まず、画像形成システム1の簡単な構成について図1を参照して説明する。
図1は、画像形成システム1の簡単な構成を示した模式図である。
図1に示すように、画像形成システム1は、一般ユーザ用端末装置2、管理者用端末装置10、印刷装置20とがネットワーク3で相互に情報通信できるように接続されている。
一般ユーザ用端末装置2は、パーソナルコンピュータで構成され、印刷装置20のプリンタドライバを備え、印刷装置20に印刷を行わせる印刷データ30を生成することができる。
管理者用端末装置10は、パーソナルコンピュータで構成され、印刷装置20に対する印刷出力制限の設定や、印刷装置20に対する印刷出力制限の条件付解除の設定などを行うことができる。
また、管理者用端末装置10は、印刷装置20のプリンタドライバを備え、印刷装置20に印刷を行わせる印刷データ30を生成することができる。
印刷装置20は、画像データを用紙に印刷することができる画像形成装置であり、管理者用端末装置10の操作によって印刷出力の動作制限である印刷出力制限が行われる。 印刷出力制限は、例えば、特定の端末装置からの印刷データ30はカラーコピーを行わないように制限するなどである。
また、印刷装置20は、管理者用端末装置10からの操作によって、制限されている印刷出力制限が条件付で解除される。 条件付解除は、例えば、特定の端末装置からの印刷データ30はカラーコピーを行わないように制限されている状態で、現在から2日間に限りその端末装置からの印刷データ30でもカラーコピーが行われるように印刷出力制限を解除するなどである。
次に、管理者用端末装置10の構成について図2を参照して説明を行う。
図2は、管理者用端末装置10の構成を示したブロック図である。
図2に示すように、管理者用端末装置10は、操作部11、表示部12、制御部13、記憶部18、通信部19を備える。
操作部11は、パーソナルコンピュータである管理者用端末装置10の情報入力機能を担い、キーボードやマウスで構成される。
表示部12は、ディスプレイで構成され、管理者用端末装置10を操作するユーザに情報を表示する。
制御部13は、管理者用端末装置10を統括的に制御する中央演算装置で構成される。 また、制御部13は、アプリケーション機能14、プリンタドライバ機能15、出力制限設定機能16、条件付解除設定機能17とを有する。
アプリケーション機能14は、例えば、マイクロソフト社の表計算ソフトであるエクセルやマイクロソフト社の画像処理ソフトであるペイントなどアプリケーションを記憶部18から呼び出して、実行させる機能である。
プリンタドライバ機能15は、記憶部18に記憶される印刷装置20のプリンタドライバを呼び出して、プリンタドライバを実行する機能を司る。 プリンタドライバ機能15で実行されたプリンタドライバによって、印刷装置20で印刷される印刷データ30が生成される。
出力制限設定機能16は、印刷装置20の印刷出力を制限するための詳細データである印刷出力制限データを生成する。 出力制限設定機能16によって生成された印刷出力制限データは、管理者用端末装置10から印刷装置20に送信され、印刷装置20の印刷出力制限管理テーブル27に記憶される。 送信された印刷出力制限データが記憶されると、印刷装置20は、その印刷出力制限データに基づいて、印刷出力の制限を行う。
条件付解除設定機能17は、印刷装置20の印刷出力制限を条件付で解除するための詳細データである条件付解除データを生成する。 条件付解除設定機能17によって生成された条件付解除データは、管理者用端末10から印刷装置20に送信され、印刷装置20の条件付解除管理テーブル28に記憶される。 送信された条件付解除データが記憶されると、印刷装置20は、その条件付解除データに基づいて、印刷出力制限の条件付解除を行う。
記憶部18は、ハードディスクなどの記憶装置で構成され、アプリケーション機能14で実行されるアプリケーションや、プリンタドライバ機能15で実行されるプリンタドライバや、管理者用端末装置10を動作させる各種ソフトウェアなどを記憶する。
通信部19は、ネットワーク3と接続され、ネットワーク3を介して情報の授受を行う。
次に、印刷装置20の構成と、印刷装置20に送られる印刷データ30の構成について図3を参照して説明を行う。
図3は、印刷装置20の構成と、印刷データ30の構成を示した模式図である。
一般ユーザ用端末装置2或いは管理者用端末装置10に記憶されるプリンタドライバによって、マイクロソフト社の文書作成ソフトのワードなどの各種アプリケーションで作成された原稿から印刷データ30が作成される。
この印刷データ30が印刷装置20に送信されて、印刷装置20で印刷出力される場合には、画像形成部25で用紙に印刷出力される。
また、印刷データ30は、図3に示すように、送信元の端末装置を示す送信元装置情報31、送信元の端末装置を操作して印刷を要求した要求者を示す要求者情報32、印刷データ30の出力先の印刷装置を示す出力先情報33、印刷データ30がプリンタドライバで作成される前の元となる原稿を作成したアプリケーションを示すアプリケーション情報34を有する。
印刷データ30には、上記各種情報の他に、印刷に必要なカラー印刷、白黒印刷、N−UP印刷などの各種印刷属性も付加されている。
そして、印刷装置20は、図3に示すように、通信部21、制御部22、画像形成部25、記憶部26を備える。
通信部21は、ネットワーク3と接続され、各種情報の授受を行う。
制御部22は、印刷装置20の統括的な制御を行い、その機能として印刷制御機能23、出力管理機能24を有する。
印刷制御機能23は、画像形成部25を制御して、通信部21より受信した印刷データ30で出力管理機能24により印刷出力させると判断された印刷データ30を用紙に印刷させる機能である。
出力管理機能24は、通信部21が受信した印刷データ30を印刷出力させるかそれとも印刷出力を制限して印刷させないかの判断を、記憶部26に記憶される印刷出力制限管理テーブル27、条件付解除管理テーブル28、出力管理テーブル29に記憶される情報に基づいて行う。
画像形成部25は、通信部21が受信して制御部22から送られた印刷データ30を用紙に印刷して出力する。
記憶部26は、各種記憶装置で構成され、印刷装置20の機能を実現させるプログラムが記憶されており、そして、通信部21が受信した印刷データ30を一時プールする処理も行う。
また、記憶部26は、印刷出力制限管理テーブル27、条件付解除管理テーブル28、出力管理テーブル29などを記憶する。
記憶部26に記憶される印刷出力制限管理テーブル27は、印刷装置20の印刷出力の制御に関する印刷出力制限データを記憶管理するテーブルである。
条件付解除管理テーブル28は、印刷装置20の印刷出力制限の条件付解除に関する条件付解除データを記憶管理するテーブルである。
出力管理テーブル29は、印刷装置20の画像形成部25で印刷出力した印刷枚数に関する情報を記憶管理するテーブルである。
また、印刷装置20は、現在時刻を計測する時計機能を有している。
このように構成される印刷装置20では、管理者用端末装置10より送られた印刷出力制限データが印刷出力制限管理テーブル27に記憶され、通信部21が受信する印刷データ30の印刷出力制限が行われる。
管理者は、印刷装置20に設定された印刷出力制限を一時解除したいときには、条件付解除データを、管理者用端末装置10で作成し印刷装置20に送信する。
印刷出力制限を一時解除したいときとは、例えば、一般ユーザ用端末装置2からはカラー印刷ができないように印刷出力制限が設定されている状態で、管理者が一般ユーザ用端末装置2を操作するユーザBにカラーの資料作成を依頼して一般ユーザ用端末装置2からカラー印刷を一時的に行わせたいときなどである。
印刷装置20は、管理者用端末装置10から条件付解除データを受信して、受信した条件付解除データを条件付解除管理テーブル28に記憶管理する。
そして、印刷装置20の出力管理機能24は、条件付解除管理テーブル28に記憶された条件付解除データに基づいて印刷出力制限の条件付解除を行い、受信した印刷データ30のうち条件付解除管理テーブル28の条件付解除データに当てはまる印刷データ30には印刷出力制限を適用せずに印刷を実行させる。
条件付解除データが条件付解除管理テーブル28に記憶されてから印刷出力された用紙の枚数は記憶部26の出力管理テーブル29に記録される。
そして、条件付解除の中止は出力管理テーブル29などの情報に基づいて所定の印刷枚数が出力されると中止となるなどのように行われて、条件付解除が中止されると印刷装置20は元の印刷出力制限が適用される状態に戻る。
次に、記憶部26に記憶される印刷出力制限管理テーブル27、条件付解除管理テーブル28、出力管理テーブル29について図4を参照して説明を行う。
図4(a)は印刷出力制限管理テーブル27の一例を示したテーブルであり、図4(b)は条件付解除管理テーブル28の一例を示したテーブルであり、図4(c)は出力管理テーブル29の一例を示したテーブルである。
図4(a)に示すように、印刷出力制限管理テーブル27には、設定される印刷出力制限データを識別する「制限ID」、印刷出力制限が適用される印刷データ30の作成者を示す「適用対象者」、設定される制限の内容を示す「制限条件」、印刷出力制限が適用される印刷データ30の原稿を作成したアプリケーションを示す「適用アプリ」、印刷出力制限が適用される時間帯を示す「適用時間帯」、印刷出力制限が所望の期間だけ適用される場合にその適用期間を示す「適用期間」、印刷出力制限に条件付解除が設定されている状態であることを示す「条件付解除中」、設定されている条件付解除データの識別番号を示す「適用される解除ID」が記憶される。
また、図4(b)に示すように、条件付解除管理テーブル28には、設定される条件付解除データを識別する「解除ID」、条件付解除を設定する印刷出力制限の識別番号である「制限ID」、条件付解除を適用する印刷データ30の作成者を示す「適用対象者」、条件付解除を適用する適用条件、適用を終了する条件を示す「解除内容」、条件付解除を適用する特定の時間帯を示す「適用時間帯」、条件付解除が所望の期間だけ適用される場合にその適用期間を示す「適用期間」、条件付解除が設定された日時である「設定日時」が記憶される。
また、図4(c)に示すように、出力管理テーブル29には、適用がされる条件付解除データの識別番号を示す「適用される解除ID」、条件付解除が適用されてから画像形成部25で印刷が行われた印刷データ30の作成者を示す「印刷ユーザ」、条件付解除が適用されてから印刷出力されたカラーページの印刷枚数を示す「出力済みカラー印刷枚数」、条件付解除が適用されてから白黒で印刷出力された印刷枚数を示す「出力済み白黒印刷枚数」が記憶される。
出力管理テーブル29の「出力済みカラー印刷枚数」と「出力済み白黒印刷枚数」とは、出力された印刷データ30の原稿を作成したアプリケーション毎に印刷枚数がそれぞれ記憶される。
出力管理テーブル29は、条件付解除管理テーブル28に新しい条件付解除データが記憶されると同時に、その記憶された条件付解除データの解除IDに関するテーブルが新しく制御部22によって作成され、画像形成部25で印刷が行われる度に印刷出力された印刷枚数がそれぞれ記録される。
次に、実際の印刷出力制限に適用される条件付解除について説明する。
まず、期間限定で印刷出力制限が解除される条件付解除について図5のシーケンス図を参照して説明する。
図5は、期間限定で印刷出力制限が解除される条件付解除について示したシーケンス図である。
まず、印刷装置20に印刷出力制限が管理者用端末装置10によって適用される。
管理者用端末装置10の出力制限設定機能16によって、一般ユーザ用端末装置2を操作するユーザBはカラー印刷が禁止される内容の印刷出力制限データが印刷装置20に送信される。
印刷装置20では、その印刷出力制限データを受信して、印刷出力制限管理テーブル27に記憶する。
すると、一般ユーザ用端末装置2を操作するユーザBは、一般ユーザ用端末装置2からカラー印刷の印刷データ30を印刷装置20に送信しても、印刷装置20では印刷されず、印刷装置20から印刷NGの返答を受信する(符号番号501)。
そして、この状態からユーザBが一般ユーザ用端末装置2から白黒印刷の印刷指示を印刷装置20に送信すると、印刷装置20の印刷出力制限管理テーブル27では、ユーザBが白黒印刷する印刷出力制限は設定されていないので、印刷装置20でユーザBが送った白黒印刷の印刷データ30の印刷出力が行われる(符号502)。
次に、管理者用端末装置10から、印刷出力制限の条件付解除の設定が行われる。管理者用端末装置10を操作する管理者は、一般ユーザ用端末装置2を操作するユーザBにマイクロソフト社のパワーポイントによる資料を作成依頼して、ユーザBが一般ユーザ用端末装置2から行うパワーポイントによって作成された原稿の印刷データ30のカラー印刷が2日間だけ行われるように設定する。つまり、ユーザBに設定された、カラー印刷禁止という印刷出力制限が、パワーポイントで作られた原稿に関しては2日間だけという条件付で解除されるように設定される。
このように設定される条件付解除データは、管理者用端末装置10から印刷装置20に送信され、印刷装置20の条件付解除管理テーブル28に記憶されて、印刷出力制限の条件付解除が設定される(符号番号503)。
すると、一般ユーザ用端末装置2を操作するユーザBは、一般ユーザ用端末装置2からマイクロソフト社のパワーポイント以外の例えばマイクロソフト社のワードによって作成された原稿をカラー印刷する印刷指示を印刷装置20に行っても、カラー印刷が禁止される印刷出力制限により印刷は行われない。 そして、印刷装置20から、一般ユーザ用端末装置2に印刷NGの返答が送られる(符号番号504)。
しかし、ユーザBが一般ユーザ用端末装置2から、マイクロソフト社のパワーポイントで作成した原稿をカラー印刷する印刷指示を印刷装置20に行うと、印刷装置20では、出力管理機能24によって、条件付解除管理テーブル28にユーザBのパワーポイントによる原稿のカラー印刷についてはカラー印刷禁止の印刷出力制限を解除するように設定されていることが判断され、ユーザBが印刷指示したパワーポイントで作成した原稿のカラー印刷が行われる(符号505)。
そして、管理者が、ユーザBのパワーポイントによる原稿のカラー印刷に関して印刷出力制限を解除する条件付解除の設定を行ってから、最初に設定された所望の期間である2日間が経過すると、印刷装置20の条件付解除管理テーブル28の該当する条件付解除データが削除される。 そして、印刷出力管理テーブル27では、削除された条件付解除データの解除IDに基づいて、「条件付解除中」の欄に条件付解除が設定されていない内容に書き換えられ、「適用される解除ID」の欄では削除された条件付解除データの解除IDが削除される(符号番号506)。
こうして条件付解除は設定されずに、元のユーザBのカラー印刷が禁止される印刷出力制限が有効と成る。
だから、ユーザBが一般ユーザ用端末装置2より、マイクロソフト社のパワーポイントにより作成した原稿をカラー印刷する印刷データ30が印刷装置20に送られても、ユーザBが印刷指示した印刷データ30のカラー印刷は行われずに、印刷NGの返答が一般ユーザ用端末装置2に送られる(符号番号507)。
このように、印刷装置20で期間限定で印刷出力制限の条件付解除が行われる。
尚、図5を参照して説明したシーケンス図では、符号番号503で、条件付解除の設定として、印刷データ30の原稿を作成したアプリケーションと適用期間とが設定されたが、条件付解除の設定としてはこのような組み合わせの設定に限らず、印刷データ30の原稿を作成したアプリケーションと適用時間帯とが、任意に適用期間と組み合わされて構成される設定であってもよい。
次に、特定の印刷枚数が印刷出力されるまでの条件で、印刷出力制限が解除される条件付解除について図6のシーケンス図を参照して説明を行う。
図6は、特定の印刷枚数が印刷出力されるまでの条件がついた、印刷出力制限の条件付解除について示したシーケンス図である。
まず、印刷装置20に、一般ユーザ用端末装置2を操作するユーザBのカラー印刷が禁止されるように印刷出力制限が設定される。 この印刷出力制限の設定は、管理者用端末装置10から、印刷出力制限の内容を示す印刷出力制限データが印刷装置20に送られることによって行われる。 印刷装置20に送られた印刷出力制限データは、印刷出力制限管理テーブル27に記憶される。
すると、ユーザBは、一般ユーザ用端末装置2から、印刷装置20に対してカラー印刷をさせることはできない(符号番号601)。 しかし、ユーザBは、一般ユーザ用端末装置2から、印刷装置20に対して、印刷出力制限として設定されているカラー印刷以外の白黒印刷は行わせることができる(符号番号602)。
次に、管理者用端末装置10から印刷装置20に対して、印刷出力制限に対する条件付解除が設定される(符号番号603)。
ここで設定される条件付解除とは、10:00〜16:00の間だけユーザBの印刷指示によるカラー印刷を100枚許可する、という内容である。
このような内容の条件付解除データを図4(b)の符号番号401で示す。
管理者用端末装置10から送られた条件付解除データが、印刷装置20の条件付解除管理テーブル28に記憶される(符号番号401)。
印刷出力制限の条件付解除が設定された後の、9:30の時刻に、ユーザBが一般ユーザ用端末装置2からカラー印刷の印刷指示を行っても、符号番号401で設定された条件付解除の設定には時間帯が合致しないから、カラー印刷の印刷出力制限が適用されて、カラー印刷は行われない(符号番号604)。
そして、ユーザBは、符号番号401で示される条件付解除データの時間帯に含まれる11:00の時刻に、一般ユーザ用端末装置2からカラー印刷指示を印刷装置20に行う。
すると、一般ユーザ用端末装置2から送られた印刷データ30を印刷装置20が受信して、印刷装置20の出力管理機能24が印刷出力制限管理テーブル27、条件付解除管理テーブル28、出力管理テーブル29の内容を参照し、受信した印刷データ30の印刷が印刷出力制限の条件付解除にあたると判断されて、その印刷データ30の印刷が行われる(符号番号605)。
このように、印刷出力制限の条件付解除によって、一般ユーザ用端末装置2から送られる印刷データ30のカラー印刷が行われて、符号番号401で示される条件付解除データの印刷枚数に達すると、符号番号401で示される条件付解除データが削除されて、印刷出力制限管理テーブル27での該当する印刷出力制限データの条件付解除中の欄で条件付解除が行われていない内容に変更され、符号番号401で示される条件付解除データの解除IDが印刷出力制限管理テーブル27の「適用される解除ID」の欄から削除される。 そうして、一般ユーザ用端末装置2を操作するユーザBからのカラー印刷は制限されるように、再度、印刷出力制限が適用される。
それで、一般ユーザ用端末装置2からのカラー印刷が100枚を超えた後に、一般ユーザ用端末装置2からユーザBがカラー印刷の印刷指示を行っても(符号番号401で示される条件付解除データの適用時間帯に含まれる12:00に行う)、印刷装置20でのカラー印刷は行われない(符号番号606)。
また、符号番号604で示される印刷指示失敗の後に、一般ユーザ用端末装置2からユーザBによる印刷指示によって印刷装置20でカラー印刷が100枚行われなくても、符号番号401で示される条件付解除データの適用時間帯を超えた場合には(符号番号607)、符号番号401で示される条件付解除は印刷出力制限に適用されずに、印刷出力制限が有効とされる。 よって、16:00を過ぎると、ユーザBによるカラー印刷は禁止される印刷出力制限が有効となり、例えば、17:00にユーザBが一般ユーザ用端末装置2から印刷指示するカラー印刷は印刷装置20で実行されない(符号番号608)。
このように印刷装置20で特定の印刷枚数が印刷出力されるまでの条件で、印刷出力制限が解除される。
尚、図6を参照して説明したシーケンス図では、符号番号603で、条件付解除の設定として、適用時間帯と印刷枚数とが設定されたが、条件付解除の設定としてはこのような組み合わせの設定に限らず、印刷データ30の原稿を作成したアプリケーションと適用時間帯とが、任意に印刷枚数と組み合わされて構成される設定であってもよい。
次に、印刷装置20で行われる処理について図7、8を参照して説明を行う。
図7、8は、印刷装置20で行われる処理について示したフローチャートである。
まず、管理者用端末装置10から印刷出力制限データが送られた場合には、印刷装置20では、ステップ701でコマンド受付とされて(ステップ701でYES)、ステップ702で出力制限設定に関するとされて(ステップ702で出力制限設定)、ステップ703で印刷出力制限データとされて(ステップ703で印刷出力制限データ)、受信した印刷出力制限データが、記憶部26の印刷出力制限管理テーブル27に記憶される(ステップ704)。 その後、処理は、結合子Bを介してステップ701に移る。
次に、管理者用端末装置10から条件付解除データが送られた場合には、印刷装置20では、ステップ701でコマンド受付とされて(ステップ701でYES)、ステップ702でコマンドの内容が出力制限設定についてとされて(ステップ702で出力制限設定)、ステップ703で条件付解除データとされて(ステップ703で条件付解除データ)ステップ705に処理は移る。
ステップ705では、受信した条件付解除データが適用される印刷出力制限データに対して条件付解除中が設定される(ステップ705)。
そして、受信した条件付解除データに識別番号である解除IDが設定されて、条件付解除管理テーブル28に、受信した条件付解除データが記録される(ステップ706)。
受信した条件付解除データに解除IDが設定されて条件付解除管理テーブル28に記録されると、ステップ705で条件付解除中が設定された印刷出力制限管理テーブル27の「適用される解除ID」の欄に、設定された条件付解除データの解除IDが記録される。 そして、受信した条件付解除データが適用された印刷出力制限データは条件付で印刷出力制限が解除された状態となる(ステップ707)。 そして、処理は結合子Bを介して従ってステップ701に移る。
そして、次に、通信部21で印刷データ30を受信した場合には、印刷装置20では、ステップ701でコマンド受付とされて(ステップ701でYES)、ステップ702で印刷データ30とされて、ステップ708へ処理が移る。
ステップ708では、受信した印刷データ30が、記憶部26の条件付解除管理テーブル28に記憶される条件付解除データに該当するか否かが出力管理機能24によって判断される(ステップ708)。
ステップ708で、受信した印刷データ30が条件付解除管理テーブル28に記憶される条件付解除データで示される条件に該当すると(ステップ708でYES)、その印刷データ30は印刷出力制限からは解除されると判断されて、画像形成部25で印刷される(ステップ709)。
また、ステップ708で、受信した印刷データ30が条件付解除管理テーブル28に記憶される条件付解除データで示される条件に該当しない場合には(ステップ708でNO)、その印刷データ30の印刷が印刷出力制限管理テーブル27に記憶される印刷出力制限データで示される条件に該当するか否かが出力管理機能24によって判断される(ステップ710)。
受信した印刷データ30の印刷が印刷出力制限データで示される内容に合致して制限される印刷であった場合には(ステップ710でYES)、印刷データ30を送信した端末装置に対して印刷できなかった旨を示す印刷NGを返答する(ステップ711)。
また、ステップ710で受信した印刷データ30の印刷が印刷出力制限データで示される内容に合致してなく印刷出力制限されない印刷であった場合には(ステップ710でNO)、その印刷データ30が画像形成部25で印刷される(ステップ709)。
そして、印刷がされる(ステップ709)或いは印刷NGが返答される(ステップ711)と、処理は結合子Bを介してステップ701へ移る。
印刷装置20の制御部22が、ステップ701の状態で、通信部21でコマンドの受付を検知しない場合には(ステップ701は、制御部22が通信部21でコマンドを受け付けたことを検知したか否かを確認する処理である)、印刷出力制限管理テーブル27に記録される印刷出力制限データに条件付解除が適用されて条件付解除中であるか否かが出力管理機能24によって確認される(ステップ712)。
条件付解除中でなかった場合には(ステップ712でNO)、処理は結合子Bを介してステップ701に戻る。
また、印刷出力制限管理テーブル27に記録されるいずれかの印刷出力制限データが条件付解除中であった場合には(ステップ712でYES)、適用される条件付解除が現在もまだ適用すべきか否かを、ステップ713で出力管理機能24が判断する。
出力管理機能24によるステップ713の判断は、出力管理テーブル29に記録される印刷枚数や、現在時刻などの情報と条件付解除管理テーブル28に記憶される条件付解除データの内容とに基づいて、条件付解除を適用すべきか否かを判断する。 例えば、条件付解除データの解除内容が「カラー印刷を100枚許可」であった場合には、出力管理テーブル29から行われたカラー印刷の枚数に基づいてカラー印刷が100枚行われたら条件付解除を適用せず、カラー印刷が100枚行われてなければ条件付解除を適用するように判断される。 また、例えば、条件付解除データの適用期間が「設定から2日間」であった場合には、その期間が過ぎていれば条件付解除を適用せず、その期間が過ぎてないならば条件付解除を適用するように判断される。
そうして条件付解除が適用されると判断されると(ステップ713でYES)、処理は結合子Bを介してステップ701へ移る。
また、ステップ713で条件付解除が適用されないと判断されると(ステップ713でNO)、該当する条件付解除が適用される印刷出力制限管理テーブル27の印刷出力制限データに対して、条件付解除中の欄が条件付解除は行われていない内容に改められ、その印刷出力制限が条件付解除が行われずに出力管理機能24によって適用される状態となる(ステップ714)。
また、何らかの理由により印刷出力制限の設定が再設定される場合には、ステップ701でコマンド受付とされて(ステップ701でYES)、ステップ702で出力制限設定に関するとされて(ステップ702で出力制限設定)、ステップ703で印刷出力制限データとされて、ステップ704で印刷出力制限の再設定が行われる。
このようにして、印刷装置20に設定された印刷出力制限が、条件付で解除され、所定の印刷枚数の印刷出力後や所定の期間の経過後に条件付解除が中止されて、元の印刷出力制限が再度適用される。
次に、画像形成システム2の簡単な構成について図9を参照して説明を行う。
図9は、画像形成システム2の簡単な構成を示した模式図である。
尚、端末装置やネットワークなどの画像形成システム2を構成する構成要素で実施例1で示した構成要素と同じ構成要素については、同じ符号番号を付して説明を一部省略する。
図9に示すように、画像形成システム2は、一般ユーザ用端末装置2、管理者用端末装置10、サーバ40、印刷装置A(5)、印刷装置B(6)とがネットワーク3により相互に情報通信できるように接続される。
ここで、一般ユーザ用端末装置2は、実施例1で説明した一般ユーザ用端末装置2と同じパーソナルコンピュータで構成され、更に、印刷装置A(5)、印刷装置B(6)のプリンタドライバを備える。
管理者用端末装置10は、実施例1において図2を参照して説明した管理者用端末装置10であるが、更に、印刷装置A(5)、印刷装置B(6)のプリンタドライバを備える。
印刷装置A(5)、印刷装置B(6)は、印刷データ30を受信して印刷を行う印刷装置である。そして、実施例1で説明した印刷装置20のような印刷出力制限に関する出力管理機能などは有していない。
また、一般ユーザ用端末装置2或いは管理者用端末装置10に備えられるプリンタドライバで印刷データ30が作成されて、作成された印刷データ30がサーバ40に送信される。
そして、サーバ40は、印刷制御装置であり、一般ユーザ用端末装置2、管理者用端末装置10から送られる印刷データ30を蓄えて、印刷データ30が印刷されるそれぞれの印刷装置に送信する。
また、サーバ40は、管理者用端末装置10からの操作によって、印刷出力制限が行われる。印刷出力制限とは、例えば、特定の端末装置から送られたカラー印刷の印刷データ30は印刷装置へ送らないように、サーバ40から印刷装置への印刷指示に制限を加えることである。
そして、サーバ40は、管理者用端末装置10からの操作によって、適用されている印刷出力制限が条件付で解除されるようにも設定される。 条件付解除とは、例えば、特定の端末装置からのカラー印刷は禁止するように制限された状態で、100枚だけカラー印刷はOKという条件でその印刷出力制限が解除されるなどである。
このようにサーバ40は、実施例1で説明した印刷装置20と同様に、印刷データ30の印刷出力制限と、印刷出力制限の条件付解除との機能を有するので、印刷装置20が具備していた印刷出力制限管理テーブル27、条件付解除管理テーブル28、出力管理テーブル29を具備している。
次に、サーバ40の構成について図10を参照して説明を行う。
図10は、サーバ40の内部構成の一部を示すブロック図である。
図10に示すように、サーバ40は、制御部41、通信部43、記憶部44を有する。
制御部41は、サーバ40の統括的な制御を行い、印刷出力管理機能42を有する。
印刷出力管理機能42は、一般ユーザ用端末装置2や管理者用端末装置10から送られる印刷データ30を、指定された印刷装置へ送信する印刷指示を行うか、それとも、指定された印刷装置には印刷データ30を送らずに印刷を中止することを行うかの判断を行う。 印刷出力管理機能42は、印刷指示か印刷を中止するかの判断を、記憶部44に記憶される印刷出力制限管理テーブル45、条件付解除管理テーブル46、出力管理テーブル47に記憶される情報に基づいて行う。
通信部43は、ネットワーク3と接続されており、ネットワーク3を介して情報の授受を行う。
記憶部44は、ハードディスクなどの記憶装置で構成され、サーバ40の機能を実現させるプログラムが記憶されており、そして、一般ユーザ用端末装置2や管理者用端末装置10から送られる印刷データ30を一時記憶する処理も行う。
また、記憶部44は、印刷出力制限管理テーブル45、条件付解除管理テーブル46、出力管理テーブル47を記憶する。
印刷出力制限管理テーブル45は、端末装置から送られる印刷データ30をそれぞれの印刷装置に印刷指示することを制限する為の詳細データである印刷出力制限データを記憶管理するテーブルである。
条件付解除管理テーブル46は、印刷サーバの印刷出力制限を条件付で解除する為の詳細データである条件付解除データを記憶管理するテーブルである。
出力管理テーブル29は、画像形成システム4内の各印刷装置で印刷された印刷枚数に関する情報を記憶管理するテーブルである。
また、サーバ40は、現在時刻を計測する時計機能を有している。
このように構成されるサーバ40では、管理者用端末装置10より送られる印刷出力制限データが印刷出力制限管理テーブル45に記憶され、画像形成システム4内の印刷装置に送る印刷データ30の印刷指示についての印刷出力制限が行われる。
管理者は、サーバ40に設定された印刷出力制限を一時解除したいときには、所望の条件による条件付解除データを作成して、管理者用端末装置10からサーバ40に送信する。
サーバ40は、条件付解除データを受信して、記憶部44内の条件付解除管理テーブル46に記憶する。
そして、サーバ40の印刷出力管理機能42は、条件付解除管理テーブル46の内容に従って、印刷出力制限管理テーブル45に記される印刷出力制限の条件付解除を行い、受信した印刷データ30のうち条件付解除管理テーブル46に当てはまる印刷データ30には印刷出力制限を行わずに印刷指示を行い、それぞれの印刷装置へ印刷データ30を送信させる。
条件付解除データが条件付解除管理テーブル46に記憶されてから印刷指示された印刷データ30の印刷枚数は、それぞれの条件付解除データ毎に出力管理テーブル47に記録される。
そして、印刷出力制限の条件付解除の中止は、出力管理テーブル47などの情報に基づいて行われて、条件付解除が中止されるとサーバ40は元の印刷出力制限が適用される状態に戻る。
次に、記憶部44に記憶される印刷出力制限管理テーブル45、条件付解除管理テーブル46、出力管理テーブル47について図11を参照して説明を行う。
図11(a)は印刷出力制限管理テーブル45の一例を示したテーブルであり、図11(b)は条件付解除管理テーブル46の一例を示したテーブルであり、図11(c)は出力管理テーブル47の一例を示したテーブルである。
図11(a)に示すように、印刷出力制限管理テーブル45には、設定される印刷出力制限データを識別する「制限ID」、印刷出力制限が適用される印刷データ30の作成者を示す「適用対象者」、設定される制限の内容を示す「制限条件」、印刷出力制限が適用される印刷データ30の原稿を作成したアプリケーションを示す「適用アプリ」、印刷出力制限が適用される印刷装置を示す「適用印刷装置」、印刷出力制限が適用される時間帯を示す「適用時間帯」、印刷出力制限が所望の期間だけ適用される場合にその適用期間を示す「適用期間」、印刷出力制限に条件付解除が設定されている状態であることを示す「条件付解除中」、設定されている条件付解除データの識別番号を示す「適用される解除ID」が記憶される。
また、図11(b)に示すように、条件付解除管理テーブル46には、設定される条件付解除データを識別する「解除ID」、条件付解除を設定する印刷出力制限の識別番号である「制限ID」、条件付解除を適用する印刷データ30の作成者を示す「適用対象者」、条件付解除を適用する印刷装置を示す「適用印刷装置」、条件付解除を適用する適用条件、適用を終了する条件を示す「解除内容」、条件付解除を適用する特定の時間帯を示す「適用時間帯」、条件付解除が所望の期間だけ適用される場合にその適用期間を示す「適用期間」、条件付解除が設定される日時である「設定日時」が記憶される。
また、図11(c)に示すように、出力管理テーブル47には、適用がされる条件付解除データの識別番号を示す「適用される解除ID」、条件付解除が適用されてから印刷が行われた印刷データ30の作成者を示す「印刷ユーザ」が記憶され、そして、条件付解除が適用されてから印刷出力された印刷枚数が印刷装置毎に記録される。
出力管理テーブル47に記憶される印刷装置毎の印刷枚数は、カラー印刷された「出力済みカラー印刷枚数」と白黒印刷された「出力済み白黒印刷枚数」とが記録される。 そして、「出力済みカラー印刷枚数」と「出力済み白黒印刷枚数」には、印刷データ30の原稿が作成されたアプリケーション毎に印刷枚数が記録される。
次に、画像形成システム4において印刷出力制限が解除される条件付解除について図12を参照して説明を行う。
図12は、画像形成システム4の印刷出力制限が条件付解除される様子を示すシーケンス図である。
まず、管理者用端末装置10によって、サーバ40に印刷出力制限が設定される。
管理者用端末装置10の出力制限設定機能16によって、一般ユーザ用端末装置2を操作するユーザBはカラー印刷が禁止される内容の印刷出力制限データがサーバ40に送信される。
サーバ40では、その印刷出力制限データを受信して、印刷出力制限管理テーブル45に記憶する。
すると、一般ユーザ用端末装置2を操作するユーザBは、一般ユーザ用端末装置2から、印刷装置4でカラー印刷が行われるように印刷データ30を送信しても(符号番号1201)、印刷装置5でカラー印刷が行われるように印刷データ30を送信しても(符号番号1202)、サーバ40の印刷出力管理機能42によってそれぞれの印刷装置への印刷指示が行われずに、印刷NGの返答が一般ユーザ用端末装置2へ送られる(符号番号1203)。
それで、一般ユーザ用端末装置2を操作するユーザBは、印刷装置A(5)や印刷装置B(6)に対して白黒印刷が行われるように印刷データ30をサーバ40に送信する(符号番号1204)。
すると、サーバ40では、一般ユーザ用端末装置2を使用するユーザBからカラー印刷を行わせない印刷出力制限が設定されているが、白黒印刷に関しては印刷出力制限が設定されていないので、サーバ40に送られた白黒印刷の印刷指示である印刷データ30はそれぞれの指定の印刷装置A(5)と印刷装置B(6)へ送られて、白黒の印刷が行われる(符号番号1205)。
このように、一般ユーザ用端末装置2を操作するユーザBによるカラー印刷はサーバ40から各印刷装置に印刷指示が行われない印刷出力制限が行われている状態で、管理者用端末装置10からユーザBのその印刷出力制限に対する条件付解除の設定が行われる。
この条件付解除の設定内容は、印刷装置A(5)からだと、カラー印刷を100枚許可するという内容である。つまり、条件付解除データの「適用印刷装置」は印刷装置Bで「解除内容」はカラー印刷を100枚許可、という内容となる(符号番号1206)。
ここで、一般ユーザ用端末装置2を操作するユーザBから、印刷装置B(6)に対してカラー印刷を行わせるような印刷データ30がサーバ40に送られても(符号番号1207)、符号番号1206で設定された条件付解除データには当てはまらないので、印刷装置B(6)に対するカラー印刷の印刷データ30は印刷装置B(6)に印刷指示されずに、一般ユーザ用端末装置2に印刷NGの返答が送信される(符号番号1208)。
そして、一般ユーザ用端末装置2を操作するユーザBから印刷装置A(5)に対してカラー印刷を行わせる印刷データ30がサーバ40に送信されると(符号番号1209)、サーバ40では、符号番号1206で設定されたように印刷装置A(5)でのカラー印刷が100枚行われるように印刷出力制限の条件付解除が行われているので、印刷装置A(5)へのカラーの印刷データ30が印刷装置A(5)に送られる(符号番号1210)。
このようにして、一般ユーザ用端末装置2からの印刷指示によって印刷装置A(5)でのカラー印刷が100枚行われると、符号番号1206で設定された「解除内容」に書かれる条件付解除の終了条件が満たされるので、その条件付解除が終了される(符号番号1211)。
符号番号1211で条件付解除が終了されると、印刷出力制限が再び適用されて、一般ユーザ用端末装置2を操作するユーザBから送られる印刷装置A(5)でのカラー印刷の印刷データ30は、サーバ40より印刷装置A(5)に印刷指示されずに、一般ユーザ用端末装置2へ印刷NGの返答が送られる(符号番号1212)。
尚、図12を参照して説明したシーケンス図では、符号番号1206で、条件付解除の設定として、適用印刷装置と印刷枚数とが設定されたが、条件付解除の設定としてはこのような組み合わせの設定に限らず、印刷データ30の原稿を作成したアプリケーションと適用時間帯と適用印刷装置とが、任意に印刷枚数と組み合わされて構成される設定であってもよい。
尚、図12を参照して説明したシーケンス図では、符号番号1206で、条件付解除の設定として、適用印刷装置と印刷枚数とが設定されたが、条件付解除の設定としてはこのような組み合わせの設定に限らず、印刷データ30の原稿を作成したアプリケーションと適用時間帯と適用印刷装置とが、任意に適用期間と組み合わされて構成される設定であってもよい。
次に、サーバ40で行われる処理について図13、14を参照して説明を行う。
図13、14は、サーバ40で行われる処理について示したフローチャートである。
まず、管理者用端末装置10から印刷出力制限データが送られた場合には、サーバ40では、ステップ1301でコマンド受付とされて(ステップ1301でYES)、ステップ1302で出力制限設定についてとされて(ステップ1302で出力制限設定について)、ステップ1303で印刷出力制限データとされて(ステップ1303で印刷出力制限データ)、受信した印刷出力制限データが、記憶部44の印刷出力制限管理テーブル45に記憶される(ステップ1304)。 その後、処理は、結合子Dを介してステップ1301に移る。
次に、管理者用端末装置10から条件付解除データが送られた場合には、サーバ40では、ステップ1301でコマンド受付とされて(ステップ1301でYES)、ステップ1302で出力制限設定についてとされて(ステップ1302で出力制限設定について)、ステップ1303で条件付解除データとされて(ステップ1303で条件付解除データ)、ステップ1305に処理は移る。
ステップ1305では、受信した条件付解除データが適用される印刷出力制限データに対して条件付解除中が設定される(ステップ1305)。
そして、受信した条件付解除データに識別番号である解除IDが設定されて、条件付解除管理テーブル46に、受信した条件付解除データが記録される(ステップ1306)。
受信した条件付解除データに解除IDが設定されて条件付解除管理テーブル46に記録されると、ステップ1305で条件付解除中が設定された印刷出力制限データの「適用される解除ID」の欄にその解除IDが記録される。
そして、受信した条件付解除データが適用された印刷出力制限データは条件付で印刷出力制限が解除された状態となる(ステップ1307)。 そして、処理は結合子Dを介してステップ1301に移る。
そして、次に、通信部43で印刷データ30を受信した場合には、サーバ40では、ステップ1301でコマンド受付とされて(ステップ1301でYES)、ステップ1302で印刷データ30とされて、ステップ1308へ処理が移る。
ステップ1308では、受信した印刷データ30が、記憶部44の条件付解除管理テーブル46に記憶される条件付解除データに該当するか否かが印刷出力管理機能42によって判断される(ステップ1308)。
ステップ1308で、受信した印刷データ30が条件付解除管理テーブル46に記憶される条件付解除データで示される条件に該当すると(ステップ1308でYES)、その印刷データ30は、印刷出力制限からは解除されると判断されて、印刷データ30で指定された印刷装置へ送られる印刷指示が行われる(ステップ1309)。
また、ステップ1308で、受信した印刷データ30が条件付解除管理テーブル46に記憶される条件付解除データで示される条件に該当しない場合には(ステップ1308でNO)、その印刷データ30の印刷が印刷出力制限管理テーブル46に記憶される印刷出力制限データで示される条件に該当するか否かが印刷出力管理機能42によって判断される(ステップ1310)。
受信した印刷データ30の印刷が印刷出力制限データで示される内容に合致して制限される印刷であった場合には(ステップ1310でYES)、印刷データ30を送信した端末装置に対して印刷できなかった旨を示す印刷NGを返答する(ステップ1311)。
また、ステップ1310で受信した印刷データ30の印刷が印刷出力制限データで示される内容に合致してなく印刷出力制限されない印刷であった場合には(ステップ1310でNO)、その印刷データ30が印刷データ30で指定された印刷装置へ送られる印刷指示が行われる(ステップ1309)。
そして、印刷指示がされる(ステップ1309)或いは印刷NGが返答される(ステップ1311)と、処理は結合子Dを介してステップ1301へ移る。
サーバ40の制御部41が、ステップ1301の状態で、通信部43でコマンドの受付を検知しない場合には(ステップ1301は、制御部41が通信部43でコマンドを受け付けたことを検知したか否かを確認する処理である)、印刷出力制限管理テーブル45に記録される印刷出力制限データに条件付解除が適用されて条件付解除中であるか否かが印刷出力管理機能42によって確認される(ステップ1312)。
条件付解除中でなかった場合には(ステップ1312でNO)、処理は結合子Dを介してステップ1301に戻る。
また、印刷出力制限管理テーブル45に記録されるいずれかの印刷出力制限データが条件付解除中であった場合には(ステップ1312でYES)、適用される条件付解除が現在もまだ適用すべきか否かを、ステップ1313で印刷出力管理機能42が判断する。
印刷出力管理機能42によるステップ1313の判断は、出力管理テーブル47に記録される印刷枚数や、現在時刻などの情報と条件付解除管理テーブル46に記憶される条件付解除データの内容とに基づいて、条件付解除を適用すべきか否かを判断する。
そうして条件付解除が適用されると判断されると(ステップ1313でYES)、処理は結合子Dを介してステップ1301へ移る。
また、ステップ1313で条件付解除が適用されないと判断されると(ステップ1313でNO)、該当する条件付解除が適用される印刷出力制限管理テーブル46の印刷出力制限データに対して、条件付解除中の欄が条件付解除は行われていない内容に改められ、その印刷出力制限が条件付解除が行われずに印刷出力管理機能42によって適用される状態となる(ステップ1314) また、何らかの理由により印刷出力制限の設定が再設定される場合には、ステップ1301でコマンド受付とされて(ステップ1301でYES)、ステップ1302で出力制限設定に関するとされて(ステップ1302で出力制限設定)、ステップ1303で印刷出力制限データとされて、ステップ1304で印刷出力制限の再設定が行われる。
このようにして、サーバ40に設定された印刷出力制限が条件付で解除され、所定の印刷枚数の印刷出力後や所定の期間の経過後に条件付解除が中止されて、元の印刷出力制限がサーバ40に再度適用される。