JP2009290750A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】透過率成分を含む合成用画像を効率的に処理可能な、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】画像成分および透過率成分から構成される合成用画像を合成対象画像に合成するための画像処理装置であって、画像成分を記憶する画像成分用領域125と、画像成分より少ない画素数からなる非可逆圧縮された透過率成分を記憶する透過率成分用領域126と、非可逆圧縮された透過率成分を伸張する圧縮伸張部110と、伸張された透過率成分の画素数を増加させて、拡大された透過率成分に変換する画素数変換部112と、を備える。これにより、非可逆圧縮された透過率成分を記憶するための記憶容量を大幅に低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
撮影画像などの合成対象画像に合成用画像を合成して合成画像を生成する画像処理方法が知られている。合成用画像は、画像(色)成分および透過率成分からなる画像としてメモリなどに記憶されている。ここで、画像成分は、合成対象画像を装飾するための背景画像、フレーム画像などを表し、透過率成分は、合成対象画像に重畳される合成用画像の透過率を表している。合成画像において、合成用画像のうち透過率の高い画素では、合成対象画像の対応する画素が優先して表示され、透過率の低い画素では、合成用画像の画像成分が優先して表示される。
下記特許文献1には、合成用画像のフォーマットとして、3チャンネルの画像成分を圧縮形式で記録する画像領域と、1チャンネルの透過率成分および2チャンネルの擬似成分を画像成分と同一の圧縮形式およびデータ構造で記録する透過率領域を有する画像フォーマットが記載されている。
特開2004−222186号公報
しかし、特許文献1に記載の画像フォーマットでは、合成用画像は、画像成分、および画像成分と同一の画素数からなる透過率成分として圧縮形式で記録されている。このため、透過率成分を含む合成用画像の圧縮効率を向上できないという問題がある。特に、合成画像として印刷用画像を生成する場合など、多くの画素数からなる合成用画像を用いる場合には、合成用画像を記録または記憶するために多くの容量が必要となるという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、透過率成分を含む合成用画像を効率的に処理可能な、新規かつ改良された、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によれば、画像成分および透過率成分から構成される合成用画像を合成対象画像に合成するための画像処理装置が提供される。画像処理装置は、画像成分を記憶する画像成分記憶部と、画像成分より少ない画素数からなる非可逆圧縮された透過率成分を記憶する透過率成分記憶部と、非可逆圧縮された透過率成分を伸張する伸張処理部と、伸張された透過率成分の画素数を増加させて、拡大された透過率成分に変換する画素数変換部と、を備える。
かかる構成によれば、画像成分より少ない画素数からなる非可逆圧縮された透過率成分が伸張されて拡大される。そして、拡大された画像成分および透過率成分から構成される合成用画像が合成対象画像に合成される。一般に、高い圧縮率で非可逆圧縮された画像を伸張した場合には、画像の高周波成分でノイズが生じるので、透過率が急変する部分の画像を適切に再現することができない。このため、透過率成分の画素数を少なくしても、再現される急変部分の画像に対しては顕著な影響が及ばず、画素数を少なくしたことによるスケールメリットだけが残ることになる。よって、非可逆圧縮された透過率成分を記憶するための記憶容量を大幅に低減することができる。
また、上記画像処理装置は、合成対象画像を記憶する合成対象画像記憶部と、画像成分および拡大された透過率成分から合成用画像を生成する合成用画像生成部と、合成対象画像および合成用画像から表示用画像を生成する表示用画像生成部と、表示用画像を表示する画像表示部と、をさらに備えてもよい。これにより、拡大された透過率成分を含む合成用画像および合成対象画像から表示用画像を効率的に生成して表示することができる。
また、上記透過率成分記憶部は、複数の透過率成分を記憶し、合成用画像生成部は、画像成分、および複数の透過率成分から選択される透過率成分であって拡大変換された透過率成分から合成用画像を生成してもよい。これにより、透過率成分の選択に応じて、選択されて拡大変換された透過率成分を含む合成用画像、および合成対象画像から表示用画像を効率的に生成して表示することができる。
また、上記画素数変換部は、表示用の画素数に応じて合成用画像および/または合成対象画像の画素数を増加または減少させて、拡大または縮小された合成用画像および/または合成対象画像に変換し、表示用画像生成部は、拡大または縮小された合成用画像および/または合成対象画像から表示用画像を生成し、画像表示部は、表示用画像を表示してもよい。これにより、拡大された透過率成分を含む合成用画像および合成対象画像から、表示用の画素数に応じて拡大または縮小された表示用画像を効率的に生成して表示することができる。
また、上記画素数変換部は、画像成分の画素数を増加させて、拡大された画像成分に変換し、合成用画像生成部は、拡大された画像成分および拡大された透過率成分から合成用画像を生成してもよい。これにより、拡大された透過率成分および拡大された画像成分を含む合成用画像、および合成対象画像から表示用画像を効率的に生成して表示することができる。
また、上記画像処理装置は、編集用画像を記憶する編集用画像記憶部をさらに備え、表示用画像生成部は、合成対象画像、合成用画像、および編集用画像から表示用画像を生成してもよい。これにより、拡大された透過率成分を含む合成用画像、合成対象画像、および編集用画像から表示用画像を効率的に生成して表示することができる。
また、上記画像処理装置は、合成対象画像を記憶する合成対象画像記憶部と、画像成分、拡大された透過率成分、および合成対象画像から合成画像を生成する合成画像生成部と、合成画像を記憶する合成画像記憶部と、をさらに備えてもよい。これにより、拡大された透過率成分を含む合成用画像および合成対象画像から合成画像を効率的に生成して記憶することができる。
また、上記透過率成分記憶部は、複数の透過率成分を記憶し、合成画像生成部は、画像成分、複数の透過率成分から選択される透過率成分であって拡大変換された透過率成分、および合成対象画像から合成画像を生成してもよい。透過率成分の選択に応じて、選択されて拡大変換された透過率成分を含む合成用画像、および合成対象画像から合成画像を効率的に生成して記憶することができる。
また、上記合成対象画像記憶部は、複数の合成対象画像を記憶し、合成用画像生成部は、画像成分および拡大された透過率成分から合成用画像を生成し、合成画像生成部は、各合成対象画像に合成用画像を合成した複数の合成画像を生成し、合成画像記憶部は、複数の合成画像を記憶してもよい。これにより、拡大された透過率成分を含む合成用画像および複数の合成対象画像から、同一の合成用画像を合成された複数の合成画像を効率的に生成して記憶することができる。
また、上記画素数変換部は、画像成分の画素数を増加させて、拡大された画像成分に変換し、合成画像生成部は、拡大された画像成分、拡大された透過率成分、および合成対象画像から合成画像を生成してもよい。これにより、拡大された透過率成分および拡大された画像成分を含む合成用画像、および合成対象画像から合成画像を効率的に生成して記憶することができる。
また、上記画像処理装置は、編集用画像を記憶する編集用画像記憶部をさらに備え、合成画像生成部は、画像成分、拡大された透過率成分、合成対象画像、および編集用画像から合成画像を生成してもよい。これにより、拡大された透過率成分を含む合成用画像、合成対象画像、および編集用画像から合成画像を効率的に生成して記憶することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第2の観点によれば、画像成分および透過率成分から構成される合成用画像を合成対象画像に合成するための画像処理方法が提供される。画像処理方法は、画像成分より少ない画素数からなる非可逆圧縮された透過率成分を伸張する伸張処理ステップと、伸張された透過率成分の画素数を増加させて、拡大された透過率成分に変換する画素数変換ステップと、を含む。これにより、非可逆圧縮された透過率成分を記憶するための記憶容量を大幅に低減することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第3の観点によれば、本発明の第2の観点に係る画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
本発明によれば、透過率成分を含む合成用画像を効率的に処理可能な、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムを提供することができる。
以下に、添付した図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(画像処理装置の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置を示すブロック図である。画像処理装置は、後述する画像処理方法を実行可能な、スチルカメラ、ビデオカメラなどの撮像装置として構成される。図1に示すように、画像処理装置は、入力部102、表示部(画像表示部)104、撮像部106、制御部108、圧縮伸張部110(伸張処理部)、画素数変換部112、表示用画像生成部114、記憶部120、各構成要素を接続するバス116を含んで構成される。
入力部102および表示部104は、例えば、タッチパネル機能を有する液晶表示装置として構成される。撮像部106は、CCDなどの撮像素子からなり、図示されていないレンズから受光した被写体光を画像信号に変換する。制御部108は、CPU、制御回路、他の組み換え可能なハードウェアからなり、画像処理装置全体を制御する。制御部108は、合成用画像生成部および合成画像生成部として機能する。圧縮伸張部110は、後述する画像処理方法による処理の対象となる画像に例えばJPEG形式などによる圧縮伸張処理を施し、画素数変換部112は、処理の対象となる画像に画素数(解像度)変換処理を施す。表示用画像生成部114は、後述する記憶部120の表示用画像領域A121に格納されている、透過率成分204を含む合成用画像(選択的に編集用画像を合成されている。)を、表示用画像領域B122に格納されている撮影画像206に対して、透過率成分204に含まれる合成用画像の透過率情報に応じて透過合成し、表示用画像として表示部104に供給する。なお、圧縮伸張部110および/または画素数変換部112は、処理回路として構成されてもよく、CPUとして構成されてもよい。
記憶部120は、RAM、ROMなどからなり、表示用画像領域A121、表示用画像領域B122、編集用画像領域123、撮影画像用領域124、画像(色)成分用領域125、透過率成分用領域126、作業用領域127、合成画像用領域128を含んで構成される。なお、撮影画像用領域124、画像成分用領域125、透過率成分用領域126、および合成画像用領域128は、例えば、リムーバブルメモリ、ハードディスク装置など、画像処理装置に接続可能な外部の記憶装置または記録装置に設けられてもよい。
記憶部120は、透過率情報を含む表示用画像を表示用画像領域A121に記憶し、表示用画像領域A121に記憶されている表示用画像に合成されて表示される表示用画像を表示用画像領域B122に記憶し、後述する編集機能に際して用いられる画像を編集用画像領域(編集用画像記憶部)123に記憶している。
記憶部120は、画像処理の対象となる撮影画像206を撮影画像用領域(撮影画像記憶部)124に記憶し、撮影画像206に合成される合成用画像を構成する画像成分202および透過率成分204を、画像成分用領域(画像成分記憶部)125および透過率成分用領域(透過率成分記憶部)126に各々に記憶している。撮影画像206は、画像処理装置としての撮像装置自体により撮影された画像でもよく、他の撮像装置から入力された画像でもよい。画像成分202および透過率成分204からなる合成用画像は、画像処理装置に予め記憶されている画像、またはユーザにより追加的に登録/記憶される画像である。撮影画像206、合成用画像を構成する画像成分202および透過率成分204は、例えばJPEG形式で非可逆圧縮されて記憶されている。なお、以下では、画像処理の対象となる画像がJPEG形式で非可逆圧縮される場合について説明するが、例えばJPEG2000など、他の形式で非可逆圧縮されてもよい。
作業用領域127では、後述する画像処理方法の実行に際して、制御部108により、処理の内容に応じて格納領域が確保または解放される。合成画像用領域128は、撮影画像206に合成用画像を合成して生成された合成画像208をJPEG形式で記憶している。
(単一の撮影画像に合成用画像を合成する場合)
図2は、単一の撮影画像に合成用画像を合成する場合に処理の対象となる画像の一例を示す説明図である。図2には、合成用画像を構成する画像成分202および透過率成分204、合成対象画像としての撮影画像206、および合成画像208が示されている。
画像処理装置では、画像成分202および透過率成分204から合成用画像が生成され、撮影画像206に合成されて表示され、合成画像208が生成される。画像成分202は、例えば3Mサイズ(2048×1538画素)などの画像として、透過率成分204は、例えばVGAサイズ(640×480画素)など、画像成分202よりも少ない画素数の画像として、JPEG形式で記憶部120に記憶されている。撮影画像206は、任意のサイズの画像として記憶部120にJPEG形式で記憶されている。
画像成分202は、R/G/B、Y/Cb/Crなどの3チャンネルの濃度情報で構成され、濃度情報は、画素毎に3つの階調値からなる。画素毎の各階調値は、例えば8ビットで表され、この場合に画像成分202は、画素当り24ビットで表される。
一方、透過率成分204は、1チャンネルの透過率情報で構成され、透過率情報は、画素毎に1つの階調値からなる。画素毎の各階調値は、例えば8ビットで表され、この場合に例えば階調値0を透明(図2中で白い部分の領域に相当する。)、階調値255を不透明(図2中で黒い部分の領域に相当する。)、階調値1〜254を段階的に透過率が変化する半透明として定義する。透過率成分は、1チャンネルの透過率情報、および2チャンネルの擬似情報からなる3チャンネルの情報として記憶される。なお、擬似情報は、画像処理に用いられない情報であり、画像情報を低減するためにエントロピーが0となるように設定されてもよい。
透過率成分204は、撮影画像206に画像成分202を重畳して画像を形成する際に、重畳される画像成分202の画素と撮影画像206の画素との間の重み付けを規定する。なお、撮影画像206は、重畳される画像成分202と同一の画素数を有してもよく、重畳される画像成分202と異なる画素数を有してもよい。また、撮影画像206に画像成分202を含む合成用画像を重畳する際には、合成用画像に対する撮影画像206の配置が決定される。
撮影画像206に画像成分202を重畳した場合に、透過率成分204が透明を表す画素では、撮影画像206の対応する画素が優先して表示され、透過率成分204が不透明を表す画素では、画像成分202の対応する画素が優先して表示される。また、透過率成分204が半透明を表す画素では、合成用画像の透過率情報に応じて、画像成分202および撮影画像206の対応する画素が重畳されて表示される。
R/G/B形式の画像成分202をJPEG形式で非可逆圧縮する場合には、画像成分202に対して、R/G/B色空間からY/Cb/Cr色空間への色変換処理を施し、ブロック化、DCT(離散コサイン変換)符号化、量子化、エントロピー符号化などの公知の処理を施すことで、画像成分202をJPEG化する。つまり、画像成分202の非可逆圧縮では、R/G/Bの3チャンネルの情報がY/Cb/Crの3チャンネルの情報に変換される。同様に、透過率成分204をJPEG形式で非可逆圧縮する場合には、1チャンネルの透過率情報をYチャンネルの情報に割当て、2チャンネルの擬似情報をCb、Crチャンネルの情報に割当てて変換処理を施した上で、他の処理を施すことで、透過率成分204をJPEG化する。つまり、透過率成分204の非可逆圧縮では、2チャンネルの擬似情報と併せて1チャンネルの透過率情報がY/Cb/Crの3チャンネルの情報に変換される。
図3および図4は、合成用画像を構成する画像成分202および透過率成分204のデータ構成を例示する説明図である。
図3に示すデータ構成では、画像成分202は、JFIFフォーマットからなる第1のファイル152内の圧縮データ領域に3チャンネル(Y/Cb/Cr)のJPEG形式で格納される。また、透過率成分204は、JFIFフォーマットの第2のファイル内154の圧縮データ領域に、3チャンネル(1チャンネルの透過率情報および2チャンネルの擬似情報)のJPEG形式で格納される。これにより、画像成分202および透過率成分204を2つのファイル152、154として構成することで、各ファイル152、154が完全な汎用フォーマットとなり、画像処理速度を向上させることができる。なお、透過率成分204は、画像成分202と同様に通常の3チャンネルのJPEG圧縮データとして復号される。
図4に示すデータ構成では、画像成分202は、図3に示した場合と同様に、JFIFフォーマットからなるファイル156内の圧縮データ領域に3チャンネルのJPEG形式で格納される。また、透過率成分204は、画像成分202と同一のファイル156内に3チャンネルのJPEG形式のデータ158として格納される。透過率成分204は、JFIFフォーマットのファイル156に含まれるAPP1領域に対して、サムネイル画像の圧縮データを格納する場合と同様にして格納される。これにより、画像成分202および透過率成分204を1つのファイルとして構成することで、データの可搬性を向上させることができる。なお、透過率成分204は、APP1領域から切り出されることで、画像成分202と同様に通常の3チャンネルのJPEG圧縮データとして復号される。
ここで、本実施形態に係る画像処理装置では、透過率成分204が画像成分202よりも少ない画素数の画像として、JPEG形式で非可逆圧縮されて記憶されている。非可逆圧縮では、色の変化および画像の高周波成分(濃度情報の急変部に相当する。)に対して人間の目が鈍感であるという性質を利用して、視認され難い画像情報を低減することで、高い圧縮率を実現することができる。
ところで、透過率成分204は、合成用画像の透過率を定義する画像情報であるので、画像成分202に比して視認され難い。一般に、高い圧縮率で非可逆圧縮された画像を伸張した場合には、画像の高周波成分でノイズが生じるので、画像成分202の画素数と同程度の画素数からなる透過率成分204を用いても、透過率が急変する部分の画像を適切に再現することができない。このため、透過率成分204の画素数を少なくしても、再現される急変部分の画像に対しては顕著な影響が及ばず、画素数を少なくしたことによるスケールメリットだけが残ることになる。また、画素数を少なくすると、透過率が急変する部分を表す画素の密度が小さくなり透過率が平均化されるので、隣接画素間における透過率の差が小さくなり、画像の高周波成分が削減される。よって、非可逆圧縮された透過率成分204を記憶するための記憶容量を大幅に低減することができる。
(画像処理装置による処理フロー)
図5は、画像処理装置による処理の流れを示すフロー図である。画像処理装置では、合成表示処理、および合成画像(逐次、一括)生成処理が行われる。合成表示処理(ステップS102)では、ユーザにより選択された1つの撮影画像206に対して、ユーザにより選択される合成用画像(画像成分202および透過率成分204)が合成されて表示され、合成用画像の選択(S104)に応じて合成されて表示される画像が切替えられる。合成画像(逐次)生成処理(S106)では、合成表示処理により表示されている画像に相当する1つの合成画像208が生成されて記憶される(S108)。合成画像(一括)生成処理(S110)では、ユーザにより選択された複数の撮影画像206に対して、合成表示処理により選択された1つの合成用画像が合成されて、同一の合成用画像が合成された複数の合成画像208が生成されて記憶される(S112)。
(合成表示処理)
図6は、合成表示処理時における操作画面を示す説明図である。表示部104の中央領域には、撮影画像206に合成用画像(画像成分202および透過率成分204)が合成されて画像210として表示されている。また、表示部104の側方領域には、操作ボタン「前」172、「次」174、「逐次合成」176、「一括合成」178が表示されている。
操作ボタン「前」172、「次」174は、合成用画像の選択に際して操作される。操作ボタン「逐次合成」176、「一括合成」178は、後述する合成画像生成処理の実行に際して操作される。操作ボタン「前」172、「次」174が表示されている領域がユーザの指300などで触れられると、現在選択されている合成用画像と異なる合成用画像を構成する画像成分202および透過率成分204が画像成分用領域125および透過率成分用領域126から各々に読み出され、後述する処理を施され、現在選択されている合成用画像の代わりに撮影画像206に合成されて表示される。
図7は、合成表示処理における処理の流れを示すフロー図である。以下では、操作ボタン「前」172、「次」174の操作により合成用画像が選択されてから、合成された画像210が表示されるまでの処理を説明する。
撮影画像206について、まず、制御部108は、JPEG圧縮された撮影画像206(画像1)を撮影画像用領域124から読出す(S202)。次に、制御部108は、撮影画像206(画像1)をY/Cb/Cr画像に変換するために、圧縮伸張部110により伸張処理し、処理後の画像(画像2)を作業用領域127に格納する(S204)。そして、制御部108は、Y/Cb/Cr画像(画像2)を表示部104に表示するために、合成用画像毎に定義されている合成用サイズに応じて画素数変換部112により画素数変換処理する(S206)。なお、図6は、合成用サイズが合成用画像よりも小さなサイズとして定義されている場合を示すが、合成用サイズは、合成用画像と同一のサイズ(例えば3Mサイズ)として定義されてもよい。制御部108は、図6に示した画像210のように、処理後の画像(画像3)に対して、必要に応じて回転処理を施してもよい。そして、制御部108は、合成用画像に対する撮影画像206の配置に応じて、処理後の画像(画像3)を表示用画像領域B122内の所定の領域に格納する(S208)。なお、制御部108は、作業用領域127に対して、処理S202では画像1の格納領域を確保した上で画像1を格納し、処理S204では画像1の格納領域を解放して画像2を格納し、処理S208の処理後に画像2の格納領域を解放する。
透過率成分204について、まず、制御部108は、VGAサイズのJPEG圧縮された透過率成分204(画像4)を透過率成分用領域126から読出す(S210)。次に、制御部108は、透過率成分204(画像4)をY/Cb/Cr画像に変換するために、圧縮伸張部110により伸張処理し、処理後の画像(画像5)を作業用領域127に格納する(S212)。ここで、透過率成分204の変換に際しては、透過率成分204の透過率情報がYチャンネルに代入されるが、2チャンネルの擬似情報は利用されない。そして、制御部108は、VGAサイズの透過率成分(画像5)を3Mサイズに変換するために、画素数変換部112により画素数変換処理し、処理後の画像(画像6)を作業用領域127に格納する(S214)。なお、制御部108は、作業用領域127に対して、処理S210では画像4の格納領域を確保した上で画像4を格納し、処理S212では画像4の格納領域を解放して画像5を格納し、処理S214では画像5の格納領域を解放して画像6を格納する。
画像成分202について、まず、制御部108は、3MサイズのJPEG圧縮された画像成分202(画像7)を画像成分用領域125から読出す(S216)。次に、制御部108は、画像成分(画像7)をY/Cb/Cr画像に変換するために、圧縮伸張部110により伸張処理し、処理後の画像(画像8)を作業用領域127に格納する(S217)。なお、制御部108は、作業用領域127に対して、処理S216では画像7の格納領域を確保した上で画像7を格納し、処理S217では画像7の格納領域を解放して画像8を格納する。
処理後の画像成分202および透過率成分204について、まず、制御部108は、透過率成分204(画像6)および画像成分202(画像8)を組合せて合成用画像(画像9)を生成し、作業用領域127に格納する(S220)。ここで、合成用画像は、例えばRGBα形式など、透過率情報を含む表示用画像として生成される。次に、制御部108は、合成用画像(画像9)を表示部104に表示するために、表示用サイズに応じて画素数変換部112により画素数変換処理し(S222)、処理後の画像(画像10)を表示用画像領域A121に格納する(S224)。なお、制御部108は、作業用領域127に対して、処理S220では画像6および画像8の格納領域を解放して画像9を格納し、処理S224の処理後に画像9の格納領域を解放する。そして、制御部108は、撮影画像206に合成用画像を合成して表示するために、表示用画像領域A121に格納されている合成用画像(画像10)、および表示用画像領域B122に格納されている撮影画像206(画像3)から表示用画像生成部114により表示用画像を生成し、表示部104に表示する(S226)。
これにより、拡大された透過率成分204を含む合成用画像および撮影画像206から表示用画像を効率的に生成して表示することができる。
なお、処理S214でVGAサイズの透過率成分204(画像5)を、3Mサイズの代わりに表示用サイズに変換し、処理S218で処理後の画像(画像8)を表示用サイズに変換してもよい。これにより、合成用画像(画像9)を表示用サイズに変換するための処理S222を省略することができる。
また、例えば1Mサイズ(1024×769画素)など3Mサイズよりも小さなサイズ(画素数が少ない)の画像として、画像成分202を画像成分用領域125に記憶してもよい。この場合、処理S216で画像成分(画像7’)を画像成分用領域125から読出し、処理S217でY/Cb/Cr画像(画像8)に伸張処理し、処理S214と同様に3Mサイズに画素数変換処理し、処理後の画像(画像8’)として作業用領域に格納にする。そして、処理S220では、透過率成分204(画像6)および画像成分202(画像8’)を組合せて合成用画像(画像9)を生成する。これにより、画像成分の精細度が低下するが、画像成分用領域125に確保すべき記憶容量を抑制することができる。
(合成画像生成処理)
図8は、合成画像生成処理時における操作画面を示す説明図である。なお、操作画面の説明については、図6の場合と同様であるので省略する。ここで、操作ボタン「逐次合成」176、「一括合成」178が操作されると、後述する合成画像(逐次)生成処理、合成画像(一括)生成処理が各々に実行される。
図9は、合成画像生成処理における処理の流れを示すフロー図である。以下では、合成表示処理された画像210が表示されている状態で操作ボタン「逐次合成」176が操作されてから、表示されている画像に相当する合成画像208が生成されるまでの合成画像(逐次)生成処理について説明した上で、合成画像(一括)合成処理について説明する。
合成画像(逐次)生成処理では、撮影画像206、合成用画像を構成する透過率成分204および画像成分202の各々について、制御部108は、図7に示した合成表示処理の処理S202〜S206、処理S210〜S214、処理S216〜S218と同様に、処理S232〜S236、処理S238〜S242、処理S244〜S246を行う。なお、撮影画像206について、制御部108は、処理S206に相当する処理S236では、合成用画像毎に定義されている合成用サイズに応じて画素数変換された画像(画像3に相当する画像3’)を作業用領域127に格納する。
処理後の撮影画像206、画像成分202および透過率成分204について、まず、制御部108は、透過率成分204(画像6)に含まれる合成用画像の透過率情報に基づいて、撮影画像206(画像3’)および画像成分202(画像8)を組合せて合成画像208(画像11)を生成し、作業用領域127に格納する(S248)。ここで、撮影画像206は、合成用画像に対する撮影画像206の配置に応じて、画像成分202と合成される。また、合成画像208は、例えばY/Cb/Cr形式など、JPEG形式で圧縮される画像として生成される。合成画像208の生成に際しては、透過率成分204に含まれる合成用画像の透過率情報に従い、Y/Cb/Cr形式の画像成分202およびY/Cb/Cr形式の撮影画像206が透過合成される。次に、制御部108は、合成画像208を記憶するために、圧縮伸張部110によりJPEG圧縮処理し、処理後の画像(画像12)を合成画像用領域128に格納する(S250)。なお、制御部108は、作業用領域127に対して、処理S248では画像3’、6、8の格納領域を解放して画像11を格納し、処理S250の処理後に画像11の格納領域を解放する。
これにより、合成画像(逐次)生成処理では、合成表示処理された画像210に相当する合成画像208が生成されて記憶される。よって、拡大された透過率成分204を含む合成用画像および撮影画像206から合成画像208を効率的に生成して記憶することができる。
なお、3Mサイズの合成画像208を生成する場合には、処理S236で処理後の撮影画像206(画像2)を3Mサイズの代わりに3Mサイズよりも小さなサイズ(画素数が少ない)の画像に変換し、3Mサイズの画像と変換後の画像との差分領域にダミー画素を付加してもよい。これにより、3Mサイズの画像の一部に撮影画像206が埋め込まれた合成画像208が作成可能となり、合成画像208のデザイン性を高めることができる。
また、処理S242で透過率成分204(画像5)を3Mサイズの変わりに3Mサイズよりも小さなサイズ(画素数が少ない)の画像に変換し、3Mサイズの画像と変換後の画像との差分領域に透明または不透明の画素を付加してもよい。これにより、3Mサイズの画像の一部に透過率成分204が埋め込まれた合成画像208が作成可能となり、透過率成分用領域126に確保すべき記憶容量を抑制することができる。
また、例えば1Mサイズ(1024×769画素)など3Mサイズよりも小さなサイズ(画素数が少ない)の画像として、画像成分202を画像成分用領域125に記憶してもよい。この場合、処理S244で画像成分(画像7’)を画像成分用領域125から読出し、処理S246でY/Cb/Cr画像(画像8)に伸張処理し、処理S242と同様に3Mサイズに画素数変換処理し、処理後の画像(画像8’)として作業用領域に格納にする。そして、処理S248では、透過率成分204(画像6)に含まれる合成用画像の透過率情報に基づいて、撮影画像206(画像3’)および画像成分202(画像8’)を組合せて合成画像208(画像11)を生成する。これにより、画像成分の精細度が低下するが、画像成分用領域125に確保すべき記憶容量を抑制することができる。
一方、合成画像(一括)生成処理では、ユーザにより選択された複数の撮影画像206に対して、ユーザにより選択された1つの合成用画像が合成されて、同一の合成用画像が合成された複数の合成画像208が生成されて記憶される。よって、拡大された透過率成分204を含む合成用画像および複数の撮影画像206から、同一の合成用画像を合成された複数の合成画像208を効率的に生成して記憶することができる。
制御部108は、選択された複数の撮影画像206について、処理S232〜S250を撮影画像206毎に行う。あるいは、制御部108は、選択された合成用画像に対して処理S238〜S246を行い、処理後の透過率成分204(画像6)および画像成分202(画像8)を組合せて合成用画像を予め生成して作業用領域127などに格納してもよい。この場合、制御部108は、選択された複数の撮影画像206について、撮影画像206毎に、処理S232〜S236を行い、処理S248において、画像成分202、透過率成分204、および撮影画像206から合成画像208を生成する代わりに、予め格納されている合成用画像、および撮影画像206から合成画像208を生成することができる。これにより、処理S248において、撮影画像206毎に3つの画像から合成画像208を生成する場合に比して、画像処理速度を向上させることができる。
(複数の撮影画像に合成用画像を合成する場合)
図10は、複数の撮影画像に合成用画像を合成する場合に処理の対象となる画像の一例を示す説明図である。図10には、合成用画像を構成する画像成分212および透過率成分A214、B215、合成対象画像としての撮影画像A216、B217、合成画像218が示されている。図10には、図2に示した撮影画像206と同一の撮影画像A216と併せて撮影画像B217が合成用画像に合成されて合成画像218を生成する場合が示されている。なお、各画像の詳細に関する説明については、図2に示した画像と同様であるので省略する。以下では、図2および図10を参照しながら、合成用画像を用いる場合の処理について説明する。
図11は、合成用画像を構成する画像成分212および透過率成分A214、B215からなる合成用画像のデータ構成を例示する説明図である。図11に示すデータ構成では、図4に示した場合と同様に、2つの透過率成分A214、B215がAPP1領域にデータ164、166として各々に格納される。これにより、画像成分212および2つの透過率成分A214、B215を1つのファイル162として構成することで、データの可搬性を向上させることができる。なお、2つの透過率成分A214、B215は、APP1領域から各々に切り出されることで、画像成分212と同様に通常の3チャンネルのJPEG圧縮データとして復号される。
図12は、複数の撮影画像に合成用画像を合成する場合の処理時における操作画面を示す説明図である。表示部104の中央領域には、撮影画像A216に合成用画像が合成された画像220が表示されている。また、表示部104の側方領域には、操作ボタン「前」172、「次」174、「逐次合成」176、「一括合成」178、「2枚配置」184が表示されている。
図12に示す画像220は、画像成分212および透過率成分A214からなる合成用画像、および撮影画像A216に対して、図7に示した合成表示処理と同様の処理を施すことで得られる。つまり、制御部108は、処理S202〜S208と同様に、図10に示した撮影画像A216を処理し、表示用画像領域B122に格納する。また、制御部108は、処理S210〜S222と同様に、画像成分212および透過率成分A214を処理し、合成用画像を表示用画像領域A121に格納する。そして、制御部108は、処理S226と同様に、表示用画像領域A121、B122に格納されている撮影画像A216および合成用画像を合成して表示する。ここで、操作ボタン「2枚配置」184が操作されると、後述する図13に示す状態に遷移する。
また、操作ボタン「逐次合成」176または「一括合成」178が操作されると、画像成分212および透過率成分A214からなる合成用画像、および撮影画像A216に対して、図9に示した合成画像生成処理と同様の処理が行われる。つまり、制御部108は、処理S232〜S236と同様に、撮影画像A216を処理する。また、制御部108は、処理S238〜S246と同様に、画像成分212および透過率成分A214を処理する。そして、制御部108は、処理S248〜S250と同様に、透過率成分A214に含まれる合成用画像の透過率情報に基づいて、画像成分212および2枚の撮影画像A216、B217を組合せて合成画像を生成し、JPEG圧縮して記憶する。
図13は、合成用画像の処理時における操作画面を示す説明図である。表示部104の中央領域には、2枚の撮影画像A216、B217に合成用画像が合成された画像222が表示されている。また、表示部104の側方領域には、操作ボタン「前」172、「次」174、「逐次合成」176、「一括合成」178、「1枚配置」182が表示されている。
図13に示す画像222は、画像成分212および透過率成分B215からなる合成用画像、および撮影画像A216、B217に対して、図12を用いて説明した合成表示処理と同様の処理を施すことで得られる。つまり、図12を用いて説明した合成表示処理との対比において、制御部108は、撮影画像A216に対する処理と同様の処理を撮影画像A216、B217に対して行い、透過率成分A214に対する処理と同様の処理を透過率成分A214、B215に対して行う。
また、操作ボタン「逐次合成」176または「一括合成」178が操作されると、画像成分212および透過率成分A214、B215からなる合成用画像、および撮影画像A216、B217に対して、図12を用いて説明した合成画像生成処理と同様の処理が行われる。つまり、図12を用いて説明した合成画像生成処理との対比において、制御部108は、撮影画像A216に対する処理と同様の処理を撮影画像A216、B217に対して行い、透過率成分A214に対する処理と同様の処理を透過率成分A214、B215に対して行う。なお、操作ボタン「1枚配置」182が操作されると、図12に示した状態に遷移する。
(編集画像処理)
図14は、編集画像処理時における操作画面を示す説明図である。表示部104の中央領域には、図2に示した撮影画像206に合成用画像および編集用画像が合成された画像230が表示されている。図14には、図2に示した撮影画像206が合成用画像としてのフレーム画像および編集用画像に合成され、画像230として表示されている。また、表示部104の側方領域には、操作ボタン「合成」190、「描画(鉛筆のマーク)」192、「消去(消しゴムのマーク)」194、「シンボル挿入(星のマーク)」196および合成用画像の一覧198が表示されている。
操作ボタン「合成」190は、画像230をJPEG圧縮して記憶する場合に操作される。操作ボタン「描画」192は、編集用画像を描画する場合に操作され、ボタン操作後に中央領域が触れられると、編集用画像として任意の画像(例えば、図14では「ニコニコ」という文字画像)が描画される。操作ボタン「消去」194は、描画された編集用画像を消去する場合に操作され、ボタン操作後に中央領域が指300で触れられると、編集用画像として描画された画像が消去される。操作ボタン「シンボル挿入」196は、編集用画像にシンボルを挿入する場合に操作され、ユーザにより選択されたシンボルが中央領域上の任意の位置に編集用画像の一部として挿入される。また、合成用画像の一覧としては、撮影画像206を装飾するための複数のフレーム画像として、ユーザにより選択される合成用画像が表示されている。
図14に示す状態において、編集用画像を合成された合成用画像および撮影画像206に対して、図7に示した合成表示処理と同様の処理が行われる。つまり、制御部108は、処理S202〜S208と同様に、撮影画像206を処理し、表示用画像領域B122に格納する。また、制御部108は、処理S210〜S218と同様に、合成用画像の一覧198から選択されたフレーム画像を構成する画像成分および透過率成分を処理し、合成用画像を生成し、作業用領域127に格納する。また、制御部108は、操作ボタン「描画」192、「消去」194、「シンボル挿入」196の操作を通じて作成された3Mサイズの編集用画像を編集用画像領域123に格納する。次に、制御部108は、編集用画像を合成用画像に合成する。そして、制御部108は、処理S220〜S222と同様に、合成した画像を表示用サイズに応じて画素数変換処理し、表示用画像領域A121に格納する。最後に、制御部108は、処理S226と同様に、表示用画像領域A121に格納されている、編集用画像を合成された合成用画像、および表示用画像領域B122に格納されている撮影画像206を合成して表示する。なお、制御部108は、編集用画像が更新されるたびに、更新後の編集用画像を編集用画像領域123に格納し、合成用画像と合成し、処理S220〜S226と同様の処理を行う。
これにより、拡大された透過率成分を含む合成用画像、撮影画像206、および編集用画像から表示用画像を効率的に生成して表示することができる。
また、図14に示す状態において、操作ボタン「合成」190が操作されると、編集用画像を合成された合成用画像および撮影画像206に対して、図9に示した合成画像生成処理と同様の処理が行われる。つまり、制御部108は、処理S232〜S236と同様に、撮影画像206を処理する。また、制御部108は、処理S238〜S246と同様に、フレーム画像を構成する画像成分および透過率成分を処理する。そして、制御部108は、処理S248〜S250と同様に、透過率成分に含まれる合成用画像の透過率情報に基づいて、画像成分、編集用画像、および撮影画像206を組合せて合成画像を生成し、JPEG圧縮して記憶する。
これにより、拡大された透過率成分を含む合成用画像、撮影画像206、および編集用画像から合成画像を効率的に生成して記憶することができる。
以上説明した本実施形態に係る画像処理装置によれば、画像成分より少ない画素数からなるJPEG形式の透過率成分が伸張されて拡大される。そして、拡大された画像成分および透過率成分から構成される合成用画像が撮影画像に合成される。一般に、高い圧縮率で圧縮されたJPEG形式の画像を伸張した場合には、画像の高周波成分でノイズが生じるので、透過率が急変する部分の画像を適切に再現することができない。このため、透過率成分の画素数を少なくしても、再現される急変部分の画像に対しては顕著な影響が及ばず、画素数を少なくしたことによるスケールメリットだけが残ることになる。よって、本実施形態に係る画像処理装置によれば、非可逆圧縮された透過率成分を記憶するための記憶容量を大幅に低減することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置を示すブロック図である。 単一の撮影画像に合成用画像を合成する場合に処理の対象となる画像の一例を示す説明図である。 合成用画像を構成する画像成分および透過率成分のデータ構成の一例を示す説明図である。 合成用画像を構成する画像成分および透過率成分のデータ構成の他の例を示す説明図である。 画像処理装置による処理の流れを示すフロー図である。 合成表示処理時における操作画面を示す説明図である。 合成表示処理における処理の流れを示すフロー図である。 合成画像生成処理時における操作画面を示す説明図である。 合成画像生成処理における処理の流れを示すフロー図である。 複数の撮影画像に合成用画像を合成する場合に処理の対象となる画像の一例を示す説明図である。 合成用画像を構成する画像成分および透過率成分のデータ構成の一例を示す説明図である。 複数の撮影画像に合成用画像を合成する場合の処理時における操作画面を示す説明図である。 複数の撮影画像に合成用画像を合成する場合の処理時における操作画面を示す説明図である。 編集画像処理時における操作画面を示す説明図である。
符号の説明
102 入力部
104 表示部
106 撮像部
108 制御部
110 圧縮伸張部
112 画素数変換部
114 表示用画像生成部
116 バス
120 記憶部
202、212 画像成分
204、214、215 透過率成分
206、216、217 撮影画像
208、218 合成画像

Claims (13)

  1. 画像成分および透過率成分から構成される合成用画像を合成対象画像に合成するための画像処理装置であって、
    前記画像成分を記憶する画像成分記憶部と、
    前記画像成分より少ない画素数からなる非可逆圧縮された前記透過率成分を記憶する透過率成分記憶部と、
    前記非可逆圧縮された透過率成分を伸張する伸張処理部と、
    前記伸張された透過率成分の画素数を増加させて、拡大された透過率成分に変換する画素数変換部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記合成対象画像を記憶する合成対象画像記憶部と、
    前記画像成分および前記拡大された透過率成分から前記合成用画像を生成する合成用画像生成部と、
    前記合成対象画像および前記合成用画像から表示用画像を生成する表示用画像生成部と、
    前記表示用画像を表示する画像表示部と、
    をさらに備える、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記透過率成分記憶部は、前記複数の透過率成分を記憶し、
    前記合成用画像生成部は、前記画像成分、および前記複数の透過率成分から選択される透過率成分であって拡大変換された前記透過率成分から前記合成用画像を生成する、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画素数変換部は、表示用の画素数に応じて前記合成用画像および/または前記合成対象画像の画素数を増加または減少させて、拡大または縮小された合成用画像および/または合成対象画像に変換し、
    前記表示用画像生成部は、前記拡大または縮小された合成用画像および/または合成対象画像から表示用画像を生成し、
    前記画像表示部は、前記表示用画像を表示する、請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記画素数変換部は、前記画像成分の画素数を増加させて、拡大された画像成分に変換し、
    前記合成用画像生成部は、前記拡大された画像成分および前記拡大された透過率成分から前記合成用画像を生成する、請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 編集用画像を記憶する編集用画像記憶部をさらに備え、
    前記表示用画像生成部は、前記合成対象画像、前記合成用画像、および前記編集用画像から前記表示用画像を生成する、請求項2に記載の画像処理装置。
  7. 前記合成対象画像を記憶する合成対象画像記憶部と、
    前記画像成分、前記拡大された透過率成分、および前記合成対象画像から前記合成画像を生成する合成画像生成部と、
    前記合成画像を記憶する合成画像記憶部と、
    をさらに備える、請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記透過率成分記憶部は、前記複数の透過率成分を記憶し、
    前記合成画像生成部は、前記画像成分、前記複数の透過率成分から選択される透過率成分であって拡大変換された前記透過率成分、および前記合成対象画像から前記合成画像を生成する、請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記合成対象画像記憶部は、複数の前記合成対象画像を記憶し、
    前記合成用画像生成部は、前記画像成分および前記拡大された透過率成分から前記合成用画像を生成し、
    前記合成画像生成部は、前記各合成対象画像に前記合成用画像を合成した複数の前記合成画像を生成し、
    前記合成画像記憶部は、前記複数の合成画像を記憶する、請求項7に記載の画像処理装置。
  10. 前記画素数変換部は、前記画像成分の画素数を増加させて、拡大された画像成分に変換し、
    前記合成画像生成部は、前記拡大された画像成分、前記拡大された透過率成分、および前記合成対象画像から前記合成画像を生成する、請求項7に記載の画像処理装置。
  11. 編集用画像を記憶する編集用画像記憶部をさらに備え、
    前記合成画像生成部は、前記画像成分、前記拡大された透過率成分、前記合成対象画像、および前記編集用画像から前記合成画像を生成する、請求項7に記載の画像処理装置。
  12. 画像成分および透過率成分から構成される合成用画像を合成対象画像に合成するための画像処理方法であって、
    前記画像成分より少ない画素数からなる非可逆圧縮された前記透過率成分を伸張する伸張処理ステップと、
    前記伸張された透過率成分の画素数を増加させて、拡大された透過率成分に変換する画素数変換ステップと、
    を含む画像処理方法。
  13. 画像成分および透過率成分から構成される合成用画像を合成対象画像に合成するための画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記画像処理方法は、
    前記画像成分より少ない画素数からなる非可逆圧縮された前記透過率成分を伸張する伸張処理ステップと、
    前記伸張された透過率成分の画素数を増加させて、拡大された透過率成分に変換する画素数変換ステップと、
    を含むプログラム。
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