JP2009508882A - 等電沈殿を含むキャノーラタンパク質単離物の調製 - Google Patents

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Abstract

主に7Sキャノーラタンパク質からなるキャノーラタンパク質単離物を、キャノーラ油糧種子粗粉の塩水溶液抽出物から等電沈殿によって形成する。主に2Sキャノーラタンパク質からなるキャノーラタンパク質単離物は、等電沈殿ステップからの上澄み液から回収する。

Description

(関連出願の参照)
本出願は、米国特許法第119条(e)の下、2005年9月21日出願の米国仮特許出願第60/718754号の優先権を主張するものである。
(発明の分野)
本発明は、油糧種子粗粉、特にキャノーラ油糧種子粗粉からのタンパク質単離物の調製に関する。
(発明の背景)
本発明の譲渡人に譲渡され、その開示が参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許第5844086号および同第6005076号(「MurrayII」)には、著しい脂肪含量を有するキャノーラ油糧種子粗粉を含めたこのような著しい脂肪含量を有する油糧種子粗粉から、タンパク質単離物を単離する方法が記載されている。この方法に伴うステップには、油糧種子粗粉からタンパク質性物質を可溶化するステップが含まれ、それによって粗粉の脂肪も可溶化され、得られるタンパク質水溶液から脂肪が除去される。脂肪除去ステップの前または後に、残留油糧種子粗粉からタンパク質水溶液を分離することができる。次いで、脱脂したタンパク質溶液を濃縮してタンパク質濃度を高めると同時に、イオン強度を実質的に一定に維持し、その後、濃縮タンパク質溶液をさらなる脂肪除去ステップにかけることができる。次いで、濃縮タンパク質溶液を希釈して、高度に凝集したタンパク質分子の雲状の塊を、ミセル形態の個別のタンパク質液滴として形成させる。タンパク質ミセルを沈降させて、「タンパク質ミセル塊」またはPMMと呼ばれる、凝集し合体した、濃い非晶質の粘着性グルテン様タンパク質単離物塊を形成し、それを残留水相から分離し、乾燥する。
該タンパク質単離物は、少なくとも約90wt%のタンパク質含量を有し(ケルダールまたは同等の方法N×6.25によって決定される)、実質的に非変性であり(示差走査熱量測定によって決定される)、残留脂肪含量が低い。本発明で使用される「タンパク質含量」という用語は、乾燥重量ベースで表したタンパク質単離物中のタンパク質の量を指す。この手順を使用して得られたタンパク質単離物の収率は、乾燥タンパク質単離物として回収される油糧種子粗粉から抽出されたタンパク質の割合から見て、一般に40wt%未満、典型的には約20wt%であった。
前記特許に記載された手順は、その開示が参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第4208323号(MurrayIB)に記載のように、油糧種子を含めた様々なタンパク質供給材料からタンパク質単離物を形成する手順の改変法および改善法として開発された。1980年、米国特許第4208323号が発行されたときに利用可能であった油糧種子粗粉は、MurrayII特許の時点ではキャノーラ油糧種子粗粉の脂肪汚染濃度を有しておらず、その結果、米国特許第4208323号の手順では、MurrayIIの方法に従って処理したこのような油糧種子粗粉から90wt%以上のタンパク質含量を有するタンパク質性物質を生成することができない。米国特許第4208323号には、菜種(キャノーラ)を出発材料として使用して実施したという具体的な実験は記載されていない。
米国特許第4208323号それ自体は、希釈してPMMを形成する前に濃縮ステップを導入することによって、参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第4169090号および同第4285862号(MurrayIA)に記載の方法の改善法となるように設計された。後者のステップは、MurrayIAの方法に関して、タンパク質単離物の収率を約20%から改善する働きをした。
本発明の譲渡人に譲渡され、その開示が参照によって本明細書に組み込まれる、2002年5月3日出願の同時係属中の米国特許出願第10/137391号(米国特許出願公開第20030125526号)、2004年6月9日出願の第10/476230号(米国特許出願公開第20040254353号)(WO02/089597)には、少なくとも約100wt%のタンパク質(N×6.25)を含有する高純度のタンパク質単離物を生成する方法が記載されている。前記米国特許出願において、タンパク質単離物は、食品用塩溶液を用いて油糧種子粗粉を抽出する方法によって生成され、得られたタンパク質溶液を、色素吸着剤での最初の処理後に所望ならば少なくとも約200g/Lのタンパク質含量に濃縮し、濃縮したタンパク質溶液を冷水で希釈してタンパク質ミセルを形成し、それを沈降させて、「タンパク質ミセル塊」またはPMMと呼ばれる、凝集し合体した、濃い非晶質の粘着性グルテン様タンパク質単離物塊を形成し、それを残留水相から分離し、そのままでまたは乾燥して使用することができる。
上記方法の一実施形態では、特に米国特許出願第10/137391号および同第10/476230号に記載のように、PMM沈降ステップからの上澄み液を処理して、湿潤PMMおよび上澄み液から、乾燥タンパク質を含むタンパク質単離物を回収する。この手順は、最初に限外濾過膜を使用して上澄み液を濃縮し、濃縮上澄み液を湿潤PMMと混合し、その混合物を乾燥することによって行うことができる。得られたキャノーラタンパク質単離物は、少なくとも約90wt%のタンパク質、好ましくは少なくとも約100wt%のタンパク質(N×6.25)の高い純度を有する。
上記方法の別の実施形態では、特に米国特許出願第10/137391号および同第10/476230号に記載のように、PMM沈降ステップからの上澄み液を処理して、上澄み液からタンパク質を回収する。この手順は、最初に限外濾過膜を使用して上澄み液を濃縮し、その濃縮物を乾燥することによって行うことができる。得られたキャノーラタンパク質単離物は、少なくとも約90wt%、好ましくは少なくとも約100wt%のタンパク質(N×6.25)の高い純度を有する。
上記の米国特許出願の手順は、本質的には回分式手順である。本発明の譲渡人に譲渡され、その開示が参照によって本明細書に組み込まれる、2002年11月19日出願の同時係属中の米国特許出願第10/298678号(米国特許出願公開第20040039174号)(WO03/043439)には、キャノーラタンパク質単離物を生成するための連続法が記載されている。それによれば、キャノーラ油糧種子粗粉を塩溶液と連続的に混合し、その混合物をパイプを介して搬送しながら、キャノーラ油糧種子粗粉からタンパク質を抽出してタンパク質水溶液を形成し、そのタンパク質水溶液を残留キャノーラ油糧種子粗粉から連続的に分離し、そのタンパク質水溶液を選択的膜操作によって連続的に搬送して、タンパク質水溶液のタンパク質含量を少なくとも約200g/Lに増大すると同時にイオン強度を実質的に一定に維持し、得られた濃縮タンパク質溶液を冷水と連続的に混合してタンパク質ミセルを形成させ、沈降容器に所望の量のPMMが蓄積するまで、タンパク質ミセルを連続的に沈降させると同時に上澄み液を連側的にオーバーフローさせる。PMMを沈降容器から取り出し乾燥することができる。そのPMMは、少なくとも約90wt%(N×6.25)、好ましくは少なくとも約100wt%のタンパク質含量を有する。
このような手順では、濃縮タンパク質溶液を冷却水で希釈してPMMを沈殿させることによって、キャノーラタンパク質単離物を回収する。さらに、PMM沈殿ステップからの上澄み液から、さらなるキャノーラタンパク質単離物を回収することができる。
本発明の譲渡人に譲渡され、その証拠が参照によって本明細書に組み込まれる、同時係属中の米国特許出願第11/038086号(米国特許出願公開第20050181112号)(WO005/067729)に記載のように、PMM沈殿ステップからの上澄み液を熱処理して、その上澄み液から7Sおよび12Sタンパク質を沈殿させることができる。熱処理した上澄み液から続いて回収した2Sタンパク質は、様々なpH値の水性媒体への溶解度が改善されており、清涼飲料に溶液の透明性の改善を付与し、したがってタンパク質強化清涼飲料を提供することができる。
(発明の概要)
驚くべきことに、濃縮キャノーラタンパク質溶液を酸性化した場合、PMM経路によって得られるキャノーラタンパク質単離物に組成上類似したキャノーラタンパク質単離物が沈殿し、次いで沈殿したキャノーラタンパク質単離物を分離した後、上澄み液を処理して、PMM沈殿からの上澄み液から得られるものに組成上類似したさらなるキャノーラタンパク質単離物が得られることがここで見出された。したがってこの手順は、濃縮タンパク質溶液からキャノーラタンパク質単離物を得る代替方式となっている。等電沈殿手順の結果生じる1つの利益は、PMM由来のタンパク質単離物よりも著しく高い水結合能を有するキャノーラタンパク質単離物が生成されることである。
本発明の別の態様による代替手順では、PMMを塩水溶液に再懸濁し、得られた溶液を酸性化することによって、PMMを等電沈殿物に変換することができる。PMMは、湿潤ペレットから、またはあまり好ましくはないが乾燥単離物から再懸濁することができる。この手順によって、等電沈殿物に変換されるPMM材料よりもかなり高い水結合能を有する等電沈殿キャノーラタンパク質単離物が生成される。
本発明の別の態様では、等電沈殿を濃縮ステップの前に行い、等電沈殿からの上澄み液を処理して、さらなるタンパク質単離物をそれから回収する。
したがって、本発明の一態様において、(a)油糧種子粗粉を抽出して、油糧種子粗粉のタンパク質を可溶化し、約5〜約6.8のpHを有するタンパク質水溶液を形成するステップ、(b)残留油糧種子粗粉からタンパク質水溶液を分離するステップ、(c)タンパク質水溶液を酸性化して、少なくとも約90wt%(N×6.25)のタンパク質含量を有するタンパク質単離物をそれから沈殿させるステップ、および(d)上澄み液から沈殿タンパク質単離物を分離するステップを含む、タンパク質単離物の調製方法が提供される。
本発明は、特に、キャノーラタンパク質単離物の調製に関する。したがって、本発明の別の態様において、(a)キャノーラ油糧種子粗粉を抽出して、キャノーラ油糧種子粗粉のキャノーラタンパク質を可溶化し、約5〜約6.8のpHを有するタンパク質水溶液を形成するステップ、(b)残留キャノーラ油糧種子粗粉からタンパク質水溶液を分離するステップ、(c)タンパク質水溶液を約3〜約4のpHに酸性化して、少なくとも約90wt%(N×6.25)のタンパク質含量を有し、主に7Sキャノーラタンパク質からなるキャノーラタンパク質単離物をそれから沈殿させるステップ、および(d)上澄み液から沈殿キャノーラタンパク質単離物を分離するステップを含む、キャノーラタンパク質単離物の調製方法が提供される。
本発明のさらなる一態様において、(a)油糧種子粗粉を抽出して、油糧種子粗粉のタンパク質を可溶化し、約5〜約6.8のpHを有するタンパク質水溶液を形成するステップ、(b)残留油糧種子粗粉からタンパク質水溶液を分離するステップ、(c)選択的膜技術を使用して、タンパク質水溶液のタンパク質濃度を増大すると同時にイオン強度を実質的に一定に維持して、濃縮タンパク質溶液を提供するステップ、(d)濃縮タンパク質溶液を約15℃未満の温度を有する冷却水で希釈して、水溶液中にミセル形態の個別のタンパク質粒子を形成させるステップ、(e)タンパク質ミセルを沈降させて、非晶質で粘着性の、ゼラチン質のグルテン様タンパク質ミセル塊を形成するステップ、(f)少なくとも約90wt%、好ましくは少なくとも約100wt%(N×6.25)のタンパク質含量を有するタンパク質ミセル塊を、上澄み液から分離するステップ、(g)タンパク質ミセル塊の水溶液を形成するステップ、(h)タンパク質ミセル塊の水溶液を酸性化して、少なくとも約90wt%、好ましくは少なくとも約100wt%(N×6.25)のタンパク質含量を有するタンパク質単離物をそれから沈殿させるステップ、および(i)上澄み液から沈殿タンパク質単離物を分離するステップを含む、タンパク質単離物の調製方法が提供される。
本発明の方法に従って生成されたキャノーラタンパク質単離物は、加工食品のタンパク質強化、油の乳化、焼成食品の質量増し(body former)、および製品にガスを封入する発泡剤などの、タンパク質単離物の通常の用途および新規用途に使用することができる。さらに、タンパク質単離物は、粗粉類似物に有用なタンパク質繊維に形成することができ、結合剤として卵白が使用される食品の卵白代用物または増量剤として使用することができる。以下に示したデータから分かるように、等電沈殿したキャノーラタンパク質単離物は、特に水結合剤/増粘剤としての使用が見出されている。上澄み液由来のキャノーラタンパク質単離物は、特に透明タンパク質強化清涼飲料を含めた酸性化飲料への使用が見出されている。キャノーラタンパク質単離物は、栄養補助食品として使用することができる。キャノーラタンパク質単離物の他の使用には、ペットフード、飼料、ならびに工業用途および化粧品用途、および個人用手入れ用品における使用がある。
(発明の一般的な説明)
キャノーラタンパク質単離物を分離する方法の最初のステップには、油糧種子粗粉、特にキャノーラ粗粉からタンパク質性物質を可溶化することが含まれるが、この方法は、大豆、従来の菜種、従来の亜麻、Linola(登録商標)、ヒマワリ、およびカラシナ油糧種子粗粉などの他の油糧種子粗粉に適用することができる。本発明は、より具体的には、キャノーラ種子粗粉に関して本明細書に記載される。
キャノーラ種子粗粉から回収したタンパク質性物質は、キャノーラ種子に天然に存在するタンパク質でよく、またはそのタンパク質材料は、遺伝子操作によって改変されてはいるが、天然タンパク質の特徴的な疎水性および極性を有するタンパク質でよい。キャノーラ油糧種子は、菜種または菜種油としても知られている。
塩の存在によって、油糧種子粗粉からの可溶性タンパク質の除去が増進されるため、タンパク質の可溶化は、食品用塩溶液を使用することによって最も効果的に行われる。キャノーラタンパク質単離物が食品以外の使用に企図される場合には、非食品用化学物質を使用することができる。食品用塩は、通常塩化ナトリウムであるが、塩化カリウムなどの他の塩を使用することもできる。相当多量のタンパク質の可溶化を実施可能にするために、食品用塩溶液は、少なくとも約0.05、好ましくは少なくとも約0.1のイオン強度を有する。塩溶液のイオン強度が増大するに従って、油糧種子粗粉中のタンパク質の可溶化の度合いは最初増大し、その後最大値に達する。その後はイオン強度がいくら増大しようとも可溶化タンパク質全体を増加することはない。タンパク質の可溶化を最大にする食品用塩溶液のイオン強度は、当該の塩および選択される油糧種子粗粉に応じて変わる。
食品用塩水溶液中に酸化防止剤が存在してもよい。酸化防止剤は、亜硫酸ナトリウムまたはアスコルビン酸などの任意の好都合な酸化防止剤が可能である。可溶化ステップで使用する酸化防止剤の量は、約0.01〜約1wt%で変わることができ、好ましくは約0.05wt%である。酸化防止剤は、タンパク質水溶液に存在するフェノール成分の酸化を抑制する働きをする。
回分式方法では、タンパク質の塩可溶化を、少なくとも約5℃、好ましくは最大約35℃の温度で、好ましくは可溶化時間を短縮するために攪拌を伴って通常約10〜約60分行う。可溶化は、全体的に高い生成収率を得るために、油糧種子粗粉から実質的に最大量のタンパク質を抽出するように行うことが好ましい。
可溶化は、約5℃の温度より低いと実際的ではない程に遅くなるので、約5℃の下限温度が選択されると同時に、回分式モードにおいて温度レベルが高くなるとこの方法が非経済的となることから、約35℃の好ましい上限温度が選択される。
連続式方法では、キャノーラ油糧種子粗粉からのタンパク質の抽出を、キャノーラ油糧種子粗粉からのタンパク質の連続抽出の実施に合致する任意の方式で行う。一実施形態では、キャノーラ油糧種子粗粉を塩溶液と連続的に混合し、その混合物を、ある長さを有するパイプまたは導管を介して、本明細書に記載のパラメータによる所望の抽出を行うのに十分な滞留時間に合わせた流速で搬送する。このような連続手順では、好ましくは、キャノーラ油糧種子粗粉から実質的に最大量のタンパク質を抽出するように可溶化を行うために、塩可溶化ステップを迅速に最大約10分間行う。連続手順における可溶化は、高温で、好ましくは約35℃を超え、一般には最大約65℃、またはそれ以上で行うことが好ましい。
塩水溶液およびキャノーラ油糧種子粗粉は、約5〜約6.8の中性pHを有し、約5.3〜約6.2のpH値が好ましい。
食品用塩溶液のpHは、抽出ステップで使用するために、必要に応じて任意の好都合な食品用の酸、通常は塩酸、または食品用アルカリ、通常は水酸化ナトリウムを使用することによって、約5〜約6.8の範囲の任意の所望の値に調節することができる。キャノーラタンパク質単離物が食品以外の使用に企図される場合には、非食品用化学物質を使用することができる。
可溶化ステップの際の食品用塩溶液中の油糧種子粗粉の濃度は、幅広く変わり得る。一般的な濃度値は約5〜約15%w/vである。
塩水溶液を用いたタンパク質抽出ステップは、キャノーラ粗粉に存在し得る脂肪を可溶化するという追加の効果を有し、結果として該脂肪は水相中に存在する。
抽出ステップから得られたタンパク質溶液は、一般に約5〜約40g/L、好ましくは約10〜約30g/Lのタンパク質濃度を有する。
次いで、抽出ステップから得られた水相を、デカンタ型遠心分離機を使用するなどの任意の好都合な方式で残留キャノーラ粗粉から分離し、その後ディスク型遠心分離および/または濾過によって残留粗粉を除去することができる。分離した残留粗粉は乾燥して処分することができる。
粉末状活性炭または他の色素吸着剤を分離タンパク質水溶液と混合し、次いで濾過によって吸着剤を好都合に除去してタンパク質溶液を提供することによって、最終キャノーラタンパク質単離物の色を、薄い色で、より淡い黄色に改善することができる。色素を除去するために、分離タンパク質水溶液のダイアフィルトレーションを、濃縮の前または後に、以下に記載のように用いることもできる。
このような色素除去ステップは、任意の好都合な条件下、一般には分離タンパク質水溶液の周囲温度で、任意の適切な色素吸着剤を使用して実施することができる。粉末状活性炭については、約0.025%〜約5%w/v、好ましくは約0.05%〜約2%w/vの量が使用される。
前記米国特許第5844086号および同第6005076号のように、キャノーラ種子粗粉が相当多量の脂肪を含む場合、分離タンパク質水溶液および以下に述べる濃縮タンパク質水溶液に対して、前記特許に記載の脱脂ステップを行うことができる。色を改善するステップが実施される場合、かかるステップは第1の脱脂ステップの後に行うことができる。
食品用塩水溶液を用いて油糧種子粗粉を抽出する代わりに、水だけを使用してかかる抽出を行うこともできるが、水だけを使用する場合、油糧種子粗粉からのタンパク質抽出量が、食品用塩水溶液の場合よりも減少する傾向にある。このような代替案を用いる場合、以下に記載の濃縮ステップ中、溶液にタンパク質を維持するために、残留油糧種子粗粉から分離した後のタンパク質溶液に上記の濃度の食品用塩を添加することができる。色除去ステップおよび/または第1の脂肪除去ステップを実施する場合、食品用塩は、一般にこのような操作の完了後に添加される。
次いで、タンパク質水溶液を濃縮してそのタンパク質濃度を増大すると同時に、そのイオン強度を実質的に一定に維持する。このような濃縮は、一般に10〜約300g/Lまたはそれ以上、好ましくは約50〜約100g/Lのタンパク質濃度を有する濃縮タンパク質溶液を提供するように行われる。
濃縮ステップは、回分式または連続式操作に合致する任意の好都合な方式で、例えば、限外濾過またはダイアフィルトレーションなどの任意の好都合な選択的膜技術を用いて、異なる膜材料および構成を考慮して、約3000〜約100000ダルトン、好ましくは約5000〜約10000ダルトンなどの適切な分子量カットオフを有し、連続式操作に関してはタンパク質水溶液が膜を通過する際に所望の濃度を可能にする寸法の、中空糸膜またはスパイラル膜などの膜を使用して行うことができる。
次いで濃縮タンパク質溶液を、抽出溶液と同じモル濃度およびpHの塩水溶液を使用して、ダイアフィルトレーションステップにかけることができる。このようなダイアフィルトレーションは、約2〜約20体積のダイアフィルトレーション溶液、好ましくは約5〜約10体積のダイアフィルトレーション溶液を使用して行うことができる。ダイアフィルトレーション操作では、透過液と共に膜に通すことによってさらなる量の汚染物質をタンパク質水溶液から除去する。ダイアフィルトレーション操作は、透過液中に相当多量のさらなるフェノール成分および可視色が存在しなくなるまで行うことができる。このようなダイアフィルトレーションは、異なる膜材料および構成を考慮して、約3000〜約100000ダルトン、好ましくは約5000〜約10000ダルトンの範囲の分子量カットオフを有する膜を使用して行うことができる。
ダイアフィルトレーションステップの少なくとも一部の間、ダイアフィルトレーション媒体中に酸化防止剤が存在してもよい。酸化防止剤は、亜硫酸ナトリウムまたはアスコルビン酸などの任意の好都合な酸化防止剤が可能である。ダイアフィルトレーション媒体中に使用する酸化防止剤の量は、使用する材料に依存し、約0.01〜約1wt%で変わることができ、好ましくは約0.05wt%である。酸化防止剤は、濃縮キャノーラタンパク質単離物溶液に存在するフェノール成分の酸化を抑制する働きをする。
濃縮ステップおよびダイアフィルトレーションステップは、任意の好都合な温度で、一般には約20℃〜約60℃、好ましくは約20〜約30℃で、所望の濃度を実現する時間をかけて行うことができる。使用する温度および他の条件は、濃縮を行うために使用する膜装置および溶液の所望のタンパク質濃度にある程度依存する。
周知のように、限外濾過および類似の選択的膜技術は、低分子量種をそれに通すと同時に、それより高い分子量種が通るのを防止する。低分子量種には、食品用塩のイオン種だけでなく、炭水化物、色素、および非栄養因子などの供給材料から抽出された低分子量材料、ならびにタンパク質の低分子量形態も含まれる。膜の分子量カットオフは、通常、溶液中に相当高い割合のタンパク質を確実に保持すると同時に汚染物質を通すように、異なる膜材料および構成を考慮して選択される。
濃縮し、場合によってはダイアフィルトレーションしたタンパク質溶液を、米国特許第5844086号および第6005076号に記載のように、必要に応じてさらなる脱脂操作にかけることができる。
濃縮し、場合によってはダイアフィルトレーションしたタンパク質溶液を、上記の色除去操作の代替としての色除去操作にかけることができる。本明細書では、粉末状活性炭も、顆粒状活性炭(GAC)と同様に使用することができる。色吸収剤として使用できる別の材料は、ポリビニルピロリドンである。
色吸収剤処理ステップは、任意の好都合な条件下、一般にはキャノーラタンパク質溶液の周囲温度で実施することができる。粉末状活性炭については、約0.025%〜約5%w/v、好ましくは約0.05%〜約2%w/vの量を使用することができる。色吸収剤としてポリビニルピロリドンを使用する場合、約0.5%〜約5%w/v、好ましくは約2%〜約3%w/vの量を使用することができる。色吸収剤は、濾過などの任意の好都合な手段によって、キャノーラタンパク質溶液から除去することができる。
任意選択の色除去ステップから得られた、濃縮し、場合によってはダイアフィルトレーションしたタンパク質溶液を、低温殺菌にかけて、保存またはその他の結果として元の粗粉に存在し得る細菌を死滅させ、抽出ステップでその粗粉からキャノーラタンパク質単離物溶液に抽出することができる。かかる低温殺菌は任意の所望の低温殺菌条件下で行うことができる。一般に、濃縮し、場合によってはダイアフィルトレーションしたタンパク質溶液を、約55℃〜約70℃、好ましくは約60℃〜約65℃の温度に約10〜約15分、好ましくは約10分間加熱する。次いで、低温殺菌した濃縮タンパク質溶液を、以下に記載のさらなる処理のために、好ましくは約25℃〜約40℃の温度まで冷却することができる。
濃縮し、場合によってはダイアフィルトレーションし、場合によっては低温殺菌したタンパク質水溶液の最適なタンパク質濃度は約5〜約10wt%である。というのは、これより高い濃度では、酸性化ステップで溶液を均質に酸性化し、沈殿した固体を分離することを困難にする粘性が生じるからである。この最適なタンパク質濃度は、タンパク質水溶液を必要な濃度に濃縮することによって、または最初にタンパク質水溶液を約20〜約25wt%それ以上の高い濃度に濃縮し、次いで濃縮タンパク質溶液を食品用塩水溶液で約5〜約10wt%の範囲に希釈することによって達成することができる。
本明細書でもたらされる等電沈殿物の形成に関して、濃縮し、場合によってはダイアフィルトレーションし、場合によっては低温殺菌したタンパク質溶液は、少なくとも約1mS、好ましくは約10〜約20mSの導電率を有するべきである。
次いで、濃縮し、場合によってはダイアフィルトレーションし、場合によっては低温殺菌したタンパク質溶液を、塩酸などの任意の好都合な酸を使用して、約10℃〜約70℃、好ましくは約20℃〜約40℃の温度で、約3.0〜約4.0、好ましくは約3.5のpHに酸性化して、キャノーラタンパク質単離物の沈殿物を形成させる。その沈殿物を上澄み液から回収し、噴霧乾燥、凍結乾燥、または真空式ドラム乾燥などの任意の好都合な技術によって乾燥して、キャノーラタンパク質単離物を提供することができる。乾燥等電沈殿(IP)由来のキャノーラタンパク質単離物は、少なくとも約90wt%(N×6.25)、好ましくは少なくとも約100wt%の高いタンパク質含量を有する。
所望ならば、等電沈殿ステップは、濃縮ステップを行わずに直接キャノーラタンパク質溶液で行うことができる。前記の色除去、ダイフィルトレーション、および低温殺菌の任意ステップの1つまたは複数を、等電沈殿ステップの前にキャノーラタンパク質溶液で行うことができる。沈殿キャノーラタンパク質単離物を上澄み液から回収し、乾燥する。
等電沈殿からの上澄み液は、沈殿ステップで沈殿しなかった著しく多量のキャノーラタンパク質を含有しており、主に2Sタンパク質の形態のキャノーラタンパク質単離物をそれから回収するために処理される。等電沈殿物の除去後、酸性化ステップからの上澄み液を濃縮して、そのタンパク質濃度を増大することができる。このような濃縮は、限外濾過などの任意の好都合な選択的膜技術を使用し、タンパク質供給材料から抽出された塩および他の低分子量の非タンパク質材料を含む低分子量種を膜に通すと同時に、キャノーラタンパク質を溶液に保持する適切な分子量カットオフを有する膜を使用して行われる。異なる膜材料および構成を考慮して、約3000〜100000ダルトン、好ましくは約5000〜約10000ダルトンの分子量カットオフを有する限外濾過膜を使用することができる。この方式で上澄み液を濃縮することによって、タンパク質を回収するために乾燥を要する液体の体積も低減される。上澄み液は一般に、乾燥前に約100〜約400g/L、より好ましくは約200〜約300g/Lのタンパク質濃度に濃縮される。このような濃縮操作は、タンパク質溶液濃縮ステップに関して先に記載したように、回分式モードまたは連続操作で実施することができる。
濃縮上澄み液を、抽出溶液として水を使用するダイアフィルトレーションステップにかけて、濃縮上澄み液から塩および他の汚染物質を除去することができる。このようなダイアフィルトレーションは、約2〜約20体積の水、好ましくは約5〜約10体積の水を使用して行うことができる。このようなダイアフィルトレーションは、異なる膜材料および構成を考慮して、約3000〜約100000ダルトン、好ましくは約5000〜約10000ダルトンの範囲の分子量カットオフを有する膜を使用して行うことができる。
ダイアフィルトレーションステップの少なくとも一部の間、ダイアフィルトレーション媒体中に酸化防止剤が存在してもよい。酸化防止剤は、亜硫酸ナトリウムまたはアスコルビン酸などの任意の好都合な酸化防止剤であってよい。ダイアフィルトレーション媒体中に使用する酸化防止剤の量は、約0.01〜約1wt%で変わることができ、好ましくは約0.05wt%である。
濃縮し、場合によってはダイアフィルトレーションした上澄み液を、噴霧乾燥、凍結乾燥、または真空式ドラム乾燥などの任意の好都合な技術によって乾燥して乾燥形態にし、さらなるキャノーラタンパク質単離物を提供する。かかるさらなるキャノーラタンパク質単離物は、約90wt%を超える高いタンパク質含量を有し、好ましくはタンパク質を少なくとも約100wt%有する(ケルダールN×6.25として算出)。
所望ならば、上澄み液を前記米国特許出願第11/038086号の熱処理ステップにかけて、存在する7Sタンパク質および任意の12Sタンパク質を上澄み液から沈殿させて、高い割合の2Sタンパク質を有する2Sタンパク質単離物を回収することができる。
このような熱処理は、濃縮上澄み液に存在する7Sの割合を低減するのに十分な、好ましくは7Sタンパク質の割合をかなり大きな程度低減するのに十分な温度および時間プロファイルを使用して行うことができる。一般に、上澄み液の7Sタンパク質含量は、熱処理によって、少なくとも約50wt%、好ましくは少なくとも約75wt%低減される。一般に、熱処理は、約70℃〜約100℃、好ましくは約75℃〜約95℃の温度で、約2〜約30分間、好ましくは約5〜約15分間行うことができる。沈殿した7Sタンパク質は、遠心分離または濾過などの任意の好都合な方式で除去することができる。
熱処理操作は、上澄み液の濃縮の前に行うことができるが、好ましくは濃縮ステップの後に行われる。熱処理ステップは、等電沈殿ステップから得られた上澄み液で行ってもよく、あるいは7Sおよび12Sタンパク質が低い酸性値ではより分解しやすく、したがって沈殿しやすいことから、上澄み液のpHを低い酸性値に調節した後に行ってもよい。上澄み液のpHは、約5〜約6.8、好ましくは約5.8〜約6.2のpHに調節することができる。このようなpH調節は、水酸化ナトリウム水溶液などの通常の任意のアルカリ化剤を使用して実施することができる。このような熱処理後、pHはより酸性値に調節され、好ましくは約5〜約10wt%の範囲にすることができる。
さらに上澄み液は、濃縮前もしくは濃縮後、および/または熱処理前もしくは熱処理後に、上記の量の粉末状活性炭、顆粒状活性炭、および/またはポリビニルピロリドンなどの任意の通常の色素吸着剤を使用する上記の色除去操作の代替として、またはそれに追加されるステップとしての、最終生成物の色を改善する色除去操作にかけることができる。
所望ならば、湿潤等電沈殿物の少なくとも一部を、混合タンパク質ストリームを乾燥する前に、任意の好都合な技術によって濃縮上澄み液の少なくとも一部分と混合し、混合キャノーラタンパク質単離物組成物を提供することができる。一緒に混合したタンパク質性物質の相対割合は、所望のプロファイルの2S/7S/12Sタンパク質を有する生成キャノーラタンパク質単離物組成物を提供するように選択することができる。あるいは、乾燥タンパク質単離物は、任意の所望の割合で混合して、所望のいかなる特定の2S/7S/12Sタンパク質プロファイルもその混合物に付与することができる。混合したキャノーラタンパク質単離物組成物は、約90wt%超、好ましくは少なくとも約100wt%の高いタンパク質含量を有する(ケルダールN×6.25として算出)。
濃縮上澄み液のわずか一部を等電沈殿物のわずか一部と混合し、得られた混合物を乾燥する別の代替手順では、濃縮上澄み液の残りを、等電沈殿物の残りのいずれかとして乾燥することができる。さらに、乾燥等電沈殿物および乾燥上澄み液を、上記の任意の所望の相対割合で乾燥混合することもできる。
この方式で操作することによって、多くのキャノーラタンパク質単離物を、乾燥等電沈殿物、乾燥上澄み液の形態で回収することができ、等電沈殿由来のキャノーラタンパク質単離物および上澄み液由来のキャノーラタンパク質単離物が、組成物における2S/7S/12Sタンパク質の異なる割合を基にして異なる機能特性および栄養特性を得るのに望ましい、一般には重量で約5:95〜約95:5の様々な重量割合の乾燥混合物の形態で回収することもできる。
先に記載したように、等電沈殿に由来すると同時に少なくとも約90wt%(N×6.25)、好ましくは少なくとも約100wt%のタンパク質含量を有するキャノーラタンパク質は、前記米国特許出願第10/137391号および同第10/476630号の手順に従って、濃縮し、場合によってはダイアフィルトレーションし、場合によっては低温殺菌したタンパク質溶液を希釈することによって生成したPMMから生成することができる。
好ましくは湿潤形態であるが乾燥形態も可能であるPMMを、高温を用いることもできるが好ましくは周囲温度で、少なくとも約0.05、好ましくは少なくとも約0.1のイオン強度を有する塩化ナトリウムなどの食品用塩溶液に溶かして、一般に約1〜約30wt%、またはそれ以上、好ましくは約5〜約10wt%のタンパク質濃度を有するタンパク質水溶液を形成することができる。次いで、得られたタンパク質水溶液を上記の等電沈殿ステップにかける。
上記のように、また以下の実施例に示すように、等電沈殿したキャノーラタンパク質単離物は、PMM由来のキャノーラタンパク質単離物よりもかなり高い水結合能を有する。この手順を使用すると、PMMを等電沈殿物に変換することによって、PMM沈殿ステップからの上澄み液に由来する高度可溶性のキャノーラタンパク質単離物、および高い水結合能のキャノーラタンパク質単離物の生成が可能になる。
(実施例)
実施例1:
この実施例は、本発明の一実施形態のキャノーラタンパク質単離物の調製を示すものである。
市販のキャノーラ油糧種子粗粉150kgを、0.1MのNaCl1000Lに60℃で添加し、5分間攪拌して、タンパク質水溶液を提供する。
タンパク質含量16.8g/Lを有する浄化したキャノーラタンパク質溶液を、それぞれ5000および10000ダルトンの分子量カットオフを有する二フッ化ポリビニルジエン(PVDF)膜およびポリエーテルスルホン(PES)膜を有する限外濾過システム(UF1)で、60℃で濃縮することによって体積を60Lに低減した。次いで、限外濾過したキャノーラタンパク質溶液を、それぞれ5000および10000ダルトンの分子量カットオフを有するPVDF膜およびPES膜を使用するダイアフィルトレーションシステムで、アスコルビン酸0.05wt%を含有する0.1MのNaCl溶液を使用して60℃で5回ダイアフィルトレーションして、タンパク質含量が174.7g/Lの最終体積45Lにした。
濃縮し、ダイアフィルトレーションしたキャノーラタンパク質溶液(UF1保持液)のサンプル4Lを、0.1NaClの12Lと混合して、タンパク質濃度を46.8g/Lに調節した。酸性化キャノーラタンパク質溶液のpHが3.5になるまで、濃縮HCLを希釈溶液に22℃で添加して等電沈殿を行った。
サンプルが濁り、15分間静置した。次いでサンプルを、4×1Lの回分で、7100gで15分間の遠心分離にかけて沈殿物を収集した。収集した沈殿物(IEP沈殿物)を、上澄み液から分離し凍結乾燥した。乾燥沈殿物(C302)は、102.43wt%(N×6.25)d.b.のタンパク質含量を有していることが見出された(タンパク質のパーセンテージ値は、LECO FP328 Nitrogen Determinatorを使用して決定した)。
遠心分離からの上澄み液約16L(IEP上澄み液)を、100000ダルトンの分子量カットオフを有するPES膜を使用する限外濾過システム(UF2)で3Lに濃縮した。次いで濃縮上澄み液を、100000ダルトンの分子量カットオフを有するPES膜を使用するダイアフィルトレーションシステムで、9体積の水を用いてダイアフィルトレーションして、タンパク質含量が72.1g/Lの最終体積3.5Lにした。タンパク質溶液を噴霧乾燥した。
乾燥タンパク質(C202)は、104.05wt%(N×6.25)d.b.のタンパク質含量を有していることが見出された。
実施例2:
この実施例は、前記米国特許出願第10/137391号の手順による、キャノーラタンパク質単離物のサンプルの調製を記載するものである。
キャノーラ粗粉「a」kgを、0.1MのNaCl溶液「b」Lに60℃で添加し、5分の保持時間で連続抽出してタンパク質水溶液を提供した。残留キャノーラ粗粉を除去し、得られたタンパク質溶液を遠心分離および濾過によって浄化して、「d」重量%のタンパク質含量を有する濾過タンパク質溶液「c」Lを生成した。
タンパク質抽出溶液の一定分量「e」Lを、それぞれ5000および10000ダルトンの分子量カットオフを有するPVDF膜およびPES膜を使用する限外濾過システムで濃縮することによって、体積を「f」Lに低減し、次いでアスコルビン酸0.05%を含有する0.1MのNaCl溶液「g」Lでダイアフィルトレーションした。得られた濃縮タンパク質溶液は、「h」重量%のタンパク質含量を有していた。
「i」℃の濃縮溶液(等電沈殿で除去されたより少ない部分)を、温度「k」℃を有する冷却RO水に希釈した「j」。直ちに白雲色が生じ、静置して沈降させた。上部の希釈水を除去し、沈殿した粘稠、粘着性の塊(PMM)を、濾過タンパク質溶液に対して「l」wt%の収率で、容器の底から回収した。乾燥PMM由来のタンパク質は、「m」%(N×6.25)d.b.のタンパク質含量を有していることが見出された。該生成物を「n」で示した(C300)。
パラメータ「a」〜「n」を、以下の表Iに示す。
Figure 2009508882
除去した希釈水を、10000ダルトンの分子量カットオフを有するPES膜を使用して限外濾過することによって、体積を「o」Lに低減した。濃縮物は、タンパク質「p」重量%を含有していた。上澄み液からさらなるタンパク質を回収し、濾過タンパク質溶液の全タンパク質回収量は「q」wt%となった。濃縮物を噴霧乾燥して、「n」で示され、「r」%(N×6.25)d.b.のタンパク質含量を有する最終生成物(C200)を形成した。
パラメータ「n」〜「r」を、以下の表IIに示す。
Figure 2009508882
実施例3:
この実施例は、等電沈殿によって生成したタンパク質単離物(C302)および得られた上澄み液から生成したタンパク質単離物(C202)の分析を行うものである。
実施例1の方法によって生成した等電沈殿物は水に溶けず、したがってHPLCではそのタンパク質プロファイルを決定することができなかった。しかし、12S、7S、および2Sキャノーラタンパク質のHPLC分析は、手順のいくつかの段階で提供された材料で行った。その結果を以下の表IIIにまとめて示す。タンパク質プロファイルはタンパク質に起因する全ピーク領域のパーセンテージとして表す。
Figure 2009508882
このデータから分かるように、等電沈殿によって、溶液中の12Sおよび7Sの割合が大きく減少した。これらの種は沈殿したが、低pH環境によって12Sおよび7Sタンパク質がより小さいサブユニットに解離し、それが2S領域に重複して溶出したと考えられる。
AL022−H23−04A生成物の質的SDS−PAGE分析を実施して、これらの組成をさらに洞察した。C302は、電気泳動緩衝液に完全には溶けず、したがってサンプルの一部はゲルに入らず元のままであった。C302について解明されたバンドによって、主に7S/12Sが存在し、2Sは低濃度であることが示され、これはC300の分析で認められたものに類似していた。C202およびC200は両方完全に溶解し、したがって確実に比較することができた。C202に残っていた7S/12Sの割合は、C200に認められたものよりも高かったことが明らかとなった。このことは、HPLC分析の結果に反し、HPLC分析においては、いくらか分解した7S/12Sが2Sと共溶出するという仮説を裏付けるものである。HPLC分析の結果を、以下の表IVに示す。
Figure 2009508882
C302およびC202単離物の色はかなり濃かったが、実施例2に記載のように調製したC300およびC200に、それぞれ依然として類似していた。DP301データ処理装置に接続したMinotaCR310色彩色差計を使用して得られた結果を、以下の表Vに示す。
Figure 2009508882
実施例4:
この実施例は、実施例1に従って生成した、等電沈殿によって生成されたタンパク質(C302)および得られた上澄み液から生成されたタンパク質(C202)の溶解度と、実施例2の手順に従って生成した、PMMに由来するタンパク質(C300)およびPMM沈殿からの上澄み液に由来するタンパク質(C200)の溶解度とを比較するものである。
溶解度は、Morr等、J.Food Sci.、50:1715〜1718に基づく方法を使用して決定した。タンパク質0.5gを供給するのに十分なタンパク質粉末を秤量してビーカーに入れ、次いで少量の逆浸透(RO)精製水を添加し、滑らかなペーストが形成されるまでその混合物を攪拌した。次いで、さらなる水を添加して、体積を約45mlにした。次いで磁気攪拌器を使用して、ビーカーの内容物を60分間ゆっくり攪拌した。
タンパク質が分散した直後に各サンプルのpHを決定し、次いでNaOHまたはHCLを使用して、pHを4、5、6、または7に調節した。攪拌の60分の間に、pHを2回測定し補正した。攪拌が完了した後、サンプルを、RO水で全体積が50mlになるようにし、1%w/vのタンパク質分散液を得た。タンパク質分散液の一定分量を、タンパク質含量の決定のために備蓄した。サンプルの別の部分を、8000gで10分間の遠心分離にかけ、それによって溶解しなかった材料が沈降し、透明な上澄み液が得られた。次いで、上澄み液のタンパク質含量を決定し、溶解度を以下のように算出した
溶解度(%)=(上澄み液のタンパク質濃度/元の分散液のタンパク質濃度)×100。
さらに、C302およびC202サンプルの0.1MのNaClへの溶解度を、上記の手順を使用し、水の代わりに食塩水を用いて決定した。
C302サンプルの水および0.1MのNaClへの溶解度、ならびにC300サンプルの水への溶解度を、それぞれ以下の表VIおよびVIIに示す。
Figure 2009508882
Figure 2009508882
これらの表から分かるように、C302サンプルの水および0.1Mの食塩水への溶解度は、pHにかかわらず共に不十分であった。C302サンプルの水への溶解度はC300よりかなり低かった。
C202サンプルの水および0.1MのNaClへの溶解度、ならびにC200サンプルの水への溶解度を、それぞれ以下の表VIIIおよびIXに示す。
Figure 2009508882
Figure 2009508882
このデータから分かるように、C202サンプルの溶解度は、C302サンプルのものよりかなり良好であった。C202サンプルの水への溶解度は、pH4および5においてはC200サンプルと同等であったが、pH6および7では劣っていた。
実施例5:
この実施例は、実施例1の手順に従って生成したC302およびC202キャノーラタンパク質単離物サンプルの気泡性を、実施例2の手順に従って生成したC300およびC200キャノーラタンパク質単離物サンプルと比較して示すものである。
タンパク質7.5gを供給するのに十分なタンパク質粉末を秤量して、ビーカーに入れた。少量の0.075MのNaCl溶液を、タンパク質粉末に攪拌しながら入れて、ペーストを生成した。次いで、体積を約140mlにするのに十分な食塩水溶液を添加し、その混合物を磁気攪拌器で攪拌した。気泡の形成を回避するように、攪拌速度を制御した。攪拌の10分後、溶液のpHを、必要に応じてNaOHまたはHClを使用して7の値に調節した。次いでその混合物をさらに10分間攪拌し、pHを補正した。次いで、サンプルを0.075MのNaClで150mlにして、5%w/vの分散液を得た。
タンパク質分散液のサンプル(75ml)を、Hobart N−50ミキサー(Hobart Corporation、Troy、OH)のボウルに入れ、泡立て器アタッチメントを使用して、ミキサーの最高速度(設定3)で15分間泡立てた。5分毎に泡立てるのを止め、2つの計量カップ(125ml)に気泡を満たし、秤量した。次いで、これらの気泡サンプルをボウルに戻した後、泡立てを継続した。以下の等式(Phillips等、J.Food Sci.、55(5);1441〜1444、1453)を使用して、各時点での超過量を算出した
超過量(%)=[(wt液体サンプル(125ml)−wt気泡(125ml))/wt気泡(125ml)]×100。
気泡の安定性を測定するために、タンパク質分散液の第2のサンプル(75ml)を、Hobart N−50ミキサーの特別ボウルに入れ、泡立て器アタッチメントを使用して、ミキサーの最高速度(設定3)で15分間泡立てた。この特別ボウルは、ビーターの経路のちょうど外側に、ボウル底部に開けられた6mmの穴を含んでいる。泡立てる間、テープ片でこの穴を被覆した。泡立てが完了すると、そのテープを除去し、攪拌棒でその穴をはっきりとさせた。ボウルから排出した材料の重量を、15分間5分毎に決定した。排出したサンプルの重量を、気泡の初めの重量で割って、ボウルから排出した材料のパーセンテージを算出した。
C302の気泡の超過量および気泡の安定性を、それぞれ表Xおよび表XIに示す。
Figure 2009508882
Figure 2009508882
以上のように、C302生成物は、不十分な気泡形成および不十分な気泡安定性を示したが、このことは、実施例3から分かるように、同生成物の溶解度が不十分であることに起因し得る。
C200と比較したC202の気泡超過量および気泡安定性を、それぞれ以下の表XIIおよびXIIIに示す。
Figure 2009508882
Figure 2009508882
これらの表から分かるように、C202は良好な気泡性と共に、多量の超過量および優れた安定性を有していた。しかし、気泡の体積はC200のものより少なかった。C202の気泡の外観も、C200のものより劣っていた。C200は、滑らかな気泡を形成したが、C202の気泡はより乾燥した外観であり、分散していないタンパク質粒子をいくらか有していたが、これはpH7の食塩水へのC202の部分的な溶解度に起因した可能性が高い。
実施例5:
この実施例は、実施例1の手順に従って生成したC302およびC202キャノーラタンパク質単離物サンプルの乳化活性を示すものである。
タンパク質1.5gを供給するのに十分なタンパク質粉末を、RO水を添加することによって150gにした。そのサンプルを、タンパク質が完全に分散するまで、Silversonミキサーを用いて4500rpmで処理した。次いで、サンプルのpHを、必要に応じてNaOHまたはHClを使用して、pH7に調節した。キャノーラ油(150g)を添加して、50%w/w油および0.5%w/wタンパク質になる混合物を得た。Silversonミキサーを用いて、5000rpmで5分間処理することによって、混合物の乳化を実現した。
エマルジョンのサンプルを、0.1%のSDS溶液で1:500に希釈し、500nmにおける吸光度を読み取った(少なくとも2回行った)。エマルジョンサンプルの含水量も算出した。次いで、濁度および乳化の活性指数(安定化した脂肪小滴表面積m2/タンパク質g)を、Hill(1996)Emulsions.In:Methods of Testing Protein Functionality.Hall、G.M.(ed).pp.153〜185に詳説されているように算出した。
サンプルC302、C300、C202、およびC200の乳化活性を、以下の表XIVに示す。
Figure 2009508882
このデータから分かるように、C302サンプルは乳化活性が非常に乏しく、C300サンプルよりも著しく低かった。
実施例7:
この実施例は、実施例1の手順に従って生成したC302およびC202サンプルの水結合能を、実施例2の手順に従って生成したC300およびC200サンプルと比較して示すものである。
タンパク質粉末(1g)を秤量して、知られている重量の遠心分離管(50ml)に入れた。この粉末に中性pHの脱イオン水20mlを添加した。ボルテックスミキサーを使用して、試験管の内容物を中程度の速度で1分間混合した。次いで、5分後と10分後に30秒のボルテックス混合を行い、サンプルを室温で合計10分間インキュベートした。次にそのサンプルを20℃において1000gで15分間の遠心分離にかけた。遠心分離後、試験管にすべての固体材料を確実に残しながら、上澄み液を注意深く除去した。次いで、遠心分離管を再び秤量し、水飽和サンプルの重量を決定した。
水結合能(WBC)を以下のように算出した
WBC(ml/g)=(湿潤サンプルの質量−乾燥サンプルの質量)/(乾燥サンプルの質量×サンプルの全固体含量)。
C300およびC200サンプルと比較したC302およびC202サンプルの水結合能を、以下の表XVに示す。
Figure 2009508882
このデータから分かるように、C302サンプルの水結合能は優れており、C300サンプルよりはるかに高かった。実施例3に記載のように、C202およびC200サンプルは水への溶解度が高く、したがって水を排出した後に試験管に残る材料の重量は、タンパク質粉末の元の重量より少なかった。したがって、これらのサンプルの水結合能を零とする。
実施例8:
この実施例は、実施例1に従って生成したC302およびC202サンプルの油結合能を、実施例2に従って生成したC300およびC200サンプルと比較して示すものである。
油結合能は、水20mlの代わりに油20mlを使用したことを除いて、実施例6に記載の水結合能と同じ方法によって評価し、油結合能(OBC)は以下のように算出した
OBC(ml/g)=[(湿潤サンプルの塊−乾燥サンプルの塊)/油密度]/(乾燥サンプルの塊×サンプルの全固体量)。
C302およびC202サンプルについて得られた結果を、C300およびC200サンプルと比較して以下の表XVIに示した。
Figure 2009508882
このデータから分かるように、C202サンプルの油結合能は、C200サンプルのものよりも良好であったが、C302の油結合能はC300サンプルのものよりわずかに劣っていた。
実施例9:
この実施例は、実施例2の手順に従って生成したPMMからの等電沈殿物の調製を示すものである。
実施例2に記載の手順後に行った、プロセスBW−AL022−L15−04Aの流れからのPMM含有希釈ペレット(100.47g、23.15%タンパク質)を、0.1MのNaCl溶液(364.73g)と混合して、4.54%のタンパク質含量を有するサンプルを産出した。5%のHClを使用して、溶液のpHを初期値の6.02から3.50まで低減した。サンプルを15分間静置し、次いで7100gで15分間の遠心分離にかけて、上澄み液から沈殿タンパク質を分離した。湿潤沈殿物(26.01g)を凍結乾燥して、C302タンパク質5.45gを生成した。C302タンパク質のタンパク質含量は、湿潤ベースで90.17%であり(含水量は決定されず)、そのことはタンパク質が単離物であったことを示すものである。
C302タンパク質の水結合能を、同じ流れからのC300タンパク質と比較して、実施例7の手順に従って決定した。結果を以下の表XVIIに記載する。
Figure 2009508882
この表から分かるように、C302生成物は、同じ回分で生成したC300タンパク質よりも多くの水に結合し、C300生成物と比較して、実施例7のC302タンパク質によって示されたのと同じ高い水結合能を示した。
実施例10:
この実施例は、濃縮ステップなしにタンパク質水溶液の等電沈殿を行い、上澄み液を処理して、主に2Sタンパク質であるキャノーラタンパク質単離物を回収することを示すものである。
キャノーラ油糧種子粗粉15kgを、0.15MのNaCl150Lを用いて、室温で30分間攪拌することによって抽出した。デカンタに通過させることによって、使用済み粗粉から抽出物を分離し、その抽出物を、2.0μmおよび0.8μmの孔径を有する濾紙に逐次的に通過させることによってさらに浄化した。次いで、2MのHClを添加することによって、濾液のpHを初期値の5.66から3.5に低減し、その結果沈殿物が形成され、それを2.0μmおよび0.8μmの孔径を有する濾紙に逐次的に通過させることによって除去した。沈殿物はこの実験では回収しなかった。
次いで、等電沈殿からの上澄み液を、10000DaのMWCOを有するPES膜を使用して、小さい膜単位で濃縮した。サンプルを106Lから約5Lの体積に低減した。次いで、pH3.5の7体積の水を用いて濃縮サンプルをダイアフィルトレーションして含塩量を低減した。次いで、ダイアフィルトレーションした保持液を3つのサンプルに分けた。
第1のサンプル(対照)を、60℃で10分間低温殺菌し、25℃に冷却し、10200gで10分間の遠心分離にかけ、3番(極細目)の濾紙で濾過した。第2のサンプルを、85℃で10分間熱処理し、25℃に冷却し、10200gで10分間の遠心分離にかけ、続いて3番の濾紙で濾過した。水酸化ナトリウム水溶液を添加することによって、第3のサンプルのpHを6まで上げ、そのサンプルを80℃で10分間熱処理し、次いで25℃に冷却した。形成された沈殿物を、10200gで10分間の遠心分離にかけ、次いで3番の濾紙で濾過することによって回収した。次いで、3つの生成物を噴霧乾燥し、C202(対照)、C202H pH3.5(pH3.5で熱処理)、およびC202H pH6(pH6で熱処理)の記号を付した。
プロセスサンプルを、遊離フェノール成分(330nmにおける吸光度)、可視色(390nmにおける吸光度)、タンパク質含量(LECO)、および/またはタンパク質プロファイル(SEC HPLC)について分析した。低pH条件によって、7Sおよび12Sがより小さいサブユニットに変換され、それが2Sピークと重複して溶出するため、酸性化サンプルのHPLCクロマトグラムは解明困難であった。最終生成物を、含水量(オーブン法)、乾き色(Minolta色差計)についても分析し、濡れ色分析のために溶液を調製した。ボルテックスミキサーを使用して、タンパク質粉末(0.35g)を水(10ml)に溶かした。C202 pH6の生成物について、HClを添加することによって、濡れ色サンプルのpHを4に低減した。湿潤サンプルの可視色を、A390によって評価し、600nmにおける透明性およびpHを測定した。
等電沈殿ステップの結果、浄化した抽出物から46%の窒素が除去された。酸性化前の濾液のタンパク質プロファイルは、7S48.9%:12S1.7%:2S49.4%であり、等電沈殿物の除去後では、7S2.0%:12S0.4%:2S97.6%であった。7Sおよび12Sは、沈殿した主な種であったが、その除去は、HPLCデータに示されるほど完全ではないと考えられている。先に述べたように、低pH条件によって、7Sおよび12Sがより小さいサブユニットに変換され、それが2Sピークと重複して溶出する。したがって、酸性化サンプルの「2S」のいくらかは、分解した7Sおよび12Sであり得る。pH3.5における濃縮サンプルの熱処理によって、混濁はわずかに増大したが、著しい沈殿物の形成はなかった。pH6における熱処理の結果、著しく多量のタンパク質が沈殿した。
生成したC202生成物のすべては、表XVIIIで示す単離物であった。
Figure 2009508882
C202生成物の乾き色を、表XIXに示す。結果は極めて類似していたが、pH3.5で熱処理したサンプルは、対照サンプルよりも赤く、黄色味が少なかった。他のサンプルと比較して7Sおよび12Sが激減したC202H pH6サンプルは、最も淡く、最も緑色であり(最も赤色ではない)、対照よりもやはり黄色味が少なかった。
Figure 2009508882
C202サンプルの濡れ色は、非常に類似しているように見えた。C202H pH6サンプルの透明性は、最良に見えた。吸光度測定によって評価した場合、C202H pH6サンプルは、最も淡く最も透明であることが見出された。しかし、3つのサンプルの差異は極めて小さく、すべて許容できるものであった(表XX)。すべてのサンプルの透明性は、サンプルを冷凍温度に冷却した場合も依然として安定であることが見出された。
Figure 2009508882
実施例11:
この実施例は、実施例10に記載のように調製した上澄み液由来のキャノーラタンパク質単離物の機能性を、溶解度、気泡超過量、および気泡安定性について示すものである。
実施例10に記載のように調製したキャノーラタンパク質単離物のサンプルを、機能性について評価した。
溶解度:
生成物の溶解度は、Morr等によって報告されたものに基づく方法を使用して決定した。タンパク質0.5gを供給するのに十分なタンパク質粉末を秤量して、5つのビーカーのそれぞれに入れ、次いで各サンプルに少量の逆浸透(RO)精製水を添加し、滑らかなペーストが形成されるまでその混合物を攪拌した。次いで、さらなる水を添加して、サンプルの体積を約40mlにした。次いで、磁気攪拌器を使用して、ビーカーの内容物を60分間ゆっくり攪拌した。タンパク質が分散した直後にpHを決定し、1つのサンプルを中性pHで攪拌し、その他を、NaOHまたはHClを用いてpH4、5、6、または7に調節した。60分の攪拌の間、調節したサンプルのpHを2回測定し補正した。60分の攪拌の後、サンプルをRO水で全体積が50mlになるようにし、1%w/vのタンパク質分散液を得た。各タンパク質分散液の一定分量を、LECOによってタンパク質含量を決定するために備蓄した。サンプルの別の部分を、7800gで10分間の遠心分離にかけた。これによって、溶解しなかった材料が沈降し、透明な上澄み液が得られた。次いで上澄み液のタンパク質含量を決定した。
溶解度(%)=(上澄み液のタンパク質濃度/元の分散液のタンパク質濃度)×100
C202対照の溶解度を、以下の表XXIに示す。
Figure 2009508882
この表から分かるように、C202対照の溶解度は、考慮される全pH範囲にわたって非常に良好であることが見出された。
気泡超過量:
タンパク質8gを供給するのに十分なタンパク質粉末を秤量して、ビーカーに入れた。少量の水をタンパク質粉末に攪拌しながら入れて、ペーストを生成した。次いで、体積を約150mlにするのに十分な水を添加し、その混合物を磁気攪拌器で攪拌した。気泡の形成を回避するように攪拌速度を制御した。攪拌の約20分後、必要に応じてNaOHまたはHClを使用して溶液のpHを7の値に調節した。次いでその混合物をさらに10分間攪拌し、pHを補正した。次いで、サンプルを水で160mlにして、5%w/vの分散液を得た。
タンパク質分散液のサンプル(75ml)を、Hobart N−50ミキサー(Hobart Corporation、Troy、OH)のボウルに入れ、泡立て器アタッチメントを使用して、5分間、ミキサーの最高速度(設定3)で泡立てた。泡立ての2、3.5、および5分後に泡立てるのを止め、2つの計量カップ(125ml)に気泡を満たし、秤量した。次いで、これらの気泡サンプルをボウルに戻した後、泡立てを継続した。以下の等式(Phillips等)を使用して、各時点での超過量を算出した
超過量(%)=[(wt液体サンプル(125ml)−wt気泡(125ml))/wt気泡(125ml)]×100。
気泡安定性:
気泡の安定性を測定するために、タンパク質分散液の第2のサンプル(75ml)を、Hobart N−50ミキサーの特別ボウルに入れ、泡立て器アタッチメントを使用して、5分間、ミキサーの最高速度(設定3)で泡立てた。この特別ボウルは、ビーターの経路のちょうど外側に、ボウル底部に開けられた6mmの穴を含んでいる(Phillips等、1990)。泡立てる間、テープ片でこの穴を被覆した。泡立てが完了すると、そのテープを除去し、攪拌棒でその穴をはっきりさせた。ボウルから排出した材料の重量を、15分間5分毎に決定した。排出したサンプルの重量を、気泡の初めの重量で割って、ボウルから排出した材料のパーセンテージを算出した。
C202生成物の超過量に対する泡立て時間の効果を、以下の表XXIIに示す。
Figure 2009508882
試験したC202生成物の気泡性は優れており、多量の超過量(表XXII)および良好な安定性を伴っていた。C202対照およびC202H pH6サンプルに関して、気泡を泡立てた後15分間、質量損失は記録されなかった。C202H pH6サンプルでは、15分の刻時点においてボウルから懸滴したのに対して、同じ時間が経過した後の対照サンプルでは液滴の形成は確認されなかったため、C202対照の安定性はC202H pH6サンプルよりも良好であると認められた。
実施例12:
この実施例は、濃縮ステップなしにタンパク質水溶液の等電沈殿を行い、主に7Sタンパク質であるキャノーラタンパク質単離物を回収し、上澄み液を処理して、主に2Sタンパク質であるキャノーラタンパク質単離物を回収することを示すものである。
キャノーラ粗粉180gを、0.15MのNaCl1800mlを用いて、室温で30分間、オーバーヘッド攪拌機で攪拌することによって抽出した。7100gで10分間の遠心分離にかけることによって、使用済み粗粉から抽出物を分離し、その抽出物を、1組の3番(極細目)の濾紙で濾過することによってさらに浄化した。次いで、6MのHClを添加することによって、濾液のpHを初期値の5.72から3.5に低減し、サンプルを15分間静置した。形成された沈殿物を、7100gで10分間の遠心分離にかけることによって除去し、次いで凍結乾燥した。この生成物にC302の記号を付した。
等電上澄み液を、1組の3番濾紙に通すことによってさらに浄化した。次いで、浄化した上澄み液を、10000DaのMWCOを有するHydrosart膜を備えるVivaflow膜ユニットで濃縮した。サンプルを、約950mlから約26.5mlの体積に低減した。次いで、濃縮サンプルをpH3.5の水5体積でダイアフィルトレーションして含塩量を低減した。次いで、ダイアフィルトレーションした保持液を2つのサンプルに分けた。第1のサンプル(対照)を、そのまま凍結乾燥した(製品コードC202)。第2のサンプルを、85℃で5分間熱処理し、25℃に冷却し、次いで凍結乾燥した(製品コードC202H)。
プロセスサンプルを、遊離フェノール成分(330nmにおける吸光度)、可視色(390nmにおける吸光度)、タンパク質含量(LECO)、および/またはタンパク質プロファイル(SEC HPLC)について分析した。低pH条件によって、7Sおよび12Sがより小さいサブユニットに変換され、それが2Sピークと重複して溶出するため、酸性化サンプルのHPLCクロマトグラムは解明困難であることに留意されたい。最終生成物を、含水量(オーブン法)、乾き色(Minolta色差計)についても分析し、濡れ色分析のためにC202およびC202Hの溶液を調製した。ボルテックスミキサーを使用して、タンパク質粉末(0.35g)を水(10ml)に溶かした。湿潤サンプルの可視色を、A390によって評価し、600nmにおける吸光度によって透明性を評価した。
等電沈殿ステップの結果、浄化した抽出物から53.7%の窒素が除去された。酸性化前の濾液のタンパク質プロファイル(全タンパク質粗粉領域のパーセンテージとして表す)は、7S62.3%:12S3.4%:2S34.3%であり、等電沈殿物の除去後では、7S3.0%:12S0.8%:2S96.2%であった。7Sおよび12Sは、沈殿した主な種であったが、その除去は、HPLCデータが示すほどは完全でないと考えられている。先に述べたように、低pH条件によって、7Sおよび12Sがより小さいサブユニットに変換され、それが2Sピークと重複して溶出する。したがって、酸性化サンプルの「2S」のいくらかは、分解した7Sおよび12Sであり得る。pH3.5における濃縮上澄み液の熱処理によって、混濁はわずかに増大したが、著しい沈殿物の形成はなかった。
この試験で生成した生成物のすべてが、単離物であり、タンパク質含量(d.b.)は、90%を超えていた(表XXIII)。
Figure 2009508882
生成物の乾き色を表XXIVに示す。C302の明度数値は良好であったが、C202の明度数値は低かった。C302は、C202生成物より黄色く、緑色であった。熱処理したC202Hは、熱処理していないC202よりも濃く、黄色味が少なかった。
Figure 2009508882
C202およびC202Hの濡れ色サンプルは、いくらか濁っていた。ダイアフィルトレーション保持液サンプルが、特に熱処理後にいくらか濁っていたことから(C202H)、透明性は、凍結乾燥前にサンプルを濾過することによって改善できる可能性が高い。可視色に関して、サンプルは見た目には類似していた。吸光度の読み取りによれば、C202Hは、C202よりも少し色が濃く、また濁っていた(表XXV)。
Figure 2009508882
ダイアフィルトレーションし濃縮した、pH3.5の上澄み液の熱処理は、色または透明性に関して何の利点ももたらさなかったように見えた。したがって、これらのサンプルに熱処理ステップは必要なかった。
C302単離物の水結合能を決定した。
タンパク質粉末(1g)を秤量して、知られている重量の遠心分離管(50ml)に入れた。この粉末に、中性pHの逆浸透精製水約20mlを添加した。ボルテックスミキサーを使用して、試験管の内容物を中程度の速度で1分間混合した。次いで、5分後と10分後に30秒のボルテックス混合を行い、サンプルを室温で合計10分間インキュベートした。次にそのサンプルを、20℃において1000gで15分間の遠心分離にかけた。遠心分離後、試験管にすべての固体材料を確実に残しながら、上澄み液を注意深く除去した。次いで、遠心分離管を再び秤量し、水飽和サンプルの重量を決定した。
水結合能(WBC)を以下のように算出した
WBC(ml/g)=(湿潤サンプルの質量−乾燥サンプルの質量)/(乾燥サンプルの質量×サンプルの全固体含量)。
C302の水結合能は、2.95ml/gであることが見出された。これは、先のIEP試験でC302生成物に関して認められたもの(約5〜9ml/g、例えば実施例7参照)よりも低いレベルである。この差異は、この実施例においてIEPステップが、UF1保持液の希釈ペレットまたは再び可溶化したC300などの、より精製されたストリームの代わりに抽出物で実施されたことに起因し得る。この実施例のC302について認められた水結合能は、他のC302生成物よりも低かったが、その値はC300生成物について一般に認められたものよりもなお高い(約1〜2ml/g)。
(開示の概要)
本開示を概説すると、等電沈殿は、C302およびC202で示される2つの新規キャノーラタンパク質単離生成物を生成するために、首尾よく利用された。C302およびC202生成物は、色および純度において、C300およびC200生成物に類似していた。C202生成物の機能性はC200生成物に通ずるものであった。C302生成物は、乳化剤ほど可溶性ではなく十分に機能せず、C300生成物とは異なっていた。しかしC302生成物は、水結合剤としては極めて良好に機能し、C300生成物を著しく凌いでいた。本発明の範囲においては改変が可能である。

Claims (22)

  1. (a)油糧種子粗粉を抽出して、油糧種子粗粉のタンパク質を可溶化し、約5〜約6.8のpHを有するタンパク質水溶液を形成するステップ、
    (b)残留油糧種子粗粉から前記タンパク質水溶液を分離するステップ、
    (c)前記タンパク質水溶液を酸性化して、少なくとも約90wt%(N×6.25)のタンパク質含量を有するタンパク質単離物を沈殿させるステップ、ならびに
    (d)上澄み液から前記沈殿タンパク質単離物を分離するステップ
    を含む、タンパク質単離物の調製方法。
  2. 前記上澄み液を処理して、少なくとも約90wt%(N×6.25)のタンパク質含量を有するさらなるタンパク質単離物を回収する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記酸性化ステップの前に選択的膜技術を使用することによって、前記タンパク質水溶液を濃縮すると同時にイオン強度を実質的に一定に維持する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記油糧種子粗粉の前記抽出を、少なくとも約0.05、好ましくは約0.1〜約0.6のイオン強度、および約5〜約6.8、好ましくは約5.3〜約6.2のpHを有する塩水溶液を使用して行う、請求項1に記載の方法。
  5. (a)キャノーラ油糧種子粗粉を抽出して、キャノーラ油糧種子粗粉のキャノーラタンパク質を可溶化し、約5〜約6.8のpHを有するタンパク質水溶液を形成するステップ、
    (b)残留キャノーラ油糧種子粗粉から前記タンパク質水溶液を分離するステップ、
    (c)前記タンパク質水溶液を約3〜約4のpHに酸性化して、少なくとも約90wt%(N×6.25)のタンパク質含量を有し、主に7Sキャノーラタンパク質からなるキャノーラタンパク質単離物を沈殿させるステップ、ならびに
    (d)上澄み液から前記沈殿キャノーラタンパク質単離物を分離するステップ
    を含む、キャノーラタンパク質単離物の調製方法。
  6. 前記上澄み液を処理して、少なくとも約90wt%(N×6.25)のタンパク質含量を有し、主に2Sキャノーラタンパク質からなるさらなるキャノーラタンパク質単離物を回収する、請求項5に記載の方法。
  7. 前記上澄み液を熱処理して、7Sおよび任意の12Sタンパク質を前記上澄み液から沈殿させ、分解した7S/12Sタンパク質を前記熱処理した上澄み液から分離する、請求項6に記載の方法。
  8. 前記熱処理ステップの前に前記上澄み液を濃縮する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記熱処理ステップの前に、前記上澄み液のpHを約5〜約6.8、好ましくは約5〜約6.2の範囲に調節する、請求項7に記載の方法。
  10. 前記分解した7S/12Sタンパク質を分離した後、および主に2Sキャノーラタンパク質からなるキャノーラタンパク質単離物を回収する前、および/または前記濃縮ステップの前もしくは後に、前記上澄み液を色除去操作にかける、請求項8または9に記載の方法。
  11. 前記タンパク質水溶液が、約5〜約10wt%のタンパク質濃度を有する、請求項5に記載の方法。
  12. 前記酸性化ステップの前に選択した膜技術を使用することによって、前記キャノーラタンパク質水溶液を濃縮すると同時にイオン強度を実質的に一定に維持する、請求項5に記載の方法。
  13. 前記キャノーラタンパク質水溶液を濃縮して、約10〜約300g/L、好ましくは約50〜約100g/Lの濃度にする、請求項12に記載の方法。
  14. 前記キャノーラタンパク質水溶液を濃縮して、約20〜約25wt%のタンパク質濃度にし、前記酸性化ステップの前に塩水溶液を添加することによって、キャノーラタンパク質溶液の濃度を約5〜約10wt%に調節する、請求項12に記載の方法。
  15. 前記酸性化ステップにかけた前記タンパク質水溶液が、少なくとも約1mS、好ましくは約10〜約20mSの導電率を有する、請求項12または14に記載の方法。
  16. (a)油糧種子粗粉を抽出して、油糧種子粗粉のタンパク質を可溶化し、約5〜約6.8のpHを有するタンパク質水溶液を形成するステップ、
    (b)前記残留油糧種子粗粉から前記タンパク質水溶液を分離するステップ、
    (c)選択的膜技術を使用して、前記タンパク質水溶液のタンパク質濃度を増大すると同時にイオン強度を実質的に一定に維持して、濃縮タンパク質溶液を提供するステップ、
    (d)前記濃縮タンパク質溶液を、約15℃未満の温度を有する冷却水で希釈して、前記水溶液中にミセル形態の個別のタンパク質粒子を形成させるステップ、
    (e)タンパク質ミセルを沈降させて、非晶質で粘着性の、ゼラチン質のグルテン様タンパク質ミセル塊を形成するステップ、
    (f)少なくとも約90wt%、好ましくは少なくとも約100wt%(N×6.25)のタンパク質含量を有するタンパク質ミセル塊を、上澄み液から分離するステップ、
    (g)前記タンパク質ミセル塊の水溶液を形成するステップ、
    (h)前記タンパク質ミセル塊の水溶液を酸性化して、少なくとも約90wt%、好ましくは少なくとも約100wt%(N×6.25)のタンパク質含量を有するタンパク質単離物を沈殿させるステップ、ならびに
    (i)上澄み液から前記沈殿タンパク質単離物を分離するステップ
    を含む、タンパク質単離物の調製方法。
  17. 前記タンパク質ミセル塊の沈殿物からの前記上澄み液を処理して、少なくとも約90wt%、好ましくは少なくとも約100wt%(N×6.25)のタンパク質単離物を有する追加のタンパク質単離物を回収する、請求項16に記載の方法。
  18. 乾燥形態でよいタンパク質ミセル塊を、少なくとも約0.05、好ましくは少なくとも約0.1のイオン強度を有する塩水溶液で可溶化することによって、タンパク質ミセル塊の前記水溶液を形成する、請求項16に記載の方法。
  19. 前記油糧種子粗粉が、キャノーラ油糧種子に由来し、タンパク質ミセル塊の前記水溶液が、約5〜約10wt%のタンパク質濃度を有し、タンパク質ミセル塊の前記水溶液を、約3〜約4のpHに酸性化する、請求項16に記載の方法。
  20. 請求項6に記載の方法によって生成されるキャノーラタンパク質単離物。
  21. 請求項20に記載のキャノーラタンパク質単離物を含む酸性化飲料。
  22. 透明なタンパク質強化清涼飲料である、請求項21に記載の飲料。
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