JP2009290690A - 画像読取装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】プレスキャン後に本スキャンして原稿を読み取る画像読取装置であって、読取に係る一連の処理を高速実行可能な画像読取装置を提供すること。
【解決手段】複合機は、ラインセンサのホームポジションに対応する位置に白基準部材を備え、コピー指令が入力されると、その際に指定された本スキャン時の読取解像度で、ラインセンサに白基準部材を読み取らせ、白基準部材の読取結果から、本スキャン時にラインセンサから照射する光の光量を決定する(S110)。また、本スキャン時の読取モードがカラーである場合には(S115でNo)、上記決定した本スキャン時の光量から演算によりプレスキャン時の光量を決定する(S120)。その後、プレスキャンを上記決定した光量で実行して原稿先端を読み取り(S160)、プレスキャン終了後には、本スキャンを上記決定した光量にて実行して原稿全体を読み取る(S200)。
【選択図】図5

Description

本発明は、光源から読取対象に光を照射し、読取対象に照射された光を受光回路にて受光することにより、読取対象を読み取る画像読取装置に関する。
従来、画像読取装置としては、光源から読取対象に光を照射し、読取対象に照射された光の反射光を受光回路にて受光することにより、読取対象を読み取る画像読取装置が知られている。
この種の画像読取装置においては、例えば、光源と主走査方向に配列された受光回路とを備えた読取ユニットを、原稿載置台に沿って副走査方向に搬送することで、原稿載置台に載置された原稿を読み取る。
この他、画像読取装置としては、原稿載置台に載置された原稿のサイズを検出する機能を備えたものが知られている。更に言えば、原稿サイズを検出する技術としては、原稿先端を読み取って、この読取結果に基づき、原稿サイズを検知するものが知られている(特許文献1参照)。
読取ユニットの読取結果に基づいて原稿サイズを検出する場合には、例えば、原稿読取前に、プレスキャンを行って、プレスキャン結果から原稿サイズを検出する。
特開平5−207239号公報
ところで、原稿を読み取るに当たっては、先駆けて白基準部材を読取ユニットで読み取って、光源から出力する光量を調整するのが一般的である。つまり、読取ユニットの出力値が、白色(白基準部材)を読み取ったときに飽和しないように、光量を調整する。
例えば、読取ユニットの出力値が0−255までの範囲を採る場合には、光量を大きめの値から小さくしていき、白基準部材を読み取ったときに得られる出力値が255で常に飽和した状態とならない最適な光量を導出し、これを原稿読取時に用いる光量に決定する。尚、光量を調整する方法としては、光の強さを調整する方法の他、光の出力時間を調整する方法が知られている。
また、光量調整の際には、上記決定した光量にて白基準部材を読み取り、そのときの読取ユニットの出力値を白データとして記憶保持する。
更には、光源から光を照射せずに白基準部材を読み取ったときの読取ユニットの出力値を黒データとして記憶保持し、原稿読取時には、上記決定した光量にて原稿を読み取ると共に、白データ及び黒データを用いてシェーディング補正等を行う。即ち、明るさのムラに応じて、読取ユニットの出力値を補正することで、生成する読取画像データを構成する各画素の画素値を求める。以下では、光量を調整する処理、並びに、白データ及び黒データを生成する処理を「前処理」とも表現する。
この種の画像読取装置においては、一般的に、読取ユニットのホームポジションに白基準部材が設けられており、原稿の読取時には、ホームポジションにて、上記前処理を行った後、読取ユニットを原稿載置領域に搬送し、原稿を読み取る。
また、プレスキャンを伴う画像読取装置においては、プレスキャンに先駆けて、プレスキャン時の条件で前処理を行い、その結果に従って原稿をプレスキャンする。また、プレスキャン後には、一旦、読取ユニットをホームポジションに戻し、本スキャン時の条件で前処理を行った後、本スキャンを行う。
プレスキャン及び本スキャンの夫々において前処理が必要になるのは、プレスキャン及び本スキャンの夫々において、実行条件が異なるためである。例えば、原稿サイズを検出するためのプレスキャンでは、本スキャン時とは異なり、原稿を高精度に読み取る必要がないため、高速性を重視して、低い読取解像度で原稿を読み取る。
一方、プレスキャンにより得られた読取結果を表す画像データ(プレスキャンデータ)から原稿サイズを検出するためには、原稿エッジを正確に読み取るために、原稿をカラー読取するのが精度の観点から好ましい。従って、ユーザからモノクロでの原稿読取が指定されても、プレスキャンでは、カラーで原稿を読み取る。
このように、プレスキャンと本スキャンでは、異なる実行条件で読取ユニットが動作することになるのであるが、読取解像度が低くなれば、複数の受光回路の蓄積電荷を合成して一画素の値を求めるため、読取時に必要な光量が高解像度で読み取る場合と比較して変化する。即ち、光量を少なくする必要がある。
また、カラー読取をする場合には、赤・緑・青の各光源の光量を決定する必要があるのに対し、モノクロ読取では、特定色の光源の光量を決定すれば足りる。このような理由から、プレスキャン及び本スキャンの夫々において前処理が必要になるのである。
しかしながら、プレスキャン及び本スキャンの夫々において白基準部材を読み取って前処理を実行していたのでは、その前処理に要する時間によって、一枚の原稿を読み取る時間が長くなる。一方で、ユーザからは、安価で、高速に原稿読取可能な画像読取装置が求められている。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、プレスキャン後に本スキャンを実行して原稿を読み取る画像読取装置であって、一連の処理を高速に実行することが可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた本発明は、主走査方向に配列された受光回路及び光源を備え、光源から読取対象に光を照射し、読取対象に照射された光を受光回路にて受光することにより、読取対象を主走査方向に読み取り、読取結果として、予め設定された読取解像度に対応する主走査方向1ライン分の画素データの一群からなるラインデータを生成する読取ユニットと、読取ユニットを副走査方向に搬送可能な搬送手段と、読取対象の原稿が載置される原稿載置台であって、搬送手段によって読取ユニットを搬送可能な位置に設けられた原稿載置台と、搬送手段によって読取ユニットを搬送可能な位置に設けられた白基準部材と、を備える画像読取装置であって、更に、第一光量決定手段と、第二光量決定手段と、プレスキャン手段と、本スキャン手段と、を備えるものである。
第一光量決定手段は、白基準部材に対向する位置で、読取ユニットに、光源から白基準部材に対し光を照射させ、予め設定された本スキャン用の読取解像度で白基準部材を読み取らせることにより、読取ユニットから白基準部材の読取結果を取得し、取得した白基準部材の読取結果に基づいて、本スキャン時の光量を決定する。
一方、第二光量決定手段は、第一光量決定手段により決定された光量に基づき、プレスキャン時の光量を決定する。
そして、プレスキャン手段は、搬送手段に、読取ユニットを副走査方向に搬送させると共に、当該搬送中に読取ユニットを制御し、予め設定されたプレスキャン用の読取解像度で、複数回、読取ユニットに主走査方向の読取動作を実行させる。また、各読取動作の実行時には、光源から原稿載置台に対して第二光量決定手段により決定された光量の光を照射させることにより、原稿載置台において予め定められたプレスキャン領域を読み取り、当該領域において主走査方向の読取動作毎に生成されたラインデータを組み合わせてなる画像データを、プレスキャンによる原稿の読取結果を表すプレスキャンデータとして生成する。
また、本スキャン手段は、プレスキャン手段の動作後、搬送手段に、読取ユニットを副走査方向に搬送させると共に、当該搬送中に読取ユニットを制御し、予め設定された本スキャン用の読取解像度で、複数回、読取ユニットに主走査方向の読取動作を実行させる。また、各読取動作の実行時には、光源から原稿載置台に対して第一光量決定手段により決定された光量の光を照射させることにより、原稿載置台において原稿が載置された領域を読み取って、当該領域において主走査方向の読取動作毎に生成されたラインデータを組み合わせてなる画像データを、本スキャンによる原稿の読取結果を表す本スキャンデータとして生成する。
このように、本発明の画像読取装置によれば、プレスキャン時の光量を、本スキャン時の光量に基づいて決定する。従って、プレスキャン時の光量を決定するに際し、本スキャン時の光量を決定する際と同じように、読取ユニットを動作させて白基準部材を読み取る必要がなく、演算により高速にプレスキャン時の光量を決定することができる。
従って、この画像読取装置によれば、プレスキャン時の光量を決定するに際しても白基準部材を読み取る画像読取装置と比較して、原稿読取に係る一連の処理を高速に実行することができ、原稿の読取結果を表す本スキャンデータをユーザに対して迅速に提供することができる。よって、この発明によれば、画像読取装置の利便性を向上させることができる。
尚、画像読取装置に適用する読取ユニットとしては、設定可能な最大の読取解像度に対応するパターンで受光回路が主走査方向に配列され、これらの受光回路を用いて、主走査方向に対して最大の読取解像度又は最大の読取解像度の整数分の一の読取解像度で読取対象を読み取る読取ユニットを挙げることができる。
このように構成された読取ユニットは、上記最大の読取解像度が設定された場合、各受光回路を一画素とした、各受光回路の受光量に対応した画素データを配列してなるラインデータを生成し、上記最大の読取解像度の整数N分の一の読取解像度が設定された場合には、主走査方向に配列された受光回路を当該整数N個毎にグループ化して、各グループに属する受光回路の受光量の合成値を求めることで、各グループを一画素とした、各グループの合成値に対応した画素データを配列してなるラインデータを生成する(請求項2)。
この読取ユニットによりプレスキャン及び本スキャンを行う画像読取装置においては、プレスキャン時の光量を求めるために白基準部材を読み取らなくても、本スキャン時の光量から、適切なプレスキャン時の光量を求めることができる。
具体的に、第二光量決定手段は、本スキャン用の読取解像度と、プレスキャン用の読取解像度と、第一光量決定手段により決定された光量と、の関係から、プレスキャン時の光量を決定する構成にすることができる(請求項3)。
例えば、請求項2記載の読取ユニットを採用した場合、決定すべきプレスキャン時の光量LPの理論値Xは、プレスキャン用の読取解像度をRPとし、本スキャン用の読取解像度をRMとし、本スキャン時の光量をLMとしたときに、X=LM・RP/RMとなる。
このような式で理論値Xを求めることができるのは、低解像度のときに、複数の受光回路を一画素として、受光量の合成値を求めることから容易に理解できる。従って、上述したようにすれば、本スキャン時の光量LMから、適切にプレスキャン時の光量LPを決定することができる。
但し、プレスキャン時の光量LPを上述したように求めても、場合によっては、光量LPが大きすぎて、オーバーフローが発生する可能性がある。従って、第二光量決定手段は、プレスキャン用の読取解像度RPを本スキャン用の読取解像度RMで除算した値(RP/RM)を第一光量決定手段により決定された光量LMに乗じて得られる値LM・RP/RMに、1未満の正の係数kを乗じた値k・LM・RP/RMを、プレスキャン時の光量LPに決定する構成にされると一層好ましい(請求項4)。係数kは、実験により適値を求めればよいが、例えば、0.8程度に設定することができる。
このように構成された画像読取装置によれば、本スキャン時の光量から、演算により、プレスキャン時の光量を求めても、それが原因でオーバーフローが発生するのを防止することができ、適切にプレスキャンデータを生成することができる。
また、読取ユニットが、原色毎の光源を備えると共に、カラーモード及びモノクロモードのいずれかの動作モードで動作し、カラーモードでは、原色毎の光源を順次点灯させながら読取対象を読み取ることにより、カラーのラインデータを生成し、モノクロモードでは、原色毎の光源の内、特定の光源を点灯させて読取対象を読み取ることにより、モノクロのラインデータを生成する構成にされ、プレスキャン手段が、カラーモードで読取ユニットを動作させて、プレスキャンデータを生成する構成にされ、本スキャン手段が、カラーモード及びモノクロモードの内、予め設定された本スキャン時の動作モードで読取ユニットを動作させて、本スキャンデータを生成する構成にされた画像読取装置においては、第一及び第二光量決定手段を、具体的に、次のように構成されるとよい。
即ち、第一光量決定手段は、本スキャン時の動作モードとしてカラーモードが設定されているとき、読取ユニットに白基準部材を読み取らせることで、本スキャン時の光量として、本スキャン時に原色毎の各光源から照射する光の光量を決定し、本スキャン時の動作モードとしてモノクロモードが設定されているとき、読取ユニットに白基準部材を読み取らせることで、本スキャン時の光量として、本スキャン時に特定の光源から照射する光の光量を決定する構成にされ、第二光量決定手段は、本スキャン時の動作モードとしてカラーモードが設定されているとき、第一光量決定手段により決定された光量に基づき、プレスキャン時の光量として、プレスキャン時に原色毎の各光源から照射する光の光量を決定し、本スキャン時の動作モードとしてモノクロモードが設定されているとき、白基準部材に対向する位置で、読取ユニットに、白基準部材をプレスキャン用の読取解像度で読み取らせ、その読取結果に基づき、プレスキャン時に原色毎の各光源から照射する光の光量を、プレスキャン時の光量として決定する構成にされるとよい(請求項5)。
プレスキャンにより原稿エッジを検出して原稿サイズを検出し、その原稿サイズの検出結果に基づいて本スキャンする画像読取装置等においては、プレスキャンでの原稿エッジ検出を適切に行うため、カラー読取可能な読取ユニットを採用して、プレスキャンでカラー読取を行うのが好ましい。
しかしながら、この画像読取装置においては、ユーザからモノクロで原稿を読み取るように指定されたとき、本スキャンではモノクロモードで原稿を読み取ればよいのにも拘わらず、プレスキャンではカラーモードで原稿を読み取る必要がある。
この場合には、読取ユニットをカラーモードで動作させ、本スキャン時の光量として、原色毎の光量を決定し、その原色毎の光量からプレスキャン時の光量を求める方法が考えられるが、プレスキャン時の光量を求めるために、本スキャン時の光量として原色毎の光量を求めるのは、効率や性能の観点から好ましくない。
対して、ユーザからモノクロで原稿を読み取るように指定されたときには、プレスキャン時の光量を、演算ではなく白基準部材の読取によって決定するように、画像読取装置を構成すれば、演算でプレスキャン時の光量を求める場合よりも、プレスキャンデータとして綺麗なデータを得ることができ、原稿サイズの検出を精度よく実現できる。
また、上述した画像読取装置においては、白基準部材を、原稿載置台に隣接する位置であって、原稿載置台における原稿の読取開始位置よりも読取ユニットの搬送方向上流に設けるとよい(請求項6)。
このような条件を満足する位置に白基準部材を設けて、第一及び第二光量決定手段を、プレスキャン手段によってプレスキャン領域の読取動作が開始される前に、動作させれば、上述したように、プレスキャンに先駆けて前処理を行い、その結果に従って原稿をプレスキャンし、プレスキャン後に読取ユニットをホームポジションに戻して、再度前処理を行った後、本スキャンを行う必要がなく、迅速に原稿を読み取ることができる。
即ち、従来手法では、本スキャンが終了するまでの一連の流れの中で、読取ユニットがホームポジションから原稿読取開始位置までを往来することになるため、その搬送に時間がかかり、一連の処理を迅速に実行することができなかったが、本発明の手法によれば、白基準部材が設けられたホームポジションから原稿読取開始位置までを往来する必要がなく、一連の処理を迅速に実行することができる。
また、上述の発明は、プレスキャン手段によって生成されたプレスキャンデータに基づき、原稿載置台において原稿が載置された領域を推定する載置領域推定手段を備え、本スキャン手段が、載置領域推定手段により推定された領域を選択的に読み取って、本スキャンデータを生成する構成にされた画像読取装置に適用することができる(請求項7)。
このような画像読取装置によれば、複数サイズの原稿が載置される場合において、本スキャンを効率的に実行することができると共に、前処理及びプレスキャンによって原稿の読取が遅くなりユーザに不満が及ぶのを、抑えることができる。
また、上述の発明は、プレスキャンデータに基づき、原稿の傾きを検出する傾き検出手段を備え、この検出結果に基づいて、本スキャンデータを傾き補正する画像読取装置に適用されてもよい。その他、上述した発明は、プレスキャンを必要とする種々の画像読取装置に適用することができる。
また、上述した画像読取装置において、第一光量決定手段、第二光量決定手段、プレスキャン手段、本スキャン手段、及び、原稿領域推定手段としての機能は、プログラムにより、コンピュータに実現させることができる(請求項8〜請求項13)。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。
本実施例のディジタル複合機1は、スキャナ機能、プリンタ機能、及び、コピー機能を有し、上部に読取機構3を備え、下部に印刷機構(図示せず)を備えた構成にされている。
図1(a)は、ディジタル複合機1を上から見たときの当該複合機1の概略構成を表す平面図であり、図1(b)は、読取機構3の副走査方向(以下、単に「副走査方向」という。)に沿う複合機1の断面構成を表す概略断面図である。但し、図1(a)においては、本体カバー10を透過して表す。また、図1(b)においては、複合機1の上部に設けられた読取機構3の断面を選択的に表し、印刷機構の断面構成等を省略する。
印刷機構は、所謂プリンタとして機能するものであり、記録ヘッド、記録ヘッドの搬送機構、及び、記録紙を給紙して記録位置へ搬送するための用紙搬送機構等を備える。一方、読取機構3は、所謂スキャナとして機能するものであり、ラインセンサ31、ラインセンサ31の搬送機構等からなる。
具体的に、複合機1は、装置本体20と、装置本体20の上方に開閉可能に設けられた本体カバー10と、からなり、本体カバー10が閉じられた状態で、装置本体20の上面が本体カバー10により被覆される構成にされている。また、装置本体20は、前方に、各種操作スイッチや液晶モニタを備える表示操作部21を備え、上部に、フラットベッド型のスキャナ装置と同様の読取機構3が組み付けられた構成にされている。
詳述すると、装置本体20は、プラテンガラス23と、プラテンガラス23を支持する筐体25と、カバー材27と、カバー材27の裏面に設けられた白基準部材29と、ラインセンサ31と、ラインセンサ31を搭載するキャリッジ33と、ベルト搬送機構35と、ベルト搬送機構35を駆動するためのモータ37と、を備える。
筐体25は、上部が開口された概略直方体形状にされており、プラテンガラス23は、筐体25の開口部を閉塞するようにして、筐体25に設けられている。図1(b)においては、詳細を省略するが、筐体25は、プラテンガラス23を支持して筐体25に固定するための構成を有する。
また、プラテンガラス23の上面には、副走査方向に垂直なプラテンガラス23の左右端縁の内、ラインセンサ31のホームポジション側の端縁である左側の端縁に沿って、主走査方向に長尺なカバー材27が、白基準部材29を介してプラテンガラス23上面に密着するように取り付けられている。
このカバー材27の右端縁は、原稿Pの突き当て位置に定められており、カバー材27の上面には、プラテンガラス23上において読取対象の原稿を配置すべき位置を示すマークが原稿サイズ毎に記されている。即ち、カバー材27は、読取対象の原稿をプラテンガラス23上で位置決めするための部材として機能する。以下では、プラテンガラス23の表面領域であってカバー材27等によって被覆されていない装置本体20上部に露出した領域を、特に「原稿載置台」23aと表現する。本実施例において、読取対象の原稿は、この原稿載置台23aに載置される。
また、カバー材27の裏面に設けられた白基準部材29は、ラインセンサ31の主走査方向に対応する長さの白色部材によって構成されている。この白基準部材29は、プラテンガラス23に対向配置されるようにして主走査方向に設けられ、カバー材27によって、プラテンガラス23上の所定位置に固定されている。白基準部材29は、光電効果によりラインセンサ31で蓄積される電荷の情報を、画素値Yに変換するときに必要な補正データを生成するために用いられる(詳細後述)。
また、ラインセンサ31は、プラテンガラス23の下方領域において、ベルト搬送機構35を通じ、副走査方向(左右方向)に移動可能に設けられている。このラインセンサ31は、プラテンガラス23の主走査方向の長さと同程度の長さの受光面を備え、プラテンガラス23に載置された原稿Pをライン毎に読み取る周知のラインセンサ31として構成されている。
具体的に、ラインセンサ31は、主走査方向に配列された受光素子群71及び光源73R,73G,73B(図2参照)を備え、光源73R,73G,73Bからプラテンガラス23上に光を照射し、プラテンガラス23上の読取対象に照射された光の反射光を受光素子にて受光することにより、読取対象を主走査方向に読み取り、読取結果として、主走査方向1ライン分の各画素の電荷情報群からなるラインデータを生成する。また、このラインセンサ31は、キャリッジ33に搭載された状態で、筐体25内に設けられている。
また、キャリッジ33は、ベルト搬送機構35が備える一対のローラ35a,35bに巻回されたベルト35cに固定されており、モータ37より発生する動力により回転するベルト35cに作用され、副走査方向に移動する。即ち、ラインセンサ31は、ベルト搬送機構35によって搬送されるキャリッジ33と共に、副走査方向に搬送される。以下では、キャリッジ33、ベルト搬送機構35、及び、モータ37からなる機構を、「キャリッジ搬送機構」40と表現する。
続いて、複合機1の電気的構成について図2を用いて説明する。図2は、複合機1の電気的構成を表すブロック図である。図2に示すように、複合機1は、CPU51、ROM53、RAM55、通信インタフェース57、表示操作部21、印刷制御部59、及び、読取制御部60を備える。
CPU51は、ROM53が記憶するプログラムを実行することにより、装置各部を統括制御し、スキャナ機能、プリンタ機能、及び、コピー機能等を実現する。また、RAM55は、CPU51によるプログラム実行時に、作業領域として使用される。
また、表示操作部21は、CPU51に制御されて、液晶モニタに各種情報を表示すると共に、操作スイッチを通じて入力される操作情報を、CPU51に入力する。
一方、通信インタフェース57は、外部のパーソナルコンピュータ58と通信するためのものであり、複合機1は、この通信インタフェース57を通じて、外部のパーソナルコンピュータ58から印刷指令を受け付けたり、スキャナ機能により生成された読取画像データを、パーソナルコンピュータ58に提供したりする。
この他、印刷制御部59は、印刷機構を構成するモータや記録ヘッドを制御して、入力された印刷用データに基づく画像を記録紙に形成するものである。
また、読取制御部60は、キャリッジ搬送機構40が備えるモータ37やラインセンサ31を制御するものであり、複合機1は、読取制御部60を通じてキャリッジ搬送機構40が備えるモータ37を駆動することで、ラインセンサ31を副走査方向に移動させると共に、その移動中にラインセンサ31に読取動作をライン毎に実行させ、原稿載置台23aに載置された原稿を読み取る(詳細後述)。
また、読取制御部60によって制御されるラインセンサ31は、カラー読取可能な周知のラインセンサであり、赤(R)、緑(G)、青(B)の各原色毎の光源73R,73G,73Bを有すると共に、光源73R,73G,73Bからプラテンガラス23に照射される光の反射光を受光するための受光素子を主走査方向に複数備え、更には、受光素子にて蓄積された電荷を転送するための転送回路75を備える。
具体的に、転送回路75は、アナログシフトレジスタを備え、アナログシフトレジスタにより、受光素子に蓄積された電荷を画素毎に保持して、この電荷情報を順にラインデータとして出力する。また、光源73R,73G,73Bは、主走査方向に配列された受光素子群71によって読み取られるプラテンガラス23上の主走査方向の領域に対して光を照射できるように、ライン状に構成されている。
この他、ラインセンサ31は、複数の読取解像度で読取対象を読取可能な構成にされており、ラインセンサ31おいては、最大の読取解像度R_MAXに対応する距離間隔で、受光素子が主走査方向に配列されている。
具体的に、ラインセンサ31は、主走査方向に対して最大読取解像度R_MAX、及び、最大読取解像度R_MAXの整数N分の一の読取解像度で読取対象を読取可能な構成にされており、最大読取解像度R_MAXが設定された場合、図3(a)に示すように、各受光素子を一画素として、各受光素子にて蓄積された電荷情報を配列してなるラインデータを転送回路75で生成・保持する。
一方、最大読取解像度R_MAXの整数N分の一の読取解像度が設定された場合、ラインセンサ31は、図3(b)に示すように、主走査方向に配列された受光素子を整数N個毎にグループ化して、同一グループに属するN個の受光素子の蓄積電荷を、転送回路75にて合成(加算)し、各グループを一画素とした、各グループの蓄積電荷の合成値を表す電荷情報を配列してなるラインデータを転送回路75で生成・保持する。
尚、図3(a)は、最大読取解像度R_MAXが設定されている場合のラインセンサ31でのラインデータの生成態様を表す説明図であり、図3(b)は、最大読取解像度R_MAXの二分の一の読取解像度(R_MAX/2)が設定されている場合のラインセンサ31でのラインデータの生成態様を表す説明図である。
ラインセンサ31は、このような手法で読取解像度に対応した画素数のラインデータを生成し、そのラインデータを、転送回路75を通じ、読取制御部60に入力する。読取制御部60には、A/D変換器61が設けられており、ラインセンサ31から出力されるアナログのラインデータは、読取制御部60にて、このA/D変換器61を通じ、ディジタルのラインデータに変換される。
続いて、本実施例における原稿のコピー手順について、その概略を、図4を用いて説明する。図4は、コピー処理時のラインセンサ31の移動態様を表した説明図である。
本実施例の複合機1は、表示操作部21を通じてユーザからコピー指令等が入力されると、原稿を読み取るために、まず、ホームポジションにラインセンサ31を配置した状態で、ラインセンサ31に白基準部材29を読み取らせ、光源73R,73G,73Bから出力する光量を決定する(手順<1>)。
具体的には、光量として、光源73R,73G,73Bへの入力電圧及び点灯時間を決定する。本実施例においては、原稿を読み取るに際して、まずプレスキャンを行って原稿先端を読み取り、その後、本スキャンを行って原稿全体を読み取るのであるが、手順<1>では、本スキャン時に出力すべき光量(以下、単に「本スキャン時の光量」という。)を、白基準部材29を読み取って決定すると共に、決定した本スキャン時の光量から演算により、プレスキャン時に出力すべき光量(以下「プレスキャン時の光量」という。)を決定する。
そして、光量を決定した後には、キャリッジ搬送機構40に、ラインセンサ31(キャリッジ33)を原稿の読取開始位置まで搬送させる(手順<2>)。また、ラインセンサ31が読取開始位置まで到達すると、その位置からプレスキャン領域の終端まで、ラインセンサ31の搬送速度を一定に保持しながら、ラインセンサ31に一定時間毎に読取動作を実行させる(手順<3>)。
即ち、ラインセンサ31に、設計段階で定められたプレスキャン用の読取解像度に対応する間隔で読取動作を実行させ、ラインデータを生成させることにより、上記読取解像度でのプレスキャンを実現する。この際には、ラインセンサ31の読取動作毎に、手順<1>で決定したプレスキャン時の光量に対応する時間、光源73R,73G,73Bを点灯させる。
尚、プレスキャン領域は、読取開始位置から副走査方向に3cmまでの領域に定められている。
このようにして、プレスキャンでは、原稿載置台23aに載置された原稿の先端のみをラインセンサ31により読み取る。本実施例では、このプレスキャンにより得られる読取結果から、原稿サイズや原稿の傾きを検出し、例えば、検出した原稿サイズから、本スキャン時の読取領域である本スキャン領域を決定する。
そして、ラインセンサ31が、プレスキャン領域の終端に到達すると、ラインセンサ31を一端、読取開始位置より上流まで戻す(手順<4>)。そして再度、その上流位置から、キャリッジ搬送機構40に、ラインセンサ31(キャリッジ33)を原稿の読取開始位置まで搬送させると共に、ラインセンサ31が読取開始位置に到達時点から、ラインセンサ31が本スキャン領域の終端に到達するまで、ラインセンサ31の搬送速度を一定に保持しながら、ラインセンサ31に一定時間毎に読取動作を実行させる(手順<5>)。
このようにして、ラインセンサ31に、ユーザから指定された本スキャン時の読取解像度に対応する間隔で読取動作を実行させて、ラインデータを生成させ、本スキャンを実現する。この際には、ラインセンサ31の読取動作毎に、手順<1>で決定した本スキャン時の光量に対応する時間、光源73R,73G,73Bを点灯させる。
そして、コピー指令に対応する処理として、読み取った原稿全体の画像を表す本スキャンデータに基づき、印刷機構を通じ、記録紙に読み取った原稿のコピー画像を印刷する。
続いて、表示操作部21を通じてコピー指令が入力されると、CPU51が実行するコピー処理について図5及び図6に示すフローチャートを用いて説明する。尚、本実施例においては、コピー指令として、カラーコピーを実行するように指示するカラーコピー指令、及び、モノクロコピーを実行するように指示するモノクロコピー指令のいずれか一方が入力される。また、コピー指令の入力時には、ユーザが指定する読取解像度の情報が入力され、この読取解像度は、本スキャン時の読取解像度RMとして採用される。
CPU51は、図5に示すコピー処理を開始すると、読取制御部60及び印刷制御部59を通じて読取機構3及び印刷機構(図示せず)を制御することにより、原稿載置台23aに載置された原稿のコピー画像を記録紙に形成する。図5及び図6は、CPU51が実行するコピー処理を表すフローチャートである。
コピー処理を開始すると、CPU51は、ラインセンサ31をホームポジションに配置した状態で、読取制御部60に、図7(a)に示す光量調整処理を実行させる(S110)。図7(a)は、読取制御部60が実行する光量調整処理を表すフローチャートである。
具体的に、S110では、光量調整処理に対する入力パラメータとして、本スキャン時の読取モード及び読取解像度を設定し、読取制御部60に、光量調整処理を実行させる。詳述すると、入力されたコピー指令が、カラーコピー指令である場合には、読取モードとしてカラーモードを設定し、入力されたコピー指令が、モノクロコピー指令である場合には、読取モードとしてモノクロモードを設定し、更には、コピー指令時に指定された読取解像度を設定して、読取制御部60に、光量調整処理を実行させる。
光量調整処理を開始すると、読取制御部60は、入力パラメータに設定された読取モードがカラーモードであるか否かを判断し、カラーモードであると判断すると(S310でYes)、S320に移行し、モノクロモードであると判断すると(S310でNo)、S360に移行する。
S320に移行すると、読取制御部60は、点灯色として赤色を設定して、上記入力パラメータに設定された読取解像度で、図7(b)に示す実調整処理を実行する。図7(b)は、読取制御部60が実行する実調整処理を表すフローチャートである。
読取制御部60は、この実調整処理を開始すると、まず、光量を設計段階で定められた初期値に設定する(S410)。そして、上記入力パラメータに設定された読取解像度をラインセンサ31に設定すると共に、ラインセンサ31を制御して、ラインセンサ31に、受光素子に蓄積された電荷をリセットさせ、受光素子に新規電荷の蓄積を開始させる。また、この際には、光源73R,73G,73Bの内、上記設定された点灯色に対応する光源を点灯させ、当該光源から、設定された光量の光を出力させる。
そして、消灯後(即ち、上記光量の出力後)、この期間に受光素子にて蓄積された電荷の情報を表すラインデータであって上記入力パラメータに設定された読取解像度のラインデータを、ラインセンサ31から取得する(S420)。このとき、ラインセンサ31は、ホームポジションに配置され、白基準部材29に対向配置されているので、ラインセンサ31からは、上記設定された光量及び読取解像度での白基準部材29の読取結果を表すラインデータが出力されることになる。
そして、読取制御部60は、この白基準部材29の読取結果を表すラインデータであってディジタル変換後のラインデータが示す各画素の値を参照することによって、設定された光量が適切であるか否かを判定する(S430)。ここでの判定手法は様々あるので、一例を説明するが、S430では、例えば、ラインデータが示す各画素の値が全て飽和していない場合、設定された光量が適切であると判定し、ラインデータが示す各画素のいずれかの値が飽和している場合(最大値である場合)には、設定された光量が適切ではないと判定する。
そして、光量が適切ではないと判定した場合には(S430でNo)、光量を現在の設定値とは異なる値に再設定して(S440)、再設定後の光量でラインセンサ31に白基準部材29を読み取らせ(S420)、その光量で生成されたラインデータに基づき、再設定後の光量が適切であるか否かを判定する(S430)。
そして、光量が適切でないと判定した場合には(S430でNo)、S440に移行して、同様の動作を、光量が適切になるまで繰返し実行し、光量が適切であると判定すると(S430でYes)、現在設定されている光量を、上記点灯色の光を原稿に照射して上記読取解像度で原稿を読み取る場合の光量の最適値LXとして決定する(S450)。その後、当該実調整処理を終了する。
図8は、実調整処理における光量の最適値の決定手法を示した説明図である。実調整処理では、光量を大きい値から徐々に小さい値に調整していくことにより、ラインデータにおける全画素の値が飽和しない光量を探索する。例えば、図8に示す<<1>>の場合には、光量が大きすぎて、一部画素の値が飽和しているので、この場合には、光量を下げて、<<2>>に示すように、全画素の値が飽和しないような光量を探索する。実調整処理では、このようにして光量を調整し、光量の最適値LXを求める。
S320で、このようにして実調整処理を実行すると、読取制御部60は、S330に移行する。そして、点灯色を緑色に設定し、上記入力パラメータに設定された読取解像度で実調整処理を実行することにより、緑色光源73Gを点灯させて上記読取解像度で原稿を読み取る場合の光量の最適値を決定する。更には、点灯色を青色に設定し、上記入力パラメータに設定された読取解像度で実調整処理を実行することにより、青色光源73Bを点灯させて上記読取解像度で原稿を読み取る場合の光量の最適値を決定する(S340)。その後、光量調整処理を終了する。
一方、S360に移行すると、読取制御部60は、点灯色を緑色に設定し、上記入力パラメータに設定された読取解像度で実調整処理を実行することにより、緑色光源73Gを点灯させて上記読取解像度で原稿を読み取る場合の光量の最適値を決定する。その後、光量調整処理を終了する。
S110において、CPU51は、このように実行された光量調整処理の結果を読取制御部60から取得し、ユーザから入力されたコピー指令がカラーコピー指令である場合には、S320〜S340の処理により決定された赤色光源73Rの光量の最適値LX_R、緑色光源73Gの光量の最適値LX_G、及び、青色光源73Bの光量の最適値LX_Bを、本スキャン時の光量LMに決定する。
一方、ユーザから入力されたコピー指令がモノクロコピー指令である場合には、S360の処理により決定された緑色光源73Gの光量の最適値LX_Gを、本スキャン時の光量LMに決定する。尚、モノクロコピー指令である場合に、緑色光源73Gの光量の最適値LX_Gのみを、本スキャン時の光量LMに決定するのは、モノクロ読取時には、光源73R,73G,73Bの内、緑色光源73Gのみしか点灯させないためである。
また、このようにしてS110での処理を終えると、CPU51は、S120又はS125に移行する。具体的に、コピー指令がカラーコピー指令である場合には、S115でNoと判断して、S120に移行し、モノクロコピー指令である場合には、S115でYesと判断して、S125に移行する。
S120に移行すると、CPU51は、S110で決定された本スキャン時の光量LMに基づき、プレスキャン時の光量LPを決定する。
具体的には、赤色、緑色、青色の各色毎に、本スキャン時の読取解像度RMと、プレスキャン時の読取解像度RPと、光源73R,73G,73Bの内、対応する色の本スキャン時の光量LMと、から、プレスキャン時の光量LPを、次式に従って決定する。
LP=k・LM・RP/RM
但し、係数kは、1より小さい正の実数値である。ラインセンサ31では、読取解像度が最大読取解像度R_MAXの1/Nである場合、上述したように、N個の受光素子で蓄積された電荷を合成して、対応する読取解像度のラインデータを生成する。このため、理論上、プレスキャン時に出力すべき光量LPと本スキャン時に出力すべきLMとの関係は、LP=LM・RP/RMとなるが、実際には、このような関係に従って、プレスキャン時の光量LPを設定しても、種々の要因により、ラインセンサ31で生成されるラインデータの値が飽和してしまう可能性がある。
そこで、本実施例では、係数kにより、光量を抑えることで、プレスキャン時にラインデータの値が飽和してしまうのを防止する。係数kは、実験等により設計段階で定めればよく、例えば、k=0.8に設定することができる。
ここで、S120の処理を詳述すると、S110では、赤色光源73Rの光量LM_R=LX_R、緑色光源73Gの光量LM_G=LX_G、青色光源73Bの光量LM_B=LX_Bが、本スキャン時の光量LMとして決定されるので、S120では、α=k・RP/RMとして、プレスキャン時の光量LPを、次のように決定する。
即ち、プレスキャン時の光量LPとして、赤色光源73Rの光量LP_Rを、LP_R=α・LM_Rに決定し、緑色光源73Gの光量LP_Gを、LP_G=α・LM_Gに決定し、青色光源73Bの光量LP_Bを、LP_B=α・LM_Bに決定する。
また、このようにしてS120での処理を終えると、CPU51は、S130に移行する。
一方、S125に移行すると、CPU51は、光量調整処理に対する入力パラメータとして、プレスキャン時の読取モード及び読取解像度を設定し、読取制御部60に、光量調整処理を実行させる。具体的に、プレスキャン時には、カラーモードで原稿を読み取るため、読取モードとしてカラーモードを設定すると共に、読取解像度として、設計段階で予め定められたプレスキャン時の読取解像度を設定し、読取制御部60に、光量調整処理を実行させる。
尚、プレスキャン時には、高解像度で原稿を読み取る必要がないため、プレスキャン時の読取解像度は、例えば、ラインセンサ31に設定可能な最低の読取解像度に設定される。即ち、ラインセンサ31に設定可能な読取解像度が、1200dpi,600dpi,300dpiである場合、プレスキャン時の読取解像度は、300dpiに設定される。
また、S125において、CPU51は、読取制御部60で実行された光量調整処理の結果を取得し、今回の光量調整処理におけるS320〜S340の処理によって決定された赤色光源73Rの光量の最適値LX_R、緑色光源73Gの光量の最適値LX_G、及び、青色光源73Bの光量の最適値LX_Bを、プレスキャン時の光量LPに決定する。その後、S130に移行する。
また、S130に移行すると、CPU51は、読取制御部60を通じて、本スキャン用の白データを取得する。具体的には、上記決定した本スキャン時の光量且つ本スキャン時の読取解像度で、ラインセンサ31に白基準部材29を読み取らせ、このときにラインセンサ31で生成されるラインデータを、本スキャン用の白データとして取得する。
具体的に、本スキャン時の読取モードがカラーモードであるときには、赤、緑、青の各色毎に、光源73R,73G,73Bを点灯させて、各色の白データを取得し、本スキャン時の読取モードがモノクロモードであるときには、緑色光源73Gを点灯させて、白データを取得する。
また、S130での処理を終えると、CPU51は、S135に移行し、読取制御部60を通じて、プレスキャン用の白データを取得する。具体的には、赤、緑、青の各色毎に、上記決定したプレスキャン時の光量且つプレスキャン時の読取解像度で、ラインセンサ31に白基準部材29を読み取らせて、このときにラインセンサ31で生成されるラインデータを、プレスキャン用の白データとして取得する(S135)。
この他、S135での処理を終えると、CPU51は、S140に移行し、本スキャン用の黒データを取得する。具体的には、光源73R,73G,73Bを点灯させることなく本スキャン時の読取解像度でラインセンサ31に白基準部材29を読み取らせ、このときにラインセンサ31で生成されるラインデータを、本スキャン用の黒データとして取得する。
また、S140での処理を終えると、CPU51は、S145に移行し、プレスキャン用の黒データを取得する。具体的には、光源73R,73G,73Bを点灯させることなくプレスキャン時の読取解像度でラインセンサ31に白基準部材29を読み取らせ、このときにラインセンサ31で生成されるラインデータを、プレスキャン用の黒データとして取得する。
S145での処理を終えると、CPU51は、S150に移行し、読取制御部60を通じて、キャリッジ搬送機構40に、ラインセンサ31をホームポジションから読取開始位置へと搬送させる。具体的には、読取制御部60にキャリッジ搬送機構40のモータ37を制御させて、読取開始位置にて所定の搬送速度まで加速するように、キャリッジ搬送機構40に、ラインセンサ31(キャリッジ33)を搬送させる。
また、搬送時には、S135及びS145で取得したプレスキャン用の白データ及び黒データに基づき、シェーディング補正及び黒補正に用いるプレスキャン用の補正データを生成する(S155)。
具体的には、主走査方向の各画素毎に、シェーディング補正量β及び黒補正量γを算出し、主走査方向の各画素毎にシェーディング補正量β及び黒補正量γを記述した補正データを生成する。図9(a)は、ここで生成する補正データの概念図である。
詳述すると、S155では、各画素について、白データが示す値DWと、黒データが示す値DBとから、シェーディング補正量βを、式
β=(E−1)/(DW−DB)
に従って求めると共に、黒補正量γ=DBを求める。尚、ここで用いる変数Eは、原稿の読取結果として生成する読取画像データの階調数Eである。
例えば、ラインデータの各画素の値が8ビットであるときに、白データが示す値DWが、DW=230であり、黒データが示す値DBがDB=10となった画素については、図9(b)に示すように、ラインセンサ31を用いて原稿を読み取っても、画素の値が230から10までの値しか採りえないことになる。
また、値DW及びDBは、受光素子の特性バラツキや外部から侵入する背景光のバラツキを原因として、画素毎に異なる。従って、ラインデータを構成する各画素の値は、何ら補正を加えなければ、同じ色の原稿を読み取っても、異なる値を採ることになる。
このため、本実施例では、シェーディング補正及び黒補正により、ラインセンサ31から出力されたラインデータの値を、例えば、階調数E=256の値に変換するのであるが、シェーディング補正量β及び黒補正量γは、この変換のために用いられる。
例えば、ラインセンサ31から出力されるラインデータの値がXであるとき、シェーディング補正及び黒補正後の画素値Yは、次のようになる。
Y=β・(X−γ)
S155では、このようにしてラインセンサ31が読取開始位置に到達するまでの間に、プレスキャン用の補正データを生成し、ラインセンサ31が読取開始位置に到達すると、読取制御部60を通じて、予め決定したプレスキャン時の光量(S120又はS125で決定した光量)で原稿載置台23aに載置された原稿をプレスキャンする(S160)。
具体的には、キャリッジ搬送機構40に、カバー材27の右端に隣接する原稿の突き当て位置である読取開始位置から上述したプレスキャン領域の終端まで、ラインセンサ31を一定の搬送速度で副走査方向に搬送させると共に、このプレスキャン領域において一定時間毎に、ラインセンサ31に読取動作を実行させる。また、プレスキャンの実行時には、ラインセンサ31に対して上記プレスキャン時の読取解像度を設定し、このプレスキャン時の読取解像度にて、ラインセンサ31に読取動作を実行させる。
また、この際には、各色の光源73R,73G,73Bを順次、予め決定されたプレスキャン時の光量に対応する強さで、当該光量に対応する時間点灯させることにより、読取解像度に対応する間隔で、ラインセンサ31に原稿をカラー読取させる。
このとき、読取制御部60は、図10(a)に示すようなパターンで、ラインスタート信号及び各色の光源73R,73G,73Bについての点灯制御信号をラインセンサ31に入力する。図10(a)は、カラー読取時に読取制御部60からラインセンサ31に入力される制御信号の態様を示したタイムチャートである。
図10(a)に示すように、読取制御部60は、ラインセンサ31が三分の一ライン分搬送される時間間隔(以下、「1/3ライン周期」という。)で、ラインスタート信号をラインセンサ31に入力することにより、ラインセンサ31に一定時間毎に読取動作を実行させる。
尚、ラインセンサ31は、ラインスタート信号が入力されると、それまでの期間に受光素子で蓄積された電荷を転送回路75に入力すると共に受光素子をリセットし、受光素子にて新しい電荷の蓄積動作(読取動作)を開始する。また、このときに、転送回路75に入力された電荷の情報は、ラインデータとして、次のラインスタート信号が入力されるまでの間にラインセンサ31から読取制御部60に出力される。
また、読取制御部60は、ラインスタート信号の入力に合わせて、図10(a)に示すように点灯制御信号を入力することにより、1/3ライン周期毎に、点灯色を切り替えながら、点灯色に対応する光源73R,73G,73Bを、予め定められた光量に対応する時間点灯させて、点灯色の光をプラテンガラス23上の原稿に照射させる。
これにより、ラインセンサ31からは1/3ライン周期毎に、赤色光源73Rによる原稿の読取結果を表すラインデータ(以下、「赤ラインデータ」ともいう。)、緑色光源73Gによる原稿の読取結果を表すラインデータ(以下、「緑ラインデータ」ともいう。)、及び、青色光源73Bによる原稿の読取結果を表すラインデータ(以下、「青ラインデータ」ともいう。)が順次出力される。
CPU51は、読取制御部60を通じて入力されるこの赤ラインデータ、緑ラインデータ、及び、青ラインデータにより、カラーのラインデータを構成し、カラーの読取画像データを生成する。
具体的に、S160では、ラインセンサ31から取得した赤ラインデータの各画素の値Xを、赤色光源73Rについてのプレスキャン用の補正データを用いて、上述した手法でシェーディング補正及び黒補正し、値Yに変換する。
同様にして、ラインセンサ31から取得した緑ラインデータ、及び、青ラインデータの夫々の各画素の値Xを、対応する色のプレスキャン用の補正データに基づいて値Yに変換する。
そして、変換後の赤ラインデータ、緑ラインデータ、及び、青ラインデータを組み合わせにより、カラーラインデータを構成する。そして、プレスキャン領域の読取により生成されたカラーラインデータの一群により、カラーのプレスキャンデータを生成する。
S160で生成されるプレスキャンデータは、上記プレスキャン領域の読取結果を表す読取画像データであって上記プレスキャン時の読取解像度に対応する画素数の読取画像データであり、このプレスキャンデータには、原稿載置台23aに載置された原稿の画像情報が含まれる。CPU51は、このプレスキャンデータを用いて後述する処理により、プレスキャンデータに写る原稿のエッジを検出する。
S160での処理を終えると、CPU51は、読取制御部60を通じて、キャリッジ搬送機構40に、これまでの搬送方向とは逆方向へのラインセンサ31の搬送を開始させる。具体的には、キャリッジ搬送機構40に、ラインセンサ31を、読取開始位置よりも所定量上流の位置まで搬送させる(S165)。
また、キャリッジ搬送機構40に逆方向への搬送を開始させると、CPU51は、S170に移行し、傾き補正機能の作動が許可されているか否かを判断する。そして、傾き補正機能の作動が許可されていると判断すると(S170でYes)、S181に移行し、傾き補正機能が作動が禁止されていると判断すると(S170でNo)、S171に移行する。
尚、ここでいう傾き補正機能とは、原稿載置台23aに傾いて載置された原稿の当該傾きを補正するようにして、記録紙に原稿のコピー画像を印刷する機能のことである。本実施例の複合機1は、傾き補正機能の作動の許可/禁止を、表示操作部21を通じてユーザが切替可能な構成にされている。
S171に移行すると、CPU51は、S160の処理にて得られたプレスキャンデータを解析することにより、当該原稿の主走査方向の幅を特定し、この幅に基づき、原稿載置台23aに載置された原稿のサイズを判定する。
即ち、プレスキャンデータを画像フィルタに通してエッジ画像データに変換し、当該エッジ画像データから原稿エッジを検出して、原稿の主走査方向の幅を特定する。そして、この幅が原稿の短辺であると仮定すると共に、原稿載置台23aに載置された原稿が定型サイズの原稿であると仮定し、原稿載置台23aに載置された原稿のサイズを判定する。
また、原稿サイズの判定後には、当該判定した原稿サイズの原稿が、原稿載置台23aにおいて規定の位置に正しく載置されているとみなして、正しく載置されているときに原稿が載置される原稿載置台23aの領域を、本スキャン領域に決定する(S173)。具体的には、上記判定した原稿サイズの原稿の長辺に対応する距離、読取開始位置より副走査方向に離れた位置を本スキャン領域の終端に決定することで、読取開始位置から当該終端までを本スキャン領域に決定する。
また、S173での処理を終えると、CPU51は、自動変倍機能の作動が許可されているか否かを判断する(S175)。尚、ここでいう自動変倍機能とは、原稿載置台23aに載置された原稿のコピー画像を、記録紙のサイズに合わせて拡大又は縮小して、記録紙に印刷する機能のことである。本実施例の複合機1は、自動変倍機能の作動の許可/禁止を、表示操作部21を通じてユーザが切替可能な構成にされている。
ここで、自動変倍機能の作動が許可されていると判断すると(S175でYes)、CPU51は、S177に移行し、自動変倍機能の作動が禁止されていると判断すると(S175でNo)、S177の処理を実行することなく、S190に移行する。
また、S177に移行すると、CPU51は、S171で判定された原稿サイズと、印刷機構において記録位置に給紙される記録紙のサイズとの比から変倍率を設定する。その後、S190に移行する。
この他、CPU51は、傾き補正機能の作動が許可されていると判断し(S170でYes)、S181に移行すると、S160の処理にて得られたプレスキャンデータを解析することにより、原稿の傾き角を判定する。即ち、プレスキャンデータを画像フィルタに通してエッジ画像データに変換し、当該エッジ画像データから原稿エッジを検出して、その原稿エッジのパターンから、原稿が正しく配置されている場合を基準とした、原稿の傾き角を判定する。
S181での処理を終えると、CPU51は、S183に移行し、S181で判定した原稿の傾き角に対応した値に、回転補正量を決定する。ここでいう回転補正量とは、読取画像データを回転処理する際の回転量を表すものである。S183では、原稿の画像が正規の方向に真っ直ぐ配置される量に、回転補正量を決定する。
S183での処理を終えると、CPU51は、S185に移行し、予め表示操作部21を通じてユーザから通知された原稿サイズの原稿が、原稿載置台23aに、S181で判定された傾き角に対応する量、正規の方向から傾いて配置されていると仮定して、このときに原稿が載置される原稿載置台23aの領域を、本スキャン領域に決定する。その後、S190に移行する。
また、S190に移行すると、CPU51は、S165の処理により上記読取開始位置よりも所定量上流の位置まで搬送され、そこで待機するラインセンサ31を、読取制御部60を通じて、再度、読取開始位置に向けて搬送する。即ち、読取制御部60にキャリッジ搬送機構40のモータ37を制御させて、ラインセンサ31が読取開始位置にて所定の搬送速度まで加速するように、キャリッジ搬送機構40に、ラインセンサ31を搬送させる。
更に、ラインセンサ31が読取開始位置に到達するまでの間には、S130及びS140で取得した本スキャン用の白データ及び黒データに基づき、S155での処理と同様の手法で、本スキャン用の補正データを生成する(S195)。具体的に、本スキャン時の読取モードがカラーモードである場合には、赤色、緑色、青色の各色毎に、補正データを生成し、本スキャン時の読取モードがモノクロモードである場合には、緑色についての補正データを生成する。
そして、ラインセンサ31が読取開始位置に到達すると、読取制御部60を通じて、予め定められた本スキャン領域をラインセンサ31にスキャンさせると共に、当該スキャンにより生成された読取画像データとしての本スキャンデータを、順次印刷用データに変換して、印刷制御部59を通じ、印刷機構に、記録紙に原稿のコピー画像を印刷させる(S200)。
具体的には、読取制御部60を通じ、ラインセンサ31に、読取解像度として上記本スキャン時の読取解像度を設定する。
また、キャリッジ搬送機構40に、カバー材27の右端に隣接する読取開始位置から予め設定された本スキャン領域の終端まで、本スキャン時の読取解像度に対応する一定の搬送速度で、副走査方向にラインセンサ31を搬送させると共に、この本スキャン領域において、本スキャン時の読取解像度に対応する一定時間毎に、ラインセンサ31に読取動作を実行させる。
また、この際には、ラインセンサ31の読取動作毎に、光源73R,73G,73Bを、予め決定された本スキャン時の光量に対応する強さで、当該光量に対応する時間点灯させることにより、読取解像度に対応する間隔で、ラインセンサ31に原稿をカラー読取又はモノクロ読取させる。
この点について詳述すると、コピー指令としてカラーコピー指令が入力された場合には、プレスキャンと同様、読取制御部60を通じて、図10(a)に示すパターンで、ラインスタート信号及び各光源73R,73G,73Bの点灯制御信号を、ラインセンサ31に入力することにより、1/3ライン周期毎に、ラインセンサ31に読取動作を実行させると共に、1/3ライン周期毎に、点灯色を切り替えながら、点灯色に対応する光源73R,73G,73Bを、予め定められた本スキャン時の光量に対応する時間点灯させて、点灯色の光をプラテンガラス23上の原稿に照射させる。
尚、本実施例では、各色の光源73R,73G,73Bについて、本スキャン時及びプレスキャン時に光源に入力する駆動電圧を同じにし、点灯時間のみを代えて、光量を、本スキャン時及びプレスキャン時の光量に合わせる。つまり、本スキャン時には、各光源73R,73G,73Bから、プレスキャン時と同じ強さの光が出力されるが、点灯時間は、プレスキャン時と本スキャン時とで異なることになる。
このような制御によって、ラインセンサ31からは、1/3ライン周期毎に、赤ラインデータ、緑ラインデータ、青ラインデータが順次出力される。
また、CPU51は、S200において、ラインセンサ31から取得した赤ラインデータ、緑ラインデータ、及び、青ラインデータを、プレスキャン時と同様に、本スキャン用の補正データを用いてシェーディング補正及び黒補正し、補正後の赤ラインデータ、緑ラインデータ、及び、青ラインデータを組み合わせにより、カラーラインデータを構成する。そして、本スキャン領域の読取により生成されたカラーラインデータの一群により本スキャンデータを構成する。
一方、コピー指令としてモノクロコピー指令が入力された場合には、読取制御部60を通じて、図10(b)に示すパターンでラインスタート信号及び各光源73R,73G,73Bの点灯制御信号を、ラインセンサ31に入力する。
尚、図10(b)は、モノクロ読取時に読取制御部60からラインセンサ31に入力される制御信号の態様を示したタイムチャートである。モノクロ読取時には、赤色光源73R及び青色光源73Bを点灯させず、緑色光源73Gのみの点灯制御を行うため、図10(b)には、点灯制御信号として緑色の点灯制御信号のみを示す。
図10(b)に示すように、読取制御部60は、モノクロ読取時、ラインセンサ31が1ライン分搬送される時間間隔(以下、「1ライン周期」という。)で、ラインスタート信号をラインセンサ31に入力することにより、ラインセンサ31に一定時間毎に読取動作を実行させると共に、ラインスタート信号の入力に合わせて、1ライン周期毎に、緑色光源73Gを、予め定められた本スキャン時の光量に対応する強さで、予め定められた点灯時間点灯させて、緑色光をプラテンガラス23上の原稿に照射する。
これにより、ラインセンサ31からは1ライン周期毎に、緑色光源73Gによる原稿の読取結果を表すラインデータが出力される。CPU51は、S200において、ラインセンサ31から取得したこのラインデータを、緑色の本スキャン用の補正データを用いて、シェーディング補正及び黒補正し、モノクロのラインデータを生成する。そして、本スキャン領域の読取により生成されたモノクロラインデータの一群により本スキャンデータを構成する。
また、CPU51は、S200において、上述したように、ラインセンサ31の移動に合わせて順次生成される本スキャンデータを、印刷用データに変換して、これを印刷制御部59に入力し、印刷制御部59に、当該印刷用データに基づいた画像印刷を、印刷機構を通じて実行させる。
具体的に、CPU51は、自動変倍機能の作動が有効に設定されている場合、本スキャンデータを、予め設定された変倍率に従って拡大又は縮小処理して印刷用データを生成し、これを印刷制御部59に入力することで、原稿のコピー画像が、記録紙のサイズに適合する大きさで、記録紙に印刷されるようにする。
例えば、読取対象の原稿がA4サイズであり、記録紙サイズがB5サイズである場合には、本スキャンデータが示すA4サイズの画像を、B5サイズに縮小して印刷用データを生成し、これを印刷制御部59に入力する。
逆に、読取対象の原稿がB5サイズであり、記録紙サイズがA4サイズである場合には、本スキャンデータが示すB5サイズの画像を、A4サイズに拡大して印刷用データを生成し、これを印刷制御部59に入力する。
一方、CPU51は、傾き補正機能の作動が有効に設定されている場合、本スキャンデータから、原稿に対応する領域のデータを抽出し、これを予め設定された回転補正量に対応する量、回転処理して印刷用データを生成し、これを印刷制御部59に入力する。
CPU51は、S200において、上述のような処理を行うことにより、本スキャン領域をラインセンサ31によって読み取り、原稿全体の読取画像を表す本スキャンデータを生成し、この本スキャンデータに基づいた原稿のコピー画像を、記録紙に印刷する。その後、CPU51は、キャリッジ搬送機構40に、ラインセンサ31をホームポジションまで移動させて(S210)、当該コピー処理を終了する。
以上、本実施例の複合機1の構成について説明したが、本実施例では、カラーコピー時、本スキャン時の光量については、白基準部材29を読み取って、その光量を決定するが、プレスキャン時の光量については、読取解像度の関係から、本スキャン時の光量を基準に演算によって求めるようにした。
従って、本実施例によれば、プレスキャン時の光量についても白基準部材29を読み取って光量を決定する従来手法とは異なり、迅速に、プレスキャン及び本スキャンを行って、原稿のコピー画像を記録紙に形成することができ、複合機1のコピー機能に係る処理能力を向上させることができる。
また、従来では、プレスキャンを行った後、一旦、ラインセンサ31をホームポジションに戻し、その時点で、本スキャン時の光量を決定していたため、ラインセンサ31を、ホームポジションから読取開始位置まで複数回往来させなければならなかったが、本実施例によれば、プレスキャンの開始前に、プレスキャン時の光量及び本スキャン時の光量を決定するため、本スキャンを完了するまでに、ホームポジションから読取開始位置まで複数回往来させる必要がなく、ラインセンサ31の搬送に係る時間を、従来技術に対して短縮することができる。
尚、上述の実施例においては、プレスキャン後、ラインセンサ31を読取開始位置より所定量上流まで戻すが、ここで所定量上流まで戻すのは、読取開始位置にラインセンサ31が到達するまでに目標速度までラインセンサ31を加速させて読取開始位置より下流では、ラインセンサ31を一定速度で搬送するためであり、ラインセンサ31の読取開始位置からの戻し量は、当該加速に必要十分な量でよく、ホームポジションまでラインセンサ31を戻す必要はない。従って、本実施例によれば、上記搬送に係る時間を短縮できる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の読取ユニットは、ラインセンサ31に対応し、搬送手段は、キャリッジ搬送機構40に対応する。また、第一光量決定手段は、S110の処理により実現され、第二光量決定手段は、S120,S125の処理により実現され、プレスキャン手段は、S160の処理により実現され、本スキャン手段は、S200の処理により実現されている。また、載置領域推定手段は、S171,S173の処理により実現されている。
また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例では、読取解像度の関係に基づいて、本スキャン時の光量から演算によりプレスキャン時の光量を求めるようにしたが、ラインセンサ31として本実施例と異なる構成のものを採用したときに、本スキャン時の光量とプレスキャン時の光量との関係が、読取解像度以外の本スキャン及びプレスキャンの実行条件の関係によって定まる場合には、その関係に従って、本スキャン時の光量からプレスキャン時の光量を演算に求めるようにすればよい。
複合機1の構成を表す平面図(a)及び断面図(b)である。 複合機1の電気的構成を表すブロック図である。 ラインセンサ31におけるラインデータの生成態様を説明した図である。 コピー処理時のラインセンサ31の移動態様を表した説明図である。 CPU51が実行するコピー処理を表すフローチャートである。 CPU51が実行するコピー処理を表すフローチャートである。 読取制御部60が実行する光量調整処理を表すフローチャートである。 光量の決定手法を示した説明図である。 補正データの概念図(a)及びラインデータの補正方法を説明した説明図(b)である。 ラインセンサ31に入力される制御信号のパターンを示すタイムチャートである。
符号の説明
1…複合機、3…読取機構、10…本体カバー、20…装置本体、21…表示操作部、23…プラテンガラス、23a…原稿載置台、25…筐体、27…カバー材、29…白基準部材、31…ラインセンサ、33…キャリッジ、35…ベルト搬送機構、37…モータ、40…キャリッジ搬送機構、51…CPU、53…ROM、55…RAM、57…通信インタフェース、58…パーソナルコンピュータ、59…印刷制御部、60…読取制御部、61…A/D変換器、71…受光素子群、73R,73G,73B…光源、75…転送回路、P…原稿

Claims (13)

  1. 主走査方向に配列された受光回路及び光源を備え、前記光源から読取対象に光を照射し、前記読取対象に照射された光を前記受光回路にて受光することにより、前記読取対象を主走査方向に読み取り、読取結果として、予め設定された読取解像度に対応する主走査方向1ライン分の画素データの一群からなるラインデータを生成する読取ユニットと、
    前記読取ユニットを副走査方向に搬送可能な搬送手段と、
    読取対象の原稿が載置される原稿載置台であって、前記搬送手段によって前記読取ユニットを搬送可能な位置に設けられた原稿載置台と、
    前記搬送手段によって前記読取ユニットを搬送可能な位置に設けられた白基準部材と、
    前記白基準部材に対向する位置で、前記読取ユニットに、前記光源から前記白基準部材に対し光を照射させ、予め設定された本スキャン用の読取解像度で前記白基準部材を読み取らせることにより、前記読取ユニットから前記白基準部材の読取結果を取得し、前記取得した白基準部材の読取結果に基づいて、本スキャン時の光量を決定する第一光量決定手段と、
    前記第一光量決定手段により決定された光量に基づき、プレスキャン時の光量を決定する第二光量決定手段と、
    前記搬送手段に、前記読取ユニットを副走査方向に搬送させると共に、当該搬送中に前記読取ユニットを制御し、予め設定されたプレスキャン用の読取解像度で、複数回、前記読取ユニットに主走査方向の読取動作を実行させ、前記各読取動作の実行時には、前記光源から前記原稿載置台に対して前記第二光量決定手段により決定された光量の光を照射させることにより、前記原稿載置台において予め定められたプレスキャン領域を読み取って、当該領域において主走査方向の読取動作毎に生成されたラインデータを組み合わせてなる画像データを、プレスキャンによる原稿の読取結果を表すプレスキャンデータとして生成するプレスキャン手段と、
    前記プレスキャン手段の動作後、前記搬送手段に、前記読取ユニットを副走査方向に搬送させると共に、当該搬送中に前記読取ユニットを制御し、予め設定された前記本スキャン用の読取解像度で、複数回、前記読取ユニットに主走査方向の読取動作を実行させ、前記各読取動作の実行時には、前記光源から前記原稿載置台に対して前記第一光量決定手段により決定された光量の光を照射させることにより、前記原稿載置台において前記原稿が載置された領域を読み取って、当該領域において主走査方向の読取動作毎に生成されたラインデータを組み合わせてなる画像データを、本スキャンによる原稿の読取結果を表す本スキャンデータとして生成する本スキャン手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記読取ユニットは、当該読取ユニットに対して設定可能な最大の読取解像度に対応するパターンで前記受光回路が主走査方向に配列された構成にされると共に、主走査方向に対して前記最大の読取解像度又は前記最大の読取解像度の整数分の一の読取解像度で読取対象を読取可能な構成にされ、前記最大の読取解像度が設定された場合には、前記各受光回路を一画素とした、前記各受光回路の受光量に対応した画素データを配列してなる前記ラインデータを生成し、前記最大の読取解像度の整数分の一の読取解像度が設定された場合には、前記主走査方向に配列された受光回路を前記整数個毎にグループ化して、各グループに属する受光回路の受光量の合成値を求めることで、前記各グループを一画素とした、前記各グループの前記合成値に対応した画素データを配列してなる前記ラインデータを生成すること
    を特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記第二光量決定手段は、前記本スキャン用の読取解像度と、前記プレスキャン用の読取解像度と、前記第一光量決定手段により決定された光量と、の関係から、前記プレスキャン時の光量を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記第二光量決定手段は、前記プレスキャン用の読取解像度を前記本スキャン用の読取解像度で除算した値を前記第一光量決定手段により決定された光量に乗じて得られる値に、1未満の正の係数を乗じた値を、前記プレスキャン時の光量に決定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 前記読取ユニットは、原色毎の光源を備えると共に、カラーモード及びモノクロモードのいずれかの動作モードで動作し、前記カラーモードでは、前記原色毎の光源を順次点灯させながら読取対象を読み取ることにより、カラーのラインデータを生成し、前記モノクロモードでは、前記原色毎の光源の内、特定の光源を点灯させて読取対象を読み取ることにより、モノクロのラインデータを生成する構成にされ、
    前記プレスキャン手段は、前記カラーモードで前記読取ユニットを動作させて、前記プレスキャンデータを生成する構成にされ、
    前記本スキャン手段は、前記カラーモード及び前記モノクロモードの内、予め設定された本スキャン時の動作モードで前記読取ユニットを動作させて、前記本スキャンデータを生成する構成にされ、
    前記第一光量決定手段は、前記本スキャン時の動作モードとしてカラーモードが設定されているとき、前記読取ユニットに前記白基準部材を読み取らせることで、前記本スキャン時の光量として、本スキャン時に前記原色毎の各光源から照射する光の光量を決定し、前記本スキャン時の動作モードとしてモノクロモードが設定されているとき、前記読取ユニットに前記白基準部材を読み取らせることで、前記本スキャン時の光量として、本スキャン時に前記特定の光源から照射する光の光量を決定する構成にされ、
    前記第二光量決定手段は、前記本スキャン時の動作モードとしてカラーモードが設定されているとき、前記第一光量決定手段により決定された光量に基づき、前記プレスキャン時の光量として、プレスキャン時に前記原色毎の各光源から照射する光の光量を決定し、前記本スキャン時の動作モードとしてモノクロモードが設定されているとき、前記白基準部材に対向する位置で、前記読取ユニットに、前記白基準部材を前記プレスキャン用の読取解像度で読み取らせ、その読取結果に基づき、プレスキャン時に前記原色毎の各光源から照射する光の光量を、前記プレスキャン時の光量として決定する構成にされていること
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 前記白基準部材は、前記原稿載置台に隣接する位置であって前記原稿載置台における原稿の読取開始位置よりも読取ユニットの搬送方向上流に設けられており、
    前記第一及び第二光量決定手段は、前記プレスキャン手段によって前記プレスキャン領域の読取動作が開始される前に、動作すること
    を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 前記プレスキャン手段によって生成されたプレスキャンデータに基づき、前記原稿載置台において原稿が載置された領域を推定する載置領域推定手段
    を備え、
    前記本スキャン手段は、前記載置領域推定手段により推定された領域を選択的に読み取って、前記本スキャンデータを生成すること
    を特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 主走査方向に配列された受光回路及び光源を備え、前記光源から読取対象に光を照射し、前記読取対象に照射された光を前記受光回路にて受光することにより、前記読取対象を主走査方向に読み取り、読取結果として、予め設定された読取解像度に対応する主走査方向1ライン分の画素データの一群からなるラインデータを生成する読取ユニットと、
    前記読取ユニットを副走査方向に搬送可能な搬送手段と、
    読取対象の原稿が載置される原稿載置台であって、前記搬送手段によって前記読取ユニットを搬送可能な位置に設けられた原稿載置台と、
    前記搬送手段によって前記読取ユニットを搬送可能な位置に設けられた白基準部材と、
    を備えた画像読取装置のコンピュータに、
    前記白基準部材に対向する位置で、前記読取ユニットに、前記光源から光を前記白基準部材に対し照射させて、予め設定された本スキャン用の読取解像度で前記白基準部材を読み取らせることにより、前記読取ユニットから前記白基準部材の読取結果を取得し、前記取得した白基準部材の読取結果に基づいて、本スキャン時の光量を決定する第一光量決定手順と、
    前記第一光量決定手順により決定された光量に基づき、プレスキャン時の光量を決定する第二光量決定手順と、
    前記搬送手段に、前記読取ユニットを副走査方向に搬送させると共に、当該搬送中に前記読取ユニットを制御し、予め設定されたプレスキャン用の読取解像度で、複数回、前記読取ユニットに主走査方向の読取動作を実行させ、前記各読取動作の実行時には、前記光源から前記原稿載置台に対して前記第二光量決定手段により決定された光量の光を照射させることにより、前記原稿載置台において予め定められたプレスキャン領域を読み取って、当該領域において主走査方向の読取動作毎に生成されたラインデータを組み合わせてなる画像データを、プレスキャンによる原稿の読取結果を表すプレスキャンデータとして生成するプレスキャン手順と、
    前記プレスキャン手順の実行後、前記搬送手段に、前記読取ユニットを副走査方向に搬送させると共に、当該搬送中に前記読取ユニットを制御し、予め設定された前記本スキャン用の読取解像度で、複数回、前記読取ユニットに主走査方向の読取動作を実行させ、前記各読取動作の実行時には、前記光源から前記原稿載置台に対して前記第一光量決定手段により決定された光量の光を照射させることにより、前記原稿載置台において前記原稿が載置された領域を読み取って、当該領域において主走査方向の読取動作毎に生成されたラインデータを組み合わせてなる画像データを、本スキャンによる原稿の読取結果を表す本スキャンデータとして生成する本スキャン手順と、
    を実行させるためのプログラム。
  9. 前記読取ユニットは、当該読取ユニットに対して設定可能な最大の読取解像度に対応するパターンで前記受光回路が主走査方向に配列された構成にされると共に、主走査方向に対して前記最大の読取解像度又は前記最大の読取解像度の整数分の一の読取解像度で読取対象を読取可能な構成にされ、前記最大の読取解像度が設定された場合には、前記各受光回路を一画素とした、前記各受光回路の受光量に対応した画素データを配列してなる前記ラインデータを生成し、前記最大の読取解像度の整数分の一の読取解像度が設定された場合には、前記主走査方向に配列された受光回路を前記整数個毎にグループ化して、各グループに属する受光回路の受光量の合成値を求めることで、前記各グループを一画素とした、前記各グループの前記合成値に対応した画素データを配列してなる前記ラインデータを生成する構成にされており、
    前記第二光量決定手順では、前記本スキャン用の読取解像度と、前記プレスキャン用の読取解像度と、前記第一光量決定手順により決定された光量と、の関係から、前記プレスキャン時の光量を決定することを特徴とする請求項8記載のプログラム。
  10. 前記第二光量決定手順では、前記プレスキャン用の読取解像度を前記本スキャン用の読取解像度で除算した値を前記第一光量決定手段により決定された光量に乗じて得られる値に、1未満の正の係数を乗じた値を、前記プレスキャン時の光量に決定すること
    を特徴とする請求項9記載のプログラム。
  11. 前記読取ユニットは、原色毎の光源を備えると共に、カラーモード及びモノクロモードのいずれかの動作モードで動作し、前記カラーモードでは、前記原色毎の光源を順次点灯させながら読取対象を読み取ることにより、カラーのラインデータを生成し、前記モノクロモードでは、前記原色毎の光源の内、特定の光源を点灯させて読取対象を読み取ることにより、モノクロのラインデータを生成する構成にされており、
    前記プレスキャン手順では、前記カラーモードで前記読取ユニットを動作させて、前記プレスキャンデータを生成し、
    前記本スキャン手順では、前記カラーモード及び前記モノクロモードの内、予め設定された本スキャン時の動作モードで前記読取ユニットを動作させて、前記本スキャンデータを生成し、
    前記第一光量決定手順では、前記本スキャン時の動作モードとしてカラーモードが設定されているとき、前記読取ユニットに前記白基準部材を読み取らせることで、前記本スキャン時の光量として、本スキャン時に前記原色毎の各光源から照射する光の光量を決定し、前記本スキャン時の動作モードとしてモノクロモードが設定されているとき、前記読取ユニットに前記白基準部材を読み取らせることで、前記本スキャン時の光量として、本スキャン時に前記特定の光源から照射する光の光量を決定し、
    前記第二光量決定手順では、前記本スキャン時の動作モードとしてカラーモードが設定されているとき、前記第一光量決定手順により決定された光量に基づき、前記プレスキャン時の光量として、プレスキャン時に前記原色毎の各光源から照射する光の光量を決定し、前記本スキャン時の動作モードとしてモノクロモードが設定されているとき、前記白基準部材に対向する位置で、前記読取ユニットに、前記白基準部材を前記プレスキャン用の読取解像度で読み取らせ、その読取結果に基づき、プレスキャン時に前記原色毎の各光源から照射する光の光量を、前記プレスキャン時の光量として決定すること
    を特徴とする請求項8〜請求項10のいずれかに記載のプログラム。
  12. 前記白基準部材は、前記原稿載置台に隣接する位置であって前記原稿載置台における原稿の読取開始位置よりも読取ユニットの搬送方向上流に設けられており、
    前記プログラムは、前記コンピュータに、前記第一及び第二光量決定手順を、前記プレスキャン手順によって前記原稿載置台におけるプレスキャン領域の読取動作が開始される前に実行させる構成にされていること
    を特徴とする請求項8〜請求項11のいずれかに記載のプログラム。
  13. 前記プログラムは、前記各手順に加えて、前記プレスキャン手順により生成されたプレスキャンデータに基づき、前記原稿載置台において原稿が載置された領域を推定する載置領域推定手順を、前記コンピュータに実行させるためのプログラムとして構成され、
    前記本スキャン手順では、前記載置領域推定手順により推定された領域を選択的に読み取って、前記本スキャンデータを生成すること
    を特徴とする請求項8〜請求項12のいずれかに記載のプログラム。
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