JP2009301391A - 鋼管の識別管理方法 - Google Patents

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智充 木村
Hideyuki Yuzawa
秀行 湯澤
Tadao Katagiri
忠夫 片桐
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Abstract

【要 約】
【課 題】 永久磁石を使用せずにICタグを鋼管に装着し、かつICタグの脱落を防止して、鋼管を精度良く識別する方法を提供する。
【解決手段】 電気的絶縁性を有する軽量固体のホルダーにICタグを装着し、ホルダーを、衝撃エネルギーの吸収が可能な接着媒体を介して鋼管の内面に貼り付ける一方で、鋼管の開口面に対向する位置に読取用アンテナを配設して、ICタグに保存された情報をその読取用アンテナで読み取る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鋼管の製造工程で、その規格や寸法を識別し、鋼管に施すべき加工処理を管理する識別管理方法に関するものである。
鋼管には様々な規格や寸法が規定されており、鋼管の製造工程で施す加工処理を細かく管理する必要がある。たとえば外径は同じであっても肉厚の異なる鋼管は、端面に面取り加工を施す際に、切削工具の設定を調整する必要がある。ところが、このような同一外径で肉厚の異なる鋼管を、外観のみで識別することは困難である。さらに、同一外径かつ同一肉厚の鋼管であっても、材質や用途に応じて施すべき加工処理はそれぞれ異なる。
そのため鋼管の規格や寸法を識別するために、所定の項目を鋼管の外面に印字する、あるいは所定の項目を印字したラベルを貼り付ける等の方法で、その鋼管に施すべき加工処理を管理している。
しかし鋼管の外面に印字する場合、搬送中に他の鋼管と接触することによって文字が消える、あるいは加工中に潤滑油や異物が付着することによって文字が判読できなくなる等の問題がある。また鋼管は搬送中に回転するので、文字は鮮明であっても、回転中に判読することは困難である。さらに停止したときに、作業員や読み取り装置から見えない位置に文字があれば、判読することは困難である。
ラベルを貼り付ける場合も同様に、文字が消える,判読できない等の問題が生じる。さらに、ラベルが剥離して脱落するという問題もある。
そこで、ICタグを用いて鋼管を識別する技術が検討されている(たとえば特許文献1参照)。ICタグは、鋼管を識別するための所定の項目(たとえば規格,寸法等)を記憶したICチップと、その記憶した内容を送信するための小型アンテナを組み合わせたものである。
特許文献1に開示された技術は、ICタグを化学樹脂の板材に貼り付け、その板材に接着された永久磁石を介して鋼管の内面に磁着するものである。ところが鋼管は、その製造工程で様々な衝撃を受けるので、磁着した永久磁石がICタグとともに鋼管から脱落するという問題がある。たとえば、スキッドと呼ばれる傾斜面を転がりストッパーに衝突して停止する際の衝撃、あるいは結束するためにクレードルと呼ばれる架台に落下する際の衝撃によって、永久磁石では容易に脱落する。
また、発明者が強い磁力を有するネオジウム磁石を鋼管に磁着させて行なった実験によれば、鋼管がストッパーに衝突する、あるいはクレードルに落下する際に、ネオジウム磁石の脱落が認められた。つまりネオジウム磁石と鋼管はともに硬い材質であるから、ネオジウム磁石が鋼管に磁着した状態で衝撃を受けたときに、その衝撃のエネルギーを吸収できない。その結果、ネオジウム磁石が強い磁力を有するにも関わらず、衝撃によって鋼管から脱落するのである。
つまり強力な磁石を用いてICタグを鋼管に磁着させても、ICタグの脱落は避けられないので、鋼管を識別する精度が低下する。
特開2007-230717号公報
本発明は、永久磁石を使用せずにICタグを鋼管に貼り付け、かつICタグの脱落を防止して、鋼管を精度良く識別する方法を提供することを目的とする。
本発明は、電気的絶縁性を有する軽量固体のホルダーにICタグを装着し、ホルダーを、衝撃エネルギーの吸収が可能な接着媒体を介して鋼管の内面に貼り付ける一方で、鋼管の開口面に対向する位置に読取用アンテナを配設して、ICタグに保存された情報をその読取用アンテナで読み取る鋼管の識別管理方法である。
本発明の識別管理方法においては、ホルダーが合成樹脂または合成ゴムからなることが好ましく、接着媒体が接着剤または粘着テープであることが好ましい。また、ICタグとして2.45GHz帯のICタグを使用することが好ましい。
本発明によれば、永久磁石を使用せずにICタグを鋼管に貼り付け、かつICタグの脱落を防止できるので、鋼管を精度良く識別することが可能である。
図1は、本発明を適用して鋼管を識別するための、ICタグと読取用アンテナとの配置の例を模式的に示す断面図である。また図2は、図1中のホルダーとICタグとの配置の例を模式的に拡大して示す斜視図である。
図2に示すように、ICタグ2は鋼管を識別するための所定の項目(たとえば規格,寸法等)を保存したICチップ2aと、その保存した内容を送信するための小型アンテナ2bを組み合わせたものである。ここでは、ICチップ2aと小型アンテナ2bを総称してICタグ2と記す。
図2に示すように、ICチップ2aと小型アンテナ2bからなるICタグ2をホルダー3に装着する。ICタグ2をホルダー3に装着する手段は、特に限定しない。たとえば、接着剤を用いてホルダー3にICタグ2を貼り付ける,粘着テープを用いてホルダー3にICタグ2を固定する,ホルダー3内にICタグ2を埋め込む等の、従来から知られている様々な技術が使用できる。
ホルダー3は、電気的絶縁性を有する軽量の固体であれば良く、その材質は限定しない。たとえば、合成樹脂,合成ゴム,木材,ダンボール等が使用できる。ただし、繰り返し使用するための耐用性,所定の形状に成形する際の加工性,装着されたICタグ2の安定性等を考慮すると、ホルダー3として合成樹脂(たとえばポリプロピレン等)または合成ゴム(たとえばウレタンゴム等)を使用することが好ましい。
鋼管1は導電体であるから、ICタグ2と鋼管1が電気的に接触すると、小型アンテナ2bから送信できない。そこで電気的絶縁性を有するホルダー3を用いて、ICタグ2を鋼管1から電気的に絶縁する。
このICタグ2を装着したホルダー3を、鋼管1の内面に、衝撃エネルギーの吸収が可能な接着媒体4を介して貼り付ける。ICタグ2の向きは特に限定しない。その理由は、ICタグ2の小型アンテナ2bから送信される電磁波6が、図1に示すように、鋼管1の内部の空洞を反射しながら伝播するからである。ただし、鋼管1の外部に設けられる読取用アンテナ5と鋼管1の内部のICタグ2との送受信の精度を向上するために、ICタグ2が鋼管1の開口面に向くようにホルダー3を貼り付けることが好ましい。
ホルダー3を鋼管の外面に貼り付けると、その鋼管1が他の鋼管やストッパー等に接触したときに、ホルダー3が簡単に脱落する。そのため、ICタグ2を装着したホルダー3を、鋼管1の内面に貼り付ける必要がある。
接着媒体4は、鋼管1の搬送に伴う衝撃に対して、その衝撃エネルギーの吸収が可能な程度に軟質のものであれば良く、その材質は限定しない。ただし鋼管が衝撃を受けたときに、その衝撃のエネルギーを接着媒体4が吸収することを考慮すると、接着媒体4として弾力性を有する接着剤(たとえばホットメルト接着剤等)または厚みのある粘着テープを使用することが好ましい。なおホットメルト接着剤は、常温で固体となり、加熱すると溶融する接着剤である。また粘着テープは、帯状の弾性素材の両表面に粘着剤を定着させたもの(いわゆる弾性両面テープ)が好適である。
これらの接着媒体4は鋼管1の搬送に伴う衝撃に対してはホルダーの脱落を防止できるが、作業員や専用ロボット等が取外そうとすれば、ホルダー3の取外しを円滑に行なうことが可能である。この程度の接着力を有する接着媒体4であっても、ホルダー3が軽量であるから衝撃を受けたときの慣性が小さくなり、衝撃によるホルダー3の脱落は発生しない。
ICタグ2の小型アンテナ2bから送信される電磁波6は、鋼管1の空洞を反射しながら伝播する。したがって読取用アンテナ5を鋼管1の開口面に対向する位置に配設することによって、ICタグ2から送信される電磁波6を精度良く受信して、ICタグ2に保存された内容を読み取ることができる。
また、送受信の精度を一層向上するために、周波数2.45GHz帯のICタグ2を使用することが好ましい。周波数がこの帯域であれば、電磁波6の指向性が強いので、他の鋼管のICタグとの混線を防止できる。
電磁波6は、鋼管1の空洞においては鋼管1の内面で反射しながら伝播するので散乱が防止されるが、鋼管1の開口面から外側では散乱するのは避けられない。そのため、鋼管1の開口面と読取用アンテナ5との距離Lは、ICタグ2の大気中における通信可能な距離(一般には800mm程度)より小さく設定することが好ましい
なお図1には、ホルダー3を貼り付けた位置から遠い側の開口面にICタグ2を向ける例を示したが、近い側の開口面にICタグ2を向けても問題はない。
図1に示すように、鋼管1(外径500mm,長さ12000mm)の内面に、接着媒体4を介して直方体のホルダー3を貼り付けた。ホルダー3は、鋼管1の開口面から内側50mmの位置に貼り付け、かつICタグ2が装着された面を他方の遠い側の開口面に向けた。ホルダー3は発泡ポリプロピレンを使用し、接着媒体4はホットメルト接着剤を使用した。
このようにして内面にホルダー3を貼り付けた鋼管1をストッパーに衝突させて衝撃を与え、さらにクレードルに落下させて衝撃を与えたが、ホルダー3の脱落は認められなかった。
次に、鋼管1の開口面から外側800mmの位置(すなわち距離L=800mm)に読取用アンテナ5を設けて、ICタグ2から送信される電磁波6を受信した。
このようにしてICタグ2に保存された内容を支障なく読み取ることができた。上記した鋼管の長さは、様々な規格に規定される長さの最大のものである。したがって本発明を適用すれば、通常の製造ラインで製造される鋼管を識別できることが確かめられた。
ICタグと読取用アンテナとの配置の例を模式的に示す断面図である。 ホルダーとICタグとの配置の例を模式的に示す斜視図である。
符号の説明
1 鋼管
2 ICタグ
2a ICチップ
2b 小型アンテナ
3 ホルダー
4 接着媒体
5 読取用アンテナ
6 電磁波

Claims (4)

  1. 電気的絶縁性を有する軽量固体のホルダーにICタグを装着し、前記ホルダーを、衝撃エネルギーの吸収が可能な接着媒体を介して鋼管の内面に貼り付ける一方で、前記鋼管の開口面に対向する位置に読取用アンテナを配設して、前記ICタグに保存された情報を前記読取用アンテナで読み取ることを特徴とする鋼管の識別管理方法。
  2. 前記ホルダーが合成樹脂または合成ゴムからなることを特徴とする請求項1に記載の鋼管の識別管理方法。
  3. 前記接着媒体が接着剤または粘着テープであることを特徴とする請求項1または2に記載の鋼管の識別管理方法。
  4. 前記ICタグが2.45GHz帯のICタグであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の鋼管の識別管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013065379A1 (ja) 2011-11-02 2013-05-10 新日鐵住金株式会社 鋼管の生産管理方法
JP2020091734A (ja) * 2018-12-06 2020-06-11 株式会社フジクラ 設置方法、管理方法、rfid物品、及び、rfid物品の製造方法

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