JP2009298126A - 印刷物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材上10に、金属箔又はホログラム箔からなる金属箔層11と、アンカー層12と、パール印刷層13と、オーバーコート層14とを順次積層してなり、アンカー層12とオーバーコート層14とが少なくとも一部で接着している構造の印刷物とする。また、アンカー層12、パール印刷層13及びオーバーコート層14は高分子ポリマーを含み、パール印刷層13及び/又はオーバーコート層14の高分子ポリマーは、アンカー層12の高分子ポリマーと少なくとも一種類の同一の成分を含むものとすることが好ましい。
【選択図】図1
Description
金属箔やホログラム箔は光沢に富み美しい外観を呈し、人目を引くことができるため、意匠面での利用価値は高く、多くの印刷物に活用されている。さらに、光を鏡面反射することから、電子写真技術を利用した複写では黒くなってしまうため偽造防止を目的として用いられることも多い。
パール印刷は、パール顔料を変色性のものにすると見る角度によりパール印刷部位の色彩が変化するため、意匠性の高い印刷を施すことができ、さらに電子写真技術を利用した複写では色彩の変化を再現することが困難であることから印刷物の偽造防止としても用いられている。
ホログラム箔は、金属箔に比べ偽造は難しいが、今日の構造解析技術とエンボス形成技術の進歩とともに、ホログラム箔の干渉縞の再現は以前より容易になりつつあり、ホログラム箔単独での偽造防止技術は低下している。
また、ホログラム箔や金属箔に施されたパール印刷が、ホログラム箔や金属箔の表面を覆って不透明な層となってしまうため、金属箔のメリットである鏡面効果を阻害してしまう。すなわち、ホログラム箔や金属箔と組み合わせてパール印刷を使用する場合には金属箔とパール印刷の両方の特徴を生かすことが難しく、意匠上の制約が加わるという問題がある。
なお、以下、本明細書において、金属箔層とは、金箔や銀箔のような単色の金属光沢を有するものだけでなく、ホログラム箔のように干渉縞を有し、光の干渉によってホログラム像が再生される金属箔層も含むものである。
本発明の印刷物において、金属箔層は基材上に全面的又は部分的に設けられていて、その金属箔層上において全面的又は部分的にアンカー層、パール印刷層、オーバーコート層が順次積層され、かつ、オーバーコート層は、パール印刷層を覆ってアンカー層と接着していることが好ましい。
また、鏡面性を有する金属箔層上に積層するアンカー層、パール印刷層及びオーバーコート層は、鏡面性を阻害しない程度に透明であることが好ましい。
また、金属光沢とパール光沢を生かした目立ち易い印刷物であるため、一般の人でも容易に瞬時に真贋を判定できる。
さらにまた、パール印刷層がオーバーコート層で覆われているので、パール印刷用のインキに用いられる干渉性鱗片粉体がパール印刷層の表層上に露わになることがない。このため、機械で有価証券等の枚数を数えたりしても機械に損傷を与えることが少ないというメリットも有する。
図1は、本発明にかかる印刷物の一実施形態を示した断面図である。印刷物1は、基材10上に、金属箔層11と、アンカー層12と、パール印刷層13と、オーバーコート層14とが順次積層されてなり、オーバーコート層14は、パール印刷層13を覆って、アンカー層12と少なくとも一部で接着している構造を有している。
金属箔層11は、基材10の全面を覆うように設けられていてもよく、図2のように、基材10上に金属箔層11が部分的に設けられていてもよい。
金属箔層11の形成は、例えば、基材10の所望の部分に金箔や銀箔あるいはホログラム箔を平圧式版又はシリンダー式版でベタ又は網点状に箔押しして行うことができる。
パール顔料は、高分子ポリマー、着色剤、溶剤等と配合されてパール印刷層用溶剤系インキに調合され、希釈溶剤とともにアンカー層12上に印刷されてパール印刷層13を形成する。希釈溶剤は、パール印刷層用溶剤系インキの印刷適正に応じて添加されるもので、印刷方法等の印刷条件に応じた量を使用すればよい。印刷は、溶剤系インキをアンカー層12の全面あるいは一部分にグラビア印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法のほか、一般的に用いられる各種印刷法、又はこれらの複数の印刷法を組み合わせて行うことができる。
図3に示すように、オーバーコート層14は、金属箔層上で、パール印刷層13、ここでは文字「RD」を包み込むように覆い、オーバーコート層14の端部20がアンカー層12と接着しているアンカー層12とオーバーコート層14がパール印刷層13を包み込むように覆われるので、パール印刷層13はアンカー層12と確実に接着することになる。その結果、パール印刷層13の金属箔層11からの剥離防止効果が相乗的に補完されることになる。なお、図3において、Bで示す領域には、金属箔層11は存在しない。また、この例では、RとDのそれぞれの文字を覆うオーバーコート層14のそれぞれの端部20がそれぞれアンカー層12と接着している。すなわち、RとDがそれぞれ独立して覆われ、それぞれの端部がアンカー層12と接着している。しかし、RとDとが独立しておらず、あたかも1文字としてオーバーコート層14に覆われて、その端部20がアンカー層12と接着していてもよい。
なお、意匠上の観点から基材10上に予め単色あるいは多色の色刷り印刷を施し、その色刷り印刷の上に部分的に金属箔層11を設けてもよい。
樹脂:塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂 20〜40%
溶剤:シクロヘキサノン 50〜60%
アルキルベンゼン 1〜10%
ついで、金箔層上のパール印刷層付近に3種類の粘着テープ(3M製白半透明弱粘テープ、ニチバン製紙テープ、ニチバン製セロハンテープ(登録商標))を貼り付けてから粘着テープを剥ぎ取る試験を2回繰り返して行ったところ、全ての粘着テープによる剥ぎ取り試験でもパール印刷層は金属箔層上に残っていた。
得られた印刷物は、実施例1同様、金属箔層の鏡面効果を維持しており、剥ぎ取り試験では、実施例1とほとんど差がなかったが、若干接着力は向上していた。
実施例1の比較として、アンカー層のない印刷物を実施例1に準じて作製した。
実施例1と同じように、粘着テープによる剥ぎ取り試験を行ったところ、粘着テープとともにほとんどのパール印刷層が剥ぎ取られていた。
10 基材
11 金属箔層
12 アンカー層
13 パール印刷層
14 オーバーコート層
20 端部
Claims (6)
- 基材上に設けられた金属箔層上に、アンカー層と、パール印刷層と、オーバーコート層とが順次積層されてなり、上記アンカー層と上記オーバーコート層が少なくとも一部で接着していることを特徴とする、印刷物。
- 前記アンカー層は、前記金属箔層上に部分的に設けられて、前記オーバーコート層は前記パール印刷層を覆って前記アンカー層と接着していることを特徴とする、請求項1記載の印刷物。
- 前記アンカー層、前記パール印刷層及び前記オーバーコート層は、それぞれ高分子ポリマーを含み、前記アンカー層の高分子ポリマーと、前記オーバーコート層の高分子ポリマーとが同一、あるいは少なくとも一種類の同一の成分を含むことを特徴とする、請求項1又は2記載の印刷物。
- 前記アンカー層、前記パール印刷層及び前記オーバーコート層に含まれる高分子ポリマーが同一、あるいは少なくとも一種類の同一の成分を含むことを特徴とする、請求項1又は2記載の印刷物。
- 前記パール印刷層に含まれる高分子ポリマーと、前記アンカー層又は前記オーバーコート層に含まれる高分子ポリマーとが同一、あるいは少なくとも一種類の同一の成分を含むことを特徴とする、請求項1又は2記載の印刷物。
- 前記金属箔層が鏡面性を有する層であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の印刷物。
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