JP2009291041A - 電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路ケーシング内の水滴は水抜き孔を通じて速やかに排水させ、かつ水抜き孔を通じた水の侵入は阻止することを目的とする。
【解決手段】
基板部の外周に周壁41、61を形成してなるカバー体31、51を向かい合わせてなる回路ケーシング30に、回路基板20を収容させた電気接続箱10であって、所定の取付箇所に対して前記回路基板20を上下方向に向けて縦向きに取り付けられ、かつ前記周壁41、61の下部を切り欠いて水抜き孔45、65を形成したものにおいて、前記水抜き孔45、65の上方領域を囲う防止壁35、55を、前記回路ケーシング30を構成する両カバー体31、51の双方から、上下に位置をずらしつつ互い違いに形成させ、両カバー体31、55双方の防止壁35、55の先端部同士が、前記回路ケーシング30の厚さ方向において相互に重なる構造とした。
【選択図】図7

Description

本発明は、電気接続箱に関する。
従来より、例えば車両に搭載されて、ランプ、オーディオ機器等の車載電装品の通電又は断電を実行する電気接続箱の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。この電気接続箱は、電子部品を回路基板上に実装してなる回路基板を、ケーシング20内に収容させている。そして、この電気接続箱では、ケーシングの下部に、排水口を形成しており、ケーシング内の水分を、そこから排水する構成をとっている。
特開2006−50814公報
上記のように、ケーシング下部に排水口を形成しておけば、内部の水分をケーシング外に排水できる。しかしながら、排水口を形成しておけば、そこを通じて外部からケーシング内に水が入り込むことがあり、防水性を高めるには、このような排水口を通じた水の侵入を阻止することがより好ましい。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ケーシング内の水滴は水抜き孔を通じて速やかに排水させ、かつ水抜き孔を通じた水の侵入は阻止することを目的とする。
本発明は、板状をなす基板部の外周に周壁を形成してなる第一カバー体を、この第一カバー体と組をなす第二カバー体に対して前記周壁を突き当てるように向かい合わせてなる回路ケーシングに、電子部品を実装した回路基板を収容させた電気接続箱であって、所定の取付箇所に対して前記回路基板を上下方向に向けて縦向きに取り付けられ、かつ前記周壁の下部を切り欠いて水抜き孔を形成したものにおいて、前記水抜き孔の上方領域を囲う防止壁を、前記回路ケーシングを構成する前記第一カバー体、第二カバー体の双方から、上下に位置をずらしつつ互い違いに形成させ、両カバー体双方の防止壁の先端部同士が、前記回路ケーシングの厚さ方向において相互に重なる構造としたところに特徴を有する。
この発明の実施態様として、以下の構成とすることが好ましい。
・防止壁を下向きに湾曲する弧状にする。このようにしておけば、防水壁の壁端部と回路ケーシングの周壁との間に、僅かな隙間しか出来ず、また水の侵入経路も入り組んだ経路となる。従って、水抜き孔を通じて回路基板側へ入り込む水の侵入を、ほぼ防止できる。
・回路ケーシングの外形形状を、水抜き孔の形成箇所に向けてケーシング幅方向の両側から傾斜するV字傾斜状とする。このようにしておけば、回路ケーシング内部の水分は傾斜を伝ってケーシング下部へと流れてゆき、水抜き孔を通じて外部に排水される。よって、回路ケーシング内部の水分を効率よく排水出来る。
本発明によれば、回路ケーシングの内部に、水抜き孔の上方領域を囲う防止壁を形成させる構成としてある。このようにしておけば、水抜き孔を通じて水がケーシング下部に侵入したとしても、防止壁が水の侵入を、せき止める。しかも、この防止壁は、回路ケーシングを構成する第一カバー体、第二カバー体の双方から、上下に位置をずらしつつ互い違いに形成させ、両カバー体双方の防止壁の先端部同士が、前記回路ケーシングの厚さ方向において相互に重なる構造としてある。このようにしておけば、水の入り込む隙間がほとんどなくなり、水抜き孔を通じて回路基板側へ入り込む水の侵入を、防止壁により、ほぼ防ぐことが可能となる。
本発明を車両用の電気接続箱10に適用した一実施形態について、図1ないし図12を参照して説明する。図1は電気接続箱の分解斜視図、図2は電気接続箱の斜視図、図3は図1中の裏面側カバー体をA方向から見た図、図4は図1中の表面側カバー体をB方向から見た図である。
図1に示すように、電気接続箱10は回路基板20と、回路ケーシング30と、から構成されている。回路基板20はプリント配線技術により図示しない導電路を形成してなる長方形型のプリント基板上に、半導体リレーなどの電子部品Zを実装したものである。尚、この回路基板20は、電子部品実装後に、防湿性の絶縁コーティング(液状の樹脂をスプレー等により塗布して薄膜を形成)を施してあり、結露などにより、回路基板20に水滴が付着しても、電気的性能に影響を与えることがないようになっている。また、上記回路基板20のうち、電子部品Zの実装面(図1中の上面)側を表面21側、その反対側の面22を裏側として説明を行うものとする。
回路ケーシング30は、上記回路基板20の全体を、内部に収容させるものであり、分割構成された2つのカバー体、すなわち回路基板20の裏面22側を覆う裏面側カバー体(本発明の「第一カバー体」に相当)31と、回路基板20の表面21側を覆う表面側カバー体(本発明の「第二カバー体」に相当)51とから構成されている。以下、両カバー体31、51の具体的構成について裏面側カバー体31、表面側カバー体51の順に説明を行う。
裏面側カバー体31は合成樹脂製であって、板状の基板部32と、この基板部32の周縁に沿って立設される周壁41とから構成され、全体としては底の浅いトレイ型をしている。図3には、裏面側カバー体31の正面図(図1の裏面側カバー体をA方向から見た図)が示されている。この図に示されるように、裏面側カバー体31の基板部32は、回路基板(図3中では、一点鎖線にて示す)20より一回り大きな形状になっている。この基板部32は下端中央が下方に突き出ており、全体としては5角形状をしている。
基板部32の外縁に沿って形成される周壁41は、基板部32の下端中央を除く、全周に亘って切れ目なく連続している。この周壁41は、回路基板外周の四方を覆う側壁として機能するものである。また、周壁41が途切れている下端中央は水抜き孔45である。このように、カバー下部に水抜き孔45を形成することで、回路ケーシング30内の水滴を外部に排水させることが可能となる。しかも、本実施形態では、基板部32の外形形状を、水抜き孔45の形成箇所に向けてケーシング幅方向の両側から緩やかに傾斜するV字傾斜状としてあり、回路ケーシング30内の水滴を、効率よく排水出来る構成となっている。
また、基板部32には、回路基板20の取り付け位置(図3中の一点鎖線で示す)の下側に位置して、防止壁35が立設されている。この防止壁35は、基板部32の幅方向中央に位置すると共に、上記水抜き孔45の上方に位置しており、次に説明する表面側カバー体51側の防止壁55と共に、上記水抜き孔45を通じて回路ケーシング30内に下側から流入(逆流)する水の侵入を規制する機能を担う。
上記防止壁35は、図3に示すように、水抜き孔45が形成された下側に湾曲する弧状をなしている。係る防止壁35の形成幅(図3中では左右方向の幅)は、水抜き孔45の形成幅より十分広く設定(本実施形態では2倍程度)してある。また、防止壁35の左右の壁端部36は下向きに延びており、周壁41に対するクリアランス(図3中のJ部)は、極僅かとなっている。
表面側カバー体51は合成樹脂製であって、外形形状は、図4にて示すように、裏面側カバー体31の外形形状とほぼ同じ形状となっており、裏面側カバー体31の基板部32と同形の基板部52を備える。繰り返しとなるが、表面側カバー体51の基板部52についても形状を説明しておく。基板部52は回路基板20より一回り大きな形状とされると共に、下端中央が下方に突き出ており、全体としては5角形状をしている。そして、係る基板部52の内、相手側の基板部32に相対する内面側には図4に示すように、ねじ孔を形成してなる支持ボス59が4箇所設けられており、そこに、回路基板20を螺子止めできるようになっている。
また、この基板部52の内面側には、下端中央に形成される水抜き孔65を除く、全周に亘って切れ目なく周壁61が立設され、更にその内側に一定距離隔てて周壁63が立設されている。そして更に、図4において下側に位置する2つの支持ボス同士を相互に連結して仕切り壁64が立設されている。図7に示すように、基板部52の内側の周壁63は、カバー体31、51同士を平面方向にて位置合わせするためのものであり、基板部32の周壁41の内周41Aに嵌合可能となっている。
そして、表面側カバー体51に形成される水抜き孔65は、裏面側カバー体31の水抜き孔45と同幅とされ、形成位置も裏面側カバー体31の水抜き孔45と同位置となっており、表面側カバー体51の周壁63を、裏面側カバー体31の周壁41の内周41A側に嵌め合わせつつ両カバー体31、51同士を互いに嵌合させたときには、図7にて示すように、双方の水抜き孔45、65同士が整合する構成となっている。
尚、両カバー体31、51を整合させたときには、表面側カバー体51の周壁61の先端が、裏面側カバー体の周壁41の先端面43に突き当たった状態(図7上では、周壁41上に周壁61が重なった状態)となり、そこを振動溶着することにより、両カバー体31、51が相互に固定される構成となっている。また、周壁61の先端部は、溶接時に溶け易いように、テーパ状に形成(図8中のH部にて破線で示す)されている。また、両カバー体31、51は、いずれも基板部32、52などに、開口を一切形成しておらず、上記振動溶接を行うと、水抜き孔45、65の形成箇所を除き、回路ケーシング30の全体がシールされるようになっている。
また、基板部52における水抜き孔65の上方には、防止壁55が形成されている。防止壁55は、図4において下向きに湾曲する弧状をなしている。この防止壁55の形成幅(図4中では左右方向の幅)は水抜き孔65の形成幅より広くなっているものの、裏面カバー体31側の防止壁35との関係においては、形成幅を狭くしてあり、また形成位置についても下側に位置をずらしてある。このようにすることで、図7中にも示されているように、両カバー体31、51を整合させたときに、双方の両防止壁35、55が、平面方向において干渉せず、防止壁35の下側に防止壁55が収まる。そして、これら両防止壁35、55は、図9の(a)にて示すように、回路ケーシング30の厚み方向(図9の左右方向)では、先端部同士が、相互に重なる構造としてある。
上記構成により、本発明の「前記水抜き孔の上方領域を囲う防止壁を、前記回路ケーシングを構成する前記第一カバー体、第二カバー体の双方から、上下に位置をずらしつつ互い違いに形成させ、両カバー体双方の防止壁の先端部同士が、前記回路ケーシングの厚さ方向において相互に重なる構造」が実現されている。
ここで仮に、防止壁を一方側のカバー体にのみ形成した場合、図9の(b)にて示すように、基板部52と防止壁35の先端との間に水が侵入する隙間が出来てしまうが、本実施形態のように、双方のカバー体31、51のそれぞれに防止壁35、55を設け、かつそれらの先端部同士を重ねておけば、このような隙間が出来ず、水の侵入(図中のR矢印で示す)を効果的に防ぐことが可能となる。
また、上記表面側カバー体51の基板部52の外面には、幅方向の左右両側に図1の奥側から手前側に向かって一対の座部53、54が形成されると共に、基板部52の外面上部には、基板部52の全幅に亘る横長形状のコネクタブロック100が一体的に形成されている。このコネクタブロック100は、フード部115〜165を幅方向に6つ並んで設けており、6つのコネクタ110〜160を構成している。これら各6つのコネクタ110〜160のフード部115〜165は、いずれも、相手側コネクタを嵌合させる嵌合口を、図1の手前側(電気接続箱10を車両へ搭載した際の下側)に設けており、相手側コネクタが下側からの組み付け操作により、嵌合されるようになっている。
また、上記コネクタブロック100には、各フード部115〜165に対応させて、バスバーB1〜B6がインサート成形してある。各バスバーB1〜B6はいずれも金属板をL字型に屈曲させたものであり、図10にて示すように一端を対応する各フード部115〜165内に突出させている。また、各バスバーB1〜B6の他端側はいずれも、回路基板20側に引き出されており、回路基板20のスルーホールSHに挿通される構成となっている。
このように、コネクタ110〜160を集約させたコネクタブロック100を、表面側カバー体51に一体的に形成することで、回路基板20を覆う回路ケーシング30の気密性が高くなる。より具体的に説明すると、回路ケーシング30側に一体的に形成せず、コネクタ110〜160を別部品とした場合には、両者の合わせ部分に、水の侵入する隙間が、少なからずできる。この点、実施形態では、コネクタ110〜160を集約させたコネクタブロック100を回路ケーシング30に一体的に形成することで、このような水の侵入原因となる隙間が元から出来ず、回路ケーシング30の気密性を高くできる。
尚、上記したコネクタブロック100は、嵌合口を形成した下面壁を除く他の各壁面はいずれも閉じており、この点も回路ケーシング30の気密性を高めている。
以下、横並び状に配置される各コネクタ110〜160について簡単に説明を行う。幅方向の両側に位置する両コネクタは入力側電源コネクタ110、120とされている。この入力側電源コネクタ110、120は図6にて示すように、基板部52上に所定幅をもって形成される座部53、54上に設けられており、他のコネクタ130〜160に比べて、基板部外面からの高さが一段高くなっている。
そして、上記した入力側電源コネクタ110、120の極数は1極となっており、そこには、車載バッテリ(不図示)、オルタネータ(不図示)に連なる相手側コネクタ(不図示)が嵌合されるようになっている。
図6に示す符号130の、極数2のコネクタはGND用コネクタ、符号140の、極数1のコネクタは出力側電源コネクタである。GND用コネクタ130は、回路基板20のグラウンドライン(不図示)を、シャーシなどのグラウンド面に電気的に接続させるものであり、そこには、接続対象となるシャーシに電気的に接続されるコネクタが嵌合される構成となっている。また、出力側電源コネクタ140は、図外の電装品に電力を供給するものであり、そこには、供給対象となる電装品の回路に対して電気的に接続されるコネクタが嵌合される構成となっている。
また、図6に示す符号150、160の両コネクタは、いずれも信号出力用コネクタである。これら両コネクタ150、160は、図外の電装品に制御信号を出力させるものであり、そこには、出力対象となる電装品の回路に対して電気的に接続されるコネクタが嵌合される構成となっている。
また、本実施形態のものは、例えば、入力側電源コネクタ120などは、コネクタブロック100の外壁100Aが、コネクタの外周壁を構成(図10参照)しているのに対して、信号出力用コネクタ150、160は、図11にて示すように、コネクタブロック100の外壁100Aとの間に空洞部105を保有しており、係るコネクタブロック100の外壁100Aが、両信号出力用コネクタ150、160に装着された相手側コネクタを、フード部と共に2重に囲む構成となっている(図12参照)。尚、以下の説明において、コネクタブロック100の外壁100Aの内、信号出力用コネクタ150、160のフード部155、165と共に相手側コネクタを2重に囲む部分を、第一囲壁171と呼ぶ。
そして、この第一囲壁171は、壁の下端171Aが、信号出力用コネクタ150、160に嵌合される相手側コネクタ200の下端部210より、一定寸法(本実施形態では、図12中の寸法d)下に位置するように下方に延設してあり、第一周壁171の内側の空間に、信号出力用コネクタ150、160に嵌合された相手側コネクタ200の全体を収めることが出来るようになっている。
また、図1にて示すように、上記第一囲壁171は、コネクタ150の左壁面を下方に延長してなる第二囲壁172、コネクタ160の右壁面を下方に延長してなる第三囲壁173と幅方向の両側でそれぞれ連続しており、これら3つの囲壁171〜173により、両信号出力用コネクタ150、160に対して嵌合される両相手側コネクタの周囲3方を、一括して囲む構成となっている。尚、これら第二囲壁172、第三囲壁173の下端は、無論、図1、図2にて示すように、上下方向において、第一囲壁171の下端の高さ位置に等しくなっている。
また、上記した各コネクタ110〜160の内、バスバーBの極数が2極以上のもの(具体的には、GND用コネクタ130、信号出力用コネクタ150、160)については、フード部135、155、165の内壁(具体的には、基板部52の外面に最も近く、かつそれと平行な底壁)を凹ませて凹部137、157、167を設けてある(図2、図6参照)。これら各凹部137、157、167は一定幅、一定深さをもって形成されると共に、フード部135、155、165の嵌合口に切り抜けている。係る凹部137、157、167は、フード部135、155、165に相手側コネクタ200を嵌合させた際に、コネクタ外面壁との間に、空隙AGを形成させるものである(図12参照)。
電気接続箱10を構成する各部材20、31、51の構成は以上であり、次に電気接続箱10の組み立て手順について説明を行う。組み付けを行うには、まず、表面側カバー体51に対して回路基板20を固定する必要がある。これを行うには、図1にて示すように、電子部品Zを実装した表面21を表面側カバー体511側に向けると共に、基板上の各挿通孔25を表面側カバー体51に設けられる支持ボス59に位置を合わせ、その状態で、回路基板20を支持ボス59に対してねじ締めしてやればよく、これにより、回路基板20は表面側カバー体51の基板部52に対して支持ボス59の高さ分浮いた状態で固定される。この状態では、表面側カバー体51に一体的に形成された各コネクタ110〜160の各バスバーB1〜B6が、回路基板20上のスルーホールSHに挿通された状態となる。
その後、挿通されたバスバーB1〜B6を、回路基板20のスルーホールSHに、はんだ付けする作業を行い、各バスバーB1〜B6を回路基板20の導電路(不図示)に電気接続する。
次に、図1に示すように、回路基板20を下に向けつつ表面側カバー体51を、裏面側カバー体31上に重ねてやる。この状態では、表面側カバー体51に形成される2つの周壁61、63の内、内側の周壁63は裏面側カバー体31の周壁41の内周41Aに嵌合した状態となるのに対して、外側の周壁61は裏面側カバー体31の周壁41の先端面に突き当たった状態となる。より具体的に言えば、水抜き孔45、65の形成箇所を除くカバー体の全周に亘って、表面側カバー体51の周壁61が裏面側カバー体31の周壁41の先端面43に対して突き当たった状態となる。
その後、重ねた両カバー体31、51の外周部を、アタッチメント(不図示)にて全周に亘って挟んで、振動溶着装置により両カバー体31、51に振動が加えられる。これにより、表面側カバー体51の周壁63の先端部が振動による摩擦熱により溶け、裏面側カバー体31の周壁41に接合される。
かくして、表裏両カバー体31、51の合わせとなる周壁41、61同士の当接箇所(図11参照)Kは、水抜き孔45、65の形成箇所を除く全周(図5中の範囲♯)が隙間なく接合され、回路ケーシング30は、水抜き孔45、65の形成箇所を除き、全周(全体)に亘ってシールされる。いい替えれば、回路ケーシング30は水抜き孔45、65の形成箇所を除く全体が、隙間の全く無い状態となり、回路基板20が収容された内部空間への水の侵入を遮断できる状態となる。尚、この状態において、回路基板20は、図8等にて示されるように、回路ケーシング30の厚み方向について、裏面側カバー体31の内部に位置しており、結露などにより、回路基板20上に付着した水滴は、いずれも裏面側カバー体31側に集まる構成となっている。
そして、組み付けられた電気接続箱10は、車両エンジンルームに設置されたボックス(取付箇所に相当するもの、不図示)に対して、内部に収容された回路基板20を上下方向に向けて縦向き(図5の向き)に、取り付けられる。
また、電気接続箱10のボックスへの取り付けと同時、或いはそれと前後して、各コネクタ110〜160のフード部115〜165に対して下から、電源、電装品等に連なる各相手側コネクタが装着されると、電源から供給される電力を電気接続箱10を通じて各電装品に分配、供給することが可能となり、またこれら電力供給の切り替え等を電気接続箱10にて制御できる。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。
本電気接続箱10によれば、回路ケーシング30を構成する両カバー体31、51の合わせとなる周壁41、61同士の当接箇所Kを全周(水抜き孔45、65を除く)に亘ってシールする構成としてある。しかも、コネクタブロック100はカバー体51に一体的に形成されている。このようにしておけば、水滴が入り込む隙間が、水抜き孔45、65を除き回路ケーシング30にほとんどなく、高い防水性能を発揮できる。
また、回路ケーシング30の下部には水抜き孔45、65が形成され、しかも回路ケーシング30の外形形状は、水抜き孔45、65の形成箇所に向けて幅方向の両側から傾斜するV字型をしている。このようにしておけば、結露等により回路ケーシング30内に生じた水分は、水抜き孔45、65を通じて外部にスムーズに排水(主として、水抜き孔45を通じて排水)されるから、これらが回路ケーシング30内に、留まることもほぼない。
また、本電気接続箱10によれば、回路ケーシング30の内部に、水抜き孔45、65の上方領域を囲う防止壁35、55を形成させる構成としてある(図7参照)。このようにしておけば、水抜き孔45、65を通じて水が、ケーシング下部に下側から侵入したとしても、防止壁35、55が水の侵入を、せき止める。しかも、これら防止壁35、55は、回路ケーシング30を構成する第一カバー体31、第二カバー体51の双方から、上下に位置をずらしつつ互い違いに形成させ、両カバー体31、55双方の防止壁35、55の先端部同士が、回路ケーシング30の厚さ方向において相互に重なる構造としてある(図9の(a)参照)。このようにしておけば、水の入り込む隙間がほとんどなくなり、水抜き孔45、65通じて回路基板20側に入り込む水の侵入を、防止壁35、55により、ほぼ防ぐことが可能となる。
加えて、本実施形態では、防止壁35、55を下向きに湾曲する弧状にしてある。このような構成としておけば、水の侵入経路が入り組んだ経路となるので、水抜き孔45、65を通じて回路基板20側へ入り込む水の侵入を、ほぼ防止できる。また、特に、本実施形態のものは、図3のJ部にも示すように、防水壁35の壁端部36と回路ケーシング30の周壁41との間に、僅かな隙間しか出来ず、この点も、水の侵入を防止するのに、効果的である。
また、本電気接続箱10では、両カバー体31、55の周壁同士を溶着させ、相互に固定する構成をとっており、厚み方向において寸法にばらつきが、出来易い。この点、上記の様に、双方のカバー体31、51のそれぞれに防止壁35、55を設け、かつそれらの先端部同士を重ねておくことで、寸法のばらつきがある程度あったとしても、先端部同士の重なり量をある程度確保しておけば、防止壁35、55が、厚み方向(図9の左右方向)で常に重なった状態となり、水の侵入する隙間が出来ないので、この点も、効果的である。
また、この電気接続箱10は、回路ケーシング30を構成する両カバー体31、51、及び回路基板20のわずか3部品により構成してあり、従前の構成のものに比べて部品点数が少なく、コスト効果が高い。
また、本電気接続箱10によれば、カバー体51に対してコネクタブロック100を、嵌合口を下に向けて設けてある。このようにしておけば、例えば、洗車などにより、電気接続箱10に水がかかったとしても、それは、コネクタブロック100の外壁を伝った後、自重によりそのまま落下するか、あるいは更に下方へと伝ってゆく。よって、フード部115〜165内、ひいてはコネクタ同士の嵌合面(図12参照)Uに水が侵入し難い。
また、コネクタブロック100はカバー体51の上部に設けてあるから、電気接続箱10を収容するボックスが万一浸水しても、水位がコネクタブロック100の高さに達するまでに時間がかかるので、浸水に強い構造となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、両カバー体31、51の合わせとなる周壁41、61同士の当接箇所Kを、シールさせる手法の一例として、両カバー体31、51の周壁41、61同士を振動溶着させたものを例示したが、これ以外にも、例えば周壁41、61同士の当接箇所を接着剤にて埋めてシールするもの、又は両周壁41、61間にパッキン(ゴム)を介挿させてシールするものが適用可能である。
(2)上記実施形態では、回路ケーシング30を構成する2つのカバー体31、51に対して、いずれも基板部32、52の外周に周壁41、61を設けたものを例示したが、回路ケーシング30を構成するカバー体を、以下のように構成することも可能である。一方側のカバー体についてのみ周壁を設けて、相手側のカバー体は基板部のみの平坦な形状とする。そして、周壁を相手側の基板部に突き当てるようにして一方側カバー体を相手側のカバー体に重ね合わせる。
本発明の一実施形態に適用された電気接続箱の分解斜視図 電気接続箱の斜視図 図1中の裏面側カバー体をA方向から見た図 図1中の表面側カバー体をB方向から見た図 電気接続箱の正面図 図5をC方向から見た図 図6のE−E線断面図 図5のD−D線断面図 (a)図8中のI部を拡大した図 (b)比較例を示す図 図6のF−F線断面図 図6のG−G線断面図 相手側コネクタをフード部に嵌合させた状態を示す図
符号の説明
10…電気接続箱
20…回路基板
30…回路ケーシング
31…裏面側カバー体(本発明の「第一カバー体」に相当)
32…基板部
35…防止壁
41…周壁
45…水抜き孔
51…表面側カバー体(本発明の「第二カバー体」に相当)
52…基板部
55…防止壁
61…周壁
63…周壁
65…水抜き孔
B1〜B6…バスバー

Claims (3)

  1. 板状をなす基板部の外周に周壁を形成してなる第一カバー体を、この第一カバー体と組をなす第二カバー体に対して前記周壁を突き当てるように向かい合わせてなる回路ケーシングに、電子部品を実装した回路基板を収容させた電気接続箱であって、
    所定の取付箇所に対して前記回路基板を上下方向に向けて縦向きに取り付けられ、かつ前記周壁の下部を切り欠いて水抜き孔を形成したものにおいて、
    前記水抜き孔の上方領域を囲う防止壁を、前記回路ケーシングを構成する前記第一カバー体、第二カバー体の双方から、上下に位置をずらしつつ互い違いに形成させ、両カバー体双方の防止壁の先端部同士が、前記回路ケーシングの厚さ方向において相互に重なる構造としたことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記防止壁を下向きに湾曲する弧状としたことを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記回路ケーシングの外形形状を、前記水抜き孔の形成箇所に向けてケーシング幅方向の両側から傾斜するV字傾斜状としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気接続箱。
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