JP2009300938A - 濃度制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い濃度域におけるトナー像の濃度制御の精度を改善する。
【解決手段】画像密度が高い高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daを、それよりは画像密度が低い目標濃度設定用画像の濃度で除した濃度比RHを求め、濃度比RHが閾値以上であれば、制御部は、高濃度域における画像の濃度が高すぎると判定して、濃度制御用画像の目標濃度を低くする。例えば、画像密度が或る程度高い(例えば100%)画像の濃度が高くなりすぎると、濃度比RHの値が著しく大きくなるためである。この構成により、高濃度域において、トナー像の濃度が高くなりすぎることを確実に防止できるので、例えば現像装置内のトナー濃度が高くなりすぎて、画像形成装置内やシートのトナー汚れ、感光体などへのトナーかぶりが生じること、シートに転写されるトナー像のトナーの量が大きくなりすぎて、定着不良が起こる等の不具合を、より確実に防ぐことができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、濃度制御装置及び画像形成装置に関する。
画像形成装置がトナー像の濃度制御を行うに際して、感光体等の像保持体表面に、所定の画像密度の濃度制御用画像を形成し、これを濃度センサで読み取って、トナー像の画像密度と、読み取ったトナー像の濃度とが所望の関係となるように、画像形成条件を設定する。「画像密度」は、単位面積当たりの下地(像保持体の表面)に対するトナーの被覆率を示し、0%で無色(下地色)を、100%でいわゆるベタ色を表す。また、「濃度」は光学濃度のことで、濃度センサがトナー像に照射する検出光の光量を、濃度センサが検出した反射光の光量で除した値である。画像形成条件は、画像形成装置が画像を形成するときに従う条件のことであり、例えば、現像装置に収用された現像剤に対するトナーの濃度や、現像電位、露光装置の露光量、帯電装置が感光体を帯電させるときの帯電電位等がある。
濃度センサとしては、例えばADC(Auto Developability Control)センサが用いられる。この種の濃度センサでは、高濃度域のトナー像の濃度の検出精度が、それよりも低い濃度域の検出精度と比べて低い。一般に、トナー像の画像密度と濃度との関係(以下、「階調特性」という)は、図16に示す傾向を示す。「TC」は、現像装置に収容された現像剤に対する、トナーの濃度を百分率で表した値である。同図に示すように、画像密度がおよそ0%〜60%のときには、画像密度の変化に対する濃度変化が大きく、画像密度60%以上のときには、画像密度の変化に対する濃度変化が小さくなっている。これは、濃度制御用画像の濃度が或る程度まで高くなると、濃度センサによってパッチ画像に照射される検出光の反射光の光量が変化しにくくなり、その光量の測定結果がほとんど同じになるからである。これを原因として、濃度センサの感度が著しく低下するような濃度の検出時には、“濃度センサの測定結果が飽和する”ことになる。
そこで、従来は、濃度センサの測定結果が飽和しないように、画像密度が低い濃度制御用画像を用いたり、感光体の帯電電位や現像バイアス等を制御して、濃度制御用画像の濃度を低くしていた。このような手法を用いてトナー像の濃度制御を行うことは、高濃度域の濃度制御においても効果的である。しかしながら、現像剤の劣化や、現像ロールと感光体ドラムとの距離の経時変化、或いは現像ロール上の現像剤量や現像装置に収容されているトナー濃度の変化等を原因として、比較的低い濃度域の階調特性がほとんど変化しないのに対して、それよりも高い濃度域の階調特性が大きく異なることがある。このような場合、高い濃度のトナー像の濃度制御を十分な精度で行うことができないから、このようなトナー像の濃度制御の精度を高めるための技術として、例えば特許文献1〜4に開示されたものがある。
特開平5−80622号公報 特開2001−175040号公報 特公平4−3312号公報 特開平11−327229号公報
ところで、トナー像の濃度制御においては、低い濃度域から高い濃度域に亘って十分な精度で濃度制御が行われることが重要である。その中でも、特に、高濃度域における濃度制御が十分でないと、例えば現像装置内においてトナー濃度が高くなりすぎて、装置内又はシートにトナー汚れや、感光体へのトナーかぶりが生じたり、シートに転写されるトナー像のトナー量が多くなりすぎて定着不良の原因になることがある。このような理由からも、高い濃度域において、トナー像の濃度制御はとりわけ重要であるといえる。
そこで、本発明は、高い濃度域におけるトナー像の濃度制御の精度を改善することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の第1の構成の濃度制御装置は、設定された画像形成条件に従い画像を形成する画像形成手段により、所定の濃度を目標濃度とした濃度制御用画像を形成させる第1の形成制御手段と、前記画像形成手段により形成された前記濃度制御用画像の濃度を特定する第1の濃度特定手段と、前記第1の濃度特定手段が特定した前記濃度制御用画像の濃度と、当該濃度制御用画像の前記目標濃度との差が小さくなるように、前記画像形成手段が従う前記画像形成条件を設定する濃度制御手段と、前記濃度制御用画像よりも画像密度が高い第1の目標濃度設定用画像、及び当該第1の目標濃度設定用画像よりも画像密度が低い第2の目標濃度設定用画像をそれぞれ、前記画像形成手段により形成させる第2の形成制御手段と、前記画像形成手段により形成された前記第1及び第2の目標濃度設定用画像の濃度をそれぞれ特定する第2の濃度特定手段と、前記第2の濃度特定手段が特定した前記第1の目標濃度設定用画像の濃度と前記第2の目標濃度設定用画像の濃度との関係に基づいて、前記第1の目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定した場合には、前記濃度制御手段が用いる前記目標濃度を前記所定の濃度から低くする目標濃度変更手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の構成の濃度制御装置は、設定された画像形成条件に従い画像を形成する画像形成手段により、所定の濃度を目標濃度とした濃度制御用画像を形成させる第1の形成制御手段と、前記画像形成手段により形成された前記濃度制御用画像の濃度を特定する第1の濃度特定手段と、前記第1の濃度特定手段が特定した前記濃度制御用画像の濃度と、当該濃度制御用画像の前記目標濃度との差が小さくなるように、前記画像形成手段が従う前記画像形成条件を設定する濃度制御手段と、前記濃度制御用画像よりも画像密度が高い目標濃度設定用画像を、前記画像形成手段により形成させる第2の形成制御手段と、前記画像形成手段により形成された前記目標濃度設定用画像の濃度を特定する第2の濃度特定手段と、前記第2の濃度特定手段が特定した前記目標濃度設定用画像の濃度と、前記第1の濃度特定手段が特定した前記濃度制御用画像の濃度との関係に基づいて、前記目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定した場合には、前記濃度制御手段が用いる前記目標濃度を前記所定の濃度から低くする目標濃度変更手段とを備えることを特徴とする。
上記第1の構成の濃度制御装置において、前記目標濃度変更手段は、前記第1の目標濃度設定用画像の濃度を前記第2の目標濃度設定用画像の濃度で除した値が閾値以上である場合に、前記第1の目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定することを特徴とする。また、前記目標濃度変更手段は、前記第1の目標濃度設定用画像の濃度から前記第2の目標濃度設定用画像の濃度を減じた値が閾値以下である場合に、前記第1の目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定するようにしてもよい。これらの場合において、前記目標濃度変更手段は、前記第1の目標濃度設定用画像の濃度が前記閾値とは別の閾値以上である場合にのみ、前記第1の目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定することを特徴とする。また、前記第1の目標濃度設定用画像は、中間調を表現する単位面積当たりの画像の周波数が、前記濃度制御用画像よりも低いことが好ましい。
上記第2の構成の濃度制御装置において、前記目標濃度変更手段は、前記目標濃度設定用画像の濃度を前記濃度制御用画像の濃度で除した値が閾値以上である場合に、前記目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定することを特徴とする。また、前記目標濃度変更手段は、前記目標濃度設定用画像の濃度から前記濃度制御用画像の濃度を減じた値が閾値以下である場合に、前記目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定するようにしてもよい。これらの場合において、前記目標濃度変更手段は、前記目標濃度設定用画像の濃度が前記閾値とは別の閾値以上である場合にのみ、前記目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定することが好ましい。また、前記目標濃度設定用画像は、中間調を表現する単位面積当たりの画像の周波数が、前記濃度制御用画像よりも低いことが好ましい。
また、上記第1又は第2の構成の濃度制御装置において、トナーとキャリアとを含む現像剤を収容する現像装置内の該トナーの濃度を特定するトナー濃度特定手段を備え、前記濃度制御手段は、前記トナー濃度特定手段により特定されたトナーの濃度が高いほど、前記閾値を小さくすることが好ましい。
また、本発明は、上記いずれかに記載の構成の濃度制御装置と、前記第1及び第2の形成制御手段により制御されて画像を形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、高い濃度域におけるトナー像の濃度制御の精度を改善することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(1)第1実施形態
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
(1−1)構成
図1は、画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、画像形成装置100は、画像形成部1と、検出部2と、制御部3と、記憶部4と、UI(User Interface)部5と、通信部6とを備えている。制御部3及び記憶部4は、トナー像の濃度を制御する濃度制御装置として機能する。
画像形成部1は、設定された画像形成条件に従って画像を形成する画像形成手段の一例である。画像形成部1は、例えば、制御部3から供給された画像データに基づいてシートに画像を形成したり、制御部3の制御の下、後述する濃度制御処理で用いる濃度制御用画像や、後述する目標濃度設定処理で用いる目標濃度設定用画像を形成したりする。検出部2は、ADCセンサであり、画像形成部1の感光体に検出光を照射し、その反射光を受光すると、受光した反射光の受光量に応じた信号を制御部3に出力する。制御部3は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)や、ワークエリアを提供するRAM(Random Access Memory)および各種制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)を備え、制御プログラムに記述された手順に従って演算処理を行う。
記憶部4は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置を備え、各種データを記憶する。記憶部4には、濃度制御用画像の目標とする所定の濃度を示す目標濃度等の各種パラメータ、制御部3が後述する濃度制御処理を行うタイミングを判断するために用いられ、画像形成処理を実行した回数を計数するカウンタ等が記憶されている。具体的には、記憶部4にはカウンタとして、「濃度制御用カウンタ」と「目標濃度設定用カウンタ」とが記憶されているが、詳しくは後述する。UI部5は、タッチパネルや各種ボタンを備え、ユーザからの操作を受け付けるとともに、画像や音声により情報の通知を行う。通信部6は、ネットワークを介して通信を行うためのインターフェース装置である。通信部6は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して、図示せぬコンピュータ等の外部装置から画像データを受信する。
図2は、画像形成装置100の構造を模式的に表した図である。
画像形成部1は、図中の矢印a方向に回転しながらイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色毎のトナー像(画像)を保持する感光体10Y,10M,10C,10Kと、その感光体10Y,10M,10C,10Kを均一に帯電させる帯電装置11Y,11M,11C,11Kと、YMCK各色の画像データに基づいて変調された露光光を、帯電した感光体10Y,10M,10C,10Kにレーザ光を照射して露光することよりYMCK各色の静電潜像を形成する露光装置12Y,12M,12C,12Kと、感光体10Y,10M,10C,10Kに形成された静電潜像をトナーによって現像することで感光体10Y,10M,10C,10Kにトナー像を形成する現像装置13Y,13M,13C,13Kと、現像装置13Y,13M,13C,13Kに各色のトナーを供給するトナーボックス14Y,14M,14C,14Kとを備えている。現像装置13Y,13M,13C,13Kは、それぞれトナーボックス14Y,14M,14C,14Kから供給される各色のトナーとキャリアからなる二成分の現像剤を収容する。
また、画像形成部1は、対向ロール18や駆動ロール19に張架され、感光体10Y,10M,10C,10Kと接触しながら図中の矢印b方向に循環移動する無端状の像保持体として中間転写ベルト15と、中間転写ベルト15を挟んで感光体10Y,10M,10C,10Kと接触部を形成し、この接触部において感光体10Y,10M,10C,10K周面のトナー像を中間転写ベルト15に転写する1次転写ロール16Y,16M,16C,16Kと、中間転写ベルト15を挟んで対向ロール18と接触部を形成し、像保持体である中間転写ベルト15上のトナー像を、用紙トレイ22から複数の搬送ロール21によって搬送されてくる用紙に2次転写する2次転写ロール17とを備えている。
以上のような構成を有する画像形成部1は、制御部3の制御に応じて、濃度制御用画像や目標濃度設定用画像等の画像を、感光体10Y,10M,10C,10Kのそれぞれの表面に形成する。ここでの「濃度制御用画像」や「目標濃度設定用画像」は、それぞれY、M、C、Kのいずれか1色が一様の画像密度で、一様の濃度を有する、例えば1センチ四方で形成された画像のことである。「画像密度」は、単位面積当たりの下地(感光体10Y,10M,10C,10Kの表面)に対するトナーの被覆率を示し、0%で無色(下地色)を、100%でいわゆるベタ色を表す。また、「濃度」は光学濃度のことであり、トナー像の濃度Dは下記式(1)によって定義される。下記式(1)において、Ioは濃度センサが照射する検出光の光量であり、Iは濃度センサが受光する反射光の光量である。
D=−log(I/Io)・・・(1)
なお、画像形成装置100において、各色のトナー像を形成するための機構は、用いるトナーが異なるのみであって、その構成に大きな差異はない。そこで、これらの記載に際してそれぞれを特に区別する必要がない場合には、トナーの色を示す符号末尾のアルファベットを省略して説明する。
(1−2)動作
次に、画像形成装置100の動作について説明する。
(1−2−1)濃度制御処理
まず、画像形成装置100が実行する濃度制御処理について、図3に示すフローチャートを参照しつつ具体的に説明する。なお、以下では、制御部3の「濃度制御処理」の実行のタイミングも含めて説明する。
制御部3は、通信部6によって受信した画像データに基づいて、画像形成部1によってシートに画像を形成する「プリント動作」を実行する(ステップSA1)。そして、制御部3は、このプリント動作において、1つの画像データに基づいて画像を形成するたびに、記憶部4に記憶している濃度制御用カウンタの値を「1」ずつインクリメントする(ステップSA2)。続いて、制御部3は、記憶部4に記憶されている濃度制御用カウンタの値が所定の制御回数に一致するか否かを判断する(ステップSA3)。つまり、制御部3は、制御回数と同じ回数だけ、シートに画像を形成したか否かを判断することになる。この制御回数は例えば「30」であり、予め実験的に求められたトナー像の濃度制御が必要となる画像形成回数が設定される。ここで、制御部3は、濃度制御用カウンタの値が制御回数に一致しないと判断すると(ステップSA3;NO)、まだ濃度制御処理を実行すべきタイミングでないと判断して、ステップSA10に進む。そして、ステップS10において、制御部3は、プリント動作を終了するか否かを判断し、通信部6によって受信したすべての画像データに基づいて、シートに画像を形成した場合には(ステップSA10;YES)、プリント動作を終了する。一方、制御部3が、まだ画像を形成していない画像データがあると判断した場合には(ステップSA10;NO)、プリント動作を続行するべく、ステップSA1に戻る。
一方、ステップSA3において、制御部3は、記憶部4に記憶している濃度制御用カウンタの値が制御回数に一致すると判断すると(ステップSA3;YES)、ステップSA4に進む。ステップSA4において、制御部3は、検出部2によって、トナー像が形成されていない状態の感光体10の表面(つまり、感光体10の素面)に所定の光量の検出光を照射し、その反射光を受光して受光量を測定し、その受光量に応じた信号を取得する(ステップSA4)。続いて、制御部3は、濃度制御用画像を感光体10の表面に形成するよう、画像形成部1を制御する(ステップSA5)。すなわち、制御部3は、濃度制御用画像を画像形成部1に形成させるよう制御する第1の形成制御手段の一例である。ここでは、制御部3は、濃度制御用画像を1つだけ形成させるものとし、この濃度制御用画像は、例えば画像密度が50%のように、検出部2による濃度の検出結果が飽和しない濃度となるような画像密度のものが採用される。このような濃度制御用画像については、実験的或いは計算により画像形成装置100の製造段階等において所定のものに決められている。
続いて、制御部3は、検出部2によって、濃度制御用画像が形成された感光体10の表面にステップSA4のときと同じ光量の検出光を照射し、その反射光を受光して受光量を測定し、その受光量に応じた信号を取得する(ステップSA6)。次いで、制御部3は、濃度制御用画像からの反射光の光量を、感光体10の素面からの反射光の光量で除算して、濃度制御用画像の濃度を特定する(ステップSA7)。すなわち、制御部3及び検出部2は、画像形成部1により形成された濃度制御用画像の濃度を特定する第1の濃度特定手段の一例である。そして、制御部3は、ステップSA7で特定した濃度制御用画像の濃度と、記憶部4に記憶されている目標濃度とを比較して、それらの差が小さくなるように、画像形成部1が従う画像形成条件を設定する(ステップSA8)。
ここでの画像形成条件は、例えばトナーボックス14から現像装置13に供給するトナーの補給量である。具体的には、制御部3は、濃度制御用画像から特定した濃度が目標濃度に対して低いほど、トナーの補給量を大きくして濃度制御用画像の濃度が高くなるような制御を行う。反対に、濃度制御用画像の濃度が目標濃度に対して高いほど、制御部3は、トナーの補給量を小さくして濃度制御用画像の濃度が低くなるような制御を行う。濃度制御用画像の実際の濃度及びその目標濃度と、トナー補給量との関係を示すアルゴリズムは、予め記憶部4に記憶されている。制御部3は、このアルゴリズム及び特定した濃度制御用画像の濃度と目標濃度との関係に基づいて、トナー補給量を決定する。画像形成条件は、これ以外のものであってもよく、例えば、露光装置12の露光光の光量(露光量)、帯電装置11が感光体10を帯電させるときの帯電電位、現像装置13の現像バイアス、1次転写ロール16の転写電位等であってもよい。また、これらを組み合わせた最適な画像形成条件を、制御部3が設定するようにしてもよい。
このようにして、制御部3は画像形成条件を設定すると、記憶部4における濃度制御用カウンタの値を「0」にクリアして(ステップSA9)、ステップSA10に進み、上記と同様でプリント動作を終了するか否かを判断することになる。
以上が、画像形成装置100が実行する濃度制御処理の説明である。具体的には、処理ステップSA4〜SA9が濃度制御処理に相当し、その各処理が階調特性の補正に関与することになる。
ところで、ステップSA5で感光体10に形成される濃度制御用画像においては、その画像密度が同じであっても、トナーの堆積状態(すなわち、スクリーン構造)によって、制御部3が特定する画像の濃度が異なることがある。図4(a)〜(c)は、スクリーン線数が150dpi(dots per inch)、300dpi、600dpiのそれぞれの場合において、現像装置13に収容される現像剤に対するトナー濃度TC(以下、単に「トナー濃度TC」という)を6%、8%、11%としたときの、濃度制御用画像の濃度Dと、検出部2によって所定の光量Ioの検出光を照射したときの反射光の受光量Iとの関係を示したグラフである。
同図に示すように、スクリーン線数が高い(つまり、中間調を表現する単位面積当たりの画像の周波数が高い)ほど、トナー濃度TCの違いによる反射光の受光量のばらつきが小さくなっていることが分かる。このような傾向を示すのは、スクリーン線数が高いほどその画像構造が複雑になるため、よりベタ画像に近い状態となり、露光装置12によって照射される露光光が外乱による変動を受けにくいからである。このことから、スクリーン線数が高い濃度制御用画像を用いる方が、検出部2の検出結果がトナー濃度TCに依存しにくくなり、濃度制御処理の精度においても好適である。
(1−2−2)目標濃度設定処理
次に、濃度制御処理の高濃度域における濃度制御の精度を上げるための「目標濃度設定処理」について説明する。この目標濃度設定処理において、制御部3は、濃度制御処理で用いられる目標濃度を、最適な値に設定するための処理を実行する。なお、目標濃度設定処理において目標濃度を変更しないときの目標濃度のことを、以下では、「初期濃度」という。
はじめに、目標濃度設定処理を行う理由について説明する。発明者らは、所定のスクリーン線数で、それぞれ異なる画像密度を有する2種類の目標濃度設定用画像の濃度を各々特定し、濃度の比(以下、「濃度比」という)を算出したところ、現像装置13内のトナー濃度TCが変化しても、濃度比が変わらないことを発見した。ここで、図5は、最高濃度Dmaxと、濃度比RHとの関係を示したグラフである。最高濃度Dmaxは、画像密度100%の画像を形成したときに検出部2によって検出される濃度のことである。また、濃度比RHは、スクリーン線数が150dpiで、画像密度が80%である「高濃度の目標濃度設定用画像A」(第1の目標濃度設定用画像)の濃度Daを、高濃度の目標濃度設定用画像Aよりも画像密度が低く、スクリーン線数150dpiで、画像密度が45%である「目標濃度設定用画像B」(第2の目標濃度設定用画像)の濃度Dbで除して求めた値である。なお、同図には、トナー濃度TCをそれぞれ7%、9%、11%とした場合の関係を示している。同図に示すように、各トナー濃度TCにおいて、おおよそグラフは重なり合っていることが分かる。発明者らはさらに実験を進めると、高濃度の目標濃度設定用画像の濃度が高くなりすぎると、濃度比がトナー濃度TCの変化に応じて異なることを発見した。
図6は、図5において、高濃度の目標濃度設定用画像Aをスクリーン線数150dpiで、画像密度を95%とし、目標濃度設定用画像Bをスクリーン線数150dpiで、画像密度を45%とした場合において、トナー濃度TCを7%、9%、11%としたときの最高濃度Dmaxと、濃度比RHとの関係を示したグラフである。同図に示すように、最高濃度Dmaxがおよそ「1.4」よりも低い濃度域においては、図5に示す関係と同様で、トナー濃度TCによらず濃度比RHの値がおおよそ一致している。これに対し、最高濃度Dmaxが「1.4」よりも高い濃度域においては、トナー濃度TCが異なると、濃度比RHの値にばらつきが生じるとともに、最高濃度Dmaxが大きくなるにつれて濃度比RHが急激に大きくなっていることが分かる。また、同図より、最高濃度Dmaxが或る程度まで高くなると、それ以上の濃度域においては、濃度比RHが低下していることも分かる。
続いて、図7は、スクリーン線数がそれぞれ150dpiで、高濃度の目標濃度設定用画像Aの画像密度(図中のCin)を70%、80%、95%とし、トナー濃度TCを8%とした場合の、最高濃度Dmaxと、検出部2によって検出される高濃度の目標濃度設定用画像Aからの反射光の受光量Iとの関係を示したグラフである。同図に示すように、高濃度の目標濃度設定用画像Aの画像密度を70%とした場合、最高濃度Dmaxが「1.4」〜「1.6」の濃度域において、濃度が高くなるにつれて、反射光の光量が次第に小さくなっていることが分かる。この場合、最高濃度Dmaxが1.4以上のような高い濃度域においても、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度の違いに応じて反射光の受光量にも差異があるので、トナー像の濃度をより精度よく検出できる。また、画像密度を80%とした場合、画像密度が70%の場合と比べて、反射光の光量は小さくなりにくくなっていることが分かる。高濃度の目標濃度設定用画像Aの画像密度を95%とした場合、最高濃度Dmaxが「1.4」よりも高い濃度域において目標濃度設定用画像からの反射光の受光量はほぼ一致し、その下限付近(図の点線で囲んだ領域)では、受光量はほとんど変化していないことが分かる。この濃度域において、検出部2による測定結果は飽和し、トナー像の濃度を正確に測定することができない。このことから、高い画像密度の濃度制御用画像を用いる場合、その濃度が必要以上に高いか否かを検出部2による直接的な濃度検出のみでは特定することが難しい。よって、上記濃度制御処理のみでは、例えば現像装置内においてトナー濃度が高くなりすぎて、装置内又はシートにトナー汚れや感光体へのトナーかぶりが生じたり、シートに転写されるトナー像のトナー量が多くなりすぎて定着不良が起こるといった不具合を回避することができない場合がある。そこで、目標濃度設定処理において、画像形成装置100は、濃度の測定結果が飽和しない程度に高い画像密度の画像の濃度を用いて、最高濃度Dmaxを推定する。そして、画像形成装置100は、推定した最高濃度Dmaxが必要以上に高くなることを回避するための制御を行う。
続いて、画像形成装置100が実行する目標濃度設定処理の動作例について、以下に具体的に説明する。この目標濃度設定処理における画像形成装置100の動作は、上述した濃度制御処理と並行して行われる。
(1−2−2−A)動作例1
まず、動作例1における画像形成装置100の動作について、図9に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
制御部3は、ステップSA1のプリント動作を実行するたびに目標濃度設定用カウンタの値を1ずつインクリメントし(ステップSB1)、目標濃度設定用カウンタの値が所定の制御回数に一致するか否かを判断する(ステップSB2)。ここでの制御回数は、目標濃度設定処理の実行タイミングを設定するものであり、濃度制御処理の実行タイミングを決定付ける制御回数よりは大きい値が設定される。ここで、制御部3は、目標濃度設定用カウンタの値が制御回数に一致しないと判断すると(ステップSB2;NO)、目標濃度設定処理の実行タイミングでないと判断して、目標濃度設定処理を行うことなく、終了する。
一方、制御部3は、目標濃度設定用カウンタの値が制御回数に一致すると判断すると(ステップSB2;YES)、ステップSB3に進み、目標濃度設定処理を開始する。
まず、制御部3は、その濃度が比較的高い高濃度の目標濃度設定用画像A(ここでは、スクリーン線数150dpi、画像密度80%とする)、及び高濃度の目標濃度設定用画像Aよりは画像密度が低い目標濃度設定用画像B(ここでは、スクリーン線数150dpi、画像密度45%とする)をそれぞれ感光体10の表面に形成するよう、画像形成部1を制御する(ステップSB3)。すなわち、制御部3は、各種目標濃度設定用画像を画像形成部1に形成させるよう制御する第2の形成制御手段の一例である。この高濃度の目標濃度設定用画像A及び目標濃度設定用画像Bの形成動作は、上述した濃度制御処理における、ステップSA5の濃度制御用画像を形成する時期に行われる。また、高濃度の目標濃度設定用画像Aは、前述した濃度制御用画像よりも画像密度が高く、スクリーン線数が低い目標濃度設定用画像である。目標濃度設定用画像Bは、高濃度の目標濃度設定用画像Aよりはその画像密度が低く、スクリーン線数は高濃度の目標濃度設定用画像Aと同じである。ここで、目標濃度設定用画像のスクリーン線数を150dpiのように低くしているのは、濃度が或る程度高くても、その濃度の検出精度が高くなるからである。図8に示すように、スクリーン線数が低いほど、高濃度域の測定結果が飽和しにくく、トナー像の濃度を正確に測定しやすい。つまり、画像密度が高く、検出部2による検出結果が飽和してしまうような高い濃度域であっても、スクリーン線数が低ければ、高い濃度のトナー像の濃度検出に好適であるといえる。これにより、高濃度の目標濃度設定用画像Aは、スクリーン線数が濃度制御用画像よりも低くなっている。
続いて、制御部3は、検出部2によって所定の光量の検出光を両者の目標濃度設定用画像に照射し、それぞれの目標濃度設定用画像からの反射光を受光してその受光量を測定し、その受光量に応じた信号を取得する(ステップSB4)。このステップSB4の動作は、上述のステップSA6の濃度制御用画像からの反射光の受光と同じ時期に行われるものである。そして、制御部3は、これら2種類の目標濃度設定用画像からの反射光の受光量を、それぞれステップSA4で測定した感光体10素面からの反射光の受光量で除して、高濃度の目標濃度設定用画像A及び目標濃度設定用画像Bの濃度を、それぞれ濃度Da、Dbとして特定する(ステップSB5)。そして、制御部3は、濃度Daを濃度Dbで除して、濃度比RHを算出する(ステップSB6)。
次に、制御部3は、濃度比RHが第1の閾値Th1以上であるか否かを判断する(ステップSB7)。図6に示すように、最高濃度Dmaxが高くなりすぎると、検出部2の測定結果が飽和してしまい、この誤差の影響を受けて濃度比RHは大きくなる。このステップSB7で用いられる第1の閾値Th1にあっては、最高濃度Dmaxが必要以上に高いことを判定するに適した値が設定され、予め記憶部4に記憶されている。この第1の閾値Th1は、図6のグラフが示す関係によれば、例えば「6.5」である。
ステップSB7において、制御部3は、濃度比RHが第1の閾値Th1以上でないと判断した場合には(ステップSB7;NO)、最高濃度Dmaxの濃度が必要以上に高くはないと判定し、ステップSB9に進む。濃度比RHが小さいということは、図6のグラフからも分かるように、最高濃度Dmaxが比較的低い値であると推定できるからである。そして、制御部3は、目標濃度設定用カウンタの値を「0」にクリアする(ステップSB9)。この場合、濃度制御処理のステップSA7においては、制御部3は、初期濃度である目標濃度に基づいて画像形成条件を設定する。
一方、制御部3は、濃度比RHが第1の閾値Th1以上であると判断した場合には(ステップSB7;YES)、最高濃度Dmaxの濃度が必要以上に高いと判定して、ステップSB8に進む。濃度比RHが大きいということは、図6のグラフからも分かるように、最高濃度Dmaxが比較的高い値であると推定できるからである。このステップSB8において、制御部3はステップSA8で用いる濃度制御用画像の目標濃度を、初期濃度から低くする(ステップSB8)。記憶部4には、予め実験的に求められた目標濃度と濃度比RHとの対応関係が記憶されており、制御部3は、この関係に従って、最高濃度Dmaxが上記のような不具合が起こらない程度に、必要以上に高くならないように目標濃度を設定する。すなわち、制御部3は、目標濃度設定処理によりも目標濃度を変更する目標濃度変更手段の一例である。このようにして濃度制御用画像の目標濃度を低くしてやることにより、プリント動作時において、高い濃度域の画像の濃度が高くなりすぎることを防止することができる。
そして、制御部3は、ステップSB9において目標濃度設定用カウンタの値を「0」にクリアし、濃度制御処理のステップSA7において、初期濃度よりも低くした目標濃度に基づいて、画像形成部1が従う画像形成条件を設定することになる。
(1−2−2−B)動作例2
この動作例2は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daそのものを用いて目標濃度を設定する点で、動作例1とは異なる。
ここで、動作例2における画像形成装置100の動作について、図10に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、動作例1と同じ動作については、同じステップ番号を付しており、その説明を省略する。
制御部3は、動作例1と同様にして処理ステップSB1〜SB5を実行し、ステップSB6において高濃度の目標濃度設定用画像Aと目標濃度設定用画像Bとの濃度比RHを求め、ステップSB61に進む。ステップSB61において、制御部3は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daが、検出部2の検出結果が飽和してしまう所定の飽和濃度以上であるか否かを判断する。この飽和濃度においても、予め実験的に求められて記憶部4に記憶されているものとする。図6〜8に示すような傾向によれば、この飽和濃度は例えば「1.4」に設定される。制御部3は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daが飽和濃度(閾値)以上であると判断すると(ステップSB61;YES)、最高濃度Dmaxが必要以上に高いと判定して、ステップSB8に進み、濃度制御処理における目標濃度を初期濃度から低くするよう設定する。一方、制御部3は、濃度Daが飽和濃度以上でないと判断した場合には(ステップSB61;NO)、ステップSB7に進む。
そして、ステップSB7において、制御部3は、動作例1と同じようにして濃度比RHが第1の閾値Th1以上である否かを判定する。制御部3は、濃度比RHが第1の閾値Th1以上であると判断した場合には(ステップSB7;YES)、目標濃度を初期濃度から低くする(ステップSB8)。制御部3は、濃度比RHが第1の閾値Th1以上でないと判断した場合には(ステップSB7;NO)、初期濃度である目標濃度を用いて、濃度制御処理を実行することになる。
この動作例2では、制御部3は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daが飽和濃度以上である場合にのみ、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度と目標濃度設定用画像Bの濃度との濃度比に基づいて、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度が必要以上に高いか否かの判定を行う。これにより、制御部3は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度が飽和濃度を示す閾値以上である場合にのみ、その濃度が高いと判定し、最高濃度Dmaxの濃度が高くなりすぎることを、より確実に防止することができる。
(1−2−2−C)動作例3
次に、動作例3について説明する。この動作例3では、動作例1における目標濃度設定用画像Bと同等の働きとなるように濃度制御用画像を用いる。ここで動作例3おける画像形成装置100の動作について、図11に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下に示す動作は、濃度制御処理のステップSA7とSA8との間に行われる。
制御部3は、濃度制御処理の処理ステップSA1〜SA7を実行すると、続いて、濃度制御用カウンタの値を「0」にクリアし(ステップSC1)、続いて、目標濃度設定用カウンタを「1」だけインクリメントする(ステップSC2)。これにより、制御部3は、濃度制御処理を実行したときには、定期的に目標濃度設定処理を実行することになる。次いで、制御部3は、目標濃度設定用カウンタの値が制御回数に一致するか否かを判断する(ステップSC3)。ここで、制御部3は、目標濃度設定用カウンタの値が制御回数に一致すると判断すると(ステップSC3;YES)、高濃度の目標濃度設定用画像Aを感光体10に形成するよう画像形成部1を制御する(ステップSC4)。そして、制御部3は、動作例1,2と同様にして、検出部2を用いて高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daを特定する(ステップSC5)。
続いて、制御部3は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daを、濃度制御用画像の濃度で除して、濃度比Raを求める(ステップSC6)。そして、制御部3は、濃度比Raが第2の閾値Th2以上であるか否かを判断する(ステップSC7)。ここで、制御部3は、濃度比Raが第2の閾値Th2以上であると判断した場合には(ステップSC7;YES)、最高濃度Dmaxが必要以上に高いと判定して、制御部3はステップSA8で用いる目標濃度を初期濃度から低くする(ステップSC8)。そして、制御部3はステップSC9に進み、濃度制御用カウンタの値を「0」にクリアする。一方、制御部3は、濃度比Raが第2の閾値Th2以上でないと判断した場合には(ステップSC7;NO)、最高濃度Dmaxが必要以上に高くはないと判定して、そのままステップSC9に進む。
以上の動作の後、制御部3は濃度制御処理のステップSA8に進んで、ステップSA7で特定した濃度制御用画像の濃度と目標濃度とに基づいて、画像形成部1が従う画像形成条件を設定する。この動作例3では、制御部3はステップSA9をスキップする。
この動作例3によれば、目標濃度設定用画像Bを形成しなくてもよく、濃度制御処理に要する時間やトナーの消費量を減らすことができる。また、この目標濃度設定用画像Bを形成しない手法は、動作例2のように、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daそのものを用いて目標濃度を設定する場合にも、同様にして行うことができる。
以上説明した第1実施形態によれば、制御部3は、濃度制御用画像よりも画像密度が高い高濃度の目標濃度設定用画像Aと、それよりは画像密度が低い目標濃度設定用画像B(又は濃度制御用画像)との濃度比を求め、濃度比が閾値以上であれば、最高濃度Dmaxが必要以上に高いと判定して目標濃度を初期濃度から低くよう設定する。これにより、制御部3は、濃度の目標濃度設定用画像Aと、目標濃度設定用画像B(又は濃度制御用画像)との濃度の関係に基づいて画像形成条件を設定し、最高濃度Dmaxのように高い濃度域において、トナー像の濃度が高くなりすぎることを防止した階調特性に補正する。この補正により、高い濃度域におけるトナー像の濃度制御の精度を改善し、現像装置13内のトナー濃度TCが高くなりすぎて、画像形成装置100内やシートをトナーで汚してしまったり、感光体10などへのトナーかぶりが生じること、シートに転写されるトナー像のトナー重量が大きくなりすぎて、定着不良が起こる等の不具合の発生を防ぐことができる。
(2)第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の画像形成装置100は、目標濃度設定処理の内容が第1実施形態と異なるだけであり、その実行タイミングや装置構成は同じである。具体的には、上述した第1実施形態では、2種類の目標濃度設定用画像の濃度比を用いて、制御部3は最高濃度Dmaxが必要以上に高いか否かを判定していた。これに対し、本実施形態では、制御部3は、2種類の目標濃度設定用画像の濃度差を用いて同様の判定を行う。以下、本実施形態の構成及び動作について具体的に説明する。なお、以下において、各構成要素については同一の符号を付して表し、その詳細な説明を省略する。
図12は、トナー濃度TCが7%、9%、11%のそれぞれの場合について、最高濃度Dmaxと、濃度差ΔDとの関係を表したグラフである。濃度差ΔDは、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daから目標濃度設定用画像Bの濃度Dbを減じて求めた値である。同図において、(a)は高濃度の目標濃度設定用画像A、及び目標濃度設定用画像Bの画像密度をそれぞれ100%、70%とした場合の関係を示し、(b)はそれぞれの画像密度を80%、50%とした場合の関係を示している。同図(a)、(b)に示すように、2種類の目標濃度設定用画像の画像密度に或る程度大きな差があると、最高濃度Dmaxが低いほど濃度差ΔDが大きく、最高濃度Dmaxが高いほど濃度差ΔDが小さくなっていることが分かる。このような傾向を示すのは、最高濃度Dmaxが必要以上に高いと、検出部2の検出結果が飽和することにより、高濃度の目標濃度設定用画像の濃度Daの濃度の検出結果が大きくなりにくくなるためである。したがって、濃度差ΔDに対する第3の閾値Th3を予め定めておき、濃度差ΔDが第3の閾値Th3未満となった場合には、制御部3が、最高濃度Dmaxが必要以上に高いと判定する、という構成を採ることができるのである。
(2−1)目標濃度設定処理
次に、目標濃度設定処理について具体的に説明する。
(2−1−1)動作例1
まず、動作例1について、図13のフローチャートを参照しつつ説明する。ただし、第1実施形態の動作例1と目標濃度設定用画像の濃度の特定手順や、実行タイミングは同じであるから、以下の説明及び図13、14においては、単に“濃度を特定する”と表現する。
まず、制御部3は、まず高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daを特定する(ステップSD1)。続いて、制御部3は、目標濃度設定用画像Bの濃度Dbを特定する(ステップSD2)。そして、制御部3は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Dから、目標濃度設定用画像Bの濃度Dbを減じて、これら2つの目標濃度設定用画像の濃度差ΔDを算出する(ステップSD3)。そして、制御部3は、この濃度差ΔDが第3の閾値Th3以上であるか否かを判断する(ステップSD4)。この第3の閾値Th3は、図12(a),(b)に示す関係によれば、例えば濃度「1.7」のときの濃度差ΔDに基づいて決めた場合には、その値は例えば「0.75」である。第3の閾値Th3は、予め記憶部4に記憶されている。
一方、制御部3は、濃度差ΔDが第3の閾値Th3以上であると判断すると(ステップSD4;YES)、濃度差ΔDが十分に大きく、最高濃度Dmaxが必要以上に高くはないと判定し、初期濃度である目標濃度を用いて濃度制御処理を実行することになる。濃度差ΔDが大きいということは、図12のグラフからも分かるように、最高濃度Dmaxが比較的低い値であると推定できるからである。一方、制御部3は、濃度差ΔDが第3の閾値Th3以上でないと判断すると(ステップSD4;NO)、濃度差ΔDが十分に大きくなく、最高濃度Dmaxが必要以上に高いと判定する。濃度差ΔDが小さいということは、図12のグラフからも分かるように、最高濃度Dmaxが比較的高い値であると推定できるからである。よって、制御部3は、濃度制御処理における目標濃度を初期濃度から低くする(ステップSD5)。そして、制御部3は、濃度差ΔDに応じて低くした目標濃度に基づいて、濃度制御処理を実行することになる。
(2−1−2)動作例2
次に、この動作例2は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daそのものを用いて目標濃度を設定する点で、動作例1とは異なる。
ここで動作例2における画像形成装置100の動作について、図14に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、動作例1と同じ動作については、同じステップ番号を付しており、その説明を省略する。
本動作例でも、動作例1と同様に、制御部3は処理ステップSD1〜SD3を実行した後、ステップSD4において、濃度差ΔDが第3の閾値Th3以上であるか否かを判断する。ここで、制御部3は、濃度差ΔDが第3の閾値Th3以上でないと判断すると(ステップSD4;NO)、ステップSD6に進む。このステップSD6において、制御部3は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daが、検出部2の検出結果が飽和するような、所定の飽和濃度(閾値)以上であるか否かを判断する。この飽和濃度においても、予め実験的に求められて記憶部4に記憶されているものとする。この飽和濃度においては、予め実験的に求められ、図6〜8に示すような傾向によれば、「1.4」に近い値が設定される。
ここで、制御部3は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daが飽和濃度以上でないと判断すると(ステップSD6;NO)、最高濃度Dmaxが必要以上に高くはないと判定し、目標濃度を変更しないようにする。一方、制御部3は、最高濃度Dmaxが飽和濃度よりも高いと判断すると(ステップSD6;YES)、最高濃度Dmaxが必要以上に高いと判定して、濃度制御処理における目標濃度を初期濃度から低くするよう設定する(ステップSD5)。
一方、ステップSD4において、制御部3は、濃度差ΔDが第3の閾値Th3以上であると判断すると(ステップSD4;YES)、ステップSD7に進む。このステップSD7において、制御部3は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daが最低濃度(閾値)よりも小さいか否かを判断する。このステップSD7において用いる最低濃度は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの最低限維持するべき濃度を表すものである。要するに、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度が高すぎると、上述したような不具合の原因となるが、濃度が低すぎても、ユーザが画像を見づらくなる等の、別の不具合の原因となる。よって、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daが最低濃度よりも小さいか否かを、制御部3は判定する。この最低濃度は、予め記憶部4に記憶されている。
ここで、制御部3は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daが最低濃度よりも低いと判断すると(ステップSD7;YES)、その濃度が低すぎると判定し、濃度制御処理における目標濃度を、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daと目標濃度との差異に応じて、初期濃度から高くする(ステップSD8)。この高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daと目標濃度との対応関係は、予め記憶部4に記憶されているものとする。
一方、ステップSD7において、制御部3は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daが最低濃度以上である判断すると(ステップSD7;NO)、目標濃度を変更しないまま目標濃度設定処理を終了する。
この動作例2では、制御部3は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度と目標濃度設定用画像Bの濃度との濃度差が閾値よりも小さい場合には、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daが飽和濃度以上であるかという判断も行って、最高濃度Dmaxが必要以上に高いか否かの判定を行う。これにより、高い濃度域のトナー像の濃度が必要以上に高くなることを、より確実に防止することができるようになる。また、制御部3は、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daが最低濃度以上であるか否かを判定し、最低濃度よりも低ければ目標濃度を高くするから、高濃度域のトナー像が著しく薄くなることも同時に防止することができる。
(2−1−3)動作例3
次に、動作例3について説明する。この動作例3は、動作例1の目標濃度設定用画像Bと同等の働きとなるように、濃度制御用画像を用いる。この動作例3では、動作例1,2において、ステップSD2をスキップする。そして、制御部3は、ステップSD3において、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daと、濃度制御処理のステップSA7で特定した濃度制御用画像の濃度との濃度差ΔDを算出して、以下、動作例1や動作例2と同様の処理ステップを実行する。
このようにすれば、制御部3は、目標濃度設定用画像Bを形成しなくてもよく、濃度制御処理に要する時間や、トナー消費量を減らすことができる。
以上説明した第2実施形態によれば、制御部3は、濃度制御用画像よりも画像密度が高い高濃度の目標濃度設定用画像Aと、それよりは画像密度が低い目標濃度設定用画像B(又は濃度制御用画像)との濃度差を求め、濃度差が閾値以上に大きくなければ、最高濃度Dmaxが必要以上に高いと判定して、濃度制御用画像の目標濃度を初期濃度から低くする。これにより、制御部3は、高濃度の目標濃度設定用画像Aと、目標濃度設定用画像B(又は濃度制御用画像)の濃度の関係に基づいて画像形成条件を設定し、最高濃度Dmaxのように高い濃度域においてトナー像の濃度が高くなりすぎることを防止した階調特性に補正する。この構成であっても、第1実施形態と同じように、高濃度域において、トナー像の濃度が高くなりすぎることを確実に防止できる。
(3)変形例
上記実施形態を次のように変形してもよい。これらの変形は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。
図12を参照すると分かるように、最高濃度Dmaxの濃度が同じであっても、トナー濃度TCによって濃度差ΔDの大きさはそれぞれ異なっている。これでは、トナー濃度TCによっては、感光体10に形成されたトナー像の濃度が高すぎても、制御部3がこれを正確に検出できず、上述したように、トナー汚れや定着不良等の不具合が発生してしまうことがある。そこで、前述した第3の閾値Th3の値を、現像装置13に収容されているトナー濃度TCに応じて異ならせるようにしてもよい。つまり、画像形成装置100は、上記のような問題を確実に回避するような最適な値を、第3の閾値Th3としてトナー濃度TCに応じて設定する。
具体的には、画像形成装置100の現像装置13内に、トナーとキャリアからなる二成分の現像剤の透磁率を検出することによりトナー濃度を検出するための濃度検出センサを設ける。そして、制御部3は、トナー濃度検出センサによって検出された検出結果を取得して、トナー濃度を特定する。そして、制御部3は、特定したトナー濃度に応じて第3の閾値Th3を設定する。この設定動作は、例えば、上記ステップSD3とSD4との間に行うとよい。
図15は、トナー濃度TCと、第3の閾値Th3との関係の一例を示したグラフである。
制御部3は、濃度検出センサの検出結果に基づいてトナー濃度TCを特定すると、図15に示す対応関係に従って、第3の閾値Th3を設定する。具体的には、記憶部4に、この対応関係を示す対応関係テーブル記憶しておき、制御部3がこの対応関係テーブルと、特定したトナー濃度TCとに基づいて、第3の閾値Th3を設定する。具体的には、制御部3はトナー濃度検出センサにより検出された濃度が高いほど、第3の閾値Th3を小さくすることになる。
上述した第1実施形態では、目標濃度を低くする態様のみについて説明したが、第2実施形態の動作例2,3のように最低濃度を設定し、目標度を高く設定する構成を合わせてもよい。また、第1及び第2実施形態において、現像装置13内の現像剤が交換されたことを検出した場合には、目標濃度を初期設定に戻すようにしてもよい。
また、上述した第1及び第2実施形態において、高濃度の目標濃度設定用画像Aについては、その画像密度を100%にしないことが好ましい。画像密度が100%であれば、検出部2の検出結果が飽和する濃度である可能性が非常に高いので、このような濃度域の濃度制御用画像を用いて目標濃度設定処理を行っても、その濃度を正確に検出することができないため、濃度制御処理の精度を改善しにくいためである。
また、上述した実施形態では、最高濃度Dmaxを“画像密度が100%の画像の濃度”としていたが、画像密度は100%に限らず、測定結果が飽和しない濃度が設定されている目標濃度設定用画像よりも高い画像密度であればよい。最高濃度Dmaxが、少なくとも目標濃度設定用画像よりも高い画像密度であれば、検出部2によって検出していない画像の濃度を推定し、推定した濃度が必要以上に高くならないように目標濃度を低く設定することで、濃度制御用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が必要以上に高くなることを回避でき、トナー像の濃度が高すぎることによる不具合を解決できるからである。
また、上述した第1及び第2実施形態では、目標濃度設定用カウンタと、濃度制御用カウンタとの両方を用いていた。つまり、制御部3は、濃度制御処理と、目標濃度設定処理とを独立して行っていた。これにより、比較的高い頻度で濃度制御処理を行うと共に、目標濃度設定処理を定期的に行うことになり、トナー像の濃度制御の精度を高めることができる。これに対し、これらのカウンタを共用するようにしてもよい。
また、制御部3は、像保持体としての感光体10に、濃度制御用画像や目標濃度設定用画像を形成して、濃度制御処理及び目標濃度設定処理を実行していたが、像保持体としての中間転写ベルト15や用紙等のシートに濃度制御用画像や目標濃度設定用画像を転写して、同様の制御を行ってもよく、像保持体であればよい。
また、上述した実施形態において、制御部3が実行していた制御の一部は他のハードウェアとの協働により行われてもよいし、実施形態の制御部3が実行する制御を、これ以外の1又は複数のハードウェア回路が行うようにしてもよい。また、制御部3と同等の制御がCPUとプログラムによって実現される場合、CPUによって実行されるプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットのようなネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。
画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 画像形成装置の構造を模式的に表した図である。 濃度制御処理における制御部の動作の手順を示すフローチャートである。 濃度制御用画像の濃度と、検出部によって検出される反射光の受光量との関係を示したグラフである。 最高濃度と濃度比との関係を示したグラフである。 最高濃度と濃度比との関係を示したグラフである。 最高濃度と、検出部によって検出される反射光の受光量との関係が画像密度の違いによって変化する様子を示したグラフである。 最高濃度Dmaxと、検出部によって検出される反射光の受光量との関係がスクリーン線数によって変化する様子を示したグラフである。 動作例1の目標濃度設定処理における、制御部の動作の手順を示すフローチャートである。 動作例2の目標濃度設定処理における、制御部の動作の手順を示すフローチャートである。 動作例3の目標濃度設定処理における、制御部の動作の手順を示すフローチャートである。 最高濃度と、高濃度の目標濃度設定用画像Aの濃度Daから目標濃度設定用画像Bの濃度Dbを減算したときの濃度差ΔDとの関係を表したグラフである。 動作例1の目標濃度設定処理における制御部の動作の手順を示すフローチャートである。 動作例2の目標濃度設定処理における制御部の動作の手順を示すフローチャートである。 現像装置内におけるトナー濃度TCと、第3の閾値Th3との関係の一例を示したグラフである。 トナー像の濃度制御における従来課題を説明する図である。
符号の説明
1…画像形成部、10…感光体、100…画像形成装置、11…帯電装置、12…露光装置、13…現像装置、15…中間転写ベルト、2…検出部、3…制御部、4…記憶部、5…UI部、6…通信部。

Claims (12)

  1. 設定された画像形成条件に従い画像を形成する画像形成手段により、所定の濃度を目標濃度とした濃度制御用画像を形成させる第1の形成制御手段と、
    前記画像形成手段により形成された前記濃度制御用画像の濃度を特定する第1の濃度特定手段と、
    前記第1の濃度特定手段が特定した前記濃度制御用画像の濃度と、当該濃度制御用画像の前記目標濃度との差が小さくなるように、前記画像形成手段が従う前記画像形成条件を設定する濃度制御手段と、
    前記濃度制御用画像よりも画像密度が高い第1の目標濃度設定用画像、及び当該第1の目標濃度設定用画像よりも画像密度が低い第2の目標濃度設定用画像をそれぞれ、前記画像形成手段により形成させる第2の形成制御手段と、
    前記画像形成手段により形成された前記第1及び第2の目標濃度設定用画像の濃度をそれぞれ特定する第2の濃度特定手段と、
    前記第2の濃度特定手段が特定した前記第1の目標濃度設定用画像の濃度と前記第2の目標濃度設定用画像の濃度との関係に基づいて、前記第1の目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定した場合には、前記濃度制御手段が用いる前記目標濃度を前記所定の濃度から低くする目標濃度変更手段と
    を備えることを特徴とする濃度制御装置。
  2. 設定された画像形成条件に従い画像を形成する画像形成手段により、所定の濃度を目標濃度とした濃度制御用画像を形成させる第1の形成制御手段と、
    前記画像形成手段により形成された前記濃度制御用画像の濃度を特定する第1の濃度特定手段と、
    前記第1の濃度特定手段が特定した前記濃度制御用画像の濃度と、当該濃度制御用画像の前記目標濃度との差が小さくなるように、前記画像形成手段が従う前記画像形成条件を設定する濃度制御手段と、
    前記濃度制御用画像よりも画像密度が高い目標濃度設定用画像を、前記画像形成手段により形成させる第2の形成制御手段と、
    前記画像形成手段により形成された前記目標濃度設定用画像の濃度を特定する第2の濃度特定手段と、
    前記第2の濃度特定手段が特定した前記目標濃度設定用画像の濃度と、前記第1の濃度特定手段が特定した前記濃度制御用画像の濃度との関係に基づいて、前記目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定した場合には、前記濃度制御手段が用いる前記目標濃度を前記所定の濃度から低くする目標濃度変更手段と
    を備えることを特徴とする濃度制御装置。
  3. 前記目標濃度変更手段は、前記第1の目標濃度設定用画像の濃度を前記第2の目標濃度設定用画像の濃度で除した値が閾値以上である場合に、前記第1の目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定することを特徴とする請求項1に記載の濃度制御装置。
  4. 前記目標濃度変更手段は、前記第1の目標濃度設定用画像の濃度から前記第2の目標濃度設定用画像の濃度を減じた値が閾値以下である場合に、前記第1の目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定することを特徴とする請求項1に記載の濃度制御装置。
  5. 前記目標濃度変更手段は、前記第1の目標濃度設定用画像の濃度が前記閾値とは別の閾値以上である場合にのみ、前記第1の目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定することを特徴とする請求項3又は4に記載の濃度制御装置。
  6. 前記第1の目標濃度設定用画像は、中間調を表現する単位面積当たりの画像の周波数が、前記濃度制御用画像よりも低いことを特徴とする請求項3又は4に記載の濃度制御装置。
  7. 前記目標濃度変更手段は、前記目標濃度設定用画像の濃度を前記濃度制御用画像の濃度で除した値が閾値以上である場合に、前記目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定することを特徴とする請求項2に記載の濃度制御装置。
  8. 前記目標濃度変更手段は、前記目標濃度設定用画像の濃度から前記濃度制御用画像の濃度を減じた値が閾値以下である場合に、前記目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定することを特徴とする請求項2に記載の濃度制御装置。
  9. 前記目標濃度変更手段は、前記目標濃度設定用画像の濃度が前記閾値とは別の閾値以上である場合にのみ、前記目標濃度設定用画像よりも高い画像密度の画像の濃度が高いと判定することを特徴とする請求項7又は8に記載の濃度制御装置。
  10. 前記目標濃度設定用画像は、中間調を表現する単位面積当たりの画像の周波数が、前記濃度制御用画像よりも低いことを特徴とする請求項7又は8に記載の濃度制御装置。
  11. トナーとキャリアとを含む現像剤を収容する現像装置内の該トナーの濃度を特定するトナー濃度特定手段を備え、
    前記濃度制御手段は、前記トナー濃度特定手段により特定されたトナーの濃度が高いほど、前記閾値を小さくすることを特徴とする請求項4又は8に記載の濃度制御装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の濃度制御装置と、
    前記第1及び第2の形成制御手段により制御されて画像を形成する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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