JP2009293233A - 貸金庫用のキーシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子錠30の交換に際しても、各金庫の安全性を損なうおそれをなくする。
【解決手段】電子キー20を発行する操作端末10と、電子錠30の交換時用の予備電子キー42とを設け、予備電子キー42は、操作端末10により金庫の金庫番号を書き込むと、交換済みの電子錠30にセットして金庫番号を電子錠30に書き込み、金庫番号と錠番号とを組み合わせる識別コードを電子錠30から読み出して操作端末10に書き込むことにより、操作端末10内の識別コードを更新する。
【選択図】図1
【解決手段】電子キー20を発行する操作端末10と、電子錠30の交換時用の予備電子キー42とを設け、予備電子キー42は、操作端末10により金庫の金庫番号を書き込むと、交換済みの電子錠30にセットして金庫番号を電子錠30に書き込み、金庫番号と錠番号とを組み合わせる識別コードを電子錠30から読み出して操作端末10に書き込むことにより、操作端末10内の識別コードを更新する。
【選択図】図1
Description
この発明は、顧客キーと電子キーとを使用して貸金庫を適切に運用することができる貸金庫用のキーシステムに関する。
各顧客が保持する顧客キーと、各顧客に対して随時貸し出して使用させる電子キーとを使用する半自動式の貸金庫システムが提案される(特許文献1、2)。
貸金庫の各金庫の扉には、顧客キーによって解錠する顧客錠の他に、電子キーによって解錠するスライドカバーが装着されている。スライドカバーは、電子キーをセットして解錠することにより、顧客錠の鍵穴を隠蔽する施錠位置から、鍵穴を露出させる解錠位置にスライド移動させることができる。そこで、金庫室の入口の操作端末に顧客が暗証番号を入力すると、操作端末上に待機している電子キーの1個に対し、顧客の金庫に特有の識別符号が書き込まれて電子キーが発行されるから、顧客は、発行された電子キーを使用して自分の金庫のスライドカバーを解錠した上、顧客キーを利用して金庫の扉を開き、金庫の内部を利用することができる。なお、操作端末は、暗証番号による顧客の認証後、顧客の金庫のスライドカバーを解錠する識別符号を電子キーに書き込んで発行し、電子キーは、スライドカバーの所定位置にセットすることにより、内蔵の電池によってスライドカバー内の電子回路に給電し、識別符号の照合成功によりスライドカバーを解錠させる。
特開2004−360239号公報
特開2006−89915号公報
かかる従来技術によるときは、各金庫のスライドカバーには、固有の識別符号が設定されており、それに一致する識別符号の電子キーを介してスライドカバーが解錠されるから、各金庫の安全対策が必ずしも万全でないという問題があった。たとえば任意の金庫のスライドカバーを交換すると、識別符号が同一の新旧のスライドカバーが並存する事態が発生し、悪用される可能性が生じ得るからである。また、スライドカバーは、スライド移動させる必要があり、取付上のスペース効率が悪いため、金庫のサイズが小さいと、適用できない場合があり得る。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、各金庫の金庫番号と電子錠の錠番号との組合せからなる識別コードを採用することによって、電子錠の交換に際しても、各金庫の安全性を損うおそれがなく、円滑に交換作業を遂行することができる上、金庫のサイズに拘らず、広く容易に適用可能な貸金庫用のキーシステムを提供することにある。
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、顧客キーによって解錠する顧客錠と、電子キーによって解錠する電子錠とを備える金庫錠を各金庫の扉に装備する貸金庫用のキーシステムであって、電子キーを発行する操作端末と、各金庫の電子錠の交換時用の予備電子キーとを備えてなり、操作端末は、各金庫の金庫番号と電子錠の錠番号とを組み合わせる識別コードを記憶しており、顧客を認証すると、顧客の金庫の金庫番号に対応する識別コードを電子キーに書き込んで発行する一方、予備電子キーは、電子錠を交換する金庫の金庫番号を操作端末によって書き込み、交換済みの電子錠にセットして金庫番号を電子錠に書き込み、金庫番号と錠番号とを組み合わせる識別コードを電子錠から読み出して操作端末に書き込むことにより、操作端末内の識別コードを更新することをその要旨とする。
なお、各金庫の電子錠は、顧客錠と一体にして各金庫の扉の内面に装着することができ、または、顧客錠の鍵穴を露出させるようにして各金庫の扉の外面に装着することができる。
また、各電子錠には、解錠用のモータを施錠方向に駆動可能なコンデンサを内装してもよい。
さらに、各電子錠に固有の錠番号を書き込むデータライタを設け、データライタは、錠番号が書き込まれた電子錠が各金庫の扉に取り付けられたら、各電子錠に金庫番号を書き込み、金庫番号と錠番号とを組み合わせる識別コードを各電子錠から読み出して操作端末に一括して書き込むことにより、操作端末内に識別コードを記憶させてもよい。
かかる発明の構成によるときは、端末装置は、顧客を認証して特定すると、顧客の金庫の金庫番号と、その金庫番号の金庫の電子錠の錠番号とを組み合わせる識別コードを電子キーに書き込んで電子キーを発行する。そこで、顧客は、発行された電子キーを使用して自分の金庫の電子錠を解錠した上、自分の顧客キーによって顧客錠を解錠し、金庫の扉を開いて金庫の内部を利用することができる。なお、各金庫用の電子錠は、各金庫の扉に取り付けて現用中のもの、将来の交換に備えて予備品としてストック中のものを含めて、それぞれ固有の錠番号があらかじめ書き込まれているものとする。すなわち、システム内には、錠番号が同一の電子錠が存在せず、したがって、電子錠を交換する場合であっても、電子キーに書き込まれる識別コードが重複する可能性がなく、各金庫に対し、高い安全性を容易に実現することができる。また、電子錠は、顧客錠とともに金庫の扉に固定して搭載すればよく、取付上のスペース効率がよいから、小さいサイズの金庫であっても、容易に適用可能である。なお、電子錠は、それ自体の故障や破損の際のみならず、顧客が変更になったり、顧客が顧客キーを紛失したりした際などにも交換することが好ましい。
一方、予備電子キーは、任意の金庫の電子錠を交換する場合に、操作端末を介してその金庫の金庫番号を書き込むと、交換済みの電子錠にセットしてその金庫番号を電子錠に書き込み、金庫番号と電子錠の錠番号とを組み合わせる識別コードを電子錠から読み出して操作端末に書き込むことにより、操作端末内の識別コードを更新することができる。すなわち、予備電子キーは、操作端末と、交換済みの電子錠との間を往復させることにより、交換済みの電子錠内に金庫番号を書き込み、操作端末内の識別コードのデータを最新状態に更新する。ただし、予備電子キーは、機械的、電気的に他の電子キーと互換性があるものとする。また、予備電子キーには、操作端末内の更新済みの識別コードのデータの全部をコピーして保存し、バックアップデータとし、マスタキーとして利用することができる。
各金庫の電子錠は、顧客錠と一体にして各金庫の扉の内面に装着することにより、最もコンパクトな機械電子式の金庫錠を構成することができる。なお、各金庫の扉の上面には、顧客錠の鍵穴と、電子キーのプラグに適合する電子錠のコネクタとが露出する。ただし、電子錠は、メモリ付きのマイクロコンピュータと、解錠用のモータとを内蔵しており、プラグ、コネクタを介して電子キーをセットすることにより、電子キー内の電池から給電され、電子キーからの識別コードをメモリ内の識別コードと照合した上、モータを駆動して電子錠を解錠し、顧客錠を解錠可能にする。
各金庫の電子錠は、顧客錠の鍵穴を外部に露出させるようにして各金庫の扉の外面に装着することにより、顧客錠とガード錠とからなる機械式の金庫錠を使用する既設の貸金庫であっても、電子キーと顧客キーとによって解錠する半自動式の貸金庫に容易にグレードアップ可能である。なお、各金庫の扉の上面には、顧客錠の鍵穴と、電子キーのプラグに適合するコネクタ付きの電子錠とが露出する。ただし、電子錠は、メモリ付きのマイクロコンピュータと、解錠用のモータとを内蔵しており、プラグ、コネクタを介して電子キーをセットすることにより、電子キー内の電池から給電され、電子キーからの識別コードをメモリ内の識別コードと照合した上、モータを駆動して電子錠を解錠し、電子錠のコネクタを回転可能にする。そこで、電子キーを軸まわりに回転させると、電子キーのプラグを介して電子錠のコネクタが回転し、コネクタと連動してガード錠のガードキーが回転することにより、ガード錠を解錠して顧客錠を解錠可能にすることができる。
各電子錠に内装するコンデンサは、電子キーを電子錠にセットすることにより電子キー内の電池によって充電され、電子キーを取り外しても、電子錠内の解錠用のモータを施錠方向に少なくとも1回以上駆動することができる。顧客の誤操作などにより、電子キーが電子錠から取り外されて電子錠が解錠されたまま放置された場合であっても、所定時間後(たとえば約2分後)、電子錠内のマイクロコンピュータは、コンデンサ内の電荷を電源としてモータを施錠方向に駆動して電子錠を自動施錠することにより、一層の安全性の向上を実現することができる。
各電子錠に錠番号を書き込むデータライタは、貸金庫の製造メーカによって保有され、製造メーカの担当者によって使用される。システム内において使用される電子錠は、データライタを介し、予備品を含むすべてに対して固有の錠番号が書き込まれた上、各金庫に取り付けて、予備品を除く現用中のものに金庫番号が書き込まれる。そこで、現用中の各電子錠から、各金庫の金庫番号と錠番号とを組み合わせる識別コードをデータライタに読み出し、それを操作端末に一括して書き込むことにより、操作端末は、各金庫の金庫番号と電子錠の錠番号とを組み合わせる識別コードのデータを一挙に取得し、それを記憶することができる。ただし、データライタは、各電子錠から識別コードを読み出したら、それを記憶してバックアップデータとして保存することにより、将来のサービス業務に役立てることができる。
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
貸金庫用のキーシステムは、図示しない貸金庫を設置する金庫室R1 内において、操作端末10と、電子キー20、20…と、貸金庫の各金庫に装備する電子錠30、30…とを備えてなる(図1)。
金庫室R1 の入口には、前室R2 との間に自動ドアDRが設置されており、自動ドアDRの前室R2 側には、カードリーダCRが設置されている。また、管理室R3 には、管理用のコンピュータPCが設置されており、カードリーダCRは、金庫室R1 内の操作端末10とともに、コンピュータPCと双方向に接続されている。なお、操作端末10の出力は、カードリーダCRにも接続されている。
操作端末10は、本体11上に操作ユニット12を重ねるようにして形成されている(図2)。ただし、図2(A)、(B)は、それぞれ全体正面図、全体側面図である。
本体11上には、複数の電子キー20、20…を着脱可能にセットすることができる。セット中の各電子キー20は、本体11と電気的に接続され、本体11と双方向にデータ通信することができるとともに、本体11を介して電子キー20内の電池を充電することができる。なお、本体11は、セット中の電子キー20、20…の抜取りを禁止し、個別に抜取りを許容することができる。操作ユニット12には、タッチ式の液晶パネル12aが組み込まれ、カード挿入口12b1 を有するカードリーダ12bが組み込まれている。
電子キー20は、手持ち可能な本体ケース21の一端にプラグ22を付設して形成されている(図3、図4)。ただし、図3(A)、(B)は、それぞれ全体斜視図、同図(A)の矢視相当図である。
電子キー20には、メモリ24付きのマイクロコンピュータ23が組み込まれている。ただし、メモリ24は、たとえばフラッシュメモリなどの書換え可能な不揮発性メモリである。マイクロコンピュータ23は、周辺機器としてブザBZ、ランプ表示器L、ディスプレイDSを有し、充電可能な電池Bによって給電されている。なお、ランプ表示器L、ディスプレイDSは、本体ケース21の外面に取り付けられている。また、電池Bの両極と、マイクロコンピュータ23のデータ入出力端子は、プラグ22の電極P1 、P2 、P3 として外部に引き出されている。
電子錠30は、図示しない貸金庫の各金庫の扉51の内面に装着されている(図5)。ただし、図5(A)、(B)は、それぞれ使用状態模式側面図、扉51の上面図である。
電子錠30は、顧客錠52と一体に組み合わされ、全体として各金庫の金庫錠53を形成している。金庫錠53は、扉51の内面に装着され、扉51を開閉不能に施錠するデッドボルト53aを有する。また、扉51の上面には、電子キー20のプラグ22に適合する電子錠30のコネクタ31と、顧客錠52の鍵穴52aとが露出しており、鍵穴52aには、顧客錠52用の顧客キー52bを差し込むことができる。
電子錠30には、解錠用のモータMの他、メモリ33付きのマイクロコンピュータ32、コンデンサCD、スイッチ素子SWが組み込まれている(図4)。ただし、メモリ33は、電子キー20のメモリ24と同様の書換え可能な不揮発性メモリである。コンデンサCDは、電子キー20側の電極P1 、P2 に対応するコネクタ31の電極P1 、P2 に接続されており、モータMは、スイッチ素子SWを介して電極P1 、P2 に接続されている。また、マイクロコンピュータ32は、コンデンサCDの両端から給電されており、マイクロコンピュータ32のデータ入出力端子は、電子キー20側の電極P3 に対応するコネクタ31の電極P3 に接続されている。
そこで、電子キー20のプラグ22、電子錠30のコネクタ31を介して電子キー20を電子錠30にセットすると(図5(A))、電子錠30は、電子キー20内の電池Bにより給電され、コンデンサCDが充電されるとともに、マイクロコンピュータ32は、必要に応じて、電子キー20内のマイクロコンピュータ23と双方向にデータ通信し、スイッチ素子SWを介してモータMを電子錠30の解錠方向、施錠方向に回転駆動することができる。なお、コンデンサCDは、電子キー20の電池Bから切り離されても、モータMを少なくとも1回以上施錠方向に駆動し、解錠状態の電子錠30を施錠状態に移行させることができる。また、金庫錠53は、電子錠30を解錠すると、顧客錠52が顧客キー52bによって解錠可能となり、顧客錠52を解錠することにより、扉51を開いて金庫の内部が利用可能となる。なお、顧客錠52が解錠されると、電子錠30は、自動的に施錠状態に復帰する。
操作端末10、電子キー20、20…、電子錠30、30…には、各電子錠30に固有の錠番号Ni (i=1、2…)を書き込むデータライタ41と、各金庫の電子錠30の交換時用の予備電子キー42とが組み合わされている(図1)。なお、予備電子キー42は、電子キー20と機械的、電気的に互換性があるものとする。
データライタ41による準備作業の概要は、たとえば図6のフローチャートに示すとおりである。
各電子錠30の固有の錠番号Ni は、現に貸金庫の各金庫に取り付けられる電子錠30、30…の他、予備品として用意される1個以上の電子錠30についても設定されるものとする。そこで、まず、これらの錠番号Ni のリストを一括してデータライタ41に書き込む(図6のステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)。
つづいて、データライタ41を利用して、各電子錠30に対して錠番号Ni を個別に書き込み(2)、そのようにして錠番号Ni を書き込んだ各電子錠30を貸金庫の各金庫に取り付ける(3)。その後、各金庫に装着済みの各電子錠30に対し、データライタ41を利用して、その金庫の金庫番号Kj (j=1、2…)を書き込む(4)。なお、このようにして電子錠30に書き込まれる錠番号Ni 、金庫番号Kj は、いずれも電子錠30内のメモリ33に記憶される。
次に、各電子錠30から、メモリ33内の金庫番号Kj と錠番号Ni とを組み合わせる識別コードCj (j=1、2…)をデータライタ41に読み出す(5)。データライタ41は、そのようにして読み出された識別コードCj を記憶して保持するとともに、操作端末10に一括して書き込むことにより(6)、操作端末10は、各金庫の金庫番号Kj と、その金庫の電子錠30の錠番号Ni とを組み合わせる識別コードCj のデータの一式を取得して記憶することができる。なお、図6のステップ(1)は、貸金庫の製造メーカで実施し、ステップ(2)は、貸金庫の製造メーカで、または、貸金庫を設置する現地で実施し、ステップ(3)〜(6)は、現地の金庫室R1 で実施することが好ましい。また、データライタ41は、貸金庫の製造メーカで保有することが好ましい。
一方、図1において、前室R2 に到来する顧客は、認証用の磁気カードと、自分の金庫の顧客錠52に適合する顧客キー52bとを保持している。そこで、顧客は、前室R2 のカードリーダCRに磁気カードを挿入して認証を受けることにより、自動ドアDRを通って金庫室R1 に入室することができ、管理用のコンピュータPCは、顧客の入室を記録することができる。また、このとき、操作端末10上には、複数の電子キー20、20…がセットされ、電池Bが充電され、抜取りが禁止された状態で待機している(図2)。
金庫室R1 内に入室した顧客は、操作端末10のカードリーダ12bに磁気カードを挿入して再度の認証を受けるとともに、タッチ式の液晶パネル12aに表示されるガイドメッセージに従って、液晶パネル12aを介して暗証番号を入力することにより、顧客を特定するための一連の認証情報を操作端末10に入力する(図7のステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)。なお、顧客の磁気カードには、顧客の金庫の金庫番号Kが併せて記録されており、操作端末10は、顧客の磁気カードから金庫番号Kを読み取るものとする。また、操作端末10による顧客の認証結果データは、管理用のコンピュータPCに記録される。
その後、操作端末10は、図8のサブルーチンに従って、電子キー20を発行する(2)。
操作端末10は、まず、金庫番号Kj と電子錠30の錠番号Ni とを組み合わせる識別コードCj のデータを検索して、顧客の金庫の金庫番号Kに対応する電子錠30の錠番号Nを抽出し、金庫番号Kと錠番号Nとを組み合わせる識別コードCを生成する(図8のステップ(11)、以下、単に(11)のように記す)。つづいて、操作端末10は、本体11上にセットされている電子キー20、20…の1個に識別コードCを書き込む(12)。電子キー20に対する識別コードCの書込みが正常であれば(13)、その電子キー20上のランプ表示器L、ディスプレイDSを介して書込み完了が表示され、操作端末10は、その電子キー20の抜取りを許容し(14)、併せて監視用のタイマをセットする。なお、特定の電子キー20に対する識別コードCの書込みが正常でないときは(13)、次の電子キー20を選択して(15)、同様の動作を繰り返す((12)、(13)、(15))。
タイマのセット時間(たとえば20秒間)内に、識別コードCが正常に書き込まれた電子キー20が操作端末10から顧客によって抜き取られると((16)、(17))、電子キー20の発行手順が正常に完了し、以後の動作は、図7のステップ(3)以降に移る。一方、タイマのセット時間内に電子キー20が操作端末10から抜き取られないと((16)、(17)、(16))、操作端末10は、その電子キー20の抜取りを禁止するとともに(18)、電子キー20内に書き込んだ識別コードCを強制的にクリアして(19)、以後の動作を強制終了させる。
操作端末10によって電子キー20が正常に発行されると、顧客は、正常に発行された電子キー20を自分の金庫の電子錠30にセットする(図7のステップ(3)、以下、単に(3)のように記す、図5(A))。そこで、電子錠30のマイクロコンピュータ32は、電子キー20の電池Bから給電され、電子キー20内の識別コードCを読み出してメモリ33内の金庫番号Kj 、錠番号Ni と照合し、両者の金庫番号K=Kj 、錠番号N=Ni を確認すると、スイッチ素子SWを介してモータMを解錠方向に駆動して電子錠30を解錠する。その後、顧客は、電子キー20を電子錠30から取り外すとともに、顧客キー52bによって顧客錠52を解錠し(4)、扉51を開いて金庫の内部を利用する。
金庫の利用が終わったら、顧客は、扉51を閉じて顧客錠52を施錠し(5)、電子キー20を操作端末10にセットして返却する(6)。なお、電子キー20の返却により、貸金庫の利用完了の情報が電子キー20から操作端末10に入力され、操作端末10は、その電子キー20の抜取りを禁止するとともに(7)、電子キー20内の識別コードCを消去し、電子キー20内の電池Bの充電動作を開始する。また、操作端末10は、前室R2 のカードリーダCRを介して自動ドアDRを解錠し(8)、顧客を金庫室R1 から退室させるとともに、電子キー20による貸金庫の利用完了情報を管理用のコンピュータPCに送信して報告する。
各金庫上の電子錠30の交換時には、予備電子キー42を使用する(図9)。
まず、予備電子キー42を操作端末10にセットし(図9のステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)、電子錠30を交換しようとする金庫の金庫番号Kを操作端末10に入力すると(2)、操作端末10は、予備電子キー42に金庫番号Kを書き込む(3)。そこで、金庫番号Kの金庫の電子錠30を交換した上、交換された新しい電子錠30に予備電子キー42をセットすると(4)、予備電子キー42内の金庫番号Kが電子錠30に書き込まれ(5)、さらに、電子錠30から金庫番号Kと錠番号Nとを組み合わせる識別コードCが予備電子キー42に自動的に読み出される(6)。ただし、このときの錠番号Nは、交換された新しい電子錠30にあらかじめデータライタ41により書き込まれているものである(図6のステップ(2))。
つづいて、予備電子キー42を電子錠30から取り外して操作端末10に再セットすると(7)、予備電子キー42は、操作端末10に識別コードCを書き込むことにより(8)、操作端末10内の識別コードCj のデータを更新することができる。また、操作端末10は、更新された識別コードCj のデータの全部を予備電子キー42に一括して書き込むことにより(9)、バックアップデータとして保存するとともに、必要に応じて、予備電子キー42をすべての金庫の電子錠30、30…に適合するマスタキーとして使用することができる。
以上の説明において、各金庫の金庫番号Kj と電子錠30の錠番号Ni とを組み合わせる識別コードCj は、たとえば金庫番号Kj 、錠番号Ni を前後に一連に結合するデータ形式であってもよく(図10(A)、(B))、金庫番号Kj と、対応する錠番号Ni とを相互に対応させる対応データDj (j=1、2…)のデータ形式であってもよい(同図(C))。また、たとえば、電子キー20、電子錠30、予備電子キー42内では、図10(A)または(B)のデータ形式を使用し、操作端末10、データライタ41内では、図10(C)のデータ形式を採用してもよい。
なお、電子キー20は、操作端末10により正常に発行された後、電子錠30にセットされずに放置されると、たとえば約5分間の所定時間後に電気的に使用不能にロックすることが好ましい。また、電子キー20のディスプレイDSには、金庫番号Kj の他、電子錠30の解錠状態、電子錠30の解錠後の顧客錠52の解錠指示などの各種のガイドメッセージを表示することができる。また、ランプ表示器Lは、電池Bの充電中・充電完了の別、電子キー20と操作端末10、電子錠30とのデータ通信の成否などを表示し、ブザBZは、電子キー20を操作端末10にセットしたとき、電子キー20により電子錠30が解錠されたときなどに鳴動させる。
さらに、操作端末10は、磁気カードにより顧客を認証して特定するに加えて、生体認証システムを導入してもよい。生体認証システムは、たとえば顧客の指紋、静脈パターン、顔、虹彩、角膜などの生体パターンを利用して顧客を認証し、特定する。
各金庫の電子錠30は、顧客錠52の鍵穴52aを外部に露出させるようにして各金庫の扉51の外面に装着することができる(図11)。ただし、図11(A)、(B)は、それぞれ使用状態模式側面図、扉51の上面図である。
図11において、顧客錠52は、ガード錠54と一体に組み合わされ、デッドボルト55a付きの機械式の金庫錠55を形成している。一方、電子錠30は、顧客錠52の鍵穴52aに差し込む顧客キー52bの回転操作に差し支えない形状に形成され、扉51の上面に固定されている。ガード錠54には、ガードキー54aが装着されており、ガードキー54aは、扉51を貫通し、電子錠30の上面に露出する電子錠30のコネクタ31に連動している。なお、コネクタ31は、ガード錠54を解錠し、施錠するために、ガードキー54aとともに正逆に90°の範囲に回転可能である。
電子キー20のプラグ22の外側には、軸方向の補助ピン22aが立設されており(図12)、プラグ22の外周には、外向きの係合ピン22b、22bが一直線上に対称形に付設されている。ただし、図12(A)、(B)は、それぞれ全体斜視図、同図(A)の矢視相当図である。電子錠30のコネクタ31には、電子キー20側の補助ピン22a、係合ピン22b、22bに対応する挿入穴31a、係合溝31b、31bが形成されている(図11)。また、電子錠30内の解錠用のモータMは、ロックピン34に連結されており、ロックピン34は、コネクタ31に係脱する(図11(A)のA1 矢視方向)。そこで、モータMは、ロックピン34を介してコネクタ31、ガードキー54aの回転を阻止し、許容することにより、電子錠30を施錠し、解錠することができる。
図11、図12の電子キー20、電子錠30も、基本的に図6〜図9のフローチャートに従って動作する。ただし、図7のステップ(3)において、識別コードCが正常に書き込まれた電子キー20を電子錠30にセットすると(図11(A))、識別コードCが電子錠30に読み出され、電子錠30内の金庫番号Kj 、錠番号Ni との照合の上、モータMにより電子錠30が解錠され、コネクタ31、ガードキー54aが回転可能となる。そこで、電子キー20を軸まわりに90°回転させ(図11(A)のA2 矢視方向)、プラグ22、コネクタ31を介してガードキー54aを回転させてガード錠54を解錠させると、顧客錠52が解錠可能となる。したがって、以下、電子キー20を電子錠30から取り外すとともに、図7のステップ(4)以降のとおり、顧客キー52bによって顧客錠52を解錠して一連の動作を続行すればよい。
なお、ガード錠54は、顧客錠52を解錠させると、電子錠30とともに自動的に元の施錠状態に復帰する。また、電子キー20を回転させるとき、補助ピン22a、係合ピン22b、22bは、それぞれ電子錠30側の挿入穴31aに挿入され、係合溝31b、31bに係合することにより、十分大きな回転力をコネクタ31に加えることができ、プラグ22、コネクタ31の各電極P1 、P2 、P3 に過大な力が加わるおそれがない。
M…モータ
CD…コンデンサ
C、Cj …識別コード
K、Kj …金庫番号
N、Ni …錠番号
10…操作端末
20…電子キー
30…電子錠
41…データライタ
42…予備電子キー
51…扉
52…顧客錠
52a…鍵穴
52b…顧客キー
53、55…金庫錠
特許出願人 蓮 田 修 次
北京富工利徳科技▲発▼展有限公司
代理人 弁理士 松 田 忠 秋
CD…コンデンサ
C、Cj …識別コード
K、Kj …金庫番号
N、Ni …錠番号
10…操作端末
20…電子キー
30…電子錠
41…データライタ
42…予備電子キー
51…扉
52…顧客錠
52a…鍵穴
52b…顧客キー
53、55…金庫錠
特許出願人 蓮 田 修 次
北京富工利徳科技▲発▼展有限公司
代理人 弁理士 松 田 忠 秋
Claims (5)
- 顧客キーによって解錠する顧客錠と、電子キーによって解錠する電子錠とを備える金庫錠を各金庫の扉に装備する貸金庫用のキーシステムであって、電子キーを発行する操作端末と、各金庫の電子錠の交換時用の予備電子キーとを備えてなり、前記操作端末は、各金庫の金庫番号と電子錠の錠番号とを組み合わせる識別コードを記憶しており、顧客を認証すると、顧客の金庫の金庫番号に対応する識別コードを電子キーに書き込んで発行する一方、前記予備電子キーは、電子錠を交換する金庫の金庫番号を前記操作端末によって書き込み、交換済みの電子錠にセットして金庫番号を電子錠に書き込み、金庫番号と錠番号とを組み合わせる識別コードを電子錠から読み出して前記操作端末に書き込むことにより、前記操作端末内の識別コードを更新することを特徴とする貸金庫用のキーシステム。
- 各金庫の電子錠は、顧客錠と一体にして各金庫の扉の内面に装着することを特徴とする請求項1記載の貸金庫用のキーシステム。
- 各金庫の電子錠は、顧客錠の鍵穴を露出させるようにして各金庫の扉の外面に装着することを特徴とする請求項1記載の貸金庫用のキーシステム。
- 各電子錠には、解錠用のモータを施錠方向に駆動可能なコンデンサを内装することを特徴とする請求項2または請求項3記載の貸金庫用のキーシステム。
- 各電子錠に固有の錠番号を書き込むデータライタを設け、該データライタは、錠番号が書き込まれた電子錠が各金庫の扉に取り付けられたら、各電子錠に金庫番号を書き込み、金庫番号と錠番号とを組み合わせる識別コードを各電子錠から読み出して前記操作端末に一括して書き込むことにより、前記操作端末内に識別コードを記憶させることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の貸金庫用のキーシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008146357A JP2009293233A (ja) | 2008-06-04 | 2008-06-04 | 貸金庫用のキーシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008146357A JP2009293233A (ja) | 2008-06-04 | 2008-06-04 | 貸金庫用のキーシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009293233A true JP2009293233A (ja) | 2009-12-17 |
Family
ID=41541658
Family Applications (1)
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JP2008146357A Pending JP2009293233A (ja) | 2008-06-04 | 2008-06-04 | 貸金庫用のキーシステム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009293233A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0626266A (ja) * | 1992-02-25 | 1994-02-01 | Itooki:Kk | 貸金庫システム |
JP2001342757A (ja) * | 2000-06-02 | 2001-12-14 | Motoi Nakamura | 二重ロック装置 |
-
2008
- 2008-06-04 JP JP2008146357A patent/JP2009293233A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0626266A (ja) * | 1992-02-25 | 1994-02-01 | Itooki:Kk | 貸金庫システム |
JP2001342757A (ja) * | 2000-06-02 | 2001-12-14 | Motoi Nakamura | 二重ロック装置 |
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A02 | Decision of refusal |
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