JP2009296596A - フィルタ係数調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタ係数調整装置及び方法を提供する。
【解決手段】本発明においては、フィルタ係数調整装置は、分離出力信号を得るためにフィルタを使用することによって、入力信号を分離する偏波分離器に使用される。フィルタ係数調整装置は、フィルタ係数を調整するために使用される。フィルタ係数調整装置は、自変数値が現在の分離出力信号値の場合に、分離出力信号の目標確率密度関数の対数偏微分値を計算する対数偏微分計算部と、対数偏微分計算部によって計算された対数偏微分値に基づいて、多重出力信号の分布を最適化するための目標最適化関数の勾配を計算する勾配計算部と、勾配計算部によって計算された勾配に基づいて、フィルタの係数の更新を行うフィルタ係数更新部とを備える。
【選択図】図2A

Description

本発明は、デジタルコヒーレント光受信器に関する。本発明は、フィルタ係数調整装置及び方法に関する。
偏波分離技術によれば、空間的に直交する偏波状態の下に、キャリアの2つのチャネルに対して、異なる情報を光学的に変調することによって、光通信システムのスペクトル利用率あるいは量を倍にすることが出来る。他方、コヒーレント検出技術によれば、全ての偏波情報を取っておき、デジタルベースバンド分野における信号処理技術を用いて、偏波分離を行うことを可能にするために、直交偏波方向の2つの光信号の振幅および位相情報をベースバンドに送ることが出来る。
移動通信と異なり、光ネットワークは、上位のサービスに連続的で透明な伝送機能を提供しなければならず、これは、できるだけ伝送される情報によらない光受信器の信号処理機能を必要とし、あるいは、信号処理が、データによらない処理であることが必要とされる。現在、2つのデータによらない偏波分離アルゴリズムが、一般に用いられている。すなわち、コンスタントモジュラスアルゴリズムとデシジョンディレクティッドアルゴリズムである。
Andreas Levenらは、FPGAを用いてコンスタントモジュラスアルゴリズムを実装し、10Gbit/sのリアルタイムの偏波分離テストを成功させた(“A real-time CMA-based 10 Gb/s polarization demultiplexing coherent receiver implemented in an FPGA”, OFC2008, Paper OTuO2)。コンスタントモジュラスアルゴリズム(CMA)は、フィルタ係数のグループを調整することによって、出力信号の絶対値をできるだけ基準値に近づけるものである。この処理は、伝送される情報を知る必要が無く、したがって、CMAは、ブラインドアルゴリズムである。しかし、CMAは、伝送信号が一定のパワー特性を持っていることを要求し(例えば、PSK信号)、その応用は限定的である。
CMAの主な問題は、不規則性、すなわち、出力信号の2つのチャネルが同じ信号源に収束するというものである。CMAの不規則性の原因は、CMAのコスト関数自身が、複数の極値を持つ関数であり、不規則性に導くフィルタ係数が、局地的に最適な解にとどまり、反復処理の間、CMAは、局地的に最適な点にすぐに収束してしまうということである。この問題は、偏波依存ロス(polarization dependent loss:PDL)がシステムに存在する場合に、特に明らかである。
T. Pfauらは、FPGAを用いて、デシジョンディレクティッドアルゴリズムを実装し、2.8Gbit/sのリアルタイム偏波分離テストに成功した(“Polarization-multiplexed 2.8 Gbit/s synchronous QPSK transmission with real-time digital polarization tracking”, ECOC2007, Paper 8.3.3)。デシジョンディレクティッド(DD)の原理は、従来のLMS法におけるトレーニング列をデシジョン出力データに置き換えることによって、フィルタ係数を最適化することである。この方法の主な問題は、収束速度であり、チャネル状態が悪いと、収束が起こらないというものである。更に、この方法は、位相リカバリモジュールによって評価される位相エラーを使って、基準信号を生成する必要があり、比較的複雑である。
更に、CMA及びDD法は、組み合わせることが出来る。S. J. Savoryは、オフラインテストで、CMAで信号を捕捉し、信号が分割されている場合には、DDアルゴリズムを開始して、信号をトラッキングした(“Transmission of 42.8Gbit/s polarization multiplexed NRZ-QPSK over 6400km of standard fiber with no optical dispersion compensation”, OFC2007, OTuA1)。DDの収束速度の問題は回避されたが、CMAの不規則性の問題は、回避できなかった。
上記条件を考慮して、本発明は、従来技術の1以上の欠点を解消し、少なくとも1つの効果的な方法を提供するフィルタ係数調整装置及び方法を提供する。
上記目的を達成するために、本出願は、以下の態様を提供する。
態様1
分離出力信号を得るためにフィルタを使用することにより、入力信号を分離する偏波分離器に使用される、フィルタの係数を調整するために使用されるフィルタ係数調整装置であって、自変数値が現在の分離出力信号値であるとき、分離出力信号の目標の確率密度関数の対数偏微分値を計算する対数偏微分計算部と、対数偏微分計算部によって計算された対数偏微分値に基づいて、多重出力信号の該分布を最適化するために、目標の最適化関数の勾配を計算する勾配計算部と、勾配計算部によって計算された勾配に基づいて、フィルタの係数を更新するフィルタ係数更新部と、を含むフィルタ係数調整装置。
態様2
目標の確率密度関数は、位相に影響を受けない確率密度関数である、態様1に従ったフィルタ係数調整装置。
態様3
目標の確率密度関数は、位相が0〜2πの間に均一に分布している確率密度関数である、態様1に従ったフィルタ係数調整装置。
態様4
目標の確率密度関数は、MPSK変調形式信号のために設計された、自変数が、MPSK信号の絶対値である、マックスウェル分布、ガウス分布、レイリー分布、ライス分布、指数分布あるいは、円ガウス分布より尖度が小さな他の確率密度関数のうちの1つの確率密度関数である、態様1に従ったフィルタ係数調整装置。
態様5
目標の確率密度関数は、複数の振幅を持つ変調形式の信号のために設計され、複数の振幅に対応して、複数のピークをもち、自変数が信号の絶対値である、結合マックスウェル分布、結合ガウス分布、結合レイリー分布、結合ライス分布、結合指数分布、あるいは、円ガウス分布よりピークが小さい他の確率密度関数のうちの1つの確率密度関数である、態様1に従ったフィルタ係数調整装置。
態様6
分離出力信号は、水平偏波分離出力信号と垂直偏波分離出力信号を含み、水平偏波分離出力信号の変調形式は、垂直偏波分離出力信号のそれと異なり、水平偏波分離出力信号の目標の確率密度関数も、垂直偏波分離出力信号のそれと異なる、態様1に従ったフィルタ係数調整装置。
態様7
分離出力信号は、水平偏波分離出力信号と垂直偏波分離出力信号を含み、水平偏波分離出力信号の変調形式は、垂直偏波分離出力信号のそれと同じで、水平偏波分離出力信号の目標の確率密度関数も、垂直偏波分離出力信号のそれと同じである、態様1に従ったフィルタ係数調整装置。
態様8
勾配計算部は、対数偏微分計算部によって計算された対数偏微分値、入力信号及び、フィルタ係数更新部のフィードバック出力に基づいて、分離出力信号の分布を最適化する、目標の最適化関数の標準勾配を計算する、態様1に従ったフィルタ係数調整装置。
態様9
勾配計算部は、対数偏微分計算部によって計算された対数偏微分値、分離出力信号、フィルタ係数更新部のフィードバック出力に基づいて、分離出力信号の分布を最適化する目標の最適化関数の自然勾配を計算する、態様1に従ったフィルタ係数調整装置。
態様10
勾配計算部によって計算される勾配の種類を選択する勾配種選択部を更に備え、勾配計算部は、対数偏微分計算部によって計算される対数偏微分値、分離出力信号及びフィルタ係数更新部のフィードバック出力を使用して、分離出力信号の分布の最適化のための目標最適化関数の勾配を計算する、あるいは、対数偏微分計算部によって計算される対数偏微分値、入力信号及びフィルタ係数更新部のフィードバック出力を使用して、分離出力信号の分布の最適化のための目標最適化関数の勾配を計算する、態様1に従ったフィルタ係数調整装置。
態様11
各フィルタは、複数のタップを備え、フィルタ係数調整装置は、登録されるサンプル値の数が各フィルタのタップ数と同じである、入力信号の複数のサンプル値を登録する登録部を更に含む、態様8に従ったフィルタ係数調整装置。
態様12
各フィルタは、複数のタップを有し、フィルタ係数調整装置は、登録されるサンプル値の数が各フィルタのタップ数と同じな、分離出力信号の複数のサンプル値を登録する登録部を更に含む、態様9に従ったフィルタ係数調整装置。
態様13
各フィルタは、複数のタップを備え、フィルタ係数調整装置は、登録されるサンプル値の数が、各フィルタのタップ数と同一な、入力信号の複数のサンプル値を登録する第1の登録部と、登録されるサンプル値の数が、各フィルタのタップ数と同一な、分離出力信号の複数のサンプル値を登録する第2の登録部とを含む、態様10に従ったフィルタ係数調整装置。
態様14
フィルタ係数調整装置は、目標の確率密度関数を生成あるいは選択する目標確率密度関数生成器を更に含む、態様1に従ったフィルタ係数調整装置。
態様15
結合マックスウェル分布あるいは、結合ガウス分布は、コンステレーションの円半径間の比例関係に基づいて選択される、態様6に従ったフィルタ係数調整装置。
態様16
フィルタ係数調整装置は、対数偏微分計算部と勾配計算部の動作タイミングを制御するクロック部と、クロック部の制御の下に、対数偏微分計算部を動作させたりさせなかったりする第1のスイッチ部と、クロック部の制御の下に、勾配計算部を動作させたりさせなかったりする第2のスイッチ部とを更に含む、態様1〜態様15のいずれか1つに従ったフィルタ係数調整装置。
態様17
フィルタを使って入力信号を分離し、分離出力信号を得る偏波分離器に用いられる、フィルタの係数を調整するために用いられるフィルタ係数調整方法であって、自変数値が現在の分離出力信号値である場合に、分離出力信号の目標の確率密度関数の対数偏微分値を計算し、計算された対数偏微分値に基づいて、多重出力信号の分布を最適化する目標の最適化関数の勾配を計算し、計算された勾配に基づいて、フィルタの係数を更新するフィルタ係数調整方法。
態様18
目標の確率密度関数は、位相に影響を受けない確率密度関数である、態様17に従ったフィルタ係数調整方法。
態様19
目標の確率密度関数は、位相が0〜2πの間に均一に分布している確率密度関数である、態様17に従ったフィルタ係数調整方法。
態様20
目標の確率密度関数は、MPSK変調形式信号のために設計された、自変数が、MPSK信号の絶対値である、マックスウェル分布、ガウス分布、レイリー分布、ライス分布、指数分布あるいは、円ガウス分布よりピークが小さな他の確率密度関数のうちの1つの確率密度関数である、態様17に従ったフィルタ係数調整方法。
態様21
目標の確率密度関数は、複数の振幅を持つ変調形式の信号のために設計され、複数の振幅に対応して、複数のピークをもち、自変数が信号の絶対値である、結合マックスウェル分布、結合ガウス分布、結合レイリー分布、結合ライス分布、結合指数分布、あるいは、円ガウス分布よりピークが小さい他の確率密度関数のうちの1つの確率密度関数である、態様17に従ったフィルタ係数調整方法。
態様22
分離出力信号は、水平偏波分離出力信号と垂直偏波分離出力信号を含み、水平偏波分離出力信号の変調形式は、垂直偏波分離出力信号のそれと異なり、水平偏波分離出力信号の目標の確率密度関数も、垂直偏波分離出力信号のそれと異なる、態様17に従ったフィルタ係数調整方法。
態様23
分離出力信号は、水平偏波分離出力信号と垂直偏波分離出力信号を含み、水平偏波分離出力信号の変調形式は、垂直偏波分離出力信号のそれと同じで、水平偏波分離出力信号の目標の確率密度関数も、垂直偏波分離出力信号のそれと同じである、態様17に従ったフィルタ係数調整方法。
態様24
計算された対数偏微分値、入力信号及び、フィルタ係数更新ステップのフィードバック出力に基づいて、分離出力信号の分布を最適化する、目標の最適化関数の勾配を計算する、態様17に従ったフィルタ係数調整方法。
態様25
計算された対数偏微分値、分離出力信号、フィルタ係数更新ステップのフィードバック出力に基づいて、分離出力信号の分布を最適化する目標の最適化関数の勾配を計算する、態様17に従ったフィルタ係数調整方法。
態様26
勾配計算ステップによって計算される勾配の種類を選択し、計算された対数偏微分値、分離出力信号及び更新のフィードバック出力を使用して、分離出力信号の分布の最適化のための目標最適化関数の勾配を計算する、あるいは、計算された対数偏微分値、入力信号及び更新のフィードバック出力を使用して、分離出力信号の分布の最適化のための目標最適化関数の勾配を計算する、態様17に従ったフィルタ係数調整方法。
態様27
各フィルタは、複数のタップを備え、フィルタ係数調整方法は、登録されるサンプル値の数が各フィルタのタップ数と同じである、入力信号の複数のサンプル値を登録する、態様24に従ったフィルタ係数調整方法。
態様28
各フィルタは、複数のタップを有し、フィルタ係数調整方法は、登録されるサンプル値の数が各フィルタのタップ数と同じである、分離出力信号の複数のサンプル値を登録する、態様25に従ったフィルタ係数調整方法。
態様29
各フィルタは、複数のタップを備え、フィルタ係数調整方法は、登録されるサンプル値の数が、各フィルタのタップ数と同一である、入力信号の複数のサンプル値を登録し、登録されるサンプル値の数が、各フィルタのタップ数と同一である、分離出力信号の複数のサンプル値を登録する、態様26に従ったフィルタ係数調整方法。
態様30
フィルタ係数調整方法は、目標の確率密度関数を生成あるいは選択するステップを更に備える、態様17に従ったフィルタ係数調整方法。
態様31
結合マックスウェル分布あるいは、結合ガウス分布は、コンステレーションの円半径間の比例関係に基づいて選択される、態様21に従ったフィルタ係数調整方法。
態様32
フィルタ係数調整方法は、更に、対数偏微分計算ステップと勾配計算ステップの動作タイミングを制御し、タイミング制御ステップの下に、対数偏微分計算を動作させたりさせなかったりし、タイミング制御ステップの下に、勾配計算を動作させたりさせなかったりする、態様17〜態様31のいずれか1つに従ったフィルタ係数調整方法。
態様33
態様1〜16のいずれか1つに従ったフィルタ係数調整装置を備える偏波分離器。
態様34
態様17〜33のいずれか1つに従ったフィルタ係数調整装置を採用した偏波分離方法。
態様35
コンピュータあるいは論理素子によって実行されたり、インタープリタにより解釈されたり、コンパイル後実行された場合に、コンピュータあるいは論理素子が、態様1〜16のいずれか1つに従ったフィルタ係数調整装置の機能を実装可能とするコンピュータプログラム。
態様36
コンピュータあるいは論理素子によって実行され、あるいは、インタープリタにより解釈され、コンパイル後実行された場合に、コンピュータあるいは論理素子が、態様17〜33のいずれか1つに従ったフィルタ係数調整方法の機能を実装可能とするコンピュータプログラム。
態様37
態様35あるいは36に従ったコンピュータプログラムを格納した記録媒体。
本発明は、光コヒーレント受信器において使用される、偏波分離方法及び装置を提供する。この方法及び装置は、出力信号の確率密度ができるだけ目標の確率密度に近づくように、信号源の静的特性を利用して、フィルタ係数を調整する。目標の確率密度は、信号の2つのチャネルが異なる源に収束するという条件の下に計算されるので、この方法及び装置は、不規則性の問題を避けることが出来る。更に、目標の確率密度は、伝送信号の変調形式に基づいて設計することが出来るので、この方法は、PSK変調形式に限定されず、任意の変調形式(例えば、QAM、ASK)に用いることが出来る。収束速度及び追従性は、CMAと同等である。
本発明に従ったフィルタ係数調整装置及び方法を採用した偏波ダイバーシチ光コヒーレント受信器を示す図である。 本発明の実施形態に従ったフィルタ係数調整装置のブロック図(その1)である。 本発明の実施形態に従ったフィルタ係数調整装置のブロック図(その2)である。 本発明の実施形態に従ったフィルタ係数調整装置のブロック図(その3)である。 本発明に従ったフィルタ係数調整装置に用いられる登録部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に従った低速度フィルタ係数調整装置を示す図(その1)である。 本発明の実施形態に従った低速度フィルタ係数調整装置を示す図(その2)である。 本発明の実施形態に従った低速度フィルタ係数調整装置を示す図(その3)である。 本発明の一実施形態に従ったフィルタ係数調整方法のフロー図である。
本発明の実施形態を、図面を参照して詳述する。
図1は、本発明に従ったフィルタ係数調整装置及び方法を採用した偏波ダイバーシチ光コヒーレント受信器を示す図である。
図1に示されるように、4つのデジタルフィルタ119〜122(通常、finite impulse response (FIR) filter)、フィルタ係数調整装置130及び、2つの加算器123、124は、偏波分離装置129を構成する。偏波分離装置129の入力信号は、偏波ダイバーシチ光コヒーレント受信器のフロントエンド100の出力信号113、114、あるいは、等化器115で出力信号113を等化して得られた信号117と、等化器116で出力信号114を等化して得られた信号118から得られる。等化器115、116の目的は、主に、偏波分離装置129によって必要とされるフィルタ長を短くするために、色分散などの伝送ロスを補償することである。システムの残留色分散が大きくない場合には、等化器115,116はなくてよい。また、少量の色分散は、受信器の構成を簡単化するために、偏波分離装置129内のフィルタ群119〜122によって補償しても良い。偏波分離装置129においては、信号117(あるいは、113)は、それぞれ、第1のフィルタ119と第2のフィルタ120に入力され、信号118(あるいは、114)は、第3のフィルタ121と第4のフィルタ122にそれぞれ入力される。第1のフィルタ119と第3のフィルタ121の出力は、第1の加算器119の2つの入力ポートに接続され、第2のフィルタ120と第4のフィルタ122の出力は、第2の加算器124の2つの入力ポートに接続される。加算器123の出力は、偏波分離後の水平偏波チャネル信号yh125であり、加算器124の出力は、偏波分離後の垂直偏波チャネル信号yv126である。光通信においては、ファイバチャネルによって生じる信号偏波の変化速度は、キャリア周波数偏差及び位相ノイズによって発生する位相変化速度よりもずっと遅い。したがって、偏波分離装置129は、キャリア位相偏差を追従できず、送信端から送信されるデータは、位相リカバリ−データリカバリモジュール127、128を有する偏波分離装置129の出力を処理することによってのみ得ることが出来る。
図1は、また、偏波ダイバーシチ光コヒーレント受信器のフロントエンド100の実施形態を示す。この実施形態では、偏波ダイバーシチ光コヒーレント受信器のフロントエンド100は、偏波ダイバーシチ90°光ミキサ104、バランス光検波器105〜108及び、アナログ−デジタル(AD)変換器109〜112からなる。伝送後、偏波光多重信号101は、偏波ダイバーシチ90°光ミキサ104の信号入力端に入ると共に、局部発振レーザ102によって生成される連続光信号103が、偏波ダイバーシチ90°光ミキサ104の局部発振入力端に入る。偏波ダイバーシチ90°光ミキサ104においては、光信号101と103は、水平偏波光と垂直偏波光にビーム分岐され、偏波方向に基づいて、それぞれ、水平偏波90°光ミキサと垂直偏波90°光ミキサに入力される(水平及び垂直偏波方向は、偏波ダイバーシチ90°光ミキサ104によって規定され、互いに直交する方向の組であればなんでもよい)。水平偏波90°光ミキサ及び垂直偏波90°光ミキサの出力は、それぞれ、4つのバランス光検波器105〜108に接続された、偏波ダイバーシチ90°光ミキサ104の4つの出力を構成する。バランス光検波器は、ACカプラに接続された通常の光検波器で置き換えが可能である。ベースバンドデジタル信号列の4つのグループは、AD変換器109〜112で、バランス光検波器105〜108の出力ベースバンド電気信号をサンプリングすることにより得られる。AD変換器109の出力Ihと、AD変換器110の出力Qhは、水平偏波チャネルの複素信号列113、rh=Ih+j*Qhを構成する。同様に、AD変換器111の出力Ivと、AD変換器112の出力Qvは、垂直偏波チャネルの複素信号列114、rv=Iv+j*Qvを構成する。
偏波ダイバーシチ光コヒーレント受信器のフロントエンド100、位相リカバリ−データリカバリモジュール127、128及び、偏波分離装置129の上記記載は、単なる例示であり、本発明を限定するものではなく、従来技術の他の実施形態と共に実装することが可能である。
本発明の実施形態は、異なるフィルタ係数調整装置130を採用している点で、従来技術と異なっている。本発明のフィルタ係数調整装置130の実施形態を、以下に詳述する。
図2Aは、本発明の一実施形態に従ったフィルタ係数調整装置のブロック図である。
図2Aに示されるように、本発明の一実施形態によると、フィルタ係数調整装置130aは、目標確率密度関数生成器201、対数偏微分計算器202、勾配計算器203、フィルタ係数更新器204、登録部(第1の登録部)205、登録部(第2の登録部)206及び、勾配種選択器207からなっている。
この構成によれば、発明の目標確率密度関数(TPDF)を実装することが出来る。CMA及びDDと異なって、この方法の最適化目標は、出力信号yh125、yv126の結合確率密度関数を、与えられた出力信号の目標確率密度関数に近づけることである。
目標確率密度関数生成器201は、信号変調形式に基づいて、偏波分離後の出力信号yh、yvの予想確率密度関数を生成する。伝送信号の両チャネルが独立であるので、目標確率密度関数f(y、y)は、以下の形となる。
Figure 2009296596
以下では、MPSK信号を例に取り、目標確率密度関数の設計の仕方を示す。理論的には、フィルタ係数が十分に速く更新されるなら、目標確率密度関数f(y、y)は、偏波分離装置129が、周波数偏差補償及び位相リカバリも行えるよう、MPSK信号の理想的な確率分布に基づいて、設計することが可能である。しかし、フィルタ係数の収束時間は、シンボル周期の数千から数万倍の範囲のオーダーである。すなわち、収束は、シンボル周期の数千から数万倍の時間で達成される。しかし、周波数偏差によって起こる位相偏差は、通常、1シンボル周期から数十シンボル周期の範囲のオーダーであり、位相ノイズは通常、数十から数百シンボル周期の範囲のオーダーで変化する。したがって、光通信では、周波数偏差及び位相ノイズは、偏波分離装置では、補償できない。偏波分離装置は、信号の2つのチャネルを分離し、信号位相には影響を与えないことが望まれ、後段の位相リカバリモジュールは、信号位相をリカバリすることが望まれる。上記解析を考慮すると、本発明の実施形態は、複素独立変数の位相に影響を受けず、位相が0〜2πの間に均一に分布する目標確率密度関数を採用する。結果として、目標確率密度関数は、複素独立変数の絶対値にのみ関連する。周波数偏差及び位相ノイズの影響の下、yhとyvの分布は、円対称特性を持つべきである。MPSK変調形式については、出力信号の絶対値は、マックスウェル分布、
Figure 2009296596
あるいは、ガウス分布
Figure 2009296596
あるいは、同様な円構造を持つ他の確率密度関数に従うことが出来る。上の2つの目標分布においては、Cは、全複素平面上での確率密度関数の積分を1にするための正規化定数であり、以下の導出から決定されるように、フィルタ係数には何の影響も持たない。平均μは、信号平均パワーPに基づいて設定できる。ガウス分布の標準偏差σは、平均パワーとSNRに基づいて、略決定することが出来る。すなわち、
Figure 2009296596
である。
複数の振幅を持つ変調方式については、コンステレーションは、周波数偏差及び位相ノイズの影響の下に、多重円構造を持ち、信号の複数の振幅間の比例関係に適合した円半径間の比例関係を持つ。16QAM信号を例に取ると、これは、3つの振幅を有し、比例関係は、1:√5:3であり、目標確率密度関数は、
Figure 2009296596
あるいは、
Figure 2009296596
のように選ぶことが出来る。μと平均パワーPとの間の関係は、
Figure 2009296596
である。
当業者によれば、式4の目標確率密度関数は、3つの対応するマックスウェル分布の組み合わせ(結合マックスウェル分布と呼ぶ)であることが理解されるであろう。例えば、32QAM及び64QAMのような、複数の振幅を有する他の変調形式については、目標確率密度関数は、対応するマックスウェル分布を組み合わせることによって、同様に、得ることが出来る。すなわち、適切な結合マックスウェル分布は、コンステレーションの円半径間の比例関係に基づいて選ぶ。
更に、当業者によれば、式5の目標確率密度関数は、3つの対応するガウス分布の組み合わせ(結合ガウス分布という)であることが理解されるであろう。例えば、32QAM及び64QAMのような、複数の振幅を有する他の変調形式については、目標確率密度関数は、対応するガウス分布を組み合わせることによって、同様に、得ることが出来る。すなわち、適切な結合ガウス分布は、コンステレーションの円半径間の比例関係に基づいて選ぶ。
上記記載では、2つの偏波多重信号(水平偏波チャネルと垂直偏波チャネル)の送信端で使われる変調形式は、同じである。したがって、選択される目標確率密度関数も同じである。2つの偏波多重信号の変調形式が、互いに異なるときは、2つの異なる目標確率密度関数を選択可能である。例えば、水平偏波チャネルがPSK変調を採用し、垂直偏波チャネルが16QAM変調を採用する場合、式(2)を水平偏波チャネルの目標確率密度関数として選択でき、式(4)を垂直偏波チャネルの目標確率密度関数として選択できる。上記動作は、目標確率密度関数生成器201で実行される。
式(2)〜(5)あるいは、変調形式及び上記原理に従って設計された目標確率密度関数は、目標確率密度関数生成器201の出力信号211として使用でき、具体的な変調形式に基づいて、選択を行わなければならない。
なお、マックスウェル分布及びガウス分布を上記で選んだのは、単なる例示のためであって、レイリー分布、ライス(Rician)分布、指数分布、あるいは、円ガウス分布よりも尖度が小さい他の確率密度関数に出力信号の絶対値を従わせることも可能である。同様に、複数の振幅を有する変調形式については、上記分布は、適切な目標確率密度関数を得るために、適切に組み合わせることが可能である。
目標確率密度関数生成器201は、目標確率密度関数それ自身を生成しても良いし、予め設定された複数の目標確率密度関数から適切なものを選択しても良い。実際の実装においては、目標確率密度関数生成器201を省略できるように、予め、目標確率密度関数を選んでおいても良い。
目標確率密度関数生成器201の出力信号211(目標確率密度関数)は、対数偏微分計算器202の入力信号として使用する。対数偏微分計算器202は、目標確率密度関数211について、独立変数が分離された出力信号125、126である場合には、対数偏微分を計算する。計算方法は、以下の通りである。
目標確率密度関数の対数偏微分:
Figure 2009296596
すなわち、
Figure 2009296596
対数偏微分の計算は、以下のように、2つの目標確率密度関数、すなわち、例えば、式(2)〜(3)を使用することによって、記述できる。式(2)を式(6)に代入して、:
Figure 2009296596
式(3)を式(6)に代入して、
Figure 2009296596
式(6)の値は、対数偏微分計算器202の出力212(対数偏微分値)である。
そして、対数偏微分値212は、勾配計算器203の第1の入力端に入力され、前の動作周期の出力フィルタ係数131は、勾配計算器203の第2の入力端に入力される。勾配種選択器207の出力217は、勾配計算器203の第3の入力端に入力される。出力217は、勾配計算器203によって選択される勾配計算方法を制御するために使用される。
出力217によって示される異なる勾配方法に基づいて、勾配計算器203は、分離の前後に第4の入力信号としての信号の選択をするために制御される。出力217が、標準勾配法を示すならば、勾配計算器203は、第4の入力信号として、分離前の信号117、118を、登録部205を通過させることによって得られる信号215を選択する。ファイバ119〜122の長さが1タップである場合には、登録部205は不要である。出力217が、自然勾配法を示すならば、勾配計算器203は、第4の入力信号として、信号125、126を分離後に、登録部206を通過させることによって得られる信号216を選択する。同様に、FIRフィルタ119〜122の長さが1タップである場合には、登録部206は不要である。
勾配計算器213は、最適化目標関数の勾配を計算する。勾配計算方法は、以下のように導かれる。最初に、もっとも簡単な条件、すなわち、4つのフィルタ119〜122のそれぞれが、1つのタップのみ持っている場合を考える。次に、複数のタップの場合を議論する。
本発明の実施形態の目標確率密度関数法の最適化目標関数は、フィルタ出力信号の確率密度関数をできるだけ、予め決められた目標確率密度関数に近づける(すなわち、出力信号の確率密度関数を最適化する)のに用いられる。一実施形態においては、
Figure 2009296596
ここで、f(y、y)は、偏波分離後の出力信号の結合確率密度関数であり、f(y、y)は、予め決められた目標確率密度関数であり、D(・||・)は、2つの確率密度関数の類似度を測るのに情報理論で広く使用されているクルバック−ライプラー距離(Kullback- Leibler distance)である。これは、以下の通り定義される。
Figure 2009296596
ここで、分離後の信号の実際の確率密度関数f(y、y)は、得ることが難しいので、分離前の信号の確率密度関数に変換される。偏波分離装置の入力及び出力は、以下の関係を有する。
Figure 2009296596
ここで、W11、W12、W21、W22は、それぞれ、第1のフィルタ119、第3のフィルタ121、第2のフィルタ120、第4のフィルタ122のタップ係数である。“Irwin Miller, Marylees Miller, Mathematical Statistics and Application (the 7th edition), P248, Tsinghua University Press”を参照すると、式(9)により、入力信号(xh、)及び出力信号(y、y)の確率密度関数は、
Figure 2009296596
を満たすことが理解される。
ここで、Jは、ヤコビ行列式、
Figure 2009296596
det(・)は、行列式を取る操作である。新しい最適化目標関数は、以下のように得られる。式(10)を式(7)に代入し、フィルタ係数に関係ないものを消去すると、
Figure 2009296596
標準勾配は、フィルタ係数の望まれる動作において、関数の偏微分を計算することにより得られる。
Figure 2009296596
ここで、”H”は、行列の共役反転操作を意味し、”−H”は、共役反転を取り、次に、行列の逆行列を得る(順番は逆でも良い)ことを意味する。Φ(Y)は対数変微分計算器202の出力信号212であり、式(12)は、標準勾配法を用いて、勾配計算器203によって計算された出力信号213であり、*は、複素共役を意味する。
標準勾配の計算は、行列の逆行列をとる操作を含むので、計算量が非常に多くなる。逆行列をとる操作を避けるために、自然勾配法を採用することが可能である。
自然勾配法を採用した場合、勾配計算器203の第2の入力信号は、分離信号125、126に変えられなければならない。自然勾配法の他の利点は、勾配の方向を、収束性能を改善するため、コスト関数のリーマン構造にしたがって調整できることである。最適化目標(11)の自然勾配は、式(12)を、WWで乗算することによって得られる。
Figure 2009296596
ここで、Iは、2×2の単位行列、式(13)は、自然勾配法を用いて計算された出力信号213である。
フィルタが1より多いタップを持っている場合を以下に議論する。一般に、FIRフィルタのタップ数は、2L+1(Lは、正の整数)と表す奇数とすると、分離行列Wは、2L+1個の分離行列を含む、分離行列のグループ{Wp、P=−L、−L+1、・・・、L}のように、時間軸方向に伸ばすことができる。偏波分離装置の入力及び出力信号間の関係は、式(9)から以下に変えられる。
Figure 2009296596
最適化目標関数は、以前、式(7)であるが、最適化すべきフィルタ係数の数は、2×2から2×2×(2L+1)に変わり、勾配計算の間に、(2L+1)個の分離行列の要素の偏微分が得られる。同様に、p番目の分離行列Wpの標準勾配も得られる(登録部205の出力215は、第2の入力信号として選択される)。
Figure 2009296596
自然勾配は、以下の通りである(登録部206の出力216は、第2の入力信号として選択される)。
Figure 2009296596
ここで、
Figure 2009296596
である。
フィルタ119〜122の長さが、2L+1の場合、勾配計算器203の出力信号213は、式(15)あるいは、(16)に従い計算される。複数の時間における、分離前後の信号のサンプル値が、勾配計算に必要であり、登録部205あるいは206が、これらのデータを格納するのに必要である。
フィルタ係数更新器204は、入力勾配信号213にしたがって、フィルタ係数を調整する。調整原理は、最適化目標関数(11)が増加するように、分離行列を、勾配方向に小さなステップだけ進めるものである。4つの条件化(すなわち、フィルタのタップ数が1か、1より大きいかで、標準勾配か自然勾配を使用する)での、フィルタ係数更新器204の計算式は、以下のように与えられる。
標準勾配、1タップ:
Figure 2009296596
kは、k番目の動作周期、すなわち、k番目の係数調整時である。
自然勾配、1タップ:
Figure 2009296596
標準勾配、2L+1タップ:
Figure 2009296596
p=0のとき、δp0=1、p≠0のとき、δp0=0。
自然勾配、2L+1タップ:
Figure 2009296596
上記4つのフィルタ係数反復更新式は、ステップ長μに、勾配の一定係数”2”を含んでいる。フィルタ係数更新器204は、式(18)、(19)、(29)あるいは、(21)にしたがって、フィルタ係数を更新する。分離行列の初期値は、タップ数が1の場合、2×2単位行列であり、タップ数が1より多い場合には、初期値は、W=2×2単位行列であり、他のWがゼロ行列である。
以上のフィルタ係数更新方法においては、1動作周期内において、フィルタ係数更新器204は、フィルタ係数を調整し、調整されたフィルタ係数131をフィルタ119〜122に出力する。
1動作周期の間、本発明の目標確率密度関数法に従って実装されるフィルタ係数調整装置130aの動作処理は、以下のようにまとめられる。
伝送信号の特性に基づいて、目標確率密度関数生成器201は、適切な目標確率密度関数とパラメータを選択し、目標確率密度関数211を対数偏微分計算器202に通知する。対数偏微分計算器202は、目標確率密度関数と、分離出力信号125、126を用いて、目標確率密度関数の対数偏微分値212を計算し、これを、第1の入力信号として、勾配計算器203に入力する。勾配計算器203の第2の入力信号は、前の動作周期において、フィルタ係数調整装置130aによって出力されるフィルタ係数131である。勾配計算器203は、勾配種選択器207によって指定され、第3の入力端によって得られた、勾配種信号217にしたがって、第4の入力信号を選択する。標準勾配の方法が採用される場合には、分離前の信号117、118あるいは、信号117、118を登録部205を通過させて得た出力215は、第4の入力信号として選択される。標準勾配は、式(12)あるいは、(15)にしたがって計算される。自然勾配の方法が採用される場合には、分離後の信号125、126あるいは、信号125、126を登録部206を通過させて得た出力216が、第4の信号として、選択される。自然勾配は、式(13)あるいは(16)にしたがって計算される。勾配計算器203は、計算された勾配213を、フィルタ係数更新器204に入力する。標準勾配が採用される場合には、フィルタ係数更新器204は、式(18)あるいは(20)にしたがってフィルタ係数を更新する。自然勾配が採用される場合には、フィルタ係数更新器204は、式(19)あるいは(21)にしたがってフィルタ係数を更新する。フィルタ係数調整装置130aの動作周期の終わりごとに、フィルタ係数調整装置130aは、計算によって求められた新しいフィルタ係数131のグループを4つのフィルタ119〜122に出力し、次の勾配計算のために、勾配計算器203にも出力する。フィルタ係数調整装置130aの動作周期の全体は、上記のように記述され、次に、次の動作周期が開始され、以下同様である。
更に、勾配計算器203は、フィルタ係数調整装置130の構成を簡単化するために、1つの勾配計算方法のみを採用可能である。図2Bは、標準勾配のみを採用するフィルタ係数調整装置130bのブロック図である。図2Cは、自然勾配のみを採用するフィルタ係数調整装置130cのブロック図である。
なお、上記したように、登録部205及び206及び/あるいは、目標確率密度関数生成器201は、具体的な応用においては、省略しても良い。
当該説明では、フィルタ係数調整装置130a、130b及び130cは、互いに、区別したり、文脈が指定しない限り、まとめて、フィルタ係数調整装置130と呼ぶ。
上記したように、フィルタ119〜122のタップ数が、1より多い場合、フィルタ係数調整装置130は、標準勾配を計算するために、偏波分離前の信号117、118をキャッシュするための登録部205を必要とする、あるいは、自然勾配を計算するために、偏波分離後の信号125、126をキャッシュするための登録部206を必要とする。登録部205(あるは、206)の構成が、図3に示されている。フィルタのタップ数が2L+1(Lは、正の整数)の場合、現在以前の1〜2Lの時点での、2つの入力信号のサンプル値を登録するために、2L個のカスケード接続されたレジスタが必要である。そして、現在のサンプル値と、登録された2L個のサンプル値を勾配計算器213に出力する。勾配計算器は、2つの入力信号の2L+1個のサンプル値に基づいて、(2L+1)個の分離行列の要素の偏微分を計算する。
フィルタ係数調整装置130の動作周期は、1シンボル周期でよい。各シンボルが、N個のサンプルを有している場合、フィルタ係数は、N−1サンプル毎に計算され、更新される。ハードウェアの処理能力の要件を低くするために、フィルタ係数調整装置130の動作周期も、1シンボル周期より長くてよい。当該装置が、NLSシンボルごとに動作するならば、フィルタ係数は、NLS*N−1サンプル毎に計算され、更新される。低速度実装のコストは、チャネル偏差に対し、分離装置129のトラッキング速度がNLS倍だけ減少されるものである。
図4A〜図4Cは、それぞれ、フィルタ係数調整装置130a、130b及び130cに対応する低速度実装ブロック図130’a、130’b、及び、130’cである。低速度フィルタ係数調整装置は、図2のそれとは、対数偏微分計算器202の入力信号215あるいは216及び、勾配計算器の第4の入力信号215あるいは216が、それぞれ、スイッチ405、403及び404によって制御される点で異なっている。スイッチ403〜405は、RS/NLSの周波数のクロック401によって制御される。各クロック周期において、スイッチ403〜405は、一回オープンされ、勾配計算器203及び対数偏微分計算器202にデータを入力し、対数偏微分計算器202及び勾配計算器203を、NLSシンボル周期ごとに、一回動作させる。フィルタ係数調整装置130’の全体の動作周期は、NLSシンボル周期に増加される。
図5は、本発明の一実施形態に従ったフィルタ係数調整方法のフロー図である。
フィルタ係数調整装置が動作を始めると(ステップ501)、単位行列である初期値Wに、フィルタ係数を初期化し(ステップ502)、信号変調形式に従って目標確率密度関数を選択あるいは設計し(ステップs503)、次に、反復動作モードに入る。反復動作モードの1周期の間、目標確率密度関数の対数偏微分を、独立変数の値が現在の偏波分離出力信号である場合に計算し(ステップ504)、次に、対数偏微分は勾配計算に使用される(ステップ505)。このステップでは、標準勾配あるいは自然勾配を計算してよく、標準勾配あるいは自然勾配の計算は予め設定しておいて良い。あるいは、勾配種選択のステップを、標準勾配あるいは自然勾配の計算を選択するために加えても良い。更に、フィルタが複数のタップを持っている場合には、それぞれ、入力信号あるいは、フィードバック出力信号を登録するために、第1あるいは第2の登録ステップが必要である。最後に、勾配値に従ってフィルタグループの係数を更新し、フィルタグループと勾配計算器に新しい係数を出力する(ステップ506)。係数調整の動作周期は、上記のように行われる。ステップ507では、次の動作周期が来たか否かを判断し、もしそうなら(ステップ507、Yes)、対数偏微分を計算するために、ステップ504に戻り、ステップ505〜506を実行する。もし、次の動作周期が来ていないならば(ステップ507、No)、次の動作周期が来るまで、ステップ508で待つ。係数調整装置の動作周期は、1シンボル周期(最速動作モード)あるいは、数シンボル周期(低速度実装)とすることができる。ここで、以下のステップを加えることができる:対数偏微分計算ステップと勾配計算ステップの動作タイミングを制御するタイミングステップ、対数偏微分計算ステップを、タイミングステップの制御の下、動作させたり、させなかったりする第1のスイッチステップ、勾配計算ステップを、タイミングステップの制御の下、動作させたり、させなかったりする第2のスイッチステップ。
本発明の方法のフロー図を以上に簡単に記述した。当業者によれば、装置の以前の記載を参照して、他の実施形態や実装形態を明確に理解できるであろう。
本発明は、ハードウェアあるいはソフトウェア、あるいは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実装可能である。本発明が、ソフトウェアで実装される場合には、コンピュータ等によってソフトウェアが実行された場合、ソフトウェアによって、コンピュータ等に上記方法あるいは装置を実装させることができる。本発明はまた、CD、DVD、フレキシブルディスク、MO、フラッシュメモリ、磁気テープなどの、ソフトウェアを格納する記録媒体に関連する。
上記記載は、例示的なもので、本発明を限定するものではなく、本発明の範囲は、請求項とその均等物によってのみ定義される。

Claims (10)

  1. 分離出力信号を得るためにフィルタを使用することにより、入力信号を分離する偏波分離器に使用される、フィルタの係数を調整するために使用されるフィルタ係数調整装置であって、
    自変数値が現在の分離出力信号値であるとき、分離出力信号の目標確率密度関数の対数偏微分値を計算する対数偏微分計算部と、
    該対数偏微分計算部によって計算された対数偏微分値に基づいて、多重出力信号の該分布を最適化するために、該目標最適化関数の勾配を計算する勾配計算部と、
    該勾配計算部によって計算された勾配に基づいて、フィルタの係数を更新するフィルタ係数更新部と、
    を備えるフィルタ係数調整装置。
  2. 前記目標確率密度関数は、位相が0〜2πの間に均一に分布している確率密度関数である、請求項1に記載のフィルタ係数調整装置。
  3. 前記目標確率密度関数は、MPSK変調形式信号のために設計された、自変数が、MPSK信号の絶対値である、マックスウェル分布、ガウス分布、レイリー分布、ライス分布、指数分布あるいは、円ガウス分布よりピークが小さな他の確率密度関数のうちの1つの確率密度関数である、請求項1に記載のフィルタ係数調整装置。
  4. 前記目標確率密度関数は、複数の振幅を持つ変調形式の信号のために設計され、複数の振幅に対応して、複数のピークをもち、自変数が信号の絶対値である、結合マックスウェル分布、結合ガウス分布、結合レイリー分布、結合ライス分布、結合指数分布、あるいは、円ガウス分布よりピークが小さい他の確率密度関数のうちの1つの確率密度関数である、請求項1に記載のフィルタ係数調整装置。
  5. 前記勾配計算部は、前記対数偏微分計算部によって計算された対数偏微分値、入力信号及び、前記フィルタ係数更新部のフィードバック出力に基づいて、分離出力信号の分布を最適化する、前記目標最適化関数の標準勾配を計算する、請求項1に記載のフィルタ係数調整装置。
  6. 前記勾配計算部は、前記対数偏微分計算部によって計算された対数偏微分値、分離出力信号、前記フィルタ係数更新部のフィードバック出力に基づいて、分離出力信号の分布を最適化する前記目標最適化関数の自然勾配を計算する、請求項1に記載のフィルタ係数調整装置。
  7. 前記勾配計算部によって計算される勾配の種類を選択する勾配種選択部を更に備え、
    該勾配計算部は、前記対数偏微分計算部によって計算される対数偏微分値、分離出力信号及び前記フィルタ係数更新部のフィードバック出力を使用して、分離出力信号の分布の最適化のための前記目標最適化関数の自然勾配を計算する、あるいは、該対数偏微分計算部によって計算される対数偏微分値、入力信号及び該フィルタ係数更新部のフィードバック出力を使用して、分離出力信号の分布の最適化のための該目標最適化関数の標準勾配を計算する、請求項1に記載のフィルタ係数調整装置。
  8. 各フィルタは、複数のタップを備え、
    前記フィルタ係数調整装置は、
    登録されるサンプル値の数が、各フィルタのタップ数と同一な、入力信号の複数のサンプル値を登録する第1の登録部と、
    登録されるサンプル値の数が、各フィルタのタップ数と同一な、分離出力信号の複数のサンプル値を登録する第2の登録部と、
    を更に備える請求項1に記載のフィルタ係数調整装置。
  9. 前記フィルタ係数調整装置は、
    前記対数偏微分計算部と前記勾配計算部の動作タイミングを制御するクロック部と、
    該クロック部の制御の下に、該対数偏微分計算部を動作させたりさせなかったりする第1のスイッチ部と、
    該クロック部の制御の下に、該勾配計算部を動作させたりさせなかったりする第2のスイッチ部と、
    を更に備える、請求項1〜8のいずれか1つに記載のフィルタ係数調整装置。
  10. フィルタを使って入力信号を分離し、分離出力信号を得る偏波分離器に用いられる、フィルタの係数を調整するために用いられるフィルタ係数調整方法であって、
    自変数値が現在の分離出力信号値である場合に、分離出力信号の目標確率密度関数の対数偏微分値を計算し、
    該対数偏微分値に基づいて、多重出力信号の分布を最適化する該目標最適化関数の勾配を計算し、
    該勾配に基づいて、フィルタの係数を更新する、
    フィルタ係数調整方法。
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