JP2009299612A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 摺動面に別で作製された金属板を配置することなく、異音の発生を抑制する技術を提供する。
【解決手段】 燃料供給装置10は、燃料ポンプ28とセットプレート12とセンダーゲージアダプタ24とサクションパイプ34を備えている。セットプレート12は、燃料タンク50内に伸びるレール22を有する。センダーゲージアダプタ24は、レール22に摺動可能に接続されている。センダーゲージアダプタ24とレール22の互いに摺動する摺動面が異なる融点の樹脂材料で形成されている。サクションパイプ34は、センダーゲージアダプタ24に摺動可能に支持されている。サクションパイプ34とセンダーゲージアダプタ24の互いに摺動する摺動面が異なる融点の樹脂材料で形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料供給装置に関する。
自動車等に利用される燃料供給装置では、燃料タンクの変形や車両の振動等に対応するため、構成部材が他の構成部材に対して移動(直線移動、回動)可能に接続されているものがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1の燃料供給装置は、燃料ポンプと、燃料ポンプに固定されたリザーブ容器と、蓋体と、レールを備えている。蓋体は、燃料タンクの開口を塞いでいる。レールは、蓋体から燃料タンク内に伸びている。燃料ポンプとリザーブ容器は、燃料タンク内に収容されている。リザーブ容器には、レールをスライド可能に受け入れる樹脂製のスロットが形成されている。スロットは、レールと摺動可能となっている。レールとスロットは、同種類の樹脂材料で作製されている。
特許文献1では、燃料タンクが、燃料タンク内の圧力、気温の変化、燃料量の変化等に依存して変形する。リザーブ容器は、燃料タンクの変形に伴って、レールに沿って移動する。リザーブ容器がレールに沿って移動すると、リザーブ容器のスロットがレールと摺動する。樹脂製のレールとスロットが直接摺動すると、異音(軋み音)が発生する場合がある。そのため、この燃料供給装置では、スロットの内面に金属板を配置している。これにより、異音の発生が抑制されている。
特開2003−293879号公報
上記した特許文献1の技術によれば、燃料供給装置を構成する構成部材同士の摺動によって発生する異音を抑制することができる。しかしながら、構成部材の摺動面の形状に適合する金属板を作製しなければならず、構成部材の摺動面に金属板を固定しなければならない。
本発明は上述した事情を鑑みてなされたものであり、摺動面に別で作製された金属板を配置することなく、異音の発生を抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明者らは、樹脂製の構成部材同士が摺動したときに発生する異音の発生原因を鋭意検討した。樹脂製の構成部材同士が摺動すると、摺動によって発生した摩擦熱により、両方の構成部材がミクロ的に溶融、凝着、離反を繰り返す。この離反時に、凝着した部分が破断されることによって、異音が発生する。
この検討結果から、上記課題を解決するために、本発明の第1の燃料供給装置は、燃料タンクの開口を塞ぐセットプレートと、そのセットプレートに接続された状態で燃料タンク内に配置される燃料ポンプを備える。この燃料供給装置は、樹脂製の第1構成部材と、第1構成部材に摺動可能に接続された樹脂製の第2構成部材を有する。そして、第1構成部材と第2構成部材の互いに摺動する摺動面が異なる融点の樹脂材料で形成されている。
この構成によれば、摺動によって発生した摩擦熱により、第1構成部材と第2構成部材の両者がともに溶融することを防止することができる。これにより、異音の発生が抑制される。この構成では、第1構成部材と第2構成部材の互いに摺動する摺動面の一方に、金属板を配置しなくてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の第2の燃料供給装置は、燃料タンクの開口を塞ぐセットプレートとそのセットプレートに接続された状態で燃料タンク内に配置される燃料ポンプを備える。この燃料供給装置は、樹脂製の第1構成部材と、第1構成部材に摺動可能に接続された樹脂製の第2構成部材を有する。そして、第1構成部材と第2構成部材の互いに摺動する摺動面の少なくとも一方に異種材料層が形成されている。
この構成では、樹脂材料同士が摺動しない。これにより、摺動面の凝着に起因する異音の発生を抑制することができる。この構成では、第1構成部材と第2構成部材の互いに摺動する摺動面の一方に、金属板を配置しなくてもよい。
上記した異種材料層は、金属材料で形成されていてもよい。あるいは、その異種材料層が形成された構成部材の材料よりも摩擦係数の低い材料で形成されていてもよい。
この構成によれば、摺動面の耐磨耗性を向上することができる。また、母材よりも摩擦係数の低い材料を用いることによって、摺動時に発生する摩擦抵抗を低減することができる。
本発明によると、金属板を別で作製する必要がなく、金属板を固定する作業も削減できる。これにより、燃料供給装置の作製工程を削減することができる。
下記の実施例の技術的な特徴について列記する。
(形態1) 第1構成部材と第2構成部材の互いに摺動する摺動面を形成する樹脂材料の少なくとも一方に繊維材料が添加されている。
(形態2) 第1構成部材と第2構成部材の一方がPOM(ポリオキシメチレン、ポリアセタール)で作製されており、他方がPA66(ポリアミド66)で作製されている。
(形態3) 燃料供給装置は、第1樹脂部材と第2樹脂部材を有している。第1樹脂部材は、タンクの上面に固定される。第2樹脂部材は、燃料タンクの底面に当接する。第2樹脂部材は、第1樹脂部材に摺動可能に接続されている。
(形態4) 第1樹脂部材は、燃料タンク上面の開口を塞ぐ蓋体と燃料タンク内に配置されるレールが一体で形成されている。第2樹脂部材は、燃料タンク内の残存燃料量を測定する測定装置を支持する支持部を有している。第2樹脂部材は、第1樹脂部材のレールによって支持されており、レールに沿って移動可能である。
(形態5) 燃料供給装置は、第3樹脂部材を有している。第3樹脂部材は、燃料ポンプに連通する管部を有する。第3樹脂部材は、第2樹脂部材に摺動可能に支持されている。詳しくは、第2樹脂部材に形成された孔状の支持部に、第3樹脂部材の一部が挿通されており、第3樹脂部材が第2樹脂部材に回動可能に支持されている。
(第1実施例)
本発明を具現化した一実施例に係る燃料供給装置を図面を参照して説明する。本実施例では、自動車のエンジンにガソリンを供給する燃料供給装置について説明する。図1は、燃料供給装置10の正面図である。
図1に示すように、燃料供給装置10は、セットプレート12と燃料ポンプ28とセンダーゲージアダプタ24とセンダーゲージ30とサクションパイプ34を備えている。
セットプレート12は、例えば、POMで作製されている。セットプレート12は、蓋体13とキャニスタ14とレール22を有している。セットプレート12の蓋体13は、燃料タンク50の開口部に嵌合されて、開口部を塞いでいる。セットプレート12は、蓋体13外周縁が燃料タンク50の上面に当接されて、燃料タンク50に対して位置決めされている。蓋体13の上面には、吐出ポート16と外部コネクタ18が形成されている。吐出ポート16は、燃料通路(図示省略)を介してエンジン(図示省略)に接続されている。吐出ポート16は、燃料ポンプ28によって昇圧された燃料をエンジンに供給する。燃料ポンプ28は、セットプレート12に支持されている。外部コネクタ18は、バッテリ等の外部電源(図示省略)に接続される。
蓋体13には、キャニスタ14が一体に形成されている。即ち、キャニスタ14についても、POMによって形成されている。蓋体13の下面には、蓋体13の外周形状に沿って、キャニスタ本体14bが形成されている。キャニスタ本体14bは、吸着材を収容する吸着室やカットオフバルブ等(図示省略)を備えている。キャニスタ本体14bは、燃料タンク50内の蒸発燃料を吸着材に吸着させることにより、蒸発燃料が大気中に放出されることを防止する。蓋体13の上面には、キャニスタ本体14b内に連通する大気ポートとパージポートの複数のポート14aが設けられている。キャニスタ本体14b内の吸着材によって吸着された燃料は、ポート14aを介して、エンジンにパージされる。キャニスタ14の具体的な構成は特に限定されないが、例えば特開2003−184664号公報に記載された構成を採用することができる。
キャニスタ本体14bの外周面には、2本のレール22が一体に形成されている。即ち、2本のレール22についても、POMによって形成されている。レール22は、蓋体13に対して垂直に伸びている。
レール22には、センダーゲージアダプタ24が摺動可能に接続されている。センダーゲージアダプタ24は、PA66で作製されている。センダーゲージアダプタ24には、センダーゲージ30が回動可能に支持されている。センダーゲージ30には、外部コネクタ18、ハーネス32を介して外部電源(図示省略)の電力が供給される。センダーゲージ30は、燃料タンク50内の燃料量を測定するために利用される。
センダーゲージアダプタ24の上端とセットプレート12の蓋体13の下面との間には、スプリング20が配置されている。スプリング20は、センダーゲージアダプタ24を下方に付勢している。これにより、センダーゲージアダプタ24は、その下端が燃料タンク50の底面に当接されている。
図2は、レール22周辺とセンダーゲージアダプタ24を抜粋した正面図である。燃料タンク50は、燃料タンク50内の圧力変化や外部から加えられた力によって膨張したり収縮したりする。図1は、燃料タンク50が変形して、燃料タンク50内の上下の間隔が最も小さくなった状態を示している。一方において、図2は、燃料タンク50内の上下の間隔が最も大きくなった状態を示している。センダーゲージアダプタ24は、レール22に沿って、図1に示す状態から図2に示す状態まで移動可能となっている。図3は、図2の平面図である。図2,3に示すように、センダーゲージアダプタ24には、スナップフィット24bが形成されている。スナップフィット24bは、セットプレート12の係合部12aに上方から係合する。これにより、センダーゲージアダプタ24は、セットプレート12から抜け落ちることが防止されている。センダーゲージアダプタ24がレール22に沿って移動する際、センダーゲージアダプタ24の摺動面24aは、レール22の摺動面22aと摺動しながら移動する。センダーゲージ30は、センダーゲージアダプタ24に伴って、セットプレート12に対して上下方向に移動する。
センダーゲージアダプタ24は、サクションパイプ34を支持するためのパイプ支持部31を有している。パイプ支持部31は、センダーゲージアダプタ24と一体に形成されている。即ち、パイプ支持部31は、PA66によって形成されている。図4は、図3のIV-IV断面を示す断面図である。図4に示すように、サクションパイプ34は、パイプ支持部31に形成された貫通孔31aに挿入される。サクションパイプ34は、スナップフィット34bがパイプ支持部31の上端に係合することによって、パイプ支持部31に取付けられる。サクションパイプ34は、POMで作製されている。サクションパイプ34は、燃料ポンプ28に接続されている。サクションパイプ34は、車両(図示省略)の振動や燃料タンク50の変形によって、パイプ支持部31に対して回動する。このとき、サクションパイプ34の摺動面34aは、貫通孔31aの内面31bと摺動する。
上記した燃料供給装置10では、燃料タンク50の変形に伴って、センダーゲージアダプタ24がレール22に沿って移動する。このとき、レール22の摺動面22aとセンダーゲージアダプタ24の摺動面24aが摺動する。摺動面22aと摺動面24aが摺動すると、摩擦熱が発生する。この結果、摺動面22a,24aの温度が上昇する。センダーゲージアダプタ24がレール22と同一の材料であるPOMで作製されている場合、POMの融点であるおよそ170℃を超えると、摺動面22aと摺動面24aがミクロ的に溶融、凝着、離反を繰り返す。この離反時に、凝着した部分が破断されることによって、異音が発生する。
上記した燃料供給装置10では、セットプレート12がPOMで作製され、センダーゲージアダプタ24がPA66で作製されている。PA66の融点はおよそ260℃である。燃料供給装置10によれば、摺動による摩擦熱によって、センダーゲージアダプタ24は溶融しない。そのため、レール22とセンダーゲージアダプタ24が凝着することが防止される。これにより、レール22とセンダーゲージアダプタ24との摺動による異音を抑制することができる。
また、燃料供給装置10では、サクションパイプ34は、パイプ支持部31と摺動する。サクションパイプ34はPOMで作製されており、センダーゲージアダプタ24はPA66で作製されているため、サクションパイプ34の摺動面34aとパイプ支持部31の貫通孔31aの内面31bが凝着することが防止される。これにより、サクションパイプ34とパイプ支持部31との摺動による異音を抑制することができる。
また、POMとPA66との摺動では、POM同士の摺動よりも最大摩擦力と最小摩擦力の差が小さくなり、いわゆるスティックスリップ現象が抑制される。これにより、異音を抑制することができる。
燃料供給装置10では、燃料タンク50の上面に固定されたセットプレート12のレール22と燃料タンク50の底面に当接されたセンダーゲージアダプタ24が異なる樹脂材料で形成されている。この結果、燃料タンク50の変形し、センダーゲージアダプタ24がレール22に沿って摺動した際にも、異音が発生することを抑制することができる。この観点から、本実施例の技術は、燃料タンク50の上面に固定される第1の構成部材と燃料タンク50の底面に当接する第2の構成部材にも好適に採用することができる。即ち、燃料タンク50の変形に伴って摺動する第1の構成部材と第2の構成部材を異なる樹脂材料で形成することによって、両構成部材が摺動する際に発生する異音を効果的に抑制することができる。第1の構成部材と第2の構成部材の機能については、特に限定されない。例えば、第2の構成部材が燃料タンク50の底面に配置されるサブタンク(リザーブ容器)や燃料ポンプを保持する保持部材であってもよい。
(変形例1)
上記した燃料供給装置10では、セットプレート12がPOMで作製され、センダーゲージアダプタ24がPA66で作製されている。しかしながら、セットプレート12とセンダーゲージアダプタ24の両者が同一の樹脂材料で作製されていてもよい。また、サクションパイプ34がセンダーゲージアダプタ24と同一の樹脂材料で作製されていてもよい。この場合、レール22の摺動面22aとセンダーゲージアダプタ24の摺動面24aの少なくとも一方に、異種材料層を形成する。また、サクションパイプ34の摺動面34aと貫通孔31aの内面31bの少なくとも一方に、異種材料層を形成する。例えば、摺動面22a、摺動面24a、内面31b、摺動面34aにクロム、金等をメッキしてもよい。あるいは、摺動面22a、摺動面24a、内面31b、摺動面34aに、PA66よりも摩擦係数の小さいDLC(ダイヤモンドライクカーボン)やフッ素を塗布してもよい。
この構成によっても、各摺動面同士の凝着を防止することができる。これにより、異音を抑制することができる。また、DLCやフッ素等の潤滑の高い材料層を摺動面22a、摺動面24a、内面31b、摺動面34aに設けることによって、摺動時の摩擦による抵抗を小さくすることができる。
(変形例2)
センダーゲージアダプタ24の材料であるPA66に、例えば、GF等の繊維材料を添加してもよい。例えば、PA66−GF33であることが好ましい。この構成によれば、上記した実施例と同様の効果を得ることができる。
図5,6は、センダーゲージアダプタ24の材料がPA66である場合とPA66−GF33である場合とを比較したときの実験結果を示すグラフである。図5は、センダーゲージアダプタ24を燃料に浸漬させたときのセンダーゲージアダプタ24のスナップフィット24bの強度の変化率を示す。図5の横軸は、センダーゲージアダプタ24を燃料に浸漬させてからの経過時間を示す。図5の縦軸は、初期のスナップフィット24bの強度に対するスナップフィット24bの強度の割合を示す。点102(図5中の●)は、センダーゲージアダプタ24の材料がPA66−GF33である場合の強度の変化率を示す。点104(図5中の×)は、センダーゲージアダプタ24の材料がPA66である場合の強度の変化率を示す。PA66−GF33では、PA66と比較して、強度の低下の度合いが小さい。
図6は、センダーゲージアダプタ24を燃料に浸漬させたときのセンダーゲージアダプタ24の寸法変化を示す。図6の横軸は、センダーゲージアダプタ24を燃料に浸漬させてからの経過時間を示す。図6の縦軸は、初期のセンダーゲージアダプタ24の寸法に対するセンダーゲージアダプタ24の寸法の増加の割合を示す。点112(図6中の●)は、センダーゲージアダプタ24の材料がPA66−GF33である場合の寸法の変化率を示す。点114(図6中の×)は、センダーゲージアダプタ24の材料がPA66である場合の寸法の変化率を示す。PA66−GF33は、PA66と比較して、燃料の膨潤による寸法の変化が小さい。センダーゲージアダプタ24を構成するPA66は、レール22を構成するPOMよりも燃料の膨潤による寸法の変化が大きい。そこで、PA66に繊維材料を添加し、PA66の寸法変化を小さくすることで、POMの寸法変化との差を小さくすることができる。
本実施例のように、互いに摺動する二つの構成部材を互いに異なる樹脂材料で形成した場合、それら二つの構成部材に生じる寸法変化が互いに異なることになる。そのため、二つの構成部材の間のクリアランスが変化し、二つの構成部材が摺動不能となったり、二つの構成部材の間にがたつきが生じることがある。それに対し、寸法変化の大きい方の構成部材に繊維材料を添加すると、その寸法変化を抑制することができるので、二つの構成部材の摺動性を維持することが可能となる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、セットプレート12とサクションパイプ34がPA66で作製され、センダーゲージアダプタ24がPOMで作製されていてもよい。
また、例えば、セットプレート12全体が同一の材料でなくてもよく、センダーゲージアダプタ24全体が同一の材料でなくてもよい。この場合、摺動面22aと摺動面24aの材料の組み合わせが、例えば、PA66とPOM等のように、融点の異なる樹脂材料とする。同様に、サクションパイプ34全体が同一の材料でなくてもよい。この場合、摺動面34aと内面31bの材料の組み合わせが、例えば、PA66とPOM等のように、融点の異なる樹脂材料とする。
また、セットプレート12、センダーゲージアダプタ24、サクションパイプ34に使用する樹脂材料は、POM、PA66に限られない。この場合、摺動する構成部材の一方が、摺動によって発生する摩擦熱で溶融しない樹脂材料で作製する。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例の燃料供給装置の正面図。 燃料供給装置の一部を抜粋した正面図。 図2の平面図。 図3のIV−IV断面を示す断面図。 変形例の支持部材の強度変化の実験結果を示すグラフ。 変形例の支持部材の寸法変化の実験結果を示すグラフ。
符号の説明
10:燃料供給装置
12:セットプレート
22:レール
22a:摺動面
24:センダーゲージアダプタ
24a:摺動面
24b:スナップフィット
28:燃料ポンプ
31:パイプ支持部
34:サクションパイプ
34a:摺動面

Claims (4)

  1. 燃料タンクの開口を塞ぐセットプレートとそのセットプレートに接続された状態で前記燃料タンク内に配置される燃料ポンプを備える燃料供給装置であって、
    樹脂製の第1構成部材と、
    その第1構成部材に摺動可能に接続された樹脂製の第2構成部材、
    を有しており、
    前記第1構成部材と前記第2構成部材の互いに摺動する摺動面が異なる融点の樹脂材料で形成されている燃料供給装置。
  2. 燃料タンクの開口を塞ぐセットプレートとそのセットプレートに接続された状態で前記燃料タンク内に配置される燃料ポンプを備える燃料供給装置であって、
    樹脂製の第1構成部材と、
    その第1構成部材に摺動可能に接続された樹脂製の第2構成部材、
    を有しており、
    前記第1構成部材と前記第2構成部材の互いに摺動する摺動面の少なくとも一方に異種材料層が形成されている燃料供給装置。
  3. 前記異種材料層は、金属材料で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記異種材料層は、その異種材料層が形成された前記構成部材の材料よりも摩擦係数の低い材料で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
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