JP2009302023A - 車両用ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた耐熱性及び断熱性を備えながら、柔軟性を有して配索時のレイアウト性に優れ、かつ、断熱材取り付け時のテープ巻きが不要で、部品点数を削減できる車両用ワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】車両の高温雰囲気となる領域に配索するワイヤハーネスであって、架橋構造とした耐熱性発泡ゴムシートからなる断熱保護シートをワイヤハーネスの電線群の外周面に巻き付けており、該断熱保護シートは一面に粘着層を備え、該粘着層を電線群の外周に粘着させて巻き付けると共に巻き付けた断熱保護シート同士を前記粘着層を介して固着して外装している。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ワイヤハーネスに関し、詳しくは、自動車の高温雰囲気となるエンジンルーム内等に配索するワイヤハーネスの外装保護材を改良して断熱性を高め、ワイヤハーネスを保護するものである。
自動車はエンジン停止時において、エンジンの燃焼室から高温の排気ガスを集める排気マニホールドが急速加熱されるため、これが熱源となり、エンジンルームは120℃程度の高温に達する。
そのため、エンジンルーム、特に排気マニホールドのような急速加熱される機器の近接領域に配索されるワイヤハーネスには、120℃の高温環境下において電線を保護できる断熱性能が要求される。
従来、ワイヤハーネスの電線を保護するため、断熱性を高めたものとしては、例えば、特開2004−103312号公報(特許文献1)、特開平9−92048号公報(特許文献2)等が提案されている。
特許文献1のワイヤハーネスは、図9(A)に示すように、複数の電線1を発泡ポリプロピレン等の発泡樹脂材2で外装して集束している。該発泡樹脂材2は剛性を有するものとしてプロテクタの役割を持たせている。よって、発泡樹脂材2は図9(B)のように発泡される前の状態で取り付けられ、図9(C)のようにドライヤ3等の熱で発泡させている。
特許文献2の耐熱電線は、図10に示すように、導体4のヒータ5の側端部の外側を除く部分に耐熱PVC等の低耐熱性材料から成る低耐熱被覆6を形成し、導体4のヒータ側端部には、低耐熱被覆6よりも耐熱温度の高い高耐熱性材料であるテフロン(登録商標)等のフッ素樹脂からなる高耐熱被覆7を形成するものとしている。
また、その他の断熱性を高めたワイヤハーネスとして、図11(A)(B)に示すように、ゴムスポンジからなるチューブ状の断熱外装材8の軸線方向に切り込み8aを入れ、
図11(C)のように電線群11に被せた後、図11(D)のようにポリ塩化ビニル製のテープ9で断熱外装材8の外周を巻き付けて形成している。
特開2004−103312号公報 特開平9−92048号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2では、耐熱被覆材として、剛性を有する発泡ポリプロピレンやフッ素樹脂等が用いられており、柔軟性に乏しく、配索時のレイアウト性に欠ける問題がある。
また、図11のゴムスポンジからなる断熱外装材を備えたワイヤハーネスは、断熱性が得られると共に、ある程度の柔軟性が得られる。しかしながら、このような断熱外装材は肉厚が通常5mm程度あり、柔軟性に乏しく、レイアウト性にも改善の余地がある。
さらに、図11のワイヤハーネスは、断熱外装材の切り込み部分を閉じるために外周をテープ巻きする必要があり、断熱被覆材もワイヤハーネスの直径に合わせたサイズのものを用意しなければならない。その結果、得られたワイヤハーネスは部品点数が多くなり、コスト高になりやすい問題がある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、優れた耐熱性及び断熱性を備えながら、柔軟性を有して配索時のレイアウト性に優れ、かつ、断熱材取り付け時のテープ巻きが不要で、部品点数を削減できる車両用ワイヤハーネスを提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、
車両の高温雰囲気となる領域に配索するワイヤハーネスであって、
架橋構造とした耐熱性発泡ゴムシートからなる断熱保護シートをワイヤハーネスの電線群の外周面に巻き付けており、該断熱保護シートは一面に粘着層を備え、該粘着層を電線群の外周に粘着させて巻き付けると共に巻き付けた断熱保護シート同士を前記粘着層を介して固着して外装していることを特徴とする車両用ワイヤハーネスを提供している。
本発明のワイヤハーネスは前記架橋構造とした耐熱性ゴムシートを断熱保護シートとして用いているため、極めて耐熱性に優れ、120℃の高温に耐えることができ、さらに発泡体としているので軽量で、かつ優れた断熱性能を備えている。
また、前記断熱保護シートは一面に粘着層を備えているため、該電線群の外周に巻き付けるだけで粘着させて電線群を集束保護でき、かつ、巻き付けた断熱保護シート同士を前記粘着層を介して固着できる。よって、従来の図11(D)のようにゴムチューブを被せた後にテープ等で巻き付ける必要がなく、断熱保護シートのみで断熱外装することができる。その結果、ワイヤハーネスの部品点数を少なくでき、容易に断熱外装を施すことができる。
前記断熱保護シートは、幅が10〜30mmのテープとし、該テープを前記電線群の外周に隙間なく螺旋状に巻き付けている。
前記のように、断熱保護シートを幅10〜30mmのテープとすれば、該テープを電線群の外周に螺旋状に巻き付ける作業のみで電線群を集束保護でき、かつ、ワイヤハーネスの屈曲性を阻害しない。また、電線群の太さに関わらず、同一幅のテープを用いることができるため、異なるサイズの断熱保護シートを複数用意しなくてもよい。この場合の巻き付けはハーフラップ巻きとすることが好ましい。
あるいは、前記断熱保護シートは、巻き付ける領域の長さとした矩形状のシートとし、該シートを前記電線群の外周に寿司巻き又は拝み巻きしてもよい。
このように、断熱保護シートを矩形状のシートとし、寿司巻き又は拝み巻きとする構成とすれば、該シートを電線群に一周巻き付けるだけで断熱外装を施すことができ、かつ、シートの巻き付け領域において電線群が露出するのを完全に防止できる。
いずれの巻き付け方でも、電線群の外周面に一周巻き付けるだけでよい。
なお、「寿司巻き」とは電線の軸線方向に沿う矩形状のシートの一辺側から電線群の外周に巻き付け、巻き付けたシートの外周面に他辺のシートの内面を固着する巻き方である。「拝み巻き」とは電線群の外周全体にシートを1回分巻き付けた状態でシートの両辺の粘着面同士を粘着する巻き方である。
前記耐熱性発泡ゴムシートに用いられるゴム材料としては、発泡構造とでき、かつ架橋可能な耐熱性ゴムであれば種々の材料を用いることができる。例えば、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDMゴム)等を挙げることができる。
なかでも耐熱性、耐オゾン性、耐薬品性(エンジンオイル、ブレーキオイル、LLC、ウォッシャ液、バッテリー液、灯油、ガソリン)及び強度に優れるため、発泡EDPMゴムが好ましい。
前記断熱保護シートの密度は0.200g/cm〜0.100g/cmであることが好ましい。これは断熱保護シートの密度が0.200g/cmを超えると、柔軟性に欠け、薄肉化した場合に空気層の体積が少なく、断熱効率が十分ではないからである。一方、0.100g/cmを下回ると強度が低下し、電線群の保護機能が低下するおそれがあるからである。断熱保護シートの密度は0.150g/cm〜0.100g/cmであることがさらに好ましい。
前記断熱保護シートの発泡倍率は5〜15倍が好ましい。これは発泡倍率が5倍を下回って薄肉化した場合、空気層の体積が少なくなり断熱効率が十分ではない。一方、発泡倍率が15倍を超えると空気層が大となり、強度が低下して電線の保護機能が低下するからである。発泡倍率は10〜15倍であることがさらに好ましい。
発泡ゴムの気泡構造は、連続気泡構造と独立気泡構造があるが、本発明では断熱性に優れる独立気泡構造であることが好ましい。また、連続気泡構造と独立気泡構造の混合構造でもよい。
前記断熱保護シートの粘着層を含む厚さは3〜5mmであることが好ましい。
これは、厚さが3mm未満であると、十分な断熱性能が得られないからであり、該厚さが5mmを超えるとワイヤハーネスが大径化して配索スペースに制限が生じやすく、かつ、ワイヤハーネスが硬くなり、柔軟性にかけ曲げにくくなる。
粘着層に用いる粘着剤としては、耐熱性を有するものであれば特に限定されないが、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤等が好ましい。
本発明の車両用ワイヤハーネスは、エンジンルーム内において、排気マニホールドを含む、エンジン停止時に100℃以上に急速加熱される機器に近接した領域に配索されるワイヤハーネスに好適に用いられる。前記急速加熱時の雰囲気温度が120℃に達した時点で前記断熱保護シートにより囲まれた内部温度が80℃以下に保持でき、その後120℃で5分保持された時点においても前記内部温度を100℃以下に保持できるものとしていることが好ましい。
前述したように、本発明によれば、一面に粘着層を備えた耐熱保護シートの該粘着層を電線群の外周に粘着させて巻き付けると共に巻き付けた断熱保護シート同士を前記粘着層を介して固着して外装しているため、従来のようにゴムチューブを被せた後にテープ等で巻き止めを行なう必要がなく、断熱保護シートのみで断熱外装することができる。そのため、容易に断熱外装でき、部品点数も少なくすることができる。かつ、断熱保護シートとして、架橋構造とした耐熱性発泡ゴムシートを用いているので、極めて耐熱性と断熱性能に優れる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1に、本発明の第1実施形態の自動車のエンジンルーム内の排気マニホールドに近接した位置に配索するワイヤハーネス10を示す。
ワイヤハーネス10は、電線群11の外周に断熱保護シート12を巻き付けて集束している。
図1(A)(B)に示すように、断熱保護シート12は耐熱性発泡ゴムシート14の一面に粘着層13を備え、該粘着層13を電線群11の外周に接するように寿司巻きに電線群と粘着すると共に、巻き付けた断熱保護シート12同士を固着している。
耐熱性発泡ゴムシート14は、架橋構造とされたEPDMゴムからなり、密度0.200g/cm〜0.100g/cm、発泡倍率5〜15倍の独立発泡構造のものを用いている。粘着層13は、アクリル系粘着剤からなる。
断熱保護シート12は、図2(A)に示すような矩形状のシートとし、粘着層13側に備えた剥離紙15を剥離して粘着層13を露出させて使用している。該断熱保護シート12の幅W1は、電線群11の外周長さ+断熱保護シートの重なり代の長さW2とし、長さLは電線群11に巻き付ける電線群11の軸線方向の長さとしている。
断熱保護シート12は、図2(B)に示すように、耐熱性発泡ゴムシート14の表面に粘着層13を備え、全体の厚さTは3.0mm〜5.0mmとしている。
次に、図3を参照して、前記ワイヤハーネス10の形成方法の一例について説明する。
はじめに、粘着層13を露出させた断熱保護シート12の粘着層13側を上側に配置し、該粘着層の中央付近に引き揃えられた電線群11を置く。
ついで、軸線方向に沿う片側の断熱保護シート12を電線群11の外周に粘着させて、電線群の外周面に一周巻き付けた後、もう一方側の軸線方向に沿う断熱保護シートをその上に粘着させて巻き付け、電線群11を寿司巻きにし、巻き付けた断熱保護シート12同士を粘着層13を介して固着して外装している。即ち、一周の寿司巻きとしている。
図1(B)に示す断熱保護シート12の重なり幅W2は外周の約1/4としている。
このようにして得られるワイヤハーネス10は、図4に示す自動車100のエンジンルーム101内において、100℃以上に急速加熱される排気マニホールド102に近接した領域に配索している。排気マニホールド102はエンジン停止時に120℃程度の高温に急速加熱される。
よって、該排気マニホールド102に近接して配索されるワイヤハーネス10も、排気マニホールド102の急速加熱時に100℃以上の高温雰囲気に晒されるが、高温耐熱性及び断熱性能に極めて優れた断熱保護シート12で電線群11を被覆しているため、電線群11に100℃の高温が伝達するのを防止できる。
具体的には、本発明者の実験結果では、前記急速加熱時の雰囲気温度が120℃に達した時点で断熱保護シート12により囲まれた内部温度を80℃以下に保持することができる。さらに、その後、120℃で5分保持された時点においても前記内部温度を100℃以下に保持することができ、極めて断熱性能に優れる。
また、本発明のワイヤハーネス10は、断熱保護シート12が粘着層13を備えているので、従来のように断熱材となるゴムチューブを被せた後にテープ等で巻き付ける必要がなく、断熱保護シートのみで断熱外装することができる。そのため、部品点数を少なくでき、容易に断熱外装を施すことができるので、コストを大幅に低減することができる。
さらに、断熱保護シート12として、架橋構造とした耐熱性発泡ゴムシート14を用いているため、極めて耐熱性に優れている。よって、前記のように、120℃の高温に耐えることができ、さらに発泡体としているので軽量で優れた断熱性能を備えている。
かつ、一周の巻きでだけで、電線群11を断熱保護することができるため、ワイヤハーネスの外径が肥大化しない。さらに、使用する断熱保護シート12の面積も少なくでき、コスト面での利点もある。
次に、第1実施形態のワイヤハーネスを用いた実施例及び従来のワイヤハーネスを用いた比較例について詳述する。
(実施例1)
前記第1実施形態と同様の方法でワイヤハーネス10を作製した。
詳細には、電線群11として、芯線を銅線とする被覆電線(AVSS0.5sq)を50本集束して外径14mmとした。断熱保護シート12としては、密度が0.110g/cm、発泡倍率が約12倍の発泡EPDMシートにアクリル系粘着材からなる粘着層を備えたものを用いた。該断熱保護シート12は、長さLが1000mm、厚さTが3mmのものを用い、断熱保護シート12の重なり代W2は20mmとした。
(比較例1)
前述した図11に示す手順でワイヤハーネスを作製した。
詳細には、断熱材として断熱保護シートの代わりに発泡EPDM製のチューブ状ゴムスポンジ(密度;0.280g/cm、発泡倍率;約4倍、内径28mm、外径38mm、肉厚5mm)を用いた。これを電線群11に取り付けたのち、粘着層を備えた日東電工(株)製テープ(幅19mm)でゴムスポンジの外周を荒巻きで巻き付けた。なお、電線群11は実施例1と同様のものを用いた。
実施例1、比較例1のワイヤハーネスを、図5(A)に示すように恒温槽16(エスペック製「PH−201(製品名)」)に設置した。
ワイヤハーネス10は、断熱外装した大部分を恒温槽16内に設置し、両端の露出した電線群11及び断熱外装材端部を、図5(B)に示すように恒温槽外に出るように設置した。
ついで、恒温槽16の内部雰囲気温度を70℃に保ち、図5に示すワイヤハーネスの測温箇所が70℃の平衡状態となった後、5分間で恒温槽16の内部雰囲気温度を120℃まで上昇させ、その時の断熱外装材の内部の温度の推移を測定した。前述したように120℃という温度はエンジン停止後のエンジンルーム内の温度に相当する。
なお、断熱外装材の内部の温度は、ワイヤハーネス10の中央部となる測温箇所において、温度計(横河電機(株)製「DA100(製品名)」)のプローブの先端を電線群の表面まで突き刺して測定した。測定時間は1時間とし、測定間隔は1分とした。測定結果を図6に示す。
図6に示すように、実施例1のワイヤハーネスは肉厚3mmの薄い断熱外装材としているにも関わらず、肉厚5mmの比較例1のワイヤハーネスと略同等の断熱性能を有していた。しかしながら、実施例1のワイヤハーネスは断熱外装材が肉薄のため、柔軟性を有してレイアウト性に優れ、断熱外装が簡便に施せる点で、比較例1のワイヤハーネスよりも優れていた。
図7に第2実施形態のワイヤハーネス20を示す。
本実施形態では、断熱保護シート20の幅W1を電線群の外周の長さに対応させ、電線群11への巻き方を拝み巻きとしている点で第1実施形態と相違する。
本構成としても、ワイヤハーネスの電線群の外周面に断熱保護シートを巻き付け、巻き付けた断熱保護シート同士を前記粘着層を介して固着して外装することができるので、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
他の構成及び効果は第1実施形態と同様のため、同一符号を付して説明を省略する。
図8に第3実施形態のワイヤハーネス30を示す。
本実施形態では、幅W3が10〜30mmの断熱保護テープ32を用い、該断熱保護テープ32を前記電線群11の外周に隙間なく螺旋状に巻き付けることにより断熱外装している点で第1実施形態と相違する。
巻き方は断熱保護テープの幅W3の半分を重ねて巻き付ける、所謂、ハーフラップ巻きとしている。
前記構成とすれば、断熱保護テープを螺旋状に巻き付ける作業のみで容易に断熱外装することができるので、屈曲形状のワイヤハーネスであってもその形状に対応した断熱外装が施しやすい。また、電線群の太さが異なっても同一幅のテープで断熱外装することができるため、異なるサイズの断熱保護シートを複数用意しなくてもよく、コストを低減できる利点がある。
他の構成及び効果は第1実施形態と同様のため、同一符号を付して説明を省略する。
第1実施形態のワイヤハーネスを示し、(A)は斜視概略図、(B)は断面図である。 第1実施形態で用いた断熱保護シートを示し、(A)は斜視概略図、(B)は断面模式図である。 (A)(B)(C)は第1実施形態のワイヤハーネスの形成方法を説明する図面である。 第1実施形態のワイヤハーネスが設置される自動車のエンジンルームを示す図面である。 実施例における恒温槽へのワイヤハーネスの設置状態を示す図面であり、(A)は全体図、(B)はワイヤハーネス両端の設置状態を示す要部拡大図である。 実施例の温度測定結果を示す図面である。 第2実施形態のワイヤハーネスを示し、(A)は斜視概略図、(B)は断面図である。 (A)は第3実施形態のワイヤハーネスを示す斜視概略図であり、(B)は(A)に用いた断熱保護テープを示す。 従来例を示す図面である。 他の従来例を示す図面である。 従来のワイヤハーネスの形成方法を説明する図面である。
符号の説明
10、20、30 ワイヤハーネス
11 電線群
12 断熱保護シート
13 粘着層
14 耐熱性発泡ゴムシート
32 断熱保護テープ
100 自動車
101 エンジンルーム
102 排気マニホールド

Claims (4)

  1. 車両の高温雰囲気となる領域に配索するワイヤハーネスであって、
    架橋構造とした耐熱性発泡ゴムシートからなる断熱保護シートをワイヤハーネスの電線群の外周面に巻き付けており、該断熱保護シートは一面に粘着層を備え、該粘着層を電線群の外周に粘着させて巻き付けると共に巻き付けた断熱保護シート同士を前記粘着層を介して固着して外装していることを特徴とする車両用ワイヤハーネス。
  2. 前記断熱保護シートは、幅が10〜30mmのテープとし、該テープを前記電線群の外周に隙間なく螺旋状に巻き付けており、または、
    該断熱保護シートを巻き付ける領域の長さとした矩形状のシートからなり、該シートを前記電線群の外周に一周の寿司巻き又は拝み巻きで巻き付けている請求項1に記載の車両用ワイヤハーネス。
  3. 前記断熱保護シートは架橋構造とした発泡EPDMシートからなり、該断熱保護シートの密度は0.200g/cm〜0.100g/cm、発泡倍率は5〜15倍であり、厚さは3〜5mmである請求項1または請求項2に記載の車両用ワイヤハーネス。
  4. エンジンルーム内において、排気マニホールドを含む、エンジン停止時に100℃以上に急速加熱される機器に近接した領域に配索され、前記急速加熱時の雰囲気温度が120℃に達した時点で前記断熱保護シートにより囲まれた内部温度が80℃以下に保持でき、その後120℃で5分保持された時点においても前記内部温度を100℃以下に保持できるものである請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用ワイヤハーネス。
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