JP2009507055A - イミノオキサゾリジン誘導体およびその使用 - Google Patents

イミノオキサゾリジン誘導体およびその使用 Download PDF

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Abstract

本出願は、新規なイミノオキサゾリジン誘導体、その製造方法、疾患の処置および/または予防のためのその使用、および、また疾患、特に血栓塞栓症を処置および/または予防する薬剤を製造するためのその使用に関する。

Description

本出願は、新規なイミノオキサゾリジン誘導体、その製造方法、疾患の処置および/または予防のためのその使用、および、また疾患、特に血栓塞栓症を処置および/または予防する薬剤を製造するためのその使用に関する。
血液凝固は、生物の保護機構であり、それは、すばやく、確実に血管壁の欠損をシールする働きをする。従って、血液の損出を避けるか、または最小限に維持することができる。血管の損傷後の止血は、主として凝固機構によって行われ、そこで血漿タンパク質の複雑な反応の酵素カスケードが引き起こされる。多数の血液凝固因子が、このプロセスに関係しており、各因子は、活性化されると次の不活性な前駆体をそれぞれその活性な形に変換する。カスケードの最後では、可溶性フィブリノーゲンを不溶性フィブリンに変換し、血液クロットを形成するに至る。血液凝固においては、最終的には、共通反応経路になるけれども、通常、内因系と外因系に区別される。ここで酵素前駆体因子Xから形成されるXa因子は、この二つの凝固経路をつなぐので、重要な役割を演じる。この活性化されたセリンプロテアーゼXaは、プロトロンビンを切断してトロンビンにする。この結果生じるトロンビンは、今度はフィブリノーゲンを切断してフィブリンにする。引き続いてフィブリンモノマーの架橋結合によって、血液クロットの形成、すなわち止血がもたらされる。加えて、トロンビンは、同様に顕著に止血の一翼を担う血小板凝集の強力なエフェクターである。
止血は、複雑な調節機構の支配下にある。凝固機構の制御されない活性化あるいは活性化プロセスの欠陥のある阻害によって、血管(動脈、静脈、リンパ管)または心腔の局所的な血栓または塞栓の形成が引き起こされうる。この結果、重篤な血栓塞栓症がもたらされうる。加えて、消費性血液凝固障害の場合には、過凝固状態は、全身的に、播種性血管内凝固症候群に繋がりうる。この血栓塞栓合併症は、更に細血管溶血性貧血、血液透析のような体外血液循環で、および、また人工心臓弁に関連して発生する。
先進工業国での罹患および死亡の原因で最も多いのは、血栓塞栓症である。[心臓疾患(Heart Disease): A Textbook of Cardiovascular Medicine, Eugene Braunwald, 5. edition, 1997, W.B. Saunders Company, Philadelphia]。
抗凝血剤、すなわち、血液凝固を抑制または防止する物質は、先行技術からも知られているが、種々の、しばしば重篤なデメリットを有している。それ故、実際には、血栓塞栓症の効果的な処置方法または予防は、非常に困難で満足すべきものではない。
血栓塞栓症の治療および予防では、最初は、ヘパリンが使用され、非経口的または皮下的に投与される。しかしながら、より好ましい薬物動態学的特性のため、現在ますます低分子量のヘパリンが優先されている;低分子量ヘパリンの場合でも、ヘパリン治療に関連している下記に述べられている公知のデメリットを避けることは不可能である。すなわち、ヘパリンは、経口的に投与される場合には有効ではなく、そして比較的短い半減期を有している。ヘパリンは血液凝固カスケードの複数の因子を同時抑制するので、その作用は非選択的である。更に、出血の危険性が高い;特に、脳出血および胃腸管系出血が起こる可能性があり、最終的には血小板減少、薬物誘発脱毛症または骨粗鬆症に至る可能性がある[Pschyrembel, Klinisches Woerterbuch, 257th edition, 1994, Walter de Gruyter Verlag, page 610, entry “ヘパリン(Heparin)”; Roempp Lexikon Chemie, Version 1.5, 1998, Georg Thieme Verlag Stuttgart, entry “ヘパリン(Heparin)”]。
二番目の抗凝固剤群は、ビタミンKアンタゴニストである。これらには、たとえば、1,3−インダンジオン、そして特にワーファリン、フェンプロクモン(phenprocoumon)、ジクマロールおよび他のクマリン誘導体が含まれ、これらは肝臓中のある種のビタミンK依存性凝固因子の様々な生成物の合成を非選択的に阻害する。しかしながら、作用メカニズムの結果として、作用の開始が大変遅い(36〜48時間の作用開始の潜伏時間)。これらの化合物を経口投与することは可能である;しかしながら、出血の危険性が高いことおよび治療係数が狭いことのため、患者個々の調整に時間を要することおよび患者をモニタリングすることが必要である[J. Hirsh, J. Dalen, D.R. Anderson et al., “経口抗凝固剤(Oral anticoagulants): 作用メカニズム(Mechanism of action), 臨床効果(clinical effectiveness), および最適治療期(optimal therapeutic range)” Chest 2001, 119, 8S-21S; J. Ansell, J. Hirsh, J. Dalen et al., “経口抗凝固剤治療の管理(Managing oral anticoagulant therapy)” Chest 2001, 119, 22S-38S; P.S. Wells, A.M. Holbrook, N.R. Crowther et al., “ワーファリンと薬物および食品の相互作用(Interactions of warfarin with drugs and food)” Ann. Intern. Med. 1994, 121, 676-683]。
最近、血栓塞栓症の処置および予防のための新規な治療アプローチが述べられてきた。こうした新規な治療アプローチは、Xa因子を阻害することを目的とする。Xa因子が血液凝固カスケード中で演じる中心的役割のために、Xa因子は抗凝固剤としての最も重要な標的の一つである[J. Hauptmann, J. Stuerzebecher, Thrombosis Research 1999, 93, 203; S.A.V. Raghavan, M. Dikshit, “抗血栓剤の現状と目標における最近の進歩(Recent advances in the status and targets of antithrombotic agents)” Drugs Fut. 2002, 27, 669-683; H.A. Wieland, V. Laux, D. Kozian, M. Lorenz, “抗凝固のアプローチ:ターゲットポジショニングの原理(Approaches in anticoagulation: Rationales for target positioning)” Curr. Opin. Investig. Drugs 2003, 4, 264-271; U.J. Ries, W. Wienen, “抗血栓療法のターゲットとしてのセリンプロテアーゼ(Serine proteases as targets for antithrombotic therapy)” Drugs Fut. 2003, 28, 355-370; L.-A. Linkins, J.I. Weitz, “新しい抗凝固療法(New anticoagulant therapy)” Annu. Rev. Med. 2005, 56, 63-77 (online publication August 2004)]。
動物モデルにおいて、様々なペプチドおよび非ペプチド化合物の両方がXa因子阻害剤として有効であることが示されてきた。多くの数の直接的なXa因子阻害剤は既に知られている[J.M. Walenga, W.P. Jeske, D. Hoppensteadt, J. Fareed, “Xa因子阻害剤:今日と今後(Factor Xa Inhibitors: Today and beyond)” Curr. Opin. Investig. Drugs 2003, 4, 272-281; J. Ruef, H.A. Katus, “出現途上の新しい抗血栓薬(New antithrombotic drugs on the horizon)” Expert Opin. Investig. Drugs 2003, 12, 781-797; M.L. Quan, J.M. Smallheer, “経口的に活性なXa因子阻害剤の競争:最近の進歩(The race to an orally active Factor Xa inhibitor: Recent advances)” Curr. Opin. Drug Discovery & Development 2004, 7, 460-469]。更に、非ペプチド低分子Xa因子阻害剤もまた、たとえば、WO 03/047520、WO 02/079145、WO 02/000651およびWO 02/000647に述べられている。
疾患、特に血栓塞栓症を制御するための新規な物質を提供することが本発明の目的である。
本発明は、一般式(I):
Figure 2009507055
{式中、
nは、数1、2または3を表し、
は、水素、ヒドロキシル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたはシアノを表し、
およびRは、同一または異なり、そして、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、シクロプロピル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノを表し、
Aは、フェニレン環または5−または6−員のヘテロアリーレン環を表し、二つのグループ−CO−NH−フェニルおよび−NH−CO−Zは、フェニレンまたはヘテロアリーレン環の隣接する環原子に位置し、そしてフェニレンおよびヘテロアリーレンは、更に、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルスルホニル、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルから成る群より選択される置換基によって置換されていてもよい
[ここで、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、その部分で(for their parts)、それぞれ、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−若しくはジ−(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−シクロアルキルアミノによって置換されていてもよい]
そして、
Zは、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニルまたはチエニル[これらは、それぞれの場合に、フッ素、塩素、シアノ、メトキシ、(C−C)−アルキル(これは、その部分で(for its part)アミノによって置換されていてもよい)、エチニルおよびアミノから成る群より選択される同一または異なる置換基によってモノ−またはジ置換されていてもよい]を表す}、
の化合物およびその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物を提供する。
本発明による化合物は、式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物;式(I)によって含まれ、下記に述べられている式の化合物およびその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物;そして式(I)によって含まれ、代表的な実施形態として下記に述べられている化合物およびその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物である(式(I)によって含まれ、下記に述べられている化合物が、まだ、塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物ではない場合)。
本発明による化合物は、その構造によっては、立体異性体形態(エナンチオマー、ジアステレオマー)として存在しうる。それ故、本発明は、エナンチオマーまたはジアステレオマーならびにそれらのそれぞれの混合物を含んでなる。エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのこうした混合物から、公知の方法で立体異性的に均一な成分を単離することができる。
本発明による化合物が互変異性体形態として存在しうる場合は、本発明は互変異性体形態のすべてを含んでなる。
本発明では、好ましいは、本発明による化合物の生理的に許容される塩である。本発明は、また、それとしては薬剤適用には適切ではないが、たとえば、本発明による化合物を単離または精製するために使用されうる塩をも含んでなる。
本発明による化合物の生理的に許容される塩には、鉱酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、たとえば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩が含まれる。
本発明による化合物の生理的に許容される塩には、また、例証かつ好ましいものとして、アルカリ金属塩(たとえば、ナトリウム塩およびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(たとえば、カルシウム塩およびマグネシウム塩)およびアンモニアから誘導されるアンモニウム塩または、例証かつ好ましいものとして、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、アルギニン、リジン、エチレンジアミンおよびN−メチルピペリジンのような1から16個までの炭素原子を有する有機アミンのような通例の塩基の塩が含まれる。
本発明では、溶媒和物は、溶媒分子と配位結合して複合体を固体または液体状態で形成する本発明による化合物のそれらの形態である。水和物は、配位結合が水との間でおこなわれる溶媒和物の特定の形態である。本発明では、好ましい溶媒和物は水和物である。
更に、本発明は、また本発明による化合物のプロドラッグも含んでなる。“プロドラッグ”という用語は、それとしては生物学的に活性であってもよいし、あるいは不活性であってもよいが、それらが体内で費やされる時間の間に本発明による化合物に変換される(たとえば、代謝的あるいは加水分解で)化合物を含む。
本発明では、別途明記しない限り、置換基は次の意味を有する:
本発明では、(C −C )−アルキルおよび(C −C )−アルキルは、それぞれ、1〜6個および1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のアルキル基を表す。1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のアルキル基が優先される。例証かつ好ましいものしては、次の基が言及されうる:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、1−エチルプロピル、n−ペンチルおよびn−ヘキシル。
本発明では、(C −C )−シクロアルキルおよび(C −C )−シクロアルキルは、それぞれ、3〜7個および3〜5個の炭素原子を有する単環のシクロアルキル基を表す。3〜5個の炭素原子を有するシクロアルキル基が優先される。例証かつ好ましいものとしては、次の基が言及されうる:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル。
本発明では、(C −C )−アルコキシおよび(C −C )−アルコキシは、それぞれ、1〜6個および1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のアルコキシ基を表す。1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のアルコキシ基が優先される。例証かつ好ましいものとしては、次の基が言及されうる:メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシおよびtert−ブトキシ。
本発明では、(C −C )−アルカノイル[(C−C)−アシル]および(C −C )−アルカノイル[(C−C)−アシル]は、1の位置で二重結合している酸素原子を持ち、そして1の位置を介して結合している、それぞれ、1〜6個および1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のアルキル基を表す。1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のアルカノイル基が優先される。例証かつ好ましいものとしては、次の基が言及されうる:ホルミル、アセチル、プロピオニル、n−ブチリル、イソブチリルおよびピバロイル。
本発明では、(C −C )−アルコキシカルボニルは、カルボニル基を介して結合している、1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のアルコキシ基を表す。アルコキシ基中に1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のアルコキシカルボニル基が優先される。例証かつ好ましいものとしては、次の基が言及されうる:メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニルおよびtert−ブトキシカルボニル。
本発明では、モノ−(C −C )−アルキルアミノおよびモノ−(C −C )−アルキルアミノは、それぞれ、1〜6個および1〜4個の炭素原子を持つ直鎖または分枝状のアルキル置換基を有するアミノ基を表す。1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のモノアルキルアミノ基が優先される。例証かつ好ましいものとしては、次の基が言及されうる:メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノおよびtert−ブチルアミノ。
本発明では、ジ−(C −C )−アルキルアミノおよびジ−(C −C )−アルキルアミノは、それぞれの場合に、それぞれ1〜6個および1〜4個の炭素原子を持つ、二つの同一または異なる直鎖または分枝状のアルキル置換基を有するアミノ基を表す。それぞれの場合、1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のジアルキルアミノ基が優先される。例証かつ好ましいものとしては、次の基が言及されうる:N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−tert−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノ。
本発明では、( −C )−シクロアルキルアミノおよび(C −C )−シクロアルキルアミノは、それぞれ、3〜7個および3〜5個の炭素原子を有する、シクロアルキル置換基を有するアミノ基を表す。3〜5個の炭素原子を有するシクロアルキルアミノ基が優先される。例証かつ好ましいものとしては、次の基が言及されうる:シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロペンチルアミノ、シクロヘキシルアミノおよびシクロヘプチルアミノ。
本発明では、(C −C )−アルカノイルアミノは、1〜6個の炭素原子を有し、そしてカルボニル基を介して結合している、直鎖または分枝状のアルカノイル置換基を有しているアミノ基を表す。1〜4個の炭素原子を有するアルカノイル基が優先される。例証かつ好ましいものとしては、次の基が言及されうる:ホルムアミド、アセトアミド、プロピオンアミド、n−ブチルアミドおよびピバロイルアミド。
本発明では、(C −C )−アルコキシカルボニルアミノは、アルコキシ基中に1〜6個の炭素原子を有し、カルボニル基を介して結合している直鎖または分枝状のアルコキシカルボニル置換基をを有するアミノ基を表す。アルコキシ基中に1〜4個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルアミノ基が優先される。例証かつ好ましいものとしては、次の基が言及されうる:メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、n−プロポキシカルボニルアミノおよびtert−ブトキシカルボニルアミノ。
本発明では、モノ−(C −C )−アルキルアミノカルボニルおよびモノ−(C −C )−アルキルアミノカルボニルは、カルボニル基を介して結合している、それぞれ1〜6個および1〜4個の炭素原子を有する、直鎖または分枝状のモノアルキルアミノ基を表す。アルキルアミノ基中に1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のモノアルキルアミノカルボニル基が優先される。例証かつ好ましいものとしては、次の基が言及されうる:メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、およびtert−ブチルアミノカルボニル。
本発明では、ジ−(C −C )−アルキルアミノカルボニルおよびジ−(C −C )−アルキルアミノカルボニルは、カルボニル基を介して結合している、それぞれの場合、それぞれ1〜6個および1〜4個の炭素原子を有する、直鎖または分枝状のジアルキルアミノ基を表す。それぞれの場合に、アルキルアミノ基中に1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のジアルキルアミノカルボニル基が優先される。例証かつ好ましいものとしては、次の基が言及されうる:N,N−ジメチルアミノカルボニル、N,N−ジエチルアミノカルボニル、N−エチル−N−メチルアミノカルボニル、N−メチル−N−n−プロピルアミノカルボニル、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノカルボニル、N−tert−ブチル−N−メチルアミノカルボニル、N−エチル−N−n−ペンチルアミノカルボニルおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノカルボニル。
本発明では、(C −C )−アルキルチオおよび(C −C )−アルキルチオは、それぞれ、1〜6個および1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のアルキルチオ基を表す。1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のアルキルチオ基が優先される。例証かつ好ましいものとしては、次の基が言及されうる:メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、n−ペンチルチオおよびn−ヘキシルチオ。
本発明では、(C −C )−アルキルスルホニルは、1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のアルキルスルホニル基を表す。1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状のアルキルスルホニル基が優先される。例証かつ好ましいものとしては、次の基が言及されうる:メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、n−ペンチルスルホニルおよびn−ヘキシルスルホニル。
本発明では、5−または6−員のヘテロアリーレンは、合計して5または6個の環原子を有し、そしてN、OおよびSから成る群からの3個までの同一または異なる環へテロ原子を有する2価の単環式芳香族へテロ環(ヘテロ芳香族の)を表し、これは、隣接する環炭素原子または、適切な場合には、環窒素原子を介して結合している。例証としては、次の基が言及されうる:フリレン、ピロリレン、チエニレン、ピラゾリレン、イミダゾリレン、チアゾリレン、オキサゾリレン、イソオキサゾリレン、イソチアゾリレン、トリアゾリレン、オキサジアゾリレン、チアジアゾリレン、ピリジレン、ピリミジニレン、ピリダジニレン、ピラジニレン。たとえば、フリレン、ピロリレン、チエニレン、チアゾリレン、オキサゾリレン、イソオキサゾリレン、イソチアゾリレン、イミダゾリレン、ピラゾリレン、ピリジレン、ピリミジニレン、ピリダジニレン、ピレジニレンのような、N、OおよびSから成る群からの2個までのヘテロ原子を有する5−または6−員のヘテロアリーレン基が優先される。
本発明による化合物においてラジカルが置換されている場合は、このラジカルは、別途明記しない限り、一回または多数回置換されていてもよい。この発明では、一回を超えて存在するラジカルの意味は、互いに独立している。一つ、二つまたは三つの同一または異なった置換基による置換が好ましい。一つの置換基による置換が特に大いに好ましい。
本発明の特別な実施形態としては、式(I)において、
nは、数1、2または3を表し、
は、水素、ヒドロキシル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたはシアノを表し、
とRは、同一または異なり、そして、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、シクロプロピル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノを表し、
Aは、フェニレン環または5−または6−員のヘテロアリーレン環を表し、二つのグループ−CO−NH−フェニルおよび−NH−CO−Zは、フェニレンまたはヘテロアリーレン環の隣接する環原子に位置し、そしてフェニレンおよびヘテロアリーレンは、更に、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルから成る群より選択される置換基によって置換されていてもよい
[ここで、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、その部分で、それぞれ、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−若しくはジ−(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−シクロアルキルアミノによって置換されていてもよい]
そして、
Zは、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニルまたはチエニル[これらは、それぞれの場合に、フッ素、塩素、シアノ、メトキシ、(C−C)−アルキル(これは、その部分でアミノによって置換されていてもよい)、エチニルおよびアミノから成る群より選択される同一または異なる置換基によってモノ−またはジ置換されていてもよい]を表す、
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物を含んでなる。
式(I)において、
nが数1または2を表し、
が、水素を表し、
が、水素を表し、そして、
が、水素、フッ素またはメチルを表す、
式(I)の化合物が優先される。
式(I)において、
Aが、
式:
Figure 2009507055
{式中、
は、水素、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキル、アミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルを表し、
は、水素、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシル、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニルまたはアミノカルボニル
[ここで、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、その部分で、それぞれ、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−若しくはジ−(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−シクロアルキルアミノによって置換されていてもよい]
を表し、
は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表し、
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルキルチオまたは(C−C)−アルキルスルホニルを表し、
そして、
#およびは、−CO−NH−フェニル−および−NH−CO−Zグループへの結合部位を表す}の基を表す、
式(I)の化合物も優先される。
ここで、本発明の特別な実施形態は、式(I)において、
Aが、式:
Figure 2009507055
{式中、
は、水素、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキル、アミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルを表し、
は、水素、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシル、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシルカルボニルまたはアミノカルボニル
[ここで、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、その部分で、それぞれ、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−若しくはジ−(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−シクロアルキルアミノによって置換されていてもよい]
を表し、
は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表し、
そして、
#およびは、−CO−NH−フェニル−および−NH−CO−Zグループへの結合部位を表す}の基を表す、
式(I)の化合物を含んでなる。
更に、式(I)において、
Zが、式:
Figure 2009507055
(式中、
は、フッ素、塩素、メチルまたはエチニルを表し、
そして、
$は、カルボニル基への結合部位を表す)
の基を表す、
式(I)の化合物が優先される。
式(I)において、
nが、数1または2を表し、
が、水素を表し、
が、水素を表し、
が、水素、フッ素またはメチルを表し、
Aが、式:
Figure 2009507055
(式中、
は、水素、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、アミノカルボニルまたはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルを表し、
は、水素、フッ素、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシまたはモノ−若しくはジ−(C−C)−アルキルアミノを表し、
は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表し、
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルキルチオまたは(C−C)−アルキルスルホニルを表し、
そして、
#およびは、−CO−NH−フェニル−および−NH−CO−Zグループへの結合部位を表す)の基を表し、
そして、
Zは、式:
Figure 2009507055
(式中、$は、カルボニル基への結合部位を表す)の基を表す、
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物が特に優先される。
ここで、本発明の特別な実施形態では、式(I)において、
nが、数1または2を表し、
が、水素を表し、
が、水素を表し、
が、水素、フッ素またはメチルを表し、
Aが、式:
Figure 2009507055
(式中、
は、水素、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、アミノカルボニルまたはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルを表し、
は、水素、フッ素、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシまたはモノ−若しくはジ−(C−C)−アルキルアミノを表し、
は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表し、
そして、
#およびは、−CO−NH−フェニル−および−NH−CO−Zグループへの結合部位を表す)の基を表し、
そして、
Zは、式:
Figure 2009507055
(式中、$は、カルボニル基への結合部位を表す)の基を表す、
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物を含んでなる。
式(I)において、
nが、数1または2を表し、
が、水素を表し、
が、水素を表し、
が、水素、フッ素またはメチルを表し、
Aが、式:
Figure 2009507055
(式中、
は、水素、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、アミノカルボニルまたはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルを表し、
は、水素、フッ素、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシまたはモノ−若しくはジ−(C−C)−アルキルアミノを表し、
は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表し、
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルキルチオまたは(C−C)−アルキルスルホニルを表し、
#は、−CO−NH−フェニルグループへの結合部位を表し、
そして、
は、−NH−CO−Zグループへの結合部位を表す)の基を表し、
そして、
Zは、式:
Figure 2009507055
(式中、$は、カルボニル基への結合部位を表す)の基を表す、
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物が特に極めて優先される。
ラジカルのそれぞれの組み合わせまたは好ましい組み合わせにおいて与えられている特定のラジカルの定義は、ラジカルのそれぞれの与えられている組み合わせとは無関係に、他の組み合わせの任意のラジカルの定義によって置き換えることができる。
上記に言及された二つまたはそれ以上の好ましい範囲の組み合わせが特に一層優先される。
本発明は、更に、
式(I)においてRが水素を表す、本発明による式(I)の化合物を製造する方法であって、最初に、式(II):
Figure 2009507055
(式中、AおよびZは、上記に与えられている意味を有し、そして、
は、水素、メチルまたはエチルを表す)の化合物を、不活性溶媒中でエステルまたはカルボン酸官能基を活性化し、式(III):
Figure 2009507055
(式中、n、RおよびRは、上記に与えられている意味を有し、
PGは、ヒドロキシルの保護基、好ましくは、トリメチルシリルまたはtert−ブチルジメチルシリルを表す)の化合物により、
式(IV):
Figure 2009507055
(式中、n、A、PG、Z、RおよびRは、上記に与えられている意味を有する)
の化合物に変換せしめ、
次いで、
[A]通例の条件下で保護基PGを除去することによって、式(V):
Figure 2009507055
(式中、n、A、Z、RおよびRは、上記に与えられている意味を有する)
の化合物に変換せしめ、
そして、次いで式(V)の化合物を不活性溶媒中、酸の存在下で、臭化シアンにより、式(I−A):
Figure 2009507055
(式中、n、A、Z、RおよびRは、上記に与えられている意味を有する)
の化合物に変換するか、
あるいは、
[B]最初に、不活性溶媒中で臭化シアンにより、好ましくは塩基の存在下で式(VI):
Figure 2009507055
(式中、n、A、PG、Z、RおよびRは、上記に与えられている意味を有する)
の化合物に変換せしめ、
次いで保護基PGを除去することによって、式(VII):
Figure 2009507055
(式中、n、A、Z、RおよびRは、上記に与えられている意味を有する)
の化合物に変換し、
そして、
次いで式(VII)の化合物を不活性溶媒中、酸の存在下で環化せしめて式(I−A)の化合物にし、
次いで、式(1−A)の化合物を、
必要ならば、
適切な(i)溶媒および/または(ii)塩基または酸により、その溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする、
が水素を表す本発明による式(I)の化合物の製造方法を提供する。
式(I)において、Rが水素を表さない本発明による式(I)の化合物は、文献[たとえば、R=アルカノイルの場合: D. Douglass, J. Amer. Chem. Soc. 1934, 56, 719 and T. Shibanuma, M. Shiono, T. Mukaiyama, Chem. Lett. 1977, 575-576; R=シアノの場合: a) R. Evers, M. Michalik, J. Prakt. Chem. 1991, 333, 699-710; N. Maezaki, A. Furusawa, S. Uchida, T. Tanaka, Tetrahedron 2001, 57, 9309-9316; G. Berecz, J. Reiter, G. Argay, A. Kalman, J. Heterocycl. Chem. 2002, 39, 319-326; b) R. Mohr, A. Buschauer, W. Schunack, Arch. Pharm. (Weinheim Ger.) 1988, 321, 221-227; R=アルキルの場合 : a) V.A. Vaillancourt et al., J. Med. Chem. 2001, 44, 1231-1248; b) F.B. Dains et al., J. Amer. Chem. Soc. 1925, 47, 1981-1989; J. Amer. Chem. Soc. 1922, 44, 2637-2643 and T. Shibanuma, M. Shiono, T. Mukaiyama, Chem. Lett. 1977, 575-576 参照]から知られている方法に準じて式(V)の化合物から製造することができる。
工程(II)+(III)→(IV)に適した不活性溶媒には、たとえば、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは鉱油留分のような炭化水素類、ジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエチレンまたはクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル、ピリジン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N,N'−ジメチルプロピレンウレア(DMPU)、N−メチルピロリドン(NMP)、アセトニトリルまたはアセトンのような他の溶媒がある。こうした溶媒の混合物を使用することも可能である。ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドまたはこうした溶媒の混合物が優先される。
方法工程(II)+(III)→(IV)[(II)においてR=メチルまたはエチル]において、カルボン酸エステルからアミド形成に適した好ましい活性化剤は、トリメチルアルミニウムである。この反応は、0℃から+40℃までの温度範囲で行うのが好ましい。この反応は、大気圧、高圧または減圧下(たとえば、0.5−5バール)下で行うことができる。通例、この反応は、大気圧下で行われる。
方法工程(II)+(III)→(IV)[(II)においてR=水素]におけるカルボン酸からアミド形成に適した好適な縮合剤には、たとえば、N,N'−ジエチルカルボジイミド、N,N'−ジプロピルカルボジイミド、N,N'−ジイソプロピルカルボジイミド、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)のようなカルボジイミド類、またはN,N'−カルボニルジイミダゾールのようなホスゲン誘導体類、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム 3−スルファートまたは2−tert−ブチル−5−メチルイソオキサゾリウム過塩素酸塩のような1,2−オキサゾリウム化合物類、または2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンのようなアシルアミノ化合物類、またはクロロギ酸イソブチル、プロパンホスホニックアンヒドリド(propanephosphonic anhydride)、ジエチルシアノホスホナート、ビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホリルクロリド、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスファート、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ピロリジノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスファート(PyBOP)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレート(TBTU)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレート(TPTU)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート(HATU)またはO−(1H−6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレート(TCTU)、(必要な場合は、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)またはN−ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)のような更なる助剤、そして、また、塩基として、たとえば、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムまたは重炭酸ナトリウムまたは重炭酸カリウムであるアルカリ金属炭酸塩、またはたとえば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジンまたはN,N−ジイソプロピルエチルアミンであるトリアルキルアミンのような有機塩基を組み合わせる)がある。優先するものとしては、TBTUをN,N−ジイソプロピルエチルアミンとの組み合わせての使用が挙げられる。
縮合(II)+(III)→(IV)[(II)においてR=水素]は、通例−20℃から+60℃までの温度範囲で行われるが、好ましくは、0℃から+40℃である。この反応は、大気圧、高圧または減圧下(たとえば、0.5−5バール)で行うことができる。通例、この反応は、大気圧下で行われる。
方法工程(IV)→(V)および(VI)→(VII)においては、好適なヒドロキシル保護基(PG)としてのトリメチルシリルまたはtert−ブチルジメチルシリルを除去することは、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)を使用し、あるいは、反応(IV)→(V)の場合は、またフッ化水素を加えて行うのが好ましい。この反応は、通例、溶媒としてテトラヒドロフラン中で、0℃から+40℃までの温度範囲で行われる。
一連反応(VI)→(VII)→(I−A)は、中間体(VII)を単離することなく、過剰の酸の存在下でワンポット反応として、たとえば、トリメチルシリルまたはtert−ブチルジメチルシリルのような酸に不安定なヒドロキシル保護基を用いて行うのが特に極めて好ましい。
方法工程(V)→(I−A)、(IV)→(VI)および(VII)→(I−A)に適した好適な不活性溶媒は、特に、テトラヒドロフラン、ジクロロメタンまたはアセトニトリルまたはこうした溶媒の混合物である。こうした方法工程は、通例、−20℃から+50℃までの温度範囲で行われるが、好ましくは、0℃から+40℃である。この反応は、大気圧、高圧または減圧下(たとえば、0.5−5バール)で行うことができる。通例、この反応は、大気圧下で行われる。
方法工程(V)→(I−A)および(VII)→(I−A)および一連反応(VI)→(VII)→(I−A)に適した好適な酸は、特に、たとえば、フッ化水素、塩化水素、臭化水素、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸またはトリフルオロ酢酸のような無機または有機の強酸である。
方法工程(IV)→(VI)は、塩基の存在下で反応させるのが好ましい。この目的には、特に、無機塩基、たとえば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウムまたは炭酸セシウムまたは重炭酸ナトリウムまたは重炭酸カリウムのようなアルカリ金属またはアルカリ土類金属炭酸塩または重炭酸塩、あるいは水素化ナトリウムのようなアルカリ金属水素化物が適切である。
式(II)の化合物は、文献中の通例の方法、たとえば、式(VIII):
Figure 2009507055
(式中、Aは、上記に与えらている意味を有し、そして、
8Aは、メチルまたはエチルを表す)
の化合物を、
式(IX):
Figure 2009507055
(式中、Zは上記に与えられている意味を有し、そして、
Xは、ヒドロキシルまたは、たとえば、塩素または臭素のような脱離基を表す)
の化合物と反応させて、そして、(II)のRが、水素を表す場合は、引き続いてこのエステル基−COOR8Aを加水分解することによって得ることができる。
式(III)の化合物は、文献から知られいるている方法に準じて、たとえば、式(X):
Figure 2009507055
(式中、RおよびRは、上記に与えられている意味を有する)
の化合物を、
式(XI):
Figure 2009507055
(式中、nは、上記に与えられている意味を有する)
の化合物と反応させ、
式(XII):
Figure 2009507055
(式中、n、RおよびRは、上記に与えられている意味を有する)
の化合物を生成し、
引き続いて、ヒドロキシルの保護基PGを導入し、そして、引き続いて、ニトロ基を還元してアミンとする。
式(VIII)、(IX)、(X)および(XI)の化合物は、商業的に入手可能であり、文献から知られているか、または文献から知られている方法に準じて製造することができる。
本発明による化合物の製造は、下記の合成スキームによって図解される:
スキーム
Figure 2009507055
[略語: Bu=tert−ブチル;DMAP=4−N,N−ジメチルアミノピリジン;Et=エチル;Me=メチル;Pr=イソプロピル]
本発明による化合物は、予測できない有用な薬理学的活性スペクトルを有する。従って、これらは、ヒトおよび動物の疾患の処置および/または予防のための薬剤として使用するのに適している。
本発明による化合物は、血液凝固因子Xaの選択的阻害剤であり、特に抗凝固剤として作用する。
加えて、本発明による化合物は、たとえば、水および生理的媒体中で十分な溶解性を有することのような好ましい物理化学的特性を有しており、このことはこれらを治療に適用するのに有利である。
更に、本発明は、疾患、好ましくは血栓塞栓症および/または血栓塞栓合併症の処置おおよび/または予防のための本発明による化合物の使用を提供する。
この発明では、“血栓塞栓症”は、特にST−上昇型心筋梗塞(STEMI)または非ST−上昇型心筋梗塞(non−STEMI)、安定狭心症、不安定狭心症、血管形成術または大動脈−冠状動脈バイパスのような冠状動脈処置後の再閉塞および再狭窄、末梢動脈閉塞性疾患、肺動脈塞栓症、深部静脈血栓症および腎臓静脈血栓症、一過性脳虚血発作およびまた血栓性および血栓塞栓性卒中のような疾患を特に含む。
従って、この物質は、また、たとえば、心房細動のような急性、断続性または持続性心不整脈に罹患している患者、およびカルジオバージョンを受けている人たち、更に心臓弁膜症に罹患しているまたは人口心臓弁を着けている患者における、たとえば、脳虚血、卒中および全身性血栓塞栓および虚血のような心臓性血栓塞栓疾患を防止および処置するのに適切である。加えて、本発明による化合物は、播種性血管内凝固症候群(DIC)の処置に適している。
更に、血栓塞栓合併症は、微小血管性溶血性貧血、血液透析のような体外血液循環の間、および心臓代用弁に関連して起こる。
更に、本発明による化合物は、また運動器官のリューマチ性障害のようなアテローム硬化性血管障害および炎症性障害の予防および/または処置に、そして加えてアルツハイマー病の予防および/または処置にも適切である。その上、本発明による化合物は、腫瘍増殖および転移形成の抑制のため、最小血管障害、加齢黄斑変性症、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、および他の微小血管疾患のため、および、また、たとえば、腫瘍患者、特に大規模な外科インターベンションまたは化学療法若しくは放射線療法を受けている患者における静脈血栓塞栓症のような血栓塞栓合併症の防止および処置のために使用することができる。
本発明による化合物は、更に、また、たとえば、血液および血漿製品を保存するため、カテーテルおよび他の医療用具および器具を洗浄/前処理するため、インビボまたはエキソビボに使用される医療用具および器具の人工の表面を被覆するため、またはXa因子を含んでいる生物学的サンプルのため、エキソビボの凝固を防止するために用いることもできる。
更に、本発明は、疾患、特に上記に述べられている疾患の処置および/または予防のための本発明による化合物の使用を提供する。
更に、本発明は、疾患、特に上記に述べられている疾患を処置および/または予防する薬剤を製造するための本発明による化合物の使用を提供する。
更に、本発明は、抗凝固的に有効な量の本発明による化合物を使用して、疾患、特に上記に述べられている疾患を処置および/または予防する方法を提供する。
更に、本発明は、インビトロ、特に、Xa因子を含んでいる、保存血または生物学的サンプルにおける血液凝固を防止する方法であって、その方法が抗凝固的に有効な量の本発明による化合物を添加することを特徴とする方法を提供する。
更に、本発明は、特に、上記に述べられている疾患の処置および/または予防のための、本発明による化合物と、一つまたはそれ以上の別の活性化合物を含んでなる薬剤を提供する。次の化合物が、組み合わせに適した活性化合物の例証かつ好ましいものとして挙げることができる:
・脂質低下剤、特に、HMG−CoA(3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−補酵素A)還元酵素阻害剤;
・冠状動脈治療剤/血管拡張剤、特にACE(アンギオテンシン転換酵素)阻害剤;AII(アンギオテンシンII)受容体拮抗剤;β−アドレノセプター拮抗剤;アルファ−1−アドレノセプター拮抗剤;利尿薬;カルシウムチャンネル遮断薬;たとえば、可溶性グアニル酸シクラーゼの刺激薬のような環状グアノシンリン酸(cGMP)濃度の増加を引き起こす薬剤;
・プラスミノーゲン活性化因子(血栓溶解剤/線維素溶解剤)および血栓溶解/線維素溶解を高める化合物(たとえば、プラスミノーゲン活性化因子抑制因子の阻害剤(PAI阻害剤)またはトロンビン−活性化線維素溶解抑制因子の阻害剤(TAFI阻害剤));
・抗凝固剤;
・血小板凝集抑制薬剤(platelet aggregation inhibiting substances)(血小板凝集抑制剤(platelet aggregation inhibitors)、血小板凝集抑制剤(thrombocyte aggregation inhibitors));
・フィブリノーゲン受容体拮抗剤(グリコプロテイン−IIb/IIIa拮抗剤);
・およびまた抗不整脈剤。
本発明は、更に、少なくとも一つの本発明による化合物を、通例、一つまたはそれ以上の不活性な非毒性の薬学的に許容される助剤と一緒に含んでなる薬剤、および上記に述べられている目的のためのその使用を提供する。
本発明による化合物は、全身的および/または局所的に作用することができる。この目的のために、それは、たとえば、経口、非経口、肺、鼻内、舌下、舌、口内、直腸、皮膚、経皮、結膜または耳の経路ような適切な方法で、またはインプラントまたはステントとして投与することができる。
こうした投与ルートに、本発明による化合物は適切な投与形態で投与することができる。
たとえば、錠剤(非被覆錠剤および被覆錠剤、たとえば、腸溶性コーティング、または遅延溶解であるか、不溶性であるか、および本発明による化合物の放出を制御するコーティングを施した錠剤)、口腔で急速に崩壊する錠剤またはフィルム/ウェハ(wafers)、フィルム/凍結乾燥物、カプセル剤(たとえば、ハードまたはソフトゼラチンカプセル)、糖衣錠、顆粒剤、ペレット、散剤、乳剤、懸濁剤、エアゾール剤または溶液のような、先行技術に述べられた機能を果たし、本発明による化合物を急速および/または改変された方法で送達し、そして結晶および/または非晶および/または溶解形態で本発明による化合物を含んでいる投与形態が経口投与に適切である。
非経口投与は、吸収ステップを回避するか(たとえば、静脈内、動脈内、心臓内、髄腔内、または腰椎内)、または吸収を介在(たとえば、筋肉内、皮下、皮内、経皮的または腹腔内)しておこなうことができる。非経口投与に適した投与形態には、とりわけ、溶液、懸濁液、乳化液、凍結乾燥剤、または無菌散剤の形態での注射および点滴製剤がある。
他の投与ルートの適切な例としては、吸入医薬形態(とりわけ、粉末吸入器、ネブライザ)、点鼻用滴剤/溶液/スプレー;舌、舌下、または口内へ投与する錠剤、フィルム/ウェハまたはカプセル剤、坐剤、耳または眼用製剤、膣用カプセル、水溶性懸濁液(ローション、振蕩剤(shaking mixtures))、脂肪親和性懸濁液(lipophilic suspensions)、軟膏、クリーム、経皮治療系(たとえば、貼付剤)、ミルク、ペースト、発泡剤、ダスティングパウダー(dusting powders)、インプラントまたはステントがある。
経口または非経口投与、特に経口投与が優先される。
本発明による化合物は、上述した投与形態に変換することができる。これは、不活性な非毒性の薬学的に好適な助剤と混和することによって、それ自体公知の方法で行うことができる。こうした助剤には、とりわけ、担体(たとえば、微結晶セルロース、乳糖、マンニトール)、溶媒(たとえば、液体ポリエチレングリコール)、乳化剤および分散剤または湿潤剤(たとえば、ドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレエート)、結合剤(たとえば、ポリビニルピロリドン)、合成および天然高分子(たとえば、アルブミン)、安定化剤(たとえば、アスコルビン酸のような抗酸化剤)、着色剤(たとえば、酸化鉄のような無機色素)および矯味および/または矯臭剤が含まれる。
通例、約0.001〜1mg/kg、好ましくは、約0.01〜0.5mg/kg(体重)の非経口投与量で投与し、有効な結果を達成することが有利であることが判明している。経口投与での投与量は、約0.01〜100mg/kg、好ましくは、約0.01〜20mg/kg、そして更に特に好ましくは0.1〜10mg/kg(体重)である。
しかしながら、適切な場合には、特に、体重、投与ルート、活性化合物に対するそれぞれ個々の応答、製剤の特質および投与がなされる時間または間隔いかんによって、上述した量を逸脱することも必要であり得る。したがって、上述の最小量より少ない量で済ますことで十分である場合もあり得ることであり、一方、他の場合では、上限を超えなければならないこともあり得る。より多い量を投与する場合は、それらの量を一日にわたり、複数回のそれぞれ個々の投与量に分割することが望ましいといえる。
本発明は、下記の実施例によって説明される。この発明は、こうした実施例に限定されることはない。
以下の試験および実施例におけるパーセンテージデータは、特に述べない限り、重量パーセンテージであり;部(パート)は重量による部である。溶媒比、希釈比、および液体/液体溶液の濃度データは、それぞれの場合、容積に基づくものである。
A.実施例
略語および頭字語
Figure 2009507055
LC−MSおよびHPLC方法:
方法1:
MS機種: Micromass ZQ; HPLC機種: Waters Alliance 2795; カラム: Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20mm×4mm; 移動相 A:水1l+50%強度ギ酸0.5ml, 移動相B:アセトニトリル1l+50%強度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法2:
MS機種:Micromass ZQ;HPLC機種:HP1100Series;UV DAD;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20mm×4mm;移動相A:水1l+50%強度ギ酸0.5ml,移動相B:アセトニトリル1l+50%強度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法3:
機器:HPLC Agilent Series 1100付Micromass Quattro LCZ;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20mm×4mm;移動相A:水1l+50%強度ギ酸0.5ml,移動相B:アセトニトリル1l+50%強度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208−400nm。
方法4:
機器:HPLC Agilent Series 1100付Micromass Platform LCZ ;カラム: Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20mm×4mm;移動相A:水1l+50%強度ギ酸0.5ml,移動相B:アセトニトリル1l+50%強度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法5:
機器: HPLC Agilent Series 1100付Micromass Platform LCZ ;カラム:Thermo HyPURITY Aquastar 3μ 50mm×2.1mm;移動相A:水1l+50%強度ギ酸0.5ml,移動相B:アセトニトリル1l+50%強度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 100%A→0.2分 100%A→2.9分 30%A→3.1分 10%A→5.5分 10%A;オーブン:50℃;流速:0.8ml/分;UV検出:210nm。
方法6:
MS機種:Micromass ZQ;HPLC機種: Waters Alliance 2795;カラム: Merck Chromolith SpeedROD RP-18e 50mm×4.6mm;移動相A:水1l+50%強度ギ酸0.5ml,移動相B:アセトニトリル1l+50%強度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 10%B→3.0分 95%B→4.0分 95%B;オーブン:35℃;流速:0.0分 1.0ml/分→3.0分 3.0ml/分→4.0分 3.0ml/分;UV検出:210nm。
方法7:
機器: DAD detection付HP 1100 ;カラム: Kromasil 100 RP-18, 60mm×2.1mm,3.5μm;移動相A:5mlのHClO(70%強度)/l水,移動相B:アセトニトリル;グラジエント:0分 2%B→0.5分 2%B→4.5分 90%B→9分 90%B→9.2分 2%B→10分 2%B;流速:0.75ml/分;カラム温度:30℃;UV検出:210nm。
方法8:
機器: DAD detection 付HP 1100 ;カラム: Kromasil 100 RP-18, 60mm×2.1mm,3.5μm;移動相A:5mlのHClO(70%強度)/l水,移動相B:アセトニトリル;グラジエント:0分 2%B→0.5分 2%B→4.5分 90%B→15分 90%B→15.2分 2%B→16分 2%B;流速:0.75ml/分;カラム温度:30℃;UV検出:210nm。
方法9:
機器:DAD detection 付HP 1100 ;カラム: Kromasil 100 RP-18, 60mm×2.1mm,3.5μm;移動相A:5mlのHClO(70%強度)/l水,移動相B:アセトニトリル;グラジエント:0分 2%B→0.5分 2%B→4.5分 90%B→6.5分 90%B→6.7分 2%B→7.5分 2%B;流速:0.75ml/分;カラム温度:30℃;UV検出:210nm。
出発物質および中間体:
一般的方法I:カルボン酸のエステル化
カルボン酸5mmolを50mlのメタノールに溶解し、そして5mlの濃硫酸を加える。この混合物を14−24時間、還流下で加熱する。室温に冷却した後、この溶液を氷に注ぎ、そして重炭酸ナトリウムを用いてpH6に調整する。100mlのジクロロメタンを添加した後、水相をろ別し、そしてそれぞれの場合に50mlのジクロロメタンで2回再抽出する。集められた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮する。
一般的方法II:式(VIII)のアミノ化合物のアシル化
55℃で、ピリジン(2当量)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(0.1mmol)およびTHF(約1ml/mmol)中の当該酸クロリド(1.5当量)の溶液をTHF(約2ml/mmol)中のアミノ化合物の溶液に加える。この反応混合物を還流下で16時間撹拌し、次いで室温に冷却する。水/ジクロロメタンを添加し、して相分離の後、この水相をジクロロメタンで再抽出する。集められた有機相を水、飽和重炭酸ナトリウム水溶液そして飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして、減圧下で濃縮する。この粗生成物をアセトニトリルでトリチュレートするか、またはシリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製する。
一般的方法III:カルボン酸エステルの塩基性開裂(basic cleavage)
10mlの水/THF混合液(4:1)を、カルボン酸エステル1mmolに加える。水酸化リチウム一水和物3mmolを加え、そしてこの溶液を室温で30分間撹拌する。3ml(3mmol)の1N塩酸を加えた後、THFを減圧下で除き、そして形成される析出物をろ別し、そして水、次いでジエチルエーテルで洗浄する。この固形物を高真空下で乾燥する。
実施例1A
5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド
Figure 2009507055
この表題化合物は、5−クロロチオフェン−2−カルボン酸をチオニルクロリドと反応させることによって製造される(R. Aitken et al., Arch. Pharm. (Weinheim Ger.) 1998, 331, 405-411参照)。
実施例2A
5−クロロピリジン−2−カルボニルクロリド
Figure 2009507055
この表題化合物は、5−クロロピリジン−2−カルボン酸をチオニルクロリドと反応させることによって製造される(Graf et al., J. Prakt. Chem. 1932, 133, 36-49参照)。
実施例3A
N−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)ベンゼン−1,4−ジアミン
Figure 2009507055
工程a):2−[(4−ニトロフェニル)アミノ]エタノール
Figure 2009507055
130ml(2.15mol、3当量)の2−アミノエタノールおよび274ml(1.57mol、2.2当量)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを500mlのエタノール中の4−フルオロニトロフェノール101g(716mmol)の溶液に加える。この反応混合物を50℃で終夜撹拌し、次いで、更に86ml(1.43mol、2.0当量)の2−アミノエタノールおよび249ml(1.43mol、2.0当量)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを加え、この混合物を再び50℃で12時間撹拌する。次いでこの反応溶液を減圧下で濃縮し、そして残渣を600mlの水でトリチュレートする。形成される析出物をろ別し、水で繰り返し洗浄し、そして乾燥する。
収量: 127 g (理論量の97%)
LC-MS (方法 5): R = 2.32 分;
MS (ESIpos): m/z = 183 [M+H];
H-NMR (300 MHz, DMSO-d): δ = 7.99 (d, 2H), 7.30 (t, 1H), 6.68 (d, 2H), 4.82 (t, 1H), 3.63-3.52 (m, 2H), 3.30-3.19 (m, 2H).
工程b):N−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−4−ニトロアニリン
Figure 2009507055
室温で、tert−ブチルジメチルクロロシラン30.6g(203mmol、1.2当量)およびイミダゾール17.3g(254mmol、1.5当量)を300mlのDMF中の2−[(4−ニトロフェニル)アミノ]エタノール30.8g(169mmol)の溶液に加え、そしてこの混合物を室温で2.5時間撹拌する。この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして残渣を200mlのジクロロメタンおよび100mlの水に溶解する。相分離の後、この水相をそれぞれの場合に80mlのジクロロメタンで3回抽出する。集められた有機相を100mlの飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮する。
収量: 49.7 g (定量的)
LC-MS (方法 3): R = 3.09 分;
MS (ESIpos): m/z = 297 [M+H];
H-NMR (300 MHz, DMSO-d): δ = 7.98 (d, 2H), 7.29 (t, 1H), 6.68 (d, 2H), 3.77-3.66 (m, 2H), 3.35-3.24 (m, 2H), 0.81 (s, 9H), 0.0 (s, 6H).
工程c):N−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)ベンゼン−1,4−ジアミン
Figure 2009507055
アルゴン下で、4gのパラジウム・活性炭(10%)を500mlのエタノール中のN−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−4−ニトロアニリン59.5g(201mmol)の溶液に加え、そしてこの混合物に室温、大気圧、水素雰囲気中で水素添加する。この触媒をフィルター層で分別し、そしてエタノールで洗浄し、次にこのろ液を減圧下で濃縮する。
収量: 53 g (定量的)
LC-MS (方法 2): R = 1.83 分;
MS (ESIpos): m/z = 267 [M+H];
H-NMR (300 MHz, DMSO-d): δ = 6.42-6.30 (m, 4H), 4.48 (t, 1H), 4.21 (br. s, 2H), 3.68-3.58 (m, 2H), 3.04-2.93 (m, 2H), 0.82 (s, 9H), 0.0 (s, 6H).
実施例4A
N−(3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)ベンゼン−1,4−ジアミン
Figure 2009507055
表題化合物は、実施例3Aに述べられている順序に準じる反応順序によって製造される。
LC-MS (方法 6): R = 1.73 分;
MS (ESIpos): m/z = 281 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 6.39 (d, 2H), 6.30 (d, 2H), 4.56 (br. s, 1H), 4.19 (br. s, 2H), 3.69-3.60 (m, 2H), 2.97-2.88 (m, 2H), 1.70-1.60 (m, 2H), 0.83 (s, 9H), 0.0 (s, 6H).
実施例5A
メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ベンゾアート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル アントラニラート723mg(4.78mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド1.30g(7.17mmol、1.5当量)と反応させる。粗生成物をアセトニトリルでトリチュレーションすると、表題化合物が得られる。
収量: 650 mg (理論量の46%)
LC-MS (方法 1): R = 2.76 分;
MS (ESIpos): m/z = 296 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.40 (s, 1H), 8.29 (d, 1H), 7.98 (d, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.67 (t, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.27 (t, 1H), 3.89 (s, 3H).
実施例6A
メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−4−メチルベンゾアート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 2−アミノ−4−メチルベンゾアート1.83g(11.05mmol)[製造は、G. Mayer, Chem. Ber. 1930, 63, 1455参照]1.83g(11.05mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド3.00g(16.57mmol、1.5当量)と反応させる。粗生成物をアセトニトリルでトリチュレーションすると、表題化合物が得られる。
収量: 2.86 g (理論量の83%)
HPLC (方法 7): R = 5.41 分;
MS (DCI, NH): m/z = 327 [M+NH4];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.49 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.09 (d, 1H), 3.88 (s, 3H), 2.39 (s, 3H).
実施例7A
メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−4−(トリフルオロメチル)ベンゾアート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 2−アミノ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾアート1.79g(8.17mmol)[製造は、F.T. Hill et al., J. Med. Chem. 1983, 26, 865-869参照]を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド2.22g(12.25mmol、1.5当量)と反応させる。粗生成物をアセトニトリルでトリチュレーションすると、表題化合物が得られる。
収量: 1.95 g (理論量の66%)
HPLC (方法 7): R = 5.52 分;
MS (DCI, NH): m/z = 381 [M+NH];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.39 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.15 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.64 (d, 1H), 7.35 (d, 1H), 3.90 (s, 3H).
実施例8A
メチル 4−クロロ−2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ベンゾアート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 2−アミノ−4−クロロベンゾアート800mg(4.31mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド1.17g(6.47mmol、1.5当量)と反応させる。表題化合物を、この反応混合物に水を加えて析出させることによって単離する。
収量: 1.37 g (理論量の96%)
LC-MS (方法 3): R = 3.24 分;
MS (ESIpos): m/z = 330 [M+H].
実施例9A
メチル 4−クロロ−2−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ベンゾアート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 2−アミノ−4−クロロベンゾアート2.07g(11.3mmol)を、4−クロロベンゾイルクロリド2.92g(16.69mmol、1.5当量)と反応させる。表題化合物を、シリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール 200:1)によって単離する。
収量: 2.71 g (理論量の75%)
LC-MS (方法 1): R = 2.99 分;
MS (ESIpos): m/z = 324 [M+H].
実施例10A
メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−4−フルオロベンゾアート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 2−アミノ−4−フルオロベンゾアート300mg(1.46mmol)[A. Cagir et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 2004, 14, 2051-2054]を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド396mg(2.19mmol、1.5当量)と反応させる。表題化合物を、シリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール 98:2)によって単離する。
収量: 307 mg (純度89%, 理論量の60%)
LC-MS (方法 1): R = 2.88 分;
MS (ESIpos): m/z = 314 [M+H].
実施例11A
メチル 4−メトキシ−2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ベンゾアート
Figure 2009507055
工程a):メチル 2−アミノ−4−メトキシベンゾアート
Figure 2009507055
2−アミノ−4−メトキシ安息香酸1000mg(6.0mmol)を一般的方法Iに従って、反応させる。
収量: 400 mg (理論量の37%)
LC-MS (方法 3): R = 1.96 分;
MS (ESIpos): m/z = 182 [M+H].
工程b):メチル 4−メトキシ−2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ベンゾアート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 2−アミノ−4−メトキシベンゾアート650mg(3.6mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド974mg(5.4mmol、1.5当量)と反応させる。表題化合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロへキサン/酢酸エチル 4:1)によって精製する。
収量: 377 mg (理論量の31%)
HPLC (方法 7): R = 5.30 分;
MS (ESIpos): m/z = 326 [M+H].
実施例12A
メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−4−シアノベンゾアート
Figure 2009507055
工程a):2−アミノ−4−シアノ安息香酸
Figure 2009507055
パラジウム(活性炭5%)20mgを50mlのエタノール中の4−シアノ−2−ニトロ安息香酸[Chan, R.L., Bruice, T.C., J. Am. Chem. Soc. 1977, 99, 6721-6730]4000mg(20.82mmol)の溶液に加える。2.5mlのヒドラジン一水和物を滴下後、この反応混合物を還流下で18時間撹拌する。この触媒をキーゼルグール(kieselguhr)でろ別し、ろ液を減圧下で濃縮する。この残渣を20mlの5%強度の炭酸ナトリウム溶液に溶解し、そして1N塩酸でpH5に調整する。この結果生じる析出物を分離し、水で洗浄し、そして減圧下で乾燥する。
収量: 2220 mg (純度80%, 理論量の53%)
LC-MS (方法 1): R = 1.19 分;
MS (ESIpos): m/z = 163 [M+H]
工程b):メチル 2−アミノ−4−シアノベンゾアート
Figure 2009507055
一般的方法Iに従って、2−アミノ−4−シアノ安息香酸2000mg(9.87mmol)を反応させる。
収量: 750 mg (純度84%, 理論量の43%)
LC-MS (方法 5): R = 3.38 分;
MS (ESIpos): m/z = 177 [M+H].
工程c):メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−4−シアノベンゾアート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 2−アミノ−4−シアノベンゾアート818mg(4.64mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド1261mg(6.97mmol、1.5当量)と反応させる。表題化合物を、この反応混合物から析出させる。
収量: 970 mg (純度85%, 理論量の55%)
LC-MS (方法 3): R = 2.87 分;
MS (ESIpos): m/z = 321 [M+H]
実施例13A
3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−カルボン酸
Figure 2009507055
工程a):メチル 3−アミノピリジン−2−カルボキシラート
Figure 2009507055
3−アミノピリジン−2−カルボン酸300mg(6.0mmol)を一般的方法Iに従って、反応させる。
収量: 154 mg (理論量の45%)
LC-MS (方法 5): R = 1.62 分;
MS (ESIpos): m/z = 153 [M+H].
工程b):メチル 3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−カルボキシラート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 2−アミノピリジン−3−カルボキシラート150mg(1.0mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド268mg(1.5mmol、1.5当量)と反応させる。粗生成物をジクロロメタンに加え、25mlの0.5N水酸化ナトリウム水溶液で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして濃縮する。
収量: 233 mg (理論量の80%)
LC-MS (方法 2): R = 2.37 分;
MS (ESIpos): m/z = 297 [M+H].
工程c):3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−カルボン酸
Figure 2009507055
一般的方法IIIに従って、メチル 3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−カルボキシラート212mg(0.71mmol)を、90mgの水酸化リチウム一水和物(2.14mmol、3当量)と反応させる。
収量: 161 mg (理論量の77%)
LC-MS (方法 3): R = 1.62 分;
MS (ESIpos): m/z = 283 [M+H].
実施例14A
4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−3−カルボン酸
Figure 2009507055
工程a):メチル 4−アミノピリジン−3−カルボキシラート
Figure 2009507055
4−アミノピリジン−3−カルボン酸4400mg(31.86mmol)を、12mlの氷で冷却した濃硫酸に一度に少しずつ加える。次いで70mlのメタノールをゆっくり加える。この反応混合物を還流下(油浴温度75℃)で20時間撹拌する。この反応溶液を約120gの氷に注ぎ、そして炭酸ナトリウムで中和する。ジクロロメタンで抽出後、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過する。24時間放置すると、表題化合物がろ液から結晶化する。
収量: 3310 mg (理論量の67%)
LC-MS (方法 9): R = 1.59 分;
MS (ESIpos): m/z = 153 [M+H].
工程b):メチル 4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−3−カルボキシラート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 4−アミノピリジン−3−カルボキシラート2000mg(13.15mmol)を5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド3570mg(19.72mmol、1.5当量)と反応させる。ジエチルエーテルとトリチュレーションした後、表題化合物を濃縮ろ液から結晶化させる。
収量: 1370 mg (理論量の35%)
LC-MS (方法 2): R = 2.45 分;
MS (ESIpos): m/z = 297 [M+H].
工程c):4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−3−カルボン酸
Figure 2009507055
一般的方法IIIに従って、メチル 4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−3−カルボキシラート2.04g(6.88mmol)を、水酸化リチウム一水和物0.87g(20.63mmol、3当量)と反応させる。
収量: 1.94 g (理論量の99%)
LC-MS (方法 1): R = 1.30 分;
MS (ESIpos): m/z = 283 [M+H] .
実施例15A
3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−カルボン酸
Figure 2009507055
工程a):メチル 3−アミノピリジン−4−カルボキシラート
Figure 2009507055
3−アミノピリジン−4−カルボン酸1030mg(7.46mmol)を一般的方法Iに従って反応させる。
収量: 1040 mg (理論量の89%)
LC-MS (方法 5): R = 1.90 分;
MS (ESIpos): m/z = 153 [M+H] .
工程b):メチル 3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−カルボキシラート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 3−アミノピリジン−4−カルボキシラート3.00g(19.72mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド5.35g(29.58mmol、1.5当量)と反応させる。
収量: 5.91 g (理論量の98%)
LC-MS (方法 2): R = 2.52 分;
MS (ESIpos): m/z = 297 [M+H] .
工程c):3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−カルボン酸
Figure 2009507055
一般的方法IIIに従って、メチル 3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−カルボキシラート6.0g(20mmol)を、2.5gの水酸化リチウム一水和物(60mmol、3当量)と反応させる。
収量: 4.4 g (理論量の74%)
LC-MS (方法 3): R = 1.62 分;
MS (ESIpos): m/z = 283 [M+H].
実施例16A
メチル 3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]イソニコチナート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 3−アミノイソニコチナート[製造は、S.L. Gwaltney et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 2003, 13, 1359-1362 参照]445mg(2.93mmol)を4−クロロベンゾイルクロリド768mg(4.39mmol、1.5当量)と反応させる。表題化合物をシリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィ(移動相:ジクロロメタン)によって単離する。
収量: 365 mg (理論量の43%)
LC-MS (方法 1): R = 2.09 分;
MS (ESIpos): m/z = 291 [M+H].
実施例17A
2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ニコチン酸
Figure 2009507055
工程a):メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ニコチナート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 2−アミノニコチナート1000mg(6.6mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド1785mg(9.9mmol、1.5当量)と反応させる。粗生成物をジクロロメタン中に加え、次に25mlの0.5N水酸化ナトリウム水溶液で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮する。残渣を、10mlのアセトニトリル中に加え、そして残存する固形物をろ別する。次いでこの固形物をジエチルエーテルで洗浄し、高真空下で乾燥する。
収量: 630 mg (理論量の32%)
LC-MS (方法 1): R = 2.97 分;
MS (ESIpos): m/z = 297 [M+H].
工程b): 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ニコチン酸
Figure 2009507055
一般的方法IIIに従って、メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ニコチナート352mg(1.2mmol)を、149mgの水酸化リチウム一水和物(3.6mmol、3当量)と反応させる。
収量: 320 mg (純度90% , 理論量の86%)
LC-MS (方法 3): R = 1.38 分;
MS (ESIpos): m/z = 283 [M+H].
実施例18A
3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピラジン−2−カルボン酸
Figure 2009507055
工程a): メチル 3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピラジン−2−カルボキシラート
Figure 2009507055
20mlのアセトニトリル中のメチル 3−アミノピラジン−2−カルボキシラート2.0g(13.0mmol)および4−クロロベンゾイルクロリド11.4g(65.3mmol、5.0当量)を還流下で加熱する。24時間後、この混合物を室温に冷却し、そして、25mlのジエチルエーテルをこの懸濁液に加える。この固形物を分離する。表題化合物をろ液から析出し、次にろ過によって単離する。
収量: 2.9 g (理論上の71%)
LC-MS (方法 1): R = 1.69 分;
MS (ESIpos): m/z = 292 [M+H].
工程b): 3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピラジン−2−カルボン酸
Figure 2009507055
一般的方法IIIに従って、583mg(2.0mmol)のメチル 3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピラジン−2−カルボキシラートを252mgの水酸化リチウム一水和物(6.0mmol、3当量)と反応させる。
収量: 61 mg (理論量の11%)
LC-MS (方法 1): R = 1.18 分;
MS (ESIpos): m/z = 278 [M+H].
実施例19A
メチル 4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−2−メチルピリミジン−5−カルボキシラート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 4−アミノ−2−メチルピリミジン−5−カルボキシラート1500mg(9.0mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド2437mg(13.5mmol、1.5当量)と反応させる。粗生成物をジクロロメタン中に加え、そして、50mlの0.5N水酸化ナトリウム水溶液で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして濃縮する。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール 95:5)によって精製する。
収量: 294 mg (理論量の10%)
LC-MS (方法 2): R = 2.23 分;
MS (ESIpos): m/z = 312 [M+H].
実施例20A
4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}チオフェン−3−カルボン酸
Figure 2009507055
工程a):メチル 4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}チオフェン−3−カルボキシラート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 3−アミノチオフェン−2−カルボキシラート1000mg(5.2mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド1402mg(7.7mmol、1.5当量)と反応させる。粗生成物をジクロロメタンに加え、50mlの0.5N水酸化ナトリウム水溶液で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして濃縮する。
収量: 1770 mg (純度74%, 理論量の86%)
LC-MS (方法 2): R = 2.48 分;
MS (ESIpos): m/z = 288 [M+H].
工程b):4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}チオフェン−3−カルボン酸
Figure 2009507055
一般的方法IIIに従って、メチル 4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}チオフェン−3−カルボキシラート1539mg(5.1mmol)を、642mgの水酸化リチウム一水和物(15.3mmol、3当量)と反応させる。
収量: 1350 mg (理論量の88%)
LC-MS (方法 3): R = 2.84 分;
MS (ESIpos): m/z = 302 [M+H].
実施例21A
4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}イソチアゾール−3−カルボン酸
Figure 2009507055
工程a):メチル 4−アミノイソチアゾール−3−カルボキシラート
Figure 2009507055
4−アミノイソチアゾール−3−カルボン酸1000mg(5.5mmol)を、一般的方法Iに従って、反応させる。
収量: 690 mg (理論量の79%)
LC-MS (方法 5): R = 2.11 分;
MS (ESIpos): m/z = 159 [M+H].
工程b):メチル 4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}イソチアゾール−3−カルボキシラート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 4−アミノイソチアゾール−3−カルボキシラート680mg(4.3mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド1167mg(6.4mmol、1.5当量)と反応させる。残存する残渣をジクロロメタンに加え、そして25mlの0.5N水酸化ナトリウム水溶液で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして濃縮する。粗生成物は、精製せずに次の工程に使用される。
LC-MS (方法 3): R = 2.50 分;
MS (ESIpos): m/z = 303 [M+H].
工程c):4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}イソチアゾール−3−カルボン酸
Figure 2009507055
一般的方法IIIに従って、メチル 4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}イソチアゾール−3−カルボキシラート1150g(3.8mmol)を、478mgの水酸化リチウム一水和物(11.4mmol、3当量)と反応させる。
収量: 1020 mg (理論量の93%)
LC-MS (方法 2): R = 2.19 分;
MS (ESIpos): m/z = 289 [M+H].
実施例22A
エチル 3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシラート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、エチル 3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシラート [K. Morimoto et al., J. Heterocycl. Chem. 1997, 34, 537-540]554mg(3.28mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド889mg(4.91mmol、1.5当量)と反応させる。表題化合物を、シリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール 100:1)によって単離する。
収量: 623 mg (理論量の61%)
LC-MS (方法 2): R = 2.31 分;
MS (ESIpos): m/z = 314 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 10.35 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.81 (d, 1H), 7.36 (d, 1H), 4.10 (qd, 2H), 3.84 (s, 3H), 1.13 (t, 3H).
実施例23A
3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−カルボン酸
Figure 2009507055
工程a):メチル 3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−カルボキシラート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 3−アミノチオフェン−2−カルボキシラート500mg(3.18mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド864mg(4.77mmol、1.5当量)と反応させる。粗生成物をアセトニトリルでトリチュレーションすると、表題化合物が得られる。
収量: 818 mg (理論量の74%)
LC-MS (方法 3): R = 2.89 分;
MS (ESIpos): m/z = 302 [M+H].
工程b):3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−カルボン酸
Figure 2009507055
20mlのTHF/水(3:1)中のメチル 3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−カルボキシラート412mg(1.37mmol)および65.4mg(2.73mmol、2当量)の水酸化リチウムの溶液を、室温で4時間撹拌する。この反応混合物をTHFから遊離させ、1N塩酸を用いてpH1に調整する。この結果生じる析出物をろ別し、水で洗浄し、減圧下で乾燥する。
収量: 368 mg (理論量の94%)
LC-MS (方法 2): R = 2.47 分;
MS (ESIpos): m/z = 288 [M+H].
実施例24A
メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−5−(ジメチルアミノ)−4−メチルベンゾアート
Figure 2009507055
工程a):メチル 2−アミノ−4−メチル−5−ニトロベンゾアート
Figure 2009507055
2−アミノ−4−メチル−5−ニトロ安息香酸5.7g(29.1mmol)を、一般的方法Iに従って反応させる。
収量: 5.3 g (純度91%, 理論量の79%)
LC-MS (方法 2): R = 2.29 分;
MS (ESIpos): m/z = 211 [M+H].
工程b):メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−4−メチル−5−ニトロベンゾアート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 2−アミノ−4−メチル−5−ニトロベンゾアート5.3g(22.7mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド6.2g(34.0mmol、1.5当量)と反応させる。水をこの反応混合物に加える。この結果生じる析出物をろ別し、アセトニトリルと共に撹拌し、再びろ過し、シクヘキサンで洗浄し、そして減圧下で乾燥する。
収量: 7.8 g (純度76%, 理論量の74%)
LC-MS (方法 1): R = 2.94 分;
MS (ESIpos): m/z = 355 [M+H] .
工程c):メチル 5−アミノ−2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−4−メチルベンゾアート
Figure 2009507055
室温で、触媒量のラニーニッケルを2mlのTHF中のメチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−4−メチル−5−ニトロベンゾアート100mg(0.28mmol)の溶液に加える。激しく撹拌して、21μl(0.42mmol、1.5当量)のヒドラジン水和物を滴下し、次いで反応が完了するまでTLCでモニタリングしながら、更に2回触媒量のラニーニッケルを加える。この反応混合物に硫酸ナトリウムを加え、この混合物をキーゼルグールによってろ過し、次にこのキーゼルグールをジクロロメタンで完全に洗浄する。集められたろ液を減圧下で濃縮する。
収量: 45 mg (純度73%, 理論量の36%)
LC-MS (方法 3): R = 2.53 分;
MS (ESIpos): m/z = 325 [M+H] ;
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 10.88 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.33-7.19 (m, 2H), 5.11 (s, 2H), 3.81 (s, 3H), 2.12 (s, 3H).
工程d):メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−5−(ジメチルアミノ)−4−メチルベンゾアート
Figure 2009507055
室温で、231mg(6.10mmol、6当量)の水素化ホウ素ナトリウムを、8mlのTHF中のメチル 5−アミノ−2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−4−メチルベンゾアート330mg(1.02mmol)の溶液に加える。激しく撹拌しながら、この混合物を322μl(4.06mmol、4当量)の35%強度ホルムアルデヒド溶液および8mlのTHF中の0.7当量の3N硫酸の混合物に滴下し、半分を添加した後、更に0.7当量の3N硫酸を同時に滴下する。この添加の5分後にこの反応混合物を1.4mlの1N水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にし、次に水および酢酸エチルを加える。相分離後、この有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮する。
収量: 341 mg (純度92%, 理論量の88%)
LC-MS (方法 1): R = 2.77 分;
MS (ESIpos): m/z = 353 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.19 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.67 (d, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.31 (d, 1H), 3.86 (s, 3H), 2.64 (s, 6H), 2.33 (s, 3H).
実施例25A
メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−5−フルオロ−4−メチルベンゾアート
Figure 2009507055
工程a):メチル 2−アミノ−5−フルオロ−4−メチルベンゾアート
Figure 2009507055
2−アミノ−5−フルオロ−4−メチル安息香酸1.28g(7.57mmol)を、一般的方法Iに従って反応させる。
収量: 1.04 g (純度96%, 理論量の72%)
LC-MS (方法 2): R = 2.29 分;
MS (ESIpos): m/z = 184 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 7.32 (d, 1H), 6.65 (d, 1H), 6.47 (s, 2H), 3.77 (s, 3H), 2.16 (s, 3H).
工程b):メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−5−フルオロ−4−メチルベンゾアート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、メチル 2−アミノ−5−フルオロ−4−メチルベンゾアート500mg(2.73mmol)を、5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリド741mg(4.09mmol、1.5当量)と反応させる。この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして表題化合物をこの粗生成物をアセトニトリルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 560 mg (理論量の63%)
LC-MS (方法 2): R = 3.32 分;
MS (ESIpos): m/z = 328 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.15 (s, 1H), 8.13 (d, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.32 (d, 1H), 3.86 (s, 3H), 2.32 (s, 3H).
実施例26A
エチル 3−{[(5−クロロピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ}−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシラート
Figure 2009507055
一般的方法IIに従って、エチル 3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシラート [K. Morimoto et al., J. Heterocycl. Chem. 1997, 34, 537-540] 63mg(0.37mmol)を、5−クロロピリジン−2−カルボニルクロリド98mg(0.56mmol、1.5当量)と反応させる。表題化合物をシリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール 50:1)によって単離する。
収量: 95 mg (理論量の83%)
LC-MS (方法 1): R = 1.87 分;
MS (ESIpos): m/z = 309 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.15 (s, 1H), 8.80 (d, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.21 (dd, 1H), 8.16 (d, 1H), 4.27 (qd, 2H), 3.85 (s, 3H), 1.30 (t, 3H).
実施例27A
メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−5−シアノ−4−メチルベンゾアート
Figure 2009507055
工程a):メチル 2−アミノ−4−メチル−5−ニトロベンゾアート
Figure 2009507055
2−アミノ−4−メチル−5−ニトロ安息香酸 [F. W. Lichtenthaler et al., Tetrahedron Lett. 1981, 22, 4397-4400] 5.7g(29.1mmol)を、最初に250mlのメタノール中に加え、次に28.5mlの濃硫酸を加える。この混合物を還流下で16時間加熱し、次いで室温に冷却後、氷の上に注ぐ。pHを固体の重炭酸ナトリウムを用いて6に調整し、メタノールを減圧下で除去し、析出物を分離する。固形物を高真空下で乾燥する。
収量: 5.3 g (理論量の87%)
LC-MS (方法 2): R = 2.29 分;
MS (ESIpos): m/z = 211 [M+H].
工程b):メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−4−メチル−5−ニトロベンゾアート
Figure 2009507055
25mlのTHF中のメチル 2−アミノ−5−シアノ−4−メチルベンゾアート5.3g(22.7mmol)の溶液を55℃に温め、次に3.7ml(3.6g、2.0当量)のピリジンおよび4−N,N−ジメチルアミノピリジン277mg(2.3mmol、0.1当量)を加える。次いで25mlのTHFに溶解した実施例1Aの化合物6.2g(34.0mmol、1.5当量)を滴下する。この混合物を還流下で18時間加熱する。室温に冷却後、250mlの水を加える。析出物を分離し、水で洗浄し、アセトニトリルでトリチュレートし、再びろ過し、シクロヘキサンで洗浄し、次に減圧下で乾燥する。
収量: 7.8 g (理論量の97%)
HPLC (方法 9): R = 5.07 分;
MS (ESIneg): m/z = 353 [M-H].
工程c):メチル 5−アミノ−2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−4−メチルベンゾアート
Figure 2009507055
メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−4−メチル−5−ニトロベンゾアート3.7g(10.4mmol)を74mlのTHFに溶解し、スパーテルの先端部ほどのラニーニッケルを加える。激しく撹拌しながら、0.8ml(15.6mmol、1.5当量)のヒドラジン水和物を滴下する。1時間の反応時間後に3回、それぞれの場合に、更にスパーテルの先端部ほどのラニーニッケルを加える。全体で4時間後に、硫酸ナトリウムを加え、この混合物をキーゼルグールによってろ過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、ろ液を減圧下で濃縮する。
収量: 3.3 g (理論量の96%)
LC-MS (方法 1): R = 2.32 分;
MS (ESIpos): m/z = 325 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 10.89 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.27 (d, 1H), 7.24 (s, 1H), 5.11 (br. s, 2H), 3.81 (s, 3H), 2.13 (s, 3H).
工程d):メチル 2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−5−シアノ−4−メチルベンゾアート
Figure 2009507055
シアン化銅(I)358mg(4.0mmol、1.3当量)および亜硝酸tert−ブチル1.1ml(952mg、3.0当量)を最初に3mlのDMSOに加える。50℃でメチル 5−アミノ−2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−4−メチルベンゾアート1.0g(3.1mmol)を一回に少しずつ加える。この混合物を60℃で1時間撹拌し、次いで6mlのアセトニトリルを加え、次に固形残留物を分離する。このろ液をRP−HPLCによって精製する。
収量: 58 mg (理論量の5%)
LC-MS (方法 1): R = 2.82 分;
MS (ESIneg): m/z = 333 [M-H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.62 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.33 (d, 1H), 3.90 (s, 3H), 2.54 (s, 3H).
実施例28A
メチル 4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−2−(メチルチオ)−1,3−チアゾール−5−カルボキシラート
Figure 2009507055
メチル 4−アミノ−2−(メチルチオ)−1,3−チアゾール−5−カルボキシラート4.0g(19.6mmol)を、最初に25mlのTHFに加え、次に55℃に温める。ピリジン3.2ml(3.1g、2.0当量)および4−N,N−ジメチルアミノピリジン239mg(2.0mmol、0.1当量)をこの溶液に加える。次いで25mlのTHFに溶解した実施例1Aの化合物5.3g(29.4mmol、1.5当量)を滴下する。この混合物を還流下で18時間加熱する。室温に冷却後、250mlの水を加える。析出物を分離し、水で洗浄し、アセトニトリルでトリチュレートし、再びろ過し、シクロヘキサンで洗浄し、減圧下で乾燥する。
収量: 5.7 g (純度72%, 理論量の60%)
LC-MS (方法 3): R = 2.60 分;
MS (ESIpos): m/z = 349 [M+H] .
実施例29A
メチル 2−{[(5−クロロピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ}−4−メチルベンゾアート
Figure 2009507055
実施例2Aの化合物234mg(1.3mmol、1.1当量)を、6mlのジオキサンおよび0.25mlのピリジン中のメチル 2−アミノ−4−メチルベンゾアート[G. Reissenweber et al., Angew. Chem. 1981, 93, 914-915] 200mg(1.2mmol)の溶液に加える。この反応混合物を室温で12時間撹拌する。水を添加した後、形成される析出物をろ別し、ジエチルエーテルで洗浄し、そして減圧下で乾燥する。
収量: 163 mg (理論量の44%)
LC-MS (方法 3): R = 2.90 分;
MS (ESIpos): m/z = 305 [M+H] .
実施例:
一般的方法1:カルボン酸とのアミドカップリング
ジクロロメタン(5ml/mmol)中の当該カルボン酸およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.05当量)の溶液を室温で15分間撹拌し、次いでジクロロメタン(5ml/mmol)中のアニリン誘導体(1.0当量)の溶液およびO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU、1.05当量)を加える。この反応混合物を室温で一晩撹拌する。次いでこの反応混合物を水、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、そして再び水で洗浄する。有機相を減圧下で濃縮し、次に酢酸エチルをこの残渣に加える。析出固形物をろ別し、次にペンタンで洗浄する。このろ液を減圧下で濃縮し、次にこの残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーまたは分取RP−HPLCによって精製する。
一般的方法2:カルボン酸エステルとのアミドカップリング
アルゴン下0℃で、トリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、5当量)をジクロロメタン(4ml/mmol)中のアニリン(2当量)の溶液に滴下する。この反応混合物を室温に温め、室温で15分間撹拌し、再び0℃に冷却し、次いでジクロロメタン(8ml/mmol)中の当該カルボン酸エステル溶液を加える。この混合物をさらに室温で撹拌し、次いで20%強度酒石酸カリウム溶液を滴下する(注意深く:激しい発泡!)。ジクロロメタンの添加そして相分離の後、有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮する。粗生成物を分取RP−HPLCまたはシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製する。
一般的方法3:臭化シアンとの反応
アルゴン下で、重炭酸ナトリウム(3当量)および臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、約1.2当量)をTHF(10ml/mmol)中のカップリング・プロダクトの溶液に加え、この混合物を40℃で撹拌する。水/ジクロロメタンの添加および相分離後、水相をジクロロメタンで再抽出する。集められた有機相を飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮する。粗生成物の詳細な精製については、実施例に述べられている。
一般的方法4:メタンスルホン酸の存在下でのイミノオキサゾリジン誘導体への環化
室温で、メタンスルホン酸2.1−2.2当量をアセトニトリル中(約100ml/mmol)中のN−シアノ化合物の溶液に加え、次にこの混合物を室温で、出発物質の完全な変換が達成されるまで撹拌する。次いでこの反応混合物を濃縮し、その粗生成物をシリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製するか、あるいは、この反応混合物中に析出物が形成する場合は、この析出物をろ別し、アセトニトリルで洗浄し、高真空下で乾燥する。
実施例1
5−クロロ−N−[2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)−カルボニル]フェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例5Aの化合物638mg(2.16mmol)と実施例3Aの化合物1.15g(4.32mmol、2当量)を、5.4mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、10.8mmol、5当量)の存在下で反応させる。表題化合物を、シリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール 400:1)によって単離する。
収量: 476 mg (理論量の40%)
LC-MS (方法 1): R = 3.34 分;
MS (ESIpos): m/z = 530 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.07 (s, 1H), 10.20 (s, 1H), 8.31 (d, 1H), 7.89 (d, 1H), 7.57-7.49 (d, 1H および t, 1H), 7.33 (d, 2H), 7.24 (d, 1H), 7.21 (t, 1H), 6.55 (d, 2H), 5.42 (t, 1H), 3.68 (t, 2H), 3.10 (qd, 2H), 0.82 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
工程b):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−アミノ)−カルボニル]フェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]フェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド458mg(0.86mmol)を、重炭酸ナトリウム218mg(2.59mmol、3当量)の存在下で、全量519μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、1.56mmol、1.8当量)と反応させる。表題化合物をシリカゲルを用いるフラッシュククロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール 300:1)によって単離する。
収量: 338 mg (純度87%, 理論量の61%)
HPLC (方法 8): R = 5.42 分;
MS (ESIpos): m/z = 555 [M+H] ;
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ= 11.64 (s, 1H), 10.55 (s, 1H), 8.25 (d, 1H), 7.91 (d, 1H), 7.77 (d, 2H), 7.63 (d, 1H), 7.61 (t, 1H), 7.31 (t, 1H), 7.30 (d, 1H), 7.21 (d, 2H), 3.79-3.90 (m, 4H), 0.86 (s, 9H), 0.0 (s, 6H).
工程c):5−クロロ−N−[2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]フェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド216mg(0.39mmol)を、53μl(0.82mmol、2.1当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を形成される析出物をろ過、アセトニトリルで洗浄、そして減圧下で乾燥することによって単離する。
収量: 100 mg (理論量の48%)
HPLC (方法 9): R = 4.31 分;
MS (ESIpos): m/z = 441 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ= 11.38 (s, 1H), 10.72 (s, 1H), 9.59 (br. s, 1H), 8.82 (br. s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.91-7.83 (2d, 3H), 7.68 (d, 1H), 7.62 (t, 1H), 7.51 (d, 2H), 7.35 (t, 1H), 7.30 (d, 1H), 4.87 (t, 2H), 4.24 (t, 2H), 2.30 (s, 3H).
実施例2
5−クロロ−N−[2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−5−メチルフェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−メチルフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例6Aの化合物800mg(2.58mmol)と実施例3Aの化合物1.38g(5.17mmol、2当量)を、6.5mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、12.9mmol、5当量)の存在下で反応させる。表題化合物を、シリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール 400:1)によって単離する。
収量: 560 mg (理論量の40%)
HPLC (方法 8): R = 4.95 分;
MS (ESIpos): m/z = 544 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.32 (s, 1H), 10.18 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.85 (d, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.36 (d, 2H), 7.28 (d, 1H), 7.07 (d, 1H), 6.59 (d, 2H), 5.46 (t, 1H), 3.71 (t, 2H), 3.13 (qd, 2H), 2.38 (s, 3H), 0.87 (s, 9H), 0.03 (s, 6H).
工程b):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−アミノ)カルボニル]−5−メチルフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−メチルフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド560mg(1.03mmol)を、重炭酸ナトリウム260mg(3.09mmol、3当量)の存在下で、全量481μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、1.44mmol、1.4当量)と反応させる。表題化合物を、粗生成物をジイソプロピルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 499 mg (理論量の85%)
LC-MS (方法 3): R = 3.52 分;
MS (ESIpos): m/z = 569 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.89 (s, 1H), 10.49 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.87 (d, 1H), 7.75 (d, 2H), 7.61 (d, 1H), 7.29 (d, 1H), 7.22 (d, 2H), 7.13 (d, 1H), 3.89-3.79 (m, 4H), 2.40 (s, 3H), 0.85 (s, 9H), 0.0 (s, 6H).
工程c):5−クロロ−N−[2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−5−メチルフェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−メチルフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド499mg(0.88mmol)を、120μl(1.84mmol、2.1当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を形成される析出物のろ過、アセトニトリルでの洗浄、減圧下での乾燥によって単離する。
収量: 366 mg (理論量の74%)
HPLC (方法 9): R = 4.35 分;
MS (ESIpos): m/z = 455 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.62 (s, 1H), 10.68 (s, 1H), 9.60 (br. s, 1H), 8.84 (br. s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.89 (d, 2H), 7.85 (d, 1H), 7.64 (d, 1H), 7.53 (d, 2H), 7.31 (d, 1H), 7.17 (d, 1H), 4.89 (t, 2H), 4.25 (t, 2H), 2.41 (s, 3H), 2.32 (s, 3H).
実施例3
5−クロロ−N−[2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−[2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)−カルボニル]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例7Aの化合物800mg(2.20mmol)と実施例3Aの化合物1.17g(4.40mmol、2当量)を、5.5mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、11.0mmol、5当量)の存在下で反応させる。表題化合物を、シリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン)によって単離する。
収量: 612 mg (理論量の44%)
HPLC (方法 8): R = 5.05 分;
MS (ESIpos): m/z = 598 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.00 (s, 1H), 10.41 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.64 (d, 1H), 7.61 (d, 1H), 7.39 (d, 2H), 7.30 (d, 1H), 6.59 (d, 2H), 5.50 (t, 1H), 3.70 (t, 2H), 3.13 (qd, 2H), 0.86 (s, 9H), 0.03 (s, 6H).
工程b):N−[2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−[2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド612mg(1.02mmol)を、重炭酸ナトリウム258mg(3.07mmol、3当量)の存在下で、全量545μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、1.64mmol、1.6当量)と反応させる。表題化合物を、粗生成物をジイソプロピルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 436 mg (理論量の66%)
HPLC (方法 8): R = 3.56 分;
MS (ESIpos): m/z = 623 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.53 (s, 1H), 10.71 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.77 (d, 2H), 7.71 (d, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.22 (d, 2H), 3.89-3.80 (m, 4H), 0.86 (s, 9H), 0.0 (s, 6H).
工程c):
5−クロロ−N−[2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−[2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド436mg(0.70mmol)を、95μl(1.47mmol、2.1当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を形成される析出物のろ過、アセトニトリルでの洗浄、減圧下での乾燥によって単離する。
収量: 181 mg (理論量の43%)
HPLC (方法 9): R = 4.48 分;
MS (ESIpos): m/z = 509 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.31 (s, 1H), 10.81 (s, 1H), 9.56 (br. s, 1H), 8.84 (br. s, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.04 (d, 1H), 7.88 (d, 2H), 7.73 (d, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.52 (d, 2H), 7.31 (d, 1H), 4.86 (t, 2H), 4.25 (t, 2H), 2.30 (s, 3H).
実施例4
5−クロロ−N−[5−クロロ−2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)−カルボニル]−5−クロロフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例8Aの化合物700mg(2.12mmol)と実施例3Aの化合物1.13g(4.24mmol、2当量)を、5.3mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、10.6mmol、5当量)の存在下で反応させる。表題化合物を粗生成物の分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 541 mg (理論量の45%)
LC-MS (方法 1): R = 3.44 分;
MS (ESIpos): m/z = 564 [M+H].
工程b):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−アミノ)カルボニル]−5−クロロフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−クロロフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド140mg(0.25mmol)を、重炭酸ナトリウム62mg(0.74mmol、3当量)の存在下で全量124μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.37mmol、1.5当量と反応させる。表題化合物を粗生成物をジイソプロピルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 116 mg (理論量の79%)
LC-MS (方法 3): R = 3.56 分;
MS (ESIpos): m/z = 589 [M+H].
工程c):5−クロロ−N−[5−クロロ−2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)フェニル]チオフェンe−2−カルボキサミド ・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、116mg(0.20mmol)のN−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−クロロフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミドを、メタンスルホン酸27μl(0.41mmol、2.1当量)と反応させる。この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして表題化合物を、粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 94 mg (理論量の84%)
LC-MS (方法 1): R = 1.71 分;
MS (ESIpos): m/z = 475 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.58 (s, 1H), 10.80 (s, 1H), 9.60 (br. s, 1H), 8.83 (br. s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.92 (d, 1H), 7.86 (d, 2H), 7.65 (d, 1H), 7.52 (d, 2H), 7.42 (d, 1H), 7.31 (d, 1H), 4.86 (t, 2H), 4.24 (t, 2H), 2.36 (s, 3H).
実施例5
4−クロロ−2−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]ベンズアミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−4−クロロ−2−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例9Aの化合物300mg(0.93mmol)と実施例3Aの化合物493mg(1.85mmol、2当量)を、2.3mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、4.6mmol、5当量)の存在下で反応させる。表題化合物を粗生成物の分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 291 mg (理論量の55%)
LC-MS (方法 2): R = 3.66 分;
MS (ESIpos): m/z = 558 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.28 (s, 1H), 10.28 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.93 (d, 1H), 7.88 (d, 2H), 7.62 (d, 2H), 7.31 (d, 3H), 6.55 (d, 2H), 5.47 (t, 1H), 3.68 (t, 2H), 3.11 (qd, 2H), 0.82 (s, 9H), 0.0 (s, 6H).
工程b):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−4−クロロ−2−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−4−クロロ−2−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ベンズアミド291mg(0.52mmol)を、重炭酸ナトリウム131mg(1.56mmol、3当量)の存在下で全量208μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.63mmol、1.2当量)と反応させる。表題化合物を、粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 167 mg (理論量の50%)
LC-MS (方法 1): R = 3.34 分;
MS (ESIpos): m/z = 583 [M+H].
工程c):4−クロロ−2−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]ベンズアミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−4−クロロ−2−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ベンズアミド135mg(0.23mmol)を、メタンスルホン酸32μl(0.49mmol、2.1当量)と反応させる。表題化合物を形成される析出物をろ過、アセトニトリルで洗浄、そして減圧下で乾燥することによって単離する。
収量: 131 mg (理論量の93%)
LC-MS (方法 1): R = 1.71 分;
MS (ESIpos): m/z = 469 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.61 (s, 1H), 10.80 (s, 1H), 9.59 (br. s, 1H), 8.82 (br. s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.98-7.88 (m, 3H), 7.86 (d, 2H), 7.68 (d, 2H), 7.51 (d, 2H), 7.43 (d, 1H), 4.86 (t, 2H), 4.23 (t, 2H), 2.32 (s, 3H).
実施例6
5−クロロ−N−[5−フルオロ−2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−フルオロフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、302mg(0.96mmol)の実施例10Aの化合物と実施例3Aの化合物513mg(1.93mmol、2当量)を、2.4mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、4.81mmol、5当量)の存在下で反応させる。
収量: 344 mg (純度87%, 理論量の65%)
LC-MS (方法 1): R = 3.38 分;
MS (ESIpos): m/z = 548 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.53 (s, 1H), 10.28 (s, 1H), 8.29 (dd, 1H), 8.07 (dd, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.38 (d, 2H), 7.30 (d, 1H), 7.18-7.10 (m, 1H), 6.61 (d, 2H), 5.50 (t, 1H), 3.72 (t, 2H), 3.16 (q, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.05 (s, 6H).
工程b):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−フルオロフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−フルオロフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド344mg(0.63mmol)を、重炭酸ナトリウム158mg(1.88mmol、3当量)の存在下で全量0.25mlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.75mmol、1.2当量)と反応させる。表題化合物を粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 330 mg (純度77%, 理論量の71%)
LC-MS (方法 1): R = 3.50 分;
MS (ESIpos): m/z = 573 [M+H].
工程c):5−クロロ−N−[5−フルオロ−2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−フルオロフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド(純度77%)328mg(0.44mmol)を、63μl(0.97mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を形成される析出物をろ過、アセトニトリルで洗浄、そして減圧下で乾燥することによって単離する。
収量: 10 mg (理論量の4%)
LC-MS (方法 1): R = 1.61分;
MS (ESIpos): m/z = 459 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.83 (s, 1H), 10.76 (s, 1H), 9.60 (br. s, 1H), 8.85 (br. s, 1H), 8.12 (d, 1H), 8.02 (t, 3H), 7.87 (d, 2H), 7.63 (d, 1H), 7.53 (d, 2H), 7.32 (d, 1H), 7.21 (t, 1H), 4.86 (t, 2H), 4.24 (t, 2H), 2.30 (s, 3H).
実施例7
5−クロロ−N−[2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−5−メトキシフェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−メトキシフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、300mg(0.9mmol)の実施例11Aの化合物と実施例3Aの化合物491mg(1.81mmol、2当量)を、2.3mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、4.62mmol、5当量)の存在下で反応させる。表題化合物を、粗生成物を分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 185 mg (理論量の38%)
LC-MS (方法 1): R = 3.36 分;
MS (ESIpos): m/z = 560 [M+H].
工程b):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−メトキシフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−メトキシフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド190mg(0.3mmol)を、重炭酸ナトリウム85mg(1.02mmol、3当量)の存在下で全量170μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.51mmol、1.5当量)と反応させる。表題化合物を、粗生成物の分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 38 mg (純度88%, 理論量の17%)
LC-MS (方法 2): R = 3.53 分;
MS (ESIpos): m/z = 585 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.43 (s, 1H), 10.43 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 8.00 (d, 1H), 7.73 (d, 2H), 7.58 (d, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.22 (d, 2H), 6.88 (dd, 1H), 3.94-3.83 (m, 4H), 3.86 (s, 3H), 0.85 (s, 9H), 0.0 (s, 6H).
工程c):5−クロロ−N−[2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−5−メトキシフェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−メトキシフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド35mg(0.06mmol)を、9μl(0.13mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を形成される析出物をろ過、アセトニトリルで洗浄、そして減圧下で乾燥することによって単離する。
収量: 27 mg (理論量の76%)
LC-MS (方法 1): R = 1.61 分;
MS (ESIpos): m/z = 471 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.18 (s, 1H), 10.61 (s, 1H), 9.58 (br. s, 1H), 8.84 (br. s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.87 (d, 2H), 7.59 (s, 1H), 7.52 (d, 2H), 7.32 (d, 1H), 6.89 (d, 1H), 4.86 (t, 2H), 4.25 (t, 2H), 3.86 (s, 3H), 2.36 (s, 3H).
実施例8
5−クロロ−N−[5−シアノ−2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−シアノフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例12Aの化合物321mg(1.00mmol)と実施例3Aの化合物533mg(2.00mmol、2当量)を、2.5mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、5.00mmol、5当量)の存在下で反応させる。表題化合物を、粗生成物の分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 323 mg (理論量の58%)
LC-MS (方法 2): R = 3.58 分;
MS (ESIpos): m/z = 555 [M+H].
工程b):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−アミノ)カルボニル]−5−シアノフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−シアノフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド320mg(0.58mmol)を、重炭酸ナトリウム145mg(1.73mmol、3当量)の存在下で全量231μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.70mmol、1.2当量)と反応させる。表題化合物をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 1:1)によって単離する。
収量: 330 mg (理論量の95%)
LC-MS (方法 3): R = 3.42 分;
MS (ESIpos): m/z = 580 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.42 (s, 1H), 10.72 (s, 1H), 8.51 (d, 1H), 8.04 (d, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.75 (d, 2H), 7.70 (d, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.22 (d, 2H), 3.85-3.84 (m, 4H), 0.86 (s, 9H), 0.01 (s, 6H).
工程c):5−クロロ−N−[5−シアノ−2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−5−シアノフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド(純度85%)330mg(0.48mmol)を、69μl(1.06mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を形成される析出物をろ過、アセトニトリル/ジエチルエーテルで洗浄、そして減圧下で乾燥することによって単離する。
収量: 260 mg (理論量の91%)
LC-MS (方法 1): R = 1.62 分;
MS (ESIpos): m/z = 466 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.22 (s, 1H), 10.90 (s, 1H), 9.59 (br. s, 1H), 8.85 (br. s, 1H), 8.36 (br. s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.87-7.84 (2d, 3H), 7.72 (d, 1H), 7.51 (d, 2H), 7.31 (d, 1H), 4.86 (t, 2H), 4.24 (t, 2H), 2.31 (br. s, 3H).
実施例9
3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]ピリジン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法1に従って、実施例13Aの化合物161mg(0.6mmol)と実施例3Aの化合物152mg(0.6mmol、1当量)を、321mgのTBTU(0.6mmol、1.05当量)と104μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミン(77mg、1.05当量)の存在下で反応させる。表題化合物を、粗生成物の分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 156 mg (理論量の58%)
HPLC (方法 8): R = 5.76 分;
MS (ESIpos): m/z = 531 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 13.09 (s, 1H), 10.64 (s, 1H), 8.93 (dd, 1H), 8.40 (dd, 1H), 7.64 (dd, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.50 (d, 2H), 7.30 (d, 1H), 6.56 (d, 2H), 5.48 (t, 1H), 3.66 (t, 2H), 3.11 (dt, 2H), 0.82 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
工程b):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−カルボキサミド129mg(0.2mmol)を、重炭酸ナトリウム61mg(0.7mmol、3当量)の存在下で、全量160μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.4mmol、2当量)と反応させる。この粗生成物は更に精製することなく反応させる。
収量: 117 mg (純度81%, 理論量の70%)
LC-MS (方法 1): R = 3.38 分;
MS (ESIpos): m/z = 556 [M+H].
工程c):3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)−フェニル]ピリジン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−カルボキサミド113mg(0.2mmol)を29μl(0.4mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 97 mg (理論量の89%)
LC-MS (方法 1): R = 1.67 分;
MS (ESIpos): m/z = 442 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.68 (s, 1H), 11.25 (s, 1H), 9.60 (br. s, 1H), 8.97 (d, 1H), 8.88 (br. s, 1H), 8.52 (d, 1H), 8.06 (d, 2H), 7.77 (dd, 1H), 7.67 (d, 1H), 7.56 (d, 2H), 7.38 (d, 1H), 4.86 (t, 2H), 4.26 (t, 2H), 2.32 (s, 3H).
実施例10
4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]ニコチンアミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ニコチンアミド
Figure 2009507055
一般的方法1に従って、実施例14Aの化合物52mg(0.18mmol)と実施例3Aの化合物51mg(0.19mmol、1.05当量)を、62mg(0.19mmol、1.05当量)のTBTUと34μl(0.19mmol、1.05当量)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在下で反応させる。表題化合物を粗生成物の分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 17 mg (理論量の17%)
LC-MS (方法 1): R = 3.19 分;
MS (ESIpos): m/z = 531 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.39 (s, 1H), 10.45 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.64 (d, 1H), 8.38 (d, 1H), 7.61 (d, 2H), 7.41 (d, 1H), 7.33 (d, 2H), 6.61 (d, 1H), 5.53 (t, 1H), 3.72 (t, 2H), 3.16 (q, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.05 (s, 6H).
工程b):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ニコチンアミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ニコチンアミド500mg(0.67mmol)を、重炭酸ナトリウム168mg(2.00mmol、3当量)の存在下で全量266μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.80mmol、1.2当量)と反応させる。表題化合物を粗生成物の分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 140 mg (理論量の36%)
LC-MS (方法 1): R = 3.09 分;
MS (ESIpos): m/z = 556 [M+H].
工程c):4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]ニコチンアミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ニコチンアミド80mg(0.14mmol)を、20μl(0.30mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。この反応混合物を減圧下で濃縮し、次にこの残渣をジエチルエーテルでトリチュレートする。固形物をろ別し、アセトンで洗浄し、そして減圧下で乾燥する。
収量: 56 mg (理論量の75%)
LC-MS (方法 3): R = 1.57 分;
MS (ESIpos): m/z = 442 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.86 (s, 1H), 10.98 (s, 1H), 9.60 (br. s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.86 (br. s, 1H), 8.74 (d, 1H), 8.34 (d, 1H), 7.88 (d, 2H), 7.69 (d, 1H), 7.54 (d, 2H), 7.36 (d, 1H), 4.86 (t, 2H), 4.25 (t, 2H), 2.31 (s, 3H).
実施例11
3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]イソニコチンアミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}イソニコチンアミド
Figure 2009507055
一般的方法1に従って、実施例15Aの化合物200mg(0.71mmol)と実施例3Aの化合物189mg(0.71mmol、1.00当量)を、239mg(0.74mmol、1.05当量)のTBTUと129μl(0.74mmol、1.05当量)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在下で反応させる。表題化合物を粗生成物の分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 164 mg (理論量の44%)
LC-MS (方法 1): R = 3.15 分;
MS (ESIpos): m/z = 531 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.29 (s, 1H), 10.31 (s, 1H), 9.23 (s, 1H), 8.49 (d, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.34 (d, 2H), 7.25 (d, 1H), 6.54 (d, 2H), 5.45 (t, 1H), 3.67 (t, 2H), 3.10 (q, 2H), 0.83 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
工程b):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}イソニコチンアミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}イソニコチンアミド2.70g(5.01mmol)を、重炭酸ナトリウム1.28g(15.25mmol、3当量)の存在下で全量2.0mlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、6.10mmol、1.2当量)と反応させる。表題化合物を粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 750 mg (純度91%, 理論量の24%)
LC-MS (方法 1): R = 2.97 分;
MS (ESIpos): m/z = 556 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.20 (s, 1H), 10.09 (s, 1H), 7.69-7.66 (2d, 2H), 7.61 (d, 1H), 7.30 (d, 1H), 7.20 (d, 2H), 6.79 (d, 1H), 6.73 (d, 1H), 6.16 (d, 1H), 3.84 (d, 4H), 0.86 (s, 9H), 0.02 (s, 6H).
工程c):3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]イソニコチンアミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}イソニコチンアミド2.02g(3.64mmol)を、519μl(8.00mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を形成される析出物をろ過、アセトニトリル/ジエチルエーテルで洗浄、そして減圧下で乾燥することによって単離する。
収量: 2.00 g (理論量の98%)
LC-MS (方法 1): R = 1.23 分;
MS (ESIpos): m/z = 442 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 10.89 (s, 1H), 10.85 (s, 1H), 9.57 (br. s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.82 (br. s, 1H), 8.61 (d, 1H), 7.84 (d, 2H), 7.79 (d, 1H), 7.71 (d, 1H), 7.50 (d, 2H), 7.30 (d, 1H), 4.85 (t, 2H), 4.23 (t, 2H), 2.32 (s, 3H).
実施例12
3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]イソニコチンアミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]イソニコチンアミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例16Aの化合物292mg(1.0mmol)と実施例3Aの化合物535mg(2.0mmol、2当量)を、2.5mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、5.0mmol、5当量)の存在下で反応させる。表題化合物を粗生成物の分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 421 mg (理論量の80%)
LC-MS (方法 3): R = 3.27 分;
MS (ESIpos): m/z = 525 [M+H].
工程b):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]イソニコチンアミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]イソニコチンアミド208mg(0.40mmol)を、重炭酸ナトリウム100mg(1.19mmol、3当量)の存在下で全量158μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.48mmol、1.2当量)と反応させる。表題化合物をシリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール 100:1→100:2)によって単離する。
収量: 39 mg (理論量の18%)
LC-MS (方法 1): R = 2.97 分;
MS (ESIpos): m/z = 550 [M+H].
工程c):3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]イソニコチンアミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]イソニコチンアミド39mg(0.07mmol)を、10μl(0.15mmol、2.1当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を、粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 16 mg (理論量の43%)
LC-MS (方法 2): R = 1.48 分;
MS (ESIpos): m/z = 436 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.01 (s, 1H), 10.92 (s, 1H), 9.59 (br. s, 1H), 9.11 (s, 1H), 8.81 (br. s, 1H), 8.67 (d, 1H), 7.93 (d, 2H), 7.88-7.80 (2d, 3H), 7.65 (d, 2H), 7.50 (d, 2H), 4.83 (t, 2H), 4.22 (t, 2H), 2.38 (s, 3H).
実施例13
2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]ニコチンアミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ニコチンアミド
Figure 2009507055
一般的方法1に従って、実施例17Aの化合物330mg(1.0mmol、純度90%)と実施例3Aの化合物267mg(1.0mmol、1.05当量)を、337mgのTBTU(1.1mmol、1.1当量)と183μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミン(134mg、1.1当量)の存在下で反応させる。16時間の反応時間後、同量のTBTUおよびN,N−ジイソプロピルエチルアミンを再び加える。通算48時間後、この反応を述べられているように後処理する。表題化合物を、粗生成物を分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 33 mg (理論量の7%)
LC-MS (方法 3): R = 3.23 分;
MS (ESIpos): m/z = 531 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.20 (s, 1H), 10.01 (s, 1H), 8.40 (dd, 1H), 8.04 (dd, 1H), 7.86 (d, 1H), 7.33 (dd, 1H), 7.27 (d, 2H), 7.22 (d, 1H), 6.50 (d, 2H), 5.32 (br. s, 1H), 3.66 (t, 2H), 3.09 (t, 2H), 0.83 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
工程b):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ニコチンアミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ニコチンアミド30mg(0.06mmol)を、重炭酸ナトリウム14mg(0.17mmol、3当量)の存在下で全量28μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.09mmol、1.5当量)と反応させる。この粗生成物は、更に精製させることなく反応させる。
収量: 27 mg (純度85%, 理論量の73%)
LC-MS (方法 1): R = 2.95 分;
MS (ESIpos): m/z = 556 [M+H].
工程c):2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]ニコチンアミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−2−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}ニコチンアミド25mg(0.04mmol、純度85%)を、5μl(0.08mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を、粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 20 mg (理論量の93%)
LC-MS (方法 2): R = 1.57 分;
MS (ESIpos): m/z = 442 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.20 (s, 1H), 10.71 (s, 1H), 9.55 (br. s, 1H), 8.81 (br. s, 1H), 8.58 (d, 1H), 8.05 (d, 1H), 7.99 (d, 1H), 7.81 (d, 2H), 7.46 (d, 2H), 7.45-7.41 (m, 1H), 4.84 (t, 2H), 4.22 (t, 2H), 2.34 (s, 3H).
実施例14
3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]ピラジン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピラジン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
実施例18Aの化合物46mg(0.17mmol)を0.7mlのDMFに溶解し、次にトリエチルアミン15mg(0.15mmol、0.9当量)とピバロイルクロリド21mg(0.18mmol、1.1当量)を加える。この混合物を室温で1時間撹拌する。次いで実施例3Aの化合物44mg(0.17mmol、1.0当量)を加え、そしてこの反応混合物を室温で16時間撹拌する。表題化合物を粗生成物の分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 16 mg (理論量の18%)
LC-MS (方法 1): R = 3.19 分;
MS (ESIpos): m/z = 526 [M+H]
工程b):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピラジン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピラジン−2−カルボキサミド16mg(0.03mmol)を、重炭酸ナトリウム8mg(0.09mmol、3当量)の存在下で全量12μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.04mmol、1.2当量)と反応させる。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量: 15 mg (理論量の90%)
LC-MS (方法 1): R = 3.05 分;
MS (ESIpos): m/z = 551 [M+H].
工程c):3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]ピラジン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピラジン−2−カルボキサミド15mg(0.03mmol)を、4μl(0.06mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を、粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 7 mg (理論量の48%)
HPLC (方法 7): R = 3.89 分;
MS (ESIpos): m/z = 437 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 10.79 (s, 1H), 9.59 (br. s, 1H), 8.83 (br. s, 1H), 8.32 (d, 1H), 8.02 (d, 2H), 7.96 (d, 1H), 7.60 (d, 2H), 7.51 (d, 2H), 7.23 (d, 2H), 4.83 (t, 2H), 4.25 (t, 2H).
実施例15
4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]−2−メチルピリミジン−5−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−2−メチルピリミジン−5−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例19Aの化合物283mg(0.9mmol)と実施例3Aの化合物484mg(1.8mmol、2当量)を、2.3mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、4.5mmol、5当量)の存在下で反応させる。表題化合物を、粗生成物の分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 178 mg (理論量の34%)
LC-MS (方法 3): R = 3.23 分;
MS (ESIpos): m/z = 546 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.71 (s, 1H), 10.14 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 7.86 (d, 1H), 7.32-7.24 (m, 3H), 6.52 (d, 2H), 5.36 (t, 1H), 3.66 (t, 2H), 3.09 (q, 2H), 2.59 (s, 3H), 0.83 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
工程b):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−2−メチルピリミジン−5−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−2−メチルピリミジン−5−カルボキサミド170mg(0.3mmol)を、重炭酸ナトリウム78mg(0.9mmol、3当量)の存在下で全量125μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.4mmol、1.2当量)と反応させる。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量: 156 mg (純度79%, 理論量の69%)
LC-MS (方法 2): R = 3.20 分;
MS (ESIpos): m/z = 571 [M+H].
工程c):4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]−2−メチルピリミジン−5−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−2−メチルピリミジン−5−カルボキサミド165mg(0.3mmol)を、41μl(0.6mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を、粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレーションして単離する。次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール/トリエチルアミン 90:10:0.1)によって更に精製し、そして得られた固形物を0.5mlのアセトニトリル中の1.0当量のメタンスルホン酸でトリチュレートする。1時間後、この固形物をろ別し、ジエチルエーテルで洗浄する。
収量: 109 mg (理論量の65%)
LC-MS (方法 3): R = 1.42 分;
MS (ESIpos): m/z = 457 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.65 (s, 1H), 10.81 (s, 1H), 9.56 (br. s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.84 (br. s, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.79 (d, 2H), 7.48 (d, 2H), 7.30 (d, 1H), 4.84 (t, 2H), 4.22 (t, 2H), 2.66 (s, 3H), 2.36 (s, 3H).
実施例16
5−クロロ−N−[4−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−3−チエニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{4−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−3−チエニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法1に従って、実施例20Aの化合物1300mg(4.5mmol)と実施例3Aの化合物1204mg(4.5mmol、1.05当量)を、1523mgのTBTU(4.7mmol、1.05当量)と826μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミン(134mg、1.1当量)の存在下で反応させる。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 7:3)によって精製する。
収量: 1220 mg (理論量の50%)
LC-MS (方法 3): R = 3.49 分;
MS (ESIpos): m/z = 536 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.90 (s, 1H), 10.07 (s, 1H), 8.50 (d, 1H), 7.91 (d, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.32 (d, 2H), 7.22 (d, 1H), 6.56 (d, 2H), 5.43 (t, 1H), 3.67 (t, 2H), 3.11 (q, 2H), 0.83 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
工程b):N−{4−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−3−チエニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{4−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−3−チエニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド1200mg(2.2mmol)を、重炭酸ナトリウム564mg(6.7mmol、3当量)の存在下で全量1492μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、4.5mmol、2.0当量)と反応させる。この粗生成物は更に精製することなく反応させる。
収量: 230 mg (理論量の18%)
LC-MS (方法 3): R = 3.43 分;
MS (ESIpos): m/z = 561 [M+H].
工程c):5−クロロ−N−[4−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−3−チエニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{4−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−3−チエニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド43mg(0.08mmol)を、11μl(0.17mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を、粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 32 mg (理論量の77%)
HPLC (方法 9): R = 4.31 分;
MS (ESIpos): m/z = 447 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.53 (s, 1H), 10.63 (s, 1H), 9.59 (br. s, 1H), 8.85 (br. s, 1H), 8.64 (d, 1H), 7.97 (d, 1H), 7.91 (d, 2H), 7.56-7.53 (m, 3H), 7.31 (d, 1H), 4.86 (t, 2H), 4.25 (t, 2H), 2.30 (s, 3H).
実施例17
4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]イソチアゾール−3−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}イソチアゾール−3−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法1に従って、実施例21Aの化合物289mg(1.0mmol)と実施例3Aの化合物266mg(1.0mmol、1.0当量)を321mgのTBTU(1.1mmol、1.05当量)と183μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミン(135mg、1.05当量)の存在下で反応させる。表題化合物を、粗生成物の分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 120 mg (理論量の22%)
LC-MS (方法 3): R = 3.60 分;
MS (ESIpos): m/z = 537 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.57 (s, 1H), 10.51 (s, 1H), 9.31 (s, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.48 (d, 2H), 7.26 (d, 1H), 6.55 (d, 2H), 5.47 (t, 1H), 3.67 (t, 2H), 3.11 (q, 2H), 0.83 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
工程b):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}イソチアゾール−3−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}イソチアゾール−3−カルボキサミド139mg(0.26mmol)を、重炭酸ナトリウム65mg(0.78mmol、3当量)の存在下で全量104μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.31mmol、1.2当量)と反応させる。この粗生成物は更に精製することなく反応させる。
収量: 19 mg (理論量の13%).
工程c):4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]イソチアゾール−3−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}イソチアゾール−3−カルボキサミド17mg(0.03mmol)を、4μl(0.06mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を、粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 4 mg (理論量の29%)
LC-MS (方法 1): R = 1.65 分;
MS (ESIpos): m/z = 448 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.30 (s, 1H), 11.17 (s, 1H), 9.60 (br. s, 1H), 9.39 (s, 1H), 8.86 (br. s, 1H), 8.04 (d, 2H), 7.64 (d, 1H), 7.54 (d, 2H), 7.34 (d, 1H), 4.86 (t, 2H), 4.24 (t, 2H), 2.34 (s, 3H).
実施例18
3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例22Aの化合物200mg(0.64mmol)と実施例3Aの化合物340mg(1.28mmol、2当量)を、1.6mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、3.2mmol、5当量)の存在下で反応させる。表題化合物を、粗生成物の分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 226 mg (理論量の66%)
LC-MS (方法 1): R = 2.91 分;
MS (ESIpos): m/z = 534 [M+H].
工程b):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド226mg(0.42mmol)を、重炭酸ナトリウム107mg(1.27mmol、3当量)の存在下で全量169μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.51mmol、1.2当量)と反応させる。表題化合物を、粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 201 mg (理論量の85%)
LC-MS (方法 3): R = 3.04 分;
MS (ESIpos): m/z = 559 [M+H].
工程c):3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド200mg(0.36mmol)を49μl(0.75mmol、2.1当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を、形成される析出物をろ過、アセトニトリルで洗浄、そして減圧下で乾燥することによって単離する。
収量: 90 mg (理論量の47%)
LC-MS (方法 2): R = 1.41 分;
MS (ESIpos): m/z = 445 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.63 (s, 1H), 10.12 (s, 1H), 9.55 (br. s, 1H), 8.76 (br. s, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.87-7.76 (2d, 3H), 7.47 (d, 2H), 7.29 (d, 1H), 4.83 (t, 2H), 4.21 (t, 2H), 3.89 (s, 3H), 2.30 (s, 3H).
実施例19
3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−1−チオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法1に従って、実施例23Aの化合物368mg(1.28mmol)と実施例3Aの化合物341mg(1.28mmol、1当量)を、431mg(1.34mmol、1.05当量)のTBTUと234μl(1.34mmol、1.05当量)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在下で反応させる。表題化合物を、粗生成物の分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 137 mg (理論量の18%)
LC-MS (方法 2): R = 3.58 分;
MS (ESIpos): m/z = 536 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.09 (s, 1H), 9.83 (s, 1H), 7.96 (d, 1H), 7.85 (d, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.46-7.27 (2d, 3H), 6.59 (d, 2H), 5.49 (t, 1H), 3.71 (t, 2H), 3.15 (qd, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.05 (s, 6H).
工程b):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−チオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−カルボキサミド137mg(0.26mmol)を、重炭酸ナトリウム64mg(0.77mmol、3当量)の存在下で全量145μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.44mmol、1.7当量)と反応させる。表題化合物を粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 94 mg (理論量の66%)
LC-MS (方法 1): R = 3.27 分;
MS (ESIpos): m/z = 561 [M+H].
工程c):3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−3−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−チオフェン−2−カルボキサミド94mg(0.17mmol)を、28μl(0.44mmol、2.6当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物をジエチルエーテルで粗生成物をトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 70 mg (理論量の77%)
LC-MS (方法 1): R = 1.50 分;
MS (ESIpos): m/z = 446 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.77 (s, 1H), 10.39 (s, 1H), 9.59 (br. s, 1H), 8.84 (br. s, 1H), 7.94 (m, 2H), 7.88 (d, 2H), 7.62 (d, 1H), 7.52 (d, 2H), 7.32 (d, 1H), 4.86 (t, 2H), 4.25 (t, 2H), 2.33 (s, 3H).
実施例20
5−クロロ−N−[4−(ジメチルアミノ)−2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−5−メチルフェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−[2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−4−(ジメチルアミノ)−5−メチルフェニル]−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例24Aの化合物315mg(0.89mmol)と実施例3Aの化合物476mg(1.79mmol、2当量)を2.2mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、4.46mmol、5当量)の存在下で反応させる。表題化合物を分取RP−HPLCによって単離する。
収量: 340 mg (理論量の65%)
LC-MS (方法 3): R = 3.55 分;
MS (ESIpos): m/z = 587 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.09 (s, 1H), 10.10 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.28 (d, 2H), 7.21 (d, 1H), 6.56 (d, 2H), 5.44 (t, 1H), 3.67 (t, 2H), 3.11 (qd, 2H), 2.65 (s, 6H), 2.28 (s, 3H), 0.83 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
工程b):N−[2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−アミノ)カルボニル]−4−(ジメチルアミノ)−5−メチルフェニル]−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−[2−[({4−[(2−{[tert−ブチル−(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−4−(ジメチルアミノ)−5−メチルフェニル]−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド333mg(0.57mmol)を、重炭酸ナトリウム143mg(1.70mmol、3当量)の存在下で全量227μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.68mmol、1.2当量)と反応させる。この粗生成物は、更に精製することなく次の工程で使用する。
収量: 312 mg (理論量の90%)
LC-MS (方法 3): R = 3.47 分;
MS (ESIpos): m/z = 612 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.45 (s, 1H), 10.43 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.71 (d, 2H), 7.60 (d, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.27 (d, 1H), 7.22 (d, 2H), 3.89-3.80 (m, 4H), 2.72 (s, 6H), 2.34 (s, 3H), 0.86 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
工程c):5−クロロ−N−[4−(ジメチルアミノ)−2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−5−メチルフェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−[2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−4−(ジメチルアミノ)−5−メチルフェニル]−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド305mg(0.42mmol)を、60μl(0.93mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を、形成される析出物をろ過、アセトニトリル/ジエチルエーテルで洗浄、そして減圧下で乾燥することによって単離する。
収量: 207 mg (理論量の82%)
LC-MS (方法 1): R = 1.50 分;
MS (ESIpos): m/z = 498 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.30 (s, 1H), 10.74 (s, 1H), 9.61 (br. s, 1H), 8.86 (br. s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.86 (d, 2H), 7.68 (d, 1H), 7.53 (d, 2H), 7.30 (d, 1H), 4.86 (t, 2H), 4.25 (t, 2H), 3.14 (s, 6H), 2.36 (s, 6H).
実施例21
5−クロロ−N−[4−フルオロ−2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−5−メチルフェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−4−フルオロ−5−メチルフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例25Aの化合物250mg(0.76mmol)と実施例3Aの化合物406mg(1.53mmol、2当量)を、1.9mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、3.81mmol、5当量)の存在下で反応させる。表題化合物を、粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 141 mg (純度94%, 理論量の31%)
HPLC (方法 7): R = 5.02 分;
MS (ESIpos): m/z = 563 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.98 (s, 1H), 10.14 (s, 1H), 8.22 (d, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.32 (d, 2H), 7.23 (d, 1H), 6.55 (d, 2H), 5.44 (t, 1H), 3.67 (t, 2H), 3.10 (qd, 2H), 2.27 (s, 3H), 0.83 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
工程b):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−アミノ)カルボニル]−4−フルオロ−5−メチルフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−4−フルオロ−5−メチルフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド100mg(0.18mmol)を、重炭酸ナトリウム45mg(0.53mmol、3当量)の存在下で全量71μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.21mmol、1.2当量)と反応させる。この粗生成物は更に精製することなく次の工程で使用される。
収量: 101 mg (純度90%, 理論量の87%)
LC-MS (方法 3): R = 3.53 分;
MS (ESIpos): m/z = 588 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.53 (s, 1H), 10.47 (s, 1H), 8.13 (d, 1H), 7.78-7.70 (2d, 3H), 7.62 (d, 1H), 7.28 (d, 1H), 7.21 (d, 2H), 3.89-3.80 (m, 4H), 2.32 (s, 3H), 0.84 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
工程c):5−クロロ−N−[4−フルオロ−2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−5−メチルフェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−4−フルオロ−5−メチルフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド97mg(0.17mmol)を、24μl(0.36mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を、形成される析出物をろ過、アセトニトリル/ジエチルエーテルで洗浄、そして減圧下で乾燥することによって単離する。
収量: 71 mg (純度96%, 理論量の73%)
LC-MS (方法 3): R = 1.87 分;
MS (ESIpos): m/z = 473 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.27 (s, 1H), 10.66 (s, 1H), 9.58 (br. s, 1H), 8.84 (br. s, 1H), 7.99 (d, 1H), 7.86 (d, 2H), 7.70 (d, 1H), 7.66 (d, 1H), 7.52 (d, 2H), 7.29 (d, 1H), 4.85 (t, 2H), 4.23 (t, 2H), 2.33 (s, 3H), 2.30 (s, 3H).
実施例22
5−クロロ−N−[4−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]ピリジン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{4−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)−カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル}−5−クロロピリジン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例26Aの化合物95mg(0.31mmol)と実施例3Aの化合物164mg(0.62mmol、2当量)を、769μlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、1.54mmol、5当量)の存在下で反応させる。表題化合物を、粗生成物のシリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール 50:1→20:1)によって単離する。
収量: 71 mg (理論量の43%)
LC-MS (方法 2): R = 3.01 分;
MS (ESIpos): m/z = 529 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.80 (s, 1H), 9.59 (s, 1H), 8.77 (d, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.14 (dd, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.28 (d, 2H), 6.54 (d, 2H), 5.34 (t, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.67 (t, 2H), 3.10 (qd, 2H), 0.83 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
工程b):N−{4−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−アミノ)カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル}−5−クロロピリジン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{4−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル}−5−クロロピリジン−2−カルボキサミド70mg(0.13mmol)を、重炭酸ナトリウム33mg(0.40mmol、3当量)の存在下で全量71μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.21mmol、1.6当量)と反応させる。表題化合物を、粗生成物をジイソプロピルエーテルでトリチュレーションすることによって単離する。
収量: 50 mg (理論量の68%)
LC-MS (方法 1): R = 2.70 分;
MS (ESIpos): m/z = 554 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.75 (s, 1H), 9.99 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.24-8.15 (m, 2H), 7.72 (d, 2H), 7.22 (d, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.88-3.80 (m, 4H), 0.86 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
工程c):5−クロロ−N−[4−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]ピリジン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{4−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル}−5−クロロピリジン−2−カルボキサミド46mg(0.08mmol)を、11μl(0.17mmol、2.1当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を、のシリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール 9:1→4:1)によって単離する。
収量: 13.2 mg (理論量の27%)
LC-MS (方法 1): R = 1.13 分;
MS (ESIpos): m/z = 440 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.69 (s, 1H), 10.18 (s, 1H), 9.56 (br. s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.79 (br. s, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.21 (dd, 1H), 8.17 (d, 1H), 7.87 (d, 2H), 7.50 (d, 2H), 4.86 (t, 2H), 4.24 (t, 2H), 3.91 (s, 3H), 2.30 (s, 3H).
実施例23
5−クロロ−N−[4−シアノ−2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−5−メチルフェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−4−シアノ−5−メチルフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例27Aの化合物124mg(0.4mmol)と実施例5Aの化合物197mg(0.7mmol、2.0当量)を、0.9mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、1.9mmol、5.0当量)の存在下で反応させる。表題化合物は、RP−HPLCによる精製によって得られる。
収量: 77 mg (理論量の34%)
LC-MS (方法 3): R = 3.61 分;
MS (ESIpos): m/z = 569 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.53 (s, 1H), 10.31 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.34 (d, 2H), 7.26 (d, 1H), 6.56 (d, 2H), 5.49 (br. s, 1H), 3.67 (t, 2H), 3.14-3.08 (m, 2H), 2.52 (s, 3H), 0.83 (s, 9H), 0.02 (s, 6H).
工程b):N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−4−シアノ−5−メチルフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−4−シアノ−5−メチルフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド22mg(0.04mmol)を、重炭酸ナトリウム10mg(0.12mmol、3.0当量)の存在下で15μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.05mmol、1.2当量)と反応させる。一般的方法3に述べられているように後処理した後は、表題化合物は直接更に反応させる。
収量: 16 mg (理論量の68%)
LC-MS (方法 1): R = 3.35 分;
MS (ESIpos): m/z = 594 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.11 (s, 1H), 10.63 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.74 (d, 2H), 7.63 (d, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.23 (d, 2H), 3.90-3.78 (m, 4H), 2.55 (s, 3H), 0.84 (s, 9H), 0.02 (s, 6H).
工程c):5−クロロ−N−[4−シアノ−2−({[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]アミノ}カルボニル)−5−メチルフェニル]チオフェン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{2−[({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}アミノ)カルボニル]−4−シアノ−5−メチルフェニル}−5−クロロチオフェン−2−カルボキサミド14mg(0.02mmol)を、3μl(0.04mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を、ジエチルエーテルでトリチュレーションし、そして次にろ過することによって単離する。
収量: 11 mg (理論量の95%)
HPLC (方法 7): R = 4.70 分;
MS (ESIpos): m/z = 480 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.86 (s, 1H), 10.80 (s, 1H), 9.59 (br. s, 1H), 8.86 (br. s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.86 (d, 2H), 7.65 (d, 1H), 7.54 (d, 2H), 7.33 (d, 1H), 4.86 (t, 2H), 4.25 (t, 2H), 2.52 (s, 3H), 2.33 (s, 3H).
実施例24
4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]−2−(メチルチオ)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−2−(メチルチオ)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例28Aの化合物3.0g(6.2mmol)と実施例5Aの化合物3.3g(12.4mmol、2.0当量)を、15.5mlのトリメチルアルミニウム溶液(ヘキサン中2M、31.0mmol、5.0当量)の存在下で反応させる。表題化合物が、RP−HPLCによって精製することにより得られる。
収量: 1.7 g (理論量の46%)
LC-MS (方法 3): R = 3.38 分;
MS (ESIpos): m/z = 583 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.22 (s, 1H), 9.68 (s, 1H), 7.81 (d, 1H), 7.25-7.21 (m, 3H), 6.51 (d, 2H), 5.40 (br. s, 1H), 3.66 (t, 2H), 3.11-3.08 (m, 2H), 2.51 (s, 3H), 0.83 (s, 9H), 0.02 (s, 6H).
工程b):N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−2−(メチルチオ)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−2−(メチルチオ)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド200mg(0.34mmol)を、重炭酸ナトリウム86mg(1.03mmol、3.0当量)の存在下で137μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.41mmol、1.2当量)と反応させる。一般的方法3に述べられているように後処理した後は、表題化合物は直接更に反応させる。
収量: 206 mg (理論量の94%)
LC-MS (方法 1): R = 3.14 分;
MS (ESIpos): m/z = 608 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.27 (s, 1H), 10.16 (br. s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.62 (d, 2H), 7.30 (d, 1H), 7.17 (d, 2H), 3.85-3.81 (m, 4H), 2.57 (s, 3H), 0.86 (s, 9H), 0.03 (s, 6H).
工程c):4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]−2−(メチルチオ)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−{4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}−4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−2−(メチルチオ)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド195mg(0.31mmol)を、43μl(0.67mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物を、ジエチルエーテルでトリチュレーションし、そして次にろ過することによって得る。
収量: 146 mg (理論量の81%)
LC-MS (方法 1): R = 1.43 分;
MS (ESIpos): m/z = 494 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.30 (s, 1H), 10.35 (s, 1H), 9.55 (br. s, 1H), 8.80 (br. s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.74 (d, 2H), 7.46 (d, 2H), 7.29 (d, 1H), 4.84 (t, 2H), 4.21 (t, 2H), 2.75 (s, 3H), 2.37 (s, 3H).
実施例25
4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]−2−(メチルスルホニル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
実施例24の化合物34mg(0.06mmol)を、1mlの濃酢酸に溶解し、そして1.0mlの30%強度過酸化水素水溶液を加える。この混合物を室温で22時間撹拌し、次いで15mlのTHFを加え、この混合物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮する。
収量: 27 mg (理論量の71%)
LC-MS (方法 1): R = 1.30 分;
MS (ESIpos): m/z = 526 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.77 (s, 1H), 10.82 (s, 1H), 9.57 (br. s, 1H), 8.81 (br. s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.75 (d, 2H), 7.49 (d, 2H), 7.30 (d, 1H), 4.82 (t, 2H), 4.23 (t, 2H), 3.56 (s, 3H), 2.37 (s, 3H).
実施例26
4−{[(5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]アミノ}−N−[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]−2−(メチルスルホニル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド
Figure 2009507055
実施例24の化合物100mg(0.2mmol)を、3mlの濃酢酸に溶解し、そして3.0mlの30%強度過酸化水素溶液を加える。この混合物を室温で22時間撹拌し、次いで15mlのTHFを加え、この混合物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮する。残渣をRP−HPLCで精製する。
収量: 28 mg (理論量の27%)
LC-MS (方法 3): R = 1.53 分;
MS (ESIpos): m/z = 526 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 11.30 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.74 (d, 2H), 7.52 (d, 2H), 7.24 (d, 1H), 4.82-4.76 (m, 2H), 4.23-4.19 (m, 2H), 3.52 (s, 3H).
実施例27
5−クロロ−N−(2−{[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]カルバモイル}−5−メチルフェニル)−ピリジン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
工程a):N−[2−({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}カルバモイル)−5−メチルフェニル]−5−クロロピリジン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法2に従って、実施例29Aの化合物62mg(0.2mmol)と実施例3Aの化合物108mg(0.4mmol、2.0当量)を、0.4mlのトリメチルアルミニウム溶液(トルエン中2M、0.8mmol、4.0当量)の存在下で反応させる。表題化合物を、RP−HPLCにより精製することによって得られる。
収量: 20 mg (理論量の18%)
LC-MS (方法 1): R = 3.25 分;
MS (ESIpos): m/z = 539 [M+H];
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.61 (s, 1H), 10.10 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.20-8.15 (m, 2H), 7.78 (d, 1H), 7.37 (d, 2H), 7.09 (d, 1H), 6.60 (d, 2H), 5.44 (t, 1H), 3.72 (t, 2H), 3.17-3.13 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 0.88 (s, 9H), 0.05 (s, 6H).
工程b):N−[2−({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}カルバモイル)−5−メチルフェニル]−5−クロロピリジン−2−カルボキサミド
Figure 2009507055
一般的方法3に従って、N−[2−({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)アミノ]フェニル}カルバモイル)−5−メチルフェニル]−5−クロロピリジン−2−カルボキサミド20mg(0.04mmol)を、重炭酸ナトリウム9mg(0.11mmol、3.0当量)の存在下で15μlの臭化シアン溶液(ジクロロメタン中3M、0.05mmol、1.2当量)と反応させる。一般的方法3に述べられているように後処理した後、表題化合物がRP−HPLCによる精製によって得られる。
収量: 10 mg (理論量の48%)
LC-MS (方法 1): R = 3.17 分;
MS (ESIpos): m/z = 564 [M+H].
工程c):5−クロロ−N−(2−{[4−(2−イミノ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェニル]カルバモイル}−5−メチルフェニル)ピリジン−2−カルボキサミド・メタンスルホン酸塩
Figure 2009507055
一般的方法4に従って、N−[2−({4−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(シアノ)アミノ]フェニル}カルバモイル)−5−メチルフェニル]−5−クロロピリジン−2−カルボキサミド10mg(0.02mmol)を、3μl(0.04mmol、2.2当量)のメタンスルホン酸と反応させる。表題化合物はジエチルエーテルでトリチュレーションし、そして次にろ過することによって得られる。
収量: 3 mg (理論量の31%)
LC-MS (方法 2): R = 1.87 分;
MS (ESIpos): m/z = 450 [M+H] (遊離塩基);
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 12.37 (s, 1H), 10.70 (s, 1H), 9.57 (br. s, 1H), 8.84 (br. s, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.23-8.17 (m, 2H), 7.89 (d, 2H), 7.82 (d, 1H), 7.54 (d, 2H), 7.16 (d, 1H), 4.86 (t, 2H), 4.24 (t, 2H), 2.43 (s, 3H), 2.29 (s, 3H).
B.薬理学的活性の評価
本発明による化合物は、特に血液凝固因子Xaの選択的阻害剤として作用し、プラスミンまたはトリプシンのような他のセリンプロテアーゼを阻害しないか、あるいは著しく高濃度でのみ阻害する。
血液凝固因子Xaの阻害剤は、Xa因子阻害のIC50値が、他のセリンプロテアーゼ(特にプラスミンおよびトリプシン)の阻害のIC50値と比較して少なくとも100倍小さい場合、“選択的”であるといわれている(ここでは、選択性の有無を試験する方法の目的で下記に述べられている実施例B.a.1)およびB.a.2)の試験方法が言及されている)。
本発明による化合物のこの有利な薬理学的特性は、次の方法によって見極めることができる:
a)試験内容(インビトロ)
a.1)Xa因子阻害の判定:
ヒトXa(FXa)因子の酵素活性が、FXaに特異的な発色性基質変換を用いて測定される。Xa因子によって、発色性基質からp−ニトロアニリンが分解される。この判定は、次のようにマイクロタイタープレート中で行われる:
試験薬物を、様々な濃度でDMSOに溶解し、25℃で10分間、ヒトFXa(0.5nmol/l、50mmol/lのトリスバッファーに溶解[C,C,C−トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン]、150mmol/l NaCl、0.1% BSA[ウシ血清アルブミン]、pH=8.3)と共に.インキュベートする。純粋DMSOが対照として使用される。次いで発色性基質(150μmol/l Pefachrome(登録商標) PentapharmからのFXa)を加える。25℃で20分間インキュベーションした後、405nmでの吸光度が測定される。試験薬物を含んでいる試験混合物の吸光度を、試験薬物を含まない対照混合物と比較し、IC50値をこれらのデータから計算する。
この試験からの代表的な活性データを下記の表1に挙げる:
表1
Figure 2009507055
a.2)選択性の判定:
選択的FXa阻害を評価するために、試験薬物についてトリプシンおよびプラスミンのような他のヒトセリンプロテアーゼの阻害の有無が検討される。トリプシン(500mU/ml)およびプラスミン(3.2nmol/l)の酵素活性を決定するために、これらの酵素をトリスバッファー(100mmol/l,20mmol/l CaCl,pH=8.0)に溶解し、次に試験薬物または溶媒と共に10分間インキュベートする。次いで酵素反応を対応する特異的な発色物質(Chromozym Trypsin(登録商標)およびChromozym Plasmin(登録商標);Roche Diagnosticsから)を加えることによって開始させ、次に405nmでの吸光度が20分後に測定される。すべての測定は37℃で行われる。試験薬物を含んでいる試験混合物の吸光度を、試験薬物を含まない対照サンプルと比較し、IC50値をこれらのデータから計算する。
a.3)抗凝固作用の判定:
試験薬物の抗凝固作用が、ヒトおよびウサギの血漿中、インビトロで判定される。この目的のために、レシーバーとしてクエン酸ナトリウムの0.11モル溶液を用いて、クエン酸ナトリウム/血液の混合割合1:9に血液を取る。血液が取った後ただちに完全に混合し、約2500gで10分間遠心分離する。この上清をピペットで取る。このプロトロンビン時間(PT、シノニム:トロンボプラスチン時間、クイックテスト)を様々な濃度の試験化合物または対応する溶媒の存在下で、市販のテストキット(Hemoliance(登録商標)RecombiPlastin,Instrumentation Laboratoryから)を用いて判定する。この試験薬物を血漿と共に37℃で3分間インキュベートする。次いで凝固をトロンボプラスチンを加えることによって開始させ、凝固が起こる時間が測定される。プロトロンビン時間を2倍にする試験薬物濃度を決定する。
b)抗血栓活性(インビボ)の判定
b.1)動静脈シャントモデル(ウサギ):
絶食ウサギ(strain: Esd: NZW)を、Rompun/Ketavet溶液(それぞれ、5mg/kgおよび40mg/kg)の筋肉内投与によって麻酔する。血栓形成がC.N. Berry et al. [Semin. Thromb. Hemost. 1996, 22, 233-241]によって述べられている方法に従って動静脈シャントで開始される。この目的のために、左頸静脈および右頸動脈をむき出しにする。この二つの血管を10cmの長さの静脈カテーテルを用いて体外シャントによって連結する。真ん中で、このカテーテルを、ループを形成するように配列されている粗いナイロン糸を含む4cmの長さのポリエチレンチューブ(PE 160, Becton Dickenson)に更に接続し、 血栓形成性表面を形成する。体外循環を15分間維持する。次いでこのシャントを取り除き、血栓を有しているナイロン糸の重さを速やかに量る。ナイロン糸のそれ自身の重さは、実験が開始される前に測定した。体外循環を始める前に、試験薬物は、耳静脈を介して静脈投与されるか、あるいは咽頭チューブを用いて経口的に投与される。
c)溶解度の決定
必要試薬:
・PBSバッファー pH7.4: 90.00gのNaCl p.a. (たとえば、Merckから, Art. No. 1.06404.1000)、13.61gのKHPO p.a. (たとえば、Merckから, Art. No. 1.04873.1000) および83.35gの1N NaOH (たとえば、 Bernd Kraft GmbHから, Art. No. 01030.4000)を計量し、1リッターのメスフラスコに入れ、このフラスコを水で満たし、そしてこの混合物を約1時間撹拌する;
・酢酸バッファー pH4.6: 5.4gの酢酸ナトリウム×3HO p.a. (たとえば、Merckから, Art. No. 1.06267.0500)を計量し、100mlのメスフラスコに入れ、50mlの水に溶解し、2.4gの氷酢酸を加え、このフラスコを水で100mlに満たし、pHを調べ、必要ならば、pH4.6に調整する;
・ジメチルスルホキシド (たとえば、Bakerから, Art. No. 7157.2500);
・蒸留水。
キャリブレーション溶液の調製:
キャリブレーション溶液(ストック溶液)用の出発溶液の調製:約0.5mgの試験薬物を正確に計量し、2mlのエッペンドルフセイフロックチューブ(Eppendorfから, Art. No. 0030 120.094)の中に入れ、DMSOを濃度600μg/ml(たとえば、0.5mgの薬物+833μlのDMSO)になるように加え、そしてこの混合物を完全な溶液に達するまで撹流する。
キャリブレーション溶液1(20μg/ml): 1000μlのDMSOを34.4μlのストック溶液に加え、そしてこの混合物を均質化する。
キャリブレーション溶液2(2.5μg/ml):700μlのDMSOを100μlのキャリブレーション溶液1に加え、そしてこの混合物を均質化する。
サンプル溶液の調製:
PBSバッファー pH7.4中、溶解度10g/lまでのサンプル溶液: 約5mgの試験薬物を正確に計量し、2mlのエッペンドルフセイフロックチューブ(Eppendorfから, Art.-Nr. 0030 120.094)の中に入れ、そしてPBSバッファー pH7.4を濃度5g/l(たとえば、5mgの薬物+500μlのPBSバッファー pH7.4)になるように加える。
酢酸バッファー pH4.6中、溶解度10g/lまでのサンプル溶液: 約5mgの試験薬物を正確に計量し、2mlのエッペンドルフセイフロックチューブ(Eppendorfから, Art.-Nr. 0030 120.094)の中に入れ、そして酢酸バッファー pH4.6を濃度5g/l(たとえば、5mgの薬物+500μlの酢酸バッファー pH4.6)になるように加える。
水の中で、溶解度10g/lまでのサンプル溶液: 約5mgの試験薬物を正確に計量し、2mlのエッペンドルフセイフロックチューブ(Eppendorfから, Art.-Nr. 0030 120.094)の中に入れ、そして水を濃度5g/l(たとえば、5mgの薬物+500μlの水)になるように加える。
実施:
このように調製されたサンプル溶液を、温度制御撹拌器(たとえば、交換ブロック(interchangeable block) Art. No. 5362.000.019を有する Eppendorf Thermomixer comfort Art. No. 5355 000.011)を用いて、1400rpmで24時間、20℃で振とうする。それぞれの場合に、180μlを、これらの溶液から取り除き、そしてベックマンポリアロマー製遠心用チューブ(Art. No. 343621)に移す。これらの溶液を、約223.000×g(たとえば、ベックマン オプチマ L−90K 超遠心機 type 42.2 Ti ローター 42000rpm(Beckman Optima L-90K Ultracentrifuge with type 42.2 Ti rotor at 42 000 rpm)で1時間遠心する。それぞれのサンプル溶液から、100μlの上清を取り除き、それぞれの使用溶媒(水、PBSバッファー 7.4または酢酸バッファー pH4.6)で1:5、1:100および1:1000希釈する。それぞれの希釈物から、サンプルをHPLC分析のために適切な容器に充填する。
分析:
このサンプルをRP−HPLCによって分析する。二点カリブレーション曲線を用いてDMSO中の試験化合物の定量化が行われる。溶解度は、mg/lで表現される。一連分析:1)カリブレーション溶液 2.5mg/ml ;2)カリブレーション溶液20μg/ml; 3)サンプル溶液 1:5; 4)サンプル溶液 1:100; 5)サンプル溶液 1:1000。
酸のHPLC方法:
Agilent 1100, DAD(G1315A),quat. pump (G1311A), autosampler CTC HTS PAL, degaser (G1322A) および column thermostat (G1316A)を有する; カラム: Phenomenex Gemini C18, 50 mm × 2 mm, 5μ; 温度: 40℃;移動相A:水/リン酸 pH2;移動相B:アセトニトリル;流速:0.7ml/分;グラジエント:0−0.5分 85%A,15%B;ランプ(ramp):0.5−3分 10%A,90%B;3−3.5分 10%A,90%B;ランプ:3.5−4分 85%A,15%B;4−5分 85%A,15%B。
塩基のHPLC方法:
Agilent 1100 , DAD (G1315A), quat. pump (G1311A), autosampler CTC HTS PAL, degaser (G1322A) および column thermostat (G1316A)を有する; カラム: VDSoptilab Kromasil 100 C18, 60 mm × 2.1 mm, 3.5μ; 温度: 30℃;移動相A:水+5ml 過塩素酸/l;移動相B:アセトニトリル;流速:0.75ml/分;グラジエント:0−0.5分 98%A,2%B;ランプ:0.5−4.5分 10%A,90%B;4.5−6分 10%A,90%B;ランプ:6.5−6.7分 98%A,2%B;6.7−7.5分 98%A,2%B。
C.薬剤組成物の実施例
本発明による化合物は次の方法で薬剤製剤に変換することができる:
錠剤:
組成:
本発明による化合物100mg、乳糖(一水和物)50mg、トウモロコシ澱粉(天然)50mg、ポリビニルピロリドン(PVP25)(BASF, Ludwigshafen, Germany)10mgおよびステアリン酸マグネシウム2mg。
錠剤重量212mg。直径8mm、曲率半径12mm。
製造:
本発明による化合物、乳糖および澱粉の混合物を、水中の5%強度PVP溶液(m/m)で顆粒化する。この顆粒を、乾燥し、次いで5分間ステアリン酸マグネシウムと混合する。この混合物を通常の錠剤圧縮機を用いて圧縮する(錠剤の大きさについては上記参照)。15kNの圧縮力が、圧縮の基準として用いられる。
経口投与用懸濁剤:
組成:
本発明による化合物1000mg、エタノール(96%)1000mg、ロジゲル(Rhodigel(登録商標))(キサンタンガム(FMC、ペンシルバニア、USA))400mgおよび水99g。
経口用懸濁剤10mlは、本発明による化合物の1回分の投与量100mgに相当する。
製造:
ロジゲルをエタノール中で懸濁し、そして、本発明による化合物を懸濁液に加える。水を攪拌しながら加える。混合物を、ロジゲルが完全に、膨潤するまで約6時間攪拌する。
経口投与用溶液:
組成:
本発明による化合物500mg、ポリソルベート2.5gおよびポリエチレングリコール400 97g。経口用溶液20gは、本発明による化合物1回分の投与量100mgに相当する。
製造:
本発明による化合物をポリエチレングリコールおよびポリソルベートの混合物中に攪拌しながら懸濁する。攪拌は本発明による化合物が完全に溶解するまで継続する。
静脈内投与用溶液:
本発明による化合物を、飽和溶解度より低い濃度で、生理的に許容される溶媒(たとえば、等張食塩水、グルコース溶液5%および/またはPEG400溶液30%)に溶解する。この溶液を滅菌ろ過し、滅菌した発熱物質のない注射用容器に充填する。

Claims (13)

  1. 式(I):
    Figure 2009507055
    {式中、
    nは、数1、2または3を表し、
    は、水素、ヒドロキシル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたはシアノを表し、
    とRは、同一または異なり、そして、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、シクロプロピル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノを表し、
    Aは、フェニレン環または5−または6−員のヘテロアリーレン環を表し、二つのグループ−CO−NH−フェニルおよび−NH−CO−Zは、フェニレンまたはヘテロアリーレン環の隣接する環原子に位置し、そしてフェニレンおよびヘテロアリーレンは、更に、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルスルホニル、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルから成る群より選択される置換基によって置換されていてもよい
    [ここで、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、その部分で、それぞれ、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−若しくはジ−(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−シクロアルキルアミノによって置換されていてもよい]
    そして、
    Zは、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニルまたはチエニル[これらは、それぞれの場合に、フッ素、塩素、シアノ、メトキシ、(C−C)−アルキル(これは、その部分でアミノによって置換されていてもよい)、エチニルおよびアミノから成る群より選択される同一または異なる置換基によってモノ−またはジ置換されていてもよい]を表す}、
    の化合物およびその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物。
  2. Aが、
    式:
    Figure 2009507055
    [式中、
    は、水素、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキル、アミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルを表し、
    は、水素、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシル、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキルアミノ、(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシルカルボニルまたはアミノカルボニル
    (ここで、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノは、その部分で、それぞれ、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−若しくはジ−(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−シクロアルキルアミノによって置換されていてもよい)
    を表し、
    は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表し、
    は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルキルチオまたは(C−C)−アルキルスルホニルを表し、
    そして、
    #およびは、−CO−NH−フェニル−および−NH−CO−Zグループへの結合部位を表す]の基を表す、
    請求項1に記載の式(I)の化合物。
  3. Zが、式:
    Figure 2009507055
    (式中、
    は、フッ素、塩素、メチルまたはエチニルを表し、
    そして、
    $は、カルボニル基への結合部位を表す)
    の基を表す、
    請求項1に記載の式(I)の化合物。
  4. nが、数1または2を表し、
    が、水素を表し、
    が、水素を表し、
    が、水素、フッ素またはメチルを表し、
    Aが、式:
    Figure 2009507055
    [式中、
    は、水素、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、アミノカルボニルまたはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルを表し、
    は、水素、フッ素、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシまたはモノ−若しくはジ−(C−C)−アルキルアミノを表し、
    は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表し、
    は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルキルチオまたは(C−C)−アルキルスルホニルを表し、
    #は、−CO−NH−フェニルグループへの結合部位を表し、
    そして、
    は、−NH−CO−Zグループへの結合部位を表す]の基を表し、
    そして、
    Zが、式:
    Figure 2009507055
    (式中、$は、カルボニル基への結合部位を表す)の基を表す、
    請求項1に記載の式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物。
  5. 式(I)においてRが水素を表す請求項1に記載の式(I)の化合物を製造する方法であって、最初に、式(II):
    Figure 2009507055
    (式中、AおよびZは、請求項1に与えられている意味を有し、そして、
    は、水素、メチルまたはエチルを表す)の化合物を、エステルまたはカルボン酸官能基を活性化し、式(III):
    Figure 2009507055
    (式中、n、RおよびRは、請求項1で与えられている意味を有し、
    そして、
    PGは、ヒドロキシルの保護基を表す)の化合物により、
    式(IV):
    Figure 2009507055
    (式中、n、A、PG、Z、RおよびRは、請求項1に与えられている意味を有する)
    の化合物に変換せしめ、
    次いで、
    [A]保護基PGを除去することによって、式(V):
    Figure 2009507055
    (式中、n、A、Z、RおよびRは、請求項1に与えられている意味を有する)
    の化合物に変換せしめ、
    そして、次いで式(V)の化合物を酸の存在下で、臭化シアンにより、式(I−A):
    Figure 2009507055
    (式中、n、A、Z、RおよびRは、請求項1に与えられている意味を有する)
    の化合物に変換するか、
    または、
    [B]最初に、臭化シアンにより、式(VI):
    Figure 2009507055
    (式中、n、A、PG、Z、RおよびRは、請求項1に与えられている意味を有する)
    の化合物に変換せしめ、
    次いで保護基PGを除去することによって、式(VII):
    Figure 2009507055
    (式中、n、A、Z、RおよびRは、請求項1に与えられている意味を有する)
    の化合物に変換し、
    そして、
    次いで式(VII)の化合物を酸の存在下で環化せしめて式(I−A)の化合物にし、
    次いで、
    必要ならば、
    適切な(i)溶媒および/または(ii)塩基または酸により、その溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする、
    式(I)の化合物の製造方法。
  6. 疾患の処置および/または予防のための請求項1に記載の式(I)の化合物。
  7. 血栓塞栓症を処置および/または予防する薬剤を製造するための請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
  8. インビトロでの血液凝固を防止するための請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
  9. 請求項1に記載の式(I)の化合物を、不活性な非毒性の薬学的に適切な助剤と組み合わせて含む薬剤。
  10. 請求項1に記載の式(I)の化合物を、別の活性化合物と組み合わせて含む薬剤。
  11. 血栓塞栓症を処置および/または予防するための請求項9または10に記載の薬剤。
  12. 抗凝固的に有効量の、請求項1に記載の少なくとも1種の式(I)の化合物または請求項9〜11のいずれかに記載の薬剤を用いることを含んでなる、ヒトおよび動物の血栓塞栓症の処置および/または予防方法。
  13. 抗凝固的に有効量の、請求項1に記載の式(I)化合物を加えることを特徴とする、インビトロでの血液凝固を防止する方法。
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