JP2009299574A - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 わずかな構成変更により気筒間の燃焼のばらつきを小さくして、エンジン性能を向上させることができるエンジンの制御装置を提供する。
【解決手段】 ECU1Aは、気筒毎に放電期間検出手段である放電検出抵抗42を備える点火装置4が設けられた火花点火式多気筒エンジン1Aにつき、所定のエンジン運転状態において複数サイクル、気筒毎に放電期間Tiの計測および学習をし、学習の結果に基づいて燃焼状態を変化させる制御を気筒別に制御する。学習の結果は具体的には平均放電期間aveTiとして構成され、燃焼状態を変化させる制御は、具体的には平均放電期間aveTiが短い気筒については基準点火時期を遅らせ、平均放電期間aveTiが長い気筒については基準点火時期を早める点火時期制御として構成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明はエンジンの制御装置に関し、特に燃焼室内(以下、筒内とも称す)のガス流速を高めて燃焼促進効果を引き出す火花点火式多気筒エンジンに好適なエンジンの制御装置に関する。
近年、エンジンの高効率化、低燃費化を図る有効な手段として、いわゆるリーンバーン、高EGRといった燃焼形態が知られている。これらの燃焼形態は、燃焼が遅く不安定なため、筒内のガス流速を高めることで燃焼の促進や安定化を図っている。かかる燃焼形態において、火花点火式多気筒エンジンでは点火装置および点火プラグで筒内に火花を発生させて混合気に点火をしている。この点、点火装置および点火プラグで発生させる火花に関連する技術という点で、本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献1または2で提案されている。
特開2008−88947号公報 特開2007−285162号公報
上述の燃焼形態ではガス流速を高めることで燃焼促進等を図ることができるが、ガスの流れの僅かなばらつきが燃焼促進効果に大きく影響し、特に気筒間でばらつきがある場合には流れの悪い気筒に制限されて、エンジン全体で高効率化、低燃費化の効果が十分に得られないことが詳細な調査によりわかった。
この点、かかる課題を解決するにあたっては、ばらつきを把握する必要があると考えられ、さらにばらつきを把握するには、例えば筒内のガス流速を計測することが最も直接的で好ましいとも考えられるところ、筒内のガス流速を計測する手段で小型、低コストのものは従来技術の中には特に見当たらない。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、わずかな構成変更により気筒間の燃焼のばらつきを小さくして、エンジン性能を向上させることができるエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は気筒毎に放電期間検出手段を備える点火装置が設けられた火花点火式多気筒エンジンにつき、所定のエンジン運転状態において所定の期間、気筒毎に放電期間の計測および学習をし、前記学習の結果に基づいて燃焼状態を変化させる制御を気筒別に制御することを特徴とするエンジンの制御装置である。
また本発明は前記学習の結果が平均放電期間である構成であってもよい。
また本発明は前記燃焼状態を変化させる制御が、前記平均放電期間が短い気筒については基準点火時期を遅らせ、前記平均放電期間が長い気筒については基準点火時期を早める点火時期制御である構成であってもよい。
また本発明は前記燃焼状態を変化させる制御が、前記平均放電期間が短い気筒については基準燃料噴射量を減らし、前記平均放電期間が長い気筒については基準燃料噴射量を増やす燃料噴射量制御である構成であってもよい。
また本発明はEGR通路と、該EGR通路の開度を制御するEGR率制御手段とが前記火花点火式多気筒エンジンの気筒毎にさらに設けられており、前記燃焼状態を変化させる制御が、前記平均放電期間が短い気筒についてはEGR率の基準値を増やし、前記平均放電期間が長い気筒についてはEGR率の基準値を減らすEGR率の制御である構成であってもよい。
また本発明は前記火花点火式多気筒エンジンが、クランク軸線に直交し、且つシリンダ中心軸線を含む面による断面が略部分楕円形状になるくぼみをピストンの頂面に有する構成であってもよい。
本発明によれば、わずかな構成変更により気筒間の燃焼のばらつきを小さくして、エンジン性能を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1はECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)1Aで実現されている本実施例に係るエンジンの制御装置を火花点火式多気筒エンジン(以下、単にエンジンと称す)2Aや点火装置4など関連する各構成とともに模式的に示す図である。なお、図1ではエンジン2Aを一気筒につき、断面で模式的に示しているが、他の気筒も同様の構造となっている。
エンジン2Aはピストン21と、シリンダヘッド22と、シリンダブロック23と、吸気弁24と、排気弁25と、点火プラグ3とを有して構成されている。ピストン21は、クランク軸線(図1において紙面に垂直な方向に延伸)に直交し、且つシリンダ中心軸線を含む面による断面が略部分楕円形状になるくぼみ211を頂面に有している。くぼみ211により、筒内のガスを好適に案内することができる。
エンジン2Aの燃焼室26には吸気通路27が連通している。吸気通路27はシリンダヘッド22に形成された吸気ポート221を含んでおり、吸気ポート221には吸気弁24が配設されている。吸気通路27には吸気量を計測するためのエアフロメータ7と、吸気量を調節するためのスロットル弁8とがそれぞれ配設されている。また燃焼室26には排気通路28が連通している。排気通路28はシリンダヘッド22に形成された排気ポート222を含んでおり、排気ポートには排気弁25が配設されている。
シリンダヘッド22には燃焼室26内に先端側が臨むように点火プラグ3が配設されている。点火プラグ3は、中心電極と接地電極との間のギャップに放電火花を発生させ、混合気に点火する。点火装置4は気筒毎に設けられており、点火プラグ3の中心電極には、点火コイル41の2次巻線の一端が接続されている。点火コイル41の2次巻線の他端は放電検出抵抗(請求項記載の放電期間検出手段に相当)42を介して接地されている。ECU1Aは放電検出抵抗42よりも点火コイル41側の部分と放電期間信号端子43を介して結線されている。点火コイル41の1次巻線の一端はバッテリ44に接続されている。点火コイル41の1次巻線2aの他端は、パワートランジスタ45のコレクタ側に接続されている。
エンジン2Aの運転中は、ECU1Aからパワートランジスタ45のベース側に出力される点火信号(パルス信号)IGtに基づきパワートランジスタ45がオン/オフされることで、バッテリ44から点火コイル41の1次巻線側を流れる1次電流が通電及び遮断される。点火信号IGtが立下がってパワートランジスタ45がオフされ、点火コイル41の1次巻線側を流れる1次電流が遮断されると、その1次電流に対応する逆起電力が1次側に発生する。この逆起電力に誘導され、点火コイル41の2次巻線側に2次電流が流れるようになる。この2次電流により発生される点火コイル41の1次巻線と2次巻線との巻数比倍である高電圧な2次電圧が点火プラグ3に印加される。これにより、中心電極と接地電極との間に放電火花が発生する。
ECU1Aは、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータや入出力回路(ともに図示省略)を有して構成されている。ECU1Aには前述の放電検出抵抗42のほか、エアフロメータ7やクランク角センサ9を含む各種のセンサ・スイッチ類が電気的に接続されている。ECU1Aは放電期間信号端子43を介して放電検出抵抗42から放電信号を検出することにより、放電期間を気筒毎に検出する。またECU1Aはエアフロメータ7の出力信号に基づき吸気量を、クランク角センサ9の出力信号に基づき回転数NEをそれぞれ検出する。
次に燃焼室26におけるガス流速および燃焼速度と放電期間との関係を図2および図3を用いて説明する。燃焼室26内には吸気工程で大きな渦ができる。この渦は圧縮工程で押し潰され、細かい渦に分裂する。このときエンジン2Aでは、燃焼室26の断面形状が略部分楕円形状となっていることから、点火時期でも細かい渦が残っている。点火プラグ2の放電位置では細かい渦の位置によって図2、図3に示すようにガス流速が異なってくる。
放電位置のガスの流れが速い場合、図2に示すように火花は流れに流されて放電経路が長くなる。放電経路が長くなると点火コイル41に蓄えられた電力の消費が大きくなるので放電期間は短くなる。逆に放電位置のガスの流れが遅い場合、図3に示すように放電経路は短くなり、放電期間は長くなる。一方、ガスの流れが速いほど、着火や燃焼は速くなる。従って着火や燃焼が速いときには放電期間が短くなる傾向がある。
そして燃焼室26内の渦の挙動はサイクル毎に様々に変化するが、気筒間ではわずかな形状の違いや点火プラグ3の装着した向きによって渦のでき方の傾向が異なっている。すなわち、ある気筒では放電位置の流れが速く、速い着火や燃焼が多く現れ、他のある気筒では逆に放電位置の流れが遅く、遅い着火や燃焼が多く現れたりする。従って気筒毎に放電期間を検出し、その傾向を把握することで、各気筒の着火や燃焼の傾向を把握でき、同時に気筒間のばらつきを把握できる。
次にECU1Aの動作を図4に示すフローチャートを用いて詳述する。ECU1Aは吸気量と回転数NEとを読み取り(ステップS11)、所定の学習領域であるか否かを判定する(ステップS12)。この所定の学習領域はエンジン運転状態(ここでは吸気量および回転数NE)に応じて学習をするために設定された領域であり、ROMに予め格納されている。本ステップで、所定のエンジン運転状態であるか否かが判断され、肯定判定であれば、所定のエンジン運転状態であると判断される。このときECU1Aは放電検出抵抗303からの放電信号の放電期間Tiを気筒毎に複数サイクル計測するとともに(ステップS13)、平均化して放電期間平均値aveTiを算出する(ステップS14)。
ステップS13で複数サイクル計測することで、所定の期間、放電期間Tiを計測することができ、これにより放電期間の傾向を把握できるようになる。またステップS14で放電期間平均値aveTiを算出することで、放電期間の傾向を把握することができる。本実施例では放電期間平均値aveTiの算出が請求項記載の放電期間の学習に相当しており、放電期間平均値aveTiが学習の結果に相当している。なお、放電期間の学習は各気筒の放電期間の傾向を把握することが可能な処理であればよく、例えば検出した複数の放電期間Tiのうちからの中央値の選択を放電期間の学習とすることなどもできる。
ステップS14に続いて、ECU1Aは放電期間平均値aveTiと所定値Tsとの差に基づき、点火基準時期からの点火時期補正量Aを決定する(ステップS15)。具体的には放電期間平均値aveTiと所定値Tsとの差に係数Cを乗じることで点火時期補正量Aを決定する。点火時期補正量Aは正の値が進角となり、負の値が遅角となる。また所定値Tsはエンジン運転状態(ここでは吸気量および回転数NE)に応じて設定された放電期間の基準値であり、予めROMに格納されている。その後、ステップS12で否定判定であれば、各気筒の基準点火時期をステップS15で決定した点火時期補正量Aの分、それぞれ補正する(ステップS16)。本ステップで燃焼状態を変化させる制御が、基準点火時期を点火時期補正量Aで補正する点火時期制御として実現される。続いてECU1Aは補正した点火時期を基準として点火制御を行う(ステップS17)。
以上が本発明に関連してECU1Aが行う動作であるが、ステップS13で計測される放電期間Tiは、放電位置のガスの流れが速い傾向にある気筒では放電期間Tiが短くなる傾向があるため、小さくなる。そしてこれに応じて放電期間平均値aveTiが所定値Tsよりも小さくなる場合には、ステップS15で決定される点火時期補正量Aは負の値になる。この結果、ステップS16で基準点火時期が遅れることになり、ステップS17に示す点火制御もこの遅れた点火時期を基準にしてなされる。逆に、放電位置のガスの流れが遅い傾向にある気筒では点火基準時期を進めて点火制御をすることになる。すなわち、着火が速い傾向のある気筒では点火時期を遅らせ、着火が遅い傾向のある気筒では点火時期を早めることとなるため、気筒間の燃焼のばらつきが小さくなる。
このようにECU1Aは、点火装置4に放電検出抵抗42を設けて放電期間Tiを検出するとともに、制御プログラムを変更するといったわずかな構成変更により気筒間の燃焼のばらつきを小さくして、十分な燃焼促進効果を得ることができ、これによりエンジン性能を向上させることができる。
図5はECU1Bで実現されたエンジンの制御装置をエンジン2Bや点火装置4など関連する各構成とともに模式的に示す図である。エンジン2Bは、吸気ポート221内に燃料を噴射するインジェクタ5をさらに備え、リーン条件下での燃焼を可能とするリーンバーンエンジンとして構成されている点以外、エンジン2Aと実質的に同一のものとなっている。なお、エンジン2Aではインジェクタの配置は適宜の配置(例えば筒内に燃料を直接噴射可能な配置)であってよいため図示省略した。またECU1Bは、燃焼状態を変化させる制御として前述した点火時期制御の代わりに、以下に示す燃料噴射量制御をするように構成されている点以外、ECU1Aと実質的に同一のものとなっている。
図6はECU1Bの動作を示すフローチャートである。本フローチャートはステップS15、S16およびS17の代わりに、ステップS25、S26、S27およびS28が追加されている点以外、図4に示すフローチャートと同一のものとなっている。このため本実施例ではこれらのステップについて特に詳述する。ステップS14に続いてECU1Bは、放電期間平均値aveTiと所定値Tsとの差に基づき、噴射補正量Bを決定する(ステップS25)。具体的には放電期間平均値aveTiと所定値Tsとの差に係数Cを乗じることで噴射補正量Bを決定する。噴射補正量Bは正の値が増量となり、負の値が減量となる。
その後、ステップS12で否定判定であれば、ECU1Bはリーンバーン運転領域であるか否かを判定する(ステップS26)。リーンバーン運転領域は、エンジン運転状態(ここでは吸気量および回転数NE)に応じてリーンバーン運転を行うために設定された領域であり、予めROMに格納されている。否定判定であればステップS11に戻る。一方、肯定判定であれば、ECU1Bは各気筒の基準燃料噴射量をステップS25で決定した噴射補正量Bの分、それぞれ補正する(ステップS27)。本ステップで燃焼状態を変化させる制御が、基準燃料噴射量を噴射補正量Bで補正する燃料噴射量制御として実現される。続いてECU1Bは補正した燃料噴射量を基準として燃料噴射制御を行う(ステップS28)。
以上が本発明に関連してECU1Bが行う動作であるが、ステップS13で計測される放電期間Tiは、放電位置のガスの流れが速い傾向にある気筒では前述の通り小さくなる。そしてこれに応じて放電期間平均値aaveTiが所定値Tsよりも小さくなる場合には、ステップS25で決定される噴射補正量Bは負の値になる。この結果、ステップS26で基準燃料噴射量が減量されることになり、ステップS28に示す燃料噴射制御もこの減量された燃料噴射量を基準にしてなされる。逆に、放電位置のガスの流れが遅い傾向にある気筒では燃料噴射量を増量して燃料噴射制御をすることになる。すなわちエンジン2Bでは、リーンバーン運転時に放電期間Tiの長い(ガスの流れが遅く燃焼が遅い)気筒では燃料噴射量が増量され、放電期間Tiの短い(ガスの流れが速く燃焼が速い)気筒では燃料噴射量が減量されるため、気筒間の燃焼のばらつきが小さくなる。
このようにECU1Bは、わずかな構成変更により気筒間の燃焼のばらつきを小さくして、十分な燃焼促進効果を得ることができ、これによりエンジン性能を向上させることができる。
図7はECU1Cで実現されたエンジンの制御装置をエンジン2Cや点火装置4など関連する各構成とともに模式的に示す図である。エンジン2CはEGRバルブ(請求項記載のEGR率制御手段に相当)6およびEGR通路61が気筒毎にさらに設けられている点以外、エンジン2Aと実質的に同一のものとなっている。またECU1Cは、燃焼状態を変化させる制御として前述した点火時期制御の代わりに、以下に示すEGR率の制御をするように構成されている点以外、ECU1Aと実質的に同一のものとなっている。
気筒毎に設けられたEGR通路61各々は吸気通路27と排気通路28とを連通しており、各EGR通路61を介して排気が気筒毎に還流する。各EGR通路61にはEGRバルブ6が1個ずつ設けられている。EGRバルブ6は流量調節弁であり、ECU1Cに電気的に接続されている。EGRバルブ6はECU1Cの制御のもと、EGR通路61の開度を制御することによりEGR率を制御する。
図8はECU1Cの動作を示すフローチャートである。本フローチャートはステップS15、S16およびS17の代わりに、ステップS35、S36、S37およびS38が追加されている点以外、図4に示すフローチャートと同一のものとなっている。このため本実施例ではこれらのステップについて特に詳述する。ステップS14に続いてECU1Cは、放電期間平均値aveTiと所定値Tsとの差に基づき、EGR補正係数Dを決定する(ステップS35)。具体的には放電期間平均値aveTiと所定値Tsとの差に係数Cを乗じ、さらに対数をとることでEGR補正係数Dを決定する。
その後、ステップS12で否定判定であれば、ECU1CはEGR運転領域であるか否かを判定する(ステップS36)。EGR運転領域は、エンジン運転状態(ここでは吸気量および回転数NE)に応じてEGR運転を行うために設定された領域であり、予めROMに格納されている。否定判定であればステップS11に戻る。一方、肯定判定であれば、ECU1Cは気筒毎にEGR率の基準値をEGR補正係数Dで補正した上で(ステップS37)、補正したEGR率を基準としてEGRバルブ6を制御する(ステップS38)。ステップS37で燃焼状態を変化させる制御が、EGR率の基準値をEGR補正係数Dで補正するEGR率の制御として実現される。
以上が本発明に関連してECU1Cが行う動作であるが、ステップS13で計測される放電期間Tiは、放電位置のガスの流れが速い傾向にある気筒では前述の通り小さくなる。そしてこれに応じて放電期間平均値aveTiが所定値Tsよりも小さくなる場合には、ステップS35で決定されるEGR補正係数DはEGR率の基準値を減らす値になる。この結果、ステップS37でEGR率の基準値が減少されることになるとともに、EGRバルブ6の制御もこの減少されたEGR率を基準にしてなされる。逆に、放電位置のガスの流れが遅い傾向にある気筒ではEGR率の基準値を増やしてEGRバルブ6を制御することになる。すなわちエンジン2Cでは、EGR運転時に放電期間Tiの長い(ガスの流れが遅く燃焼が遅い)気筒ではEGR率が増加され、放電期間Tiの短い(ガスの流れが速く燃焼が速い)気筒ではEGR率が減少されるため、気筒間の燃焼のばらつきが小さくなる。
このようにECU1Cは、わずかな構成変更により気筒間の燃焼のばらつきを小さくして、十分な燃焼促進効果を得ることができ、これによりエンジン性能を向上させることができる。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
ECU1Aを関連する各構成とともに模式的に示す図である。 燃焼室26内のガスの流れと放電の様子をガス流速が速い場合につき、模式的に示す図である。 燃焼室26内のガスの流れと放電の様子をガス流速が遅い場合につき、模式的に示す図である。 ECU1Aの動作をフローチャートで示す図である。 ECU1Bを関連する各構成とともに模式的に示す図である。 ECU1Bの動作をフローチャートで示す図である。 ECU1Cを関連する各構成とともに模式的に示す図である。 ECU1Cの動作をフローチャートで示す図である。
符号の説明
1 ECU
2 エンジン
21 ピストン
211 くぼみ
3 点火プラグ
4 点火装置
42 放電検出抵抗
5 インジェクタ
6 EGRバルブ
61 EGR通路
7 エアフロメータ
8 スロットル弁
9 クランク角センサ

Claims (6)

  1. 気筒毎に放電期間検出手段を備える点火装置が設けられた火花点火式多気筒エンジンにつき、所定のエンジン運転状態において所定の期間、気筒毎に放電期間の計測および学習をし、前記学習の結果に基づいて燃焼状態を変化させる制御を気筒別に制御することを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 前記学習の結果が平均放電期間であることを特徴とする請求項1記載のエンジンの制御装置。
  3. 前記燃焼状態を変化させる制御が、前記平均放電期間が短い気筒については基準点火時期を遅らせ、前記平均放電期間が長い気筒については基準点火時期を早める点火時期制御であることを特徴とする請求項2記載のエンジンの制御装置。
  4. 前記燃焼状態を変化させる制御が、前記平均放電期間が短い気筒については基準燃料噴射量を減らし、前記平均放電期間が長い気筒については基準燃料噴射量を増やす燃料噴射量制御であることを特徴とする請求項2記載のエンジンの制御装置。
  5. EGR通路と、該EGR通路の開度を制御するEGR率制御手段とが前記火花点火式多気筒エンジンの気筒毎にさらに設けられており、
    前記燃焼状態を変化させる制御が、前記平均放電期間が短い気筒についてはEGR率の基準値を増やし、前記平均放電期間が長い気筒についてはEGR率の基準値を減らすEGR率の制御であることを特徴とする請求項2記載のエンジンの制御装置。
  6. 前記火花点火式多気筒エンジンが、クランク軸線に直交し、且つシリンダ中心軸線を含む面による断面が略部分楕円形状になるくぼみをピストンの頂面に有することを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載のエンジンの制御装置。

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015122003A1 (ja) * 2014-02-17 2015-08-20 日産自動車株式会社 内燃機関の点火装置および点火方法

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