JP2009300115A - 膜厚測定装置及び膜厚測定方法 - Google Patents

膜厚測定装置及び膜厚測定方法 Download PDF

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【課題】油種が変更されても、迅速かつ容易に膜厚を測定することができるだけでなく、長期にわたって、高精度な測定を行うことができる膜厚測定装置及び膜厚測定方法を提供すること。
【解決手段】シリンダライナとピストンリングとの間に形成された潤滑油の油膜の膜厚を測定する膜厚測定装置であって、前記シリンダライナに前記潤滑油を供給する潤滑油供給部を通る潤滑油の誘電率を測定する誘電率測定部と、前記シリンダライナと前記ピストンリングとの間の静電容量を測定する静電容量測定部と、前記誘電率測定部によって測定された誘電率と前記静電容量測定部によって測定された静電容量とに基づいて、前記シリンダライナと前記ピストンリングとの間に形成された油膜の膜厚を算出する膜厚算出部とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダライナとピストンリングとの間に形成された潤滑油の油膜の膜厚を測定する膜厚測定装置及び膜厚測定方法に関する。
従来、エンジンシリンダ内部の運転時における油膜の膜厚を測定する種々の膜厚測定装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。これら膜厚測定装置の中には、潤滑油の誘電率をあらかじめ測定しておき、この誘電率に基づいて、膜厚を測定するものがある。例えば、図6に示すように、静電容量計測器100と誘電率測定用の電極101とがケーブル102を介して接続された装置によって、あらかじめ潤滑油の誘電率が測定される。すなわち、静電容量計測器100は、電極101に潤滑油を入れない空の状態での静電容量と、電極101に潤滑油を充填した状態での静電容量の比から、潤滑油の比誘電率を算出する。そして、静電容量計測器100は、潤滑油の比誘電率に、真空の誘電率を乗じることにより、潤滑油の誘電率を算出する。
これにより、シリンダライナに供給する前の潤滑油の誘電率があらかじめ測定され、この誘電率を利用して、シリンダライナとピストンリングとの間に形成された潤滑油の油膜の膜厚が測定される。
特開2007−107947号公報
しかしながら、上記のような膜厚測定装置では、シリンダライナに供給する潤滑油の種類が変わった場合、その都度、誘電率を測定し直して、膜厚測定装置に手入力する必要があり、潤滑油の変更作業負担が増大してしまうという問題がある。また、潤滑油は、時間の経過とともに誘電率が変化するため、同じ潤滑油を使い続けたとしても、経年変化による誘電率の変化に対応することができず、膜厚を精度よく測定することができないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、油種が変更されても、迅速かつ容易に膜厚を測定することができるだけでなく、長期にわたって、高精度な測定を行うことができる膜厚測定装置及び膜厚測定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、シリンダライナとピストンリングとの間に形成された潤滑油の油膜の膜厚を測定する膜厚測定装置であって、前記シリンダライナに前記潤滑油を供給する潤滑油供給部を通る潤滑油の誘電率を測定する誘電率測定部と、前記シリンダライナと前記ピストンリングとの間の静電容量を測定する静電容量測定部と、前記誘電率測定部によって測定された誘電率と前記静電容量測定部によって測定された静電容量とに基づいて、前記シリンダライナと前記ピストンリングとの間に形成された油膜の膜厚を算出する膜厚算出部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記誘電率測定部が、前記潤滑油供給部に設けられた対をなす電極と、前記電極に接続されて、前記電極間の静電容量から前記潤滑油供給部を通る潤滑油の誘電率を算出する誘電率算出部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記ピストンリングの往復動方向における前記シリンダライナに対する前記ピストンリングの位置を示すクランク回転角を検出するクランク回転角検出部を備え、前記膜厚算出部は、前記クランク回転角検出部によって検出されたクランク回転角に基づいて前記膜厚を算出することを特徴とする。
また、本発明は、シリンダライナとピストンリングとの間に形成された潤滑油の油膜の膜厚を測定する膜厚測定方法であって、前記シリンダライナに前記潤滑油を供給する潤滑油供給部を通る潤滑油の誘電率を測定する誘電率測定工程と、前記シリンダライナと前記ピストンリングとの間の静電容量を測定する静電容量測定工程と、前記誘電率測定工程によって測定された誘電率と前記静電容量測定工程によって測定された静電容量とに基づいて、前記シリンダライナと前記ピストンリングとの間に形成された膜厚を算出する膜厚算出工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、誘電率測定部が潤滑油供給部を通る潤滑油の誘電率を測定し、静電容量測定部が静電容量を測定し、膜厚算出部が誘電率と静電容量とに基づいて膜厚を算出することから、油種が変更されても、迅速かつ容易に膜厚を測定することができるだけでなく、長期にわたって、高精度な測定を行うことができる。
(実施形態1)
以下、本発明の第1の実施形態における膜厚測定装置及び膜厚測定方法について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態としての膜厚測定装置を示したものである。
最初に、膜厚測定装置1の測定対象である膜厚が形成されるエンジンシリンダS1について説明する。
エンジンシリンダS1は、円筒状に延びるシリンダライナSLと、このシリンダライナSL内において往復動可能に支持された円柱状のピストンPとを備えている。
ピストンPの外周には、ピストンPの径方向外方に突出するピストンリングPRが、ピストンPの全周にわたって設けられている。ピストンリングPRは、ピストンPの往復動方向Mに所定間隔をあけて複数設けられている。
ピストンPの底面には、棒状に延びるロッドRの一端が連結されている。ロッドRの他端は、クランクシャフトKの一端に回転可能に連結されている。クランクシャフトKの他端は、回転中心Eを中心として回転可能に支持されている。
これにより、ピストンPは、燃料の燃焼による圧力を受けて、ロッドRが揺動しクランクシャフトKが回転中心Eを中心として回転することにより、往復動方向Mに往復動するようになっている。
次いで、本発明に係る膜厚測定装置1について説明する。
膜厚測定装置1は、ピストンリングPRの外周面PR1と、シリンダライナSLの内周面SL1との間に形成された油膜の膜厚Lを測定するものである。
この膜厚測定装置1は、エンジンシリンダS1内に潤滑油を供給する潤滑油供給部2と、この潤滑油供給部2を通ってエンジンシリンダS1内に供給される潤滑油の誘電率を測定する誘電率測定部3とを備えている。また、膜厚測定装置1は、ピストンリングPRの外周面PR1と、シリンダライナSLの内周面SL1との間の静電容量を測定する静電容量測定部5と、クランクシャフトKの回転中心Eを中心とした回転角を検出するエンコーダ(クランク回転角検出部)6とを備えている。さらに、膜厚測定装置1は、誘電率測定部3と静電容量測定部5とエンコーダ6とに接続された信号処理部(膜厚算出部)4とを備えている。
潤滑油供給部2は、潤滑油を排出する注油器2bと、この注油器2bに連結されたパイプ2aとを備えている。そして、注油器2bから潤滑油が排出されると、その潤滑油がパイプ2aを通ってエンジンシリンダS1内に供給されるようになっている。なお、エンジンシリンダS1内に供給された潤滑油は、不図示の排出孔を通って注油器2bに還流される。
誘電率測定部3は、図2に示すように、パイプ2a内に設置された板状の一対の電極3aと、この電極3aにケーブル3cを介して接続された誘電率測定装置(誘電率算出部)3bとを備えている。
そして、誘電率測定装置3bは、電極3aの静電容量に基づいて、潤滑油の誘電率を算出し、この誘電率を示す誘電率信号を信号処理部4に出力する。なお、この誘電率の算出については、後述するものとする。
また、図1に示すように、静電容量測定部5は、シリンダライナSLの内周面SL1に面一に配置された静電容量センサ5aと、この静電容量センサ5aに接続された信号変換部5bとを備えている。
静電容量センサ5aは、定電流が供給されるセンサ電極(不図示)と、誘電率測定装置3bのグランドに接続される接地部(不図示)とを備えている。そして、静電容量センサ5aは、往復動方向Mに直交する方向において、ピストンリングPRと静電容量センサ5aとが対向すると、ピストンリングPRを対向電極とし、潤滑油を誘電体とする計測コンデンサとして機能する。さらに、静電容量センサ5aは、センサ電極を介して供給される定電流によって充電される計測コンデンサの充電電圧の時間変化に基づいて、計測コンデンサの静電容量を検出し、この静電容量を示す電流信号を信号変換部5bに出力する。
信号変換部5bは、静電容量センサ5aから出力された電流信号を電圧信号に変換して、信号処理部4に出力する。
エンコーダ6は、クランクシャフトKが回転中心Eを中心として回転したときの回転角度を検出し、この回転角度を示す回転角度信号を信号処理部4に出力する。なお、このクランクシャフトKの回転角度は、ピストンリングPRの往復動方向MにおけるシリンダライナSLに対する位置に対応するものである。そのため、クランクシャフトKの回転角度を検出することにより、往復動方向MにおけるピストンリングPRの位置が検出される。
信号処理部4は、誘電率測定装置3bから出力された誘電率信号と、信号変換部5bから出力された電圧信号(計測コンデンサの静電容量を示す)と、エンコーダ6から出力された回転角度信号とに基づいて、ピストンリングPRの外周面PR1と、シリンダライナSLの内周面SL1との間に形成された油膜の膜厚Lを算出する。なお、この膜厚Lの算出については、後述するものとする。
次に、このように構成された本実施形態における膜厚測定装置1の動作について説明する。
エンジンシリンダS1は、所定の周期で爆発行程、排気行程、吸気行程、圧縮行程を繰り返しており、ピストンPは、シリンダライナSL内を往復運動している。そして、ピストンリングPRの外周面PR1と静電容量センサ5aとが対向すると、外周面PR1と静電容量センサ5aとの間に形成された油膜を誘電体とした計測コンデンサが構成されることになる。
コンデンサの静電容量Cは、以下の式で表される。
C=ε・S/d
なお、εは誘電率、Sは電極面積、dは電極間距離を示している。
したがって、電極面積が分かっていれば、外周面PR1と静電容量センサ5aとの間の静電容量Cと、潤滑油の誘電率とを検出することにより、電極間距離dを介して油膜の膜厚Lを求めることができる。
従来は、潤滑油の誘電率をあらかじめに測定しておくことにより、膜厚Lを算出していた。
ここで、潤滑油の誘電率は、図3に示すように、その種類によってそれぞれ異なっている。例えば、潤滑油A、潤滑油B及び潤滑油Cの誘電率を比べてみると、潤滑油B、潤滑油C、潤滑油Aの順に誘電率が高くなっている。
また、同じ潤滑油であっても、図4に示すように、劣化や異物混入などにより、時間の経過とともに、誘電率が変化してしまう。
本実施形態における膜厚測定装置1では、以下のようにして膜厚Lが測定される。
まず、誘電率測定部3によって、パイプ2aに潤滑油を入れない空の状態での電極3a間の静電容量Cが測定される。この場合、電極3aには、潤滑油が配されていないことから、誘電体は空気になる。この静電容量Cは、あらかじめ測定されるものである。ただし、誘電体が空気であることから、静電容量Cを一度測定して、定数として入力してしまえば、この静電容量Cは固定的に使用することができる。
そして、静電容量Cをあらかじめ記憶した状態で、注油器2bから潤滑油を排出し、パイプ2aを通して潤滑油をエンジンシリンダS1に供給する。さらに、エンジンシリンダS1を駆動することにより、ピストンPが往復動する。
このとき、パイプ2a内には、潤滑油が充填されることから、電極3aの間は潤滑油が配される。そこで、潤滑油で充填された状態の電極3a間の静電容量Cを測定する。このときの誘電体は潤滑油となる。
さらに、誘電率測定装置3bは、それら静電容量C,Cから、以下の式に基づいて、潤滑油の比誘電率εを算出する。
ε=C/C・・・(1)
ここで、静電容量Cは以下の式で表される。
=εS/d・・・(2)
なお、εは真空の誘電率、Sは電極面積、dは電極間距離を示している。
また、静電容量Cは以下の式で表される。
C=εεS/d・・・(3)
したがって、上記(2)式及び(3)式より、潤滑油の比誘電率εは、上記(1)式によって表される。
さらに、誘電率測定装置3bは、潤滑油の比誘電率εに、真空の誘電率εを乗じることにより、潤滑油の誘電率εをリアルタイムに算出し、誘電率信号として信号処理部4に出力する(誘電率測定工程)。
さらに、ピストンPの往復動の際に、ピストンリングPRの外周面PR1と、静電容量センサ5aとが対向配置されると、それらによって計測コンデンサが構成されることになる。そのとき、静電容量センサ5aは、計測コンデンサの充電電圧の時間変化に基づいて、計測コンデンサの静電容量を検出する。すなわち、静電容量センサ5aは、充電電圧が所定の電圧値にまで上昇するまでの充電時間から、計測コンデンサの静電容量Cを検出し、この静電容量Cを示す電流信号を信号変換部5bに出力する。なお、静電容量Cは、外周面PR1と静電容量センサ5aとの間の距離、すなわち膜厚Lが大きければ大きいほど小さくなり、電流信号の値も小さくなる。
信号変換部5bは、受け付けた電流信号を電圧信号に変換して信号処理部4に出力する。
ここで、ピストンPの往復動において、外周面PR1と静電容量センサ5aとが対向配置していない場合にも、静電容量センサ5aは、わずかに電流信号を出力している。そして、外周面PR1と静電容量センサ5aとが対向配置したときに、最も大きな電流信号を出力することになる。
また、ピストンPが、外周面PR1と静電容量センサ5aとが対向する位置に配置されるか否かは、クランクシャフトKの回転角によってあらかじめ定まっている。すなわち、一つのピストンリングPRの外周面PR1と静電容量センサ5aとが対向したときのピストンリングPRの位置と、クランクシャフトKの回転角とは、1対1に対応する。
したがって、外周面PR1と静電容量センサ5aとが対向するときの回転角があらかじめ分かっていれば、その回転角における信号変換部5bの電流信号を読み出すことにより、外周面PR1と静電容量センサ5aとの間の静電容量Cを算出することができる。
そこで、信号処理部4は、エンコーダ6から出力された回転角信号を読み出して、その回転角信号によって示されるクランクシャフトKの回転角が、あらかじめ記憶された回転角に一致しているか否かを判定する。そして、信号処理部4は、両回転角が一致していないと判定すると、エンコーダ6の回転角信号を再度読み出して処理を繰り返す。一方、信号処理部4は、両回転角が一致していると判定すると、信号変換部5bの電圧信号を読み出して、静電容量Cを算出する(静電容量測定工程)。このときの静電容量Cが、外周面PR1と静電容量センサ5aとが対向したときの計測コンデンサの静電容量になる。
さらに、信号処理部4は、算出した静電容量C,誘電率εと、あらかじめ記憶された電極面積Sとに基づいて、計測コンデンサの電極間の距離を介して膜厚Lを算出し(膜厚算出工程)、不図示の表示部に表示する。
以上より、本実施形態における膜厚測定装置1によれば、パイプ2aを通る潤滑油の誘電率をリアルタイムに求め、この誘電率に基づいて膜厚Lを算出することから、油種が変更されても、誘電率の変化に合わせて、迅速かつ容易に膜厚Lを測定することができる。さらに、経年変化により誘電率が変化しても、エンジンシリンダS1に供給される潤滑油の誘電率をリアルタイムに求めることから、変化する誘電率に合わせて長期にわたって高精度な測定を行うことができる。
また、パイプ2a内に設けられた対をなす電極3aと、誘電率測定装置3bとが設けられていることから、パイプ2a内を通る潤滑油の誘電率を高精度に測定することができる。
また、エンコーダ6によって検出されたクランクシャフトKの回転角に基づいて、信号処理部4が膜厚Lを算出することから、ピストンリングPRの外周面PR1と静電容量センサ5aとが対向したときの静電容量Cを高精度に測定することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態を示したものである。
図5において、図1から図4に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは主として異なる点について説明する。
本実施形態における膜厚測定装置1aは、上記第1実施形態の誘電率測定装置3bに代えて、電極3aが信号変換部5b1に接続されて構成されている。
信号変換部5b1は、信号処理部4aから所定の周期で出力されるタイミング信号を受け付けると、電極3a間の静電容量を示す電流信号を電極3aから読み出し、電圧信号に変換して信号処理部4aに出力する。そして、信号処理部4aは、入力された電圧信号から、電極3a間を流れる潤滑油の誘電率εを、上記と同様にして、算出する。
なお、本実施形態において、電極3a、信号変換部5b1及び信号処理部4aは、誘電率測定部としても機能するものである。
また、信号変換部5b1は、信号処理部4aからタイミング信号が出力されていない場合には、上記と同様にして、静電容量センサ5aから出力された電流信号を読み出し、電圧信号に変換して信号処理部4aに出力する。
なお、符号5Aは、静電容量測定部を示すものである。
このような構成のもと、信号処理部4aは、算出した静電容量C,誘電率εと、あらかじめ記憶された電極面積Sとに基づいて、計測コンデンサの電極間の距離を介して膜厚Lを算出し、不図示の表示部に表示する。
以上より、本実施形態における膜厚測定装置1aによれば、上記第1の実施形態と同様の効果を奏することができるだけでなく、部品点数を減少させコストの低減を図ることができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態においては、電極3aをパイプ2a内に設けるとしたが、これに限ることはなく、その設置位置は適宜変更可能である。例えば、電極3aを、注油器2b内に設けたり、エンジンシリンダS1から注油器2bに至る還流用のパイプ内に設けたりしてもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
本発明に係る膜厚測定装置の第1の実施形態を示す全体構成図である。 図1のパイプに誘電率測定部が設けられた様子を示す説明図である。 潤滑油の種類と誘電率との関係を示すグラフである。 潤滑油の誘電率が経年変化により変化する様子を示すグラフである。 本発明に係る膜厚測定装置の第2の実施形態を示す全体構成図である。 従来の膜厚測定装置において、潤滑油の誘電率を測定する測定装置の様子を示す説明図である。
符号の説明
1,1a 膜厚測定装置
2 潤滑油供給部
3 誘電率測定部
3a 電極
3b 誘電率測定装置(誘電率算出部)
4 信号処理部(膜厚算出部)
4a 信号処理部(膜厚算出部,誘電率算出部)
5 静電容量測定部
6 エンコーダ(クランク回転角検出部)
L 膜厚
PR ピストンリング
SL シリンダライナ

Claims (4)

  1. シリンダライナとピストンリングとの間に形成された潤滑油の油膜の膜厚を測定する膜厚測定装置であって、
    前記シリンダライナに前記潤滑油を供給する潤滑油供給部を通る潤滑油の誘電率を測定する誘電率測定部と、
    前記シリンダライナと前記ピストンリングとの間の静電容量を測定する静電容量測定部と、
    前記誘電率測定部によって測定された誘電率と前記静電容量測定部によって測定された静電容量とに基づいて、前記シリンダライナと前記ピストンリングとの間に形成された油膜の膜厚を算出する膜厚算出部とを備えることを特徴とする膜厚測定装置。
  2. 前記誘電率測定部は、
    前記潤滑油供給部に設けられた対をなす電極と、
    前記電極に接続されて、前記電極間の静電容量から前記潤滑油供給部を通る潤滑油の誘電率を算出する誘電率算出部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の膜厚測定装置。
  3. 前記ピストンリングの往復動方向における前記シリンダライナに対する前記ピストンリングの位置を示すクランク回転角を検出するクランク回転角検出部を備え、
    前記膜厚算出部は、前記クランク回転角検出部によって検出されたクランク回転角に基づいて前記膜厚を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の膜厚測定装置。
  4. シリンダライナとピストンリングとの間に形成された潤滑油の油膜の膜厚を測定する膜厚測定方法であって、
    前記シリンダライナに前記潤滑油を供給する潤滑油供給部を通る潤滑油の誘電率を測定する誘電率測定工程と、
    前記シリンダライナと前記ピストンリングとの間の静電容量を測定する静電容量測定工程と、
    前記誘電率測定工程によって測定された誘電率と前記静電容量測定工程によって測定された静電容量とに基づいて、前記シリンダライナと前記ピストンリングとの間に形成された膜厚を算出する膜厚算出工程とを含むことを特徴とする膜厚測定方法。
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