JP2009292860A - 高分子相溶化剤および高分子組成物ならびに被覆電線およびワイヤーハーネス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無水マレイン酸等のカルボン酸あるいは酸無水物により変性された変性オレフィン系高分子または変性スチレン系共重合体と、カルボン酸あるいは酸無水物と縮合反応可能なアミノ基やヒドロキシル基等の置換基を有する芳香族化合物とを反応させることにより得られ、オレフィン系高分子またはスチレン系共重合体よりなる高分子鎖に、マレインイミド骨格、マレインアミド酸骨格、マレイン酸骨格等の等のイミド結合、アミド結合、エステル結合等を有する骨格を介して芳香環がグラフトされた化合物とする。
【選択図】なし
Description
本実施例および比較例において使用した供試材料を製造元、商品名などとともに示す。
・ポリプロピレン(PP)[(株)プライムポリマー製、商品名「プライムポリプロE−150GK」]
・ポリエチレン(PE)[(株)プライムポリマー製、商品名「ハイゼックス5000S」]
・エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)[三井・デュポンポリケミカル(株)製、商品名「エバフレックスEV360」]
・アイオノマー[三井・デュポンポリケミカル(株)製、商品名「ハイミラン1706」]
・オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)[(株)プライムポリマー製、商品名「T310E」]
・ポリスチレン(PS)[日本ポリスチレン製、商品名「G899」]
・ポリアミド(PA)[デュポン(株)製、商品名「ザイテルFN727」]
・ポリフェニレンエーテル(PPE)[ダイセルエボニック社製、商品名「ベストラン1900」]
・ポリフェニレンサルファイド(PPS)[東レ社製、商品名「トレリナA900」]
・ポリカ−ボネート(PC)[三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、商品名「ユーピロンS−2000」]
・ポリブチレンテレフタレート(PBT)[東レ(株)製、商品名「トレコン1401X06」]
・エチレン−プロピレンゴム(EPR)[JSR(株)製、商品名「EP51」]
・金属無機水和物(水酸化マグネシウム)[マーチンスベルグ社製、商品名「マグニフィンH10」]
・メラミンシアヌレート[DSMジャパン(株)製、商品名「melapurMC15」]
・縮合リン酸エステル[ADEKA社製、商品名「アデカスタブFP−700」]
・クレー[白石カルシウム(株)製、商品名「オプチホワイト」]
・炭酸カルシウム[白石カルシウム(株)製、商品名「白艶華CCR」]
・酸化防止剤[チバスペシャリティ・ケミカルズ(株)製、商品名「イルガノックス1010」]
・金属不活性化剤[チバスペシャリティ・ケミカルズ(株)製、商品名「イルガノックスMD1024」]
・化合物A(式(2)の化合物)の合成
無水マレイン酸変性ポリプロピレン((株)三洋化成製、商品名「ユーメックス1010」)30gと、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(東京化成(株)製)3gとをキシレン400mLに懸濁させる。次いで攪拌しながら120℃まで加温し、2時間反応させる。得られた淡黄色透明液体を激しく攪拌しながら2Lの冷メタノールに少しずつ加え、再沈殿させる。1時間室温で攪拌した後、沈殿した高分子化合物を吸引ろ過し、真空中で24時間乾燥させ、目的物を得た。IR:1705cm−1、1608cm−1、1460cm−1
4,4’−ジアミノジフェニルエーテルに代えて、4,4’−ジアミノジフェニルメタンを用いた点以外、化合物Aと同様にして合成した。IR:1706cm−1、1520cm−1、1380cm−1、975cm−1
無水マレイン酸変性ポリプロピレンに代えて、無水マレイン酸変性ポリエチレン(日本ユニカー社製、商品名「GB−301」)を用い、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル3gに代えて、パラフェニレンジアミン2.5gを用い、110℃で2時間反応させた点以外、化合物Aと同様にして合成した。IR:1705cm−1、1615cm−1、1467cm−1
・化合物D(式(5)の化合物)の合成
無水マレイン酸変性ポリプロピレンに代えて、無水マレイン酸変性SEBS(クレイトンポリマージャパン(株)製、商品名「KRATON G FG1901X」)を用い、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル3gに代えて、パラトルイジン2.3gを用い、110℃で2時間反応させた点以外、化合物Aと同様にして合成した。IR:1700cm−1、1605cm−1、1380cm−1、977cm−1
まず、後述の表1または表2に示す各成分を二軸混練機に投入し、有機高分子や相溶化剤が流動する好適温度(例えばポリプロピレンなどでは220℃)で約5分混練した後、ペレタイザーにてペレット状に成形して本実施例および比較例に係る高分子組成物をそれぞれ得た。次いで、得られた各組成物を、φ50mm押出機により、軟銅線を7本撚り合わせた軟銅撚線の導体(断面積0.5mm2)の外周に0.20mm厚で押出被覆し、本実施例および比較例に係る被覆電線を作製した。
JASO D611−94に準拠し、ブレード往復法により行った。すなわち、被覆電線を750mmの長さに切り出して試験片とした。次いで、25℃の室温下にて、台上に固定した試験片の被覆材表面を軸方向に10mmの長さにわたってブレードを往復させ、被覆材の摩耗によってブレードが導体に接触するまでの往復回数を測定した。この際、ブレードにかける荷重は7Nとし、ブレードは毎分50回の速度で往復させた。次いで、試験片を100mm移動させて、時計方向に90度回転させ、上記の測定を繰り返した。この測定を同一試験片について合計3回行い、その最低値を評価値とした。摩耗回数が500回以上を合格とした。
Claims (9)
- 分子構造中に、オレフィン系高分子またはスチレン系共重合体よりなる高分子鎖と芳香環とを有する化合物を含有することを特徴とする高分子相溶化剤。
- 前記高分子鎖と芳香環とが、イミド結合、アミド結合、および、エステル結合から選択された1種または2種以上の結合を介して結合されていることを特徴とする請求項1に記載の高分子相溶化剤。
- 前記高分子鎖と芳香環とが、マレインイミド骨格、マレインアミド酸骨格、および、マレイン酸骨格から選択された1種または2種以上の骨格を介して結合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の高分子相溶化剤。
- 前記芳香環には、塩基性置換基が導入されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の高分子相溶化剤。
- 前記化合物が下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の高分子相溶化剤。
- 請求項1から5のいずれか1項に記載の高分子相溶化剤と、オレフィン系高分子、スチレン系高分子、エンジニアリングプラスチックおよびゴムから選択された2種以上の有機高分子とを含有してなることを特徴とする高分子組成物。
- 前記有機高分子の合計質量100質量部に対して、前記高分子相溶化剤を0.1〜20質量部含有することを特徴とする請求項6に記載の高分子組成物。
- 請求項6または7に記載の高分子組成物を被覆材に用いた被覆電線。
- 請求項6または7に記載の高分子組成物を用いたワイヤーハーネス。
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JP2008144684A JP2009292860A (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | 高分子相溶化剤および高分子組成物ならびに被覆電線およびワイヤーハーネス |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024038845A1 (ja) * | 2022-08-16 | 2024-02-22 | 株式会社レゾナック | 樹脂組成物 |
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-
2008
- 2008-06-02 JP JP2008144684A patent/JP2009292860A/ja active Pending
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