JP2009302042A - 光学素子とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画素において、所望の範囲で膜厚の良好な均一性を得ることができるとともに、画素周縁部で電極のショートを防止する膜厚を容易に確保することができる光学素子とその製造方法を提供する。
【解決手段】画素3を作成するために使用するインクとして、隔壁2の傾斜角Ψとの関係から最適な後退接触角となるインクを選ぶことにより、有効画素領域5内において、最大膜厚tmaxと平均膜厚の差および最小膜厚tminと平均膜厚の差が、それぞれ平均膜厚の35%以内となり、かつ、画素3の周縁部の膜厚teが隔壁2の高さの35%以上となるように、画素3を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラーテレビ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、カーナビゲーションなどに使用されているフルカラー表示のエレクトロルミネッセンス素子などの光学素子と、その光学素子をインクジェット方式あるいはダイコート方式を利用して製造する光学素子の製造方法に関する。
従来から、カラーテレビ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、カーナビゲーションなどの画像表示パネルには、横方向に配置された複数の発光層を備えたフルカラー表示のエレクトロルミネッセンス素子などの光学素子が使用されている。その光学素子の重要な構造条件の一つに、発光層における膜厚の均一性がある。たとえば、特許文献1および特許文献2には、膜形成用インクの接触角を規定することによって膜厚の均一性を得ることが記載されている。
図8と図9は特許文献1に記載された従来の光学素子の構造図であり、図8はその光学素子を上方より見た平面模式図、図9はその光学素子の基板法線方向の断面模式図である。図8と図9において、1は支持基板、2は隔壁、3は画素、4は画素中央部の相似形領域を示す。相似形領域4は画素3の中央に位置し、その面積は画素3の80%を占める。また、Tは隔壁2の最大膜厚、teは画素3の周縁部の膜厚であり、tmaxは相似形領域4における最大膜厚、tminは相似形領域4における最小膜厚である。
この従来技術においては、画素3の周縁部の膜厚teが隔壁2の最大膜厚Tの80%以上であり、画素3の中央で画素内の80%を占める相似形領域4内において、画素3の平均膜厚が隔壁2の最大膜厚Tの80%未満で、最大膜厚tmaxと平均膜厚の差および最小膜厚tminと平均膜厚の差が、それぞれ平均膜厚の25%以下である。
この従来技術における光学素子の第一の製造方法は、隔壁2の表面粗さを制御することによって、インク収縮時にインクの隔壁2に対する付着性を高めたことに特徴を有する。第二の製造方法は、隔壁2の素材として感光性樹脂組成物を用い、感光性樹脂組成物が未硬化の状態でインクを付与することにより、インク収縮時にインクの隔壁2に対する付着性を高めたことに特徴を有する。
また、隔壁2の表面にプラズマによる撥インク化処理を施し、隣接画素間での混色を防いでいる。撥インク性の程度は、純水によって測定した接触角が90度以上となる程度に規定する。さらに、支持基板1の表面の親インク性の程度は、純水によって測定した接触角が20度以下となる程度に規定する。
しかしながら、上記した特許文献1に記載されている従来の技術では、純水の接触角を規定することによって、相似形領域4内における膜厚の均一性を得ようとしている。そのため、純水の接触角の有効範囲と有機溶媒の接触角の有効範囲が異なる可能性があり、膜厚の良好な均一性を得ることができない可能性がある。さらに、純水の隔壁に対する接触角を90度以上に規定し、かつ純水の支持基板に対する接触角を20度以下に規定しており、利用できる接触角の範囲が狭いという問題を有していた。
一方、特許文献2には、隔壁の傾斜角が約70度の場合に、インクの後退接触角が29度ないし45度の範囲となるように隔壁の表面を撥液性に加工することによって、膜厚の均一性を得ることが記載されている。しかしながら、この特許文献2に記載されている従来の技術では、隔壁の傾斜角が約70度に限定されているという問題を有していた。
また、光学素子の製造によく用いられる、有機化合物を有機溶媒に溶解して作成されるインクでは、その乾燥挙動が、後述するように、複数の基本となる乾燥モードが組み合わされた複雑な挙動となるという問題も有していた。
特開2002−148429号公報 特開2003−272840号公報
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、隔壁の傾斜角およびインクの接触角のより広い範囲において、膜厚に関して良好な均一性を容易にかつ確実に得ることができる光学素子とその製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明の光学素子は、支持基板上に、傾斜角が50度ないし80度の範囲の傾斜を有する隔壁と、前記隔壁の開口部に対して付与されたインクを硬化して前記開口部内に形成された画素とを備えた光学素子であって、前記画素は、前記隔壁に対する接触角が28度以下となるインクを用いて、前記隔壁に接する周縁部の膜厚が前記隔壁の最大高さの35%以上となり、前記画素の表示に寄与する有効画素領域内において、最大膜厚と平均膜厚との差および最小膜厚と前記平均膜厚との差が、それぞれ前記平均膜厚の35%以内となるように形成されたことを特徴とする。
本発明の好ましい形態によれば、有効画素領域内で均一性の良好な膜厚を得るための隔壁の傾斜角およびインクの接触角の範囲をより広くすることができる。そのため、隔壁の傾斜角およびインクの接触角のより広い範囲において、有効画素領域内における膜厚に関して、良好な均一性を容易にかつ確実に得ることができる。
本発明の実施の形態の光学素子の構造を示す断面模式図 本発明の実施の形態の光学素子の製造方法におけるインクのCCAモードでの乾燥挙動を示す模式図 本発明の実施の形態の光学素子の製造方法におけるインクのCCRモードでの乾燥挙動を示す模式図 本発明の実施の形態の光学素子の製造方法におけるインクのCCRモードでの溶質の移動を示す模式図 本発明の実施の形態の光学素子の製造方法におけるインクのCCRモードでの蒸発速度を示す模式図 本発明の実施の形態の光学素子の製造方法におけるインク乾燥過程を示す模式図 本発明の実施の形態の光学素子に対する数値解析用数式のパラメータの説明図 従来の光学素子を上方より見た平面模式図 従来の光学素子の基板法線方向の断面模式図
以下、本発明の光学素子とその製造方法に係る実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。但し、先行して説明した要素に対応する要素には同一符号を用いて、適宜説明を省略する。
図1は本実施の形態の光学素子の構造を示す断面模式図である。なお、図8および図9に示す光学素子と同じ構成要素については同じ符号を用い、ここでの説明を省略する。図1において、5は画素3内の有効画素領域である。有効画素領域5は、隔壁2で囲まれたセル内に存在し、隔壁2の下端すなわち支持基板1と接合する部分から3.5μm内側の線で区画される長方形の内部領域として定義される。この有効画素領域5が、画像表示パネルにおいてディスプレイとして表示される部分となる。
有効画素領域5の範囲は、ディスプレイの解像度等、所望される特性によって自由に変更できる。また、支持基板1として、一般にはガラスが用いられるが、所望の透明性や機械的特性を満たすものであればプラスチックでもよい。また、支持基板1に対しては、プラズマ、UVなどの表面処理を施してもよい。
また、隔壁2は、支持基板1上に構成される。その断面形状は、基板側の辺が長くなる台形となる。隔壁2の傾斜角は、ディスプレイの解像度等、所望される特性によって自由に変更できる。隔壁2に用いる材料としては、絶縁性、有機溶剤耐性、およびプラズマ、エッチング、ベーク処理などのプロセス耐性等を考慮すると、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ノボラック型フェノール樹脂などが挙げられる。隔壁2に対しても、プラズマ、UVなどの表面処理を施してもよい。
画素3を構成する蛍光体材料として用いられる有機化合物としては、特に限定はないが、ポリフェニレンビニレン、ポリアリレン、ポリアルキルチオフェン、ポリアルキルフルオレンなどを挙げることができる。画素3は通常、有機溶媒へ有機化合物を溶解してできたインクの状態として塗布されたものが乾燥してできたものである。
インクを塗布する方法としては、インクジェット方式が多く用いられるが、スリット材を通してインクを塗布するダイコート方式等が用いられることもあり、特に限定されない。有機溶媒としては、アルキルベンゼン、アルコキシベンゼン、トルエン、キシレン、アルコールなどが用いられ、2種類以上の溶媒を混合することもあり、前記蛍光体材料を0.1重量%以上溶解することが可能である。
画素3は、隔壁2の開口部に対してインクを付与し、その付与されたインクを乾燥させ、そのインクの溶媒が全て蒸発した後に形成される。その過程で溶媒は複数の乾燥挙動を示す。それらの基本となる二つの挙動を図2および図3にそれぞれ示す。
液滴乾燥挙動の一つは、液滴6の端部が図2に示すように何ら拘束を受けない状態で乾燥する場合である。液滴6は一様に蒸発するため、相似形を保ったまま体積が減少する。これが自然の状態である。接触角が一定のままで変形することから、CCA(Constant Contact Angle)モードと呼ばれる。
液滴乾燥挙動のもう一つは、図3に示すように液滴端部7が拘束を受ける状況で乾燥する場合である。この場合、乾燥が進んでも液滴端部7の体積は減少しない。ここで自然の状態との相違が発生し、液滴端部7の体積減少を液滴内部から補うことになるため、液滴内で液滴端部7へ向かう溶媒の流れ8が発生する。液滴端部7が固定され、すなわち液滴径が変化せずに変形することから、CCR(Constant Contact Radius)モードと呼ばれる。
CCRモードになると、図4に示すように、液滴端部7へ向かう溶媒の流れ8に沿って溶質9が移動するため、液滴端部7での溶質濃度が大きくなる。また、CCRモードにおいては、図5に示すように、液滴6の表面における蒸発速度10は、CCAモードの場合のように一様とはならず、液滴端部7へ近づくにつれて急激に増加する分布を持つ。液滴端部7における蒸発速度10の特異性は、支持基板1との接触角θcが小さいほど大きくなる。また、液滴端部7へ向かう溶媒の流れ8の速度も溶媒の液滴端部7での蒸発速度10とともに大きくなる。
次に、インク塗布後のインク乾燥挙動について、図6を用いて具体的に説明する。
図6(a)はインク塗布直後の状態を示す。インクは、隔壁2の上面まで、隣り合うインクと混ざり合うことがないように塗布される。
塗布直後においては、液滴端部7の表面張力と、液滴端部7の界面張力と隔壁2の界面張力との差とのつり合いによって、液滴端部7の接触角θが形成される。続いて乾燥が開始されると、液滴端部7における表面張力のつり合い状態が保たれている間は、図6(b)に示すように、液滴端部7が移動せずに、溶媒の蒸発に伴って接触角が減少する(θ→θR)。
液滴端部7における表面張力のつり合い状態が崩れると、液滴6の内部へ引っ張られる力が発生し、これによって液滴6は一定の接触角θRを保ったままで溶媒の蒸発が進み、図6(c)に示すように、液滴径が減少する。つり合いが崩れるときの接触角が後退接触角であり、後述の表1に示すθRに当たる。
液滴径の変化現象は、液滴端部7が隔壁2のエッジ11に到達するまで続く。図6(d)に示すように、液滴端部7が隔壁2のエッジ11に達すると、接触角の基準が隔壁2の上面から隔壁2の側面12に変わり、これによって一時的に接触角が増大(θ’)し、後退接触角θRよりも大きくなるので、再び液滴端部7における表面張力はつり合い状態に戻る。この結果、図6(e)に示すように、液滴端部7は隔壁2のエッジ11で固定され、乾燥の進行とともに液滴端部7の接触角が減少する(θ→θR)。
なお、図6(b)や図6(e)のように、液滴端部7が固定された状態で乾燥が進む場合、液滴中央から液滴端部へ向かって溶媒の流れ8が発生する。そして、接触角が後退接触角まで減少すると、図6(c)や図6(f)に示すように、液滴6は、一定の接触角θRを保ったまま、乾燥とともに体積が減少する。
前記のように、一定の接触角を保ったまま乾燥する場合には、液滴内部における液滴端部7へ向かう溶媒の流れ8は発生しないため、液滴端部7への溶質9の移動は発生しない。しかし、溶媒の蒸発によって、液滴自身の体積が減少するため、液滴端部7における溶質9の濃度は乾燥が進むにつれて大きくなる。
液滴端部7における溶質9の濃度がある臨界濃度に達すると、溶質9のゲル化が起こり、液滴端部7は、図6(g)に示すように、固定される。この固定は一般にセルフピンニングと云う。セルフピンニングの後は、液滴端部7が固定された状態で図6(h)に示すような乾燥最終状態に至る。
以上説明したように、溶媒の乾燥は、CCRモードとCCAモードが繰り返されるように進行する。なお、セルフピンニング位置の高さは、後退接触角θRが小さいほど高くなる。これは前記のように、接触角が小さいほど、液滴端部7が固定された状態での蒸発速度10が大きくなり、したがって液滴端部7への溶媒の流れ8の速度が大きくなり、溶質が液滴端部7へ集まりやすくなるためである。接触角が小さい場合、図6(e)に示す後退接触角へ達した状態で既に液滴端部7における溶質の濃度が臨界濃度に達していることもあり、この場合は、図6(f)に示す過程を経ることなく図6(g)に示す過程へ移行する。
画素3は、有効画素領域5内において膜厚の均一性が良好であることが望ましく、この領域内における最大膜厚tmaxと平均膜厚の差および最小膜厚tminと平均膜厚の差が、それぞれ平均膜厚の35%以内であることが望ましい。
また、有効画素領域5の周縁部から隔壁2までの外周領域については、この部分の膜厚が小さいと、支持基板1に構成される電極がショートする可能性があり、これを防止するため、画素3の周縁部における膜厚te、すなわちセルフピンニング位置の高さを隔壁2の高さの35%以上とする必要があり、隔壁2の高さの95%以上とするのが最適である。
なお、この外周領域における最大膜厚te’は、有効画素領域5内における膜厚均一性の要件を満たすのであれば、有効画素領域5内における周縁部における膜厚より大きくてもよく、形状は特に限定されない。
以上の要件を満たす隔壁の傾斜角Ψとインクの後退接触角θRの関係を調べるために、数値シミュレーションを実施した。図7はシミュレーションモデルの概要を示している。このシミュレーションにおいては、図7に示すように、隔壁2を対称形とした。また、中心線と支持基板1の交点を原点O(0、0)とし、支持基板1と平行な方向にx座標、垂直な方向にy座標をとっている。液滴6がCCRモードの変形をする場合の基礎式としては、溶媒および溶質9の質量保存を表す以下の3つの式を用いた。
Figure 2009302042
Figure 2009302042
Figure 2009302042
これらの式において、h(r、t)は、x座標rの位置における時刻tでの液滴高さを表す。同様に、c(r、t)、v(r、t)、Js(r、t)、v’(r、t)は、それぞれ液滴内部の微小領域13における溶質濃度、溶媒の流速、溶媒の蒸発速度、溶質の速度を表しており、すべてx座標rと時刻tの関数である。また、ρは溶媒の密度、Dsは溶媒内における溶質の拡散係数である。
なお、これらの式においては、液滴径に比べて液滴高さが十分に小さく、この場合、c、vおよびv’は高さ方向に対しては一様であると仮定している。また、重力の影響についても無視している。
式(1)は、溶媒の質量が保存されることを、液滴の高さを使って示している。x座標rの位置において、液滴高さhの時間変化量は、この位置における流速vで溶媒が移動することによる減少量と、液滴表面での溶媒の蒸発による減少量の和に等しいことを表している。
式(2)は、溶質9の質量が保存されることを示している。式(3)は、溶媒の流速vに溶質9の拡散の影響を考慮した項を付加したものが溶媒内での溶質9の速度v’であることを示している。式(2)において、左辺のchはx座標rの位置における溶質の質量を表し、右辺のchv’はx座標rの位置において移動する溶質9の質量を表しており、この式(2)は、位置rにおけるchは時間とともに減少するが、その減少量は位置rにおけるchv’に等しいことを表している。つまり、式(2)は、液滴外部(気相)との溶質質量のやり取りがないため、液滴内部では時間とともに溶質の移動が発生しても質量の総和は変化しないことを示している。
前記のように、インク塗布完了の後、乾燥はCCRモードとCCAモードが繰り返されることで進行する。CCRモードでは境界条件として液滴端部7に拘束を与えている。また、蒸発速度Jsは、液滴端部7へ近づくにつれて大きくなる特異性を有しており、液滴端部7の接触角が小さくなるほど特異性は強くなる。
液滴端部7が固定されるという条件の下で式(1)ないし(3)を解くと、液滴端部7の接触角が減少する過程が再現できる。CCRモードで乾燥している間は、溶媒の蒸発によって液滴高さが減少する。また、前記の理由によって液滴端部7へ向かう溶媒の流れ8が発生するため、この間に溶質9は流れに沿って液滴端部7へ移動する。このため、液滴端部7の溶質濃度は時間とともに増加する。接触角がインクの後退接触角θRまで減少するとCCAモードへ移行する。あるいは、液滴端部7における溶質濃度が臨界値に達している場合は、液滴端部7が固定されたままCCRモードで乾燥が続き、溶媒がなくなった時点で乾燥が終了する。
CCAモードにおいては、表面からの蒸発速度10は一定で、液滴端部7の接触角が一定値を保ったままで液滴体積が相似形で減少する。この間、液滴端部7に向かう溶媒の流れ8は発生しないが、液滴全体の体積が減少するために全体にわたって溶質濃度が増加し、したがって液滴端部7の濃度も増加する。液滴端部7における溶質濃度がある臨界値に達すると、溶質9のゲル化によって液滴端部7が固定される。これによってCCRモードへ移行する。
以上の2つのモードの計算を繰り返すことで、乾燥過程を解析で再現できる。隔壁2の上面にまでインクが塗布された場合は、CCRモードから始まり、以下、接触角が後退接触角θRになるとCCAモードへ移行して液滴端部7が隔壁2の上面を移動し、隔壁2のエッジ11に達するとCCRモードへ移行し、接触角が後退接触角θRになるとCCAモードへ移行して液滴端部7が隔壁2の側面12を移動し、液滴端部7における溶質濃度が臨界濃度に達するとCCRモードへ移行するという過程で乾燥が終了する。このように、溶媒の蒸発と、それに伴う溶質9の移動を数値解析することで、下記の表1に示す結果を得た。
表1において、Ψは隔壁2の傾斜角を表し、θRはインクの後退接触角を表す。表中において、ΨとθRの組み合わせの判定を×、△、○、◎で示している。×のついた組み合わせは、有効画素領域5内における最大膜厚と平均膜厚の差および最小膜厚と平均膜厚の差がそれぞれ平均膜厚の35%以内であるという第1要件と、画素3の周縁部における膜厚、すなわちセルフピンニング位置の高さが隔壁2の高さの35%以上であるという第2要件のいずれかを満たさない組み合わせである。△のついた組み合わせは、第1要件は満たすが、セルフピンニング位置の高さが隔壁2の高さの35%未満となる組み合わせである。○のついた組み合わせは、前記2つの要件をいずれも満たす組み合わせである。さらに、◎のついた組み合わせは、前記2つの要件をいずれも満たし、かつセルフピンニング位置の高さが隔壁2の高さの95%以上となる最適な組み合わせである。
表1に示すように、傾斜角Ψが50度ないし80度の範囲の隔壁2に対して、後退接触角θRが5度ないし28度の範囲となるインクを用いて画素3を形成すれば、有効画素領域5内における膜厚の均一性および支持基板1に構成される電極のショートの防止を図ることができる。特に、傾斜角Ψが50度ないし60度の範囲の隔壁2に対して、後退接触角θRが5度ないし22度の範囲となるインクを用いて画素3を形成すれば、有効画素領域5内での良好な膜厚均一性を満たし、かつ、画素3の周縁部における膜厚が隔壁高さの95%以上となり、最適な条件となる。なお、インクの後退接触角θRが5度未満の場合は実測することができない。
特許文献1によれば、純水の隔壁に対する接触角が90度以上で、かつ純水の支持基板に対する接触角が20度以下であることが望ましいとされているが、本実施の形態によれば、20度以上であっても良好な膜厚均一性を得られることが判明した。また、特許文献2では隔壁の傾斜角が約70度に限定されていたが、本実施の形態によれば、50度ないし80度の範囲であっても良好な膜厚均一性を得られることが判明した。
このように、インクの乾燥挙動を詳細に検討し、さらには隔壁2に傾斜角を持たせるという条件も加えることで、特許文献1および特許文献2に記載されている従来の構成以外にも、良好な膜厚均一性を得られることが判明した。
この解析結果から考えると、例えば、有機ELの正孔注入層用の水系インク、インターレイヤーに用いられるアニソール系インク、発光層に用いられるアルコキシベンゼン系インクなどの場合は、支持基板1の材料として用いられるガラスや、隔壁2の材料として用いられる多くの樹脂に対して、後退接触角は20度よりも小さいので、隔壁2の傾斜角Ψが50度ないし80度の範囲において有効画素領域内で膜厚の良好な均一性を得ることができる。
また、隣り合う画素どうしの距離によっては、インク塗布時にインクが混じり合うことが問題となる可能性があるが、その場合は、接触角の高いインクを用いるか、隔壁に表面処理を施して接触角を高くすればよい。このとき、表1によると、接触角を28度まで大きくすることができる。この場合であっても、セルフピンニング位置は隔壁高さの35%程度を保っており、電極のショートといった問題も防ぐことができる。
Figure 2009302042
本発明にかかる光学素子とその製造方法は、隔壁の傾斜角およびインクの接触角のより広い範囲において、膜厚に関して良好な均一性を容易にかつ確実に得ることができるもので、有機半導体等、構造の均一性を要求される電子デバイス、特に薄膜形状の電子デバイスにも適用できる。
1 支持基板
2 隔壁
3 画素
4 相似形領域
5 有効画素領域
6 液滴
7 液滴端部
8 CCRモードで発生する溶媒の流れ
9 溶質
10 液滴表面からの溶媒の蒸発速度
11 隔壁のエッジ
12 隔壁の側面
13 液滴内部の微小領域

Claims (4)

  1. 支持基板上に、傾斜角が50度ないし80度の範囲の傾斜を有する隔壁と、前記隔壁の開口部に対して付与されたインクを硬化して前記開口部内に形成された画素とを備えた光学素子であって、
    前記画素は、
    前記隔壁に対する接触角が28度以下となるインクを用いて、前記隔壁に接する周縁部の膜厚が前記隔壁の最大高さの35%以上となり、前記画素の表示に寄与する有効画素領域内において、最大膜厚と平均膜厚との差および最小膜厚と前記平均膜厚との差が、それぞれ前記平均膜厚の35%以内となるように形成された
    ことを特徴とする光学素子。
  2. 請求項1記載の光学素子であって、
    前記隔壁が、傾斜角が50度ないし60度の範囲の傾斜を有し、
    前記画素が、前記隔壁に対する接触角が22度以下となるインクを用いて、前記隔壁に接する周縁部の膜厚が前記隔壁の最大高さの95%以上となるように形成された
    ことを特徴とする光学素子。
  3. 支持基板上に、傾斜角が50度ないし80度の範囲の傾斜を有する隔壁と、前記隔壁の開口部内に形成された画素とを備えた光学素子の製造方法であって、
    前記画素は、前記隔壁に対する接触角が28度以下となるインクを前記隔壁の前記開口部に対して付与し、その付与された前記インクを乾燥させて、前記隔壁に接する周縁部の膜厚が前記隔壁の最大高さの35%以上となり、前記画素の表示に寄与する有効画素領域内において、最大膜厚と平均膜厚との差および最小膜厚と前記平均膜厚との差が、それぞれ前記平均膜厚の35%以内になるように形成する
    ことを特徴とする光学素子の製造方法。
  4. 請求項3記載の光学素子の製造方法であって、
    前記インクを、前記隔壁に対する接触角が22度以下となる溶媒によって作成し、
    前記インクを、傾斜角が50度ないし60度の範囲の傾斜を有する前記隔壁の前記開口部に対して付与して、前記隔壁に接する周縁部の膜厚が前記隔壁の最大高さの95%以上となる前記画素を形成する
    ことを特徴とする光学素子の製造方法。
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