JP2009292557A - 印刷装置のリカバリー機構及びリカバリー方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】障害発生時において、各ユニットの起動時条件に応じ、各ユニットの駆動部や、滞留している用紙へ負担を掛けることなく、リカバリー動作を行う。
【解決手段】用紙を供給する給紙経路からヘッドユニット110を経て、排紙経路へ至る通常経路CRと、通常経路CRに分岐接続され、通常経路CRから用紙が受け渡され、用紙を往復させて通常搬送路に戻すことにより用紙の表裏を反転させるスイッチバック経路SRと、搬送経路が停止された際に、搬送経路の再駆動処理時における搬送経路に係る各駆動部それぞれの起動時間に応じて、これら各駆動部の駆動開始タイミングの制御を行うリカバリー判定部332とを有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する画像形成部を有する印刷装置に係り、特に、ジャム発生時などにおける緊急停止後の印刷装置のリカバリー機構及びリカバリー方法に関する。
従来、インクジェットをはじめとする印刷装置では、紙詰まりなどの搬送不良(所謂、搬送ジャム)が発生した場合には、前後用紙との衝突などのを様々なトラブルを防ぐため、一旦搬送動作が停止される。そして、このような従来の印刷装置では、用紙の搬送不良が発生したことを検知したときに、印刷動作を即時停止させて、ユーザーに搬送不良が発生している箇所を知らせ、ユーザーはその情報に応じて、カバー類を開けて、印刷装置内部にそのまま残った用紙を取り除くことができる(例えば、特許文献1)。
特開2006−111366号公報
しかしながら、搬送中に搬送ジャムが発生した場合、その搬送動作は、緊急停止されるが、この緊急停止時には、用紙のサイズや種類、各搬送経路の負荷の違いや駆動モータの特性によって、停止のパターンが変わり、予期せぬ状態で用紙が停止してしまうことがある。
特に、搬送経路が複数のユニットに分割されているようなケースでは、各ユニット間に跨って用紙が滞留した場合、各ユニットは負荷の違いにより起動時間が異なるため、各ユニットを同時に再起動してリカバリー動作を開始しすると、ユニット間の駆動力や駆動タイミングの違いにより、これらの間で対流している用紙に紙折れ発生したり、先に駆動し始めた一方のユニットの駆動力が、遅れて駆動する他方のユニットに伝達されてしまい、用紙の引っ張り合いとなり各ユニットが脱調したり、起動できないという惧れがあった。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するものであり、各ユニットの起動時条件に応じて、起動タイミングを変更することで、各ユニットの駆動部や、滞留している用紙に負担を掛けることなく、リカバリー動作を行うことができる印刷装置のリカバリー機構及びリカバリー方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する画像形成部を有する印刷装置のリカバリー機構であって、搬送経路が停止された際に、搬送経路の再駆動処理時における搬送経路に係る各駆動部それぞれの起動時間に応じて、これら各駆動部の駆動開始タイミングの制御を行う再駆動制御部を有する。
このような本発明によれば、印刷機において、搬送ジャムにより搬送制御を停止した場合に、搬送経路中において異なる駆動系統の間に用紙が跨る状態で搬送動作を停止したときであっても、各搬送経路の搬送駆動ユニットの負荷に応じて、起動タイミングを変えることにより、用紙や駆動手段に過大な負荷を与えずに排出動作を行うことができ、ユニット間における用紙の引っ張り合いを回避し、各ユニットの正常動作を維持することができる。
上記発明において、前記搬送経路は、前記用紙を供給する給紙経路から前記画像形成部を経て、排紙経路へ至る通常搬送路と、前記通常搬送路に分岐接続され、該通常搬送路から前記用紙が受け渡され、該用紙を往復させて該通常搬送路に戻すことにより該用紙の表裏を反転させる反転経路とから構成され、前記再駆動処理に際し、通常搬送路及び反転経路に係る各駆動部それぞれの起動時間に応じて、これら各駆動部の駆動開始タイミングの制御を行うことが好ましい。この場合には、反転経路を経由して表裏が反転された用紙を、表面を印刷する用紙の間に挿入し、表面の印刷と裏面の印刷とを並行させることによって、両面印刷時の生産性を向上させることができるとともに、リカバリー処理に際しての、生産性の低下を抑止することができる。
上記発明では、前記搬送経路に、給紙経路と搬送経路との合流点近傍において、用紙の送り出しを行うレジスト部を設け、前記再駆動制御では、搬送経路側の駆動部を、レジスト部側の駆動部より先行させて駆動を開始させることが好ましい。すなわち、レジスト部は給紙を行うという機能上、駆動機構の負荷を軽くして起動時間を短縮する必要があり、一方、搬送経路側では、大量の用紙を高速で搬送するという機能上、負荷を大きくする必要があることから、本発明では、搬送経路側の駆動部を、レジスト部の駆動部より先行させて駆動を開始させることにより、搬送経路とレジスト部との間における、負荷や特性の相違を吸収することができる。
また、上述したように、搬送経路を通常搬送路と反転経路とから構成した場合には、再駆動制御部が、通常経路側の駆動部を、反転経路側の駆動部より先行させて駆動を開始させることが好ましい。すなわち、反転経路部は用紙を反転させるという機能上、駆動機構の負荷を軽くして起動時間を短縮する必要があり、一方、通常搬送路では、大量の用紙を高速で搬送するという機能上、負荷を大きくする必要があることから、本発明では、通常搬送路側の駆動部を、反転経路の駆動部より先行させて駆動を開始させることにより、通常搬送路と反転経路部との間における、負荷や特性の相違を吸収することができる。
上記発明において、搬送経路が停止された際の、搬送経路中において滞留している用紙の位置と、搬送経路の再駆動処理時における搬送経路に係る各駆動部の駆動順序及び駆動速度とを関連づけた再駆動情報を格納する再駆動情報格納部と、搬送経路が停止された際に、搬送経路中で滞留している用紙の位置を検出する滞留検出手段とをさらに備え、再駆動制御部は、滞留検出手段による検出結果に基づいて、再駆動情報を照合し、その照合結果に応じて、搬送経路の再駆動処理時における搬送経路に係る各駆動部の制御を行うことが好ましい。
上記発明において、搬送経路を通常搬送路と反転経路とから構成した場合に、印刷を行う用紙が片面印刷か又は両面印刷かに応じて、通常経路と反転経路との切替え、各用紙の給紙、画像形成及び搬送に関する速度及びタイミングをスケジューリングするスケジューリング部と、スケジューリングと、搬送経路の再駆動処理時における搬送経路に係る各駆動部の駆動順序及び駆動速度とを関連づけた再駆動情報を格納する再駆動情報格納部とをさらに備え、前記再駆動制御部は、スケジューリングに基づいて、再駆動情報を照合し、その照合結果に応じて、搬送経路の再駆動処理時における搬送経路に係る各駆動部の制御を行うことが好ましい。この場合には、片面印刷か両面印刷かに応じて、搬送経路に係る各駆動部の駆動順序及び駆動速度の制御を行うため、反転経路におけるリカバリーの必要性を適切に判断することができ、搬送ジャム発生時のリカバリー方法をより正確に最適化することができる。
他の発明は、搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する画像形成部を有する印刷装置のリカバリー方法であって、搬送経路が停止された際に、搬送経路の再駆動処理時における搬送経路に係る各駆動部それぞれの起動時間に応じて、これら各駆動部の駆動開始タイミングの制御を行う再駆動制御ステップを有する。
このような本発明によれば、印刷機において、搬送ジャムにより搬送制御を停止した場合に、搬送経路中において異なる駆動系統の間に用紙が跨る状態で搬送動作を停止したときであっても、各搬送経路の搬送駆動ユニットの負荷に応じて、起動タイミングを変えることにより、用紙や駆動手段に過大な負荷を与えずに排出動作を行うことができ、ユニット間における用紙の引っ張り合いを回避し、各ユニットの正常動作を維持することができる。
上記発明において、前記搬送経路は、前記用紙を供給する給紙経路から前記画像形成部を経て、排紙経路へ至る通常搬送路と、前記通常搬送路に分岐接続され、該通常搬送路から前記用紙が受け渡され、該用紙を往復させて該通常搬送路に戻すことにより該用紙の表裏を反転させる反転経路とから構成され、前記再駆動処理に際し、通常搬送路及び反転経路に係る各駆動部それぞれの起動時間に応じて、これら各駆動部の駆動開始タイミングの制御を行うことが好ましい。この場合には、反転経路を経由して表裏が反転された用紙を、表面を印刷する用紙の間に挿入し、表面の印刷と裏面の印刷とを並行させることによって、両面印刷時の生産性を向上させることができるとともに、リカバリー処理に際しての、生産性の低下を抑止することができる。
上記発明において、前記搬送経路に、給紙経路と搬送経路との合流点近傍において、用紙の送り出しを行うレジスト部を設け、前記再駆動制御ステップでは、搬送経路側の駆動部を、レジスト部側の駆動部より先行させて駆動を開始させることが好ましい。すなわち、レジスト部は給紙を行うという機能上、駆動機構の負荷を軽くして起動時間を短縮する必要があり、一方、搬送経路側では、大量の用紙を高速で搬送するという機能上、負荷を大きくする必要があることから、本発明では、搬送経路側の駆動部を、レジスト部の駆動部より先行させて駆動を開始させることにより、搬送経路とレジスト部との間における、負荷や特性の相違を吸収することができる。
また、上述したように、搬送経路を通常搬送路と反転経路とから構成した場合には、再駆動制御ステップでは、通常搬送路側の駆動部を、反転経路側の駆動部より先行させて駆動を開始させることが好ましい。この場合には、通常搬送路側の駆動部を、反転経路の駆動部より先行させて駆動を開始させることにより、通常搬送路と反転経路部との間における、負荷や特性の相違を吸収することができる。
上記発明において、搬送経路を通常搬送路と反転経路とから構成した場合に、搬送経路が停止された際の、搬送経路中において滞留している用紙の位置と、搬送経路の再駆動処理時における搬送経路に係る各駆動部の駆動順序及び駆動速度とを関連づけた再駆動情報を記憶保持する再駆動情報格納ステップと、印刷を行う用紙が片面印刷か又は両面印刷かに応じて、通常経路と反転経路との切替え、各用紙の給紙、画像形成及び搬送に関する速度及びタイミングをスケジューリングするスケジューリングステップと、をさらに有し、再駆動制御ステップでは、スケジューリングに基づいて、再駆動情報を照合し、その照合結果に応じて、搬送経路の再駆動処理時における搬送経路に係る各駆動部の制御を行うことが好ましい。この場合には、片面印刷か両面印刷かに応じて、搬送経路に係る各駆動部の駆動順序及び駆動速度の制御を行うため、反転経路におけるリカバリーの必要性を適切に判断することができ、搬送ジャム発生時のリカバリー方法をより正確に最適化することができる。
以上述べたように、この発明によれば、通常経路から受け渡された用紙を、反転経路で往復させて用紙の表裏を反転させるスイッチバック機構を備えた印刷装置において、各経路(ユニット)の搬送駆動の起動時条件に応じて、起動タイミングを変更することにより、各ユニットの駆動部や、滞留している用紙に負担を掛けることなく、リカバリー動作を行うことができる。
(印刷装置の全体構成)
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る印刷装置100の印刷用紙搬送経路の概要を示す図である。
先ず、図1に示すように印刷装置100は、搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する装置であり、印刷用紙の供給を行う給紙機構として、筐体側面の外部に露出したサイド給紙台120と、筐体内部に設けられた複数の給紙トレイ(130a、130b、130c、130d)とを備えている。また、印刷済の印刷用紙を排出する排紙機構として排紙口140を備えている。
本実施形態では、印刷装置100は、用紙幅方向に伸び、多数のノズルが形成されたインクヘッドを複数備え、それぞれのインクヘッドから黒又はカラーインクを吐出してライン単位で印刷を行い、搬送ベルト上の記録用紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成するインクジェット方式のラインカラープリンタとする。
サイド給紙台120、給紙トレイ130のいずれかの給紙機構から給紙された印刷用紙は、ローラー等の駆動機構によって筐体内の給紙系搬送路FRに沿って搬送され、印刷用紙の先頭部分の基準位置であるレジスト部Rに導かれる。レジスト部Rのさらに搬送方向側には、複数の印字ヘッドを備えたヘッドユニット110が設けられている。印刷用紙は、ヘッドユニット110の対向面に設けられた搬送ベルト160によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、各印字ヘッドから吐出されたインクによりライン単位で画像形成される。
印刷済の印刷用紙は、さらに、ローラー等の駆動機構によって筐体内を搬送される。印刷用紙の片側の面のみに印刷を行う片面印刷の場合は、そのまま排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に印刷面を下にして積載されていく。排紙台150は、筐体から突出したトレイ形状をしており、ある程度の厚みを有している。排紙台150は傾斜しており、傾斜の下位置に形成された壁により、排紙口140から排紙された印刷用紙が自然に整えられて重なっていくようになっている。
印刷用紙の両面に印刷を行う両面印刷の場合は、表面(最初に印刷される面を「表面」、次に印刷される面を「裏面」とする)印刷終了時には排紙口140に導かれずに、さらに筐体内を搬送される。このため、印刷装置100は、裏面印刷用に搬送路を切り替えるための切替機構170を備えている。切替機構170によって排出されなかった印刷用紙は、スイッチバック経路SRに引き込まれる。
このスイッチバック経路SRにおいて、通常経路CRから用紙が受け渡され、用紙を往復させて通常経路CRに戻すことにより用紙の表裏を反転させる、所謂スイッチバックを行う。そして、ローラー等の駆動機構によって、切替機構172を経由して再度レジスト部Rに給紙され、表面と同様の手順によって裏面の印刷が行われる。その後、裏面の印刷が行われ、両面に画像が形成された印刷用紙は、排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に積載されていく。
なお、本実施形態では、両面印刷時におけるスイッチバックを、排紙台150内に設けられた空間を利用して行うようにしている。排紙台150内に設けられた空間は、スイッチバック時に印刷用紙が外部から取り出せないように覆われた構成となっている。これにより、利用者が誤ってスイッチバック動作中の印刷用紙を引き抜いてしまうことを防ぐことができる。また、排紙台150は、本来印刷装置100に備えられているものであり、排紙台150内の空間を利用してスイッチバックを行うことにより、印刷装置100内に、別途スイッチバック用の空間を設ける必要がなくなる。したがって、筐体のサイズが増大してしまうことを防ぐことができる。さらには、排紙口とスイッチバック経路とを共用しないため、スイッチバック処理と他の用紙の排紙とを並行して行うことができる。
印刷装置100では、給紙された印刷用紙の先頭部分の基準位置となるレジスト部Rには、両面印刷時に片面印刷済の印刷用紙も再給紙されてくる。このため、レジスト部Rの直前部分には、新規に給紙される印刷用紙の搬送経路と、裏面印刷の用紙が循環して搬送されてくる再給紙経路とが合流する合流地点が存在する。そして、レジスト部Rは、給紙系搬送路FRと通常経路CRとの合流点近傍において、用紙の送り出しを行う。
なお、本実施形態では、上記合流地点を基準に、給紙機構側の経路を給紙系搬送路FRとし、それ以外の経路を搬送経路とする。この搬送経路は環状をなし、通常経路CRとスイッチバック経路SRとが含まれる。図2は、給紙系搬送路FRと通常経路CRとスイッチバック経路SRとを模式的に示した図である。簡単のため、駆動部を構成するローラーの個数は適宜省略している。
給紙系搬送路FRには、サイド給紙台120からの給紙を行うためのサイド給紙駆動部220、給紙トレイ130(130a、130b、130c、130d)からの給紙を行うためのトレイ1駆動部230a、トレイ2駆動部230b…が備えられている。これらによって、レジスト部Rに用紙を送り出す給紙手段が構成されている。
さらに、上述した給紙系搬送路FRにおけるいずれの駆動部(トレイ1駆動部230a、トレイ2駆動部230b…)も複数のローラー等で構成された駆動機構を備え、給紙台又は給紙トレイに積載された印刷用紙を1枚ずつ取り込んで、レジスト部R方向に搬送する。各駆動部は独立に駆動することが可能であり、給紙を行う給紙機構に応じて必要な駆動部の動作が行われる。
また、給紙系搬送路FRには、搬送センサが複数個配置され、給紙系搬送路FRにおける搬送ジャムを検出できるようになっている。すなわち、各搬送センサは、印刷用紙の有無又は印刷用紙の先端を検出するセンサであり、例えば、搬送経路上に複数の搬送センサを適当な間隔で並べ、給紙側に設けられた搬送センサが印刷用紙を検出してから所定時間内に搬送方向側の搬送センサが印刷用紙を検出しない場合に、搬送ジャムが発生したと判断することができる。
これら搬送センサのうち、用紙の送り出しを行うレジスト部R手前のレジスト部センサは、搬送中の用紙サイズを計測し、例えば、用紙の通過速度及び通過時間に基づいて、通過中の用紙のサイズを測定したり、サイド給紙駆動部220、トレイ1駆動部230a等を駆動させてから所定時間内に搬送センサが印刷用紙を検出しない場合に、搬送ジャム(給紙エラー)が発生したと判断することができる。
通常経路CRは、循環搬送路の一部を構成し、用紙を供給する給紙系搬送路FRからヘッドユニット110を経て、排紙口140へ至る経路であり、この通常経路CR上において用紙上面に画像が形成される。この通常経路CRには、レジスト部Rに印刷用紙を導くレジスト駆動部240、ヘッドユニット110の対向面に設けられた搬送ベルト160を無端移動させるために駆動するベルト駆動部250、搬送方向側に順に配置される第1上面搬送駆動部260及び第2上面搬送駆動部265、排紙口140に印刷済の用紙を導く上面排出駆動部270、裏面印刷用に印刷用紙をスイッチバック経路SRに引き込む駆動手段が備えられている。いずれの駆動部も1又は複数のローラー等で構成された駆動機構を備え、搬送経路に沿って印刷用紙を1枚ずつ搬送する。各駆動部は独立に駆動することが可能であり、印刷用紙の搬送状況に応じて必要な駆動部の動作が行われる。
さらに、通常経路CRにも搬送センサが複数個配置され、通常経路CRにおける搬送ジャムを検出できるようになっている。さらに、レジスト部Rにおいても適切に印刷用紙が搬送されていることを確認できるようになっている。通常経路CRでは、駆動部対応に搬送センサが設けられており、通常経路CRのどの駆動部で搬送ジャムが発生したかを特定することができるようになっている。
スイッチバック経路SRは、通常経路CRに分岐接続され、通常経路CRから用紙が受け渡され、用紙を往復(スイッチバック)させて通常経路CRに戻すことにより用紙の表裏を反転させる反転経路及び搬送機構であり、このスイッチバック経路SRには、用紙を反転させて合流地点に導く反転駆動部281が備えられている。そして、スイッチバック経路SRでは、通常経路CRと異なる速度で搬送が可能であり、通常経路CRから用紙を引き継ぐ際に、加速・減速させたり、スイッチバックの際の停止時間を延長したり短縮したりすることができる。
さらに、本実施形態においてスイッチバック経路SRでは、正転することにより第2上面搬送からスイッチバック経路SRへ用紙を導入し、逆転することにより通常経路CRとの合流地点へ用紙を導出する反転駆動部281としての駆動ローラーが備えられ、再駆動(リカバリー)処理時には、反転駆動部281の正転又は逆転が切り替えられて、用紙の搬送不良を解消する。一方、スイッチバック経路SRの再給紙側(レジスト部R側)には、再給紙のために用紙を送り出すための再給紙駆動部282として駆動ローラーが備えられている。
そして、本実施形態においては、ある印刷用紙を給紙した後、その印刷用紙に印刷が施され排紙されるのを待って次の印刷用紙を給紙するのではなく、スケジューリングにより、先行する印刷用紙が排紙される前に、後続の印刷用紙を給紙して、所定の間隔で連続的に印刷することができるようになっている。
詳述すると、本装置における両面印刷では、図5に示すように、用紙は、ヘッドユニット110において印刷された後(同図(a))、通常経路CRを循環し、スイッチバック経路SRを経由して表裏が反転され、再度、ヘッドユニット110に戻り(同図(b))、裏面が印刷された後、排出される(同図(c))。このような両面印刷において、スイッチバック経路SRを経由して表裏が反転された用紙(図中での例示では、用紙(1'))は、同図(b)に示すように、表面を印刷する用紙(図中での例示では、用紙(3)と(4))の間に挿入される。
したがって、両面印刷時の通常のスケジューリングでは、表面の用紙を給紙する際に、スイッチバック経路SRから戻ってきた用紙が挿入される位置を確保するように、予めスペースを確保しておく。これにより、本装置では、表面の印刷と裏面の印刷とを並行させることができ、片面印刷時に対して1/2の生産性を確保することができる。
前記搬送ベルト160は、ヘッドユニット110に対向する面の前端及び後端に配設された駆動ローラー161及び従動ローラー162に掛け渡されてベルトプラテンを構成しており、図1中時計回り方向に回転移動する。また、搬送ベルト160の上面には、そのベルト移動方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つのインクヘッドが並べて配置され、複数の画像を互いに重なり合うようにしてカラー画像を形成するヘッドユニット110が対向配置されている。
さらに、図1に示すように、印刷装置100には、演算処理部330が備えられている。この演算処理部330は、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成された演算モジュールであり、プログラムを適宜読み込んで実行することにより種々の機能モジュールを仮想的に構築し、構築された各機能モジュールによって、画像データに関する処理や、各部の動作制御、ユーザー操作に対する種々の処理を行う。また、この演算処理部330には、操作パネル330aが接続されており、この操作パネル330aを通じて、ユーザーによる指示や設定操作を受け付けることができる。
(演算処理部の構成)
そして、本実施形態におけるリカバリー処理は、演算処理部330によって、ヘッドユニット110及び各駆動モータ、各切替機構等の搬送路駆動手段の動作を制御することにより行われる。図3は、演算処理部330におけるリカバリー処理に係る機能モジュールを示すブロック図である。
図3に示すように、演算処理部330は、主として、画像処理部331と、リカバリー判定部332と、画像データ受信部333と、駆動制御部334と、スケジューリング部335とが含まれている。
画像データ受信部333は、ジョブデータを受信する通信インターフェースであり、受信したジョブデータに含まれる画像データを画像処理部331及びスケジューリング部335に受け渡すモジュールである。
画像処理部331は、画像処理に特化したディジタル信号処理を行う演算処理装置であり、印刷に必要な画像データの変換等を行い、印刷を実行するモジュールである。この画像処理部331は、画像形成制御部331aと、色変換回路331bとを有している。
画像形成制御部331aは、各色のインクヘッドの駆動や、搬送経路の駆動手段の動作を制御し、画像形成処理全体を制御するモジュールであり、スケジューリング部335のスケジューリングに従ったタイミング及び印字速度で画像形成を行う。色変換回路331bは、RGB印刷画像をCMYK印刷画像に変換する回路であり、各色についての印刷画像に基づいて、画像形成制御部331aに印刷を実行させる。
一方、リカバリー判定部332は、搬送経路が停止された際に、搬送経路のリカバリー時における搬送経路に係る各駆動部それぞれの起動時間に応じて、これら各駆動部の駆動開始タイミングの制御を行う再駆動制御部としての機能を果たすモジュールである。具体的に、このリカバリー判定部332は、スケジューリング部335によるスケジューリングに基づいて、再駆動情報332aを照合し、その照合結果に応じて、リカバリー方法を切替え、駆動制御部334に対して、搬送経路の再駆動処理時における搬送経路に係る各駆動部の駆動順序、駆動方向及び駆動速度の制御をさせる。
すなわち、リカバリー判定部332には、スケジューリング部335が接続されており、スケジューリング部335から当該ジョブに係るスケジューリングを受け取り、当該ジョブに両面印刷が含まれているか否かを判断し、両面印刷が含まれている場合には、スイッチバック経路SRにおいてジャムが発生する可能性があるとして、リカバリー方法を切り替える。両面印刷が含まれていない場合には、スイッチバック経路SRにおけるジャムは発生し得ないことから、例えば、スイッチバックセンサや再給紙センサの検出結果を無視するなどして、レジスト部Rにおけるジャム解消を優先させて判定する。
本実施形態において、リカバリー判定部332には、再駆動情報を格納する再駆動情報格納部332aが接続されている。この再駆動情報は、搬送経路が停止された時点の、スケジューリングの内容と、搬送経路のリカバリー動作(再駆動処理)時における搬送経路に係る各駆動部の起動条件を関連づけたテーブルデータであり、スケジューリング部335によるスケジューリングに基づいて、再駆動情報格納部332aを参照することにより、リカバリー時の駆動順序及び駆動速度とを決定することができる。

表1は、各ユニットを起動させたときの起動時間の関係を示す。表1に示すように、ベルトプラテン、第1上面搬送及び第2上面搬送は、負荷が重く(或いはモータの特性上)、起動にはそれぞれ0.6m/s2、1.2m/s2、1.5m/s2の加速度を必要とする。一方、スイッチバックSRやレジスト部Rでは、負荷が軽くそれぞれ32m/s2、25m/s2の加速度を必要とする。このため、本実施形態では、通常搬送路側の駆動部を、レジスト部側の駆動部、或いはスイッチバック経路SR側の駆動部より先行させて駆動を開始させる。
さらに、リカバリー判定部332には、操作信号取得部337が接続されており、この操作信号取得部337は、操作パネル330aからユーザーによる操作信号を受信し、ユーザー操作に基づいたリカバリーモードを設定するモジュールであり、受信した操作信号を解析し、ユーザー操作に応じたモード選択条件をリカバリー判定部332に出力する。リカバリー判定部332は、この操作信号取得部337における設定操作によって選択されたモードの種類に応じて、必要な駆動制御部334に対し動作指示を送出する。
本実施形態では、ユーザー操作により、このリカバリー判定部332でのリカバリー方法の切替えを行わせず、スケジューリングによらず一定のリカバリー方法を実行させるモードを設定することができる。例えば、スケジューリングによらず、通常搬送路CR側の駆動部を、レジスト部R側の駆動部より先行させて駆動を開始させ、また、通常搬送路CR側の駆動部を、反転経路SR側の駆動部より先行させて駆動を開始させる。
スケジューリング部335は、上述したように、表面に印刷を行う用紙、及び反転経路を経て表裏が反転された用紙の給紙、画像形成及び搬送に関する速度、順序及びタイミングを決定するモジュールである。また、このスケジューリング部335は、用紙の給紙、画像形成及び搬送に関する速度、順序及びタイミングを調整し、用紙の間隔を補正する機能も備えている。
駆動制御部334は、平常時においては、スケジューリング部335によるスケジューリングに従って搬送経路に係る各駆動部の動作制御を行うモジュールであり、ジャム等の搬送不良が発生した場合には、搬送経路の緊急停止及びリカバリー時の再駆動処理を実行する。具体的に駆動制御部334は、緊急停止後において、リカバリー判定部332による判定結果、及びスケジューリング部335のスケジューリングに応じて、通常経路CR、給紙系搬送路FR、及びスイッチバック経路SRにおける搬送動作を制御する。特に、この駆動制御部334は、再駆動制御時における、反転駆動部281の正転又は逆転の他、ウエイト量や、反転後の搬送速度、反転動作時の加速度等を制御することができる。
また、本実施形態の駆動制御部334は、ジャム検出部338によるジャム検出に応じて搬送経路の駆動を緊急停止させる緊急停止部334aと、リカバリー判定部332による判定結果に基づいて、搬送経路の再駆動処理時における搬送経路に係る各駆動部の駆動順序、駆動方向及び駆動速度の制御を行う再駆動制御部334bとを備えている。
なお、上記ジャム検出部338は、装置内に設けられた各種センサの集合であり、各センサからの検出信号により、ジャムの発生箇所を特定可能となっており、緊急停止部334aは、この特定されたジャムの発生箇所に応じて、緊急停止の方法を切り替える機能を備えている。例えば、用紙浮センサからの検出信号であるときには、ヘッドユニット110の破損防止を最優先とし、全ての搬送動作を停止させる。また、両面印刷によるスイッチバック経路SR中でのジャムであるときに、スケジューリング部335のスケジュールにおいて、現在の印刷より後発の用紙が片面印刷であるなど、スイッチバック経路SRでのジャムの影響が通常経路CRでの搬送に影響がない場合には、通常経路CRにおける印刷・搬送を続行する機能も備えている。
(リカバリー処理)
以上の構成を有する印刷装置の動作させることによって、以下のようなリカバリー方法を実施することができる。図4は、本実施形態に係る印刷装置のリカバリー処理時における動作を示すフローチャート図である。ここでは、両面印刷処理が実行されているものとする。
先ず、ジョブデータの受信等により画像データが画像データ受信部333により取得され、画像処理部331により画像データの展開や色変換回路331bによる色変換が行われるとともに、ジョブの内容に応じて搬送スケジューリングが行われ、スケジューリングに従って、給紙及び画像形成処理が開始される。
そして、搬送経路中においてジャムが発生し、ジャム検出部338により検出されたものとする(S101)。このジャムの検出に応じて緊急停止部334aにより搬送動作が緊急停止される(S102)。
次いで、リカバリー処理が実行され(S103)、スケジューリングに基づいて、当該ジョブが片面印刷であるか両面印刷であるかについて判断する(S104)。片面印刷であれば、スイッチバック経路SRに用紙が存在することはあり得ないため、ステップS105に示すように、ベルトプラテン、第1及び第2上面搬送、排紙、次いでレジストの順で起動させる(S105)。一方、両面印刷である場合は、スイッチバック経路SRに用紙が存在する可能性があることから、スイッチバックセンサによる検出結果に基づいて、ベルトプラテン、第1及び第2上面搬送、排紙、レジスト、次いで必要であればスイッチバックの順で起動させる(S106)。
なお、上述した実施形態では、搬送経路を、排紙経路へ至る通常搬送路CRと、通常搬送路CRに分岐接続されたスイッチバック経路SRとから構成し、再駆動処理に際し、通常搬送路CR及びスイッチバック経路SRに係る各駆動部それぞれの起動時間に応じて、これら各駆動部の駆動開始タイミングの制御を行うようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、異なる駆動系統を連結して構成された搬送経路を備えた印刷装置であれば、いずれにも適用することができる。
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、スケジューリング部335を用いて、スイッチバック経路SRを経由して表裏が反転された用紙を、表面を印刷する用紙の間に挿入し、表面の印刷と裏面の印刷とを並行させるようにスケジューリングすることにより、両面印刷時の生産性を向上させるとともに、両面印刷時におけるジャムが発生した際に、搬送制御を停止した場合であっても、各搬送経路の搬送駆動ユニットの負荷に応じて、起動タイミングを変えることにより、用紙や駆動手段に過大な負荷を与えずに排出動作を行うことができ、ユニット間における用紙の引っ張り合いを回避し、各ユニットの正常動作を維持することができる。
したがって、本実施形態によれば、スイッチバック機構及びそのスケジューリングによって印刷処理の生産性を高めることができるとともに、各経路(ユニット)の搬送駆動の起動時条件に応じて、起動タイミングを変更することにより、各ユニットの駆動部や、滞留している用紙に負担を掛けることなく、リカバリー動作を行うことができる。
実施形態に係る印刷装置の概略構成を示す図である。 実施形態に係る印刷装置の搬送路を模式的に示した図である。 実施形態に係る印刷装置における演算処理部のリカバリー処理に係る機能モジュールを示すブロック図である。 実施形態に係る印刷装置のリカバリー処理に関する動作を示すフローチャートである。 実施形態に係る印刷装置におけるスケジューリングの基本的な概要を示す説明図である。
符号の説明
CR…通常経路
FR…給紙系搬送路
R…レジスト部
SR…スイッチバック経路
100…印刷装置
110…ヘッドユニット
120…サイド給紙台
130…給紙トレイ
140…排紙口
150…排紙台
160…搬送ベルト
161…駆動ローラー
162…従動ローラー
170,172…切替機構
220…サイド給紙駆動部
230a,b…トレイ駆動部
240…レジスト駆動部
250…ベルト駆動部
260…第1上面搬送駆動部
265…第2上面搬送駆動部
270…上面排出駆動部
281…反転駆動部
282…再給紙駆動部
330…演算処理部
330a…操作パネル
331…画像処理部
331a…画像形成制御部
331b…色変換回路
332…リカバリー判定部
332a…再駆動情報格納部
333…画像データ受信部
334…駆動制御部
334a…緊急停止部
334b…再駆動制御部
335…スケジューリング部
336…ジャム検出部
337…操作信号取得部

Claims (10)

  1. 搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する画像形成部を有する印刷装置のリカバリー機構であって、
    前記搬送経路が停止された際に、前記搬送経路の再駆動処理時における該搬送経路に係る各駆動部それぞれの起動時間に応じて、これら各駆動部の駆動開始タイミングの制御を行う再駆動制御部を備えることを特徴とする印刷装置のリカバリー機構。
  2. 前記搬送経路は、
    前記用紙を供給する給紙経路から前記画像形成部を経て、排紙経路へ至る通常搬送路と、
    前記通常搬送路に分岐接続され、該通常搬送路から前記用紙が受け渡され、該用紙を往復させて該通常搬送路に戻すことにより該用紙の表裏を反転させる反転経路と
    から構成され、
    前記再駆動制御部は、前記再駆動処理に際し、前記通常搬送路及び前記反転経路に係る各駆動部それぞれの起動時間に応じて、これら各駆動部の駆動開始タイミングの制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置のリカバリー機構。
  3. 前記給紙経路と前記搬送経路との合流点近傍において、前記用紙の送り出しを行うレジスト部をさらに有し、
    前記再駆動制御部は、前記搬送経路側の駆動部を、前記レジスト部側の駆動部より先行させて駆動を開始させることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置のリカバリー機構。
  4. 前記再駆動制御部は、前記通常搬送路側の駆動部を、前記反転経路側の駆動部より先行させて駆動を開始させることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置のリカバリー機構。
  5. 印刷を行う用紙が片面印刷か又は両面印刷かに応じて、前記通常経路と前記反転経路との切替え、各用紙の給紙、画像形成及び搬送に関する速度及びタイミングをスケジューリングするスケジューリング部と、
    前記スケジューリングと、前記搬送経路の再駆動処理時における該搬送経路に係る各駆動部の駆動順序及び駆動速度とを関連づけた再駆動情報を格納する再駆動情報格納部と
    をさらに備え、
    前記再駆動制御部は、前記スケジューリングに基づいて、前記再駆動情報を照合し、その照合結果に応じて、前記搬送経路の再駆動処理時における該搬送経路に係る各駆動部の制御を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置のリカバリー機構。
  6. 搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する画像形成部を有する印刷装置のリカバリー方法であって、
    前記搬送経路が停止された際に、前記搬送経路の再駆動処理時における該搬送経路に係る各駆動部それぞれの起動時間に応じて、これら各駆動部の駆動開始タイミングの制御を行う再駆動制御ステップを有することを特徴とする印刷装置のリカバリー方法。
  7. 前記搬送経路は、
    前記用紙を供給する給紙経路から前記画像形成部を経て、排紙経路へ至る通常搬送路と、
    前記通常搬送路に分岐接続され、該通常搬送路から前記用紙が受け渡され、該用紙を往復させて該通常搬送路に戻すことにより該用紙の表裏を反転させる反転経路と
    から構成され
    前記再駆動制御ステップでは、前記再駆動処理に際し、前記通常搬送路及び前記反転経路に係る各駆動部それぞれの起動時間に応じて、これら各駆動部の駆動開始タイミングの制御を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の印刷装置のリカバリー方法。
  8. 前記搬送経路に、前記給紙経路と前記搬送経路との合流点近傍において、前記用紙の送り出しを行うレジスト部を設け、
    前記再駆動制御ステップでは、前記搬送経路側の駆動部を、前記レジスト部側の駆動部より先行させて駆動を開始させることを特徴とする請求項6又は7に記載の印刷装置のリカバリー方法。
  9. 前記再駆動制御ステップでは、前記通常搬送路側の駆動部を、前記反転経路側の駆動部より先行させて駆動を開始させることを特徴とする請求項7に記載の印刷装置のリカバリー方法。
  10. 前記搬送経路が停止された際の、該搬送経路中において滞留している前記用紙の位置と、前記搬送経路の再駆動処理時における該搬送経路に係る各駆動部の駆動順序及び駆動速度とを関連づけた再駆動情報を記憶保持する再駆動情報格納ステップと、
    印刷を行う用紙が片面印刷か又は両面印刷かに応じて、前記通常経路と前記反転経路との切替え、各用紙の給紙、画像形成及び搬送に関する速度及びタイミングをスケジューリングするスケジューリングステップと、
    をさらに有し、
    前記再駆動制御ステップでは、前記スケジューリングに基づいて、前記再駆動情報を照合し、その照合結果に応じて、前記搬送経路の再駆動処理時における該搬送経路に係る各駆動部の制御を行う
    ことを特徴とする請求項7に記載の印刷装置のリカバリー方法。
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