JP2009301809A - 自己支持型ケーブルの製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高速追従性を高めることができるとともに、高い成形性が得られ、しかも、屑処理が不要となる自己支持型ケーブルの製造装置及び製造方法を得る。
【解決手段】 ケーブル本体511と支持線509の外周が絶縁樹脂で一体に被覆され、ケーブル本体511と支持線509との間に刃1を入れて窓部3が開口された連結部505を有する自己支持型ケーブル5の製造装置であって、刃1は、ケーブル長手方向に沿った上流側及び下流側に傾斜した刃先43,45を有した1枚刃で形成した。刃1は、連結部505に対し進退自在に設けることができる。また、刃1は、押出機から押し出されるケーブル本体511と支持線509を一体に被覆する絶縁樹脂の表面温度が、押し出し直後の温度から20〜40℃下がった位置、好ましくは30℃下がった位置に設置されることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、支持線とケーブル本体とを連結する連結部に窓部を有する自己支持型ケーブルの製造装置及び製造方法に関する。
支持線とケーブル本体を平行にして一括して覆う横断面ダルマ型のプラスチック被覆を設けた自己支持型ケーブルは、通信用等で多数使用されている。図10は自己支持型ケーブルの斜視図である。図において、500は鋼線、鋼撚り線等からなる支持体、501は光ファイバ心線等を含むケーブルコア、503はポリエチレン等プラスチック等の絶縁樹脂からなる横断面ダルマ型の被覆、505は連結部、507は窓部、509は支持線、511はケーブル本体である。
自己支持型ケーブルは架空に布設されて風圧を受けるため、大きな張力がケーブルに加わるだけでなく、風速の変動、風の方向変動等によって、ケーブルに大きなダンシング振動等も発生する。このような風圧による影響を少なくするため、横断面ダルマ型の首部505には、長手方向に細長い窓507を間欠的に設けて、風がその間を通過し易くするという方法が採られている。
連結部505に窓部507を形成するには従来より種々の方法が採られている。例えば特許文献1の開示技術では、ダルマ型のケーブルを押出機で成形、押し出した直後に円周方向に一部切欠きを有する2枚の並行した回転円盤薄刃と円周方向に一部切欠きを有する回転円盤内側刃を備えた窓開け装置で、ケーブルの走行に合わせ回転刃を回転させることによって、ケーブル被覆の連結部505の一部を切断し、該当連結部505に長手方向に細長い窓部507を間欠的に形成する。また、2枚の並行した回転円盤薄刃または一部切欠きを有する回転円盤内側刃の間に残る切除されたプラスチック片を回転円盤刃の間若しくは円盤内側刃の円周壁面からエアーを吹き出し吹き飛ばす。
特許文献2の開示技術では、ダルマ型ケーブルを押出機にて成形直後に、スリット刃にて連結部505にスリットを入れる。スリット刃は流体圧シリンダにて動作させる。その後ケーブルを冷却槽で冷却させ、スリットが入った部分を回転する打ち抜きパンチ円盤にて窓部を形成する。
特許文献3の開示技術では、ダルマ型ケーブルを押出機にて成形直後に、カッターにて連結部505に切れ目を入れる。
特開2000−228121号公報 特開平9−300422号公報 特開平2−156213号公報
しかしながら、特許文献1の開示技術は、2枚の刃の間に残ったプラスチック辺(切り屑)をエアーで確実に除去できず、高速での処理が困難な問題があった。特許文献2の開示技術は、スリット刃を流体圧シリンダにて動作させるため、高速製造時に流体圧シリンダが追従できず、製造速度を高速にすると、成形精度が低下した。特許文献3の開示技術は、押し出し直後にスリットを入れると、カッターがスリット形成面に接着してしまう。また、刃形状についての示唆がなく、切断抵抗が増大する場合には、切断面が荒れ(外観が乱れ)、成形性が低下した。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、高速追従性を高めることができるとともに、高い成形性が得られ、しかも、屑処理が不要となる自己支持型ケーブルの製造装置及び製造方法を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) ケーブル本体と支持線の外周が樹脂で一体に被覆され、前記ケーブル本体と前記支持線との間に刃を入れて窓部が開口された連結部を有する自己支持型ケーブルの製造装置であって、
前記刃は、ケーブル長手方向に沿った上流側及び下流側に傾斜した刃先を有した1枚刃であることを特徴とする自己支持型ケーブルの製造装置。
この自己支持型ケーブルの製造装置によれば、連結部に刃を入れるのみで窓部を開けるので、モータを用いた簡素な機構で刃を駆動できる。これにより、流体圧シリンダを用いた駆動機構に比べ高速追従性が高まる。また、上流側及び下流側に傾斜した刃先にて切断抵抗が小さく抑えられる。さらに、窓部を、閉じた輪郭で打ち抜くのと異なり、切り屑が出ることがない。つまり、刃を貫通させた連結部の貫通部位に、弾性復元によっても閉じることのない塑性変形を生じさせて窓部を開口させる。
(2) (1)の自己支持型ケーブルの製造装置であって、
前記刃の刃先は両刃であることを特徴とする自己支持型ケーブルの製造装置。
この自己支持型ケーブルの製造装置によれば、両刃とすることで、片刃(片切刃:刃の片面が平造りのもの)に比べ、刃先を境に両側に切り分けられる一対の切断面を均等に仕上げることができる。
(3) (1)の自己支持型ケーブルの製造装置であって、
前記刃が連結部に対し進退自在に設けられていることを特徴とする自己支持型ケーブルの製造装置。
この自己支持型ケーブルの製造装置によれば、同軸に設けた引きカムと押しカムをモータにより回転駆動することで、モータの回転力を直線方向に変換し、刃を連結部に対し高速に進退駆動できる。
(4) (1)の自己支持型ケーブルの製造装置であって、
前記刃が円周の一部に切り欠きを有して回転する回転刃であることを特徴とする自己支持型ケーブルの製造装置。
この自己支持型ケーブルの製造装置によれば、円周の一部に切り欠きを有した回転刃をモータにより回転駆動することで、モータの回転力を直接回転刃の切り込み動作に伝達し、連結部を高速切断できる。
(5) (1)〜(4)のいずれか1つの自己支持型ケーブルの製造装置であって、
前記刃は、押出機から押し出される前記ケーブル本体と前記支持線を一体に被覆する樹脂の表面温度が押し出し直後の温度から20〜40℃下がった位置、好ましくは30℃下がった位置に設置されることを特徴とする自己支持型ケーブルの製造装置。
この自己支持型ケーブルの製造装置によれば、切断した後の再溶着を防止できる。また、低温状態での切断抵抗の増大を防止でき、切断抵抗の増大に伴う切断面の荒れ(外観の悪化)も防止できる。
(6) (1)〜(5)のいずれか1つの自己支持型ケーブルの製造装置であって、
前記刃を加熱する加熱機構を備えたことを特徴とする自己支持型ケーブルの製造装置。
この自己支持型ケーブルの製造装置によれば、低温の刃が連結部に進入することによる接触部の温度低下(急冷)、すなわち、低温状態での切断抵抗の増大が抑止でき、切断抵抗の増大に伴う切断面の荒れ(外観の悪化)を抑止できる。
(7) 支持線とケーブル本体とを連結する自己支持型ケーブルの連結部に窓部を形成する自己支持型ケーブルの製造方法であって、
自己支持型ケーブルの押し出し方向に対して上流側と下流側に傾斜した刃先を有する一枚刃で、前記連結部を貫通して前記窓部を形成することを特徴とする自己支持型ケーブルの製造方法。
この自己支持型ケーブルの製造方法によれば、連結部に刃を入れるのみで窓部を開けるので、モータを用いた簡素な機構で刃を駆動できる。これにより、流体圧シリンダを用いた駆動機構に比べ高速追従性が高まる。
本発明に係る自己支持型ケーブルの製造装置によれば、ケーブル本体と支持線との連結部に入れて窓部を開口する刃が、ケーブル長手方向に沿った上流側及び下流側に傾斜した刃先を有した1枚刃であるので、モータを用いて刃を駆動でき、簡素な構造で故障が生じ難く、流体圧シリンダに比べ高速追従性を高めることができる。また、上流側及び下流側に傾斜した刃先にて切断抵抗を小さくし、高い成形性が得られ(切断面の外観が良好となり)、しかも、切り屑が出ないので、屑処理を不要にできる。
本発明に係る自己支持型ケーブルの製造方法によれば、自己支持型ケーブルの押し出し方向に対して上流側と下流側に傾斜した刃先を有する一枚刃で、連結部を貫通して窓部を形成するので、流体圧シリンダに比べ高速追従性を高め、高速製造を実現できる。
以下、本発明に係る自己支持型ケーブルの製造装置及び製造方法の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る製造装置の要部拡大図、図2は本発明に係る製造装置の全体の概略を表した構成図である。なお、図10に示した部材・部位と同一の部材・部位には同一の符号を付して説明する。
本実施の形態による製造装置100は、図1に示すケーブル本体511と支持線509との間の連結部505に、刃1を入れて窓部3を開口させた自己支持型ケーブル5を得る。
製造装置100は、図2に示すように支持体サプライ7と、支持線用押出機9と、光ファイバサプライ11と、本体押出機13と、引取キャプスタン15と、巻取機17と、刃駆動装置19と、を備える。
支持体サプライ7は、支持体ボビン21から支持体500を繰り出す。支持体用押出機9は、支持体サプライ7からの支持体500を本体押出機13へ供給する。光ファイバサプライ11は、光ファイバボビン23からの光ファイバ25を本体押出機13へ供給する。本体押出機13は、ホッパ部27と、チャンバ部29と、押出機ダイス31とを備える。チャンバ部29には不図示のスクリューが設けられる。スクリューによって、ホッパ部27から供給された粒状の樹脂材料(熱可塑性樹脂)をダイス31へ押し出す。ここで押出される熱可塑性樹脂は、スクリューによって圧縮されながら摩擦熱及び本体押出機13の熱によって軟化され、流動体となる。この流動体絶縁樹脂がダイス31の成形出口から押し出される。
したがって、製造装置100は、支持体500、光ファイバ25と、被覆となる絶縁樹脂を本体押出機13に供給することで、ケーブル本体511と支持線509が絶縁樹脂で一体に被覆され、ケーブル本体511と支持線509が連結部505にて連結された自己支持型ケーブル5を押出成形する。押し出された自己支持型ケーブル5は、刃駆動装置19にて窓部3が形成された後、引取キャプスタン15にて引き取られ、巻取機17にて巻き取られる。本実施の形態に係る製造装置100は、その刃駆動装置19に特徴を有する。
ダルマ型ケーブルである自己支持型ケーブル5の支持線509とケーブル本体511の連結部505に間欠的に長手方向に窓部3を開ける方法は、既に特許等で公知になっているように、ケーブル形状を形成するダイスでの「流路堰き止め方式」、ダイスを出た後の「後加工方式」がある。
「流路堰き止め方式」は連結部505が高い場合に成形性に優れ有効であるが、先行技術にも記載の通り流体圧シリンダ等での動作、また、ダイスと流路堰止め部材との摺動抵抗が発生するため、装置の動作不良等による連結部505と窓部3の間隔異常を起こす可能性がある。また、流体圧シリンダ及びそれを動作させる電磁弁の反応速度から、線速はせいぜい20〜30m/分で頭打ちとなり、それ以上の高速製造が実現しない。
また、「後加工方式」は、ダイス部等との摺動抵抗が無いため、「流路堰き止め方式」に比べ、異常を起こすリスクは少ないが、窓部3の外観が悪くなるなどの問題がある。また、先行技術に記載の2枚刃での切り抜き(打ち抜き)加工を行うと、切り屑が出る、且つ屑処理が必要となり、屑処理不良などにより外観異常が発生する。
そこで、本製造装置100では、「後加工方式」による屑処理、外観不良対策、高速化への問題点を以下の構成により解決している。
刃駆動装置19は、1枚刃1を用いて構成される。1枚刃1にすることで、切り屑が出ず、屑処理が不要となる。本実施の形態では、カムにより刃1が往復運動される。すなわち、刃1が連結部505に対し進退自在に設けられている。カム駆動の場合、カム上でカム曲線に倣わず、刃1がカム曲線上から飛んでしまう現象があるため、本刃駆動装置19では、図1に示すように、押しカム33、引きカム35を備え、これらをモータ37で駆動する。同軸に設けた引きカム35と押しカム33をモータ37により回転駆動することで、モータ37の回転力を直線方向に変換し、刃1を連結部505に対し高速に進退駆動できる。これにより、窓部3と、窓部3,3同士の間の首部との間隔のバラツキを抑えることができる。図中、39aは押し用カムフォロア、39bは引き用カムフォロア、41は連結ブラケットを示す。
図3は片山の刃の平面視を(a)、a−a矢視を(b)で示した刃先構成図、図4は両山の刃の平面視を(a)、b−b矢視を(b)で示した刃先構成図、図5は薄板若しくは片山刃の切断状況を表した模式図、図6は両山刃の切断状況を表した模式図である。
刃1は、ケーブル長手方向に沿った上流側及び下流側に傾斜した刃先43,45を有した1枚刃である。つまり、刃1の形状は、図4に示す山型の両刃となる。刃の形状は、ケーブルの窓部3を形成する際の外観に影響を与える。図3及び図5に示すように、例えば厚みtが1mmの片山型の刃1Aや薄板の場合、図5に示すように、切断抵抗が大となり、ケーブル切断面47がギザギザとなって悪くなるが、両山型にすることで、図6に示すように、切断抵抗が小さくなり、切断面49と刃1の切断ポイント後方との流れがスムーズになり、切断面49が綺麗に仕上がる。
また、刃1が両刃である(例えば刃先43を境に表裏が刃43a,43bとなる)ことにより、片刃(片切刃:刃の片面が平造りのもの)に比べ、刃先43を境に両側に切り分けられる一対の切断面49,49を均等に仕上げることができる。なお、刃先45における両刃の符号は、図4(b)の背部となるため省略した。
図7は窓部の溶着状況を説明するダイス出口近傍の模式図、図8は窓部切り込みの最適位置を説明するダイス出口近傍の模式図である。
刃1は、ダイス31から押し出されるケーブル本体511と支持線509を一体に被覆する絶縁樹脂の表面温度が押し出し直後の温度から20〜40℃下がった位置、好ましくは30℃下がった位置に設置される。具体的には、刃1を入れる位置を、ダイス31から押出表面温度が150〜200℃になる位置に配置する。
押し出された材料の温度や連結部505の高さh(h=1mmの場合)等で、図7に示すように、押し出し後、樹脂温度が200℃以上あると窓部3を形成しても再溶着してしまう。また、ダイス押出後樹脂温度が150℃よりも低くなると、切断しにくくなるのと合わせ切断面等の外観も悪くなる。この条件を満たすのが、樹脂の押出条件にもよるが、図8に示したように、ダイス31の出口から60〜100mm程度離れた位置であることが実験にて知見できた。なお、上記条件は、ダイス押出後のケーブル線速によって左右されることは勿論である。
すなわち、ダイス31の出口におけるケーブル温度が180℃である場合、出口より60〜100mmの位置でケーブル温度が150℃となり、この範囲で刃1を入れれば、窓部明け、本体形状の外観、切断面の外観に支障のない自己支持型ケーブル5が得られた。これに対し、出口より150mmの位置ではケーブル温度が120℃となり、この範囲で刃1を入れれば、窓部明けは可能であったが、本体形状の外観、切断面の外観が荒れた。本実施の形態では、刃1を、上記位置に設置することで、切断した後の再溶着を防止し、低温状態での切断抵抗の増大を防止でき、切断抵抗の増大に伴う切断面の荒れ(外観の悪化)も防止することができる。
このように、本実施の形態による製造装置100では、連結部505に刃1を入れるのみで窓部3を開けるので、モータ37を用いた簡素な機構で刃1を駆動できる。これにより、流体圧シリンダを用いた駆動機構に比べ高速追従性が高まる。また、上流側及び下流側に傾斜した刃先43,45にて切断抵抗が小さく抑えられる。さらに、窓部3を、閉じた輪郭で打ち抜くのと異なり、切り屑が出ることがない。つまり、刃1を貫通させた連結部505の貫通部位に、弾性復元によっても閉じることのない塑性変形を生じさせて窓部3を開口させることができる。
また、製造装置100を使用した自己支持型ケーブル5の製造方法では、自己支持型ケーブル5の押し出し方向に対して上流側と下流側に傾斜した刃先43,45を有する一枚刃1で、連結部505を貫通して窓部3を形成するので、連結部505に刃1を入れるのみで窓部3を開けることができ、モータ37を用いた簡素な機構で刃1を駆動できる。これにより、流体圧シリンダを用いた駆動機構に比べ高速追従性が高まる。
なお、製造装置100は、刃1を加熱する加熱機構(不図示)を備えてもよい。刃1を入れるポイントでの押出材料温度は、例として図8に示したように150℃前後になる。そこに冷たい刃1を入れてしまうと、切断面の外観が荒れる。刃自体に予熱を与え、材料温度との差をなくすこと(50℃以下)で、低温の刃1が連結部505に進入することによる接触部の温度低下(急冷)、すなわち、低温状態での切断抵抗の増大が抑止でき、切断抵抗の増大に伴う切断面の荒れ(外観の悪化)を抑止できる。
したがって、製造装置100によれば、モータ37を用いて刃を駆動でき、簡素な構造で故障が生じ難く、流体圧シリンダに比べ高速追従性を高めることができる。また、上流側及び下流側に傾斜した刃先43,45にて切断抵抗を小さくし、高い成形性が得られ(切断面の外観が良好となり)、しかも、切り屑が出ないので、屑処理を不要にできる。
また、製造装置100を用いた製造方法によれば、流体圧シリンダを用いる製造方法に比べ高速追従性を高め、高速製造を実現できる。
図9は回転刃を採用した製造装置の要部拡大図である。
なお、上記の実施の形態では、刃1を進退させる刃駆動装置19を例に説明したが、本発明に係る製造装置は、この他、刃1Bが円周の一部に切り欠き51を有して回転する回転刃53であってもよい。切り欠き51の両側は傾斜した刃先53aとされている。このような変形例の構成によれば、円周の一部に切り欠き51を有した回転刃53をモータ37により回転駆動することで、モータ37の回転力を直接回転刃53の切り込み動作に伝達し、連結部505を間欠的に高速切断できる。
本発明に係る製造装置の要部拡大図である。 本発明に係る製造装置の全体の概略を表した構成図である。 片山の刃の平面視を(a)、a−a矢視を(b)で示した刃先構成図である。 両山の刃の平面視を(a)、b−b矢視を(b)で示した刃先構成図である。 薄板若しくは片山刃の切断状況を表した模式図である。 両山刃の切断状況を表した模式図である。 窓部の溶着状況を説明するダイス出口近傍の模式図である。 窓部切り込みの最適位置を説明するダイス出口近傍の模式図である。 回転刃を採用した製造装置の要部拡大図である。 自己支持型ケーブルの斜視図である。
符号の説明
1 刃
3 窓部
5 自己支持型ケーブル
13 本体押出機(押出機)
43,45 刃先
51 切り欠き
53 回転刃
100 自己支持型ケーブルの製造装置
505 連結部
509 支持線
511 ケーブル本体

Claims (7)

  1. ケーブル本体と支持線の外周が樹脂で一体に被覆され、前記ケーブル本体と前記支持線との間に刃を入れて窓部が開口された連結部を有する自己支持型ケーブルの製造装置であって、
    前記刃は、ケーブル長手方向に沿った上流側及び下流側に傾斜した刃先を有した1枚刃であることを特徴とする自己支持型ケーブルの製造装置。
  2. 請求項1記載の自己支持型ケーブルの製造装置であって、
    前記刃の刃先は両刃であることを特徴とする自己支持型ケーブルの製造装置。
  3. 請求項1記載の自己支持型ケーブルの製造装置であって、
    前記刃が前記連結部に対し進退自在に設けられていることを特徴とする自己支持型ケーブルの製造装置。
  4. 請求項1記載の自己支持型ケーブルの製造装置であって、
    前記刃が円周の一部に切り欠きを有して回転する回転刃であることを特徴とする自己支持型ケーブルの製造装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の自己支持型ケーブルの製造装置であって、
    前記刃は、押出機から押し出される前記ケーブル本体と前記支持線を一体に被覆する樹脂の表面温度が押し出し直後の温度から20〜40℃下がった位置、好ましくは30℃下がった位置に設置されることを特徴とする自己支持型ケーブルの製造装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の自己支持型ケーブルの製造装置であって、
    前記刃を加熱する加熱機構を備えたことを特徴とする自己支持型ケーブルの製造装置。
  7. 支持線とケーブル本体とを連結する自己支持型ケーブルの連結部に窓部を形成する自己支持型ケーブルの製造方法であって、
    自己支持型ケーブルの押し出し方向に対して上流側と下流側に傾斜した刃先を有する一枚刃で、前記連結部を貫通して前記窓部を形成することを特徴とする自己支持型ケーブルの製造方法。
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