JP2009299094A - フープ材位置案内装置、およびフープ材位置案内装置を備えたフープ材メッキ装置 - Google Patents

フープ材位置案内装置、およびフープ材位置案内装置を備えたフープ材メッキ装置 Download PDF

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昌幸 酒井
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Abstract

【課題】フープ材1に切り起こしがあってもフープ材1の位置案内が可能で、またフープ材1の上下方向の微妙な変化にも対応できる搬送フープ材1の位置案内装置8をもたらす。
【解決手段】フープ材1幅方向Mの一端側案内ユニット18と、他端側案内ユニット19を備え、一端側案内ユニット18は、一端側回転軸21を中心に揺動可能で先端にて一端側を位置案内する一端側案内部16と、該回転軸21の搬送方向前後に一端側案内部16を押圧する一端側コイルバネ22、22を備え、他端側案内ユニット19は、他端側回転軸28を中心に揺動可能で先端にて他端側を位置案内する他端側案内部17と、他端側案内部17を押圧する他端側コイルバネ29、29とを備え、一端側回転軸21と他端側回転軸28は幅方向に移動可能に支持されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、フープ材位置案内装置、およびフープ材位置案内装置を備えたフープ材のメッキ装置に関する。
一般に、多数個の電気機械器具としての金属部品が連設された金属テープ状のいわゆるフープ材を連続メッキする際には、フープ材のメッキ装置が用いられている。
上記フープ材は、黄銅、スチール、ベリリウム銅、アルミニューム等の金属であり、このフープ材に施されるメッキの種類としては、ニッケルメッキ、銅メッキ、金メッキ、ロジウムメッキ等である。
上記フープ材のメッキのためには、各種のメッキ装置が用いられている。
各種のメッキを施すためには、該当する各種メッキ装置のメッキ液内をフープ材が連続的に通過するものである。各々のメッキ装置のメッキ液内をフープ材が連続的に通過しメッキされるには、当該メッキ装置に当該フープ材の搬送時に所定位置に案内するフープ材の位置案内装置を備えることが必要である。
従来の上記フープ材の位置案内装置は、非特許文献1にフープガイドとして開示されている。
非特許文献1の上記フープガイドは、第1図〜第3図に図示され明細書に説明されているように、走行するフープ材aの表裏両面においてはフープ材aの両面に近接して相対する状態にガイドローラ5とガイドローラ6が回転自在に配置されており、上記フープ材aの幅方向の上下端においては、下端がガイドローラ6の鍔60により、上端がガイドピン8にて位置決めされるものである。
実用新案出願公開昭62−64774号公報
非特許文献1の上記フープガイドでは、フープ材aの表裏両面がガイドローラ5と6により挟まれて案内されるものであり、次の様な課題を有している。
まず、フープ材aに構成されている各金属部品に切り起こしが形成されている場合には、非特許文献1の上記フープガイドは適用できない。上記切り起こしがガイドローラ5と6により潰されてしまうからである。またメッキ装置から排出される側に上記フープガイドが用いられる場合には、フープ材のメッキ面がガイドローラ5と6により挟まれてしまうため、メッキ面が損傷しやすいという致命的課題を有する。その場合、上記ガイドローラ5と6には、フープ材の表面に付着したメッキ液が転写され、ガイドローラ5と6が腐食しやすくなる。
一方、上記フープ材aの幅方向の上下端においては、下端がガイドローラ6の鍔60にて上端がガイドピン8にて位置決めされているにすぎず、下端側の上記鍔60と上端側の上記ガイドピン8との間隔が固定されてしまうため、走行するフープ材の下端位置または上端位置が微妙に変化する場合に追随することができず、フープ材の下端と上端が損傷するか、上記鍔60または上記ガイドピン8が損傷する危険性を有する。この対策のために上記鍔60と上記ガイドピン8との間隔をフープ材aの幅より余裕をもって大きく確保する場合には、フープ材aの上下方向の位置がふらついてしまい、走行するフープ材aが上下方向に振動しメッキが不安定になりやすく、しかも上述した損傷を促進しやすくなる。
本発明は、上記課題を解消するものであって、フープ材に切り起こしがあっても良好なフープ材の位置案内が可能で、またフープ材の上下方向の微妙な変化にも適切に対応できるフープ材の位置案内装置をもたらすことを目的とする。
本発明実施態様1のフープ材位置案内装置は、搬送されるフープ材の位置を案内するフープ材位置案内装置であって、基枠と、前記フープ材における前記搬送方向に直交する幅方向の一端側を前記搬送方向に移動可能に位置案内し、前記基枠側に支持される一端側案内ユニットと、前記フープ材における前記幅方向の他端側を前記搬送方向に移動可能に位置案内し前記基枠側に支持される他端側案内ユニットと、を備え、前記一端側案内ユニットは、前記基枠側に支持される一端側案内ユニット本体と、前記搬送方向に直交する方向かつ前記幅方向に直交する方向にその軸線が配置されて前記一端側案内ユニット本体に支持される一端側回転軸と、前記一端側回転軸を中心に揺動可能に支持され、先端にてフープ材の前記一端側を位置案内する一端側案内部と、前記一端側回転軸を基準にして前記搬送方向の前後の各々に配置されて前記一端側案内部を前記他端側案内ユニットの配置側に押圧する一端側弾性部とを備えており、前記他端側案内ユニットは、前記基枠側に支持される他端側案内ユニット本体と、前記一端側回転軸の軸線とほぼ同じ方向にその軸線が配置されて前記他端側案内ユニット本体に支持される他端側回転軸と、前記他端側回転軸を中心に揺動可能に支持され、先端にてフープ材の前記他端側を位置案内する他端側案内部と、前記他端側案内部を前記一端側案内ユニットの配置側に押圧する他端側弾性部とを備えており、前記一端側回転軸と他端側回転軸の少なくとも一方は、前記幅方向に移動可能に支持されていることを特徴とする。
上記本発明実施態様1の構成によれば、前記フープ材位置案内装置は、まずフープ材の前記一端側を搬送方向に移動可能に位置案内する一端側案内ユニットとフープ材の他端側を搬送方向に移動可能に位置案内する他端側案内ユニットとにより、フープ材の幅方向の両端が上述のように位置案内されることから、幅方向(高さ方向)と搬送方向(左右方向)、更には前記幅方向と搬送方向の直交方向(前後方向)においてフープ材の前記両端位置は安定し、フープ材の搬送時の位置案内が確実となる。よって搬送先でメッキ等の加工を施す場合には、当該メッキの付き方が安定しメッキ品質が向上する等の加工が良好に行われる。またフープ材の前記両端が位置案内されるので、フープ材の幅方向の中央側を位置案内する必要がなくなり、フープ材に切り起こし部を設けた場合でも当該切り起こし部に前記位置案内部を接触させることがなく、切り起こし部に何らの損傷を引き起こすことがないばかりかフープ材を安定的に位置案内することができる。
さらに、前記一端側案内ユニットにおいて、前記一端側案内部は、前記一端側回転軸を中心に揺動可能に支持されつつ、しかも前記一端側回転軸を基準として前記搬送方向の前後の各々に配置された複数個所の前記一端側弾性部によりフープ材の前記一端側を押圧しながら位置案内する。同様に前記他端側案内ユニットにおいて、前記他端側案内部は、前記他端側回転軸を中心に揺動可能に支持されつつ、しかも前記他端側弾性部によりフープ材の前記他端側を押圧しながら位置案内する。この場合、前記一端側回転軸と他端側回転軸の少なくとも一方は、前記幅方向に移動可能に支持されているものである。
よって、フープ材の前記両端部が前記一端側案内部により一端側から他端側に向かい、前記他端側案内部により他端側から一端側に向かってほぼ常時押圧しているので、前記一端側案内部と前記他端側案内部は搬送方向への搬送時に前記両端部との間に隙間が無い状態で位置案内することができる。しかも、前記搬送時のフープ材には不要な幅方向の位置変動(いわば微振動)が生じることがあるが、前記一端側案内部は前記一端側回転軸を中心に揺動可能に支持され、同様に前記他端側案内部は前記他端側回転軸を中心に揺動可能に支持されるとともに、前記一端側案内部は前記一端側弾性部により前記一端側回転軸を基準にして(間にして)前記搬送方向の前後の各々の位置にてフープ材の前記一端側を弾圧することになり、また前記他端側案内部は前記他端側弾性部によりフープ材の前記他端側を弾圧することになり、しかも前記一端側回転軸と他端側回転軸の少なくとも一方は前記幅方向に移動可能に支持されていることから、搬送時の上記幅方向の微妙な位置変動(いわば微振動)を適切に吸収することができる。
よって、フープ材の搬送時に、フープ材の前記両端との間に不要な隙間を殆どもたらすことがない状態で所定位置に案内することができるもので、例えばフープ材のメッキ装置に用いればフープ材のメッキ品質を高めることができるものである。
なお、上述したフープ材位置案内装置は、メッキ用に用いることに限らず、水洗装置や酸化層除去装置等に用いても良く、要はフープ材を搬送する際の位置案内に用いることもできるものである。
本発明実施態様2のフープ材位置案内装置は、実施態様1に記載されたフープ材位置案内装置であって、前記他端側弾性部は、前記他端側回転軸を基準にして前記搬送方向の前後の各々に配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記一端側案内ユニットと他端側案内ユニットの双方において、前述した搬送時の幅方向の不要な位置変動が生じても、前述のような弾性部が前記搬送方向の前後の各々に配置されているので、前記搬送方向の前後において上記搬送時の幅方向の不要な位置変動を確実に吸収することができ、フープ材の搬送をより安定的に行うことができる。よって、例えば前述のようにメッキ装置に用いれば、フープ材のメッキ品質をより高めることができる。
本発明実施態様3のフープ材位置案内装置は、実施態様2に記載されたフープ材位置案内装置であって、前記一端側案内ユニット本体には前記一端側回転軸が前記幅方向に移動可能なように前記幅方向に長いスリット穴が形成されている、または/加えて前記他端側案内ユニット本体には前記他端側回転軸が前記幅方向に移動可能なように前記幅方向に長いスリット穴が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記一端側案内ユニット本体と前記他端側案内ユニット本体には、各々の回転軸が前記幅方向に移動可能なように前記幅方向に長いスリット穴が形成されていることから、前記各々の回転軸が前記幅方向に確実に移動でき、前記一端側案内部と前記他端側案内部を前記幅方向に確実に移動できることとなり、前記一端側弾性部と他端側弾性部による弾圧力をフープ材の両端に確実に及ぼすことができるとともに、前記一端側弾性部と他端側弾性部による弾圧力にアンバランスが生じている場合にも、各々の回転軸が前期幅方向にスライドし弾性力が適宜調整される。よって、前記一端側と他端側における弾性力も均一化され、位置案内がスムースに行われ、片当たりによる局部磨耗も解消されるものである。
なお、前記一端側案内部と前記他端側案内部を前記幅方向に確実に移動させる構成は、いずれか一方でも良いが、両者に構成するほうが好ましい。
本発明実施態様4のフープ材位置案内装置は、実施態様1から実施態様3のうちいずれかに記載されたフープ材位置案内装置であって、前記一端側案内ユニットは、前記一端側弾性部の弾性力を調整する一端側弾性力調整手段を備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、一端側弾性力調整手段により、前記一端側弾性部の弾性力を調整することができるので、フープ材の前記一端に対し、最適の弾性力を付与させて位置案内することができる。この場合、一端側弾性力調整手段は、前記一端側回転軸を基準(間)にして前記搬送方向の前後の各々に配置されて前記一端側案内部を前記他端側案内ユニットの配置側に押圧する各々の一端側弾性部の弾性力を調整する各々の弾性力調整手段を設けることが好ましい。
本発明実施態様5のフープ材位置案内装置は、実施態様1から実施態様3のうちいずれかに記載されたフープ材位置案内装置であって、前記他端側案内ユニットを前記幅方向に移動可能に案内する移動案内装置と、前記他端側案内ユニットの前記幅方向の位置を調整する幅方向位置調整装置とを有し、前記移動案内装置と前記幅方向位置調整装置とは前記基枠側に備えられていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記他端側案内ユニットは、移動案内装置により前記幅方向に移動可能に案内されており、幅方向位置調整装置により前記他端側案内ユニットの前記幅方向の位置を調整することができる。
よって、例えば幅が異なる他のフープ材の位置案内装置にも容易に適用できるもので、汎用性あるフープ材の位置案内装置とすることができる。
本発明実施態様6のフープ材位置案内装置は、実施態様2から実施態様5のうちいずれかに記載されたフープ材位置案内装置であって、前記一端側弾性部のうち前記一端側回転軸を基準に前記搬送方向の先方に配置された弾性部の弾性力が後方に配置された弾性部の弾性力よりも大きい、または/および前記他端側弾性部のうち前記他端側回転軸を基準に前記搬送方向の先方に配置された弾性部の弾性力が後方に配置された弾性部の弾性力よりも大きいことを特徴とする。
上記構成によれば、前記搬送方向の先方に配置された弾性部の弾性力が後方に配置された弾性部の弾性力よりも大きいので、搬送方向での後方方向における前記一端側案内部と前記他端側案内部との幅方向での間隔が若干なりとも大きくなる方向、つまり開く方向に作用し、搬送されてくるフープ材を導入しやすくなる。この場合、前記先方側の前記一端側案内部と前記他端側案内部は、フープ材の両端と幅方向に隙間を空けないように弱くとも弾圧するように調整しておくことが好ましい。この場合、前記先方側の前記一端側案内部と前記他端側案内部は、フープ材の一端と他端に対して弾圧するので、搬送方向の位置案内が確実になされる。
本発明実施態様7のフープ材位置案内装置は、実施態様1から実施態様6のうちいずれかに記載されたフープ材位置案内装置であって、前記一端側案内部が前記フープ材の一端側を位置案内する箇所、および他端側案内部が前記フープ材の他端側を位置案内する箇所は、あり溝に形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、上記あり溝にフープ材の両端を挿入できるので、フープ材の両端をいわば溝の中で案内し搬送することとなり、よってフープ材の両端を搬送方向(左右方向)とその直交方向(上下方向および奥行き方向)の各方向において確実に案内することができる。
本発明実施態様8のフープ材位置案内装置は、実施態様1から実施態様7のうちいずれかに記載されたフープ材位置案内装置であって、前記一端側案内部と前記他端側案内部との少なくともいずれか一方は、前記フープ材の電解処理のために給電されていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記一端側案内部と前記他端側案内部との少なくともいずれか一方は給電されているので、フープ材にも給電されることになり、特別な給電装置を設ける必要が無く、フープ材の電解処理が可能となるものである。
本発明実施態様9のフープ材メッキ装置は、実施態様1から実施態様8のうちいずれかに記載されたフープ材位置案内装置をフープ材メッキ装置に取り付けたことを特徴とする。
上記構成によれば、フープ材位置案内装置の上述した作用効果を有するフープ材メッキ装置をもたらすことができる。よって、メッキ装置に搬送される、あるいはメッキ装置から搬送されたフープ材の位置が安定し幅方向、搬送方向、前後方向の各方向の位置が安定し、メッキ品質が向上し、フープ材の幅方向の中央付近の部品メッキ面を損傷させることがないものである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
本発明のフープ材は、炭素鋼からなる連続テープ状に構成されているもので、そのフープ材には電気機械器具としての金属部品(図示せず)が多数個連設されている。上記電気機械器具としては、例えば時計部品としての板部材であって、例えば日車押え、カンヌキ押えなどである。例えばカンヌキ押えがフープ材の長手方向(搬送方向)Nに等間隔に複数個形成されている。フープ材に上記カンヌキ押えが多数個形成されているとは、カンヌキ押えの完成形状にほぼ近い外形形状や内形形状にプレス加工で仕上げられ、切り起こし部が同様のプレス加工で形成されているが、各々のカンヌキ押えが部分的に連結され、あるいは各々のカンヌキ押えが部分的にフープ材の外周部に連結されている状態を指す。
なお、フープ材の材料は、メッキが施されることが可能な金属であればどのような材料でも適用でき、例えば上述の炭素鋼のほか、ステンレススチール、黄銅、ベリリウム胴、アルミニューム等であってもよい。
上記のようなフープ材は、上記のようにプレス加工を施された後に、リール等を用いてコイル状に巻かれており、次工程の連続メッキ工程に搬送される。
上記メッキは、ニッケルメッキ、銅メッキ、金メッキ、ロジウムメッキ等が施され、下地メッキ、仕上げメッキなど複数層が施されることが一般的である。
上記フープ材の連続メッキ工程は、前述したメッキ加工を施すほか、前処理工程や、他のメッキ加工工程、後処理工程、を含む。前処理工程あるいは後処理工程には、電解研磨工程、脱脂工程、水洗工程、電解酸洗い工程、乾燥工程などが適宜選択して行われる。
上記フープ材のメッキのためには、各種のメッキ装置が用いられる。
上記各種の連続メッキを施すためには、該当の処理工程に適した処理液を貯蔵した処理槽が用いられ、この処理液の中にフープ材を連続的に通過させるものである。メッキ処理のためには、メッキ装置が用いられ、メッキ装置において貯蔵されたメッキ液の中をフープ材が連続的に通過し、このメッキ液の中でフープ材および別途配置された電極との双方が給電されることによってメッキ液中においてフープ材の表面にメッキ層が形成されるものである。
図1は、本発明の第1実施形態におけるフープ材1に所望のメッキを施す際の前処理や後処理を含めた一連の処理装置を略図示した平面図である。
図1において、2は、フープ材1が予め巻き取られたメッキ前フープ材コイルである。このフープ材1は、前述したように複数個のカンヌキ押えの完成形状にほぼ近い外形形状や内形形状にプレス加工され、切り起こし部がプレス加工で形成され、複数個のカンヌキ押えが互いに連結しているものである。
3は巻取り軸で、モータ(図示せず)により回転駆動されてフープ材1を所定速度にて巻き取っている。この巻き取られたフープ材1は、メッキ後フープ材コイル4と呼ぶ。
ここで、巻取り軸3の回転駆動により、メッキ前フープ材コイル2からメッキ後フープ材コイル4に向かう搬送方向Nにフープ材1は搬送されることになる。
上記メッキ前フープ材コイル2からメッキ後フープ材コイル4に至る途中所定箇所には上述した各種の処理装置が配置されて、各々の処理が施される。
図1では、5は脱脂処理のための脱脂装置であり、6はメッキ装置であって金のフラッシュメッキがフープ材1の表面に施されるものである。その後に必要な処理装置にて必要な処理、例えば水洗装置、電解酸洗い装置、他のメッキ装置、再度の水洗装置、乾燥装置などが適宜に設けられている。上記の途中の処理装置の図示は省略する。7は乾燥装置であって、加熱されて乾燥が促進されるように構成されている。
図2は、上記メッキ装置6の詳細図であって、その(1)は、上記メッキ装置6の主要部の平面図、(2)は(1)におけるア―ア位置における主要部断面図、(3)は(1)の右側面図である。
図2において、メッキ装置6の中央部には、メッキ処理槽6aが配置されており、その外周側にメッキ液流出防止槽6bが配置されており、このメッキ液流出防止槽6bにおいて、前記メッキ前フープ材コイル2の配置方向と前記メッキ後フープ材コイル4の配置方向の各々にフープ材位置案内装置8、8が設置されたフープ材位置案内装置配置部9、9が形成されている。
上記メッキ処理槽6aの中には、メッキ用の電極板10、10が上方から吊り下がって配置されている。また、上記メッキ処理槽6aの中にはメッキ液11が貯蔵されており、このメッキ液11の中に、上記電極板10、10が埋没しており、またメッキされるべきフープ材1も埋没しているものである。
従って、上記メッキ液11の上面11aは、少なくとも上記電極板10、10とフープ材1を埋没させるほどの高さに確保される必要がある。ところが前述のようにフープ材1は、上記メッキ処理槽6aの中を搬送方向Nに向かって搬送されるため、上記メッキ処理槽の槽璧6aaには側壁開口を設ける必要があり、この側壁開口とフープ材1との隙間からメッキ液11が外方に漏れ出してメッキ液流出防止槽6b側へ流出し、上記メッキ液11の上面11aが低下してしまう。この低下を食い止めて上記のような所定水位を確保するために、ポンプ12がメッキ液流出防止槽6bに近接配置されている。上記ポンプ12は、メッキ液流出防止槽6bに流出したメッキ液を吸引し、吸引したメッキ液11をポンプチューブ12aにてメッキ処理槽6aに排出する。
よって、メッキ処理槽6aのメッキ液11は、常時一定量を保つことが出来、メッキ液の上面11aの位置も所定位置を確保でき、前述の電極板10、10とフープ材1とを常時埋没させることができる。
ここで、フープ材位置案内装置配置部9、9には、その搬送方向Nに直交するように槽壁9a、9aが形成されており、前述のフープ材位置案内装置8、8が上記槽壁9a、9aに取り付けられて配置されている。
このフープ材位置案内装置8、8によって搬送されるフープ材1は、所定位置に案内されるものである。上記所定位置とは、図2の(2)における高さ方向の所定位置、つまりメッキ液11に対する高さ位置であり、さらには図2の(1)の平面方向の所定位置、つまりメッキ液11の上面11aと平行な平面方向である。すなわち、フープ材1が搬送方向Nに搬送される際に、スムースに搬送される図2の(2)図示における高さ方向、左右方向、奥行き方向の最適位置である。
上記フープ材位置案内装置8、8によりフープ材1が上記所定位置に維持されつつ位置案内されるので、前記メッキ液流出防止槽6bに流出される流出メッキ液13の表面13aは、フープ材1の下端より低くなるようにポンプ12にて流出メッキ液13の吸引排出量が調整される。また、メッキ液11の上面11aは、流出メッキ液13の表面13aよりも高くなるように前記ポンプ12により調整されている。
フープ材1に所要のメッキを施すには、電極板10,10に+電位を、上記フープ材位置案内装置8、8の少なくともどちらか一方に−電位を印加することによりフープ材1に−電位を印加することにより行われる。上記メッキ液11の中をフープ材1が搬送される間に電気メッキが施されることになる。
上記フープ材位置案内装置8、8は、図3から図6にその構造が図示されており、その主要部品の各々が図7から図11に図示されている。
図3は、図2の(2)の左側に配置されたフープ材位置案内装置8の拡大図であって、その主要部の一部を断面図示した一部断面図である。図4は、図3のイ―イ位置から見た一部断面側面図である。図5は、図4のウA―ウAから見た一部断面側面図、図6は、図4のウB―ウBから見た一部断面側面図である。
図7は、基枠15を図示したもので、その(1)は平面図、(2)は(1)平面図の下側から見た下側面図である。図8は、一端側スプリング受24を図示したもので、その(1)は平面図、(2)は(1)平面図の左側から見た左側面図である。図9は、一端側案内部16および他端側案内部17を図示したもので、その(1)は平面図、(2)は(1)平面図のエ―エ位置における断面図、(3)は(2)の左先端部拡大図、(4)は(2)の右先端部拡大図である。図10は、一端側案内ユニット本体20を図示したもので、その(1)は平面図、(2)は(1)平面図を下側から見た下側面図、(3)は(1)平面図を右側から見た左側面図である。図11は、他端側案内ユニット本体27を図示したもので、その(1)は平面図、(2)は(1)平面図を下側から見た下側面図、(3)は(1)平面図を左側から見た左側面図である。
図3、図4において、上記フープ材位置案内装置8は、ユニット構成されており、前述したフープ材位置案内装置配置部9の槽壁9aの内側面に止めネジA14にてネジ止めされている。
上記フープ材位置案内装置8は、次の様に構成されている。
15は、基枠で、いわば土台の役割を有し、ステンレススチール、炭素鋼などの金属で形成されており、前述の止めネジA14にてフープ材位置案内装置配置部9の槽壁9aの内側面にネジ止めされている。
基枠15は、図7に図示されているように、ほぼ平板からなり、中央部に中央開口部15aが構成されており、各所に各止めネジがねじ込まれるメネジが形成されている。
16は、フープ材1における搬送方向Nに直交する幅方向の一端側(図3の下端)を位置案内する一端側案内部であり、17は、フープ材1の上記幅方向の他端側(図3の上端)を位置案内する他端側案内部であり、それらの部品図は、図9に図示されている。それはは、共にステンレススチール、炭素鋼などの金属で形成されている。
18は、一端側案内部16を含む一端側案内ユニットであり、19は、他端側案内部17を含む他端側案内ユニットであって、ともに基枠15に直接にあるいは間接に支持(保持)されている。
上記一端側案内ユニット18と他端側案内ユニット19は、ともにフープ材1における搬送方向Nと直交する幅方向Mの一端および他端を搬送方向Nに移動可能に位置案内するものである。
一端側案内ユニット18を詳述する。
一端側案内ユニット18は、以下の部品を有し、以下のように構成されている。
20は、一端側案内ユニット本体で、図5のように止めネジB37が止めネジB挿入穴20aに挿入され基枠15にネジ止めされることにより基枠15にネジ固定されている。この一端側案内ユニット本体20は、図10に図示されており、ステンレススチール、炭素鋼などの金属で形成されている。
21は、一端側回転軸であって、一端側案内部16の中心孔に挿入されて一端側案内部16を回動可能に支持しており、一端側案内ユニット本体20の後述するスライド溝内をフープ材の幅方向Mに移動するものである。この一端側回転軸21は、ステンレススチール、炭素鋼などの金属で形成されている。
22は、一端側コイルバネ(一端側弾性部)であって、一端側案内部16の後述するバネ挿入穴に挿入されて一端側案内部16をフープ材1の前記幅方向下端側に弾圧しているものである。一端側コイルバネ22は、一端側回転軸21を中心に、フープ材の搬送方向Nの前後に各々配置されている。図3では、一端側コイルバネ22、22において、一端側回転軸21を中心にして右側に配置されている一端側コイルバネ22が搬送方向Nの前方向に配置されているものであり、左側に配置されている一端側コイルバネ22が搬送方向Nの後方向に配置されているものである。
23は、一端側コイルバネ調整ネジ(一端側弾性力調整手段)で、先端が一端側コイルバネ22の下端に接しており、一端側コイルバネ22のバネ圧力(弾圧力)を調整するものである。一端側コイルバネ調整ネジ23は、一端側コイルバネ22が上述のように2つ構成されているので、対応して2つ構成されている。
24は、一端側スプリング受であって、部品としては図8に図示されており、基枠15の下側面の中央部に止めネジC25がネジ込まれることによりネジ止めされている。一端側スプリング受24には、前述した一端側コイルバネ調整ネジ23が図3の下側からネジ込まれることにより、前述の一端側コイルバネ22のバネ圧力を調整するためのものである。一端側スプリング受24は、ステンレススチール、炭素鋼などの金属で形成されている。
26は、一端側回転軸21がフープ材下端側に最大移動できる位置を調整するための一端側回転軸調整ネジであって、一端側案内ユニット本体20の表側(図4の上側面)から一端側回転軸21に向けてネジ込まれているものである。
一端側案内ユニット本体20を詳述する。
一端側案内ユニット本体20は、図10に図示されており、図10の(1)に上から見た平面図、(2)に(1)の下側から見た下側面図、(3)に(1)の右側から見た左側面図が図示されている。
図10の(2)から明らかなように、一端側案内ユニット本体20の下側面(裏側面)の外形形状は、略Ω状に構成されており、その中央部には下方が開口した一端側案内部スライド溝20bが表面(図10の(2)における裏面)まで貫通して形成されている。この一端側案内部スライド溝20bは、前記一端側案内部16がスライド可能に挿入されるものであり、その溝20bの幅は前記一端側案内部16の厚さより若干広めに形成され、その溝20bの高さは、前記一端側案内部16が一端側回転軸21を軸に揺動する最大範囲よりも若干深く構成されている。
一端側案内ユニット本体20の表面(図10の(2)における表側面)には、前述した一端側回転軸21が前述の幅方向Mに移動可能に挿入する一端側回転軸スライド溝20cが形成されている。この一端側回転軸スライド溝20cは、図10の(2)に図示されているように一端側案内部スライド溝20bの左右両面に形成されており、その深さ方向は、図10の(1)、(3)図示のように深く構成されている。この一端側案内部スライド溝20cの底部には、前記一端側回転軸調整ネジ26がネジ込まれるネジ孔20dが2箇所に形成されている。この一端側回転軸調整ネジ26は、その軸線が図10の(1)に図示されているように上方が中心線に対して互いに開くように傾斜して配置されており、作業者が一端側回転軸調整ネジ26を操作しやすいように配慮されている。
前述した一端側案内部16は、図9に図示されている。
図9の(1)は図4の紙面の上方向から見た平面図で、その(2)は、(1)のエ―エでの断面図で、(3)は(2)の左先端部拡大図、(4)は(2)の右先端部拡大図である。
一端側案内部16は、中央付近には、一端側回転軸21が挿入される回転軸挿入孔16aが形成され、この回転軸挿入孔16aの両側の下面からは一端側コイルバネ22、22が挿入されるコイルバネ挿入穴16b、16bが形成されており、先端には、フープ材1の下端を位置案内するあり溝16cが図9の(2)のように幅方向の全域に渡って形成されている。
一端側案内部16は、搬送されるフープ材1を位置案内するので、高硬度が好ましく、ステンレススチール、高炭素鋼を用いて焼き入れ処理などの硬化処理が施されている。また上記あり溝16cは、搬送されるフープ材1と接触しているので、接触抵抗や後述する電気抵抗が小さいことが好ましく、このため少なくともあり溝16cには研磨処理がほどこされており、たとえば化学研磨、電解研磨等が施されている。
また図9の(3)の左先端部拡大図、(4)の右先端部拡大図に図示されているように、あり溝16cと17cは、外端側に向かって下傾斜面が形成されている。すなわち、図9の(3)では、(2)のあり溝の左端が拡大図示されているが、あり溝の底部が左下に下がるような傾斜面が形成されている。その傾斜角αは、15度程度が好ましく、5度から30度までが実用的である。同様に、図9の(4)では、(2)のあり溝の右端が拡大図示されているが、あり溝の底部が右下に下がるような傾斜面が形成されている。その傾斜角βは、15度程度が好ましく、5度から30度までが実用的である。上記傾斜面は、直線状のほか、上方が膨らむような円弧状に形成されていてもよい。上記のように傾斜面や円弧状面が形成されていることにより、一端側案内部16が一端側回転軸21により揺動し、また他端側案内部17が他側回転軸28により揺動してフープ材の端部を受け入れる場合と排出する場合においてあり溝がフープ材と局所的に接触することが緩和されスムースに搬送案内することができる。
ここで、一端側案内ユニット18の組み立てについて説明する。
まず、一端側案内ユニット本体20を基枠15の図3、図4の下方の所定場所に載置し、止めネジB37を止めネジB挿入孔20aから基枠15にネジ込んで一端側案内ユニット本体20を基枠15の下表面にネジ取り付する。
しかる後、一端側スプリング受24の下端部を基枠15の図3、図4の下方中央部の所定場所にセットし、止めネジC25を基枠15の下側面にネジ取り付する。
次に、一端側案内部16において、その中央付近の表面に貫通形成されている前記回転軸挿入孔16aに一端側回転軸21を挿入し、その下側面の2箇所に形成されているめくら穴であるコイルバネ挿入穴16b、16bに一端側コイルバネ22,22を挿入する。この状態の一端側案内部16を上記一端側案内ユニット本体20の下面側から一端側案内部スライド溝20b内に挿入し、同時に一端側回転軸21を裏表面側から一端側案内ユニット本体20の一端側回転軸スライド溝20cに挿入する。
一端側コイルバネ調整ネジ23、23を一端側スプリング受24の裏面側からネジ込むと、一端側コイルバネ調整ネジ23、23の先端が一端側コイルバネ22,22の後端を押圧するので、一端側案内部16の先端のあり溝16cが一端側案内ユニット本体20の表面からフープ材1側に突出することになる。
一端側コイルバネ調整ネジ23、23のネジ込み深さを加減することにより、一端側コイルバネ22,22が一端側案内部16を押し出す圧力を調整することができる。
また、一端側回転軸調整ネジ26,26を一端側案内ユニット本体20の表側側面からネジ孔20d、20dにネジ込んでその先端位置を調整することにより、一端側回転軸21がフープ材1側にどれだけスライドできるか、また一端側回転軸21の左右両端位置を最適に調整することができる。
次に、他端側案内ユニット19について、詳述する。
他端側案内ユニット19は、以下の部品を有し、以下のように構成されている。
27は、他端側案内ユニット本体で、図11に図示されており、図11の(1)に上から見た平面図、(2)に(1)の下側から見た下側面図、(3)に(1)の左側から見た左側面図が図示されている。
図11の(2)から明らかなように、他端側案内ユニット本体27の下面(表側面)の外形形状は、略Ω状に構成されており、その中央部には下方が開口した他端側案内部スライド溝27aが裏面(図11の(2)における裏面)まで貫通して形成されている。この他端側案内部スライド溝27aは、他端側案内部17がスライド可能に挿入されるものであり、その溝27aの幅は前記他端側案内部17の厚さより若干広めに形成され、その溝27aの高さは、前記他端側案内部17が他端側回転軸28に軸受けされて揺動する最大範囲よりも若干深く構成されている。
他端側案内ユニット本体27の裏面(図11の(2)における裏面)には、他端側回転軸28が前述の幅方向Mに移動可能に挿入される他端側回転軸スライド溝27bが形成されている。この他端側回転軸スライド溝27bは、図11の(2)に鎖線にて図示されているように他端側案内部スライド溝27aの左右両側に形成されており、その深さ方向は、図11の(1)、(3)図示のように深く構成されている。
また図11の(2)に図示されているように、他端側案内ユニット本体27の下方の左外端と右外端とは、各々外方に突出して外端鍔部27c、27cを構成している。この外端鍔部27c、27cは、後述するように図3、図4において上下方向(幅方向M)にスライド可能に基枠15側に保持されるためのものである。
この他端側案内ユニット本体27は、ステンレススチール、炭素鋼などの金属で形成されている。
他端側回転軸28は、前述のように他端側案内部17の中心孔である回転軸挿入孔17aに挿入されて端側案内部17を回動可能に支持しており、他端側案内ユニット本体27の後述するスライド溝内をフープ材の幅方向Mに移動するものである。この他端側回転軸27は、ステンレススチール、炭素鋼などの金属で形成されている。
29は、他端側コイルバネ(他端側弾性部)であって、他端側案内部17のコイルバネ挿入孔17bに挿入されて他端側案内部17をフープ材1の前記幅方向上端に弾圧しているものである。他端側コイルバネ29、29は、他端側回転軸28を中心に、フープ材の搬送方向Nの前後に各々配置されている。図3では、他端側コイルバネ29、29において、他端側回転軸28を中心にして右側に配置されている他端側コイルバネ29が搬送方向Nの前方向に配置されているものであり、左側に配置されている他端側コイルバネ29が搬送方向Nの後方向に配置されているものである。
30は、他端側スプリング受であって、他端側案内ユニット本体27の上側面に設置されて、図示していない小ネジを他端側案内ユニット本体27の上側面にネジ込むことにより他端側スプリング受30を他端側案内ユニット本体27の上側面に取り付けている。
この他端側スプリング受30は、ステンレススチール、炭素鋼などの金属で形成されている。
なお他端側案内部17は、図9に図示するごとく一端側案内部16と同じ構成で同じ寸法に形成されており、材質も処理も同じである。特に、他端側案内部17は、一端側案内部16と同様に、搬送されるフープ材1を位置案内するので、高硬度が好ましく、ステンレススチール、高炭素鋼を用いて焼き入れ処理などの硬化処理がほどこされている。また上記あり溝17cは、搬送されるフープ材1と接触しているので、接触抵抗や後述する電気抵抗が小さいことが好ましく、このため少なくともあり溝17cには研磨処理がほどこされていることが好ましく、たとえば化学研磨、電解研磨等がほどこされる。
ここで、他端側案内ユニット19の組み立てについて説明する。
まず、他端側案内部17において、その中央付近の表面に貫通形成されている前記回転軸挿入孔17aに他端側回転軸28を挿入し、その裏側面の2箇所に形成されているめくら穴であるコイルバネ挿入穴17b、17bに他端側コイルバネ29,29を挿入する。この状態の他端側案内部17を上記他端側案内ユニット本体27の裏面側から他端側案内部スライド溝27a内に挿入し、同時に他端側回転軸28を裏面側から他端側案内ユニット本体27の他端側回転軸スライド溝27bに挿入する。
しかる後に、他端側スプリング受30を他端側案内ユニット本体27の裏面側に小ネジによりネジ固定、または接着材での接着により固定すると、他端側案内ユニット19が組み立てられる。
組み立てられた他端側案内ユニット19では、他端側案内部17の先端のあり溝17cがフープ材1の上端側に弾圧されながら突出しているものである。
上記他端側案内ユニット19を基枠15側に保持する構造は、次の様に構成されている。
31、31は、図4において上記他端側案内ユニット19が配置されている左右に配置されているスライドガイド(他端側案内ユニットを幅方向Mに移動可能に案内する移動案内装置)である。この2つのスライドガイド31,31は、同じ形状と大きさで構成されている。その左側のスライドガイド31と右側のスライドガイド31は、互いに向き合って配置されている。図6のように、各々内側(他端側案内ユニット19側)の上部には、内側に突出した庇部31a、31aが形成され、その庇部31a、31aの下の空間に他端側案内ユニット本体27の外端鍔部27cが挿入することによって、他端側案内ユニット本体27、すなわち他端側案内ユニット19が前記幅方向Mにスライド可能に構成されるものである。
なお、スライドガイド31、31は、止めネジD32が基枠15にネジ込まれることにより基枠15に固定されるものであり、その材料はステンレススチール、炭素鋼などの金属である。
上記のように前記幅方向Mにスライド可能に基枠15側に保持された他端側案内ユニット19の上記幅方向Mに位置調整する構造は、次の通りである。
33は、図3、図4の図示のように他端側案内ユニット19の他端側スプリング受30に係合し、外周にネジが構成されたネジ棒である。
34は、このネジ棒33を保持しているネジ棒受であり、図3、図4に図示されているようにスライドガイド31、31の最上端側に配置されている。このネジ棒受34は、止めネジE35がスライドガイド31、31の上側面にネジ込まれることによって、スライドガイド31、31の上側面に固定されている。
ネジ棒33は、ネジ棒受34にネジ込まれかつナット36もネジ棒受34にネジ込まれることにより、その先端位置が適宜調整される。
ネジ棒33が上記他端側スプリング受30に係合するには、ネジ棒33の先端の鍔の付近に円周溝33aが形成されている。一方、他端側スプリング受30において図3の左端から中央に向かって長孔が形成されており、この長孔は、ネジ棒33の鍔より小さくかつ円周溝33aが挿入できる寸法に形成されている。従って、ネジ棒33の円周溝33aを他端側スプリング受30の長孔に上記左端側から挿入することにより、図3のようにネジ棒33が上記他端側スプリング受30に係合されることになる。よって、上記ネジ棒33とネジ棒受34とにより他端側案内ユニットの幅方向位置調整装置が構成される。
本実施形態のフープ材位置案内装置8は、次の様に使用される。
前述のようにフープ材位置案内装置は、フープ材位置案内装置位置部9の槽壁9aの内側に止めネジA14により前述のように取り付けられる。
予めフープ材1の幅が判明しているので、前述の他端側案内ユニット19の幅方向Mの位置を調整しておくのであるが、この調整はネジ棒33を回し他端側案内ユニット19が前述の幅方向Mの所定位置に達したならば、ナット36を閉めてネジ棒33を固定するようにする。
この際、基枠15においては、中央開口部15aに一端側案内部16のあり溝16cと他端側案内部17のあり溝17cが臨むようにセットされる。すると搬送されるフープ材1が上記中央開口部15aを難なく通過できるようになる。
この後、前述の一端側案内部16と他端側案内部17は、互いの先端の対向間にフープ材1を挟みこむ。すなわち、一端側案内部16のあり溝16cにフープ材1の下端を嵌め込み、他端側案内部17のあり溝17cにフープ材1の上端を嵌め込む。すると、一端側案内部16のあり溝16cは一端側コイルバネ22、22によりフープ材1の下端を図4の上側に弾圧し、他端側案内部17のあり溝17cは他端側コイルバネ29,29によりフープ材1の上端を図4の下側に弾圧する。この状態でフープ材1は搬送方向Nに搬送されるが、一端側案内部16のあり溝16cと他端側案内部17のあり溝17cは、フープ材1の上下両端を所定位置に安定的に位置決めすることになる。こうしてフープ材1がメッキ処理槽6a内のメッキ液11内を通過することにより、電極板10、10に+電位が印加され、一端側案内部16または他端側案内部17を通してフープ材1に−電位が印加されることにより、フープ材1の表面に所定の電気メッキが施され、メッキされたフープ材1がメッキ処理槽6aから搬送排出されるものである。
なお、基枠15においては、15b、15bは、給電のための給電孔であって、給電のためのリード板やリード線をネジにより基枠15に通電させるためのものである。こうして、リード板やリード線を介して基枠15に−電位が印加され、基枠15から一端側案内部16または他端側案内部17を介してフープ材1に−電位が印加されるものである。
なお、一端側案内部16がフープ材1の下端を弾圧する弾圧力を適宜調整したい場合は、前述の一端側コイルバネ調整ネジ23、23のネジ込み具合を調整することによって行う。また、一端側案内部16がフープ材1の幅方向Mでスライドするが、そのうちスライド最上部位置、すなわち図4の上側(フープ材1の下端側)における最上位置を調整するには、前述の一端側回転軸調整ネジ26、26のネジ込み具合を調整して行う。
上述のように、フープ材1がフープ材位置案内装置8に位置案内されて搬送され、メッキされるのであるが、フープ材1の搬送時には、フープ材1が搬送方向Nに長いため、フープ材1の下端や上端は上下に微妙に移動しながら搬送される。上記のように上下に微妙に移動した場合、一端側案内部16は、一端側コイルバネ22、22の弾圧力に逆らう形で下方向にスライドする。すなわち一端側案内部16は、一端側回転軸21が一端側案内ユニット本体20の一端側回転軸スライド溝20c内を下方向にスライドすることによる。その場合、前述の一端側コイルバネ22、22が一端側回転軸21を挟んで搬送方向Nの前後位置、すなわち図3では左右位置に分散して配置されているので、一端側案内部16は、その先端のあり溝16cの左右両端でもフープ材1の下端と密着状に接するようになる。すなわち、上記あり溝16cがフープ材1の下端と離れることを極力阻止するように作用する。従って、フープ材1の下端は上記あり溝16cから外れることが殆どなく、安定的に位置案内することができるとともに、フープ材1の下端は、一端側案内部16からほぼ常時メッキのための給電を受けることができ、メッキが良好に行われ、両者の接触部にスパークが生じることが殆ど防止できるので、スパークによる損傷や、接触面が荒れて接触抵抗が増加するという不具合も解消される。
同様な作用は、他端側案内部17においても同様である。
すなわち、フープ材1が上記のように上下に微妙に移動した場合、他端側案内部17は、他端側コイルバネ29、29の弾圧力に逆らう形で上方向にスライドする。すなわち他端側案内部17は、他端側回転軸28が他端側案内ユニット本体27の他端側回転軸スライド溝27b内を上方向にスライドすることによる。その場合、前述の他端側コイルバネ29、29が他端側回転軸28を挟んで搬送方向Nの前後位置、すなわち図3では左右位置に分散して配置されているので、他端側案内部17は、その先端のあり溝17cの左右両端でもフープ材1の上端と密着状に接するようになる。すなわち、上記あり溝17cがフープ材1の上端と離れることを極力阻止するように作用する。従って、フープ材1の上端は上記あり溝17cから外れることが殆どなく、安定的に位置案内することができるとともに、フープ材1の上端は、他端側案内部17からほぼ常時メッキのための給電を受けることができ、メッキが良好に行われ、両者の接触部にスパークが生じることが殆ど防止できるので、スパークによる損傷や、接触面が荒れて接触抵抗が増加するという不具合も解消されるものである。
本実施形態では、一端側案内部16と他端側案内部17の両者において、幅方向Nにスライドでき、かつバネにより弾圧されているので、各バネ22、22、29、29のバネ圧にバラツキが生じても、あるいは、各関係部品の寸法や仕上がり具合にバラツキが生じても、一端側案内部16と他端側案内部17の両者が、スライドやバネ圧を互いに調整するようになり、上記各種のバラツキが緩和されるものである。
〔第2実施形態〕
第1実施形態では、一端側案内ユニット18の上記一端側コイルバネ22、22が一端側案内部16を押し上げる弾圧力、バネ力が同じように設定されていた、同様に他端側案内ユニット19の上記他端側コイルバネ29、29が他端側案内部17を押し下げる弾圧力、バネ力が同じように設定されていた。
第2実施形態では、上記一端側コイルバネ22、22または上記他端側コイルバネ29、29の弾圧力を異ならせるようにしたものである。
具体的には、前記一端側回転軸21または前記他端側回転軸28を基準(中心)に前記搬送方向Nの先方(図3の右側)に配置された一端側コイルバネ22または他端側コイルバネ29の弾性力が後方(図3の左側)に配置された一端側コイルバネ22または他端側コイルバネ29の弾性力よりも大きいように構成したものである。
すなわち、図3において、前記一端側回転軸21を中心に搬送方向Nの先方(右側)に配置された一端側コイルバネ22が一端側案内部16を押し上げる弾圧力を、後方(左)側に配置された一端側コイルバネ22が一端側案内部16を押し上げる弾圧力よりも大きくしてあるものである。同様に、図3において、前記他端側回転軸28を中心に搬送方向Nの先方(右側)に配置された他端側コイルバネ29が他端側案内部17を押し下げる弾圧力を、後方(左)側に配置された他端側コイルバネ29が他端側案内部17を押し上げる弾圧力よりも大きくしてある。
以上のように弾圧力に設定することにより、一端側案内部16にとってフープ材1が搬送される際の入口側(左側)が図3で下側に多少傾斜するようになり、搬送されてくるフープ材1を受け入れやすくなり、また一端側案内部16にとってフープ材1が搬送される際の出口側(右側)が図3の上側に若干傾斜するので、フープ材1の下端を若干強めに弾圧することになって微振動を防止することになる。同様に、他端側案内部17にとってフープ材1が搬送される際の入口側(左側)が図3で上側に多少傾斜するようになり、搬送されてくるフープ材1を受け入れやすくなり、また他端側案内部17にとってフープ材1が搬送される際の出口側(右側)が図3の下側に若干傾斜するので、フープ材1の上端を若干強めに弾圧することになって微振動を防止する。
なお、上記のような弾圧力を搬送方向の入口側と出口側とで変化を付ける構成は、上記のように一端側案内部16と他端側案内部17の両者で行う他、いずれか一方で行っても良い。
〔第3実施形態〕
第1実施形態では、他端側案内ユニット19における他端側コイルバネ29は、他端側回転軸28に対して搬送方向の前後(図3の左右)に2個設を設けていたが、第3実施形態は、搬送方向に対して他端側回転軸28付近、好ましくは他端側回転軸28上に設けるようにしたものである。
すなわち、上記他端側コイルバネは、ネジ棒33の先端と他端側案内部17との間に1個のみ設けるようにしたものである。
このように上記他端側コイルバネ29を構成すると部品点数が減少しコスト削減とスペース削減が図られる効果を有する。
上記の場合、一端側案内部16側では、一端側回転軸21を挟んで搬送方向Nの前後位置に一端側コイルバネ22、22を配置しているので、他端側案内部17でも搬送方向Nの前後位置においてもあり溝17cがフープ材1の上端にほぼ密着するようになるものである。
なお、スペースに余裕がある場合、上記他端側コイルバネ29は、他端側回転軸28の軸線上に設けるならば、図3の紙面手前側と奥行き側に複数個配置してもよいものである。
〔第4実施形態〕
第1実施形態では、図3、図4の図面において、一端側案内ユニット18を下側、他端側案内ユニット19を上側に配置しているが、第4実施形態では、一端側案内ユニット18を上側、他端側案内ユニット19を下側に配置したものである。
この場合、一端側スプリング受24、一端側コイルバネ調整ネジ23、23等は上側に配置され、スライドガイド31、31、ネジ棒33、ネジ棒受34等は下側に配置されるものである。
〔変形例1〕
上記各実施形態においては、一端側案内ユニット18は基枠15に固定されていたが、他端側案内ユニット19にように上下にスライドするように構成してもよい。このようにスライド可能に構成されると、例えばメッキ槽に基枠15を取り付けた後、フープ材の幅が異なる場合やあるいはメッキ液11の水面が低くなった場合などでも、フープ材の高さを最適な位置に案内させることが容易となる。
〔変形例2〕
上記各実施形態においては、前記一端側案内ユニット18の一端側案内部16が上記幅方向Nにスライド可能なように、一端側回転軸21が一端側案内部16の回転軸挿入孔16aに挿入しかつ一端側案内ユニット本体20の一端側案内部スライド溝20b内をスライドするように構成され、同様に他端側案内ユニット19の他端側案内部17が上記幅方向Nにスライド可能なように、他端側回転軸28が他端側案内部17の回転軸挿入孔17aに挿入しかつ他端側案内ユニット本体27の他端側案内部スライド溝27b内をスライドするように構成されていた。
変形例2では、上記に代えて、一端側回転軸21が一端側案内ユニット本体20に設けられた回転軸受孔に軸支されており(上記スライドは不可)、一端側案内部16には上記一端側回転軸21が挿入される幅を有した上記幅方向Nに沿ったスライド孔が設けられており、よって一端側案内部16が上記幅方向にスライドできるように構成されたものであり、同様に他端側回転軸28が他端側案内ユニット本体27に設けられた回転軸受孔に軸支されており(上記スライドは不可)、他端側案内部17には上記他端側回転軸28が挿入される幅を有した上記幅方向Nに沿ったスライド孔が設けられており、よって他端側案内部17が上記幅方向Nにスライドできるように構成されているものである。
〔変形例3〕
上記各実施形態においては、前記一端側案内ユニット18は、前記一端側弾性部の弾性力を調整する一端側弾性力調整手段(一端側コイルバネ調整ネジ23、23)を備えていたが、前記他端側案内ユニット19にも、前記他端側弾性部の弾性力を調整する他端側弾性力調整手段を備えるようにしてもよい。前記他端側弾性部の弾性力を調整することにより、一端側弾性力調整手段を備えた場合と同様の効果を期待できる。
〔変形例4〕
上記各実施形態においては、前記一端側案内ユニット18は、一端側回転軸調整ネジ26、26にて一端側回転軸21の前記幅方向の位置を調整できるようにしていたが、前記他端側案内ユニット19でも他端側回転軸28の前記幅方向の位置を調整できるように構成してもよい。その調整手段は、一端側回転軸調整ネジ26、26と同様にネジを用いても良い。
〔変形例5〕
上記各実施形態においては、一端側弾性部や他端側弾性部は、コイルバネを用いていたが、弾性力をもたらすならばどのような手段であっても良い。例えば、磁石の反発力または吸引力を用いてもよく、例えば一端側案内部16に永久磁石(N極)を一端側スプリング受24側に同じ極の永久磁石(N極)を配置するようにし、他端側案内部17に永久磁石(N極)を他端側スプリング受30側に同じ極の永久磁石(N極)を配置するものでもよい。
〔変形例6〕
第1実施形態では、図3、図4の一端側案内ユニット18を下側 他端側案内ユニット19を上側に配置しているが、上側の他端側案内ユニット19も下側の一端側案内ユニット18と同様の構造を用いても良く、逆に図3、図4の一端側案内ユニット18も他端側案内ユニット19と同様の構造を採用してもよいものである。
本発明のフープ材位置案内装置は、前述したようフープ材のメッキ装置に用いることができるが、その他のフープ材の搬送時の位置案内に用いることができ、たとえばメッキ処理の前処理や後処理、例えば水洗処理、電解研磨処理、乾燥処理の各装置に取り付けて用いることができ、あるいはプレス連続加工装置に設置して用いることもできる。
本発明の第1実施形態におけるフープ材メッキを施す際の前処理や後処理を含めた一連の処理装置を示す平面図 図1のメッキ装置の詳細図であって、(1)はメッキ装置主要部の平面図、(2)は(1)におけるア―ア位置における主要部断面図、(3)は(1)の右側面図。 図2(2)における左側に配置されたフープ材位置案内装置を拡大図示したもので、その主要部の一部断面図。 図3のイ―イ位置から見た主要部断面図。 図4のウA―ウAから見た一部断面側面図。 図4のウB―ウBから見た一部断面側面図。 本発明の第1実施形態の基枠を図示しており、(1)は平面図、(2)は下側面図。 本発明の第1実施形態の一端側スプリング受を図示しており、(1)は平面図、(2)は左側面図。 本発明の第1実施形態の一端側案内部および他端側案内部を図示しており、(1)は平面図、(2)は(1)のエ―エ位置における断面図、(3)は(2)の左先端部拡大図、(4)は(2)の右先端部拡大図。 本発明の第1実施形態の一端側案内ユニット本体を図示しており、(1)は平面図、(2)は下側面図、(3)は右側面図。 本発明の第1実施形態の他端側案内ユニット本体を図示しており、(1)は平面図、(2)は下側面図、(3)は左側面図。
符号の説明
1:フープ材、2:メッキ前フープ材コイル、3:巻取り軸、4:メッキ後フープ材コイル、5:脱脂装置、6:メッキ装置、6a:メッキ処理槽、6aa:メッキ処理槽の槽壁、6b:メッキ液流出防止槽、6ba:メッキ液流出防止槽の槽壁、7:乾燥装置、8:フープ材位置案内装置、9:フープ材位置案内装置配置部、9a:フープ材位置案内装置配置部の槽壁、10:電極板、11:メッキ液、11a:メッキ液上面、12:ポンプ、12a:ポンプチューブ、13:流出メッキ液、13a:流出メッキ液の表面、14:止めネジA、15:基枠、15a:中央開口部、16、17:一端側案内部、16a、17a:回転軸挿入孔、16b、17b:コイルバネ挿入孔、16c、17c:あり溝、18:一端側案内ユニット、19:他端側案内ユニット、20:一端側案内ユニット本体、20a:止めネジB挿入孔、20b:一端側案内部スライド溝、20c:一端側回転軸スライド溝、20d:ネジ孔、21:一端側回転軸、22:一端側コイルバネ、23:一端側コイルバネ調整ネジ、24:一端側スプリング受、25:止めネジC、26:一端側回転軸調整ネジ、27:他端側案内ユニット本体、27a:他端側案内部スライド溝、20b:他端側回転軸スライド溝、20c:外端鍔部、28:他端側回転軸、29:他端側コイルバネ、30:他端側スプリング受、31:スライドガイド、31a:庇部、32:止めネジD、33:ネジ棒、33a:円周溝、34:ネジ棒受、35:止めネジE、36:ナット、37:止めネジB、M:幅方向、N:搬送方向
回動可能

Claims (9)

  1. 搬送されるフープ材の位置を案内するフープ材位置案内装置であって、
    基枠と、
    前記フープ材における前記搬送方向に直交する幅方向の一端側を前記搬送方向に移動可能に位置案内し、前記基枠側に支持される一端側案内ユニットと、
    前記フープ材における前記幅方向の他端側を前記搬送方向に移動可能に位置案内し前記基枠側に支持される他端側案内ユニットと、を備え、
    前記一端側案内ユニットは、
    前記基枠側に支持される一端側案内ユニット本体と、
    前記搬送方向に直交する方向かつ前記幅方向に直交する方向にその軸線が配置されて前記一端側案内ユニット本体に支持される一端側回転軸と、
    前記一端側回転軸を中心に揺動可能に支持され、先端にてフープ材の前記一端側を位置案内する一端側案内部と、
    前記一端側回転軸を基準にして前記搬送方向の前後の各々に配置されて前記一端側案内部を前記他端側案内ユニットの配置側に押圧する一端側弾性部とを備えており、
    前記他端側案内ユニットは、
    前記基枠側に支持される他端側案内ユニット本体と、
    前記一端側回転軸の軸線とほぼ同じ方向にその軸線が配置されて前記他端側案内ユニット本体に支持される他端側回転軸と、
    前記他端側回転軸を中心に揺動可能に支持され、先端にてフープ材の前記他端側を位置案内する他端側案内部と、
    前記他端側案内部を前記一端側案内ユニットの配置側に押圧する他端側弾性部とを備えており、
    前記一端側回転軸と他端側回転軸の少なくとも一方は、前記幅方向に移動可能に支持されている
    ことを特徴とするフープ材位置案内装置。
  2. 請求項1に記載されたフープ材位置案内装置であって、
    前記他端側弾性部は、前記他端側回転軸を基準にして前記搬送方向の前後の各々に配置されている
    ことを特徴とするフープ材位置案内装置。
  3. 請求項2に記載されたフープ材位置案内装置であって、
    前記一端側案内ユニット本体には前記一端側回転軸が前記幅方向に移動可能なように前記幅方向に長いスリット穴が形成されている、または/加えて前記他端側案内ユニット本体には前記他端側回転軸が前記幅方向に移動可能なように前記幅方向に長いスリット穴が形成されている
    ことを特徴とするフープ材位置案内装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれかに記載されたフープ材位置案内装置であって、
    前記一端側案内ユニットは、前記一端側弾性部の弾性力を調整する一端側弾性力調整手段を備えている
    ことを特徴とするフープ材位置案内装置。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれかに記載されたフープ材位置案内装置であって、
    前記他端側案内ユニットを前記幅方向に移動可能に案内する移動案内装置と、
    前記他端側案内ユニットの前記幅方向の位置を調整する幅方向位置調整装置とを有し、
    前記移動案内装置と前記幅方向位置調整装置とは前記基枠側に備えられている
    ことを特徴とするフープ材位置案内装置。
  6. 請求項2から請求項5のうちいずれかに記載されたフープ材位置案内装置であって、
    前記一端側弾性部のうち前記一端側回転軸を基準に前記搬送方向の先方に配置された弾性部の弾性力が後方に配置された弾性部の弾性力よりも大きい、または/および前記他端側弾性部のうち前記他端側回転軸を基準に前記搬送方向の先方に配置された弾性部の弾性力が後方に配置された弾性部の弾性力よりも大きい
    ことを特徴とするフープ材位置案内装置。
  7. 請求項1から請求項6のうちいずれかに記載されたフープ材位置案内装置であって、
    前記一端側案内部が前記フープ材の一端側を位置案内する箇所、および他端側案内部が前記フープ材の他端側を位置案内する箇所は、あり溝に形成されている
    ことを特徴とするフープ材位置案内装置。
  8. 請求項1から請求項7のうちいずれかに記載されたフープ材位置案内装置であって、
    前記一端側案内部と前記他端側案内部との少なくともいずれか一方は、前記フープ材の電解処理のために給電されている
    ことを特徴とするフープ材位置案内装置。
  9. 請求項1から請求項8のうちいずれかに記載されたフープ材位置案内装置をフープ材メッキ装置に取り付けた
    ことを特徴とするフープ材メッキ装置。
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