JP2009504655A - キラルアミノ酸を有するメイタンシノールのアシル化方法 - Google Patents

キラルアミノ酸を有するメイタンシノールのアシル化方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、癌の治療のために用いられる、例えばDM1及びDM4のような、キラルアミノ酸側鎖を有するメイタンシノイドの製造方法を提供する。この方法によると、アミノ酸キラル中心のエピマー化を殆ど伴わずに側鎖を加えることが可能である。

Description

発明の詳細な説明
関連出願へのクロスリファレンス
本出願は、2005年8月9日出願の仮出願No.60/706,694(これの開示はその全体で本明細書に援用される)からの優先権を主張する。
発明の分野
本発明は、キラルアミノ酸側鎖を有するメイタンシノイドの製造方法に関する。メイタンシノイドは、例えば抗体のような細胞結合剤にコンジュゲートすることができ、特に癌治療のための有用な治療薬である。
発明の背景
メイタンシノイドは強力な抗癌性化合物であるが、その使用はそれらの毒性のために限定されている。これらの薬剤の毒性を処理するための一つのアプローチは、特異的に腫瘍をターゲットとする抗体にメイタンシノイドを結合させることである。抗体−メイタンシノイド・コンジュゲートは、ヒト異種移植研究において強力な抗腫瘍活性を有することが判明している(C. Liu et al, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 93, 8618-8623 (1996))。MLN2704はこのようなコンジュゲートの一つであり、現在、転移性アンドロゲン独立性前立腺癌の治療のためのPhase II臨床試験中である。MLN2704は、それらの表面上に前立腺特異的膜抗原(PSMA)を発現する腫瘍細胞に特異的に致死ペイロード(lethal payload)をデリバリーするように設計されたターゲッティング・モノクローナル抗体ビヒクル(T−MAV)から成る。MLN2704の場合に、致死ペイロードは、T−MAVにコンジュゲートしている化学療法用メイタンシノイドDM1から成る。臨床前研究では、T−MAVは、腫瘍細胞の表面上のPSMAに結合した後に、細胞の内側に運ばれ、腫瘍細胞はDM1によって破壊された。PSMAは、原発性と転移性の両方の、殆ど全ての前立腺癌細胞上に発現され、細胞表面上のその存在度は癌が進行するにつれて増加する。これらの所見は、MLN2704が前立腺癌の特異的な新しい療法としての可能性を有することを示唆する。(http://www.mlnm.com/rd/oncology/candidates/mln2704.aspを参照のこと)。
DM1は、メイタンシノール:
Figure 2009504655
から製造されている。上記に示したDM1の構造において、太字のキラル側鎖は、毒性のメイタンシノイドと腫瘍を標的にするために用いられる抗体とを連結するリンカー基に付着することができる。メイタンシノイドからDM1への二工程転化は当該技術分野で知られている(米国特許No.5,208,020参照)。第1工程は、メイタンシノールと、N−メチル−N−(3−メチルジチオプロパノイル)−L−アラニン:HOCCH(CH)N(CH)COCHCHSSMe(これの製造は米国特許No.6,570,024に記載されている)とのカップリングである。第2工程では、−SSMe基は、DM1の−SH基に還元される。この合成の欠点は、第1工程で生じる、側鎖キラル中心のエピマー化である。比較的緩和なカップリング条件(DCCとZnCl)下でさえ、完全なエピマー化が生じる。エピマー化が目的生成物の収量を低下させるのみでなく、好ましくないジアステレオマーを時間のかかるクロマトグラフィー分離法によって除去しなければならない。
EP特許出願公開No.0021173は、メイタンシノール3−(S)−及び3−(R)−α−N−メチルアミノプロピオネートの、対応するメイタンシノール3−α−(N−メチル−N−tert−ブトキシカルボニル)アミノプロピオネートからの合成を記載している。後者の化合物は、メイタンシノールをDCCの存在下でN−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル−L−アラニンとカップリングさせることによって製造した。このカップリング反応は3−(S)−エピマーと3−(R)−エピマーの両方の低い収率を生じた。
キラル側鎖リンカーを有する、DM1及びメイタンシノイドを用意することは費用がかかる。出発物質のメイタンシノールは高価であり、カップリング反応は、主としてカップリング反応で側鎖が付着する際のエピマー化のために、典型的に低収率を生じる。従って、側鎖リンカーのカップリングにおけるエピマー化を回避する又は減ずる高収率方法が必要とされている。
発明の説明
本発明は、例えばDM1又はDM4のようなメイタンシノイドの製造方法に関する。この方法における重要な工程は、メイタンシノール又はその類似体と、キラルの4−アルキル−1,3−オキサゾリジン−2,5−ジオン又は3,4−ジアルキル−1,3−オキサゾリジン−2,5−ジオンとのカップリングである。これらの1,3−オキサゾリジン−2,5−ジオンは、α−アミノ酸のN−カルボキシアンヒドリド誘導体(NCAs)である。エナンチオマー的に純粋な天然生成アミノ酸から得ることができるNCAsが、このアミノ酸キラル中心の立体配置(configuration)がカップリング反応において高度に保護されるので、特に有用なカップリング・パートナーであることが、現在判明している。DM1及びDM4の製造に特に有用である、(S)−3,4−ジメチル−1,3−オキサゾリジン−2,5−ジオン(1、N−メチルアラニン−N−カルボキシアンヒドリド若しくはN−MeAlaNCA)を用いて、本発明を例証する。化合物1によるカップリング工程は、高いジアステレオマー的純度で、N−メチル−アラニン側鎖を有するメイタンシノールエステル中間体を生成する。NCAカップリング反応から得られた中間体は、キラルアミノ酸側鎖を有する、多様なメイタンシノイドの製造に有用である。癌の治療用に、種々な抗体にメイタンシノイドをコンジュゲートするために該側鎖をリンカー基に付着させることができる。
スキーム1
Figure 2009504655
Figure 2009504655
上記スキーム1は、高いジアステレオマー的純度を有するDM1(X=Cl)の製造のための総合的ルートの一部としての方法を説明する。この方法は、メイタンシノール(R=H)をホモキラル若しくはエナンチオマー的富化3,4−ジメチル−1,3−オキサゾリジン−2,5−ジオン(1)によって処理することによって、メイタンシノール3−(S)−α−N−メチルアミノプロピオネート(A)を製造する工程を含む。この工程は、時には、本明細書において化合物1(若しくはN−MeAla,NCA)とのカップリング反応と呼ばれる。この方法での化合物1の使用は、N−メチル−アラニン側鎖の完全な若しくはほぼ完全なエピマー化を回避することによって、先行技術を超えて有利である。この反応はごく軽度のエピマー化を伴って進行して、好ましくないメイタンシノール3−(R)−α−N−メチルアミノプロピオネート(若しくは3−(R)−Aa,D−異性体)とは対照的に、主として、目的のメイタンシノール3−(S)−α−N−メチルアミノプロピオネート(若しくは3−(S)−Aa,L−異性体)を生成する。以下に述べる、ある一定の条件下では、約98:2〜99:1程度の高い3−(S)−Aa対3−(R)−Aa比率を有する化合物Aaを得ることができる。
スキーム1に概略を示した方法は、一般に、化合物1を式2:
Figure 2009504655
[式中、Rはアミノ酸側鎖であり、Rは水素、C−Cアルキル、アリール又はアラルキルである]
で示される化合物と取り替えることによって、他のNCAsに拡大適用することができる。好ましくは、Rは、天然生成α−アミノ酸のアミノ酸側鎖であり、より好ましくは、RはC−Cアルキルである。好ましくは、Rは水素又はC−Cアルキルである。
したがって、本発明の1実施態様は、式A:
Figure 2009504655
[上記式中、Xは、Cl又はHであり、そしてRは、
Figure 2009504655
であり、Rはアミノ酸側鎖であり、Rは水素、C−Cアルキル、アリール又はアラルキルである]
で示される化合物の製造方法であって、
(a)
(i)Rが水素であることを除いて、式Aと同じ式によって示される出発物質、
(ii)式2:
Figure 2009504655
で示される化合物、
(iii)ルイス酸、
(iv)非求核性塩基、及び
(v)有機溶媒
を含む混合物を用意する工程;
(b)工程(a)の混合物を、該出発物質の一部が、通常は少なくとも20%が式Aで示される化合物に転化されるまで反応させる工程;
(c)工程(b)の混合物から、式Aで示される粗化合物を取り出す工程;及び
(d)任意に、工程(c)で得られた、式Aで示される化合物を精製する工程
を含む方法に関する。
アミノ酸側鎖は、天然生成アミノ酸に見出されるものであることができる。特定の例は、例えば、Rがそれぞれメチル、イソブチル又はイソプロピルである、アラニン、ロイシン又はバリンの側鎖のような、小アルキル側鎖(炭素数1〜6)を包含する。Rアリール基は、典型的には、例えばフェニルのような、5員若しくは6員芳香環である。Rアラルキル基の例は、例えばベンジル又はフェネチルのような、C−Cアルキル鎖を有するアリール基を包含する。好ましくは、Rは水素又はC−Cアルキル、例えばメチルである。
アミノ酸2のN−カルボキシアンヒドリドの一般的な製造は、アラニンからのL−3,4−ジメチル−1,3−オキサゾリジン−2,5−ジオン(1)の製造を含めて、Tetrahedron, Vol. 50, No. 30, pp. 9051-9060 (1994)に記載されている。例えば化合物1のようなNCAと、メイタンシノールとの反応は、有機溶媒中、ルイス酸及びヒンダード有機塩基の存在下で行なわれる。特に指定しない限り、“有機溶媒”なる用語は単独溶媒に限定されず、有機溶媒の混合物をも包含する。例えば、THFとDMFの混合物が、“有機溶媒”なる用語に包含される。使用可能である、特定の有機溶媒の例は、エーテル溶媒、例えばテトラヒドロフラン(THF)、1,2−ジメトキシエタン(DME)、クロロ炭化水素溶媒、例えばジクロロメタン(DCM)、エステル溶媒、例えば酢酸エチルと酢酸イソプロピル、芳香族溶媒、例えばトルエン、及び極性溶媒、例えばジメチルホルムアミド(DMF)とアセトニトリルを包含する。溶媒量は、典型的に、メイタンシノールg当たり約5〜50mlの範囲内、好ましくは約5〜20ml/g、より好ましくは約12〜17ml/gの範囲内である。
該反応におけるNCAの使用量は、典型的に、メイタンシノール1当量当たり約2〜10当量の範囲内である。好ましくは、約5〜7当量のNCAが該反応に用いられる。
メイタンシノールとNCAとのカップリング反応において、塩基は非求核性塩基である。このために適当であるのは、例えばヒンダード第3級アミンのようなヒンダード有機塩基である。適当な塩基の例は、例えばジイソプロピルエチルアミンのようなトリアルキルアミンを包含する。塩基の量は、典型的に、メイタンシノール1当量当たり塩基2〜10当量の範囲内、好ましくは約4〜6当量の範囲内である。
NCAとのカップリング反応に用いるルイス酸は、弱いから中程度までのルイス酸である。このようなルイス酸の例は、亜鉛トリフレート−Zn(OTf)、塩化亜鉛−ZnCl、臭化マグネシウム、マグネシウム・トリフレート−Mg(OTf)、銅トリフレート−Cu(OTf)、臭化銅(II)−CuBr及び塩化銅(II)−CuClを包含する。ルイス酸の量は、典型的に、メイタンシノール1当量当たりルイス酸1.5〜10当量の範囲内、好ましくは約2〜4当量である。
NCAとのカップリング反応の反応温度は、通常、溶媒及び試薬の選択に大きく依存して、0℃〜約60℃の範囲内である。DMFを溶媒又は共溶媒として用いる場合に、該温度は典型的に約15℃〜約30℃の範囲内、より好ましくは約15〜25℃の範囲内である。温度が約60℃を超えて上昇すると、生成物の分解が生じる可能性がある。生成物混合物における高いジアステレオ選択性を得るためには、出発物質から生成物への良好な転化を達成するために温度が充分であることを条件として、該温度範囲の下限が望ましい。
3−(R)−Aに対して相対的な、望ましい3−(S)−Aジアステレオマーの獲得量は、用いる試薬及び反応条件に依存するであろう。3−(R)−Aを超える3−(S)−Aのジアステレオマー過剰%(%de)は、約40%を超えて約98〜99%ほどの大きさまでの範囲になりうる。典型的に、%deは約80%より大きく、98〜99%ほどの大きさである。ジクロロメタン中の亜鉛トリフレート及びジイソプロピルエチルアミンの存在下で、カップリング反応の%deは約76%〜95%の範囲であった。THF中における同様な条件下で、%deは95%より良好であった。2:1の比率でのDMFとTHFとから成る有機溶媒混合物中での約20℃及び亜鉛トリフレートの存在下においては、出発物質から生成物への転化率80〜90%を、90%を超える%deで得ることができる。NCAとのカップリング反応では、出発物質のメイタンシノールの全てが消耗されることは、必ずしも必要ではない。反応の仕上げ処理後に、若干の出発物質のメイタンシノールを含有する粗反応物質はしばしば、精製せずに次の工程に用いるために適する。このことは、出発物質のメイタンシノールを除去する前に、少なくとももう一つの工程に通して運ぶことができることを意味する。次の工程で用いる粗物質は約1〜80%のメイタンシノールと、約20〜99%のメイタンシノール・α−アミノ酸エステルを含有することができ、この場合、%deは約40〜99%の範囲内である。粗物質中のメイタンシノール・α−アミノ酸エステルの量は典型的に少なくとも約60%、通常は少なくとも70%であり、この場合、%deは80〜99%の範囲内である。
該反応は、任意の標準高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)系を用いてモニターすることができる。1例として、本発明のために出願人は、Agilent ZorBax-CNカラム(4.6x250mm)を装備したAgilent 1100系を用いた。反応の経過をフォローするために、次の条件を用いた:注入温度は50℃であり、注入量は5μlであり、流速は1.0ml/分であり、検出は254nmで行ない、溶離溶媒は10mM酢酸アンモニウム(溶媒A)と、95:5アセトニトリル:水(溶媒B)とから成るものであった。勾配溶離は、55:45に等しい溶媒A:溶媒Bの出発混合物から45:55のA:B溶媒混合物まで15分間にわたって進行した。これらの条件下で、出発物質のメイタンシノールの保持時間は5.4分間であり、生成物3−(S)−Aの保持時間は7.3分間である。
本発明の方法の1実施例では、下記方法を用いて、メイタンシノール3−(S)−α−N−メチルアミノプロピオネート(Aa)を製造した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.21ml,1.2mmol)とL−3,4−ジメチル−オキサゾリジン−2,5−ジオン(129mg,1.0mmol)を、乾燥THF(1.7ml)中のメイタンシノール(113mg,0.20mmol)の溶液に加えた。この混合物を2〜3分間撹拌し、この時間後に、亜鉛トリフレート(218mg,0.60mmol)を加えた。この反応を50〜55℃において、HPLCによって時々モニターしながら、撹拌した。26時間後に、HPLC分析は、反応混合物が57.5%の目的3−(S)−Aa、2%の3−(R)−Aa及び31%の出発物質メイタンシノールを含有することを実証した。28時間後に、加熱を除去し、反応を周囲温度に一晩放置させた。HPLC分析は、28時間目に測定した反応プロフィルに比べて、反応プロフィルの変化を示さなかった。この反応混合物に酢酸エチル(3ml)と飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2ml)を加えた。結果として生じた混合物を2〜3分間撹拌して、撹拌を停止した時に、層が分離した。水層を新鮮な酢酸エチル(1.5ml)で抽出した。有機層を一緒にして、最初は水(2ml)で、次は飽和ブライン溶液(1ml)で洗浄して、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去して、褐色油状物と泡状固体を得た。得られた粗メイタンシノール3−(S)−α−N−メチルアミノプロピオネート(Aa)は、例えばHPLCを用いて精製することも、又は次の工程に直接用いることも可能である。
本発明の方法の第2実施例では、下記方法を用いて、メイタンシノール3−(S)−α−N−メチルアミノプロピオネート(Aa)を製造した。乾燥THF(1.2ml)と乾燥DMF(0.60ml)中のメイタンシノール(120mg,0.212mmol,1.0当量)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(222μl,6.0当量)、Zn(OTf)(231mg,3.0当量)及びNMeAlaNCA(138mg,5.0当量)を加えた。得られたほぼ溶液を周囲温度において撹拌し、定期的に反応転化に関してHPLCによってモニターした。HPLCサンプル調製:反応混合物10μlを1:1アセトニトリル/10mM酢酸アンモニウムpH4.5によって1mlに希釈した。室温における20時間後に、次回分のNCA(41mg,1.5当量)を加えて、この反応を室温において、HPLCによって定期的にモニターしながら、進行させた。20時間を記録した時点で、メイタンシノールからN−メチルアラニンエステルAaへの転化%は約71%であり、ジアステレオマー過剰%は95%であった。40時間後に、HPLC分析は、メイタンシノールから該エステルAaへの84%転化を示し、ジアステレオマー過剰%は93%であった。
3−(S)−α−N−メチルアミノプロピオネート(Aa)と3−(2−メチルジスルファニル)プロパン酸、HOCCHCHSSMe(2)とのカップリングによって、DM1−SMeを製造することができる:
Figure 2009504655
上記反応を実施するための多様な方法は、当業者の知識の範囲内である。例えば、酸2の活性エステル形、例えばN−ヒドロキシスクシンイミド(−OSu)又はペンタフルオロフェニル(−Pf)エステルを該カップリング反応に用いることができる。或いは、遊離酸2と適当なカップリング試薬とのカップリングによって、DM1を製造することができる。カップリング試薬の例は、ウロニウム型カップリング剤、例えば、非限定的に、O−[シアノ(エトキシカルボニル)メチレンアミノ]−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム・テトラフルオロボレート(TOTU)、2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート(HATU)、HBTU又はTBTU(それぞれ、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート及びテトラフルオロボレート);カルボジイミド型試薬、例えば、非限定的に、DCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)、DIC(ジイソプロピルカルボジイミド)、又はEDC(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド);活性エステル;又はホスホニウム型カップリング剤、例えば、Bop(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリ(ジメチルアミノ)−ホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェート)又はPyBOP(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリ(ピロリジノ)−ホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェート)を包含する。他の有用なカップリング剤は、IIDQ(2−イソブトキシ−1−イソブトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン)、EEDQ(2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン)及びイソブチルクロロホルメートを包含する。ペプチド・カップリングは、例えば、Humphrey and Chamberlin, Chem. Rev. 1997, 97, 2243-2266に記載されており、この文献はその全体で本明細書に援用される。
1実施例では、下記方法を用いて、3−(S)−α−N−メチルアミノプロピオネート(Aa)をDM1−SMeに転化させた。塩化メチレン(1.8ml)中の粗A(上記実施例に従って得たもの、95mg,0.146mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(51μl,0.29mmol)を加えた。該溶液を2〜3分間撹拌した後に、3−メチルジスルファニル−プロピオン酸2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イル・エステル(55mg,0.22mmol)を加えた。撹拌した反応混合物を次に30〜35℃に16時間加熱した。HPLC分析は、該反応混合物が約45〜50%のDM1−SMeと30〜35%のメイタンシノール(先行工程から)を含有することを実証した。L−異性体対D−異性体の比率は依然として変化せずに約98:2であった。
DM1−SMeからDM1への転化は、ジスルフィド結合を既知方法で切断することによって達成することができる。例えば、ジチオトレイトール(DTT)は、このような転化のための選択すべき試薬である。Tetrahedron Lett. 1993, 34, 8169。
メイタンシノール3−(S)−α−N−メチルアミノプロピオネート(Aa)は、例えばDM4のような、他のメイタンシノイドを製造するための有用な中間体である:
Figure 2009504655
DM1−SMeに関して上述した製造と同様な方法で、3−(2−メチルジスルファニル)プロパン酸を4−メチル−4−(2−メチルジスルファニル)ペンタン酸、HOCCHCHC(CHSSMe又はその活性化形と取り替えることによって、中間体AaからDM4−SMeを製造することができる。次に、上述したように、ジスルフィド結合を還元することによって、DM4−SMeをDM4に転化することができる。
抗腫瘍剤として用いるために、該薬物の硫黄原子と抗体リンカー基の硫黄原子との間にジスルフィド結合を形成することによって、DM1及びDM4を抗体にコンジュゲートさせることができる。DM1に比べて、DM4の硫黄は、該硫黄にメチル基が隣接する結果としてより大きく立体障害を受けている。この立体障害は、抗体−薬物コンジュゲートを化学的により大きく安定にするように設計される。種々なメイタンシノイドの設計では、該硫黄に隣接して種々な、他の置換基を導入することによって、該コンジュゲートの安定性を調節することができる。このようにして、該薬物−抗体コンジュゲートの効力及び耐性(tolerability)を、特定の抗腫瘍抗体に要求されるように、最適化することができる。本発明の方法の利点は、該側鎖のN−メチル−アラニル部分に取り付けたメルカプト−アルカノイル部分上の、種々な鎖長及び置換基を有する多様なDM型側鎖の製造に、中間体Aを用いることができることである。
本発明の方法は、種々なキラルアミノ酸側鎖を有するメイタンシンの類似体である化合物の製造にも有用である。多くのメイタンシン及びメイタンシノールの合成が報告されている。報告された合成は、例えば化合物1のような、4−アルキル−1,3−オキサゾリジン−2,5−ジオン又は3,4−ジアルキル−1,3−オキサゾリジン−2,5−ジオンとのカップリング反応を受けて、次に、抗体へのコンジュゲーションに適した側鎖の作製(elaboration)を可能にする、種々な類似体の製造を可能にする。その上、メイタンシノールは、アンサマクロライドのクラスの1員である、多くのアンサマクロライドは微生物から単離されており、細胞障害活性を有することが判明している(Merck Index, 13th Edition, 2001)。このような類似体の一つは、該マクロライドのフェニル部分上のクロロ置換基が存在する場所に水素が存在することを除いて、メイタンシノールと同じである。
典型的に、用いる置換1,3−オキサゾリジン−2,5−ジオンはホモキラルであるか又はエナンチオマー的に富化しており、主要な異性体はS−異性体である。天然生成アミノ酸は、R基を有する炭素がこの望ましい立体配置を有する、多様な1,3−オキサゾリジン−2,5−ジオンを提供する。好ましいR基は、例えば、メチル、イソブチル又はベンジルのような、小さい置換若しくは非置換アルキル基を包含する。Rは水素又は小アルキル基であることができる。工程(a)の非求核性塩基が有機塩基であることも好ましく、上記ヒンダード有機塩基の一つであることがさらに好ましい。
上述したように、本発明は、抗体へのコンジュゲーションのための第2級アミノ酸側鎖を有する、広範囲なメイタンシンの製造に従うものである。したがって、本発明のもう一つの実施態様は、式II:
Figure 2009504655
[式中、XはCl又はHであり;Rはアミノ酸側鎖であり;Rは水素又はC−Cアルキルであり;Lは、ハロ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル及びC−Cハロアルコキシから成る群から独立的に選択される0〜2個の置換基を有するC−Cアルキレン鎖であり;Rは水素又はS−Rであり;RはC−Cアルキル、アリール又はアラルキルである]
で示される化合物の製造方法に関する。該方法は、
(a)化合物2と、メイタンシノール又はその類似体とのカップリング反応によって、
式I:
Figure 2009504655
[式中、X=H]
で示される化合物を得る工程;
(b)工程(a)で得られた、式Iで示される化合物をRC−L−S−S−R[式中、Rは水素又は活性化基である]とカップリングさせて、RがS−Rである場合の式IIで示される化合物を得る工程;及び
(c)任意に、工程(b)で得られた、式IIで示される化合物を還元剤で処理して、Rが水素である場合の式IIで示される化合物を得る工程
を含む。
好ましい出発物質はメイタンシノール(X=Cl)である。好ましくは、Lは、C−Cアルキルから独立的に選択される0〜2個の置換基を有するC−Cアルキレン鎖であり、より好ましくは、該アルキレン鎖は0〜2個のメチル基によって置換される。最も好ましくは、RC−L−S−S−Rは、
Figure 2009504655
から選択され、これらは、それぞれ、DM1−SMe又はDM4−SMeを提供する。抗体コンジュゲーションに適した側鎖を提供するために、上記工程(b)で得られた、式IIで示される化合物を例えばジチオトレイトールのような還元剤で処理して、Rが水素である場合の式IIで示される化合物を得る。
本発明の方法によって製造されるメイタンシノイドは、多様な抗体にコンジュゲートすることができる。コンジュゲートしたPSMA抗体である上記MLN2704の他に、他のDMコンジュゲート抗体(DM-conjugated antibodies)の例は、結腸直腸癌、胃癌、膵臓癌及びある一定の非小細胞肺癌の治療のためにCanAg抗体を標的とするカンツズマブ・メルタンシン(cantuzmab・mertansine)/huC242−DM1、非小細胞肺癌、神経内分泌腫瘍及びある一定の血液癌の治療のためにCD56抗原を標的とするhuN901−DM1、並びにHer2腫瘍の治療のためにHer2抗原を標的とするトラスツズマブ−DM1を包含する。
解明と理解のために上記発明をある程度詳細に説明してきたが、これらの特定の実施態様は例示及び非限定と解釈すべきである。形式及び細部における多様な変更が、特定の実施態様によってではなく特許請求の範囲によって定義されるべきである、本発明の実際の範囲から逸脱することなくなされうることは、この開示を読むならば当業者によって理解されるであろう。

Claims (10)

  1. 式A:
    Figure 2009504655
    [上記式中、Xは、Cl又はHであり、そしてRは、
    Figure 2009504655
    であり、Rはアミノ酸側鎖であり、Rは水素又はC−Cアルキル基である]
    で示される化合物の製造方法であって、
    (a)
    (i)Rが水素であることを除いて、式Aと同じ式によって示される出発物質、
    (ii)式2:
    Figure 2009504655
    で示される化合物、
    (iii)ルイス酸、
    (iv)非求核性塩基、及び
    (v)有機溶媒
    を含む混合物を用意する工程;
    (b)工程(a)の混合物を、該出発物質の一部が式Aで示される化合物に転化されるまで反応させる工程;
    (c)工程(b)の混合物から、式Aで示される粗化合物を取り出す工程;及び
    (d)任意に、工程(c)で得られた、式Aで示される化合物を精製する工程
    を含む方法。
  2. 出発物質がメイタンシノールである、請求項1記載の方法。
  3. がC−Cアルキルであり、RがC−Cアルキルである、請求項2記載の方法。
  4. 式2で示される化合物が主として(S)異性体である、請求項3記載の方法。
  5. 式2で示される化合物が3,4−ジメチル−オキサゾリジン−2,5−ジオンである、請求項4記載の方法。
  6. 式II:
    Figure 2009504655
    [式中、XはCl又はHであり;Rはアミノ酸側鎖であり;Rは水素、C−Cアルキル、アリール又はアラルキルであり;Lは、ハロ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル及びC−Cハロアルコキシから成る群から独立的に選択される置換基0〜2個を有するC−Cアルキレン鎖であり;Rは水素又はS−Rであり;そしてRはC−Cアルキル、アリール又はアラルキルである]
    で示される化合物の製造方法であって、
    (a)式2で示される化合物と、メイタンシノール又はその類似体とのカップリング反応によって、
    式I:
    Figure 2009504655
    [式中、X=H]
    で示される化合物を得る工程;
    (b)工程(a)で得られた、式Iで示される化合物をRC−L−S−S−R[式中、Rは水素又は活性化基である]とカップリングさせて、RがS−Rである場合の式IIで示される化合物を得る工程;及び
    (c)任意に、工程(b)で得られた、式IIで示される化合物を還元剤で処理して、Rが水素である場合の式IIで示される化合物を得る工程
    を含む方法。
  7. は水素又はC−Cアルキルであり、Lが、C−Cアルキルから独立的に選択される置換基0〜2個を有するC−Cアルキレン鎖である、請求項6記載の方法。
  8. Lが、0〜2個のメチル基によって置換されたアルキレン鎖である、請求項7記載の方法。
  9. C−L−S−S−C−Cアルキルが、
    Figure 2009504655
    である、請求項8記載の方法。
  10. 工程(b)で得られた、式IIで示される化合物を、還元剤で処理して、Rが水素である、式IIで示される化合物を得る、請求項9記載の方法。
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