JP2009293961A - 糊状物体検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】検査に用いられる光以外の光が存在すると、紙に糊が付着しているか否かを検査することができない。
【解決手段】糊状物体検査装置6は、平面上の糊状物体を検査する装置であって、被検査物に対して光を照射する光照射部62と、光照射部62により光が照射された被検査物を撮影する撮影手段64と、撮影手段64により撮影された画像おいて、被検査物の特定の検査領域内に映ったスリット線が直線状から変化しているかにより、被検査物上の糊状物体を検出する糊状物体検出手段65とを備え、光照射部62は、平行に並んだ複数本の直線状のスリット線が形成された透過体と、被検査物に対し、透過体を透して光を照射する照明手段とを有する。
【選択図】図2
【解決手段】糊状物体検査装置6は、平面上の糊状物体を検査する装置であって、被検査物に対して光を照射する光照射部62と、光照射部62により光が照射された被検査物を撮影する撮影手段64と、撮影手段64により撮影された画像おいて、被検査物の特定の検査領域内に映ったスリット線が直線状から変化しているかにより、被検査物上の糊状物体を検出する糊状物体検出手段65とを備え、光照射部62は、平行に並んだ複数本の直線状のスリット線が形成された透過体と、被検査物に対し、透過体を透して光を照射する照明手段とを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、紙等の平面の上に塗布された糊状物体を検査する糊状物体検査装置に関する。
従来から、紙から箱を組み立て生産する方法として、紙に対してノズルから糊を噴射し、紙に付着した糊を接着剤として用いて箱を組み立てる方法が知られている。この方法では、紙に糊が適切に付着していないと箱を組み立てることができないので、糊が紙に適切に付着しているか否かを検査する必要がある。以下に従来の検査方法を説明する。
従来の検査方法では、例えば、箱を大量に生産するためにコンベヤを用いて紙を移動させ箱が組み立てられるが、その組立過程において、上流の糊噴射場所で紙に対しノズルから糊が噴射され、その後に、紙が検査場所に送られ、検査場所で糊が付着している部位に光が照射され、その部位を含む所定の領域をカメラで撮影して、得られた画像の濃淡を解析することにより、紙に糊が付着しているか否かが検査されていた。
特開平7−333154号公報
しかしながら、従来の検査方法では、箱に糊が付着しているか否かを検査する際に、糊が付着している部位に日光などの別の光が少し照射されると、カメラにより撮影された画像の濃淡が正確にあらわれず、箱に付着している糊を正確に解析することができなかった。
また、カメラにより得られた画像の濃淡により解析するものであったので、光が糊に対し斜め方向から照射されると糊の周辺に影が生じ、糊の付着を正確に判断することができなかった。この場合に、光を糊の真上方向から照射することにより影による影響をなくすることができるが、光を糊の真上方向から照射した場合には、糊の周辺部の輪郭がカメラにより正確に撮影することができず、糊の付着を正確に判断することができなかった。
本発明は、紙に糊が付着しているか否かを正確に検査することができる糊状物体検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明の糊状物体検査装置は、平面上の糊状物体を検査する装置であって、平行に並んだ複数本の直線状のスリット線が形成された透過体と、被検査物に対し、該透過体を通して光を照射する照明手段と、該照明手段により光が照射された被検査物を撮影する撮影手段と、該撮影手段により撮影された画像おいて、被検査物の特定の検査領域内に映ったスリット線が直線状から変化しているかにより、被検査物上の糊状物体を検出する糊状物体検出手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、被検査物の特定の検査領域内に映ったスリット線が直線状から変化しているかにより、被検査物上の糊状物体が検出されるので、糊が付着している部位に照明手段からの光以外の光が少し照射されても、被検査物に糊が付着しているか否かを確実に検出することができる。
糊状物体検出手段は、検査領域内に映ったスリット線が直線状から変化している変化点を検出し、互いに隣接するスリット線の該変化点を結ぶことにより形成される領域の大きさを算出してもよい。
本発明によれば、互いに隣接するスリット線の変化点を結ぶことにより形成される領域の大きさが算出されるので、被検査物に付着した糊の大きさを簡易な方法で正確に算出することができる。
本発明の糊状物体検査装置は、更に、糊状物体の大きさに関する所定の基準範囲を記憶する記憶手段と、糊状物体検出手段により算出された領域の大きさが基準範囲内かを判断する判断手段と、を有していてもよい。
本発明によれば、糊状物体検出手段により算出された領域の大きさが基準範囲内かが判断されるので、被検査物に所望の大きさの糊が付着しているかを確実に検出することができる。
また、糊状物体検出手段は、被検査物の特定の検査領域内に映ったスリット線のうち、直線状から変化していないスリット線の数を算出してもよい。
本発明によれば、被検査物の特定の検査領域内に映ったスリット線のうち、直線状から変化していないスリット線の数が算出されるので、簡易な方法で被検査物上の糊を検出することができるとともに、その糊のおおよその大きさも検出することができる。
本発明の糊状物体検査装置は、更に、スリット線の数に関する所定の基準範囲を記憶する記憶手段と、糊状物体検出手段により算出された直線状から変化していないスリット線の数が基準範囲内かを判断する判断手段と、を有していてもよい。
本発明によれば、糊状物体検出手段により算出された直線状から変化していないスリット線の数が基準範囲内かが判断されるので、被検査物に所望の大きさの糊が付着しているかを確実に検出することができる。
また、被検査物の特定の検査領域内に映った隣接するスリット線の間隔は、0.3mm〜1.0mmであることが好ましい。
被検査物の上に付着する糊の大きさは通常1.0mmより大きい。本発明によれば、スリット線の間隔を1.0mmより小さくしているので、必ず糊がスリット線上にかかり、被検査物を確実に検出することができるとともに、スリット線の間隔を0.3mmより大きくしているので、検査の簡略化を図ることができる。
更に、照明手段から照射される光の光軸は、該光が照射される面の垂直面に対して20度以内であることが好ましい。
本発明によれば、照明手段から照射される光の光軸が、該光が照射される面の垂直面に対して20度以内であるので、被検査物の上には糊の影がほとんど生成されず、被検査物に被着している糊の大きさを正確に検出することができる。
本発明は、被検査物の特定の検査領域内に映ったスリット線が直線状から変化しているかにより、被検査物上の糊状物体が検出されるので、紙に糊が付着しているか否かを正確に検査することができる糊状物体検査装置を提供することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
先ず、本実施の形態における糊状物体検査装置を含む糊付着検査システムの構成を説明する。
この糊付着検査システムは、紙から箱を生産するために、上流で紙から箱を組み立て、その箱の一部にノズルから糊を噴射し、下流で糊が紙に適切に付着しているか否かを検査するシステムである。
図1は糊付着検査システムの側面図である。図1に示すように、本実施の形態における糊付着検査システムは、載置部1と、供給部2と、送出部3と、コンベヤ4と、第1先頭位置検査部(図示略)と、ノズル5と、糊状物体検査装置6とで構成されている。
載置部1には、箱を大量に生産するために積み上げられた大量の紙Aが置かれる。供給部2は、載置部1に置かれている紙Aを1枚ずつ下流に送り出すものであり、ストッパ2aと、ベルトコンベヤ2bと、駆動装置2cとで構成されている。
ストッパ2aは、載置部1に置かれた上部の紙Aが下流側に移動しないようにするものであり、載置部1によって保持されている最下部の紙Aは、一枚づつベルトコンベヤ2bにより、ベルトコンベア2bとストッパ2aの間に設けられた隙間を介し下流に移動する。駆動装置2cは、ベルトコンベヤ2bを駆動する。
送出部3は、供給部2によって送り出される紙Aを更に下流に移動させるものであり、複数のローラ3aと、ベルトコンベヤ3bと、駆動装置3cとで構成されている。各ローラ3aは自由に回転するローラであり、ベルトコンベヤ3bはベルトコンベア3b上の紙Aを下流側に移動させる。各ローラ3aとベルトコンベヤ3bにより挟まれた紙Aは、予め決められた軌道上を位置合わせされながら移動する。駆動装置3cは、ベルトコンベヤ3bを駆動する。なお、本実施形態におけるベルトコンベア3bは、ベルトコンベア2bより高速に回転移動させている。
コンベヤ4は、送出部3によって送り出される紙Aを更に下流に移動させる。ノズル5は、ゾル状の糊が格納されており、所定のタイミングで糊を紙Aに噴射する。上述したように、図1には第1先頭位置検査部は示されていないが、ノズル5の少し上流の位置には第1先頭位置検査部が設けられており、その第1先頭位置検査部によりノズル5が紙に対し糊を噴射するタイミングを図っている。具体的には、第1先頭位置検査部(たとえば、赤外線センサなど)を用いて上流から下流に移動する紙Aの先頭位置が検出され、その紙Aの先頭位置が検出されてから所定の時間経過後に、紙Aの特定の位置に糊が付着するようにゾル状の糊がノズル5から紙Aに噴射される。
糊状物体検査装置6は、紙Aに糊が付着しているか否かを検査する装置である。図1には、糊状物体検査装置6の一部を構成する第2先頭位置検査部61と、光照射部62と、エンコーダ63と、撮影手段64が表示され、糊状物体検査装置6の他の構成については図2に示されている。
なお、本実施形態では、紙Aは、送出部3の下流でかつノズル5の上流側で箱の形状に組み立てられ、その箱に対し糊が噴射されるものであるが、糊が噴射される対象は、箱の形状に組み立てられたものでも、組み立てられる前のものでもよく、以下の説明では、糊が噴射される対象を紙Aとして説明する。
図2は、糊状物体検査装置の構成図である。図1及び図2に示すように、糊状物体検査装置6は、第2先頭位置検査部61と、光照射部62と、エンコーダ63と、撮影手段64と、糊状物体検出手段65と、記憶手段66と、判断手段67とで構成されている。
第2先頭位置検査部61は、コンベヤ4の上方に設けられており、赤外線センサなどにより上流から下流に移動する紙Aの先頭位置を検出する。光照射部62は、コンベヤ4の上方に設けられており、紙A(被検査物)に対して光を照射する。光照射部62は、図3に示すように、光を発する照射手段621と、凸レンズ622 平行に等間隔に並んだ複数本の直線状のスリット線が形成された透過体623と、凹レンズ624、照射手段621及び透過体623を収容するための筐体(図示略)とで構成されている。照射手段621は、例えば高輝度Light Emitting Diode(LED)で構成されている。透過体623は、例えばスリットパターンフィルムで形成されている。筐体には、照明手段621が上方に位置するように、透過体623と照明手段621などが格納されており、照明手段621は透過体623を通して被検査物に光を照射する。
エンコーダ63は、コンベヤ4の所定の位置に設けられており、このエンコーダ63を用いてコンベア4の回転移動距離を検出し、撮影手段64の撮影タイミングを図ることができる。具体的には、第2先頭位置検査部61によって紙Aの先頭位置が検出されてからコンベア4が所定の回転移動する距離をエンコーダ63により検知し、そのタイミングで光照射部62により照明される被検査物を撮影する。これにより、糊が付着された部位が、光照射部62の下方を通過するタイミングで、撮影手段64により撮影される。この第2先頭位置検査部61によって紙Aの先頭位置が検出されてから糊が付着された部位が撮影手段64により撮影されるまでのコンベア4が回転移動する距離はあらかじめ記憶手段66に記憶されている。
糊状物体検出手段65は、撮影手段64によって得られる画像おいて、被検査物の特定の検査領域内に映ったスリット線が直線状から変化しているか否かを判断し、判断結果に基づいて被検査物上の糊状物体を検出する。また、糊状物体検出手段65は、検査領域内に映ったスリット線が直線状から変化している変化点を検出し、互いに隣接するスリット線の変化点を結ぶことにより形成される領域の大きさを算出する。なお、検査領域とは、撮影手段64によって撮影された画像のうちの一部であり、この検査領域はあらかじめ定められている。
記憶手段66は、糊が紙Aに適切に付着しているか否かを判断するための糊状物体の大きさに関する所定の基準範囲を記憶している。本実施の形態では、24万画素のCCDカメラで撮影し、その基準範囲は、400πピクセル〜600πピクセルである。なお、ここで、1mm2が100ピクセルに相当する(面積1mm2の範囲が100個のピクセルで埋め尽くされる)。判断手段67は、糊状物体検出手段65により算出された領域の大きさが基準範囲内か否かを判断する。なお、糊状物体検出手段65及び判断手段67は、専用回路によって実現されてもよいし、コンピュータとソフトウエアとが協働することによって実現されてもよい。また、記憶手段66は、例えばハードディスクドライブや不揮発性メモリである。
次に、本実施の形態における糊状物体検査装置6を含む糊付着検査システムの動作を説明する。
先ず、駆動装置2cによりベルトコンベヤ2bが駆動され、ベルトコンベア2bとストッパ2aの間に設けられた隙間を介し、所定の時間間隔で載置部1に置かれた大量の紙Aのうちの最下部の紙Aを1枚ずつ下流側に送る。
送出部3では、駆動装置3cによりベルトコンベヤ3bが駆動され、紙Aは各ローラ3aとベルトコンベヤ3bとの間に挟まれながら予め決められた軌道上を位置決めされながら移動する。なお、上述したように、ベルトコンベア3bはベルトコンベヤ2bより高速で回転移動する。これにより、供給部2によって送り出される紙Aは送出部3によって早く下流に移動する。
コンベヤ4は、送出部3によって送り出される紙Aを更に下流に移動させ、第1先頭位置検査部(図示略)により上流から下流に移動する紙Aの先頭位置が検出される。ノズル5は、紙Aの先頭位置が検出されてからコンベア4を所定回転させた後に、紙Aの特定の位置にゾル状の糊を紙Aに噴射する。なお、コンベア4が所定回転したかはエンコーダ63により検出される。
糊状物体検査装置6では、先ず第2先頭位置検査部61により上流から下流に移動する紙Aの先頭位置が検出される。撮影手段64は、紙Aの先頭位置が検出されてからコンベア4を所定回転させた後に、光照射部62により照明される被検査物を撮影する。なお、コンベア4が所定回転したかはエンコーダ63により検出される。
次に、撮影手段64によって得られる画像の中の検査領域の例を説明する。図4(a)〜図4(c)は撮影手段64によって得られる画像の例を示す図である。なお、図4では、説明の便宜上、24万画素CCDカメラで撮影された撮影範囲である6cm(60mm)×4cm(40mm)=24cm2(2400mm2)の長方形の範囲のうちの検査領域のみを示している。図4(a)は糊が紙Aに適切に付着している状態を示す画像であり、図4(b)及び図4(c)は糊が紙Aに適切に付着していない状態を示す画像である。図4(a)〜図4(c)に示すように、紙Aの検査領域上の糊が存在する場所では、検査領域内に映ったスリット線が直線状から曲線に変化しており、紙Aの検査領域上の糊が存在しない場所では、検査領域内に映ったスリット線は直線状を保っており変化点は存在しない。ここで、検査領域とは、撮影手段64によって得られた画像のうち、糊が付着しているかの検査に用いられる領域である。この検査領域は、本実施形態のように、複数個所に糊が付着するような広い範囲を検査領域としてもよいし、一つの糊が付着する箇所のような狭い範囲を検査領域としてもよい。
糊状物体検出手段65は、撮影手段64によって得られる画像おいて、被検査物の特定の検査領域内に映ったスリット線が直線状から変化しているか否かを判断する。糊状物体検出手段65は、検査領域内に映ったスリット線のいずれかが直線状から曲線(または、曲線から直線状)に変化している場合、被検査物上に糊状物体が存在していると判断し、検査領域内に映ったいずれのスリット線も直線状から変化していない場合、被検査物上に糊状物体が存在していないと判断する。図4(a)〜図4(c)では、複数のスリット線が直線状から変化しているので、撮影手段64によって図4(a)〜図4(c)に示すような画像が得られた場合、糊状物体検出手段65により被検査物上に糊状物体が存在していると判断される。なお、本実施形態では、直線状から変化しているかにより糊状物体が存在するかを判断したが、これに限らず、同一スリット線上に、直線状から曲線状に変化する変化点と曲線状から直線状に変化する変化点の2点が存在する場合に、糊状物体が存在すると判断してもよい。
また、糊状物体検出手段65は、検査領域内に映ったスリット線が直線状から曲線に変化する変化点(曲線から直線状に変化する変化点を含む)を検出し、互いに隣接するスリット線の変化点を結ぶことにより形成される領域の大きさを算出する。撮影手段64によって図4(a)の画像が得られた場合、図4(a)の左側のスリット線が直線状から曲線に変化している部分(左側糊)を拡大すると図5に示すように表わされる。その図5を用いて変化点を説明する。
図5に示すように、図4(a)の左側のスリット線が直線状から曲線に変化(曲線から直線状に変化も含む)している部分(左側糊)では、10本のスリット線が直線状から曲線に変化しており、各変化点には反時計回りに符号、例えば“P1”〜“P20”が割り当てられる。糊状物体検出手段65は、上記部分(左側糊)に関して、図5に示されている全部の変化点P1〜変化点P20を数字の順に結び、図4に示すように、互いに隣接するスリット線の変化点を結ぶことにより形成される楕円形状の領域を得る。そして、糊状物体検出手段65は、その領域の面積200πピクセル(2πmm2に相当する画素数)を算出する。
図4(a)には、上記部分(左側糊)以外にも、スリット線が直線状から変化している部分(中間糊)及び(右側糊)が存在するので、部分(中間糊)及び(右側糊)についても、糊状物体検出手段65は、部分(左側糊)の場合と同様に、検査領域内に映ったスリット線が直線状から曲線に変化している変化点を検出し、互いに隣接するスリット線の変化点を結ぶことにより形成される各領域を得て、各領域の大きさを算出する。そして、図4(a)の画像に関し、糊状物体検出手段65は、互いに隣接するスリット線の変化点を結ぶことにより形成される3個の領域の面積600πピクセル(6πmm2に相当する画素数)として算出する。
同様にして、撮影手段64によって図4(b)及び図4(c)の画像が得られる場合、糊状物体検出手段65は互いに隣接するスリット線の変化点を結ぶことにより形成される領域の面積の合計としの画素数(ピクセル)を算出する。
判断手段67は、糊状物体検出手段65により算出された領域の大きさが記憶手段66に記憶されている糊状物体の大きさに関する所定の基準範囲の中にあるか否かを判断する。
撮影手段64によって図4(a)の画像(検査領域)が得られる場合、互いに隣接するスリット線の変化点を結ぶことにより形成される領域の大きさの合計は600πピクセルであって、基準範囲は400πピクセル〜600πピクセルであるので、判断手段67は、互いに隣接するスリット線の変化点を結ぶことにより形成される領域の大きさの合計が基準範囲内にあると判断する。この場合、糊は紙Aに適切に付着していることになる。
それに対して、撮影手段64によって図4(b)又は図4(c)の画像が得られる場合、互いに隣接するスリット線の変化点を結ぶことにより形成される領域の大きさの合計はそれぞれ337.5πピクセル(3.375πmm2に相当する画素数)、1113.8πピクセル(11.138πmm2に相当する画素数)であって、基準範囲が400πピクセル〜600ピクセルであるので、判断手段67は、互いに隣接するスリット線の変化点を結ぶことにより形成される領域の大きさの合計が基準範囲内にないと判断する。この場合、糊は紙Aに適切に付着していないことになる。
上述したように、本実施の形態の糊状物体検査装置6では、光照射部62に平行に並んだ複数本の直線状のスリット線が形成された透過体623が設けられており、照射手段621からの光を縞状に分割し、被検査物の上にも縞状のスリット線が写る。そのスリット線が直線状から曲線に変化しているか否かを判断することにより、検査領域に光照射部62からの光以外の光(たとえば、日光など)が少し照射されても、紙に糊が付着しているか否かを確実に検査することができる。
また、本実施の形態の糊状物体検査装置6では、従来実現されなかった糊の付着量の検出が、糊状物体検出手段65によって実現される効果が得られる。つまり、本実施の形態の糊状物体検査装置6により検査領域内に映ったスリット線が直線状から曲線に変化している変化点を検出し、互いに隣接するスリット線の変化点を結ぶことにより形成される領域の大きさを算出するので、被検査物としての紙Aに付着した糊の大きさを簡易な方法で正確に算出することができる。
また、糊状物体検出手段65が互いに隣接するスリット線の変化点を結ぶことにより形成される領域の大きさを算出し、その算出された領域の大きさと糊が適切に紙Aに付着しているか否かを判断するための基準範囲とを比較することにより、被検査物としての紙Aに所望の糊が付着しているかを確実に検出することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
次に変形例について説明する。
(1)本実施の形態では、糊状物体検出手段65は撮影手段64によって得られる画像おいて、被検査物の特定の検査領域内に映ったスリット線が直線状から変化しているか否かを判断し、判断結果に基づいて被検査物上の糊状物体を検出している。しかしながら、糊状物体検出手段65は、撮影手段64によって得られる画像おいて、被検査物の特定の検査領域内に映ったスリット線が直線状から変化していないスリット線の数を算出して、その算出されたスリット線の数が記憶手段66に記憶された基準範囲内にあるか否かを判断手段67により判断し、紙Aに付着した糊の大きさを検出してもよい。これにより、より簡易な方法で被検査物としての紙Aの上の糊を検出することができるとともに、その糊のおおよその大きさも検出することができる。なお、記憶手段66には、スリット線の数に関する所定の基準範囲があらかじめ記憶されている。
例えば、図4(a)の例では、被検査物内にある直線状から変化していないスリット線の数が「36」である。この場合、基準範囲が「30〜40」であれば、判断手段67は糊状物体検出手段65により算出された直線状から変化していないスリット線の数が基準範囲内にあり、被検査物としての紙Aに所望の大きさの糊が付着していると判断する。それに対して、図4(b)及び(c)の例では、被検査物内にある直線状から変化していないスリット線の数はそれぞれ「26」、「44」であるので、判断手段67は糊状物体検出手段65により算出された直線状から変化していないスリット線の数が基準範囲内にはなく、被検査物としての紙Aに所望の大きさの糊が付着していないと判断することとなる。
(2)本実施形態では、被検査物上に映った隣接するスリット線の間隔を0.5mmとして説明したが、これに限らず、0.3mm〜1.0mmの範囲であればよい。すなわち、被検査物の上に付着する糊の大きさは通常1.0mmより大きい。スリット線の間隔が1.0mmより狭いと、必ず糊がスリット線上にかかり、被検出物を確実に検出することができるからである。また、スリット線の間隔が0.3mmより広いと、検査の簡便化を図るメリットが得られる。また、被検査物上に映った隣接するスリット線の間隔を0.3mm〜1.0mmにするために、光照射部62と被検査物との距離を調節する距離調節手段を糊状物体検査装置6に設けてもよいし、被検査物上に映った隣接するスリット線の間隔が0.3mm〜1.0mmとなるように、間隔が異なる複数の透過体を用意し、状況に応じて使い分けてもよい。
(3)本実施形態では、光照射部62の照明手段621から照射される光の光軸が、その光が照射される面の垂直面内であったが、これに限らず、光が照射される面の垂直面に対して20度以内であればよい。この場合、被検査物の上には糊の影がほとんど生成されず、被検査物に被着している糊の大きさを正確に検出することができる。なお、上記の条件が満たされている限りにおいて、本実施の形態における光照射部62と撮影手段64との位置が入れ替わってもよい。
(4)判断手段67によって得られる結果を画像又は音で報知する報知手段が設けられてもよい。
(5)糊付着検査システムには、上述したように、送出部3とノズル5との間に紙Aに折り目を形成する折り目手段を設けてもよい。
(6)本実施の形態では、図4に示すように検査領域に3個の糊が付着している例を示し、その基準領域内の3つの糊の大きさ(合計)が基準範囲内かにより糊が適切に付着しているかを判断したが、これに限らず、基準領域として糊が一つだけ含む大きさを設定し、その基準領域内の糊の大きさが基準範囲内かによりその糊が適切に付着しているかを判断してもよい。また、一つの基準範囲内に複数の基準領域を設け、各基準領域毎に糊の大きさが基準範囲内かにより糊が適切に付着しているかを判断してもよい。この場合、記憶手段66には、各糊について、糊が適切に紙Aに付着しているか否かを判断するための基準範囲が記憶されている。
(7)本実施形態では、互いに隣接するスリット線の変化点を結ぶことにより形成される領域から糊の大きさ(面積)を求め、その糊の大きさが基準範囲内かを判断したが、これに限らず、糊の大きさとして楕円形の長径(図4(a)では4mm)を求め、その楕円形の長径が基準範囲内かを判断してもよい。
1 載置部
2 供給部
3 送出部
4 コンベヤ
5 ノズル
6 糊状物体検査装置
61 第2先頭位置検査部
62 光照射部
63 エンコーダ
64 撮影手段
65 糊状物体検出手段
66 記憶手段
67 判断手段
621 照射手段
622 凸レンズ
623 透過体
624 凹レンズ
A 紙
B 糊
2 供給部
3 送出部
4 コンベヤ
5 ノズル
6 糊状物体検査装置
61 第2先頭位置検査部
62 光照射部
63 エンコーダ
64 撮影手段
65 糊状物体検出手段
66 記憶手段
67 判断手段
621 照射手段
622 凸レンズ
623 透過体
624 凹レンズ
A 紙
B 糊
Claims (7)
- 平面上の糊状物体を検査する糊状物体検査装置であって、
平行に並んだ複数本の直線状のスリット線が形成された透過体と、
被検査物に対し、該透過体を通して光を照射する照明手段と、
該照明手段により光が照射された前記被検査物を撮影する撮影手段と、
該撮影手段により撮影された画像おいて、前記被検査物の特定の検査領域内に映ったスリット線が直線状から変化しているかにより、前記被検査物上の糊状物体を検出する糊状物体検出手段と、を有することを特徴とする糊状物体検査装置。 - 前記糊状物体検出手段は、前記検査領域内に映ったスリット線が直線状から変化している変化点を検出し、互いに隣接するスリット線の該変化点を結ぶことにより形成される領域の大きさを算出することを特徴とする請求項1に記載の糊状物体検査装置。
- 糊状物体の大きさに関する所定の基準範囲を記憶する記憶手段と、
前記糊状物体検出手段により算出された前記領域の大きさが前記基準範囲内かを判断する判断手段と、を有することを特徴とする請求項2に記載の糊状物体検査装置。 - 前記糊状物体検出手段は、前記被検査物の特定の検査領域内に映ったスリット線のうち、直線状から変化していないスリット線の数を算出することを特徴とする請求項1に記載の糊状物体検査装置。
- スリット線の数に関する所定の基準範囲を記憶する記憶手段と、
前記糊状物体検出手段により算出された直線状から変化していないスリット線の数が前記基準範囲内かを判断する判断手段と、を有することを特徴とする請求項4に記載の糊状物体検査装置。 - 前記被検査物の特定の検査領域内に映った隣接するスリット線の間隔は、0.3mm〜1.0mmであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の糊状物体検査装置。
- 前記照明手段から照射される光の光軸は、該光が照射される面の垂直面に対して20度以内であることを特徴とする請求項1に記載の糊状物体検査装置。
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JP2008145204A JP2009293961A (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | 糊状物体検査装置 |
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CN105866136A (zh) * | 2015-01-21 | 2016-08-17 | 苏州兰叶光电科技有限公司 | 摄像头模组滤光片涂胶检测装置和方法 |
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