JP2009291028A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高効率で、かつスイッチング動作に伴って発生するノイズを低減することができるスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】スイッチング電源装置1は、トランスTの一次側に設けられた補助巻線Tと、その一端にアノードが接続された第1ダイオードD4Aおよびそのカソードにアノードが接続された第2ダイオードD4Bからなる整流部Dと、一端が第2ダイオードD4Bのカソードに接続されるとともに他端が補助巻線Tの他端に接続された平滑コンデンサCと、第1ダイオードD4Aおよび第2ダイオードD4Bの接続点に一端が接続されたスナバコンデンサCとを備えており、スイッチング素子QがON状態となった際に流れるスナバコンデンサCからの放電電流が、スイッチング素子Q、補助巻線Tおよび第1ダイオードD4Aを通じて流れる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置に関し、特に、スイッチング動作に伴って発生するノイズを低減するためのスナバ回路を備えたスイッチング電源装置に関する。
トランスと、当該トランスに接続されたスイッチング素子とからなるスイッチング電源装置には、トランスの漏れインダクタンスに起因するサージ電圧がスイッチング素子の両端に発生するという問題がある。サージ電圧は、ノイズ源となって当該スイッチング電源装置自体や、これに接続される他の機器、または周辺に設置される他の機器の動作に重大な悪影響を及ぼすとともに、スイッチング素子を破壊するおそれがある。
そこで、従来から、サージ電圧の発生を抑制するための各種対策を施したスイッチング電源装置が知られている。図4はこのようなスイッチング電源装置の一例であり、2つのスナバ回路を備えている。すなわち、スイッチング素子Qのドレイン−ソース間には、スナバ抵抗RとスナバコンデンサCを直列に接続してなるダンパタイプのスナバ回路が接続され、また、トランスTの一次巻線Tには、スナバ抵抗RとスナバコンデンサCとダイオードDとからなるクランパタイプのスナバ回路が接続されている。このスイッチング電源装置1’によれば、各スナバ回路の素子値を適当に調整することによって、問題となっているサージ電圧を吸収し、スイッチング素子Qを保護するとともに、ノイズの発生をある程度抑制することができる(例えば、非特許文献1参照)。
トランジスタ技術SPECIAL No.57"最新・スイッチング電源技術のすべて"、CQ出版株式会社、1997年1月1日、p.17〜18
しかしながら、図4に示すスイッチング電源装置1’では、スイッチング素子QがOFF状態になると、スナバ抵抗Rを通って流れる電流IOFFでスナバコンデンサCが充電されるため、スナバ抵抗Rで損失が発生する。一方、スイッチング素子QがON状態になると、スナバコンデンサCに蓄えられていた電荷が放電されて電流IONが流れ、スイッチング素子Qおよびスナバ抵抗Rにおいて損失が発生する。損失の発生は、スイッチング電源装置としての効率を低下させる。
また、これらの損失はスイッチング素子Qのスイッチング動作(ON/OFF状態の切替わり)の度に発生する。したがって、装置を小形化するためにスイッチング周波数を高くすると、さらに損失が増加し、効率が低下することになる。
そこで、本発明は、高効率で、かつ、スイッチング動作に伴って発生するノイズを低減させることができるスイッチング電源装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るスイッチング電源装置は、トランスの一次巻線に接続されたスイッチング素子と、当該スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御部とを備え、前記スイッチング素子のスイッチング動作によって前記トランスの二次巻線に誘起される交流電圧を整流および平滑して出力電圧を生成するとともに、当該出力電圧を前記制御部にフィードバックすることにより、前記出力電圧が一定に保たれるスイッチング電源装置であって、前記トランスの一次側に設けられた補助巻線と、前記補助巻線の一端にアノードが接続された第1ダイオードおよび、当該第1ダイオードのカソードにアノードが接続された第2ダイオードを含み、前記補助巻線に誘起される交流電圧を整流する整流部と、一端が前記第2ダイオードのカソードに接続されるとともに他端が前記補助巻線の他端に接続され、前記整流部によって整流された前記交流電圧を平滑する平滑コンデンサと、前記一次巻線および前記スイッチング素子の接続点と、前記第1ダイオードおよび第2ダイオードの接続点の間に介装されたスナバコンデンサとを有し、前記スイッチング素子がOFF状態となった際に、前記スナバコンデンサを充電する充電電流が前記第2ダイオードおよび前記平滑コンデンサを介して流れ、前記スイッチング素子がON状態となった際に、前記スナバコンデンサから放電される放電電流が前記スイッチング素子、前記補助巻線および前記第1ダイオードを介して流れることを特徴とする。
この構成によれば、スイッチング素子がOFF状態となった際にスナバコンデンサを充電する充電電流が、該充電電流の流通方向に対して順方向に接続された第2ダイオードを経由して平滑コンデンサに流れる。したがって、スイッチング素子の出力電圧は比較的なだらかに上昇し、ノイズの低減を図ることができる。
また、スイッチング素子がON状態となった際にスナバコンデンサから放電される放電電流は、スイッチング素子、補助巻線、および第1ダイオードを通じて流れる。すなわち、放電電流の流通方向に対して逆方向に接続された第2ダイオードの存在により、放電電流は平滑コンデンサを通じて流れることはなく、必ず補助巻線に流れる。このため、放電電流は補助巻線のインダクタンスによって波高値が抑えられ、スイッチング素子の導通損失が低減される。
その結果、本発明に係るスイッチング電源装置は、高効率であり、かつスイッチング動作に伴って発生するノイズを低減させることができる。
ここで、スイッチング素子がON状態となった際に、補助巻線に流れる誘導電流の向きと、スイッチング素子を通って補助巻線に流れ出すスナバコンデンサの放電電流の向きとが同一となるように構成するのが好ましい。この構成によれば、放電電流が補助巻線に流れる誘導電流の一部として流用される。このため、放電電流をトランスの駆動エネルギーの一部に有効利用することができ、装置のさらなる高効率化を図ることができる。
また、上記スイッチング電源装置において、スイッチング素子をFETとし、FETのドレインを一次巻線に接続し、FETのソースを補助巻線の他端に接続し、FETのドレイン−ソース間にスナバコンデンサと平滑コンデンサとを第2ダイオードを挟んで介装させてもよい。この構成によれば、スナバコンデンサを充電する充電電流が第2ダイオードを通ってから平滑コンデンサに流れる。このため、FETのドレイン−ソース間電圧が比較的なだらかに上昇し、ノイズを低減することができる。
また、制御部を簡易かつ効率的に動作させる観点から、前記補助巻線、前記整流ダイオード、および前記平滑コンデンサが補助電源部を構成し、当該補助電源部が、前記平滑コンデンサで平滑された後の電圧を前記制御部の電源電圧として供給することが好ましい。
本発明によれば、高効率で、かつ、スイッチング動作に伴って発生するノイズを低減させることが可能なスイッチング電源装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るスイッチング電源装置の好ましい実施形態について説明する。
[構成]
図1に、本発明に係るスイッチング電源装置を示す。このスイッチング電源装置1は、整流ダイオードDと平滑コンデンサCとを備え、交流電源2から入力される交流電圧VINを整流および平滑する。また、スイッチング電源装置1は、トランスTと、その一次巻線Tに接続されたスイッチング素子Q(本実施形態では、FET)と、そのスイッチング動作を制御する制御部3とを備える。制御部3がスイッチング素子Qをスイッチング動作させると、トランスTの二次側に設けられた二次巻線Tおよび一次側に設けられた補助巻線Tに、それぞれ、交流電圧が誘起され、誘導電流が流れる。
二次巻線Tには整流ダイオードDと平滑コンデンサCが接続され、二次巻線Tに誘起された交流電圧が整流および平滑されて、直流の出力電圧VOUTが生成される。出力電圧VOUTは、出力電圧検出部4を介して制御部3にフィードバックされる。制御部3は、出力電圧検出部4で検出された出力電圧VOUTと目標電圧を比較し、その結果に応じてスイッチング素子Qのスイッチング動作(ON/OFF状態のデューティ比)を調整する。これにより、出力電圧VOUTは目標電圧付近でほぼ一定に保たれる。
一方、補助巻線Tは、整流部Dおよび平滑コンデンサCとともに補助電源部5を構成し、補助電源部5は、補助巻線Tに誘起される交流電圧を整流および平滑して、直流の補助電源電圧Vを制御部3に対して出力する。図1に示すように、整流部Dは直列に接続された2つの整流ダイオード、つまり第1ダイオードD4Aおよび第2ダイオードD4Bからなり、第1ダイオードD4Aのアノードは補助巻線Tの一端に接続される。また、第1ダイオードD4Aのカソードは第2ダイオードD4Bのアノードに接続され、第2ダイオードD4Bのカソードと補助巻線Tの他端との間には、平滑コンデンサCが接続される。また、補助巻線Tの他端はスイッチング素子Qのソースに接続され、スイッチング素子Qのドレインは一次巻線Tに接続される。
本実施形態におけるトランスTの各巻線の巻数比は、一次巻線T:二次巻線T:補助巻T線=56:9:14であり、入力交流電圧VINが100Vである場合の出力電圧VOUTは約16V、補助電源電圧Vは約25Vである。また、本実施形態において、補助電源電圧Vは制御部3の電源電圧として使用される。補助電源電圧Vは、もちろん他の用途に使用することもできる。また、トランスTの各巻線の巻数比も、必要とされる出力電圧VOUTの多寡等に応じて適宜変更することができる。
また、スイッチング電源装置1は、一次巻線Tおよびスイッチング素子Qの接続点(一次巻線Tとスイッチング素子Qとを繋ぐ配線部)と、第1ダイオードD4Aおよび第2ダイオードD4Bの接続点(第1ダイオードD4Aと第2ダイオードD4Bとを繋ぐ配線部)との間に介装されたスナバコンデンサCを備えている。すなわち、スナバコンデンサCの一端が一次巻線Tとスイッチング素子Qとの接続点に接続され、スナバコンデンサCの他端が第1ダイオードD4Aと第2ダイオードD4Bとの接続点に接続されている。したがって、スイッチング素子Qのドレイン−ソース間には、スナバコンデンサCと平滑コンデンサCとが第2ダイオードD4Bを挟んで介装されることになる。
後述するが、本発明に係るスイッチング電源装置1では、スナバコンデンサCと補助電源部5とがダンパタイプのスナバ回路として機能する。この他、トランスTの一次巻線Tには、スナバ抵抗RとスナバコンデンサCとダイオードDとからなるクランパタイプのスナバ回路も接続されている。このクランパタイプのスナバ回路は、スイッチング素子Qに印加されるピーク電圧を低下させる役割を担う。
[動作]
次に、図2を参照して、スイッチング素子Qをスイッチング動作させた際のスイッチング電源装置1の動作を説明する。図2において、波形Aはスイッチング素子Qのドレイン−ソース間電圧VDS、波形Bは整流ダイオードDの順方向電流、波形CはスナバコンデンサCおよび補助電源部5からなるスナバ回路を省略した場合の、スイッチング素子Qのドレイン電流I’、波形DはスナバコンデンサCの充放電電流ION/IOFF、そして、波形Eはスナバ回路による影響を加味した実際のドレイン電流Iを示す。
なお、波形Dに示す電流IOFFの下側への変動は、図1に示す回路図において矢印方向に流れる電流IOFFが増加することに対応し、電流IONの上側への変動は、矢印方向に流れる電流IONが増加することに対応している。
また、以下では、出力負荷電流が比較的少ない“不連続動作モード”における動作を例に挙げて説明する。
スイッチング素子QがON状態からOFF状態に切替わると、スイッチング素子Qにドレイン電流Iが流れなくなるとともに(波形E参照)、スナバコンデンサC、第2ダイオードD4Bおよび平滑コンデンサCに電流(充電電流)IOFFが流れる(波形D参照)。そして、スナバコンデンサCは、この電流IOFFによって充電される。電流IOFFは、第2ダイオードD4Bを通じて平滑コンデンサCに流れるので、ドレイン−ソース間電圧VDSは比較的なだらかに上昇する(波形A参照)。なお、電流IOFFは第1ダイオードD4Aを通って補助巻線T側に流れることはない。第1ダイオードD4Aが電流IOFFの流通方向に対して逆方向に接続されているからである。
また、スイッチング素子QがON状態からOFF状態に切替わると、トランスTに蓄積されていたエネルギーが二次巻線Tから放出され、整流ダイオードDに三角波状の順方向電流が流れる(波形B参照)。このとき、トランスTの二次巻線Tは、整流ダイオードDおよび平滑コンデンサCを通じて短絡されていることになるので、一次巻線Tのインダクタンスは、漏れインダクタンス(二次巻線Tを短絡した際の一次巻線Tの残留インダクタンス)が有している数μHオーダーのかなり小さなインダクタンスとなる。漏れインダクタンスは、スイッチング素子Qのドレイン−ソース間に接続されているスナバ回路のコンデンサ成分やスイッチング素子Qに付随する寄生容量(ドレイン−ソース間容量等)と共振回路を構成し、これによりドレイン−ソース間電圧VDSが振動する(波形A参照)。また、上記のように、漏れインダクタンスのインダクタンスはかなり小さいので、ドレイン−ソース間電圧VDSの振動周波数は比較的高い。
その後、整流ダイオードDに順方向電流が流れなくなると(波形B参照)、二次巻線Tが短絡状態から開放状態に移行するので、一次巻線Tのインダクタンスは本来のインダクタンス(数百μHオーダー)に戻り、ドレイン−ソース間電圧VDSの振動周波数は低くなる。
一方、スイッチング素子QがOFF状態からON状態に切替わると、スナバコンデンサCに蓄えられていた電荷が放電され、スイッチング素子Q、補助巻線T、および第1ダイオードD4Aに電流(放電電流)IONが流れる(波形D参照)。電流IONの波高値は、補助巻線Tのインダクタンスによって制限される。すなわち、本実施形態では、図4に示すダンパタイプのスナバ回路のスナバ抵抗Rに代えて、補助巻線Tを利用して電流IONの波高値を下げることが可能となっている。ここで、図4に示すスナバ抵抗Rでも電流IONの波高値を制限してスイッチング素子Qの損失を低減することはできるが、スナバ抵抗R自体での損失が発生してしまう。これに対し、本実施形態では、スナバ抵抗Rを用いることなく、補助巻線Tのインダクタンスにより電流IONの波高値を制限しているので、スイッチング素子Qの導通損失を低減しながらも、スナバ抵抗Rによる損失を回避することができる。
ここで、電流IONの波高値は、スナバコンデンサCの充電電荷、つまり静電容量が大きくなるにつれて上昇する。このため、図4に示す従来のスイッチング電源装置において、逆に、スナバコンデンサCの静電容量を小さくして電流IONの波高値を下げることにより、スナバ抵抗Rでの損失を抑制することも考えられる。しかしながら、スナバコンデンサCの静電容量はある程度大きくないと、ドレイン−ソース間電圧VDSの振動周波数を低下させることができず、所望のノイズ対策効果が得られないという問題が生じてしまう。したがって、スナバコンデンサCの静電容量を小さくすることによって、スナバ抵抗Rでの損失を低減するのには限界がある。
なお、図1において、電流IONは、スイッチング素子Qを通った後に平滑コンデンサCを経由して第2ダイオードD4Bに向かって流れていくことはない。第2ダイオードD4Bが電流IONの流通方向に対して逆方向に接続されているからである。
また、図1において、トランスTの各巻線に付された「●」は巻線の極性を示しており、一次巻線Tに電流が流れると、他の巻線においても同一方向に誘導電流が流れるようになっている。したがって、スイッチング素子QがON状態に切替わり、一次巻線Tの一端側(●が付された側)から他端側に向かう電流が流れると、補助巻線Tにおいても一端側(●が付された側)から他端側に向かう誘導電流が発生する。
ここで、本実施形態では、スイッチング素子QがON状態に切替わった際に、スナバコンデンサCの放電電流である電流IONが、補助巻線Tの一端側(●が付された側)から他端側に向かって流れる。したがって、電流IONはトランスTの駆動電流に流用されていることになる。
以上のように、本発明に係るスイッチング電源装置1では、スイッチング素子QをOFF状態に切替えた際にスナバコンデンサCを充電する充電電流(IOFF)が、第2ダイオードD4Bを経由して平滑コンデンサCに流れる。したがって、スイッチング素子Qのドレイン−ソース間電圧VDSを比較的なだらかに上昇させ、ノイズの低減を図ることができる。一方、スイッチング素子QをON状態に切替えた際に流れる電流IONは、補助巻線Tの誘導電流の一部として流用される。これにより、電流IONをトランスTの駆動エネルギーの一部として有効利用することが可能となり、装置の高効率化を図ることができる。
また、本発明に係るスイッチング電源装置1では、補助巻線Tのインダクタンスによって電流IONの波高値を下げることができるので、スイッチング素子Qのドレイン電流Iも減少し、スイッチング素子Qの導通損失を低減することができる。その結果、ノイズの低減とスイッチング電源装置の高効率化を図ることができる。
[比較実験]
図1に示す本発明に係るスイッチング電源装置1(実施例)と、図4に示す従来のスイッチング電源装置1’(従来例)について、同一条件の下で入力電力と変換効率を測定した結果を示す。なお、いずれの電源装置においても、交流電圧VINはAC100V、出力条件は16V/1.8A、スイッチング周波数は70kHz、スナバコンデンサCは220pFとした。また、従来例におけるスナバ抵抗Rは47Ωとした。
Figure 2009291028
表1に示す結果から明らかなように、実施例に係るスイッチング電源装置は、従来例に係るスイッチング電源装置よりも変換効率が高く、同一出力条件における入力電力が少ない。上記したように、本発明に係るスイッチング電源装置では、スナバ回路における損失が低減されるとともに、スイッチング動作をさせた際のスナバコンデンサCの放電電流(ION)が有効に活用されるからである。
なお、上記比較実験においては、スナバコンデンサCの静電容量はいずれも220pFとしたが、本発明に係るスイッチング電源装置は、スナバコンデンサCの静電容量をさらに増加させても、従来例に比較して効率が悪化することがない。このため、実施例に係るスイッチング電源装置では、効率を悪化させることなく、さらにスナバコンデンサCの容量を増加させることができる。
これにより、図3に示すように、スイッチング素子Qのドレイン−ソース間電圧VDSの立ち上がりを緩やかにし、振動周波数を低くすることができるので、OFF状態に切替わる際に発生するノイズをさらに抑制することができる。すなわち、実施例に係るスイッチング電源装置では、主として一次巻線Tの漏れインダクタンスとスナバコンデンサCとで共振している振動波形の振動周波数、および主として一次巻線Tの本来のインダクタンスとスナバコンデンサCとで共振している振動波形の振動周波数を低下させるとともに、その振幅を小さくすることができる。これにより、図3(A)(B)に示すように、スイッチング素子Qのドレイン−ソース間電圧VDSの波形と、ドレイン電流Iの波形との重複部分の面積で表されるスイッチングロスを増加させることなく、ノイズを低減することができる。
以上のように、実施例に係るスイッチング電源装置によれば、放電電流(ION)の波高値を補助巻線Tのインダクタンスで抑えるとともに、スナバコンデンサCの放電電流(ION)を有効に活用することができるので、装置の高効率化を図ることができる。したがって、従来例に比較して効率を悪化させることなく、スナバコンデンサCの静電容量を増加させることができる。そして、これにより、スイッチング素子Qのドレイン−ソース間電圧VDSの立ち上がりを緩やかにし、立ち上がり時に発生する共振の振動周波数を低下させ、ノイズの低減を図ることができる。
したがって、本発明によれば、高効率で、かつスイッチング動作に伴って発生するノイズを低減することができるスイッチング電源装置を提供することができる。
本発明に係るスイッチング電源装置の回路図およびブロック図である。 スイッチング素子をスイッチング動作させた際の、本発明に係るスイッチング電源装置の動作を示すグラフである。 本発明に係るスイッチング電源装置におけるスイッチング素子のドレイン−ソース間電圧とドレイン電流のグラフであって、(B)は(A)よりもスナバコンデンサの静電容量を増加させた場合のグラフである。 従来のスイッチング電源装置の回路図およびブロック図である。
符号の説明
1 スイッチング電源装置
2 交流電源
3 制御部
4 出力電圧検出部
5 補助電源部

Claims (4)

  1. トランスの一次巻線に接続されたスイッチング素子と、当該スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御部とを備え、前記スイッチング素子のスイッチング動作によって前記トランスの二次巻線に誘起される交流電圧を整流および平滑して出力電圧を生成するとともに、当該出力電圧を前記制御部にフィードバックすることにより、前記出力電圧が一定に保たれるスイッチング電源装置であって、
    前記トランスの一次側に設けられた補助巻線と、
    前記補助巻線の一端にアノードが接続された第1ダイオード、および当該第1ダイオードのカソードにアノードが接続された第2ダイオードを含み、前記補助巻線に誘起される交流電圧を整流する整流部と、
    一端が前記第2ダイオードのカソードに接続されるとともに他端が前記補助巻線の他端に接続され、前記整流部によって整流された前記交流電圧を平滑する平滑コンデンサと、
    前記一次巻線および前記スイッチング素子の接続点と、前記第1ダイオードおよび第2ダイオードの接続点の間に介装されたスナバコンデンサと、
    を有し、
    前記スイッチング素子がOFF状態となった際に、前記スナバコンデンサを充電する充電電流が前記第2ダイオードおよび前記平滑コンデンサを介して流れ、前記スイッチング素子がON状態となった際に、前記スナバコンデンサから放電される放電電流が前記スイッチング素子、前記補助巻線および前記第1ダイオードを介して流れることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記スイッチング素子がON状態となった際に、前記補助巻線に流れる誘導電流の向きと、前記スイッチング素子を通って前記補助巻線に流れ出す前記スナバコンデンサの放電電流の向きとが同一であることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記スイッチング素子はFETであり、前記FETのドレインが前記一次巻線に接続され、前記FETのソースが前記補助巻線の他端に接続され、
    前記FETのドレイン−ソース間に前記スナバコンデンサと前記平滑コンデンサとが前記第2ダイオードを挟んで介装されていることを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記補助巻線、前記整流ダイオード、および前記平滑コンデンサが補助電源部を構成し、当該補助電源部が、前記平滑コンデンサで平滑された後の電圧を前記制御部の電源電圧として供給することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
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