JP2009302197A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エッチングによって形成されるサイドウォールゲートのばらつきを抑制する技術を提供する。
【解決手段】第1の工程では、半導体基板の表面を露出する第1開口部を有する材料を形成する。第2の工程では、材料の上面と材料の側面と半導体基板の表面とに、第1絶縁膜と導電体膜とを順に形成する。第3の工程では、導電体膜表面に、第2開口部を有する第1導電体保護膜を形成し、第2開口部を第2絶縁膜で埋める。第4の工程では、第2絶縁膜をマスクに第1導電体保護膜を除去する。第5の工程では、第1導電体保護膜と第2絶縁膜とをマスクとして、導電体膜を除去する。第6の工程では、第2開口部の第2絶縁膜を除去した後、露出している導電体膜の表面に第2導電体保護膜を形成する。第7の工程では、第1導電体保護膜を除去した後、第2導電体保護膜をマスクにして、導電体を選択的に除去してゲートを形成する。
【選択図】図1
【解決手段】第1の工程では、半導体基板の表面を露出する第1開口部を有する材料を形成する。第2の工程では、材料の上面と材料の側面と半導体基板の表面とに、第1絶縁膜と導電体膜とを順に形成する。第3の工程では、導電体膜表面に、第2開口部を有する第1導電体保護膜を形成し、第2開口部を第2絶縁膜で埋める。第4の工程では、第2絶縁膜をマスクに第1導電体保護膜を除去する。第5の工程では、第1導電体保護膜と第2絶縁膜とをマスクとして、導電体膜を除去する。第6の工程では、第2開口部の第2絶縁膜を除去した後、露出している導電体膜の表面に第2導電体保護膜を形成する。第7の工程では、第1導電体保護膜を除去した後、第2導電体保護膜をマスクにして、導電体を選択的に除去してゲートを形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
半導体集積回路に適用される素子として、サイドウォール形状のゲート(以下、サイドウォールゲートと呼ぶ)を有する半導体素子(以下、サイドウォールゲート素子と呼ぶ。)が知られている。サイドウォールゲート素子は一般的にセルフアライン(自己整合型)技術で製造されるので、より微細化することが可能になってきている。サイドウォールゲートを適切に形成する技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1(特開2007−184323号公報)には、制御ゲート絶縁膜を介して制御ゲート電極を形成する第1電極形成工程と、半導体基板の表面に、記憶ノード絶縁膜を形成する工程と、その記憶ノード絶縁膜の表面にメモリゲート電極を形成する第2電極形成工程とを含む半導体装置の製造方法が記載されている。
その第2電極形成工程では、記憶ノード絶縁膜の表面にメモリゲート電極層を形成する工程と、そのメモリゲート電極層の表面に、そのメモリゲート電極層よりもエッチング速度が遅い補助膜を形成する工程と、そのメモリゲート電極層およびその補助膜に対して異方性エッチングを行なう工程とを含んでいる。
また、上述の技術以外にも、例えば特許文献2(特開2002−261176号公報)に記載されているような、半導体記憶装置の製造方法に関する技術が知られている。
セルフアライン技術によって製造されるサイドウォールゲートの形状は、エッチングの加工精度や面内均一性に依存する。例えば、エッチングによってサイドウォールゲートを形成する場合、ウェハの面内バラツキに起因して、高さがばらつくことがある。同一のプロセスで製造された半導体素子のゲートの形状がばらつくと、各ゲートの抵抗が変わってしまい、素子の性能にバラツキが生じてしまうことがある。
本発明が解決しようとする課題は、エッチングによって形成されるサイドウォールゲートの形状ばらつきを抑制する技術を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
上記の課題を解決するために、以下の製造方法によって半導体装置を製造する。その製造方法の第1の工程では、半導体基板(2)の上に、前記半導体基板(2)の表面を露出する第1開口部を有する材料(6)(44、45、48、49)(66)を形成する。第2の工程では、前記材料(6)(44、45、48、49)(66)の上面と前記材料(6)(44、45、48、49)(66)の側面と前記半導体基板(2)の表面とに、第1絶縁膜(12)(29)と導電体膜(24)とを順に形成する。第3の工程では、前記導電体膜(24)表面に、第2開口部(34)を有する第1導電体保護膜(25)を形成し、前記第2開口部(34)を第2絶縁膜(26)で埋める。第4の工程では、前記第2絶縁膜(26)をマスクに前記第1導電体保護膜(25)を除去して前記導電体膜(24)を露出する。第5の工程では、前記第1導電体保護膜(25)と前記第2絶縁膜(26)とをマスクとして、前記材料(6)(44、45、48、49)(66)の上面に形成された前記第1絶縁膜(12)(29)が露出するように前記導電体膜(24)を除去する。第6の工程では、前記第2開口部(34)の前記第2絶縁膜(26)を除去した後、露出している前記導電体膜(24)の表面に第2導電体保護膜(28)を形成する。第7の工程では、前記第1導電体保護膜(25)を除去した後、前記第2導電体保護膜(28)をマスクにして、前記導電体を選択的に除去してゲート(4、46、64)を形成する。
本発明によると、エッチングによって形成されるサイドウォールゲートの形状ばらつきを抑制することが可能となる。
[第1実施形態]
以下に、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明を行う。図1は、本実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置1の構造を示す断面図である。特に、図1は、不揮発性半導体メモリ装置1に備えられたメモリセル3の断面構造を示している。図1を参照して、本実施の形態に係るメモリセル3の構造を説明する。メモリセル3は、ソース/ドレイン拡散層7と、複数のゲート電極(コントロールゲート4、ワードゲート6)と、第1ゲート絶縁膜11と第2ゲート絶縁膜12とを含んでいる。また、ソース/ドレイン拡散層7には、拡散層シリサイド16が備えられている。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明を行う。図1は、本実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置1の構造を示す断面図である。特に、図1は、不揮発性半導体メモリ装置1に備えられたメモリセル3の断面構造を示している。図1を参照して、本実施の形態に係るメモリセル3の構造を説明する。メモリセル3は、ソース/ドレイン拡散層7と、複数のゲート電極(コントロールゲート4、ワードゲート6)と、第1ゲート絶縁膜11と第2ゲート絶縁膜12とを含んでいる。また、ソース/ドレイン拡散層7には、拡散層シリサイド16が備えられている。
ソース/ドレイン拡散層7は半導体基板2に形成され、ソースまたはドレインとして機能する。本実施形態においては、半導体基板2が、P型シリコン基板(P型ウェル)である場合を例示する。この場合、ソース/ドレイン拡散層7とは、N型拡散層領域である。また、二つのソース/ドレイン拡散層7間の半導体領域がチャネル領域である。そのチャネル領域上に、複数のゲート電極(コントロールゲート4、ワードゲート6)が設けられている。
図1に示されているように、複数のゲート電極は、ワードゲート6と、そのワードゲート6の両側に設けられた2つのコントロールゲート(コントロールゲート4)である。ワードゲート6には、ワードゲートシリサイド15が備えられている。また、コントロールゲート4には、コントロールゲートシリサイド13が備えられている。ワードゲート6は、第1ゲート絶縁膜11を介して半導体基板2の表面上に形成されている。一方、コントロールゲート4とは、第2ゲート絶縁膜12を介して半導体基板2の表面上に形成されている。
コントロールゲート4は、サイドウォール18とサイドウォール19とによって、周囲の導電体から電気的に絶縁されている。以下の説明において、コントロールゲート4は、単に「コントロールゲートCG」と参照される場合もある。コントロールゲートCGは、ワードゲート6と第2ゲート絶縁膜12を介して隣接している。つまり、ワードゲート6とコントロールゲートCGは、互いに近接しているが、電気的には絶縁されている。図1に示されているように、本実施形態のメモリセル3は、半導体基板2とコントロールゲートCGの間から、ワードゲート6とコントロールゲートCGの間まで延在する第2ゲート絶縁膜12を備えている。
その第2ゲート絶縁膜12は、ボトム絶縁膜21、電荷トラップ膜22及びトップ絶縁膜23を含んでいる。ボトム絶縁膜21は、半導体基板2側の絶縁膜であり、電荷トラップ膜22、半導体基板2およびワードゲート6の間に形成されている。一方、トップ絶縁膜23は、コントロールゲートCG側の絶縁膜であり、電荷トラップ膜22とコントロールゲートCGとの間に形成されている。電荷トラップ膜22は、電荷をトラップする性質を有する絶縁膜であり、ボトム絶縁膜21とトップ絶縁膜23に挟まれている。第2ゲート絶縁膜12は、例えばONO膜である。この場合、ボトム絶縁膜21、電荷トラップ膜22、及びトップ絶縁膜23は、それぞれシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及びシリコン酸化膜である。
以上に説明されたコントロールゲートCG、第2ゲート絶縁膜12及び電荷トラップ膜22が、ワードゲート6の両側に形成されている。すなわち、図1で示されたメモリセル3は、ワードゲート6を共有するMONOSトランジスタを含む「ツインMONOS構造」を有している。各MONOSトランジスタにおいて、電荷トラップ膜22に電子が注入されると閾値電圧は上昇し、電荷トラップ膜22から電子が引き抜かれると閾値電圧は減少する。このような閾値電圧の変化を利用することにより、各MONOSトランジスタは、データ“1”、“0”を不揮発的に記憶する。図1で示されたメモリセル3の各々は、2ビットの情報を記憶することができる。
以下に、第1実施形態における、メモリセル3の製造工程について説明を行う。図2は、メモリセル3の製造における第1工程を例示する断面図である。第1工程においては、半導体基板2に第1ゲート絶縁膜11となる酸化膜を成膜し、その上にワードゲート6となるポリシリコン膜を成膜する。そして、そのポリシリコン膜の上にレジストパターンを形成した後、エッチングを行って、第1ゲート絶縁膜11と、ワードゲート6とを形成する。
図3は、メモリセル3の製造における第2工程を例示する断面図である。第2工程においては、ボトム絶縁膜21、電荷トラップ膜22、トップ絶縁膜23を順に成膜することで第2ゲート絶縁膜12を形成し、その第2ゲート絶縁膜12の上にポリシリコン膜24を形成する。このポリシリコン膜24は、後の工程において、コントロールゲート4となる。また、図3に示されているように、第2工程においては、ポリシリコン膜24が、開口部34を有するように形成する。
図4は、メモリセル3の製造における第3工程を例示する断面図である。第3工程においては、ポリシリコン膜24の上に窒化膜25を形成し、その窒化膜25の上に酸化膜26を形成する。図4に示されているように、第3工程においては、上述の開口部34が完全に埋まるように酸化膜26を形成する。
図5は、メモリセル3の製造における第4工程を例示する断面図である。第4工程においては、酸化膜26をCMPによってCMP位置27まで平坦化する。換言すると、ワードゲート6の上に乗っている窒化膜25の表面が露出するまで、酸化膜26に対するCMPを行う。その後、酸化膜26をエッチバックする。このとき、半導体基板2から酸化膜26の表面までの高さが、半導体基板2からワードゲート6の上の第2ゲート絶縁膜12の上面までの高さと略等しくなるまでエッチバックする。換言すると、酸化膜26の表面が、ワードゲート6の上の第2ゲート絶縁膜12の上面を含む面と同等か、それよりも低くなるまでエッチングを行う。これによって、二つのワードゲート6の間の開口部34を酸化膜26で埋める形とする。
図6は、メモリセル3の製造における第5工程を例示する断面図である。第5工程においては、酸化膜26をマスクにして、露出している窒化膜25をエッチングにより除去する。それによって、ポリシリコン膜24の一部を露出する。
図6は、メモリセル3の製造における第5工程を例示する断面図である。第5工程においては、酸化膜26をマスクにして、露出している窒化膜25をエッチングにより除去する。それによって、ポリシリコン膜24の一部を露出する。
図7は、メモリセル3の製造における第6工程を例示する断面図である。第6工程においては、露出しているポリシリコン膜24を、所定の高さまでエッチングする。このとき、後の工程で形成されるコントロールゲート4のゲート長Lは、第2ゲート絶縁膜12と窒化膜25とによって維持される。したがって、第6工程では、ゲート長Lを変化させること無くポリシリコン膜24の高さを変えることができる。
図8は、メモリセル3の製造における第7工程を例示する断面図である。第7工程においては、酸化膜26を除去して窒化膜25を露出する。そして、窒化膜25と第2ゲート絶縁膜12との間に露出しているポリシリコン膜24の表面を酸化して、酸化膜28を形成する。
図9は、メモリセル3の製造における第8工程を例示する断面図である。第8工程においては、まず、窒化膜25を除去する。そして、窒化膜25が除去されたことによって露出したポリシリコン膜24の一部を、酸化膜28をマスクにして選択的に除去し、コントロールゲート4と形成する。コントロールゲート4のゲート長Lは、酸化膜28によって維持される。
図10は、メモリセル3の製造における第9工程を例示する断面図である。第9工程においては、酸化膜28と、余分な第2ゲート絶縁膜12とを除去する。第9工程において、ワードゲート6の上の第2ゲート絶縁膜12と、二つの素子の間の第2ゲート絶縁膜12とを除去する。このとき、酸化膜28を同時に取り除くことによって、コントロールゲート4の表面を露出する。
図11は、メモリセル3の製造における第10工程を例示する断面図である。第10工程においては、コントロールゲート4の側面にサイドウォール18を形成する。また、コントロールゲート4の上面の一部に、サイドウォール19を形成する。そして、半導体基板2に不純物を注入することによって、ソース/ドレイン拡散層7を形成する。
図12は、メモリセル3の製造における第11工程を例示する断面図である。第11工程においては、ソース/ドレイン拡散層7の表面に拡散層シリサイド16を形成する。またこのとき、コントロールゲート4の表面にコントロールゲートシリサイド13を形成し、ワードゲート6の表面に、ワードゲートシリサイド15を形成する。
不揮発性半導体メモリ装置1に備えられるメモリセル3を、本実施形態の製造方法で製造することによって、コントロールゲート4のゲート長Lを維持したまま、その高さを決定することが可能である。本実施形態では、ゲート長Lを維持する窒化膜25を酸化膜26で保護しつつ、窒化膜25の余分な箇所を除去してポリシリコン膜24を露出している。したがって、窒化膜25のエッチングレートに依存することなく、ポリシリコン膜24に対するエッチングをおこなって、その高さを決定することが可能である。
[比較例]
以下に、本願発明の理解を容易にするための比較例について説明を行う。図13は、半導体チップを製造するためのウェハ31を例示している。ウェハ31は、同一のプロセスによって製造される複数の半導体チップを含んでいる。ウェハ31の第1領域32に形成されるチップに含まれる素子と、第2領域33に形成されるチップに含まれる素子は、バラツキ無く形成されることが好ましい。しかしながら、上述の実施形態に述べた半導体装置の製造方法を適用せずに、サイドウォールゲートを有する半導体素子を製造した場合に、エッチングのウェハ面内ばらつきに起因して、そのサイドウォールゲート高さがばらついてしまうことがある。
以下に、本願発明の理解を容易にするための比較例について説明を行う。図13は、半導体チップを製造するためのウェハ31を例示している。ウェハ31は、同一のプロセスによって製造される複数の半導体チップを含んでいる。ウェハ31の第1領域32に形成されるチップに含まれる素子と、第2領域33に形成されるチップに含まれる素子は、バラツキ無く形成されることが好ましい。しかしながら、上述の実施形態に述べた半導体装置の製造方法を適用せずに、サイドウォールゲートを有する半導体素子を製造した場合に、エッチングのウェハ面内ばらつきに起因して、そのサイドウォールゲート高さがばらついてしまうことがある。
図14は、サイドウォールゲートの形状がばらついたときの、メモリセル3の構造を例示する断面図である。図14の(a)は、コントロールゲートCG(コントロールゲート4)の形状が正常なメモリセル3の断面の構成を例示している。
図14の(b)は、コントロールゲートCGの高さが、設計された高さよりも低くなってしまった場合のメモリセル3の断面の構成を例示している。図14の(b)に示されているように、コントロールゲートCGが通常よりも低くなってしまうと、そのコントロールゲートCGの断面積が小さくなる。断面積の縮小は、抵抗の増大を招き、そのため、メモリセル3の動作スピードが低下してしまう。また、コントロールゲートCGが通常よりも低くなってしまうと、サイドウォール18の大きさが不十分になり、シリサイドを形成したときに、コントロールゲート4に形成されるシリサイドと、ソース/ドレイン拡散層7に形成されるシリサイドとが、ショートしてしまう場合がある。さらに、コントロールゲートCGが通常よりも低くなってしまうと、ソース/ドレイン拡散層7を形成するときの不純物が、コントロールゲートCGを突き抜けて基板に到達してしまい、しきい値が変動してしまうことがある。さらに、その突き抜けた不純物によって、コントロールゲートCG下の絶縁膜にダメージが生じることがある。
図14の(c)は、コントロールゲートCGの高さが、設計された高さよりも高くなってしまった場合のメモリセル3の断面の構成を例示している。図14の(c)に示されているように、コントロールゲートCGが通常よりも高くなってしまうと、サイドウォール19の大きさが不十分になり、シリサイドを形成したときに、コントロールゲート4に形成されるシリサイドと、ワードゲート6に形成されるシリサイドとが、ショートしてしまう場合がある。
上述した本実施形態の製造方法によってメモリセル3を形成することで、コントロールゲートCGの形状のバラツキを抑制し、適切に動作する不揮発性半導体メモリ装置1を構成することが可能である。
[第2実施形態]
以下に、図面を参照して、本発明の第2実施形態について説明を行う。図15は、第2実施形態において製造対象となる不揮発性半導体記憶素子41の構成を例示する断面図である。不揮発性半導体記憶素子41は、ソース/ドレイン拡散層42と複数のゲート電極(コントロールゲート46、ワードゲート45、フローティングゲート44)と、第1ゲート絶縁膜48と、第2ゲート絶縁膜50とを含んでいる。また、ソース/ドレイン拡散層42には、シリサイド56が備えられている。
以下に、図面を参照して、本発明の第2実施形態について説明を行う。図15は、第2実施形態において製造対象となる不揮発性半導体記憶素子41の構成を例示する断面図である。不揮発性半導体記憶素子41は、ソース/ドレイン拡散層42と複数のゲート電極(コントロールゲート46、ワードゲート45、フローティングゲート44)と、第1ゲート絶縁膜48と、第2ゲート絶縁膜50とを含んでいる。また、ソース/ドレイン拡散層42には、シリサイド56が備えられている。
ソース/ドレイン拡散層42は、半導体基板2に形成されており、ソースまたはドレインとして機能する。第2実施形態においては、半導体基板2が、P型シリコン基板(P型ウェル)である場合を例示する。この場合、ソース/ドレイン拡散層42は、N型拡散層領域である。また、二つのソース/ドレイン拡散層42の間の半導体領域がチャネル領域である。そのチャネル領域上に、複数のゲート電極(コントロールゲート46、ワードゲート45、フローティングゲート44)が設けられている。
図15に示されているように、複数のゲート電極は、ワードゲート45と、そのワードゲート45の両側に設けられた2つのコントロールゲート(コントロールゲート46)と、ワードゲート45の下に設けられたフローティングゲート44である。ワードゲート45には、シリサイド60が備えられている。コントロールゲート46には、シリサイド58が備えられている。また、ソース/ドレイン拡散層42には、シリサイド56が形成されている。
フローティングゲート44は、第1ゲート絶縁膜48を介して半導体基板2の表面上に形成されている。また、フローティングゲート44とワードゲート45との間には、層間絶縁膜49が構成されている。さらに、コントロールゲート46は、第2ゲート絶縁膜50を介して半導体基板2の表面上に形成されている。コントロールゲート46は、サイドウォール52とサイドウォール53とによって、周囲の導電体から電気的に絶縁されている。
以下の説明において、二つのコントロールゲート46は、単に「コントロールゲートCG」と参照される場合もある。コントロールゲート46は、第2ゲート絶縁膜50を介してフローティングゲート44とワードゲート45に隣接している。つまり、コントロールゲートCGは、フローティングゲート44、ワードゲート45と互いに近接しているが、電気的には絶縁されている。
以下に、第2実施形態の不揮発性半導体記憶素子41の製造に関して説明を行う。なお、以下では、第2実施形態の製造工程に対する理解を容易にするために、上述の第1実施形態と異なる製造工程に対して説明を行う。
図16Aは、第2実施形態の半導体装置の製造における第1工程を例示する断面図である。図16Aは、上述の第1実施形態の第1工程に対応している。図16Aに示されているように、第2実施形態の第1工程において、半導体基板2の上に、第1ゲート絶縁膜48となる絶縁膜と、フローティングゲート44となるポリシリコン膜と、層間絶縁膜49となる絶縁膜と、ワードゲート45となるポリシリコン膜を形成した後、所定のパターンのレジストを形成してエッチングを行う。
図16Bは、第2実施形態の半導体装置の製造における第2工程を例示する断面図である。図16Bは、上述の第1実施形態の第2工程に対応している。図16Bに示されているように、第2実施形態の第2工程において、酸化膜29を形成し、その酸化膜29の上にポリシリコン膜24を形成する。このポリシリコン膜24は、後の工程において、コントロールゲート46となる。また、図16Bに示されているように、その第2工程においては、ポリシリコン膜24が、開口部34を有するように形成する。
その後、上述の第1実施形態と同様に不揮発性半導体記憶素子41を製造し、図15に例示した不揮発性半導体記憶素子41を構成する。第2実施形態の不揮発性半導体記憶素子41は、第1実施形態のメモリセル3と同様の製造方法で製造することによって、コントロールゲート46のゲート長Lを維持したまま、その高さを決定することが可能である。
[第3実施形態]
以下に、図面を参照して、本発明の第3実施形態について説明を行う。図17は、第3実施形態において製造対象となるトランジスタ61の構成を例示する断面図である。トランジスタ61は、第1ソース/ドレイン拡散層62と、第2ソース/ドレイン拡散層63と、ゲート64と、ゲート絶縁膜65とを含んでいる。第1ソース/ドレイン拡散層62と第2ソース/ドレイン拡散層63とは半導体基板2に形成されている。第1ソース/ドレイン拡散層62と第2ソース/ドレイン拡散層63とは、ソースまたはドレインとして機能する。本実施形態においては、半導体基板2が、P型シリコン基板(P型ウェル)である場合を例示する。この場合、第1ソース/ドレイン拡散層62と第2ソース/ドレイン拡散層63とは、N型拡散層領域である。また、第1ソース/ドレイン拡散層62と第2ソース/ドレイン拡散層63と間の半導体領域がチャネル領域である。そのチャネル領域上に、ゲート64が設けられている。
以下に、図面を参照して、本発明の第3実施形態について説明を行う。図17は、第3実施形態において製造対象となるトランジスタ61の構成を例示する断面図である。トランジスタ61は、第1ソース/ドレイン拡散層62と、第2ソース/ドレイン拡散層63と、ゲート64と、ゲート絶縁膜65とを含んでいる。第1ソース/ドレイン拡散層62と第2ソース/ドレイン拡散層63とは半導体基板2に形成されている。第1ソース/ドレイン拡散層62と第2ソース/ドレイン拡散層63とは、ソースまたはドレインとして機能する。本実施形態においては、半導体基板2が、P型シリコン基板(P型ウェル)である場合を例示する。この場合、第1ソース/ドレイン拡散層62と第2ソース/ドレイン拡散層63とは、N型拡散層領域である。また、第1ソース/ドレイン拡散層62と第2ソース/ドレイン拡散層63と間の半導体領域がチャネル領域である。そのチャネル領域上に、ゲート64が設けられている。
以下に、第3実施形態のトランジスタ61の製造に関して説明を行う。なお、以下では、第3実施形態の製造工程に対する理解を容易にするために、上述の第1実施形態と異なる製造工程に対して説明を行う。
図18Aは、第3実施形態の半導体装置の製造における第1工程を例示する断面図である。図18Aは、上述の第1実施形態の第1工程に対応している。図18Aを参照すると、第3実施形態の第1工程において、半導体基板2の上にSiN膜を成膜し、そのSiN膜の上に所定のパターンのレジストを形成してエッチングを行い、窒化膜66を形成する。
図18Bは、第3実施形態の半導体装置の製造における第2工程を例示する断面図である。図18Bは、上述の第1実施形態の第2工程に対応している。図18Bを参照すると、第2実施形態の第2工程において、酸化膜29を形成し、その酸化膜29の上にポリシリコン膜24を形成する。このポリシリコン膜24は、後の工程において、ゲート64となる。また、図18Bに示されているように、その第2工程においては、ポリシリコン膜24が、開口部34を有するように形成する。その後、第1実施形態の第3工程から第8工程と同様の工程を実施する。
図18Cは、第3実施形態の半導体装置の製造における第3工程を例示する断面図である。図18Cに示されているように、その第3工程では、上述の第1実施形態の第9工程と同様の工程を行った後に、窒化膜66を除去する。その後、上述の第1実施形態と同様にトランジスタ61を製造し、図17に例示したトランジスタ61を構成する。第3実施形態のトランジスタ61は、第1実施形態のメモリセル3と同様の製造方法で製造することによって、ゲート64のゲート長Lを維持したまま、その高さを決定することが可能である。なお、上述の複数の実施形態は、その構成・動作が矛盾しない範囲において組み合わせて実施することが可能である。
1…不揮発性半導体メモリ装置
2…半導体基板
3…メモリセル
4…コントロールゲート
6…ワードゲート
7…ソース/ドレイン拡散層
11…第1ゲート絶縁膜
12…第2ゲート絶縁膜
13…コントロールゲートシリサイド
15…ワードゲートシリサイド
16…拡散層シリサイド
18…サイドウォール
19…サイドウォール
21…ボトム絶縁膜
22…電荷トラップ膜
23…トップ絶縁膜
24…ポリシリコン膜
25…窒化膜
26…酸化膜
27…CMP位置
28…酸化膜
29…酸化膜
31…ウェハ
32…第1領域
33…第2領域
34…開口部
41…不揮発性半導体記憶素子
42…ソース/ドレイン拡散層
44…フローティングゲート
45…ワードゲート
46…コントロールゲート
48…第1ゲート絶縁膜
49…層間絶縁膜
50…第2ゲート絶縁膜
52…サイドウォール
53…サイドウォール
56…シリサイド
58…シリサイド
60…シリサイド
61…トランジスタ
62…第1ソース/ドレイン拡散層
63…第2ソース/ドレイン拡散層
64…ゲート
65…ゲート絶縁膜
66…窒化膜
CG…コントロールゲート
L…ゲート長
2…半導体基板
3…メモリセル
4…コントロールゲート
6…ワードゲート
7…ソース/ドレイン拡散層
11…第1ゲート絶縁膜
12…第2ゲート絶縁膜
13…コントロールゲートシリサイド
15…ワードゲートシリサイド
16…拡散層シリサイド
18…サイドウォール
19…サイドウォール
21…ボトム絶縁膜
22…電荷トラップ膜
23…トップ絶縁膜
24…ポリシリコン膜
25…窒化膜
26…酸化膜
27…CMP位置
28…酸化膜
29…酸化膜
31…ウェハ
32…第1領域
33…第2領域
34…開口部
41…不揮発性半導体記憶素子
42…ソース/ドレイン拡散層
44…フローティングゲート
45…ワードゲート
46…コントロールゲート
48…第1ゲート絶縁膜
49…層間絶縁膜
50…第2ゲート絶縁膜
52…サイドウォール
53…サイドウォール
56…シリサイド
58…シリサイド
60…シリサイド
61…トランジスタ
62…第1ソース/ドレイン拡散層
63…第2ソース/ドレイン拡散層
64…ゲート
65…ゲート絶縁膜
66…窒化膜
CG…コントロールゲート
L…ゲート長
Claims (8)
- 半導体基板の上に、前記半導体基板の表面を露出する第1開口部を有する材料を形成する第1の工程と、
前記材料の上面と前記材料の側面と前記半導体基板の表面とに、第1絶縁膜と導電体膜とを順に形成する第2の工程と、
前記導電体膜表面に、第2開口部を有する第1導電体保護膜を形成し、前記第2開口部を第2絶縁膜で埋める第3の工程と、
前記第2絶縁膜をマスクに前記第1導電体保護膜を除去して前記導電体膜を露出する第4の工程と、
前記第1導電体保護膜と前記第2絶縁膜とをマスクとして、前記材料の上面に形成された前記第1絶縁膜が露出するように前記導電体膜を除去する第5の工程と、
前記第2開口部の前記第2絶縁膜を除去した後、露出している前記導電体膜の表面に第2導電体保護膜を形成する第6の工程と、
前記第1導電体保護膜を除去した後、前記第2導電体保護膜をマスクにして、前記導電体を選択的に除去してゲートを形成する第7の工程と
を具備する
半導体装置の製造方法。 - 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第5の工程は、
前記第1導電体保護膜と前記第2絶縁膜とをマスクとし、前記導電体膜に対するエッチングを実行して前記材料上面の前記第1絶縁膜を露出する工程と、
前記第1絶縁膜側面と前記第1導電体保護膜側面との間の前記導電体膜を、所定の高さにする工程と
を含む
半導体装置の製造方法。 - 請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第3の工程は、
前記第2絶縁膜の表面を、前記材料の上面を含む面よりも低くする工程を含む
半導体装置の製造方法。 - 請求項1から3の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第3の工程は、
前記第2絶縁膜を全体に形成したあとに平坦化し、平坦化した前記第2絶縁膜を前記材料の上面を含む面までエッチバックする工程を含む
半導体装置の製造方法。 - 請求項1から4の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法において、さらに、
前記ゲートの前記半導体基板の表面に不純物を注入して拡散層を形成する第8の工程と、
露出した前記材料の表面と、前記ゲートの表面と、前記拡散層の表面とにシリサイドを形成する第9の工程と
を具備する
半導体装置の製造方法。 - 請求項1から5の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1の工程で形成される前記材料は、
前記半導体基板の表面に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜の上に形成されたワードゲートと
を含み、
前記第2の工程で形成される前記第1絶縁膜は、
電荷蓄積層を含む
半導体装置の製造方法。 - 請求項1から5の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1の工程で形成される前記材料は、
前記半導体基板の表面に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜の上に形成されたフローティングゲートと、
前記フローティングゲートの上に形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜の上に形成されたワードゲートとを含む
半導体装置の製造方法。 - 請求項1から5の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1の工程は、
前記材料を窒化膜で形成し、
前記第7の工程は、
前記ゲートを形成した後、前記窒化膜を除去する工程を含む
半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008153144A JP2009302197A (ja) | 2008-06-11 | 2008-06-11 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008153144A JP2009302197A (ja) | 2008-06-11 | 2008-06-11 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009302197A true JP2009302197A (ja) | 2009-12-24 |
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ID=41548815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008153144A Withdrawn JP2009302197A (ja) | 2008-06-11 | 2008-06-11 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009302197A (ja) |
-
2008
- 2008-06-11 JP JP2008153144A patent/JP2009302197A/ja not_active Withdrawn
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