JP2009500774A - 光ディスク内のデータ変質の検出 - Google Patents

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Abstract

ECC(Error Correction Code)ブロックのセットを光メディアに均一に規定し、光メディアが使用のため配設されると、各ECCブロックについて訂正可能なエラーの個数を決定するため、各ECCブロックを読み込むことによって、光メディアにおける変質を検出するシステム及び方法。ECCブロックの読み込み結果が、光メディアに格納される。ECCブロックの読み込みは、各ECCブロックの結果を平均化することによって、統計的に繰り返し可能である。長期間にわたってECCブロックの読み込みを実行することによって、ディスクの長期の変質が決定され、ディスク上のデータが他の記憶装置にコピーされるべきかという表示が生成される。ECCブロックがディスク表面に均一の選択され、スクラッチやブロックスポットが排除可能となる。

Description

本発明は、記憶媒体内の欠陥管理に関し、より詳細には、光ディスク媒体の通常の変質を通じて発生する欠陥の検出に関する。
光ディスクへの格納を提供するため、多数の規格が存在する。これらのうち、CD、CD−R、CD−R/W、DVD、DVD−R、DVD+R、DVD+RW、DVD−R/W及びBlu−ray Disc(BD)フォーマットがある。これら各種規格は、ROMタイプの媒体、記録可能タイプの媒体及び記録可能/消去可能タイプの媒体を提供する。各規格内で使用される光メディアは長期の格納を提供するが、光メディアは最終的には経年により変質し始める。光メディアが経年により変質するに従って、記録レイヤもまた変質し、これにより、光メディアに以前に書き込まれたデータのリードアウト中のエラー数の増加を招くこととなる。これらのエラーは、訂正可能又は訂正不可なエラーである可能性がある。訂正可能なエラーは、ある閾値まではシステムにより訂正可能であり、この閾値は使用されている光メディアのタイプに対して使用されている規格に依存する。訂正不可なエラーは、常に許容されない。光メディアが経年すると、最終的には、訂正可能エラー数は、当該規格について許容されている最大数を超え始める。 このため、光メディアの分野には、すべてのデータを復元することが不可能になる前にデータを保存するため、古いメディアに含まれるデータがより新しい光メディアにコピーされるべき適切な期間の決定に関する問題が存在する。
さらに、エラーロスを防ぐためディスク内の通常の変質を特定可能なシステム及び方法が、当該分野において必要とされている。
本発明の課題は、当該分野における上述した要求に対処することであり、書き換えアクションを維持するため、書き込みエラーが検出されたとき、データを書き換えるのに1回の試行しか必要としないように、光メディアが新たな光メディアに再記録されるべきか決定することである。
上記課題は、記憶媒体が、当該記憶媒体上のデータが新たな又は異なる記憶媒体にコピーされることが提案されるところまで変質したことを特定する方法及びシステムを規定する実施例によって解決される。
ある実施例は、光メディア上に均一にECCコードを配置する。プレーヤー/レコーダへのディスクの挿入によって、ECCコードが読み込まれ、各ECCブロックについてなされた訂正の個数が決定される。光メディア上に当該個数を格納することによって、各ECCブロックについてなされた訂正数が記録される。これらの訂正は、一般に、光メディア上に提供されるエラー訂正がエラーを生じさせた不具合データから正しいデータを解読可能であるという点において、訂正可能な訂正と呼ばれる。各ECCブロックについてなされる訂正数は、各ECCブロックについてなされた訂正を表す以前の記録と比較される。光ディスクの記録レイヤが古くなるに従って、記録レイヤの相対的に均一な変質が発生することが予想される。光メディアが古くなるに従って、最終的には、各ECCブロックについて必要とされる訂正数は増加する。現在使用されている記憶媒体が、それに記録されたデータを当該データのロスを回避するため、他の記憶媒体に転送されるべきことが明らかになる時点を確定するため、ECCブロックから現在読み出されている訂正可能なエラーの個数、ECCブロックの以前の読み出しから訂正可能なエラーが増加するレート、又は上記の組み合わせに基づき、閾値が決定される。ECC訂正の個数が所定の閾値を超えない場合には光メディアを通常使用し、又はECC訂正の個数が所定の閾値を超えていることを示すことによって、エラー数に対する応答がなされる。
他の実施例では、ECC(Error Correction Code)ブロックセットが、光メディア上に均一に配置され、光メディアが使用される毎に読み出される。各ECCブロックの読み出しは複数回実行され、各ECCブロックに対するリードアウトのエラーの平均が決定される。様々なECCブロックの決定された平均が、許容される訂正レベルを示す所定の閾値と比較される。許容される訂正レベルは、訂正可能なエラーの総数、訂正可能なエラーが以前の読み出しから増加するレート、又は上記の組み合わせの何れかとすることができる。様々なECCブロックからの訂正可能なエラーの平均は、光メディア上にこれらの値を格納することによって記憶される。ECC訂正の個数が所定の閾値を超えない場合には光メディアを通常使用し、又はECC訂正の個数が所定の閾値を超え、現在の光メディア上のデータが異なる記憶装置に格納されるべきであることを示すことによって、様々なECCブロックに対するエラーの平均数に対する応答がなされる。
CD−R/W、DVD±R/W、Blu−rayなどの光メディアの情報レイヤは、長期間(数年)においてゆっくりと変質する傾向がある記録データを保持する。これらの光ディスクメディアが、データをアーカイブするため通常使用される。記録レイヤが変質するに従って、当該光メディアに格納されているデータが他の記憶装置にコピーされる必要がある変質レベルに到達する。ここに記載される実施例は、データを他の記憶媒体にコピーすることが必要となる時点において表示を提供するシステム及び方法について詳述する。
光メディアは、典型的には、光メディアに格納されているデータ内に発生するエラーを検出するため、EDC(Error Detection Code)を使用している。これらのエラーは、訂正可能又は訂正不可なエラーである可能性がある。訂正不可なエラーは、データを使用不可にする。訂正可能なエラーは、光メディアに含まれているECC(Error Correction Code)により訂正可能である。ECCは、当該光メディアのタイプについて使用されている規格によって決定される特定の数値までは訂正可能なエラーを訂正することができる。訂正可能なエラーの個数がある最大値を下回っている場合、データは完全に訂正することが可能である。光メディアが経年するに従って、上述されたように、記録レイヤは変質し、訂正可能なエラーの個数を増加させる。光メディアの読み出し中、ECCブロックは、検出及び修復された欠陥の個数をもたらし、当該光メディアの現在のリードアウトクオリティの表示となる。情報レイヤが変質するに従って、欠陥の個数は増大する。欠陥の個数を解析することによって、記録レイヤの変質を検出し、訂正可能なエラー個数が大きくなりすぎる前に、ECCブロックによってはもはや訂正不可となるか、又は訂正不可なエラーになる時点に到達する前に警告を提供することが可能となる。
まず、ECCブロックのセットが規定される。当該セットからの各ECCブロックが複数回読み出され、各ECCブロックについて、実行されたECC訂正の平均数がディスク上に記憶される。長期間にわたって当該手順を定期的に実行することにより、ディスクの変質を検出することができる。ECCブロックのセットは、ディスク表面に比較的均一にとなるよう選択されるべきであり、これにより、スクラッチやブラックスポットが静的に排除可能となる。長期間において、媒体の変質はディスク表面上で均一となるべきであり、このため、ECC訂正の個数はディスク表面において比較的均一に増大する。
図1を参照するに、本発明の実施例によると、ECCコード6が光ディスク5上に均一に配置される。コントロール10は、光メディア5などの光記憶装置に対して読み書きするため、光ディスクプレーヤー/リーダー内で使用されるシステムメカニック、エレクトロニクス及びオプティックスの極めてハイレベルな一般化である。ディスクをプレーヤー/レコーダに挿入すると、コントロール10は、ECCコード6の読み出しを開始し、ECCブロック13についてのCount Defectによって、各ECCブロックに対して行われた訂正の個数が決定される。図1の光メディア5は、スケール表現について正確ではなく、ECCブロック6ははるかにより小さく、より多くの存在することは当業者に理解されるであろう。ECCブロック12のエラーの解析は、光メディア5を読み込む際に現在生じているエラーを観察し、光メディア5の全体的なクオリティを決定する。コントロールは、光メディアに訂正数を格納することによって、各ECCブロックについてなされた訂正の個数を記録する。これらの訂正は、一般には、光媒体に設けられるエラー訂正がエラーを生じさせた不具合データから訂正データを解読可能であるという点で、訂正可能な訂正と呼ばれる。
他の実施例では、各ECCブロック6についてなされた訂正の個数が、各ECCブロックについてなされた訂正を表す以前の記録と比較される。光メディア5の記録レイヤが古くなるに従って、記録レイヤの比較的均一な変質が生ずる。光メディアが古くなるに従って、各ECCブロック6について必要とされる訂正の個数は増大することとなる。現在使用されている光メディア5がそれに記録されているデータを当該データのロスを回避するため、他の記憶媒体に転送されるべきことが明らかになった時点を確定するため、ECCブロックから現在読み出されている訂正可能なエラーの個数、ECCブロックの以前の読み出しから訂正可能なエラーが増加したレート、又は上記の組み合わせに基づき、閾値が決定される。ECC訂正の個数が所定の閾値を超えない場合に光メディアを通常使用し、又はECC訂正の個数が所定の閾値を超えたという表示を提供することによって、エラー数に対する応答がなされる。
他の実施例では、ECC(Error Correction Code)ブロック6のセットが光メディア5上に均一に配置され、光メディアが使用のため配設される毎に読み出される。各ECCブロック6が複数回読み出され、ECCブロック13のCount Defectが、各ECCブロック13について読み出されたエラーの平均を決定し、当該平均をカウントとして使用する。ECCブロック6のエラーの解析は、様々なECCブロック6について決定された平均を取得し、決定された平均と許容される訂正レベルを示す所定の閾値とを比較する。許容される訂正レベルは、訂正可能なエラーの総数、以前の読み込みを確認することから決定されるような訂正可能なエラーが増加するレート、又は上記の組み合わせとすることが可能である。様々なECCブロックからの訂正可能なエラーの平均は、コントロール10がこれらの値を光メディア5に格納することによって記憶される。ECC訂正の個数が所定の閾値を超えない場合に光メディアを通常使用し、又はECC訂正の個数が所定の閾値を超えており、現在の光メディア上のデータが異なる記憶装置に格納されるべきであるという表示を提供することによって、様々なECCブロックに対する平均エラー数に対する応答がなされる。
他の実施例では、“エラーデータ”は、ファイルとしてターゲットディスク上に、又は論理アドレススペース外の確保されたエリアに格納される。ディスク上に格納されたエラーデータは、通常のデータについて使用されるものと同一のECC構造により符号化される。ディスク上の確保されたエリアがまた使用可能であるが、各種ディスク規格の相違によって、これはより複雑となるかもしれない。さらに、必ずしもすべての規格がこのようなエリアのための余地を提供するとは限らない。同一のディスクに“エラーデータ”を格納することは、特に読み出し専用メディアとファイナライズされた記録可能メディアについて、常に可能であるとは限らないことは容易に明らかであろう。これらのメディアについて、“エラーデータ”は、リード/ライト機能によって他のメディアに格納可能である。あるいは、スキャンアルゴリズムは、最大閾値のみを利用して、ディスクがコピーされる必要があるか否か決定することが可能である。
図2は、上述されるような実施例により使用される基本的アルゴリズムを示すフロー図である。上述した実施例は、CD、CD−R、CD−R/W、DVD、DVD−R、DVD+R、DVD+RW、DVD−R/W及びBlu−ray(BD)タイプの光メディアによる使用のため実現可能である。これら各種フォーマットのそれぞれは、各々があるバイト数のユーザデータと誤り訂正データ、シンクマーク(sync mark)及びアドレス情報を含む情報ブロックに構成される情報を有する。コントロール10が光メディア5の読み込みを開始すると、当該ルーチンがスタート21に入る。コントロール10がディスク上のデータを読み込むと、それはまた、読み込むべき次のECCブロック6を逐次的に特定する(22)。ECCブロック24を読み込む(24)ことにより、現在のECCブロック6を読み込まれ、現在のECCブロックのエラーの決定(26)は、当該ECCブロック6について発生したエラー数を決定する。ECCブロック6のエラー数は、1回の読み込みによって決定され、平均エラー数は、複数の読み込みによって決定することが可能である。エラーデータの格納(28)は、それが当該ECCブロック6に関連付けされるように、エラーデータをディスク上に格納することによって、当該ECCブロック6に対するエラーデータを記憶する。光メディア5上のエラーが光メディア5の記録レイヤの重大な変質を示しているかエラーデータの解析(32)が決定する時点において、さらなる読み込み(30)の結果が否定的なものとなるまで、上記ステップは繰り返される。表示の設定(34)は、エラーデータの解析(32)の結果が表示の提供(34)が実行されるべきことを示す場合、フラグを設定する。表示の提供(34)は、データロスを回避するため、光メディア5上のデータが他の記憶装置にコピーされるべきということをユーザに警告し、その後、ルーチンを離脱去ることによって準備状態38に移行する。エラーデータの解析の結果が記録レイヤの重大な変質を示さない場合、表示の設定はフラグを設定せず、ルーチンは離脱し、準備状態38となる。
上記記載は、発明者による最も好適な実施例を説明した。これらの実施例の変形が当業者に容易に明らかであり、本発明の範囲は、添付した請求項によって画定されるべきである。
図1は、本発明により想定される基本的システムを示すブロック図である。 図2は、本発明の実施例のフローチャートである。

Claims (20)

  1. 光メディア上のエラーを決定する方法であって、
    前記光メディア上のECC(Error Correction Code)ブロックのセットを均一に規定するステップと、
    前記ECCブロックのセットの各ECCブロックを読み込むステップと、
    前記ECCブロックのセットについてECC訂正の個数を決定するステップと、
    前記ECC訂正の個数と許容される訂正レベルを示す所定の閾値とを比較するステップと、
    前記ECC訂正の個数が前記所定の閾値を超えない場合には前記光メディアを通常使用し、又は前記ECC訂正の個数が前記所定の閾値を超えているという表示を提供することによって、前記比較するステップに応答するステップと、
    を有する方法。
  2. 前記読み込むステップはさらに、前記ECCブロックのセットの各ECCブロックを複数回読み込む、請求項1記載の方法。
  3. 前記決定するステップはさらに、前記ECCブロックのセットの各ECCブロックについてECC訂正の平均数を決定し、前記ECC訂正の平均数を前記光メディアに格納する、請求項2記載の方法。
  4. 前記比較するステップはさらに、前記ECCブロックのセットの各ECCブロックについて前記ECC訂正の平均数と以前に格納されたECC訂正の平均数とを比較する、請求項3記載の方法。
  5. 前記応答するステップはさらに、前記ECC訂正の個数が前記所定の閾値を超えない場合には前記光メディアを通常使用し、又は前記ECC訂正の個数が前記所定の閾値を超えているという表示を提供することによって、前記比較するステップに応答する、請求項4記載の方法。
  6. 前記ECC訂正の個数を格納するステップをさらに有する、請求項1記載の方法。
  7. 前記ECC訂正の個数を格納するステップはさらに、前記ECC訂正の個数をファイルとして前記光メディアに格納する、請求項6記載の方法。
  8. 前記ECC訂正の個数を格納するステップはさらに、前記ECC訂正の個数を前記光メディア上の論理アドレススペースの外部の確保されたエリアに格納する、請求項6記載の方法。
  9. 前記ECC訂正の個数を格納するステップはさらに、前記ECC訂正の個数を、前記ECCブロックのセットと同じECC構造により符号化されて前記光メディアに格納する、請求項6記載の方法。
  10. 前記所定の閾値は、最大閾値であり、
    前記応答するステップはさらに、前記最大閾値に到達した場合、前記光メディアがコピーされる必要があることを警告する、請求項1記載の方法。
  11. 光メディア上のエラーを決定するシステムであって、
    前記光メディア上に均一に含まれるECC(Error Correction Code)ブロックのセットを読み込み可能な光システムと、
    前記ECCブロックのセットについてECC訂正の個数を決定するようプログラムされる処理装置と、
    前記ECC訂正の個数と許容される訂正レベルを示す所定の閾値とを比較する比較ルーチンと、
    前記ECC訂正の個数が前記所定の閾値を超えない場合には前記光メディアを通常使用し、又は前記ECC訂正の個数が前記所定の閾値を超えているという表示を提供することによって、前記比較ルーチンに応答する応答ルーチンと、
    を有するシステム。
  12. 前記光システムはさらに、前記ECCブロックのセットの各ECCブロックを複数回読み込む、請求項11記載のシステム。
  13. 前記処理装置はさらに、前記ECCブロックのセットの各ECCブロックについてECC訂正の平均数を決定し、前記ECC訂正の平均数を前記光メディアに格納する、請求項12記載のシステム。
  14. 前記比較ルーチンはさらに、前記ECCブロックのセットの各ECCブロックについて以前に格納されたECC訂正の平均数により前記ECC訂正の個数を平均する平均化ルーチンをさらに有する、請求項13記載のシステム。
  15. 前記応答ルーチンはさらに、前記ECC訂正の個数が前記所定の閾値を超えない場合には前記光メディアを通常使用し、又は前記ECC訂正の個数が前記所定の閾値を超えているという表示を提供することによって、前記比較ルーチンに応答する、請求項14記載のシステム。
  16. 前記光システムはさらに、前記ECC訂正の個数を格納可能である、請求項11記載のシステム。
  17. 前記光システムはさらに、前記ECC訂正の個数をファイルとして前記光メディアに格納する、請求項16記載のシステム。
  18. 前記光システムはさらに、前記ECC訂正の個数を前記光メディア上の論理アドレススペースの外部の確保されたエリアに格納する、請求項16記載のシステム。
  19. 前記光システムはさらに、前記ECC訂正の個数を、前記ECCブロックのセットと同じECC構造により符号化されて前記光メディアに格納する、請求項16記載のシステム。
  20. 前記所定の閾値は、最大閾値であり、
    前記応答ルーチンはさらに、前記最大閾値に到達した場合、前記光メディアがコピーされる必要があるという警告を提供する警告ルーチンを有する、請求項11記載のシステム。
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