JP2009296859A - 電機子 - Google Patents

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Yoshinari Asano
能成 浅野
Tatsushi Yasumoto
竜志 安本
Atsushi Kito
敦之 木藤
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Abstract

【課題】磁芯とヨークとのクリアランスによる騒音発生を抑制し、両者間の磁気抵抗を低減する技術を提供する。
【解決手段】ヨーク20を構成する電磁鋼板26のうち最も磁芯側に配設される電磁鋼板26tにおいて、配設孔22を規定する孔部22pが、回転軸Qを中心とした径方向外側の辺縁から径方向内側へと向けて突出する突部24pを呈する。配設孔22に磁芯を配設することによって突部24pが折り曲げられ、突部24pが有する弾性力によって磁芯を回転軸Qへと向けて付勢する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電機子に関し、特にアキシャルギャップ型の回転電機に適用できる。
回転電機は、電機子及び界磁子を備えている。特にアキシャルギャップ型の回転電機においては、回転軸に垂直な面に沿って拡がるエアギャップを介して、回転軸に沿って電機子と界磁子とが相互に対向して配置される。電機子は、ヨークと、当該ヨークに設けられるティースと、当該ティースを芯として巻回される巻線とを有している。また、界磁子は、電機子で発生する回転磁界によって回転される。
ヨークは所定の厚みをもつ平座金状に形成され適宜の箇所で厚さ方向の孔を複数呈しており、当該孔のそれぞれにティースが配設される。
ティース及びヨークが呈する孔の公差により、ヨークにティースを配設した際には、ティースのガタツキが生じるおそれがあり、磁気抵抗の増大及び騒音発生の要因となる。
本発明は、上記課題に鑑み、ティースとヨークとのクリアランスによる騒音発生を抑制し、両者間の磁気抵抗を低減する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、第1の発明は、電機子巻線(10)と、前記電機子巻線が巻回された磁芯(12)と、予め定められた方向を法線とする面内に延在して、複数の前記磁芯を前記方向に平行な回転軸(Q)を中心として環状に配設する複数の配設孔(22)を有するヨーク(20)とを備える電機子(30)であって、前記配設孔に配設される前記磁芯を前記回転軸を中心とする径方向に付勢する弾性体(14,24)を更に有する。
第2の発明は、第1の発明であって、前記磁芯(12)は前記径方向を法線とする面内に延在して前記径方向に隣接する複数の第1電磁鋼板(16)を有する。
第3の発明は、第2の発明であって、前記磁芯(12)の前記径方向の長さの過半は、前記回転軸方向を法線とする面内における、前記回転軸方向及び前記径方向のいずれにも垂直な方向の長さが前記径方向に沿って順次狭くなる形状を呈し、前記弾性体(14,24)は前記狭くなる方向に付勢する。
第4の発明は、第2の発明であって前記磁芯(12)のうち、前記配設孔(22)に埋設される部位(126,126A)は、前記径方向を法線とする第1面(18)を呈し、前記配設孔は前記第1面と対向する第2面(28)を呈する。
第5の発明は、第2ないし第4のいずれか1つの発明であって、前記第1電磁鋼板(16)のうち前記径方向の端部を呈する前記第1電磁鋼板が前記弾性体(14)を有する。
第6の発明は、第5の発明であって、前記弾性体(14)は、前記径方向の端部を前記第1電磁鋼板(16)から前記配設孔(22)へと突出する突部(14p)を有する。
第7の発明は、第1の発明であって、前記ヨーク(20)は、前記回転軸(Q)方向を法線とする面内に延在し、孔部(22p)を有する第2電磁鋼板(26)の複数を前記回転軸方向に積層して形成され、一の前記孔部が他の前記孔部と重なることで前記配設孔(22)を規定し、前記複数の前記第2電磁鋼板のうち少なくとも一の前記第2電磁鋼板は、前記配設孔の辺縁から前記配設孔へと突出する突部(24p)を有する。
第8の発明は、第7の発明であって、前記突部(24p)の、前記配設孔(22)の辺縁からの長さ(L1)は、前記配設孔の深さ(L0)よりも短い。
第9の発明は、第7又は第8の発明であって、前記第2電磁鋼板(26)のうち、前記突部(24p)を有する前記第2電磁鋼板に対して前記回転軸(Q)方向の一方側の前記第2電磁鋼板は、前記突部と対応する位置において、前記突部を収容する凹部(24h)を呈する。
第1の発明によれば、磁芯をヨークに堅固に保持させてガタツキを回避又は抑制できる。
第2の発明によれば、周方向に流れる磁束に起因した渦電流の発生を低減できる。
第3の発明によれば、磁芯と配設孔との周方向における接触面積を大きくし、周方向に流れる磁束についてのギャップを低減できる。
第4の発明によれば、弾性体の付勢によって磁芯の径方向内側の第1面と、配設孔を規定して当該第1面と対向する第2面とが密に接するので、磁気抵抗を低減する。
第5の発明によれば、配設孔に磁芯を配設した場合に、配設孔の一部が弾性体を押し曲げるので、製造が容易である。
第6の発明によれば、配設孔に磁芯を配設した場合に、配設孔の一部が突部を押し曲げるので、突部を上記弾性体として採用でき、製造が容易である。
第7の発明によれば、配設孔に磁芯を配設した場合に、磁芯の一部が突部を押し曲げるので、突部を上記弾性体として採用でき、製造が容易である。
第8の発明によれば、配設孔がヨークを貫通していない場合において、磁芯を配設孔に挿入した場合に、弾性体が配設孔の底面と磁芯の底面との間に挟まることを回避できる。
第9の発明によれば、押し曲げられた突部を凹部に収容することで、突部の厚み、すなわち突部を有する電磁鋼板の厚みの分だけ、磁芯と配設孔との隙間を低減できる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図1を初めとする以下の図には、本発明に関係する要素のみを示す。
図1は本発明の実施形態に係る電機子の分解斜視図及びその部分拡大図であり、回転軸Q方向に沿って分解して示している。また、図2は磁芯12の胴体部122の平面図である。
図1に示す如く電機子30は、回転軸Q方向に沿って、電機子巻線10と磁芯12とヨーク20とを備えており、例えばアキシャルギャップ型モータ(図示省略)に適用される。なお、本願で特に断りのない限り、電機子巻線10はこれを構成する導線の1本1本を指すのではなく、導線がひと纏まりに巻回された態様を指す。これは図面においても同様である。また、巻始め及び巻終わりの引出線、及びそれらの結線も図面においては省略した。
磁芯12は、電機子巻線10を巻回する芯として機能する胴体部122と、鍔部124と、胴体部122に対して鍔部124とは反対側の端部にあってヨーク20の配設孔22に埋め込まれる部位たる埋込部126とを有している。胴体部122は、回転軸Qと平行な方向に延在している。鍔部124は、胴体部122がヨーク20に嵌る側とは反対側の端部で回転軸Qを中心とする円の周方向に張り出して、胴体部122よりも磁極の面積を拡げている。鍔部124が周方向に張り出すことによって、界磁子の磁束を多く胴体部122へと導き、電機子巻線10に十分に鎖交させることができる。
なお、隣接する鍔部124同士の間には、磁束の漏洩を回避又は抑制するために一定の空隙が必要である。具体的には、鍔部124同士の最短距離が、アキシャルギャップ型回転電機に形成されるエアギャップ長の2倍強程度が望ましい。
また、胴体部122、鍔部124及び埋込部126は、回転軸Q方向から見たときに台形を呈し、ヨーク20に配設された場合に、等脚台形の相互に平行な上下辺の短い方が回転軸Qに近いことが望ましい。当該等脚台形の斜辺を回転軸Qから略放射状に配置することにより、電機子巻線10を広い面積に設けやすいからである。さらに、磁極の対称性を高めるためには当該等脚台形の上下辺の垂直二等分線上に回転軸Qが位置することが望ましい。なお、実際は、当該等脚台形の角部は丸められていることが望ましい。丸められていないと、胴体部122の周囲に巻回される電機子巻線10がその剛性によって角部近傍で胴体部122から離れてしまうからである。
磁芯12の径方向長さの過半は、径方向に平行な面内での径方向に垂直な方向の長さが順次狭くなる形状を呈している。これにより、磁芯12と配設孔22との周方向における接触面積が大きくなり、周方向に流れる磁束についてのギャップを低減できる。なお、本実施形態では回転軸Qへ近付くに従って順次狭くなっているが、回転軸Qから遠離るに従って順次狭くなっても良い。
また、磁芯12は、径方向に積層された電磁鋼板16で構成されることが望ましい。このとき、電磁鋼板16の打抜き幅は、1枚1枚異なっている。このような電磁鋼板の積層体は、電磁鋼板を打抜く刃物をサーボ機構等で順次動かすことによって形成できる。
図3はヨーク20の一部を示す平面図である。ヨーク20は回転軸Qを中心とする環状の電磁鋼板(課題を解決する手段における第2電磁鋼板)26の複数を回転軸Q方向に積層して形成され、回転軸Q方向を法線とする主面を呈しており、各電磁鋼板26は適宜に孔部22pを有している。孔部22pを有する電磁鋼板26の複数が回転軸Q方向に積層することによってヨーク20は複数の磁芯12を回転軸Qの周りで環状に配設する複数の配設孔22を呈する。配設孔22のそれぞれは、磁芯12と同様に回転軸Q方向から見たときに等脚台形を呈し、その外形は、磁芯12の埋込部126が呈する等脚台形の外形よりも若干大きい。これによって、磁芯12を配設孔22に配設する工程が容易になる。当該等脚台形の上下辺の垂直二等分線上に回転軸Qが位置し、斜辺を回転軸Qから略放射状に規定することによって、電機子巻線10を広い面積に設けることが可能となる。
本実施形態においては、ヨーク20を構成する電磁鋼板26のうち少なくとも磁芯12が配設される側とは反対側の主面を呈する電磁鋼板26は孔部22pを有していない。これによって磁芯12が配設されるときの深さを規定することができる。なお、当該主面を呈する電磁鋼板26に隣接する電磁鋼板26もまた孔部22pを有していないものを採用することによりヨーク20の強度向上を図ることができる。
なお、ヨーク20を構成する電磁鋼板26の全てが孔部22pを有していても良い。その場合、磁芯12の胴体部122を埋込部126よりも太くすること等によりその埋込深さを規定する。
図4は配設孔22の一部を示す拡大斜視図である。
ヨーク20を構成する電磁鋼板26のうち最も磁芯12側に位置する電磁鋼板26tは、配設孔22の径方向外側の辺縁から径方向内側へと突出する突部24pを有している。配設孔22の辺縁から突出する突部24pの長さL1は、配設孔22の深さL0よりも短いことが望ましい。具体例を挙げれば、例えば配設孔22が4枚の電磁鋼板26及び突部24pを有する電磁鋼板26tの計5枚の電磁鋼板26,26tで規定される場合、突部24pの長さL1は電磁鋼板26,26tを5枚積層したときの深さL0よりも短い。さらに、突部24pを有している電磁鋼板を除いた配設孔22の深さL2よりも短いことが望ましい。このような深さの条件を満足していれば、突部24pが設けられる電磁鋼板26tは、最も磁芯12側に位置するものである必要はない。
また、配設孔22を規定する電磁鋼板26のうち突部24pを有する電磁鋼板26tを除いた電磁鋼板26は、突部24pと対応する位置において、突部24pを収容する凹部24hを呈している。なお、凹部24hを規定する電磁鋼板26の径方向外側の辺縁24eは、突部24pの基部24bよりも径方向内側に張り出していることが望ましい。換言すれば、突部24pの基部24bは、電磁鋼板26tを除いた電磁鋼板26の径方向外側の辺縁よりも径方向外側に位置していることが望ましい。突部24pが折れ曲がるときの基部24bにおける応力集中を回避又は抑制し、折れ曲がった突部24pを凹部24hに収容し、応力集中を抑制するためである。
図5は配設孔22に配設された磁芯12の一部を拡大した断面図である。突部24pを有する電磁鋼板26tは弾性を有している。配設孔22に磁芯12を挿入することによって突部24pが折り曲げられ、磁芯12を回転軸Qへと向けて付勢する弾性体24として機能する。弾性体24は、ヨーク20を構成する電磁鋼板26を打抜いて成型する場合に、孔部22pの形状を異ならせることによって容易に製造できる。すなわち、突部24pを打抜く金型と、凹部24hを打抜く金型とを取替えて打抜けば良い。
突部24pの長さL1を配設孔22の深さL0よりも短くすることによって、磁芯12を配設孔22に配設した場合に、突部24pがヨーク20の主面と磁芯12の底面との間に挟まることを回避できる。
また、折れ曲がった突部24pを収容する凹部24hを呈することによって、突部24pの厚み、すなわち電磁鋼板26tの厚みの分だけ、磁芯12と配設孔22との隙間を低減できる。
特に、径方向に積層した電磁鋼板によって磁芯12を構成する場合、積層方向の公差は、電磁鋼板1の板厚公差の総和となる。そのため、径方向に垂直な方向の長さよりも径方向の長さの方が公差は大きい。しかし、当該公差を考慮して配設孔22の形状を制御することは工程の煩雑化やコスト増大を招来するため、必然的に径方向のガタツキが発生する。突部24pはこのガタツキを吸収し、配設孔22内部で磁芯12がずれることを回避又は抑制するものである。
また、磁芯12が配設孔22の外周側、すなわち回転軸Qから遠離る側に偏って配設されると、埋込部126と配設孔22との間で周方向に空隙が形成されやすい。この空隙は磁束の流れを妨げるエアギャップとして働き、銅損を増大させることになる。本実施形態では、径方向の長さの全体が、回転軸Qへと向けて順次幅狭となる形状を呈し、突部24pが回転軸Qへと向けて磁芯12を付勢するので、当該空隙の形成を抑制できる。
なお、磁芯12及び配設孔22を回転軸Qから遠離るに従って順次狭くする場合には、磁芯12を付勢する方向は逆となる。すなわち、径方向外側へと向けて磁芯12を付勢する。
〈変形例〉
以上、本発明の好適な態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、以下のようにすることによって磁気抵抗を低減できる。
図6は本発明の変形例に係る電機子の一部を示す平面図である。電機子においては、上述の磁芯12に代えて埋込部126Aが回転軸Qを中心とする径方向及び当該径方向に垂直な方向に沿った段差17を呈する磁芯12Aを採用する。また、上述のヨーク20に代えて配設孔22Aが当該径方向及び当該径方向に垂直な方向に沿った段差27を呈するヨーク20Aを採用する。
具体的には、磁芯12Aは径方向を法線とする面内に延在する複数の電磁鋼板(課題を解決する手段における第1電磁鋼板)16を径方向に積層して形成される。磁芯12Aのうち、配設孔22Aに配設される埋込部126Aは、段差17を呈する部位において回転軸Qを中心とした径方向を法線とする第1面18を呈する。また、配設孔22Aは段差27を呈する部位において第1面18と対向する第2面28を呈する。
図6では、埋込部126A及び配設孔22Aはともに回転軸Q方向からの平面視で径方向に延在する部位(以下「径方向部位」)と、周方向に延在する部位(以下「周方向部位」)とで略T字状を呈しており、当該周方向部位の略中心から径方向内側へと向けて当該径方向部位が延在している。そして、埋込部126Aの径方向部位の径方向長さを配設孔22Aの径方向部位の径方向長さよりも短くしている。
このような構成とすることにより、磁芯12Aが配設孔22Aに配設された際に、突部24pの弾性力によって、磁芯12Aが回転軸Qへと向けて付勢されるので、第1面18と第2面28とが密に接する。よって第1面18と第2面28との間で阻害されることなく、磁芯12Aを流れる磁束は周方向に流れ、当該周方向を法線とする面は通常は配設孔22Aを規定する面と接するので、磁気抵抗を低減できる。
一般に複数の電磁鋼板16を径方向に積層して磁芯12Aを形成する場合には、まず複数の電磁鋼板16のそれぞれを予め定められた形状に打抜く。そして打抜かれた電磁鋼板16を積層して磁芯12Aを得る。このとき、磁芯12Aの周方向の長さの公差は、磁芯12Aを構成する複数の電磁鋼板16のうち、最も打抜き幅の公差が大きい一の電磁鋼板16の公差によって決まる。しかし、磁芯12Aの径方向の長さの公差は、磁芯12Aを構成する複数の電磁鋼板16のそれぞれの径方向の長さ(すなわち、電磁鋼板16の厚み)の総和になるので、周方向の長さの公差に比べて格段に大きくなる。換言すれば、磁芯12Aの周方向の長さは径方向の長さに比べて精度良く形成できる。
したがって、突部24pの弾性力によって第1面18と第2面28とが密に接すれば、磁芯12Aの回転軸Qを中心とする周方向を法線とする面の周囲に生じ得るエアギャップを抑制できる。もって磁気抵抗を低減できる。
また、上述の態様においては、弾性体24が径方向内側、つまり回転軸Qへと向けて付勢する態様についてのみ説明したが、弾性体24を例えば配設孔の径方向内側の辺縁に設けて、磁芯を径方向外側へと向けて付勢するようにしても良い。さらに、このような電機子30を回転子として採用する場合には、電機子30を備えるモータの稼働中には磁芯に対して、弾性体24の付勢力に加えて遠心力も働くので、磁芯を径方向外側に固定したい場合に資する。ただし、磁芯の周方向の長さが、径方向内側へ向かうに従って狭くなる場合には、径方向内側に固定するのが良い。
図7は変形例に係る磁芯12Bの斜視図である。図7に示すように、複数の電磁鋼板16を径方向に積層して磁芯12Bを形成し、径方向の端部に位置する一の電磁鋼板16の一部を切り起こして弾性体14を設けても良い。ただし、磁芯12Bが配設孔22に配設された状態では、少なくとも弾性体14の自由端は配設孔22内(図1参照)にある。この場合、弾性体14は配設孔の径方向外側へと向けて付勢するので、ヨーク20(図1参照)を基準に見れば、磁芯12Bが回転軸Qへと向かって付勢されていることになる。
図8及び図9は変形例に係る磁芯12Bをヨーク20に配設した状態の断面図であり、回転軸Q方向と径方向とで規定される面を示している。弾性体14は例えば、径方向外側に位置する電磁鋼板16の一部にU字型に切り込みを入れ、当該U字に囲まれた領域を電磁鋼板16が延在する面から起こせば良い。弾性体14の弾性力を強くするには、当該領域を起こす角度を調節する。
例えば、弾性体14を配設孔22に配設したときの弾性力は、当該領域を起こす角度が、図8のように角度が0度以上90度以下の場合よりも、図9のように角度が90度よりも大きく180度よりも小さい場合の方が大きい。
本発明の実施形態に係る電機子を例示する分解斜視図である。 磁芯の平面図である。 ヨークの一部を示す平面図である。 配設孔の一部を示す拡大斜視図である。 配設孔に配設された磁芯の一部を拡大した断面図である。 本発明の変形例に係る電機子の一部を示す平面図である。 変形例に係る磁芯の斜視図である。 変形例に係る磁芯をヨークに配設した状態の断面図である。 変形例に係る磁芯をヨークに配設した状態の断面図である。
符号の説明
10 電機子巻線
12 磁芯
14 弾性体
14p 突部
16 電磁鋼板
18 第1面
20,20A ヨーク
22,22A 配設孔
22p 孔部
24 弾性体
24p 突部
24h 凹部
26,26t 電磁鋼板
28 第2面
30,30A 電機子
L0,L1 長さ
Q 回転軸

Claims (9)

  1. 電機子巻線(10)と、
    前記電機子巻線が巻回された磁芯(12)と、
    予め定められた方向を法線とする面内に延在して、複数の前記磁芯を前記方向に平行な回転軸(Q)を中心として環状に配設する複数の配設孔(22)を有するヨーク(20)と
    を備える電機子(30)であって、
    前記配設孔に配設される前記磁芯を前記回転軸を中心とする径方向に付勢する弾性体(14,24)を更に有する、電機子。
  2. 請求項1記載の電機子(30)であって、
    前記磁芯(12)は前記径方向を法線とする面内に延在して前記径方向に隣接する複数の第1電磁鋼板(16)を有する、電機子。
  3. 請求項2記載の電機子(30)であって、
    前記磁芯(12)の前記径方向の長さの過半は、前記回転軸方向を法線とする面内における、前記回転軸方向及び前記径方向のいずれにも垂直な方向の長さが前記径方向に沿って順次狭くなる形状を呈し、
    前記弾性体(14,24)は前記狭くなる方向に付勢する、電機子。
  4. 請求項2記載の電機子(30)であって、
    前記磁芯(12)のうち、前記配設孔(22)に埋設される部位(126,126A)は、前記径方向を法線とする第1面(18)を呈し、
    前記配設孔は前記第1面と対向する第2面(28)を呈する、電機子。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載の電機子(30)であって、
    前記第1電磁鋼板(16)のうち前記径方向の端部を呈する前記第1電磁鋼板が前記弾性体(14)を有する、電機子。
  6. 請求項5記載の電機子(30)であって、
    前記弾性体(14)は、前記径方向の端部を前記第1電磁鋼板(16)から前記配設孔(22)へと突出する突部(14p)を有する、電機子。
  7. 請求項1記載の電機子(30)であって、
    前記ヨーク(20)は、前記回転軸(Q)方向を法線とする面内に延在し、孔部(22p)を有する第2電磁鋼板(26)の複数を前記回転軸方向に積層して形成され、
    一の前記孔部が他の前記孔部と重なることで前記配設孔(22)を規定し、
    前記複数の前記第2電磁鋼板のうち少なくとも一の前記第2電磁鋼板は、前記配設孔の辺縁から前記配設孔へと突出する突部(24p)を有する、電機子。
  8. 請求項7記載の電機子(30)であって、
    前記突部(24p)の、前記配設孔(22)の辺縁からの長さ(L1)は、
    前記配設孔の深さ(L0)よりも短い、電機子。
  9. 請求項7又は請求項8記載の電機子(30)であって、
    前記第2電磁鋼板(26)のうち、前記突部(24p)を有する前記第2電磁鋼板に対して前記回転軸(Q)方向の一方側の前記第2電磁鋼板は、前記突部と対応する位置において、前記突部を収容する凹部(24h)を呈する、電機子。
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