JP2009297318A - 椅子 - Google Patents

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洋一郎 小田
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Abstract

【課題】制動およびその解除の両者の操作を容易に行うことができるとともに、身障者が車椅子から業務用椅子に乗り移る際にも、操作レバーが障害にはならないようにした椅子を提供する。
【解決手段】床面Fに対して、脚体7に取り付けられたキャスター11の転動による移動を規制する制動装置12を備えた椅子1であって、前記制動装置12を、脚体7、または座部3を支持する支基2に取り付けられ、かつ床面Fに摩擦抵抗を付与しうるようにした制動部15と、この制動部15による制動とその解除の操作を座部3の側方、または座部3の前方における左右方向の隅部に位置させてなしうる操作レバー13とにより構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、脚体に取り付けられたキャスターの転動による移動を規制する制動装置を備えた椅子に係り、特に、身障者がオフィス等で業務を快適に行うために用いられる椅子に関する。
オフィスや作業場等の執務・作業空間において、車椅子を使用した身障者が業務を行う場合、車椅子から業務用椅子に移って行っているのが現状である。
一般に、下肢に障害を持つ人の場合には、足を短く曲げたりすることに支障があることから、低座高型の椅子であって、足を長く伸ばした状態で着座しうる椅子であることが望ましいとともに、身障者が、車椅子から低座高型の椅子に乗り移る際には、椅子が移動すると、座部からの落下等の危険性があり、かつ業務中においても、椅子が移動すると、着座姿勢が乱れ、業務が行い難いという問題があった。
一方、本願出願人は、椅子の後下方に傾斜する後脚体の頂部同士を連結部材で連結するとともに、この連結部材の上面に支基を固着することにより、脚体の上部における座部の高さが低くなるようにした低座高型の椅子(特許文献1参照)を提案したが、この椅子は、制動手段を備えていない。
また、例えば足の筋力が低下した人向けに、座部がリンク機構を介して上下、前後に移動しうる起立補助機構を有する椅子に、制動機構を付与したものが提案されている(例えば特許文献2参照)。
しかし、この特許文献2に記載の椅子では、操作レバーが座部の前方に位置していることから、車椅子からの乗り移りの際に、操作レバーが障害物になる虞があるという問題があった。
また、車椅子の制動装置として、操作レバーを初期位置から同方向へ回動操作することにより、ブレーキシューの摩擦状態を段階的に強めながら車椅子の移動が規制されるようにしたものも公知である(例えば特許文献3参照)。
しかし、この特許文献3に記載の制動装置は、制動後の制動解除時に、操作レバーを、制動時の回動方向とは逆方向に回動して、元の初期位置に復帰させる必要があり、引くという動作により操作することが苦手な身障者にとっては、操作が困難であるという問題があった。
特開2007−330375号公報 特開2000−166972号公報 特開2002−177338号公報
本発明は、前記の現状に鑑み、制動およびその解除の両者の操作を容易に行うことができるとともに、身障者が車椅子から業務用椅子に乗り移る際にも、操作レバーが障害にはならないようにした椅子を提供することを目的とする。
上記課題は、「特許請求の範囲」の欄における各請求項に記載するように、次のような構成からなる発明によって解決される。
(1) 床面に対して、脚体に取り付けられたキャスターの転動による移動を規制する制動装置を備えた椅子であって、前記制動装置を、脚体、または座部を支持する支基に取り付けられ、かつ床面に摩擦抵抗を付与しうるようにした制動部と、この制動部による制動とその解除との操作を座部の側方、または座部の前方における左右方向の隅部に位置させてなしうるようにした操作レバーとにより構成する。
(2) 上記(1)項において、操作レバーによる制動部の制動とその解除との両者の操作を、同方向に押圧することによりなしうるようにする。
(3) 上記(1)項または(2)項において、操作レバーを、前下方または側下方へ押動操作することにより、制動状態となり、この制動状態において、操作レバーを更に同方向へ押動操作することにより、制動解除状態へ切り替え可能とするとともに、この制動解除状態への切り替えと同時に、操作レバーが、初期位置まで自動的に復帰するようにする。
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、制動部を、操作レバーの操作によって上下方向に移動し、制動解除状態においては床面から離間し、制動状態においては床面に圧接する接床部材を備えるものとする。
(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、制動部を、接床部材と、制動解除状態への切り替えと同時に操作レバーを初期位置まで復帰させるための付勢手段と、制動部を脚体または支基に取り付ける取付部材とをユニット化して形成する。
(6) 上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、制動部を、上部リンク部材と下部リンク部材の各一端を枢支して二股状に分岐させた1対のリンク部材を設けるとともに、制動部本体に対して、相対的に上下方向に移動可能な接床部材を設け、上部リンク部材の他端を制動部本体側に、下部リンク部材の他端を接床部材側にそれぞれ枢支させ、操作レバーの操作によって、前記1対のリンク部材の二股状の分岐角度を変化させることにより、接床部材を制動部本体に対して、相対的に上下方向に移動させて床面への圧接および離間を可能となるようにし、かつ接床部材が床面に圧接された制動状態と、接床部材が床面から離間した非制動状態における前記1対のリンク部材の分岐状態を維持させるためのロック機構を設けて構成し、前記1対のリンク部材の分岐角度を小さくする方向へ付勢する付勢手段を設けることによって、制動解除状態への切り替えと同時に操作レバーが初期位置まで復帰するようにする。
(7) 上記(6)項において、ロック機構を、上部リンク部材に一端を連係可能に取り付けた作動杆と、この作動杆の他端を係合させた案内カム溝とにより構成し、操作レバーの押動操作による制動時には、上部リンク部材に連動して初期位置から移動する作動杆の他端を、案内カム溝の第1案内カム溝を通って第2案内カム溝に係止させることにより、接床部材の床面への当接による制動状態が維持されるようにし、操作レバーの同一方向への押動操作による制動解除時には、作動杆の他端を第2案内カム溝から離脱させるとともに、操作レバーの開放により、上部リンク部材を巻きバネの付勢力によって回動させて、作動杆の他端を、第3案内カム溝を通って初期位置に自動的に復帰させることにより、接床部材を床面から離間させて、制動状態が解除されるようにする。
本発明によると、次のような効果が奏せられる。
請求項1記載の発明によると、操作レバーによる制動部の制動とその解除の操作を、座部の側方、または座部の前方における左右方向の隅部に位置させてなしうるようにしてあるため、制動およびその解除の操作を容易に行うことができる。
また、操作レバーを、座部の側方、または座部の前方における左右方向の隅部に位置させることにより設けてあるため、身障者等が車椅子から業務用椅子に乗り移る際にも、操作レバーが障害になることはない。
請求項2記載の発明によると、制動部による制動とその解除との両者の操作を同方向に押圧することによりなしうる操作レバーを設けてあるため、たとえば操作レバーを同方向に押し込むような押圧操作を可能にすれば、引くという動作により操作することが苦手な身障者にとっては、制動およびその解除の操作を円滑に行うことができる。
請求項3記載の発明によると、操作レバーを、前下方または側下方へ押動操作することにより、制動状態となり、この制動状態において、操作レバーを更に同方向へ押動操作することにより、制動解除状態へ切り替え可能としてあるため、身体や神経への障害の種類や度合いによって、握ったものを引く力が弱い人でも、上半身の体重を操作レバーに預けるように操作すれば、容易に制動およびその解除を行うことができる。
また、操作レバーが、制動解除状態への切り替えと同時に初期位置まで自動的に復帰するようにしてあるため、制動解除後に操作レバーを元の初期位置に復帰させるという余分な操作を省略することができるとともに、障害というハンディキャップを気にすることなく、快適な業務を行うことができる。
請求項4記載の発明によると、制動部を、操作レバーの操作によって上下方向に移動し、制動解除状態においては床面から離間し、制動状態においては床面に圧接する接床部材を備えるものとしてあるため、制動およびその解除を効果的に行うことができる。
請求項5記載の発明によると、制動部を、接床部材と、制動解除状態への切り替えと同時に操作レバーを初期位置まで復帰させるための付勢手段と、制動部を脚体または支基に取り付ける取付部材とをユニット化して形成してあるため、脚体への取付けを容易に行うことができるとともに、ユニット化された制動部を、椅子の脚体に取り付けることにより、家具が持つ制動以外の機構に対して影響を及ぼすことがなくなる。
請求項6記載の発明によると、制動部を、操作レバーの操作によって1対のリンク部材の二股状の分岐角度を変化させることにより、接床部材を制動部本体に対して、相対的に上下方向に移動させて床面への圧接および離間を可能となるようにするとともに、1対のリンク部材の分岐角度を小さくする方向へ付勢する付勢手段を設けることによって、制動解除状態への切り替えと同時に操作レバーが初期位置まで復帰するようにしてあるため、操作レバーの操作を、接床部材に円滑に伝達することができ、制動およびその解除を効果的に行うことができる。
また、接床部材が床面に圧接された制動状態と、接床部材が床面から離間した非制動状態における1対のリンク部材の分岐状態を維持させるためのロック機構を設けてあるため、装置の誤動作を防止することができる。
請求項7記載の発明によると、ロック機構を、上部リンク部材に一端を連係可能に取り付けた作動杆と、この作動杆の他端を係合させた案内カム溝とにより構成し、操作レバーの押動操作による制動時には、上部リンク部材に連動して初期位置から移動する作動杆の他端を、案内カム溝の第1案内カム溝を通って第2案内カム溝に係止させることにより、接床部材の床面への当接による制動状態が維持されるようにし、操作レバーの同一方向への押動操作による制動解除時には、作動杆の他端を第2案内カム溝から離脱させるとともに、操作レバーの開放により、上部リンク部材を巻きバネの付勢力によって回動させて、作動杆の他端を、第3案内カム溝を通って初期位置に自動的に復帰させることにより、接床部材を床面から離間させて、制動状態が解除されるようにしてあるため、装置の誤動作を効果的に防止することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明における一実施形態の制動装置を備えた椅子の前方斜視図、図2は、同じく、椅子の側面図、図3は、同じく、椅子の正面図、図4は、制動装置の組付状態を示す要部分解斜視図、図5は、制動装置による椅子の非制動時におけるリンク機構の初期待機状態を示す要部拡大正面図、図6は、同じく、操作レバーの操作による制動操作直後のリンク機構の作動状態を示す要部拡大正面図、図7は、同じく、椅子の制動時におけるリンク機構のロック状態を示す要部拡大正面図、図8は、同じく、操作レバーの操作による制動解除直後のリンク機構の作動状態を示す要部拡大正面図である。
図1〜図3に示すように、本発明の椅子1は、支基2に支持された座部3と、この座部3の後上方に延び、かつ前下端が支基2に枢着された背凭れ支持フレーム4と、この背凭れ支持フレーム4の前面に取付けられたクッション体からなる背凭れ5と、背凭れ支持フレーム4の前端部に取付けられた側面視ほぼ菱形枠状の左右1対の肘掛け6と、支基2の下部に取り付けられた脚体7とにより構成されている。
脚体7は、前下がりに傾斜する前脚8と、この前脚8より後方に延びる後下がりに傾斜する後脚9とにより、側面視への字形に一体に形成された左右1対の側脚10からなり、後脚9の前後寸法を前脚8よりも長寸にすることにより、背凭れ5を後傾した際に、椅子の安定性が確保されるようになっている。
左右の側脚10は、その側面視への字形の頂部付近を取付基部10aとして、この基部10aを、座部3が支持される支基2の左右両側部にそれぞれ枢支することにより、椅子1が後方に向けて傾倒可能になっている。
前後両脚8、9の各端部には、キャスター11がそれぞれ取り付けられており、これらキャスター11の転動により、椅子1が、床面F上を移動しうるようになっている。
椅子1には、床面Fに摩擦抵抗を付与することにより、椅子1の床面Fに対しての移動を規制しうるようにした制動装置12が設けられているとともに、この制動装置12は、操作レバー13の操作によって、椅子1の制動とその解除が行われるようになっている。
この操作レバー13は、その下端部13a側が、支基2の右側部にブラケット14を介して軸支されており、上端の握持操作部13bが、座部3の右側方、または座部3の前方における左右方向の右側隅部に位置しうるように配置されている。
これにより、後記する制動部15による椅子1の制動とその解除との両者の操作が、操作レバー13を左右方向の右外側方に向けて同方向に押圧するように押動させることにより行われるようになっている。
操作レバー13の操作に作動する制動部15は、図4、図5に示すように、正面視上向きコ字状のフレームからなる取付部材16と、この取付部材16の左右方向のほぼ中央部に溶接等により固定された固定基板17と、この固定基板17の下面に取り付けられた制動部本体18と、この制動部本体18に対して相対的に上下方向に移動可能な接床部材19と、この接床部材19と制動部本体18との間に連結された上下1対のリンク部材20、21と、これら1対のリンク部材20、21と操作レバー13との間を連結された揺動リンク22とを有するとともに、これらの構成部材がユニット化して形成することにより組み立てられている。
取付部材16は、その左右の立上り端部16aが、左右の側脚10の取付基部10aと共に外側から共締めして支基2の両側部に取り付けられるようになっている。
接床部材19は、前方に向け平面視逆正三角形の各頂点に接床脚23をそれぞれ下向きに配置し、これら3点の接床脚23を固定部材24により一括して抱持しうるように固定するとともに、前方の左右に隣り合う二つの接床脚23、23の支脚部23a、23aを、制動部本体18側に固定された2つの案内筒25、25内に嵌入することにより、制動部本体18に対して相対的に上下方向に移動可能にし、各接床脚23が、床面Fに向けて当接する方向または床面Fから離間する方向に向けて移動可能になっている。
上部リンク部材20と下部リンク部材21からなる1対のリンク部材は、各一端20a、21aを、一端22aが操作レバー13の下端部13aに軸26により枢支された揺動リンク22の他端22bに、ボルト軸27、ワッシャ28およびナット29でもって共締めして枢着するとともに、上部リンク部材20の他端20bを制動部本体18側に設けたボルト軸30にワッシャ31、ナット32でもって枢支し、下部リンク部材21の他端21bを接床部材19側に設けたボルト軸33にワッシャ34、ナット35でもってそれぞれ枢支することにより、二股状の所定の分岐角度θに分岐させている。
上部リンク部材20の他端20bを枢支するボルト軸30には、巻きばね36が組み付けられている。
この巻きばね36は、一端36aを制動部本体18側に、その他端36bを上部リンク部材20側にそれぞれ係止することによって、揺動リンク22を介して伝達される操作レバー13の操作によって変化する上下のリンク部材20、21の分岐角度θを小さくする方向、すなわち操作レバー13の操作方向に抗する方向に向けて付勢し、その付勢力によって回動する上部リンク部材20に追従する下部リング部材21の回動によって、接床部材19が上方に向けて移動して、床面Fから離間しうるようになっている。
この場合、上部リンク部材20は、巻きばね36の付勢力によって上下のリンク部材20、21の分岐角度θを小さくする方向に回動する範囲が規制されるように、制動部本体18側に突設したストッパ37に係止させることにより、後記するロック機構38と共に、接床部材19を床面Fから離間させたときの椅子1の非制動時における初期待機状態が維持されるように構成されている。
また、上部リンク部材20は、操作レバー13の操作によって、巻きばね36の付勢力に抗する方向に回動させた際に、これに追従する下部リング部材21の回動によって、接床部材19が下方に向けて移動して床面Fに圧接しうるようになっており、これにより、椅子1が制動状態となるように構成されている。
制動装置12の制動部15には、接床部材19が床面Fに圧接された制動状態と、接床部材19が床面Fから離間した非制動状態における上下のリンク部材の分岐状態を維持させるためのロック機構38が設けられている。
このロック機構38は、制動部本体18と上部リンク部材20との間に設けた作動杆39を有し、この作動杆39の一端39aを上部リンク部材20に連係可能に取り付けるとともに、その他端39bを制動部本体18に設けた案内カム溝40に係合させることにより構成されている。
この案内カム溝40は、基端から制動操作時における作動杆39の移動方向に沿って延びる第1案内カム溝41と、この第1案内カム溝41の延出端から下方に向けてほぼくの字型に延びる第2案内カム溝42と、この第2案内カム溝42の延出下端から第1案内カム溝41の基端に向けて復帰しうるように延びる第3案内カム溝43とにより、横伏せ状態のほぼハート型の形状を有する。
すなわち、案内カム溝40は、図6に示すように、操作レバー13の第1段階の押動操作による制動時において、上部リンク部材20に連動して初期位置から移動する作動杆39の他端39bを、図7に示すように、第1案内カム溝41を通って第2案内カム溝42に案内し、そのほぼくの字型に屈曲した窪み部42aに係止させることにより、接床部材19の床面Fへの当接による制動状態が維持されるようにロックしうるようになっている。
また、図8に示すように、操作レバー13の同方向への第2段階の押動操作による制動解除時には、作動杆39の他端39bが、第2案内カム溝42の窪み部42aから離脱されるようにするとともに、この制動解除状態への切り替えと同時に、操作レバー13の押動操作を開放することにより、上部リンク部材20を巻きバネ36の付勢力によって、上下のリンク部材20、21の分岐角度θが小さくなる方向に回動させて、作動杆39の他端39bを、第3案内カム溝43を通って初期位置に自動的に復帰しうるようにし、接床部材19が床面Fから離間させることにより、制動状態が解除されるようになっている。
すなわち、本実施形態における椅子1の制動装置12は、操作レバー13を、前下方または側下方へ押動操作することにより、椅子1が制動状態となり、この制動状態において、操作レバー13を更に同方向へ押動操作することにより、椅子1の制動解除状態に切り替え可能とするとともに、この制動解除状態への切り替えと同時に、操作レバー13が、初期位置まで自動的に復帰するようになっている。
また、椅子1における支基2の左側部には、フットフレーム44が取り付けられている。
このフットフレーム44は、前端部44aを座部3の前方下部のほぼ中央部に向けて延出させてなるとともに、その前端部44aには、足置きプレート45の前端が取り付けられ、かつその後部下面には、荷重受け用の転動ローラ46が設けられている。
この足置きプレート45は、椅子1のサポート部材として付設することにより、着座姿勢の安定化を図るとともに、着座したままの椅子1の移動が円滑になるような補助機能を持たせてある。
本発明における一実施形態の制動装置を備えた椅子の前方斜視図である。 同じく、椅子の側面図である。 同じく、椅子の正面図である。 制動装置の組付状態を示す要部分解斜視図である。 制動装置による椅子の非制動時におけるリンク機構の初期待機状態を示す要部拡大正面図である。 同じく、操作レバーの操作による制動操作直後のリンク機構の作動状態を示す要部拡大正面図である。 同じく、椅子の制動時におけるリンク機構のロック状態を示す要部拡大正面図である。 同じく、操作レバーの操作による制動解除直後のリンク機構の作動状態を示す要部拡大正面図である。
符号の説明
1 椅子
2 支基
3 座部
4 背凭れ支持フレーム
5 背凭れ
6 肘掛け
7 脚体
8 前脚
9 後脚
10 側脚
10a 取付基部
11 キャスター
12 制動装置
13 操作レバー
13a 下端部
13b 握持操作部
14 ブラケット
15 制動部
16 取付部材
16a 立上り端部
17 固定基板
18 制動部本体
19 接床部材
20 上部リンク部材
20a 一端
20b 他端
21 下部リンク部材
21a 一端
21b 他端
22 揺動リンク
22a 一端
22b 他端
23 接床脚
23a 支脚部
24 固定部材
25 案内筒
26 軸
27 ボルト軸
28 ワッシャ
29 ナット
30 ボルト軸
31 ワッシャ
32 ナット
33 ボルト軸
34 ワッシャ
35 ナット
36 巻きばね
36a 一端
36b 他端
37 ストッパ
38 ロック機構
39 作動杆
39a 一端
39b 他端
40 案内カム溝
41 第1案内カム溝
42 第2案内カム溝
42a 窪み部
43 第3案内カム溝
44 フットフレーム
44a 前端部
45 足置きプレート
46 転動ローラ
F 床面
θ 分岐角度

Claims (7)

  1. 床面に対して、脚体に取り付けられたキャスターの転動による移動を規制する制動装置を備えた椅子であって、
    前記制動装置を、脚体、または座部を支持する支基に取り付けられ、かつ床面に摩擦抵抗を付与しうるようにした制動部と、この制動部による制動とその解除との操作を座部の側方、または座部の前方における左右方向の隅部に位置させてなしうるようにした操作レバーとにより構成したことを特徴とする椅子。
  2. 操作レバーによる制動部の制動とその解除との両者の操作を、同方向に押圧することによりなしうるようにした請求項1記載の椅子。
  3. 操作レバーを、前下方または側下方へ押動操作することにより、制動状態となり、この制動状態において、操作レバーを更に同方向へ押動操作することにより、制動解除状態へ切り替え可能とするとともに、この制動解除状態への切り替えと同時に、操作レバーが、初期位置まで自動的に復帰するようにした請求項1または2記載の椅子。
  4. 制動部を、操作レバーの操作によって上下方向に移動し、制動解除状態においては床面から離間し、制動状態においては床面に圧接する接床部材を備えるものとした請求項1〜3のいずれかに記載の椅子。
  5. 制動部を、接床部材と、制動解除状態への切り替えと同時に操作レバーを初期位置まで復帰させるための付勢手段と、制動部を脚体または支基に取り付ける取付部材とをユニット化して形成した請求項1〜4のいずれかに記載の椅子。
  6. 制動部を、上部リンク部材と下部リンク部材の各一端を枢支して二股状に分岐させた1対のリンク部材を設けるとともに、制動部本体に対して、相対的に上下方向に移動可能な接床部材を設け、上部リンク部材の他端を制動部本体側に、下部リンク部材の他端を接床部材側にそれぞれ枢支させ、操作レバーの操作によって、前記1対のリンク部材の二股状の分岐角度を変化させることにより、接床部材を制動部本体に対して、相対的に上下方向に移動させて床面への圧接および離間を可能となるようにし、かつ接床部材が床面に圧接された制動状態と、接床部材が床面から離間した非制動状態における前記1対のリンク部材の分岐状態を維持させるためのロック機構を設けて構成し、前記1対のリンク部材の分岐角度を小さくする方向へ付勢する付勢手段を設けることによって、制動解除状態への切り替えと同時に操作レバーが初期位置まで復帰するようにした請求項1〜5のいずれかに記載の椅子。
  7. ロック機構を、上部リンク部材に一端を連係可能に取り付けた作動杆と、この作動杆の他端を係合させた案内カム溝とにより構成し、操作レバーの押動操作による制動時には、上部リンク部材に連動して初期位置から移動する作動杆の他端を、案内カム溝の第1案内カム溝を通って第2案内カム溝に係止させることにより、接床部材の床面への当接による制動状態が維持されるようにし、操作レバーの同一方向への押動操作による制動解除時には、作動杆の他端を第2案内カム溝から離脱させるとともに、操作レバーの開放により、上部リンク部材を巻きバネの付勢力によって回動させて、作動杆の他端を、第3案内カム溝を通って初期位置に自動的に復帰させることにより、接床部材を床面から離間させて、制動状態が解除されるようにした請求項6記載の椅子。
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