラチナワイヤーで行なわれる。好ましくは、分析溶液はpH5.0で0.2モーラーの硫酸ナトリウムを含む0.05モーラーのナトリウム−クエン酸塩−リン酸塩バッファーである。好ましくは、溶液中の過酸化水素濃度は1ミリモーラーである。好ましくは、溶液中のカテコール濃度は1ミリモーラーである。
それに代えて、ヨードおよび過酸化水素はHRPと共に使い得るもう1つの基質対である。ヨードおよび過酸化水素を使ってのHRP触媒反応は次の通りである:
2I+2H+H→I+2H
酵素複合体を結合している電極(カソードとして設定された極性)における抗体結合事象のアンペロメトリック検出のための酸化還元反応は次の通りである:
+2e→2I
「複数の電極を有するマイクロアレイを読む方法」
1つの実施態様として、本発明は電極マイクロアレイ上の複数電極のいずれか1つの電流を読む方法を提供する。特に、本発明の方法はマイクロアレイ上の電極の測定セットのそれぞれの電極を読む方法である。好ましくは、マイクロアレイ上の他の電極セットを対向電極として使用する。全ての電極を読むことはできるが、近くに位置するが電極アレイの一部ではない対向電極(すなわち、マイクロアレイから外れている電極)をマイクロアレイ上の対向電極のそれに代えて使うことができる。電極の測定セットは、好ましくは、全ての利用可能な電極のサブセットである。
第1工程として、本方法は制御システム、積分回路およびマイクロアレイチャンバーを有する測定システムを提供する。加えて、測定システムは電極を測定システムへ接続するために使う電圧ラインを有する。好ましくは、該システムは少なくとも3つの電圧ラインを有する:図3に示されるように、vライン、vライン、およびvラインである。制御システム、積分回路、およびマイクロアレイチャンバーは、デジタル回路、デジタルからアナログへ(およびアナログからデジタルへの変換器)、ならびにアナログ回路を通じて回路通信している。マイクロアレイチャンバーは、制御システムおよび積分回路と回路通信している複数の電極を有するマイクロアレイを含む。v、v、およびvラインは制御システムによってそれぞれの電極に切換え接続可能である。しかしながら、別個の制御システムまたは回路による様な、他の切換え方法を採ることもできて、および本発明の範囲内になる。
図3に示すように、vラインは、マイクロアレイを積分回路へ接続し、および14ビットのAからDへの変換器を通して積分回路を制御システムへ接続する。それに代えて、制御システムは、8〜24ビットに及ぶ分解能を有するA/D変換器を有してよい。また図1に示すように、vラインは接地されている。好ましくは、制御システムソフトウエアはvラインを接地するが、しかしながらvを接地する他の方法をとることができて、および本発明の範囲内に含まれる。図3に示すように、vラインはプログラマブル固定電圧に設定可能である。好ましくは、制御システムソフトウエアはvラインを固定電圧に設定する;vラインは対向電極用に使われる。別個の電圧制御システムのような他の設定方法を使い得るが、それは本発明の範囲内である。理論によって制約されることなく、対向電極の固定電圧は、電極で測定されるシステムの電気化学と同様に、測定電極および対向電極の幾何学的形状に依存する。
図3に示される他の回路およびデバイスに加えて、積分回路は、正入力(positive input)を有する積分型トランスインピーダンス増幅器(integrating transimpedance amplifier)および該正入力に接続するポテンショメーターを有する。ポテンショメーター回路は、測定電流を有する電極および測定電流を有しない電極がほぼ同一の電圧を維持するような調整手段を使って調整される。理論によって制約されることなく、測定電極の電圧を非測定電極に合わせる事(matching)は電極における電気化学の中断を最小にし、および電流測定に及ぼす切換えの影響を最小にする。好ましくは、ポテンショメーターは手作業装備(manual trim)を使って調整される。それに代えて、ポテンショメーターはソフトウエアおよびポテンショメーターに接続される回路を使って調整される。
第2工程では、(i)電極の測定セットを、vラインを使って、ほぼグランドに設定すること、(ii)vラインを使って、少なくとも1つの対向電極の対向電極電圧を設定すること、および定常状態になる期間中断すること、によって装置(devices)は初期化される。電極を接地している間に、電気エネルギー放電が電極の測定セットから起こる。対向電極(単数または複数)は電極の測定セットと流体通信している。抵抗値(インピーダンス)を測定前に、各電極の測定セットとマッチさせる。
第3工程で、電極の電流測定セットの各電極の電流が測られる。測定電極はvラインに接続し、積分回路に接続する。積分回路はリセットスイッチを有し、それが閉じられて、切換えノイズを放電し、ならびに積分回路の入力および積分回路の出力の間に接続する積分回路キャパシターを放電する。次に、回路の電気放電を許すために、リセットスイッチを開く前に電極安定化期間のための中断(pause)がある。リセットスイッチをその後に開き、測定時間の間、積分回路の出力からの電圧応答を測定し、および記録する。測定を終了するために、リセットスイッチを閉じる。最終的に、測定中の電極はvラインに切り戻される。接地状態へ切り戻すことは電流密度を一定に保つ。もし電極が初めに接地され、それから読まれ、それから浮動状態に切り替えられるなら、マイクロアレイを挟んで信号強度の大きな勾配が生じるだろう。電流密度を一定に保つことは本方法の重要な部分であり、および良いデータを得るために不可欠である。電流密度揺らぎは測定再現性に逆の効果を与え、および測定(v)後に電極を初期の接地状態(v)に切り戻すことは変動の効果を和らげる。
最終工程で、電流は測定中の電極(測定セット)のそれぞれについて計算される。計算方法は、測定時間に対する電圧応答の線形回帰を含む。線形回帰の傾きは電圧の時間に関する微分係数に等しい。電圧対時間のプロットがデータ取得時間中は直線であるから、時間に関しての電圧の微分係数は定数である。電流は、傾きに積分回路キャパシターのキャパシター値を乗じた値の負の値に等しい。
測定システムを組立てる前は、ポテンショメーター回路の調整方法は、好ましくは手作業である。それに代えて、調整方法は、コンピュータソフトウエアならびに、デジタルアナログ変換器およびアナログデジタル変換器を有する測定およびフィードバック回路を用いる、ソフトウエア調整である。好ましくは、積分回路はシールドされる。積分回路はアナログ回路の一部である。好ましくは、アナログ回路全体はデジタル回路からシールドされる。好ましくは、マイクロアレイチャンバーは電磁気干渉のシールドを有する。好ましくは、アナログ回路の回路指定(routing)は、デジタル回路との相互作用を最小にする様に実施される。好ましくは、マイクロアレイチャンバーは光からシールドされるが、光は、測定されるシグナルに衝撃を与える滞留電圧シグナル(stay voltage signal)を誘発するからである。
好ましくは、電極安定化時間は約10マイクロ秒〜約600マイクロ秒である。さらに好ましくは、電極安定化時間は約100マイクロ秒である。好ましくは、少なくとも1つの対向電極のセット電圧は約0.02〜0.5ボルトである。セット電圧は、電極配置(arrangement)に依存すると同じように、酵素および基質に依存する。好ましくは、対向電極は一組の周辺電極(perimeter electrodes)である。好ましくは、周辺(perimeter)はマイクロアレイの長い側で3電極巾であり、およびマイクロアレイの短い側で5電極巾である。この配置において、酵素がHRPであり、ならびに基質がTMBおよび過酸化水素であるとき、対向電極電圧は好ましくは0.2ボルトである。本技術分野の当業者なら容易に確認できることであるが、異なる酵素、基質、および電極配置に対しては、他の電圧が使われるであろう。
好ましくは、電極での電気放電を許容し、および酵素反応が安定するのを待つために、定常状態期間は約4〜60秒である。より好ましくは、定常状態期間は約15秒である。好ましくは、キャパシター値は約5〜20ピコファラドであり、より好ましくは10ピコファラドである。それぞれの電極の測定の間に、キャパシターは、次の電極のために、読み取り後に放電される。好ましくは、測定時間は約0.5〜5ミリ秒である。より好ましくは、測定時間は約2ミリ秒である。測定時間中の10〜100マイクロセカンド毎に約1データペアのサンプリング速度で、測定中は電圧と時間が記録される。他のサンプリング速度が容易に選択し得るけれども、サンプリング速度はより好ましくは、約20マイクロ秒である。測定時間は、結果として生じているデータの適切な線形回帰を許容するのに十分な時間である必要がある。
「複数電極を持つマイクロアレイの読取装置」
他の実施態様として、本発明はマイクロアレイ上の電極の電流を測定するための電圧積分装置を提供する。図3において、装置は8つの回路網端子(A、B、C、D、E、F、G、H)を持つ電気回路網を有する。
回路網は、(i)回路網端子(A)に接続される負の増幅入力、回路網端子(B)に接続される正の増幅入力、および回路網端子(C)に接続される増幅出力、を有する積分型トランスインピーダンス増幅器と、
(ii)回路網端子(D)に接続される正の増幅入力、回路網端子(B)に接続される負の増幅入力、および回路網端子(B)に接続される増幅出力を有するオペアンプと、
(iii)利得G1、ならびに回路網端子(C)に接続されるPGA入力および回路網端子(H)に接続されるPGA出力を持つPGAを有する、プログラマブル利得増幅器(PGA)と、
(iv)回路網端子(D)および(E)の間に接続される既知の抵抗値Rを有する第1抵抗器と、
(v)回路網端子(D)とグランド間に接続される既知の抵抗値Rを有する第2抵抗器と、
(vi)既知の抵抗値R、回路網端子(E)に接続されるポテンショメーター出力、ならびに回路網端子(F)および(G)の間に接続されるポテンショメーター入力を有する、ポテンショメーターと、
(vii)回路網端子(A)および(C)の間に接続される既知の容量のキャパシターと、
(viii)回路網端子(A)および(C)の間に接続されるリセットスイッチ、とを有する。
装置は複数の電圧ラインを有し、それらは測定ライン、接地ライン、および対向電極ラインを含む。電圧ラインは、マイクロアレイチャンバーに保持される電極マイクロアレイ上の電極に切り替え接続可能である。測定の間、測定ラインは端子回路網(A)および測定電極の間に接続され、グランドラインは測定されない複数の電極と接続され、ならびに対向電極ラインは少なくとも1つの対向電極に接続される。
装置は1つ以上の外部電源を有する。回路網端子(F)および(G)間の第1電位源、演算増幅器に電力を供給する第2電位源、積分型トランスインピーダンス増幅器に電力を供給する第3電位源、プログラマブル利得増幅器に電力を供給する第4電位源、およびリセットスイッチに電力を供給する第5電位源がある。
本装置は、回路網端子(H)に接続しおよび積分回路と回路通信している入力ラインを持つコンピュータ制御およびデータ取得システム、外部電源、ならびにアナログ電気回路およびデジタル電気回路を使った電圧ラインを有する。好ましくは、電源は、コンピュータ制御およびデータ取得システムによって供給され、該システムは、電気回路網、電圧ライン、電源、およびマイクロアレイとの回路通信を制御する。
好ましくは、ポテンショメーターは、組立てる前の手作業調整、ならびにコンピュータソフトウエアおよびデジタルアナログ変換器およびアナログデジタル変換器を備える測定およびフィードバック回路を用いるソフトウエア調整、から成る群から選ばれる方法を用いて調整可能である。好ましくは、対向電極ラインは、約0.02〜0.5ボルトの電圧に調節可能である。好ましくは、Cは約10ピコファラドである。好ましくは、マイクロアレイチャンバーは電磁気干渉からの遮蔽を有する。マイクロアレイが切削アルミニウムブロックの間に留め合わされて挟持される如く、マイクロアレイを囲む周状ガスケットとして遮蔽は好ましくは構成される。好ましくは、マイクロアレイチャンバーは切削アルミニウムブロックによって光から遮蔽される。好ましくは、積分回路は切削アルミニウムブロックの内部で遮蔽され、およびデジタル回路基板は遮蔽ブロックの外にある。好ましくは、デジタル電気回路は、コンピュータ制御およびデータ取得システムへの別個の経路に沿ってライン経路を指定することによって、アナログ電気回路から分離される。好ましくは、コンピュータ制御およびデータ取得システムは、デスクトップのパーソナル・コンピュータ、ならびにRS232ポートおよびUSBポートのような、通信を許容するための回路基板を有する。好ましくは、Rは約49,900オームである。クレーム14の装置、その中のRは約100オームである。クレーム14の装置、その中のRは約10,000オームである。
本実施例では、DNAプローブを、複数の電極を有するマイクロアレイ上で合成した。ビオチンタグを有する標的をプローブにハイブリダイズした。ストレプトアビジンタグを付されたHRPを、HRPを付加するために使った。結合を検出するために使った基質は、過酸化水素と共に3、3’−5,5’−テトラメチルベンジジン(TMB)であった。
マイクロアレイはコンビマトリックス社(ConibiMatrix Corporation)、ワシントン、マキルテオ(Mukilteo)から入手可能なコンビマトリックス・カスタムアレイ(CombiMatrix CustomArray(登録商標)12kのマイクロアレイであった。(マイクロアレイは、孔に固定された11×25mmのシリコンチップを伴った1インチ×3インチのアルミナスライドである。)コンビマトリックス社のマイクロアレイ技術プラットホームは電気化学的制御を使って オリゴヌクレオチドアレイの製造を許容する半導体ベースのチップである。該デザイン中の活性回路要素の使用により、アレイの個別電極の選択および同時活性化を可能とし、カスタマイズされた内容を有するオリゴヌクレオチドを、マイクロアレイ上でその場合成できる。コンビマトリックス・マイクロアレイは市販の混合信号相補型金属酸化物半導体(CMOS)法を使って生産されるシリコン集積回路である。マイクロアレイは12,544の電極を有する。それぞれの電極の大きさは直径で約44ミクロンである。CMOS集積回路技術は、複雑な機能を実行可能にするチップ上に、アクティブな回路要素とデジタルロジックを作成する。これらは、マイクロアレイに伝えるべき高速のデジタルインタフェース、データ記録およびマイクロアレイからのデータ読み取り、ならびにそれぞれの電極においてオリゴヌクレオチドのその場合成を実行するために適切な電気的条件を設定することを含む。この設計はシリアル ペリフェラル インタフェース(SPI)インタフェースを、チップと通信するために必要とされる外部電気接続数を最小にするために利用している。56×224個の電極アレイがチップの中心に位置し、オリゴヌクレオチドプローブの発生に合計12,544のスポットを提供する。それぞれの電極が、電極の電気的特徴の正確な制御を許容する回路要素のユニットセル内に組立てられる。チップの上の全ての電極は個々にアドレス可能であり、それでユニークな反応がそれぞれの個々のサイトで実行され得る。)
スパイクト−イン(spiked-in)制御システムは、エシェリキア・コリ(Esherichia coli (大腸菌))バクテリオファージ・ラムダゲノム(#NC_001416)の一部から発生させたビオチンラベル貼付cRNA転写物を使って開発された。アレイは、K−562白血病細胞ラインによって発現する多様な遺伝子と同様、スパイクト−イン制御転写物に向けられたプローブを用いて設計した。多くのハウスキーピング遺伝子と同様、免疫機構経路に含まれる種々の遺伝子に対してプローブを創った。加えて、多数のプローブをフェーズ・ラムダ・ゲノムの断片に対して設計した。アレイの中の可変性測定を許容するために、アレイにクロスして分布したそれぞれのプローブの複製を考慮して(or 用いて)マイクロアレイを設計した。ラムダシーケンスは標的毎に3つの異なったプローブを持ち、およびそれぞれ24回複製される;K956シーケンスは16の複製を有する 。
合成の前に、マイクロアレイ表面では、マイクロアレイのそれぞれの電極を多孔性マトリックス層で覆ったが、それは電極表面上の多孔性マトリックスの中で生物学的分子の合成および付着を促進した。この多孔性反応層は自由ヒドロキシル基を含んでいた。ヒドロキシル基は、上記で選択したプラチナ被覆電極の領域に、新たに合成されたオリゴヌクレオチドを連結した。標準的なホスホアミジド化学(phosphoramidite chemistry)、およびそれぞれのホスホアミジド基上の保護基を除去すべき酸の電気化学的発生を使って、特注のオリゴヌクレオチドアレイをマイクロアレイ上で合成した。このような除去はデブロッキング(deblocking)と称される。DNA合成操作中、チップ表面上のホスホアミジドのブロッキングDMT(ジメトキシトリチル)基を、選択的な電極をオンにすることによって除去した;「オンになっている」(すなわち、電流を選択的に流した)それらの電極だけが、電気化学反応によって生成する酸(H)の存在によって、DMT基を失った。活性化されたヌクレオチド試薬を導入し、およびその後、自由ヒドロキシル基と反応させた。チップを洗浄し、続いてキャッピング(capping)し、および次に中央のリン原子を安定させる酸化工程を行った。選択した電極の脱保護およびカプリング工程を続けた。このその場合成法を使って、35〜40塩基のユニークなオリゴマーをそれぞれの電極において合成した。電気化学的な合成方法の後に、マイクロアレイは、ベンゾイル、イソブチリル、およびシアノエチル保護基を除去するために、65℃で1時間、50:50のエタノール−エチレンジアミンで脱保護し、ならびにその後エタノールおよび蒸留水で洗浄した。
複雑なバックグランドサンプル(background sample)を、アンビオン社(Ambion)の、メッセージエイエムピイ(MessageAmp)RNAキットを利用している人間の白血病、慢性の骨髄性(K−562細胞ライン)ポリA+RNA(アンビオン社 、オースティン、TX)、から調製した。ビオチンは、ビオチン−11−CTP(パーキンエルマー(Perkin Elmer)、ボストン、MA)およびビオチン−16−UTP(ロッシュダイアグノスティック(Roche Diagnostics)、マンハイム、ドイツ)を使って二重に組込んだ。スパイクト−イン(spiked-in)−ビオチン−cRNA−cRNA制御転写物の濃度変化を、スパイクト−イン制御転写物の最終濃度がハイブリダイズ中に1〜3000ピコモルの範囲になるように、K−562ビオチン−cRNA複合バックグラウンドの一定量(150ナノモル)と組み合わせた。ビオチン−cRNA混合物を、IX断片化溶液(40ミリモルのトリスアセテート、pH8.1、100ミリモルのKOAc、30ミリモルのMgOAc)中で95℃、20分間断片的した。断片化されたcRNAサンプルをハイブリダイゼーション溶液(6X SSPE 、0.05%のツイン−20、20ミリモルのEDTA、25%のDIホルムアミド 、0.05% のSDS、100ナノグラム/マイクロリットルの超音波分解した鮭精子DNA)に加えて、および95℃で3分間変性した。サンプルを短時間氷の上に置き、引き続き13,000のgで3分間、遠心分離した。ハイブリダイゼーション用サンプル溶液をハイブリダイゼーションチャンバーに入れた。ハイブリダイゼーションは45℃で18時間実行した。
ハイブリダイゼーション後に、ハイブリダイゼーションチャンバー中のアレイを3X SSPE、0.05%のツイン−20で洗浄した。ピペットを使ってハイブリダイゼーションチャンバーを空にすること、引き続き、他のピペットを使って洗浄バッファーでチャンバーを濯ぐこと、およびチャンバーに新鮮な洗浄バッファーを加えること、ならびに1〜5分間インキュベートすることで、それぞれの洗浄工程を開始した。洗浄は0.5X SSPE、0.05%のツイン−20および2X PBST、0.1%の ツイン−20を用いて続けた。ブロッキングは2X PBST中で3%のカゼインを使って30分間行った。洗浄工程の後に、HRPをマイクロアレイに付着するために、マイクロアレイをHRP−ストレプトアビジン複合体と共に培養した。複合体はストレプトアビジンに複合化した多数のHRP単位の独自仕様の重合体を含んでいた。ストレプトアビジン−HRP錯体はリサーチディアグノスチック社(Research Diagnostics, Inc.)から購入した。ストレプトアビジン−HRP溶液を作成するために、ストレプトアビジン−HRP80錯体の1マイクロリットルを、2XPBSTを用いて5000マイクロリットルに希釈した。暴露時間は60分であって、および溶液温度は25℃であった。得られた結合体はハイブリダイズされた標的ビオチン−ストレプトアビジン−HRPであった。HRPの検出は過酸化水素の存在下にTMBを基質として行なった。過酸化水素の濃度は4.5ミリモーラーであった。溶液はシグマ、カタログ # T044 から得られる10倍希釈の市販TMB溶液であった。対向電極電圧は+0.2ボルトであった(作動電極は−0.2ボルトであった)。温度は周囲温度であった。この実験で使った対向電極は、電極アレイ上ではなく、その直近のサイトに位置していた。
電気化学的ハイブリダイゼーション信号は生物学的なサンプルの遺伝子発現情報に対応していた。信号はマイクロアレイ上で検出し、および分析した。図4は、合計で18のユニークなプローブのそれぞれの濃度における3つのユニークなプローブの異なった濃度におけるラムダ中にスパイクされたもの(spiked in Lambda)のプロットを示す。図4は、標的の濃度が増加するにつれて、測定電流が単調に増加することを示す。
図1はセイヨウワサビパーオキシダーゼ(HRP)がマイクロアレイ上の結合事象を検出する酵素として使われる際の化学反応スキームの図解である。特に、検体(標的)はアルファ1−酸糖タンパク(AGP)である。マイクロアレイに結合した検体は最初に、ビオチンでラベルされた抗体と錯体を形成することによって検出される。この第2抗体はAGPの抗原決定基(エピトープ)に特異的である。次に、アビジンでラベルされたHRP酵素が添加されると、アビジンがビオチンに付着する。検体としてのAGPの検出に使われたマイクロアレイのサイトは、AGP上の異なる抗原決定基に結合しているもう1つのプローブとしての抗体を有する。第1抗体(「抗体1」とラベルされる)はオリゴヌクレオチドマイクロアレイにタグの付されたオリゴヌクレオチドプローブを通じて自己集積する。HRP触媒作用による生成物は還元性であり、このためHRPが結合した電極をカソードとすることにより、マイクロアレイ上の電極で検出することができる。 図2は、マイクロアレイ上の既知のサイトでのAGPを検出するための、図1の配置に対比しての、同様なイムノアッセイ用サンドイッチ型配置を示す。相違点は、ストレプトアビジンが、AGP上の第2プローブに結合しているビオチンでラベルされた第2抗体に結合し、その後、ビオチンでラベルされた酵素がストレプトアビジンに結合することである。加えて、酵素はHRPに代えてラッカーゼである。 図3はスイッチングポジション、積分回路、電圧ライン、ならびにコンピュータ制御およびデータ取得システムの概略図を示す。 図4はHPRでタグされた標的を有する電極マイクロアレイの電極上の電流測定値の、標的中のスパイク濃度に対するプロットを示す。基質はTMBおよび過酸化水素である。

Claims (25)

  1. 電極マイクロアレイ上の電極の電流を読む方法であって、
    (a)制御システム、積分回路、マイクロアレイチャンバー、複数の電圧ライン、デジタル回路網、およびアナログ回路網を有する測定システムであって、制御システム、積分回路、およびマイクロアレイチャンバーは回路通信し、マイクロアレイチャンバーは、制御システムおよび積分回路と回路通信している複数の電極を有するマイクロアレイを含み、電圧ラインは、制御システムによって各電極と切替え接続可能である、測定システムを用意することと、
    (b)少なくとも1つの対向電極と流体通信している電極の測定セットをほぼグランド電位に設定し、少なくとも1つの対向電極の電圧を設定し、および定常状態に至る期間休止することによって、測定を初期化することと、
    (c)(i)測定電極を、リセットスイッチを閉じた積分回路へ第1電圧ラインによって接続し、(ii)電極の安定化期間だけ休止し、(iii)リセットスイッチを開いて、ある測定時間、あるサンプリング速度で積分回路の出力からのレスポンス電圧を測定および記録し、(iv)リセットスイッチを閉じ、および(v)測定電極を第2電圧ラインに切り替えることにより電極の電流の測定セットの各電極について電流を測定することと、
    (d)測定セットの各電極の電流を計算すること、とを含む方法。
  2. 第1電圧ラインはマイクロアレイを積分回路に、および積分回路を制御システムに接続する、請求項1に記載の電極マイクロアレイ上の電極の電流を読む方法。
  3. 第2電圧ラインはグランド電位に設定可能であって、第3電圧ラインはプログラマブル固定電圧に設定される、請求項1に記載の電極マイクロアレイ上の電極の電流を読む方法。
  4. 積分回路が、正の入力および該正の入力に接続したポテンショメーター回路を有する積分型トランスインピーダンス増幅器を有する、請求項1に記載の電極マイクロアレイ上の電極の電流を読む方法。
  5. 測定電流を有する電極と測定電流を有しない電極とをほぼ同一の電圧に維持する調整方法を使って、ポテンショメーター回路を調整する、請求項1に記載の電極マイクロアレイ上の電極の電流を読む方法。
  6. 電極の測定セットの設定が第2電圧ラインを用いて行われ、対極電圧の設定が第3の電圧ラインを使って行われる、請求項1に記載の電極マイクロアレイ上の電極の電流を読む方法。
  7. 各電極の電流の計算は電圧対応および時間の線形回帰法によるものである、請求項1に記載の電極マイクロアレイ上の電極の電流を読む方法。
  8. そのスロープの傾きの負値に積分回路のキャパシターのキャパシター値を乗じた値が電流値に等しいとするスロープを得る、請求項7に記載の電極マイクロアレイ上の電極の電流を読む方法。
  9. ポテンショメーター回路のための調整方法は、組み立て前の手作業による調整と、コンピュータソフトウエアおよびデジタルアナログ変換器およびアナログデジタル変換器を有する測定およびフィードバック回路を用いるソフトウエア調整と、から成る群より選んだものである、請求項1に記載の方法。
  10. 電極安定化期間は約10〜600マイクロ秒である、請求項1に記載の方法。
  11. 少なくとも1つの対向電極の、プログラマブル固定電圧は約0.02〜0.5ボルトである、請求項1に記載の方法。
  12. 定常状態期間は約4〜60秒である請求項1に記載の方法。
  13. キャパシター値は約5〜20ピコファラドである、請求項9に記載の方法。
  14. 測定時間が約0.5〜5ミリ秒である、請求項1に記載の方法 。
  15. サンプリング速度は10〜100マイクロ秒ごとにほぼ1つのデータ対である、請求項1に記載の方法。
  16. 電圧を積分してマイクロアレイ上の電極の電流を測定するための装置であって:
    (a)(i)回路網端子(A)に接続される負の増幅入力;回路網端子(B)に接続される正の増幅入力、負のオペアンプ入力、およびオペアンプ出力;回路網端子(C)に接続される増幅出力を有する、積分型トランスインピーダンス増幅器、
    (ii)回路網端子(D)に接続される正のオペアンプ入力を有するオペアンプ、
    (iii)利得G1、回路網端子(C)に接続されるPGA入力、および回路網端子(H)に接続されるPGA出力を有する、プログラマブル利得増幅器、
    (iv)回路網端子(D)および(E)の間に接続される既知の抵抗値Rを有する第1抵抗器、
    (v)回路網端子(D)およびグランドの間に接続される既知の抵抗値Rを有する第2抵抗器、
    (vi)既知の抵抗値R3、回路網端子(E)に接続されるポテンショメーター出力、ならびに回路網端子(F)および(G)の間に接続されるポテンショメーター入力、を有するポテンショメーター、
    (vii)回路網端子(A)および(C)の間に接続される既知の容量Cのキャパシター、ならびに
    (viii)回路網端子(A)および(C)の間に接続されるリセットスイッチ、を含む少なくとも8つの回路網端子(A、B、C、D、E、F、G、H)を有する電気回路網と、
    (b)複数の電圧ラインと、
    (c)1つ以上の外部電源と、
    (d)回路網端子(H)に接続され、積分回路と回路通信している入力ラインを有するコンピュータ制御およびデータ取得システム、とを含む装置。
  17. 複数の電圧ラインが、測定ライン、接地ライン、および対向電極ラインを含む、請求項16に記載のマイクロアレイ上の電極の電流を測定するための電圧積分装置。
  18. 電圧ラインが電極マイクロアレイ上の電極に切換え可能に接続可能である、請求項16に記載のマイクロアレイ上の電極の電流を測定するための電圧積分装置。
  19. 測定の間、測定ラインが回路網端子(A)および測定電極の間に接続され、接地ラインが未測定の複数の電極に接続され、ならびに対向電極ラインが少なくとも1つの対向電極に接続されている、請求項16に記載のマイクロアレイ上の電極の電流を測定するための電圧積分装置。
  20. 1つ以上の外部電源が、回路網端子(F)および(G)間に第1の電位源、オペアンプに電力を供給する第2の電位源、積分型トランスインピーダンス増幅器に電力を供給する第3の電位源、プログラマブル利得増幅器に電力を供給する第4の電位源、ならびにリセットスイッチに電力を供給する第5の電位源を提供する、請求項16に記載のマイクロアレイ上の電極の電流を測定するための電圧積分装置。
  21. 外部電源および電圧ラインが、アナログ電気回路およびデジタル電気回路を使うものである、請求項16に記載のマイクロアレイ上の電極の電流を測定するための電圧積分装置。
  22. ポテンショメーターは、組み立て前の手作業による調整と、コンピュータソフトウエアならびにデジタルアナログ変換器およびアナログデジタル変換器を有する測定およびフィードバック回路を用いるソフトウエア調整と、から成る群より選ばれた方法の使用により調整可能である、請求項16に記載のポテンショメーター。
  23. 対向電極ラインは約0.02〜0.5ボルトの電圧に調節可能である、請求項16に記載の装置。
  24. は約10ピコファラドである請求項16に記載の装置。
  25. は約49,900オーム、Rは約100オーム、およびRは約10,000オームであるかである請求項16に記載の装置。
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