JP2009296849A - Pwm回路 - Google Patents

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正文 永見
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Abstract

【課題】 回路を簡単な構成にしてコストを抑制し、細かな制御を実現してスペクトラム拡散効果を向上することができるPWM回路を提供すること。
【解決手段】 搬送波を所定数の周期ごとにフェーズ単位に分け、フェーズ内での合計が変化しないよう維持しつつ、フェーズ内での周期を異なる周期に搬送波を変化させるカウンタ回路3と、カウンタ回路3により変化させた搬送波(DregN=k+a,DregN+1=k-a等)に対して、フェーズ内での周期の合計に対するオン時間の合計の比率がPWM指令値と変化しないように維持しつつ、フェーズ内の各周期におけるオン時間を設定してPWM波形を生成する比較回路5及びレジスタ回路6を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PWM制御信号を生成して出力するPWM回路の技術分野に属する。
従来では、PWM発生カウンタに設定するキャリア周波数用周期データとPWM値設定データに対して同率で変化分をかけて同時に変化させることで、PWM値を保持しながらキャリア周波数を変化させることでスペクトラム拡散を実施している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−88131号公報(第2−8頁、全図)
しかしながら、従来にあっては、周期データとPWM指示データを同時に演算しカウンタ回路にセットするため、カウンタ回路分解能とのアンマッチを処理しなければならなかった。
この点について詳しく説明する。
このアンマッチ処理は、カウンタ回路の分解能により、割り切れなければ丸めて、その分が誤差となるが、カウンタ回路の分解能を上げて、無視できるようにするなどの処理である。カウンタ回路の分解能を上げていくことは、コストの増加につながり問題であった。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、回路を簡単な構成にしてコストを抑制し、細かな制御を実現してスペクトラム拡散効果を向上することができるPWM回路を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、搬送波とPWM指令値に基づいてPWM波形を生成し、出力するPWM回路において、前記搬送波を所定数の周期ごとにフェーズ単位に分け、前記フェーズ内での合計が変化しないよう維持しつつ、フェーズ内での周期を異なる周期に搬送波を変化させる周期生成手段と、前記周期生成手段により変化させた搬送波に対して、前記フェーズ内での周期の合計に対するオン時間の合計の比率が前記PWM指令値と変化しないように維持しつつ、前記フェーズ内の各周期におけるオン時間を設定してPWM波形を生成するPWM波形生成手段と、を備えることを特徴とする。
よって、本発明にあっては、回路を簡単な構成にしてコストを抑制し、細かな制御を実現してスペクトラム拡散効果を向上することができる。
以下、本発明のPWM回路を実現する実施の形態を、請求項1,2,4に係る発明に対応する実施例1と、請求項1,3に係る発明に対応する実施例2と、請求項1,4,5に係る発明に対応する実施例3に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のPWM回路の回路構成を示す図である。
実施例1のPWM回路1は、発振回路2、カウンタ回路3、入力処理PWM値設定回路4、比較回路5、レジスタ回路6を備えている。
発振回路2は、カウンタ用クロックCLKを発生する。
カウンタ回路3は、PWM周波数(キャリア周波数)の周期を発生させる。
入力処理PWM値設定回路4は、外部ユニット7(又は回路)よりのPWM制御値信号Dpwmoを受け、実際のPWM制御対象(モータ相コイル、表示器、ソレノイド等)へ整合するPWM指示値Dpwmsへと変換処理を行う。
比較回路5は、レジスタ回路6で保持されたPWM指示値Dpwmsの出力データDpwmcとカウンタ回路3のカウントデータDcntを比較し、PWM制御対象を駆動制御するPWM波形を発生する。
レジスタ回路6は、PWM指示値をカウンタ回路3のオーバーフロー(カウンタ値との一致)信号Resでラッチ保持する。
図2は実施例1のPWM回路のカウンタ回路の回路構成を示す図である。
カウンタ回路3は、UPカウンタ31、比較器32、加減算器33、周期データレジスタ34を備えている。
UPカウンタ31は、カウンタ用クロックCLKによりUPカウント動作を行う。
比較器32は、UPカウンタのカウント値Dcntと周期データDregnを比較して一致信号Resを発生する。
加減算器33は、周期データレジスタからの周期データDregに入力処理PWM値設定回路4からの変調データDu/dを所定の回数で加算減算処理し、キャリア周波数変調用の周期データDregnとして比較器32に入力する。
作用を説明する。
[容易な回路構成によるスペクトラム拡散作用]
図3は実施例1のPWM回路の基本的な構成を示す回路図である。図4は実施例1のPWM回路のカウンタ回路の基本的な構成を示す図である。図5は、図3、図4の構成による動作タイミングを示すタイムチャート図である。
図3に示す回路図では、キャリア周波数変調を行っていない。図3、図4の動作について、まず説明する。
PWMキャリア周波数は、カウンタ用クロックCLKをUPカウンタ31でカウントUPし、0から周期データDregまでカウント値が上昇する。周期データDregになると比較器32により一致が検知され一致信号Resが出力される。
一致信号ResはUPカウンタのリセット端子Rに入力されカウント値Dcntを0に戻す。カウント値Dcntが0に戻ると一致信号Resは解除される。従って、一致信号Resは回路遅延分の短時間の出力となるが、図示しないゲート遅延回路等により回路動作確定に必要な時間を確保した短時間パルスとなっている。この動作を繰り返し、カウンタ回路3は周期T0のキャリア周波数を発生し、同時に比較回路5へカウント値Dcntデータを供給する。
比較回路5へは、前述のレジスタ回路6からPWM指示値Dpwmsを一致信号Resでラッチ保持した出力データDpwmcも供給されており、この2つのデータを比較し、出力データDpwmc>カウント値Dcntでハイレベル(H)を、出力データDpwmc≦カウント値Dcntでローレベル(L)をPWM回路出力として出力する(図5参照)。
図6は図1、図2の実施例1の構成による動作タイミングを示すタイムチャート図である。
実施例1の上記説明した基本構成の動作タイミングを示す図5との違いは、カウンタ回路3の構成の違いにより、周期データDregが、変調データDu/pを加減算した、2個のデータ列で構成されるフェーズを構成する点である。
例えばフェーズNでは、前フェーズN−1のカウンタ回路3の比較器32の一致信号Resを受け、フェーズNとしてのキャリア周波数の変調データDu/pのa(図6参照)を取り込みと、PWM指示値Dpwmsのe(図6参照)を取り込みラッチ保持し、出力データDpwmc=eとするのと、UPカウンタ31のカウント値リセットでカウント値Dcnt=0が実施され、それに伴い比較回路5の出力PWMがLからHへ変化する。
上記一致信号Resが解除されるとカウント値Dcntは0からカウントUPされる。このときの周期データは、周期データDregと変調データDu/dの加減算プロセスの加算プロセスを働かせ、周期データレジスタによる周期データDreg=k(図6参照)にキャリア周波数の変調データDu/d=a(図6参照)を加算した周期データDregn=k+a(図6参照)となっている。
カウント値DcntがカウントUPされ出力データDpwmc=eに達すると、比較回路5の出力PWM信号は、HからLに変化する。
さらに、カウント値DcntのカウントUPが継続され周期データDregn=k+aに達すると、一致信号Resが発生するが、周期データDregと変調データDu/dの加減算プロセスが減算プロセスであるため、変調データDu/dとPWM指示値Dpwmsの取り込み更新は実施されず、周期データDregn=k−a(図6参照)とした周期となる。
一致信号Resの解除後は、上記と同様の動作を行い、カウント値Dcntは周期データDregn=k−aまでカウントUPされる。以後、同様に変調データDu/d=b、PWM指示値Dpwms=f(図6参照)とした新フェーズN+1が始まる。
また、フェーズN−1とフェーズN+2は周期は同じ制御内容Du/d=0のフェーズである。フェーズは周期がDu/d=a、b、0により制御される3つのタイプ(タイプA、タイプB、タイプC)からなる。
このように、入力処理PWM値設定回路4から指示される複数のキャリア周波数変調データDu/dにより、周期データDregを加減算し、周波数変調データDu/dに対応した複数の周期(周波数)の異なるパルス列(複数のフェーズ)を形成することで、簡素な回路(制御)でノイズの発生を抑制するスペクトラム拡散効果の大きい実施例1のPWM回路1となる。
実施例1の作用を明確にするために、以下にさらに説明を加える。
例えば、ブラシレスモータのインバータ回路による相コイルの駆動、表示器の調光駆動、PS等のソレノイド駆動等は、損失が少ない制御を実現するためにPWM駆動を採用している。
PWM駆動は、損失が少ない反面、そのdi/dt,dv/dtが大きいことにより、同一周波数で駆動した場合、その周波数(キャリア周波数)を基本周波数とした電磁ノイズ列(ノイズスペクトラム)のレベルが高くなる。
また、モータ等では、磁気歪による音響ノイズ発生の問題もあり、キャリア周波数を可変(変調)し、ノイズスペクトラムを拡散することが考えられる。
これを実現するためのPWM回路でPWM値(周期とオン時間(L又はHの時間)比:%)を維持しながらキャリア周波数(PWM波形の周波数)を可変にする方法としては、次のようなものが考えられる。キャリア周波数を発生する原発振周波数(キャリア周波数を発生する周期カウンタへの入力クロックCLK)を可変にする方法と、従来公報とした特開2003-88131にあるようなキャリア周波数を発生させる周期カウンタ(従来公報ではUP/DOWNカウンタ)の周期をかえて、且つPWM値をかえないようにするために、周期カウンタ値と比較するPWM発生用のデータを周期変更比率で演算補正する方法(図7、図8)、周期カウンタがカウントしている値を加算回路で加減算して、位相をズラす(シフトする)方法(図9、図10)が考えられる。
従来公報の例では、周期とPWM指示値を演算する煩雑さがあり(比率演算するとカウンタの分解能の問題が出る)、もしくは、制御ロジック規模が大きくなる。実施例1では、(周期)カウンタ回路3のカウント値Dcntと比較して周期を作成するための周期データDregを、任意の数DregnNからなる任意のグループ(フェーズN)を発生させるとともに、少なくともグループ全体ではカウンタ回路3のカウント分解能ベースで周期データの合計とPWM指示値の合計の比でPWM値を維持するように制御する。これにより、カウンタ回路3のカウント分解能ベースでの加減算処理(回路)で済むようになる(カウンタの分解能に関係なくなる)。
実施例1では、このグループ数を3個とし、グループ内の周期データDregnの数を2個とした例であり、周期データDregnは周期データDregを基本にしてキャリア周波数の変調値(変調データDu/d)を加減算器33で加減算した値を用いる。そして、加減算した周期データDregnで生成したパルス列を1つのフェーズとして、フェーズ内で加減算値が±0となる制御を実施する。これにより、PWM値を維持したまま、T0〜T4の5個の周期(キャリア周波数)で構成されるPWM波形発生を、簡素な回路(制御)で実現でき、ノイズスペクトラム拡散効果の大きい制御にする。また、変調データDu/dは、自由度を持たせるため、入力処理PWM値設定回路4から指示値が出るようにしている。
次に、効果を説明する。
実施例1のPWM回路にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)搬送波とPWM指令値に基づいてPWM波形を生成し、出力するPWM回路において、搬送波を所定数の周期ごとにフェーズ単位に分け、フェーズ内での合計が変化しないよう維持しつつ、フェーズ内での周期を異なる周期に搬送波を変化させるカウンタ回路3と、カウンタ回路3により変化させた搬送波(DregN=k+a,DregN+1=k-a等)に対して、フェーズ内での周期の合計に対するオン時間の合計の比率がPWM指令値と変化しないように維持しつつ、フェーズ内の各周期におけるオン時間を設定してPWM波形を生成する比較回路5及びレジスタ回路6を備えたため、フェーズ内での周期の合計とオン時間の合計の比によりPWM指令値を維持し、カウンタの分解能を上げることなく、PWM波形が異なる周波数で構成されるようにして、回路を簡単な構成にしてコストを抑制し、細かな制御を実現してスペクトラム拡散効果を向上することができる。
これにより、PWM波形によるノイズ発生を抑制することができる。
(2)上記(1)において、カウンタ回路3は、一定時間間隔でカウントを行うUPカウンタ31と、基準となる周期データ値Dregを記憶し出力する周期データレジスタ34と、UPカウンタ31によるカウント値Dcntと周期データ値Dregを比較し周期データ値Dregに達するとカウント値Dcntをリセットさせる比較器32と、フェーズ内の周期データ値Dregを、フェーズ内での合計が変化しないよう維持しつつ、周期データ値Dregを変調データDu/dで加減算して変化させる加減算器33を備え、搬送波を所定数の周期ごとにフェーズ単位(フェーズN、フェーズN+1等)に分け、フェーズごとに変調データDu/dを設定し出力する入力処理PWM値設定回路4を備えたため、搬送波は、加減算器33による周期変化によりフェーズ内で加算分、長くなったものと減算分、短くなったものの組合せとなり、合計するとPWMのデューティ%が維持されるようにしつつ、フェーズごとにこの加減算する変調データDu/dを変更して、搬送波を異なる複数の周期で構成するようにして、PWM波形のノイズ特性が向上するよう、スペクトラム拡散効果を向上することができる。
(4)上記(1)及び(2)において、PWM波形生成手段は、PWM指令値Dpwmsと、カウンタ回路3により変化させた搬送波の各周期から、フェーズ内での周期の合計に対するオン時間の合計の比率がPWM指令値Dpwmsと変化しないように、各周期分のPWM指令分割値Dpwmcを設定するレジスタ回路6と、カウンタ回路3により変化させた搬送波の各周期と、レジスタ回路6で設定したPWM指令分割値Dpwmcに基づいて、PWM波形を生成する比較回路5を備えるため、フェーズ内で変化させた周期に基づいてPWM指令分割値Dpwmcを設定し、2つを比較回路5で比較することにより、PWM波形を生成するようにして、フェーズ内での周期の合計とオン時間の合計の比によりPWM指令値を維持し、カウンタの分解能を上げることなく、PWM波形が異なる周波数で構成されるようにして、回路を簡単な構成にしてコストを抑制し、細かな制御を実現してスペクトラム拡散効果を向上することができる。
実施例2は、キャリア周波数変調を固定パターンにした例である。
構成を説明する。
図11は実施例2のPWM回路のカウンタ回路の回路構成を示す図である。
実施例2では、加減算した周期データDregnを周期データレジスタ34(ROM)に記憶保持させておき、一致信号Resにより周期データDregnを巡回的に切り替える構成である。
その他構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
作用を説明する。
実施例2では、入力処理PWM値設定回路4からの指示は必ずしも必要ではない。図2の構成では、周期データレジスタ34が、周期データDregnを巡回的に切り替えるために、一致信号Resをフィードバックさせる点が異なっている。
周期データレジスタ34から出力される周期データDregnを一致信号Resが入力されるタイミングで、周期データDreg=kからk+a、k−a、k+b、k−b、Dreg=kと巡回的(サイクリック)に切り替えると、動作タイミングとしては、図6と同様になる。
効果を説明する。実施例2のPWM回路にあっては、上記(1)に加えて、以下の効果を有する。
(3)上記(1)において、カウンタ回路3は、一定時間間隔でカウントを行うUPカウンタ31と、搬送波を所定数の周期ごとにフェーズ単位に分け、フェーズごとに変調データDu/dを設定し、フェーズ内での合計が変化しないよう維持しつつ、変調データDu/dで加減算して変化させた、フェーズごとの周期データ値Dregnを記憶し出力する周期データレジスタ34と、UPカウンタ31によるカウント値Dcntと周期データ値Dregnを比較し周期データ値Dregnに達するとカウント値Dcntをリセットさせる比較器32を備えたため、搬送波は、周期データレジスタ34で記憶し出力する周期データ値Dregnにより、フェーズ内で加算分、長くなったものと減算分、短くなったものの組合せとなり、合計するとPWMのデューティ%が維持されるようにしつつ、フェーズごとにこの加減算する変調データDu/dを変更して設定された周期データ値を予め周期データレジスタ34で記憶し、出力して、搬送波を異なる複数の周期で構成するようにして、PWM波形のノイズ特性が向上するよう、スペクトラム拡散効果を向上することができる。
実施例3は、PWM指示値を決める出力データDpwmcに対して周期データDregを変調データDu/dで減算した時の減カウント分の補正回路をレジスタ回路6に設けた例である。
図12は実施例3のPWM回路のレジスタ回路6の構成を示す図である。
実施例3のレジスタ回路6は、第1レジスタ61、減算器62、第2レジスタ63、加算器64、第3レジスタ65を備えている。
第1レジスタ61は、PWM指示値Dpwmsを一致信号Resの立上りエッジでラッチする。そして、第1レジスタ61から出力データDpwmcが、減算器62と加算器64に供給するよう出力される。
減算器62は、PWM指示値Dpwmsの減分を検出する回路で、カウンタ回路3からの周期データDregnとの減算を行う(Dregn-Dpwmc)。減算結果としては、プラス/マイナスの極性フラグとその値(絶対値)が出力される。
第2レジスタ63は、減算器62からの出力と、一致信号Resが入力され一致信号Resの立下りエッジで減算器62の出力をラッチする。第2レジスタ63でラッチされた出力は、加算器64に供給される。
加算器64は、第2レジスタ63でラッチした出力を出力データDpwmcと加算する。ラッチされた減算器62の極フラグがマイナスの場合のみ、その値も加算される。極フラグがプラスの場合には、0が加算される。すなわち、出力データDpwmcがそのまま出力される。加算器64からは第3レジスタ65へ演算結果が出力される。
第3レジスタ65は、加算器64からの出力、一致信号Resが入力され、一致信号ResのHレベルでリセット(0出力)されるのと、一致信号Resの立下りエッジで加算器64の出力をラッチする。第3レジスタ65の演算結果は、PWM波形を生成する比較回路5へPWM指示値Dpwmcnとして供給される。
また、第2レジスタ63と第3レジスタ65には一致信号Resが供給され、それぞれ一致信号Resの立下りエッジでその時に入力されているデータを同一タイミングでラッチする。第2レジスタ63では、今回発生するパルスの周期データDregnと出力データDpwmcの減算器62の減算結果の出力Dpadd(今回パルスのDpadd)をラッチする。また第3レジスタ65は、第2レジスタ63の前回発生したパルスの周期データDregnと出力データDpwmcの減算器の出力Dpadd(前回パルスのDpadd)と、今回発生するパルスの出力データDpwmcを加算器64で加算した出力をラッチする。
作用を説明する。
[容易な回路構成によるスペクトラム拡散作用と高いデューティ%への対応作用]
図13は実施例3のPWM回路の動作タイミングを示すタイムチャート図である。
実施例3における新たな動作は、図13におけるフェーズN+1のタイプDとフェーズN+2のタイプEである。両タイプとも、2個のパルス列で構成されており、周期データDregn(Dreg-Du/dの時)の値よりPWM指示値の出力データDpwmcが大きくなるパルスが含まれている。そのため、PWMの維持動作が必要になるが、動作実施しやすくするため、各フェーズのパルス列2個の最初に周期減算動作(Dreg-Du/dの時)をするようにしている。
まず、フェーズN−1のタイプCと、フェーズNのタイプAの動作は、周期データDregnの値に対し、出力データDpwmcの値が小さいため、各フェーズ内のレジスタ回路6の減算器62の計算結果Dpadd(Dpadd=Dregn-Dpwmc)の極性はプラスとなる。そして、カウンタ回路3の内部の加算器64は0加算(又は、出力データDpwmcをそのまま出力)する動作となるため、出力データDpwmcn=Dpwmcで、実施例1、2と同じ動作となる。
フェーズN+1のタイプD、フェーズN+2のタイプEでは、各フェーズのパルス列の最初のパルスは、第2レジスタ63にラッチされている、各前フェーズの最後のパルスの発生条件で計算される減算器62の計算結果Dpadd(各々、(k+a)-e,(k+b)-hの絶対値)が極性プラスとなっているため、PWM指示値Dpwmcnは加算器64で出力データDpwmcに対して0加算動作となる。
そのため、出力データDpwmc(図13では値h)がそのまま第3レジスタ65に出力され、一致信号Resの立下りエッジでラッチされる。
同じタイミングで、次のパルスのための減算器62の計算結果Dpaddが計算され、値は各々(k-b)-hと(k-d)-hの絶対値で、極性はマイナスとなり、第2レジスタ63に一致信号Resの立下りエッジでラッチされる。
各々のフェーズの最初のパルスは、周期データDregnが各々k-b、k-dでPWM指示値Dpwmcnが各々hで、周期データDregn<PWM指示値Dpwmcnのため、PWM値は見かけ上、Hレベル比で100%となる。しかし、実施例1、2と同様に、カウンタ回路3で、カウント値Dcnt>周期データDregnになった時点で発生する一致信号ResのHレベルで第3レジスタ65は、一度0クリアされる様にしてある。
そのため、第3レジスタ65の出力値であるPWM指示値Dpwmcnが0となり、出力先の比較回路5では、この時のカウント値Dcnt=0、PWM指示値Dpwmcn=0となる。比較回路5は実施例1と同様に、PWM指示値Dpwmcn≦カウント値Dcntでローレベル(L)を出力するため、一致信号ResがHレベルの間、一瞬LをPWM波形として出力し、キャリア周波数の周期の区切りを明確に出す。
第3レジスタ65にリセット機能がないとパルス列2個の周期はつながってしまい。キャリア周波数を変調する機能が損なわれる。
以上の動作で、周期T4、T6のPWM波形が発生する。
各々のフェーズで2個目のパルスは、一致信号Resの立上りエッジで新たなPWM指示値Dpwmsを第1レジスタ61にラッチし、出力データDpwmc(図13では値h)を確定することから始まる。
以降、各回路(機能又は制御)ブロックの動作は、上記同様であるが、2個目(周期T3,T5)のパルス用の減算器62の計算結果Dpaddは上記のように、値は各々(k-b)-hと(k-d)-hの絶対値で、極性はマイナスであるため、加算器64は、それぞれの値に出力データDpwmc=hを加算する動作が異なる。
これにより、加算後各フェーズの各々2個目のPWM指示値Dpwmcnは、2h-(k-b),2h-(k-d)で第3レジスタ65にラッチされる。周期T3、周期T5の比較回路5によるPWM波形は、一致信号Resの解除後、カウント値Dcntのカウントアップにより、PWM指示値DpwmcnまでHレベルとなり、以後のカウントに対して周期データDregn=k+b、K+dまでLレベルを出力する。
効果を説明する。実施例3のPWM回路にあっては、上記(1),(4)に加えて、以下の効果を有する。
(5)上記(4)において、レジスタ回路6は、周期を減じて変化させた搬送波の周期データ値DregnからPWM指令分割値Dpwmcを減算する減算器62と、減算結果が負の場合に、減算分を一時的に記憶する第2レジスタ63と、搬送波の周期を加えて変化させる次の周期データ値に減算分Dpaddを加える加算器64を備え、PWM分割指令値Dpwmcが各周期Dregn以上の場合に、その差分を同じフェーズ内の次のPWM分割指令値に加える補正を行うようにしたため、周期データ値が変調データによる減算により、割り当てるPWM指令値(PWM分割指令値)が大きくなった場合には、その差分を、次の変調データによる加算により大きくなる周期データに割り当てるPWM指令値(PWM分割指令値)に加算する補正を行い、PWM指令値が大きい(デューティ比が高い)場合であっても、フェーズごとの周期合計とオン時間の比によりPWM指令値が維持できる。
以上、本発明のPWM回路を実施例1〜実施例3に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1では、変調データDu/dは、自由度を持たせるため、入力処理PWM値設定回路4から指示値が出るようにしている。そのため変調データをある程度固定するならば、CPU等以外から出力するようにしてもよい。
また、実施例1〜実施例3は、PWMの制御範囲とキャリア周波数の変調範囲により、組み合わせて実施することが可能である。
また、実施例においては、カウンタ回路、レジスタ回路、比較回路、PWM値設定回路等の構成で説明したが、同様の機能構成を、プログラムを用いたマイコンによっても実現可能である。
また、カウント回路3についても、従来例同様、UP/DOWNカウンタを用いた回路構成としてもよい。
実施例1のPWM回路の回路構成を示す図である。 実施例1のPWM回路のカウンタ回路の回路構成を示す図である。 実施例1のPWM回路の基本的な構成を示す回路図である。 実施例1のPWM回路のカウンタ回路の基本的な構成を示す図である。 図3、図4の構成による動作タイミングを示すタイムチャート図である。 図1、図2の実施例1の構成による動作タイミングを示すタイムチャート図である。 従来の周波数変更に関する回路構成を示す図である。 図7の動作タイミングを示す図である。 従来の位相をシフトさせる回路構成を示す図である。 図9の動作タイミングを示す図である。 実施例2のPWM回路のカウンタ回路の回路構成を示す図である。 実施例3のPWM回路のレジスタ回路6の構成を示す図である。 実施例3のPWM回路の動作タイミングを示すタイムチャート図である。
符号の説明
1 PWM回路
2 発振回路
3 カウンタ回路
31 UPカウンタ
32 比較器
33 加減算器
34 周期データレジスタ
4 入力処理PWM値設定回路
5 比較回路
6 レジスタ回路
61 第1レジスタ
62 減算器
63 第2レジスタ
64 加算器
65 第3レジスタ
7 外部ユニット

Claims (5)

  1. 搬送波とPWM指令値に基づいてPWM波形を生成し、出力するPWM回路において、
    前記搬送波を所定数の周期ごとにフェーズ単位に分け、前記フェーズ内での合計が変化しないよう維持しつつ、フェーズ内での周期を異なる周期に搬送波を変化させる周期生成手段と、
    前記周期生成手段により変化させた搬送波に対して、前記フェーズ内での周期の合計に対するオン時間の合計の比率が前記PWM指令値と変化しないように維持しつつ、前記フェーズ内の各周期におけるオン時間を設定してPWM波形を生成するPWM波形生成手段と、
    を備えることを特徴とするPWM回路。
  2. 請求項1に記載のPWM回路において、
    前記周期生成手段は、
    一定時間間隔でカウントを行うカウント手段と、
    基準となる周期データ値を記憶し出力する記憶手段と、
    前記カウント手段によるカウント値と周期データ値を比較し周期データ値に達するとカウント値をリセットさせる比較リセット手段と、
    前記搬送波を所定数の周期ごとにフェーズ単位に分け、フェーズごとに変調データを設定し出力する変調データ設定手段と、
    前記フェーズ内の前記周期データ値を、前記フェーズ内での合計が変化しないよう維持しつつ、前記周期データ値を前記変調データで加減算して変化させる加減算手段と、
    を備えたことを特徴とするPWM回路。
  3. 請求項1に記載のPWM回路において、
    前記周期生成手段は、
    一定時間間隔でカウントを行うカウント手段と、
    前記搬送波を所定数の周期ごとにフェーズ単位に分け、フェーズごとに変調データを設定し、前記フェーズ内での合計が変化しないよう維持しつつ、変調データで加減算して変化させた、前記フェーズごとの周期データ値を記憶し出力する記憶手段と、
    前記カウント手段によるカウント値と周期データ値を比較し周期データ値に達するとカウント値をリセットさせる比較リセット手段と、
    を備えたことを特徴とするPWM回路。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のPWM回路において、
    前記PWM波形生成手段は、
    前記PWM指令値と、前記周期生成手段により変化させた搬送波の各周期から、前記フェーズ内での周期の合計に対するオン時間の合計の比率が前記PWM指令値と変化しないように、各周期分のPWM指令分割値を設定するPWM指令分割値設定手段と、
    前記周期生成手段により変化させた搬送波の各周期と、前記PWM指令分割値設定手段で設定した前記PWM指令分割値に基づいて、PWM波形を生成する波形生成手段と、
    を備えることを特徴とするPWM回路。
  5. 請求項4に記載のPWM回路において、
    前記PWM指令分割値設定手段は、
    周期を減じて変化させた搬送波の周期データ値から前記PWM指令分割値を減算する減算手段と、
    減算結果が負の場合に、減算分を一時的に記憶する記憶手段と、
    搬送波の周期を加えて変化させる次の周期データ値に前記減算分を加える加算手段と、
    を備え、前記PWM分割指令値が各周期以上の場合に、その差分を同じフェーズ内の次のPWM分割指令値に加える補正を行うようにした、
    ことを特徴とするPWM回路。
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