JP2009300442A - 時打ち機構を含む時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 時打ち機構を備えた時計、例えばミニッツリピータ携帯時計において、制御用ステム(9)が時打ち機能の動作中に意図せずに時刻を設定し及び損傷を与えるのを防止する。
【解決手段】連結外し装置が時刻設定輪列内に挿入され、時打ち機構の可動部品により制御される。連結外し装置は、キャッスルホイール(16)と噛み合う停止位置から例えば軸方向に移動することができる中間モーションホイール(19)を含む。上記時打ち機構の可動部品は、好ましくは、螺旋輪郭を有する回転カム(56)を支持する時打ち香箱軸部(46)である。時打ち機構の作動開始時には、カムはリフトレバー(60)を押し出し、中間モーションホイール(19)の垂直方向の移動を制御するストリップ(25)を引き上げる。これによりモーションワーク列内の運動力学的連結が遮断され、ステム(9)が、どのような作用も引き起こさず、及びどのような抵抗も受けることなくキャッスルホイール(16)を回転することができるようになる。
【選択図】図4

Description

本発明は、時打ち機構と、時計ムーブメントにより駆動される時刻表示装置と、時刻設定機構とを含む時計、特に携帯時計に関し、該時刻設定機構が、詳細には、時刻表示装置に接続された時刻設定輪(歯車)列と、手動調整用ステムと、該ステムにより回転駆動されるキャッスルホイールとを含み、キャッスルホイールは、ステム上を滑動して時刻設定輪列の第1中間ホイールと噛み合い、キャッスルホイールの回転を時刻表示装置に伝達するようにすることができる。
欧州特許第1429214号は、このタイプの時計を開示しており、時打ち機構が機能している間に行う時計設定操作により重大な損傷を生じる可能性があり、従って避けるべきであると説明している。提案された解決策は、時打ち機構の可動部分により制御され、時刻設定機構の従来の揺動バーをロックして、レバーにより制御されるキャッスルホイールがもはや時刻設定輪列と噛み合うよう移動できないようにするロック機構を使用している。
このロックは有効であるが、制御用ステムのクラウンを引っ張る度に抵抗を感じながら使用するユーザが強すぎる牽引力を及ぼす場合に損傷を与える危険が依然としてある。これは、時刻設定機構又はロック機構、或いはロックに打ち勝った場合には時打ち機構にさえ損傷を及ぼす可能性がある。
欧州特許第1429214号公報 欧州特許第1933212号公報
本発明の目的は、時打ち機構が停止位置にはないときに、ユーザの意図しない操作により時計に損傷を与えることがないことを確実にすることで従来技術の前述の欠点に対処することである。
このために、上記の技術分野の項で示したタイプの時計が提供され、該時計は、時刻設定輪列内に挿入され、作動時には第1中間ホイールから時刻表示装置への回転移動の伝達を遮断するように配置された連結外し装置と、時打ち機構の動作時に連結外し装置を作動させるよう時打ち機構の可動部品によって作動状態にされる連結外し制御装置とによって特徴付けられる。
従って、欧州特許第1429214号で提供された原理とは異なり、時刻設定機構は、時打ち機構が解放されたときにはロックされないが、時刻設定輪列の第1中間ホイールと表示装置との間の運動力学的連結が一時的に遮断されるように、単に連結を外される。この連結外しは、制御用ステム及び/又はキャッスルホイールのどの位置であっても実施される。このような状況において、ユーザが制御用ステムを引き出して、時刻を設定しようとする場合、ユーザは、他の要素にどのような作用も引き起こすことなく、よってどのような損傷を与える可能性もなくステム及びキャッスルホイールと共にクラウンを回転させることができる。更に、ユーザが抵抗を感じず、表示部材が動いていないことに気付いたときには、ユーザが行おうとした操作が何の作用も及ぼさないことを認識することになる。
実際に、本発明により、手動調整ステムと時刻表示装置との間に2つの結合装置が直列に存在することがもたらされ、前者は時刻列の第1中間ホイールとのキャッスルホイールの従来の結合により形成される。本発明による解決策は、欧州特許第1933212号で想定された解決策よりも実施が簡単でより信頼性があり、時打ち機構が作動中であるときに未だ第1の中間ホイールと噛み合っていない中間位置でキャッスルホイールを停止させるものである。何れの場合においても、この従来技術の解決策は、本出願の優先日では未だ公開されてはいなかった。
好ましくは、連結外し装置は、時刻設定輪列において、連結外し制御装置により時刻設定輪列の要素の少なくとも1つと噛み合う結合位置と要素から解放される連結外し位置との間を移動する可動中間ホイールを含み、該連結外し装置が更に、可動中間ホイールを結合位置において保持する作用を有する弾性要素を含む。この中間ホイールは、設計者の選択に応じて、軸方向又は横方向の何れかに移動することができる。
本発明の他の特徴及び利点は、添付図面を参照しながら非限定的な例証として与えられる種々の実施形態の以下の説明で明らかになるであろう。
時刻設定機構、時刻表示モーションワーク、時刻設定輪列連結外し手段、及び停止位置の時打ち機構の一部を示す、本発明の第1の実施形態による時打ち機構を備えた携帯時計の要素の一部の概略平面図である。 時打ち機構が作動位置にある、図1と同様の図である。 図1の矢視III−IIIの垂直方向の概略断面図である。 時打ち機構の香箱軸部を更に示している、図2で例示された状態にある図3の一部と同様の図である。 図1から4の実施例に類似した時打ち機構を有する携帯時計の連結外し装置の第2の実施形態を示し、時打ち機構が停止位置にある透視平面図である。 図1から4の実施例に類似した時打ち機構を有する携帯時計の連結外し装置の第2の実施形態を示し、時打ち機構の連続した状態の透視平面図である。 図1から4の実施例に類似した時打ち機構を有する携帯時計の連結外し装置の第2の実施形態を示し、時打ち機構の連続した状態の透視平面図である。 図1から4の実施例に類似した時打ち機構を有する携帯時計の連結外し装置の第2の実施形態を示し、時打ち機構の連続した状態の透視平面図である。
図1から4は、時打ち機構(この場合はミニッツリピータ)を備えた携帯時計のそれぞれの要素を示しており、本発明の理解に役立つ。従来通りに、時計ムーブメント(図示せず)は、摩擦を介して時刻表示装置2を駆動し、この中には、分針を備えた筒かな3、筒カナ3と噛み合うホイール5を含むモーションワーク4、及び筒車(図示せず)と噛み合うカナ(小歯車)6が見られる。
時刻設定機構8は、従来通りに制御用ステム9を含み、該ステムは、ムーブメントを巻上げるニュートラル位置と、時刻を設定する少なくとも1つの引き出し位置とを有し、その外側端部(図示せず)で手動調整クラウンを支持している。横歯11を備えたキャッスルホイール10は、ステム9の正方形断面12の上を滑動することができる。ステム9と協働する引き出し要素13と、キャッスルホイール10、引き出し要素13及び伸縮バネと協働する揺動バー14とを用いて、ステム9の軸方向運動が、従来の中間巻上ホイール15と協働する巻上位置(図示せず)と、横歯11が時刻設定輪列17の第1カナ16(通常はキャッスルホイールと呼ばれる)と噛み合う時刻設定位置(図1及び図2)との間のキャッスルホイールの軸方向運動を制御する。この列17は更に回転ホイールセット18を含み、該セット18は、中間モーションホイール19と、モーションホイール5と噛み合う中間カナ20とを含む。本発明の原理に従って連結外しを可能にするために、通常はキャッスルホイール10と噛み合う中間ホイール19は、キャッスルホイール10から解放され、時刻設定輪列により行われる運動力学的連結を遮断するようにすることができる。図1〜4に示す第1の実施形態において、中間ホイール19は、中間カナ20の軸部の非円形(例えば正方形)の断面22(図3及び4)上を滑動し、従って、軸方向に移動することができる。このために、中間ホイール19は、可撓性の僅かに湾曲したストリップ25の自由端部24が係合される円形外側溝23を有し、ストリップ25のベース部26が固定されて圧縮応力が与えられ、ストリップの弾性により中間ホイール19を降下させる傾向にして、図3に示すように通常は結合位置で中間ホイールを保持するようになる。
各図面は、ミニッツリピータ時打ち機構30を部分的にのみ示している。このタイプの機構は、要求に応じて、時間、クォータ及び15分を過ぎた分時を示すストロークで時刻表示装置により視覚的に示される時間を時打ちする点に留意されたい。一般に、時打ち機構バネを巻上げる作用をもたらすレバーを起動させ、時打ち機能の作動を開始する。時打ち機構は、表示装置2に連結されたカム(渦巻カムとも呼ばれる)、すなわち、筒カナ3に結合されたクォータカム31及び分時カム32、並びに各1時間の終わりに1ステップずつ進む12の分岐部34を備えたスターホイールに固定される時間カム33から時間関連情報を取得する。
当業者は、図1〜4におけるミニッツリピータ時打ち機構の種々の構成要素、特に、ラック36、フィーラスピンドル39を備え且つ38で枢動する時間要素37、フィーラスピンドル42を備え且つ41で枢動する分時要素40、フィーラスピンドル44及び分時クリック45を備えたクォータ要素43、及び時打ち機構バネを固定するコア47(図4)を有する時打ち香箱軸部46を認識している。従来通りに、軸部46は正方形断面50を含み、これに沿って、時間ラチェット51、ラックカナ52、クォータカナ54に付随するクォータ駆動フィンガ部53、及び固定ナット55がある。
この場合は、リフトレバーカム56もまた正方形断面50上に装着され、軸部46に回転固定される。カム56は、外周の一部上が螺旋形状で外周の他の部分上が円弧状の外周輪郭57を有し、これに接してリフトレバー60の一方端59は、矢印Rで表されるバネの作用により押圧される。リフトレバー60は、枢動点62上に装着されたハブ61を有し、垂直方向に変動できないようにする。他方端63は、下向きの垂直方向位置で圧縮応力を加えることにより弾性ストリップ35が当接するドーム状スタッド64を備える。このストリップの下面は、リフトレバー60及びストリップ25の停止位置でスタッド64用のノッチを形成する凹部65を有し、その作用は、結合位置で中間運動ホイール19を保持することである。ストリップ25の下面67が傾斜しているので、図4の矢印Dの方向、すなわち中間モーションホイール19の方向にスタッド64が移動することによって、ストリップを引き上げることができる。
図1及び3に示す時打ち機構30の休止位置において、時打ち香箱軸部46は、その移動行程の終わりにあり、リフトレバー60の端部59が最小半径でかむ56の一部に当接するようになる。従って、リフトレバーは休止位置にあり、ストリップ25は、図3に示す低い位置を占有して、キャッスルホイール16と噛み合う中間モーションホイール19を保持して、時刻設定輪列17が結合状態になる。図1及び3の場合と同様に、ユーザが制御用ステム9を引き出し位置に置いて時刻を設定するときには、キャッスルホイール10は、中間ホイール16上で噛み合い、ステム9の手動回転が、通常の時計と同様に時刻設定輪列を通じてモーションホイール5に伝達されることになる。
ユーザが、ミニッツリピータ時打ち機能を開始させる従来の巻上レバーを引き出すと、ラック36が押し出されて矢印Aに沿って枢動するようになり、且つ時打ち機構バネを巻上げるように反時計回りで軸部46を回転させる。この回転はまた、リフトレバーカム56を回転させ、カムの螺旋輪郭によりリフトレバー60を矢印Bの方向に枢動させることになる。次いで、スタッド64は、リフトストリップ25及び中間モーションホイール19が中間ホイール16の歯から十分解放される程、図4の矢印Dで示すように移動する。従って、時刻設定輪列17における運動力学的連結が一時的に遮断される。図2及び4の場合のように、ユーザが、時刻を設定するために制御用ステム9を引き出し位置で回転させた場合、ステム9、キャッスルホイール10及び中間ホイール16は、どのような抵抗及びどのような作用も引き起こすことなく回転することができる。
時打ち機能部が回される、1回転未満の軸部46及びカム56の回転が生じ、時間フィーラスピンドル39が時間カム33に当接したときに停止し、時間要素37はラック36の一方の縁部68により押し出される。この回転は、最初に、停止位置と時間カム33の最大半径を有するショルダ部66との間にある最小ギャップEを取り除くために時間フィーラスピンドル39に必要な初期角度を含む。従来通り、クォータ44及び分時42のフィーラスピンドルは、後者だけを伴い、よって、軸部の回転の初期角度の間の時間フィーラスピンドル39の移動行程は、ある意味では初期アイドル行程Eに相当する。従って、フィーラスピンドルの1つと時刻表示装置2に連結されたカム31、32、及び33の1つとの間の最初の接触の前にモーションワーク列が完全に連結を外されるのを保証するためには、初期角度は、リフトレバーカム56の輪郭の少なくとも螺旋部分を覆うことしか必要としない。この最初の接触の後でのみ、筒カナ3の何らかの実質的な回転が意図しない時刻設定操作の影響下で損傷を引き起こす可能性がある。
時打ち機能部が解放されるとすぐに、軸部46及びカム56は、香箱バネの作用により時計回り(図1及び2の矢視による)に回転する。バネRの作用によるリフトレバー60の戻り移動は、時打ちの終了時にのみ開始され、レバーの端部50がカム56の輪郭の円形部分を進むと、端部は螺旋部分上に位置するようになる。その結果、フィーラスピンドルは、カム31、32、及び33とは既に接触していない。従って、時刻設定輪列17は、時打ち機構が作動を停止したときにだけ結合状態に戻ることができる。
その結果として、上述の構成は、ユーザが制御用ステム9のクラウンを回転させた場合、意図しなくとも時打ち機能が作動してしまった場合でも、干渉及び損傷のどのようなリスクも排除する。
図5〜8は、上述の中間ホイール19が軸方向移動ではなく横方向に移動する、連結外し装置の第2の実施形態を示している。時打ち機構は、時打ち香箱軸部46、及びリフトレバーカム56を支持する正方形断面50以外は、前出の実施例と同様とすることができるので図示していない。時刻表示装置にはどのような変更もなく、モーションホイール5を含むモーションホイールセット4だけが図5に示されている。時刻設定機構8はまた、連結外し装置が横方向に移動することを除いて、要素9〜17を有する前出の実施例と同様である。連結外し装置は、このためにモーションレバー71により支持され、中間モーションホイール72とモーションホイール5と恒久的に噛み合う中間カナ73とを含む回転中間ホイールセット70を含む。本発明の原理に従って連結外し可能にするために、キャッスルホイール16と通常噛み合う中間モーションホイール72は、枢動点74の周りを枢動するレバー71により横方向に解放され、時刻設定輪列により形成された運動力学的連結を遮断することができるようにする。
連結外し制御手段は、枢動点77上に装着され且つ切断部78を備えたリフトレバー76と、リフトレバーのスタッド81に弾性的に当接するバネ80と、枢動点83上に装着された中間レバー82と、枢動点85上に装着されたレバーにより形成されるモーション機構ボルト84とを含む。バネ80の作用は、カム56の外周輪郭に当接する切断部78を保持することである。中間レバー82の第1アームは、リフトレバー76のピン87が係合されて旋回することができるL字形スロット86を有する。レバー82の他方のアームは、レバー71の長円孔89に係合されるピン88を備える。ボルト84の第1アームは、リフトレバー76のピン91を受ける長円孔90を含む。ボルト84の他方のアームは、レバー71のアパーチャ93内で旋回することができるピン92を含む。このアパーチャは、レバーの枢動点74に向かって配向された狭底部94(図8を参照)を有し、ピン92によりレバー71が狭底部にあるときに枢動を阻止するようになる。
前出の実施例と同様に、時打ち機構の停止位置(図5)において、時打ち機能の香箱軸部446は移動行程の終わりにあり、リフトレバー76の切断部78が最小半径を有するカム56の部分に当接するようになる。この停止位置において、レバー82及び71は、図5に示す位置を占有し、キャッスルホイール16と噛み合う中間モーションホイール72を保持し、よって時刻設定輪列17が結合状態になる。ユーザが、時刻を設定するために制御ステム9を引き出して回転させると、キャッスルホイール10が中間ホイール16上で噛み合い、ステム9の回転が中間ホイールセット70を介してモーションワークホイール5に伝達される。
図6は、巻上げ中の時打ち機能部の状態を示している。ユーザが時打ち機構を開始させる巻上レバーを引き出すと、これにより軸部46が反時計回りに回転し、前出の実施例で説明したように時打ちバネを巻上げるようになる。この回転はまた、リフトレバーカム56の回転を引き起こし、カムの螺旋輪郭部分95によりリフトレバー76が矢印Bの方向に枢動する。次いでボルト84は、図6の矢印で示されるように枢動し、ボルトのピン92がアパーチャ93の狭部94から出て、レバー71の枢動をアンロックするようになる。ピン87がスロット86の肘部を乗り越えると直ぐに、図7に示す連結外し状態でこの枢動が生じ、矢印により示されるレバー82及び71の枢動が中間モーションホイール72を横方向に移動させ、中間ホイール16の歯から解放されるようにする。従って、時刻設定輪列17における運動力学的連結は一時的に遮断される。ユーザが、時刻を設定するために制御用ステム9を引き出し位置で回転させた場合、ステム9、キャッスルホイール10及び中間ホイール16は、どのような抵抗及びどのような作用も引き起こすことなく回転する。この状態では、リフトレバーの切断部78は、カム56の輪郭の円形部分96に当接したままであり、従って、装置の位置は、軸部46が時打ち中に時計回りに回転している間変化しない。
図8に示すように、リフトレバーの切断部78がカム56の円形部分96の移動を完了し、再度螺旋部分95に沿って降下すると、バネ80の作用によるリフトレバー76の戻り移動は、時打ちの終了後にだけ開始される。スロット86内でピン87が移動することにより、レバー82及び71は枢動し、中間モーションホイール72が戻ってキャッスルホイール16上で噛み合うようになり、次いで、ボルト84の移動によりピン92がアパーチャ93の狭部94に戻り、レバー71を結合位置にロックする。制御用ステム9を再度用いて、携帯時計の時刻を設定することが可能である。
勿論、本発明により提供される結合及び連結外し機能は、図面で示したものとは別の装置により実施してもよい。例えば、第1の実施形態において、中間ホイール19は、中間ホイール20の軸部の正方形断面22ではなく、円筒断面上で回転してもよく、中間ホイール16と常に噛み合ったままでいる間、その軸方向移動により確実に又は摩擦により中間ホイール16上に結合される。第2の実施形態では、ボルト84は省略することができ、中間レバー82は、別のタイプの連結(例えば連接棒)で置き換えることができる。
更に、本明細書で説明した例示的な実施形態は、ミニッツリピータ時計に関係するものであったが、本発明の原理は、時刻設定輪列を有する条件であればどのような限定もなく、時打ち機能を備えた他のタイプの時計に適用することができる。例えば、自動時打ち機能を備えた時計では、軸部の回転の大きさが可変であるので、時打ち香箱軸部は、本発明による連結外し装置を作動させるのに使用される可動部品として選択することはできない。従って、グランドストライク(時鐘打ち)時計の場合におけるクォータ要素(図1で43で示される)など、時打ち機構の動作の開始時に動く別の要素を選択する必要があることになる。
2 時刻表示装置; 8 時刻設定機構; 9 手動調整用ステム;
10 キャッスルホイール; 16 第1中間ホイール; 17 時刻設定輪列;
19 中間モーションホイール; 25 弾性要素; 30 時打ち機構;
46 可動部品。

Claims (11)

  1. 時打ち機構(30)と、
    時計ムーブメントにより駆動される時刻表示装置(2)と、
    時刻設定機構(8)と、
    を備えた時計であって、
    前記時刻設定機構が詳細には、
    前記時刻表示装置に接続された時刻設定輪列(17)と、
    手動調整用ステム(9)と、
    前記ステムにより回転駆動されたキャッスルホイール(10)と、
    を含み、前記キャッスルホイールが、前記ステム上を滑動して前記時刻設定輪列の第1中間ホイール(16)と噛み合い、前記キャッスルホイールの回転を前記時刻表示装置に伝達するようにすることができる、
    時計において、
    前記時刻設定輪列(17)内に挿入され、作動時には、前記第1中間ホイール(16)から前記時刻表示装置(2)への回転移動の伝達を遮断するように配置された連結外し装置(19、25、71、72)と、
    前記時打ち機構(30)の動作中に前記連結外し装置を作動させるよう前記時打ち機構(30)の可動部品(46)によって作動状態に設定される連結外し制御装置(56、60、56、76、82、84)と、
    によって特徴付けられる時計。
  2. 前記連結外し装置は、前記連結外し制御装置により前記時刻設定輪列の要素の少なくとも1つ(16)と噛み合う結合位置と、前記要素(16)から解放される連結外し位置との間を移動する中間モーションホイール(19、72)を前記時刻設定輪列内に含み、前記連結外し装置が更に、前記ホイールの結合位置において可動式の前記中間ホイール(19)を保持する作用を有する弾性要素(25、80)を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の時計。
  3. 前記可動中間ホイール(19)が軸方向に移動可能である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の時計。
  4. 前記可動中間ホイール(19)が、前記時刻設定輪列(17)の別の要素の軸部の非円形断面(22)上に摺動可能に装着される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の時計。
  5. 前記弾性要素(25)が、固定ベース部(26)と、前記可動中間ホイール(19)の溝(23)に係合される1つの端部(24)と、前記ベース部と前記端部との間にある傾斜表面(67)とを備えた可撓性ストリップである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の時計。
  6. 前記連結外し制御装置が、前記時打ち機構の可動部品(46)に固定されたカム(56)と、前記カム(46)及び更に前記連結外し装置と協働するリフトレバー(60、76)とを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の時計。
  7. 前記連結外し制御装置が、前記時打ち機構の可動部品(46)に固定されたカム(56)と、前記カム(46)及び更に前記連結外し装置と協働するリフトレバー(60、76)とを含み、前記リフトレバー(60)は、前記可撓性ストリップ(25)の傾斜面(67)が圧縮応力を加えることによって恒久的に当接するスタッド(64)を含む、
    ことを特徴とする請求項5に記載の時計。
  8. 前記連結外し制御装置が、前記時打ち機構の可動部品(46)に固定されたカム(56)と、前記カム(46)及び更に前記連結外し装置と協働するリフトレバー(60、76)とを含み、前記可動中間ホイール(72)が半径方向に移動可能であり、前記リフトレバー(76)に連結されたレバー(71)により支持される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の時計。
  9. 前記レバー(71)が、該レバーを移動させるようにする第1の要素(82)と、前記可動中間ホイール(72)の結合位置に前記レバーをロックすることができるボルト(84)により前記リフトレバー(76)に連結される、
    ことを特徴とする請求項8に記載の時計。
  10. 前記時打ち機構(30)がミニッツリピータ機構であり、カム(56)が一体化された前記可動部品が時打ち香箱軸部(46)である、
    ことを特徴とする請求項6に記載の時計。
  11. 前記カム(56)の外周輪郭(57)が、前記リフトレバーと協働する螺旋状部分(95)と、これに続く円形部分(96)とを含み、前記螺旋状部分が、前記軸部(46)の回転の初期角度よりも小さい角度にわたって延びており、該初期角度は前記時打ち機構の第1のフィーラスピンドル(39)の初期アイドル行程をもたらす、
    ことを特徴とする請求項10に記載の時計。
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