JP2009291765A - 排ガス処理装置及び排ガス処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コストの増加を抑えつつ吸着塔内における圧力損失の上昇を抑えることが可能な排ガス処理装置及び排ガス処理方法を提供すること。
【解決手段】 排ガス処理装置は、媒体により有害物質を除去する吸着塔30と、媒体を再生する脱離塔2と、吸着塔30から排出された媒体を脱離塔2に送る搬送ライン3aと、脱離塔2で再生された媒体を吸着塔30に返す返送ライン3b,3cと、吸着塔30から排出された媒体を吸着塔30に戻す循環ライン4と、を備え、吸着塔30は、導入部8、第一の反応室、第二の反応室、第一の反応室から排出される媒体を回収する第一の回収ホッパー16、及び第二の反応室から排出される媒体を回収する第二の回収ホッパー17を有し、導入部8は返送ライン3b,3c及び循環ライン4に接続されており、第一の回収ホッパー16は搬送ライン3aに接続されており、第二の回収ホッパー16は循環ライン17に接続されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、排ガス処理装置及び排ガス処理方法に関するものである。
従来より、発電ボイラー等のボイラー、製鉄所等の焼結炉または焼結機、各種化学プラント等から発生する排ガスより、SOx、NOx、ダイオキシン、ダスト、煤塵などの有害物質を取り除く際に、乾式排ガス処理装置を用いた排ガス処理方法が用いられている。
このような排ガス処理には、吸着塔上部から粒状の炭素質吸着材等の媒体が垂直に供給され、アンモニア等の還元剤が混入された排ガスが吸着塔内に水平方向に導入される、直交流式移動層が採用されている。
この場合、有害物質の粒子径が1μmを超える場合には該粒子の媒体への衝突捕集により、有害物質の粒子径が1μm以下の場合には拡散捕集によって、高度な排ガス処理を行うことができる反面、移動層に該粒子が蓄積し易いことによる、圧力損失が上昇するといった問題があった。
また、媒体の移動中における摩擦や衝撃、脱離塔内での媒体再生時に起きる化学損耗による、媒体強度の低下などにより、媒体は細粒化してしまう。細粒化した媒体は有害物質粒子と等価の挙動を示し、細粒化した媒体と該粒子とが細密充填構造を形成することも、圧力損失の上昇を助長している。
他の圧力損失上昇の要因として、吸着塔内の反応室出口が絞り形状を有するために、媒体の均一降下が阻害され、移動層の一部に煤塵またはダストなどが堆積し、排ガスの偏流が生成されることが挙げられる。この絞り形状による影響を軽減するため、反応室を上流側から下流側に向けて多層に分けると共に、各層の出口にロールフィーダを設けて、各層における媒体の流下速度を個別に制御することによって、媒体に取り込まれた煤塵を効果的に排出する方法が提案されている。
ところが、上記した方式では、圧力損失が上昇した場合、このロールフィーダを介して大量の排ガスが反応室の前段の層から後段の層に迂回してしまい、媒体の流動化が生じて、媒体の降下速度をコントロールできなくなり、運転不能に陥るといった問題があった。そこで、下記特許文献1には、この排ガスの迂回流を防止する方法が提案されている。具体的には、吸着塔の排出部に仕切りを設けることにより、排ガスの迂回流を防止する方法が開示されている。
特開2005−296760号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の排ガス処理装置であっても、吸着塔内における有害物質の蓄積により圧力損失が上昇する恐れがあった。
そこで、媒体を再生する脱離塔を大きくし、吸着塔からの媒体の引出量を大きくして再生能力を上げることも考えられるが、設備費用の増加や加熱再生時に使用する燃料費用の増加など、コストの面でも問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コストの増加を抑えつつ吸着塔内における圧力損失の上昇を抑えることが可能な排ガス処理装置及び排ガス処理方法を提供することを目的とする。
本発明の排ガス処理装置において、媒体を収容し媒体に排ガスを通すことで有害物質を除去する吸着塔と、活性が低下した媒体を再生する脱離塔と、吸着塔から排出された媒体を脱離塔に搬送する搬送ラインと、脱離塔で再生された媒体を吸着塔に返送する返送ラインと、吸着塔から排出された媒体を吸着塔に戻す循環ラインと、を備え、吸着塔は、媒体が導入される導入部、排ガスの流れ方向の上流側に位置する第一の反応室、排ガスの流れ方向の下流側に位置する第二の反応室、第一の反応室から排出される媒体を回収する第一の回収ホッパー、及び第二の反応室から排出される媒体を回収する第二の回収ホッパーを有し、吸着塔の導入部は、返送ライン及び循環ラインに接続されており、吸着塔の第一の回収ホッパーは、搬送ラインに接続されており、吸着塔の第二の回収ホッパーは、循環ラインに接続されていることを特徴とする。
排ガス処理を行うと、吸着塔内の排ガスの流れ方向の上流側に位置する第一の反応室には有害物質が多く付着し、排ガスの流れ方向の下流側に位置する第二の反応室には有害物質の付着が少ない傾向にある。そこで、本発明によれば、第二の回収ホッパーから排出され脱離塔での再生が不要な媒体を循環ラインにより吸着塔へ循環させることが可能となる。これにより、脱離塔を大きくすることなく、第一の回収ホッパーから排出され脱離塔での再生が必要な媒体の再生処理量を多くすることができる。従って、多量の排ガス処理を行う場合であっても、コストの増加を抑えつつ吸着塔内の圧力損失を低減することが可能となる。さらに、第二の回収ホッパーから排出され脱離塔での再生が不要な媒体を再生、篩い分けすることなく循環使用することにより、媒体を有効に利用でき、媒体の損耗を低減することが可能となる。
なお、「圧力損失」とは、吸着塔内において、炭素質吸着材等の媒体を排ガスが通過するときにその流体抵抗のために生じるものであり、ある排ガス処理風量で媒体を使用したとき、吸着塔の排ガス入口と排ガス出口とで生じる空気圧(静圧)の差(低下分)を表す。単位はPaで表現し、この測定には圧力計が用いられる。
更に、吸着塔の第二の回収ホッパーは、搬送ラインにも接続されており、搬送ラインと循環ラインとの間で接続を切替え可能であることが好ましい。
これにより、第二の回収ホッパーから排出された媒体の搬送を、搬送ラインから循環ラインに切替えて行うことが可能となる。従って、第二の回収ホッパーで回収され脱離塔での再生が不要な媒体の量の分だけ、第一の回収ホッパーで回収され脱離塔での再生が必要な媒体の再生処理量を増やすことが可能となる。よって、必要に応じて、脱離塔での再生が必要な媒体の再生処理量を多くして、吸着塔内の圧力損失を低減することが可能となる。さらに、必要に応じて、再び切替えを元に戻し、第二の回収ホッパーの接続を循環ラインから搬送ラインに戻すことも可能となる。
上記排ガス処理装置を用いた本発明の排ガス処理方法において、第一の回収ホッパーで回収した媒体を搬送ラインを介して脱離塔に搬送して再生し、再生した媒体を返送ラインを介して吸着塔に返送し、第二の回収ホッパーで回収した媒体を循環ラインを介して吸着塔に戻すことを特徴とする。
本発明によれば、第二の回収ホッパーから排出され脱離塔での再生が不要な媒体を循環ラインにより吸着塔へ循環させることが可能となる。これにより、脱離塔を大きくすることなく、第一の回収ホッパーから排出され脱離塔での再生が必要な媒体の再生処理量を多くすることができる。従って、多量の排ガス処理を行う場合であっても、コストの増加を抑えつつ吸着塔内の圧力損失を低減することが可能となる。さらに、第二の回収ホッパーから排出され脱離塔での再生が不要な媒体を再生、篩い分けすることなく循環使用することにより、媒体を有効に利用でき、媒体の損耗を低減することが可能となる。
上記排ガス処理装置を用いた本発明の排ガス処理方法において、吸着塔内の圧力損失が予め定められた第一の閾値未満であると、第一及び第二の回収ホッパーで回収した媒体を搬送ラインを介して脱離塔に搬送して再生し、再生した媒体を返送ラインを介して吸着塔に返送する低圧力損失時運転を行い、吸着塔内の圧力損失が第一の閾値以上になると、第一の回収ホッパーで回収した媒体を搬送ラインを介して脱離塔に搬送して再生し、再生した媒体を返送ラインを介して吸着塔に返送すると共に、第二の回収ホッパーで回収した媒体を循環ラインを介して吸着塔に戻す高圧力損失時運転を行うことが好ましい。
これにより、吸着塔内の圧力損失が十分低いときには、全ての媒体を脱離塔を介して吸着塔に循環させることが可能となる。そして、圧力損失が上昇して第一の閾値以上になると、第二の回収ホッパーで回収した媒体の搬送経路を、脱離塔を介して吸着塔に戻す経路から脱離塔を介さないで吸着塔に戻す経路に切替えることにより、脱離塔での再生が必要な媒体の再生処理を早く行うことができ、吸着塔内の圧力損失を低減することが可能となる。
上記排ガス処理装置を用いた本発明の排ガス処理方法において、吸着塔内の圧力損失が第一の閾値以上になると、吸着塔内の圧力損失が第一の閾値よりも小さい第二の閾値を下回るまで、高圧力損失時運転を行うことが好ましい。
これにより、吸着塔内の圧力損失が第一の閾値よりも小さい第二の閾値まで低減されるため、再び排ガス処理時間経過に伴って圧力損失の上昇が起きても、吸着塔内の圧力損失が少なくとも第一の閾値まで上昇するまでは、排ガス処理を好適に続けることが可能となる。
本発明によれば、吸着塔内の圧力損失が低減され、且つコストの増加を抑制できる排ガス処理装置及び排ガス処理方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面の寸法比率は、必ずしも実際の寸法比率とは一致していない。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る排ガス処理装置及び排ガス処理方法は、例えば製鉄所等に適用され、焼結炉等から排出される排ガスに含有される硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、塩化水素、水銀等の重金属、ダイオキシン類等の有機塩素化合物、ダスト、及び煤塵等の有害物質を炭素質吸着材(媒体)を用いて除去するものである。
炭素質吸着材は、ペレット状を成し、例えば、活性炭、活性コークス、活性チャー等(ACと略す)から構成され、排ガス中に含まれる有害成分を吸着する能力、分解する能力を有している。
以下に、第1実施形態に係る排ガス処理装置について説明する。図1は、排ガス処理装置100を示す模式図である。排ガス処理装置100は、吸着設備1、脱離塔2、搬送ライン3a、返送ライン3b,3c、及び循環ライン4を備える。
図1に示すように、排ガス処理装置100は受入ホッパー5及び貯槽6を更に備える。受入ホッパー5は、底開式のじょうご型の口から炭素質吸着材(AC)を落下させて取出すことが可能な容器である。貯槽6には、ロールフィーダRF4及びロールフィーダ操作器M4が設けられている。

さらに、排ガスにアンモニアを添加することによって、排ガスに含まれる有害物質を除去するために、排ガス処理装置100は、液体アンモニア供給装置、アンモニア気化器、及びアンモニアガス添加装置を備えている(図示しない)。
以下、吸着設備1について説明する。図1に、吸着設備1内に3つの吸着塔30が設けられた例を示すが、吸着塔30の数はこれに限定されない。すなわち、吸着設備1内には少なくとも一つ以上の吸着塔30が設けられていればよい。
図2は吸着設備1内の一つの吸着塔30の模式断面図である。吸着塔30は、排ガスWを水平方向に導入すると共に、排ガス中の有害物質を吸着させる炭素質吸着材P(媒体)を収容し鉛直方向に流動させるように接触させることで有害物質を除去する、いわゆる直交流型の移動層式吸着塔である。
図2に示すように、吸着塔30の上部には、媒体が導入される導入部8及び開閉バルブV1が設けられており、開閉バルブV1は、排ガスのリークを防ぎながら媒体の出し入れをするエアロックバルブであって、導入部8から供給される炭素質吸着材Pを排ガスのリークを防ぎながら供給するものである。開閉バルブV1として、例えばロータリーバルブが挙げられる。
吸着塔30の対向する側面には、排ガス入口14と排ガス出口15とがそれぞれ配置されている。吸着塔30の内部には、いずれも排ガスWを透過する開口を有する、前壁9a、隔壁10a、隔壁10b、及び後壁9bが、排ガス入口14側から排ガス出口15側にこの順序で鉛直方向に延在して配置されている。前壁9a、及び後壁9bとして、例えばヨロイ戸形状のルーバー部材が挙げられる。隔壁10a、隔壁10bとして、例えば多孔板が挙げられる。
吸着塔30の内部は、前壁9aと隔壁10aとの間の前室11a、隔壁10aと隔壁10bとの間の中室11b、及び隔壁10bと後壁9bの間の後室11cに分割されている。前室11a、中室11b、及び後室11cには、それぞれ炭素質吸着材Pが充填されて移動層が形成されている。なお、排ガスの流れ方向の上流側に位置する前室11a及び中室11bを第一の反応室、排ガスの流れ方向の下流側に位置する後室11cを第二の反応室と呼ぶ。
前室11aの下部には、片絞り形状の下部ホッパー12aとロールフィーダRF1aとが配置され、中室11bの下部には片絞り形状の下部ホッパー12bとロールフィーダRF1bとが配置され、後室11cの下部には片絞り形状の下部ホッパー12cとロールフィーダRF2とが配置されている。下部ホッパー12a及び12bは、底開式のじょうご型の口から炭素質吸着材を落下させて取出すことが可能な容器であり、例えば鉄板などで形成されている。
ロールフィーダRF1a,RF1b,RF2が設けられている下部ホッパー12a及び12bの下端は、炭素質吸着材Pの大きさに応じて決められるが、通常、10〜40mm開口している。吸着塔30の外部に設けられたロールフィーダ操作器M1(図1に示す)によってロールフィーダRF1a,RF1b,RF2の回転を例えば電気的に制御することにより、上記開口部から排出される炭素質吸着材Pの排出速度が制御される。なお、図2に示すロールフィーダRF1a,RF1bは図1に示すロールフィーダRF1に対応する。
さらに、吸着塔30の下部には、第一の反応室からロールフィーダRF1a,RF1bを介して排出される炭素質吸着材Pを回収する第一の回収ホッパー16と、第二の反応室からロールフィーダRF2を介して排出される炭素質吸着材Pを回収する第二の回収ホッパー17とが設けられている。
第一の回収ホッパー16の内部に形成された炭素質吸着材Pの第一の回収領域Xと、第二の回収ホッパー17の内部に形成された炭素質吸着材Pの第二の回収領域Yとの間には、仕切りMが設けられているため、第一の回収領域Xと第二の回収領域Yとは、互いに独立した領域となっている。これにより、第一の回収領域X及び第二の回収領域Yで回収された炭素質吸着材Pが混ざることや、ロールフィーダRF1a,1b及びRF2を介して排ガスが前室11a、中室11bから後室11cへ迂回してしまうことを防げる。
第一の回収ホッパー16の下部は、例えば逆四角錐状を成し、第一の回収ホッパー16の中央の下端に、炭素質吸着材Pを抜き出すための吸着材抜出ノズル18と、この抜出を排ガスのリークを防ぎながら行う開閉バルブV2とが設けられている。同様に、第二の回収ホッパー17の下部は、例えば逆四角錐状を成し、第二の回収ホッパー17の中央の下端に、炭素質吸着材Pを抜き出すための吸着材抜出ノズル19と、吸着材抜出を行う開閉バルブV3とが設けられている。開閉バルブV2及びV3として、例えばロータリーバルブが挙げられる。
第一の回収ホッパー16は、吸着材抜出ノズル18及び開閉バルブV2を介して後述する搬送ライン3aに接続されている。第二の回収ホッパー17は、吸着材抜出ノズル19及び開閉バルブV3を介して後述する循環ライン4に接続されている。
次に、活性が低下した炭素質吸着材を再生する脱離塔2について説明する。図1に示すように、脱離塔2の内部にはロールフィーダRF3が設けられており、脱離塔2の外部に設けられたロールフィーダ操作器M3によってロールフィーダRF3の回転が制御され炭素質吸着材が排出される。脱離塔2の上部と下部には、それぞれ開閉バルブV4及びV5が配置されている。開閉バルブV4及びV5として、例えばロータリーバルブが挙げられる。なお、図示しないが、脱離塔2には加熱装置及び冷却装置を含む多管式熱交換器、熱風炉などの熱源供給装置が設けられている。
次に、搬送ライン3a、返送ライン3b,3c、及び循環ライン4について説明する。搬送ライン3aは、第一の回収ホッパー16と脱離塔2とを接続し、吸着塔30から排出された炭素質吸着材を脱離塔2に搬送するラインである。返送ライン3bは、脱離塔2と後述する篩分機7とを接続し、脱離塔2で再生された炭素質吸着材を篩分機7に搬送するラインである。返送ライン3cは、篩分機7と吸着塔30の導入部8とを接続し、篩分機7で分別された炭素質吸着材を吸着塔30に返送するラインである。循環ライン4は、第二の回収ホッパー17と吸着塔30とを接続し、吸着塔30から排出された炭素質吸着材を吸着塔30に戻すラインである。返送ライン3c及び循環ライン4は吸着塔30の導入部8に接続されている。
搬送ライン3a、返送ライン3c、及び循環ライン4はコンベア等の搬送機であり、例えば、ベルトコンベア、バケットコンベアなどが挙げられる。ベルトコンベアは、ゴム製のベルト部材をロール部材の上で移動させ、その上に媒体を載せて移動させる搬送機である。一方、バケットコンベアは、いわゆるバケツ状の容器に媒体を収容して移動させる搬送機である。返送ライン3bは、シュートである。
なるべく炭素質吸着材を静止した状態で搬送するために、搬送ライン3a、返送ライン3cにはバケットコンベアが用いられることが好ましい。一方、費用の増加を抑制する観点から、循環ライン4にはベルトコンベアが用いられることが好ましい。
なお、篩分機7として、例えば振動篩などが挙げられる。
次に、本発明の第1実施形態に係る排ガス処理方法について説明する。
まず、図1に示すように、吸着塔30及び脱離塔2へ循環する前の炭素質吸着材を、受入ホッパー5に貯留する。そして、受入ホッパー5から取出された炭素質吸着材を、貯槽6に貯留する。貯槽6では、ロールフィーダ操作器M4によってロールフィーダRF4の回転を制御することにより炭素質吸着材を排出する。
次に、吸着塔30、脱離塔2、搬送ライン3a、返送ライン3cを駆動して炭素質吸着材の循環を開始する。そして、脱離塔2へ搬送した炭素質吸着材を加熱再生し、脱離塔2から返送ライン3bを介して篩分機7へ移送する。篩分機7により脱離塔2で再生された炭素質吸着材からダスト、炭素質吸着材の微粉などを取り除く。また、炭素質吸着材の目減り相当を、貯槽6から排出した炭素質吸着材を、搬送ライン3aを介して脱離塔2へ搬送する。
その後、炭素質吸着材を返送ライン3cを介して篩分機7から吸着塔30へ返送する。吸着塔30内では、炭素質吸着材の移動層を形成すると共に、例えば焼結炉等から排出された排ガスにアンモニアを添加したものを排ガス導入ライン(図示しない)を介して吸着塔30に導入する。
アンモニアの添加は、例えば以下のようにして行う。まず、図示しない液体アンモニア供給装置からアンモニア気化器に液体アンモニアを供給し気化してアンモニアガスを生成する。次に、アンモニアガス添加装置を用いて、生成されたアンモニアガスを排ガスに添加する。
これにより、吸着塔30に導入される排ガスにアンモニアを添加することが可能となり、排ガスに含まれる有害物質(例えば、NO)を触媒反応によって除去できる。例えば、窒素酸化物であるNOは、炭素質吸着材の触媒作用、すなわち、炭素質吸着材に吸着されたアンモニアとの反応により還元されて窒素と水になって除去される。
吸着塔30内で排ガスと接触した後の炭素質吸着材の一部を、吸着塔30の第一の回収ホッパー16で回収した後に、搬送ライン3aを介して脱離塔2へ搬送する。すなわち、再生が必要な炭素質吸着材を脱離塔2へ搬送する。
そして、脱離塔2において、開閉バルブV4を介して脱離塔2の上部から炭素質吸着材を導入すると共に、開閉バルブV5を介して脱離塔2の底部から炭素質吸着材を排出して鉛直下向きの移動層を形成する。例えば、熱風炉(図示しない)などで生成した加熱ガスを脱離塔2の加熱装置に導入することで炭素質吸着材を加熱し、炭素質吸着材に吸着しているSOx等の有害物質を脱離・分解し、再生する。
さらに、脱離塔2の下部の多管式熱交換器(図示しない)などに冷却媒体を供給することで炭素質吸着材を冷却し、再利用可能な炭素質吸着材とする。なお、炭素質吸着材に吸着されていたSO2等の硫黄酸化物ガス等が脱離し、炭素質吸着材の再生がなされる。脱離された硫黄酸化物ガスから硫酸や硫黄等が副生品回収装置(図示しない)で回収される。
その後、脱離塔2から排出した炭素質吸着材を返送ライン3bを介して篩分機7へ搬送する。この篩分機7によって、脱離塔2で再生した炭素質吸着材からダストや使用につれて摩耗粉化したものを除く。このようにして得られた再利用可能な炭素質吸着材を返送ライン3cにより吸着塔30の導入部8に返送し、繰り返し使用する。
一方、吸着塔30内で排ガスと接触した後の炭素質吸着材の残りを、吸着塔30の第二の回収ホッパー17で回収した後に、脱離塔2を介さないで吸着塔30に循環する。すなわち、再生不要な炭素質吸着材を、循環ライン4を介して吸着塔30の導入部8へ戻し、再利用する。
以下に、第1実施形態に係る排ガス処理装置及び排ガス処理方法による効果を説明する。
まず、パイロット試験装置による、吸着塔30内の前室11a、中室11b、及び後室11cの壁面からゾンデ(サンプリングプローブ)を挿入し、炭素質吸着材を捕集ダストとともにサンプリングし、そのSOx吸着量及び捕集ダスト量を定量分析した結果を図3に示す。図3の横軸は、左端から前室11a、中室11b、及び後室11cの順の壁面に対応し、縦軸は排ガスの導入される排ガス入り口の鉛直方向の壁面に対応する。
図3に示すように、硫黄酸化物(SOx)を多く吸着した炭素質吸着材で構成される脱硫帯は、前室と中室に多く分布し、SOxを殆ど吸着していない脱硝帯は後室に多く分布している。なお、図示しないが、煤塵もサンプリングした結果、脱硫帯と同様の捕集帯分布が形成されていた。
すなわち、多量のSOxや煤塵を吸着した炭素質吸着材は、図2に示した前室11a及び中室11bから排出され、SOxや煤塵をほとんど吸着していない炭素質吸着材は、後室11cから排出される。
そこで、本実施形態では、第一の回収ホッパー16で回収し脱離塔2において再生する必要がある多量のSOxを吸着した炭素質吸着材を搬送ライン3aで脱離塔2へ搬送し、一方、第二の回収ホッパー17で回収し脱離塔2において再生する必要がないSOxをほとんど吸着していない炭素質吸着材を搬送ライン3aとは別の循環ライン4で吸着塔30へ循環させるようにした。
これにより、脱離塔2を大きくすることなく、常時、再生する必要がある炭素質吸着材の脱離塔2における再生処理量を多くすることができる。従って、多量の排ガス処理を行う場合であっても、コストの増加を抑えつつ吸着塔内の圧力損失を低減することが可能となる。さらに、後室11cから排出される炭素質吸着材を再生、篩い分けすることなく循環使用することにより、炭素質吸着材を有効に利用でき、炭素質吸着材の損耗を低減することが可能となる。
以下に、脱離塔2が毎時総量20トン分の炭素質吸着材の再生処理が可能な場合を例に挙げて具体例を説明する。
例えば、吸着塔30の前室11a(第一の反応室)から毎時5トン、中室11b(第一の反応室)から毎時7.5トン、後室11c(第二の反応室)から毎時7.5トンの炭素質吸着材が脱離塔2へ搬送されていたとする。
この場合、後室11cから排出される炭素質吸着材を脱離塔2を介さずに、循環ライン4を介して吸着塔30へ循環すれば、前室11a及び中室11bから排出される炭素質吸着材の12.5t分しか再生の必要がないので、脱離塔2において早く再生処理を行うことが可能となる。また、再生する炭素質吸着材の量が少なくなるので、脱離塔2を大きくする必要がなく、加熱再生に使用する燃料の消費量を少なくすることが可能となる。従って、多量の排ガス処理を行う場合であっても、コストの増加を抑えつつ吸着塔内の圧力損失を低減することが可能となる。
また、上述したように、前室11a及び中室11bから排出される多量のSOxを吸着した炭素質吸着材は再生させる必要がある。一方、後室11cから排出される炭素質吸着材はダスト含有量、SOの吸着量が少ないため、脱離塔2で再生する必要がなく、吸着塔30へ戻して循環使用しても問題ない。
そこで、脱離塔2において、前室11a及び中室11bから排出される炭素質吸着材の再生される量を、後室11cから脱離塔2へ搬送されていた分だけ(毎時7.5t分)増やすことも考えられる。
この場合、前室11a、中室11bのロールフィーダRF1a,RF1bの回転数を上げることにより、脱離塔2の能力一杯まで炭素質吸着材を送ることが可能である。こうして炭素質吸着材(ダスト)を吸着塔30から引き出すことで、吸着塔30内の圧力損失をそれだけ早く減らすことが可能となる。
また、前室11aのロールフィーダRF1a、中室11bのロールフィーダRF1b、後室11cのロールフィーダRF2のそれぞれの回転数を制御することで、前室11a、中室11b、後室11c内の炭素質吸着材の移動速度は調整できる。
なお、炭素質吸着材の移送量として、例えば、前室11aの比率は全体(前室11a、中室11b、後室11c)に対して20〜25%、中室11bの比率は全体に対して50〜60%、後室11cの比率は全体に対して20〜25%が選定され得る。すなわち、前室11a及び中室11bから排出される再生の必要な炭素質吸着材の移送量は全体の75〜80%に相当し、再生の必要な炭素質吸着材は脱離塔2へ送られて再生された後、吸着塔30へ返送される。従って、後室11cから排出される再生不要の炭素質吸着材は、脱離塔2から供給される再生済みの炭素質吸着材の20〜25%である。この再生不要の吸着炭素質材が、後室11cに再度到達する割合は、最大6.3%程度であるので、硫黄酸化物(SOx)の蓄積が問題となる恐れは低い。
(第2実施形態)
以下に、第2実施形態に係る排ガス処理装置について説明する。
第2実施形態に係る排ガス処理装置は、第1実施形態に係る排ガス処理装置に切替部が更に設けられた以外は、第1実施形態と同様である。
図4に第2実施形態に係る排ガス処理装置400を示す。図4に示すように、吸着塔30の開閉バルブV3と搬送ライン3aとの間には、切替部SW2が設けられている。
すなわち、吸着塔30の第二の回収ホッパー17は、切替部SW2の選択によって搬送ライン3aと循環ライン4との間で接続を切替え可能である。
切替部SW2として三方弁またはダイバータが挙げられ、その操作は手動で行っても良いし、コンピュータなどによる自動制御で行っても良い。
次に、第2実施形態に係る排ガス処理方法について説明する。
〔低圧力損失時運転〕
最初に、低圧力損失時運転について、図4を用いながら説明する。
排ガス処理運転の初期段階では、吸着塔30内における有害物質の詰まりは少なく、圧力損失が低い。このような吸着塔30内の圧力損失が予め定められた第一の閾値未満である低圧力損失時には、以下の低圧力損失時運転を行う。なお、圧力損失は、図2に示す吸着塔30の排ガス入口14と排ガス出口15とで生じる空気圧(静圧)の差(低下分)を圧力計を用いて測定する。
まず、図4に示すように、切替部SW2は搬送ライン3aを選択する。この場合、吸着塔30内で排ガスと接触した後の炭素質吸着材を、吸着塔30の第一の回収ホッパー16,第二の回収ホッパー17からそれぞれ回収した後に、搬送ライン3aを介して脱離塔2へ搬送する。そして、脱離塔2へ送られた炭素質吸着材を加熱再生した後、冷却して排出する。その後、脱離塔2から排出した炭素質吸着材を返送ライン3bを介して篩分機7へ搬送する。篩分機7では、脱離塔2で再生した炭素質吸着材からダストや使用につれて摩耗粉化したものを除く。このようにして得られた再利用可能な炭素質吸着材を返送ライン3cにより吸着塔30の導入部8に返送し、繰り返し使用する。
〔高圧力損失時運転〕
次に、高圧力損失時運転について、図5を用いながら説明する。図5に、第2実施形態に係る排ガス処理装置500を示す。
排ガス処理運転を続けると、吸着塔30内に有害物質が詰まり、圧力損失が上昇する。このような吸着塔30内の圧力損失が予め定められた第一の閾値以上となる高圧力損失時には、以下の高圧力損失時運転を行う。
まず、図5に示すように、切替部SW2は循環ライン4を選択する。この場合、吸着塔30内で排ガスと接触し、前室11a及び中室11bから排出され、第一の回収ホッパー16で回収した炭素質吸着材を、搬送ライン3aを介して脱離塔2へ搬送する。脱離塔2へ搬送した炭素質吸着材を加熱再生した後、冷却し排出する。その後、脱離塔2から排出した炭素質吸着材を返送ライン3bを介して篩分機7へ搬送する。篩分機7では、脱離塔2で再生した炭素質吸着材からダストや使用につれて摩耗粉化したものを除く。このようにして得られた再利用可能な炭素質吸着材を返送ライン3cにより吸着塔30の導入部8に返送し、繰り返し使用する。
一方、吸着塔30内で排ガスと接触し、後室11cから排出され、第二の回収ホッパー17で回収した炭素質吸着材を、脱離塔2を介さないで吸着塔30に循環する。すなわち、再生不要な炭素質吸着材を、循環ライン4を介して吸着塔30の導入部8へ戻し、再利用する。
その後、吸着塔30内の圧力損失が第一の閾値よりも小さい第二の閾値を下回ったら、切替部SW2の選択を循環ライン4から搬送ライン3aに戻すことで、低圧力損失時運転に戻すことも可能である。
例えば、吸着塔30内の圧力損失の限界値が、例えば5kPaである場合、限界値よりも低い第一の閾値として、例えば4kPa〜4.5kPaが選定され、さらに第一の閾値よりも低い第二の閾値として、例えば2kPa〜3kPaが選定される。
以下に、第2実施形態に係る排ガス処理装置及び排ガス処理方法による効果を述べる。
第2実施形態に係る排ガス処理装置及び排ガス処理方法によれば、吸着塔30内の圧力損失が十分低いときには、低圧力損失時運転を行い、全ての炭素質吸着材を脱離塔2を介して吸着塔30に循環させることが可能となる。そして、吸着塔30内の圧力損失が高くなったときには、高圧力損失時運転を行い、第二の回収ホッパー17から排出された炭素質吸着材の搬送を、搬送ライン3a及び返送ライン3b,3cから循環ライン4に切替えて行うことが可能となる。これにより、第二の回収ホッパー17から排出され脱離塔2での再生が不要な媒体の量の分だけ、第一の回収ホッパー16から排出され脱離塔2での再生が必要な媒体の再生処理量を増やすことが可能となる。従って、コストの増加を抑えつつ、吸着塔30内の圧力損失が上昇した際には、選択的に圧力損失を低減することが可能となる。
さらに、圧力損失を第二の閾値まで低減させたら再び切替えを行い、低圧力損失時運転に戻すことが可能となる。これにより、再び排ガス処理時間経過に伴って圧力損失の上昇が起きても、吸着塔30内の圧力損失が少なくとも第一の閾値まで上昇するまでは、排ガス処理を好適に続けることが可能となる。
(第3実施形態)
以下に、第3実施形態に係る排ガス処理装置について説明する。
第3実施形態に係る排ガス処理装置は、第2実施形態に係る排ガス処理装置の循環ラインがバックアップラインに変更され、切替部SW1が追加された以外は、第2実施形態と同様である。
図6に第3実施形態に係る排ガス処理装置600を示す。図6に示すように、吸着塔30の開閉バルブV2と搬送ライン3aとの間には、切替部SW1が設けられている。切替部SW1として三方弁またはダイバータが挙げられ、その操作は手動で行っても良いし、コンピュータなどによる自動制御で行っても良い。切替部SW1の先には、搬送ライン3aの他にバックアップラインBL1が設けられており、切替部SW1は搬送ライン3aとバックアップラインBL1の選択の切替えが可能である。同様に、吸着塔30の開閉バルブV3と搬送ライン3aとの間には、切替部SW2が設けられている。切替部SW2の先には、搬送ライン3aの他に、バックアップラインBL2が設けられており、切替部SW2は搬送ライン3aとバックアップラインBL2の選択の切替えが可能である。
バックアップラインBL1及びBL2はバックアップラインBLに接続されている。バックアップラインBLと吸着塔30の導入部8(図2に示す)との間には、バックアップラインBL3が設けられている。また、バックアップラインBLと脱離塔2の開閉バルブV4との間には、バックアップラインBL4が設けられている。さらに、バックアップラインBLと脱離塔2の開閉バルブV5との間には、バックアップラインBL5が設けられており、篩分機7の下流側とバックアップラインBLとの間には、バックアップラインBL6が設けられている。
バックアップラインBL、BL1〜6はコンベア等の搬送機であり、例えば、ベルトコンベア、バケットコンベアなどが挙げられる。費用の増加を抑制する観点から、バックアップラインBL、BL1〜6にはベルトコンベアが用いられることが好ましい。
次に、第3実施形態に係る排ガス処理方法について説明する。
〔通常時〕
まず、通常時における排ガス処理方法について説明する。搬送ライン3a、返送ライン3cが正常に運転できる通常時は、第2の実施形態で説明した低圧力損失時運転と同様の排ガス処理方法を行う。
〔搬送ライン3aの故障時〕
次に、搬送ライン3aが破損などにより故障した場合における排ガス処理方法について説明する。この場合、切替部SW1,SW2の選択を搬送ライン3aからそれぞれバックアップラインBL1,BL2に切り替える。
これにより、吸着塔30から排出された炭素質吸着材をバックアップラインBL1,BL2を介してバックアップラインBLに合流させた後、バックアップラインBL4を介して脱離塔2へ搬送する。脱離塔2で加熱再生された炭素質吸着材は返送ライン3b,3cを介して吸着塔30へ返送され、再利用可能となる。
〔返送ライン3bに接続する篩分器7の故障時〕
次に、返送ライン3bに接続する篩分器7が破損などにより故障した場合における排ガス処理方法について説明する。この場合、脱離塔2から排出された炭素質吸着材はバックアップラインBL5を介してバックアップラインBLに搬送された後、バックアップラインBL3を経由して吸着塔30に返送され、再利用可能となる。
〔返送ライン3c故障時〕
最後に、返送ライン3cが破損などにより故障した場合における排ガス処理方法について説明する。この場合、篩分機7から排出された炭素質吸着材はバックアップラインBL6を介してバックアップラインBLに搬送された後、バックアップラインBL3を経由して吸着塔30に返送され、再利用可能となる。
以下に、第3実施形態に係る排ガス処理装置及び排ガス処理方法による効果を述べる。
第2実施形態で説明した効果に加えて、排ガス処理装置の搬送ライン3a、返送ライン3b、返送ライン3cのうち少なくとも一つが破損などで故障した際に、バックアップラインBL、BL1〜6を代用することで、排ガス処理運転を続行することが可能となる。
第1実施形態に係る排ガス処理装置の構成を示す模式図である。 本発明に係る反応室の構成を示す模式断面図である。 吸着塔30壁面への付着物をサンプリング測定した結果を示す図である。 第2実施形態に係る排ガス処理装置の構成を示す模式図である。 第2実施形態に係る排ガス処理装置の構成を示す模式図である。 第3実施形態に係る排ガス処理装置の構成を示す模式図である。
符号の説明
1…吸着設備、2…脱離塔、3a…搬送ライン、3b,3c…返送ライン、4…循環ライン、5…受入ホッパー、6…貯槽、7…篩分機、8…導入部、16…第一の回収ホッパー、17…第二の回収ホッパー、30…吸着塔、100,400,500,600…排ガス処理装置。

Claims (5)

  1. 排ガス中の有害物質を媒体により除去する排ガス処理装置において、
    前記媒体を収容し該媒体に前記排ガスを通すことで前記有害物質を除去する吸着塔と、
    活性が低下した前記媒体を再生する脱離塔と、
    前記吸着塔から排出された前記媒体を前記脱離塔に搬送する搬送ラインと、
    前記脱離塔で再生された前記媒体を前記吸着塔に返送する返送ラインと、
    前記吸着塔から排出された前記媒体を該吸着塔に戻す循環ラインと、を備え、
    前記吸着塔は、
    前記媒体が導入される導入部、前記排ガスの流れ方向の上流側に位置する第一の反応室、前記排ガスの流れ方向の下流側に位置する第二の反応室、前記第一の反応室から排出される前記媒体を回収する第一の回収ホッパー、及び前記第二の反応室から排出される前記媒体を回収する第二の回収ホッパーを有し、
    前記吸着塔の前記導入部は、前記返送ライン及び前記循環ラインに接続されており、
    前記吸着塔の前記第一の回収ホッパーは、前記搬送ラインに接続されており、
    前記吸着塔の前記第二の回収ホッパーは、前記循環ラインに接続されていることを特徴とする排ガス処理装置。
  2. 前記吸着塔の前記第二の回収ホッパーは、前記搬送ラインにも接続されており、前記搬送ラインと前記循環ラインとの間で接続を切替え可能であることを特徴とする請求項1に記載の排ガス処理装置。
  3. 請求項1に記載の排ガス処理装置を用いた排ガス処理方法において、
    前記第一の回収ホッパーで回収した前記媒体を前記搬送ラインを介して前記脱離塔に搬送して再生し、再生した前記媒体を前記返送ラインを介して前記吸着塔に返送し、
    前記第二の回収ホッパーで回収した前記媒体を前記循環ラインを介して前記吸着塔に戻すことを特徴とする排ガス処理方法。
  4. 請求項2に記載の排ガス処理装置を用いた排ガス処理方法において、
    前記吸着塔内の圧力損失が予め定められた第一の閾値未満であると、前記第1及び第二の回収ホッパーで回収した前記媒体を前記搬送ラインを介して前記脱離塔に搬送して再生し、再生した前記媒体を前記返送ラインを介して前記吸着塔に返送する低圧力損失時運転を行い、
    前記吸着塔内の圧力損失が前記第一の閾値以上になると、前記第一の回収ホッパーで回収した前記媒体を前記搬送ラインを介して前記脱離塔に搬送して再生し、再生した前記媒体を前記返送ラインを介して前記吸着塔に返送すると共に、前記第二の回収ホッパーで回収した前記媒体を前記循環ラインを介して前記吸着塔に戻す高圧力損失時運転を行うことを特徴とする排ガス処理方法。
  5. 前記吸着塔内の圧力損失が前記第一の閾値以上になると、前記吸着塔内の圧力損失が前記第一の閾値よりも小さい第二の閾値を下回るまで、前記高圧力損失時運転を行うことを特徴とする請求項4に記載の排ガス処理方法。
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